電子黒板、生徒端末、サーバおよびプログラム
【課題】選択・指定されたいかなる問題に対しても回答を求めることができる電子黒板を提供する。
【解決手段】電子黒板3Sは、ユーザから操作を受ける入力手段と、教科書の内容を表示するとともに前記入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアBを表示領域内に作成可能な表示手段310と、前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアQ1を、表示手段310に識別表示させる識別表示手段と、前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、問題エリアQ1が指定された場合に、当該問題エリアQ1中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、指定問題Q2内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアA2を作成して、指定問題Qと追加回答エリアA2とを、表示手段310の板書エリアBに表示させる第2の回答表示手段と、を備える。
【解決手段】電子黒板3Sは、ユーザから操作を受ける入力手段と、教科書の内容を表示するとともに前記入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアBを表示領域内に作成可能な表示手段310と、前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアQ1を、表示手段310に識別表示させる識別表示手段と、前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、問題エリアQ1が指定された場合に、当該問題エリアQ1中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、指定問題Q2内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアA2を作成して、指定問題Qと追加回答エリアA2とを、表示手段310の板書エリアBに表示させる第2の回答表示手段と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子黒板、生徒端末、サーバおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、教育現場においては、電子黒板や生徒端末と呼ばれる情報表示装置が使用されており、これらの情報表示装置を用いた授業では、電子黒板に教師が入力した文字などが生徒端末に送信され、生徒端末で入力した文字などが電子黒板に送信されるようになっている(たとえば特許文献1参照)。
ところで、先行技術のような、パソコンと生徒端末とを用いた授業支援システムにおいても、教師がデジタル教科書中の問題を選択・指定し、生徒からその回答を求めるということは日常的に行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4001464号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、デジタル教科書においては、教師の選択・指定する問題に対する生徒の回答(回答エリア)があらかじめシステムに適合するように準備されている必要があり、たとえば、紙の教科書をスキャナでスキャンしてpdf化したり、単に文字認識でテキスト化したりしたようなデジタル教科書では、回答エリアの準備されていない問題を選択・指定した場合、それに対し回答を求めることができない。
したがって、本発明の主な目的は、選択・指定されたいかなる問題に対しても回答を求めることができる電子黒板、生徒端末、サーバおよびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様にかかる電子黒板は、
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段の板書エリアに表示させる第1の回答表示手段と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段の板書エリアに表示させる第2の回答表示手段と、
を備えることを特徴とする。
【0006】
本発明の第2の態様にかかる生徒端末は、
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段のノートエリアに表示させる第1の回答表示手段と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段のノートエリアに表示させる第2の回答表示手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明の第3の態様にかかるサーバは、
電子黒板および生徒端末との間で通信可能なサーバであって、
前記電子黒板は、
ユーザから入力を受ける黒板側入力手段と、
教科書の内容を表示する黒板側表示手段であって、前記黒板側入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な前記黒板側表示手段と、
を備え、
前記生徒端末は、
ユーザから入力を受ける端末側入力手段と、
教科書の内容を表示する端末側表示手段であって、前記端末側入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な前記端末側表示手段と、
を備え、
当該サーバは、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに識別表示させる識別表示手段と、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに拡大表示させるか、または前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第1の回答表示手段と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第2の回答表示手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、選択・指定されたいかなる問題に対しても回答を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】授業支援システムの概略構成を示す図である。
【図2】サーバの概略構成を示すブロック図である。
【図3】電子黒板及び生徒端末の概略構成を示すブロック図である。
【図4】教室サーバ処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】教室サーバ処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】教室サーバ処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】教室サーバ処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】電子黒板のディスプレイの表示内容を示す図である。
【図9】生徒端末のディスプレイの表示内容を示す図である。
【図10】電子黒板のディスプレイの表示内容を示す図である。
【図11】生徒端末のディスプレイの表示内容を示す図である。
【図12】電子黒板のディスプレイの表示内容を示す図である。
【図13】生徒端末のディスプレイの表示内容を示す図である。
【図14】電子黒板のディスプレイの表示内容を示す図である。
【図15】生徒端末のディスプレイの表示内容を示す図である。
【図16】電子黒板のディスプレイの表示内容を示す図である。
【図17】生徒端末のディスプレイの表示内容を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態の一例を詳細に説明する。
ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0011】
図1は、本実施の形態における授業支援システム1の概略構成を示す図である。
この図に示すように、本実施の形態における授業支援システム1は、サーバ2と、電子黒板3と、生徒端末4とを備えている。
【0012】
[サーバ]
サーバ2は、複数の学校の電子黒板3や生徒端末4に対して機能やデータを提供するものであり、図2に示すように、表示部21と、入力部22と、通信部23と、記憶部24と、CPU25等とを備えて構成されている。
【0013】
表示部21は、ディスプレイ210を備えており、CPU25から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ210に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ210は、いわゆるタッチパネル221と一体的に形成されており、ユーザによるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0014】
入力部22は、キー群220や上述のタッチパネル221を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル221の位置に対応する信号をCPU25に出力するようになっている。
【0015】
通信部23は、複数の電子黒板3や生徒端末4との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、無線通信を行うようになっている。
【0016】
記憶部24は、サーバ2の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU25の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部24は、本発明に係る授業支援プログラム240と、書籍データベース241と、板書・ノートデータベース242と、IDデータベース243等とを記憶している。
【0017】
授業支援プログラム240は、後述の教室サーバ処理(図4〜図7参照)をCPU25に実行させるためのプログラムである。
【0018】
書籍データベース241は、授業で使用される書籍についてデータを記憶しており、例えば、各教科書について教科書データDを記憶している。なお、本実施の形態における教科書データDは、教科書をPDF形式で画像化したデータとなっている。
【0019】
IDデータベース243は、サーバ2にアクセスし得る電子黒板3及び生徒端末4のIDコード(以下、黒板ID,端末IDとする)と、これら電子黒板3及び生徒端末4の属する教室のIDコード(以下、教室IDとする)とを対応付けて複数記憶している。
【0020】
板書・ノートデータベース242は、電子黒板3で入力される板書の内容を、その教科と、当該電子黒板3の黒板IDとに対応付けるとともに、生徒端末4で入力されるノートの内容を、その教科と、当該生徒端末4の端末IDとに対応付けてそれぞれ記憶するようになっている。
【0021】
CPU25は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、サーバ2を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU25は、入力部22から入力される操作信号等に応じて記憶部24に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU25は、処理結果を表示部21に適宜出力させる。
【0022】
[電子黒板]
電子黒板3は、教室に設置されて授業に用いられるものであり、図3に示すように、表示部31と、入力部32と、通信部33と、記憶部34と、CPU35等とを備えて構成されている。
【0023】
表示部31は、ディスプレイ310を備えており、CPU35から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ310に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ310は、いわゆるタッチパネル321と一体的に形成されており、ユーザ(教師)によるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0024】
入力部32は、キー群320や上述のタッチパネル321を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル321の位置に対応する信号をCPU35に出力するようになっている。
【0025】
通信部33は、サーバ2との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、無線通信を行うようになっている。なお、本実施の形態においては、通信部33はサーバ2を介して生徒端末4と通信するようになっているが、生徒端末4と直接通信することとしても良い。
【0026】
記憶部34は、電子黒板3の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU35の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部34は、IDテーブル343等を記憶している。
【0027】
IDテーブル343は、自機の黒板IDと、自機の属する教室の教室IDとを対応付けて記憶している。
【0028】
CPU35は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、電子黒板3を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU35は、入力部32から入力される操作信号等に応じて記憶部34に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU35は、処理結果を表示部31に適宜出力させる。
【0029】
[生徒端末]
生徒端末4は、生徒に所持されて授業に用いられるものであり、図3に示すように、表示部41と、入力部42と、通信部43と、記憶部44と、CPU45等とを備えて構成されている。
【0030】
表示部41は、ディスプレイ410を備えており、CPU45から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ410に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ410は、いわゆるタッチパネル421と一体的に形成されており、ユーザ(生徒)によるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0031】
入力部42は、キー群420や上述のタッチパネル421を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル421の位置に対応する信号をCPU45に出力するようになっている。
【0032】
通信部43は、サーバ2との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、無線通信を行うようになっている。なお、本実施の形態においては、通信部43はサーバ2を介して電子黒板3と通信するようになっているが、電子黒板3と直接通信することとしても良い。
【0033】
記憶部44は、生徒端末4の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU45の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部44は、IDテーブル443等を記憶している。
【0034】
IDテーブル443は、自機の端末IDと、自機の属する教室の教室IDとを対応付けて記憶している。
【0035】
CPU45は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、生徒端末4を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU45は、入力部42から入力される操作信号等に応じて記憶部44に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU45は、処理結果を表示部41に適宜出力させる。
