説明

電気掃除機用吸込具及びそれを用いた電気掃除機

【課題】床ノズル、小型ノズル、及び隙間用ノズル等の異なった種類の吸込具の着脱を容易に行うことができ、使用者の使い勝手を向上させることができる電気掃除機用吸込具を提供すること。
【解決手段】塵埃を吸引する第1の吸入口を有する第1の吸込具と、第1の吸入口と連通する第2の吸入口が設けられており、第1の吸込具と着脱自在に係合される第2の吸込具と、第2の吸入口と連通する第3の吸入口が設けられており、第2の吸込具と着脱自在に係合される第3の吸込具と、第1の吸込具と第2の吸込具との係合を解除する第1の操作部と、第2の吸込具と第3の吸込具との係合を解除する第2の操作部と、を有する電気掃除機用吸込具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機用吸込具及びそれを用いた電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電気掃除機用吸込具においては、使用者の使い勝手を向上させるべく、床ノズルに小型ノズルを着脱自在に装着させ、床ノズルに設けた操作レバーを押し下げることで、床ノズルから小型ノズルを離脱させる構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
すなわち、図19に示すように、吸込具200は、床ノズル201と、床ノズル201に着脱自在に装着されるとともに、延長管(図示せず)が連結される連結管204を有する小型ノズル202と、から構成されており、床ノズル201に設けられた操作レバー203を押し下げることにより、小型ノズル202を着脱自在に把持する保持具205の把持状態が解放され、小型ノズル202が床ノズル201から離脱される構成を有する電気掃除機用吸込具が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−339585号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の電気掃除機用吸込具においては、使用者の使い勝手を向上させるという観点からは未だ改善の余地があった。
【0006】
すなわち、上記従来の電気掃除機用吸込具においては、床ノズルから小型ノズルのみが着脱可能であり、小型ノズルよりもさらに小型の隙間用ノズル等を使用する場合、使用者は、床ノズル及び小型ノズルを延長管から取り外し、別途準備した隙間用ノズル等を延長管に接続し直す必要があり、隙間用ノズル等の装着に手間がかかる場合があった。また、隙間用ノズル等を使用しない場合、使用者は、隙間用ノズル等を床用ノズル及び小型ノズルとは別の場所に収納する必要があり、隙間用ノズルの収納においても、手間がかかる場合であった。そのため、使用者にとっては、隙間用ノズル等の着脱が煩わしい場合があった。
【0007】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、床ノズル、小型ノズル、及び隙間用ノズル等の異なった種類の吸込具の着脱を容易に行うことができ、使用者の使い勝手を向上させることができる電気掃除機用吸込具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、塵埃を吸引する第1の吸入口を有する第1の吸込具と、第1の吸入口と連通する第2の吸入口が設けられており、第1の吸込具に着脱自在に係合される第2の吸込具と、第2の吸入口と連通する第3の吸入口が設けられており、第2の吸込具に着脱自在に係合される第3の吸込具と、第1の吸込具と第2の吸込具との係合を解除する第1の操作部と、第2の吸込具と第3の吸込具との係合を解除する第2の操作部と、を有する電気掃除機用吸込具としたものである。
【0009】
これにより、第2の吸込具から第1の吸込具を外して使用する際は、第1の操作部を操作するだけで、第1の吸込具と第2の吸込具との係合を解除することができるとともに、第3の吸込具から第2の吸込具を外して使用する際は、第2の操作部を操作するだけで、第2の吸込具と第3の吸込具との係合を解除することができる。そのため、第1の吸込具、第2の吸込具、及び第3の吸込具の切り替えを用意に行うことができ、使用者の使い勝手を向上させることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の電気掃除機用吸込具によれば、第1の吸込具、第2の吸込具、及び第3の吸込具の切り替えを用意に行うことができ、使用者の使い勝手を向上させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1を備えた電気掃除機の側面図
【図2】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1を示す上面斜視図
【図3】図2に示した電気掃除機用吸込具のA−A線での断面図
【図4】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第1の吸込具の上面斜視図
【図5】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第1の吸込具の下面図
【図6】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第2の吸込具の上面斜視図
【図7】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第2の吸込具の下面図
【図8】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第3の吸込具の上面斜視図
