説明

電子機器

【課題】外観に与える影響を抑えつつ、防水性を維持し、かつ、筐体内外の空気を通気することができる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器10は、ケース21およびカバー22を有する第2筐体12と、第2筐体12に収容された回路基板31と、回路基板31に実装された発光部26と、カバー22に設けられて発光部26からの光を透過する貫通孔32と、貫通孔32を覆う防水シート33とを備えている。防水シート33は通気性および透光性を有する。よって、第2筐体12が変形して第2筐体12の内部の密閉空間23の容積が減少しても、密閉空間23の内圧を上昇させないように密閉空間23の空気を外側に排出できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体のケースに回路基板が収容され、回路基板に発光部が実装され、筐体のカバーに設けられた貫通孔が防水シートで覆われ、貫通孔を経て発光部からの光を外部に導くように構成された電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
図5に示すように、電子機器100として、第1筐体101および第2筐体102がヒンジ部103を介して使用状態(開状態)と携帯状態(閉状態)との間で回動自在に連結された携帯端末が知られている。
第1筐体101は、裏面101Aに操作部105を備えている。
第2筐体102は、一般的に、防水シール(図示せず)を介装したケース107およびカバー108により防水機能を有する筐体が構成されている。この第2筐体102には、ケース107の底部107Aに表示部109を備えるとともに、ケース107の内部にレシーバ111や発光部112が設けられている。
【0003】
図6に示すように、レシーバ111は、例えば通話中に受信した音声を発生する機器である。レシーバ111は、枠状の支持部材115に両面テープ116により接着された振動板117を有する。
この支持部材115がケース107の裏側107Bに両面テープ118により接着されることにより、ケース107の開口107Cに振動板117が配置されている(例えば、特許文献1)。
【0004】
一方、図7に示すように、発光部112は、例えばメール・通話の送着信時等に点灯・点滅する機器である。この発光部112は、カバー108の開口108Aに対応する位置にLED122が実装された回路基板121を有する。
開口108Aの外側に開口108Aを覆うようにオーナメント123が両面テープ124により取り付けられ、開口108Aの内側に開口108Aを覆うように拡散シート125が両面テープ126により取り付けられている。
ここで、図6、図7に示す第2筐体102は、内部が密閉されて防水性を維持している。また、両面テープ116によって振動板117と支持部材115の間を密閉することによって、振動板117および支持部材115よりも筐体内部側の回路を、水等の液体の浸入から保護する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−109851号公報(段落0037、図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、図6に示す第2筐体102は、内部が密閉されているため、例えば第2筐体102に対して曲げ、あるいは厚み方向に沿って第2筐体102を圧縮するような外力が加えられる場合、換言すれば第2筐体102の内部の密閉空間128の容積が減少するようなった外力が加えられる場合が考えられる。
【0007】
この場合、振動板117と支持部材115の間が密閉されていると、密閉空間128の内圧Pが上昇してレシーバ111の振動板117が、想像線で示すように変形して第2筐体102の外側に向けて突出する。
このように、振動板117が変形した状態で、レシーバ111が駆動された場合、正規の音声が発生せず、使用者が音声を聞き取り難いという不都合がある。
【0008】
このような不都合を解決するためには、密閉空間128の空気を外部に排出する必要があるが、排出口を別途設けてしまうと電子機器の外観への影響が大きい。また、振動板117と支持部材115との間を密閉せず、音孔に通気性を有する防水シートを貼り付けることで、防水性と空気の排出とを両立することも考えられるが、この場合も以下の問題がある。
【0009】
すなわち、この場合、音孔を防水シートで覆う必要があるために、レシーバ111近傍の厚みが増してしまう。レシーバ111はユーザの通話を容易にするため筐体の端部付近に設けられるため、この部分の厚みの増加は電子機器全体の外観に与える影響が非常に大きい。
このように、従来の構成では、いずれの場合も電子機器の外観に与える影響を抑えつつ、防水性と排気を実現することは難しいという課題があった。
【0010】
本発明は、前述した課題を解決するためになされたものであり、その目的は、外観に与える影響を抑えつつ、防水性を維持し、かつ、筐体内外の空気を通気することができる電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の態様に係る電子機器は、ケースおよびカバーを有する筐体と、前記筐体に収容された発光部と、前記カバーに設けられ、前記発光部からの光を透過する貫通孔と、前記貫通孔を覆う防水シートと、を備え、前記防水シートが通気性および透光性を有する。
