説明

電子装置の製図操作方法

【課題】本発明は、操作便利であり且つ直観的な電子装置の製図操作方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の電子装置の製図操作方法は、タッチスクリーンを有する電子装置に用いられ、前記タッチスクリーンに製図紙を表示するステップと、ユーザーの製図操作による製図内容を受信し、前記製図内容を格納するステップと、前記タッチスクリーンにおける前記製図紙を切断するための切断軌跡を記録するステップと、前記切断軌跡に沿って前記製図紙を切断して分割ページを形成するステップと、前記分割ページの製図内容に対して制御操作を行うステップと、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチスクリーンを有する電子装置の製図操作方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の電子装置において、製図機能は製図板(painting board)のような製図ソフトウェアを運行して実現する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、タッチスクリーンを有する電子装置において、製図ソフトウェアによって製図機能を実現する際、機能メニューをクリックすることを必要とするので不便であり、且つ製図ソフトウェアの操作インターフェースは、論理的であり、直観ではない。
【0004】
本発明の目的は、前記課題を解決することであり、操作便利であり且つ直観的な電子装置の製図操作方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る電子装置の製図操作方法は、タッチスクリーンを有する電子装置に用いられ、前記タッチスクリーンに製図紙を表示するステップと、前記製図紙はユーザーの製図操作による製図内容を受信し、前記製図内容を格納するステップと、前記タッチスクリーンにおける前記製図紙を切断するための切断軌跡を記録するステップと、前記切断軌跡に沿って前記製図紙を切断して分割ページを形成するステップと、前記分割ページの製図内容に対して制御操作を行うステップと、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明の電子装置の製図操作方法は、ユーザーの電子装置のタッチスクリーンにおける製図操作に便利を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施形態に係る電子装置のブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る電子装置の製図操作方法を実現する機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る電子装置の製図インターフェースを示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る電子装置の製図操作方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1を参照すると、本発明の実施形態に係る電子装置は、スマートフォン、タブレットコンピューターのようなものである。前記電子装置は、CPU10と、メインメモリー12と、記憶装置14と、ディスプレイカード16と、タッチスクリーン20と、I/Oインターフェース22と、ネットワークカード24と、を備える。前記記憶装置14は、フラッシュメモリであることができ、前記CPU10によって実行されるアプリケーションソフトを格納するために用いられる。
【0009】
図2を参照すると、前記電子装置は、前記タッチスクリーン20に製図紙を表示して、製図操作を実現する。本実施形態において、前記電子装置は、製図操作を実現するために、GUI(Graphical User Interface)モジュール42と、入力判断モジュール45と、製図ツールモジュール47と、制御ツールモジュール48と、を備える。
【0010】
前記入力判断モジュール45は、ユーザーが前記タッチスクリーン20に対するスライド、クリックなどの操作を監視し、且つスライド、クリックの座標位置を前記GUIモジュール42、前記製図ツールモジュール47及び前記制御ツールモジュール48に伝送する。
【0011】
図3を参照すると、前記GUIモジュール42は、前記タッチスクリーン20に製図インターフェースを表示させる。前記製図インターフェースは、製図紙503を備える。前記製図紙503は、製図領域であり、始めに前記タッチスクリーン20に表示されない。前記GUIモジュール42は、前記タッチスクリーン20にアニメーション501を表示して、ユーザーが前記アニメーション501を水平方向にスライドすると、前記製図紙503は、前記アニメーション501の辺縁から水平方向に沿って移出して前記タッチスクリーン20に表示される。前記アニメーション501は、始めに静止状態を保持し、前記製図紙503が移動している最中にデータが逐次送られ、前記タッチスクリーン20に前記製図紙503を展開する動画効果を実現することができる。例えば、前記アニメーション501は、巻軸の巻物を展開する動画であり、動画放送速度は、前記製図紙503の移動速度に正比例する。前記製図紙503は、長い矩形であり、且つその固定長さ又は動態長さを設定することができる。前記製図紙503は、前記タッチスクリーン20に部分的に表示されることができる。ユーザーが切断軌跡508に沿って前記製図紙503を切断すると、前記GUIモジュール42は、前記切断軌跡508に沿って前記製図紙503を分割して分割ページ504を形成する。
