説明

電子機器

【課題】電子機器を使用していない電源OFFの状態でフロントパネル前面から発光体に対応する領域の輪郭が視認されにくくなる電子機器を提供する。
【解決手段】発光体を制御することにより情報の提示を行う発光部と、該発光部の前方に配置され、着色が施された面を有するフロントパネル部1とを備えた電子機器において、フロントパネル部1の着色が施された面は、少なくとも発光部の光が投影される範囲に、着色が施された着色部5と当該着色部5中に設けた複数の孔6,6からなる光を透過させる透光部7とを所定のパターンで形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置、マイクロ波検出器、ドライブレコーダーなど発光体を制御することにより情報の提示を行う発光部を有する各種の電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の発光体を制御することにより情報を提示する発光画面を備え、この発光画面の前面に、発光画面よりも大きなフロントパネルを備えた電子機器は数多く知られている(例えば特許文献1)。これらの電子機器は、内部の電子基板や配線を隠すために、発光画面に対応する領域以外のフロントパネル前面に、光を透過しない黒色等の着色が施されているのが一般的である。
【0003】
一方、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等の情報を提示する発光画面に対応する領域のフロントパネル前面は、光を透過させる必要があるため、発光画面に対応する領域以外のフロントパネル前面と同色の着色を施すことはできず、当該領域を透明としたり、あるいは、当該領域を繰り抜いてディスプレイを直接前面に露出させる構成としていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−151664号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、電子機器を使用していない電源OFFの状態では、発光画面は発光していないため、このような構成とすると発行画面に対応する領域のフロントパネル前面と発光画面に対応する領域以外のフロントパネル前面との境目の輪郭が明確に視認され、見栄えが悪く、安っぽさを感じさせるものであった。
【0006】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、電子機器を使用していない電源OFFの状態でフロントパネル前面から発光体に対応する領域の輪郭が視認されにくくなる電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記従来の課題を解決する為に、本発明に係る電子機器は、(1)発光体を制御することにより情報の提示を行う発光部と、該発光部の前方に配置され、着色が施された面を有するフロントパネル部と、を備えた電子機器において、前記フロントパネル部の着色が施された面は、少なくとも前記発光部の光が投影される範囲に、前記着色が施された着色部と当該着色部中に設けた複数の孔からなる前記光を透過させる透光部とを所定のパターンで形成することを特徴としている。このように構成することによって、フロントパネル部の前面は、発光部に対応する領域との境目が視認されにくくなることから、見栄えを良くすることができ、電子機器に高級感を持たせることができる。尚、ここで「発光体を制御する」とは、例えばLEDのようにそれ自体が発光するものを制御する場合だけでなく、液晶のようにバックライトからの光の透過量を制御するものも含む。
【0008】
(2)前記所定のパターンは、前記複数の孔の各孔の大きさを略同一とし、前記複数の孔の各孔の配列方向における間隔を略同一としたパターンであることを特徴としている。所定のパターンは例えば複数の孔をランダムな大きさとして、複数の孔の間隔をランダムな間隔としたパターンとしてもよいが、複数の孔の各孔の大きさを略同一とし、複数の孔の各孔の配列方向における間隔を略同一としたパターンであることが好ましい。このようにすれば、発光部の光が均一に透過するので、フロントパネル前面から視認した際にムラになりにくく特によい。各孔の配列方向における間隔とは、例えば上下方向と左右方向に各孔が配列される場合、その上下方向の間隔をすべて第一の所定値aとしてその左右方向の間隔をすべて第二の所定値bとするとよい。
【0009】
(3)前記所定のパターンは前記複数の孔を等間隔で前記着色部中に設けた格子状のパターンであることを特徴としている。所定のパターンは例えば複数の孔をランダムに着色部中に設けたパターンとしてもよいが、複数の孔を等間隔で着色部中に設けた格子状のパターンとすることにより、発光部の光が均一に透過するので、フロントパネル前面から視認した際にムラになりにくく特によい。特に発光部が後述する(6)のように、ドットマトリクスディスプレイで形成されている場合には、一層ムラになりにくくすることができる。
