説明

電気掃除機の床用吸込具

【課題】壁際掃除とメンテナンスが容易な、使い勝手の向上を図った電気掃除機の床用吸込具を提供する。
【解決手段】床用吸込具1では、ハウジング2の主吸込口4が床面に対向されたときに、ハウジング2の左側壁2Lと床面とに隙間が生じる。左側壁2Lに保持された軸受部材20が、ハウジング2内の回転ブラシ10の回転軸11の左端11Lを回転自在に保持している。軸受部材20近傍に位置する回転軸11の着脱軸11Bに設けられた補助ブラシ16は、隙間へ進入して壁際の隅の領域に届いてこの領域の塵埃を捕獲する。着脱軸11B、補助ブラシ16および軸受部材20は、補助ユニット30としてユニット化され、回転ブラシ10に対して着脱可能であるので、補助ユニット30を回転ブラシ10から取り外すことによって、着脱軸11B等に絡み付いたごみを容易に除去できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電気掃除機の床用吸込具に関する。
【背景技術】
【0002】
電気掃除機の床用吸込具として、特許文献1では、吸込口体が提案されている。
特許文献1に記載の吸込口体は、底面に横長の吸込口を有するケーシング(ハウジング)と、ケーシング内に収容される回転ブラシとを主に有している。回転ブラシは、両端部がケーシングの側壁によって回転自在に保持される軸と、軸の外周面に設けられたブラシ状の清掃体と含んでいる。また、この軸の両端には、回転ブラシの両端より突出した突出軸部が設けられており、各突出軸部は、隅ブラシが設けられている。
【0003】
床面の清掃時において、吸込口体では、底面の吸込口が床面に上から対向しており、掃除機本体の電動送風機が発生する吸引力によって、床面の塵埃が吸込口からケーシング内に吸い込まれる。この際、回転ブラシと隅ブラシとが回転しており、回転ブラシの回転に伴って、清掃体の自由端が吸込口からはみ出て床面の塵埃を吸込口内へ掻き上げるとともに、回転する隅ブラシによって室内の壁際の塵埃が吸込口内へ掻き上げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−253656号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
室内では、壁際に塵埃が比較的溜まりやすい。そのため、特許文献1の吸込口体において、塵埃、特に、髪の毛などの長尺ごみが隅ブラシおよび突出軸部に絡み付きやすい。そこで、隅ブラシおよび突出軸部に絡み付いたごみを容易に除去できると、使い勝手がよい。
この発明は、かかる背景のもとでなされたもので、壁際を掃除する構成のメンテナンスについての使い勝手の向上を図ることができる電気掃除機の床用吸込具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、床と対向する底面に吸込用の開口が形成されたハウジングと、前記ハウジングの一方の側縁を形成し、前記開口が床面に対向されたときに床面と隙間が生じる一方側壁と、前記ハウジング内に設けられ、回転軸および前記回転軸の周面から突出するブラシを含む回転ブラシと、前記一方側壁に保持され、前記回転軸の一端を回転自在に保持する軸受部材と、前記軸受部材近傍に位置する前記回転軸の一端部に設けられ、その周面から外方へ伸び出し、前記隙間へ進入可能な補助ブラシと、を有する電気掃除機の床用吸込具であって、前記回転軸の一端部、前記補助ブラシおよび前記軸受部材は、ユニット化され、前記回転ブラシに対して着脱可能であることを特徴とする、電気掃除機の床用吸込具である。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記回転軸の一端部に設けられ、前記回転軸の軸方向において前記補助ブラシが前記軸受部材から離間する方向へ移動することを規制する規制部材を有することを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機の床用吸込具である。
請求項3記載の発明は、前記回転軸の一端部に対して外嵌される環状の基部を有し、前記補助ブラシは、前記基部の周面に植立され、前記回転軸の一端部の周面において、前記基部に対する前記軸受部材の反対側には、切欠きが形成され、前記規制部材は、前記切欠きに嵌ることで、前記回転軸の一端部に対して着脱可能に係合することを特徴とする、請求項2記載の電気掃除機の床用吸込具である。
【0008】
請求項4記載の発明は、前記回転軸の一端部において前記軸受部材と前記補助ブラシとの間に設けられ、前記軸受部材を前記補助ブラシ側から覆うフランジ部材を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の電気掃除機の床用吸込具である。
請求項5記載の発明は、前記回転軸の径方向において、前記フランジ部材は、前記軸受部材よりも外側へ突出していることを特徴とする、請求項4記載の電気掃除機の床用吸込具である。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の発明によれば、床用吸込具では、ハウジングにおいて床と対向する底面に、吸込用の開口が形成されている。開口が床面に対向されたときに、ハウジングの一方の側縁を形成する一方側壁と床面とに隙間が生じる。
ハウジング内には、回転ブラシが設けられており、この回転ブラシは、回転軸および回転軸の周面から突出するブラシを含んでいる。ハウジングの一方側壁に保持された軸受部材が、回転軸の一端を回転自在に保持している。
【0010】
そして、軸受部材近傍に位置する回転軸の一端部には、その周面から外方へ伸び出した補助ブラシが設けられている。補助ブラシは、ハウジングの一方側壁と床面との隙間へ進入可能である。そのため、一方側壁を室内の壁に沿わせると、補助ブラシは、この隙間へ進入して壁際の隅の領域に届いてこの領域の塵埃を捕獲することで、壁際を掃除できる。
ここで、回転軸の一端部、補助ブラシおよび軸受部材は、ユニット化され、回転ブラシに対して着脱可能である。そのため、回転軸の一端部、補助ブラシおよび軸受部材のユニット(以下では、単に「ユニット」という。)を、回転ブラシから取り外すことによって、回転軸の一端部や補助ブラシに絡み付いた髪の毛などの長尺ごみを容易に除去できる。その後、このユニットを回転ブラシに装着すれば、再び、補助ブラシによって壁際の掃除ができる。
【0011】
つまり、壁際を掃除する構成のメンテナンスについての使い勝手の向上を図ることができる。
請求項2記載の発明によれば、回転軸の一端部には、規制部材が設けられている。規制部材は、回転軸の軸方向において補助ブラシが軸受部材から離間する方向へ移動することを規制する。
【0012】
規制部材がない場合において、補助ブラシと軸受部材との間にごみが侵入すると、補助ブラシが軸受部材から離間し、代わりに、前記軸方向における補助ブラシと回転ブラシ(補助ブラシ以外の部分)との隙間がなくなってしまう。すると、回転ブラシが、補助ブラシに圧接されることによって回転しにくくなるという不具合が生じ得る。
しかし、規制部材が、補助ブラシが軸受部材から離間する方向へ移動することを規制するので、このような不具合を防止できる。
