説明

電極保護体

【課題】必要最小限の保存液で電極体の感応部の乾燥を確実に防止できる電極保護体を提供する。
【解決手段】本発明の電極保護体1は、電極2aと、これを支持する電極キャップ2bとを有する電極体2を保護するための電極保護体1であって、電極2aが挿入される有底筒体10と、有底筒体10の内周面に取り付けられ、有底筒体10に挿入される電極2aに密着可能なシール材(Oリング20)とを具備し、有底筒体10に電極2aを挿入した際に、有底筒体10の開口端側が電極キャップ2bに当接するように構成されるとともに、有底筒体10は、シール材が取り付けられるシール材取り付け部材12が組み込まれている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばpH測定用電極体等の棒状の電極体の電極を保護するための電極保護体に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、pH測定等に使用される電極体は、先端に感応部を有する棒状の電極と、該電極の基端に取り付けられて電極を支持する電極キャップとを具備している。
電極の感応部は、通常、湿潤状態を保つ必要がある。そのため、非使用時には、保存液が充填された弾性樹脂製の保護体を被せておくのが一般的である。また、非使用時の電極保護体として、特許文献1に、電極が取り付けられた電極キャップであるボディ本体に螺着されるものが開示されている。
【特許文献1】実公平05−36210号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、弾性樹脂製の保護体は、ある程度透湿性を有するため、感応部の乾燥を充分に防止することが困難であった。また、特許文献1に記載の電極保護体は、ボディ本体に螺着する構造であるため、容積が大きかった。そのため、ボディ本体に保存液入りの電極保護体を螺着した状態で、それらを横にした際には感応部が保存液の液面より上になって保存液に浸されなくなることがあった。また、横にした場合でも、感応部が保存液に確実に浸されるようにするためには、電極保護体に保存液を充填する量を多くしなければならなかった。
本発明は、前記事情を鑑みてなされたものであり、必要最小限の保存液で電極体の感応部の乾燥を確実に防止できる電極保護体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、以下の態様を包含する。
[1] 電極と、これを支持する電極キャップとを有する電極体を保護するための電極保護体であって、
前記電極が挿入される有底筒体と、該有底筒体の内周面に取り付けられ、前記有底筒体に挿入される電極に密着可能なシール材とを具備し、
前記有底筒体に電極を挿入した際に、前記有底筒体の開口端側が電極キャップに当接するように構成されるとともに、前記有底筒体は、前記シール材が取り付けられるシール材取り付け部材が組み込まれていることを特徴とする電極保護体。
[2] 前記有底筒体が、前記シール材が取り付けられた部分より底部側に、前記有底筒体の内側と外側とを連通させる貫通孔と、該貫通孔に着脱自在に挿入される圧抜き弁とを有している[1]に記載の電極保護体。
[3] 前記有底筒体は、該有底筒体の底部から順に、底部を有する底部部材と、該底部部材に接続され、前記シール材が取り付けられるシール材取り付け部材と、該シール材取り付け部材に接続された中間部材と、該中間部材に接続された開口端部材とが一体になっている[1]または[2]に記載の電極保護体。
[4] 有底筒体は、該有底筒体の底部から順に、底部を有する底部部材と、該底部部材に接続された中間部材と、該中間部材に接続され、シール材が取り付けられるシール材取り付け部材と、該シール材取り付け部材に接続された開口端部材とが一体になっている[1]または[2]に記載の電極保護体。
【発明の効果】
【0005】
本発明の電極保護体によれば、必要最小限の保存液で電極体の感応部の乾燥を確実に防止できる。また、電極の形状に合わせて、電極保護体を構成する各部材の配置、形状を変えることにより、適宜対応することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の電極保護体の一実施形態について説明する。