【0012】
前記製図ツールモジュール47は、前記タッチスクリーン20に製図ツールバー62を表示させる。前記製図ツールバー62は、絵筆、染色、消しゴム、文字入力などのような製図ツールを提供する。前記制御ツールモジュール48は、前記タッチスクリーン20に制御ツールバー64を表示させる。前記制御ツールバー64は、複製、切り取り、貼り付け、保存、削除などのような制御ツールを提供する。ユーザーが前記分割ページ504をドラグして1つの前記制御ツールに達した場合、前記分割ページ504をリリースすると、前記制御ツールモジュール48は、前記分割ページ504の製図内容505に対して前記制御ツールに対応する制御操作を行う。前記製図内容505は、図形、文字又は図形と文字の組合であることができ、前記電子装置のメインメモリー12に格納される。本実施形態において、前記製図ツール及び前記制御ツールは、ボタン又はアイコンに表示される。
【0013】
ユーザーが前記タッチスクリーン20に対してスライド、クリックなどの操作を行う場合、前記GUIモジュール42、前記製図ツールモジュール47及び前記制御ツールモジュール48は、前記入力判断モジュール45によってスライド、クリックの座標位置を受信し、且つスライド、クリックの座標位置が前記製図インターフェース、前記製図ツールバー62及び前記制御ツールバー64の前記タッチスクリーン20における座標範囲に位置するか否かを判断して、もしスライド、クリックの座標位置が前記製図インターフェース、前記製図ツールバー62及び前記制御ツールバー64の前記タッチスクリーン20における座標範囲に位置すると、対応する操作を実行する。例えば、ユーザーが前記制御ツールバー64の切り取りツールをクリックすると、前記入力判断モジュール45は、ユーザーの押圧座標を受信し、且つ前記押圧座標を前記制御ツールモジュール48に伝送し、前記制御ツールモジュール48は、前記押圧座標が前記制御ツールバー64の切り取りツールの座標範囲に位置すると判断すると、前記制御ツールモジュール48は、目前のモードを切り取りモードに変換する。ユーザーが前記製図紙503をドラッグしてスライドすると、前記入力判断モジュール45は、スライド座標を受信し、且つ前記スライド座標を前記GUIモジュール42に伝送し、前記GUIモジュール42は、前記スライド座標の起点が前記製図紙503の座標範囲に位置するか否かを判断してから、前記スライド座標の終点によって、スライド方向を判断し、且つスライド距離を計算する。
【0014】
図4を参照すると、電子装置の製図操作方法は、以下のステップを備える。
【0015】
ステップS701:前記タッチスクリーン20に前記製図紙503を表示する。前記製図紙503は前記タッチスクリーン20に直接に表示されるか、又はユーザーの水平方向のスライド操作を受信してから、前記製図紙503が水平方向に沿って移出されて前記タッチスクリーン20に少しずつ表示されることもできる。
【0016】
ステップS703:前記電子装置が製図モードに入ると、前記入力判断モジュール45は、ユーザーの製図操作による製図内容505を受信し、且つ前記電子装置のメインメモリー12に前記製図内容505を格納する。前記製図内容505は、図形、文字又は図形と文字の組合せであることができる。ユーザーは、製図ツールをクリックして製図モードに入る。前記製図モードにおいて、ユーザーはただ前記製図紙503に製図操作を行うことができる。
【0017】
ステップS704:切断軌跡を識別する。ユーザーが入力したスライド軌跡が前記製図紙503を横断するかどうかを判断し、もし前記製図紙503を横断すると、前記スライド軌跡を切断軌跡に識別する。ユーザーは、切り取りツールをクリックして、前記製図モードを切断モードに変換するか、又は直接にユーザーのスライド操作位置によって切断命令であるかどうかを判断する。例えば、ユーザーが切り取りツールをクリックして切断モードに入ると、前記GUIモジュール42は、ユーザーが入力したスライド軌跡によって切断位置を判断することができる。具体的に前記スライド軌跡が前記製図紙503と重合座標がないと、前記スライド軌跡を切断軌跡ではないと判断し、前記スライド軌跡が前記製図紙503と部分の重合座標があると、前記スライド軌跡の起点座標と終点座標が前記製図紙503の座標範囲内にあるかどうかを判断して、もし前記スライド軌跡の起点座標と終点座標が前記製図紙503の座標範囲内にあると、前記スライド軌跡を切断軌跡ではないと判断し、もし前記スライド軌跡の起点座標と終点座標が前記製図紙503の座標範囲内にないと、前記スライド軌跡を切断軌跡であると判断し、且つ前記スライド軌跡に沿って前記製図紙503を切断する。製図モードにおいて、前記GUIモジュール42は、ユーザーが入力したスライド軌跡の起点座標と終点座標が前記製図紙503の外部に位置し、且つ前記スライド軌跡が前記製図紙503と部分の重合座標があると、前記スライド軌跡に沿って前記製図紙503を切断する。
【0018】
ステップS705:前記製図紙503を切断するために用いられる切断軌跡を記録する。
【0019】
ステップS707:前記切断軌跡508に沿って前記製図紙503を切断して分割ページ504を形成する。前記製図紙503が分割されると、前記製図インターフェースは自動的に操作モードに入る。前記操作モードにおいて、ユーザーは前記分割ページ504をドラッグして移動することができる。続いて前記製図内容505を編集することを必要とすると、再び前記製図ツールをクリックして、目前の操作モードを製図モードに変換することができる。