【図9】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第3の吸込具の上面図
【図10】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第3の吸込具の下面図
【図11】図2に示した電気掃除機用吸込具のB−B線での断面図
【図12】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第1の吸込具と第2の吸込具との係合が解除された状態を示す部分断面図
【図13】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第1の吸込具が取り外される状態を示す部分断面図
【図14】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第2の吸込具と第3の吸込具との係合が解除された状態を示す部分断面図
【図15】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第2の吸込具が取り外される状態を示す部分断面図
【図16】本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態2を示す部分断面図
【図17】本発明の電気掃除機用吸込具の変形例を示す部分断面図
【図18】本発明の電気掃除機用吸込具の変形例を示す部分断面図
【図19】従来の電気掃除機用吸込具を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【0012】
第1の発明は、塵埃を吸引する第1の吸入口を有する第1の吸込具と、第1の吸入口と連通する第2の吸入口が設けられており、第1の吸込具に着脱自在に係合される第2の吸込具と、第2の吸入口と連通する第3の吸入口が設けられており、第2の吸込具に着脱自在に係合される第3の吸込具と、第1の吸込具と第2の吸込具との係合を解除する第1の操作部と、第2の吸込具と第3の吸込具との係合を解除する第2の操作部と、を有する電気掃除機用吸込具としたものである。
【0013】
これにより、第2の吸込具から第1の吸込具を外して使用する際は、第1の操作部を操
作するだけで、第1の吸込具と第2の吸込具との係合を解除することができるとともに、第3の吸込具から第2の吸込具を外して使用する際は、第2の操作部を操作するだけで、第2の吸込具と第3の吸込具との係合を解除することができる。そのため、第1の吸込具、第2の吸込具、及び第3の吸込具の切り替えを用意に行うことができ、使用者の使い勝手を向上させることができる。
【0014】
第2の発明は、特に第1の発明において、第1の操作部及び第2の操作部のうちの少なくとも一方は、第3の吸込具に設けられている構成としたものである。
【0015】
これにより、使用者が簡単な動作で第1の操作部及び第2の操作部を操作することができ、使い勝手のよい電気掃除機用吸込具を提供することができる。
【0016】
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、第1の操作部及び第2の操作部は、第3の吸込具の後部にそれぞれ配置されている構成としたものである。
【0017】
これにより、使用者が簡単な動作で第1の操作部及び第2の操作部を操作することができ、使い勝手のよい電気掃除機用吸込具を提供することができる。
【0018】
第4の発明は、特に、第1〜第3の発明において、第1の吸込具及び第2の吸込具のうち、一方には、第1の吸込具と第2の吸込具とを着脱自在に係合する第1の係合部が設けられており、他方の第1の係合部に対応する位置には、第1の係合部と係合する第1の被係合部が設けられている構成としたものである。
【0019】
これにより、第1の吸込具を第2の吸込具に簡単な構成で確実に係合させることができるとともに、第1の操作部を操作するだけで、第1の吸込具と第2の吸込具との係合を解除することができ、使い勝手のよい電気掃除機用吸込具を提供することができる。
【0020】
第5の発明は、特に、第1〜第4の発明において、第2の操作部には、第2の吸込具と第3の吸込具とを着脱自在に係合する第2の係合部が設けられており、第2の吸込具の第2の係合部に対応する位置には、第2の係合部と係合する第2の被係合部が設けられている構成としたものである。
【0021】
これにより、第2の吸込具を第3の吸込具に簡単な構成で確実に係合させることができるとともに、第2の操作部を操作するだけで、第2の吸込具と第3の吸込具との係合を解除することができ、使い勝手のよい電気掃除機用吸込具を提供することができる。
【0022】
第6の発明は、特に、第1〜第5の発明のうちの何れか1つの発明において、第1の操作部は、第1の吸込具と第2の吸込具との係合を解除するとともに、第2の吸込具を上方へ押上げる構成としたものである。
【0023】
これにより、第1の吸込具と第2の吸込具との係合を確実に解除することができるため、第1の吸込具と第2の吸込具とが係合されたままの状態で、第1の吸込具が第2の吸込具から無理矢理に取り外され、第1の吸込具、第2の吸込具、及び第1の操作部が破損することを十分に防止することができ、安全性に優れた電気掃除機用吸込具を提供することができる。
【0024】
第7の発明は、特に、第1〜第6の発明のうちの何れか1つの発明において、第2の操作部は、第2の吸込具と第3の吸込具との係合を解除するとともに、第3の吸込具を上方へ押上げる構成としたものである。
【0025】
