説明

電子機器

【課題】ユーザが位置合わせを容易に行うことが可能な電子機器を提供すること。
【解決手段】電子機器1は、平面である正面FSと背面RSとを有する平板状の筐体10を備える電子機器である。電子機器1は、筐体10の内部にて、正面FSと平行でない略平面であるアンテナ面PL1内に配置されたループ状のアンテナを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ループ状のアンテナを備える電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ループ状のアンテナを備える電子機器が知られている。この種の電子機器の一つとして、特許文献1に記載の電子機器は、平面である正面と背面とを有する平板状の筐体を備える。更に、電子機器は、筐体の内部にて、正面と平行な平面であるアンテナ面内に配置されたループ状のアンテナを備える。
【0003】
この電子機器によれば、リーダ・ライタ装置等の外部装置が有するループ状のアンテナ(外部装置側アンテナ)により形成される平面と、電子機器が有するアンテナ(電子機器側アンテナ)により形成される平面(アンテナ面)と、を平行に配置するとともに、位置合わせを行うことにより、外部装置と電子機器との間で通信を行うことができる。
【0004】
位置合わせは、外部装置側アンテナにより形成される平面内の予め定められた位置(外部装置側基準位置)に、電子機器側アンテナの予め定められた位置(電子機器側基準位置)を十分に近づけることである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−300579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記電子機器において、アンテナ面は、筐体の正面と平行である。従って、外部装置側アンテナにより形成される平面と、アンテナ面と、を平行に配置した場合、電子機器によって外部装置側基準位置が隠される。その結果、ユーザが位置合わせを行うことが困難である、という問題があった。
【0007】
このため、本発明の目的は、上述した課題である「ユーザが位置合わせを行うことが困難であること」を解決することが可能な電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる目的を達成するため本発明の一形態である電子機器は、平面である正面と背面とを有する平板状の筐体を備える電子機器である。
更に、この電子機器は、
上記筐体の内部にて、上記正面と平行でない略平面であるアンテナ面内に配置されたループ状のアンテナを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、以上のように構成されることにより、ユーザが位置合わせを容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1実施形態に係る電子機器の正面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る電子機器の背面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る電子機器の左側面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る電子機器の右側面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る電子機器の上側面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る電子機器の下側面図である。
【図7】図2のVII−VII線により電子機器を切断した断面図である。
【図8】図7の破線により示した領域を拡大した断面図である。
【図9】図2のIX−IX線により電子機器を切断した断面図である。
【図10】図9の破線により示した領域を拡大した断面図である。
【図11】図2のXI−XI線により電子機器を切断した断面図である。
【図12】図11の破線により示した領域を拡大した断面図である。
【図13】本発明の第1実施形態に係るアンテナユニットを電子機器に取り付ける前のアンテナユニットの正面図である。
【図14】本発明の第1実施形態に係るアンテナユニットを電子機器に取り付ける前のアンテナユニットの背面図である。
【図15】本発明の第1実施形態に係るアンテナユニットを電子機器に取り付ける前のアンテナユニットの左側面図である。
【図16】本発明の第1実施形態に係るアンテナユニットを電子機器に取り付ける前のアンテナユニットの右側面図である。
【図17】本発明の第1実施形態に係るアンテナユニットを電子機器に取り付ける前のアンテナユニットの上側面図である。
【図18】本発明の第1実施形態に係るアンテナユニットを電子機器に取り付ける前のアンテナユニットの下側面図である。
【図19】本発明の第1実施形態に係るアンテナユニットを電子機器に取り付けた後の、筐体の背面から正面へ向かう方向にてアンテナユニットを見た図である。
