説明

電子装置、電子装置期限管理システム、電子装置期限通知方法および通知制御プログラム

【課題】製品に関する期限が未定あるいは変更される電子装置であっても、これらの期限を顧客側で管理可能な電子装置、電子装置期限管理システム、電子装置期限通知方法および通知制御プログラムを得ること。
【解決手段】期限管理の対象となるデータ入出力装置102の消耗品103は消耗品内蔵ICチップ111内に使用対象となる装置102およびこの消耗品の販売可能期限日や保守可能期限日が書き込まれており、装着時にこれが読み出されて管理端末105に送られる。管理端末105は、一緒に送られてきた記録用紙の使用枚数の情報と共に所定のタイミングでこれらの情報を顧客管理情報格納手段から読み出して利用者端末101にその内容を通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、販売期限や保守期限といった期限管理の対象となる電子装置や、このような電子装置の期限管理を行う電子装置期限管理システム、電子装置期限通知方法および通知制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
各種の電子装置が製品化され、市場に投入されている。ここで電子装置とは、必ずしも電子部品を多用した装置を意味するものではなく、インターネット等の通信ネットワークに接続できる機能を備えた装置である。このような電子装置の多くは、機能的により進化した後継機の登場によって製造を終了する。また、仮に電子装置自体の完成度が高く、それ自体の機能の進化の必要がないような場合であっても、通信ネットワークの環境の変化や、電子装置自体が使用しているOS(Operating System)や使用されているアプリケーションソフトウェアが古くなるといった事情によって製品が新たなものに置き換えられる場合もある。
【0003】
このような電子装置の中には、たとえば複写機やプリンタのように、トナーカートリッジや感光体ユニットといった使用により消耗あるいは劣化する消耗部品もある。電子装置の多くは、省スペースあるいは省資源の要請で小型化している。消耗部品の多くは限られたスペースの中に組み込まなければならないので、適用できる製品が限定されている。たとえは「A」、「B」、「C」といった3種類のプリンタがあったとする。この場合、「A」のプリンタに組み込まれる「a」というトナーカートリッジは、同時期に発売された「B」のプリンタに組み込むことができたとしても、後継機としての「C」のプリンタには組み込めず、新たに「c」というトナーカートリッジを購入する必要が生じる場合が多い。省スペースあるいは省資源の要請だけでなく、印字のための色別のトナーの種類が3つから4つあるいはそれ以上に変化するような場合にも消耗品の買い替えの必要が生じる。
【0004】
したがって、電子装置自体にその販売をいつまで可能とするかの期限としての販売期限があると共に、多くの消耗品についても販売期限が存在することになる。また、これらの電子装置および消耗品に何らかの障害が発生したときにその修理や部品交換を行う保守期限が存在することになる。
【0005】
なお、一般に消耗品と呼ばれる物の中には、プリンタにおけるプリントのための記録用紙や、加湿器における加湿用の水に添加する特殊な薬剤のような個々の製品に特化されずに販売される製品も存在する。本明細書では、このような製品を「共通使用品」と呼ぶことにする。したがって、本明細書で「消耗品」とは、1つあるいは特定の複数の電子装置に限定して使用され、交換の対象として販売される商品をいう。本明細書の「消耗品」には、販売期限と保守期限が存在することになる。
【0006】
電子装置が1つのメーカの製品としても一年に幾度か複数種類が集中して製品化され、市場には数年分の製品が入り乱れて存在するようになると、それぞれの電子装置および消耗品の販売期限と保守期限を顧客が判断し辛くなるのが現状である。したがって、販売期限の終了した電子装置や消耗品を顧客が買い求めたり、保守期限の終了した電子装置や消耗品の修理を依頼するといった無駄な作業が発生することになる。
【0007】
そこで、電子装置の保守契約を行っている販売会社や保守担当会社では、顧客に納入した電子装置や消耗品の販売データを管理して、販売期限や保守期限の到来する前に顧客に対して期限の通知を行う場合がある。ところが、このような期限の通知を行うには、そのための管理業務が煩雑化して、人件費が掛るだけでなく、データの入力の人為的なミスが発生すると、顧客との間でトラブルが発生する。この結果、製造を中止した電子装置や消耗品の製造を一時的に再開する必要が生じたり、代わって使用できる電子装置を顧客に提供しなければならなくなるといった問題も発生する。
【0008】
そこで、保守対象の電子装置にRFID(RFID)タグを取り付けて、これに保守の提供範囲を示す保守提供情報を記録して管理することが、本発明の関連技術として提案されている(たとえば特許文献1参照)。この関連技術によれば、保守対象の製品に付けられたRFIDタグに格納されたデータを基にして保守を行う対象となっている製品であるか否かや、保守期限または残保守回数を表示して管理することができる。また、残保守回数については、その記憶内容をネットワークを経由して更新することができる。
