説明

電気ストーブ

【課題】 報知音により暖房運転のオンオフ及び暖房能力の変更が容易に認識できる電気ストーブを提供する。
【解決手段】発熱体2による暖房運転のオンオフ及び暖房能力を複数段階設定できる調節つまみ16を操作して次の暖房能力に設定した時、調節つまみ16を操作する前の暖房能力を表す報知音を出力し、その所定時間後に次の暖房能力を表す報知音を出力するので、調節つまみ16を操作する前の暖房能力から次の暖房能力まで暖房能力が上がったことを2つの音を聞くことで容易に認識することが出来、又最初の音が出力された後、その所定時間経過後に次の音が出力されることにより2つの音を1つの音に聞き間違えるのを防止して2つの音として認識できるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、回転式のスイッチにより暖房運転のオンオフ及び暖房能力の強弱を調節する電気ストーブに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものにおいて、暖房運転のオンオフ及び暖房能力を1段階の弱運転から10段階の強運転のいずれかに設定する回転式の運転つまみを備え、運転つまみ11を操作して暖房能力を変更すると、暖房能力を表示する表示部が寒色のみから寒色と中間色、更に寒色と中間色と暖色となることにより色で暖房能力の大小がわかると共に、点灯する面積も点灯する色が多くなるにつれて大きくなるので、点灯面積からも暖房能力の大小がわかるものがあった。
(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
また加熱手段と、火力設定を入力する入力スイッチと、この入力スイッチの入力信号に基づいて前記加熱手段を制御するとともに火力信号を出力する加熱制御手段と、この加熱制御手段からの火力信号に基づいて、報知信号を出力する報知制御手段と、この報知制御手段からの前記報知信号に基づいて設定された火力を報知音で報知する報知部とを備え、前記報知制御手段は、強、中、弱の火力設定について報知音の周波数を変え音程が異なるようにして報知音を喝らすように制御するものがあった。(例えば、特許文献2参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−127589号公報
【特許文献2】特開2004−85127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところでこの従来のものでは、特許文献1のものに於いては暖房能力を表示する表示部を見ることにより運転つまみにより設定した暖房能力の大小がわかるものの、表示部を見ないで操作したりすると運転つまみにより設定した暖房能力の大小がはっきりわからないものであった。
【0006】
又、特許文献2のものに於いては、火力設定を入力する入力スイッチにより設定された火力を設定された火力の大小、例えば強、中、弱の火力設定について報知音の周波数を変え音程が異なるようにして報知音を喝らすので、今設定した火力を報知音の音程でわかるものの、各火力に設定された音程を知っていないと、設定した時の報知音だけで、今設定した火力が設定前の火力より大きいのか小さいのかわかりづらいものであった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1では、発熱体と、該発熱体による暖房運転のオンオフ及び暖房能力を複数段階設定できる調節つまみと、該調節つまみの操作に対応して報知音を出力する報知部と、前記調節つまみの操作に対応して発熱体の発熱を制御すると共に報知音を報知部から出力させる制御部とを備えた電気ストーブに於いて、前記制御部は調節つまみを操作して次の暖房能力に設定した時、調節つまみを操作する前の暖房能力を表す報知音を出力し、その所定時間後に次の暖房能力を表す報知音を出力するものである。
【0008】
また、請求項2では、前記制御部は、調節つまみを操作して複数段階暖房能力を変更した時、調節つまみを操作する前の暖房能力を表す報知音を出力し、その所定時間後に次の暖房能力を表す報知音を出力し、それ以降の暖房能力を表す報知音は、その暖房能力が設定された時に出力するものである。
【0009】
また、請求項3では、前記制御部は、一番低い暖房能力を表す報知音を低音とし、それから暖房能力が高くなる毎に暖房能力を表す報知音を高音にしていくものである。
【0010】
また、請求項4では、前記制御部は、一番低い暖房能力を表す報知音を音階の一番低い音とし、それから暖房能力が高くなる毎に暖房能力を表す報知音を音階を一段ずつ高くしていくものである。
【0011】