【0036】
[動作]
続いて、サーバ2による教室サーバ処理について、図4〜図7を参照しつつ説明する。
【0037】
この教室サーバ処理においては、まずCPU25は、図4に示すように、教師の操作によって何れかの電子黒板3が書籍の閲覧要求を受けるか否かを判定し(ステップS1)、受けないと判定した場合(ステップS1;No)には他の処理へ移行する。
【0038】
ステップS1において何れかの電子黒板3が書籍の閲覧要求を受けたと判定した場合(ステップS1;Yes)には、CPU25は、閲覧要求を受けた電子黒板3(以下、他の電子黒板3と区別して電子黒板3Sとする)から、当該電子黒板3SのIDテーブル343に記憶された黒板ID及び教室IDを受信する(ステップS2)。
【0039】
次に、CPU25は、受信した教室IDで示される教室での授業用に、電子黒板3Sと、当該電子黒板3Sに対応する各生徒端末4(以下、他の生徒端末4と区別して生徒端末4Sとする)とのための作業領域を記憶部24内に作成する(ステップS3)。
【0040】
次に、CPU25は、閲覧する書籍の指定情報を電子黒板3Sから受信した後(ステップS4)、教科書が指定されているか否かを判定し(ステップS5)、指定されていないと判定した場合(ステップS5;No)には他の処理へ移行する。
【0041】
ステップS5において教科書が指定されていると判定した場合(ステップS5;Yes)には、CPU25は、閲覧する章番号及びページ番号の指定情報か、或いは前回の教室サーバ処理において最後に表示していたページの指定情報を電子黒板3Sから受信する(ステップS6)。
【0042】
次に、CPU25は、ステップS4で指定された教科書(以下、指定教科書とする)のうち、ステップS6で指定されたページを含む見開きの教科書データDを電子黒板3Sに送信し、そのディスプレイ310に表示させる(ステップS7)。
【0043】
次に、図5に示すように、CPU25は、電子黒板3Sに対する操作を受信したか否かを判定し(ステップS10)、受信したと判定した場合(ステップS10;Yes)には、電子黒板3Sで板書機能の指定操作が行われたか否かを判定する(ステップS20)。ここで、板書機能とは、電子黒板3Sのディスプレイ310に板書エリアBを表示させるとともに(図10(b)参照)、生徒端末4のディスプレイ410にノートエリアNを表示させる機能である(図11(b)参照)。更に、板書エリアBとは、教師が板書を行うためのエリアであり、ノートエリアNとは、生徒がノートをとるためのエリアである。
【0044】
ステップS20において板書機能の指定操作が行われたと判定した場合(ステップS20;Yes)には、CPU25は電子黒板3Sのディスプレイ310に板書エリアBを作成して表示させ(ステップS21)、上述のステップS10に移行する。より詳細には、これらのステップS21においてCPU25は、ディスプレイ310の右側に教科書表示エリアK(図10(b)参照)を作成して当該教科書表示エリアKに教科書を1ページ分表示させるとともに、ディスプレイ310の左側に板書エリアBを作成して現在の日付と、現時点で教科書表示エリアKに表示されている教科書のページ数とを表示させる。
【0045】
ステップS20において板書機能の指定操作が行われなかったと判定した場合(ステップS20;No)には、CPU25は、電子黒板3Sで質問機能の操作が選択されたか否かを判定する(ステップS30)。
【0046】
ステップ30において質問機能の操作が指定されたと判定した場合(ステップS30;YES)には、図6に示すように、CPU25は、カーソルポインタCPが指定教科書の問題エリアQ1に位置しているかどうかを判定し(ステップS100,図8(a)参照)、カーソルポインタCPが問題エリアQ1に位置するまでこれを繰り返す(ステップS100;NO)。問題エリアQ1とは、指定教科書中に含まれる問題が記載されたエリアであって問題ごとに区画されたエリアである。
【0047】
ステップS100においてカーソルポインタCPが問題エリアQ1に位置したと判定した場合(ステップS100;YES)には、CPU25は、カーソルポインタCPが位置している問題エリアQ1を赤枠で囲んで他のエリアと識別しうるように、電子黒板3Sのディスプレイ310に表示させる(ステップS101)。
【0048】
次に、CPU25は、赤枠で囲んだ問題エリアQ1が指定されたか否かを判定する(ステップS102)。
ステップS102において問題エリアQ1が指定されなかったと判定した場合(ステップS102;NO)には、CPU25は、上述のステップS100に移行する。
【0049】
ステップS102において問題エリアQ1が指定されたと判定した場合(ステップS102;YES)には、CPU25は、その指定された問題(指定問題Q2)のなかに回答エリア(問題内回答エリアA1)があるか否かを判定する(ステップS103,図8(a)参照)。問題内回答エリアA1とは、四角枠状の空白領域や下線が付された空白領域、括弧で囲まれた空白領域、複数の選択肢からいずれかを選択するための領域、問題とその解答とを線で結ぶための空白領域、所定範囲の単なる空白領域など、問題エリアQ1中に付随的に設けられる回答用の領域をいう。
【0050】
ステップS103において指定問題Q2のなかに問題内回答エリアA1があると判定した場合(ステップS103;YES)には、CPU25は、電子黒板3Sで板書機能が指定されディスプレイ310に板書エリアBが表示されているか否かを判定する(ステップS110)。
【0051】
ステップS110において板書エリアBが表示されていないと判定した場合(ステップS110;NO)には、CPU25は、電子黒板3Sのディスプレイ310に対し、指定問題Q2を拡大表示させる(S111,図8(b)参照)。このとき、CPU25は、拡大表示させた内容を電子黒板3Sの黒板IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
次に、CPU25は、電子黒板3Sと同様の内容を生徒端末4Sのディスプレイ410に表示させ(S112)、上述のステップS10に移行する。このとき、CPU25は、生徒端末4Sに表示させた内容を生徒端末4Sの端末IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
【0052】
ステップS110において板書エリアBが表示されていると判定した場合(ステップS110;YES)には、CPU25は、電子黒板3Sのディスプレイ310の板書エリアBで空白になっているエリア(空白エリアB1)のうち、その上部のエリアに対し、指定問題Q2をコピー表示させる(S113,図14(b)参照)。このとき、CPU25は、板書エリアBの空白エリアB1に表示させた内容を電子黒板3Sの黒板IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
次に、CPU25は、電子黒板3Sと同様の内容を生徒端末4Sのディスプレイ410に表示させ(S114)、上述のステップS10に移行する。このとき、CPU25は、生徒端末4Sに表示させた内容を生徒端末4Sの端末IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
【0053】
ステップS103において指定問題Q2のなかに問題内回答エリアA1がないと判定した場合(ステップS103;NO)には、CPU25は、電子黒板3Sで板書機能が指定されディスプレイ310に板書エリアBが表示されているか否かを判定する(ステップS120)。
【0054】
ステップS120において板書エリアBが表示されていると判定した場合(ステップS120;YES)には、CPU25は、(1)〜(3)の処理を実行する(ステップS121,図10(b)参照)。
(1)指定された問題エリアQ1の下部に「+」などのマークを挿入させる
(2)板書エリアBの空白エリアB1のうち、その上部のエリアに対し、指定問題Q2をコピー表示させる
(3)板書エリアBの空白エリアB1のうち、コピー表示させた指定問題Q2の下部のエリアに対し、新規に追加回答エリアA2を作成し、追加回答エリアA2を青枠で囲んで表示させる
追加回答エリアA2とは、問題内回答エリアA1とは異なり、問題エリアQ1中に回答用の領域が付随的に設けられていない場合に、新たに作成される回答用の空白領域をいう。
このとき、CPU25は、板書エリアBの空白エリアB1に表示させた内容を電子黒板3Sの黒板IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
【0055】
次に、CPU25は、電子黒板3Sと同様の内容を生徒端末4Sのディスプレイ410に表示させ(S122)、上述のステップS10に移行する。このとき、CPU25は、生徒端末4Sに表示させた内容を生徒端末4Sの端末IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
【0056】
ステップS120において板書エリアBが表示されていないと判定した場合(ステップS120;NO)には、CPU25は、上述したステップS21と同様に、電子黒板3Sのディスプレイ310に板書エリアBを作成して表示させ(ステップS123)、上述のステップS121に移行する。
【0057】
上述のステップ30において質問機能の操作が選択されなかったと判定した場合(ステップS30;NO)には、図5に示すように、CPU25は、手書き入力操作またはマーカ入力操作が行われたか否かを判定する(ステップS40)。
【0058】
ステップS40において手書き入力操作またはマーカ入力操作が行われたと判定した場合(ステップS40;Yes)には、CPU25は、その操作が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に対して行われたか否かを判定する(ステップS50)。
【0059】
ステップS50において操作が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に対して行われたと判定した場合(ステップS50;Yes)には、CPU25は、その操作対象位置に入力内容を表示させる(ステップS51)。このときCPU25は、入力内容を電子黒板3Sの黒板IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
【0060】
ステップS50において操作が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に対して行われなかったと判定した場合(ステップS50;NO)には、CPU25は、操作が板書エリアBに新規に作成された追加回答エリアA2に対して行われたか否かを判定する(ステップS52)。
【0061】
ステップS52において操作が板書エリアBに新規に作成された追加回答エリアA2に対して行われたと判定した場合(ステップS52;YES)には、CPU25は、板書エリアB内の操作対象位置に入力内容を表示させる(ステップS53)。このときCPU25は、入力内容を電子黒板3Sの黒板IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
ステップS53において操作が板書エリアBの追加回答エリアA2に対して行われなかったと判定した場合(ステップS52;NO)には、CPU25は、上述のステップS10に移行する。
【0062】
次に、電子黒板3Sの表示モードが板書反映教科書モードであるか否かを判定する(ステップS54)。板書反映教科書モードとは、指定問題Q2の問題内回答エリアA1や板書エリアBの追加回答エリアA2に手書き入力が行われた場合に、その入力内容を、電子黒板3Sの指定教科書に反映させる(上書きする)モードである。
ステップS54において電子黒板3Sの表示モードが板書反映教科書モードであると判定した場合(ステップS54;Yes)には、CPU25は、指定問題Q2の問題内回答エリアA1やノートエリアNの追加回答エリアA2に入力されたすべての内容を教科書の内容に反映させ(ステップS55)、上述のステップS10に移行する。
ステップS54において電子黒板3Sの表示モードが板書反映教科書モードではないと判定した場合(ステップS54;NO)には、CPU25は、上述のステップS10に移行する。
【0063】
ステップS40において手書き入力操作またはマーカ入力操作が行われなかったと判定した場合(ステップS40;NO)には、CPU25は、板書反映教科書モードへの移行操作が行われたか否かを判定する(ステップS60)。
【0064】
ステップS60において板書反映教科書モードへの移行操作が行われたと判定した場合(ステップS60;Yes)には、CPU25は、電子黒板3Sの表示モードを板書反映教科書モードに設定し(ステップS61)、上述のステップS55と同様の処理を実行する。
ステップS60において板書反映教科書モードへの移行操作が行われなかったと判定した場合(ステップS60;NO)には、CPU25は、他の処理に移行する。
【0065】
上述のステップS10において電子黒板3Sに対する操作を受信しなかったと判定した場合(ステップS10;No)には、図7に示すように、CPU25は、生徒端末4Sに対する操作を受信したか否かを判定する(ステップS200)。
【0066】
ステップS200において生徒端末4Sに対する操作を受信したと判定した場合(ステップS200;Yes)には、CPU25は、手書き入力操作またはマーカ入力操作が行われたか否かを判定する(ステップS210)。
【0067】
ステップS210において手書き入力操作またはマーカ入力操作が行われたと判定した場合(ステップS210;Yes)には、CPU25は、その操作が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に対して行われたか否かを判定する(ステップS220)。
【0068】
ステップS220において操作が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に対して行われたと判定した場合(ステップS200;Yes)には、CPU25は、その操作対象位置に入力内容を表示させる(ステップS221,図9(b)参照)。このときCPU25は、入力内容を生徒端末4Sの端末IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
【0069】
ステップS220において操作が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に対して行われなかったと判定した場合(ステップS220;NO)には、CPU25は、操作がノートエリアNに新規に作成された追加回答エリアA2に対して行われたか否かを判定する(ステップS222)。
【0070】
ステップS222において操作がノートエリアNに新規に作成された追加回答エリアA2に対して行われたと判定した場合(ステップS222;YES)には、CPU25は、ノートエリアN内の操作対象位置に入力内容を表示させる(ステップS223,図11(b)参照)。このときCPU25は、入力内容を生徒端末4Sの端末IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
ステップS222において操作がノートエリアNに新規に作成された追加回答エリアA2に対して行われなかったと判定した場合(ステップS222;NO)には、CPU25は、上述のステップS10に移行する。
【0071】
次に、生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードであるか否かを判定する(ステップS224)。ノート反映教科書モードとは、指定問題Q2の問題内回答エリアA1やノートエリアNの追加回答エリアA2に手書き入力が行われた場合に、その入力内容を、生徒端末4Sの指定教科書に反映させる(上書きする)モードである。
ステップS224において生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードであると判定した場合(ステップS224;Yes)には、CPU25は、指定問題Q2の問題内回答エリアA1やノートエリアNの追加回答エリアA2に入力されたすべての内容を教科書の内容に反映させ(ステップS225,図17(b)参照)、上述のステップS10に移行する。
