説明

電気変色モジュール及び該モジュールを備えた立体結像表示装置

【課題】厚みを増やさない前提において、生産プロセスを簡素化できると共に、光学透過度の偏差値を向上できる電気変色モジュール及び該モジュールを備えた立体結像表示装置を提供する。
【解決手段】電気変色モジュールは第1基板、第2基板、少なくとも一つの電気変色層と少なくとも一つのイオン層を備える。第1基板の上部表面に少なくとも一つの第1導電素子が設けられている。電気変色層は第1基板と第2基板との間に設けられている。イオン層を電気変色層の表面に設け、材料は少なくとも一つの有機材料と少なくとも一つの無機材料とを溶剤に溶かせて作る。イオン層はイオンを提供者であるほか、自らは電気変色材料の一種であり、補助変色層として、光透過度の偏差値を向上できる。電子を有機と無機材料の間で移動と伝送するによって、変色速度がより速く、かつ駆動電圧が小さいなどの長所を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種の電気変色モジュール及び該モジュールを備えた立体結像表示装置、一種の電気変色材料であり、一種の電気変色材料をイオン層としてイオンを電気変色層に提供する電気変色モジュール及び該モジュールを備えた立体結像表示装置に関し、特にイオン層の材料は少なくとも一つの有機材料と少なくとも一つの無機材料を溶剤に溶かせて作るものに関する。
【背景技術】
【0002】
電気変色(Electrochromism, EC)材料は電流または電場の作用により、電気変色材料が光吸収または光散乱を発生し、色に可逆性変色を引き起こすことをいう。
【0003】
図1は、公知技術の電気変色モジュールの概略図である。図示したように、電気変色モジュール1は第1基板11と、第2基板12と、電気変色層13と、電解質層14とを備える。第1基板11の上部表面に第1導電素子111を設けられ、第2基板12の下部表面に第2導電素子121を設けられている。第1導電素子111及び/または第2導電素子121より電子を提供し、電解質層14よりイオンを電気変色層13に提供することによって、イオンを格子に進入し変色効果を有する。
または図2は、もう一つの公知技術の電気変色モジュールの概略図である。図1に示した電気変色モジュール構造において、電解質層14の上にはさらに逆方向の電気変色層15を設けられ、イオン格納層と補助変色層として、変色極性と電気変色層13との相反する働きによって、光透過度の偏差値を向上する。
【0004】
公知の電気変色モジュールは、例えば、酸化タングステン(WO3)、水酸化ニッケル[Ni(OH)2]、フェロシアン化第二鉄など、すべて遷移元素酸化物またはその派生物を無機の固体膜または有機化合物/電解質材料を混ぜ合わせた複合材により、電子と外部提供のイオンソース(電解質または第2変色材料)を提供し、イオンを格子に進入させ、変色効果を実現する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】中華民国特許公報第M368088号「整合式電気変色2D/3D表示装置」
【特許文献2】中華民国特許公報第M371902号(2D平面像/3D立体映像表示画面切り換え可能な表示装置)
【特許文献3】中華民国特許公報第I296723号(立体映像を表示可能な液晶パネルのカラーフィルタとその製造方法)
【特許文献4】米国特許公報第2006087499号(Autostereoscopic 3D display device and fabrication method thereof)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
公知技術の電解質層の材料は固体電解質と液体電解質とゲル電解質に大きく分けることができる。しかし、前述の電解質としての材料はイオンを電気変色層に提供する機能しかなく、光学透過度の偏差値を向上するには、図2に示すように、もう一つの電気変色層15を新たに設けなければならない。よって、電気変色モジュール1の厚みが増加し、電気変色モジュール1の更なる応用を困難にしている。
【0007】
一方、通常の立体映像表示技術の原理は両眼の像差(Binocular disparity)を利用し、右目と左目それぞれが映像を受信して、脳内にて一つの立体映像に統合される。裸眼立体表示技術の構造はレンチキュラーレンズ(Lenticular)と光学バリア(Barrier)の2種類に大きく分けることができる。さらに、電気変色材料による光学バリア(Barrier)を実現し、かつ立体像または平面像の切り換え機能を備える立体映像表示装置に関する特許は以下のとおりである。
【0008】
中華民国特許公報第M368088号整合式電気変色2D/3D表示装置(特許文献1)、中華民国特許公報第M371902号2D平面像/3D立体映像表示画面切り換え可能な表示装置(特許文献2)、中華民国特許公報第I296723立体映像を表示可能な液晶パネルのカラーフィルタとその製造方法(特許文献3)、米国特許公報第2006087499号Autostereoscopic 3D display device and fabrication method thereof(特許文献4)などがある。
前述した特許文献1〜4はすべて電気変色材料を立体映像表示の視差バリア装置として利用されている。そのうち、特許文献1と特許文献2において、共通の欠点は電気変色装置に必要な電解質層が設けられておらず、イオンを電気変色層に提供する電解質層がないため、電気変色装置は酸化または還元の可逆反応を引き起し変色または褪色変化ができない。このため、前述した特許文献1〜4は実施不可能である。
さらに、視差バリア装置の透明電極層と電気変色材料層ともグリッドパターン構造である。生産の過程では、層ごとに塗布、スパッターリングまたはエッチングを実施した上、各層間には正確に位置合わせをする必要があり、生産プロセスが極めて複雑である。さらに、各積層ともグリッドパターン構造のため、グリッド同士の中間部に中空区域を形成され、全体の光透過、屈折または反射が影響される。一般の2D表示も表示装置の映像品質に影響を与え、色差または輝度不均一の問題を引き起こす。
一方、特許文献3は液晶表示装置に埋め込み、カラーフィルタに成形される構造である。前述したすべての特許文献の電気変色層とも公知技術の電気変色材料と、変色機制が使用されており、大きい駆動電圧を要し、材料が欠陥を引き起こし易く、かつ使用寿命が短い等の問題が残されている。
【0009】
よって、本発明は、より広く応用でできて、光学透過値の偏差値を向上でき、かつ電気変色モジュールの厚みが増えない一種の電気変色モジュールを開発することと、その電気変色モジュールを立体映像に応用させることを積極に開示する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は前記した従来の電気変色モジュールの欠点に鑑みてなされたもので、厚みを増やさない前提において、生産プロセスを簡素化できると共に、光学透過度の偏差値を向上する目的を達成できる一種の電気変色モジュールを提供することにある。
本発明のひとつの目的は、少なくとも一つの有機材料と少なくとも一つの無機材料を溶剤に溶かせて作られたイオン層を電解質層と補助電気変色層として使用可能な電気変色モジュールを提供する。
【0011】
本発明のもう一つの目的は、一種の高速に変色/褪色でき、ライフサイクルが長く、かつ駆動電圧が小さい電気変色モジュールを提供する。
【0012】
本発明のさらに一つの目的は、一種の電気変色材料が変色した後に、色を深めることのできる電気変色モジュールを提供する。
【0013】
前記目的を達成するため、本発明の電気変色モジュールは、上部表面に少なくとも一つの第1導電素子を設ける第1基板と、第2基板と、第1基板および第2基板との間に設ける少なくとも一つの電気変色層と、電気変色層の表面に設けるイオン層とを含み、前記材料は少なくとも一つの有機材料と少なくとも一つの無機材料を溶剤に溶かせて作るものである。
【0014】
本発明の電気変色モジュールの構造は、さらにいくつかの実施形態を有する。
【0015】
イ、 第1導電素子、電気変色層とイオン層が複数あるときは、各第1導電素子はそれぞれ収容溝を形成し電気変色層とイオン層を収納する。
【0016】
ロ、 第1導電素子、電気変色層とイオン層が複数あるときは、さらに複数のバリアユニットを当該第1導電素子、当該電気変色層および当該イオン層の間に設けられる。
【0017】
ハ、 第1導電素子と電気変色層が複数あるときは、当該第1導電素子より正負の電圧を交差に提供し、当該電気変色層はそれぞれ収容溝を形成され、負の電気を帯びる第1導電素子を格納する。
【0018】
二、 第1導電素子と電気変色層が複数あるときは、当該第1導電素子より正負の電圧を交差に提供し、当該電気変色層はそれぞれ負の電気を帯びる第1導電素子に設けられる。
【0019】
第1導電素子より正負の異なる電圧を提供することによって、電気変色層とイオン層を変色/褪色させる。
【0020】
本発明の電気変色モジュールはさらに第2基板の下部表面に設けられる少なくとも一つの第2導電素子を備える。第2導電素子は同じく前述イ、ロ、ハ、二、の構造に設けることができる。詳細を以下のとおり説明する。
【0021】
イ、 第1導電素子と、第2電気変色層と、電気変色層とイオン層が複数あるときは、各第1導電素子と各第2導電素子はそれぞれ収容溝を形成し、電気変色層とイオン層を収納する。
【0022】
ロ、 第1導電素子と、第2導電素子と、電気変色層とイオン層が複数あるときは、さらに複数のバリアユニットを当該第1導電素子、当該第2導電素子、当該電気変色層および当該イオン層の間に設けられる。
【0023】
ハ、 第1導電素子と電気変色層が複数あるときは、当該第1導電素子より正負の電圧を交差に提供し、当該第2導電素子より正の電圧を提供し、当該電気変色層はそれぞれ収容溝を形成され、負の電気を帯びる当該第1導電素子を格納する。
【0024】