図1に、本実施形態の電極保護体を示す。この電極保護体1は、電極とこれを支持する電極キャップとを有する電極体を保護するためのものであって、有底筒体10と、有底筒体10の内周面に取り付けられたシール材であるOリング20とを具備するものである。
【0007】
<有底筒体>
本実施形態における有底筒体10は、底部部材11とシール材取り付け部材12と中間部材13と開口端部材14とで構成され、例えば、接着剤等により一体となっている。
有底筒体10の内孔の長さは、挿入される電極より長くなっている。また、有底筒体10の開口端は電極キャップに当接するようになっている。
また、有底筒体10の孔径は、挿入される電極の外径より大きくなっている。
【0008】
[底部部材]
本実施形態における底部部材11は、図2に示すように、縦断面が半楕円体状の底部11aを有するものである。
底部部材11の内周面11bにおいて、底部11aと反対側の開口部には段部Aが形成されており、該段部Aの内径は内周面11bの内径よりも大きくなっている。
【0009】
[シール材取り付け部材]
シール材取り付け部材12は、図3に示すように、管状の部材であって、内周面12aにOリング20を収容して取り付けるためのOリング収容溝12bが周設されたものである。図1に示すように、本実施形態におけるシール材取り付け部材12は、底部部材11に接続されている。
【0010】
Oリング収容溝12bの深さは、Oリング20の内側の部分を内周面12aから突出させて電極2aとのシール効果を得るために、Oリング20の外径より浅くなっている。
また、シール材取り付け部材12には、シール材取り付け部材12の内側と外側とを連通させる貫通孔12cが設けられている。
【0011】
貫通孔12cには、圧抜き弁12eが着脱自在に挿入されている。圧抜き弁12eは、例えば、ゴム製のものである。圧抜き弁12eをシール材取り付け部材12の貫通孔12cに挿入する際には、保存液Sの漏洩をより防止する点で、図4に示すように、シール材取り付け部材12の外周面12dに形成され、貫通孔12cに連通した凹部12gにパッキング12fを介在させて挿入することが好ましい。
【0012】
シール材取り付け部材12の外周面12dにおいて、両端側は、それ以外の部分より外径が小さくなっており、段部B,Cが形成されている。また、段部Bは、底部部材11の段部Aと嵌り合う形状になっている。
【0013】
[中間部材]
本実施形態における中間部材13は、シール材取り付け部材12に接続された管状の部材である。
図5に示すように、中間部材13の内周面13aにおいて、一端側(シール材取り付け部材側)は、それ以外の部分より内径が大きくなっており、段部Dが形成されている。段部Dは、シール材取り付け部材12の段部Cと嵌り合う形状になっている。
また、中間部材13の外周面13bにおいて、他端側(開口端部材側)は、それ以外の部分より外径が小さくなっており、段部Eが形成されている。
【0014】
[開口端部材]
本実施形態における開口端部材14は、中間部材13に接続された管状の部材であり、有底筒体10の開口端を形成するものである。
図6に示すように、開口端部材14の内周面14aにおいて、両端側は、それ以外の部分より内径が大きくなっており、段部F,Gが形成されている。段部Fは、中間部材13の段部Eと嵌り合う形状になっており、段部Gは、有底筒体10に挿入される電極が取り付けられた電極キャップが嵌る形状になっている。
【0015】
[材質]
有底筒体10の材質としては、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどが挙げられる。これらの中でも、強度の点から、ポリカーボネートが好ましい。
【0016】
<Oリング>
Oリング20は、弾性体からなる環状のシール部材である。Oリング20は、シール材取り付け部材12の内周面に周設されたOリング収容溝12bに収容されて取り付けられ、有底筒体10に挿入される電極に密着可能になっている。
Oリングを構成する弾性体としては、例えば、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム、クロロスルフォン化ポリエチレン、エピクロルヒドリンゴム、天然ゴムなどが挙げられる。
【0017】
<組み立て方法>