【特許文献1】特開2007−172392号公報(第0026段落、第0054段落、図7)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、この関連技術では、電子装置に取り付けられたRFIDタグを使用して電子装置や消耗品の販売期限や保守期限を管理している。ところが、それぞれの電子装置は、開発が終了して市場に投入される時点で、後継機の製品化の具体的な期日が定められていない場合が多い。また、仮に後継機の販売の時期が定まっていたとしても、これに先行する電子装置が市場で根強い人気を持って販売が継続する場合もある。したがって、特に1つの電子装置が販売を開始された初期段階では、その電子装置の販売期限や保守期限が未定とされる場合が多い。また、仮にその電子装置の販売期限や保守期限が一度定められたとしても、後継機の開発の遅れによって、販売期限や保守期限が延長される場合もある。更に、現在販売されている電子装置の後継機が出たことによる価格の低下によって、その電子装置を市場で共存させるメリットがある場合もあり、この意味でも販売期限や保守期限が延長される場合もある。
【0010】
本発明の関連技術では、このように電子装置の販売期限や保守期限が定められていない状態で期限をRFIDタグに書き込むことができないので、これらについては期限管理ができないという問題があった。また、電子装置の販売期限や保守期限が定められた場合であっても、これが変更された際にRFIDタグには変更内容を書き込むことができない。したがって、顧客はその電子装置の購入当時における電子装置の販売期限や保守期限を基にして期限管理を行うことになり、期限が延長された場合にもその電子装置を早期に廃棄するといった無駄が発生することになった。また、電子装置の消耗品についても同様の扱いとなって無駄が発生することになった。
【0011】
そこで本発明の目的は、販売期限や保守期限といった製品に関する期限が未定あるいは変更される場合であっても、これらの期限を顧客側で管理可能な電子装置、電子装置期限管理システム、電子装置期限通知方法および通知制御プログラムを提供することにある。
【0012】
本発明では、(イ)電子装置本体と、(ロ)この電子装置本体に対して交換自在に配置された消耗品に内蔵されたメモリからこの消耗品の装着時に前記した電子装置本体について定められた期限を示す電子装置本体期限データを読み出す電子装置本体期限データ読出手段とを電子装置に具備させる。
【0013】
また、本発明では、(イ)電子装置本体と、この電子装置本体に対して交換自在に配置された消耗品に内蔵されたメモリからこの消耗品の装着時に前記した電子装置本体について定められた期限を示す電子装置本体期限データを読み出す電子装置本体期限データ読出手段と、この電子装置本体期限データ読出手段によって読み出された電子装置本体期限データを通信ネットワークに送出する通信手段とを備えた電子装置と、(ロ)それぞれの電子装置についての顧客端末のアドレスとこれら電子装置ごとに定められた前記した電子装置本体期限データとを対応させて格納する顧客管理情報格納手段と、前記した通信ネットワークに接続され、前記した電子装置の通信手段から送出された電子装置本体期限データを受信する電子装置本体期限データ受信手段と、この電子装置本体期限データ受信手段が電子装置本体期限データを受信するたびに対応する電子装置の前記した顧客管理情報格納手段内の前記した電子装置本体期限データを更新するデータ更新手段と、予め定めた通知期限が到来するたびに前記した顧客管理情報格納手段から前記した電子装置本体期限データを読み出して対応する顧客端末のアドレスにこれを送信する電子装置本体期限データ送信手段とを備えた管理装置と、(ハ)この管理装置の前記した電子装置本体期限データ送信手段から送信された前記した電子装置本体期限データを読み出してその内容を出力する期限内容出力手段を備えた顧客側装置とを電子装置期限管理システムに具備させる。
【0014】
更に、本発明では、(イ)電子装置本体に対して交換自在に配置された消耗品に内蔵されたメモリからこの消耗品の装着時に前記した電子装置本体について定められた期限を示す電子装置本体期限データを読み出す電子装置本体期限データ読出ステップと、(ロ)この電子装置本体期限データ読出ステップで読み出された電子装置本体期限データを通信ネットワークを介して管理装置に送信し、それぞれの電子装置についての顧客端末のアドレスとこれら電子装置ごとに定められた前記した電子装置本体期限データとを対応させて格納する顧客管理情報格納手段を更新させる顧客管理情報格納手段更新ステップと、(ハ)予め定めた通知期限が到来するたびに前記した顧客管理情報格納手段から前記した電子装置本体期限データを読み出して対応する顧客端末にその内容を通知する期限内容通知ステップとを電子装置期限通知方法に具備させる。
【0015】
更に、また、本発明では、電子装置本体に対して交換自在に配置される消耗品に内蔵されたメモリからデータの読み出しを可能とする電子装置のコンピュータに、電子装置期限通知制御プログラムとして、(イ)前記した消耗品の装着時に前記した電子装置本体について定められた期限を示す電子装置本体期限データを読み出す電子装置本体期限データ読出処理と、(ロ)この電子装置本体期限データ読出処理により読み出された前記した電子装置本体期限データを、顧客の電子装置の期限管理を行う管理装置に通信ネットワークを介して送出する電子装置本体期限データ送出処理とを実行させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように本発明によれば、電子装置本体の消耗品が交換されるたびにその内蔵メモリに書き込まれた電子装置本体の販売期限や保守期限等の期限を示す電子装置本体期限データが読み出されるので、これを電子装置自体に表示したり、あるいは他の装置に送出することができる。一般にこのような消耗品は対応する電子装置よりも販売あるいは工場出荷の時期が遅いので、電子装置本体の販売あるいは期限が工場出荷時にこれらの期限が設定されていない場合でも、顧客は消耗品を介してこれを知ることができる。また、これらの期限が後発的な理由で変更された場合も同様である。
