説明

電子機器

【課題】iVDR規格に準拠ハードディスクを記録媒体とする放送受信装置等の電子機器において、DLNA/DTCP−IP等のコンテンツをネットワーク経由で取得し、ハードディスクに記録可能とする。
【解決手段】放送コンテンツを受信するチューナ21と、ネットワークを介してコンテンツを取得するネットワーク接続部23と、取得したコンテンツを特定の規格に用いられる暗号化方式に従って暗号化または復号化処理するとともに、該コンテンツに付加されたアクセス制限情報とともに記録又は読み出す録画再生制御部25と、前記ネットワーク接続部を介して取得したコンテンツであって、前記特定の規格と異なる他の規格に基づく暗号化方式に従って暗号化されたコンテンツを復号化するとともに、当該コンテンツに付加されたアクセス制限情報を前記特定の規格に基づくアクセス制限情報に変換して前記録画再生制御部25に出力する変換処理部27と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、iVDR(information Versatile Disk for Removable usage)と称する国際規格に準拠して規格化されたカートリッジタイプのハードディスクを記録媒体とする放送受信装置等の電子機器に関するものであり、特に、他の規格によってコンテンツの著作権保護が図られた記録媒体からコンテンツを取得して著作権保護の状態を変更することなくコンテンツを変換してiVDRに記録するようにした放送受信装置等の電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、映像、音楽、プログラム等の多様なコンテンツがデータ配信、テレビジョン放送等を介して記憶媒体に記録され、情報家電機器、車載機器、モバイル機器等の各種機器において再生されて利用されている。そして、この種のコンテンツはデータの高品質・高画質化が進みデータ量が格段に大きくなってきているため、これを記録するためには大容量の記憶媒体を必要とする。また、一般に提供される優良なコンテンツを拡大するためには、コンテンツの違法な複製を制限するなど、著作権を有効に保護する技術が併せて提供されなければならない。さらには、ユーザにとっては、持ち運びが自由にできる記憶媒体にコンテンツを保存し、任意の電子機器にその記憶媒体を接続(装着)して利用したいという要求もある。
【0003】
これらのコンテンツの取得方法も、放送を通じて受信する方法の他、インターネットを介して取得する方法があり、また、取得したコンテンツを異なるデジタル家電機器で相互に利用するため、それらを家庭内のネットワークを通じて相互接続可能とする技術も提供されている。例えば、デジタル家電を相互接続する環境を提供する技術として、デジタルリビングネットワークアライアンス(DLNA)がある。また、無線ローカルエリアネットワーク(LAN)、IEEE1394規格によるネットワークを構成することができる。DLNAを用いたコンテンツ送受信装置は、例えば、下記の特許文献1(特開2008−294562号公報)に開示されている。
【0004】
また、コンテンツの著作権を保護するため、受信したコンテンツの保存、複製を制限するための各種の規格が提案されている。例えば、下記の特許文献2(特開2007−295462号公報)には、ネットワークを介してコンテンツをストリーミング再生するための規格として提案されている「DTCP over IP(Digital Transmission Content Protection over internet Protocol)」を用いた録画予約装置の発明が開示されている。この規格に準拠すれば、コンテンツの著作権保護を行うことができる。
【0005】
また、下記の特許文献3(特開2010−28239号公報)には、ストリーミングコンテンツ提供者が意図したコピー制御を可能とする録画装置およびシステムの発明が開示されている。この録画装置およびシステムは、コンテンツプロバイダから提供されるコンテンツを衛星放送波あるいはインターネット等を介してストリーム配信するストリーミングサーバと、一般家庭等に設置されてストリーミングサーバにアクセスすることにより、ストリーミングサーバから配信されるコンテンツを受信可能な機器(例えばセットトップボックス:STB)あるいはパソコン(PC)等からなるクライアント端末と、クライアント端末との間で適宜接続されて、クライアント端末に対してストリーミングサーバから配信される暗号化コンテンツを利用可能にするための鍵情報等を配布するDRM(Digital Rights Management:デジタル著作権管理)認証サーバと、クライアント端末により再生されたコンテンツの映像及び音声を表示出力あるいは記録するTV/録画機器等から構成されたものである。
【0006】