これにより、第2の吸込具と第3の吸込具との係合を確実に解除することができるため、第2の吸込具と第3の吸込具とが係合されたままの状態で、第2の吸込具が第3の吸込具から無理矢理に取り外され、第2の吸込具、第3の吸込具、及び第2の操作部が破損することを十分に防止することができ、安全性に優れた電気掃除機用吸込具を提供することができる。
【0026】
第8の発明は、特に、第1〜第7の発明のうちの何れか1つの発明において、第1の吸込具と第2の吸込具との間には第1のシール部材が設けられている構成としたものである。
【0027】
これにより、第1の吸込具が第2の吸込具に取り付けられた状態で、第1の吸込具と第2の吸込具との間から空気が漏れることを防止することができる。
【0028】
第9の発明は、特に、第1〜第8の発明のうちの何れか1つの発明において、第2の吸込具と第3の吸込具との間には第2のシール部材が設けられている構成としたものである。
【0029】
これにより、第2の吸込具が第3の吸込具に取り付けられた状態で、第2の吸込具と第3の吸込具との間から空気が漏れることを防止することができる。
【0030】
第10の発明は、特に、第8または第9の発明において、第1のシール部材及び第2のシール部材は、耐摩耗性の高い軟質材料で形成されている構成としたものである。
【0031】
これにより、シール部材の磨耗による劣化を防止することができ、耐久性の高い電気掃除機用吸込具を提供することができる。
【0032】
第11の発明は、特に、第1〜第10の発明のうちの何れか1つの発明において、第1の操作部及び第2の操作部のうちの少なくとも一方の端部には軟質材料が設けられている構成としたものである。
【0033】
これにより、第1の操作部及び第2の操作部が被清掃面と接触した場合でも、第1の操作部及び第2の操作部によって被清掃面が傷付くことを防止できる。
【0034】
第12の発明は、吸引風を発生する電動送風機を内蔵する掃除機本体と、請求項1〜11のうちの何れか1項に記載の電気掃除機用吸込具と、を有する電気掃除機としたものである。
【0035】
これにより、第1の吸込具、第2の吸込具、及び第3の吸込具の切り替えを用意に行うことができる使い勝手のよい電気掃除機を提供することができる。
【0036】
以下、図面を参照しながら本発明の電気掃除機用吸込具の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号付し、重複する説明は省略する。
【0037】
(実施の形態1)
本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1について、図1〜図11を用いて説明する。
【0038】
図1は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1を備えた電気掃除機の側面図である。また、図2は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1を示す斜視図である。さ
らに、図3は、図2に示した電気掃除機用吸込具のA−A線での断面図である。また、図4は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第1の吸込具の上面斜視図である。さらに、図5は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第1の吸込具の下面図である。また、図6は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第2の吸込具の上面斜視図である。さらに、図7は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第2の吸込具の下面図である。また、図8は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第3の吸込具の上面斜視図である。さらに、図9は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第3の吸込具の上面図である。また、図10は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第3の吸込具の下面図である。さらに、図11は、図2に示した電気掃除機用吸込具のB−B線での断面図である。
【0039】
図1に示すように、電気掃除機100は、吸引風を発生する電動送風機(図示せず)と塵埃を捕集する集塵部(図示せず)とを内蔵する掃除機本体1と、被清掃面の塵埃を吸引する電気掃除機用吸込具2と、一端が電気掃除機用吸込具2に着脱自在に接続される延長管3と、一端が延長管3の他端に着脱自在に接続され、他端が掃除機本体1に着脱自在に接続されるホース4と、から構成されている。
【0040】
ホース4の延長管3側の端部には、使用者が保持する保持部(図示せず)を有する手元保持部5が設けられている。また、ホース4の掃除機本体1側の端部には、接続パイプ6が設けられている。さらに、掃除機本体1の上面には、接続パイプ6が着脱自在に接続される吸気口1aが設けられている。また、掃除機本体1の後部には、一対の走行用の車輪7が設けられている。さらに、掃除機本体1の前方の底面には、走行用のキャスター8が設けられている。
【0041】
図2及び図3に示すように、電気掃除機用吸込具2は、塵埃を吸引する第1の吸入口10aを有する第1の吸込具10と、第1の吸入口10aと連通する第2の吸入口20aを有し、第1の吸込具10と着脱自在に係合される第2の吸込具20と、第2の吸入口20aと連通する第3の吸入口30aが設けられており、第2の吸込具20と着脱自在に係合される第3の吸込具30と、から構成されている。
