電子装置及び電子システム
【課題】携帯装置を取り外した際に、露出した出力手段に送信される画像信号を遮断し、かつ携帯装置以外の表示装置においては、画像を観賞することができること。
【解決手段】本発明は、表示部を有する携帯装置10を脱着可能な電子装置100であって、携帯装置10に画像信号を出力する第1出力手段150aと、携帯装置10以外の表示装置204に画像信号を出力する第2出力手段200と、携帯装置10の脱離を検知する検知手段208と、検知手段208が携帯装置10の離脱を検知した場合、第出力2手段200の画像信号の出力を継続させ、第1出力手段150aの画像信号を停止する画像処理手段140と、を備える電子装置及び電子システムである。
【解決手段】本発明は、表示部を有する携帯装置10を脱着可能な電子装置100であって、携帯装置10に画像信号を出力する第1出力手段150aと、携帯装置10以外の表示装置204に画像信号を出力する第2出力手段200と、携帯装置10の脱離を検知する検知手段208と、検知手段208が携帯装置10の離脱を検知した場合、第出力2手段200の画像信号の出力を継続させ、第1出力手段150aの画像信号を停止する画像処理手段140と、を備える電子装置及び電子システムである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置及び電子システムに関し、特に表示部を有する携帯装置を装着可能な電子装置及び電子システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のナビゲーション装置として、パーソナルナビゲーションデバイスと呼ばれる、簡易的ではあるが可搬性を持った小型のポータブルナビゲーション装置(以下、ポータブルナビと呼ぶ)と、車両のダッシュボードに形成された凹部(DIN開放)内に収容し固定される車載用のナビゲーション装置とが広く一般的に知られている。車載用のナビゲーション装置は、車両からの車速等の情報により高精度な案内が可能であり、さらにはオーディオ装置を備えたものも提案されている。
【0003】
近年、ポータブルナビの可搬性と、車載用ナビゲーション装置の高精度な案内性能とを兼ね備えたナビゲーション装置が検討されている。
【0004】
特許文献1及び特許文献2には、車載機器からCDユニットを着脱可能とする構成が開示されている。特許文献3及び特許文献4には、車両に搭載された車載機器からナビゲーション部を着脱可能とする構成が開示されている。車載機器からナビゲーション部を取り外すことで、ナビゲーション部をポータブルナビとして単体で使用することが可能となる。また、特許文献5は、ナビゲーション装置を車両から取り外して、歩行時にもナビゲーション装置を使用することが可能となっている。また、車両搭載時には、カーナビモードとなり、車両から取り外した時にはマンナビモードを実行することが開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開平8−318792号公報
【特許文献2】特開2002−328026号公報
【特許文献3】特表2005−524570号公報
【特許文献4】特開2001−239895号公報
【特許文献5】特開2003−166848号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
表示部を有する表示携帯装置(例えばポータブルナビ)を車載機器に装着して、車載機器が有する例えばDVD再生部等の再生した画像を、表示携帯装置の表示部で観賞し、同じ画像を表示携帯装置以外の表示装置、例えば、後席表示部を用い観賞する場合がある。この場合、車載装置は、画像信号を表示携帯装置と後席表示部とに送信する。表示携帯装置を車載機器から取り外した場合、画像信号を表示携帯装置に送信するための出力端子に画像信号が印加されてしまう。このため、出力端子に導電性の物品が触れると、端子間がショートする。または、画像信号がノイズとなって漏洩してしまう。このように、露出した出力端子に画像信号が送信されることは好ましくない。表示携帯装置を車載機器から取り外した場合、画像信号の出力を遮断すると、後席表示部において、画像を観賞することができない。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、表示携帯装置を取り外した際に、露出した出力部に送信される画像信号を遮断し、かつ表示携帯装置以外の表示装置(後席表示部)においては、画像を観賞することができることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、表示部を有する携帯装置を脱着可能な電子装置であって、前記携帯装置に画像信号を出力する第1出力手段と、前記携帯装置以外の表示装置に画像信号を出力する第2出力手段と、前記携帯装置の脱離を検知する検知手段と、前記検知手段が前記携帯装置の離脱を検知した場合、前記第2出力手段の前記画像信号の出力を継続させ、前記第1出力手段の前記画像信号を停止する画像処理手段と、を備える電子装置である。本発明によれば、携帯装置が電子装置から脱離した場合、第1出力手段部には画像信号が出力されない。よって、第1出力手段がショートすること、電子装置が破損すること、あるいは第1出力手段からノイズが漏洩すること等を抑制することができる。また、携帯装置以外の表示装置には画像信号が出力されるため、携帯装置以外の表示装置では画像を観賞することができる。
【0009】
上記構成において、前記画像処理手段は、前記第1出力手段への前記画像信号の出力を遮断するスイッチを有する構成とすることができる。
【0010】
本発明は、表示部を有する携帯装置と、該携帯装置を脱着可能な電子装置を備える電子システムであって、前記電子装置は、前記携帯装置に画像信号を出力する第1出力手段と、前記携帯装置以外の表示装置に画像信号を出力する第2出力出力手段と、前記携帯装置の脱離を検知する検知手段と、前記検知手段が前記携帯装置の離脱を検知した場合、前記第2手段の前記画像信号の出力を継続させ、前記第1出力手段の前記画像信号を停止する画像処理手段と、を備えることを特徴とする電子システムである。本発明によれば、電子装置の破損やノイズの漏洩を抑制することができる。また、携帯装置以外の表示装置では画像を観賞することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、表示部を有する携帯装置が電子装置から脱離した場合、第1出力手段部には画像信号が出力されない。よって、第1出力手段がショートすること、電子装置が破損すること、あるいは第1出力手段からノイズが漏洩すること等を抑制することができる。また、携帯装置以外の表示装置には画像信号が出力されるため、携帯装置以外の表示装置では画像を観賞することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、図面を用い実施例について説明する。
【実施例1】
【0013】
図1(A)、(B)に電子装置の一例である車載システム1(電子システム)の外観を示す。図1(A)、(B)に示すように車載システム1は、車両に搭載される車載機器100(電子装置)と、ナビゲーション機能を備えたポータブル機器10(携帯装置)とから構成される。ポータブル機器10は、図1(A)に示すように車載機器100の前面部120に取り付けて使用したり、図1(B)に示すように車載機器100から取り外して使用することができる。このように、ポータブル機器10は車載機器100から着脱自在であり、車載機器100にはポータブル機器10を装着可能である。
【0014】
車載機器100は、ラジオ放送やTV放送の再生機能や、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)等の記録媒体に書き込まれた音楽データを再生可能な機器であり、DVD/CD再生部やDVD/CD挿排口を有する車載機器本体部110と、表示部131や操作部132を有する前面部120とを備えている。ポータブル機器10は、目的地までの誘導経路を検索し、地図上に検索した誘導経路を重ねて表示するナビゲーションの機能を備えている。
