説明

電子装置

【課題】接続端子部に関する作業性を向上させることを可能にする電子装置を提供する。
【解決手段】ユーザPは、架台50の背面側に移り、外部端子部60を架台50に固定しているネジ部材を取り外した後に、外部端子部60を手前に引き出して外部端子部60を架台50から分離させる。そして、ユーザPは、椅子に腰掛けて外部端子部60をユーザPの膝に載せたり、外部端子部60を大気・排ガス用分析計40の上面40aに載置したりして、メンテナンス作業等を行う。このため、ユーザPは、外部端子部60を架台50の内部に取り付けられた状態でメンテナンス作業等を行う必要がなく、作業性を飛躍的に向上させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、信号線等が接続される接続端子を備える電子装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子機器、例えば、工業用の測定装置、制御装置又はデータ収集装置等にあっては、外部機器に各種のデータや接点信号等を出力したり、外部機器からのデータや信号を入力させたりするための外部接続用端子を有する。この外部接続用端子は、1又は複数の端子台を装置の内部や背面に設けることにより構成されている。
【0003】
例えば、大気環境監視システムは、各地に設けられた測定局と中央局との間を通信回線で接続して構成されている。この測定局には、各種の自動測定装置が設置されている。そして、自動測定装置により測定されたデータ及び測定装置の運転状態や異常等を示す状態監視信号は、接続ケーブルを介して測定局内のテレメータ子局装置又は通信データロガーに送信され、指定されたフォーマットに加工編集され、電話回線等を介して定期的に中央局へ送信される。また、テレメータ子局装置等からは、自動測定装置に対してリセットや自動校正開始等の信号が送信され、自動測定装置の制御が行われている。
【0004】
これらの自動測定装置やテレメータ子局装置等は、通常、測定局内(屋内)の壁面に沿って設置される。このため、外部接続用の端子台が装置の背面に配置されている場合には、結線作業や入出力チェックを行うための作業スペースをあらかじめ確保したり、作業のたびに装置を壁面から離すように移動して作業スペースを確保したりする必要があった。
また、装置の外部に端子台がむき出しになっている場合には、端子台は、容易に接触可能な状態であると言える。このため、装置に思わぬ損傷を引き起こす原因となったり、システムの運転に悪影響を及ぼしたりする可能性があり、また、埃がたまるという問題がある。このような事態を防ぐべく端子台を装置内部に配置することも考えられる。しかし、装置の外形寸法は規格化されたものを採用するのが好ましく、かつ、装置全体を最小化することが望ましいことから、結線作業の際に必要なスペースを装置内部に十分確保することが困難である。このようなことから、装置内部に非常に狭いスペースしか確保できないという問題があった。また、周囲が覆われた箱状の装置内部は暗いため、作業性が悪いという問題があった。
【0005】
このような問題を解決するものとして、例えば、特許文献1のような構造が提案されている。特許文献1には、複数の端子台が機器本体に平面的に取り付けられる端子台が開示されている。具体的には、端子台は、当該端子台を機器本体に取り付けるための取付け穴と、他の端子台が当該端子台に積み重ねられた状態で取り付けるための作業用取付け穴と、が設けられている。そして、当該端子台の結線作業時には機器本体に取り付けた他の端子台の作業用取付け部に仮止めする。
【0006】
【特許文献1】実開平6−38163号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、このような構造では、仮止めされた端子台は、装置と電気的には接続されていない。したがって、この状態では電気的な接続状態を確認するための入出力チェック作業を行うことができない。すなわち、かかる構造においては、結線作業時の作業性は改善されたとしても、入出力チェック作業時の作業性については改善されていない。このため、仮止めして結線した端子台を作業性の悪い装置内の所定の場所に取り付けなければならないという問題がある。
【0008】
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、接続端子に関する作業性を向上させることを可能にする電子装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的のもと、本発明が適用される電子装置は、架台を備えると共に電気制御部を内蔵する電子装置である。そして、電気制御部と接続される接続端子部が架台に着脱自在に取り付けられ、接続端子部は、電気制御部と接続されている状態で架台から取り外して架台の外に移動可能であり、架台の外で接続端子部の接続状態をチェックすることができることを特徴とするものである。
【0010】