【0012】
また、本発明の第2の態様に係る電子機器は、前記防水シートが、前記発光部からの光を拡散させる光拡散性を有する。
【0013】
さらに、本発明の第3の態様に係る電子機器は、前記防水シートが、前記カバーの内側に設けられているとともに、前記発光部と前記防水シートとの間に非導電性シートが介装されている。
【0014】
また、本発明の第4の態様に係る電子機器は、前記防水シートおよび前記非導電性シートが第1固定部材を介して積層されているとともに、前記第1固定部材が前記筐体内の空気を前記防水シートに案内する案内路を備えている。
【0015】
さらに、本発明の第5の態様に係る電子機器は、前記カバーの外側に前記貫通孔の少なくとも一部を覆うようにパネルが第2固定部材を介して設けられているとともに、前記第2固定部材が前記防水シートの表面から前記筐体内の空気を外部に案内する案内路を備えている。
【0016】
また、本発明の第6の態様に係る電子機器は、ケースおよびカバーを有する筐体と、前記筐体に収容された発光部と、前記カバーに設けられ、前記発光部からの光を透過する第1貫通孔と、前記第1貫通孔を覆い、第2貫通孔が設けられたパネルと、前記第2貫通孔を覆う防水シートと、を備え、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが、前記カバーと前記パネルとの空隙により形成された案内路によって連通され、前記防水シートが通気性を有する。
【0017】
また、本発明の第7の態様に係る電子機器は、ケースおよびカバーを有する筐体と、前記カバーに設けられ、外部端子と接続するための第1貫通孔と、前記第1貫通孔を覆い、第2貫通孔が設けられ、外部端子と接続する板金と、前記第2貫通孔を覆う防水シート、とを備え、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが、前記カバーと前記板金との空隙により形成された案内路によって連通され、前記防水シートが通気性を有する。
【0018】
さらに、本発明の第8の態様に係る電子機器は、前記第1貫通孔が、前記第2貫通孔と対向しない位置に設けられている。
【発明の効果】
【0019】
本発明の第1の態様に係る電子機器によれば、カバーに発光部からの光を透過する貫通孔を備え、さらに貫通孔を覆う防水シートを備えている。この防水シートは通気性および透光性を有する。
よって、筐体が変形して筐体の内部の密閉空間の容積が減少しても、密閉空間の内圧を上昇させないように密閉空間の空気を外側に排出できる。この際、発光部からの光を透過する貫通孔を空気の通気口として用いているので、新たに通気口を設ける必要がない。また、発光部の位置はレシーバ等に比べれば自由度が高いので、筐体の外観に与える影響を抑えることもできるという効果を有する。
【0020】
また、本発明の第2の態様に係る電子機器によれば、防水シートが、発光部からの光を拡散する光拡散性を有する。
これにより、拡散シートを別途用いる必要がなく、部品点数を少なくできるとともに組立工程を簡略化できるという効果を有する。
【0021】
さらに、本発明の第3の態様に係る電子機器によれば、防水シートをカバーの内側に設けるとともに、発光部と防水シートとの間に非導電性シートを介装した。
このように、発光部と防水シートとの間に非導電性シートを介装することにより発光部を、筐体外部から防水シートを通過して侵入してくる静電気から保護して損傷を防止できるという効果を有する。
【0022】
また、本発明の第4の態様に係る電子機器によれば、第1固定部材を介して防水シートおよび非導電性シートを積層した。この第1固定部材に、筐体内の空気を防水シートの表面に案内する案内路を備えた。
このように、筐体内の空気を防水シートの表面に案内することにより密閉空間の内圧が上下に変化することを防止できるという効果を有する。
【0023】
さらに、本発明の第5の態様に係る電子機器によれば、カバーの外側に貫通孔の少なくとも一部を覆うように第2固定部材を介してパネルを設けた。この第2固定部材に、防水シートから筐体内の空気を外部に案内する案内路を備えた。
このように、通気口として用いている貫通孔をカバーによって装飾しつつ、密閉空間の内圧の上下に変化することを防止できるという効果を有する。
【0024】
また、本発明の第6の態様に係る電子機器によれば、カバーに発光部からの光を透過する第1貫通孔を備え、さらに第2貫通孔を覆う防水シートを備えている。この防水シートは通気性および透光性を有する。
よって、筐体が変形して筐体の内部の密閉空間の容積が減少しても、密閉空間の内圧を上昇させないように密閉空間の空気を外側に排出できる。この際、発光部からの光を透過する貫通孔を空気の通気口として用いているので、新たに通気口を設ける必要がない。また、発光部の位置はレシーバ等に比べれば自由度が高いので、筐体の外観に与える影響を抑えることもできるという効果を有する。
【0025】