【0020】
ステップS709:前記分割ページ504内の製図内容505に対して制御操作を行う。直接に前記制御ツールをクリックするか、又はユーザーが前記分割ページ504をドラッグして前記制御ツールに達した場合、前記分割ページ504をリリースすることにより、前記分割ページ504内の製図内容505に対して前記制御ツールに対応する制御操作を行う。前記分割ページ504をドラッグしている最中、前記GUIモジュール42は、ユーザーのスライド軌跡の起点座標及び終点座標を判断することにより、前記分割ページ504の移動位置を判断する。前記制御操作は、複製、切り取り、保存又は削除であることができる。
【0021】
上述のステップにおいて、ユーザーの前記製図紙503上の水平方向に沿うスライド操作によって、前記GUIモジュール42は、前記タッチスクリーン20に前記製図紙503を移出して表示させる。
【0022】
以上、本発明を実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明は、上述の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能であることは勿論であって、本発明の技術的範囲は、以下の特許請求の範囲から決まる。
【符号の説明】
【0023】
10 CPU
12 メインメモリー
14 記憶装置
16 ディスプレイカード
20 タッチスクリーン
22 I/Oインターフェース
24 ネットワークカード
42 GUIモジュール
45 入力判断モジュール
47 製図ツールモジュール
48 制御ツールモジュール
62 製図ツールバー
64 制御ツールバー
501 アニメーション
503 製図紙
504 分割ページ
505 製図内容
508 切断軌跡


【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチスクリーンを有する電子装置に用いられる製図操作方法であって、
前記タッチスクリーンに製図紙を表示するステップと、
ユーザーの製図操作による製図内容を受信し、前記製図内容を格納するステップと、
前記タッチスクリーンにおける前記製図紙を切断するための切断軌跡を記録するステップと、
前記切断軌跡に沿って前記製図紙を切断して分割ページを形成するステップと、
前記分割ページの製図内容に対して制御操作を行うステップと、
を備えることを特徴とする電子装置の製図操作方法。
【請求項2】
前記分割ページを操作するための制御ツールバーを表示するステップと、
ユーザーが前記分割ページをドラッグして、前記制御ツールバーの1つの制御ツールに達した場合、前記分割ページをリリースすると、前記分割ページの製図内容に対して前記制御ツールに対応する制御操作を行うステップと、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電子装置の製図操作方法。
【請求項3】
ユーザーの前記製図紙上の第一方向に沿うスライド操作によって、前記タッチスクリーンに前記製図紙をスライドして表示させるステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電子装置の製図操作方法。
【請求項4】
前記製図紙が前記第一方向に沿ってスライドしている最中に、前記タッチスクリーンに前記製図紙の異なる部分を表示させることを特徴とする請求項3に記載の電子装置の製図操作方法。
【請求項5】
前記タッチスクリーンにおける前記製図紙を切断するための切断軌跡を記録する前に、ユーザーが入力したスライド軌跡が前記第一方向に略直交する方向に沿って前記製図紙を切断するかどうかを判断し、もしユーザーが入力したスライド軌跡が前記製図紙を切断すると、前記スライド軌跡を切断軌跡に識別するステップをさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の電子装置の製図操作方法。
【請求項6】
前記製図紙は矩形であり、前記第一方向は前記製図紙の側辺に平行することを特徴とする請求項3に記載の電子装置の製図操作方法。
【請求項7】
前記製図紙が前記第一方向に沿ってスライドしている最中に、前記タッチスクリーンに巻軸の巻物を展開する動画を放送することを特徴とする請求項6に記載の電子装置の製図操作方法。
【請求項8】
前記巻軸の巻物を展開する動画の放送速度は、前記製図紙の移動速度に正比例することを特徴とする請求項7に記載の電子装置の製図操作方法。
【請求項9】
前記制御操作は、複製、切り取り、保存又は削除であることを特徴とする請求項1又は請求項1に記載の電子装置の製図操作方法。
【請求項10】
前記製図内容は、図形、文字又は図形と文字の組合であることを特徴とする請求項1に記載の電子装置の製図操作方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−168940(P2012−168940A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−20644(P2012−20644)
【出願日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【出願人】(500080546)鴻海精密工業股▲ふん▼有限公司 (1,018)
【Fターム(参考)】