二、 第1導電素子と電気変色層が複数あるときは、当該第1導電素子より正負の電圧を交差に提供し、当該第2導電素子より正の電圧を提供し、当該電気変色層はそれぞれ負の電気を帯びる当該第1導電素子に設けられる。
【0025】
第1導電素子と第2導電素子に正負の異なる電圧を提供することによって、電気変色層とイオン層の変色/褪色が加速されるとともに、電気変色層とイオン層の変色範囲を制限できる。
【0026】
本発明のまた一つの目的は、一種の前記電気変色モジュールを使用した立体結像表示装置に2D映像と3D映像の切り換え機能を備える表示装置を提供する。
【0027】
前述目的を達成するため、本発明の立体結像表示装置は、平面像と立体映像を表示するための映像表示モジュールと、前記電気変色モジュールとを備える。
【0028】
電気変色モジュールは細部に、複数の電気変色モジュールにそれぞれ光格子を形成させ、表示装置に取り付けるか、または全体として、複数の電気変色層を備えた電気変色モジュールを光格子に仕上げて表示装置に取付け、バリアの機能を持たせることもできる。
【発明の効果】
【0029】
これにより、本発明の電気変色モジュールと立体結像表示装置は光学透過度の偏差値を向上でき、電気変色モジュールと立体結像表示装置の厚みを増やさない、高速変色/褪色、ライフサイクルが長く、かつ駆動電圧が小さいといった効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】公知技術の電気変色モジュールの概略図である。
【図2】もう一つの公知技術の電気変色モジュールの概略図である。
【図3】本発明の実施例1の電気変色モジュールの概略図である。
【図4】本発明の実施例2の説明図で、第1導電素子が複数設けられた電気変色モジュールの概略図である。
【図5】本発明の実施例3の説明図で、電気変色層が複数設けられた電気変色モジュールの概略図である。
【図6】本発明の実施例4の説明図で、第1導電素子が複数設けられた電気変色モジュールの概略図である。
【図7】本発明の実施例4の説明図で、第1導電素子が複数設けられた電気変色モジュールの概略図である。
【図8】本発明の実施例4の説明図で、第1導電素子が複数設けられた電気変色モジュールの概略図である。
【図9】本発明実施例4の説明図で、第1導電素子が複数設けられた電気変色モジュールの概略図である。
【図10】本発明の実施例4の説明図で、第1導電素子が複数設けられた電気変色モジュールの概略図である。
【図11】本発明の実施例5の説明図で、第1導電素子が複数の収容溝に設けられた電気変色モジュールの概略図である。
【図12】図11の電気変色モジュールの立体図である。
【図13】本発明の実施例6の説明図で、第1導電素子を複数設けてバリアにした電気変色モジュールの概略図である。
【図14】図13の電気変色モジュールの上視図である。
【図15】図13の電気変色モジュールの立体図である。
【図16】本発明の実施例7の説明図で、第1導電素子、電気変色層とイオン層を複数設け、その間にバリアユニットを設けられた電気変色モジュールの概略図である。
【図17】本発明の実施例8の説明図で、電気変色層を複数設け、電極機能を兼ね備える概略図である。
【図18】本発明の実施例9の説明図で、さらに第2導電素子を備えた電気変色モジュールの概略図である。
【図19】本発明の実施例10の説明図で、図9の第2基板の下部はさらに第2導電素子を備えた電気変色モジュールの概略図である。
【図20】本発明の実施例11の説明図で、図10の第2基板の下部はさらに第2導電素子を備えた電気変色モジュールの概略図である。
【図21】本発明の実施例12の説明図で、第1導電素子と第2導電素子を複数設け、順を追ってバリアにした電気変色モジュールの概略図である。
【図22】図21の電気変色モジュールの上視図である。
【図23】図21の電気変色モジュールの立体図である。
【図24】本発明の実施例13の説明図で、2層の電気変色層が積層された電気変色モジュールの概略図である。
【図25】本発明の実施例14の説明図で、3層の電気変色層が積層された電気変色モジュールの概略図である。
【図26】本発明の実施例13と実施例6を結合させた設計態様の電気変色モジュールの概略図である。
【図27】本発明の実施例14と実施例6を結合させた設計態様の電気変色モジュールの概略図である。
【図28】本発明の実施例15の説明図で、複数の電気変色モジュールを映像表示モジュールに設けられた立体結像表示装置の概略図である。
【図29】本発明の実施例16の説明図で、図16の電気変色モジュールを映像表示モジュールに設けられた立体結像表示装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下図面を参照しながら本発明について詳しく説明する。
【実施例】
【0032】
まず、図3を参照する。図3は本発明の実施例1による電気変色モジュールの概略図である。図示のように、電気変色モジュール2は第1基板21、第2基板22、電気変色層23、およびイオン24を備える。第1基板21の上部表面に少なくとも一つの第1導電素子211が設けられている。電気変色層23は第1基板21と第2基板22との間に設けられている。イオン層24を電気変色層23の表面に設けて、接地させる。材料は少なくとも一つの有機材料と少なくとも一つの無機材料とを溶剤に溶かせて作る。
【0033】
これにより、正の電圧または負の電圧を第1導電素子211に印加し電圧差を形成すると、第1導電素子211は電子を電気変色層23より抜き出しまたは提供し、イオン層24よりイオンを提供することによって、電気変色層23に酸化または還元反応を引き起こさせ、褪色または変色を切り換えることができる。イオン層24自体は少なくとも一つの有機材料と少なくとも一つの無機材料を溶剤に溶かせて仕上げる電気変色材料であり、酸化と還元反応の特性を備えるため、電子を失うまたは獲得すると同時に、酸化または還元反応を引き起し、電気変色層23にしたがって褪色または変色を引き起こされる。このほか、イオン層24の溶液濃度、電位差、溶剤の極性ph値、両極間の距離と誘電率などのパラメータを制御することにより、イオン層24の光学透過度の偏差値を引き上げまたは引き下げすることができる。
【0034】
さらに、本発明の電気変色モジュール2は図4ないし23のように、様々な実施態様ができる。
【0035】
図4を参照する。図4は第1導電素子が複数設けられた本発明の実施例2による電気変色モジュールの概略図である。図示のように、第1導電素子211は複数設けられており、各第1導電素子211より正と負の電圧をそれぞれ印加することによって、電気変色層23とイオン層24の各ブロックの変色/褪色効果と速度を調節し、電気変色モジュール2のさらなる応用に備える。
【0036】
図5は電気変色層が複数設けられた電気変色モジュールの概略図であり、図5を参照して本発明の実施例3を説明する。図示のように、同じくイオン層24を接地し電圧差を形成することによって、第1導電素子211は電子を電気変色層23より抜き出しまたは提供し、イオン層24からの電子提供によって、電気変色層23に酸化または還元反応を引き起こさせ、褪色または変色を切り換える。さらに、光格子として電気変色層23を複数設けることによって、立体結像表示装置に利用できる。
【0037】
図6ないし10は本発明の実施例4に係る第1導電素子と電気変色層が複数設けられた電気変色モジュールの概略図である。
図示のように、第1導電素子211と電気変色層23を複数設けることにより、それぞれの需要に応じて、各第1導電素子211に正と負の電圧(図9、10に示す)を提供し、各位置に対応された電気変色層23とイオン層24を各ブロックの変色/褪色効果と速度を調節し、形成される光格子間の間隔を調節することによって、画像コーディングするためのモアレ画像を形成できるほか、様々な生産プロセスによって、それぞれの設置態様ができる。
【0038】
図11は本発明の実施例5に係る、第1導電素子が複数の収容溝に設けられた電気変色モジュールの概略図であり、図12は図11の電気変色モジュールの立体図である。
図示のように、第1導電素子211、電気変色層23とイオン層24とも複数設けられているほか、イオン層24は溶液状態に存在しているため、第1導電素子211をそれぞれ収容溝に形成させ、イオン層24をこぼれさせないように格納しておく。
【0039】
図13は、本発明の実施例6に係る、第1導電素子を複数設けバリアにした電気変色モジュールの概略図であり、図14は、図13の電気変色モジュールの上視図であり、図15は、図13の電気変色モジュールの立体図である。
図示のように、本例にあっては、第1導電素子211と、電気変色層23とイオン層24とが複数設けられているほか、イオン層24は溶液状態で存在されているため、第1導電素子211をそれぞれに仕切っておき、イオン層24をこぼれさせないように格納しておく。第1導電素子211はそれぞれ順を追って、正と負の電圧を提供し電圧差を形成した上、電子の抜き出しまたは提供が行われる。
【0040】
図16に基づき本発明の実施例7を説明する。図16は、第1導電素子、電気変色層とイオン層を複数設け、その間にバリアユニットを設けられた電気変色モジュールの概略図である。
図示のように、イオン層24は溶液形態のため、イオン層24を複数設けるときは、その間はさらにバリアユニット25を設けそれぞれに仕切っておき、イオン層24をこぼれさせずに格納しておく。バリアユニット25はたとえば、フォトレジストを使用する。本実施例において、同じくイオン層24を接地させ、第1導電素子211より正と負の電圧を提供し電圧差を形成した上、電子の抜き出しまたは提供が行われる。
【0041】
図17に基づき本発明の実施例8について説明する。第1基板21は少なくとも一つの第1導電素子211を設けられ、第1導電素子211は正の電圧のみを提供し、電気変色層23は前述各実施例と異なり複数設けられており、電気変色層23は電極機能を兼ね合わせる。ここでは電気変色層23に負の電圧を印加される。このような実施態様において、電気変色材料自ら導電と変色機能を持つ、たとえばポリアニリンなどの導電高分子を使用しなければならない。