【0015】
図2は、ポータブル機器10を車載機器100から取り外した状態を示す。車載機器100の前面部120には、ポータブル機器10を装着するための凹部が形成された着脱部170が設けられている。着脱部170の上面は開放されている。この着脱部170には、車載機器100とポータブル機器10とを電気的に接続するためのコネクタ150と、ポータブル機器10を前面部120に固定するためのロック機構(不図示)が設けられている。前面部120に設けた取り外しボタン160を操作すると、不図示のロック機構が解除され、車載機器100からポータブル機器10が取り外し可能となる。
【0016】
図3には、前面部120を車載機器本体部110に対して傾斜させ、DVD/CD挿排口180を露出させた状態を示す。不図示の駆動機構によって図3に示すスライダー181を駆動させることで、前面部120を車載機器本体部110に対してチルト(変位)させることができる。チルト動作によって、車載機器本体部110に設けられたDVD/CD挿排口180を露出させ、DVDまたはCDの挿排を行うことができる。車載機器の前面部120には、操作ボタン(図6に示すチルト/イジェクトボタン132a)が設けられており、このボタンの操作に応じたチルト角度に設定することができる。
【0017】
図4は、車載システム1の車両への搭載例を示す。車載システム1は、例えば図4に示すように、運転席52と助手席51とのほぼ中央のダッシュボード部分に配置される。なお、図示していないが、後述するGPS情報受信部133のGPSアンテナは、ダッシュボード上に配置、またはフロントガラスの車室内側に貼り付けられている。また、図示していないが、後述する後席表示部204は、車室内の天井や前席のヘッドレスト等に配置される。
【0018】
図5は、車載システム1の概略構成を示すブロック図である。車載機器100とポータブル機器10とは、コネクタで電気的に接続される。車載機器100側には、コネクタ150が設けられており、ポータブル機器10には、コネクタ30が設けられている。これらのコネクタ150、30を接続することで、車載機器100とポータブル機器10との間で各種信号が送受信されて車載システム1として機能する。また、コネクタ150、30には、車両のバッテリからの電力をポータブル機器10に供給するための電力供給端子が設けられており、ポータブル機器10が車載機器100に接続された状態で、車載機器100に電力が供給されていると、電力供給端子を介してポータブル機器10にも電力が供給される。
【0019】
車載機器100は、表示部131、操作部132、GPS情報受信部133、ラジオ/TV受信部134、DVD/CD再生部135、音声調整部136、メモリ137、マイク138、外部音声/映像入力部139、制御部140、コネクタ150を備えている。車載機器100は、エンジンキーがAcc又はONの位置にあるときに、車両側のバッテリから電力を供給されて動作する。
【0020】
以下、各部の機能の詳細について説明する。表示部131は、液晶パネルやバックライトを備え、13セグメント表示によって受信放送周波数、再生楽曲トラックNo、再生楽曲名等を表示する。操作部132は、車載機器100の動作モードを切り替えるための操作や、切り替えた各種モードでの操作を行うためのものである。操作部132には、図6に示すようにチルト/イジェクトボタン132a、ファンクション(以下、FUNCと表記する)/AFボタン132b、TEXTボタン132c、SCREENボタン132d、SOURCE/PWRボタン132e、MODEボタン132f、MUTEボタン132g、BAND切換ボタン132h、ロータリーボタン132i、十字キー/エンターキーボタン132jとからなるボタン群を備える。
【0021】
ここで、ボタン群の操作による制御について説明する。まず、SOURCE/PWRボタン132eの操作によるポータブル機器10と車載機器100の表示の切り替えについて説明する。車載機器100のSOURCE/PWRボタン132eを押下することで、車載機器100がオンされる。また車載機器100がオンしているときに、SOURCE/PWRボタン132eを短押しすることでCD再生、DVD再生やラジオ、TV等のソースの移行が行われる。このとき、車載機器100の表示部131には、選択されたソースにおける情報が表示され、ポータブル機器10の表示部11には、ソースに関係なくナビゲーション画像が表示される。次に、SCREENボタン132dを押下すると、ポータブル機器10の表示部11の表示をナビゲーション画像から車載機器100で選択されたソースに対応する画像に切替えることができる。
【0022】
図7(A)は車載機器100でCDを再生中にポータブル機器10を装着し、ポータブル機器10でナビゲーション画像を表示している状態を示している。図7(A)の状態から、SOURCE/PWRボタン132eを押下して、CD再生からラジオのソースに切換操作を行うと、図7(B)に示すように、表示部131にラジオソースにおける情報が表示される。また、ポータブル機器10の表示部11には、ナビゲーション画像が表示されたままである。次に、ユーザがSCREENボタン132dを押下すると、図7(C)に示すようにポータブル機器10の表示部11に、車載機器100で処理中のソースに対応する画面が表示される(図7(C)ではラジオ画像)。ポータブル機器10の表示部11には、後述するタッチパネルが設けられており、ユーザはタッチパネルを介して表示部11に表示される操作ボタンを選択することで、現在処理中のソースに対する操作をすることができる。
【0023】
また、表示部11にラジオ画像が表示された状態で、SCREENボタン132dを押下すると、図7(D)に示すようにラジオ画像からナビゲーション画像に戻ることができる。ポータブル機器10が車載機器100から取り外されている状態では、SCREENボタン132dの操作は無効となる。また、ポータブル機器10が車載機器100から取り外されている状態で、外部音声/映像入力部139にUSB(Universal Serial Bus)等が接続された場合には、SOURCE/PWRボタン132eを押下しても、USBのソースには切り替わらないようにすることもできる。
【0024】
次に、チルト/イジェクトボタン132aの操作による前面部120のチルト動作について説明する。チルト/イジェクトボタン132aが第1の態様(例えば、短押し)で操作されると、前面部120は、DVD/CD挿排口180が露出する角度(例えば、60°)まで、前面部120がチルトされ、第2の態様(例えば、長押し)で操作されると、所定角度(例えば、5°)ずつ前面部120がチルトする。
【0025】
図5に戻って、GPS情報受信部133は、GPSアンテナとチューナ部とを有し、衛星からのGPS信号を受信する。GPS情報受信部133で受信したGPS信号は、制御部140、コネクタ150、コネクタ30及び制御部20を介してポータブル機器10のナビゲーション部19に出力され、GPS信号に基づいてポータブル機器10が収納された車載機器100が搭載される車両の位置が割り出される。なお、GPS情報受信部133で受信したGPS信号を制御部140を介さずに、制御部20を介してポータブル機器10のナビゲーション部に出力するようにしてもよい。また、GPS情報受信部133をGPSアンテナのみで構成し、GPSアンテナで受信したGPS信号を、制御部140、制御部20を介さず、後述するGPS情報受信部13のチューナに出力するようにしてもよい。さらに、制御部20は介するが、制御部140を介さずGPS情報受信部13のチューナに出力するようにしてもよい。このように、適宜変更可能である。
【0026】
ラジオ/TV受信部134は、アンテナとチューナ部とを有しており、AM放送、FM放送、多重放送、TV放送等の放送波を受信して、音声信号、画像信号、多重データの受信、復調を行い、復調信号を制御部140に出力する。DVD/CD再生部135は、DVDまたはCDに記録されたデータを再生し、再生信号を制御部140に出力する。なお、ラジオ/TV受信部134から出力される復調信号を制御部140を介さずに、後述する音声調整部136に出力するようにしてもよい。画像データはポータブル機器10と共に、後席表示部204にも送信される。
