説明

電子装置

【課題】 携帯型情報端末から取得したアイコンを違和感がなく見栄えを良くして表示することができる「電子装置」を提供する。
【解決手段】 本発明に係る電子装置は、携帯型情報端末と接続されたとき、携帯型情報端末を遠隔操作可能であり、携帯型情報端末からアイコンの画像データを取得する。取得されたアイコンの画像データを透過処理することができるか否かを判定し、アイコンの画像データを透過処理することができないと判定された場合には、台座400の縁取り410が形成されるように台座400とアイコンの画像データ10を合成して表示し、他方、アイコンの画像データを透過処理することができると判定された場合には、アイコンの画像データを透過処理して表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型情報端末を遠隔操作可能な電子装置に関し、特に、携帯型情報端末から取得したアイコンの表示に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンなどに代表される多機能型のポータブル装置の利用が増加している。このようなポータブル装置が車内に持ち込まれたとき、ポータブル装置を、車両に搭載された電子機器(以下、車載器という)に接続し、車載器においてポータブル装置に搭載された機能を利用することが可能になっている。ポータブル装置が車載器に接続されると、ポータブル装置の画面に表示されたアイコンの画像データが車載器に転送され、車載器にも同様のアイコンが表示される。ユーザは、車載器の画面に表示されたアイコンをタッチ操作等することで、ポータブル装置のアプリケーションを起動することができる。
【0003】
ポータブル装置や携帯電話のように表示画面が小さい場合に、効率良く多くののファイル情報を提示するため、グループ毎にアイコンの表示形態や動作形態の設定する技術が特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−271432号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のアイコンの表示方法には次のような課題がある。ポータブル装置が車載器に接続されたとき、車載器は、ポータブル装置から取得したアイコンを画面に表示する。このとき、車載器は、自身が保持するアプリケーション等に関するアイコンとのデザイン上の統一感を持たせるため、ポータブル装置から取得したアイコンの透過処理を行う。具体的には、図2(A)に示すように、矩形状のアイコン10がデザインに関する部分12(図では、Vc)とデザインに関係しない背景部分14とを含んでいるとき、デザインに関係ない背景部分14を透過表示、つまり表示画面の背景色にする。このような透過処理は、アイコンの画像データが色指定することができる画像ファイル、例えば、PNG形式であれば行うことができる。
【0006】
一方、アイコンの透過処理をすることができないファイル、例えば、ビットマップ形式やJPEG形式の場合には、図2(B)に示すように、アイコン10の背景部分14を透過処理することができないので、その背景部分14は色味をもった形で画面に表示されてしまう。
【0007】
図1(A)は、図2(A)のように透過処理されたアイコンの表示例を示している。車載器の表示画面20には、それ自身が保有するアイコン22、24、26、28、30、32が表示され、さらにポータブル装置から取得したアイコン10が透過処理されて表示される。アイコン10は、透過処理されているため、他のアイコン22〜32との統一感が損なわれることはない。図1(B)は、図2(B)のように透過処理されていないアイコンの表示例を示している。アイコン10は、背景部分14が一般には黒塗りで表示されることが多く、他のアイコン22〜32との統一感がなく、かなり見栄えの悪いアイコン表示となってしまう。また、このようなアイコンを表示すると、ユーザにとっては、車載器の表示に不具合が発生したかの如く誤解を与えてしまう
【0008】
本発明は、上記のような従来の課題を解決するものであり、携帯型情報端末から取得したアイコンを違和感がなく見栄えを良くして表示することができる電子装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る電子装置は、携帯型情報端末と接続されたとき、携帯型情報端末を遠隔操作可能であって、携帯型情報端末からアイコンの画像に関するアイコン画像データを取得する取得手段と、取得したアイコン画像データを透過処理することができるか否かを判定する判定手段と、取得したアイコン画像データをディスプレイに表示するアイコン表示手段とを有し、前記アイコン表示手段は、アイコン画像データを透過処理することができないと判定された場合には、台座の縁取りが形成されるように台座とアイコン画像データを合成して表示し、アイコン画像データを透過処理することができると判定された場合には、アイコン画像データを透過処理して表示する。
【0010】
