説明

電子機器

【課題】 出力音質を向上させる。
【解決手段】 実施形態の電子機器は、一対の角部と、内側の密閉空間と、を有した筐体と、前記各角部の近傍で前記密閉空間に収められた一対のスピーカボックスと、前記一対のスピーカボックス内で前記筐体の厚み方向と交差する方向に収められた一対のスピーカと、を備え、前記筐体は、前記各スピーカボックスの近傍に設けられた一対の第1開口部と、前記一対の第1開口部同士の間に位置するとともに前記密閉空間と連続した第2開口部と、を含み、前記各スピーカボックスは、前記各スピーカの第1面からの音を前記各第1開口部に案内する第1ダクトと、前記各スピーカの第2面からの音を前記密閉空間に向けて案内する第2ダクトと、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、スピーカを有したテレビ、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、ノートブック型のポータブルコンピュータなどの電子機器において、左右にスピーカユニットを備えたものが存在している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−357220号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような電子機器では、音質が市場における競争力を決定する一要素となりえるため、音質の改良に関するニーズが常に存在し、出力音質の向上が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
実施形態の電子機器は、一対の角部と、内側の密閉空間と、を有した筐体と、前記各角部の近傍で前記密閉空間に収められた一対のスピーカボックスと、前記一対のスピーカボックス内で前記筐体の厚み方向と交差する方向に収められた一対のスピーカと、を備え、前記筐体は、前記各スピーカボックスの近傍に設けられた一対の第1開口部と、前記一対の第1開口部同士の間に位置するとともに前記密閉空間と連続した第2開口部と、を含み、前記各スピーカボックスは、前記各スピーカの第1面からの音を前記各第1開口部に案内する第1ダクトと、前記各スピーカの第2面からの音を前記密閉空間に向けて案内する第2ダクトと、を備えた。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】第1の実施形態にかかる電子機器の一例であるテレビを示した正面図。
【図2】図1に示すテレビのF2−F2線に沿った断面図。
【図3】第2の実施形態にかかる電子機器の一例であるポータブルコンピュータを示した斜視図。
【図4】図3に示すポータブルコンピュータにおいて、ディスプレイキャビネットの一部および筐体の第1ケースを外して内部を示した斜視図。
【図5】図3に示すポータブルコンピュータの本体部を示した上面図。
【図6】図5に示すポータブルコンピュータの本体部を示した正面図。
【図7】図5に示すポータブルコンピュータのF7−F7線に沿った断面図。
【図8】図3に示すポータブルコンピュータの本体部において、筐体の第1ケースを透視して内部を示した上面図。
【図9】図8に示す本体部において、スピーカボックスの第2ダクトの高さで本体部を横方向に切断して示した断面図。
【図10】図3に示すポータブルコンピュータの本体部において、筐体の第2ケースを取り外した状態で第1ケースおよびスピーカボックスを示した斜視図。
【図11】図3に示すポータブルコンピュータの本体部において、筐体の第1ケースを内側(裏側)から示した斜視図。
【図12】図5に示すポータブルコンピュータの本体部の縦方向に沿った断面図。
【図13】図3に示すポータブルコンピュータの本体部において、筐体の第2ケースを内側(裏側)から示した斜視図。
【図14】第3の実施形態にかかる電子機器の一例であるタブレット型ポータブルコンピュータを示した正面図。
【図15】図14に示すタブレット型ポータブルコンピュータを後方向から示した斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図1、図2を参照して、電子機器の一例であるテレビの実施形態について説明する。また、第1の実施形態では、手前側(即ちユーザ側)を前方向F、ユーザから見て奥側を後方向B、ユーザから見て左側を左方向L、ユーザから見て右側を右方向R、ユーザから見て上方を上方向U、ユーザから見て下方を下方向Dと定義する。
【0008】
図1に示すように、本実施形態にかかるテレビ11は、長方形の外観を有した薄型の表示装置である。図1に示すように、テレビ11は、例えば、本体部12と、本体部12を支持するスタンド部13(支持部、台、支部、脚部)と、を備えている。
【0009】
本体部12は、例えば合成樹脂等で形成される筐体14を有している。また、本体部12は、表示パネル15(表示装置、表示モジュール、表示ユニット)と、一対のスピーカボックス(スピーカ部、放音部、ボックス、支持部、ハウジング)16と、各スピーカボックス16に1個ずつ収納される計2個のスピーカ17(一対のスピーカ)と、表示パネル15に接続されてテレビ全体を統括制御するシステム基板と、チューナ基板と、電源回路基板と、を筐体14の内部に備えている。表示パネル15は、例えば方形板状の液晶パネルで構成されているが、例えばプラズマディスプレイパネル、有機ELパネル等の他の種類のディスプレイパネルで構成されていてもよい。