また、下記の特許文献4(特開2005−346806号公報)には、トラックに沿ってのデータの書き換えを行うソフトウエアを変更することなく、CPRM対応の光ディスクの再生を不能化するDVDレコーダおよび記録再生装置の発明が開示されている。このDVDレコーダおよび記録再生装置は、DVDに記録された大量のデータが不正にコピーされることを防止するものであり、DVD−RWにコンテンツを記録(録画)する場合、あるいは、DVD−RWに記録されたコンテンツの場合、Video Recording FormatにおけるCPRM(Content Protection for Recordable Media)によって、再生を許可するかどうか、および、コピーを許可するかどうかを管理するようになっている。そして、これらの管理に関する情報は、DVD−RWのトラックに記録された情報と、NBCA(Narrow Burst Cutting Area)にレーザカッティングによって記録された情報(以下ではカッティングデータと称する)とで示されるようになっている。
【0007】
これらの著作権保護の方式は、それぞれが標準として規格化されたものである。従って、ネットワークを通してコンテンツを送信する際に用いられる暗号化の方式、コンテンツを記録、保存(録画、録音)する際のコピー制限の方式もそれぞれ異なり、それぞれの規格において定められたアクセス制限情報に基づいてコンテンツの録画、再生、コンテンツの送受信等が行われる。すなわち、ある規格に準拠した電子機器の間ではコンテンツを記録、再生し、あるいは、コンテンツを送受信することができるが、他の規格に準拠した電子機器との間の互換性はない。当然に電子機器メーカーが独自に定めた著作権保護の方式とも互換性はない。また、著作権保護の制御を行うにあたって、録画、再生機器を制限する方式もあり、録画した電子機器を特定し、その電子機器においてのみ再生を可能とする制御を行う場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−294562号公報
【特許文献2】特開2007−295462号公報
【特許文献3】特開2010−28239号公報
【特許文献4】特開2005−346806号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、映像、音楽、プログラム等のコンテンツはデータ量が大きくなるため、これを保存する記録媒体も必然的に大きな記憶容量のものが要求されるようになってきており、また、保存したコンテンツを可搬できることが利用上便利であることから、録画装置、放送受信装置やPCなどの電子機器に着脱自在に装着可能な記録媒体も提案されている。例えば、USBやLAN接続機能を有するハードディスク装置(USBHDDやらLANHDD)である。これらのハードディスク装置はUSBケーブルやLANケーブルを用いてUSBやLAN対応のハブに接続して使用しなければならないという不便さがある。
【0010】
テレビジョン放送やネットワークを介して提供される映像、音楽、プログラム等の多様なコンテンツを利用する際、コンテンツの提供者にとっては著作権が有効に保護されることが重要である。そこで、コンテンツの保存に際してコンテンツの著作権を効果的に保護するために、上記特許文献1〜特許文献3に記載されたような各種の規格、あるいは、iVDR規格などが存在する。
【0011】
また、コンテンツの著作権保護を図りつつ、コンテンツを持ち運び可能な記憶媒体に保存できるようにした放送受信装置も提供されている。例えば、上記のiVDR規格に準拠した録画装置、放送受信装置などの電子機器はその1つであり、また、USB接続可能なハードディスクユニット(USBHDD)にコンテンツを保存(録画)できるようにした電子機器も市場に提供されている。
【0012】
iVDR規格に準拠した、ハードディスクを記録媒体とするカートリッジを図5、図6を参照して説明する。図5はiVDR規格に基づいたカートリッジの外観を示す斜視図である。このカートリッジ100は、図5で示すように、幅Wが80mm、長さLが110mm、厚みSが12,7mmの矩形で単純な形状のハウジング101からなり、ハードディスクドライブを内蔵したものである。
【0013】
図6は図5において示すカートリッジの平面図又は断面図であり、図6(a)はカートリッジの外観を示す平面図、図6(b)は図5における線E−Eを断面としてカートリッジのハウジング底面を除去した平面図である。このハウジング101の一側面にはカートリッジ側コネクタが設けられている。カートリッジ100は、録画装置、情報家電機器等の電子機器に内蔵されたカートリッジ装着装置に着脱自在に装着され、カートリッジ側コネクタとカートリッジ装着装置側のコネクタとが接続されるようになっている。
【0014】
図5に示すカートリッジを装着可能とした電子機器は、例えば、録画装置である。この規格に準拠したカートリッジ(リムーバブルHDD)は、映像、音楽、プログラム等のコンテンツの保存し、かつ保存したコンテンツを可搬して他の電子機器において利用可能とするものであるから、iVDRにおける規格には、当然にコンテンツの暗号化方式や複製の制限に関する規格が定められている。このようなiVDRの機能、規格の概要は「iVDRコンソーシアム」が開設しているホームページ(http://www.ivdr.org/jp/)に公開されている。
【0015】
図7は、図5に示すカートリッジを装着可能とした録画装置などの電子機器200の構成を示すブロック図である。電子機器200は、チューナ211、iVDR規格に基づくカートリッジ100が装着されるiVDR装着部212、ネットワーク接続部213、視聴制御部214、録画再生制御部215、WEBブラウザ216、映像音声出力部218を備えて構成されている。
【0016】