接続端子部が架台に取り付けられていることを検出する検出部を更に含むことを特徴とすることができる。また、接続端子部を架台の外に移動したときに接続端子部を載置するための載置部を更に含むことを特徴とすることができる。また、架台に設けられ、接続端子部を架台の外に移動したときに接続端子部を保持する保持部を更に含むことを特徴とすることができる。
【0011】
他の観点から捉えると、本発明が適用される電子装置は、外部の装置に接続され、所定の信号を送受信する電子機器と、電子機器が送受信する信号の配線が接続される接続端子部と、接続端子部を収容する収容部と、電子機器を載置するための載置板を有すると共に、収容部を引き出し可能かつ取り外し可能に保持する保持部を有する架台と、を含むものである。そして、電子機器が送受信する信号の配線が接続端子部に接続されている状態で接続端子部を架台の外に移動可能であると共に架台の外で接続端子部における接続状態をチェックすることができることを特徴とするものである。なお、電子機器と外部の装置との接続を、通信回線を介して行うように構成することができる。
【0012】
架台は、複数の棒状部材で構成されているフレーム構造であり、架台の保持部は、架台の載置板の下面に設けられ、収容部は、上面以外の面を覆うカバー部材を有することを特徴とすることができる。また、収容部は、収容部に収容されている接続端子部にアクセス可能な開口部を上面に有することを特徴とすることができる。
ここで、外部の装置と共にテレメータシステムの一部又は全部を構成することを特徴とするができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、接続端子部に関する作業性を向上させることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る電子装置を備える大気汚染監視システムの構成を示す概略構成図である。
同図に示すように、大気汚染監視システムは、複数個所に設けられている測定局(測定機設置局、観測局、子局)10と、監視センターである1個所の中央局(集中監視局、親局)20と、測定局10の各々と中央局20とを互いに接続するための通信回線(有線回線、無線回線)である伝送路30と、を備えている。そして、複数個所の測定局10の各々は、自動測定装置11、テレメータ子局装置(通信データロガー)12及び両者をつなぐ接続ケーブル13を有する。
【0015】
このような大気汚染監視システムでは、データ収集にテレメータによるオンライン・リアルタイム処理を導入している。このため、処理・記録されたデータを活用することで、汚染状況を迅速に把握し、人の健康に影響を与える緊急事態に対処したり、広範囲の汚染状況を把握するために近隣の地方自治体等とのデータ交換を行ったり、大気汚染状況を地域住民に周知したりすることができる。また、測定局10の自動測定装置11の稼動状況を集中監視し、故障などに対処することもできる。
【0016】
ここで、テレメータ子局装置12、中央局20及び伝送路30は、データ伝送系の一部を構成する。また、大気汚染監視システムは、図示しないデータ処理系(解析系)、図示しないデータ交換系及び図示しない同時通報系をも備えている。これらについて簡単に説明すると、データ処理系は、データ伝送系を経由して送られてきた自動測定装置11の信号をオンライン・リアルタイム処理するためのコンピュータシステムであるオンラインデータ処理系と、1時間値の確定やデータ解析などのバッチ処理を行うためのオフラインデータ処理系と、を有する。また、データ交換系は、他の監視センターとのデータを交換するためのものである。また、同時通報系は、緊急措置が必要と判断されたときに、汚染物質の種類(光化学オキシダント等)、発令地域、緊急措置の種類(警報等)、及び、発令時刻ないしは解除時刻等の情報を、対象工場や対象事業所、関係機関等に通報するためのものである。
【0017】
中央局20は、予め定められた時間間隔と順序に従って測定局10を呼び出し、自動的にデータを受け取り(定時呼び出し)、これをデータ処理系へ渡している。そして、もし、送られてきたデータに誤りがあったり、測定局10が応答しなかったりしたときには、中央局20は、再呼び出しや次の測定局10への飛び越し等の制御を行う。中央局20は、定時呼び出しの他に、定時呼び出し時以外の空き時間に任意の測定局10を呼び出す任意呼び出しも可能なように構成されており、これにより、伝送データの精度確認などができるようになっている。また、中央局20のオンラインデータ処理系の時計及び測定局10の時計が、中央局20に内蔵されているシステム時計に常に一致するように構成されている。
このように、複数個所の測定局10の各々と中央局20とは、制御やデータ送受信のために定期に接続され、さらには不定期にも接続される。
【0018】
テレメータ子局装置12は、自動測定装置11からの測定信号や状態監視信号を受信して、指定されたフォーマットに加工編集して中央局20に送信する機能を有する。また、テレメータ子局装置12は、自動測定装置11に制御信号を送信する機能を有し、また、図示しない内蔵メモリによるデータバックアップ機能を有する。