【0013】
請求項3記載の発明によれば、補助ブラシは、回転軸の一端部に対して外嵌される環状の基部の周面に植立されている。そして、回転軸の一端部の周面において、基部に対する軸受部材の反対側には、切欠きが形成されている。規制部材は、この切欠きに嵌ることで、回転軸の一端部に対して着脱可能に係合する。
このような簡易な構成によって、規制部材が、補助ブラシが軸受部材から離間する方向へ移動することを規制できる。また、前述したユニットを回転ブラシから取り外した後に、規制部材を切欠きから外して回転軸の一端部から離脱させると、補助ブラシを、基部とともに移動させ、軸受部材から離間させることができる。これにより、補助ブラシと軸受部材との間に侵入したごみを容易に除去できるので、メンテナンスについての使い勝手の向上を一層図ることができる。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、回転軸の一端部において軸受部材と補助ブラシとの間には、軸受部材を補助ブラシ側から覆うフランジ部材が設けられているので、補助ブラシ側のごみが軸受部材に届いてその内部に侵入することを防止できる。
請求項5記載の発明によれば、回転軸の径方向において、フランジ部材は、軸受部材よりも外側へ突出しているので、補助ブラシ側のごみが軸受部材に届いてその内部に侵入することを一層防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は、この発明の一実施形態に係る床用吸込具1の斜視図である。
【図2】図2(a)は、床用吸込具1の右側面図であり、図2(b)は、床用吸込具1の要部の右側断面図である。
【図3】図3は、床用吸込具1の底面図である。
【図4】図4(a)は、図2(a)のA−A矢視断面図であり、図4(b)は、図4(a)の要部拡大図である。
【図5】図5は、床用吸込具1の正面図である。
【図6】図6(a)は、回転ブラシ10の正面図であり、図6(b)は、図6(a)のB−B矢視断面図であり、図6(c)は、図6(a)において補助ユニット30を取り外した状態を示している。
【図7】図7(a)は、補助ユニット30の斜視図であり、図7(b)は、補助ユニット30の分解斜視図であり、図7(c)は、補助ユニット30において補助ブラシ16およびストッパ31を取り外した後の状態を示す斜視図である。
【図8】図8は、床用吸込具1の左側面図である。
【図9】図9(a)は、回転ブラシ10が取り外された状態にある床用吸込具1を底面側から見た斜視図であり、図9(b)は、図9(a)の要部拡大図である。
【図10】図10は、ハウジング2の天壁を取り外した状態における床用吸込具1の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る床用吸込具1の斜視図である。図2(a)は、床用吸込具1の右側面図であり、図2(b)は、床用吸込具1の要部の右側断面図である。図3は、床用吸込具1の底面図である。図4(a)は、図2(a)のA−A矢視断面図であり、図4(b)は、図4(a)の要部拡大図である。図5は、床用吸込具1の正面図である。
【0017】
以下では、図1における床用吸込具1(以下では、単に「吸込具1」という。)の姿勢を基準として、吸込具1の前後左右方向を規定する。図1において、右下側が前側であり、左上側が後側であり、左下側が左側であり、右上側が右側である。また、左右方向は、幅方向と同義である。なお、図1の吸込具1は、床面X上に配置されて床面X上を清掃可能な状態にある。
<吸込具の概要>
吸込具1は、電気掃除機の付属部品であって、図1に示すように、ハウジング2とベンドパイプ3とを含んでいる。
【0018】
ハウジング2は、幅方向に長手かつ上下方向に扁平で中空のボックス形状である。図2(b)を参照して、ハウジング2の底面2Aの前寄りには、幅方向に長手の主吸込口4(開口)が形成されており(図3も参照)、ハウジング2の前面には、幅方向に長手の副吸込口5が形成されている。副吸込口5は、主吸込口4に対して前側から連続している。主吸込口4および副吸込口5は、ハウジング2内に連通している。
【0019】
ハウジング2の前面には、シャッター6が設けられている。シャッター6は、幅方向に長手の板状である。シャッター6は、幅方向から見て、前上側へ円弧状に膨出するように、湾曲している。シャッター6の前端の幅方向両端部には、前上側へ突出する凸部7が一体的に設けられている(図1も参照)。シャッター6は、前上側から、副吸込口5を開閉可能に覆っている。図2(b)では、シャッター6が副吸込口5を閉じた状態が示されている。シャッター6は、その円弧部分に沿った軌跡で回動することによって、副吸込口5を開閉する。
【0020】
図2(a)を参照して、ハウジング2の後面の幅方向中央には、接続筒8が取り付けられている(図3も参照)。接続筒8は、前後方向に延びる中心軸を有する略円筒状であり、ハウジング2の後面に対して後から挿通され、ハウジング2によって、前述した中心軸を中心として回動自在に支持されており、ハウジング2の一部となっている。接続筒8の内部は、ハウジング2内に連通している。接続筒8の後端面と外周部分の周上1箇所とは、連続して切欠かれており、切欠き部8Aとされる。
【0021】
ベンドパイプ3は、図2(a)では前後方向に長手であり、その前端3Aは、略球体状に形成されている。ベンドパイプ3の前端3Aは、ハウジング2の接続筒8の切欠き部8Aに対して後から挿通されており、これによって、ベンドパイプ3は、接続筒8(ハウジング2)によって支持されている。詳しくは、ベンドパイプ3では、前端3Aがハウジング2に連結され、後端3Bは、ハウジング2から後側へ突出している。この状態で、ベンドパイプ3は、前端3Aを支点として、接続筒8に対して回動自在である。図2(a)では、ベンドパイプ3は、上下に回動自在である。
【0022】
そして、接続筒8が、前後方向に延びる中心軸を中心として回動自在であることから、ベンドパイプ3は、接続筒8に対して回動しつつ、接続筒8とともに、前後方向に延びる中心軸を中心として回動することができる。ベンドパイプ3の内部は、接続筒8の内部を介して、ハウジング2内に連通している。ベンドパイプ3の後端3Bは、ホース(図示せず)等を介して、電気掃除機本体(図示せず)に接続される。
【0023】
清掃時に電気掃除機本体(図示せず)が運転されると、電気掃除機本体(図示せず)に内蔵された電動送風機(図示せず)が吸引力を発生し、この吸引力が、ベンドパイプ3およびハウジング2の内部に作用する。これにより、ハウジング2の底面2Aの上述した主吸込口4(図2(b)参照)から、ハウジング2の外部の空気がハウジング2内に吸い込まれる。そのため、底面2A(主吸込口4)を床面Xに対向させると、床面X上の塵埃が、主吸込口4からハウジング2内に吸引される空気に乗って、主吸込口4からハウジング2内に吸い込まれ、その後、ベンドパイプ3、前述したホース(図示せず)を介して、電気掃除機本体(図示せず)に至り、電気掃除機本体(図示せず)内に溜められる。
【0024】