ステップS224において生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードではないと判定した場合(ステップS224;NO)には、CPU25は、上述のステップS10に移行する。
【0072】
上述のステップS210において手書き入力操作またはマーカ入力操作が行われなかったと判定した場合(ステップS210;NO)には、CPU25は、生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードに設定されたか否かを判定する(ステップS230)。
ステップS230において生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードに設定されたと判定した場合(ステップS230;YES)には、CPU25は、生徒端末4Sの表示モードをノート反映教科書モードに設定し(ステップS231)、上述のステップS225と同様の処理を実行する。
ステップS230において生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードに設定されていないと判定した場合(ステップS230;NO)には、CPU25は、他の処理に移行する。
【0073】
上述のステップS200において生徒端末4Sに対する操作を受信しなかったと判定した場合(ステップS200;No)には、CPU25は、他の情報を受信したか否かを判定する(ステップS240)。
ステップS230において他の情報を受信したと判定した場合(ステップS240;Yes)には、CPU25は、当該情報に応じた処理を行う一方、受信しなかったと判定した場合(ステップS240;No)には、上述のステップS10に移行する。
【0074】
続いて、図面を参照しつつ、上述の教室サーバ処理を具体的に説明する。
【0075】
[動作例1]
まず、教師が電子黒板3で書籍の閲覧要求を行い(ステップS1;Yes)、閲覧する書籍として教科書を指定し(ステップS5;Yes)、閲覧する章番号及びページ番号を指定すると(ステップS6)、図8(a)に示すように、指定教科書の各ページのうち、指定されたページを含む見開きの教科書データDが電子黒板3Sに送信され、そのディスプレイ310に表示される(ステップS7)。
かかる場合、図9(a)に示すように、生徒端末4Sのディスプレイ410には、前回の処理で最終的に表示された内容がそのまま表示される。
【0076】
次に、教師が電子黒板3Sに対する操作を行い(ステップS10;YES)、図8(a)に示すように、ディスプレイ310中のアイコン50を指定して質問機能の指定操作を行うと(ステップS30;YES)、カーソルポインタCPが出現し、カーソルポインタCPが位置する問題エリアQ1が赤枠で囲まれ識別表示される(ステップS101)。
かかる場合、問題エリアQ1の左側上部には、そのページにおける問題エリアQ1の位置情報52が表示される。位置情報52は、問題エリアQ1(上部)がそのページにおいて先頭位置(0%)から最終位置(100%)までの間のどの位置にあるのかを示すものである。図8(a)では、問題エリアQ1は「27%」の位置に配置されている。
【0077】
次に、教師が赤枠で囲まれた問題エリアQ1を指定すると(ステップS102;YES)、CPU25は、その指定された問題(指定問題Q2)のなかに問題内回答エリアA1があるか否かを判定する(ステップS103,図8(a)参照)。問題内回答エリアA1とは、四角枠状の空白領域や下線が付された空白領域、括弧で囲まれた空白領域、複数の選択肢からいずれかを選択するための領域、問題とその解答とを線で結ぶための空白領域、所定範囲の単なる空白領域など、問題エリアQ1中に付随的に設けられる回答用の領域をいう。
指定問題Q2のなかに問題内回答エリアA1があれば、指定された問題エリアQ1が、図8(b)に示すように、指定問題Q2として電子黒板3Sのディスプレイ310に拡大表示され(ステップS111)、これと連動して生徒端末4Sのディスプレイ410にも、図9(b)に示すように、指定問題Q2が拡大表示される(ステップS112)。
このとき、生徒が拡大表示された指定問題Q2の問題内回答エリアA1に手書き入力すると(ステップS210;YES)、問題内回答エリアA1内の操作対象位置に入力内容が表示される(ステップS221)。
【0078】
[動作例2]
次に、教師が電子黒板3Sに対する操作を行い(ステップS8;Yes)、図10(a)に示すように、ディスプレイ310中のアイコン50を指定して質問機能の指定操作を行うと(ステップS30;YES)、ディスプレイ310の表示がもとの指定教科書の内容に戻るとともに、カーソルポインタCPが出現し、カーソルポインタCPが位置する問題エリアQ1が赤枠で囲まれ識別表示される(ステップS101)。
かかる場合、図11(a)に示すように、生徒端末4Sのディスプレイ410には、前回の処理で最終的に表示された内容がそのまま表示される。図11(a)では、動作例1において、生徒が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に手書き入力した内容が表示されている。
【0079】
次に、教師が赤枠で囲まれた問題エリアQ1を指定すると(ステップS102;YES)、図10(b)に示すように、電子黒板3Sのディスプレイ310において、下側にアイコン54が自動的に表示されるとともに、右側に教科書表示エリアKが作成されて当該教科書表示エリアKに教科書が1ページ分表示され、左側に板書エリアBが作成されて現在の日付および曜日「20110216(水)」と、現時点で教科書表示エリアKに表示されている教科書のページ数「P45」とが表示される(ステップS123)。
同時に、ディスプレイ310において、問題エリアQ1の左側下部に「+」のマークが挿入され、板書エリアBの空白エリアB1に対して問題エリアQ1が指定問題Q2としてコピー表示され、空白エリアB1の指定問題Q2の下部エリアに対して新たに追加回答エリアA2が作成され、追加回答エリアA2が青枠で囲まれ表示される(ステップS121)。
【0080】
これと連動して生徒端末4Sのディスプレイ410においても、図11(b)に示すように、電子黒板3Sのディスプレイ310と同様に、ディスプレイ410において、問題エリアQ1の左側下部に「+」のマークが挿入され、ノートエリアNの空白エリアB1に対して問題エリアQ1が指定問題Q2としてコピー表示され、空白エリアB1の指定問題Q2の下部エリアに対して新たに追加回答エリアA2が作成され、追加回答エリアA2が青枠で囲まれ表示される(ステップS122)。
このとき、生徒が追加回答エリアA2に手書き入力すると(ステップS210;YES)、追加回答エリアA2内の操作対象位置に入力内容が表示される(ステップS223)。
【0081】
[動作例3]
次に、教師が電子黒板3Sに対する操作を行い(ステップS10;YES)、図12(a)に示すように、ディスプレイ310中のアイコン50を指定して質問機能の指定操作を行うと(ステップS30;YES)、ディスプレイ310の表示がもとの指定教科書の内容に戻るとともに、カーソルポインタCPが出現し、カーソルポインタCPが位置する問題エリアQ1が赤枠で囲まれ識別表示される(ステップS101)。
かかる状態ではまだ黒板の問題が指定前であるので、図13(a)に示すように、生徒端末4Sのディスプレイ410には、前回の処理で最終的に表示された内容がそのまま表示される。図13(a)では、動作例2において、生徒が追加回答エリアA2に手書き入力した内容が表示されている。
【0082】
次に、教師が赤枠で囲まれた問題エリアQ1を指定すると(ステップS102;YES)、指定された問題エリアQ1が、図12(b)に示すように、指定問題Q2として電子黒板3Sのディスプレイ310に拡大表示され(ステップS111)、これと連動して生徒端末4Sのディスプレイ410にも、図13(b)に示すように、指定問題Q2が拡大表示される(ステップS112)。
このとき、生徒が拡大表示された指定問題Q2の問題内回答エリアA1に手書き入力すると(ステップS210;YES)、問題内回答エリアA1内の操作対象位置に入力内容が表示される(ステップS221)。
【0083】
[動作例4]
次に、教師が電子黒板3Sに対する操作を行い(ステップS10;Yes)、図14(a)に示すように、電子黒板3Sのディスプレイ310中のアイコン54を指定して板書機能の指定操作を行うと(ステップS20;Yes)、図14(b)に示すように、電子黒板3Sのディスプレイ310の右側に教科書表示エリアKが作成されて当該教科書表示エリアKに教科書が1ページ分表示されるとともに、ディスプレイ310の左側に板書エリアBが作成されて現在の日付および曜日「20110216(水)」と、現時点で教科書表示エリアKに表示されている教科書のページ数「P10」と、前回までの処理で板書エリアBに表示された内容とが表示される(ステップS21)。
図14(b)では、現在の日付および曜日や教科書のページ数に加え、動作例2で板書エリアBに表示された指定問題Q2および追加回答エリアA2が表示されている。
かかる場合、図15(a)に示すように、生徒端末4Sのディスプレイ410には、前回の処理で最終的に表示された内容がそのまま表示される。図15(a)では、動作例3において、生徒が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に手書き入力した内容が表示されている。
【0084】
次に、電子黒板3Sのディスプレイ310中のアイコン50を指定して質問機能の指定操作を行うと(ステップS30;YES)、図14(b)に示すように、カーソルポインタCPが出現し、カーソルポインタCPが位置する問題エリアQ1が赤枠で囲まれ識別表示される(ステップS101)。
【0085】
次に、教師が赤枠で囲まれた問題エリアQ1を指定すると(ステップS102;YES)、図14(b)に示すように、電子黒板3Sのディスプレイ310において、板書エリアBの空白エリアB1に対して問題エリアQ1が指定問題Q2としてコピー表示される(ステップS113)。
これと連動して生徒端末4Sのディスプレイ410においても、図15(b)に示すように、下側にアイコン64が自動的に表示されるなど、電子黒板3Sのディスプレイ310と同様の内容が表示される(ステップS114)。
このとき、生徒が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に手書き入力すると(ステップS210;YES)、問題内回答エリアA1内の操作対象位置に入力内容が表示される(ステップS221)。
【0086】
この状態において、再度、電子黒板3Sのディスプレイ310中のアイコン50を指定して質問機能の指定操作を行うと(ステップS30;YES)、図16に示すように、カーソルポインタCPが出現し、カーソルポインタCPが位置する問題エリアQ1が赤枠で囲まれ識別表示される(ステップS101)。
【0087】
次に、教師が赤枠で囲まれた問題エリアQ1を指定すると(ステップS102;YES)、図16に示すように、電子黒板3Sのディスプレイ310において、板書エリアBの空白エリアB1に対して問題エリアQ1が指定問題Q2としてコピー表示される(ステップS113)。
これと連動して生徒端末4Sのディスプレイ410においても、図17(a)に示すように、電子黒板3Sのディスプレイ310と同様の内容が表示される(ステップS114)。
このとき、生徒が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に手書き入力すると(ステップS210;YES)、問題内回答エリアA1内の操作対象位置に入力内容が表示される(ステップS221)。
【0088】
次に、生徒がノート反映教科書モードへの移行操作を行うと(ステップS230;Yes)、生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードに設定され(ステップS231)、動作例1〜動作例4においてこれまで指定問題Q2の問題内回答エリアA1やノートエリアNの追加回答エリアA2に入力してきたすべての内容が、図17(b)に示すように、生徒端末4Sのディスプレイ410に表示され、それら入力内容が生徒端末4Sの教科書中に反映される(ステップS225)。
なお、本動作例においては、生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードでない場合には、ディスプレイ410の右下部分に授業の教科名(「算数1年」など)が表示され(図17(a)参照)、ノート反映教科書モードである場合には、その旨を示す「板書」のマークが教科名の手前側に表示されるようになっている(図17(b)参照)。
【0089】
以上のように、本実施形態の授業支援システム1によれば、電子黒板3Sに表示された指定教科書のなかから、問題エリアQ1を選択・指定するだけで、その問題エリアQ1を指定教科書中で識別表示したり、指定問題Q2を特定的に拡大表示またはコピー表示したりすることができる。
かかる場合に、指定問題Q2のなかに問題内回答エリアA1があるときは、問題内回答エリアA1に対しそのまま回答することができるし、指定問題Q2のなかに問題内回答エリアA1がないときも、新規に追加回答エリアA2が作成されるから、追加回答エリアA2に対して回答することができ、選択・指定されたいかなる問題に対しても回答を求めることができる。
現実に問題内回答エリアA1や追加回答エリアA2に手書き入力した場合には、その手書き入力した内容は問題内回答エリアA1および追加回答エリアA2に表示されるから、教師と生徒とが互いに指定教科書の内容に沿って同時に学習することができるし、その手書き入力した内容はそのまま指定教科書中にも反映させることができるから、指定教科書の内容を復習することも可能である。
【0090】
なお、上記の実施の形態における各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0091】
例えば、上記の実施形態では、サーバ2が電子黒板3および生徒端末4での表示内容を制御することとして説明したが、電子黒板3や生徒端末4がそれぞれ自機の表示内容を制御することとしても良い。
より具体的には、電子黒板3が上述の授業支援プログラム240と同様のプログラムを記憶し、このプログラムに基づいて図4〜図7における自機内での処理を行うこととしてもよいし、生徒端末4が上述の授業支援プログラム240と同様のプログラムを記憶し、このプログラムに基づいて図4,図5(ステップS10,S20,S21,S30),図6,図7における自機内での処理を行うこととしてもよい。
これらの場合であっても、指定問題Q2のなかに問題内回答エリアA1があれば、問題内回答エリアA1に回答することができるし、問題内回答エリアA1がなければ、新規に追加回答エリアA2が作成され、追加回答エリアA2に回答することができる。
現実に問題内回答エリアA1や追加回答エリアA2に手書き入力した場合には、その手書き入力した内容は、問題内回答エリアA1および追加回答エリアA2に表示され指定教科書の内容に沿って学習することができるし、そのまま指定教科書中にも反映させることができるから、指定教科書の内容を復習することも可能である。
【0092】
また、授業支援プログラム240がサーバ2や電子黒板3、生徒端末4に記憶されることとして説明したが、これらに対して着脱可能なメモリカード、CD等の記憶媒体に記憶されることとしてもよい。
さらに、電子黒板3はディスプレイ310を有することとして説明したが、代わりにプロジェクターを有することとしてもよい。
【0093】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段の板書エリアに表示させる第1の回答表示手段と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段の板書エリアに表示させる第2の回答表示手段と、
を備えることを特徴とする電子黒板。
<請求項2>
請求項1に記載の電子黒板において、
前記第1の回答表示手段により表示された前記指定問題内の回答エリアに対して前記入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、当該指定問題内の回答エリアに表示させる第1の入力表示手段と、
前記第2の回答表示手段により表示された前記追加回答エリアに対して前記入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、当該追加回答エリアに表示させる第2の入力表示手段と、