【0019】
図2は、測定局10に設置される自動測定装置11の構成を説明するための概略構成図であり、同図の(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は背面図である。
同図に示すように、自動測定装置11は、大気中の例えば窒素酸化物や二酸化硫黄、オゾン等を計測する筐体構造の大気・排ガス用分析計(環境大気分析計、電子機器)40と、大気・排ガス用分析計40による分析結果を印字記録する記録計111と、を備えている。なお、自動測定装置11は、図示しない測定部(センサ部)及び電気制御部等を備えている。ここにいう電気制御部には、例えばインタフェース部、制御部、信号処理部、演算部及び記憶部等含まれる。
【0020】
また、自動測定装置11は、大気・排ガス用分析計40及び記録計111が搭載される架台50と、架台50の下部に設けられ、架台50が床面を移動できるようにするストッパ付きキャスター112と、を備えている。架台50は、複数のフレーム部材51からなるオープンフレーム構造であり、内部が見えないようにするカバー類は取り付けられていない。そして、架台50の上面には、上面を覆うように載置板52が取り付けられている。大気・排ガス用分析計40は、架台50の載置板52に載置されている。また、記録計111は、架台50の正面側から視認できるようにフレーム部材51に架設されている。
【0021】
また、自動測定装置11は、架台50の背面側に位置し、大気・排ガス用分析計40及び記録計111に電源を供給するための電源部113と、架台50の背面側から着脱自在に構成され、テレメータ子局装置12(図1参照)に測定データや接点信号を送信したり、テレメータ子局装置12からのリセットや自動校正開始等の信号を受信するための複数の端子を有する外部端子部(接続端子部)60と、を備えている。付言すると、電源部113は、載置板52の下面に取り付けられている。
【0022】
ここで、外部端子部60について説明する。
図3は、外部端子部60が架台50に取り付けられている状態を示す概略構成図であり、架台50の背面側から見た図である。
同図に示すように、外部端子部60は、上方のみが開放され、他は板状部材(カバー部材)により覆われているボックス部(収容部)61と、ボックス部61の中に配置された端子台62と、ボックス部61から側方に突出して形成された一対のフランジ部63a,63bと、を有する。端子台62は、図示しないケーブル(線材)により、自動測定装置11の図示しない電気制御部に電気的に接続されている。そして、架台50の載置板52の下面には、外部端子部60の一対のフランジ部63a,63bを受け入れ可能に構成された横断面Z形状の一対の保持部材53a,53bが固着されている。なお、上述したように、外部端子部60の上面のみが開放されるように構成されているが、このような外部端子部60については、上面に開口部を有するということもできる。
【0023】
このような構成により、外部端子部60の一対のフランジ部63a,63bを一対の保持部材53a,53bに係合させることによって、外部端子部60を架台50に取り付けることができると共に、外部端子部60の一対のフランジ部63a,63bを一対の保持部材53a,53bに対して紙面垂直方向にスライドさせることにより、外部端子部60を架台50から容易に分離させることができる。
【0024】
また、外部端子部60の一対のフランジ部63a,63bの各々には、ネジ穴64が螺設されている。そして、架台50の一対の保持部材53a,53bの各々には、一対のフランジ部63a,63bのネジ穴64に対応する取付け穴54が穿設されている。このような構成により、外部端子部60の一対のフランジ部63a,63bを一対の保持部材53a,53bに係合させた上で、ネジ部材55を一対の保持部材53a,53bの取付け穴54及び一対のフランジ部63a,63bのネジ穴64に係合させることにより、外部端子部60を架台50に固定させることができる。
【0025】
付言すると、外部端子部60を架台50から分離させようとするときには、ユーザは、外部端子部60を架台50に固定しているネジ部材55を外した後に、外部端子部60を架台50の後方(紙面手前方向)に引き抜くだけで済む。そして、外部端子部60を架台50に固定させようとするときには、ユーザは、外部端子部60を一対の保持部材53a,53bの間に挿入するように、架台50の後面側から前方に向けてスライドさせた後に、ネジ部材55により外部端子部60を架台50の一対の保持部材53a,53bに固定する。
このように、外部端子部60を架台50に対して着脱させるときには、ごく簡単な作業で済む。また、ネジ部材55として、ユーザが手でつまんでネジ部材55を回すことができる構造の所謂ローレットネジないしはツマミネジを用いると、特別な工具を用いずに外部端子部60を着脱することができる。
【0026】