チューナ211は、ユーザによって選択されたチャンネルの放送波を受信し、視聴制御部214を介して映像音声出力部218に送り、映像音声出力部218から出力された出力信号はテレビジョン装置等の機器に送信される。これらの各部の機能は一般的な録画装置の機能と同様である。また、電子装置200は、ネットワーク接続機能を有しており、ネットワーク接続部213を介してインターネットや家庭内ネットワークに接続し、WEBブラウザ216を用いてネットワーク上の所望のコンテンツを特定し、映像音声出力部218を用いて出力することができる。
【0017】
チューナ211を介して受信され放送波は録画再生制御部215を介してiVDR装着部212に装着されたカートリッジ100に記録(録画保存)される。従って、録画再生制御部215の機能、作用は、通常の録画装置と異なり、iVDR規格に準拠した録画生成処理の制御を行う。すなわち、録画再生制御部215はiVDR規格によって定められた暗号方式に基づいてコンテンツを暗号化してカートリッジ100に記録する。また、カートリッジ100に記録されたコンテンツを読み出して再生処理する際には、該暗号化方式に基づいてコンテンツを復号化し、映像音声出力部218から出力する。また、録画再生制御部215は、コンテンツにiVDR規格に基づく著作権保護のためのアクセス制限情報が付与されている場合には、当該アクセス制限情報に基づいた録画再生処理を行う。
【0018】
一方、USB接続可能なハードディスクユニット(USBHDD)にコンテンツを保存(録画)できるようにした録画装置や放送受信装置の例としては、例えば、上記のDLNAおよびDTCP−IP規格に対応した録画装置、放送受信装置(以下、放送受信装置Aという)が電機メーカーにより提供されている。この放送受信装置Aにおいては、放送波を受信して取得したコンテンツをUSBHDDに記録(録画)することができる。従って、ユーザはUSBHDDに保存したコンテンツを他の電子機器に接続して利用することは可能であるが、USBHDDへのコンテンツ記録に際して当該メーカーが独自に採用したローカルの暗号方式を用いてコンテンツの著作権保護を行っているため、他のメーカーのテレビジョン装置などとは互換性がなく、また、パーソナルコンピュータ(PC)に接続しても記録されたコンテンツを再生できない場合があるという不便さがあった。
【0019】
しかし、この放送受信装置Aは、DLNA/DTCP−IP規格に対応するものであり、放送受信装置Aにおいては、DLNA/DTCP−IPサーバ機能を有するLANHDDに直接コンテンツを記録、保存することはできないが、DLNA/DTCP−IPサーバ機能を介することにより、ローカル暗号方式でUSBHDDに記録されたコンテンツをDLNA/DTCP−IP規格に対応するLANHDDに転送して記録することができる。その際、コンテンツの著作権保護情報はDLNA/DTCP−IPサーバに引き継がれる。また、DLNA/DTCP−IPサーバ機能を有するLANHDDに予め記録されたコンテンツは再生することができる。
【0020】
DLNA/DTCP−IP規格に準拠した機器間ではコンテンツのコピーやムーブが可能であり、DLNA/DTCP−IPサーバ機能を有するLANHDDに記録(保存)したコンテンツは、DLNA/DTCP−IPクライアント機能を有する放送受信装置や録画再生装置などのプレイヤーで再生することができる。しかしながら、USBHDDへの記録と同様にLANHDDへの記録時にローカルな暗号方式が使用されるため、このLANHDDをPCに接続しても保存されたコンテンツを再生することはできないという不便さがあった。
【0021】
すなわち、前述の放送受信装置AにおいてはDLNA/DTCP−IP規格に対応しており、USBHDDに著作権保護のためのアクセス制限情報が設定されたコンテンツを記録することはでき、物理的に記憶媒体を持ち運びすることは可能であるが、他の機器に接続した記録されたコンテンツを利用するには種々の制約があり、必ずしも記録されたコンテンツ自体を利用可能な状態で可搬できるものではないという問題点があった。
【0022】
これに対して、上記のiVDR規格に準拠したカートリッジおよび当該カートリッジを採用した電子機器に機器は高い互換性がある。特に、デジタル放送の録画、再生においては、機器互換を特長とするコンテンツ保護技術(SAFIA:Security Architecture For Intelligent Attachment device)に対応しており、デジタルTV機器の互換性に関して利便性が高いものになっている。
【0023】
この機器によれば、カートリッジに記録したコンテンツは、iVDRに準拠した放送受信装置であれば、例え、他のメーカーの放送受信装置に買い換えた場合でもカートリッジに記録したコンテンツを再生することができる。しかしながら、iVDRに準拠した機器においては、他のDLNA/DTCP−IP規格に従ってUSBHDDなどの可搬型記録媒体に記録されたコンテンツを扱うことはできないという問題点があった。