【0042】
本発明の電気変色モジュールはさらに第2基板の下部表面に設けられる少なくとも一つの第2導電素子を備える。第2導電素子はそれぞれ一つのみまたは複数の形態にて、図3乃至図16の電気変色モジュールに設けて、電位差を形成させることができる。よって、これらの各実施例においては、イオン層を接地する必要がない。また他の構造は同じであるため、ここでの説明を省略する。
以下に参考的にいくつかの実施態様を説明する。
【0043】
図18に基づき、本発明の実施例9を説明する。図18はさらに第2導電素子を備えた電気変色モジュールの概略図である。
図示のように、本発明の電気変色モジュール1はさらに第2基板22の下部表面に設けられる少なくとも一つの第2導電素子221を備える。本実施例において、第2導電素子221は一つのみが設置され、第2導電素子221をもう一つの側面に設けることにより、第1導電素子211と第2導電素子221は電子の提供または抜き出しの速度が加速され、電気変色層23とイオン層24の変色/褪色の速度を引き上げることができる。
【0044】
図19に基づき本発明の実施例10を説明する。図19は、図9の第2基板の下部にさらに第2導電素子を備えた電気変色モジュールの概略図である。
図20に基づき本発明の実施例11を説明する。図20は、図10の第2基板の下部にさらに第2導電素子を備えた電気変色モジュールの概略図である。本実施例において、第2導電素子221は一つのみが設置され、第1導電素子211より正と負の電圧を交差して提供し、第2導電素子件221より正の電圧を提供することによって、電子は正電圧の牽引により移動し、電子の活動範囲が制限され、イオン層24の変色/褪色範囲を制限できる。
【0045】
図21に基づき本発明の実施例12を説明する。図21は、第1導電素子と第2導電素子を複数設け、順を追ってバリアにした電気変色モジュールの概略図であり、図22は、図21の電気変色モジュールの上視図であり、図23は、図21の電気変色モジュールの立体図である。
図示のように、本例は図13と類似する。図13では第1導電素子211のみをバリアとして使われている。本実施例においては、バリアである第1導電素子211とバリアである第2導電素子221を交差してイオン層24の間に設けて、こぼさせないように仕切っておく。
【0046】
前述した各実施例の概念は、電場を制御することによってイオン層24を仕切っておき、変色による映像のクロストーク(cross talk)を避ける。前述した各実施例はインターディジタル形電極(Interdigitated electrod, IDE)である。たとえば、第1導電素子211と第2導電素子221を交差して配列した上、それぞれ正と負の電極を印加すれば、イオン層24が変色するときの位置は有効に第2導電素子221の負極に制限される。
【0047】
前記電気変色モジュール2における第1基板21、第1導電素子211、第2基板22、第2導電素子221、電気変色層23とイオン層24を含み各組成素子の材料は併せて後述する。
【0048】
第1基板21と第2基板22の材料はプラスチック、高分子プラスチック、ガラスまたは樹脂、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate, PET)、ポリカーボネート(Poly Carbonate, PC)、ポリエチレン(Polyethylene, PE)、ポリ塩化ビニル(Poly Vinly Chloride, PVC)、ポリプロピレン(Poly Propylene, PP)、ポリスチレン(Poly Stylene, PS)、ポリメタクリル酸メチル(Polymethylmethacrylate, PMMA)より組み合わせるプラスチック重合体のいずれかを選択できる。
【0049】
第1導電素子211と第2導電素子221の材料はインジウムスズ酸化物(Indium Tin Oxide, ITO)、インジウム酸化亜鉛(Indium Zinc Oxide, IZO)、アルミニウム添加酸化亜鉛(Al−doped ZnO, AZO)と酸化アンチモン錫(Antimony Tin Oxide, ATO)より組み合わせる不純物ドープ酸化物(Impurity−Doped Oxides)グループのいずれかまたはカーボンナノチューブ(carbon nanotube)、ポリ−3,4−エチレンジオキシチオフェン(Poly−3,4−Ethylenedioxythiophene, PEDOT)などの導電高分子材料を選択できる。
【0050】
電気変色層23は有機電気変色材料、無機電気変色材料、遷移金属酸化物、遷移金属化合物、または遷移金属化合物と有機電気変色材料の複合材から選択し、設置の方法はたとえば、ゾルゲル法(sol−gel)、真空スパッターリング(sputtering)法、電気メッキ(plating)法、スクリーン印刷、吹き付け、陽極酸化法(Anodizing)、光重合法(photopolymerization)、レーザー蝕刻法、電気泳動法または電気化学合成蒸着などの方法がある。
【0051】
前述した有機電気変色材料はビピリジル(bipyridyls)、ビオロゲン(viologen)、アントラキノン(Anthraquinone)、テトラチアフルバレン(Tetrathiafulvalene)またはピラゾロン(pyrazolone)酸化還元形化合物とその派生物、あるいはポリアセチレン(Polyacetylene)、ポリアリニン(Polyaniline)、ポリピロール(Polypyrrole)、ポリチオフェン(Polythiophene)、ポリ−3−アルキルチオフェン(Poly−3−alkythiophene)、ポリフラン(Polyfuran)、ポリフェニレン(Polyphenylene)、芳香族ポリアミド/ポリイミドまたはポリフェニレンビニレン(Polyphenylenevinylene)導電重合物とその派生物、もしくはポリ金属錯化合物とその派生物、または遷移金属とランタン系元素の配位子錯化合物とその派生物、もしくは金属フタロシアニンとその派生物、またはフェロセン(Ferrocene)、鉄のチオシアン酸塩[ion(III)thiocyanate]を水溶液に溶かし、ヘキサシアノ鉄酸塩(hexacyanoferrate)をテトラシアノキノンに溶かし、またはテトラチオン酸塩をシアノメタンに溶かせる。
【0052】
遷移金属化合物は酸化クロム(Cr23)、酸化ニッケル(NiOx)、酸化イリジウム(IrO2)、酸化マンガン(MnO2)、水酸化ニッケルNi(OH)2と五酸化タンタル(Ta25)より組み合わせる陽極着色(anodic coloration)遷移金属酸化物グループのいずれか、または酸化タングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、酸化ニオブ(Nb23)、酸化チタニウム(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)および五酸化タンタル(Ta25)より組み合わせる陰極着色(cathodic coloration)遷移金属酸化物のいずれかを選択する。または酸化バナジウム(V22)、酸化ロジウム(Rh23)及び酸化コバルト(CoOx)より組み合わせる陰/陽極着色(cathodic/anodic coloration)遷移金属酸化物グループのいずれかを選択する。
【0053】
遷移金属化合物はフェロシアン化第二鉄(Fe4[Fe(CN)63 )である。
【0054】
無機電気変色材料はLi、K、Mg、Cr、Cu、BaドープのC60フィルムである。
【0055】
イオン層24の有機材料は酸化還元指示薬(Redox Indicator)または酸塩基指示薬(acid−base Indicator)である。酸化還元指示薬(Redox Indicator)は一種の酸化還元滴定に使用する指示薬であり、特定の電極電位において、顕著な色変化を引き起こすことができる。通常は、自らが酸化還元性質を有する有機試薬であって、酸化形と還元形には様々な色を有し、金属有機配合物、有機の酸化還元系統の2種類はよく見かけるタイプである。ほとんどの酸化還元指示薬と有機酸化還元系統ともプロトン(すなわち、H+)を電気化学反応の参与物とされている。この特性により、酸化還元指示薬もpH依存の酸化還元指示薬、pHを依存しない酸化還元指示薬2種類に分けられる。pHを依存しない酸化還元指示薬は、2,2’−ビピリジン錯イオン、5−ニトロフェナントロリン第一鉄錯体、N−フェニルアントラニル酸、1,10−フェナントロリンの鉄(II)錯体、ブリリアントブルー、パラコート、2,2’−ビピリジン錯イオン、5,6−ジメチルフェナントロリン第一鉄錯体、3,3’−ジメトキシベンジジン、ジフェニルアミンスルホン酸ナトリウム、N,N’ジフェニルベンジジン、ジフェニルアミン、メチルビオローゲンなどがあり、ただし、一部の指示薬に毒性がある。一方、pH依存の酸化還元指示薬は、ジクロロフェノールインドフェノールナトリウム、インジゴナトリウムO−クレゾール、チオニン、メチレンブルー、インジゴテトラスルホン酸、インジゴトリスルホン酸、インジゴカルミン、インジゴスルホン酸、フェノールサフラニンO、サフラニンT、ニュートラルレッドなどがある。酸塩基指示薬(acid−base Indicator)はpH値を測定するための化学試薬であり、弱酸性または弱アルカリ性を帯び、色素が含まれている。溶液に滴定すると、色素は水素イオンまたは水酸化物イオンと結合され、相応の酸性またはアルカリ性に転化し、様々な色が現れる。酸塩基指示薬はそれぞれのpH値の溶液に可逆性の色変化を引き起こされるため、中和分析において、反応の終点が指示されるほか、被試験液体のpH値を測定できる。実験室によく使われている酸塩基指示薬は、フェノールスホンフタイレン、コンゴーレッド、メチルオレンジ、フェノールフタレイン、チモールブルー、リトマス、メチルバイオレット、マラカイトグリーン、p−ジメチルアミノアゾベンゼン、ブロモフェノールブルー、ブロムクレゾールグリーン、メチル赤、ブロモクレゾールパープル、ブロモチモールブルー、チモールフタレイン(Tymolphthalein)、アリザリンエローRなどがある。