本実施形態の電極保護体は、例えば、次のようにして組み立てられる。すなわち、まず、シール材取り付け部材12のOリング収容溝12bにOリング20を取り付ける。次いで、底部部材11の段部Aに接着剤を塗布した後、その段部Aに、シール材取り付け部材12の段部Bを嵌合して、底部部材11にシール材取り付け部材12を接続する。次いで、シール材取り付け部材12の段部Cに接着剤を塗布した後、その段部Cに、中間部材13の段部Dを嵌合して、シール材取り付け部材12に中間部材13を接続する。次いで、中間部材13の段部Eに接着剤を塗布した後、その段部Eに、開口端部材14の段部Fを嵌合して、中間部材13に開口端部材14を接続する。
また、上記組み立て方法と反対に、開口端部材14に中間部材13を接続し、中間部材13に予めOリング20を取り付けたシール材取り付け部材12を接続し、シール材取り付け部材12に底部部材11を接続するようにしてもよい。
【0018】
<使用方法>
上述した電極保護体1の使用方法をpHガラス電極に使用した場合を例にとって説明する。
電極保護体1は、図7に示すように、先端に感応部であるガラス膜2cを備える電極2aと電極2aより大径の電極キャップ2bとを有する電極体2の電極2aが有底筒体10内に挿入されて使用される。その際、Oリング20は、電極2aの外周面に密着している。また、電極キャップ2bが、有底筒体10の開口端部材14の段部Gに嵌め込まれ、段部Gの図示水平面が電極キャップ2bの電極保護体1側の面に当接している。さらに、電極保護体1には、保存液Sが充填されている。
【0019】
電極保護体1には、以下の方法により電極2aを挿入する。すなわち、まず、電極保護体1内に保存液Sを充填する。その後、一旦圧抜き弁12eを取り外し、電極2aの外周面に電極保護体1のOリング20を密着させながら、電極2aを、段部Gの図示水平面と電極キャップ2bの電極保護体1側の面とが当接するまで、電極保護体1内に挿入する。
電極保護体1内に電極2aを挿入した後には、再び、シール材取り付け部材12の貫通孔12cに圧抜き弁12eを挿入して、保存液Sの漏洩を防ぐ。
【0020】
以上説明した電極保護体1では、電極2aを挿入した際に、Oリング20が電極2aのガラス膜2c側の部分に密着するために、充填された保存液SがOリング20より中間部材13側に漏れ出ることを防止できる。しかも、保存液Sを充填する空間部分を、底部部材11内およびシール材取り付け部材12のOリング20より底部部材11側の部分のみにすることができる。すなわち、保存液Sを充填する空間部分の容積を小さくでき、ガラス膜2c側近傍のみを保存液Sで覆うことができるようになる。そのため、保存液の充填量を少なくできる上に、電極保護体1に挿入された電極2aを横にしても、保存液Sが電極キャップ2b側まで達することを防止できる。これにより、図8に示すように、保存液Sの液面を、ガラス膜2cを浸すのに充分な高さにすることができ、必要最小限の保存液Sでも電極体2のガラス膜2cの乾燥を確実に防止できる。
【0021】
また、上述した電極保護体1では、有底筒体10の内孔の長さを電極2aより長く、かつ、有底筒体10の開口端側が電極キャップ2bに当接するようにしたため、電極2aの挿入長さを一定長さに規制することができ、電極2aの先端のガラス膜2cが有底筒体10の底面10aに衝突することを防止できる。また、電極キャップ2bが段部Gに嵌め込まれた状態となるので、電極2aを収容した電極保護体1が横ずれしにくくなる。
【0022】
また、上記電極保護体1は、Oリング収容溝12bから底部側に、圧抜き弁12eが取り付けられた貫通孔12cを有しているため、電極保護体1に電極2aを挿入する際に圧抜き弁12eを外すことによって、貫通孔12cを通して電極保護体1内の空気を抜きつつ、保存液Sを入れた電極保護体1に電極2aを収容することができる。そのため、電極保護体1内の圧力上昇により保存液Sが、Oリング20から中間部材13側に漏れ出ることを防止できる。
【0023】
また、有底筒体10が、シール材取り付け部材12が組み込まれたものであるため、有底筒体10にOリング20を取り付けやすくなっている。
さらに、上述した実施形態のような、底部部材11とシール材取り付け部材12と中間部材13と開口端部材14とが一体化された有底筒体10では、長さの異なる複数種の中間部材13を複数用意しておき、電極2aの長さに応じて、使用する中間部材13の種類を変更すれば、異なる長さの電極用の有底筒体10を容易に製造できる。電極2aの長さが異なる場合であっても、中間部材13以外の底部部材11、シール材取り付け部材12および開口端部材14は共通の部品とすることができる。