を備えることを特徴とする電子黒板。
<請求項3>
請求項2に記載の電子黒板において、
前記第1の入力表示手段または前記第2の入力表示手段による各表示内容を、教科書の内容に反映させた状態で、前記表示手段に表示させる反映表示手段を備えることを特徴とする電子黒板。
<請求項4>
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段のノートエリアに表示させる第1の回答表示手段と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段のノートエリアに表示させる第2の回答表示手段と、
を備えることを特徴とする生徒端末。
<請求項5>
請求項4に記載の生徒端末において、
前記第1の回答表示手段により表示された前記指定問題内の回答エリアに対して前記入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、当該指定問題内の回答エリアに表示させる第1の入力表示手段と、
前記第2の回答表示手段により表示された前記追加回答エリアに対して前記入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、当該追加回答エリアに表示させる第2の入力表示手段と、
を備えることを特徴とする生徒端末。
<請求項6>
請求項5に記載の生徒端末において、
前記第1の入力表示手段または前記第2の入力表示手段による各表示内容を、教科書の内容に反映させた状態で、前記表示手段に表示させる反映表示手段を備えることを特徴とする生徒端末。
<請求項7>
電子黒板および生徒端末との間で通信可能なサーバであって、
前記電子黒板は、
ユーザから入力を受ける黒板側入力手段と、
教科書の内容を表示する黒板側表示手段であって、前記黒板側入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な前記黒板側表示手段と、
を備え、
前記生徒端末は、
ユーザから入力を受ける端末側入力手段と、
教科書の内容を表示する端末側表示手段であって、前記端末側入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な前記端末側表示手段と、
を備え、
当該サーバは、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに識別表示させる識別表示手段と、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに拡大表示させるか、または前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第1の回答表示手段と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第2の回答表示手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
<請求項8>
請求項7に記載のサーバにおいて、
前記第1の回答表示手段により表示された前記指定問題内の回答エリアに対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、前記黒板側表示手段の当該指定問題内の回答エリアに表示させる第1の黒板側入力表示手段と、
前記第2の回答表示手段により表示された前記追加回答エリアに対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、前記黒板側表示手段の当該追加回答エリアに表示させる第2の黒板側入力表示手段と、
前記第1の回答表示手段により表示された前記指定問題内の回答エリアに対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、前記端末側表示手段の当該指定問題の回答エリアに表示させる第1の端末側入力表示手段と、
前記第2の回答表示手段により表示された前記追加回答エリアに対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、前記端末側表示手段の当該追加回答エリアに表示させる第2の端末側入力表示手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
<請求項9>
請求項8に記載のサーバにおいて、
前記第1の黒板側入力表示手段または前記第2の黒板側入力表示手段による各表示内容を、教科書の内容に反映させた状態で、前記黒板側表示手段に表示させる黒板側反映表示手段と、
前記第1の端末側入力表示手段または前記第2の端末側入力表示手段による各表示内容を、教科書の内容に反映させた状態で、前記端末側表示手段に表示させる端末側反映表示手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
<請求項10>
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
を備えるコンピュータに、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示機能と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定機能と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段の板書エリアに表示させる第1の回答表示機能と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段の板書エリアに表示させる第2の回答表示機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
<請求項11>
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
を備えるコンピュータに、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示機能と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定機能と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段のノートエリアに表示させる第1の回答表示機能と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段のノートエリアに表示させる第2の回答表示機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
<請求項12>
ユーザから入力を受ける黒板側入力手段と、教科書の内容を表示する黒板側表示手段であって、前記黒板側入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な前記黒板側表示手段と、を備える電子黒板と、
ユーザから入力を受ける端末側入力手段と、教科書の内容を表示する端末側表示手段であって、前記端末側入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な前記端末側表示手段と、を備える生徒端末と、
の間で通信可能なコンピュータに、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに識別表示させる識別表示機能と、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定機能と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに拡大表示させるか、または前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第1の回答表示機能と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第2の回答表示機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0094】
2 サーバ
3 電子黒板
4 生徒端末
240 授業支援プログラム
A1 問題内回答エリア
A2 追加回答エリア
B 板書エリア
B1 空白エリア
K 教科書表示エリア
N ノートエリア
Q1 問題エリア
Q2 指定問題
【技術分野】
【0001】
本発明は電子黒板、生徒端末、サーバおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、教育現場においては、電子黒板や生徒端末と呼ばれる情報表示装置が使用されており、これらの情報表示装置を用いた授業では、電子黒板に教師が入力した文字などが生徒端末に送信され、生徒端末で入力した文字などが電子黒板に送信されるようになっている(たとえば特許文献1参照)。
ところで、先行技術のような、パソコンと生徒端末とを用いた授業支援システムにおいても、教師がデジタル教科書中の問題を選択・指定し、生徒からその回答を求めるということは日常的に行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4001464号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、デジタル教科書においては、教師の選択・指定する問題に対する生徒の回答(回答エリア)があらかじめシステムに適合するように準備されている必要があり、たとえば、紙の教科書をスキャナでスキャンしてpdf化したり、単に文字認識でテキスト化したりしたようなデジタル教科書では、回答エリアの準備されていない問題を選択・指定した場合、それに対し回答を求めることができない。
したがって、本発明の主な目的は、選択・指定されたいかなる問題に対しても回答を求めることができる電子黒板、生徒端末、サーバおよびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様にかかる電子黒板は、
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段の板書エリアに表示させる第1の回答表示手段と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段の板書エリアに表示させる第2の回答表示手段と、
を備えることを特徴とする。
【0006】
本発明の第2の態様にかかる生徒端末は、
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段のノートエリアに表示させる第1の回答表示手段と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段のノートエリアに表示させる第2の回答表示手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
本発明の第3の態様にかかるサーバは、
電子黒板および生徒端末との間で通信可能なサーバであって、
前記電子黒板は、
ユーザから入力を受ける黒板側入力手段と、
教科書の内容を表示する黒板側表示手段であって、前記黒板側入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な前記黒板側表示手段と、
を備え、
前記生徒端末は、
ユーザから入力を受ける端末側入力手段と、
教科書の内容を表示する端末側表示手段であって、前記端末側入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な前記端末側表示手段と、
を備え、
当該サーバは、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに識別表示させる識別表示手段と、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに拡大表示させるか、または前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第1の回答表示手段と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第2の回答表示手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、選択・指定されたいかなる問題に対しても回答を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】授業支援システムの概略構成を示す図である。
【図2】サーバの概略構成を示すブロック図である。
【図3】電子黒板及び生徒端末の概略構成を示すブロック図である。
【図4】教室サーバ処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】教室サーバ処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】教室サーバ処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】教室サーバ処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】電子黒板のディスプレイの表示内容を示す図である。
【図9】生徒端末のディスプレイの表示内容を示す図である。
【図10】電子黒板のディスプレイの表示内容を示す図である。
【図11】生徒端末のディスプレイの表示内容を示す図である。
【図12】電子黒板のディスプレイの表示内容を示す図である。
【図13】生徒端末のディスプレイの表示内容を示す図である。
【図14】電子黒板のディスプレイの表示内容を示す図である。
【図15】生徒端末のディスプレイの表示内容を示す図である。
【図16】電子黒板のディスプレイの表示内容を示す図である。
【図17】生徒端末のディスプレイの表示内容を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態の一例を詳細に説明する。
ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0011】
図1は、本実施の形態における授業支援システム1の概略構成を示す図である。
この図に示すように、本実施の形態における授業支援システム1は、サーバ2と、電子黒板3と、生徒端末4とを備えている。
【0012】
[サーバ]
サーバ2は、複数の学校の電子黒板3や生徒端末4に対して機能やデータを提供するものであり、図2に示すように、表示部21と、入力部22と、通信部23と、記憶部24と、CPU25等とを備えて構成されている。
【0013】
表示部21は、ディスプレイ210を備えており、CPU25から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ210に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ210は、いわゆるタッチパネル221と一体的に形成されており、ユーザによるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0014】
入力部22は、キー群220や上述のタッチパネル221を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル221の位置に対応する信号をCPU25に出力するようになっている。
【0015】
通信部23は、複数の電子黒板3や生徒端末4との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、無線通信を行うようになっている。
【0016】
記憶部24は、サーバ2の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU25の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部24は、本発明に係る授業支援プログラム240と、書籍データベース241と、板書・ノートデータベース242と、IDデータベース243等とを記憶している。
【0017】
授業支援プログラム240は、後述の教室サーバ処理(図4〜図7参照)をCPU25に実行させるためのプログラムである。
【0018】