【図20】本発明の第1実施形態に係るアンテナユニットを電子機器に取り付けた後の、筐体の正面から背面へ向かう方向にてアンテナユニットを見た図である。
【図21】図19における左側からアンテナユニットを見た左側面図である。
【図22】図19における右側からアンテナユニットを見た右側面図である。
【図23】図19における上側からアンテナユニットを見た上側面図である。
【図24】図19における下側からアンテナユニットを見た下側面図である。
【図25】基板の位置と、バッテリの位置と、アンテナ配設部の位置と、の間の関係を模式的に示した説明図である。
【図26】第1比較例に係る電子機器における、基板の位置と、バッテリの位置と、アンテナ配設部の位置と、の間の関係を模式的に示した説明図である。
【図27】第2比較例に係る電子機器における、基板の位置と、バッテリの位置と、アンテナ配設部の位置と、の間の関係を模式的に示した説明図である。
【図28】第3比較例に係る電子機器を用いるユーザが位置合わせを行う際の状態を概念的に示した説明図である。
【図29】本発明の第1実施形態に係る電子機器を用いるユーザが位置合わせを行う際の状態を概念的に示した説明図である。
【図30】本発明の第1実施形態の第1変形例に係る電子機器における、基板の位置と、バッテリの位置と、アンテナ配設部の位置と、の間の関係を模式的に示した説明図である。
【図31】本発明の第1実施形態の第1変形例に係る電子機器における、基板の位置と、バッテリの位置と、アンテナ配設部の位置と、の間の関係を模式的に示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る電子機器の各実施形態について図1〜図31を参照しながら説明する。
【0012】
<第1実施形態>
(構成)
図1に示したように、第1実施形態に係る電子機器1は、携帯電話端末(本例では、スマートフォン)である。なお、電子機器1は、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Data Assistance、Personal Digital Assistant)、カーナビゲーション端末、タブレット端末、パーソナル・コンピュータ、又は、ゲーム端末等であってもよい。
【0013】
図1は、電子機器1の正面図である。図2は、電子機器1の背面図である。図3は、図1における左側から電子機器1を見た左側面図である。図4は、図1における右側から電子機器1を見た右側面図である。図5は、図1における上側から電子機器1を見た上側面図である。図6は、図1における下側から電子機器1を見た下側面図である。
【0014】
図7は、図2のVII−VII線により電子機器1を切断した断面図である。図8は、図7の破線により示した領域MA8を拡大した断面図である。図9は、図2のIX−IX線により電子機器1を切断した断面図である。図10は、図9の破線により示した領域MA10を拡大した断面図である。図11は、図2のXI−XI線により電子機器1を切断した断面図である。図12は、図11の破線により示した領域MA12を拡大した断面図である。
【0015】
図1乃至図6に示したように、電子機器1は、平板状の、正面視において4つの辺を有する長方形状を有する筐体10を備える。筐体10は、平面である正面FSと、背面RSと、側面SSと、を有する。本例では、ユーザの手の大きさが異なっていてもユーザが電子機器1を保持しやすいように筐体10の短辺方向における背面RSの端部は、筐体10の端に近づくにつれて、背面RSと正面FSとの間の距離が短くなるように湾曲している。
【0016】
なお、筐体10の短辺方向における背面RSの端部は、筐体10の端に近づくにつれて、背面RSと正面FSとの間の距離が短くなるように屈曲していてもよい。また、筐体10の短辺方向における背面RSの端部は、筐体10の端に近づくにつれて、背面RSと正面FSとの間の距離が長くなるように、湾曲又は屈曲していてもよい。また、筐体10の短辺方向において、背面RSと正面FSとの間の距離は、同一の長さであってもよい。
【0017】
なお、電子機器1は、2つの筐体を備えていてもよい。この場合、電子機器1は、本発明が、両方の筐体に適用されるように構成されていてもよく、一方の筐体のみに適用されるように構成されていてもよい。例えば、電子機器1は、折り畳み式、又は、スライド式の電子機器であってもよい。
【0018】
筐体10は、フロントケース11と、リヤケース12と、リヤカバー13と、ディスプレイ14と、を備える。フロントケース11は、筐体10の正面FSの一部を主に構成する。リヤケース12は、筐体10の背面RSの一部と、筐体10の側面SSと、を主に構成する。リヤカバー13は、筐体10の背面RSの一部を主に構成する。ディスプレイ14は、筐体10の正面FSの一部を主に構成する。ディスプレイ14は、情報を表示する。
【0019】
更に、電子機器1は、図7乃至図12に示したように、基板15と、バッテリ16と、アンテナユニット17と、を備える。
