説明

電子機器

【課題】対向して配置された回路基板に実装された発熱体と受熱体との熱接触に対して安定した押圧状態の維持が可能な電子機器を提供する。
【解決手段】第1の回路基板21と、第1の回路基板21に実装された第1の発熱体22と、第1の回路基板21と対向して配置された第2の回路基板23と、第2の回路基板23における第1の回路基板21と対向する側の面に実装された第2の発熱体24と、第1の発熱体22に熱的に接続された第1の受熱体44と、第2の発熱体24に熱的に接続された第2の受熱体45と、第1の受熱体44を第1の発熱体22方向に押し付ける弾性の第1の保持部53と、第2の受熱体45を第2の発熱体24方向に押し付ける弾性の第2の保持部54との少なくとも一方と、第1の回路基板21と第2の回路基板23との少なくとも一方とを固定した固定部51とを備えた保持部材50とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、対向して配置された回路基板に実装された各発熱体を冷却する構造を備えた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器の筐体内部に構成された回路基板には、CPUやノーブリッジ、グラフィックチップなどの発熱体(電子部品)が実装される。これらの発熱体が実装された複数の回路基板は、筐体内で対向するように設けられる場合がある。このような電子機器では、特に筐体の厚みを小さくすることが要求されるため、回路基板、および回路基板に実装された発熱体の冷却手段を小さな高さ寸法で積層することが望ましい。
【0003】
従来、複数の発熱体をスペース効率よく冷却可能にする電子機器が特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2007−12930号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された電子機器は、押圧手段としてのスプリングを用いて各発熱体と受熱体との押圧状態を維持して熱的な接続を行うものであった。しかし、各発熱体が一の受熱体の相反する二面に所定のずれ幅を設けて(オフセットして)配置された場合には、受熱面の押圧状態が不安定となるという課題があった。また、発熱体としての電子部品には一般に許容荷重が設けられており、電子部品毎に押圧状態を調整する必要もあった。
【0005】
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、筐体内に、対向して配置された回路基板に実装された発熱体と受熱体との熱接触に対して安定した押圧状態の維持が可能な電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る電子機器は、上述した課題を解決するために、第1の回路基板と、前記第1の回路基板に実装された第1の発熱体と、前記第1の回路基板と対向して配置された第2の回路基板と、前記第2の回路基板における前記第1の回路基板と対向する側の面に実装された第2の発熱体と、前記第1の発熱体に熱的に接続された第1の受熱体と、前記第2の発熱体に熱的に接続された第2の受熱体と、前記第1の受熱体を前記第1の発熱体方向に押し付ける弾性の第1の保持部と、前記第2の受熱体を前記第2の発熱体方向に押し付ける弾性の第2の保持部との少なくとも一方と、前記第1の回路基板と前記第2の回路基板との少なくとも一方とを固定した固定部とを備えた保持部材とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る電子機器においては、筐体内に対向して配置された回路基板に実装された発熱体と受熱体との熱接触に対して安定した押圧状態を維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明に係る電子機器の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【0009】
図1は、本発明に係る電子機器の一例であるノート型のパーソナルコンピュータの外観斜視図である。このパーソナルコンピュータ1は、本体2に表示部3がヒンジ部4を介して開閉可能に接続されている。本体2の上面にはキーボード5とポインティングデバイスであるタッチパッド6およびボタン7が設けられている。表示部3内部には、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などからなる表示画面8を有する。
【0010】
本体2は、樹脂やマグネシウム製の本体筐体9を有している。表示部3は、本体2と同様に樹脂やマグネシウム製の表示部筐体10を有する。表示部筐体10は内蔵されている表示画面8を露出するための露出開口部11を有する。