書籍データベース241は、授業で使用される書籍についてデータを記憶しており、例えば、各教科書について教科書データDを記憶している。なお、本実施の形態における教科書データDは、教科書をPDF形式で画像化したデータとなっている。
【0019】
IDデータベース243は、サーバ2にアクセスし得る電子黒板3及び生徒端末4のIDコード(以下、黒板ID,端末IDとする)と、これら電子黒板3及び生徒端末4の属する教室のIDコード(以下、教室IDとする)とを対応付けて複数記憶している。
【0020】
板書・ノートデータベース242は、電子黒板3で入力される板書の内容を、その教科と、当該電子黒板3の黒板IDとに対応付けるとともに、生徒端末4で入力されるノートの内容を、その教科と、当該生徒端末4の端末IDとに対応付けてそれぞれ記憶するようになっている。
【0021】
CPU25は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、サーバ2を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU25は、入力部22から入力される操作信号等に応じて記憶部24に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU25は、処理結果を表示部21に適宜出力させる。
【0022】
[電子黒板]
電子黒板3は、教室に設置されて授業に用いられるものであり、図3に示すように、表示部31と、入力部32と、通信部33と、記憶部34と、CPU35等とを備えて構成されている。
【0023】
表示部31は、ディスプレイ310を備えており、CPU35から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ310に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ310は、いわゆるタッチパネル321と一体的に形成されており、ユーザ(教師)によるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0024】
入力部32は、キー群320や上述のタッチパネル321を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル321の位置に対応する信号をCPU35に出力するようになっている。
【0025】
通信部33は、サーバ2との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、無線通信を行うようになっている。なお、本実施の形態においては、通信部33はサーバ2を介して生徒端末4と通信するようになっているが、生徒端末4と直接通信することとしても良い。
【0026】
記憶部34は、電子黒板3の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU35の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部34は、IDテーブル343等を記憶している。
【0027】
IDテーブル343は、自機の黒板IDと、自機の属する教室の教室IDとを対応付けて記憶している。
【0028】
CPU35は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、電子黒板3を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU35は、入力部32から入力される操作信号等に応じて記憶部34に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU35は、処理結果を表示部31に適宜出力させる。
【0029】
[生徒端末]
生徒端末4は、生徒に所持されて授業に用いられるものであり、図3に示すように、表示部41と、入力部42と、通信部43と、記憶部44と、CPU45等とを備えて構成されている。
【0030】
表示部41は、ディスプレイ410を備えており、CPU45から入力される表示信号に基づいて各種情報をディスプレイ410に表示するようになっている。なお、本実施の形態におけるディスプレイ410は、いわゆるタッチパネル421と一体的に形成されており、ユーザ(生徒)によるタッチ操作を受け付け可能となっている。
【0031】
入力部42は、キー群420や上述のタッチパネル421を備えており、押下されたキーの種類やタッチパネル421の位置に対応する信号をCPU45に出力するようになっている。
【0032】
通信部43は、サーバ2との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、無線通信を行うようになっている。なお、本実施の形態においては、通信部43はサーバ2を介して電子黒板3と通信するようになっているが、電子黒板3と直接通信することとしても良い。
【0033】
記憶部44は、生徒端末4の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するとともに、CPU45の作業領域として機能するメモリである。本実施の形態においては、記憶部44は、IDテーブル443等を記憶している。
【0034】
IDテーブル443は、自機の端末IDと、自機の属する教室の教室IDとを対応付けて記憶している。
【0035】
CPU45は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、生徒端末4を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU45は、入力部42から入力される操作信号等に応じて記憶部44に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU45は、処理結果を表示部41に適宜出力させる。
【0036】
[動作]
続いて、サーバ2による教室サーバ処理について、図4〜図7を参照しつつ説明する。
【0037】
この教室サーバ処理においては、まずCPU25は、図4に示すように、教師の操作によって何れかの電子黒板3が書籍の閲覧要求を受けるか否かを判定し(ステップS1)、受けないと判定した場合(ステップS1;No)には他の処理へ移行する。
【0038】
ステップS1において何れかの電子黒板3が書籍の閲覧要求を受けたと判定した場合(ステップS1;Yes)には、CPU25は、閲覧要求を受けた電子黒板3(以下、他の電子黒板3と区別して電子黒板3Sとする)から、当該電子黒板3SのIDテーブル343に記憶された黒板ID及び教室IDを受信する(ステップS2)。
【0039】
次に、CPU25は、受信した教室IDで示される教室での授業用に、電子黒板3Sと、当該電子黒板3Sに対応する各生徒端末4(以下、他の生徒端末4と区別して生徒端末4Sとする)とのための作業領域を記憶部24内に作成する(ステップS3)。
【0040】
次に、CPU25は、閲覧する書籍の指定情報を電子黒板3Sから受信した後(ステップS4)、教科書が指定されているか否かを判定し(ステップS5)、指定されていないと判定した場合(ステップS5;No)には他の処理へ移行する。
【0041】
ステップS5において教科書が指定されていると判定した場合(ステップS5;Yes)には、CPU25は、閲覧する章番号及びページ番号の指定情報か、或いは前回の教室サーバ処理において最後に表示していたページの指定情報を電子黒板3Sから受信する(ステップS6)。
【0042】
次に、CPU25は、ステップS4で指定された教科書(以下、指定教科書とする)のうち、ステップS6で指定されたページを含む見開きの教科書データDを電子黒板3Sに送信し、そのディスプレイ310に表示させる(ステップS7)。
【0043】
次に、図5に示すように、CPU25は、電子黒板3Sに対する操作を受信したか否かを判定し(ステップS10)、受信したと判定した場合(ステップS10;Yes)には、電子黒板3Sで板書機能の指定操作が行われたか否かを判定する(ステップS20)。ここで、板書機能とは、電子黒板3Sのディスプレイ310に板書エリアBを表示させるとともに(図10(b)参照)、生徒端末4のディスプレイ410にノートエリアNを表示させる機能である(図11(b)参照)。更に、板書エリアBとは、教師が板書を行うためのエリアであり、ノートエリアNとは、生徒がノートをとるためのエリアである。
【0044】
ステップS20において板書機能の指定操作が行われたと判定した場合(ステップS20;Yes)には、CPU25は電子黒板3Sのディスプレイ310に板書エリアBを作成して表示させ(ステップS21)、上述のステップS10に移行する。より詳細には、これらのステップS21においてCPU25は、ディスプレイ310の右側に教科書表示エリアK(図10(b)参照)を作成して当該教科書表示エリアKに教科書を1ページ分表示させるとともに、ディスプレイ310の左側に板書エリアBを作成して現在の日付と、現時点で教科書表示エリアKに表示されている教科書のページ数とを表示させる。
【0045】
ステップS20において板書機能の指定操作が行われなかったと判定した場合(ステップS20;No)には、CPU25は、電子黒板3Sで質問機能の操作が選択されたか否かを判定する(ステップS30)。
【0046】
ステップ30において質問機能の操作が指定されたと判定した場合(ステップS30;YES)には、図6に示すように、CPU25は、カーソルポインタCPが指定教科書の問題エリアQ1に位置しているかどうかを判定し(ステップS100,図8(a)参照)、カーソルポインタCPが問題エリアQ1に位置するまでこれを繰り返す(ステップS100;NO)。問題エリアQ1とは、指定教科書中に含まれる問題が記載されたエリアであって問題ごとに区画されたエリアである。
【0047】
ステップS100においてカーソルポインタCPが問題エリアQ1に位置したと判定した場合(ステップS100;YES)には、CPU25は、カーソルポインタCPが位置している問題エリアQ1を赤枠で囲んで他のエリアと識別しうるように、電子黒板3Sのディスプレイ310に表示させる(ステップS101)。
【0048】
次に、CPU25は、赤枠で囲んだ問題エリアQ1が指定されたか否かを判定する(ステップS102)。
ステップS102において問題エリアQ1が指定されなかったと判定した場合(ステップS102;NO)には、CPU25は、上述のステップS100に移行する。
【0049】
ステップS102において問題エリアQ1が指定されたと判定した場合(ステップS102;YES)には、CPU25は、その指定された問題(指定問題Q2)のなかに回答エリア(問題内回答エリアA1)があるか否かを判定する(ステップS103,図8(a)参照)。問題内回答エリアA1とは、四角枠状の空白領域や下線が付された空白領域、括弧で囲まれた空白領域、複数の選択肢からいずれかを選択するための領域、問題とその解答とを線で結ぶための空白領域、所定範囲の単なる空白領域など、問題エリアQ1中に付随的に設けられる回答用の領域をいう。
【0050】
ステップS103において指定問題Q2のなかに問題内回答エリアA1があると判定した場合(ステップS103;YES)には、CPU25は、電子黒板3Sで板書機能が指定されディスプレイ310に板書エリアBが表示されているか否かを判定する(ステップS110)。
【0051】
ステップS110において板書エリアBが表示されていないと判定した場合(ステップS110;NO)には、CPU25は、電子黒板3Sのディスプレイ310に対し、指定問題Q2を拡大表示させる(S111,図8(b)参照)。このとき、CPU25は、拡大表示させた内容を電子黒板3Sの黒板IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
次に、CPU25は、電子黒板3Sと同様の内容を生徒端末4Sのディスプレイ410に表示させ(S112)、上述のステップS10に移行する。このとき、CPU25は、生徒端末4Sに表示させた内容を生徒端末4Sの端末IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
【0052】
ステップS110において板書エリアBが表示されていると判定した場合(ステップS110;YES)には、CPU25は、電子黒板3Sのディスプレイ310の板書エリアBで空白になっているエリア(空白エリアB1)のうち、その上部のエリアに対し、指定問題Q2をコピー表示させる(S113,図14(b)参照)。このとき、CPU25は、板書エリアBの空白エリアB1に表示させた内容を電子黒板3Sの黒板IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
次に、CPU25は、電子黒板3Sと同様の内容を生徒端末4Sのディスプレイ410に表示させ(S114)、上述のステップS10に移行する。このとき、CPU25は、生徒端末4Sに表示させた内容を生徒端末4Sの端末IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
【0053】
ステップS103において指定問題Q2のなかに問題内回答エリアA1がないと判定した場合(ステップS103;NO)には、CPU25は、電子黒板3Sで板書機能が指定されディスプレイ310に板書エリアBが表示されているか否かを判定する(ステップS120)。
【0054】
ステップS120において板書エリアBが表示されていると判定した場合(ステップS120;YES)には、CPU25は、(1)〜(3)の処理を実行する(ステップS121,図10(b)参照)。
(1)指定された問題エリアQ1の下部に「+」などのマークを挿入させる
(2)板書エリアBの空白エリアB1のうち、その上部のエリアに対し、指定問題Q2をコピー表示させる
(3)板書エリアBの空白エリアB1のうち、コピー表示させた指定問題Q2の下部のエリアに対し、新規に追加回答エリアA2を作成し、追加回答エリアA2を青枠で囲んで表示させる
追加回答エリアA2とは、問題内回答エリアA1とは異なり、問題エリアQ1中に回答用の領域が付随的に設けられていない場合に、新たに作成される回答用の空白領域をいう。
このとき、CPU25は、板書エリアBの空白エリアB1に表示させた内容を電子黒板3Sの黒板IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
【0055】
次に、CPU25は、電子黒板3Sと同様の内容を生徒端末4Sのディスプレイ410に表示させ(S122)、上述のステップS10に移行する。このとき、CPU25は、生徒端末4Sに表示させた内容を生徒端末4Sの端末IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
【0056】
ステップS120において板書エリアBが表示されていないと判定した場合(ステップS120;NO)には、CPU25は、上述したステップS21と同様に、電子黒板3Sのディスプレイ310に板書エリアBを作成して表示させ(ステップS123)、上述のステップS121に移行する。
【0057】
上述のステップ30において質問機能の操作が選択されなかったと判定した場合(ステップS30;NO)には、図5に示すように、CPU25は、手書き入力操作またはマーカ入力操作が行われたか否かを判定する(ステップS40)。
【0058】
ステップS40において手書き入力操作またはマーカ入力操作が行われたと判定した場合(ステップS40;Yes)には、CPU25は、その操作が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に対して行われたか否かを判定する(ステップS50)。
【0059】
ステップS50において操作が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に対して行われたと判定した場合(ステップS50;Yes)には、CPU25は、その操作対象位置に入力内容を表示させる(ステップS51)。このときCPU25は、入力内容を電子黒板3Sの黒板IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
【0060】
ステップS50において操作が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に対して行われなかったと判定した場合(ステップS50;NO)には、CPU25は、操作が板書エリアBに新規に作成された追加回答エリアA2に対して行われたか否かを判定する(ステップS52)。