【0020】
基板15は、平板状に形成される。基板15は、筐体10の内部にて、正面FSと略平行に配置される。本例では、基板15は、フロントケース11に固定されている。基板15は、後述するアンテナユニット17の端子173a,173bを押圧するためのバネ接点15a,15bを備える。
【0021】
バッテリ16は、複数のセルを並べることにより平板状に形成される。バッテリ16は、筐体10の内部にて、正面FSと略平行に配置される。更に、バッテリ16は、基板15よりも背面RS側に配置される。バッテリ16は、基板15と接続される。バッテリ16は、蓄電されている電力を基板15へ供給する。なお、バッテリ16は、1つの円柱状のセルにより構成されていてもよい。即ち、バッテリ16は、平板状に形成されていなくてもよい。
【0022】
アンテナユニット17は、磁界の変化によって情報を伝達する近距離無線通信(非接触通信)を行うためのアンテナを有する。なお、アンテナユニット17は、磁界の変化によって(即ち、端子等によって電気的に接続されることなく)電力を伝送する非接触電力伝送を行うためのアンテナを有していてもよい。
【0023】
先ず、アンテナユニット17を電子機器1に取り付ける前のアンテナユニット17について説明する。
【0024】
図13は、アンテナユニット17を電子機器1に取り付ける前のアンテナユニット17の正面図である。図14は、アンテナユニット17を電子機器1に取り付ける前のアンテナユニット17の背面図である。図15は、図13における左側からアンテナユニット17を見た左側面図である。図16は、図13における右側からアンテナユニット17を見た右側面図である。図17は、図13における上側からアンテナユニット17を見た上側面図である。図18は、図13における下側からアンテナユニット17を見た下側面図である。
【0025】
図13乃至図18に示したように、アンテナユニット17は、基部17aと、スペーサ17bと、を備える。
基部17aは、正面MSと背面NSとを有するシート状に形成される。基部17aは、アンテナ配設部171と、被固定部172と、端子部173と、を備える。
【0026】
アンテナ配設部171は、長辺と短辺とを有する長方形状を有する。アンテナ配設部171には、図示しないループ状のアンテナが配設される。即ち、アンテナ配設部171により形成される平面は、アンテナが配置された平面(アンテナ面)である。
【0027】
ループ状のアンテナを構成する配線は、長方形状を有していてもよいし、楕円形状を有していてもよい。上述したように、本例では、ループ状のアンテナは、平面に配置されている。なお、ループ状のアンテナを構成する配線は、略円筒形状を有していてもよい。この場合、ループ状のアンテナを構成する配線のうちの、最も背面RS側の面が、アンテナ面を構成している、と言うことができる。
【0028】
また、アンテナの内部にて磁界の変化が起こりやすくなるように、透磁率が比較的高い部材(例えば、フェライト材)を配置することが好適である。更に、電子機器1が備えるループ状のアンテナの中心位置と、リーダ・ライタ装置等の外部装置が備えるループ状のアンテナの中心位置と、が若干ずれていても通信を行えるように磁界を誘導する、透磁率が比較的高い部材を、電子機器1が備えるループ状のアンテナと、筐体10と、間に配置することも好適である。
【0029】
なお、本例では、筐体10の背面RSには、上述した、磁界を誘導するための部材を配置するとともに、図2に示したように、アンテナの中心位置を示すマークを、実際の中心位置から若干ずれた位置に描いている。
【0030】
被固定部172は、長辺と短辺とを有する長方形状を有する。被固定部172の短辺方向における長さは、アンテナ配設部171の短辺方向における長さと略同じである。被固定部172は、中央部にて貫通穴HL1が形成されている。貫通穴HL1は、長辺と短辺とを有する長方形状を有する。
【0031】
被固定部172は、アンテナ配設部171と屈曲可能に連結される。本例では、被固定部172とアンテナ配設部171とは、フレキシブルプリント基板(FPC;Flexible Printed Circuits)174により連結される。具体的には、FPC174は、被固定部172の短辺方向における端と、アンテナ配設部171の短辺方向における端と、を連結する。
【0032】
端子部173は、長辺と短辺とを有する長方形状を有する。端子部173の短辺方向における長さは、貫通穴HL1の短辺方向における長さよりも短い。端子部173の長辺方向における長さは、貫通穴HL1の長辺方向における長さよりも短い。
【0033】
本例では、後述するように、端子部173を屈曲させる際の端子部173の取り出しやすさ、及び、組み立て性のため、並びに、貫通孔HL2の大きさを小さくするために、端子部173の長さは、貫通穴HL1よりも短くされている。なお、端子部173の長さは、貫通穴HL1よりも長くされていてもよい。また、アンテナ配設部171と、被固定部172と、端子部173と、は同一のフレキシブルプリント基板により構成されることにより、電気的に接続されていてもよい。