【0017】
更に本発明によれば、電子装置から読み出された期限に関するデータを管理装置側で集中管理するようにすれば、仮にある顧客が消耗品の交換を行っていない場合でも、他の顧客が同一の電子装置に関して消耗品を交換していれば、そのときの期限に関するデータを用いて、同一の電子装置に関する各顧客に最新の期限に関するデータを提供できるようになるという効果がある。もちろん、消耗品に書き込まれた期限データの書き込み時期を参照して最新のデータを使用することがこの前提となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に本発明を一実施の形態と共に説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施の形態における電子装置期限管理システムの構成を表わしたものである。本実施の形態の電子装置期限管理システム100は、ユーザが利用者端末101を使用して、管理の対象となる電子装置としてのデータ入出力装置102の消耗品103の管理を行うシステムである。この管理のために、利用者端末101と、データ入出力装置102および顧客情報管理データベース104を接続した管理端末105とは、通信ネットワークとしてのインターネット106に接続されている。利用者端末101とデータ入出力装置102は、図で1つずつ示しているが、実際にはユーザの数および管理の対象となるデータ入出力装置102の数だけ配置されている。
【0020】
ここでデータ入出力装置102は、消耗品103の内部の所定部位にその管理のための消耗品内蔵ICチップ111を組み込んでいる。この消耗品内蔵ICチップ111は、図示しないCPU(Central Processing Unit)や所定の制御プログラムを格納したメモリを内蔵しており、このメモリの所定の記憶領域には消耗品103の出荷時に、その型番、販売可能期限日、消耗品103が搭載される可能性がある複数のデータ入出力装置102の装置型番、保守可能期限日、販売可能期限日からなる消耗品保持情報が格納されるようになっている。図1に示した例では、データ入出力装置102がプリンタであり、消耗品103がこのプリンタに組み込まれるトナーカートリッジであるものとして説明する。
【0021】
データ入出力装置102には、装置組込ICチップ112が組み込まれている。装置組込ICチップ112も図示しないCPUや所定の制御プログラムを格納したメモリを内蔵している。装置組込ICチップ112内のCPUはこの制御プログラムを実行することにより、ICチップ情報自動通知部113がソフトウェア的に実現されるようになっている。また、装置組込ICチップ112内のメモリは、データ入出力装置102の装置型番ごとの保守可能期限日や販売可能期限日を記録するメモリ領域と、消耗品の販売可能期限日を記録するメモリ領域を有している。更に、前記したようにデータ入出力装置102がプリンタの場合、装置組込ICチップ112は、印刷枚数を記録する印刷枚数記録部114を接続している。
【0022】
消耗品内蔵ICチップ111とICチップ情報自動通知部113、装置組込ICチップ112とICチップ情報自動通知部113、ならびにICチップ情報自動通知部113と印刷枚数記録部114は、互いにデータの送受信を行うようになっている。また、消耗品内蔵ICチップ111、装置組込ICチップ112および印刷枚数記録部114はインターネット106と接続して、装置寿命、販売可能期限日、保守可能期限日等の装置情報115を通知するようになっている。
【0023】
一方、管理端末105は、システムの販売・保守部門が所有するもので、図示しないCPUや所定の制御プログラムを格納したメモリを内蔵している。この管理端末105は、CPUが制御プログラムを実行することによって装置情報照合記憶部121を実現している。装置情報照合記憶部121は、顧客情報管理データベース104に対してユーザ情報照合122についての要求を行い、これに対する照合結果123を顧客情報管理データベース104から得るようになっている。また、インターネット106を経由して装置情報115の通知を受けて、必要なタイミングで同様にインターネット106を経由して利用者端末101に対して情報の自動通知125を行うようになっている。
【0024】
ここで、情報の自動通知125とは、データ入出力装置102の装置寿命や、販売可能期限日あるいは保守可能期限日についての予告を行ったり、装置に印字のためにセットされる紙残量の通知を人を介さずに行うことをいう。ここでデータ入出力装置102の販売可能期限日とは、その装置をユーザが購入することのできる期限をいう。また、データ入出力装置102の保守可能期限日とはシステムの保守部門がその装置の保守を可能とする期限をいう。保守部門は、たとえば保守に必要な部品を揃えておく都合で保守可能期限日を設定することができる。紙残量の通知は、プリンタとしてのデータ入出力装置102内の印刷枚数記録部114に記録された総印字枚数と月当たりの紙使用量といった装置使用情報を基にして行われることになる。また、消耗品の販売可能期限日とは、ユーザがその消耗品を購入することのできる期限である。