そして、吸込具1を前側へ移動させると、床面Xにおいて吸込具1が通過した部分の塵埃がハウジング2内に吸い込まれ、この部分の掃除が行われる。ここで、吸込具1では、前側(図2(a)における左側)が、進行方向における先端側となっている。
なお、シャッター6が副吸込口5(図2(b)参照)を開いていれば、主吸込口4だけでなく、副吸込口5からもハウジング2内に塵埃を吸い込むことができる。例えば、ハウジング2の底面2Aの主吸込口4でなく、副吸込口5が床面Xに上から対向するように、ハウジング2を倒立させる。そうすると、ハウジング2において、副吸込口5側が底面となってベンドパイプ3側が天面となることで、ハウジング2が、前後方向(水平方向)に薄くなるので、家具と家具との間といった狭い箇所にハウジング2を差し込むことができる。そして、このような狭い箇所における床面Xの塵埃を、副吸込口5からハウジング2内に吸い込むことができる。ここで、シャッター6を開閉させる際に、シャッター6に設けられた凸部7が操作される。
【0025】
ここで、ハウジング2の底面2Aにおいて主吸込口4より後側には、ローラ9が回転自在に取り付けられている。ローラ9が床面Xに接触することによって、底面2Aの後側部分が床面Xから浮いた状態となる。なお、説明の便宜上、図2(a)では、ローラ9が床面Xから浮いている。
そして、図4(a)を参照して、ハウジング2内には、回転ブラシ10が設けられている。回転ブラシ10は、回転軸11と、メインブラシ12とを含んでいる。
【0026】
回転軸11は、図4(a)ではハッチングが施された部分であって、幅方向に細長い略円柱形状である。回転軸11では、一部が中空になっており、また、回転軸11が複数の部品に分割可能である。具体的には、図4において右上へ延びる斜線のハッチングが施された部分が本体軸11Aとされ、図4において右下へ延びる斜線のハッチングが施された部分が着脱軸11Bとされ、回転軸11は、その左端部(一端部)をなす着脱軸11Bと、本体軸11Aとに分割可能である。なお、回転軸11の長手方向(ここでは、幅方向)は、回転軸11の軸方向でもある。この軸方向(長手方向)は、本体軸11Aおよび着脱軸11Bのそれぞれの軸方向(長手方向)でもある。また、回転軸11の径方向は、軸方向(長手方向)に直交する方向であり、本体軸11Aおよび着脱軸11Bのそれぞれの軸方向(長手方向)に直交する方向である。
【0027】
本体軸11Aは、中空体であり、その左端面の中央には、内部に連通する挿通穴11Cが形成されている。挿通穴11Cの形状は、真円形状以外の形状であり、たとえば、略矩形状である。着脱軸11Bは、挿通穴11Cにほぼぴったりと収まる大きさの略矩形状の断面を有している(後述する図7(c)参照)。着脱軸11Bは、その略右半分が挿通穴11Cに左側から嵌め込まれることで、本体軸11Aに対して装着されている。着脱軸11Bについては、以降で詳説する。
【0028】
メインブラシ12は、本体軸11Aの周面において、周方向に間隔を隔てた複数の位置に設けられている。各メインブラシ12は、回転軸11の周面から突出するように設けられている。各メインブラシ12は、幅方向に細長い帯状であって、左端から右端へ向かうのに従って回転軸11の周方向へずれるようにねじれた状態で、回転軸11の周面に取り付けられている(図3参照)。
【0029】
図4(a)の状態を基準として、本体軸11Aの幅方向(軸方向)における両端部には、車輪13が取り付けられている。左右の車輪13の間にメインブラシ12が位置している。各車輪13は、幅方向に延びる中心軸を有する円筒形状であり、幅方向に所定の幅をもつ円環状の外周面を有している。各車輪13は本体軸11Aに対して外嵌されていて、本体軸11Aに固定されている。各車輪13の外周面には、起毛布14が設けられている。
【0030】
また、各車輪13の外周面には、起毛布14の他に、車輪ブラシ15が設けられている。車輪ブラシ15のブラシ毛は、起毛布14の毛よりも硬く(腰が強く)、車輪ブラシ15の方が、起毛布14よりも毛の密度が低い。また、車輪13の外周面において、車輪ブラシ15が設けられた部分は、起毛布14が設けられた部分よりも、少し車輪13の中心軸側(車輪13の径方向における内側)にある。また、車輪ブラシ15のブラシ毛の毛先は、起毛布14の毛先よりも、車輪13の径方向における外側に位置している。
【0031】
そして、車輪ブラシ15は、車輪13の(外周面の)中心軸を中心とする螺旋状の細い帯をなしており、車輪13の外周面の幅方向全域に亘って設けられている(図3参照)。そのため、各車輪13の外周面では、起毛布14と車輪ブラシ15とが幅方向に沿って交互に並ぶように配置されており、起毛布14も、車輪ブラシ15と同様に、螺旋状の帯をなしている。
【0032】
ここで、回転ブラシ10が回転すると、回転ブラシ10とともに回転する各車輪13では、車輪ブラシ15が、底面視で、ハウジング2の幅方向中央(主吸込口4の幅方向中央のメインブラシ12側)へ向かうように見える(図3参照)。
図4(b)を参照して、着脱軸11Bにおいて本体軸11Aより左側の左端部の外周面には、周方向全域に亘って、補助ブラシ16が設けられている。具体的には、着脱軸11Bの左端部には、環状の基部17が外嵌されており、補助ブラシ16は、基部17の外周面に植立されている。補助ブラシ16は、着脱軸11B(基部17)の外周面から外方(回転軸11の径方向外側)へ伸び出すように設けられている。
【0033】
図4(a)を参照して、本体軸11Aにおいて右側の車輪13より右側の右端部には、駆動受け部18が一体的に設けられている。駆動受け部18は、回転軸11の一部である。駆動受け部18は、回転軸11を中心とする円筒状である。駆動受け部18の外周面の右端部には、回転軸11を中心とする環状をなす溝部19が形成されている。溝部19の底面には、ギヤ歯19Aが形成されている(後述する図6(a)参照)。
【0034】
このような回転ブラシ10は、ハウジング2によって回転自在に支持されている。これに関連して、ハウジング2においてハウジング2の内部空間を左右から区画する左側壁2L(一方側壁)および右側壁2Rについて説明する。
左側壁2Lは、ハウジング2の左側(一方)の側縁を形成するものであり、幅方向に所定の厚さSを有していて、比較的薄い。右側壁2Rは、ハウジング2の右側(他方)の側縁を形成するものであり、幅方向に所定の厚さTを有していて、比較的厚い。Tは、Sよりも大きい(ここでは、4倍程度大きい)。
【0035】
左側壁2Lにおいて、ハウジング2の内部に臨む内側面には、後述するボールベアリング44で構成された軸受部材20が取り付けられている(図4(b)も参照)。軸受部材20は、左側壁2Lに保持されており、左側壁2Lの内側面側から取り外し可能である。
右側壁2Rは、ハウジング2の内部に臨む中空部分を有しており、この中空部分の前寄り(図4(a)では手前寄り)の位置には、円筒状の軸受部材21が設けられている。軸受部材20および軸受部材21は、幅方向から見て同じ位置にある。右側壁2Rの中空部分において後寄りの位置には、駆動部(図示せず)が設けられている。この駆動部は、電気掃除機本体(図示せず)から電力を受けて駆動力を発生するモータであってもよいし、前述した吸引力の一部を受けて回転することで駆動力を発生するファンであってもよい。駆動部は、駆動力を出力する出力軸を有している。
