Notice: Undefined variable: fterm_desc_sub in /mnt/www/biblio_conv.php on line 353
電子機器
説明

電子機器

【課題】スロット部を開閉可能に覆う蓋部材が開き状態で機器本体の外観面から突出することがなく、かつ蓋部材の閉じ状態で衝撃等によりスロット部からカード状記録媒体が飛び出すのを防止する仕組みを提供する。
【解決手段】電子機器は、機器本体の外観面10に形成された開口部を開閉する蓋部材11が、閉じ位置から外観面10と平行に開口部を開く方向に移動した後、斜め下方に移動して外観面の裏面側に進入し、次に、外観面10と平行に開口部を開く方向に移動する。スロット部13aは、スロット部13bよりカード状記録媒体14a,14bの着脱方向に高くなるように配置され、蓋部材11の裏面には、蓋部材11の閉じ状態で、スロット部13a,13bに装着されたカード状記録媒体14a,14bに対向する位置でカード状記録媒体14a,14bとの間隔が略同一になるように、かつ蓋部材11の開閉の際に、カード状記録媒体14a,14bに接触しない高さで突出するリブ11a,11bが設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カード状記録媒体を着脱可能に保持するスロット部を備えるデジタルカメラ等の電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等の電子機器では、スロット部に装着されたメモリカード等の記録媒体に対してデータの読み出しや書き込み処理等が行われるが、記録媒体へのアクセス中に誤操作等でスロット部から記録媒体が抜かれると、記録媒体のデータ破損の可能性がある。
【0003】
そこで、記録媒体へのアクセス中の誤操作防止や防塵、意匠性の観点から、スロット部を蓋部材で開閉可能に覆って保護することが多い。例えば、蓋部材を閉じた場合は、機器本体の外観面と蓋部材とがほぼ同一面をなし、蓋部材を開く際には、蓋部材を機器本体の内部にスライド移動(インナースライド)させる構造が知られている。
【0004】
このような蓋部材は、閉じ状態で機器本体の外観面とほぼ同一面をなすことで、電子機器の意匠性を高めることができ、また、開く際には、機器本体の内部にスライド移動するため、電子機器の外観側に突出することがない。
【0005】
また、互いに平行に配置された複数のスロット部の一方のスロット部を他方のスロット部に対して着脱方向にずらして配置し、ヒンジ軸を介して回動可能に支持された蓋部材により複数のスロット部を開閉可能に覆うようにした技術が提案されている(特許文献1)。この提案では、複数のスロット部を階段状に配置したので、一方のスロット部からカード状記録媒体を抜き取る際に、隣接する他方のスロット部のカード状記録媒体を誤って押し込み、イジェクトさせてしまうことを防止できるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−31168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記特許文献1では、蓋部材を開いた状態では、機器本体の外観面から蓋部材が突出するため、意匠性の観点から好ましくない。また、例えば機器本体に対して表示ユニットを開閉可能に取り付け、表示ユニットを閉じた際に機器本体の外観面が表示ユニットの収納面とされる場合等、蓋部材が外観面から突出すると不都合が生じる電子機器には適用することができない。
【0008】
更には、蓋部材の閉じ状態において、カード状記録媒体へのアクセス中に落下等による衝撃等でスロット部から記録媒体が飛び出してデータが破損する可能性もある。しかし、上記特許文献1では、蓋部材を閉じた状態でのカード状記録媒体のスロット部からの飛び出し防止構造に関しては開示されていない。
【0009】
そこで、本発明は、スロット部を開閉可能に覆う蓋部材が開き状態で機器本体の外観面から突出することがなく、かつ蓋部材の閉じ状態で衝撃等によりスロット部からカード状記録媒体が飛び出すのを防止することができる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の電子機器は、機器本体の外観面に形成された開口部を開閉する方向にスライド移動可能に設けられた蓋部材と、前記蓋部材が前記開口部を開く方向に移動した際に、前記開口部に露出し、カード状記録媒体を着脱可能に保持する複数のスロット部と、を備え、前記蓋部材は、前記開口部を閉じた位置から前記外観面と平行に前記開口部を開く方向に移動する第1移動領域と、前記第1移動領域を移動した後、斜め下方に移動して前記外観面の裏面側に進入する第2移動領域と