【0010】
(4)前記孔は、円形であることを特徴としている。孔の形状は、例えば、三角形、四角形、六角形等の多角形、楕円形等、任意の形状とすることもできるが、円形が好ましい。例えば、後述する(9)のように発光部がドットマトリクスディスプレイで形成され、(10)の「画素構成に対応する決定」として、例えばドットマトリクスディスプレイの画素の縦横のアスペクト比が1:1の場合に、孔を円形にすると、縦横の透光の度合いが同一となり、ムラがなく視認できるとともに、他の形状に比べ、例えば(6)のような方法などで透光部を形成することが容易にできる。
【0011】
(5)前記透光部は、非着色の透明な複数の孔から形成することを特徴としている。したがって、発光部の光の色が変わることなく、透過するので、発光部が所定の色で発光する場合に当該所定の色をそのままフロントパネル前面から視認することができる。
【0012】
(6)前記透光部はレーザー加工により形成されたものであることを特徴としている。したがって、レーザー加工により微細な孔を容易に形成することができ、製造コストの低減を図ることができる。
【0013】
(7)前記フロントパネル部への前記着色は、印刷によって行うことを特徴としている。印刷は、例えば写真や絵などを多色で印刷してもよいが、発光体の発光時に透過する光が見やすいように印刷の色や内容とすることが望ましい。そのため、単色印刷が好ましく、特に暗い色が望ましい。最も望ましいのは、黒色の単色による印刷である。また印刷の内容は、無地が最も望ましく、ついで、できるだけシンプルな所定の繰り返しパターンが望ましい。所定の繰り返しパターンとは、ある範囲のパターンが繰り返して現れるパターンであり、例えばチェック柄のパターンなどが挙げられる。
【0014】
(8)前記印刷によって、当該電子機器についてのロゴを印刷することを特徴としている。従来では、電子機器についてのロゴは、情報提示の邪魔にならないフロントパネル部の端部に印刷されていたが、本発明では、フロントパネル部の中央部に印刷することも可能である。
【0015】
(9)前記発光部はドットマトリクスディスプレイで形成されることを特徴としている。ドットマトリクスディスプレイによれば、マトリクスに配置された発光体を制御することによりディスプレイの表示の内容を任意の内容に変更することが容易にできる。例えば、各種の情報を切り替えて表示させることが容易にできる。また、ドットマトリクスの一部のみ発光させることで、その部分にのみ発光体が存在するかのような表示を行うことが容易にできる。そのため、発光部に対応する領域の輪郭が視認されにくくなる。尚、ドットマトリクスディスプレイとしては、液晶ディスプレイやELディスプレイなど各種のディスプレイを用いるとよい。
【0016】
(10)前記孔の大きさと間隔は、前記ドットマトリクスディスプレイの画素構成に対応して決定されていることを特徴としている。例えば、後述する(11)〜(13)の態様で示すように画素構成に対応して孔の大きさと間隔が決定されることによって、光の透過量のムラを少なくすることができる。
【0017】
(11)前記孔の大きさと間隔を前記ドットマトリクスディスプレイの画素構成に対応して決定する構成として、前記ドットマトリクスディスプレイの画素の大きさと前記孔の大きさを略同一とするとともに、前記ドットマトリクスディスプレイの画素間隔と前記孔の間隔を略同一とすることを特徴としている。このようにすれば、フロントパネル部の孔の位置とドットマトリックスディスプレイの画素の位置とを合わせることによって、各画素の光の多くがフロントパネル前面から透過され、各画素の光の透過量のムラもなくなる。
【0018】
(12)前記孔の大きさと間隔を前記ドットマトリクスディスプレイの画素構成に対応して決定する構成として、前記ドットマトリックスディスプレイの画素の大きさよりも前記孔の大きさを小さくするとともに、前記ドットマトリックスディスプレイの画素の大きさよりも前記孔の間隔を小さくしたことを特徴としている。(11)のようにするとフロントパネル部の孔の位置とドットマトリックスディスプレイの画素の位置とを合わせなければ、最適な透過光が得られない。そこで(12)のようにするとよい。このようにすれば、位置合わせが不要で、全ての画素の光を透過させることができる。特に孔の大きさは画素の大きさの2分の1以下とするとよい。
【0019】
(13)前記孔の大きさと間隔を前記ドットマトリクスディスプレイの画素構成に対応して決定する構成として、前記ドットマトリクスディスプレイの画素数よりも孔の数が多くなるように前記孔の大きさと間隔を設定したことを特徴としている。このようにすることによって、ドットマトリクスディスプレイの画素数に対応した鮮明な画面で情報の提示を行うことができる。