【0024】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、機器互換性の高い、iVDR規格に準拠して規格化されたカートリッジタイプのハードディスクを記録媒体とする放送受信装置等の電子機器において、DLNA/DTCP−IP等の規格に従って可搬型の記憶媒体に記録されたコンテンツをカートリッジタイプのハードディスクに記録可能とすることによって、記憶媒体およびそれに記録されたコンテンツを持ち運びできるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0025】
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、特定の規格に準拠した記録媒体にコンテンツを記録する電子機器であって、前記電子機器は、コンテンツを記録するための記録媒体を装着する記録媒体装着部と、外部から取得したコンテンツを出力する出力部と、放送されるコンテンツを受信して出力するチューナと、ネットワークを介してコンテンツを取得するネットワーク接続部と、前記チューナまたはネットワーク接続部を介して取得したコンテンツを、前記特定の規格に用いられる暗号化方式に従って暗号化または復号化処理するとともに、前記暗号化または復号化された前記コンテンツを該コンテンツに付加されたアクセス制限情報とともに前記記録媒体に記録し、又は前記記録媒体から読み出す録画再生制御部と、前記ネットワーク接続部を介して取得したコンテンツであって、前記特定の規格と異なる他の規格に基づく暗号化方式に従って暗号化されたコンテンツを復号化するとともに、当該コンテンツに付加されたアクセス制限情報を前記特定の規格に基づくアクセス制限情報に変換して前記録画再生制御部に出力する変換処理部と、を備えたことを特徴とする。
【0026】
また、本願の請求項2に係る電子機器は、請求項1に係る電子機器において、前記録画再生制御部は、前記チューナ部を介して取得したコンテンツおよび該コンテンツに付加されたアクセス制限情報を前記変換処理部に出力し、前記変換処理部は、前記録画再生制御部から出力されたコンテンツを、前記特定の規格と異なる他の規格に基づく暗号化方式に従って暗号化するとともに、当該コンテンツに付加されたアクセス制限情報を前記特定の規格と異なる他の規格に基づくアクセス制限情報に変換して前記ネットワーク接続部に出力することを特徴とする。
【0027】
また、本願の請求項3に係る電子機器は、請求項1又は請求項2に係る電子機器において、 前記特定の規格はiVDR規格であり、前記特定の規格と異なる他の規格は、DLNA/DTCP−IP規格であり、前記変換処理部は、iVDR規格とDLNA/DTCP−IP規格に基づいて前記コンテンツおよびアクセス制限情報の変換を行うことを特徴とする。
【0028】
また、本願の請求項4に係る電子機器は、請求項3に係る電子機器において、前記変換処理部は、前記DLNA/DTCP−IP規格に基づく暗号化方式に従って暗号化されたコンテンツを復号化する処理または前記録画再生制御部から入力されるコンテンツを前記DLNA/DTCP−IP規格に基づく暗号化方式に従って暗号化する処理を行う暗号化復号化処理部と、当該コンテンツに付加されたアクセス制限情報を前記iVDR規格に基づくアクセス制限情報またはDLNA/DTCP−IP規格に基づくアクセス制限情報に変換するアクセス制限情報変換処理部と、を含んで構成されることを特徴とする。
【0029】
また、本願の請求項5に係る電子機器は、請求項3に係る電子機器において、前記変換処理部は、前記DLNA/DTCP−IP規格に基づく暗号化方式に従って暗号化されたコンテンツを復号化する際、当該コンテンツに付加されたアクセス制限情報を前記iVDR規格に基づくアクセス制限情報にアクセス制限情報に変換するアクセス制限情報に変換する処理において、前記コンテンツを再生する機器を制限する機器情報を除外して変換することを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
請求項1に係る発明においては、特定の規格に準拠した記録媒体にコンテンツを記録する電子機器であって、コンテンツを記録するための記録媒体を装着する記録媒体装着部を備え、録画再生制御部は、チューナまたはネットワーク接続部を介して取得したコンテンツを、前記特定の規格に用いられる暗号化方式に従って暗号化または復号化処理するとともに、前記暗号化または復号化された前記コンテンツを該コンテンツに付加されたアクセス制限情報とともに前記記録媒体に記録し、又は前記記録媒体から読み出す。変換処理部は、ネットワーク接続部を介して取得したコンテンツであって、前記特定の規格と異なる他の規格に基づく暗号化方式に従って暗号化されたコンテンツを復号化するとともに、当該コンテンツに付加されたアクセス制限情報を前記特定の規格に基づくアクセス制限情報に変換して録画再生制御部に出力する。
【0031】
このような構成によれば、変換処理部により、ネットワークを介して特定の規格、例えばiVDR規格と異なる他の規格、例えば、DLNA/DTCP−IP規格に従って記録されたコンテンツを復号化するとともにコンテンツに付加されているアクセス制限情報をiVDR規格におけるアクセス制限情報に変換して、録画再生制御部に出力し、チューナを介して受信したコンテンツと同様にして録画再生制御部によりiVDR用の記録媒体に記録することができる。従って、機器互換の高い媒体にコンテンツを記録することができ、コンテンツの持ち運びが可能になる。
【0032】