好ましくは前記判定手段は、アイコン画像データのファイル形式に基づき透過処理が可能か否かを判定する。好ましくは前記アイコン表示手段はさらに、アイコン画像データを透過処理することができないと判定された場合には、台座の画像データを生成する台座生成手段を含み、当該台座生成手段は、電子装置側のアイコンの表示サイズに対応する表示サイズの台座を生成する。好ましくは前記台座生成手段は、アイコン画像データが表示される画面の背景色とコントラストのある色の台座を生成する。好ましくは前記台座生成手段は、アイコン画像データのデザインに関係しない背景部分の色とコントラストのある色の台座を生成する。好ましくは前記アイコン表示手段はさらに、台座の表示サイズとアイコン画像データとの表示サイズを比較し、当該比較結果に基づきアイコン画像データの表示サイズを調整する調整手段を含む。
【0011】
本発明に係る電子システムは、上記特徴を備えた電子装置と、前記電子装置に接続された携帯型情報端末とを有し、携帯型情報端末は、前記電子装置が接続されたとき、携帯型情報端末のディスプレイに表示されるアイコンのアイコン画像データを前記電子装置に転送する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、携帯型情報端末から取得したアイコンの画像データを透過処理することができない場合には、アイコンの周囲に縁取りができるようにアイコンを台座を介して表示するようにしたので、アイコンの見栄え、デザイン性が向上され、さらに電子装置が保有するアイコンとの違和感を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】従来の外部から取得したアイコンの表示例であり、図1(A)は透過処理されたアイコンの表示例、図1(B)は透過処理されないアイコンの表示例である。
【図2】図2(A)は、透過処理されたアイコンの例を示し、図2(B)は、透過処理されていないアイコンの例を示す図である。
【図3】本発明の実施例に係る電子システムの構成を示す図である。
【図4】図3に示す電子装置の典型的な構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施例に係るアイコン表示プログラムの機能ブロック図である。
【図6】本発明の実施例の電子システムにおいてターミナルモードへの移行を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の実施例に係るアイコンの表示動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施例に係る台座の例を示す図である。
【図9】本発明の実施例に係るアイコンの表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本発明の好ましい実施の形態は、移動体としての自動車に搭載された電子装置に携帯型情報端末(以下、情報端末という)が接続された電子システムを例示する。情報端末は、好ましくは、情報を処理することができるポータブルな装置であり、通信機能を備えた多機能型の端末であることができ、例えば、携帯電話機、スマートフォン、パームトップ型パーソナルコンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、ノート型コンピュータなどである。情報端末は、外部ネットワーク接続したり、音声通話をしたり、音声データや画像データを記憶したり、搭載したアプリケーションにより種々の機能を実行することができる。
【0015】
一方、車両に搭載された電子装置は、オーディオ/ビデオ再生機能、テレビ/ラジオ放送受信機能、ナビゲーション機能などを含むことができる。電子装置は、有線または無線によるデータ通信手段によって情報端末に接続され、両装置間において必要なデータが送受される。データ通信手段は、特に制限されるものではないが、例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブルによる接続、ブルートゥース(登録商標)等の近距離無線接続、無線LAN、WiFiなどを用いることができる。
【0016】
好ましい態様では、電子装置は、情報端末と接続されたとき、情報端末を遠隔操作することができる動作モードを有する。情報端末は、遠隔操作により起動されたアプリケーションに関する音声データや画像データを電子装置へ送信し、電子装置は、受信した音声データを音声出力し、画像データを画面に表示する。
【実施例】
【0017】
図3は、本発明の実施例に係る電子システムの構成を示す図である。本実施例の電子システム100は、情報端末110と、情報端末110に接続手段120を介して接続された電子装置130とを含んで構成される。好ましくは、情報端末110として、通信機能を備えた多機能型のスマートフォンが用いられる。電子装置130は、例えば、テレビ受信機能、CDやDVD等のメディア再生機能を備え、さらに車内空間にディスプレイやスピーカを備える。