【0042】
図4及び図5に示すように、第1の吸込具10は、下面に塵埃を吸引する第1の吸入口10aを有する吸引部11と、一端に延長管3が接続される接続部12と、吸引部11と接続部12とを連結する連結部13と、から構成されている。第1の吸入口10aは、吸引部11の下面から前面に亘って形成されている。また、第1の吸入口10aには、補強用の第1の補強リブ14が設けられている。
【0043】
吸引部11の連結部13側の端部は、連結部13によって回動自在に保持されている。また、接続部12の連結部13側の端部は、連結部13によって上下方向に回動自在に保持されている。接続部12の連結部13側の上面には、接続部12の上方向への回動を規制する第1の回動規制部15が設けられている。また、連結部13の下面の接続部12側の端部には、接続部12の下方向への回動を規制する第2の回動規制部16が設けられている。接続部12は、第1の回動規制部15が連結部13の接続部12側の端部に当接することで上方向への回動が規制されるとともに、第2の回動規制部16が接続部12の連結部13側の下面に当接することで下方向への回動が規制されるように構成されている。
【0044】
吸引部11の上面の前端には、第1の凹部17が設けられている。また、吸引部11の側面には、第1の被係合部である第2の凹部18が設けられている。第1の吸込具10は、後述する第2の吸込具20に設けられた第1の突起部24と第1の凹部17とが嵌合するとともに、後述する第2の吸込具20に設けられた第1の係合部である第1の爪部25と第2の凹部18とが嵌合することにより、第2の吸込具20に着脱自在に接続されるよ
うに構成されている。
【0045】
図6及び図7に示すように、第2の吸込具20の中央部には、第1の吸込具10が着脱自在に取り付けられる第3の凹部21が設けられている。また、第2の吸込具20の下面には、第2の吸込具20に第1の吸込具10が取り付けられた状態で、第1の吸入口10aと連通する第2の吸入口20aが設けられている。さらに、第2の吸入口20aには、補強用の第2の補強リブ22が設けられている。また、第2の吸込具20の下面には、被清掃面の塵埃を掻きあげる第1のブラシ部23が設けられている。
【0046】
第3の凹部21の前方の上部には、第1の吸込具10に設けられた第1の凹部17と嵌合する第1の突起部24が設けられている。また、第3の凹部21の後方の側面、すなわち、第2の吸込具20の後方の内側の側面には、第1の係合部である第1の爪部25が設けられている。さらに、第1の爪部25の前方には、スリット26が設けられている。また、第1の爪部25の下方には、後述する第2の操作部48に設けられた解除部44が当接する当接部27が設けられている。
【0047】
第1の吸込具10は、第1の凹部17に第1の突起部24が嵌合するとともに、第2の凹部18に第1の爪部25が嵌合することにより、第3の凹部21内に着脱自在に保持されるように構成されている。また、第2の吸込具20の外側の側面には、第2の被係合部である第1の嵌合口部28が設けられている。また、第2の吸込具20の前面には、第2の突起部29が設けられている。
【0048】
図8〜図10に示すように、第3の吸込具30は、第3の吸込具30の上面及び側面を形成する上部材31と、第3の吸込具30の下面を形成する下部材32とから構成されている。第3の吸込具30の下面を構成する下部材32には、第3の吸込具30の上面と下面とを連通するとともに、第3の吸込具30に第2の吸込具20が取り付けられた状態で、第2の吸入口20aと連通する第3の吸入口30aが第3の吸込具30の長手方向に沿って設けられている。また、第3の吸込具30の下面の後部には、走行用のローラー33が回動自在に配置されている。
【0049】
第3の吸込具30には、被清掃面の塵埃を掻きあげる第2のブラシ部34と、被清掃面の塵埃が第3の吸込具30の後方にそれることを防止するリップ部35が内蔵されている。また、第3の吸込具30の上面には、第3の吸込具30に回動自在に保持される操作レバー36が設けられている。第2のブラシ部34は、第3の吸入口30aの前方に上下動自在に配置されており、リップ部35は、第3の吸入口30aの後方に上下動自在に配置されている。また、第2のブラシ部34及びリップ部35は、使用者が操作レバー36を操作することにより、第3の吸込具30の内部から第3の吸込具30の外部へと突出するように構成されている。
【0050】
第3の吸込具30の上面を構成する上部材31の略中央部には、第2の吸込具20が着脱自在に取り付けられる第4の凹部37が設けられている。また、第4の凹部37の左右両側部には、第2の吸込具20の下面に設けられた第1のブラシ部23が挿入される第5の凹部38が設けられている。
【0051】
第4の凹部37の前方には、第2の吸込具20に設けられた第2の突起部29と嵌合する第2の嵌合口部39が設けられている。また、第4の凹部37の後部には、位置決め用の第1のリブ40が設けられている。さらに、第4の凹部37の略中央部には、位置決め用の十字状の第2のリブ41が設けられている。第2の吸込具20は、第2の突起部29が第2の嵌合口部39に嵌合することで、第2の吸込具20の前部が第4の凹部37内に位置決めされるように構成されている。また、第2の吸込具20は、第2の吸入口20a
に第2のリブ41が嵌合するとともに、第2の吸込具20の後端部が第1のリブ40に当接することで、第2の吸込具20の後部が第4の凹部37内に位置決めされるように構成されている。
【0052】