また、本発明の第7の態様に係る電子機器によれば、ケースおよびカバーを有する筐体と、前記カバーに設けられ、外部端子と接続するための第1貫通孔と、前記第1貫通孔を覆い、第2貫通孔が設けられ、外部端子と接続する板金と、前記第2貫通孔を覆う防水シート、とを備え、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが、前記カバーと前記板金との空隙により形成された案内路によって連通され、前記防水シートが通気性を有する。
よって、筐体が変形して筐体の内部の密閉空間の容積が減少しても、密閉空間の内圧を上昇させないように密閉空間の空気を外側に排出できる。この際、外部端子と接続する貫通孔を空気の通気口として用いているので、新たに通気口を設ける必要がない。また、外部端子と接続する位置はレシーバ等に比べれば自由度が高いので、筐体の外観に与える影響を抑えることもできるという効果を有する。
【0026】
また、本発明の第8の態様に係る電子機器によれば、前記第1貫通孔が、前記第2貫通孔と対向しない位置に設けられている。
このように、対向しない位置にすることにより筐体の厚み構成を薄くできるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施形態1〜3に係る電子機器の使用状態(開状態)を示す斜視図
【図2】本発明の実施形態1に係る図1の電子機器を示す分解斜視図
【図3】図2のI部拡大図
【図4】本発明の実施形態1に係る電子機器図1のII−II線断面図
【図5】従来の電子機器の使用状態(開状態)を示す斜視図
【図6】従来のレシーバを示す断面図
【図7】従来の発光部を示す断面図
【図8】本発明の実施形態2に係る図1の電子機器を示す分解斜視図
【図9】図8のI部拡大図
【図10】本発明の実施形態2に係る電子機器図1のII−II線断面図
【図11】本発明の実施形態3に係る電子機器図1のIII−III線断面図
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施形態に係る電子機器について図面を参照して説明する。
【0029】
図1に示すように、本発明の実施形態である電子機器10は、第1筐体11および第2筐体(筐体)12がヒンジ部13を介して使用状態(開状態)と携帯状態(閉状態)との間で回動自在に連結された携帯端末である。
第1筐体11は、略矩形体状の箱形に形成され、裏面11Aに操作部を備え、表面11Bに撮像レンズ15および蓋部16を備えている。裏面11Aは、電子機器10の閉状態において、第2筐体12に対向可能な面である。
【0030】
第2筐体12は、略矩形体状の箱形に形成されたケース21と、ケース21の開口部21Aを塞ぐカバー22とを備え、ケース21の開口部21Aをカバー22で塞ぐことにより密閉空間23(図4参照)を備えている。
この第2筐体12は、ケース21の裏面21Bに表示部を備えるとともに、内部にレシーバ25や発光部26が設けられている。裏面21Bは、電子機器10の閉状態において、第1筐体11に対向可能な面である。
【0031】
レシーバ25は、振動板(図示せず)を有し、例えば通話中に受信した音声を発生する機器である。この振動板は、密閉空間23に対向するようにケース21の裏面21Bに設けられている。
【0032】
(実施形態1)
この電子機器10は、図2、図3に示すように、ケース21の内部に収容された回路基板31と、回路基板31に実装された発光部26と、カバー22に設けられて発光部26からの光を透過する貫通孔32と、貫通孔32を覆う防水シート33と、発光部26および防水シート33間に介装された非導電性シート35と、カバー22の外側に貫通孔32を覆うように設けられたパネル(オーナメント)37とを備えている。
【0033】
回路基板31は、図4に示すように、ケース21の底部21Cに設けられることにより、表面31Aがカバー22に対向するように配置されている。回路基板31の表面31Aに発光部26が実装されている。
【0034】
発光部26は、回路基板31の表面31Aに実装されることによりカバー22の貫通孔32に向けて照射可能に配置されたLEDである。
この発光部26は、例えばメール・通話の送着信時等に点灯・点滅する機器である。
【0035】
ケース21の開口部21A(図2参照)を塞ぐカバー22に凹部22Aが略矩形状に形成されている。さらに、カバー22の凹部22Aにおいて中央に貫通孔32が形成されている。
この凹部22Aの裏面22Bに第1内側両面テープ41を介して防水シート33の表面33Aが接着されている。これにより、カバー22の裏面22Bで、かつ貫通孔32を覆う位置に防水シート33が設けられている。
【0036】
図2、図3に示すように、第1内側両面テープ41は、防水シート33の周縁33Bに沿って接着されるように断面略ロ字状に形成されている。
よって、第1内側両面テープ41の中央に開口、すなわち第1内側案内路43が形成されている。これにより、防水シート33の表面33Aに導かれた空気を第1内側案内路43を経て貫通孔32に導くことができる。
【0037】
図4に示すように、防水シート33の裏面33Cに第2内側両面テープ(第1固定部材)45を介して非導電性シート35の表面35Aが接着されている。
すなわち、防水シート33の裏面33Cに非導電性シート35が第2内側両面テープ45を介して積層されている。
【0038】