【0018】
本実施例では、接続手段120は、USBケーブルを用いるが、これに加えてまたはこれに代えて、ブルーツース(登録商標)等の他の無線通信を用いてもよい。接続手段120は、情報端末110から電子装置130へ画像データを送信する信号線と、音声データを送信する信号線と、情報端末110と電子装置130間で制御データを送受する信号線とを含んでいる。情報端末110および電子装置130の各々は、画像データ、音声データおよび制御データを通信制御するための通信プロトコルをサポートし、電子装置130が情報端末110を遠隔操作することができるターミナルモードで動作することを可能にする。好ましくは、音声データは、RTP(Real Time Protocol)により通信制御され、画像データは、RFB(Remote Transport Protocol)を用いて通信制御される。
【0019】
図4は、電子装置の典型的な構成を示すブロック図である。同図に示すように、電子装置130は、ユーザからの入力を受け取る入力部200、接続手段120により情報端末110との接続を可能にする通信接続部210、ディスプレイに画像データを表示させる表示制御部220、スピーカから音声を出力させる音声出力部230、種々のメディアの再生等を実行するマルチメディア部240、制御部250、アプリケーション等を実行するための種々のプログラムを格納するプログラムメモリ260、音声データ、画像データ、道路地図データなどの種々のデータを記憶するデータメモリ270、各部を接続するバス280とを備えている。
【0020】
マルチメディア部240は、CD、DVD、ブルーレイディスク、メモリ媒体、データメモリ270などに記録された音声データや画像データを再生する機能、テレビ放送やラジオ放送を受信・再生する機能などを有する。プログラムメモリ260には、ナビゲーションに関するアプリケーションやマルチメディア部240を制御するプログラムに加え、情報端末110が接続されたときのターミナルモードを制御するプログラムなどが記憶される。プログラムメモリ260に格納されたプログラムやアプリケーションは、制御部250によって実行される。なお、電子装置130は、ナビゲーション動作に必要なGPS測位情報、車速情報、方位情報などを受け取ることができる。
【0021】
さらにプログラムメモリ260は、ターミナルモードにおいて、情報端末110から
取得されたアイコンの画像データを表示するためのアイコン表示プログラムを備える。図5は、アイコン表示プログラム300の機能ブロック図である。アイコン表示プログラム300は、情報端末110から取得したアイコンの画像データのファイル形式を判別するファイル形式判別部310と、アイコンの画像データを透過処理することができない場合にはアイコンの画像データを表示するための台座を生成する台座生成部320と、台座に合わせてアイコンのサイズを調整するアイコンサイズ調整部330と、アイコンの画像データと台座の画像データとを合成する台座合成部340と、アイコンの画像データを透過処理することができる場合には当該画像データの非デザイン部分の透過処理を行う透過処理部350とを備える。アイコン表示プログラム300によって加工、修正されたアイコンの画像データは、表示制御部220によりディスプレイ画面の所定の位置に描画される。
【0022】
次に、電子装置130のターミナルモードへの移行を図6のフローチャートを参照して説明する。ターミナルモードは、電子装置130が情報端末110を遠隔操作し、かつ情報端末110から転送される音声データや画像データを出力することができる動作モードである。情報端末110が、例えばUSBケーブルを介して電子装置130に接続されると(S101)、USBプラグ・アンド・プレイにより相互に機器認識が行われる。次いで、電子装置130は、情報端末110に対し当該情報端末がターミナルモードをサポートしているか否かを問い合わせる(S102)。電子装置130は、情報端末110からターミナルモードに対応している旨の返信を受けると(S103)、ターミナルモードで動作を開始する(S104)。同時に、情報端末110もターミナルモードでの動作が可能になる。なお、USB接続が有効であるとき、情報端末110は、電子装置130からの電力供給を受けることができ、バッテリーの充電が可能となる。
【0023】
ターミナルモードに移行されると、情報端末110の画面に表示されているアイコンの画像データが電子装置130へ転送され(S105)、転送されたアイコンの画像データが電子装置130の画面に表示される(S106)。電子装置130の画面に表示されたアイコン等をユーザがタッチすることで、その入力操作情報(座標情報)が情報端末110へ伝えられ、選択されたアイコンに関連するアプリケーション等が起動される。他のマウスやリモコンなどの入力インターフェースを用いて入力操作を行った場合も同様である。
【0024】