【0025】
図2は、データ入出力装置の消耗品に内蔵される消耗品内蔵ICチップへの情報の記録の様子を表わしたものである。消耗品内蔵ICチップ111には、消耗品103の出荷時に、予めこの消耗品の型番、販売可能期限日、この消耗品が搭載される可能性がある複数のデータ入出力装置102(図1参照)の装置型番、保守可能期限日、販売可能期限日(消耗品保持情報)が記録される。
【0026】
データ入出力装置102を購入するとき、ユーザは消耗品をこれに組み込んだ形で購入することもできるし、消耗品をデータ入出力装置102とは別に購入することもできる。たとえば、ユーザが同一の装置型番のデータ入出力装置102を複数購入した場合、特定の消耗品(たとえば滅多に使用しない特殊の用紙サイズのトレイ)をこれら複数の装置に使いまわしすることができる。また、異なった装置型番のデータ入出力装置102間で、同一の消耗品を共通して使用することも場合によって可能である。
【0027】
製品・保守・消耗品ステータス管理端末131は、製品・保守・消耗品ステータス情報132をICチップライタ133に入力し、ICチップライタ133がこれを製品・保守・消耗品ステータス情報134として消耗品内蔵ICチップ111に書き込む。これにより消耗品内蔵ICチップ111に消耗品保持情報が格納される。
【0028】
図3は、データ入力装置の出荷時におけるその装置組込ICチップへの情報の記録の様子を表わしたものである。装置組込ICチップ112には、図2で説明したと同様に、データ入出力装置102の出荷時に製品・保守・消耗品ステータス管理端末131からICチップライタ133に製品・保守ステータス情報136が送られる。ICチップライタ133は、これを製品・保守ステータス情報137として装置組込ICチップ112に書き込むことになる。
【0029】
図4は、データ入出力装置の発売当初における消耗品保持情報の構成を表わしたものである。ここでは、図1に代表的に示した1種類の消耗品103を、この図1では1つの装置しか示していないが複数のデータ入出力装置102で共通使用できるケースを想定している。図1と共に説明する。
【0030】
一般的に消耗品103の販売可能期限日や、データ入出力装置102の保守可能期限日および販売可能期限日は、データ入出力装置102や消耗品103の販売が開始されてから、ある期間経過後に設定される。このため、販売時期によってデータの記録の有無が異なることになる。
【0031】
消耗品保持情報141は、消耗品に関する情報としての消耗品情報142と、データ入出力装置102に関する情報としてのデータ入出力装置情報143から構成されている。電子装置期限管理システム100に示すデータ入出力装置102が発売当初で、保守可能期限日または販売可能期限日がまだ設定されていない状態であるとする。この時点で、消耗品情報142を構成する消耗品型番のみが図2に示した製品・保守・消耗品ステータス管理端末131からICチップライタ133によって書き込まれており、販売可能期限日は書き込まれていない。データ入出力装置情報143については、該当する消耗品103を組み込める装置型番の一覧のみが同様に製品・保守・消耗品ステータス管理端末131から書き込まれている。この段階では、データ入出力装置情報143に関する保守可能期限日および販売可能期限日は書き込まれていない。
【0032】
図5は、図1に示したデータ入出力装置に内蔵される装置組込ICチップに出荷時に装置保持情報を記録した状態を表わしたものである。ここで装置保持情報145とは、装置名を表わした装置名情報146と、装置のシリアル番号を表わした装置シリアル番号情報147と、装置型番を表わした装置型番情報148と、装置の製造年月を表わした製造年月情報149および装置の寿命の目安になる記録枚数を表わした装置寿命(枚)情報150から構成されている。
【0033】
ただし、装置寿命(枚)情報150は、データ入出力装置102が前記したプリンタである場合の特定サイズの用紙に所定の基準(印字濃度や印字比率)で印字を行った場合の寿命に至る枚数で示されている。したがって、そのプリンタとしてのデータ入出力装置102が複数種類のサイズの用紙を扱ったり、印字濃度が基準となる濃度とは異なる濃度(たとえば経済的なプリントモードで印字濃度が低いもの。)に設定できる場合には、寿命に至る枚数を基準となる用紙のサイズに換算するようにしてもよい。
【0034】
図6は、データ入出力装置の発売後に期限設定された消耗品保持情報の構成を表わしたものである。図4に示した消耗品保持情報141と対比する。まず図4ではデータ入出力装置情報143に使用可能な4種類の装置型番のみが記されていたが、図6ではこのうちの2種類に保守可能期限日と販売可能期限日が設定されている。装置型番「N0001」と装置型番「N0003」の2種類である。これは、図4に示したように、消耗品103が発売された時点で4種類の装置型番「N0001」〜「N0004」の装置すべてについて、これらの保守が可能な期限やユーザが購入できる期限が定められていなかったが、この後に装置型番「N0001」と装置型番「N0003」の2種類の装置について、これらの期限が定められた場合を示している。装置型番「N0002」と装置型番「N0004」の2種類については、まだ保守が可能な期限やユーザが購入できる期限が定められていないので空欄となっている。