【0061】
ステップS52において操作が板書エリアBに新規に作成された追加回答エリアA2に対して行われたと判定した場合(ステップS52;YES)には、CPU25は、板書エリアB内の操作対象位置に入力内容を表示させる(ステップS53)。このときCPU25は、入力内容を電子黒板3Sの黒板IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
ステップS53において操作が板書エリアBの追加回答エリアA2に対して行われなかったと判定した場合(ステップS52;NO)には、CPU25は、上述のステップS10に移行する。
【0062】
次に、電子黒板3Sの表示モードが板書反映教科書モードであるか否かを判定する(ステップS54)。板書反映教科書モードとは、指定問題Q2の問題内回答エリアA1や板書エリアBの追加回答エリアA2に手書き入力が行われた場合に、その入力内容を、電子黒板3Sの指定教科書に反映させる(上書きする)モードである。
ステップS54において電子黒板3Sの表示モードが板書反映教科書モードであると判定した場合(ステップS54;Yes)には、CPU25は、指定問題Q2の問題内回答エリアA1やノートエリアNの追加回答エリアA2に入力されたすべての内容を教科書の内容に反映させ(ステップS55)、上述のステップS10に移行する。
ステップS54において電子黒板3Sの表示モードが板書反映教科書モードではないと判定した場合(ステップS54;NO)には、CPU25は、上述のステップS10に移行する。
【0063】
ステップS40において手書き入力操作またはマーカ入力操作が行われなかったと判定した場合(ステップS40;NO)には、CPU25は、板書反映教科書モードへの移行操作が行われたか否かを判定する(ステップS60)。
【0064】
ステップS60において板書反映教科書モードへの移行操作が行われたと判定した場合(ステップS60;Yes)には、CPU25は、電子黒板3Sの表示モードを板書反映教科書モードに設定し(ステップS61)、上述のステップS55と同様の処理を実行する。
ステップS60において板書反映教科書モードへの移行操作が行われなかったと判定した場合(ステップS60;NO)には、CPU25は、他の処理に移行する。
【0065】
上述のステップS10において電子黒板3Sに対する操作を受信しなかったと判定した場合(ステップS10;No)には、図7に示すように、CPU25は、生徒端末4Sに対する操作を受信したか否かを判定する(ステップS200)。
【0066】
ステップS200において生徒端末4Sに対する操作を受信したと判定した場合(ステップS200;Yes)には、CPU25は、手書き入力操作またはマーカ入力操作が行われたか否かを判定する(ステップS210)。
【0067】
ステップS210において手書き入力操作またはマーカ入力操作が行われたと判定した場合(ステップS210;Yes)には、CPU25は、その操作が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に対して行われたか否かを判定する(ステップS220)。
【0068】
ステップS220において操作が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に対して行われたと判定した場合(ステップS200;Yes)には、CPU25は、その操作対象位置に入力内容を表示させる(ステップS221,図9(b)参照)。このときCPU25は、入力内容を生徒端末4Sの端末IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
【0069】
ステップS220において操作が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に対して行われなかったと判定した場合(ステップS220;NO)には、CPU25は、操作がノートエリアNに新規に作成された追加回答エリアA2に対して行われたか否かを判定する(ステップS222)。
【0070】
ステップS222において操作がノートエリアNに新規に作成された追加回答エリアA2に対して行われたと判定した場合(ステップS222;YES)には、CPU25は、ノートエリアN内の操作対象位置に入力内容を表示させる(ステップS223,図11(b)参照)。このときCPU25は、入力内容を生徒端末4Sの端末IDに対応づけて板書・ノートデータベース242に記憶させる。
ステップS222において操作がノートエリアNに新規に作成された追加回答エリアA2に対して行われなかったと判定した場合(ステップS222;NO)には、CPU25は、上述のステップS10に移行する。
【0071】
次に、生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードであるか否かを判定する(ステップS224)。ノート反映教科書モードとは、指定問題Q2の問題内回答エリアA1やノートエリアNの追加回答エリアA2に手書き入力が行われた場合に、その入力内容を、生徒端末4Sの指定教科書に反映させる(上書きする)モードである。
ステップS224において生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードであると判定した場合(ステップS224;Yes)には、CPU25は、指定問題Q2の問題内回答エリアA1やノートエリアNの追加回答エリアA2に入力されたすべての内容を教科書の内容に反映させ(ステップS225,図17(b)参照)、上述のステップS10に移行する。
ステップS224において生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードではないと判定した場合(ステップS224;NO)には、CPU25は、上述のステップS10に移行する。
【0072】
上述のステップS210において手書き入力操作またはマーカ入力操作が行われなかったと判定した場合(ステップS210;NO)には、CPU25は、生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードに設定されたか否かを判定する(ステップS230)。
ステップS230において生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードに設定されたと判定した場合(ステップS230;YES)には、CPU25は、生徒端末4Sの表示モードをノート反映教科書モードに設定し(ステップS231)、上述のステップS225と同様の処理を実行する。
ステップS230において生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードに設定されていないと判定した場合(ステップS230;NO)には、CPU25は、他の処理に移行する。
【0073】
上述のステップS200において生徒端末4Sに対する操作を受信しなかったと判定した場合(ステップS200;No)には、CPU25は、他の情報を受信したか否かを判定する(ステップS240)。
ステップS230において他の情報を受信したと判定した場合(ステップS240;Yes)には、CPU25は、当該情報に応じた処理を行う一方、受信しなかったと判定した場合(ステップS240;No)には、上述のステップS10に移行する。
【0074】
続いて、図面を参照しつつ、上述の教室サーバ処理を具体的に説明する。
【0075】
[動作例1]
まず、教師が電子黒板3で書籍の閲覧要求を行い(ステップS1;Yes)、閲覧する書籍として教科書を指定し(ステップS5;Yes)、閲覧する章番号及びページ番号を指定すると(ステップS6)、図8(a)に示すように、指定教科書の各ページのうち、指定されたページを含む見開きの教科書データDが電子黒板3Sに送信され、そのディスプレイ310に表示される(ステップS7)。
かかる場合、図9(a)に示すように、生徒端末4Sのディスプレイ410には、前回の処理で最終的に表示された内容がそのまま表示される。
【0076】
次に、教師が電子黒板3Sに対する操作を行い(ステップS10;YES)、図8(a)に示すように、ディスプレイ310中のアイコン50を指定して質問機能の指定操作を行うと(ステップS30;YES)、カーソルポインタCPが出現し、カーソルポインタCPが位置する問題エリアQ1が赤枠で囲まれ識別表示される(ステップS101)。
かかる場合、問題エリアQ1の左側上部には、そのページにおける問題エリアQ1の位置情報52が表示される。位置情報52は、問題エリアQ1(上部)がそのページにおいて先頭位置(0%)から最終位置(100%)までの間のどの位置にあるのかを示すものである。図8(a)では、問題エリアQ1は「27%」の位置に配置されている。
【0077】
次に、教師が赤枠で囲まれた問題エリアQ1を指定すると(ステップS102;YES)、CPU25は、その指定された問題(指定問題Q2)のなかに問題内回答エリアA1があるか否かを判定する(ステップS103,図8(a)参照)。問題内回答エリアA1とは、四角枠状の空白領域や下線が付された空白領域、括弧で囲まれた空白領域、複数の選択肢からいずれかを選択するための領域、問題とその解答とを線で結ぶための空白領域、所定範囲の単なる空白領域など、問題エリアQ1中に付随的に設けられる回答用の領域をいう。
指定問題Q2のなかに問題内回答エリアA1があれば、指定された問題エリアQ1が、図8(b)に示すように、指定問題Q2として電子黒板3Sのディスプレイ310に拡大表示され(ステップS111)、これと連動して生徒端末4Sのディスプレイ410にも、図9(b)に示すように、指定問題Q2が拡大表示される(ステップS112)。
このとき、生徒が拡大表示された指定問題Q2の問題内回答エリアA1に手書き入力すると(ステップS210;YES)、問題内回答エリアA1内の操作対象位置に入力内容が表示される(ステップS221)。
【0078】
[動作例2]
次に、教師が電子黒板3Sに対する操作を行い(ステップS8;Yes)、図10(a)に示すように、ディスプレイ310中のアイコン50を指定して質問機能の指定操作を行うと(ステップS30;YES)、ディスプレイ310の表示がもとの指定教科書の内容に戻るとともに、カーソルポインタCPが出現し、カーソルポインタCPが位置する問題エリアQ1が赤枠で囲まれ識別表示される(ステップS101)。
かかる場合、図11(a)に示すように、生徒端末4Sのディスプレイ410には、前回の処理で最終的に表示された内容がそのまま表示される。図11(a)では、動作例1において、生徒が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に手書き入力した内容が表示されている。
【0079】
次に、教師が赤枠で囲まれた問題エリアQ1を指定すると(ステップS102;YES)、図10(b)に示すように、電子黒板3Sのディスプレイ310において、下側にアイコン54が自動的に表示されるとともに、右側に教科書表示エリアKが作成されて当該教科書表示エリアKに教科書が1ページ分表示され、左側に板書エリアBが作成されて現在の日付および曜日「20110216(水)」と、現時点で教科書表示エリアKに表示されている教科書のページ数「P45」とが表示される(ステップS123)。
同時に、ディスプレイ310において、問題エリアQ1の左側下部に「+」のマークが挿入され、板書エリアBの空白エリアB1に対して問題エリアQ1が指定問題Q2としてコピー表示され、空白エリアB1の指定問題Q2の下部エリアに対して新たに追加回答エリアA2が作成され、追加回答エリアA2が青枠で囲まれ表示される(ステップS121)。
【0080】
これと連動して生徒端末4Sのディスプレイ410においても、図11(b)に示すように、電子黒板3Sのディスプレイ310と同様に、ディスプレイ410において、問題エリアQ1の左側下部に「+」のマークが挿入され、ノートエリアNの空白エリアB1に対して問題エリアQ1が指定問題Q2としてコピー表示され、空白エリアB1の指定問題Q2の下部エリアに対して新たに追加回答エリアA2が作成され、追加回答エリアA2が青枠で囲まれ表示される(ステップS122)。
このとき、生徒が追加回答エリアA2に手書き入力すると(ステップS210;YES)、追加回答エリアA2内の操作対象位置に入力内容が表示される(ステップS223)。
【0081】
[動作例3]
次に、教師が電子黒板3Sに対する操作を行い(ステップS10;YES)、図12(a)に示すように、ディスプレイ310中のアイコン50を指定して質問機能の指定操作を行うと(ステップS30;YES)、ディスプレイ310の表示がもとの指定教科書の内容に戻るとともに、カーソルポインタCPが出現し、カーソルポインタCPが位置する問題エリアQ1が赤枠で囲まれ識別表示される(ステップS101)。
かかる状態ではまだ黒板の問題が指定前であるので、図13(a)に示すように、生徒端末4Sのディスプレイ410には、前回の処理で最終的に表示された内容がそのまま表示される。図13(a)では、動作例2において、生徒が追加回答エリアA2に手書き入力した内容が表示されている。
【0082】
次に、教師が赤枠で囲まれた問題エリアQ1を指定すると(ステップS102;YES)、指定された問題エリアQ1が、図12(b)に示すように、指定問題Q2として電子黒板3Sのディスプレイ310に拡大表示され(ステップS111)、これと連動して生徒端末4Sのディスプレイ410にも、図13(b)に示すように、指定問題Q2が拡大表示される(ステップS112)。
このとき、生徒が拡大表示された指定問題Q2の問題内回答エリアA1に手書き入力すると(ステップS210;YES)、問題内回答エリアA1内の操作対象位置に入力内容が表示される(ステップS221)。
【0083】
[動作例4]
次に、教師が電子黒板3Sに対する操作を行い(ステップS10;Yes)、図14(a)に示すように、電子黒板3Sのディスプレイ310中のアイコン54を指定して板書機能の指定操作を行うと(ステップS20;Yes)、図14(b)に示すように、電子黒板3Sのディスプレイ310の右側に教科書表示エリアKが作成されて当該教科書表示エリアKに教科書が1ページ分表示されるとともに、ディスプレイ310の左側に板書エリアBが作成されて現在の日付および曜日「20110216(水)」と、現時点で教科書表示エリアKに表示されている教科書のページ数「P10」と、前回までの処理で板書エリアBに表示された内容とが表示される(ステップS21)。
図14(b)では、現在の日付および曜日や教科書のページ数に加え、動作例2で板書エリアBに表示された指定問題Q2および追加回答エリアA2が表示されている。
かかる場合、図15(a)に示すように、生徒端末4Sのディスプレイ410には、前回の処理で最終的に表示された内容がそのまま表示される。図15(a)では、動作例3において、生徒が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に手書き入力した内容が表示されている。
【0084】
次に、電子黒板3Sのディスプレイ310中のアイコン50を指定して質問機能の指定操作を行うと(ステップS30;YES)、図14(b)に示すように、カーソルポインタCPが出現し、カーソルポインタCPが位置する問題エリアQ1が赤枠で囲まれ識別表示される(ステップS101)。
【0085】
次に、教師が赤枠で囲まれた問題エリアQ1を指定すると(ステップS102;YES)、図14(b)に示すように、電子黒板3Sのディスプレイ310において、板書エリアBの空白エリアB1に対して問題エリアQ1が指定問題Q2としてコピー表示される(ステップS113)。
これと連動して生徒端末4Sのディスプレイ410においても、図15(b)に示すように、下側にアイコン64が自動的に表示されるなど、電子黒板3Sのディスプレイ310と同様の内容が表示される(ステップS114)。
このとき、生徒が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に手書き入力すると(ステップS210;YES)、問題内回答エリアA1内の操作対象位置に入力内容が表示される(ステップS221)。
【0086】
この状態において、再度、電子黒板3Sのディスプレイ310中のアイコン50を指定して質問機能の指定操作を行うと(ステップS30;YES)、図16に示すように、カーソルポインタCPが出現し、カーソルポインタCPが位置する問題エリアQ1が赤枠で囲まれ識別表示される(ステップS101)。