図8〜図11に示すように、第3の吸込具30の後部には、第1の吸込具10と第2の吸込具20との係合を解除する第1の操作部42と、第2の吸込具20と第3の吸込具30との係合を解除する第2の操作部48と、がそれぞれ回動自在に設けられている。
【0053】
第1の操作部42は、外側から操作可能に設けられた第1の押圧部43と、第1の吸込具10と第2の吸込具20との係合を解除するとともに第1の吸込具10を上方へ押し上げる解除部44と、第1の押圧部43と解除部44とを連結する第1の腕部45と、から構成されている。また、解除部44は、第3の吸込具30の上面の後部から突出するように構成されている。さらに、第1の操作部42は、第1の腕部45の下部に設けられた第1の軸支部46により第3の吸込具30に回動自在に保持されるとともに、第1のバネ47により上方に附勢されている。
【0054】
第2の操作部48は、外側から操作可能に設けられた第2の押圧部49と、第2の吸込具20を上方へ押し上げる押上部50と、第2の押圧部49と押上部50とを連結する第2の腕部51と、第2の腕部51から上方に延設された延設部52と、から構成されている。また、押上部50は、第3の吸込具30の上面の後部から突出するように構成されている。さらに、延設部52の上端部には、第1の嵌合口部28と係合する第2の係合部である第2の爪部53が設けられており、この第2の爪部53は、第3の吸込具30の後部の側面から突出するように構成されている。また、第2の操作部48は、第2の腕部51の下部に設けられた第2の軸支部54により第3の吸込具30に回動自在に保持されるとともに、第2のバネ55により下方に附勢されている。第2の吸込具20は、第1の嵌合口部28と第2の爪部53とが嵌合することで、第3の吸込具30に保持されるとともに、第1の嵌合口部28と第2の爪部53との嵌合が解除されることで、第3の吸込具30から取り外せるように構成されている。
【0055】
以上のように構成された電気掃除機用吸込具について、図1〜図3、及び、図11〜図15を用いて、以下、その動作、作用を説明する。
【0056】
図12は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第1の吸込具と第2の吸込具との係合が解除された状態を示す部分断面図である。また、図13は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第1の吸込具が取り外される状態を示す部分断面図である。さらに、図14は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第2の吸込具と第3の吸込具との係合が解除された状態を示す部分断面図である。また、図15は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1における第2の吸込具が取り外される状態を示す部分断面図である。
【0057】
図1〜図3、及び図11に示すように、使用者が、掃除機本体1にホース4及び延長管3を接続し、第3の吸込具30を用いて被清掃面の塵埃を掃除する場合、使用者は、第3の吸込具30に第1の吸込具10及び第2の吸込具20を接続し、第1の吸込具10の接続部12に延長管3を接続して被清掃面の塵埃を掃除する。
【0058】
使用者が被清掃面の塵埃を掃除するために掃除機本体1の運転を開始すると、電動送風機(図示せず)によって吸引風が発生される。電動送風機(図示せず)によって吸引風が発生されると、第3の吸込具30の下面に設けられた第3の吸入口30aから被清掃面の塵埃が吸引される。第3の吸込具30に第1の吸込具10及び第2の吸込具20が接続された状態において、第3の吸入口30aは、第2の吸込具20の下面に設けられた第2の
吸入口20a及び第1の吸込具10に設けられた第1の吸入口10aと連通しているため、第3の吸入口30aから吸い込まれた塵埃は、第2の吸入口20a、第1の吸入口10aを介して第1の吸込具10の吸引部11内に吸引される。第1の吸込具10の吸引部11内に吸引された塵埃は、連結部13、接続部12、延長管3、ホース4を介して掃除機本体1内に吸引され、掃除機本体1内に設けられた集塵部(図示せず)で捕集される。
【0059】
次に、図12及び図13に示すように、使用者が第1の吸込具10を使用して被清掃面の塵埃を掃除する場合、使用者は第1の操作部42の第1の押圧部43を下方へと押し下げることで、第3の吸込具30に第1の吸込具10及び第2の吸込具20が接続された状態から第1の吸込具10のみを取り外すことができる。第1の押圧部43及び解除部44は、第1の腕部45によって連結されているため、第1の操作部42の第1の押圧部43が下方へと押し下げられると、第1の腕部45が第1の軸支部46を中心に回動し、解除部44が上方へと押し上げられる。上方へと押し上げられた解除部44は、第2の吸込具20の第1の爪部25の下方に設けられた当接部27に当接し、第2の吸込具20の後方の内側の側面を第2の吸込具20の外側へと湾曲させ、第1の爪部25と第2の凹部18との嵌合を解除するとともに、第1の吸込具10を上方へと押し上げる。これにより、第3の吸込具30に第1の吸込具10及び第2の吸込具20が取り付けられた状態から第1の吸込具10のみを取り外すことができる。
【0060】
このとき、第1の爪部25の前方にはスリット26が設けられているため、第2の吸込具20の内側の側面のうち、第1の爪部25が設けられている部分のみを湾曲させるだけで、第1の爪部25と第2の凹部18との嵌合を解除することができ、第1の吸込具10と第2の吸込具20との係合を容易に解除することができる。