請求項2に係る発明においては、請求項1に係る電子機器において、録画再生制御部は、前記チューナ部を介して取得したコンテンツおよび該コンテンツに付加されたアクセス制限情報を前記変換処理部に出力し、前記変換処理部は、前記録画再生制御部から出力されたコンテンツを、前記特定の規格、例えばiVDR規格と異なる他の規格に基づく暗号化方式に従って暗号化するとともに、当該コンテンツに付加されたアクセス制限情報を前記iVDR規格と異なる他の規格に基づくアクセス制限情報に変換して前記ネットワーク接続部に出力する。
【0033】
このような構成によれば、チューナを介して取得したコンテンツを、録画再生制御部を介して変換処理部に送り、変換処理部において、録画再生制御部から送られたコンテンツを、特定の規格、例えばiVDR規格と異なる規格、例えば、DLNA/DTCP−IPの規格に基づいた鍵を用いて暗号化し、ネットワーク接続部を介して接続したDLNA/DTCP−IPの規格に準拠したLANHDDなどを記録先として記録させることができるようになる。その際、iVDRの規格に基づいたアクセス制限情報も、DLNA/DTCP−IPの規格に基づいたアクセス制限情報に変換され、暗号化されたコンテンツに付加されるからコピー回数等の著作権保護の機能が損なわれることはない。
【0034】
請求項3に係る発明においては、請求項1又は請求項2に係る電子機器において、前記特定の規格はiVDR規格であり、前記特定の規格と異なる他の規格は、DLNA/DTCP−IP規格であり、前記変換処理部は、iVDR規格とDLNA/DTCP−IP規格に基づいて前記コンテンツおよびアクセス制限情報の変換を行う。従って、DLNA/DTCP−IP規格に準拠したUSBHDDに記録されたコンテンツを、ネットワークを介して取得し、iVDR用の記録媒体に記録することができるようになる。
【0035】
請求項4に係る発明においては、請求項3に係る電子機器において、前記変換処理部は、前記DLNA/DTCP−IP規格に基づく暗号化方式に従って暗号化されたコンテンツを復号化する処理または前記録画再生制御部から入力されるコンテンツを前記DLNA/DTCP−IP規格に基づく暗号化方式に従って暗号化する処理を行う暗号化復号化処理部と、当該コンテンツに付加されたアクセス制限情報を前記iVDR規格に基づくアクセス制限情報またはDLNA/DTCP−IP規格に基づくアクセス制限情報に変換するアクセス制限情報変換処理部と、を含んで構成される。
【0036】
このような構成によれば、ネットワークを介してDLNA/DTCP−IP規格に従って記録されたコンテンツを復号化するとともにコンテンツに付加されているアクセス制限情報をiVDR規格におけるアクセス制限情報に変換して、録画再生制御部に出力し、チューナを介して受信したコンテンツと同様にして録画再生制御部によりiVDR用のハードディスクに記録することができるようになる。また、チューナを介して取得したコンテンツを、録画再生制御部を介して変換処理部に送り、変換処理部において、録画再生制御部から送られたコンテンツを、DLNA/DTCP−IPの規格に基づいた鍵を用いて暗号化し、ネットワーク接続部を介して接続したDLNA/DTCP−IPの規格に準拠したLANHDDなどを記録先として記録させることができるようになる。
【0037】
請求項5に係る発明においては、請求項3に係る電子機器において、前記変換処理部は、前記DLNA/DTCP−IP規格に基づく暗号化方式に従って暗号化されたコンテンツを復号化する際、当該コンテンツに付加されたアクセス制限情報を前記iVDR規格に基づくアクセス制限情報にアクセス制限情報に変換するアクセス制限情報に変換する処理において、前記コンテンツを再生する機器を制限する機器情報を除外して変換する。従って、iVDR規格における高い機器互換性を損なうことがなく、コンテンツを持ち運びすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施例に係るカートリッジ装着装置を備えた放送受信装置であって、カートリッジの装着前の状態を示す斜視図である。
【図2】図1における放送受信装置の背面図である。
【図3】図1における放送受信装置であって、カートリッジの装着状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例に係る放送受信装置の構成を示すブロック図である。
【図5】iVDR規格に準拠して規格化されたカートリッジタイプのハードディスクの外観を示す斜視図である。
【図6】図5において示すカートリッジの平面図又は断面図であり、(a)はカートリッジの外観を示す平面図であり、(b)は図5における線E−Eを断面としてカートリッジのハウジング底面を除去した平面図である。
【図7】図5に示すカートリッジを装着可能とした従来の放送受信装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのカートリッジ装着装置を備えた電子機器を例示するものであって、本発明をこのカートリッジ装着装置及び電子機器に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のカートリッジ装着装置及び電子機器にも等しく適用し得るものである。
【実施例】
【0040】