【0087】
次に、教師が赤枠で囲まれた問題エリアQ1を指定すると(ステップS102;YES)、図16に示すように、電子黒板3Sのディスプレイ310において、板書エリアBの空白エリアB1に対して問題エリアQ1が指定問題Q2としてコピー表示される(ステップS113)。
これと連動して生徒端末4Sのディスプレイ410においても、図17(a)に示すように、電子黒板3Sのディスプレイ310と同様の内容が表示される(ステップS114)。
このとき、生徒が指定問題Q2の問題内回答エリアA1に手書き入力すると(ステップS210;YES)、問題内回答エリアA1内の操作対象位置に入力内容が表示される(ステップS221)。
【0088】
次に、生徒がノート反映教科書モードへの移行操作を行うと(ステップS230;Yes)、生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードに設定され(ステップS231)、動作例1〜動作例4においてこれまで指定問題Q2の問題内回答エリアA1やノートエリアNの追加回答エリアA2に入力してきたすべての内容が、図17(b)に示すように、生徒端末4Sのディスプレイ410に表示され、それら入力内容が生徒端末4Sの教科書中に反映される(ステップS225)。
なお、本動作例においては、生徒端末4Sの表示モードがノート反映教科書モードでない場合には、ディスプレイ410の右下部分に授業の教科名(「算数1年」など)が表示され(図17(a)参照)、ノート反映教科書モードである場合には、その旨を示す「板書」のマークが教科名の手前側に表示されるようになっている(図17(b)参照)。
【0089】
以上のように、本実施形態の授業支援システム1によれば、電子黒板3Sに表示された指定教科書のなかから、問題エリアQ1を選択・指定するだけで、その問題エリアQ1を指定教科書中で識別表示したり、指定問題Q2を特定的に拡大表示またはコピー表示したりすることができる。
かかる場合に、指定問題Q2のなかに問題内回答エリアA1があるときは、問題内回答エリアA1に対しそのまま回答することができるし、指定問題Q2のなかに問題内回答エリアA1がないときも、新規に追加回答エリアA2が作成されるから、追加回答エリアA2に対して回答することができ、選択・指定されたいかなる問題に対しても回答を求めることができる。
現実に問題内回答エリアA1や追加回答エリアA2に手書き入力した場合には、その手書き入力した内容は問題内回答エリアA1および追加回答エリアA2に表示されるから、教師と生徒とが互いに指定教科書の内容に沿って同時に学習することができるし、その手書き入力した内容はそのまま指定教科書中にも反映させることができるから、指定教科書の内容を復習することも可能である。
【0090】
なお、上記の実施の形態における各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0091】
例えば、上記の実施形態では、サーバ2が電子黒板3および生徒端末4での表示内容を制御することとして説明したが、電子黒板3や生徒端末4がそれぞれ自機の表示内容を制御することとしても良い。
より具体的には、電子黒板3が上述の授業支援プログラム240と同様のプログラムを記憶し、このプログラムに基づいて図4〜図7における自機内での処理を行うこととしてもよいし、生徒端末4が上述の授業支援プログラム240と同様のプログラムを記憶し、このプログラムに基づいて図4,図5(ステップS10,S20,S21,S30),図6,図7における自機内での処理を行うこととしてもよい。
これらの場合であっても、指定問題Q2のなかに問題内回答エリアA1があれば、問題内回答エリアA1に回答することができるし、問題内回答エリアA1がなければ、新規に追加回答エリアA2が作成され、追加回答エリアA2に回答することができる。
現実に問題内回答エリアA1や追加回答エリアA2に手書き入力した場合には、その手書き入力した内容は、問題内回答エリアA1および追加回答エリアA2に表示され指定教科書の内容に沿って学習することができるし、そのまま指定教科書中にも反映させることができるから、指定教科書の内容を復習することも可能である。
【0092】
また、授業支援プログラム240がサーバ2や電子黒板3、生徒端末4に記憶されることとして説明したが、これらに対して着脱可能なメモリカード、CD等の記憶媒体に記憶されることとしてもよい。
さらに、電子黒板3はディスプレイ310を有することとして説明したが、代わりにプロジェクターを有することとしてもよい。
【0093】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段の板書エリアに表示させる第1の回答表示手段と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段の板書エリアに表示させる第2の回答表示手段と、
を備えることを特徴とする電子黒板。
<請求項2>
請求項1に記載の電子黒板において、
前記第1の回答表示手段により表示された前記指定問題内の回答エリアに対して前記入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、当該指定問題内の回答エリアに表示させる第1の入力表示手段と、
前記第2の回答表示手段により表示された前記追加回答エリアに対して前記入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、当該追加回答エリアに表示させる第2の入力表示手段と、
を備えることを特徴とする電子黒板。
<請求項3>
請求項2に記載の電子黒板において、
前記第1の入力表示手段または前記第2の入力表示手段による各表示内容を、教科書の内容に反映させた状態で、前記表示手段に表示させる反映表示手段を備えることを特徴とする電子黒板。
<請求項4>
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段のノートエリアに表示させる第1の回答表示手段と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段のノートエリアに表示させる第2の回答表示手段と、
を備えることを特徴とする生徒端末。
<請求項5>
請求項4に記載の生徒端末において、
前記第1の回答表示手段により表示された前記指定問題内の回答エリアに対して前記入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、当該指定問題内の回答エリアに表示させる第1の入力表示手段と、
前記第2の回答表示手段により表示された前記追加回答エリアに対して前記入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、当該追加回答エリアに表示させる第2の入力表示手段と、
を備えることを特徴とする生徒端末。
<請求項6>
請求項5に記載の生徒端末において、
前記第1の入力表示手段または前記第2の入力表示手段による各表示内容を、教科書の内容に反映させた状態で、前記表示手段に表示させる反映表示手段を備えることを特徴とする生徒端末。
<請求項7>
電子黒板および生徒端末との間で通信可能なサーバであって、
前記電子黒板は、
ユーザから入力を受ける黒板側入力手段と、
教科書の内容を表示する黒板側表示手段であって、前記黒板側入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な前記黒板側表示手段と、
を備え、
前記生徒端末は、
ユーザから入力を受ける端末側入力手段と、
教科書の内容を表示する端末側表示手段であって、前記端末側入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な前記端末側表示手段と、
を備え、
当該サーバは、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに識別表示させる識別表示手段と、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに拡大表示させるか、または前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第1の回答表示手段と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第2の回答表示手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
<請求項8>
請求項7に記載のサーバにおいて、
前記第1の回答表示手段により表示された前記指定問題内の回答エリアに対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、前記黒板側表示手段の当該指定問題内の回答エリアに表示させる第1の黒板側入力表示手段と、
前記第2の回答表示手段により表示された前記追加回答エリアに対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、前記黒板側表示手段の当該追加回答エリアに表示させる第2の黒板側入力表示手段と、
前記第1の回答表示手段により表示された前記指定問題内の回答エリアに対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、前記端末側表示手段の当該指定問題の回答エリアに表示させる第1の端末側入力表示手段と、
前記第2の回答表示手段により表示された前記追加回答エリアに対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、前記端末側表示手段の当該追加回答エリアに表示させる第2の端末側入力表示手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
<請求項9>
請求項8に記載のサーバにおいて、
前記第1の黒板側入力表示手段または前記第2の黒板側入力表示手段による各表示内容を、教科書の内容に反映させた状態で、前記黒板側表示手段に表示させる黒板側反映表示手段と、
前記第1の端末側入力表示手段または前記第2の端末側入力表示手段による各表示内容を、教科書の内容に反映させた状態で、前記端末側表示手段に表示させる端末側反映表示手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
<請求項10>
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
を備えるコンピュータに、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示機能と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定機能と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段の板書エリアに表示させる第1の回答表示機能と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段の板書エリアに表示させる第2の回答表示機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
<請求項11>
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
を備えるコンピュータに、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示機能と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定機能と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段のノートエリアに表示させる第1の回答表示機能と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段のノートエリアに表示させる第2の回答表示機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
<請求項12>
ユーザから入力を受ける黒板側入力手段と、教科書の内容を表示する黒板側表示手段であって、前記黒板側入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な前記黒板側表示手段と、を備える電子黒板と、
ユーザから入力を受ける端末側入力手段と、教科書の内容を表示する端末側表示手段であって、前記端末側入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な前記端末側表示手段と、を備える生徒端末と、
の間で通信可能なコンピュータに、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに識別表示させる識別表示機能と、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定機能と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに拡大表示させるか、または前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第1の回答表示機能と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第2の回答表示機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0094】
2 サーバ
3 電子黒板
4 生徒端末
240 授業支援プログラム
A1 問題内回答エリア
A2 追加回答エリア
B 板書エリア
B1 空白エリア
K 教科書表示エリア
N ノートエリア
Q1 問題エリア
Q2 指定問題
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段の板書エリアに表示させる第1の回答表示手段と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段の板書エリアに表示させる第2の回答表示手段と、
を備えることを特徴とする電子黒板。
【請求項2】
請求項1に記載の電子黒板において、
前記第1の回答表示手段により表示された前記指定問題内の回答エリアに対して前記入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、当該指定問題内の回答エリアに表示させる第1の入力表示手段と、
前記第2の回答表示手段により表示された前記追加回答エリアに対して前記入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、当該追加回答エリアに表示させる第2の入力表示手段と、
を備えることを特徴とする電子黒板。
【請求項3】
請求項2に記載の電子黒板において、
前記第1の入力表示手段または前記第2の入力表示手段による各表示内容を、教科書の内容に反映させた状態で、前記表示手段に表示させる反映表示手段を備えることを特徴とする電子黒板。
【請求項4】
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段のノートエリアに表示させる第1の回答表示手段と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段のノートエリアに表示させる第2の回答表示手段と、
を備えることを特徴とする生徒端末。
【請求項5】
請求項4に記載の生徒端末において、
前記第1の回答表示手段により表示された前記指定問題内の回答エリアに対して前記入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、当該指定問題内の回答エリアに表示させる第1の入力表示手段と、
前記第2の回答表示手段により表示された前記追加回答エリアに対して前記入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、当該追加回答エリアに表示させる第2の入力表示手段と、
を備えることを特徴とする生徒端末。
【請求項6】
請求項5に記載の生徒端末において、