次に、本実施例における、情報端末から取得したアイコンの表示動作の詳細について説明する。図7は、アイコン表示動作の主なフローを示している。まず、ターミナルモードの接続が確立すると、情報端末110からのアイコンの画像データが電子装置130において取得される(S201)。次に、ファイル形式判別部310は、アイコンの画像データを透過処理することができるか否かを判定する。ここでは、アイコンの画像データのファイルがPNG(Portable Network Graphics)形式であるとき、透過処理をすることができると判定し、それ以外のファイル形式、ビットマップ形式やJPEG形式であるとき透過処理をすることができないと判定する(S202)。ファイル形式の識別には、ファイルの拡張子が利用される。
【0025】
アイコンの画像データがPNG形式であるとき、すなわち透過処理をすることができると判定された場合には、透過処理部340は、図2(A)で示したときのように、アイコン10の背景部分14が画面の背景色と一致するように透過処理を行う(S203)。次に、アイコンサイズ調整部330は、アイコンの画像データのデータサイズからアイコン10の表示サイズを判定し、電子装置側のアイコンの表示サイズと比較して、その表示サイズを変更するべきか否かを判定する(S204)。但し、このような表示サイズの変更の判定は、必ずしも必須のステップではない。表示サイズの変更を要すると判定された場合は、アイコンサイズ調整部330によりアイコンの表示サイズが変更され(S205)、アイコンが画面に表示される(S206)。
【0026】
他方、アイコンの画像データがPNG形式以外であるとき、すなわち透過処理をすることができないと判定された場合には、台座生成部320は、アイコンを表示するための台座を用意し(S207)、次いで、アイコンサイズ調整部330がアイコンの表示サイズを変更すべきか否かを判定する(S208)。アイコンサイズ調整部330は、後述するように、台座上にアイコンが合成されたとき台座に縁取りまたは枠体が形成されるようにアイコンの表示サイズを調整もしくは変更する(S209)。次に、台座合成部340は、アイコンの画像データと台座の画像データとを合成し(S210)、表示制御部220は、台座に合成されたアイコンを画面上に表示する(S211)。
【0027】
次に、台座生成部320の詳細について説明する。台座生成部320は、図8(A)に示すように、矩形状の2次元画像データである台座400を生成する。台座400の画像データは、透過処理をすることができないと判定されたタイミングで生成されるようにしてもよいし、予め台座の画像データをメモリ等に記憶しておき、透過処理をすることができないと判定されたときにメモリから画像データを読出すようにしてもよい。
【0028】
好ましくは、台座400は、縦H×幅Wの表示サイズを有し、台座400の表示サイズは、好ましくは電子装置側のアイコンの表示サイズよりも幾分だけ大きく、言い換えれば、そのようなアイコンが台座に重ねあわされたと場合に、台座の縁取りが形成されるような大きさに設定される。あるいは、台座の表示サイズは、電子装置わがのアイコンの表示サイズとほぼ同程度であってもよい。また、電子装置側のアイコンが矩形状である場合には、台座400の表示サイズは、そのようなアイコンと相似形に設定される。例えば、電子装置側のアイコンのアスペクト比と台座400のアスペクト比(W:H)が等しくなるようにする。
【0029】
台座400の色は、電子装置130の画面の背景色とコントラストのある色に設定される。台座400の色は、予め固定されたものでもよいし、可変することもできる。例えば、画面の背景色と台座400の色との関係を予め規定したテーブルをメモリ等に保持しておき、台座400を生成するとき、当該テーブルを参照して、画面の背景色に対応する台座400の色を選択することができる。さらに、台座400の色は、アイコンの画像データからデザインと関係のない背景部分の色情報を検出することができる場合には、当該背景部分とコントラストが生じる色に設定することができる。この場合にも、互いにコントラストの生じる色関係を予めテーブルに規定しておき、当該テーブルを参照することで台座400の所望の色を選択することができる。
【0030】
アイコンサイズ調整部330は、図8(B)に示すようなアイコン10の画像データのデータサイズから、当該アイコンの表示サイズ(縦H1×幅W1)を判定する。但し、情報端末110からアイコンの表示サイズ情報を取得することができる場合には、当該サイズ情報から表示サイズ(縦H1×幅W1)を判定する。アイコンサイズ調整部330は、台座生成部320で生成された台座400の表示サイズ(H×W)と、アイコン10の表示サイズ(H1×W1)とを比較し、アイコン10の表示サイズを変更すべきか否かを判定する。この判定基準は、図8(C)に示すように、アイコン10を台座400上に合成したときに、アイコン10の周囲に一定の大きさの縁取り410が形成されるか否かである。縁取り410は、ΔH=(H−H1)/2、ΔW=(W−W1)/2で表され、アイコンサイズ調整部330は、例えば、h1≦ΔH≦h2、w1≦ΔW≦w2の関係を満足する場合には、アイコン10の表示サイズの変更が不要と判定し、この範囲を逸脱する場合には、アイコン10の表示サイズの変更が必要と判定し、その範囲内に収まるようにアイコン10の表示サイズを変更する。なお、表示サイズの変更は、データを間引いたり、あるいはデータを補間する等の公知の手段を用いて行うことができる。