【0035】
消耗品保持情報141については、市場に供給されるデータ入出力装置102の装置型番に対応させて販売可能期限日が設定される。したがって、この例では装置型番「N0001」と装置型番「N0003」の2種類のみについて販売可能期限日が設定されている。これらの販売可能期限日が異なっているのは、データ入出力装置102ごとにそれらの保守可能期限日が異なるためである。
【0036】
図7は、このような電子装置期限管理システムで消耗品が組み込まれる際のデータ入出力装置の処理の様子を表わしたものである。図1と共に説明する。
【0037】
データ入出力装置102はインターネット106に接続されており、この状態で装置組込ICチップ112内のCPUは消耗品103が装置に組み込まれるのを図示しないセンサの出力によって監視している(ステップS201)。消耗品103が装置に組み込まれると(Y)、前記したCPUは所定の制御プログラムを実行することでICチップ情報自動通知部113を起動する(ステップS202)。ICチップ情報自動通知部113は消耗品103内の消耗品内蔵ICチップ111から消耗品保持情報141を読み出して(ステップS203)、これに該当するデータ入出力装置102の顧客管理情報あるいはこれを特定する情報を付加して、装置情報115としてインターネット106を経由して管理端末105に通知する(ステップS204)。このようにしてデータ入出力装置102の運用が可能になる。
【0038】
図8は、運用時におけるデータ入出力装置の管理端末に対する通知処理の様子を表わしたものである。図1と共に説明する。
【0039】
データ入出力装置102はその運用が開始されると、たとえば装置の電源が投入された時点で(ステップS221:Y)、前記したCPUがICチップ情報自動通知部113を起動して(ステップS222)、図5に示した装置保持情報145と次に説明する装置使用情報の読み出しを行う(ステップS223)。
【0040】
図9は、装置使用情報の一例を示したものである。装置使用情報151は、データ入出力装置102がプリンタである場合、総印字枚数を表わした総印字枚数情報152と、記録用紙の使用年月を示す紙使用年月情報153と、記録用紙の使用量を表わす紙使用量(枚)情報154から構成されている。図9に示した装置使用情報151は、記録用紙のサイズあるいは種類といった購入別に2種類の記録用紙に関する情報が記録されている。紙使用量(枚)情報154は印刷枚数記録部114に記録されている月当たりの使用量を表わしたものである。記録用紙の使用量すなわち使用された枚数値は、販売・保守部門の顧客情報管理データベース104上の紙販売枚数との差分から、残未使用枚数を算出することに使用する。総印字枚数は、データ入出力装置102内の装置組込ICチップ112に保持している装置寿命枚数との比較から、装置が寿命に達する月を推定する際に使用され、毎月一定期日にICチップ情報自動通知部113により読み取られ、インターネット106を通じて、販売・保守部門に転送される。
【0041】
図8に戻って説明を続ける。ステップS223で読み出された装置保持情報145と装置使用情報151はICチップ情報自動通知部113によりインターネット106を経由して管理端末105に通知される(ステップS224)。
【0042】
図10は、管理端末の処理の様子を表わしたものである。図1と共に説明する。
【0043】
管理端末105は、データ入出力装置102から図7のステップS204で送られてきた消耗品保持情報141か、図8のステップS224で送られてきた装置保持情報145と装置使用情報151が受信されるのを待機している(ステップS241)。そして、消耗品保持情報141あるいは装置保持情報145と装置使用情報151が送られてきたら(Y)、装置情報照合記憶部121に格納する(ステップS242)。そして、顧客情報管理データベース104にアクセスして、送られてきた情報に対応する顧客管理情報を取得して(ステップS243)、顧客の照合データの記録を行う(ステップS244)。
【0044】
図11は、ステップS243で取得する顧客管理情報の一例を表わしたものである。ここで顧客管理情報161は、販売・保守部門で蓄積している情報であり、顧客を表わした情報と、そのユーザのデータ入出力装置102および記録用紙に関する情報とに大別することができる。図11に示した例ではユーザを表わした情報が「○○○株式会社」等の会社名情報162であり、データ入出力装置102を特定する情報は「プリンタN」等の装置名情報163および「1234567890」等の装置シリアル番号情報164あるいは「N0001」等の装置型番情報165である。記録用紙に関する情報としての紙販売月情報166は販売された月の情報であり、紙販売枚数(枚)情報167は、記録用紙の販売枚数とデータ入出力装置102から読み出した総印字枚数データとの差分から、月単位で使用した枚数値を算出したものである。これは、記録用紙の追加補充の注文を顧客に促すために用いられる。なお、ユーザ名、装置名、装置シリアル番号、装置型番は、データ入出力装置102の販売時に顧客情報管理データベース104に登録する。また、紙販売月情報166、紙販売枚数(枚)情報167は顧客に記録用紙を販売した月に登録するようになっている。
【0045】