防水シート33は、略矩形状に形成されたシートであって、通気性および透光性を有し、かつ、カバー22の外側に向かって光を拡散する光拡散性を有する。
この防水シート33は、防水シートの厚み方向に沿って連続する孔(例えば気泡)が形成された発泡ウレタン樹脂シート、延伸フィルムまたは蒸着式フィルムが用いられる。
連続する孔(例えば気泡)は、水分子よりも小さく、かつ気体分子よりも大きく形成されている。
これにより、防水シート33は、通気性を確保するとともに、防水性を確保できる。
なお、防水シート33としては、例えば日東電工株式会社製S-NTF2026A-N06を例示できる。
【0039】
ここで、シートの光拡散性は、一般にシートの編目が細かい方が好ましいことが知られている。
これは、シートの編目が細かいほど、光がシートにぶつかる箇所が増えるため、より光が乱反射し易くなるためである。一方、シートの通気性は、空気の分子がシートを通過し易くなるほど高まるため、シートの編目が粗い方が好ましい。したがって、防水シートで光を拡散させる場合には、光拡散性と通気性の間はトレードオフの関係がある。
【0040】
ただし、「防水シート」として機能する程度に目が細かいシートは、少なくとも水分子よりも細かい目を持っているため、シートを構成する材質や色が光を吸収するものでない限り、光拡散性を備えることが可能である。
なお、光拡散性を高めるためには、シートが白色等の良く光を反射する色で構成されていることが望ましいが、他の色でもある程度の光拡散性を得ることが可能である。
【0041】
図2、図3に示すように、第2内側両面テープ45は、例えば一対のテープ部45Aで略ニ字状に形成され、一対のテープ部45A間に第2内側案内路(案内路)47を備えている。
第2内側案内路47は、第2筐体12内の空気を防水シート33の裏面33Cに案内する案内路である。
【0042】
ここで、前述したように、防水シート33は、通気性を確保するために、防水シートの厚み方向に沿って連続する孔(例えば気泡)が形成されている。
このため、貫通孔32を経た静電気が防水シート33の孔(例えば気泡)を通過して発光部26に到達することが考えられる。
【0043】
そこで、図4に示すように、防水シート33に非導電性シート35を第2内側両面テープ45を介して積層するようにした。
これにより、防水シート33の孔(例えば気泡)を通過した静電気を非導電性シート35で遮断して発光部26を静電気から保護して発光部26の損傷を防止できる。
【0044】
非導電性シート35は、例えば、透光性を有するPETシートが用いられるが、これに限定するものではない。
非導電性シート35は、防水シート33と同様に、略矩形状に形成されている。ただし、非導電性シート35の形状は略矩形状のものに限られず、また、防水シート33と略同一の面積を持つ必要もない。最低限、発光部26を覆う広さがあれば発光部26を静電気から保護することができるので、この条件が満たされる限り形状および面積は問わない。また、非導電性質シート35を用いずに発光部26を静電気から保護できるのであれば、非導電性シート35を設けなくともよい。例えば、発光部26の近傍に、発光部26を回避するよう静電気を導く金属等を配置すること等が考えられる。
【0045】
カバー22の凹部22Aに外側両面テープ51(第2固定部材)を介して略矩形状のパネル(オーナメント)37が設けられている。パネル37を凹部22Aに設けることにより、パネル37でカバー22の外側を装飾するとともに貫通孔32を覆うことができる。
なお、パネル37は貫通孔32の全体を覆う必要はなく、少なくとも一部覆うものであってもよい。また、パネル37は装飾用のものであるため、電子機器のデザインによっては設けなくてもよい。
【0046】
図2、図3に示すように、外側両面テープ51は、例えば、略C(コ)字状に形成されることにより、外側案内路(案内路)52を備えている。
外側両面テープ51に外側案内路52を備えることにより、防水シート33の表面33Aから貫通孔32に導かれた空気を第2筐体12の外部に案内することが可能になる。
【0047】
以上説明したように、第2内側両面テープ45を一対のテープ部45Aで形成することにより一対のテープ部45A間に第2内側案内路47を備え、第2筐体12内の空気を防水シート33の裏面33Cに案内可能とした。
また、防水シート33に連続する孔(例えば気泡)を形成して通気性を備えた。
【0048】
さらに、第1内側両面テープ41に第1内側案内路43を備え、防水シート33の表面33Aに導かれた空気を第1内側案内路43を経て貫通孔32に案内可能とした。
加えて、外側両面テープ51に外側案内路52を備え、防水シート33の表面33Aから貫通孔32に導かれた空気を第2筐体12の外部に案内可能とした。
【0049】
よって、第2筐体12が変形して第2筐体12の内部の密閉空間23の容積が減少した場合、図3に示すように、密閉空間23の空気が第2内側両面テープ45の第2内側案内路47を経て防水シート33の裏面33C(図4参照)に向けて矢印A方向に導かれる。
また、防水シート33の裏面33Cに案内された空気が防水シート33を経て防水シート33の表面33Aに向けて矢印B方向に導かれる。
さらに、防水シート33の表面33Aに案内された空気が第1内側両面テープ41の第1内側案内路43を経て貫通孔32に向けて矢印C方向に導かれる。