【0056】
本発明のイオン層の好ましい酸化還元指示薬はメチレンブルー(Methylene blue, C1618ClN3S3H2O)、ジクロロフェノールインドフェノールナトリウム(Dichlorophenolindophenol sodium, C126l2NNaO2)、N−フェニルアントラニル酸(C1311NO2)、ジフェニルアミンスルホン酸ナトリウム(C1210NNaO3S)、N,N’−ジフェニルベンジジン(N,N’−Diphenylbenzidine, C20200N2)またはメチルビオローゲン(Methyl Viologen)である。好ましい酸塩基指示薬は、バリアミンブルーBジアゾニウム塩B(Variamine Blue B Diazonium salt, C1312ClN3O)である。
【0057】
イオン層24の無機材料は無機派生物である。
【0058】
無機派生物はハロゲン族(VIIA)、酸素基(VIA)、窒素族(VA)、カーボン族(IVA)、ホウ素族(IIIA)、アルカリ土類(IIA)またはアルカリ金属族(IA)あるいは、遷移元素の酸化物、硫化物、塩化物または水酸化物である。
【0059】
遷移元素はスカンジウム亜族(IIIB)、チタニウム亜族(IVB)、バナジウム亜族(VB)、クロム亜族(VIB)、マンガン亜族(VIIB)、鉄族(VIII)、銅亜族(IB)、亜鉛亜族(IIB)または白金族(VIII)である。
前述の族種を以下の通り例示する。
【0060】
ハロゲン族(VIIA):
【0061】
Solid:I2 暗紫色;ICl 暗赤色;IBr 濃い灰色;IF3 黄色;ICl3 オレンジ色;I25 白色; I24 黄色(イオン結晶);I49 黄色(イオン結晶)。
【0062】
酸素基(VIA):
【0063】
固形(Solid):S レモン色;Se 灰色、茶色;Te 無色金属光沢;Na2S,(NH42S,K2S,BaS 白色、可溶性;ZnS 白色↓;MnS 肌色↓;FeS 黒色↓;PbS 黒色↓;CdS 黄色↓;Sb23 タンジェリン色↓;SnS 茶色↓;HgS 黒色(沈殿)、赤色(シン砂);Ag2S 黒色↓;CuS 黒色↓;Na223 白色;Na224 白色; SeO2 白色、揮発しやすい;SeBr2 赤色;SeBr4 黄色;TeO2 白色かねつにより黄色に変わる;H2TeO3 白色;TeBr2 茶色;TeBr4 オレンジ色;TeI4 濃い灰色;PoO2 低温黄色(面心立方)、高温赤色(四方);SO3 無色;SeO3 無色湿気により、解離しやすい;TeO3 オレンジ色;H6TeO6 無色。
【0064】
窒素族(VA):
【0065】
固形: アンモニウム塩 無色金属;窒化金属 白色;N23 青色(低温);N25 白色;P 白色、赤色、黒色;P23 白色;P25 白色;PBr3 黄色;PI3 紅;PCl5 無色;P4Sx 黄色;P23 灰黄色;P25 黄色;H427 無色ガラス状;H3PO2 白色;As 灰;As23 白色;As25 白色;AsI3 赤色;As44 赤色(雄黄);As46 黄色(石黄);As25 レモン色;Sb 銀白;Sb(OH)3 白色↓;Sb23 白色(テルル白色、顔料);Sb25 レモン色;SbX3(X<>I) 白色;SbI3 赤色;Sb23 タンジェリン↓;Sb25 オレンジ色;Bi 銀白赤気味;Bi23 レモン色;Bi25 赤茶色;BiF3 灰白;BiCi3 白色;BiBr3 黄色;BiI3 黒↓;Bi23 暗褐黒色。
【0066】
カーボン族(IVA):
【0067】
固形:C(金剛石) 無色透明;C(黒鉛) 黒金属光沢;Si 濃い灰色金属光沢;Ge 淡灰白色;Sn 銀白色;Pb 濃い灰色;SiO2 無色透明;H2SiO3 無色透明グルー↓;Na2SiF6 白色結晶;GeO 黒色;GeO2 白色;SnO 黒色;SnO2 白色;Sn(OH)2 白色↓;PbO黄色または黄色がかった赤;Pb23 オレンジ色;Pb34 赤色;PbO2 茶色;CBr4 レモン色;CI4 ピンク色;GeI2 オレンジ色;GeBr2 黄色;GeF4 白色;GeBr4 淡灰白色;GeI4 黄色;SnF2 白色;SnCl2 白色;SnBr2 レモン色;SnI2 オレンジ色;SnF4 白色;SnBr4 無色;SnI4 赤色;PbF2 無色↓;PbCl2 白色↓;PbBr2 白色;PbI2 金色;PbF4 無色;GeS 赤色;GeS2 白色;SnS 茶色↓;SnS2 金色(俗称「金粉」)↓;PbS 黒色↓;PbS2 赤茶色;Pb(NO32 無色;Pb(Ac)23H2O 無色結晶;PbSO4 白色↓;PbCO3 白色↓;Pb(OH)2 白色↓;Pb3(CO32(OH)2 鉛白色↓;PbCrO4 山吹色↓。
【0068】
ホウ素族(IIIA):
【0069】
固形:B(定形がない) 茶色粉末;B(結晶) 黒灰;Al 銀白色;Ga 銀白色(液化しやすい);In 銀灰色; Tl 銀灰色;B23 ガラス状;H3BO3 無色片状;BN 白色;Na24710H2O 白色結晶;Cu(BO22 青色↓;Ni(BO22 緑↓;NaBO2Co(BO22 青色↓;NaBO24H2O 無色結晶;無水NaBO2 黄水晶;Al23 白色結晶;AlF3 無色;AlCl3 白色;AlBr3 白色;AlI3 棕;Al(OH)3 白色↓;Ga23 白色↓Ga(OH)3 白色↓;GaBr3 白色;GaI3 黄色;In23 黄色;InBr3 白;InI3 黄色;TlOH 黄色;Tl2O 黒色;Tl23 暗褐黒色;TlCl 白色↓;TlBr 淡黄色↓;TlI 黄色↓(銀色に近い);TlBr3 黄色;TlI3 黒色。
【0070】
アルカリ土類金属(IIA):
【0071】
単純物質:銀白色
【0072】
火炎色:Ca ブリックレッド;Sr マゼンタ;Ba 緑色。
【0073】
酸化物:すべては白色固体。
【0074】
水酸化物:白色固体 Be(OH)2↓,Mg(OH)2↓。
【0075】
塩:ほとんど無色または白色結晶体;BeCl2 淡黄色;BaCrO4 黄色↓;CaF2 白色↓。
【0076】
アルカリ金属(IA):
【0077】
単純物質:銀白色
【0078】
火炎色:Li 赤色;Na 黄色;K紫色;Rb マゼンタ;Cs マゼンタ。
【0079】
酸化物、過酸化物、超酸化物、オゾン化物:Li2O 白色;Na2O 白色;K2O レモン色;Rb2O山吹色;Cs2O橙赤色;Na22レモン色;KO2オレンジ色;RbO2こげ茶色;CsO2暗黄灰色;KO3シトラスレッド。
【0080】
水酸化物:白色、LiOH白色↓。
【0081】
塩:ほとんどが無色または白色結晶、かつ水に溶けやすい。
【0082】
不溶性塩類↓(注記のないものはすべて白色結晶である):LiF Li2CO3 Li3PO4 LiKFeIO6 Na[Sb(OH)6] NaZn(UO23(Ac)96H2O 黄緑色;M=K,Rb,Cs M3[Co(NO26]山吹色;MBPh4 MClO42PtCl6 レモン色;CsAuCl4
【0083】
銅亜族(IB):
【0084】
単純物質:Cu マゼンタまたは暗赤色;Ag 銀白色;Au 金色。
【0085】
銅化合物:火炎色 緑色;CuF 赤色;CuCl 白色↓;CuBr黄色↓;CuI茶黄色↓;CuCN白色↓;Cu2O暗赤色;Cu2S黒色;CuF2白色;CuCl2茶黄色(溶液は黄緑色);CuBr2茶黄色;Cu(CN)2 茶黄色; CuO黒色↓;CuS黒色↓;CuSO4無色;CuSO45H2O青色;Cu(OH)2ライトブルー↓;Cu(OH)2CuCO3黒緑色;[Cu(H2O)42+青緑色;[Cu(OH)42-青みがかった)紫色;[Cu(NH342+ 濃青色;[CuCl42- 黄色;[Cu(en)22+ 濃青紫色;Cu2[Fe(CN)6]赤茶色;アルキン銅 赤色↓。
【0086】
銀化合物:AgOH白色(常温は分解する);Ag2O黒色;AgOH茶黄色(Ag2O混入);プロテイン銀(AgNO3を手に滴下する)黒色↓;AgF白色;AgCl白色↓;AgBrレモン色↓;AgI黄色↓(膠質);Ag2S黒色↓;Ag4[Fe(CN)6]白色↓;Ag3[Fe(CN)6]白色↓;Ag+,[Ag(NH32+,[Ag(S2323-,[Ag(CN)2-無色。
【0087】
金化合物:HAuCl43H2O 山吹色結晶;KAuCl415H2O 無色片状結晶;Au23 黒色;H[Au(NO34]3H2O 黄色結晶;AuBr 灰黄色↓;AuI レモン色↓。
【0088】
亜鉛亜族(IIB):
【0089】
単純物質:すべて銀白色、Hgは水溶液に沈殿して黒色となる。
【0090】
▲シン▼(亜鉛)化合物:ZnO 白(▲シン▼(亜鉛)白顏料)↓;ZnI2 無色;ZnS 白↓;ZnCl2 白色晶體(溶解度がきわめて大きく、水溶液は酸性);K3Zn3[Fe(CN)6] 白;Zn3[Fe(CN)62 黄褐。
【0091】
カドミウム化合物:CdO茶灰色↓;CdI2 黄色;CdS黄色(カドミウム黄色顔料)↓;HgCl2(昇汞) 白色;HgNH2Cl 白色↓;Hg2Cl2(甘汞) 白色↓。
【0092】
水銀化合物:HgO 赤色(粗粒子)または黄色(小さい粒子)↓;HgI2赤または黄色(かすかに溶解);HgS 黒または赤色↓;Hg2NIH2O赤色↓;Hg2(NO32 無色結晶。
【0093】
ZnS蛍光体:Ag 青色;Cu黄緑色;Mn オレンジ色。
【0094】
チタニウム亜族(IVB):
【0095】
チタニウム化合物:Ti3+ マゼンタ;[TiO(H2222+ オレンジ色;H2TiO3 白色↓;TiO2白色(亜鉛華顔料)またはピンク(ルチル)↓;(NH42TiCl6 黄色水晶;[Ti(H2O)6]Cl3 紫水晶;[Ti(H2O)5Cl]Cl22O 緑色水晶;TiCl4無色発煙液体。