このような顧客管理情報161を顧客情報管理データベース104から引き出すには、たとえばデータ入出力装置102から消耗品保持情報141あるいは装置保持情報145と装置使用情報151が送られてくるときに、図5に示した装置保持情報145を一緒に送付させるようにすればよい。あるいは、この装置保持情報145における装置シリアル番号情報147や装置型番情報148等の一部の特徴ある情報を一緒に送付させることによって、これに対応する顧客管理情報161を読み出すことも可能である。装置情報照合記録部121は、このようにして「ICチップ情報自動通知部113を通じて、顧客先のデータ入出力装置102内の装置組込ICチップ112と消耗品103内の消耗品内蔵ICチップ111および印刷枚数記録部114から入手した情報」と、「顧客情報管理データベース104」を照合し、顧客の使用しているデータ入出力装置102および消耗品103に応じて、データ入出力装置102の保守可能期限日や消耗品103の販売可能期限日等の照合結果を表わした照合結果情報を生成する。
【0046】
なお、図1に示した顧客情報管理データベース104には、ユーザがデータ入出力装置102を購入した時点で顧客管理情報161が個別に作成されるようになっている。顧客管理情報161の作成は、管理端末105の図示しないデータ入力手段を用いて行ってもよい。また、販売部門の販売担当者が所持する図示しない通信端末から必要なデータを入力して、これをインターネット106ならびに管理端末105を経由して顧客情報管理データベース104に格納するようにしてもよい。
【0047】
図12は、管理端末の装置情報照合記憶部に記憶される照合結果情報の一例を示したものである。図1に示した管理端末105は、図10のステップS243で顧客管理情報161を取得したら、データ入出力装置102から送られてくる消耗品保持情報141(図6)、装置保持情報145(図5)および装置使用情報151(図9)を照合して、この図12に示す照合結果情報171を作成する。
【0048】
ここでデータ入出力装置102がプリンタの場合の「紙残量」は記録用紙の残量である。この「紙残量」は、データ入出力装置102から入手した装置使用情報151(図9)と顧客情報管理データベース104が記録している記録用紙の販売枚数との照合により求められる。
【0049】
図10に戻って説明を続ける。販売・保守部門が所有する管理端末105は、装置寿命時期または装置保守可能期限日または装置販売可能期限日のいずれかの期限の一定期間(例1年、半年、3ヶ月)前になると(ステップS245:Y)、図12に示した照合結果情報171を用いて最新の利用者端末向け通知情報を生成する(ステップS246)。そして、これを図1に示したインターネット106を介して利用者端末101に通知する(ステップS247)。
【0050】
図13は、利用者端末向け通知情報の一例を表わしたものである。利用者端末向け通知情報181は、データ入出力装置102がプリンタの場合には、ユーザ情報182、データ入出力装置情報183、消耗品情報184および紙残量情報185からなる。ユーザは利用者端末101でこの利用者端末向け通知情報181を受信する。
【0051】
以上説明したように本実施の形態によれば、ユーザは利用者端末向け通知情報181を受信するたびに、データ入出力装置102の保守が可能な期限や、同一のデータ入出力装置102を追加購入する場合の購入可能な期限(販売可能期限日)を確認したり、消耗品103についてその購入が可能な期限(販売可能期限日)を確認することができる。このため、従来のようにこれらデータ入出力装置102や消耗品103の購入期限間近になってから、あるいは場合によっては期限を過ぎてからユーザにこれらの情報を通知することによって、顧客側のTCO(Total Cost of Ownership)が増大するといった問題を解消することができる。
【0052】
また、このようなデータ入出力装置102や消耗品103に関する供給期限の通知に問題が発生すると、顧客への配慮から販売・保守部門が保守可能期限日や消耗品供給期限を延長せざるを得ないケースが発生し、延長による管理業務や場合によっては再度の生産を強いられる問題があったが、この問題を解消することができる。これにより、本来の販売可能期限日に基づいた消耗品生産が可能になる。更に、顧客側は利用者端末向け通知情報181によってデータ入出力装置102や消耗品103をいつまで使い続けることができるかを常に把握できるので、現在使用しているデータ入出力装置102や消耗品103を期限まで効果的に使用し続けることができると共に、新たなデータ入力装置や消耗品の購入の検討を並行して行うことができるという利点がある。また、修理用部品や消耗品、記録用紙の枯渇等による運用リスクが発生する前に装置の買い替えを行うことができ、また販売可能期限日情報をもとに、買い替え時に現行機種か新型機種かの選択が可能となる。
【0053】
更に顧客はインターネットに接続された利用者端末101を通じて利用者端末向け通知情報181を取得する。したがって、通知を受けるための端末として携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、通信機能を備えたパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)等の各種の情報処理装置を選択することができるだけでなく、インターネットにアクセスできる場所であれば、受信地域を制限されることがない。
【0054】