前記第1の入力表示手段または前記第2の入力表示手段による各表示内容を、教科書の内容に反映させた状態で、前記表示手段に表示させる反映表示手段を備えることを特徴とする生徒端末。
【請求項7】
電子黒板および生徒端末との間で通信可能なサーバであって、
前記電子黒板は、
ユーザから入力を受ける黒板側入力手段と、
教科書の内容を表示する黒板側表示手段であって、前記黒板側入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な前記黒板側表示手段と、
を備え、
前記生徒端末は、
ユーザから入力を受ける端末側入力手段と、
教科書の内容を表示する端末側表示手段であって、前記端末側入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な前記端末側表示手段と、
を備え、
当該サーバは、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに識別表示させる識別表示手段と、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに拡大表示させるか、または前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第1の回答表示手段と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第2の回答表示手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項8】
請求項7に記載のサーバにおいて、
前記第1の回答表示手段により表示された前記指定問題内の回答エリアに対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、前記黒板側表示手段の当該指定問題内の回答エリアに表示させる第1の黒板側入力表示手段と、
前記第2の回答表示手段により表示された前記追加回答エリアに対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、前記黒板側表示手段の当該追加回答エリアに表示させる第2の黒板側入力表示手段と、
前記第1の回答表示手段により表示された前記指定問題内の回答エリアに対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、前記端末側表示手段の当該指定問題の回答エリアに表示させる第1の端末側入力表示手段と、
前記第2の回答表示手段により表示された前記追加回答エリアに対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、前記端末側表示手段の当該追加回答エリアに表示させる第2の端末側入力表示手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項9】
請求項8に記載のサーバにおいて、
前記第1の黒板側入力表示手段または前記第2の黒板側入力表示手段による各表示内容を、教科書の内容に反映させた状態で、前記黒板側表示手段に表示させる黒板側反映表示手段と、
前記第1の端末側入力表示手段または前記第2の端末側入力表示手段による各表示内容を、教科書の内容に反映させた状態で、前記端末側表示手段に表示させる端末側反映表示手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項10】
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
を備えるコンピュータに、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示機能と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定機能と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段の板書エリアに表示させる第1の回答表示機能と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段の板書エリアに表示させる第2の回答表示機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
を備えるコンピュータに、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示機能と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定機能と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段のノートエリアに表示させる第1の回答表示機能と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段のノートエリアに表示させる第2の回答表示機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
ユーザから入力を受ける黒板側入力手段と、教科書の内容を表示する黒板側表示手段であって、前記黒板側入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な前記黒板側表示手段と、を備える電子黒板と、
ユーザから入力を受ける端末側入力手段と、教科書の内容を表示する端末側表示手段であって、前記端末側入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な前記端末側表示手段と、を備える生徒端末と、
の間で通信可能なコンピュータに、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに識別表示させる識別表示機能と、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定機能と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに拡大表示させるか、または前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第1の回答表示機能と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第2の回答表示機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段の板書エリアに表示させる第1の回答表示手段と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段の板書エリアに表示させる第2の回答表示手段と、
を備えることを特徴とする電子黒板。
【請求項2】
請求項1に記載の電子黒板において、
前記第1の回答表示手段により表示された前記指定問題内の回答エリアに対して前記入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、当該指定問題内の回答エリアに表示させる第1の入力表示手段と、
前記第2の回答表示手段により表示された前記追加回答エリアに対して前記入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、当該追加回答エリアに表示させる第2の入力表示手段と、
を備えることを特徴とする電子黒板。
【請求項3】
請求項2に記載の電子黒板において、
前記第1の入力表示手段または前記第2の入力表示手段による各表示内容を、教科書の内容に反映させた状態で、前記表示手段に表示させる反映表示手段を備えることを特徴とする電子黒板。
【請求項4】
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示手段と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段のノートエリアに表示させる第1の回答表示手段と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段のノートエリアに表示させる第2の回答表示手段と、
を備えることを特徴とする生徒端末。
【請求項5】
請求項4に記載の生徒端末において、
前記第1の回答表示手段により表示された前記指定問題内の回答エリアに対して前記入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、当該指定問題内の回答エリアに表示させる第1の入力表示手段と、
前記第2の回答表示手段により表示された前記追加回答エリアに対して前記入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、当該追加回答エリアに表示させる第2の入力表示手段と、
を備えることを特徴とする生徒端末。
【請求項6】
請求項5に記載の生徒端末において、
前記第1の入力表示手段または前記第2の入力表示手段による各表示内容を、教科書の内容に反映させた状態で、前記表示手段に表示させる反映表示手段を備えることを特徴とする生徒端末。
【請求項7】
電子黒板および生徒端末との間で通信可能なサーバであって、
前記電子黒板は、
ユーザから入力を受ける黒板側入力手段と、
教科書の内容を表示する黒板側表示手段であって、前記黒板側入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な前記黒板側表示手段と、
を備え、
前記生徒端末は、
ユーザから入力を受ける端末側入力手段と、
教科書の内容を表示する端末側表示手段であって、前記端末側入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な前記端末側表示手段と、
を備え、
当該サーバは、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに識別表示させる識別表示手段と、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定手段と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに拡大表示させるか、または前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第1の回答表示手段と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第2の回答表示手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項8】
請求項7に記載のサーバにおいて、
前記第1の回答表示手段により表示された前記指定問題内の回答エリアに対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、前記黒板側表示手段の当該指定問題内の回答エリアに表示させる第1の黒板側入力表示手段と、
前記第2の回答表示手段により表示された前記追加回答エリアに対して前記黒板側入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、前記黒板側表示手段の当該追加回答エリアに表示させる第2の黒板側入力表示手段と、
前記第1の回答表示手段により表示された前記指定問題内の回答エリアに対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、前記端末側表示手段の当該指定問題の回答エリアに表示させる第1の端末側入力表示手段と、
前記第2の回答表示手段により表示された前記追加回答エリアに対して前記端末側入力手段により入力が行われた場合に、その入力内容を、前記端末側表示手段の当該追加回答エリアに表示させる第2の端末側入力表示手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項9】
請求項8に記載のサーバにおいて、
前記第1の黒板側入力表示手段または前記第2の黒板側入力表示手段による各表示内容を、教科書の内容に反映させた状態で、前記黒板側表示手段に表示させる黒板側反映表示手段と、
前記第1の端末側入力表示手段または前記第2の端末側入力表示手段による各表示内容を、教科書の内容に反映させた状態で、前記端末側表示手段に表示させる端末側反映表示手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項10】
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
を備えるコンピュータに、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示機能と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定機能と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段の板書エリアに表示させる第1の回答表示機能と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段の板書エリアに表示させる第2の回答表示機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項11】
ユーザから操作を受ける入力手段と、
教科書の内容を表示する表示手段であって、前記入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な表示手段と、
を備えるコンピュータに、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記表示手段に識別表示させる識別表示機能と、
前記入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定機能と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記表示手段に拡大表示させるか、または前記表示手段のノートエリアに表示させる第1の回答表示機能と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記表示手段のノートエリアに表示させる第2の回答表示機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【請求項12】
ユーザから入力を受ける黒板側入力手段と、教科書の内容を表示する黒板側表示手段であって、前記黒板側入力手段により入力される板書の内容を表示させる板書エリアを表示領域内に作成可能な前記黒板側表示手段と、を備える電子黒板と、
ユーザから入力を受ける端末側入力手段と、教科書の内容を表示する端末側表示手段であって、前記端末側入力手段により入力されるノートの内容を表示させるノートエリアを表示領域内に作成可能な前記端末側表示手段と、を備える生徒端末と、
の間で通信可能なコンピュータに、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、教科書中で選択された問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに識別表示させる識別表示機能と、
前記黒板側入力手段に対するユーザ操作に基づき、前記問題エリアが指定された場合に、当該問題エリア中に回答エリアがあるか否かを判定する判定機能と、
指定問題内に回答エリアがあると判定した場合に、当該指定問題内の回答エリアを含む問題エリアを、前記黒板側表示手段と前記端末側表示手段とに拡大表示させるか、または前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第1の回答表示機能と、
指定問題内に回答エリアがないと判定した場合に、新たに追加回答エリアを作成して、前記指定問題と当該追加回答エリアとを、前記黒板側表示手段の板書エリアと前記端末側表示手段のノートエリアとに表示させる第2の回答表示機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2012−212010(P2012−212010A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−77413(P2011−77413)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]