【0027】
音声調整部136は、ラジオ/TV受信部134で受信、復調された音声信号や、DVD/CD再生部135で再生された音声信号に、音量調整や音質調整等の信号処理をしてスピーカ145に出力する。メモリ137は、データの読み出しと書き込みとが可能なRAM(Random Access Memory)で構成することができ、制御のために必要な情報を一時的に記憶しておく。マイク138は、ハンズフリー通話を行うためのものであって、車室内のユーザの音声を取り込む。外部音声/映像入力部139は、USBメモリや、携帯型オーディオ装置等の外部機器との接続端子を備え、外部機器からの音声信号やデータを入力して制御部140に送り、制御部140からの制御信号、音声信号やデータ等を接続した外部機器に出力する。
【0028】
制御部140は、操作部132の操作に従って、ラジオ/TV受信部134、DVD/CD再生部135、音声調整部136などを制御する。また、制御部140は、コネクタ150を介してポータブル機器10に各種信号を出力し、ポータブル機器10から入力した各種信号に基づいて車載機器100を制御する。例えば、制御部140は、GPS情報受信部133で受信したGPS信号や、マイク138で入力された音声信号を、コネクタ150を介してポータブル機器10に出力する。なお、マイク138で入力された音声信号を、制御部140を介さずに、コネクタ150を介してポータブル機器10に出力してもよい。また、制御部140は、ポータブル機器10と接続された携帯電話からの通話音声をコネクタ150を介して入力し、音声調整部136を介してスピーカ145に出力する。さらに、制御部140は、ポータブル機器10の表示部11に表示される、各種モードのメニュー画像に対する操作信号をポータブル機器10の制御部20から取得し、ラジオ/TV受信部134やDVD/CD再生部135の制御を行う。
【0029】
また、制御部140には、車両に搭載されたバッテリからの電源が入力されている。制御部140は、ポータブル機器10が接続されている場合に、バッテリの電源をポータブル機器10に出力する。また、制御部140には、車両から車速パルスとイルミ電源信号が入力される。制御部140は、入力した車速パルスをポータブル機器10の制御部20に転送する。なお、車速パルスが入力されない構成でもよい。
【0030】
次に、ポータブル機器10について説明する。ポータブル機器10は、表示部11、操作部12、GPS情報受信部13、スピーカ14、蓄電池15、充電回路16、無線通信送受信部17、メモリ18、ナビゲーション部19、制御部20、ビデオキャプチャ回路21、コネクタ30を備えている。
【0031】
以下、各部の機能の詳細について説明する。表示部11は、液晶パネルとバックライトとを備え、ナビゲーション部19で生成された地図情報や目的地までの誘導経路情報、また車載機器100から転送された受信放送周波数、再生楽曲トラックNo、再生楽曲名、TV画像、DVD画像等を表示することができる。画像データは、ビデオキャプチャ回路21を介し制御部20に入力する。表示部11、131には、液晶パネル以外のフラットパネルディスプレイ、例えば、有機ELディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル、冷陰極フラットパネルディスプレイ等を用いることができる。
【0032】
操作部12は、タッチパネルや、ポータブル機器10の電源をオン、オフするための電源ボタン55(図8(A)参照)を含む。タッチパネルは、例えば、表示部11の表示画面の上に配置されるものであり、指や専用のペンによりタッチパネルが接触されると、その接触された位置が検知されて、入力操作の有無が判別できるようになっている。電源ボタン55については後述する。
【0033】
GPS情報受信部13は、アンテナとチューナ部とを有しており、衛星からのGPS信号を受信する。受信したGPS信号はナビゲーション部19に出力され、GPS信号に基づいて自機位置が割り出される。なお、車載機器100にもGPS情報受信部133が設けられているが、車載機器100にポータブル機器10が取り付けられているときには、GPS情報受信部133で受信したGPS信号(及び車速パルス)を用いてポータブル機器10が収納された車載機器100が搭載される車両の位置を特定し、ポータブル機器10単独で使用する場合には、GPS情報受信部13で受信したGPS信号を用いて自機位置を特定する。
【0034】
スピーカ14は、ナビゲーション部19からの音声情報を出力するためのものであり、ポータブル機器10が車載機器100から取り外された状態、つまり単体で使用されるときに、音声情報を出力する。
【0035】
蓄電池15は、ポータブル機器10の各部に電力を供給する。またポータブル機器10を車載機器100に装着すると、コネクタ30の電力供給端子を介して車両のバッテリから電力が供給され、充電回路16によって蓄電池15を充電する。また、充電回路16はUSBスロット(図8(A)参照)を介して接続端末から電力の供給を受けて、蓄電池15を充電することができる。
【0036】
無線通信送受信部17は、携帯電話との間で通話音声の送受信を行ったり、携帯電話を介してナビゲーションに利用する情報を取得する。無線通信送受信部17には、例えば、2.4GHz帯域の無線伝送方式である、Bluetoothが用いられる。
【0037】
メモリ18は、例えば読み出しと書き込みとが可能なRAMであり、各制御のために読み出された情報を一時的に記憶しておく。
【0038】
ナビゲーション部19は、ナビゲーションのために利用される地図情報を記憶した後述するSDカードやUSBメモリから取得し、記憶する地図情報記憶部を備え、GPS情報受信部133、又は13からのGPS信号によって現在位置情報を割り出し、ナビゲーション動作のための画像を作成する。作成した地図は、表示部11で表示させることができる。また、車載機器100とポータブル機器10とが接続されている場合には、車両から車速パルスを取得して、ポータブル機器10が収納された車載機器100が搭載される車両の位置検出の精度を高めることができる。なお、地図情報はポータブル機器10内に保持してもよい。
【0039】
制御部20は、ポータブル機器10の各部を制御する。また、制御部20は、コネクタ30を介して車載機器100に各種信号を出力し、車載機器100から入力した各種信号に基づいてポータブル機器10を制御する。例えば、制御部20は、車載機器100のGPS情報受信部133で受信したGPS信号、及び車速パルスを車載機器100の制御部140から取得し、ナビゲーション部19に出力する。また、制御部20は、車載機器100のマイク138で入力した音声信号を車載機器100の制御部140から取得し、音声信号に応じてナビゲーション部19を制御する。すなわち、ナビゲーション部19をハンズフリーで操作することができる。また、無線通信送受信部17にて接続された携帯電話からの通話音声を、コネクタ30を介して車載機器側に出力し、車載機器100のスピーカ145から出力させる。また、表示部11に表示されたメニュー画像やコンテンツ画像に対する操作信号をコネクタ30を介して車載機器100の制御部140に出力する。制御部140は、ポータブル機器10の制御部20から送られた操作信号に応じて、ラジオ/TV受信部134やDVD/CD再生部135を制御する。
【0040】
図8(A)に、ポータブル機器10の正面図、上面図、下面図、左側面図、右側面図を示し、図8(B)にポータブル機器10の背面図を示す。ポータブル機器10の上面には、ポータブル機器の電源をオン、オフさせる電源ボタン55が設けられており、下面には、SD(Secure Digital)メモリカードスロット56、USBスロット57が設けられている。地図情報が記憶されたSDカードやUSBメモリをこれらのスロットに差し込むことで、制御部20はSDカードやUSBメモリから地図情報を読み出し、ナビゲーション部19に地図情報を出力する。