【0096】
ジルコニウム、ハフニウム:MO2,MCl4 白色
【0097】
バナジウム亜族(VB):
【0098】
バナジウム化合物:V2+ 紫色;V3+ 緑色;VO2+ 青色;V(OH)4- 黄色;VO43-黄色;VO 黒色;V23 濃い灰色;V23 茶黒色;VO2 青色固体;VF4緑色固体;VCl4 濃い茶色液体;VBr4 マゼンタ液体;V25 黄色またはブリックレッド;水合V25 茶赤色;飽和V25溶液(かすかに溶解) レモン色;[VO2(O223- 黄色;[V(O233- 赤茶色。
【0099】
凝縮バナジウム酸塩:バナジウム酸素原子数の減少に従い、淡黄色~深紅色~淡黄色に変色する。
【0100】
ニオブ、タンタル:略。
【0101】
クロム亜族(VIB):
【0102】
クロム化合物:Cr2+ 青色、Cr3+ 紫色、Cr2O72- 橙赤色、CrO42- 黄色、Cr(OH)4- 鮮緑色;Cr(OH)3 納戸色;Cr23 緑色、CrO3 暗赤針状、[CrO(O22]OEt2 青色、CrO2Cl2 暗赤色液体、Na2Cr27,K2CrO7 橙赤色、Ag2CrO4ブリックレッド↓;BaCrO4 黄色↓;PbCrO4 黄色↓。
【0103】
マゼンタCr2(SO4318H2O−−〉緑色Cr2(SO436H2O−−〉ピンク色Cr2(SO43
【0104】
暗緑色[Cr(H2O)4Cl2]Cl−−冷却HCl−−〉紫色[Cr(H2O)6]Cl3−−エーテルHCl−−〉薄緑色[Cr(H2O)5Cl]Cl2
【0105】
[Cr(H2O)63+紫色[Cr(H2O)4(NH323+マゼンタ、[Cr(H2O)3(NH333+桃色、[Cr(H2O)2(NH343+橙赤色、[Cr (NH352O]3+オレンジ色、[Cr(NH363+黄色。
【0106】
モリブデン、タングステン;MoO3 白色;茶色 MoCl3;緑色 MoCl5;MoS3茶色↓;(NH43[P(Mo1240)]6H2O 黄色結晶状↓;WO3暗黄色;H2WO4xH2O 白色膠質。
【0107】
マンガン亜族(VIIB):
【0108】
マンガン化合物:Mn2+ 肉紅;Mn3+ 紫紅;MnO42-緑色;MnO4-紫色;MnO3+鮮緑色;Mn(OH)2白色↓;MnO(OH)2茶色↓;MnO2黒色↓;硫酸マンガン(MnSO4)白色結晶体;マンガン塩六水化物(MnX26H2O, X=ハロゲンNO3,ClO4)ピンク色;MnSnH2O肌色↓;無水MnS濃緑色;MnCO3 白色↓;Mn3(PO42白色↓;KMnO4マゼンタ;K2MnO4緑色;K2[MnF6]金色結晶体;Mn27茶色油状液体。
【0109】
テクネチウム、レニウム:略。
【0110】
鉄族(第4周期VIII族):
【0111】
鉄化合物:Fe2+ 淡緑色;[Fe(H2O)63+ ふじ色;[Fe(OH)(H2O)52+ 黄色;FeO42- マゼンタ;FeO 黒色;Fe23 暗赤色;Fe(OH)2白色↓;Fe(OH)3 赤褐色↓;FeCl3またはFeCl2結晶 赤褐色 青;無水FeSO4白色;FeSO47H2O 緑色;K4[Fe(CN)6](黄血塩)黄色結晶;K3[Fe(CN)6](赤血塩)赤色結晶;Fe2[Fe(CN)6]フェロシアン化第二鉄↓;Fe[Fe(CN)6]黒色↓;Fe(C552(フェロセン)オレンジ色結晶;M2Fe6(SO44(OH)12(ジャロサイト、M=NH4, Na, K)淡黄色結晶;Fe(CO)5黄色液体。
【0112】
コバルト化合物:Co2+ ピンク色;CoOセージグリーン;Co34 黒色;Co(OH)3 茶色↓;Co(OH)2 ピンク色↓;Co(CN)2 赤色;K4[Co(CN)6] 紫色結晶;Co2(CO)8 黄色結晶;[Co(SCN)64- 紫色;
【0113】
塩化コバルト脱水変色:ピンク色CoCl26H2O−−325K−−〉マゼンタCoCl22H2O−−3l3K−−〉青紫色CoCl22O−−393K−−〉青色CoCl2
【0114】
ニッケル化合物:Ni2+ 鮮緑色;[Ni(NH362+ 紫色;Ni(OH)2緑色↓;Ni(OH)3黒色↓;無水Ni(II)塩 黄色;Na2[Ni(CN)4]黄色;K2[Ni(CN)4]オレンジ色;Ni(CO)4 無色液体。
【0115】
白金系元素(第5、第6周期VIII族):
【0116】
Os 青灰色の揮発しやすい固体;Pd↓(aq)黒色;OsO4無色、特殊匂いをする気体;H2PtCl6 橙赤色結晶;Na2PtCl6 オレンジ色結晶;M2PtCl6(M=K,Rb,Cs,NH4)黄色↓。
【0117】
イオン層24の好適な無機材料は塩化第一鉄(FeCl2)、塩化第二鉄(FeCl3)、三塩化チタン(TiCl3)、四塩化チタン(TiCl4)、塩化ビスマス(Bismuch Chloride, Bicl3)、塩化銅(Copper Chloride, CuCl2)または臭化リチウム(Lithium Bromide, LiBr)を用いる。
【0118】
イオン層24はさらに一種以上の非活性導電塩を含めることができる。導電塩はリチウム、ナトリウムまたはテトラアルキルアミン塩を含めても良い。前述導電塩に適合する陰イオン、特に金属塩の酸化還元の活性、無色の陰イオンは、テトラフルオロホウ酸イオン(tetrafluoroborate ion)、テトラフェニルホウ酸イオン(tetraphenylborate ion, TPB)、ほう酸トリフェニルシアン化イオン(triphenyl borate cyanide ion)、テトラメトキシホウ酸イオン(tetramethoxy borate ion)、過塩素酸イオン(perchlorate ion)、塩化物イオン(chloride ion)、硝酸イオン(nitrate ion)、硫酸イオン(sulfuric ion)、リン酸イオン(phosphate ion)、メタンスルホン酸イオン(methane sulfonate ion)、エタンスルホン酸イオン(ethane sulfonate ion)、テトラデカンスルホン酸イオン(tetradecane sulfonate ion)、ペンタデカンホン酸イオン(pentadecane sulfonate ion)、フルオロホルムスルホン酸イオン(fluoroform sulfonate ion)、ペルフルオロブタンスルホン酸イオン(perfluorobutane sulfonate ion)、ペルフルオロオクタンスルホン酸イオン(perfluorooctane sulfonate ion)、ベンゼンスルホン酸イオン(benzenesulfonic acid ion)、クロロベンゼンスルホン酸(chlorobenzene sulfonate ion)、トルエンスルホン酸イオン(toluene sulfonate ion)、ブチルベンゼンスルホン酸イオン(butyl benzene sulfonate ion)、第三ブチルスルホン酸イオン(tertiary butyl sulfonate ion)、ドデカベンゼンスルホン酸イオン(dodeca benzene sulfonate ion)、ベンジルトリフルオリドスルホン酸イオン(benzenyl trifluoride sulfonate ion)、ヘキサフルオロリン酸イオン(hexafluorophosphate ion)、ヘキサフルオロヒ酸塩イオン(hexafluoro arsenate ion)、ヘキサフルオロケイ酸イオン(hexafluoro silicate ion)などを用いる。
【0119】
イオン層24の溶剤はジメチルスルホキシド[(CH32SO]、炭酸プロピレン(C463)、水(H2O)、γ−ブチロラクトン、アセトニトリル、シアン化エチル、ベンゾニトリル、グルタロニトリル、メチルグルタロニトリル、3,3’−オキシジプロピオニトリル、ヒドロキシプロピオニトリル、ジメチルホルムアミ、N−メチルピロリジンケトン、スルホラン、3−メチルスルホランまたはその混合物を用いる。
【0120】
イオン層24を補助変色またはもう一つの変色層であるとき、変色機制はたとえば二塩化鉄(FeCl2)およびメチレンブルーをジメチルスルホキシド(DMSO)に溶かせて、相互補完体系の電気変色溶液を形成する。二塩化鉄結晶粒子の色は青色(Fe2+は青色である)であり、表面酸化によって赤茶色(Fe3+は淡黄色である)となり、二塩化鉄を溶剤に溶かすと、酸化を引き起しFe2+からFe3+へ、溶液は淡黄色になる。第1透明導電素子211より電子を提供され、第1透明導電素子211のメチレンブルー分子は電子を獲得し還元反応を引き起すことにより、メチルブルーが遊離基に変わり、外部の電圧を取り除くと、Fe3+とメチルブルー遊離基の電位差が異なるため、電子は自主的に遊離基からFe3+へ伝送され、淡黄色Fe3+は青色Fe2+に還元される。引き続き、イオン層24全体は還元によりイオン価が変化し、淡黄色から青色に変色され、色を深くする効果が達成される。さらに、電気変色溶液の濃度、電位差、溶剤の極性、pH値、両極間の距離および結う電係数の差値調整によって、イオン層24の色表示効果を制御することができる。
【0121】
より良い効果を目指すため、電気変色グリッドの色は黒色、濃い灰色、暗褐色または暗褐色、かつ20%以下の光透過率が好ましい実施例である。しかしこのような濃い色合いを実現するため、電圧を高く必要がある。よって、電気変色層23の寿命が低下される。このため、電気変色層23とイオン層24の相互補完変色方式および異なる色にRGBを混合する概念に基づき、駆動電圧を低下させても濃い色の効果を実現できる。
【0122】