また、データ入出力装置102の出荷時に、ICチップライタ133を用いて管理端末105から装置組込ICチップ112に対してデータ入出力装置102の装置保持情報が記録されるようになっている。したがって、消耗品103を扱わないデータ入出力装置102であっても、顧客はこの時点で得られる情報を最低限の情報として取得することができる。
【0055】
更にまた本実施の形態では、販売・保守部門は管理端末105を所有することで、顧客の照合データを用いて装置寿命時期、装置保守可能期限日または装置販売可能期限日のいずれかの期限の一定期間(例1年前、半年前、3ヶ月前)前に、インターネット106を介して利用者端末101に必要な通知を行うことができ、人件費を抑えて、きめ細かなサービスを確実に実行することができる。また、データ入出力装置、消耗品、記録用紙の販売・保守部門は、営業担当者による古くなった装置のリプレースに関する活動が遅延した際に利用者間で生じるトラブル(たとえば保守可能期限日の延長や枯渇した修理用部品の供給責任。)を未然に回避することができる。また、古くなったデータ入出力装置を新型装置に切り替えさせるためのリプレース期間を短縮可能として、ビジネスの拡大を図ることができる。更に、データ入出力装置102が寿命時期に近くなった場合に装置障害率の上昇による現地訪問を伴う保守作業工数の増加および修理用部品の出庫量の増加を抑制することができ、保守原価の低減に繋がるという効果がある。また、販売・保守部門の訪問漏れによりデータ入出力装置の保守可能期限日および消耗品販売可能期限日の利用者への案内が遅延する事態の発生を防止しタイムリーな装置リプレースの提案を可能とすることができる。
【0056】
また、データ入出力装置102がプリンタの場合には、運用開始後にICチップ情報自動通知部113が印刷枚数記録部114に記録された総印字枚数と月当たりの紙使用量(装置使用情報151)を管理端末105に通知するので、記録用紙の残量を一定期間ごとにチェックすることができ、使用する記録用紙の残量を利用者端末に表示させることで、顧客に使用量に応じた紙の追加注文をタイムリーに促し、その補充を計画的に行わせることができる。更に、顧客は消耗品103を購入してこれをデータ入出力装置102に組み込んで、そのデータが管理端末105に通知されることで、データ入出力装置102についての保守が可能な期限や、購入可能な期限を更新することができる。したがって、これらの期限が延長されたような場合にこれを製造メーカの営業部門等のメーカ側の通知に頼ることなく、利用者端末向け通知情報181によって知ることができる。
【0057】
なお、以上説明した実施の形態では、データ入出力装置102がプリンタの場合について説明したが、それ以外のデータ入出力装置102あるいは消耗品を交換するタイプの電子装置に対しても本発明を適用することができる。記録用紙を印字のために使用しないデータ入出力装置102では、図1に示した印刷枚数記録部114が不要になる。また、図9で説明した装置使用情報151がデータ入出力装置102から送信されることはない。もちろん、そのデータ入出力装置102で記録用紙に代わって購入を繰り返す商品があれれば、これに関する情報を管理して送信の対象とすることは自由である。
【0058】
更に、以上説明した実施の形態ではデータ入出力装置102に消耗品内蔵ICチップ111および装置組込ICチップ112といったICチップを使用したが、他の同様の記憶媒体を使用してもよいことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の一実施の形態における電子装置期限管理システムの構成を表わしたシステム構成図である。
【図2】本実施の形態で消耗品内蔵ICチップへの情報の記録の様子を表わした説明図である。
【図3】本実施の形態でデータ入力装置の出荷時におけるその装置組込ICチップへの情報の記録の様子を表わした説明図である。
【図4】本実施の形態におけるデータ入出力装置の発売当初における消耗品保持情報の構成を表わした説明図である。
【図5】図1に示した装置組込ICチップに出荷時に装置保持情報を記録した状態を表わした説明図である。
【図6】本実施の形態でデータ入出力装置の発売後に期限設定された消耗品保持情報の構成を表わした説明図である。
【図7】本実施の形態で消耗品が組み込まれる際のデータ入出力装置の処理の様子を表わした流れ図である。
【図8】本実施の形態で運用時におけるデータ入出力装置の管理端末に対する通知処理の様子を表わした流れ図である。
【図9】本実施の形態で装置使用情報の一例を示した説明図である。
【図10】本実施の形態で管理端末の処理の様子を表わした流れ図である。
【図11】図10のステップS243で取得する顧客管理情報の一例を表わした説明図である。
【図12】本実施の形態で管理端末の装置情報照合記憶部に記憶される照合結果情報の一例を示した説明図である。
【図13】本実施の形態で利用者端末向け通知情報の一例を表わした説明図である。
【符号の説明】
【0060】
100 電子装置期限管理システム
101 利用者端末
102 データ入出力装置(電子装置)
103 消耗品
104 顧客情報管理データベース
105 管理端末
106 インターネット
111 消耗品内蔵ICチップ
112 装置組込ICチップ
113 ICチップ情報自動通知部
114 印刷枚数記録部
131 製品・保守・消耗品ステータス管理端末
133 ICチップライタ
141 消耗品保持情報
143 データ入出力装置情報
145 装置保持情報
151 装置使用情報