ここで、ボックス部61は、上述したように、全周囲を覆っているものではなく、上方が開口している。そして、外部端子部60が架台50に取り付けられているときには、ボックス部61の上方は、載置板52により覆われる。このように構成されているため、架台50はオープンフレーム構造であるものの、ボックス部61の上方を覆うための上面板を別途設けなくても、ボックス部61の中に配置されている端子台62に塵や埃等が溜まってしまうことを防止することができ、構成部材の削減によるコストダウンを実現できる。
さらには、ボックス部61を架台50から取り外すと、ユーザは、ボックス部61の上方から直ちに端子台62にアクセスすることができる。このため、ユーザによる作業性の向上を図ることができる。
【0027】
図4は、外部端子部60が架台50に取り付けられている状態を示す概略構成図であり、架台50の右側面側から見た状態の架台50の前側を部分的に示す図である。
同図に示すように、外部端子部60は、ボックス部61の奥側(架台50の前側)に突出片65を有する。そして、架台50の載置板52の下面には、アングル部材56が取り付けられており、このアングル部材56に検出部57が保持されている。この検出部57は、外部端子部60の突出片65を検出するためのものである。この検出部57により、外部端子部60が架台50に対して所定の位置にあるかどうかを検出することができる。なお、検出部57としては、近接スイッチやフォトスイッチ等を用いた周知慣用の技術により構成することができる。
【0028】
更に説明すると、ユーザが、メンテナンス作業等のために外部端子部60を架台50から取り外した場合に、作業が終了しても外部端子部60を架台50に固定するのを失念してしまったときには、大気汚染監視システムの正常な動作を妨げるおそれがある。したがって、もしユーザが外部端子部60を所定の位置に戻し忘れてしまったときには、ユーザの戻し忘れを検出部57により検出することができる。したがって、通常運転中に検出部57が検出したときには、例えばユーザに注意を喚起するための警告音や警報信号を発することにより、ユーザの不注意等に起因する不具合を防止することができる。
【0029】
次に、ユーザが外部端子部60を架台50から取り外してメンテナンス作業等を行う場合について説明する。
図5及び図6は、ユーザがメンテナンス作業等を行う際の状況を説明するための説明図である。
図5に示すように、ユーザPは、架台50の背面側に移り、外部端子部60を架台50に固定しているネジ部材55(図3参照)を取り外した後に、外部端子部60を手前に引き出して外部端子部60を架台50から分離させる。そして、ユーザPは、椅子に腰掛けて外部端子部60をユーザPの膝に載せたり、図6に示すように、外部端子部60を大気・排ガス用分析計40の上面(載置部)40aに載置したりして、メンテナンス作業等を行う。このため、ユーザPは、外部端子部60を架台50の内部に取り付けられた状態でメンテナンス作業等を行う必要がなく、作業性を飛躍的に向上させることができる。
【0030】
付言すると、ユーザPが架台50から外部端子部60を取り外す場面としては、メンテナンスのほかに、大気・排ガス用分析計40の入れ替え時やスタートアップ時にも行われる。そして、このような作業は、大気・排ガス用分析計40や他の機器の作動状態を確認する必要があることから、大気・排ガス用分析計40を電源オンの状態にし、かつ、外部端子部60の端子台62に図示しない信号線(配線)を接続した状態で行う必要がある。したがって、外部端子部60と大気・排ガス用分析計40等とをつないだ状態で、チェック等のメンテナンス作業等が行われる。
なお、本実施の形態においては、外部端子部60を自動測定装置11の背面側から取り外す形態を説明したが、正面や側面から取り外す構成を採用することもできる。また、テレメータ子局装置12(図1参照)の外部端子部60に本発明を応用することはもちろん可能である。
【0031】
次に、本実施の形態の変形例について説明する。
図7は、変形例に係る自動測定装置71の変形例を説明するための概略構成図である。
同図に示すように、高さが例えば160cm程度の高い自動測定装置71の場合には、取り外した外部端子部60を大気・排ガス用分析計40の上面40aに載置してメンテナンス作業等を行うことは困難である。図7に示す変形例は、このような状況に対応するためのものであり、外部端子部60には、保持用穴66が穿設されており、そして、自動測定装置71の側面71aに、取り外した外部端子部60を一時的に引っ掛けるためのフック部(保持部)72が取り付けられている。すなわち、取り外した外部端子部60の保持用穴66に、自動測定装置71のフック部72に引っ掛けることにより、外部端子部60を側面71aに保持することができるので、メンテナンス作業等の間、ユーザが外部端子部60を保持しておく必要がない。このため、大気・排ガス用分析計40の上面40aが高い位置にあって外部端子部60を上面40aに載置して作業ができない状況であっても、作業性の低下を回避することができる。