【0036】
また、左側壁2Lおよび右側壁2Rのそれぞれの外側面には、前後に細長い帯状をなす起毛布22が取り付けられている(図1も参照)。
回転ブラシ10は、左側壁2Lおよび右側壁2Rによって保持されている。詳しくは、回転ブラシ10の回転軸11において、着脱軸11Bの左端11L(回転軸11の一端)が、左側壁2Lに設けられた軸受部材20によって回転自在に保持され、本体軸11Aの右端11Rが、右側壁2Rの軸受部材21によって回転自在に保持されている。これによって、回転ブラシ10は、左側壁2Lおよび右側壁2Rによって保持された状態で、回転自在である。ここで、回転軸11の左端部をなす着脱軸11Bが左側壁2Lの軸受部材20の近傍に位置している。また、回転軸11の右端部の駆動受け部18は、右側壁2Rの中空部分に収容されている。
【0037】
この状態で、回転ブラシ10では、下側のメインブラシ12と左右の車輪13の下側外周面(起毛布14)および車輪ブラシ15の下側部分とが、ハウジング2の底面2Aの主吸込口4から下側へ露出されており、前側のメインブラシ12と左右の車輪13の前側外周面(起毛布14)および車輪ブラシ15の前側部分とが、副吸込口5から前側へ露出されている(図3参照)。また、回転軸11の左端部(着脱軸11B)の補助ブラシ16は、左側壁2Lの内側面(換言すれば、左側壁2Lに設けられた軸受部材20)の近傍に位置しつつ、その下側部分は、主吸込口4から下側へ露出されている。
【0038】
また、この状態で、回転ブラシ10の回転軸11の右端部の駆動受け部18と、前述した駆動部(図示せず)の出力軸との間には、エンドレスベルト23が掛け回されている。エンドレスベルト23は、駆動受け部18において、前述した溝部19に嵌っている。エンドレスベルト23の内側面には、ギヤ歯(図示せず)が設けられており、溝部19の底面のギヤ歯19A(図6(a)参照)と噛み合っている。
【0039】
駆動部が前述した駆動力を発生すると、この駆動力は、駆動部の出力軸から出力された後に、エンドレスベルト23を介して回転ブラシ10に伝達され、これにより、回転ブラシ10全体が回転する。回転ブラシ10は、一方向に回転するものとし、その回転方向は、右側面視で反時計回りの方向であるとする(図2(b)の太線矢印参照)。回転ブラシ10が回転すると、回転ブラシ10に一体化された左右の車輪13および補助ブラシ16も回転する。
【0040】
ここで、各車輪13の外周面における起毛布14には、車輪13の回転方向とは逆方向の倒伏加工が施されており、起毛布14を構成する毛は、車輪13の回転方向とは逆の方向へ傾斜するように延びている(図2(b)参照)。
このような吸込具1を、図5に示すように、ハウジング2の底面2Aおよび主吸込口4が床面Xに上から対向するように、床面Xに載置すると、吸込具1では、左右の車輪13(厳密には、各車輪13の外周面の起毛布14および車輪ブラシ15)と、前述したローラ9(図2(a)参照)とが床面Xに接触する。回転ブラシ10の回転軸11の両端部寄りにそれぞれ設けられた車輪13が床面Xに接することによって、吸込具1の姿勢を水平方向に沿って安定させることができる。
【0041】
このように吸込具1が床面Xに載置された状態では、車輪13が床面Xに接することによって、ハウジング2の底面2Aの前側(先端側)と床面Xとの間に隙間が生じている。特に、ハウジング2において、左側壁2Lの下端と床面Xとの間には、上下方向の隙間Yが確保されている。つまり、左側壁2Lは、主吸込口4が床面Xに対向されたときに床面Xと隙間Yが生じる側壁となっている。そのために、左側壁2Lの下端は、ハウジング2において底面2Aを区画する部分の中で最も上側に位置するように、切り欠かれているとよい。
【0042】
そして、車輪13において床面Xに接する外周面には、床面Xに対して滑りやすい起毛布14が設けられているので、車輪13が床面X上を回転する際に、車輪13の外周面によって床面Xが傷付くことを防止できる。さらに、前述したように、起毛布14には、車輪13の回転方向と逆方向に倒伏加工が施されているので(図2(b)参照)、車輪13の回転に伴って起毛布14が毛羽立って痛むことを防止でき、起毛布14の耐久性を向上させることができる。
【0043】
また、このように吸込具1が床面Xに載置された状態では、回転ブラシ10の下側のメインブラシ12の毛先が主吸込口4から床面Xを臨んで床面Xに接触している。また、このとき、回転軸11の左端部の補助ブラシ16の下側部分の毛先(先端部)が、床面Xに当たることで左側壁2L側へ湾曲して隙間Yへ進入し、この隙間Yからハウジング2の左外側へ露出されている。
【0044】
この状態で、前述した駆動部(図示せず)の駆動力および電動送風機(図示せず)の吸引力を発生させる。すると、床面X上の塵埃が、吸引力によって主吸込口4からハウジング2内に吸い込まれる。また、この際、回転する回転ブラシ10において主吸込口4から露出されている下側のメインブラシ12(回転ブラシ10の一部)が、床面Xに摺接しながら床面X上の塵埃を主吸込口4側へ掻き上げるので、床面Xにおいて主吸込口4に対向する領域上の塵埃は、効率的に主吸込口4からハウジング2内に吸い込まれる。
【0045】
そして、吸込具1を床面X上で移動させると、各車輪13およびローラ9(図2(b)参照)が床面X上を回転する。吸込具1の移動中に床面Xで主吸込口4と対向する部分にある塵埃が、前述した吸引力および回転ブラシ10の掻き上げによって、主吸込口4からハウジング2内に吸い込まれる。
また、床面Xにおいて壁Zに接する部分(床面Xにおける壁際の隅部分)を掃除する場合には、ハウジング2の左側壁2Lの外側面を壁Zに沿わせる。すると、前述したように左側壁2Lの下端と床面Xとの隙間Yに進入して隙間Yからハウジング2の左外側に露出されている補助ブラシ16の毛先が、床面Xにおける壁際の隅部分に届き、回転ブラシ10の回転に伴って、この隅部分にある塵埃を捕獲して隙間Yから主吸込口4内に取り込む。これにより、主吸込口4内に取り込まれた塵埃は、主吸込口4からハウジング2内に吸い込まれる。そのため、左側壁2Lの外側面を壁Zに沿わせた状態で吸込具1を移動させると、床面Xにおける壁際の隅部分にある全ての塵埃は、ハウジング2内に吸い込まれる。つまり、左側壁2Lを室内の壁に沿わせるだけで、この隅の領域を容易かつ確実に掃除できる。
【0046】
このように、この吸込具1で床面Xを掃除する際、床面Xにおいて主吸込口4に対向する領域の塵埃が主吸込口4からハウジング2内に吸い込まれるのに加えて、床面Xにおいて左側壁2Lに対向する領域の塵埃が、補助ブラシ16によって主吸込口4側へ掻き込まれてハウジング2内に吸い込まれる。
ここで、吸込具1の移動中には、左側壁2Lでは、外側面に設けられた起毛布22が壁Zに柔らかく接触するので、吸込具1による壁Zの傷付きを防止できる。
【0047】
そして、左側壁2Lは、後側に位置して吸込具1を移動させるユーザから見れば、右側に位置するので、一般的な右利きのユーザにとっては、左側壁2Lを壁Zに沿わせ易い。