【0010】
筐体14は、複数の角部(隅部、コーナ部、端部、縁部、周縁部)18と、筐体14の内側に設けられて密閉(略密閉)された密閉空間(閉塞された領域・壁に囲まれた空間、通気性を低く保った空間、筐体外部から閉ざされた領域、全面を筐体内壁および部品等で囲まれた領域)21と、を有している。一対のスピーカボックス16は、筐体14の密閉空間21内に収められている。図2に示すように、各スピーカ17は、スピーカボックス16内で筐体14の厚み方向Tと交差する方向に収められている。複数の角部18には、一対のスピーカボックス16が設けられる下方向D寄りの一対の角部18Aが含まれている。
【0011】
筐体14は、表示パネル15の前面を覆った枠状の第1ケース22(マスク、第1筐体、第1部材)と、表示パネル15の後面を覆った第2ケース23(カバー、第2筐体、第2部材)と、を含んでいる。また、第1ケース22は、主としてユーザから目視される箇所であり、第2ケース23は第1ケース22とは反対側に位置してユーザからは見えにくい箇所である。筐体14は、その内部で前方向F寄りの位置に密閉空間21を有している。この密閉空間21の周囲は、例えば、筐体14の第1ケース22、第2ケース23、および第2ケース23から突出した突出部(突部、周囲部、周壁、壁、側部、面、領域)24、によって規定されている。突出部24は、密閉空間21の周囲を規定する部材の一例であり、第2ケース23から突出するもの限られず第1ケース22から突出していてもよいし、着脱可能であってもよい。
【0012】
図1、図2に示すように、第1ケース22は、スピーカボックス16に面した部分55(スピーカボックス16と対向した部分)と、例えば複数の微小な貫通孔を集約的に1つの領域に設けることで形成した第2開口部(放音部、出力部、放音領域、出力領域)25と、を有している。第2開口部25は、後述する一対の第1開口部27同士の間に位置しており、密閉空間21と連続(連通)している(面している)。第1ケース22の内面には、これを補強するための補強用の複数のリブ(突出部、補強部、格子部、支持部、サポート)26がハニカム状や格子状等に配列して設けられている。複数のリブ26の構成は第2の実施形態と同様であるために詳細の説明は第2の実施形態で説明する。
【0013】
第2ケース23は、各スピーカボックス16の近傍(つまり、各角部18の近傍)に設けられた一対の第1開口部27を有している。第1開口部27は、筐体14の厚み方向Tと交差する方向に延びている。
【0014】
各スピーカボックス16は、スピーカ17を支持する支持部30と、スピーカ17の第1面17Aからの音を第1開口部27に案内する第1ダクト(案内部、連通部、一面乃至周面を囲む部材、第1開口部27に向かって延びた部材)31と、スピーカ17の第1面17Aとは反対側の第2面17Bからの音を密閉空間21に向けて案内する第2ダクト(案内部、連通部、一面乃至周面を囲む部材、密閉空間21に向かって延びた部材)32と、を含んでいる。各スピーカ17の構成、各スピーカボックス16の構成、およびスピーカボックス16の周辺の構造は第2の実施形態と同様であるため、それらの詳細については第2の実施形態で説明する。
【0015】
続いて、本実施形態のスピーカボックス16の作用について説明する。本実施形態では、スピーカ17の第1面17Aから出る音は、第1ダクト31で案内されて第1開口部27から筐体14の外部に伝達される。その際、主として第1ダクト31で案内されて第1開口部27から放出される音は、比較的指向性のある高音域および中音域の音(例えば、数百Hz以上)である。スピーカ17の第2面17Bから出る音は、第2ダクト32で案内されて筐体14の密閉空間21内に放出され密閉空間21内で共鳴する。そして、左右のスピーカボックス16(第2ダクト32)から出た音は、密閉空間21内で合成されて増強される。この密閉空間21に案内される音は、主として、低音域の音(例えば、数百Hz以下)である。密閉空間内で増強された音の大部分は、第1ケース22に設けられる第2開口部25を通って筐体14の外部に伝達される(筐体14に設けられる他の貫通孔からも外部に伝達される)。
【0016】
なお、本実施形態では、低音域の音を第2開口部25を介して筐体14外部に伝達するようにしているが、密閉空間21を完全(略完全)な密閉状態とし、筐体14自体を振動させることで音を外部に伝えるようにしてもよい。
【0017】
第1の実施形態によれば、テレビ11は、一対の角部18Aと、密閉空間21と、を有した筐体14と、各角部18の近傍で密閉空間21に収められた一対のスピーカボックス16と、一対のスピーカボックス16内で筐体14の厚み方向Tと交差する方向に収められた一対のスピーカ17と、を備え、筐体14は、各スピーカボックス16の近傍に設けられた一対の第1開口部27と、一対の第1開口部27同士の間に位置するとともに密閉空間21と連続した第2開口部25と、を含み、各スピーカボックス16は、各スピーカ17の第1面17Aからの音を各第1開口部27に案内する第1ダクト31と、各スピーカ17の第1面17Aとは反対側の第2面17Bからの音を密閉空間21に向けて案内する第2ダクト32と、を備える。
【0018】
この構成によれば、筐体14の厚み方向Tと交差する方向にスピーカ17が設けられるため、口径の大きいスピーカ17を筐体14内に設置することができる。良い音を出すためには、円形で且つ程よい大きさのスピーカ17が望ましいから、上記構成によれば、筐体14の厚み寸法を増大させることなく高音質を実現できる。