また、請求項5では、前記制御部は、暖房能力を表す報知音を短音とし、暖房運転のオフを表す報知音を一番低い音の長音としたものである。
【0012】
また、請求項6では、寒色と中間色と暖色を有する表示部を備え、前記制御部は、低い暖房能力から高い暖房能力になるのに対応して低い暖房能力では表示部に寒色のみ表示させ、中間の暖房能力では表示部に寒色と中間色を表示させ、高い暖房能力では表示部に寒色と中間色と暖色を表示させるものである。
【発明の効果】
【0013】
この発明の請求項1によれば、調節つまみを操作して次の暖房能力に設定された時、調節つまみを操作する前の暖房能力を表す報知音を出力し、その所定時間後に次の暖房能力を表す報知音を出力するので、調節つまみを操作する前の暖房能力から次の暖房能力まで暖房能力が上がったことを2つの音を聞くことで容易に認識することが出来、又最初の音が出力された後、その所定時間経過後に次の音が出力されることにより2つの音を1つの音に聞き間違えるのを防止して2つの音として認識できるものである。
【0014】
また、請求項2によれば、調節つまみを操作して複数段階暖房能力を変更した時、調節つまみを操作する前の暖房能力を表す報知音を出力し、その所定時間後に次の暖房能力を表す報知音を出力し、それ以降の暖房能力を表す報知音は、その暖房能力が設定された時に出力するので、調節つまみを操作する前の暖房能力から次の暖房能力まで暖房能力が上がったことを2つの音を聞くことで容易に認識することが出来、又2つめの音が出力された後は、暖房能力が変更される毎にその暖房能力の音が出力されるので、使用者が暖房能力をどれだけ変更したかを暖房能力が変更される毎に報知される音により認識することができるものである。
【0015】
また、請求項3によれば、一番低い暖房能力を表す報知音を低音とし、それから暖房能力が高くなる毎に暖房能力を表す報知音を高音にしていくので、調節つまみを操作する前の温度レベルから次の温度レベルまでレベルが上がったことを音の高さの異なる音を聞くことで容易に認識することができるものである。
【0016】
また、請求項4によれば、一番低い暖房能力を表す報知音を音階の一番低い音とし、それから暖房能力が高くなる毎に暖房能力を表す報知音を音階を一段ずつ高くしていくので、調節つまみを操作する前の温度レベルから次の温度レベルまでレベルが上がったことを音階の異なる音を聞くことで容易に認識することができるものである。
【0017】
また、請求項5によれば、暖房能力を表す報知音を短音とし、暖房運転のオフを表す報知音を一番低い音の長音としたので、暖房運転のオフ状態か暖房運転中かを音の長さにより容易に認識することができるものである。
【0018】
また、請求項6によれば、低い暖房能力では表示部に寒色のみ表示させ、中間の暖房能力では表示部に寒色と中間色を表示させ、高い暖房能力では表示部に寒色と中間色と暖色を表示させるので、報知部からの報知音と表示部での色と表示面積とで暖房能力の変更がわかり、容易に今の暖房能力及び暖房能力の変更を認識することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この発明の一実施形態を示す電気ストーブの正面図
【図2】同側面図
【図3】同平面図
【図4】同制御ブロック図
【図5】同調節つまみの操作による表示部及び報知部動作のフローチャート図
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、この発明を適用した電気ストーブの一実施形態を図面に基づいて説明する。
1はステンレスヒーターに遠赤セラミックの塗料を塗布して、遠赤外線を放射するヒーターで構成された発熱体2を2本備えた電気ストーブである。
また、3は電気ストーブ1の下部を構成するベース部、4はベース部3に設置され発熱体2を内部の所定位置に備えた本体ケース部5を支持する支持体である。
【0021】
前記本体ケース部5には、2本の発熱体2の背面を覆い放射される熱を前方に反射する反射板6と、発熱体2の前方を覆って人の指が入り込むことを阻止することで発熱体2に接触して火傷するのを防止するガード体7とが備えられている。
【0022】
このガード体7は、左右に1本ずつ備えた縦ロット8と、該縦ロット8の間にあり人の指が侵入できない間隔を保った複数の横ロット9とで形成されている。 また、10は横ロット9の最上端及び最下端に設置され該横ロット9と同一形状、同一寸法で、中央部分を内側に折り曲げて指の侵入を阻止する規制ロットである。
【0023】
11は本体ケース部5の下部に備えられ周囲の温度変化から人体を検知する焦電型の人体センサ、12は設定温度の強弱を5段階3色のLEDランプで表示する表示部、13は一定間隔毎に発熱体2へ通電することで電力をセーブしたゆらぎ運転が実施されたら点灯するゆらぎランプ、14は人体センサ11により電気ストーブ1の周囲に人が存在しないと判断したら発熱体2の出力を低下させる省エネ運転が実施されたら点灯する省エネランプである。