加えて、貫通孔32に案内された空気が外側両面テープ51の外側案内路52を経て第2筐体12の外部に向けて矢印D方向に導かれる。
【0050】
よって、第2筐体12が変形して第2筐体12の内部の密閉空間23の容積が減少した場合に、密閉空間23の空気を第2筐体12の外側に排出して密閉空間23の内圧を上昇させないようにできる。
これにより、レシーバ25(図1参照)の振動板に変形が生じることを防いで音質変化が生じないようにできる。
【0051】
また、通気口として発光部26からの光を透過する貫通孔32を用いているので、新たに通気口を設ける必要がない。さらに、発光部26の位置はレシーバ25等に比べれば自由度が高いので、レシーバ25の音孔を通気口として利用する場合よりも筐体の外観に与える影響を抑えることもできる。例えば、カメラ素子等、発光部26と各シートおよび各両面テープの厚みの総和よりも厚い素子が配置される箇所の近傍に、発光部26を設けることで実質的に電子機器の厚みを増さずに密閉空間23の内圧を上昇させないようにできる。特に、カメラ素子の近傍には撮影時のフラッシュの役割を果たす発光部が設けられることが多いので、このような発光部を通気口として用いることで外観に与える影響を大きく抑えることができる。
なお、上述したとおり、非導電性シート等は必須の構成ではない場合もあるので、これらの一部または全部を使用しない場合は、使用しないシートや両面テープの厚みを除いて実施形態1に係る構成の厚みを評価する必要がある。
【0052】
さらに、非導電性シート35、防水シート33、およびパネル37は透光性を有する。よって、図4に示すように、発光部26から投光した光が非導電性シート35を透過して第2内側案内路47に向けて矢印E方向に導かれる。
第2内側案内路47に導かれた光が、第2内側案内路47を経た後、防水シート33を透過して第1内側案内路43に向けて矢印E方向に導かれる。
【0053】
第1内側案内路43に導かれた光が、第1内側案内路43、貫通孔32および外側案内路52を経た後、パネル37を透過して第2筐体12の外部に向けて矢印E方向に照射される。
これにより、例えばメール・通話の送着信時等に発光部26が点灯・点滅することにより、発光部26から投光した光を第2筐体12の外部に照射できる。
【0054】
加えて、防水シート33は、厚み方向に沿って連続する孔(例えば気泡)が形成されている。よって、防水シート33は、発光部26から投光した光を気泡の不規則性によりカバー22の外側に向けて拡散させる光拡散性を有する。
これにより、拡散シートを別途用いる必要がなく、部品点数を少なくできるとともに組立工程を簡略化できるという効果を有する。
【0055】
(実施形態2)
この電子機器10は、図8、図9に示すように、ケース21の内部に収容された回路基板31と、回路基板31に実装された発光部26と、カバー22に設けられて発光部26からの光を透過する貫通孔32(第1貫通孔)と、貫通孔32を覆って光を透過し拡散するパネル61の貫通孔62(第2貫通孔)を覆う防水シート63を備えている。
【0056】
回路基板31は、図4に示すように、ケース21の底部21Cに設けられることにより、表面31Aがカバー22に対向するように配置されている。回路基板31の表面31Aに発光部26が実装されている。
【0057】
発光部26は、回路基板31の表面31Aに実装されることによりカバー22の貫通孔32に向けて照射可能に配置されたLEDである。
この発光部26は、例えばメール・通話の送着信時等に点灯・点滅する機器である。
【0058】
ケース21の開口部21A(図2参照)を塞ぐカバー22の中央に貫通孔32が形成されている。
この貫通孔32の裏面22Bに第1内側両面テープ71を介してパネル61の表面61Aが接着されている。これにより、カバー22の裏面22Bで、かつ貫通孔32を覆う位置にパネル61が設けられている。
【0059】
図8、図9に示すように、第1内側両面テープ71は、パネル61の周縁61Bに沿って接着されるように断面略ロ字状に形成されている。
よって、第1内側両面テープ71の中央に開口、すなわち、カバー22とパネル61との空隙によって第1内側案内路72が形成されている。これにより、パネル61の貫通穴62に導かれた空気を第1内側案内路72を経て貫通孔32に導くことができる。
【0060】
図10に示すように、パネル61の裏面61Cに第2内側両面テープ(第1固定部材)73を介して防水シート63の表面63Aが接着されている。
すなわち、パネル61の裏面61Cに防水シート63が第2内側両面テープ73を介して積層されている。
【0061】
防水シート63は、略矩形状に形成されたシートであって、通気性を有する。
この防水シート63は、防水シートの厚み方向に沿って連続する孔(例えば気泡)が形成された発泡ウレタン樹脂シート、延伸フィルムまたは蒸着式フィルムが用いられる。
連続する孔(例えば気泡)は、水分子よりも小さく、かつ気体分子よりも大きく形成されている。
これにより、防水シート63は、通気性を確保するとともに、防水性を確保できる。
なお、防水シート63としては、例えば日東電工株式会社製S-NTF2026A-N06を例示できる。
【0062】