なお、前述したようにハウジング2を倒立させると、床面Xにおいて家具と家具との間といった狭い箇所にある塵埃が、前述した吸引力および回転ブラシ10の掻き上げによって、副吸込口5(図2(b)参照)からハウジング2内に吸い込まれる。
【0048】
ここで、底面2Aが床面Xに上から対向した状態で吸込具1を床面X上で移動させると、前述したように、各車輪13およびローラ9(図2(b)参照)が床面X上を回転する。この際、各車輪13では、外周面の起毛布14が床面Xに対して滑ることから、起毛布14は、床面Xの塵埃を捕獲する能力が低い。また、床面Xにおいて起毛布14に接触する領域(車輪13の外周面に対向する領域)には、メインブラシ12および補助ブラシ16のいずれもうまく届かないので、この領域の塵埃は、主吸込口4からハウジング2内に吸込まれにくい。
【0049】
しかし、この領域の塵埃は、回転する車輪13の外周面の車輪ブラシ15によって、捕獲され、車輪13が1回転する間に主吸込口4の幅方向中央のメインブラシ12側(回転軸11の幅方向中心側)へ掃き寄せられる。そして、メインブラシ12側へ寄せられた塵埃は、その後、メインブラシ12によって主吸込口4へ掻き上げられてハウジング2内に確実に吸い込まれる。そのため、床面Xにおいて各車輪13の外周面に対向する領域も漏れなく掃除できる。
<回転ブラシの詳細>
次に、回転ブラシ10の詳細について説明する。
【0050】
図6(a)は、回転ブラシ10の正面図であり、図6(b)は、図6(a)のB−B矢視断面図であり、図6(c)は、図6(a)において補助ユニット30を取り外した状態を示している。
図6(a)および図6(b)に示すように、回転ブラシ10は左右の軸受部材20,21が取り付けられた状態で、ハウジング2に対して主吸込口4から着脱可能である(図3参照)。ここで、図3を参照して、ハウジング2の右側壁2Rの底面部分が蓋になっており、この部分を開くことで、回転ブラシ10の右端部が下方へ露出される。そのため、回転軸11の右端部の駆動受け部18からエンドレスベルト23(図4(a)参照)を外した後に主吸込口4から回転ブラシ10を掴んで引っ張ると、回転ブラシ10がハウジング2の左側壁2Lおよび右側壁2Rから外れるので、回転ブラシ10をハウジング2から離脱させることができる。そして、この逆の手順によって、回転ブラシ10をハウジング2に装着することができる。
【0051】
図6(b)を参照して、前述した回転軸11の着脱軸11B、基部17、補助ブラシ16および軸受部材20は、補助ユニット30として、ユニット化されており、図6(c)に示すように、回転ブラシ10に対して着脱可能である。
図7(a)は、補助ユニット30の斜視図であり、図7(b)は、補助ユニット30の分解斜視図であり、図7(c)は、補助ユニット30において補助ブラシ16およびストッパ31を取り外した後の状態を示す斜視図である。
【0052】
図7(b)に示すように、補助ユニット30は、着脱軸11B、基部17、補助ブラシ16および軸受部材20の他に、ストッパ31(規制部材)およびフランジ部材32も含んでいる。以下では、各部材について説明する。
着脱軸11Bは、金属製の細長い棒状であり、前述したように、略矩形の断面を有している。詳しくは、着脱軸11Bの断面は、略長方形状であり、この断面において、1対の短い辺は、互いに離れる方向へ円弧状に膨出している(図7(c)も参照)。着脱軸11Bの外周面において、その長手方向中央より左側(軸受部材20側)に少し偏った位置には、切欠き33が形成されている。
【0053】
切欠き33は、着脱軸11Bの略長方形状の断面において1対の短い辺に相当する部分を切欠くように2つ形成されている。着脱軸11Bにおいて切欠き33が形成された部分は、いずれも平坦面となっている。詳しくは、着脱軸11Bにおいて各切欠き33が形成された部分は、切欠き33において最も深い部分を区画する略矩形状の第1区画面34と、着脱軸11Bの長手方向における第1区画面34の両端から第1区画面34と直交する方向へ延びる1対の第2区画面35とを含んでいる。各第2区画面35は、第1区画面34から離れる方向へ膨出する略半円形状をなしている。2つの切欠き33の第1区画面34は、着脱軸11Bの長手方向に対する直交方向において間隔を隔てており、互いに平行に延びている。
【0054】
図4(b)に示すように、着脱軸11Bの左端11Lは、それより右側の部分よりも一段細くなっており、この左端11Lには、円筒状のカラー36が左側から外嵌されている。これにより、カラー36は、着脱軸11Bと一体化されている。
着脱軸11Bにおいて、カラー36に対して僅かに隙間を隔てて右側へずれた位置には、着脱軸11Bの外周面から、着脱軸11Bの前記直交方向における外側へ少し張り出した張出部37が一体的に設けられている。図7(c)に示すように、張出部37は、着脱軸11Bの略長方形状の断面において1対の長い辺に相当する部分に形成されており、前記直交方向における外側へ膨出する略半円形状の薄板である。各張出部37の輪郭と、着脱軸11Bの略長方形状の断面において1対の短い辺に相当する部分とが連続して、1つの円形状をなしている。
【0055】
フランジ部材32は、薄い円板形状である。フランジ部材32の円中心位置には、貫通孔38が形成されている(図4(b)参照)。貫通孔38は、着脱軸11Bの断面とほぼ同じ大きさ略長方形状をなしている。フランジ部材32において図7(c)において現れている表面(右側面)において貫通孔38を挟む位置には、浅い凹部39が形成されている(図4(b)参照)。
【0056】
フランジ部材32と着脱軸11Bとの組み合わせに関し、図4(b)を参照して、カラー36が取り付けられていない着脱軸11Bの左端11Lが、フランジ部材32の貫通孔38に対して右側から挿通される。その後、着脱軸11Bの各張出部37が、フランジ部材32の右側面の対応する凹部39に右側から嵌り、凹部39においてフランジ部材32に右側から当接する。これにより、着脱軸11Bの挿通が停止する。その後、前述したように、着脱軸11Bの左端部に対してカラー36を左側から外嵌する。これにより、フランジ部材32は、着脱軸11Bに外嵌された状態で、着脱軸11Bの長手方向における両側からカラー36および張出部37によって挟まれて位置決めされる。これにより、フランジ部材32と着脱軸11Bとの組み合わせが完了する。
【0057】
図7(b)を参照して、軸受部材20は、その外郭をなす軸受ケース43と、軸受ケース43内に収容される環状のボールベアリング44とを含んでいる(図4(b)参照)。軸受ケース43は、着脱軸11Bの長手方向から見て角の丸い略矩形状をなすボックス状であり、着脱軸11Bの長手方向に薄い。軸受ケース43の厚さは、前述したハウジング2の左側壁2Lの厚さSよりも薄い(図4(b)参照)。軸受ケース43の右側面は、開放されており、この右側面から軸受ケース43の内部のボールベアリング44(図4(b)参照)が右側へ露出されている。軸受ケース43の右端縁には、着脱軸11Bの長手方向から見たときに軸受ケース43の外周縁から外側へ張り出す鍔部45が一体的に設けられている、着脱軸11Bの長手方向から見たときの鍔部45の輪郭は、略矩形状の軸受ケース43を取り囲む円形状である。鍔部45の外側周縁部は、全周に亘って、右側へ略直角に折り曲げられている。