【0011】
パーソナルコンピュータ1の本体筐体9の内部には実装構造20が収容されている。
【0012】
図2は、本実施形態におけるパーソナルコンピュータ1の実装構造20の外観を示す図である。図3は、図2の実装構造20のIII−III間の断面図である。図4は、本実施形態における実装構造20の一部の分解斜視図である。図4における実装構造では、冷却ユニット40のうちヒートパイプ41、放熱フィン42およびファン43の図示を省略した。
【0013】
実装構造20は、第1の回路基板(メイン基板)21、第1の発熱体22、第2の回路基板(サブ基板)23、第2の発熱体24、冷却ユニット40および保持部材50を備える。
【0014】
メイン基板21は、銅製の配線層を積層したプリント配線板である。メイン基板21には所定数の孔部25が設けられており、ネジ26などを介して本体筐体9に固定される。メイン基板21の所定位置には第1の発熱体22が実装される。第1の発熱体22は、例えばBGA(Ball Grid Array)形の半導体パッケージであり、例えばCPU(Central Processing Unit)、ノースブリッジおよびサウスブリッジなどの電子部品で構成される。メイン基板21には、サブ基板23と電気的に接続するためのコネクタ28が所定位置に設けられる。
【0015】
サブ基板23は、メイン基板21と同様に、銅製の配線層を積層したプリント基板である。サブ基板23表面には、第2の発熱体24が実装される。第2の発熱体24は、例えばBGA形の半導体パッケージであり、例えばグラフィックチップで構成される。
【0016】
メイン基板21およびサブ基板23は、それぞれ第1の発熱体22および第2の発熱体24が配置された面が対向するように接続され、かつメイン基板21およびサブ基板23の表面がほぼ平行となるように接続される。また、本実施形態においては、第1の発熱体22と第2の発熱体24とは対向する面にそれぞれ配置されるが、本体筐体9の厚さ方向に重畳されることなくずれ幅を持って配置され、保持部材50に対していわゆるオフセットされて配置される。
【0017】
図3に示すように、サブ基板23の一端である図示左端は、メイン基板21に設けられたコネクタ28を介してメイン基板21と電気的に接続される。メイン基板21とサブ基板23とは、例えばスタッキングコネクタ、フレキシブルプリント基板(FPC;Flexible Printed Circuits)、ケーブルで接続される。また、サブ基板23の他端である図示右端は、サブ基板23の右端角部の2箇所に設けられたスタッド30によりメイン基板21と固定される。スタッド30は、メイン基板21とサブ基板23との間に位置するスタッド本体31と、サブ基板23を貫いてスタッド本体31に締結されるネジ32とで構成される。スタッド本体31は、雄ネジ部33と、雌ネジ穴34とを有する。雄ネジ部33は、メイン基板21と後述する保持部材50とに設けられた孔部35、52を貫いてバックプレート36に螺合される。雌ネジ穴34は、サブ基板23に設けられた孔部37を貫いたネジ32が締結される。
【0018】
なお、バックプレート36は、冷却ユニット40から受ける圧力でメイン基板21に生じる撓みを防止する補強部材としての機能を備える。
【0019】
実装構造20には、第1の発熱体22および第2の発熱体24を冷却する冷却ユニット40が配置される。冷却ユニット40は、第1の受熱板44、第2の受熱板45、2個のヒートパイプ41、図2に示す放熱フィン42およびファン43を備える。
【0020】
第1の受熱板44および第2の受熱板45は例えばアルミニウム製であって、第1の発熱体22および第2の発熱体24とほぼ同形状の矩形薄板状で形成される。第1の受熱板44および第2の受熱板45は良導熱材であればよくアルミニウム材料に限らない。第1の受熱板44および第2の受熱板45とヒートパイプ41とは、それぞれ溶接などにより固定されて熱的に接続される。ヒートパイプ41は、例えば銅材料により形成され、メイン基板21とサブ基板23とで構成される空間にその一端が挿入され、他端は放熱フィン42に向かって伸びた構成となっている。放熱フィン42は、ヒートパイプ41と熱的に接続される。ファン43は、放熱フィン42を冷却する。
【0021】
図3に示すように、第1の受熱板44はヒートパイプ41が固定された面と対向する面である図示下表面が第1の発熱体22と熱的に接続されるようになっている。第1の受熱板44と第1の発熱体22とは、熱伝導部材としての熱伝導シートや熱伝導グリスなど(図示せず)を介して接触することにより面接触を確実に行い、効率よく熱伝導を行うようになっている。熱伝導シートは、例えばシリコンゴムシートで構成された熱伝導性および絶縁性を有する材料で構成される。熱伝導グリスは、例えばシリコンオイルベースのオイルコンパウンドで構成される。熱伝導グリスは、第1の発熱体22の表面に塗布される。