【0024】
前記表示部12は、複数のLEDが横に一直線上に配置されて構成され、中央に弱能力から表示する寒色の第1の色である緑色のLEDが複数設けられ、その緑色のLEDの両端には中と強の間の中強能力から表示する中間色の第2の色である橙色のLEDが設けられ、更にその橙色のLEDの両端には強能力から表示する暖色の第3の色である赤色のLEDが設けられ、寒色の緑色のLEDは暖房能力の1段階から10段階まで点灯し、中間色の橙色のLEDは暖房能力の7段階から8段階まで点灯し、暖色の赤色のLEDは暖房能力の9段階から10段階まで点灯するもので、暖房能力10段階の強運転の時は全部のLEDが点灯している状態となるものである。
【0025】
15は本体ケース部5の上面に設置された操作部であり、つまみを回転させることで電源のON/OFF操作及び390Wから1100Wの範囲で発熱体2の出力を10段階の温度レベルから調節可能な調節つまみ16と、本体ケース部5を左右に往復させる首振り運転の開始と停止を指示する首振りスイッチ17と、30分、1時間、2時間、3時間から選択した時間後に電源をOFFにする設定が可能な切りタイマースイッチ18と、一定間隔毎に発熱体2へ通電して電力のセーブが可能なゆらぎ運転の開始と停止を指示するゆらぎスイッチ19と、人体センサ11による人体検知を開始させ省エネ運転に移行する省エネ運転制御の開始を指示する人体スイッチ20とが設けられている。
【0026】
21は支持体4の上端にあり本体ケース部5の中心と連結されている首振りモータであり、首振りスイッチ17をON操作することで正面方向から約70度まで左右に角度を可変させることができる。
また、22は首振りモータ21の上部にあり電気ストーブ1を持ち上げて移動することを可能とする取手である。
【0027】
23は操作部15の下部に設置されマイコン等で構成された制御部であり、操作部15で操作された各種スイッチにより電源のON/OFFや温度調節、首振り運転等の通常の暖房運転を制御する通常運転制御手段24と、人体スイッチ20がON操作された後に省エネ運転に移行する制御をおこなう省エネ運転制御手段25と、省エネ運転に移行した時に報知音を発生させると共に、調節つまみ16を回転させることで電源をON/OFF操作した時や発熱体2の出力を変更した時に報知音を発生させる報知部26とを備えている。
【0028】
前記通常運転制御手段24は、調節つまみ16が操作されて電源ONとなったら、調節つまみ16で調節した温度レベルとなるよう発熱体2の出力を調節し、表示部12に調節した温度レベルの出力に応じた色彩と点灯位置のLEDを発光させ、調節つまみ16が電源OFFの位置に調節されたら、発熱体2への通電を停止して通常の暖房運転を終了する。
また、電源ONの状態で首振りスイッチ17がON操作されたら、首振りモータ21を駆動させて本体ケース部5の首振り運転を開始させ、首振りスイッチ17がOFF操作されたら首振り運転を停止させる。
【0029】
また、タイマースイッチ18により電源をOFFにする時間が選択されたら、選択された時間経過後に発熱体2への通電を停止させる。
また、ゆらぎスイッチ19がON操作されたら、ゆらぎランプ13を点灯させて発熱体2への電力供給を一定間隔毎に停止することで出力を抑えたゆらぎ運転をおこない、ゆらぎスイッチ19がOFF操作されたら、ゆらぎランプ13を消灯して調節つまみ16で設定された温度レベルとなるよう発熱体2の出力を調節する。
【0030】
次に、調節つまみ16を回転させて電源をON/OFF操作した時や発熱体2の出力を変更した時について図5で示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、制御部23は所定時間毎、本実施例では10ms毎に調節つまみ16の位置を検知しており、調節つまみ16を操作して電源OFF状態の位置から一番暖房能力の低い温度レベル1に回転されると(S1)、制御部23は発熱体2に通電を開始して温度レベル1で暖房運転を開始し(S2)、全消灯状態だった表示部12を温度レベル1での表示である表示部12中央に設けられた複数の緑色のLEDの中央のLEDを点灯する。
【0031】
そして制御部23は、調節つまみ16が操作される前に位置していた電源OFF状態を表す低音の長音を報知音として出力し(S4)、その所定時間経過後(S5)、本実施例では0.1s後に調節つまみ16が超えた温度レベル1を表す報知音で、電源OFF状態を表す報知音よりも高音の短音を報知音として出力する。(S6)
【0032】