【0032】
このように、本実施の形態及び変形例によれば、メンテナンス作業等が必要な外部端子部60を自動測定装置11,71から容易に分離することができ、ユーザの膝に載せたり大気・排ガス用分析計40の上面40aに載置したり自動測定装置71の側面71aに引っ掛けたりして作業を行うことができるので、ユーザは無理な姿勢でメンテナンス作業等を行う必要が無く、作業性を向上させることができる。また、外部端子部60を自動測定装置11,71から取り外したり取り付けたりすることは手間のかかるものではないことから、作業時間が長くなるということを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本実施の形態に係る電子装置を備える大気汚染監視システムの構成を示す概略構成図である。
【図2】測定局に設置される自動測定装置の構成を説明するための概略構成図である。
【図3】外部端子部が架台に取り付けられている状態を示す概略構成図である。
【図4】外部端子部が架台に取り付けられている状態を示す概略構成図である。
【図5】ユーザがメンテナンス作業等を行う際の状況を説明するための説明図である。
【図6】ユーザがメンテナンス作業等を行う際の状況を説明するための説明図である。
【図7】自動測定装置の変形例を説明するための概略構成図である。
【符号の説明】
【0034】
10…測定局、11,71…自動測定装置、20…中央局、30…伝送路、40…大気・排ガス用分析計、40a…上面、50…架台、51…フレーム部材、52…載置板、53a,53b…保持部材、54…取付け穴、55…ネジ部材、56…アングル部材、57…検出部、60…外部端子部、61…ボックス部、62…端子台、63a,63b…フランジ部、64…ネジ穴、65…突出片、66…保持用穴、71a…側面、72…フック部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
架台を備えると共に電気制御部を内蔵する電子装置において、
前記電気制御部と接続される接続端子部が前記架台に着脱自在に取り付けられ、
前記接続端子部は、前記電気制御部と接続されている状態で前記架台から取り外して当該架台の外に移動可能であり、当該架台の外で当該接続端子部の接続状態をチェックすることができることを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記接続端子部が前記架台に取り付けられていることを検出する検出部を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記接続端子部を前記架台の外に移動したときに当該接続端子部を載置するための載置部を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記架台に設けられ、前記接続端子部を当該架台の外に移動したときに当該接続端子部を保持する保持部を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項5】
外部の装置に接続され、所定の信号を送受信する電子機器と、
前記電子機器が送受信する信号の配線が接続される接続端子部と、
前記接続端子部を収容する収容部と、
前記電子機器を載置するための載置板を有すると共に、前記収容部を引き出し可能かつ取り外し可能に保持する保持部を有する架台と、
を含み、前記電子機器が送受信する信号の配線が前記接続端子部に接続されている状態で当該接続端子部を前記架台の外に移動可能であると共に当該架台の外で当該接続端子部における接続状態をチェックすることができることを特徴とする電子装置。
【請求項6】
前記架台は、複数の棒状部材で構成されているフレーム構造であり、当該架台の前記保持部は、当該架台の前記載置板の下面に設けられ、
前記収容部は、上面以外の面を覆うカバー部材を有することを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
【請求項7】
前記収容部は、当該収容部に収容されている前記接続端子部にアクセス可能な開口部を上面に有することを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
【請求項8】
前記外部の装置と共にテレメータシステムの一部又は全部を構成することを特徴とする請求項5に記載の電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−142108(P2007−142108A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−333086(P2005−333086)
【出願日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(000219451)東亜ディーケーケー株式会社 (204)
【Fターム(参考)】