【0019】
また上記構成によれば、スピーカ17の第1面17Aからの音を第1ダクト31を経由して筐体14の外部にそのまま放出することができる。また、スピーカ17の第2面17Bからの音を第2ダクト32を経由して密閉空間21内に案内して、密閉空間21において主として低音域の音を共鳴させることができる。各スピーカボックス16の第2ダクト32から放出された低音域の音は、密閉空間21において合成されて増強され、第2開口部25を介して筐体14の外部に伝達される。このように本実施形態では、異なる2つの経路によって音が放出されるため、重厚な音を生成して高音質を実現することができる。
【0020】
その他、各部の詳細は、第2の実施形態と同様であるため、次の第2の実施形態において説明する。
【0021】
続いて、図3から図13を参照して、電子機器の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の電子機器の一例であるポータブルコンピュータ41は、外観が第1の実施形態のテレビ11とは異なっているが、本体部12周りの構造が第1の実施形態と概ね共通している。また、以下の実施形態では、手前側(即ちユーザ側)を前方向F、ユーザから見て奥側を後方向B、ユーザから見て左側を左方向L、ユーザから見て右側を右方向R、ユーザから見て上方を上方向U、ユーザから見て下方を下方向Dと定義する。
【0022】
図3に示すように、ポータブルコンピュータ41は、いわゆるノートブック型のパーソナルコンピュータである。ポータブルコンピュータ41は、本体部(第1部分、ディスプレイ部を支持する支持部)12と、本体部12に対して覆い被さったり(ディスプレイが閉じた・覆われた状態)、本体部12に対して起立したり(ディスプレイが本体部12に対して交差する方向に沿った・露出された状態)可能なディスプレイ部(表示部、第2部分)42と、本体部12とディスプレイ部42との間に設けられたヒンジ部(連結部、接続部、回動部)43と、を有している。ディスプレイ部42は、表示パネル15(表示装置、表示モジュール、表示ユニット、部品)と、表示パネル15の周囲を覆ったディスプレイキャビネット44(筐体、覆部、壁、面)と、を備えている。
【0023】
表示パネル15は、本実施形態では、例えば、方形板状(略方形、矩形)の液晶パネルで構成されているが、例えばプラズマディスプレイパネル、有機ELパネル等の他の種類のディスプレイパネルで構成されていてもよい。
【0024】
本体部12は、金属、例えばマグネシウム合金で形成された筐体(筐体構成部材、組立部品、囲み部)14と、筐体14に取り付けられたキーボード(入力部、入力受付部、受部、操作部、操作領域、インターフェイス部、入力モジュール、ユニット、部品)45およびタッチパッド(入力部、入力受付部、受部、操作部、操作領域、インターフェイス部、入力モジュール、ユニット、部品、面、タッチセンサが機能する領域)46と、タッチパッド46の近傍で筐体14に設けられたタッチパッドボタン47(入力部、入力受付部、受部、操作部、操作領域、インターフェイス部、入力モジュール、ユニット、部品、ボタン)と、を備えている。図4に示すように、本体部12は、プリント回路板(基板、電子部品、部品、モジュール)51と、バッテリユニット(電池、電源供給部、ユニット、充電部、部品、モジュール)52と、プリント回路板51上の部品を冷却するためのファンユニット(冷却装置、ファン、放熱部)53と、一対のスピーカボックス(ボックス、支持部、ハウジング)16と、各スピーカボックス16に1個ずつ収納される計2個のスピーカ17(一対のスピーカ、出力装置)と、を筐体14の内部に備えている。プリント回路板51は、ポータブルコンピュータ41の全体を統括的に制御している。バッテリユニット52は、筐体14の内部で、前方向Fに寄った位置(タッチパッド・タッチパッドボタン・パームレスト側に寄った位置、ディスプレイ・ヒンジとは反対側に寄った位置、ファンユニットから離れた位置、筐体の通気口・コネクタ開口部から離れた位置)に設けられている。ファンユニット53は、筐体14の内部で、後方向Bに寄った位置(タッチパッド・タッチパッドボタン・パームレスト側とは反対側に寄った位置、ディスプレイ・ヒンジに寄った位置、バッテリユニットから離れた位置、筐体の通気口・コネクタ開口部が連通した空間内)に設けられている。
【0025】
図7に示すように、筐体14は、複数の角部(隅部、コーナ部、端部、縁部、周縁部)18と、ユーザによって目視される位置(上側)に設けられる第1ケース(マスク、第1筐体、第1部材)22と、第1ケース22とは反対側(下側)に設けられて第1ケース22に突き合わされる(組み合わされる)第2ケース(カバー、第2筐体、第2部材、ボトム)23と、を有している。複数の角部18には、一対のスピーカボックス16が設けられる前方向F寄りの一対の角部18Aが含まれている。
【0026】
筐体14は、その内部で前方向F寄りの位置に密閉空間21を有している。密閉空間21は、パームレスト部(キーボードに対してヒンジ・ディスプレイとは反対側の壁・面・領域)54の内側の位置(筐体14の前端部、ヒンジが設けられた端部とは反対側の端部、縁部)に設けられている。この密閉空間21の周囲は、例えば、筐体14の第1ケース22、第2ケース23、およびバッテリユニット52によって規定されている(囲まれている)。バッテリユニット52は、密閉空間21の周囲を規定する部材の一例であるが、筐体14内で第1ケース22と第2ケース23とに亘る形状を有する部分、壁、面、領域を有する部品や構造物であればよく、例えば筐体14内部から突出された立壁や、複数部品を密に並べて構成した壁等でもよい。一対のスピーカボックス16は、この密閉空間21内に収められている。