【0034】
端子部173は、基部17aの正面MS(即ち、後述するように、アンテナ配設部171のうちの、スペーサ17bが形成された面と同じ側の面)にて外部に露出する端子173a,173bを有する。端子173a,173bは、アンテナと電気的に接続されている。
【0035】
被固定部172は、端子部173と屈曲可能に連結される。本例では、被固定部172と端子部173とは、FPC175により連結される。具体的には、FPC175は、端子部173の長辺方向における端と、被固定部172のうちの、貫通穴HL1を形成する縁部の一部(本例では、貫通穴HL1の長辺方向における一端と隣接する部分)と、を連結する。即ち、被固定部172は、貫通穴HL1の内部に位置している。
【0036】
スペーサ17bは、アンテナ配設部171の一方の面(本例では、基部17aの正面MS)に形成される。スペーサ17bは、長辺と短辺とを有する長方形状を有する。スペーサ17bの短辺方向における長さは、アンテナ配設部171の短辺方向における長さの略半分である。スペーサ17bの長辺方向における長さは、貫通穴HL1の長辺方向における長さと略同じである。
【0037】
本例では、スペーサ17bは、長方形状を有し、アンテナ配設部171の形状に合わせるように、短辺、及び、長辺の長さが設定されていた。ところで、スペーサ17bは、後述するように、アンテナ面を正面FSと平行でない平面に保持可能な範囲において、任意の形状を有していてもよく、また、複数の部材により構成されていてもよい。
【0038】
更に、スペーサ17bは、アンテナ配設部171の短辺方向における端のうちの、アンテナ配設部171が被固定部172と連結されている端と反対側の端に近づくにつれて、基部17aに直交する方向(即ち、厚み方向)における長さが長く(即ち、厚く)なるように形成されている。
【0039】
即ち、スペーサ17bは、アンテナ配設部171を被固定部172に対して屈曲させた状態において、アンテナ配設部171と被固定部172とを離隔させるように構成される。更に、スペーサ17bは、アンテナ配設部171により形成される平面を、被固定部172により形成される平面に対して傾斜させるように構成される。
【0040】
次に、アンテナユニット17を電子機器1に取り付けた後のアンテナユニット17について説明する。
【0041】
図19は、アンテナユニット17を電子機器1に取り付けた後の背面RSから正面FSへ向かう方向にてアンテナユニット17を見た図である。図20は、アンテナユニット17を電子機器1に取り付けた後の正面FSから背面RSへ向かう方向にてアンテナユニット17を見た図である。
【0042】
図21は、図19における左側からアンテナユニット17を見た左側面図である。図22は、図19における右側からアンテナユニット17を見た右側面図である。図23は、図19における上側からアンテナユニット17を見た上側面図である。図24は、図19における下側からアンテナユニット17を見た下側面図である。
【0043】
アンテナユニット17は、図7乃至図12に示したように、筐体10の内部のうちの、筐体10が有する4つの辺の1つであるアンテナ配設辺(本例では、筐体10の長辺の1つ、より具体的には、図2における右側の辺)の近傍にて、当該アンテナ配設辺に沿って伸びるように配設される。
【0044】
即ち、アンテナユニット17は、アンテナ配設部171の長辺方向がアンテナ配設辺と平行になるように配置される。換言すると、アンテナは、アンテナ配設辺の近傍にて、当該アンテナ配設辺に沿って伸びるように配設される、と言うこともできる。
【0045】
リヤケース12は、ユニット配置部12aを備える。ユニット配置部12aは、アンテナ配設辺の近傍にて、正面FSと平行に且つ平板状に形成されている。ユニット配置部12aには、貫通穴HL1と略同じ大きさを有する貫通穴HL2が形成されている。
【0046】
アンテナユニット17は、貫通穴HL1の位置と、貫通穴HL2の位置と、を一致させた状態にて、被固定部172の背面NSとユニット配置部12aの背面RS側の表面とが両面粘着テープTP1を介して接着されることによりリヤケース12に固定される。即ち、被固定部172は、正面FSと平行に配置される。
【0047】
本例では、貫通孔HL1、及び、貫通孔HL2の大きさは、略同じであった。なお、貫通孔HL1、及び、貫通孔HL2の大きさは、異なっていてもよい。また、貫通孔HL1、及び、貫通孔HL2の位置を一致させやすいように、アンテナユニット17の外形に沿ったガイド状のリブが筐体10に形成されることが好適である。更に、貫通孔HL1、及び、貫通孔HL2の位置を一致させやすいように、アンテナユニット17に位置決め用の貫通孔が形成され、且つ、その貫通孔へ挿入されるガイドピンがユニット配置部12aに形成されることが好適である。また、端子部173の幅が貫通孔HL2の幅と略同じであってもよい。
【0048】
更に、被固定部172の正面MSには、貫通穴HL1及び貫通穴HL2を塞ぐように、防水フィルムFLが両面粘着テープTP2を介して接着される。