図8、図9に示すように、第2内側両面テープ73は、防水テープ63の周縁63Bに沿って接着されるように断面略ロ字状に形成され、第2内側案内路(案内路)74備えている。
第2内側案内路74は、第2筐体12内の空気をパネル61の裏面61Cに案内する案内路である。
【0063】
ここで、前述したように、防水シート63は、通気性を確保するために、防水シートの厚み方向に沿って連続する孔(例えば気泡)が形成されている。
このため、貫通孔32を経た静電気が防水シート63の孔(例えば気泡)を通過し、発光部26に到達すると考えられる。
【0064】
そこで、図10に示すように、貫通孔32とパネル61の貫通孔62とを対向しない位置に所定距離(例えば、10〜20mm)を置いて並列に配置するようにした。
これにより、パネル61の貫通孔62を通過した静電気が発光部26に達しないため、静電気による発光部26の損傷を防止できる。
【0065】
以上説明したように、第2内側両面テープ73に第2内側案内路74を備え、第2筐体12内の空気をパネル61の裏面61Cに案内可能とした。
また、防水シート63に連続する孔(例えば気泡)を形成して通気性を備えた。
【0066】
さらに、第1内側両面テープ71に第1内側案内路72を備え、パネル61の表面61Aに導かれた空気を第1内側案内路72を経て貫通孔32に案内可能とした。
【0067】
よって、第2筐体12が変形して第2筐体12の内部の密閉空間23の容積が減少した場合、図9に示すように、密閉空間23の空気が防水シート63を経て防水シート63の表面63Aに向けて矢印A方向に導かれる。
防水シート63を経て防水シート63の表面63Aに案内された空気が、第2内側両面テープ73の第2内側案内路74を経てパネル61の裏面61C(図10参照)に向けて矢印B方向に導かれる。
また、パネル61の裏面61Cに案内された空気がパネル61の貫通穴62を経てパネル61の表面61Aに向けて矢印C方向に導かれる。
さらに、パネル61の表面61Aに案内された空気が第1内側両面テープ71の第1内側案内路72を経て貫通孔32の隙間に向けて矢印D方向に導かれる。
【0068】
よって、第2筐体12が変形して第2筐体12の内部の密閉空間23の容積が減少した場合に、密閉空間23の空気を第2筐体12の外側に排出して密閉空間23の内圧を上昇させないようにできる。
これにより、レシーバ25(図1参照)の振動板に変形が生じることを防いで音質変化が生じないようにできる。
【0069】
また、通気口として発光部26からの光を透過する貫通孔32を用いているので、新たに通気口を設ける必要がない。さらに、発光部26の位置はレシーバ25等に比べれば自由度が高いので、レシーバ25の音孔を通気口として利用する場合よりも筐体の外観に与える影響を抑えることもできる。例えば、カメラ素子等、発光部26と各シートおよび各両面テープの厚みの総和よりも厚い素子が配置される箇所の近傍に、発光部26を設けることで実質的に電子機器の厚みを増さずに密閉空間23の内圧を上昇させないようにできる。特に、カメラ素子の近傍には撮影時のフラッシュの役割を果たす発光部が設けられることが多いので、このような発光部を通気口として用いることで外観に与える影響を大きく抑えることができる。
また、回路基板31と防水シート63を積層しないように距離を離して配置することで、厚みを薄くすることができる。
【0070】
さらに、パネルは透光性を有する。よって、図10に示すように、発光部26から投光した光が拡散パネルを透過して外部に向けて矢印E方向に照射される。
これにより、例えばメール・通話の送着信時等に発光部26が点灯・点滅することにより、発光部26から投光した光を第2筐体12の外部に照射できる。
【0071】
加えて、パネル61は、乳白色材料にすることでカバー22の外側に向けて拡散させる光拡散性を有する。
これにより、拡散シートと非導電性シート用いる必要がなく、部品点数を少なくできるとともに組立工程を簡略化できるという効果を有する。
【0072】
なお、上記実施形態1および実施形態2に係る電子機器について、発光部26(LED等)をセンサー部(照度センサー等)として構成することもできる。
【0073】
(実施形態3)
この電子機器10は、図1に示すように、ケース16の内部に収容された回路基板96と、回路基板96に実装された接点ばね95と、カバー11に設けられて外部端子から接続するための貫通孔80(第1貫通孔)と、貫通孔80を覆い外部端子と接続する板金81と、板金81の貫通孔82(第2貫通孔)を覆う防水シート83を備えている。
【0074】
回路基板96は、図11に示すように、ケース16の底部16Cに設けられることにより、表面96Aがカバー11に対向するように配置されている。回路基板96の表面96Aに接点ばね95が実装されている。
【0075】
ケース16の開口部を塞ぐカバー11に貫通孔80が形成されている。
この貫通孔80の裏面11Bに第1内側両面テープ91を介して板金81の表面81Aが接着されている。これにより、カバー11の裏面11Bで、かつ貫通孔80を覆う位置に板金81が設けられている。
【0076】
図11に示すように、第1内側両面テープ91は、板金81の周縁に沿って接着されるように断面略ロ字状に形成されている。