図1は本発明の実施例に係るカートリッジ装着装置を備えた電子機器であって、カートリッジの装着前の状態を示す斜視図、図2は図1における電子機器の背面図、図3は図1における電子機器であって、カートリッジの装着状態を示す斜視図である。なお、以下に説明する実施例における電子機器は、映像、音楽などのコンテンツを録画、再生するための録画装置を例にとり説明するが、PCなどの電子機器であってもよい。また、本実施例にかかる電子機器は、iVDRと称する国際規格に準拠して規格化されたカートリッジタイプのハードディスクを記録媒体とする電子機器である。
【0041】
本発明の実施例に係る電子機器20は、図1で示すように、カートリッジ100を電子機器20に内蔵されたカートリッジ装着部に挿入するためのスロット201が前面に設けられている。カートリッジ100は、図5、図6に示したものであり、図5、図6に示すカートリッジと同一部分には同一の参照符号を付してある。
【0042】
電子機器20には、スロット201に隣接して電源ボタン202、リモートコントロール用の赤外線センサー203、iVDR動作表示ランプ204、録画予約表示ランプ205、通電表示ランプ206が設けられている。スロット201は、図3で示すように、装着状態のカートリッジ100を取出す際につまむことができるように切り欠かれており、カートリッジ100部分が露出している。
【0043】
本発明に適用されるiVDR規格に基づいたカートリッジ100は、所定規格のハウジング101からなり、ハウジング101の両側面にはガイドレール103が形成され、図1で示すようにカートリッジ100がカートリッジ装着装置の挿入口201に挿入するようになっている。ガイドレール103にはロック用の凹部104が形成され、図3で示すカートリッジ100の装着状態でカートリッジ装着部(図示せず)のロック機構の突起(図示せず)が係合するようになっている。
【0044】
電子機器20の側面にはB−CAS(登録商標)カードを挿入するためのスロットを覆うスロットカバー207が設けられている。また、図2で示すように、電子機器20の背面には、AC電源入力端子208、アンテナ入力端子209、アンテナ出力端子210、映像出力端子211、音声出力端子212、デジタル映像・音声を入出力するためのHDMI(High−Definition Multimedia Interface)端子213、排熱口214等が設けられている。
【0045】
電子機器20は、受信された映像信号等をカートリッジ100内のハードディスクに記録し、またハードディスクに記録した記録情報を再生するレコーダである。このため、電子機器20は、アンテナ入力端子209やHDMI端子213等から入力された映像信号、音声信号を受信するための信号受信回路、カートリッジ100が電子機器20に装着されると受信された映像信号等をハードディスクに記録したり、ハードディスクに記録された映像信号を再生したりするための信号処理回路等を備えている。
【0046】
図4は、カートリッジ100を装着可能とした電子機器20の構成を示すブロック図である。電子機器20は、チューナ21、iVDR規格に基づくカートリッジ100が装着されるiVDR装着部22、ネットワーク接続部23、視聴制御部24、録画再生制御部25、WEBブラウザ26、変換処理部27、映像音声出力部28を備えて構成されている。
【0047】
チューナ21は、ユーザによって選択されたチャンネルの放送波を受信し、視聴制御部24を介して映像音声出力部28に送り、映像音声出力部28から出力された出力信号はテレビジョン受像機(TV)等の機器に送信される。また、電子機器20は、ネットワーク接続機能を有しており、ネットワーク接続部23を介してインターネットや家庭内ネットワークに接続し、WEBブラウザ26を用いてネットワーク上の所望のコンテンツを特定し、映像音声出力部28を用いて出力することができる。これらの各部の機能は、ネットワーク接続機能を備えた一般的な録画装置の機能と同様である。
【0048】
チューナ21を介して受信された放送波は録画再生制御部25を介してiVDR装着部22に装着されたカートリッジ100に記録(録画保存)される。従って、録画再生制御部25の機能、作用は、通常の放送受信装置と異なり、iVDR規格に準拠した録画生成処理の制御を行う。すなわち、録画再生制御部25はiVDR規格によって定められた暗号方式に基づいてコンテンツを暗号化してカートリッジ100に記録する。また、カートリッジ100に記録されたコンテンツを読み出して再生処理する際には、該暗号化方式に基づいてコンテンツを復号化し、映像音声出力部28から出力する。また、録画再生制御部25は、コンテンツにiVDR規格に基づく著作権保護のためアクセス制限情報が付与されている場合には、当該アクセス制限情報に基づいた録画再生処理を行う。
【0049】
ここで、本実施例に係る電子機器20は、従来のiVDR規格に準拠した電子機器(図7参照)と比較してネットワーク接続部23を介してインターネットや家庭内ネットワークから他の電子機器に保存された、あるいは、USBHDDやLANHDDに保存されたコンテンツを取得してiVDR規格に基づいたコンテンツに変換する変換処理部27を備えている点で異なる。
【0050】