【0041】
ポータブル機器10の電源は、ポータブル機器を車載機器100に装着したときには、車載機器100からの制御によって電源がオン、オフされる。また、車載機器100から取り外してポータブル機器10を単体で使用する場合には、電源ボタン55のオン、オフ操作に基づいて電源が操作される。
【0042】
さらに、ポータブル機器10の背面側には、車載機器100との電気的な接続をとるためのコネクタ30と、車載機器100側に設けたロック機構(不図示)と係合する係合部58とが設けられている。
【0043】
以下に、実施例1の詳細について説明する。図9は、画像信号の流れを中心に、図5から主要なブロックを抜き出して詳細に記載したブロック図である。図9を参照に、車載機器100は制御部140を含む画像処理部200(画像処理手段)、DVD/CD再生部135、音声調整部136、第1出力端子150a(第1出力手段)及び第2出力端子202(第2出力手段)を有する。
【0044】
DVD/CD再生部135から出力されたデータは制御部140において、NTSC用信号またはPAL信号等の画像信号及び音声信号に処理される。音声信号は音声調整部136を介しスピーカ145に出力される。これにより、ユーザは、車両内で音声を聞くことができる。
【0045】
DVD画像信号は、コネクタ150の一部である第1出力端子150aを介しポータブル機器10に出力される。このように、第1出力端子150aは、画像信号をポータブル機器10に出力する。一方、同じ画像信号が第2出力端子202を介し後席表示部204に出力される。このように、第2出力端子202は、画像信号を後席表示部204に出力する。これにより、ポータブル機器10を車載機器100に装着している場合、ユーザは、ポータブル機器10の表示部11及び後席表示部204のいずれにおいても、DVDの再生画像を観賞することができる。検知部208(検知手段)はポータブル機器10の着脱を検知し、ポータブル機器10の着脱を示す着脱信号を制御部140に出力するセンサーである。
【0046】
図10は制御部140の制御を示すフローチャートである。まず、ポータブル機器10が車載機器100に装着された状態で、前述するSCREENボタン132eが操作され、車載機器100で再生(復調)した画像信号(DVD画像やTV画像等)が第1出力端子150aを介しポータブル機器10に送信される状態となると、本フローチャートが開始される。なお、同じ画像信号が第2出力端子202を介し後席表示部204に送信される状態となっているとともに、音声信号は音声調整部136で調整されスピーカ145に送信される状態となっている。この状態において、制御部140は、検知部208からの着脱信号を受信し、着脱信号がポータブル機器10の脱離を示す信号か否かを判断する(ステップS10)。Noの場合ステップS10に戻る。すなわち、制御部140は、画像信号を第1出力端子150a介しポータブル機器10に、及び第2出力端子202を介し後席表示部204に送信する。ステップS10においてYesの場合、制御部140は、第1出力端子150aへの画像信号の送信を遮断する(ステップS12)。すなわち、制御部140は、画像信号を第2出力端子202を介し後席表示部204に送信し、第1出力端子150aには送信しない。
【0047】
図10のステップS10及びS12のように、制御部140は、検知部208がポータブル機器10の脱離を検知した場合、第2出力端子202の画像信号の出力を継続させ、第1出力端子150aの画像信号を停止する。これにより、ポータブル機器10が車載機器100から取り外されている場合、第1出力端子150aには画像信号が出力されない。よって、第1出力端子150aにおいて、端子間がショートすることにより制御部140等が破損したり、第1出力端子150aからノイズが漏洩することを抑制することができる。また、後席表示部204には画像信号が送信されるため、後部座席のユーザは画像を観賞することができる。
【0048】
音声は車室内のスピーカ145から出力するため、制御部140は、検知部208がポータブル機器10の脱離を検知したか否かによらず、音声信号をスピーカ145(音声出力部)に出力することが好ましい。
【0049】
図2のように、ポータブル機器10を取り外した状態で、第1出力端子150aを含むコネクタ150が正面に露出している場合、コネクタ150に導電性の物品が接触するおそれがある。つまり、車載機器100の内部が破損し易い。また、コネクタ150からノイズが漏洩し易い。よって、実施例1の構成を用いることが有効である。
【実施例2】
【0050】
図11は実施例2に係る車載システムのブロック図である。図11のように、画像処理部200aは制御部140に加え、スイッチ206を有している。スイッチ206は、検知部208がポータブル機器10の脱離を検知した場合、画像信号の第1出力端子への出力を遮断する。このように、スイッチ206を用いても、実施例1と同様の効果をえることができる。
【0051】
実施例1及び実施例2では、表示携帯装置としてポータブルナビ(携帯ナビゲーション装置)である例に説明した。表示携帯装置は画像を表示する携帯装置であればよい。また、画像データとしてDVD/CD再生部135から出力されたデータを例に説明した。画像データとしては、チューナ、ビデオテープレコーダ、記憶カード等から出力されたデータでもよい。また、実施例1及び実施例2では、車載機器である例について説明したが、これに限定されるものではない。
【0052】
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】図1(A)、(B)は実施例1に用いる車載システムの外観を示す模式図である。
【図2】図2はポータブル機器を車載機器から取り外した状態を示す模式図である。
【図3】図3は前面部を車載機器本体に対して傾斜させ、CD挿排口を露出させた状態を示す模式図である。
【図4】図4は、車載システムの車両への搭載例を示す模式図である。
【図5】図5は、車載システムを示す概略図である。
【図6】図6は本体部の正面模式図である。
【図7】図7(A)から(D)は本体部に装着されたポータブル機器の表示を示す模式図である。
【図8】図8(A)は、ポータブル機器の正面模式図、上面模式図、下面模式図、左側面模式図、右側面模式図であり、図8(B)はポータブル機器の背面模式図である。
【図9】図9は、主要なブロックを抜き出して記載したブロック図である。
【図10】図10は制御部の制御を示すフローチャートである。
【図11】図11は実施例2の主要なブロックを抜き出して記載したブロック図である。
【符号の説明】
【0054】
10 ポータブル機器
11 表示部
100 車載機器
135 DVD/CD再生部
136 音声調整部
140 制御部
145 スピーカ
150a 第1出力端子
200 画像処理部
202 第2出力端子
204 後席表示部
206 スイッチ
208 検知部
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子装置及び電子システムに関し、特に表示部を有する携帯装置を装着可能な電子装置及び電子システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のナビゲーション装置として、パーソナルナビゲーションデバイスと呼ばれる、簡易的ではあるが可搬性を持った小型のポータブルナビゲーション装置(以下、ポータブルナビと呼ぶ)と、車両のダッシュボードに形成された凹部(DIN開放)内に収容し固定される車載用のナビゲーション装置とが広く一般的に知られている。車載用のナビゲーション装置は、車両からの車速等の情報により高精度な案内が可能であり、さらにはオーディオ装置を備えたものも提案されている。
【0003】
近年、ポータブルナビの可搬性と、車載用ナビゲーション装置の高精度な案内性能とを兼ね備えたナビゲーション装置が検討されている。
【0004】