よって、第1内側両面テープ91の中央に開口、すなわち、カバー11と板金81との空隙によって第1内側案内路92が形成されている。これにより、板金81の貫通穴82に導かれた空気を第1内側案内路92を経て貫通孔80に導くことができる。
【0077】
図11に示すように、板金81の裏面81Cに第2内側両面テープ(第1固定部材)93を介して防水シート83の表面83Aが接着されている。
すなわち、板金81の裏面81Cに防水シート83が第2内側両面テープ93を介して積層されている。
【0078】
防水シート83は、略矩形状に形成されたシートであって、通気性を有する。
この防水シート83は、防水シートの厚み方向に沿って連続する孔(例えば気泡)が形成された発泡ウレタン樹脂シート、延伸フィルムまたは蒸着式フィルムが用いられる。
連続する孔(例えば気泡)は、水分子よりも小さく、かつ気体分子よりも大きく形成されている。
これにより、防水シート83は、通気性を確保するとともに、防水性を確保できる。
なお、防水シート83としては、例えば日東電工株式会社製S-NTF2026A-N06を例示できる。
【0079】
図11に示すように、第2内側両面テープ93は、防水テープ83の周縁に沿って接着されるように断面略ロ字状に形成され、第2内側案内路(案内路)94備えている。
第2内側案内路94は、第2筐体17内の空気を板金81の裏面81Cに案内する案内路である。
【0080】
ここで、前述したように、防水シート83は、通気性を確保するために、防水シートの厚み方向に沿って連続する孔(例えば気泡)が形成されている。
また、図11に示すように、貫通孔32とパネル61の貫通孔62とを対向しない位置に所定距離(例えば、10〜20mm)を置いて並列に配置されている。
【0081】
以上説明したように、第2内側両面テープ93に第2内側案内路94を備え、第1筐体17内の空気を板金81の裏面81Cに案内可能とした。
また、防水シート83に連続する孔(例えば気泡)を形成して通気性を備えた。
【0082】
さらに、第1内側両面テープ91に第1内側案内路92を備え、板金81の表面81Aに導かれた空気を第1内側案内路82を経て貫通孔80に案内可能とした。
【0083】
よって、第1筐体17が変形して第1筐体12の内部の密閉空間23の容積が減少した場合、図11に示すように、密閉空間84の空気が防水シート83を経て防水シート83の表面83Aに向けて矢印A方向に導かれる。
防水シート83を経て防水シート83の表面83Aに案内された空気が、第2内側両面テープ93の第2内側案内路94を経て板金81の裏面81C(図11参照)に向けて矢印B方向に導かれる。
また、板金81の裏面81Cに案内された空気が板金81の貫通穴82を経て板金81の表面81Aに向けて矢印C方向に導かれる。
さらに、板金81の表面81Aに案内された空気が第1内側両面テープ91の第1内側案内路92を経て貫通孔80の隙間に向けて矢印D方向に導かれる。
【0084】
よって、第1筐体17が変形して第1筐体17の内部の密閉空間84の容積が減少した場合に、密閉空間84の空気を第1筐体16の外側に排出して密閉空間84の内圧を上昇させないようにできる。
これにより、レシーバ25(図1参照)の振動板に変形が生じることを防いで音質変化が生じないようにできる。
【0085】
また、通気口として外部端子から接続する貫通孔80を用いているので、新たに通気口を設ける必要がない。
【0086】
なお、本発明に係る電子機器は、前述した各実施形態に限定されるものではなく適宜変更、改良等が可能である。
例えば、各実施形態では、電子機器10としてヒンジ部13を介して第1筐体11および第2筐体12を使用状態(開状態)と携帯状態(閉状態)との間で回動自在に連結する携帯端末について例示したが、これに限らないで、他の電子機器に適用することも可能である。
【0087】
例えば、第1筐体および第2筐体を使用状態(開状態)と携帯状態(閉状態)との間でスライド可能に構成されたスライド式の携帯端末に適用することも可能である。また、携帯端末に限らず、ゲーム機等の他の電子機器に適用することも可能である。また、レシーバが存在しない機器に適用してもよい。例えば、レシーバと類似した構造を持つマイクについても同様の課題が存在するため、マイクのみを持つ電子機器に適用するとしてもよい。
【0088】
また、各実施形態では、第2内側両面テープ45を略ニ字状に形成した例について説明するが、第2内側両面テープ45の形状はこれに限らないで、略C(コ)字状、略H字状等の他の形状に形成することも可能である。
【0089】
さらに、各実施形態では、非導電性シート35を防水シート33に第2内側両面テープ45を介して積層した例について説明したが、これに限らないで、発光部26に設けることも可能であり、さらには防水シート33および発光部26のどちらにも設けないようにすることも可能である。
【0090】
また、各実施形態では、防水シート33に連続する孔(例えば気泡)を形成することにより、光拡散性を有する例について説明したが、これに限らないで、その他の手段で防水シートに光拡散性を備えることも可能である。
【0091】
さらに、各実施形態では、外側両面テープ51を略C(コ)字状に形成した例について説明するが、外側両面テープ51の形状はこれに限らないで、略ニ字状や略H字状等の他の形状に形成することも可能である。