変換処理部27は、例えば、前述の放送受信装置Aの説明において述べたDLNA/DTCP−IPサーバ機能を備えたものであり、暗号化・復号化のための鍵情報に基づいてコンテンツを復号化する復号化処理プログラム、および、DLNA/DTCP−IP規格に従って、コンテンツの著作権保護のために設定されたアクセス制限情報をiVDR規格におけるアクセス制限情報に変換する変換処理プログラムから構成されるものである。DLNA/DTCP−IPの規格に基づくアクセス制限情報にはコンテンツをコピーする場合に許可されるコピー回数(1回のみ、指定された回数コピー可能など)、再生制限機器のIDやメーカー名、機種名などの機器情報が含まれている。このアクセス制限情報をiVDR規格におけるアクセス制限情報に変換する場合、機器情報は除外される。
【0051】
また、コンテンツに付随する放送日時の情報、番組名、番組概要、番組のジャンルなどの付加情報も変換処理部27によりDLNA/DTCP−IPの規格に基づいた情報からiVDR規格に基づいた情報に変換され、録画再生制御部25に送られる。
【0052】
すなわち、本発明に係る電子機器においては、変換処理部27により、ネットワークを介してiVDR規格と異なる規格、例えば、DLNA/DTCP−IP規格に従って記録されたコンテンツを復号化するとともにコンテンツに付加されているアクセス制限情報をiVDR規格におけるアクセス制限情報に変換して、録画再生制御部25に出力し、チューナを介して受信したコンテンツと同様にして録画再生制御部25によりハードディスクに記録することができる。
【0053】
また、チューナ21を介して取得したコンテンツを、録画再生制御部25を介して変換処理部27に送り、変換処理部27において、上記と逆の処理、すなわち、録画再生制御部25から送られたコンテンツを、iVDR規格と異なる規格、例えば、DLNA/DTCP−IPの規格に基づいた鍵を用いて暗号化し、ネットワーク接続部を介して接続したDLNA/DTCP−IPの規格に準拠したLANHDDなどを記録先としてコンテンツを記録させることができる。その際、iVDRの規格に基づいたアクセス制限情報も、DLNA/DTCP−IPの規格に基づいたアクセス制限情報に変換され、暗号化されたコンテンツに付加されるからコピー回数等の著作権保護の機能が損なわれることはない。
【0054】
次に、変換処理部27を用いてDLNA/DTCP−IPに準拠した録画装置などの電子機器に記録されたコンテンツやDLNA/DTCP−IPに準拠した録画装置などの電子機器によりUSBHDDに記録されたコンテンツをカートリッジ100に記録する際の変換処理部27における処理の手順について説明する。
【0055】
ユーザは、ネットワーク接続部23を介してDLNA/DTCP−IPに準拠した録画装置などの電子機器、あるいは、当該電子機器によりコンテンツが記録されたUSBHDD(DLNA/DTCP−IPクライアント)を電子機器20に接続し、所望のコンテンツを変換処理部27に取り込む。変換処理部27に取り込まれたコンテンツはDLNA/DTCP−IPの規格に従って暗号化されたものである。また、当該コンテンツにDLNA/DTCP−IPの規格に従ったアクセス制限情報が付加されている場合には、当該アクセス制限情報も取り込まれる。
【0056】
変換処理部27は、先に説明したように、DLNA/DTCP−IPサーバ機能を備えたものであり、暗号化・復号化のための鍵情報に基づいてコンテンツを復号化する復号化処理プログラムを備えているから、DLNA/DTCP−IPクライアントから取得した暗号化されたコンテンツを復号化するための鍵の情報は保有しており、コンテンツを復号化することができる。
【0057】
また、変換処理部27は、DLNA/DTCP−IP規格に従って、コンテンツの著作権保護のために設定されたアクセス制限情報をiVDR規格におけるアクセス制限情報に変換する変換処理プログラムを備えているから、DLNA/DTCP−IPクライアントから取得したコンテンツに付加されているアクセス制限情報をiVDR規格におけるアクセス制限情報に変換することができる。iVDR規格においては機器による制限はないのでアクセス制御情報に含まれる機器情報は不用であり変換の必要はない。変換されるのはコピー回数などの制限情報である。
【0058】
変換処理部27によって復号化されたコンテンツと、iVDR規格に従ったアクセス制限情報に変換された情報とが録画再生制御部25に送られると、録画再生処理部25は、コンテンツをiVDRの規格によって定められた暗号化の鍵情報を用いてコンテンツを暗号化し、アクセス制限情報を付加してカートリッジ100に記録することができる。このような処理によってカートリッジ100に記録されたコンテンツは、iVDR規格に従ったものであるから機器互換が可能である。従って、ユーザはカートリッジ100を取り外し、他のiVDR機器に装着してカートリッジ100に記録されている任意のコンテンツを再生することができる。また、アクセス制限情報に従って、複数回のコピーが許可されているコンテンツについては、他のiVDR機器にさらに保存(コピー)することもできる。
【0059】