【0027】
各スピーカ17は、スピーカボックス16内で筐体14の厚み方向Tと交差する方向に収められている。スピーカ17は、口径が例えば16mmから20mm程度の大きさを有し、円形をなしている。
【0028】
第1ケース22には、ほぼ中央部(周縁部に囲まれた位置)にキーボード45が取り付けられており、キーボード45よりも前方向F寄りの位置にパームレスト部54、タッチパッド46、およびタッチパッドボタン47が設けられている。第1ケース22は、密閉空間21と連続した第2開口部25を有しており、第2開口部25の内側にタッチパッドボタン47が配置されている。図8に示すように、第2開口部25は、後述する一対の第1開口部27同士の間に位置している。
【0029】
第1ケース22は、スピーカボックス16に面した部分(面、内面、壁、領域)55(スピーカボックス16と対向した部分)と、内側(密閉空間21)に向けて突出した補強用の複数のリブ(突出部、補強部、格子部、支持部、サポート)26と、を有している。複数のリブ26は、ハニカム形状(6角形)をなしており、主としてパームレスト部54に対応する位置に設けられている。尚ここでは、リブ26をハニカム形状に設計しているが、ある程度の筐体14の剛性・撓み剛性・変形抑制機能を確保できる構成であれば例えば格子状や、他の形状にリブを配列させて設けても良い。
【0030】
図11に示すように、複数のリブ26は、部分55から外れた位置に設けられており、スピーカボックス16に面した部分55には設けられていない。即ち、リブ26は、部分55を避けて突出されている。また、第1ケース22には、スピーカボックス16を位置決めするための一対の位置決めピン(突出部、位置決め部、止め部、支持部)56が設けられている。
【0031】
第2ケース23は、一対の角部18Aの近傍で、且つ、一対のスピーカボックス16の近傍に、第1開口部27を一対に有している。第1開口部27は、ユーザから見えにくい第2ケース23に設けられているが、いわゆるユーザ側である前方向Fに設けられている。第1開口部27は、第2ケース23の前方向F寄りの湾曲した部分(曲がった、デザインカーブが設けられた)に設けられている(図7参照)。第1開口部27は、筐体14の厚み方向Tと交差する方向に延びている。さらに、第2ケース23は、ファンユニット用の吸気口57と排気口58とを筐体14の後方向B寄りの位置に有している(図5参照)。
【0032】
図12に示すように、バッテリユニット52は、その長手方向が筐体の長手方向に沿っている(一対のスピーカの並び方向に沿っている)。また、バッテリユニット52は、密閉空間21を密閉するのに十分な高さ(筐体14の厚み方向で対向する内面に亘る高さ、筐体14の内側の厚さと同じ・略同じ厚さ、筐体内の通気性を遮る・ほぼ遮ることのできる高さ)を有しており、スピーカボックス16が設けられる第1領域59(スピーカ領域、音を反響させる空間、筐体前方の部分、筐体外部との通気性を低く保った空間)と、プリント回路板51およびそれに実装された部品(電子部品、発熱体)、ファンユニット(ファン、ファンケース、モータ、ファンブレード)53、およびファンユニット53からの風が当てられる冷却用のフィン(放熱部、放熱部材)66、が配置される第2領域60(冷却領域、電子部品を集めた空間、筐体外部からの通気性を高くできる空間)と、を仕切っている。これによって、バッテリユニット52が遮音効果を発揮して、密閉空間21(第1領域59)における後述の低音域の音にファンユニット53等からの雑音(筐体内を風が流れる音や、ファンブレードの風きり音、モータの振動・作動音、電子部品の作動音)が混ざることがない。
【0033】
図4と図13に示すように、吸気口57、排気口58、およびコネクタ用の開口65は、筐体14の後方B寄りの第2領域60に集中している(寄せて位置させてある)。そして、第1領域59と第2領域60は、バッテリユニット52によって仕切られているため、たとえ第1領域59に通気孔を設けたとしても第2領域60の空気が第1領域59内に流れることはない(抑制できる)。
【0034】
図11、図12に示すように、第1ケース22は、キーボード45を支持するキーボードサポート(支持部、支部、板部、サポート面、壁)64を有している。キーボードサポート64は、複数の6角形(ハニカム形)の穴64Aを有している。図12に示すように、プリント回路板51の一方の面がキーボードサポート64に(図示しないインシュレータを間に挟んで)密着(略密着、当接)するため、ファンユニット53等からの音が穴64Aから筐体14の外部に漏れ出すことが防止されている。
【0035】
このような構成を実現するため、本実施例では、プリント回路板51の一方の面に配置する部品(表面実装側部品などの表面から突出する形状の部品)を穴64Aに囲まれた梁状になった部分に対向する面を避けて、穴64Aの内縁形状に合わせて配置している。
【0036】
図12に示すように、プリント回路板51の前記一方の面とは反対側の他方の面には、高さ寸法の大きい複数の部品67が集中的に設けられている。このため、本実施形態では、プリント回路板51の一方の面がキーボードサポート64に密着するように配置可能であり、筐体14内のスペースの使用効率を著しく向上できる。