【0049】
アンテナ配設部171は、図7乃至図12及び図19乃至図24に示したように、スペーサ17bと、被固定部172に接着された防水フィルムFLと、が当接するように、被固定部172に対して、被固定部172の短辺方向(即ち、アンテナ配設部171の短辺方向)にて屈曲される。アンテナ配設部171は、筐体10の内壁面のうちの、背面RS側の部分と、アンテナ配設部171の背面NSと、が両面粘着テープTP3を介して接着されることにより筐体10に固定される。
【0050】
更に、アンテナユニット17は、アンテナ配設部171と被固定部172とが連結されている部分(即ち、FPC174)が、筐体10のアンテナ配設辺側(即ち、図7乃至図10における右側の端)に配置されるように配設される。
【0051】
このような構成により、アンテナユニット17は、正面FS(筐体10が形成する平面)と平行な平面にて、アンテナ配設辺と直交する方向(即ち、図7乃至図10における左右方向)において、筐体10の端(本例では、アンテナ配設辺)に近づくにつれて、アンテナ配設部171と被固定部172との間の距離が短くなるように配設される。
【0052】
即ち、アンテナは、筐体10の端(本例では、アンテナ配設辺)に近づくにつれて、アンテナ面と正面FSとの間の距離が短くなるように配設される、と言うことができる。換言すると、アンテナ面は、正面FSと平行でない平面である、と言うことができる。即ち、アンテナは、筐体10の内部にて、正面FSと平行でない平面であるアンテナ面内に配置されている、と言うことができる。
【0053】
アンテナユニット17は、図7乃至図12及び図19乃至図24に示したように、端子部173が貫通穴HL2を通るように、端子部173が被固定部172に対して折り返されるように、端子部173の長辺方向(即ち、被固定部172の長辺方向)にて屈曲させられる。これにより、端子部173の背面NSは、ユニット配置部12aの正面FS側の表面と当接する。
【0054】
更に、基板15上に配設されたバネ接点15a,15bは、端子部173が有する端子173a,173bをユニット配置部12aへ向けて押圧する。これにより、基板15とアンテナとが接続される。
【0055】
ここで、基板15の位置と、バッテリ16の位置と、アンテナ配設部171(即ち、アンテナ面)の位置と、の間の関係について説明を加える。
【0056】
図25は、基板15の位置と、バッテリ16の位置と、アンテナ配設部171の位置と、の間の関係を示すために、図8に示した電子機器1の拡大断面図を模式的に示した説明図である。
【0057】
図25に示したように、第1実施形態に係る電子機器1は、アンテナ面PL1が、基板15、及び、バッテリ16と交わらないように構成される。なお、基板15の端部に金属が配置されていない領域(非金属領域)が存在する場合、アンテナ面PL1は、非金属領域と交わり、且つ、基板15のうちの、非金属領域以外の部分と交わらないように構成されていてもよい。
【0058】
ところで、図26に示した第1比較例に係る電子機器においては、アンテナ面PL1は、バッテリ16と交わっている。更に、アンテナ面PL1がバッテリ16に近接し、且つ、バッテリ16がアンテナ面PL1よりも基板15の反対側に突出している。この電子機器においては、リーダ・ライタ装置等の外部装置によって形成される磁界(外部磁界)は、バッテリ16に含まれる金属によって、比較的大きく乱される。従って、バッテリ16に含まれる金属の影響を抑制するように、透磁率が比較的高い部材を配置することが好適である。なお、第1実施形態に係る電子機器1においては、バッテリ16に含まれる金属の影響を受けにくい配置が採用されている。
【0059】
更に、図25に示したように、第1実施形態に係る電子機器1は、基板15、及び、バッテリ16のうちの、アンテナ面PL1に直交する方向であるアンテナ法線方向DR1における、アンテナ面PL1との間の距離が最も短い部分NP1が、アンテナ法線方向DR1にて電子機器1を見た場合に、アンテナの外側に位置するように構成される。
【0060】
ところで、図27に示した第2比較例に係る電子機器においては、基板15、及び、バッテリ16のうちの、アンテナ面PL1に直交する方向であるアンテナ法線方向DR1における、アンテナ面PL1との間の距離が最も短い部分NP1が、アンテナ法線方向DR1から電子機器1を見た場合に、アンテナの内側に位置している。この電子機器においては、リーダ・ライタ装置等の外部装置によって形成される磁界(外部磁界)は、バッテリ16に含まれる金属によって、比較的大きく乱される。従って、バッテリ16に含まれる金属の影響を抑制するように、透磁率が比較的高い部材を配置することが好適である。なお、第1実施形態に係る電子機器1においては、バッテリ16に含まれる金属の影響を受けにくい配置が採用されている。
【0061】
従って、この電子機器においては、バッテリ16の部分NP1に含まれる金属が、アンテナ内に形成される外部磁界を比較的大きく乱す。これに対し、第1実施形態に係る電子機器1によれば、アンテナ内に形成される外部磁界が金属によって乱される程度を小さくすることができる。