【0020】
(14)前記孔は円形であり、その直径は、10μmから300μmの範囲内の大きさであることを特徴としている。この範囲内の大きさとすることで、孔の存在をフロントパネル前面から認識しにくくなる。また、例えば前記ドットマトリックスディスプレイの画素の大きさに対応した孔を前記レーザー加工によって容易に形成することもできる。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係る電子機器は、フロントパネル部の前面が、発光部に対応する領域との境目が視認されにくくなることから、見栄えを良くすることができ、電子機器に高級感を持たせることができる。また、複数の孔を等間隔で着色部中に設けた格子状のパターンとすることにより、発光部の光が均一に透過するので、フロントパネル前面から視認した際のムラを無くすことができる。
【0022】
また、レーザー加工により微細な孔を容易に形成することができ、製造コストの低減を図ることができる。さらに、画素構成に対応して孔の大きさと間隔が決定されることによって、光の透過量のムラを少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の第1実施形態の電子機器を示す斜視図である。
【図2】本発明を構成するフロントパネル部の第1実施形態を示す説明図である。
【図3】本発明を構成するフロントパネル部の一部拡大図である。
【図4】本発明を構成するフロントパネル部の製造方法を示す説明図である。
【図5】本発明を構成するフロントパネル部の表示状態を示す説明図である。
【図6】従来の電子機器のフロントパネル部の表示状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1は、本発明の第1実施形態の電子機器を示す斜視図であり、図2は、本発明を構成するフロントパネルの第1実施形態を示す説明図である。図1に示すように、電子機器10は、ナビゲーション装置、マイクロ波検出器、ドライブレコーダー等、発光体を制御することにより情報の提示を行う発光部2を有するものである。また、発光部2の前方には、印刷により着色が施された面を有するフロントパネル部1が配置されている。
【0025】
また、後述するように、フロントパネル部1は、着色が施された面であって、発光部2の光が投影される範囲3に、着色が施された着色部と当該着色部中に設けた複数の孔からなる光を透過させる透光部とが所定のパターンで形成されている。
【0026】
尚、フロントパネル部1の全面に着色を施し、発光部2の光が投影されない範囲4に、着色が施された着色部と当該着色部中に設けた複数の孔からなる光を透過させる透光部とを所定のパターンで形成する構成としてもよく、これも本発明に含まれる。
【0027】
また、発光部2は、ドットマトリクスディスプレイで形成するのが好適である。ドットマトリクスディスプレイによれば、マトリクスに配置された発光体を制御することによりディスプレイの表示の内容を任意の内容に変更することが容易にできる。例えば、各種の情報を切り替えて表示させることが容易にできる。また、ドットマトリクスの一部のみ発光させることで、その部分にのみ発光体が存在するかのような表示を行うことが容易にできる。そのため、発光部2に対応する領域の輪郭が視認されにくくなる。尚、ドットマトリクスディスプレイの例として、液晶ディスプレイやELディスプレイなど各種のディスプレイを挙げることができる。
【0028】
また、フロントパネル部1への着色は、印刷によって行うことが好適である。印刷は、例えば写真や絵などを多色で印刷してもよいが、発光部2の発光体の発光時に透過する光が見やすい印刷の色や内容とすることが望ましい。そのため、単色印刷が好ましく、特に暗い色が望ましい。最も望ましいのは、黒色の単色による印刷である。また印刷の内容は、無地が最も望ましく、ついで、できるだけシンプルな所定の繰り返しパターンが望ましい。所定の繰り返しパターンとは、ある範囲のパターンが繰り返して現れるパターンであり、例えばチェック柄のパターンなどが挙げられる。
【0029】
図3は、本発明を構成するフロントパネル部1の一部拡大図である。この図に示すように、フロントパネル部1は、着色が施された着色部5と当該着色部5中に設けた複数の孔6,6,6からなる光を透過させる透光部7とが所定のパターンで形成されている。
【0030】
ここで、孔6は、三角形、四角形、六角形等の多角形、楕円形等、任意の形状とすることもできるが、図3に示すように、円形が好ましい。また、孔6の直径cは、10μmから300μmの範囲内の大きさであることが好適である。この範囲内の大きさとすることで、孔の存在をフロントパネル前面から認識しにくくなる。また、例えばドットマトリックスディスプレイの画素の大きさに対応した孔6をレーザー加工によって容易に形成することもできる。