【0022】
ここで、本実施形態におけるパーソナルコンピュータ1には、第1の受熱板44および第1の発熱体22と、第2の受熱板45および第2の発熱体24との間に、安定した所定の荷重が付加された状態を維持するために、保持部材50が設けられる。保持部材50は、例えばステンレス鋼であって、熱拡散性や所定の強度を有し、かつ接触対象に弾性力を付与することができる材料で形成される。
【0023】
保持部材50は、保持部材50をメイン基板21に固定する固定部51と、弾性力を付与する第1の保持部53および第2の保持部54とを有する。
【0024】
保持部材50の固定部51は、メイン基板21とほぼ平行に接触する矩形状の領域で構成される。固定部51には、それぞれ一の孔部52が設けられる。図4における図示右側に位置する2つの固定部51は、スタッド30によりメイン基板21に固定される。すなわち、固定部51は、固定部51、メイン基板21、バックプレート36の順にスタッド本体31の雄ネジ部33が貫かれることにより共締めされて、メイン基板21に固定される。
【0025】
メイン基板21のコネクタ28近傍に位置する他の2つの固定部51は、ネジ59により固定部51、メイン基板21、バックプレート36の順に締結されてメイン基板21に固定される。
【0026】
図4に示すように、保持部材50の固定部51の内側方向に位置する側端60からは、所定角度を持って立ち上がる起立部55が形成される。また、起立部55の上端部56には、これらの上端部56がそれぞれほぼ四隅に位置する矩形状の枠部57が形成され、さらに枠部57には第1の保持部53と第2の保持部54が形成される。第1の保持部53と第2の保持部54とは、例えばメイン基板21やサブ基板23の表面と平行する矩形状の平板の一部を切り出して形成される。枠部57は、この平板において切り出された部分の残部で形成される。
【0027】
第1の保持部53は、弾性を有し、第1の受熱板44を第1の発熱体22方向に押し付ける板バネとして形成される。第1の保持部53は、第1の受熱板44のヒートパイプ41が固定された面である図3における図示上面であって、かつヒートパイプ41が固定された領域を回避して第1の受熱板44表面と面接触するように形成される。具体的には、図3に示すように、枠部57から伸びた第1の保持部53は、枠部57の下部に位置する第1の受熱板44に向かって所定角度で下降した傾斜面53aが形成された後、第1の受熱板44と面接触する平行面53bが形成される。また、第1の受熱板44に固定されたヒートパイプ41を回避するため、第1の保持部53は所定角度で立ち上がり非接触部53cを形成する。さらに、第1の保持部53は、再び第1の受熱板44と面接触するため、所定角度で下降した傾斜面53dが形成された後に、再び第1の受熱板44と面接触する平行面53eを形成する。第1の保持部53はこのような形状を有することにより、ヒートパイプ41が配置された領域以外の第1の受熱板44の表面と接触し押圧する。
【0028】
ここで、第1の保持部53は第1の受熱板44と第1の発熱体22とが適切な荷重により接触されるように考慮されて形成される。具体的には、第1の発熱体22の許容荷重や、第1の発熱体22と第1の受熱板44との間に塗布された熱伝導グリスに高負荷を与えることによる周囲への漏れ出しなどが考慮された好適な荷重が付加されるように、第1の保持部53の形状や剛性などが決定される。
【0029】
なお、第1の保持部53の形状は、第1の受熱板44に対して所定の荷重が付加されればよく、上述した形状に限らない。
【0030】
図5は、本実施形態における冷却ユニット40および保持部材50の構成を示す平面図である。第1の保持部53は、図5に示すようにヒートパイプ41が固定された第1の受熱板44と接触した状態で例えば溶接により固定されており、保持部材50と冷却ユニット40とは一体で構成されるようになっている。
【0031】
第2の保持部54は、弾性を有し、第2の受熱板45を第2の発熱体24方向に押しつける板バネとして形成される。第2の保持部54は、図3に示す枠部57の図示水平方向および垂直方向の中心軸に対して、第1の保持部53と対称になるように形成される。なお、第2の保持部54の具体的な構成については、第1の保持部53の構成とほぼ対応するため、詳細な説明は省略する。
【0032】
本実施形態のパーソナルコンピュータ1の冷却ユニット40による冷却作用について説明する。なお、第1の発熱体22と第2の発熱体24の冷却作用についてはほぼ同様であるため、第1の発熱体22の冷却作用についてのみ説明する。
【0033】