【0058】
図4(b)を参照して、カラー36およびフランジ部材32が組み付けられた着脱軸11Bにおいて、カラー36が外嵌された左端11Lが、軸受ケース43の開放された右側面から軸受ケース43内のボールベアリング44に組み付けられている。この状態で、カラー36が、環状のボールベアリング44に嵌り込んでいて、ボールベアリング44によって回転自在に支持されている。また、フランジ部材32が、軸受ケース43の鍔部45において右側へ折り曲げられた外側周縁部の内側に配置され、この状態で、軸受ケース43の開放された右側面を右側から塞いでいる。これにより、カラー36およびフランジ部材32が組み付けられた着脱軸11Bと、軸受部材20とが組み合わされていて、着脱軸ユニット48を構成している。
【0059】
完成した状態にある着脱軸ユニット48は、図7(c)に示されている。着脱軸ユニット48では、着脱軸11Bが、カラー36およびフランジ部材32と一体となった状態で、軸受部材20のボールベアリング44によって回転自在に支持されている(図4(b)参照)。フランジ部材32は、着脱軸11Bとともに回転している最中においても、軸受ケース43の開放された右側面を常に右側から塞いでいる。また、着脱軸11Bの長手方向に対する直交方向(前述した回転軸11の径方向)において、フランジ部材32は、軸受部材20(厳密には、鍔部45を除く部分)よりも外側へ突出している(図4(b)も参照)。
【0060】
図7(b)を参照して、基部17は、前述したように環状である。詳しくは、基部17は、図7(b)の姿勢を基準として、着脱軸11Bの長手方向に所定の厚みを有する円筒状であり、その円中心位置には、着脱軸11Bの断面とほぼ同じ大きさの略長方形状の貫通孔40が形成されている。基部17では、その外周面において左側に偏った位置に、補助ブラシ16が全周に亘って植立されている。また、基部17の外周面において補助ブラシ16よりも右側の位置には、環状の溝41が形成されており、この溝41には、環状のパッキン42が嵌め込まれている(図4(b)参照)。
【0061】
ストッパ31は、略C字の薄板状である。ストッパ31の外側の輪郭は、基部17の輪郭とほぼ同じ大きさの略円形状である。ストッパ31で略C字をなす2つの遊端部において互いに対向する1対の対向面46は、平坦面であって間隔を隔てて平行に延びている。1対の対向面46において、ストッパ31の略C字の遊端(先端)側には、互いに接近する方向へ僅かに突出する凸部47が一体的に設けられている。
【0062】
次に、着脱軸ユニット48に対する基部17およびストッパ31の組み付けについて説明する。
図7(b)の状態で、着脱軸ユニット48の着脱軸11Bを基部17の貫通孔40に対して左側から挿通し、この状態で、基部17を着脱軸11Bに対して左側へ相対移動させる。基部17を目一杯左側へ移動させると、基部17がフランジ部材32に対して右側から当接し、これにより、基部17の移動が停止する。この状態では、図示されていないが、着脱軸11Bでは、基部17の右隣に1対の切欠き33が位置している。つまり、基部17に対する軸受部材20の反対側に切欠き33が位置している。
【0063】
次いで、ストッパ31を、着脱軸11Bの長手方向に対する直交方向から着脱軸11Bに接近させて、ストッパ31で略C字をなす2つの遊端部をいずれかの切欠き33に嵌め込む。嵌め込んだ状態が、図7(a)に示されている。この状態では、ストッパ31が、2つの遊端部によって、切欠き33における着脱軸11Bを挟持している(図7(b)参照)。詳しくは、ストッパ31の各遊端部は、対応する切欠き33の1対の第2区画面35の間に位置しているとともに、各遊端部の対向面46が、対応する切欠き33の第1区画面34に当接している(図7(b)参照)。この状態で、各対向面46の凸部47(図7(b)参照)が切欠き33からはみ出て着脱軸11Bに係合しているので、ストッパ31が着脱軸11Bから不意に外れることが防止されている。これにより、ストッパ31は、着脱軸11Bに対して位置決めされている。また、この状態で、ストッパ31の外周面と基部17の右側部分の外周面とが略面一になっている。
【0064】
以上により、着脱軸ユニット48に対する基部17およびストッパ31の組み付けが完了し、補助ユニット30が完成する。
前述した手順とは逆に、着脱軸ユニット48の着脱軸11Bからストッパ31を取り外して、基部17を着脱軸11Bに沿って右側へずらして着脱軸11Bから外せば、補助ユニット30を着脱軸ユニット48と基部17とストッパ31とに分解することができる(図7(b)参照)。つまり、完成した補助ユニット30では、ストッパ31は、着脱軸11Bに対して着脱可能に係合している。
【0065】
完成した補助ユニット30では、基部17に対する軸受部材20の反対側にストッパ31が位置している。そのため、ストッパ31は、着脱軸11Bの長手方向(軸方向)において基部17(換言すれば、補助ブラシ16)が軸受部材20から離間する方向へ移動することを規制している。また、フランジ部材32は、着脱軸11Bにおいて軸受部材20と基部17(補助ブラシ16)との間に位置していて、軸受部材20を基部17側(右側)から覆っている(図4(b)参照)。
【0066】
図6(c)を参照して、補助ユニット30は、回転ブラシ10の本体軸11Aに対して、左側から着脱される。ここで、回転ブラシ10では、図6(b)に示すように、左側の車輪13が、本体軸11Aから左側へ部分的にはみ出るように、本体軸11Aの左端部に外嵌されている。補助ユニット30が本体軸11Aに装着される際、着脱軸11Bが、左側の車輪13において本体軸11Aから左側へはみ出た部分の内側を通過してから、本体軸11Aの左端面の挿通穴11Cに挿通される。そして、ストッパ31が本体軸11Aの左端面に左側から当接すると、着脱軸11Bの挿通が完了して、本体軸11A(回転ブラシ10)に対する補助ユニット30の装着が完了する。
【0067】
図6(b)では、補助ユニット30の装着が完了した状態が示されている。この状態で、補助ユニット30では、ストッパ31と、基部17において補助ブラシ16より右側の部分とが、左側の車輪13において本体軸11Aから左側へはみ出た部分の内側に配置されている。このとき、基部17において補助ブラシ16より右側の部分では、パッキン42が左側の車輪13の内周面に圧接されており、これによって、補助ユニット30が回転ブラシ10から不意に外れることが防止されている。
【0068】
前述した手順とは逆に、回転ブラシ10(補助ユニット30以外の部分)の位置を固定してから補助ユニット30を左側へ引っ張ると、補助ユニット30を回転ブラシ10から取り外すことができる。
壁際の床面Xを掃除していると(図5参照)、壁際に溜まったごみ(特に、髪の毛等の長尺ごみ)が補助ブラシ16に掻き取られることがある。そのごみは、補助ブラシ16とフランジ部材32との間に入り込んで、この部分における着脱軸11Bの外周面に絡みつく場合がある。
【0069】