【0024】
なお、本発明の電極保護体は、上述した実施形態に限定されない。例えば、上述した実施形態では、開口端部材14の端部に段部Gが形成されていたが、図9に示すように、開口端部材14の端部に段部を形成せず、電極体4における電極キャップ4bの電極保護体1側の面4dに、開口端部材14の端面14bが当接するようになっていてもよい。
このように、開口端部材14の端面14bが当接するようになっている場合にも、有底筒体30内に電極4aを挿入した際の電極4aの挿入長さを規制することができ、電極4a先端のガラス膜4cが底面30aに衝突することを防止できる。ただし、電極2aを収容した際に電極保護体1の横ずれを防止するためには、上述した実施形態のように、開口端部材14には、電極キャップ2bを嵌めるための段部Gが形成されていることができる。
【0025】
上述した実施形態では、中間部材13を有していたが、中間部材13を省略してもよい。中間部材13を省略した場合には、開口端部材14を長くして中間部材13の役割も果たすようにすることができる。
また、有底筒体10は、貫通孔12cを二つ以上有し、各貫通孔12cに圧抜き弁12eが取り付けられてもよいし、場合によっては貫通孔12cを有していなくてもよい。
【0026】
また、本発明の電極保護体は、図10に示すように、有底筒体40が、底部を有する底部部材11と、底部部材11に接続された中間部材13と、中間部材13に接続され、貫通孔12cに圧抜き弁12eが挿入されたシール材取り付け部材12と、シール材取り付け部材12に接続された開口端部材14とが一体化された電極保護体3であってもよい。
有底筒体40を具備する電極保護体3は、例えば、次のようにして組み立てられる。すなわち、まず、シール材取り付け部材12のOリング収容溝12bにOリング20を取り付ける。次いで、底部部材11の段部A(図2参照)に接着剤を塗布した後、その段部Aに、中間部材13の段部E(図5参照)を嵌合して、底部部材11に中間部材13を接続する。次いで、中間部材の段部Dに接着剤を塗布した後、その段部Dに、シール材取り付け部材12の段部B(図3参照)を嵌合して、中間部材13にシール材取り付け部材12を接続する。次いで、シール材取り付け部材12の段部Cに接着剤を塗布した後、その段部Cに、開口端部材14の段部F(図6参照)を嵌合して、シール材取り付け部材12に開口端部材14を接続する。
【0027】
有底筒体40を具備する電極保護体は、図11に示すように、先端にガラス膜6cを有する細管6dが末端側の支持管6eで支持された電極6aを収容する場合に適している。電極6aの細管6dが末端側の支持管6eで支持された電極6aを収容する場合には、電極6aの支持管6eの外周面にOリング20を密着させながら電極6aを収容する。
図11に示す実施形態においても、電極体6の電極キャップ6bが、有底筒体40の開口端部材14の段部Gの図示水平面が電極キャップ6bの電極保護体3側の面に当接するため、ガラス膜6cが底面40aに衝突することを防止できる。
【0028】
図10に示す電極保護体3のように、底部部材11とシール材取り付け部材12との間に中間部材13が配置されている場合には、中間部材13のシール材取り付け部材12側に貫通孔を有していてもよい。
また、有底筒体40の中間部材13を省略しても構わない。中間部材13を省略した場合には、シール材取り付け部材12を長くして中間部材13の役割も果たすようにすることができる。
【0029】
また、上述した実施形態では、底部部材とシール材取り付け部材と中間部材と開口端部材は接着により接続されていたが、この他に、例えば、各部材の端部に雄螺子または雌螺子を設け、螺着により接続されてもよいし、各部材の端部にそれぞれ凹部、凸部を設けて嵌め合わせるようにしてもよい。ただし、保存液に接触する部分は保存液中の成分が析出して、螺子の部分あるいは凹部、凸部の水密性を損なうおそれがあるため、接着により接続することが好ましい。
【0030】
また、本発明の電極保護体は、有底筒体の内孔の長さを電極より短くして、有底筒体の開口端が電極キャップに当接しないようになっていても構わない。