第1の発熱体22より発熱した熱は、図示しない熱伝導部材を介して第1の受熱板44に移動する。このとき、第1の受熱板44は保持部材50の第1の保持部53の弾性力により、所定の荷重で第1の発熱体22と面接触するようになっている。第1の保持部53は、第1の受熱板44に与える弾性力が予め所定の荷重となるように形成されており、第1の発熱体22と第1の受熱板44との熱の授受は好適に行われる。第1の受熱板44に移動した熱は、ヒートパイプ41を経て放熱フィン42に伝えられる。放熱フィン42はファン43によって冷却され、本体筐体9に設けられた切欠部58を介して本体筐体9の外部に熱が放出される。
【0034】
このパーソナルコンピュータ1によれば、一の保持部材50を設けることにより、対向して配置されたメイン基板21およびサブ基板23に設けられた第1の発熱体22および第2の発熱体24と第1の受熱板44および第2の受熱板45との熱接触を、個別に押圧手段を設けることなく、安定した押圧状態を維持することができる。これにより、スペース効率を低下させることなく、良好に冷却状態を維持することができる。
【0035】
また、一の保持部材50を設けることにより、第1の保持部53と第2の保持部54とでそれぞれ所望の荷重を決定することができ、好適な押圧状態を実現することができる。例えば第1の発熱体22と第2の発熱体24との許容荷重が異なる場合であっても、一の保持部材50に設けられた第1の保持部53および第2の保持部54の形状や剛性などを好適に決定することにより、それぞれ異なった押圧状態を実現することができる。
【0036】
また、保持部材50をメイン基板21に固定する際には、メイン基板21にサブ基板23を固定配置する際に用いられるスタッド30に保持部材50を共締めすることにより、ネジ本数および孔部の不要な増加を回避することができる。これにより、回路基板の高密度化およびレイアウトの自由度を損なうことがない点で有効である。
【0037】
なお、本実施形態においては、CPUなどの発熱体は、熱伝導部材としての熱伝導シートや熱伝導グリスを介して、ヒートパイプが固定された受熱板との熱の授受を行う例を適用したが、これに限らず受熱板やヒートパイプの有無などの冷却ユニットの構成は、発熱体の消費電力の大きさ(発熱量)に応じて決定することができる。
【0038】
また、補強部材としてのバックプレート36は、一定の強度を有し、補強部材としての代用が可能な本体筐体9内部に配置された他の部材(図示せず)で代用してもよい。
【0039】
保持部材50の全ての固定部51は、スタッド30およびネジ32によりメイン基板21に固定されるようにしたが、安定した押圧状態が保てる場合にはサブ基板23に固定するようにしてもよい。
【0040】
本実施形態におけるパーソナルコンピュータ1の実装構造は、発熱体の相対的な配置関係に応じて保持部材の各保持部を好適に形成することで、種々の部品レイアウトにも対応することができる。以下、本実施形態における電子機器の変形例について説明する。
【0041】
図6は、本実施形態における実装構造の変形例を示す断面図である。
【0042】
図6に示す実装構造80が図3などに示す実装構造20と異なる点は、第1の発熱体22と第2の発熱体24とが保持部材81を介してほぼ対向して配置された点である。なお、実装構造20と対応する構成および部分については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0043】
図6に示すように、第1の発熱体22と第2の発熱体24とがほぼ対向して配置された場合であっても、保持部材81の第1の保持部82および第2の保持部83が第1の受熱板44および第2の受熱板45に対して好適な荷重の付加が可能な形状に形成されることにより、好適な押圧状態を実現することができる。
【0044】
図7は、本実施形態における実装構造の他の変形例を示す断面図である。図7に示す実装構造90が図6に示す実装構造80と異なる点は、保持部材91が板バネとして第1の保持部92のみを構成した点である。
【0045】
第1の発熱体および第2の発熱体が保持部材を介してほぼ対向して配置された場合には、第1の受熱板または第2の受熱板のいずれか一方に対して押圧可能な保持部を設けてもよい。例えば、図7に示すように、保持部材91には第1の受熱板44に所定の荷重を付加する第1の保持部92が設けられ、第1の発熱体22と第1の受熱板44との押圧状態が好適に保たれる。
【0046】
図8は、図7に示す実装構造の冷却ユニット95および保持部材91の構成を示す平面図である。なお、図8でハッチングで示した領域は、第2の受熱板96を示す。第2の受熱板96は保持部材91の枠部97の外形とほぼ同形状となるように設けられ、枠部97に接着されて支持される。さらに、第2の発熱体24と第2の受熱板96とは、熱伝導部材としての熱伝導シート98(図7)を介して押圧状態が維持される。このとき、熱伝導シート98の弾性力を利用して、第2の発熱体24と第2の受熱板96との間で好適な押圧状態が維持されるようになっている。このように形成された保持部材91は、その形状を簡素化できる点で有効である。