また、変換処理部27は、DLNA/DTCP−IPサーバ機能を備えたものであり、暗号化・復号化のための鍵情報に基づいてコンテンツを暗号化する暗号化処理プログラムを備えているから、放送波を受信し、チューナ21を介して取得したコンテンツを、録画再生制御部25を介して変換処理部27に送り、DLNA/DTCP−IPの規格に基づいた鍵を用いて暗号化し、ネットワーク接続部を介して接続したDLNA/DTCP−IPの規格に準拠したLANHDDなどを記録先として該コンテンツを記録させることができる。その際、iVDRの規格に基づいたアクセス制限情報も、DLNA/DTCP−IPの規格に基づいたアクセス制限情報に変換され、暗号化されたコンテンツに付加される。このようにすれば、コピー回数等の著作権保護の機能を損なうことなく、DLNA/DTCP−IPの規格に準拠したLANHDDなどの記録媒体に、放送を受信して取得したコンテンツを直接記録することができるようになる。
【0060】
なお、以上の説明において、変換処理部27はDLNA/DTCP−IPサーバ機能を備えたものを例にして説明したが、本発明はこれに限られるものではない。DLNA/DTCP−IPの規格でない他のコンテンツ保護の規格、あるいは、メーカーが独自に採用するローカルの暗号化方式、アクセス制限方式に対応する変換処理部27を備える構成とすることもできる。また、複数の規格、ローカル規格に対応できるように構成することもできる。
【符号の説明】
【0061】
100 カートリッジ
101 ハウジング
102 カートリッジ側コネクタ
103 ガイドレール
104 凹部
20 電子機器
21 チューナ
22 iVDR装着部
23 ネットワーク接続部
24 視聴制御部
25 録画再生制御部
26 WEBブラウザ
27 変換処理部
28 映像音声出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の規格に準拠した記録媒体にコンテンツを記録する電子機器であって、
前記電子機器は、
コンテンツを記録するための記録媒体を装着する記録媒体装着部と、外部から取得したコンテンツを出力する出力部と、
放送されるコンテンツを受信して出力するチューナと、
ネットワークを介してコンテンツを取得するネットワーク接続部と、
前記チューナまたはネットワーク接続部を介して取得したコンテンツを、前記特定の規格に用いられる暗号化方式に従って暗号化または復号化処理するとともに、前記暗号化または復号化された前記コンテンツを該コンテンツに付加されたアクセス制限情報とともに前記記録媒体に記録し、又は前記記録媒体から読み出す録画再生制御部と、
前記ネットワーク接続部を介して取得したコンテンツであって、前記特定の規格と異なる他の規格に基づく暗号化方式に従って暗号化されたコンテンツを復号化するとともに、当該コンテンツに付加されたアクセス制限情報を前記特定の規格に基づくアクセス制限情報に変換して前記録画再生制御部に出力する変換処理部と、を備えたことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記録画再生制御部は、前記チューナ部を介して取得したコンテンツおよび該コンテンツに付加されたアクセス制限情報を前記変換処理部に出力し、
前記変換処理部は、前記録画再生制御部から出力されたコンテンツを、前記特定の規格と異なる他の規格に基づく暗号化方式に従って暗号化するとともに、当該コンテンツに付加されたアクセス制限情報を前記特定の規格と異なる他の規格に基づくアクセス制限情報に変換して前記ネットワーク接続部に出力することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記特定の規格はiVDR規格であり、前記特定の規格と異なる他の規格は、DLNA/DTCP−IP規格であり、前記変換処理部は、iVDR規格とDLNA/DTCP−IP規格に基づいて前記コンテンツおよびアクセス制限情報の変換を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記変換処理部は、前記DLNA/DTCP−IP規格に基づく暗号化方式に従って暗号化されたコンテンツを復号化する処理または前記録画再生制御部から入力されるコンテンツを前記DLNA/DTCP−IP規格に基づく暗号化方式に従って暗号化する処理を行う暗号化復号化処理部と、当該コンテンツに付加されたアクセス制限情報を前記iVDR規格に基づくアクセス制限情報またはDLNA/DTCP−IP規格に基づくアクセス制限情報に変換するアクセス制限情報変換処理部と、を含んで構成されることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記変換処理部は、前記DLNA/DTCP−IP規格に基づく暗号化方式に従って暗号化されたコンテンツを復号化する際、当該コンテンツに付加されたアクセス制限情報を前記iVDR規格に基づくアクセス制限情報にアクセス制限情報に変換するアクセス制限情報に変換する処理において、前記コンテンツを再生する機器を制限する機器情報を除外して変換することを特徴とする請求項3に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−34153(P2012−34153A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−171378(P2010−171378)
【出願日】平成22年7月30日(2010.7.30)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】