【0037】
図4等に示すように、プリント回路板(基板)51の長手方向は、筐体14の長手方向(左右方向)に沿っている。このため、バッテリユニット52で区画された第2領域60では、筐体14の長手方向に沿って風が流れる。このため、プリント回路板(基板)51の形状は風の流れ方向に沿っているということができる。特に発熱量の大きくなる大型部品(実装高のある部品)は、風が表面を伝って流れる他方の面に集中されているので、これらの部品を一括で放熱できる。
【0038】
図6、図13等に示すように、ファンユニット53の一部(モータ)およびこれに対応する筐体14(第2ケース23)の底壁は、他の部分の底壁よりも下方に突出している。また、この底壁よりも下方に突出している部分には、複数の通気孔(開口部)がもうけられる。このため、ファンユニット53からの騒音および振動が筐体14の内部に伝達されにくくなっている。
【0039】
また、筐体14を支持するゴム脚は、背の高いコネクタ(RGBコネクタ及びLANコネクタ)の直下に位置している。この構成により、筐体14を前方に傾斜させることが出来る。筐体14が前方に傾斜した姿勢であれば、第2領域60内の音をユーザ側により伝搬させ難く出来る(第2領域60との間に位置する遮音物であるキーボードやプリント回路板をユーザに対して向けることができる)。
【0040】
図13に示すように、排気口58は、筐体14の後方Bの側壁に設けられており、ファンユニット53からの風を後方Bに向けて筐体14の外部に放出する。このため、排気口58の位置は、図3、図5に示される第1開口部27および第2開口部25とは逆の方向に設けられているといえる。したがって、排気口58から出る排気音は、スピーカ17からの音とは逆方向に出ることなり、スピーカボックス16によって発揮される音響効果にこれが悪影響を及ぼすことがない。
【0041】
各スピーカボックス16は、筐体14の前方Fに設けられている。各スピーカボックス16は、例えば合成樹脂によって内部にスピーカ17を1個収納するように形成されている。各スピーカボックス16は、筐体14の第1ケース22に対して位置決めピン56を介して位置合わせされ、例えばねじ(固定具、留め部、止め部材、固定部)等で固定されている。図7に示すように、スピーカボックス16は、スピーカ17を支持する支持部30と、スピーカ17の第1面17A(前面)からの音を第1開口部27に向けて案内する第1ダクト(案内部、連通部、一面乃至周面を囲む部材、第1開口部27に向かって延びた部材、部材、壁、囲い部)31と、スピーカ17の第2面17B(後面)からの音を密閉空間21およびこれに連続する第2開口部25に向けて案内する第2ダクト(案内部、連通部、一面乃至周面を囲む部材、第2開口部25に向かって延びた部材、部材、壁、囲い部)32と、を有している。
【0042】
第1ダクト31の一つの壁(一部)は、筐体14の第1ケース22のスピーカボックス16に面した部分55で構成されている。このため、より正確には、スピーカボックス16は、第1ダクト31の他の壁(他の部分)を構成する溝部(開口部、凹部、突部、立壁部、壁部)61を有している。溝部61は、その周縁を規定する弾性部材(剛性の低い部材、柔軟性部材、変形・変位可能な部材)62と、第2ダクト32の一部を構成した(兼ねた)壁部(面部)63と、を有している。弾性部材62は、該壁部63に接着されている。弾性部材62は、例えばスポンジで構成されているが、ゴム等の他の種類の弾性体でもよい。スピーカボックス16は、弾性部材62を介して第1ケース22の部分55に突き合わされている。第2ダクト32は、管状に形成されている。
【0043】
続いて、図7−図9を参照して、本実施形態のスピーカボックス16の作用について説明する。本実施形態では、スピーカ17は、筐体14の内面(リブ26に囲まれた領域)に向かって放音する。即ち、放音面が第1ケース22の内面に面している。スピーカ17の第1面17Aから出る音は、第1ダクト31で案内されて第1開口部27から筐体14の外部に放出される。その際、主として第1ダクト31で案内されて第1開口部27から放出される音は、比較的指向性のある高音域および中音域の音(例えば数百Hz以上)である。スピーカ17の第2面17Bから出る音は、第2ダクト32で案内されて筐体14の密閉空間21内に放出され密閉空間21内で共鳴する。そして、左右のスピーカボックス16(第2ダクト32)から出た音は、密閉空間21内で合成されて増強される。この密閉空間21に案内される音は、主として、指向性のあまりない低音域の音(例えば数百Hz以下)である。密閉空間21内で増強された音の大部分は、第1ケース22に設けられる第2開口部25を通って筐体14の外部に伝達される(筐体14に設けられる他の貫通孔からも外部に伝達される)。
【0044】
なお、本実施形態では、低音域の音を第2開口部25を介して筐体14外部に伝達するようにしているが、密閉空間21を完全な密閉状態とし、筐体14自体を振動させることで音を外部に伝えるようにしてもよい。
【0045】