前述した黒色、濃い灰色、暗褐色または暗褐色などの濃い色の遮光効果を実現するため、本発明によれば、複数の電気変色層を積層に設置させ、補色方式により達成できる。図24、本発明実施例13に2層の電気変色層を積層された電気変色モジュールの概略図を参照する。電気変色層23の表面はさらにもう一つの電気変色層231を設けられている。たとえば、イオン層24にフェノサイアジン(phenothiazine)溶液形の電気変色材料を有し、着色態は緑色である。電気変色層23が酸化コバルト(CoOx)であるとき、着色態は赤色である。電気変色層231がフェロシアン化第二鉄(Fe4[Fe(CN)63)であるとき、着色態は青色または茶色である。緑色、赤色と青色三原色の混合によって遮光効果を実現する。または電気変色層23と電気変色層231はフェロシアン化第二鉄(Fe4[Fe(CN)63)と五酸化バナジウム(V25)より選択し、五酸化バナジウムの着色態は灰色であり、濃紺色と灰色の混合によって遮光効果を実現する。あるいはフェロシアン化第二鉄(Fe4[Fe(CN)63)とFe4[Ru(CN)63を選択し、(Fe4[Ru(CN)63)の着色態は紫色であり、青色と紫色の混合によって遮光効果を実現する。
【0123】
図25に基づき本発明の実施例14を説明する。図25は3層の電気変色層が積層された電気変色モジュールの概略図である。
本実施例においては、先の実施例13の電気変色層231の表面にさらにもう一つの電気変色層232が設けられている。多層の電気変色材料の色変化を利用して、混色現象を形成し、濃い色の遮光効果を実現する。
図26、図27は、実施例13,14にそれぞれ実施例6を結合した設計態様の電気変色モジュールの概略図である。
これらの図は例示に過ぎない。電気変色層の多層構造の設計は、前述した各種電気変色モジュールのいずれかの態様を結合して実施することができる。
【0124】
図28に基づき本発明実施例15を説明する。図28は、複数の電気変色モジュールを映像表示モジュールに設けられた立体結像表示装置の概略図である。
図示のように、立体結像表示装置は、平面像と立体映像を表示するための映像表示モジュール3と、映像表示モジュール3の表面に設ける複数の電気変色モジュール2とを備える。電気変色モジュール2の構造は、前述各電気変色モジュールの実施例の構造と同じのため、ここでの説明を省略する。立体映像を表示するとき、負の電圧を電気変色モジュール2に印加させ、変色によって光格子として使用され、右目と左目がそれぞれ異なる映像を視聴、視差を形成した上、脳内にて立体映像に融合される。平面像を表示するとき、正の電圧を電気変色モジュール2に印加し褪色させ、光格子を取り消せば良い。
【0125】
または図29に示す方式を使用する。
図29に基づき、本発明実施例16を説明する。図29は、図16の電気変色モジュールを映像表示モジュールに設けられた立体結像表示装置の概略図である。
図示のように、立体結像表示装置は、平面像と立体映像を表示するための映像表示モジュール3と、映像表示モジュール3の表面に設ける複数の電気変色モジュール2とを備える。電気変色モジュール2の構造は、前述複数の電気変色モジュール23を備える各電気変色モジュールの実施例の構造と同じのため、ここでの説明を省略する。立体映像を表示するとき、負の電圧を電気変色モジュール2に印加させ、各電気変色層23が変色によって光格子として使用され、右目と左目がそれぞれ異なる映像を視聴、視差を形成した上、脳内にて立体映像に融合される。平面像を表示するとき、正の電圧を電気変色モジュール2に印加し電気変色層23を褪色させ、光格子を取り消せば良い。
【0126】
以上に説明したものは、本発明の好ましい実施例であり、本発明の実施範疇に制限を加わるものではない。当技術に熟知するものは、本発明の精神と範疇を逸脱されない、いかなる等効果または簡単変化と修飾とも、本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0127】
1 電気変色モジュール
11 第1基板
111 第1導電素子
12 第2基板
121 第2導電素子
13 電気変色層
14 電解質層
15 補助変色層
2 電気変色モジュール
21 第1基板
211 第1導電素子
22 第2基板
221 第2導電素子
23 電気変色層
231 電気変色層
232 電気変色層
24 イオン層
25 バリアユニット
3 映像表示モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部表面に少なくとも一つの第1導電素子が設けられている第1基板と、
第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に設けられている少なくとも一つ電気変色層と、
前記電気変色層の表面に設けられ、材料は少なくとも一つの有機材料と少なくとも一つの無機材料とを混ぜ、溶剤に溶かせて作る少なくとも一つイオン層とを備えることを特徴とする、電気変色モジュール。
【請求項2】
前記第1導電素子、前記電気変色層と前記イオン層が複数あるときは、各前記第1導電素子はそれぞれ収容溝を形成し前記電気変色層と前記イオン層を収納することを特徴とする、請求項1記載の電気変色モジュール。
【請求項3】
前記第1導電素子、前記電気変色層と前記イオン層が複数あるときは、さらに複数のバリアユニットを前記第1導電素子、前記電気変色層および前記イオン層の間に設けられていることを特徴とする、請求項1記載の電気変色モジュール。
【請求項4】
前記バリアユニットの材料はフォトレジストであることを特徴とする、請求項3記載の電気変色モジュール。
【請求項5】
前記第1導電素子と前記電気変色層が複数のあるとき、前記第1導電素子は正と負の電圧を交差して提供し、前記電気変色層にそれぞれ前記収容溝を形成され、負の電圧を帯びる前記第1導電素子を収納することを特徴とする、請求項1記載の電気変色モジュール。
【請求項6】
前記第1導電素子と前記電気変色層が複数のあるとき、前記第1導電素子は正と負の電圧を交差して提供し、前記電気変色層はそれぞれ負の電圧を帯びる前記第1導電素子に設置されることを特徴とする、請求項1記載の電気変色モジュール。
【請求項7】
前記第1導電素子に対応して、前記第2基板の下部表面に設ける少なくとも一つ第2導電素子をさらに備えることを特徴とする、請求項1記載の電気変色モジュール。
【請求項8】
前記第1導電素子、前記第2導電素子、前記電気変色層と前記イオン層が複数あるときは、各前記第1導電素子と各前記第2導電素子はそれぞれ収容溝を形成し、前記電気変色層と前記イオン層を収納することを特徴とする、請求項7記載の電気変色モジュール。
【請求項9】
前記第1導電素子、前記第2導電素子、前記電気変色層と前記イオン層が複数あるときは、さらに複数の前記バリアユニットを前記第1導電素子、前記第2導電素子、前記電気変色層および前記イオン層の間に設けられることを特徴とする、請求項7記載の電気変色モジュール。
【請求項10】
前記バリアユニットの材料はフォトレジストであることを特徴とする、請求項9記載の電気変色モジュール。
【請求項11】
前記第1導電素子と前記電気変色層が複数のあるとき、前記第1導電素子は正と負の電圧を交差して提供し、前記第2導電素子は正の電圧を提供する、前記電気変色層にそれぞれ収容溝を形成され、負の電圧を帯びる前記第1導電素子を収納することを特徴とする、請求項7記載の電気変色モジュール。
【請求項12】
前記第1導電素子と前記電気変色層が複数のあるとき、前記第1導電素子は正と負の電圧を交差して提供し、前記第2導電素子は正の電圧を提供する、前記電気変色層はそれぞれ負の電圧を帯びる前記第1導電素子に設置することを特徴とする、請求項7記載の電気変色モジュール。
【請求項13】
前記第1基板と前記第2基板の材料はプラスチック、高分子プラスチック、ガラスまたは樹脂、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate, PET)、ポリカーボネート(Poly Carbonate, PC)、ポリエチレン(Polyethylene, PE)、ポリ塩化ビニル(Poly Vinly Chloride, PVC)、ポリプロピレン(Poly Propylene, PP)、ポリスチレン(Poly Stylene, PS)、ポリメタクリル酸メチル(Polymethylmethacrylate, PMMA)より組み合わせるプラスチック重合体のいずれかを選択できることを特徴とする、請求項1記載の電気変色モジュール。
【請求項14】
前記第1導電素子はインジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide, ITO)、インジウム酸化亜鉛(Indium Zinc Oxide, IZO)、アルミニウム添加酸化亜鉛(al−doped ZnO, AZO)および酸化アンチモン錫(antimony tin oxide, ATO)より組み合わせた不純物ドープ酸化物(impurity−doped oxides)グループのいずれかであることを特徴とする、請求項1記載の電気変色モジュール。
【請求項15】
前記第1導電素子の材料はカーボンナノチューブ(carbon nanotube)またはポリ−3,4−エチレンジオキシチオフェン)(Poly−3,4−Ethylenedioxythiophene, PEDOT)導電高分子材料であることを特徴とする、請求項1記載の電気変色モジュール。
【請求項16】
前記電気変色層は有機電気変色材料、無機電気変色材料、遷移金属酸化物または遷移金属酸化物と有機電気変色材料の複合材であることを特徴とする、請求項1記載の電気変色モジュール。
【請求項17】
前記有機電気変色材料はビピリジル(bipyridyls)、ビオロゲン(viologen)、アントラキノン(Anthraquinone)、テトラチアフルバレン(Tetrathiafulvalene)またはピラゾロン(pyrazolone)酸化還元形化合物とその派生物であることを特徴とする、請求項16記載の電気変色モジュール。
【請求項18】
前記有機電気変色材料は、ポリアセチレン(Polyacetylene)、ポリアニリン(Polyaniline)、ポリピロール(Polypyrrole)、ポリチオフェン(Polythiophene)、ポリ−3−アルキルチオフェン(Poly−3−alkythiophene)、ポリフラン(Polyfuran)、ポリフェニレン(Polyphenylene)、芳香族ポリアミド/ポリイミドまたはポリフェニレンビニレン(Polyphenylenevinylene)導電重合物とその派生物であることを特徴とする、請求項16記載の電気変色モジュール。