特許文献1及び特許文献2には、車載機器からCDユニットを着脱可能とする構成が開示されている。特許文献3及び特許文献4には、車両に搭載された車載機器からナビゲーション部を着脱可能とする構成が開示されている。車載機器からナビゲーション部を取り外すことで、ナビゲーション部をポータブルナビとして単体で使用することが可能となる。また、特許文献5は、ナビゲーション装置を車両から取り外して、歩行時にもナビゲーション装置を使用することが可能となっている。また、車両搭載時には、カーナビモードとなり、車両から取り外した時にはマンナビモードを実行することが開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開平8−318792号公報
【特許文献2】特開2002−328026号公報
【特許文献3】特表2005−524570号公報
【特許文献4】特開2001−239895号公報
【特許文献5】特開2003−166848号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
表示部を有する表示携帯装置(例えばポータブルナビ)を車載機器に装着して、車載機器が有する例えばDVD再生部等の再生した画像を、表示携帯装置の表示部で観賞し、同じ画像を表示携帯装置以外の表示装置、例えば、後席表示部を用い観賞する場合がある。この場合、車載装置は、画像信号を表示携帯装置と後席表示部とに送信する。表示携帯装置を車載機器から取り外した場合、画像信号を表示携帯装置に送信するための出力端子に画像信号が印加されてしまう。このため、出力端子に導電性の物品が触れると、端子間がショートする。または、画像信号がノイズとなって漏洩してしまう。このように、露出した出力端子に画像信号が送信されることは好ましくない。表示携帯装置を車載機器から取り外した場合、画像信号の出力を遮断すると、後席表示部において、画像を観賞することができない。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、表示携帯装置を取り外した際に、露出した出力部に送信される画像信号を遮断し、かつ表示携帯装置以外の表示装置(後席表示部)においては、画像を観賞することができることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、表示部を有する携帯装置を脱着可能な電子装置であって、前記携帯装置に画像信号を出力する第1出力手段と、前記携帯装置以外の表示装置に画像信号を出力する第2出力手段と、前記携帯装置の脱離を検知する検知手段と、前記検知手段が前記携帯装置の離脱を検知した場合、前記第2出力手段の前記画像信号の出力を継続させ、前記第1出力手段の前記画像信号を停止する画像処理手段と、を備える電子装置である。本発明によれば、携帯装置が電子装置から脱離した場合、第1出力手段部には画像信号が出力されない。よって、第1出力手段がショートすること、電子装置が破損すること、あるいは第1出力手段からノイズが漏洩すること等を抑制することができる。また、携帯装置以外の表示装置には画像信号が出力されるため、携帯装置以外の表示装置では画像を観賞することができる。
【0009】
上記構成において、前記画像処理手段は、前記第1出力手段への前記画像信号の出力を遮断するスイッチを有する構成とすることができる。
【0010】
本発明は、表示部を有する携帯装置と、該携帯装置を脱着可能な電子装置を備える電子システムであって、前記電子装置は、前記携帯装置に画像信号を出力する第1出力手段と、前記携帯装置以外の表示装置に画像信号を出力する第2出力出力手段と、前記携帯装置の脱離を検知する検知手段と、前記検知手段が前記携帯装置の離脱を検知した場合、前記第2手段の前記画像信号の出力を継続させ、前記第1出力手段の前記画像信号を停止する画像処理手段と、を備えることを特徴とする電子システムである。本発明によれば、電子装置の破損やノイズの漏洩を抑制することができる。また、携帯装置以外の表示装置では画像を観賞することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、表示部を有する携帯装置が電子装置から脱離した場合、第1出力手段部には画像信号が出力されない。よって、第1出力手段がショートすること、電子装置が破損すること、あるいは第1出力手段からノイズが漏洩すること等を抑制することができる。また、携帯装置以外の表示装置には画像信号が出力されるため、携帯装置以外の表示装置では画像を観賞することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、図面を用い実施例について説明する。
【実施例1】
【0013】
図1(A)、(B)に電子装置の一例である車載システム1(電子システム)の外観を示す。図1(A)、(B)に示すように車載システム1は、車両に搭載される車載機器100(電子装置)と、ナビゲーション機能を備えたポータブル機器10(携帯装置)とから構成される。ポータブル機器10は、図1(A)に示すように車載機器100の前面部120に取り付けて使用したり、図1(B)に示すように車載機器100から取り外して使用することができる。このように、ポータブル機器10は車載機器100から着脱自在であり、車載機器100にはポータブル機器10を装着可能である。
【0014】
車載機器100は、ラジオ放送やTV放送の再生機能や、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)等の記録媒体に書き込まれた音楽データを再生可能な機器であり、DVD/CD再生部やDVD/CD挿排口を有する車載機器本体部110と、表示部131や操作部132を有する前面部120とを備えている。ポータブル機器10は、目的地までの誘導経路を検索し、地図上に検索した誘導経路を重ねて表示するナビゲーションの機能を備えている。
【0015】
図2は、ポータブル機器10を車載機器100から取り外した状態を示す。車載機器100の前面部120には、ポータブル機器10を装着するための凹部が形成された着脱部170が設けられている。着脱部170の上面は開放されている。この着脱部170には、車載機器100とポータブル機器10とを電気的に接続するためのコネクタ150と、ポータブル機器10を前面部120に固定するためのロック機構(不図示)が設けられている。前面部120に設けた取り外しボタン160を操作すると、不図示のロック機構が解除され、車載機器100からポータブル機器10が取り外し可能となる。
【0016】
図3には、前面部120を車載機器本体部110に対して傾斜させ、DVD/CD挿排口180を露出させた状態を示す。不図示の駆動機構によって図3に示すスライダー181を駆動させることで、前面部120を車載機器本体部110に対してチルト(変位)させることができる。チルト動作によって、車載機器本体部110に設けられたDVD/CD挿排口180を露出させ、DVDまたはCDの挿排を行うことができる。車載機器の前面部120には、操作ボタン(図6に示すチルト/イジェクトボタン132a)が設けられており、このボタンの操作に応じたチルト角度に設定することができる。
【0017】
図4は、車載システム1の車両への搭載例を示す。車載システム1は、例えば図4に示すように、運転席52と助手席51とのほぼ中央のダッシュボード部分に配置される。なお、図示していないが、後述するGPS情報受信部133のGPSアンテナは、ダッシュボード上に配置、またはフロントガラスの車室内側に貼り付けられている。また、図示していないが、後述する後席表示部204は、車室内の天井や前席のヘッドレスト等に配置される。
【0018】
図5は、車載システム1の概略構成を示すブロック図である。車載機器100とポータブル機器10とは、コネクタで電気的に接続される。車載機器100側には、コネクタ150が設けられており、ポータブル機器10には、コネクタ30が設けられている。これらのコネクタ150、30を接続することで、車載機器100とポータブル機器10との間で各種信号が送受信されて車載システム1として機能する。また、コネクタ150、30には、車両のバッテリからの電力をポータブル機器10に供給するための電力供給端子が設けられており、ポータブル機器10が車載機器100に接続された状態で、車載機器100に電力が供給されていると、電力供給端子を介してポータブル機器10にも電力が供給される。