第2の実施形態によれば、ポータブルコンピュータ41は、一対の角部18Aを有した筐体14と、各角部18の近傍で筐体14内に収められた一対のスピーカボックス16と、一対のスピーカボックス16内で筐体14の厚み方向Tと交差する方向に収められた一対のスピーカ17と、を備え、筐体14は、各スピーカボックス16の近傍に設けられた一対の第1開口部27と、一対の第1開口部27同士の間に位置した第2開口部25と、を含み、各スピーカボックス16は、各スピーカ17からの音を各第1開口部27に案内する第1ダクト31と、各スピーカ17からの音を第2開口部25に向けて案内する第2ダクト32と、を有する。
【0046】
この構成によれば、筐体14の厚み方向Tと交差する方向にスピーカ17が設けられるため、口径の大きいスピーカ17を筐体14内に設置することができる。良い音を出すためには、円形で且つ程よい大きさのスピーカが必要であるから、上記構成によれば、筐体14の厚み寸法を増大させることなく高音質を実現できる。
【0047】
また、上記構成によれば、スピーカ17からの音を第1ダクト31を経由して筐体14の外部にそのまま伝達することができる。また、スピーカ17からの音を第2ダクト32を経由して密閉空間21内に案内して、密閉空間21において主として低音域の音を共鳴させることができる。各スピーカボックス16の第2ダクト32から放出された低音域の音は、密閉空間21において合成されて増強され、第2開口部25を介して筐体14の外部に伝達される。このように本実施形態では、異なる2つの経路によって音が筐体14外に伝達されるため、重厚な音を生成して高音質を実現できる。
【0048】
また、筐体14は、スピーカボックス16に面した部分55を有し、該部分55は第1ダクト31の1つの壁をなしており、スピーカボックス16は、第1ダクト31の他の壁をなす溝部61を有する。この構成によれば、筐体14によって第1ダクト31の壁部の1つを兼ねさせることができるため、スピーカボックス16内に第1ダクト31および第2ダクト32の両方を設ける場合に比して、スピーカボックス16の厚み寸法を低減することができる。これによって、筐体14のさらなる薄型化を図ることができる。
【0049】
さらに、溝部61は、その周縁を規定するとともに前記部分55に当接した弾性部材62を有する。この構成によれば、音を発生する際に生ずるスピーカボックス16の振動を弾性部材62において吸収することができる。これによって、スピーカボックス16で発生した振動がそのまま筐体14に伝達されることがなく、筐体14にびびりを生ずることを防止してポータブルコンピュータ41の質感が低下することを防止できる(すなわち、ポータブルコンピュータ41に高級感を持たせることができる。)。
【0050】
ポータブルコンピュータ41は、筐体14内に設けられ密閉空間21の周囲を規定する部材を有する。この構成によれば、密閉空間21から音が漏れてしまうことを防止して、密閉空間21内で低音域の音を増強して(共鳴させて)、高音質を実現することができる。
【0051】
また、筐体14は、ユーザによって目視される第1ケース22と、第1ケース22とは反対側にある第2ケース23と、を含み、第1開口部27は、第2ケース23に設けられる。この構成によれば、第1開口部27をユーザから見え難くすることができ、ポータブルコンピュータ41の質感を向上させることができる。
【0052】
第1開口部27は、筐体14の厚み方向と交差する方向に延びる。近年では、ポータブルコンピュータ41の筐体14の薄型化が著しいので、この構成によっても同様に第1開口部27をユーザから見え難くすることができる。これによって、ポータブルコンピュータ41の質感を向上できる。
【0053】
さらに、筐体14は、密閉空間21に向けて突出したリブ26を部分から外れた位置に有している。この構成によれば、第1ダクト31内の音の伝達をリブ26が妨げることを防止して、予定通りの音響効果を実現することができる。また、リブ26とスピーカボックス16とが干渉することを防止して筐体14の薄型化に寄与することができる。
【0054】
そして、密閉空間21は、筐体14に設けられたパームレスト部54の内側に設けられる。この構成によれば、パームレスト部54の内側の密閉されたスペースを音を共鳴させる箇所として有効に活用することができる。これによって、特段のスペース増加を生ずることなく高音質を実現することができる。さらに、第1開口部27は、第2ケース23のユーザ側に設けられるために、第1開口部27から伝達される音がユーザに効率よく伝達され、これによっても高音質を実現することができる。また、ユーザの手によって第1開口部27が塞がれてしまうこともない。
【0055】
続いて、図14、図15を参照して、電子機器の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態の電子機器の一例であるタブレット型ポータブルコンピュータ71は、外観構造が第2の実施形態のものと異なっているが、他の部分は第2の実施形態と共通している。このため、主として異なる部分について説明し、共通する部分については共通の符号を付して説明を省略する。また、以下の実施形態では、手前側(即ちユーザ側)を前方向F、ユーザから見て奥側を後方向B、ユーザから見て左側を左方向、ユーザから見て右側を右方向、ユーザから見て上方を上方向、ユーザから見て下方を下方向と定義する。
【0056】