【0031】
また、透光部7は、非着色の透明な複数の孔6,6から形成するのが好適である。このように構成することによって、発光部2の光の色が変わることなく、透過するので、発光部2が所定の色で発光する場合に当該所定の色をそのままフロントパネル部1の前面から視認することができる。
【0032】
また、着色部5と透光部7とで形成される所定のパターンの一例として、複数の孔6,6の各孔の大きさcを略同一とし、この複数の孔6,6の各孔の配列方向における間隔a及びbを略同一としたパターンにすると好適である。このようにすれば、発光部2の光が均一に透過するので、フロントパネル部1の前面から視認した際にムラになりにくく特によい。各孔6,6の配列方向における間隔とは、例えば上下方向と左右方向に各孔が配列される場合、その上下方向の間隔をすべてaとしてその左右方向の間隔をすべてbとするものである。
【0033】
また、着色部5と透光部7とで形成される所定のパターンの他例として、複数の孔6,6を、等間隔で着色部5中に設けた格子状のパターン(a=b)とすることも好適である。このようにすれば、発光部2の光が均一に透過するので、フロントパネル部1の前面から視認した際にムラになりにくく特によい。特に発光部2がドットマトリクスディスプレイで形成されている場合には、一層ムラになりにくくすることができる。
【0034】
また、複数の孔6,6の大きさcと、間隔a,bは、ドットマトリクスディスプレイの画素構成に対応して決定する構成としてもよい。例えば、後述する実施例1〜実施例3の態様で示すように画素構成に対応して孔6の大きさcと間隔a,bとを決定することによって、光の透過量のムラを少なくすることができる。尚、ドットマトリクスディスプレイの画素の縦横のアスペクト比が1:1の場合に、孔6を円形にすると、縦横の透光の度合いが同一となり、ムラがなく視認できる。
【0035】
(実施例1)ドットマトリクスディスプレイの画素の大きさと孔6の大きさcを略同一とするとともに、ドットマトリクスディスプレイの画素間隔と孔6の間隔a,bを略同一とする。このようにすれば、フロントパネル部1の孔6の位置とドットマトリックスディスプレイの画素の位置とを合わせることによって、各画素の光の多くがフロントパネル部1の前面から透過され、各画素の光の透過量のムラもなくなる。
【0036】
(実施例2)ドットマトリックスディスプレイの画素の大きさよりも孔6の大きさcを小さくするとともに、ドットマトリックスディスプレイの画素の大きさよりも孔6の間隔a,bを小さくする。実施例1のようにすると、フロントパネル部1の孔6の位置とドットマトリックスディスプレイの画素の位置とを合わせなければ、最適な透過光が得られない。そこで実施例2のようにするとよい。このようにすれば、位置合わせが不要で、全ての画素の光を透過させることができる。特に孔6の大きさcは画素の大きさの2分の1以下とするとよい。
【0037】
(実施例3)ドットマトリクスディスプレイの画素数よりも孔6の数が多くなるように孔6の大きさcと間隔a,bを設定する。このようにすることによって、ドットマトリクスディスプレイの画素数に対応した鮮明な画面で情報の提示を行うことができる。
【0038】
図4は、本発明を構成するフロントパネル部1の製造方法を示す説明図である。この図を用いてフロントパネル部1の製造方法を説明する。まず、フロントパネル部1には、光を透過する透明な板8の上面に、印刷により着色が施された着色部5が形成されている。この着色部5に、レーザー装置9によって、レーザー光11,11を照射する。すると、レーザー光11が照射された着色部5の着色面は加熱され、昇華されることによって、孔6が形成される。このように、レーザー加工によりフロントパネル部1の透光部7を製作することによって、微細な孔6を容易に形成することができ、製造コストの低減を図ることができる。
【0039】
図5(a)は、発光部2が発光している場合に、本発明を構成するフロントパネル部1を見た状態を示し、図5(b)は、発光部2が発光していない場合に、本発明を構成するフロントパネル部1を見た状態の例を示している。また、図6は、発光部が発光していない場合に、従来のフロントパネル部を見た状態を示している。
【0040】
図5(a)に示すように、発光部2が発光している場合では、フロントパネル部1に形成されている複数の孔6,6で形成された透光部7から光が透過されることによって、表示されている内容を明確に視認することができる。一方、発光部2が発光していない場合では、フロントパネル部1に形成されている複数の孔6,6で形成された透光部7から光が透過することはないので、フロントパネル部1の着色部5の着色された状態がそのまま視認される。したがって、図5(b)のように、黒色の背景の上に、白色で電子機器に関するロゴを印刷した着色部7を製作すれば、ロゴを明確に視認することができると共に、発光部2に対応する領域との境目が視認されにくくなる。一方、図6で示す従来のフロントパネル部では、発光部に対応する領域は、透明であるため、電源OFFの状態では境目が明確に視認されることとなる。