【0019】
車載機器100は、表示部131、操作部132、GPS情報受信部133、ラジオ/TV受信部134、DVD/CD再生部135、音声調整部136、メモリ137、マイク138、外部音声/映像入力部139、制御部140、コネクタ150を備えている。車載機器100は、エンジンキーがAcc又はONの位置にあるときに、車両側のバッテリから電力を供給されて動作する。
【0020】
以下、各部の機能の詳細について説明する。表示部131は、液晶パネルやバックライトを備え、13セグメント表示によって受信放送周波数、再生楽曲トラックNo、再生楽曲名等を表示する。操作部132は、車載機器100の動作モードを切り替えるための操作や、切り替えた各種モードでの操作を行うためのものである。操作部132には、図6に示すようにチルト/イジェクトボタン132a、ファンクション(以下、FUNCと表記する)/AFボタン132b、TEXTボタン132c、SCREENボタン132d、SOURCE/PWRボタン132e、MODEボタン132f、MUTEボタン132g、BAND切換ボタン132h、ロータリーボタン132i、十字キー/エンターキーボタン132jとからなるボタン群を備える。
【0021】
ここで、ボタン群の操作による制御について説明する。まず、SOURCE/PWRボタン132eの操作によるポータブル機器10と車載機器100の表示の切り替えについて説明する。車載機器100のSOURCE/PWRボタン132eを押下することで、車載機器100がオンされる。また車載機器100がオンしているときに、SOURCE/PWRボタン132eを短押しすることでCD再生、DVD再生やラジオ、TV等のソースの移行が行われる。このとき、車載機器100の表示部131には、選択されたソースにおける情報が表示され、ポータブル機器10の表示部11には、ソースに関係なくナビゲーション画像が表示される。次に、SCREENボタン132dを押下すると、ポータブル機器10の表示部11の表示をナビゲーション画像から車載機器100で選択されたソースに対応する画像に切替えることができる。
【0022】
図7(A)は車載機器100でCDを再生中にポータブル機器10を装着し、ポータブル機器10でナビゲーション画像を表示している状態を示している。図7(A)の状態から、SOURCE/PWRボタン132eを押下して、CD再生からラジオのソースに切換操作を行うと、図7(B)に示すように、表示部131にラジオソースにおける情報が表示される。また、ポータブル機器10の表示部11には、ナビゲーション画像が表示されたままである。次に、ユーザがSCREENボタン132dを押下すると、図7(C)に示すようにポータブル機器10の表示部11に、車載機器100で処理中のソースに対応する画面が表示される(図7(C)ではラジオ画像)。ポータブル機器10の表示部11には、後述するタッチパネルが設けられており、ユーザはタッチパネルを介して表示部11に表示される操作ボタンを選択することで、現在処理中のソースに対する操作をすることができる。
【0023】
また、表示部11にラジオ画像が表示された状態で、SCREENボタン132dを押下すると、図7(D)に示すようにラジオ画像からナビゲーション画像に戻ることができる。ポータブル機器10が車載機器100から取り外されている状態では、SCREENボタン132dの操作は無効となる。また、ポータブル機器10が車載機器100から取り外されている状態で、外部音声/映像入力部139にUSB(Universal Serial Bus)等が接続された場合には、SOURCE/PWRボタン132eを押下しても、USBのソースには切り替わらないようにすることもできる。
【0024】
次に、チルト/イジェクトボタン132aの操作による前面部120のチルト動作について説明する。チルト/イジェクトボタン132aが第1の態様(例えば、短押し)で操作されると、前面部120は、DVD/CD挿排口180が露出する角度(例えば、60°)まで、前面部120がチルトされ、第2の態様(例えば、長押し)で操作されると、所定角度(例えば、5°)ずつ前面部120がチルトする。
【0025】
図5に戻って、GPS情報受信部133は、GPSアンテナとチューナ部とを有し、衛星からのGPS信号を受信する。GPS情報受信部133で受信したGPS信号は、制御部140、コネクタ150、コネクタ30及び制御部20を介してポータブル機器10のナビゲーション部19に出力され、GPS信号に基づいてポータブル機器10が収納された車載機器100が搭載される車両の位置が割り出される。なお、GPS情報受信部133で受信したGPS信号を制御部140を介さずに、制御部20を介してポータブル機器10のナビゲーション部に出力するようにしてもよい。また、GPS情報受信部133をGPSアンテナのみで構成し、GPSアンテナで受信したGPS信号を、制御部140、制御部20を介さず、後述するGPS情報受信部13のチューナに出力するようにしてもよい。さらに、制御部20は介するが、制御部140を介さずGPS情報受信部13のチューナに出力するようにしてもよい。このように、適宜変更可能である。
【0026】
ラジオ/TV受信部134は、アンテナとチューナ部とを有しており、AM放送、FM放送、多重放送、TV放送等の放送波を受信して、音声信号、画像信号、多重データの受信、復調を行い、復調信号を制御部140に出力する。DVD/CD再生部135は、DVDまたはCDに記録されたデータを再生し、再生信号を制御部140に出力する。なお、ラジオ/TV受信部134から出力される復調信号を制御部140を介さずに、後述する音声調整部136に出力するようにしてもよい。画像データはポータブル機器10と共に、後席表示部204にも送信される。
【0027】
音声調整部136は、ラジオ/TV受信部134で受信、復調された音声信号や、DVD/CD再生部135で再生された音声信号に、音量調整や音質調整等の信号処理をしてスピーカ145に出力する。メモリ137は、データの読み出しと書き込みとが可能なRAM(Random Access Memory)で構成することができ、制御のために必要な情報を一時的に記憶しておく。マイク138は、ハンズフリー通話を行うためのものであって、車室内のユーザの音声を取り込む。外部音声/映像入力部139は、USBメモリや、携帯型オーディオ装置等の外部機器との接続端子を備え、外部機器からの音声信号やデータを入力して制御部140に送り、制御部140からの制御信号、音声信号やデータ等を接続した外部機器に出力する。
【0028】
制御部140は、操作部132の操作に従って、ラジオ/TV受信部134、DVD/CD再生部135、音声調整部136などを制御する。また、制御部140は、コネクタ150を介してポータブル機器10に各種信号を出力し、ポータブル機器10から入力した各種信号に基づいて車載機器100を制御する。例えば、制御部140は、GPS情報受信部133で受信したGPS信号や、マイク138で入力された音声信号を、コネクタ150を介してポータブル機器10に出力する。なお、マイク138で入力された音声信号を、制御部140を介さずに、コネクタ150を介してポータブル機器10に出力してもよい。また、制御部140は、ポータブル機器10と接続された携帯電話からの通話音声をコネクタ150を介して入力し、音声調整部136を介してスピーカ145に出力する。さらに、制御部140は、ポータブル機器10の表示部11に表示される、各種モードのメニュー画像に対する操作信号をポータブル機器10の制御部20から取得し、ラジオ/TV受信部134やDVD/CD再生部135の制御を行う。
【0029】