【0062】
ところで、リーダ・ライタ装置等の外部装置が有するループ状のアンテナ(外部装置側アンテナ)により形成される平面PL2と、電子機器が有するアンテナ(電子機器側アンテナ)により形成される平面(アンテナ面)PL1と、を平行に配置するとともに、位置合わせを行うことにより、外部装置と電子機器1との間で通信を行うことができる。
【0063】
位置合わせは、外部装置側アンテナにより形成される平面PL2内の予め定められた位置(外部装置側基準位置)PRWに、電子機器側アンテナの予め定められた位置(電子機器側基準位置)を十分に近づけることである。
【0064】
従って、アンテナ面PL1が正面FSと平行である第3比較例に係る電子機器90の場合、図28に示したように、外部装置側アンテナにより形成される平面PL2と、アンテナ面PL1と、を平行に配置した場合、電子機器90によって外部装置側基準位置PRWが隠される。その結果、ユーザが位置合わせを行うことが困難である。
【0065】
これに対し、図29に示したように、第1実施形態に係る電子機器1によれば、外部装置側アンテナにより形成される平面PL2と、筐体10の正面FSと、が平行でない状態において、外部装置側アンテナにより形成される平面PL2と、アンテナ面PL1と、が平行になる。
【0066】
従って、筐体10の正面FSが、外部装置側アンテナにより形成される平面PL2と平行でない状態にて、電子機器1を移動させることにより、ユーザが位置合わせを行うことができる。従って、筐体の正面FSが、外部装置側アンテナにより形成される平面PL2と平行である状態にて、電子機器90を移動させる場合よりも、外部装置側アンテナにより形成される平面PL2が電子機器1によって隠される領域を小さくすることができる。この結果、ユーザが位置合わせを容易に行うことができる。
【0067】
以上、説明したように、本発明の第1実施形態に係る電子機器1は、筐体10の内部にて、正面FSと平行でない平面であるアンテナ面PL1内に配置されたループ状のアンテナを備える。
【0068】
これによれば、リーダ・ライタ装置等の外部装置が有するループ状のアンテナ(外部装置側アンテナ)により形成される平面PL2と、筐体10の正面FSと、が平行でない状態において、外部装置側アンテナにより形成される平面PL2と、アンテナ面PL1と、が平行になる。
【0069】
従って、筐体10の正面FSが、外部装置側アンテナにより形成される平面PL2と平行でない状態にて、電子機器1を移動させることにより、ユーザが位置合わせを行うことができる。従って、筐体10の正面FSが、外部装置側アンテナにより形成される平面PL2と平行である状態にて、電子機器を移動させる場合よりも、外部装置側アンテナにより形成される平面PL2が電子機器1によって隠される領域を小さくすることができる。この結果、ユーザが位置合わせを容易に行うことができる。
【0070】
更に、本発明の第1実施形態に係る電子機器1は、筐体10の内部にて、正面FSと略平行に配置された平板状の基板15と、筐体10の内部にて、正面FSと略平行に、且つ、基板15よりも背面RS側に配置された平板状のバッテリ16と、を備え、アンテナ面PL1が、基板15、及び、バッテリ16と交わらないように構成される。
【0071】
アンテナ面PL1が、基板15、又は、バッテリ16と交わる場合、外部装置側アンテナと、電子機器が有するアンテナ(電子機器側アンテナ)と、の間に金属が存在する可能性が比較的高くなる。従って、この場合、外部装置側アンテナによって形成される磁界(外部磁界)は、この金属によって、比較的大きく乱される。即ち、上記構成によれば、電子機器側アンテナ内に形成される外部磁界が金属によって乱される程度を小さくすることができる。
【0072】
加えて、本発明の第1実施形態に係る電子機器1は、基板15、及び、バッテリ16のうちの、アンテナ面PL1に直交する方向であるアンテナ法線方向DR1における、アンテナ面PL1との間の距離が最も短い部分NP1が、アンテナ法線方向DR1にて電子機器1を見た場合に、アンテナの外側に位置するように構成される。
【0073】
アンテナ法線方向DR1にて電子機器1を見た場合に、金属が、電子機器側アンテナの内側に位置している場合、この金属が、電子機器側アンテナ内に形成される外部磁界を比較的大きく乱す。従って、上記構成によれば、電子機器側アンテナ内に形成される外部磁界が金属によって乱される程度を小さくすることができる。
【0074】
更に、本発明の第1実施形態に係る電子機器1において、筐体10は、正面視において4つの辺を有する長方形状を有し、アンテナは、4つの辺の1つであるアンテナ配設辺の近傍にて、当該アンテナ配設辺に沿って伸びるように配設される。
【0075】
これによれば、アンテナ配設辺を外部装置に最も近づけた状態にて電子機器1を移動させることにより、ユーザが位置合わせを行うことができる。従って、ユーザが容易に位置合わせを行うことができる。
【0076】