、前記第2移動領域を移動した後、前記第1移動領域と平行に前記開口部を開く方向に移動する第3移動領域と、を有し、前記複数のスロット部は、前記蓋部材の開閉方向に互いに離間配置され、前記蓋部材を閉じる方向側に配置されるスロット部が前記蓋部材を開く方向側に配置されるスロット部より前記カード状記録媒体の着脱方向に高くなるように配置され、前記蓋部材の裏面には、前記蓋部材を閉じた状態において、前記複数のスロット部にそれぞれ装着された前記カード状記録媒体に対向する位置で前記カード状記録媒体との間隔が略同一になるように、かつ前記蓋部材の開閉の際に、前記複数のスロット部にそれぞれ装着された前記カード状記録媒体に接触しない高さで突出する複数のリブが設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、スロット部を開閉可能に覆う蓋部材が開き状態で機器本体の外観面から突出することがなく、かつ蓋部材の閉じ状態で衝撃等によりスロット部からカード状記録媒体が飛び出してデータが破損するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の電子機器の実施形態の一例であるデジタルビデオカメラの斜視図である。
【図2】図1に示すデジタルビデオカメラの表示ユニットを開いた状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示すデジタルビデオカメラの表示ユニットの収納面に配置された蓋部材を開いた状態を示す斜視図である。
【図4】図3の部分拡大平面図である。
【図5】蓋部材を裏面側から見た斜視図である。
【図6】蓋部材で収納面の開口部を閉じた状態での図4のA−A線断面図である。
【図7】蓋部材で収納面の開口部を閉じた状態での図4のB−B線断面図である。
【図8】図7の状態から蓋部材が開く方向にx1領域分スライド移動した状態を示す断面図である。
【図9】図8の状態から蓋部材が斜め下方にz1領域分スライド移動して収納面の裏面側に進入した状態を示す断面図である。
【図10】図9の状態から蓋部材が開く方向にx2領域分スライド移動した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態の一例を図面を参照して説明する。
【0014】
図1は本発明の電子機器の実施形態の一例であるデジタルビデオカメラの斜視図、図2は図1に示すデジタルビデオカメラの表示ユニットを開いた状態を示す斜視図である。図3は図1に示すデジタルビデオカメラの表示ユニットの収納面に配置された蓋部材を開いた状態を示す斜視図、図4は図3の部分拡大平面図である。
【0015】
図1〜図3に示すように、本実施形態のデジタルビデオカメラは、カメラ本体1の前端部にレンズ部1aが設けられ、レンズ部1a側から見てカメラ本体1の右側の側面10には、表示ユニット2がヒンジ3を介して開閉方向に回動可能に支持されている。
【0016】
表示ユニット2は、閉じた状態でカメラ本体1の側面10(以下、収納面10という。)に収納される。収納面10は、表示ユニット2が開いた状態でカメラ本体1の外観面となる。
【0017】
収納面10には、開口部10aが形成され、開口部10aは、レンズ部1aの光軸と平行な方向にスライド移動可能に設けられた蓋部材11により開閉される。ここで、カメラ本体1は、本発明の機器本体の一例に相当する。
【0018】
蓋部材11が開口部10aを開く方向にスライド移動すると、カメラ本体1の内部でホルダ12に保持された複数(本実施形態では、2つ)のスロット部13a,13bが開口部10aに露出する(図3及び図4参照)。また、蓋部材11が開口部10aを閉じる方向にスライド移動すると、蓋部材11によりスロット部13a,13bが覆われる(図2参照)。
【0019】
スロット部13a,13bは、長手方向をレンズ部1aの光軸と直交するカメラ本体1の高さ方向に向けて、レンズ部1aの光軸方向に互いに離間して平行に配置されている。スロット部13a,13bには、後述するカード状記録媒体14a,14bが着脱可能に保持される。
【0020】
なお、スロット部13a,13bは、プッシュイン・プッシュイジェクト方式とされ、ユーザがカード状記録媒体14a,14bをスロット部13a,13bに押し込むことでカード状記録媒体14a,14bが装着されてロックされる。また、この状態でカード状記録媒体14a,14bの中央部を押し込むと、ロックが解除されてカード状記録媒体14a,14bがイジェクトされる。
【0021】
ここで、蓋部材11は、開口部10aを閉じた状態では、収納面10とほぼ同一平面をなし、開口部10aを開いた状態では、収納面10の裏面側へスライド移動して収納面10から突出しないようになっている。