タブレット型ポータブルコンピュータ71は、金属、例えばマグネシウム合金で形成された筐体14と、その一部が外部に露出するように筐体14の内部に設けられたタッチパネル型の表示パネル15と、を備えている。図14に示すように、タブレット型ポータブルコンピュータ71は、プリント回路板51と、バッテリユニット52と、ファンユニット53と、一対のスピーカボックス16と、一対のスピーカ17と、を筐体14の内部に備えている。プリント回路板51は、ポータブルコンピュータ41の全体を統括的に制御している。ユーザは、タッチパネル型の表示パネル15に指等を接触させることで、タブレット型ポータブルコンピュータ71に対して所望の操作を行うことができる。
【0057】
図15に示すように、筐体14は、複数の角部18と、ユーザによって目視される位置(上側)に設けられる第1ケース22と、第1ケース22とは反対側(下側)に設けられて第1ケース22に突き合わされる第2ケース23と、を有している。複数の角部18には、一対のスピーカボックス16が設けられる下方向D寄りの一対の角部18Aが含まれている。筐体14は、その内部で下方向D寄りの位置に密閉空間21を有している。この密閉空間21の周囲は、例えば、筐体14の第1ケース22、第2ケース23、およびバッテリユニット52によって規定されている。バッテリユニット52は、密閉空間21の周囲の周囲を規定する部材の一例である。一対のスピーカボックス16は、この密閉空間21内に収められている。
【0058】
第1ケース22は、スピーカボックス16に面した部分55と、例えば複数の微小な貫通孔を集約的に1つの領域に設けることで形成した第2開口部25と、内側(密閉空間21)に向けて突出した補強用の複数のリブ26と、を有している。第2開口部25は、後述する一対の第1開口部27同士の間に位置しており、密閉空間21と連続している。複数のリブ26は、第1ケース22の内面に設けられ、ハニカム形状(6角形)をなしている。また、複数のリブ26が、部分55から外れた位置に設けられており、スピーカボックス16に面した部分55には設けられないことは第2の実施形態と同様である。
【0059】
第2ケース23は、一対の角部18Aの近傍で、且つ、一対のスピーカボックス16の近傍に、第1開口部27を一対に有している。第1開口部27は、ユーザから見えにくい第2ケース23に設けられているが、手に持って使用される際にユーザ側となる下方向Dに設けられている。第1開口部27は、筐体14の厚み方向Tと交差する方向に延びている。さらに、第2ケース23は、ファンユニット53用の吸気・排気口72とを筐体14の上方向U寄りの位置に有している(図15参照)。
【0060】
各スピーカボックス16は、例えば合成樹脂によって内部にスピーカ17を1個収納するように形成されている。スピーカボックス16は、スピーカ17を支持する支持部30と、スピーカ17の第1面17A(前面)からの音を第1開口部27に向けて案内する第1ダクト31と、スピーカ17の第2面17B(後面)からの音を密閉空間21およびこれに連続する第2開口部25に向けて案内する第2ダクト32と、を有している。
【0061】
第1ダクト31の一部は、筐体14の第1ケース22のスピーカボックス16に面した部分55で構成されている。このため、より正確には、スピーカボックス16は、第1ダクト31の他の部分を構成する溝部61を有している。溝部61は、その周縁を規定する弾性部材62と、第2ダクト32の一部を構成した(兼ねた)壁部63と、を有している。弾性部材62は、該壁部63に接着されている。弾性部材62は、例えばスポンジで構成されているが、ゴム等の他の弾性体でもよい。第2ダクト32は、管状に形成されている。
【0062】
本実施形態のスピーカボックス16の作用は第2の実施形態と同様である。なお、本実施形態では、低音域の音を第2開口部25を介して筐体14外部に伝達するようにしているが、密閉空間21を完全な密閉状態とし、筐体14自体を振動させることで音を外部に伝えるようにしてもよい。
【0063】
第3の実施形態によれば、ポータブルコンピュータ41は、一対の角部18Aを有した筐体14と、各角部18の近傍で筐体14内に収められた一対のスピーカボックス16と、一対のスピーカボックス16内で筐体14の厚み方向Tと交差する方向に収められた一対のスピーカ17と、を備え、筐体14は、各スピーカボックス16の近傍に設けられた一対の第1開口部27と、一対の第1開口部27同士の間に位置した第2開口部25と、を含み、各スピーカボックス16は、各スピーカ17からの音を各第1開口部27に案内する第1ダクト31と、各スピーカ17からの音を第2開口部25に向けて案内する第2ダクト32と、を有する。
【0064】
この構成によれば、筐体14の厚み方向Tと交差する方向にスピーカ17が設けられるため、口径の大きいスピーカ17を筐体14内に設置することができる。また、スピーカ17からの音を第1ダクト31を経由して筐体14の外部にそのまま伝達することができるとともに、スピーカ17からの音を第2ダクト32を経由して密閉空間21内に案内して、密閉空間21において主として低音域の音を共鳴させることができる。このように、異なる2つの経路によって音が筐体14外に伝達されるため、重厚な音を生成して高音質を実現できる。
【0065】
電子機器は、上記実施形態に示したテレビ11、ポータブルコンピュータ41、71に限定されるものではなく、携帯電話機、書籍や画像等を電子的に表示する電子ブックリーダーのようなその他の電子機器に対しても当然に実施可能である。
【0066】
さらに、電子機器は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。さらに、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0067】