そして次に制御部23は、調節つまみ16が更に一段高い温度レベル、この場合温度レベル2に操作されたかを検知し(S7)、調節つまみ16が更に一段高い温度レベルに操作された時、一段高い温度レベル、この場合温度レベル2での表示である表示部12中央に設けられた複数の緑色のLEDの中央のLEDとその左右の緑色のLEDを点灯すると共に(S8)、一段高い温度レベル、この場合温度レベル2を表す報知音、本実施例では温度レベル1を表す報知音よりも高音の短音を報知音として出力する。(S9)
【0033】
そして次に制御部23は、調節つまみ16の操作が終了して調節つまみ16が停止したかを検知し(S10)、調節つまみ16が停止していないのを検知したら(S7)に戻り、調節つまみ16が停止しているのを検知したら、現在の温度レベルで暖房運転を継続する。(S11)
【0034】
そして制御部23は、再び調節つまみ16が操作されて調節つまみ16が更に一段高い温度レベルに操作されたかを検知し(S12)、調節つまみ16が更に一段高い温度レベルに操作されたのを検知した時、一段高い温度レベルでの表示である表示部12のLEDを点灯すると共に(S13)、操作前の温度レベルを表す報知音を出力し(S14)、その所定時間経過後(S15)、一段高い温度レベルを表す報知音を出力して(S16)、(S7)に戻るものである。
【0035】
又(S12)で調節つまみ16が更に一段高い温度レベルに操作されていない時、次に再び調節つまみ16が操作されて調節つまみ16が一段低い温度レベルに操作されたかを検知し(S17)、調節つまみ16が一段低い温度レベルに操作されていない時は(S12)に戻り、調節つまみ16が一段低い温度レベルに操作されたのを検知した時、一段低い温度レベルでの表示である表示部12のLEDを点灯すると共に(S18)、操作前の温度レベルを表す報知音を出力し(S19)、その所定時間経過後(S20)、一段低い温度レベルを表す報知音を出力して(S16)、(S7)に戻るものである。
【0036】
又(S7)で調節つまみ16が更に一段高い温度レベルに操作されていない時、次に再び調節つまみ16が操作されて調節つまみ16が一段低い温度レベルに操作されたかを検知し(S22)、調節つまみ16が一段低い温度レベルに操作されたのを検知した時、一段低い温度レベルでの表示である表示部12のLEDを点灯すると共に(S23)、操作前の温度レベルを表す報知音を出力して(S24)から(S10)に進み、(S22)で調節つまみ16が一段低い温度レベルに操作されていない時は、次に調節つまみ16が電源OFF状態の位置になったかを検知し(S25)、電源OFF状態の位置になっていない時は(S10)に進み、電源OFF状態の位置になっているのを検知した時、制御部23は発熱体2に通電を停止して暖房運転を終了し(S26)、そして表示部12を全消灯状態にすると共に(S27)、電源OFF状態を表す低音の長音を報知音として出力した後(S28)、(S1)に戻るものである。
【0037】
尚、本実施例では温度レベル1では 表示部12中央に設けられた複数の緑色のLEDの中央のLEDを点灯し、温度レベル2及び3では、表示部12中央に設けられた複数の緑色のLEDの中央のLEDとその左右の緑色のLEDを点灯し、温度レベル4及び5では、表示部12中央に設けられた複数の緑色のLEDの中央のLEDとその左右の緑色のLEDと更にその左右の緑色のLEDが点灯して緑色の表示が最大となるものである。
【0038】
更に温度レベル6〜8では、温度レベル4及び5での緑色の最大表示の他に、緑色の最大表示の両端の緑色のLEDの両方の外側にある橙色のLEDも点灯し、更に温度レベル9〜10では、温度レベル4及び5での緑色の最大表示の他に、緑色の最大表示の両端の緑色のLEDの外側にある橙色のLEDと更にその橙色のLEDの両方の外側にある赤色のLEDも点灯するもので、点灯する面積と色によって暖房の強中弱がわかるものである。
【0039】
以上のように、電源OFF状態から調節つまみ16が操作されて温度レベル1に達するとまず電源OFF状態を表す報知音を出力し、その所定時間経過後に温度レベル1を表す報知音を出力するので、電源OFF状態から温度レベル1で暖房運転が開始されたことを音の高さと長さの異なる2つの音を聞くことで容易に認識することが出来、又最初の音が出力された後、その所定時間経過後に次の音が出力されることにより2つの音を1つの音に聞き間違えるのを防止して2つの異なる音として認識できるものである。
【0040】
又、電源OFF状態から調節つまみ16が操作されて高い温度レベルまで操作された場合は、電源OFF状態を表す報知音を出力し、その所定時間経過後に温度レベル1を表す報知音を出力し、その後温度レベル1よりも高い温度レベルまで操作されると温度レベルが一段高くなる度に前の報知音より高い音を出力するので、どこまで温度レベルを高くしたか音の変化により認識することが出来るものである。