このように、本発明の電極保護体は、電極の形状に合わせて該電極保護体を構成する各部材の配置、形状を変えることにより、適宜対応することができる。
また、本発明の電極保護体を構成する部材の一つであるシール材は、上記Oリングに限定されるものではなく、保存液をシールできるものであればよく、例えば、パッキング、ガスケットなどを使用することもできる。
【0031】
本発明の電極保護体により保護される電極は、感応部にガラス膜を用いたpHガラス電極に限らず、ガラス電極と比較電極が一体化されたpH複合電極に使用することもできる。また、pH測定用に限られず、例えば、酸化還元電位または酸化還元電流測定用、イオン濃度測定用、溶存酸素濃度測定用の電極などにも使用できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の電極保護体の一実施形態を示す断面図である。
【図2】図1の実施形態の電極保護体を構成する底部部材を示す断面図である。
【図3】図1の実施形態の電極保護体を構成するシール材取り付け部材を示す断面図である。
【図4】シール材取り付け部材を拡大した図である。
【図5】図1の実施形態の電極保護体を構成する中間部材を示す断面図である。
【図6】図1の実施形態の電極保護体を構成する開口端部材を示す断面図である。
【図7】図1の実施形態の電極保護体の使用方法を説明する図である。
【図8】保存液が充填された電極保護体を横にした際の要部拡大図である。
【図9】本発明の電極保護体の他の実施形態を示す断面図である。
【図10】図9の実施形態の電極保護体の使用方法を説明する図である。
【図11】本発明の電極保護体の他の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0033】
1,3 電極保護体
2,4,6 電極体
2a,4a,6a 電極
2b,4b,6b 電極キャップ
2c,4c,6c ガラス膜
6d 細管
6e 支持管
10,30,40 有底筒体
10a,30a,40a 底面
11 底部部材
11a 底部
11b 内周面
12 シール材取り付け部材
12a 内周面
12b Oリング収容溝
12c 貫通孔
12d 外周面
13 中間部材
13a 内周面
13b 外周面
14 開口端部材
14a 内周面
20 Oリング
A,B,C,D,E,F,G 段部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電極と、これを支持する電極キャップとを有する電極体を保護するための電極保護体であって、
前記電極が挿入される有底筒体と、該有底筒体の内周面に取り付けられ、前記有底筒体に挿入される電極に密着可能なシール材とを具備し、
前記有底筒体に電極を挿入した際に、前記有底筒体の開口端側が電極キャップに当接するように構成されるとともに、前記有底筒体は、前記シール材が取り付けられるシール材取り付け部材が組み込まれていることを特徴とする電極保護体。
【請求項2】
前記有底筒体が、前記シール材が取り付けられた部分より底部側に、前記有底筒体の内側と外側とを連通させる貫通孔と、該貫通孔に着脱自在に挿入される圧抜き弁とを有している請求項1に記載の電極保護体。
【請求項3】
前記有底筒体は、該有底筒体の底部から順に、底部を有する底部部材と、該底部部材に接続され、前記シール材が取り付けられるシール材取り付け部材と、該シール材取り付け部材に接続された中間部材と、該中間部材に接続された開口端部材とが一体になっている請求項1または2に記載の電極保護体。
【請求項4】
有底筒体は、該有底筒体の底部から順に、底部を有する底部部材と、該底部部材に接続された中間部材と、該中間部材に接続され、シール材が取り付けられるシール材取り付け部材と、該シール材取り付け部材に接続された開口端部材とが一体になっている請求項1または2に記載の電極保護体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−203074(P2008−203074A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−39062(P2007−39062)
【出願日】平成19年2月20日(2007.2.20)
【出願人】(000219451)東亜ディーケーケー株式会社 (204)