以下に本願出願の原出願である特願2011−190568の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0068】
[11]
第1開口部と第2開口部とが設けられた筐体と、
前記筐体内面に向かって放音するスピーカと、
前記スピーカからの音を前記第1開口部に通す第1部材と、
前記スピーカからの音を前記第2開口部に向けて通す第2部材と、
を有する電子機器。
【符号の説明】
【0069】
11…テレビ、14…筐体、16…スピーカボックス、17…スピーカ、17A…第1面、17B…第2面、18A…一対の角部、21…密閉空間、22…第1ケース、23…第2ケース、25…第2開口部、26…リブ、27…第1開口部、31…第1ダクト、32…第2ダクト、41…ポータブルコンピュータ、42…ディスプレイ部、43…ヒンジ部、52…バッテリユニット、55…部分、61…溝部、62…弾性部材、71…タブレット型ポータブルコンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
角部を有するとともに、内側に空間を形成した筐体と、
前記角部の近傍で前記空間に収められたスピーカボックスと、
前記スピーカボックス内で前記筐体の厚み方向と交差する方向に収められたスピーカと、
を備え、
前記筐体は、
前記スピーカボックスの近傍に設けられた第1開口部と、
前記空間と連続した第2開口部と、
を含み、
前記スピーカボックスは、
前記スピーカの第1面からの音を前記第1開口部に案内する第1ダクトと、
前記スピーカの第2面からの音を前記空間に向けて案内する第2ダクトと、
を備えた電子機器。
【請求項2】
前記筐体は、前記スピーカボックスに面した部分を有し、該部分は前記第1ダクトの1つの壁をなしており、
前記スピーカボックスは、前記第1ダクトの他の壁をなす溝部を有する請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記溝部は、その周縁を規定するとともに前記部分に当接した弾性部材を有する請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記筐体内に設けられ前記空間の周囲を規定する部材を有する請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記筐体は、ユーザによって目視される第1ケースと、前記第1ケースとは反対側にある第2ケースと、を含み、
前記第1開口部は、前記第2ケースに設けられる請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記第1開口部は、前記筐体の前記厚み方向と交差する方向に延びる請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記筐体は、前記空間に向けて突出したリブを前記部分から外れた位置に有した請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
角部を有した筐体と、
前記角部の近傍で前記筐体内に収められたスピーカボックスと、
前記スピーカボックス内で前記筐体の厚み方向と交差する方向に収められたスピーカと、
を備え、
前記筐体は、
前記スピーカボックスの近傍に設けられた第1開口部と、
前記第1開口部同士の間に位置した第2開口部と、
前記スピーカボックスに面した部分と、
を含み、
前記スピーカボックスは、
前記スピーカからの音を前記第1開口部に案内する第1ダクトと、
前記スピーカからの音を前記第2開口部に向けて案内する第2ダクトと、
を有し、
前記部分は前記第1ダクトの1つの壁をなした電子機器。
【請求項9】
前記筐体の内側には、空間が形成され、
前記空間は、前記筐体に設けられたパームレスト部の内側に設けられた請求項8に記載の電子機器。
【請求項10】
前記筐体は、ユーザによって目視される第1ケースと、前記第1ケースとは反対側にある第2ケースと、を含み、
前記第1開口部は、前記第2ケースのユーザ側に設けられた請求項8に記載の電子機器。
【請求項11】
角部を有した筐体と、
前記角部の近傍で前記筐体内に収められたスピーカボックスと、
前記スピーカボックス内で前記筐体の厚み方向と交差する方向に収められたスピーカと、
を備え、
前記筐体は、
前記スピーカボックスの近傍に設けられた第1開口部と、
前記第1開口部同士の間に位置した第2開口部と、
前記スピーカボックスに面した部分と、
を含み、
前記スピーカボックスは、
前記スピーカからの音を前記第1開口部に案内する第1ダクトと、
前記スピーカからの音を前記第2開口部に向けて案内する第2ダクトと、
前記部分に当接するとともに前記第1ダクトの壁の一部を構成する弾性部材と、
を有する電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−55702(P2013−55702A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−268310(P2012−268310)
【出願日】平成24年12月7日(2012.12.7)
【分割の表示】特願2011−190568(P2011−190568)の分割
【原出願日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】