【符号の説明】
【0041】
1 フロントパネル部
2 発光部
3 光が投影される範囲
4 光が投影されない範囲
5 着色部
6 孔
7 透光部
8 透明な板
9 レーザー装置
10 電子機器
11 レーザー光

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光体を制御することにより情報の提示を行う発光部と、該発光部の前方に配置され、着色が施された面を有するフロントパネル部と、を備えた電子機器において、前記フロントパネル部の着色が施された面は、少なくとも前記発光部の光が投影される範囲に、前記着色が施された着色部と当該着色部中に設けた複数の孔からなる前記光を透過させる透光部とを所定のパターンで形成することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記所定のパターンは、前記複数の孔の各孔の大きさを略同一とし、前記複数の孔の各孔の配列方向における間隔を略同一としたパターンであることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記所定のパターンは前記複数の孔を等間隔で前記着色部中に設けた格子状のパターンであることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記孔は、円形であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記透光部は、非着色の透明な複数の孔から形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記透光部はレーザー加工により形成されたものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項7】
前記フロントパネル部への前記着色は、印刷によって行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記印刷によって、当該電子機器についてのロゴを印刷することを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記発光部はドットマトリクスディスプレイで形成されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項10】
前記孔の大きさと間隔は、前記ドットマトリクスディスプレイの画素構成に対応して決定されていることを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
【請求項11】
前記孔の大きさと間隔を前記ドットマトリクスディスプレイの画素構成に対応して決定する構成として、前記ドットマトリクスディスプレイの画素の大きさと前記孔の大きさを略同一とするとともに、前記ドットマトリクスディスプレイの画素間隔と前記孔の間隔を略同一とすることを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
【請求項12】
前記孔の大きさと間隔を前記ドットマトリクスディスプレイの画素構成に対応して決定する構成として、前記ドットマトリックスディスプレイの画素の大きさよりも前記孔の大きさを小さくするとともに、前記ドットマトリックスディスプレイの画素の大きさよりも前記孔の間隔を小さくしたことを特徴とする請求項10に記載の電子機器。
【請求項13】
前記孔の大きさと間隔を前記ドットマトリクスディスプレイの画素構成に対応して決定する構成として、前記ドットマトリクスディスプレイの画素数よりも孔の数が多くなるように前記孔の大きさと間隔を設定したことを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項14】
前記孔は円形であり、その直径は、10μmから300μmの範囲内の大きさであることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−83589(P2012−83589A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−230317(P2010−230317)
【出願日】平成22年10月13日(2010.10.13)
【出願人】(391001848)株式会社ユピテル (238)
【Fターム(参考)】