加えて、本発明の第1実施形態に係る電子機器1において、アンテナは、筐体10の内壁面のうちの、背面RS側の部分に当接するように構成される。
【0077】
これによれば、筐体10の内壁面のうちの、背面RS側の部分と離隔している場合よりも、電子機器側アンテナ内に形成される外部磁界の大きさを大きくすることができる。
【0078】
なお、図30に示したように、第1実施形態の第1変形例に係る電子機器1において、アンテナ配設部171(即ち、アンテナ面PL1)は、筐体10の短辺方向と直交する平面と平行に配置されていてもよい。この場合、図31に示したように、筐体10は、短辺方向において、背面RSと正面FSとの間の距離が、同一の長さを有するように形成されていることが好適である。
【0079】
なお、アンテナ配設部171とバッテリ16との間の距離が長くなるほど、バッテリ16に含まれる金属によって外部磁界が乱される程度も小さくなる。従って、フェライト部材を削減することができる。なお、アンテナ配設部171とバッテリ16との間の適切な距離は、外部装置により形成される磁界の強さ、及び、アンテナにより囲まれる面積等によって決定されることが好適である。
【0080】
また、第1実施形態の第2変形例に係る電子機器1において、アンテナ面PL1が、基板15、及び、バッテリ16の少なくとも一方と交わるように構成されていてもよい。
【0081】
また、第1実施形態の第3変形例に係る電子機器1において、基板15、及び、バッテリ16のうちの、アンテナ面PL1に直交する方向であるアンテナ法線方向DR1における、アンテナ面PL1との間の距離が最も短い部分NP1が、アンテナ法線方向DR1にて電子機器1を見た場合に、アンテナの内側に位置していてもよい。
【0082】
また、第1実施形態の第4変形例に係る電子機器1において、アンテナユニット17は、スペーサ17bを備えていなくてもよい。
【0083】
以上、上記実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成及び詳細に、本願発明の範囲内において当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0084】
また、上記実施形態の他の変形例として、上述した実施形態及び変形例の任意の組み合わせが採用されてもよい。
【0085】
<付記>
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載され得るが、以下には限られない。
【0086】
(付記1)
平面である正面と背面とを有する平板状の筐体を備える電子機器であって、
前記筐体の内部にて、前記正面と平行でない略平面であるアンテナ面内に配置されたループ状のアンテナを備える電子機器。
【0087】
これによれば、リーダ・ライタ装置等の外部装置が有するループ状のアンテナ(外部装置側アンテナ)により形成される平面と、筐体の正面と、が平行でない状態において、外部装置側アンテナにより形成される平面と、電子機器が有するアンテナ(電子機器側アンテナ)により形成される平面(アンテナ面)と、が平行になる。
【0088】
従って、筐体の正面が、外部装置側アンテナにより形成される平面と平行でない状態にて、電子機器を移動させることにより、ユーザが位置合わせを行うことができる。従って、筐体の正面が、外部装置側アンテナにより形成される平面と平行である状態にて、電子機器を移動させる場合よりも、外部装置側アンテナにより形成される平面が電子機器によって隠される領域を小さくすることができる。この結果、ユーザが位置合わせを容易に行うことができる。
【0089】
(付記2)
付記1に記載の電子機器であって、
前記筐体の内部にて、前記正面と略平行に配置された平板状の基板と、
前記筐体の内部にて、前記正面と略平行に、且つ、前記基板よりも前記背面側に配置された平板状のバッテリと、
を備え、
前記アンテナ面が、前記基板、及び、前記バッテリと交わらないように構成された電子機器。
【0090】
アンテナ面が、基板、又は、バッテリと交わる場合、外部装置側アンテナと電子機器側アンテナとの間に金属が存在する可能性が比較的高くなる。従って、この場合、外部装置側アンテナによって形成される磁界(外部磁界)は、この金属によって、比較的大きく乱される。即ち、上記構成によれば、電子機器側アンテナ内に形成される外部磁界が金属によって乱される程度を小さくすることができる。
【0091】
(付記3)
付記1又は付記2に記載の電子機器であって、
前記基板、及び、前記バッテリのうちの、前記アンテナ面に直交する方向であるアンテナ法線方向における、前記アンテナ面との間の距離が最も短い部分が、当該アンテナ法線方向にて当該電子機器を見た場合に、前記アンテナの外側に位置するように構成された電子機器。
【0092】
アンテナ法線方向にて電子機器を見た場合に、金属が、電子機器側アンテナの内側に位置している場合、この金属が、電子機器側アンテナ内に形成される外部磁界を比較的大きく乱す。従って、上記構成によれば、電子機器側アンテナ内に形成される外部磁界が金属によって乱される程度を小さくすることができる。