また、各実施形態では、各シートおよびカバー22は両面テープで固定されていたが、これに限られるものではない。接着材等の他の部材を用いて固定するとしてもよい。その際、上述した両面テープと同様、一部に空気が通過可能な通路を設けることで、上述した各実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0092】
さらに、各実施形態で使用した電子機器、第2筐体、ケース、カバー、レシーバ、発光部、回路基板、貫通孔、防水シート、非導電性シート、パネル、第1内側両面テープ、第2内側両面テープ、内側案内路、外側両面テープおよび外側案内路等の形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0093】
本発明は、筐体のケースに収容された回路基板に発光部を実装し、発光部からの光を筐体のカバーに設けられた貫通孔を経て外部に導くように構成した電子機器への適用に好適である。
【符号の説明】
【0094】
10 電子機器
12 第2筐体(筐体)
17 第1筐体(筐体)
21 ケース
22 カバー
23 密閉空間
25 レシーバ
26 発光部
31 回路基板
32 貫通孔(第1貫通孔)
33 防水シート
33A 防水シートの表面
35 非導電性シート
37 パネル(オーナメント)
41 第1内側両面テープ
45 第2内側両面テープ(第1固定部材)
47 第2内側案内路(案内路)
51 外側両面テープ(第2固定部材)
52 外側案内路(案内路)
61 パネル
62 パネル貫通孔(第2貫通孔)
63 防水シート
71 第1内側両面テープ
72 第1内側案内路(案内路)
73 第2内側両面テープ(第1固定部材)
74 第2内側案内路(案内路)
80 貫通孔(第1貫通孔)
81 板金
82 板金貫通孔(第2貫通孔)
83 防水シート
91 第1内側両面テープ
92 第1内側案内路(案内路)
93 第2内側両面テープ(第1固定部材)
94 第2内側案内路(案内路)
95 接点ばね
96 回路基板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースおよびカバーを有する筐体と、
前記筐体に収容された発光部と、
前記カバーに設けられ、前記発光部からの光を透過する貫通孔と、
前記貫通孔を覆う防水シートと、を備え、
前記防水シートが通気性および透光性を有する電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器において、
前記防水シートが、前記発光部からの光を拡散させる光拡散性を有する電子機器。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の電子機器において、
前記防水シートが、前記カバーの内側に設けられているとともに、
前記発光部と前記防水シートとの間に非導電性シートが介装されている電子機器。
【請求項4】
請求項3に記載の電子機器において、
前記防水シートおよび前記非導電性シートが第1固定部材を介して積層されているとともに、前記第1固定部材が前記筐体内の空気を前記防水シートに案内する案内路を備えている電子機器。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1項に記載の電子機器において、
前記カバーの外側に前記貫通孔の少なくとも一部を覆うようにパネルが第2固定部材を介して設けられているとともに、前記第2固定部材が前記防水シートの表面から前記筐体内の空気を外部に案内する案内路を備えている電子機器。
【請求項6】
ケースおよびカバーを有する筐体と、
前記筐体に収容された発光部と、
前記カバーに設けられ、前記発光部からの光を透過する第1貫通孔と、
前記第1貫通孔を覆い、第2貫通孔が設けられたパネルと、
前記第2貫通孔を覆う防水シートと、を備え、
前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが、前記カバーと前記パネルとの空隙により形成された案内路によって連通され、
前記防水シートが通気性を有する電子機器。
【請求項7】
ケースおよびカバーを有する筐体と、
前記カバーに設けられ、外部端子と接続するための第1貫通孔と、
前記第1貫通孔を覆い、第2貫通孔が設けられ、外部端子と接続する板金と、
前記第2貫通孔を覆う防水シート、とを備え、
前記第1貫通孔と前記第2貫通孔とが、前記カバーと前記板金との空隙により形成された案内路によって連通され、
前記防水シートが通気性を有する電子機器。
【請求項8】
請求項6または請求項7に記載の電子機器において、
前記第1貫通孔は、前記第2貫通孔と対向しない位置に設けられた電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−134443(P2012−134443A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−138242(P2011−138242)
【出願日】平成23年6月22日(2011.6.22)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】