この場合、回転ブラシ10をハウジング2から取り出して、図6(c)に示すように、補助ユニット30を回転ブラシ10から左側へ引き抜いて取り外す。そして、図7(b)に示すように、補助ユニット30を着脱軸ユニット48と基部17とストッパ31とに分解すれば、着脱軸11Bや補助ブラシ16に絡み付いた髪の毛などの長尺ごみG、特に、補助ブラシ16とフランジ部材32との間における着脱軸11Bの外周面に絡みついた長尺ごみGを容易に除去できる。着脱軸11Bの外周面に絡みついた長尺ごみGは、図7(b)に示すように環状になっている場合が多いので、長尺ごみGを着脱軸11Bに沿って右側へ引き出せば、長尺ごみGを除去できる。
【0070】
その後、補助ユニット30を組み立てて(図7(a)参照)、回転ブラシ10に装着し(図6(b)参照)、回転ブラシ10をハウジング2に戻せば(図3参照)、再び、補助ブラシ16によって壁際の掃除ができる(図5参照)。つまり、吸込具1において、壁際を掃除する構成のメンテナンスについての使い勝手の向上を図ることができる。
そして、前述したように、ストッパ31は、図4(b)に示すように、回転軸11の軸方向において補助ブラシ16が軸受部材20から離間する方向(右側)へ移動することを規制する。
【0071】
ストッパ31がない場合において、補助ブラシ16と軸受部材20との間にごみが侵入すると、補助ブラシ16が軸受部材20から離間し、代わりに、前記軸方向における補助ブラシ16と回転ブラシ10(補助ユニット30以外の部分)との隙間(遊び)がなくなってしまう。すると、回転ブラシ10が、補助ブラシ16に圧接されることによって回転しにくくなるという不具合が生じ得る。
【0072】
しかし、ストッパ31が、補助ブラシ16が軸受部材20から離間する方向へ移動することを規制するので、このような不具合を防止できる。
また、着脱軸11Bの外周面において基部17に対する軸受部材20の反対側に切欠き33を形成し、ストッパ31を切欠き33に嵌ることで着脱軸11Bに対して着脱可能に係合する(図7(b)参照)。このような簡易な構成によって、ストッパ31が、補助ブラシ16が軸受部材20から離間する方向へ移動することを規制できる。また、補助ユニット30を回転ブラシ10から取り外した後に(図6(c)参照)、ストッパ31を切欠き33から外して回転軸11の着脱軸11Bから離脱させると、補助ブラシ16を、基部17とともに移動させ、軸受部材20から離間させることができる(図7(b)参照)。これにより、補助ブラシ16と軸受部材20との間に侵入したごみ(図7(b)に示す長尺ごみG)を容易に除去できるので、メンテナンスについての使い勝手の向上を一層図ることができる。
【0073】
そして、フランジ部材32が軸受部材20を補助ブラシ16側から覆っているので、補助ブラシ16側のごみが軸受部材20に届いてその内部に侵入することを防止できる。特に、回転軸11の径方向において、フランジ部材32は、軸受部材20よりも外側へ突出しているので、補助ブラシ16側のごみが軸受部材20に届いてその内部に侵入することを一層防止できる。また、回転軸11の軸方向において補助ブラシ16をフランジ部材32とストッパ31との間に配置しているので(図7(a)も参照)、補助ブラシ16に絡み付いた長尺ごみG(図7(b)参照)をフランジ部材32とストッパ31との間に留めておくことができる。
<ハウジングの左側壁の詳細>
次に、ハウジング2の左側壁2Lの詳細について説明する。
【0074】
図8は、吸込具1の左側面図である。図9(a)は、回転ブラシ10が取り外された状態にある吸込具1を底面側から見た斜視図であり、図9(b)は、図9(a)の要部拡大図である。
前述したように、左側壁2Lは、幅方向における厚さSを有しているが、比較的薄い(図4参照)。これは、壁際の隅部分を掃除する場合には、ハウジング2内の補助ブラシ16の毛先が壁際の隅部分に届きやすくなるようにするためである(図5参照)。
【0075】
この場合、左側壁2Lには、その薄さとともに、強度および剛性が要求される。なぜなら、左側壁2Lは、壁際の隅を掃除する際に壁Z(図5参照)に接触するので、壁Zに接触したとき衝撃で破損したり塑性変形したりする虞があるからである。左側壁2Lが破損すると、回転ブラシ10からハウジング2から外れてしまい、左側壁2Lが塑性変形すると、回転ブラシ10が円滑に回転できなくなる。
【0076】
そこで、図8を参照して、この左側壁2Lは、金属板49(ハッチングを施した部分を参照)を芯体とし、金属板49と樹脂との一体成形(具体的には、インサート成形)によって形成されている。金属板49の材料として、前述した破損や塑性変形を起こさないような高強度および高硬度を有する素材、たとえば、SUS304−CSP−Hのばね鋼材が用いられている。なお、ハウジング2の左外側から左側壁2Lを見ても、金属板49は樹脂に隠れていて見えない。
【0077】
このように金属板49と樹脂との一体成形によって形成された左側壁2Lでは、樹脂だけで形成される場合に比べて、高い強度および剛性を確保しつつ、前述した厚さS(図4参照)まで厚みを薄くすることができる。
そのため、前述したように、壁際を掃除するために左側壁2Lを室内の壁Zに沿わせると、補助ブラシ16は、左側壁2Lと床面Xとの隙間Yへ進入して壁際の隅の領域に確実に届くので、この領域を確実に掃除できる(図5参照)。さらに、その際、左側壁2Lが室内の壁Zに接触しても、左側壁2Lが、破損したり、塑性変形したりすることを防止できる。
【0078】
つまり、床面Xにおける壁際の隅の領域を掃除できる構成において、回転ブラシ10を保持するハウジング2の左側壁2Lにおける強度および剛性を確保できる。
具体的には、金属板49は、前後(図8では左右)に長手の略矩形状であり、その厚さは、左側壁2Lの厚さS(図4参照)よりも小さい。金属板49の前側部分には、その下端縁から金属板49を凹状に切欠く切欠き50が形成されている。また、金属板49には、インサート成形時に金属板49を金型に位置決めするためのピン(図示せず)を通すための貫通孔51が形成されている。また、この金属板49の後端部には、左側壁2Lに組み付けられるねじ52を通すための挿通孔53が形成されている。
【0079】
図9に示すように、回転ブラシ10(図6(a)参照)をハウジング2から取り外すと、左側壁2Lの内側面(ハウジング2内に臨む面)が、主吸込口4から露出される。図9(b)を参照して、この内壁面には、ハウジング2の幅方向外側へ向けて浅く窪む第1凹部54が形成されており、第1凹部54の底には、ハウジング2の幅方向外側へ向けてさらに浅く窪む第2凹部55が形成されている。ハウジング2の幅方向から見て、第1凹部54は、円形状であり、第2凹部55は、角の丸い略矩形状である。ハウジング2の幅方向から見て、第2凹部55は、第1凹部54の内側に収まっており、軸受部材20の軸受ケース43(図7(a)参照)がちょうど嵌る大きさを有している。
【0080】