【請求項19】
前記有機電気変色材料は高分子金属錯体(polymer metal complex)とその派生物であることを特徴とする、請求項16記載の電気変色モジュール。
【請求項20】
前記有機電気変色材料は遷移金属とランタン系元素配位子の錯体とその派生物であることを特徴とする、請求項16記載の電気変色モジュール。
【請求項21】
前記有機電気変色材料は金属フタロシアニンとその派生物であることを特徴とする、請求項16記載の電気変色モジュール。
【請求項22】
前記有機電気変色材料はフェロセン(Ferrocene)、鉄のチオシアン酸塩[ion(III)thiocyanate]を水溶液に溶かし、ヘキサシアノ鉄酸塩をテトラシアノキノンに溶かし、またはテトラチオン酸塩をシアノメタンに溶かすことを特徴とする、請求項16記載の電気変色モジュール。
【請求項23】
前記遷移金属酸化物は酸化クロム(Cr23)、酸化ニッケル(NiOx)、酸化鉄(IrO2)、酸化マンガン(MnO2)、水酸化ニッケル[Ni(OH)2]と五酸化タンタル(Ta25)より組み合わせる陽極着色(anodic coloration)遷移金属酸化物グループのいずれかを選択することを特徴とする、請求項16記載の電気変色モジュール。
【請求項24】
前記遷移金属酸化物は酸化タングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、酸化ニオブ(Nb23)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)と五酸化タンタル(Ta25)より組み合わせる陰極着色(cathodic coloration)遷移金属酸化物グループのいずれかを選択することを特徴とする、請求項16記載の電気変色モジュール。
【請求項25】
前記遷移金属酸化物は酸化バナジウム(V22)、酸化ロジウム(Rh23)と酸化コバルト(CoOx)より組み合わせる陰/陽極着色(cathodic/anodic coloration)遷移金属酸化物グループのいずれかを選択することを特徴とする、請求項16記載の電気変色モジュール。
【請求項26】
前記遷移金属酸化物はフェロシアン化第二鉄(Fe4[Fe(CN)63 )であることを特徴とする、請求項16記載の電気変色モジュール。
【請求項27】
前記無機電気変色材料はLi、K、Mg、Cr、Cu、BaドープのC60フィルムであることを特徴とする、請求項16記載の電気変色モジュール。
【請求項28】
前記イオン層の有機材料は酸化還元指示薬(Redox Indicator)または酸塩基指示薬(acid−base Indicator)であることを特徴とする、請求項1記載の電気変色モジュール。
【請求項29】
前記酸化還元指示薬はメチレンブルー(Methylene blue, C1618ClN3S3H2O)、ジクロロフェノールインドフェノールナトリウム(Dichlorophenolindophenol sodium, C126Cl2NNaO2)、N−フェニルアントラニル酸(C1311NO2)、ジフェニルアミンスルホン酸ナトリウム(C1210NNaO3S)、N,N’−ジフェニルベンジジン(N,N’−Diphenylbenzidine, C20202)またはビオローゲン(Viologen)であることを特徴とする、請求項28記載の電気変色モジュール。
【請求項30】
前記酸塩基指示薬はバリアミンブルーBジアゾニウム塩(Variamine Blue B Diazonium salt,C1312ClN3O)であることを特徴とする、請求項28記載の電気変色モジュール。
【請求項31】
前記イオン層の無機材料は無機派生物であることを特徴とする、請求項1記載の電気変色モジュール。
【請求項32】
前記無機派生物は遷移元素の酸化物、硫化物、塩化物または水酸化物であることを特徴とする、請求項31記載の電気変色モジュール。
【請求項33】
前記遷移元素はスカンジウム亜族(IIIB)、チタニウム亜族(IVB)、バナジウム亜族(VB)、クロム亜族(VIB)、マンガン亜族(VIIB)、鉄族(VIII)、銅亜族(IB)、亜鉛亜族(IIB)または白金族(VIII)であることを特徴とする、請求項32記載の電気変色モジュール。
【請求項34】
前記無機派生物はハロゲン族(VIIA)、酸素基(VIA)、窒素族(VA)、カーボン族(IVA)、ホウ素族(IIIA)、アルカリ土類(IIA)またはアルカリ金属族(IA)であることを特徴とする、請求項31記載の電気変色モジュール。
【請求項35】
前記イオン層の無機材料は塩化第一鉄(FeCl2)、塩化第二鉄(FeCl3)、三塩化チタン(TiCl3)、四塩化チタン(TiCl4)、塩化ビスマス(Bicl3)、塩化銅(CuCl2)または臭化リチウム(LiBr)であることを特徴とする、請求項1記載の電気変色モジュール。
【請求項36】
前記イオン層の溶剤はジメチルスルホキシド[(CH32SO]、炭酸プロピレン(C463)、水(H2O)、γ−ブチロラクトン、アセトニトリル、シアン化エチル、ベンゾニトリル、グルタロニトリル、メチルグルタロニトリル、3,3’−オキシジプロピオニトリル、ヒドロキシプロピオニトリル、ジメチルホルムアミ、N−メチルピロリジンケトン、スルホラン、3−メチルスルホランまたはその混合物を用いるであることを特徴とする、請求項1記載の電気変色モジュール。
【請求項37】
前記イオン層は一種の非活性導電塩をさらに備えることを特徴とする、請求項1記載の電気変色モジュール。
【請求項38】
前記非活性導電塩はリチウム、ナトリウムまたはテトラアルキルアミン塩であることを特徴とする、請求項37記載の電気変色モジュール。
【請求項39】
前記第1導電素子と前記第2導電素子の材料は、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide, ITO)、インジウム酸化亜鉛(Indium Zinc Oxide, IZO)、アルミニウム添加酸化亜鉛(Al−doped ZnO, AZO)および酸化アンチモン錫(Antimony Tin Oxide, ATO)より組み合わせた不純物ドープ酸化物(Impurity−Doped Oxides)グループのいずれかであることを特徴とする、請求項7記載の電気変色モジュール。
【請求項40】
前記第1導電素子と前記第2導電素子の材料はカーボンナノチューブ(carbon nanotube)またはポリ−3,4−エチレンジオキシチオフェン)(Poly−3,4−Ethylenedioxythiophene, PEDOT)導電高分子材料であることを特徴とする、請求項7記載の電気変色モジュール。
【請求項41】
平面映像と立体映像の表示に用いられる映像表示モジュールと、
前記映像表示モジュールの表面に設けられる電気変色モジュール、
上部表面に少なくとも一つの第1導電素子が設けられている第1基板と、
第2基板と、
前記第1基板と前記第2基板との間に設けられる複数の電気変色層と、
前記電気変色層の表面に設けられ、材料は少なくとも一つの有機材料と少なくとも一つの無機材料とを混ぜ、溶剤に溶かせて作る少なくとも一つのイオン層とを備えることを特徴とする、立体結像表示装置。
【請求項42】
前記第1導電素子と前記イオン層が複数あるときは、各前記第1導電素子はそれぞれ収容溝を形成し、前記電気変色層と前記イオン層を収納することを特徴とする、請求項41記載の立体結像表示装置。
【請求項43】
前記第1導電素子と前記イオン層が複数あるときは、さらに複数の前記バリアユニットを前記第1導電素子、前記電気変色層および前記イオン層の間に設けられていることを特徴とする、請求項41記載の立体結像表示装置。
【請求項44】
前記バリアユニットの材料はフォトレジストであることを特徴とする、請求項43記載の立体結像表示装置。
【請求項45】
前記第1導電素子が複数のあるとき、前記第1導電素子が正と負の電圧を交差して提供し、前記電気変色層にそれぞれ前記収容溝を形成され、負の電圧を帯びる前記第1導電素子を収納することを特徴とする、請求項41記載の立体結像表示装置。
【請求項46】
前記第1導電素子が複数のあるとき、前記第1導電素子が正と負の電圧を交差して提供し、前記電気変色層はそれぞれ負の電圧を帯びる前記第1導電素子に設置することを特徴とする、請求項41記載の立体結像表示装置。
【請求項47】
前記第1導電素子に対応して、前記第2基板の下部表面に設ける第2導電素子をさらに備えることを特徴とする、請求項41記載の電気変色モジュール。
【請求項48】
前記第1導電素子、前記第2導電素子と前記イオン層が複数あるときは、各前記第1導電素子と前記第2導電素子はそれぞれ収容溝を形成し、前記電気変色層と前記イオン層を収納することを特徴とする、請求項47記載の立体結像表示装置。
【請求項49】
前記第1導電素子、前記第2導電素子、前記イオン層が複数あるときは、さらに複数の前記バリアユニットを前記第1導電素子、前記第2導電素子、前記電気変色層および前記イオン層の間に設けられることを特徴とする、請求項47記載の立体結像表示装置。
【請求項50】
前記バリアユニットの材料はフォトレジストであることを特徴とする、請求項49記載の立体結像表示装置。
【請求項51】
前記第1導電素子が複数のあるとき、前記第1導電素子が正と負の電圧を交差して提供し、前記電気変色層にそれぞれ前記収容溝を形成され、負の電圧を帯びる前記第1導電素子を収納することを特徴とする、請求項47記載の立体結像表示装置。
【請求項52】
前記第1導電素子が複数のあるとき、前記第1導電素子は正と負の電圧を交差して提供し、前記電気変色層はそれぞれ負の電圧を帯びる前記第1導電素子に設置することを特徴とする、請求項47記載の立体結像表示装置。
【請求項53】