また、制御部140には、車両に搭載されたバッテリからの電源が入力されている。制御部140は、ポータブル機器10が接続されている場合に、バッテリの電源をポータブル機器10に出力する。また、制御部140には、車両から車速パルスとイルミ電源信号が入力される。制御部140は、入力した車速パルスをポータブル機器10の制御部20に転送する。なお、車速パルスが入力されない構成でもよい。
【0030】
次に、ポータブル機器10について説明する。ポータブル機器10は、表示部11、操作部12、GPS情報受信部13、スピーカ14、蓄電池15、充電回路16、無線通信送受信部17、メモリ18、ナビゲーション部19、制御部20、ビデオキャプチャ回路21、コネクタ30を備えている。
【0031】
以下、各部の機能の詳細について説明する。表示部11は、液晶パネルとバックライトとを備え、ナビゲーション部19で生成された地図情報や目的地までの誘導経路情報、また車載機器100から転送された受信放送周波数、再生楽曲トラックNo、再生楽曲名、TV画像、DVD画像等を表示することができる。画像データは、ビデオキャプチャ回路21を介し制御部20に入力する。表示部11、131には、液晶パネル以外のフラットパネルディスプレイ、例えば、有機ELディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル、冷陰極フラットパネルディスプレイ等を用いることができる。
【0032】
操作部12は、タッチパネルや、ポータブル機器10の電源をオン、オフするための電源ボタン55(図8(A)参照)を含む。タッチパネルは、例えば、表示部11の表示画面の上に配置されるものであり、指や専用のペンによりタッチパネルが接触されると、その接触された位置が検知されて、入力操作の有無が判別できるようになっている。電源ボタン55については後述する。
【0033】
GPS情報受信部13は、アンテナとチューナ部とを有しており、衛星からのGPS信号を受信する。受信したGPS信号はナビゲーション部19に出力され、GPS信号に基づいて自機位置が割り出される。なお、車載機器100にもGPS情報受信部133が設けられているが、車載機器100にポータブル機器10が取り付けられているときには、GPS情報受信部133で受信したGPS信号(及び車速パルス)を用いてポータブル機器10が収納された車載機器100が搭載される車両の位置を特定し、ポータブル機器10単独で使用する場合には、GPS情報受信部13で受信したGPS信号を用いて自機位置を特定する。
【0034】
スピーカ14は、ナビゲーション部19からの音声情報を出力するためのものであり、ポータブル機器10が車載機器100から取り外された状態、つまり単体で使用されるときに、音声情報を出力する。
【0035】
蓄電池15は、ポータブル機器10の各部に電力を供給する。またポータブル機器10を車載機器100に装着すると、コネクタ30の電力供給端子を介して車両のバッテリから電力が供給され、充電回路16によって蓄電池15を充電する。また、充電回路16はUSBスロット(図8(A)参照)を介して接続端末から電力の供給を受けて、蓄電池15を充電することができる。
【0036】
無線通信送受信部17は、携帯電話との間で通話音声の送受信を行ったり、携帯電話を介してナビゲーションに利用する情報を取得する。無線通信送受信部17には、例えば、2.4GHz帯域の無線伝送方式である、Bluetoothが用いられる。
【0037】
メモリ18は、例えば読み出しと書き込みとが可能なRAMであり、各制御のために読み出された情報を一時的に記憶しておく。
【0038】
ナビゲーション部19は、ナビゲーションのために利用される地図情報を記憶した後述するSDカードやUSBメモリから取得し、記憶する地図情報記憶部を備え、GPS情報受信部133、又は13からのGPS信号によって現在位置情報を割り出し、ナビゲーション動作のための画像を作成する。作成した地図は、表示部11で表示させることができる。また、車載機器100とポータブル機器10とが接続されている場合には、車両から車速パルスを取得して、ポータブル機器10が収納された車載機器100が搭載される車両の位置検出の精度を高めることができる。なお、地図情報はポータブル機器10内に保持してもよい。
【0039】
制御部20は、ポータブル機器10の各部を制御する。また、制御部20は、コネクタ30を介して車載機器100に各種信号を出力し、車載機器100から入力した各種信号に基づいてポータブル機器10を制御する。例えば、制御部20は、車載機器100のGPS情報受信部133で受信したGPS信号、及び車速パルスを車載機器100の制御部140から取得し、ナビゲーション部19に出力する。また、制御部20は、車載機器100のマイク138で入力した音声信号を車載機器100の制御部140から取得し、音声信号に応じてナビゲーション部19を制御する。すなわち、ナビゲーション部19をハンズフリーで操作することができる。また、無線通信送受信部17にて接続された携帯電話からの通話音声を、コネクタ30を介して車載機器側に出力し、車載機器100のスピーカ145から出力させる。また、表示部11に表示されたメニュー画像やコンテンツ画像に対する操作信号をコネクタ30を介して車載機器100の制御部140に出力する。制御部140は、ポータブル機器10の制御部20から送られた操作信号に応じて、ラジオ/TV受信部134やDVD/CD再生部135を制御する。
【0040】
図8(A)に、ポータブル機器10の正面図、上面図、下面図、左側面図、右側面図を示し、図8(B)にポータブル機器10の背面図を示す。ポータブル機器10の上面には、ポータブル機器の電源をオン、オフさせる電源ボタン55が設けられており、下面には、SD(Secure Digital)メモリカードスロット56、USBスロット57が設けられている。地図情報が記憶されたSDカードやUSBメモリをこれらのスロットに差し込むことで、制御部20はSDカードやUSBメモリから地図情報を読み出し、ナビゲーション部19に地図情報を出力する。
【0041】
ポータブル機器10の電源は、ポータブル機器を車載機器100に装着したときには、車載機器100からの制御によって電源がオン、オフされる。また、車載機器100から取り外してポータブル機器10を単体で使用する場合には、電源ボタン55のオン、オフ操作に基づいて電源が操作される。
【0042】
さらに、ポータブル機器10の背面側には、車載機器100との電気的な接続をとるためのコネクタ30と、車載機器100側に設けたロック機構(不図示)と係合する係合部58とが設けられている。
【0043】
以下に、実施例1の詳細について説明する。図9は、画像信号の流れを中心に、図5から主要なブロックを抜き出して詳細に記載したブロック図である。図9を参照に、車載機器100は制御部140を含む画像処理部200(画像処理手段)、DVD/CD再生部135、音声調整部136、第1出力端子150a(第1出力手段)及び第2出力端子202(第2出力手段)を有する。
【0044】
DVD/CD再生部135から出力されたデータは制御部140において、NTSC用信号またはPAL信号等の画像信号及び音声信号に処理される。音声信号は音声調整部136を介しスピーカ145に出力される。これにより、ユーザは、車両内で音声を聞くことができる。
【0045】
DVD画像信号は、コネクタ150の一部である第1出力端子150aを介しポータブル機器10に出力される。このように、第1出力端子150aは、画像信号をポータブル機器10に出力する。一方、同じ画像信号が第2出力端子202を介し後席表示部204に出力される。このように、第2出力端子202は、画像信号を後席表示部204に出力する。これにより、ポータブル機器10を車載機器100に装着している場合、ユーザは、ポータブル機器10の表示部11及び後席表示部204のいずれにおいても、DVDの再生画像を観賞することができる。検知部208(検知手段)はポータブル機器10の着脱を検知し、ポータブル機器10の着脱を示す着脱信号を制御部140に出力するセンサーである。
【0046】