【0022】
次に、図5及び図6を参照して、蓋部材11のスライド動作について説明する。図5は、蓋部材11を裏面側から見た斜視図である。
【0023】
図5に示すように、蓋部材11の幅方向両側には、摺動ボス11cが突設されている。摺動ボス11cは、蓋部材11の幅方向の一方の側に1カ所、他方の側に2カ所、合計3カ所配置されている。
【0024】
また、蓋部材11の裏面の中央部には、蓋部材11で収納面10の開口部10aを閉じた状態において、スロット部13a,13bに装着されたカード状記録媒体14a,14bの飛び出しを防止するリブ11a,11bが突設されている。リブ11a,11bは、レンズ部1aの光軸方向に互いに離間して配置されている。なお、リブ11a,11bの詳細については、後述する。
【0025】
図6は、蓋部材11で収納面10の開口部10aを閉じた状態での図4のA−A線断面図である。
【0026】
図6に示すように、蓋部材11の摺動ボス11cは、収納面10の裏面側に設けられた案内レール10Lとホルダ12の表面側に設けられた案内レール12Lとの間に挿入され、それぞれのレール10L,12Lの形状に沿ってスライド移動する。
【0027】
具体的には、摺動ボス11cは、蓋部材11が収納面10の開口部10aを閉じた状態から図6のx1領域、z1領域、x2領域の順に開口部10aを開く方向にスライド移動する。
【0028】
x1領域は、蓋部材11が収納面10の開口部10aを閉じた状態からレンズ部1aの光軸と平行に開口部10aを開く方向に移動する領域である。z1領域は、蓋部材11がx1領域を移動した後、斜め下方に移動して収納面10の裏面側に進入する領域である。x2領域は、蓋部材11がz1領域を移動した後、収納面10の裏面側でx1と平行に移動する領域である。
【0029】
ここで、x1領域は、本発明の第1移動領域の一例に相当し、z1領域は、本発明の第2移動領域の一例に相当し、x2領域は、本発明の第3移動領域の一例に相当する。
【0030】
図3及び図4に示すように、収納面10の開口部10aが開かれた状態では、ユーザは、スロット部13a,13bに対してカード状記録媒体14a,14bの着脱操作を行うことができる。
【0031】
このとき、不図示の検知手段が蓋部材11が開かれたことを検知し、カード状記録媒体14a,14bへの不図示の情報処理部からのアクセスを禁止する。従って、誤ってカード状記録媒体14a,14bが抜かれてもデータが破損するのを防止することができる。
【0032】
また、本実施形態では、蓋部材11が上述したx1領域にあるときに蓋部材11の閉状態を検知し、カード状記録媒体14a,14bへの不図示の情報処理部からのアクセスを許可する。
【0033】
ところで、収納面10の開口部10aが蓋部材11で閉じられた状態でも、カメラの落下等による衝撃等でスロット部13a,13bからカード状記録媒体14a,14bが飛び出し、データが破損してしまう可能性もある。
【0034】
そこで、本実施形態では、上述したように、蓋部材11の裏面に、スロット部13a,13bに装着されたカード状記録媒体14a,14bの飛び出しを防止するリブ11a,11bを設けている(図5参照)。
【0035】
図7は、蓋部材11で収納面10の開口部10aを閉じた状態での図4のB−B線断面図である。
【0036】
図7では、蓋部材11の開閉方向に互いに離間配置されたスロット部13a,13bのうち、蓋部材11を閉じる方向側のスロット部13aにカード状記録媒体14aが装着されている。また、蓋部材11を開く方向側のスロット部13bにカード状記録媒体14bが装着されている。
【0037】
図7から判るように、スロット部13a及びスロット部13bは、カード状記録媒体14a,14bの着脱方向に寸法Fだけスロット部13aが高くなるようにずれて配置されている。このため、スロット部13a,13bに装着されたカード状記録媒体14a,14bについても、同様に、寸法Fだけカード状記録媒体14aが高くなるようにずれて配置されている。
【0038】
また、カード状記録媒体14a,14bのずれに合わせて、蓋部材11のリブ11a,11bもそれぞれ突出長さを異ならせている。
【0039】
すなわち、図7に示すように、リブ11aとリブ11aに対向するカード状記録媒体14aとの間隔と、リブ11bとリブ11bに対向するカード状記録媒体14bとの間隔とが略同一の寸法Dになるようにしている。
【0040】
このとき、リブ11a,11bの蓋部材11の開閉方向の幅方向の領域Eがリブ11a,11bとカード状記録媒体14a,14bとのオーバラップ量となり、スロット部13a,13bからのカード状記録媒体14a,14bの飛び出しを防止する。
【0041】