【0047】
本発明に係る電子機器は、上記説明したノートブック型のパーソナルコンピュータのほかにも、様々な電子機器に適用可能であり、デスクトップ型コンピュータやワードプロセッサ、音響機器、通信機器などの他の電子機器に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明に係る電子機器の一例であるノート型のパーソナルコンピュータの外観斜視図。
【図2】本実施形態におけるパーソナルコンピュータの実装構造の外観を示す図。
【図3】図2の実装構造のIII−III間の断面図。
【図4】本実施形態における実装構造の一部の分解斜視図。
【図5】本実施形態における冷却ユニットおよび保持部材の構成を示す平面図。
【図6】本実施形態における実装構造の変形例を示す断面図。
【図7】本実施形態における実装構造の他の変形例を示す断面図。
【図8】本実施形態における他の変形例における冷却ユニットおよび保持部材の構成を示す平面図。
【符号の説明】
【0049】
1 パーソナルコンピュータ
2 本体
3 表示部
4 ヒンジ部
8 表示画面
9 本体筐体
10 表示部筐体
20 実装構造
21 メイン基板
22 第1の発熱体
23 サブ基板
24 第2の発熱体
28 コネクタ
30 スタッド
36 バックプレート
40 冷却ユニット
41 ヒートパイプ
42 放熱フィン
43 ファン
44 第1の受熱板
45 第2の受熱板
50 保持部材
51 固定部
53 第1の保持部
54 第2の保持部
57 枠部
58 切欠部
80 実装構造
81 保持部材
82 第1の保持部
83 第2の保持部
90 実装構造
91 保持部材
92 第1の保持部
95 冷却ユニット
96 第2の受熱板
97 枠部
98 熱伝導シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の回路基板と、
前記第1の回路基板に実装された第1の発熱体と、
前記第1の回路基板と対向して配置された第2の回路基板と、
前記第2の回路基板における前記第1の回路基板と対向する側の面に実装された第2の発熱体と、
前記第1の発熱体に熱的に接続された第1の受熱体と、
前記第2の発熱体に熱的に接続された第2の受熱体と、
前記第1の受熱体を前記第1の発熱体方向に押し付ける弾性の第1の保持部と、前記第2の受熱体を前記第2の発熱体方向に押し付ける弾性の第2の保持部との少なくとも一方と、前記第1の回路基板と前記第2の回路基板との少なくとも一方とを固定した固定部とを備えた保持部材と、
を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記第1の回路基板と前記第2の回路基板とを少なくとも一箇所で結合した結合部材をさらに備え、
前記保持部材の固定部の少なくとも一部は、前記結合部材によって前記第1の回路基板または前記第2の回路基板に固定された請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記第1の保持部は、前記第1の受熱体に所定の荷重が付加されるように形状または剛性の少なくとも一方が決定され、
前記第2の保持部は、前記第2の受熱体に所定の荷重が付加されるように形状または剛性の少なくとも一方が決定された請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記第1の受熱体および前記第2の受熱体は、受熱板であり、
前記受熱板と熱的に接続されたヒートパイプと、前記ヒートパイプと熱的に接続された放熱フィンと、前記放熱フィンを冷却するファンとをさらに備えた請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
前記第1の発熱体と前記第2の発熱体とは、前記保持部材を介して重畳されることなくずれ幅を持って配置された請求項4記載の電子機器
【請求項6】
前記第1の受熱体および前記第2の受熱体は、熱伝導シートまたは熱伝導グリスである請求項3記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−55310(P2010−55310A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−218566(P2008−218566)
【出願日】平成20年8月27日(2008.8.27)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】