図10は制御部140の制御を示すフローチャートである。まず、ポータブル機器10が車載機器100に装着された状態で、前述するSCREENボタン132eが操作され、車載機器100で再生(復調)した画像信号(DVD画像やTV画像等)が第1出力端子150aを介しポータブル機器10に送信される状態となると、本フローチャートが開始される。なお、同じ画像信号が第2出力端子202を介し後席表示部204に送信される状態となっているとともに、音声信号は音声調整部136で調整されスピーカ145に送信される状態となっている。この状態において、制御部140は、検知部208からの着脱信号を受信し、着脱信号がポータブル機器10の脱離を示す信号か否かを判断する(ステップS10)。Noの場合ステップS10に戻る。すなわち、制御部140は、画像信号を第1出力端子150a介しポータブル機器10に、及び第2出力端子202を介し後席表示部204に送信する。ステップS10においてYesの場合、制御部140は、第1出力端子150aへの画像信号の送信を遮断する(ステップS12)。すなわち、制御部140は、画像信号を第2出力端子202を介し後席表示部204に送信し、第1出力端子150aには送信しない。
【0047】
図10のステップS10及びS12のように、制御部140は、検知部208がポータブル機器10の脱離を検知した場合、第2出力端子202の画像信号の出力を継続させ、第1出力端子150aの画像信号を停止する。これにより、ポータブル機器10が車載機器100から取り外されている場合、第1出力端子150aには画像信号が出力されない。よって、第1出力端子150aにおいて、端子間がショートすることにより制御部140等が破損したり、第1出力端子150aからノイズが漏洩することを抑制することができる。また、後席表示部204には画像信号が送信されるため、後部座席のユーザは画像を観賞することができる。
【0048】
音声は車室内のスピーカ145から出力するため、制御部140は、検知部208がポータブル機器10の脱離を検知したか否かによらず、音声信号をスピーカ145(音声出力部)に出力することが好ましい。
【0049】
図2のように、ポータブル機器10を取り外した状態で、第1出力端子150aを含むコネクタ150が正面に露出している場合、コネクタ150に導電性の物品が接触するおそれがある。つまり、車載機器100の内部が破損し易い。また、コネクタ150からノイズが漏洩し易い。よって、実施例1の構成を用いることが有効である。
【実施例2】
【0050】
図11は実施例2に係る車載システムのブロック図である。図11のように、画像処理部200aは制御部140に加え、スイッチ206を有している。スイッチ206は、検知部208がポータブル機器10の脱離を検知した場合、画像信号の第1出力端子への出力を遮断する。このように、スイッチ206を用いても、実施例1と同様の効果をえることができる。
【0051】
実施例1及び実施例2では、表示携帯装置としてポータブルナビ(携帯ナビゲーション装置)である例に説明した。表示携帯装置は画像を表示する携帯装置であればよい。また、画像データとしてDVD/CD再生部135から出力されたデータを例に説明した。画像データとしては、チューナ、ビデオテープレコーダ、記憶カード等から出力されたデータでもよい。また、実施例1及び実施例2では、車載機器である例について説明したが、これに限定されるものではない。
【0052】
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】図1(A)、(B)は実施例1に用いる車載システムの外観を示す模式図である。
【図2】図2はポータブル機器を車載機器から取り外した状態を示す模式図である。
【図3】図3は前面部を車載機器本体に対して傾斜させ、CD挿排口を露出させた状態を示す模式図である。
【図4】図4は、車載システムの車両への搭載例を示す模式図である。
【図5】図5は、車載システムを示す概略図である。
【図6】図6は本体部の正面模式図である。
【図7】図7(A)から(D)は本体部に装着されたポータブル機器の表示を示す模式図である。
【図8】図8(A)は、ポータブル機器の正面模式図、上面模式図、下面模式図、左側面模式図、右側面模式図であり、図8(B)はポータブル機器の背面模式図である。
【図9】図9は、主要なブロックを抜き出して記載したブロック図である。
【図10】図10は制御部の制御を示すフローチャートである。
【図11】図11は実施例2の主要なブロックを抜き出して記載したブロック図である。
【符号の説明】
【0054】
10 ポータブル機器
11 表示部
100 車載機器
135 DVD/CD再生部
136 音声調整部
140 制御部
145 スピーカ
150a 第1出力端子
200 画像処理部
202 第2出力端子
204 後席表示部
206 スイッチ
208 検知部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を有する携帯装置を脱着可能な電子装置であって、
前記携帯装置に画像信号を出力する第1出力手段と、
前記携帯装置以外の表示装置に画像信号を出力する第2出力手段と、
前記携帯装置の脱離を検知する検知手段と、
前記検知手段が前記携帯装置の離脱を検知した場合、前記第2出力手段の前記画像信号の出力を継続させ、前記第1出力手段の前記画像信号を停止する画像処理手段と、を備えることを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記画像処理手段は、前記第1出力手段への前記画像信号の出力を遮断するスイッチを有することを特徴とする請求項1記載の電子装置。
【請求項3】
表示部を有する携帯装置と、該携帯装置を脱着可能な電子装置を備える電子システムであって、
前記電子装置は、
前記携帯装置に画像信号を出力する第1出力手段と、
前記携帯装置以外の表示装置に画像信号を出力する第2出力手段と、
前記携帯装置の脱離を検知する検知手段と、
前記検知手段が前記携帯装置の離脱を検知した場合、前記第2出力手段の前記画像信号の出力を継続させ、前記第1出力手段の前記画像信号を停止する画像処理手段と、を備えることを特徴とする電子システム。
【請求項1】
表示部を有する携帯装置を脱着可能な電子装置であって、
前記携帯装置に画像信号を出力する第1出力手段と、
前記携帯装置以外の表示装置に画像信号を出力する第2出力手段と、
前記携帯装置の脱離を検知する検知手段と、
前記検知手段が前記携帯装置の離脱を検知した場合、前記第2出力手段の前記画像信号の出力を継続させ、前記第1出力手段の前記画像信号を停止する画像処理手段と、を備えることを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記画像処理手段は、前記第1出力手段への前記画像信号の出力を遮断するスイッチを有することを特徴とする請求項1記載の電子装置。
【請求項3】
表示部を有する携帯装置と、該携帯装置を脱着可能な電子装置を備える電子システムであって、
前記電子装置は、
前記携帯装置に画像信号を出力する第1出力手段と、
前記携帯装置以外の表示装置に画像信号を出力する第2出力手段と、
前記携帯装置の脱離を検知する検知手段と、
前記検知手段が前記携帯装置の離脱を検知した場合、前記第2出力手段の前記画像信号の出力を継続させ、前記第1出力手段の前記画像信号を停止する画像処理手段と、を備えることを特徴とする電子システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−304278(P2008−304278A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−150978(P2007−150978)
【出願日】平成19年6月6日(2007.6.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年6月6日(2007.6.6)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】
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