【0061】
また、第1の吸込具10を第2の吸込具20に接続する場合は、第1の凹部17に第1の突起部24を嵌合させるとともに、第2の凹部18に第1の爪部25を嵌合させることで、第1の吸込具10を第2の吸込具20に接続することができる。
【0062】
次に、図14及び図15に示すように、使用者が第2の吸込具20を使用して被清掃面の塵埃を掃除する場合、使用者は第2の操作部48の第2の押圧部49を下方へと押し下げることで、第1の吸込具10に第2の吸込具20が接続された状態で、第2の吸込具20を第3の吸込具30から取り外すことができる。第2の押圧部49、押上部50、及び第2の爪部53は、第2の腕部51により連結されているため、第2の押圧部49が下方に押し下げられると、第2の腕部51が第2の軸支部54を中心に回動し、第2の爪部53と第1の嵌合口部28との嵌合が解除されるとともに、押上部50により第2の吸込具20が上方へと押し上げられる。これにより、第1の吸込具10に第2の吸込具20が接続された状態で、第2の吸込具20を第3の吸込具30から取り外すことができる。
【0063】
また、第2の吸込具20を第3の吸込具30に接続する場合は、第2の突起部29を第2の嵌合口部39に嵌合させ、第2の吸入口20aに第2のリブ41を嵌合させ、第2の吸込具20の後端部を第1のリブ40に当接させることで、第2の吸込具20を第3の吸込具30に位置決めするとともに、第1の嵌合口部28に第2の爪部53を嵌合させることで、第2の吸込具20を第3の吸込具30に接続することができる。
【0064】
以上のように、本実施の形態においては、使用者が第1の吸込具10を使用して被清掃面の塵埃を掃除する場合には、第1の操作部42を操作するだけで、第1の吸込具10に設けられた第2の凹部18と第2の吸込具20に設けられた第1の爪部25との嵌合を容易に解除することができる。また、使用者が第2の吸込具20を使用して被清掃面の塵埃を掃除する場合には、第2の操作部48を操作するだけで、第2の吸込具20に設けられた第1の嵌合口部28と第2の操作部48に設けられた第2の爪部53との嵌合を容易に
解除することができる。そのため、第1の吸込具10、第2の吸込具20、及び第3の吸込具30の切り替えを用意に行うことができ、使用者の使い勝手を向上させることができる。
【0065】
また、第1の操作部42及び第2の操作部48は、第3の吸込具30の後部に外側から操作可能に設けられているため、使用者は、例えば第1の操作部42及び第2の操作部48を足で踏む等、簡単な動作で第1の操作部42及び第2の操作部48を操作することができ、使用者の使い勝手をより向上させることができる。
【0066】
さらに、第1の操作部42及び第2の操作部48は、第1のバネ47及び第2のバネ55のよりそれぞれ附勢されており、第1の操作部42及び第2の操作部48は自動的にもとの位置に戻るため、使用者が第1の操作部42及び第2の操作部48を操作したあと、手や足等で第1の操作部42及び第2の操作部48をもとに戻す必要がなく、使い勝手をさらに向上させることができる。
【0067】
また、第1の吸込具10を第2の吸込具20に接続する場合には、第1の吸込具10に設けられた第1の凹部17を第2の吸込具20に設けられた第1の突起部24に嵌合させるとともに、第1の吸込具10に設けられた第2の凹部18に第2の吸込具20に設けられた第1の爪部25を嵌合させることで、第1の吸込具10を第2の吸込具20に接続することができるため、第1の吸込具10を第2の吸込具20に簡単な構成で確実に保持させることができる。
【0068】
さらに、第2の吸込具20を第3の吸込具30に接続する場合には、第2の突起部29を第2の嵌合口部39に嵌合させ、第2の吸入口20aに第2のリブ41を嵌合させ、第2の吸込具20の後端部を第1のリブ40に当接させることで、第2の吸込具20を第3の吸込具30に位置決めするとともに、第1の嵌合口部28に第2の爪部53を嵌合させることで、第2の吸込具20を第3の吸込具30に接続することができるため、第2の吸込具20を第3の吸込具30に簡単な構成で確実に保持させることができる。
【0069】
また、第1の操作部42は、第1の吸込具10と第2の吸込具20との嵌合を解除するとともに、第1の吸込具10を上方へ押し上げるため、第1の吸込具10と第2の吸込具20との係合を確実に解除することができるため、第1の吸込具10と第2の吸込具20とが係合されたままの状態で、第1の吸込具10が第2の吸込具20から無理矢理に取り外され、第1の吸込具10、第2の吸込具20、及び第1の操作部42が破損することを十分に防止することができ、安全性を向上させることができる。
【0070】
さらに、第2の操作部48は、第2の吸込具20と第3の吸込具30との嵌合を解除するとともに、第2の吸込具20を上方へ押し上げるため、第2の吸込具20と第3の吸込具30との係合を確実に解除することができるため、第2の吸込具20と第3の吸込具30とが係合されたままの状態で、第2の吸込具20が第3の吸込具30から無理矢理に取り外され、第2の吸込具20、第3の吸込具30、及び第2の操作部48が破損することを十分に防止することができ、安全性を向上させることができる。
【0071】
(実施の形態2)
本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態2について、図16を用いて説明する。なお、実施の形態1と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0072】