【0093】
(付記4)
付記1乃至付記3のいずれかに記載の電子機器であって、
前記筐体は、正面視において4つの辺を有する長方形状を有し、
前記アンテナは、前記4つの辺の1つであるアンテナ配設辺の近傍にて、当該アンテナ配設辺に沿って伸びるように配設された電子機器。
【0094】
これによれば、アンテナ配設辺を外部装置に最も近づけた状態にて電子機器を移動させることにより、ユーザが位置合わせを行うことができる。従って、ユーザが容易に位置合わせを行うことができる。
【0095】
(付記5)
付記4に記載の電子機器であって、
前記アンテナは、前記筐体の端に近づくにつれて、前記アンテナ面と前記正面との間の距離が短くなるように配設された電子機器。
【0096】
(付記6)
付記1乃至付記5のいずれかに記載の電子機器であって、
前記背面の端部は、前記筐体の端に近づくにつれて、当該背面と前記正面との間の距離が短くなるように湾曲する電子機器。
【0097】
(付記7)
付記1乃至付記6のいずれかに記載の電子機器であって、
前記アンテナは、前記筐体の内壁面のうちの、前記背面側の部分に当接するように構成された電子機器。
【0098】
これによれば、筐体の内壁面のうちの、背面側の部分と離隔している場合よりも、電子機器側アンテナ内に形成される外部磁界の大きさを大きくすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明は、近距離無線通信を行うためのアンテナユニット、及び、非接触電力伝送を行うためのアンテナユニット等に適用可能である。
【符号の説明】
【0100】
1 電子機器
10 筐体
11 フロントケース
12 リヤケース
12a ユニット配置部
13 リヤカバー
14 ディスプレイ
15 基板
15a,15b バネ接点
16 バッテリ
17 アンテナユニット
171 アンテナ配設部
172 被固定部
173 端子部
173a,173b 端子
174 FPC
175 FPC
17a 基部
17b スペーサ
90 電子機器
FL 防水フィルム
FS 正面
HL1 貫通穴
HL2 貫通穴
MS 正面
NS 背面
PL1 アンテナ面
PL2 平面
PRW 外部装置側基準位置
RS 背面
SS 側面
TP1,TP2,TP3 両面粘着テープ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平面である正面と背面とを有する平板状の筐体を備える電子機器であって、
前記筐体の内部にて、前記正面と平行でない略平面であるアンテナ面内に配置されたループ状のアンテナを備える電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記筐体の内部にて、前記正面と略平行に配置された平板状の基板と、
前記筐体の内部にて、前記正面と略平行に、且つ、前記基板よりも前記背面側に配置された平板状のバッテリと、
を備え、
前記アンテナ面が、前記基板、及び、前記バッテリと交わらないように構成された電子機器。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の電子機器であって、
前記基板、及び、前記バッテリのうちの、前記アンテナ面に直交する方向であるアンテナ法線方向における、前記アンテナ面との間の距離が最も短い部分が、当該アンテナ法線方向にて当該電子機器を見た場合に、前記アンテナの外側に位置するように構成された電子機器。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電子機器であって、
前記筐体は、正面視において4つの辺を有する長方形状を有し、
前記アンテナは、前記4つの辺の1つであるアンテナ配設辺の近傍にて、当該アンテナ配設辺に沿って伸びるように配設された電子機器。
【請求項5】
請求項4に記載の電子機器であって、
前記アンテナは、前記筐体の端に近づくにつれて、前記アンテナ面と前記正面との間の距離が短くなるように配設された電子機器。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電子機器であって、
前記背面の端部は、前記筐体の端に近づくにつれて、当該背面と前記正面との間の距離が短くなるように湾曲する電子機器。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の電子機器であって、
前記アンテナは、前記筐体の内壁面のうちの、前記背面側の部分に当接するように構成された電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公開番号】特開2013−89137(P2013−89137A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−231041(P2011−231041)
【出願日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】