【0031】
画像合成部340は、図8(C)に示すように、台座400上にアイコン10を合成し、これを表示制御部220へ提供する。これにより、アイコン10は、台座400を介して画面上に表示される。図9(A)は、透過処理をすることができないアイコン10を台座400を介して表示した例を示している。アイコン10は、枠状の縁取り410によって囲まれ、縁取り410は、他のアイコン22〜32よりも幾分大きな、あるいはそれらと同程度のサイズであり、かつ表示画面20の背景色とコントラストを持って表示される。このため、図1(B)に示す従来のアイコンの表示と比べて、他のアイコン22〜32との違和感が軽減され、それらのアイコンとの統一感が増し、アイコン10そのものの見栄えまたはデザイン性も向上する。
【0032】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。上記実施例では、情報端末110から取得したアイコンを透過処理することができない場合に、そのようなアイコンを台座を介して表示するようにしたが、第2の実施例では、図9(B)に示すように、電子装置側のアイコン22〜32を、アイコン10と同様に台座400を介して表示するようにしてもよい。こうすることで、電子装置側のアイコン22〜32と情報端末から取得したアイコン10との統一感がより向上される。
【0033】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0034】
10:アイコン 12:デザイン部分
14:背景部分 20:表示画面
22〜32:アイコン 100:電子システム
110:携帯型情報端末 120:接続手段
130:電子装置 300:アイコン表示プログラム
310:ファイル形式判定部 320:台座生成部
330:アイコンサイズ調整部 340:台座合成部
350:透過処理部 400:台座
410:縁取り

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯型情報端末と接続されたとき、携帯型情報端末を遠隔操作可能な電子装置であって、
携帯型情報端末からアイコンの画像に関するアイコン画像データを取得する取得手段と、
取得したアイコン画像データを透過処理することができるか否かを判定する判定手段と、
取得したアイコン画像データをディスプレイに表示するアイコン表示手段とを有し、
前記アイコン表示手段は、アイコン画像データを透過処理することができないと判定された場合には、台座の縁取りが形成されるように台座とアイコン画像データを合成して表示し、アイコン画像データを透過処理することができると判定された場合には、アイコン画像データを透過処理して表示する、電子装置。
【請求項2】
前記判定手段は、アイコン画像データのファイル形式に基づき透過処理が可能か否かを判定する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記アイコン表示手段はさらに、アイコン画像データを透過処理することができないと判定された場合には、台座の画像データを生成する台座生成手段を含み、当該台座生成手段は、電子装置側のアイコンの表示サイズに対応する表示サイズの台座を生成する、請求項1または2に記載の電子装置。
【請求項4】
前記台座生成手段は、アイコン画像データが表示される画面の背景色とコントラストのある色の台座を生成する、請求項3に記載の電子装置。
【請求項5】
前記台座生成手段は、アイコン画像データのデザインに関係しない背景部分の色とコントラストのある色の台座を生成する、請求項3または4に記載の電子装置。
【請求項6】
前記アイコン表示手段はさらに、台座の表示サイズとアイコン画像データとの表示サイズを比較し、当該比較結果に基づきアイコン画像データの表示サイズを調整する調整手段を含む、請求項1ないし5いずれか1つに記載の電子装置。
【請求項7】
請求項1ないし7いずれか1つに記載の電子装置と、
前記電子装置に接続された携帯型情報端末とを有し、
携帯型情報端末は、前記電子装置が接続されたとき、携帯型情報端末のディスプレイに表示されるアイコンのアイコン画像データを前記電子装置に転送する、電子システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−105468(P2013−105468A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−251183(P2011−251183)
【出願日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】