図16は、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態2を示す部分断面図である。
【0073】
図16に示すように、第1の吸込具10には、第1の係合部である第1の爪部25が設
けられている。また、第2の吸込具20の第1の爪部25に対応する位置には、第1の被係合部である第2の凹部18が設けられている。さらに、第1の操作部42に設けられた解除部44は、第2の操作部48側に延設されており、この解除部44によって第1の吸込具10と第2の吸込具20との係合が解除されるように構成されている。
【0074】
以上のように構成された電気掃除機用吸込具について、以下、その動作、作用を説明する。
【0075】
使用者が第1の吸込具10を使用して被清掃面の塵埃を掃除する場合、使用者は第1の操作部42の第1の押圧部43を下方へと押し下げることで、第3の吸込具30に第1の吸込具10及び第2の吸込具20が接続された状態から第1の吸込具10のみを取り外すことができる。第1の押圧部43及び解除部44は、第1の腕部45によって連結されているため、第1の操作部42の第1の押圧部43が下方へと押し下げられると、第1の腕部45が第1の軸支部46を中心に回動し、解除部44が上方へと押し上げられる。上方へと押し上げられた解除部44は、第1の爪部25の下方に設けられた当接部27に当接し、第1の吸込具10を第1の吸込具10の内側へと湾曲させることで、第1の爪部25と第2の凹部18との嵌合を解除するとともに、第1の吸込具10を上方へと押し上げる。これにより、第3の吸込具30に第1の吸込具10及び第2の吸込具20が取り付けられた状態から第1の吸込具10のみを取り外すことができる。
【0076】
以上のように、本実施の形態においては、使用者が第1の吸込具10を使用して被清掃面の塵埃を掃除する場合には、第1の操作部42を操作するだけで、第1の吸込具10に設けられた第2の凹部18と第2の吸込具20に設けられた第1の爪部25との嵌合を容易に解除することができる。また、使用者が第2の吸込具20を使用して被清掃面の塵埃を掃除する場合には、上述した実施の形態1と同様に、第2の操作部48を操作するだけで、第2の吸込具20に設けられた第1の嵌合口部28と第2の操作部48に設けられた第2の爪部53との嵌合を容易に解除することができる。そのため、第1の吸込具10、第2の吸込具20、及び第3の吸込具30の切り替えを用意に行うことができ、使用者の使い勝手を向上させることができる。
【0077】
以上、本発明の電気掃除機用吸込具の実施の形態1及び実施の形態2について説明したが、本発明の電気掃除機用吸込具は上述した実施の形態1に限定されるものではない。
【0078】
例えば、図17に示すように、第1の操作部42の下面の外側の第1の端部56及び第2の操作部48の下面の外側の第2の端部57には、それぞれ軟質部材58が設けられていてよい。これにより、第1の操作部42及び第2の操作部48が押し下げられ、第1の操作部42の下面の外側の第1の端部56及び第2の操作部48の下面の外側の第2の端部57が被清掃面に接触した場合であっても、第1の操作部42の下面の外側の第1の端部56及び第2の操作部48の下面の外側の第2の端部57にはそれぞれ軟質部材58が設けられているため、第1の操作部42の下面の外側の第1の端部56及び第2の操作部48の下面の外側の第2の端部57によって被清掃面が傷つくことを十分に防止することができる。また、使用者が第1の操作部42及び第2の操作部48を操作している際に、第3の吸込具30が移動することを防止することができるため、使用者が第1の操作部42及び第2の操作部48を安定して操作することができ、使用者の使い勝手を向上させることができる。
【0079】
また、図18に示すように、第1の吸込具10と第2の吸込具20との間には、耐摩耗性の高い軟質材料から構成された第1のシール部材59が設けられていてもよい。この第1のシール部材59は、第1の吸込具10に設けられた第1の吸入口10aの周囲に設けられていてもよく、また、第2の吸込具20の第1の吸入口10aと当接する部分に設け
られていてもよい。これにより、第1の吸込具10が第2の吸込具20に取り付けられた状態で、第1の吸込具10と第2の吸込具20との間から空気が漏れることをさらに効率よく防止することができ、電気掃除機100の吸い込み力を向上させることができる。また、第1の吸込具10に第1のシール部材59が設けられている構成おいては、使用者が第1の吸込具10のみを使用して被清掃面の塵埃を掃除した際に、第1の吸入口10aの被清掃面側の端部が被清掃面と接触し、被清掃面を傷つけることを防止することができる。
【0080】
さらに、図18に示すように、第2の吸込具20と第3の吸込具30との間には、耐摩耗性の高い軟質材料から構成された第2のシール部材60が設けられていてもよい。この第2のシール部材60は、第2の吸込具20に設けられた第2の吸入口20aの周囲に設けられていてもよく、また、第3の吸込具30の第2の吸入口20aと当接する部分に設けられていてもよい。これにより、第2の吸込具20が第3の吸込具30に取り付けられた状態で、第2の吸込具20と第3の吸込具30との間から空気が漏れることをさらに効率よく防止することができ、電気掃除機100の吸い込み力を向上させることができる。また、第2の吸込具20に第2のシール部材60が設けられている構成おいては、使用者が第2の吸込具20を使用して被清掃面の塵埃を掃除した際に、第2の吸入口20aの被清掃面側の端部が被清掃面と接触し、被清掃面を傷つけることを防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明の電気掃除機用吸込具及びそれを用いた電気掃除機は、第1の吸込具、第2の吸込具、及び第3の吸込具の切り替えを用意に行うことができ、使用者の使い勝手を向上させることが可能となるので、電気掃除機用吸込具を用いる家庭用電気掃除機及び産業用電気掃除機の分野・用途に好適に適用することができる。