なお、寸法Dは、衝撃等でカード状記録媒体14a,14bが抜けてリブ11a,11bに当接したとしても、スロット部13a,13b側の電気接点とカード状記録媒体14a,14bの電気接点との接触が確保される範囲に設定される。
【0042】
図8は、図7の状態から蓋部材11が開く方向にx1領域分スライド移動した状態を示す断面図である。
【0043】
図7から図8の位置へ蓋部材11が開く方向にx1領域分移動すると、蓋部材11のリブ11a,11bは、カード状記録媒体14a,14bと対向しなくなってオーバラップしなくなる。従って、本実施形態では、蓋部材11のx1領域でのスライド移動量は、寸法Eを超える量に設定される。
【0044】
図9は、図8の状態から蓋部材11が斜め下方にz1領域分スライド移動して収納面10の裏面側に進入した状態を示す断面図である。
【0045】
図8から図9の位置へ蓋部材11が斜め下方にz1領域分移動する際、リブ11a,11bとカード状記録媒体14a,14bとのオーバラップがなくなっている為、リブ11a,11bがカード状記録媒体14a,14bに接触するのを防止できる。
【0046】
図10は、図9の状態から蓋部材11が開く方向にx2領域分スライド移動した状態を示す断面図である。
【0047】
図9から図10の位置へ蓋部材11が開く方向にx2領域分スライド移動する際、リブ11aは、カード状記録媒体14bの上方を通過するため、カード状記録媒体14bと接触するのを防止できる。ここで、カード状記録媒体14a,14bの高さ方向のずれ寸法Fは、蓋部材11のx1領域とx2領域との高低差より大きく設定されている。
【0048】
以上説明したように、本実施形態では、スロット部13a,13bを開閉可能に覆う蓋部材11が開き状態でカメラ本体1の外観面から突出することがない。このため、デジタルビデオカメラの意匠性が向上するとともに、カメラ本体1に対して開閉可能に取り付けられる表示ユニット2を閉じた際にカメラ本体1の外観面が表示ユニット2の収納面とされる場合でも適用することができる。
【0049】
また、本実施形態では、蓋部材11の閉じ状態で衝撃等によりスロット部13a,13bからカード状記録媒体14a,14bが飛び出すのを防止できるので、かかる飛び出しによるカード状記録媒体14a,14bのデータ破損を回避することができる。
【0050】
なお、本発明の構成は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0051】
1 カメラ本体
10 収納面
10a 開口部
11 蓋部材
11a,11b リブ
13a,13b スロット部
14a,14b カード状記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器本体の外観面に形成された開口部を開閉する方向にスライド移動可能に設けられた蓋部材と、
前記蓋部材が前記開口部を開く方向に移動した際に、前記開口部に露出し、カード状記録媒体を着脱可能に保持する複数のスロット部と、を備え、
前記蓋部材は、前記開口部を閉じた位置から前記外観面と平行に前記開口部を開く方向に移動する第1移動領域と、前記第1移動領域を移動した後、斜め下方に移動して前記外観面の裏面側に進入する第2移動領域と、前記第2移動領域を移動した後、前記第1移動領域と平行に前記開口部を開く方向に移動する第3移動領域と、を有し、
前記複数のスロット部は、前記蓋部材の開閉方向に互いに離間配置され、前記蓋部材を閉じる方向側に配置されるスロット部が前記蓋部材を開く方向側に配置されるスロット部より前記カード状記録媒体の着脱方向に高くなるように配置され、
前記蓋部材の裏面には、前記蓋部材を閉じた状態において、前記複数のスロット部にそれぞれ装着された前記カード状記録媒体に対向する位置で前記カード状記録媒体との間隔が略同一になるように、かつ前記蓋部材の開閉の際に、前記複数のスロット部にそれぞれ装着された前記カード状記録媒体に接触しない高さで突出する複数のリブが設けられることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記機器本体に対して開閉可能に取り付けられ、閉じた際に、前記蓋部材が配置される前記機器本体の外観面が収納面とされる表示ユニットを備えることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2013−101754(P2013−101754A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−243452(P2011−243452)
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】