前記第1基板と前記第2基板の材料はプラスチック、高分子プラスチック、ガラスまたは樹脂、ポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate, PET)、ポリカーボネート(Poly Carbonate, PC)、ポリエチレン(Polyethylene, PE)、ポリ塩化ビニル(Poly Vinly Chloride, PVC)、ポリプロピレン(Poly Propylene, PP)、ポリスチレン(Poly Stylene, PS)、ポリメタクリル酸メチル(Polymethylmethacrylate, PMMA)より組み合わせるプラスチック重合体のいずれかを選択できることを特徴とする、請求項41記載の立体結像表示装置。
【請求項54】
前記第1透明導電素子はインジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide, ITO)、インジウム酸化亜鉛(Indium Zinc Oxide, IZO)、アルミニウム添加酸化亜鉛(al−doped ZnO, AZO)および酸化アンチモン錫(antimony tin oxide, ATO)より組み合わせた不純物ドープ酸化物(impurity−doped oxides)グループのいずれかであることを特徴とする、請求項41記載の立体結像表示装置。
【請求項55】
前記第1導電素子の材料はカーボンナノチューブ(carbon nanotube)またはポリ−3,4−エチレンジオキシチオフェン)(Poly−3,4−Ethylenedioxythiophene, PEDOT)導電高分子材料であることを特徴とする、請求項41記載の立体結像表示装置。
【請求項56】
前記電気変色層は有機電気変色材料、無機電気変色材料、遷移金属酸化物または遷移金属酸化物と有機電気変色材料の複合材であることを特徴とする、請求項41記載の立体結像表示装置。
【請求項57】
前記有機電気変色材料はビピリジル(bipyridyls)、ビオロゲン(viologen)、アントラキノン(Anthraquinone)、テトラチアフルバレン(Tetrathiafulvalene)またはピラゾロン(pyrazolone)酸化還元形化合物とその派生物であることを特徴とする、請求項56記載の立体結像表示装置。
【請求項58】
前記有機電気変色材料は、ポリアセチレン(Polyacetylene)、ポリアニリン(Polyaniline)、ポリピロール(Polypyrrole)、ポリチオフェン(Polythiophene)、ポリ−3−アルキルチオフェン(Poly−3−alkythiophene)、ポリフラン(Polyfuran)、ポリフェニレン(Polyphenylene)、芳香族ポリアミド/ポリイミドまたはポリフェニレンビニレン(Polyphenylenevinylene)導電重合物とその派生物であることを特徴とする、請求項56記載の立体結像表示装置。
【請求項59】
前記有機電気変色材料は高分子金属錯体(polymer metal complex)とその派生物であることを特徴とする、請求項56記載の立体結像表示装置。
【請求項60】
前記有機電気変色材料は遷移元素とランタン系元素配位子錯体とその派生物であることを特徴とする、請求項56記載の立体結像表示装置。
【請求項61】
前記有機電気変色材料は金属フタロシアニンとその派生物であることを特徴とする、請求項56記載の立体結像表示装置。
【請求項62】
前記有機変色材料はフェロセン(Ferrocene)、フェロセン(Ferrocene)、鉄のチオシアン酸塩[ion(III)thiocyanate]を水溶液に溶かし、ヘキサシアノ鉄酸塩をテトラシアノキノンに溶かし、またはテトラチオン酸塩をシアノメタンに溶かすことを特徴とする、請求項56記載の立体結像表示装置。
【請求項63】
前記遷移金属酸化物は酸化クロム(Cr23)、酸化ニッケル(NiOx)、酸化鉄(IrO2)、酸化マンガン(MnO2)、水酸化ニッケル[Ni(OH)2]と五酸化タンタル(Ta25)より組み合わせる陽極着色(anodic coloration)遷移金属酸化物グループのいずれかを選択することを特徴とする、請求項56記載の立体結像表示装置。
【請求項64】
前記遷移金属酸化物は酸化タングステン(WO3)、酸化モリブデン(MoO3)、酸化ニオブ(Nb23)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)と五酸化タンタル(Ta25)より組み合わせる陰極着色(cathodic coloration)遷移金属酸化物グループのいずれかを選択することを特徴とする、請求項56記載の立体結像表示装置。
【請求項65】
前記遷移金属酸化物は酸化バナジウム(V22)、酸化ロジウム(Rh23)と酸化コバルト(CoOx)より組み合わせる陰/陽極着色(cathodic/anodic coloration)遷移金属酸化物グループのいずれかを選択することを特徴とする、請求項56記載の立体結像表示装置。
【請求項66】
前記遷移金属酸化物はフェロシアン化第二鉄(Fe4[Fe(CN)63 )であることを特徴とする、請求項56記載の立体結像表示装置。
【請求項67】
前記無機電気変色材料はLi、K、Mg、Cr、Cu、BaドープのC60フィルムであることを特徴とする、請求項56記載の立体結像表示装置。
【請求項68】
前記イオン層の有機材料は酸化還元指示薬(Redox Indicator)または酸塩基指示薬(acid−base Indicator)であることを特徴とする、請求項41記載の立体結像表示装置。
【請求項69】
前記酸化還元指示薬はメチレンブルー(Methylene blue, C1618ClN3S3H2O)、ジクロロフェノールインドフェノールナトリウム(Dichlorophenolindophenol sodium, C126l2NNaO2)、N−フェニルアントラニル酸(C1311NO2)、ジフェニルアミンスルホン酸ナトリウム(C1210NNaO3S)、N,N’−ジフェニルベンジジン(N,N’−Diphenylbenzidine, C20202)またはビオローゲン(Viologen)であることを特徴とする、請求項68記載の立体結像表示装置。
【請求項70】
前記酸塩基指示薬はバリアミンブルーBジアゾニウム塩(Variamine Blue B Diazonium salt,C1312ClN3O)であることを特徴とする、請求項68記載の立体結像表示装置。
【請求項71】
前記イオン層の無機材料は無機派生物であることを特徴とする、請求項41記載の立体結像表示装置。
【請求項72】
前記無機派生物は遷移元素の酸化物、硫化物、塩化物または水酸化物であることを特徴とする、請求項71記載の立体結像表示装置。
【請求項73】
前記遷移元素はスカンジウム亜族(IIIB)、チタニウム亜族(IVB)、バナジウム亜族(VB)、クロム亜族(VIB)、マンガン亜族(VIIB)、鉄族(VIII)、銅亜族(IB)、亜鉛亜族(IIB)または白金族(VIII)であることを特徴とする、請求項72記載の立体結像表示装置。
【請求項74】
前記無機派生物はハロゲン族(VIIA)、酸素基(VIA)、窒素族(VA)、カーボン族(IVA)、ホウ素族(IIIA)、アルカリ土類(IIA)またはアルカリ金属族(IA)であることを特徴とする、請求項71記載の立体結像表示装置。
【請求項75】
前記イオン層の無機材料は塩化第一鉄(FeCl2)、塩化第二鉄(FeCl3)、三塩化チタン(TiCl3)、四塩化チタン(TiCl4)、塩化ビスマス(Bicl3)、塩化銅(CuCl2)または臭化リチウム(LiBr)であることを特徴とする、請求項41記載の立体結像表示装置。
【請求項76】
前記イオン層は一種の非活性導電塩をさらに備えることを特徴とする、請求項41記載の電気変色モジュール。
【請求項77】
前記非活性導電塩はリチウム、ナトリウムまたはテトラアルキルアミン塩であることを特徴とする、請求項76記載の電気変色モジュール。
【請求項78】
前記イオン層の溶剤はジメチルスルホキシド[(CH32SO]、炭酸プロピレン(C463)、水(H2O)、γ−ブチロラクトン、アセトニトリル、シアン化エチル、ベンゾニトリル、グルタロニトリル、メチルグルタロニトリル、3,3’−オキシジプロピオニトリル、ヒドロキシプロピオニトリル、ジメチルホルムアミ、N−メチルピロリジンケトン、スルホラン、3−メチルスルホランまたはその混合物を用いるであることを特徴とする、請求項41記載の立体結像表示装置。
【請求項79】
前記第1透明導電素子と前記第2導電素子はインジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide, ITO)、インジウム酸化亜鉛(Indium Zinc Oxide, IZO)、アルミニウム添加酸化亜鉛(al−doped ZnO, AZO)および酸化アンチモン錫(antimony tin oxide, ATO)より組み合わせた不純物ドープ酸化物(impurity−doped oxides)グループのいずれかであることを特徴とする、請求項47記載の立体結像表示装置。
【請求項80】
前記第1導電素子と前記第2導電素子の材料はカーボンナノチューブ(carbon nanotube)またはポリ−3,4−エチレンジオキシチオフェン)(Poly−3,4−Ethylenedioxythiophene, PEDOT)導電高分子材料であることを特徴とする、請求項47記載の立体結像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2012−78774(P2012−78774A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−42149(P2011−42149)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(507294753)介面光電股▲ふん▼有限公司 (29)
【Fターム(参考)】