161 顧客管理情報
171 照合結果情報
181 利用者端末向け通知情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置本体と、
この電子装置本体に対して交換自在に配置された消耗品に内蔵されたメモリからこの消耗品の装着時に前記電子装置本体について定められた期限を示す電子装置本体期限データを読み出す電子装置本体期限データ読出手段
とを具備することを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記消耗品の前記メモリからその消耗品について定められた期限を示す消耗品期限データを読み出す消耗品期限データ読出手段を具備することを特徴とする請求項1記載の電子装置。
【請求項3】
電子装置本体と、この電子装置本体に対して交換自在に配置された消耗品に内蔵されたメモリからこの消耗品の装着時に前記電子装置本体について定められた期限を示す電子装置本体期限データを読み出す電子装置本体期限データ読出手段と、この電子装置本体期限データ読出手段によって読み出された電子装置本体期限データを通信ネットワークに送出する通信手段とを備えた電子装置と、
それぞれの電子装置についての顧客端末のアドレスとこれら電子装置ごとに定められた前記電子装置本体期限データとを対応させて格納する顧客管理情報格納手段と、前記通信ネットワークに接続され、前記電子装置の通信手段から送出された電子装置本体期限データを受信する電子装置本体期限データ受信手段と、この電子装置本体期限データ受信手段が電子装置本体期限データを受信するたびに対応する電子装置の前記顧客管理情報格納手段内の前記電子装置本体期限データを更新するデータ更新手段と、予め定めた通知期限が到来するたびに前記顧客管理情報格納手段から前記電子装置本体期限データを読み出して対応する顧客端末のアドレスにこれを送信する電子装置本体期限データ送信手段とを備えた管理装置と、
この管理装置の前記電子装置本体期限データ送信手段から送信された前記電子装置本体期限データを読み出してその内容を出力する期限内容出力手段を備えた顧客側装置
とを具備することを特徴とする電子装置期限管理システム。
【請求項4】
電子装置本体期限データは、前記電子装置本体の保守が可能な期限の終期としての保守可能期限あるいは販売が可能な期限の終期としての販売期限のいずれか1つを含むことを特徴とする請求項3記載の電子装置期限管理システム。
【請求項5】
前記電子装置は、その電子装置本体の劣化の進行に関連する事象が発生するたびにこれを計測するカウンタを備えており、前記通信手段はこのカウンタの計数値を少なくとも通信ネットワークに送出する手段であり、前記管理装置は前記カウンタの計数値を前記電子装置本体期限データと共に顧客端末のアドレスに送出する手段であることを特徴とする請求項3記載の電子装置期限管理システム。
【請求項6】
前記電子装置は印字部を備えた装置であり、前記カウンタは印字に使用した記録用紙の枚数を計測する手段であることを特徴とする請求項5記載の電子装置期限管理システム。
【請求項7】
前記電子装置は、前記消耗品の前記メモリからその消耗品について定められた期限を示す消耗品期限データを読み出す消耗品期限データ読出手段を備え、前記管理装置の前記顧客管理情報格納手段は前記電子装置本体期限データと共にそれぞれの電子装置に装着された消耗品についての前記消耗品期限データを電子装置ごとに格納するものであり、前記データ更新手段は前記顧客管理情報格納手段内の前記電子装置本体期限データの他に前記消耗品期限データを更新する手段であり、前記顧客側装置の前記期限内容出力手段は前記電子装置本体期限データの他に前記消耗品期限データを読み出してこれらの内容を出力する手段であることを特徴とする請求項3記載の電子装置期限管理システム。
【請求項8】
電子装置本体に対して交換自在に配置された消耗品に内蔵されたメモリからこの消耗品の装着時に前記電子装置本体について定められた期限を示す電子装置本体期限データを読み出す電子装置本体期限データ読出ステップと、
この電子装置本体期限データ読出ステップで読み出された電子装置本体期限データを通信ネットワークを介して管理装置に送信し、それぞれの電子装置についての顧客端末のアドレスとこれら電子装置ごとに定められた前記電子装置本体期限データとを対応させて格納する顧客管理情報格納手段を更新させる顧客管理情報格納手段更新ステップと、
予め定めた通知期限が到来するたびに前記顧客管理情報格納手段から前記電子装置本体期限データを読み出して対応する顧客端末にその内容を通知する期限内容通知ステップ
とを具備することを特徴とする電子装置期限通知方法。
【請求項9】
電子装置本体に対して交換自在に配置される消耗品に内蔵されたメモリからデータの読み出しを可能とする電子装置のコンピュータに、
前記消耗品の装着時に前記電子装置本体について定められた期限を示す電子装置本体期限データを読み出す電子装置本体期限データ読出処理と、
この電子装置本体期限データ読出処理により読み出された前記電子装置本体期限データを、顧客の電子装置の期限管理を行う管理装置に通信ネットワークを介して送出する電子装置本体期限データ送出処理
とを実行させることを特徴とする電子装置期限通知制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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