【0041】
又、電源OFF状態から調節つまみ16を操作してある温度レベルで調節つまみ16が停止してその温度レベルで暖房運転を行っている状態から、再度調節つまみ16を操作してより高い温度レベルまで操作された場合も、まず調節つまみ16を操作する前の温度レベルを表す報知音を出力し、その所定時間経過後に次の高い温度レベルを表す報知音を出力するので、調節つまみ16を操作する前の温度レベルから次の温度レベルまでレベルが上がったことを音の高さの異なる2つの音を聞くことで容易に認識することが出来、又最初の音が出力された後、その所定時間経過後に次の音が出力されることにより2つの音を1つの音に聞き間違えるのを防止して2つの異なる音として認識できるものである。
【0042】
又、ある温度レベルから調節つまみ16を操作してある温度レベルまでレベルを下げた場合も、及び温度レベル1の状態から調節つまみ16を操作して電源OFF状態になった場合、調節つまみ16を操作する前の温度レベルから次の温度レベルまでレベルが下がったことを音の高さの異なる2つの音を聞くことで容易に認識することが出来、又最初の音が出力された後、その所定時間経過後に次の音が出力されることにより2つの音を1つの音に聞き間違えるのを防止して2つの異なる音として認識できるものである。
【0043】
又、温度レベル1の状態から調節つまみ16を操作して電源OFF状態になった場合も、調節つまみ16を操作する前の温度レベル1から電源OFF状態になって、暖房運転が終了したことを音の高さと長さの異なる2つの音を聞くことで容易に認識することが出来、又最初の音が出力された後、その所定時間経過後に次の音が出力されることにより2つの音を1つの音に聞き間違えるのを防止して2つの異なる音として認識できるものである。
【0044】
更に調節つまみ16の操作に対応して表示部12でそれぞれの温度レベルに対応した色と表示面積で温度レベルを表示するので、耳で聞いても目で見ても現在の温度レベルが容易にわかるものである。
【符号の説明】
【0045】
1 電気ストーブ
2 発熱体
16 調節つまみ
23 制御部
26 報知部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発熱体と、該発熱体による暖房運転のオンオフ及び暖房能力を複数段階設定できる調節つまみと、該調節つまみの操作に対応して報知音を出力する報知部と、前記調節つまみの操作に対応して発熱体の発熱を制御すると共に報知音を報知部から出力させる制御部とを備えた電気ストーブに於いて、前記制御部は調節つまみを操作して次の暖房能力に設定した時、調節つまみを操作する前の暖房能力を表す報知音を出力し、その所定時間後に次の暖房能力を表す報知音を出力することを特徴とする電気ストーブ。
【請求項2】
前記制御部は、調節つまみを操作して複数段階暖房能力を変更した時、調節つまみを操作する前の暖房能力を表す報知音を出力し、その所定時間後に次の暖房能力を表す報知音を出力し、それ以降の暖房能力を表す報知音は、その暖房能力が設定された時に出力することを特徴とする請求項1記載の電気ストーブ。
【請求項3】
前記制御部は、一番低い暖房能力を表す報知音を低音とし、それから暖房能力が高くなる毎に暖房能力を表す報知音を高音にしていくことを特徴とする請求項1又請求項2記載の電気ストーブ。
【請求項4】
前記制御部は、一番低い暖房能力を表す報知音を音階の一番低い音とし、それから暖房能力が高くなる毎に暖房能力を表す報知音を音階を一段ずつ高くしていくことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電気ストーブ。
【請求項5】
前記制御部は、暖房能力を表す報知音を短音とし、暖房運転のオフを表す報知音を一番低い音の長音としたことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の電気ストーブ。
【請求項6】
寒色と中間色と暖色を有する表示部を備え、前記制御部は、低い暖房能力から高い暖房能力になるのに対応して低い暖房能力では表示部に寒色のみ表示させ、中間の暖房能力では表示部に寒色と中間色を表示させ、高い暖房能力では表示部に寒色と中間色と暖色を表示させることを特徴とする請求項3又は請求項4又は請求項5記載の電気ストーブ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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