そして、左側壁2Lの内側面では、ハウジング2の幅方向から見たときの第2凹部55の略矩形状の輪郭を区画する4つの区画面56が形成されている。4つの区画面56は、ハウジング2の幅方向における第2凹部55の外側面(底面)58に直交する面である。4つの区画面56のうち、上側の区画面56のほぼ全域、前側の区画面56のほぼ全域および後側の区画面56の略上半分では、金属板49の切欠き50を区画する切欠き縁57(ハッチングを施した部分を参照)が、区画面56と面一の状態で露出されている。そのため、メンテナンスのためにユーザが軸受部材20(回転ブラシ10)を取り外すと、金属板49の切欠き縁57がユーザ側に露出されるので、ユーザに対して、薄い左側壁2Lであっても、金属板49を芯体としていることで頑丈であるという安心感を与えることができる。
【0081】
このように金属板49を有する左側壁2Lを備えたハウジング2に回転ブラシ10(図6(b)参照)を装着すると、回転ブラシ10の左端部の軸受部材20の軸受ケース43(図7(a)参照)が、右側から左側壁2Lの第2凹部55に嵌り込む。軸受ケース43が第2凹部55に対して隙間なく嵌り込むので、軸受部材20が左側壁2Lに対して位置決めされる。
【0082】
軸受ケース43が第2凹部55に嵌り込んだ状態が、図8に示されている。この状態では、第2凹部55の区画面56から露出されている金属板49の切欠き縁57(図9参照)が、軸受ケース43に接触している。切欠き50が金属板49の下端縁から金属板49を凹状に切欠いていることから、切欠き縁57は、上下が逆になった略U字形状であり、軸受ケース43の前面(図8では右面)、上面および後面(図8では左面)のそれぞれに接触している。つまり、軸受ケース43を有する軸受部材20では、金属板49の切欠き縁57により、軸受部材20(軸受ケース43)の外周面の少なくとも一部が支持されている。そのため、軸受部材20が、左側壁2Lにおいて最も頑丈な金属板49に直接支持されるので、軸受部材20を精度良く位置決めすることができる。
【0083】
また、この状態では、軸受部材20の軸受ケース43が金属板49の切欠き50に嵌め込まれている。つまり、金属板49を芯体とする左側壁2Lにおいて、金属板49の切欠き50に軸受部材20を嵌め込めば、金属板49以外の部分に軸受部材20を配置するスペースを余分に設けずに済むので、左側壁2Lを一層薄く構成することができる。
<シャッターの詳細>
次に、シャッター6の詳細について説明する。
【0084】
図10は、ハウジング2の天壁を取り外した状態における吸込具1の平面図である。
前述したように、シャッター6は、回動することによって、副吸込口5を開閉する(図2参照)。そのため、図10に示すように、シャッター6(ハッチングが施された部分を参照)には、ハウジング2の幅方向に延びる回動軸60が一体的に設けられている。ここで、ハウジング2では、左側壁2Lが薄くなっているので、左側壁2Lにおいて、回動軸60を支持するスペースに余裕がない。そのため、回動軸60は、シャッター6の右端部に1つだけ設けられていて、ハウジング2の右側壁2Rによって支持されている。回動軸60には、コイルばねなどの付勢部材61が設けられており、この付勢部材61は、シャッター6を閉じる方向へ付勢している。
【0085】
この場合、シャッター6において回動軸60がない左側の位置が安定しないので、シャッター6の開閉(回動)のタイミングが、回動軸60が設けられた右側と、回動軸60がない左側とでずれやすく、シャッター6の開閉が安定しない虞がある。
そこで、シャッター6の左端部の後端部には、後側へ突出するガイド部62を一体的に設け、さらに、ハウジング2にばね等の付勢部材63を設けている。ガイド部62は、シャッター6の回動方向に沿って延びており、シャッター6の回動をガイドする。付勢部材63は、ガイド部62に係合していて、ガイド部62を、シャッター6の回動方向に沿って、シャッター6を閉じる方向へ付勢している。そのため、シャッター6においてガイド部62が設けられた左側の位置が安定する。これにより、シャッター6を、左右方向においてずれることなく、安定して開閉(回動)させることができる。
【0086】
つまり、吸込具1では、補助ブラシ16で壁際を掃除する機能(図5参照)と、シャッター6を開閉させる機能とを両立させることができる。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0087】
1 床用吸込具
2 ハウジング
2A 底面
2L 左側壁
4 主吸込口
10 回転ブラシ
11 回転軸
11B 着脱軸
11L 左端
12 メインブラシ
16 補助ブラシ
17 基部
20 軸受部材
31 ストッパ
32 フランジ部材
33 切欠き
X 床面
Y 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床と対向する底面に吸込用の開口が形成されたハウジングと、
前記ハウジングの一方の側縁を形成し、前記開口が床面に対向されたときに床面と隙間が生じる一方側壁と、
前記ハウジング内に設けられ、回転軸および前記回転軸の周面から突出するブラシを含む回転ブラシと、
前記一方側壁に保持され、前記回転軸の一端を回転自在に保持する軸受部材と、
前記軸受部材近傍に位置する前記回転軸の一端部に設けられ、その周面から外方へ伸び出し、前記隙間へ進入可能な補助ブラシと、を有する電気掃除機の床用吸込具であって、
前記回転軸の一端部、前記補助ブラシおよび前記軸受部材は、ユニット化され、前記回転ブラシに対して着脱可能であることを特徴とする、電気掃除機の床用吸込具。
【請求項2】
前記回転軸の一端部に設けられ、前記回転軸の軸方向において前記補助ブラシが前記軸受部材から離間する方向へ移動することを規制する規制部材を有することを特徴とする、請求項1記載の電気掃除機の床用吸込具。
【請求項3】
前記回転軸の一端部に対して外嵌される環状の基部を有し、
前記補助ブラシは、前記基部の周面に植立され、
前記回転軸の一端部の周面において、前記基部に対する前記軸受部材の反対側には、切欠きが形成され、
前記規制部材は、前記切欠きに嵌ることで、前記回転軸の一端部に対して着脱可能に係合することを特徴とする、請求項2記載の電気掃除機の床用吸込具。
【請求項4】
前記回転軸の一端部において前記軸受部材と前記補助ブラシとの間に設けられ、前記軸受部材を前記補助ブラシ側から覆うフランジ部材を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の電気掃除機の床用吸込具。
【請求項5】
前記回転軸の径方向において、前記フランジ部材は、前記軸受部材よりも外側へ突出していることを特徴とする、請求項4記載の電気掃除機の床用吸込具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−10783(P2012−10783A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−148128(P2010−148128)
【出願日】平成22年6月29日(2010.6.29)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)三洋電機コンシューマエレクトロニクス株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】