【符号の説明】
【0082】
1 掃除機本体
1a 吸気口
2 電気掃除機用吸込具
3 延長管
4 ホース
5 手元保持部
6 接続パイプ
7 車輪
8 キャスター
10 第1の吸込具
10a 第1の吸入口
11 吸引部
12 接続部
13 連結部
14 第1の補強リブ
15 第1の回動規制部
16 第2の回動規制部
17 第1の凹部
18 第2の凹部
20 第2の吸込具
20a 第2の吸入口
21 第3の凹部
22 第2の補強リブ
23 第1のブラシ部
24 第1の突起部
25 第1の爪部
26 スリット
27 当接部
28 第1の嵌合口部
29 第2の突起部
30 第3の吸込具
30a 第3の吸入口
31 上部材
32 下部材
33 ローラー
34 第2のブラシ部
35 リップ部
36 操作レバー
37 第4の凹部
38 第5の凹部
39 第2の嵌合口部
40 第1のリブ
41 第2のリブ
42 第1の操作部
43 第1の押圧部
44 解除部
45 第1の腕部
46 第1の軸支部
47 第1のバネ
48 第2の操作部
49 第2の押圧部
50 押上部
51 第2の腕部
52 延設部
53 第2の爪部
54 第2の軸支部
55 第2のバネ
56 第1の端部
57 第2の端部
58 軟質部材
59 第1のシール部材
60 第2のシール部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塵埃を吸引する第1の吸入口を有する第1の吸込具と、
前記第1の吸入口と連通する第2の吸入口が設けられており、前記第1の吸込具と着脱自在に係合される第2の吸込具と、
前記第2の吸入口と連通する第3の吸入口が設けられており、前記第2の吸込具と着脱自在に係合される第3の吸込具と、
前記第1の吸込具と前記第2の吸込具との係合を解除する第1の操作部と、
前記第2の吸込具と前記第3の吸込具との係合を解除する第2の操作部と、
を有する電気掃除機用吸込具。
【請求項2】
前記第1の操作部及び前記第2の操作部のうちの少なくとも一方は、前記第3の吸込具に設けられている請求項1に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項3】
前記第1の操作部及び前記第2の操作部は、前記第3の吸込具の後部にそれぞれ配置されている請求項1または2に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項4】
前記第1の吸込具及び前記第2の吸込具のうち、一方には、前記第1の吸込具と前記第2の吸込具とを着脱自在に係合する第1の係合部が設けられており、他方の前記第1の係合部に対応する位置には、前記第1の係合部と係合する第1の被係合部が設けられている請求項1〜3のうちの何れか1項に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項5】
前記第2の操作部には、前記第2の吸込具と前記第3の吸込具とを着脱自在に係合する第2の係合部が設けられており、前記第2の吸込具の前記第2の係合部に対応する位置には、前記第2の係合部と係合する第2の被係合部が設けられている請求項1〜4のうちの何れか1項に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項6】
前記第1の操作部は、前記第1の吸込具と前記第2の吸込具との係合を解除するとともに、前記第2の吸込具を上方へ押上げる請求項1〜5のうちの何れか1項に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項7】
前記第2の操作部は、前記第2の吸込具と前記第3の吸込具との係合を解除するとともに、前記第3の吸込具を上方へ押上げる請求項1〜6のうちの何れか1項に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項8】
前記第1の吸込具と前記第2の吸込具との間には第1のシール部材が設けられている請求項1〜7のうちの何れか1項に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項9】
前記第2の吸込具と前記第3の吸込具との間には第2のシール部材が設けられている請求項1〜8のうちの何れか1項に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項10】
前記第1のシール部材及び前記第2のシール部材は、耐摩耗性の高い軟質材料で形成されている請求項8または9に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項11】
前記第1の操作部及び前記第2の操作部のうちの少なくとも一方の端部には軟質材料が設けられている請求項1〜10のうちの何れか1項に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項12】
吸引風を発生する電動送風機を内蔵する掃除機本体と、
請求項1〜11のうちの何れか1項に記載の電気掃除機用吸込具と、
を有する電気掃除機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate


【公開番号】特開2012−95784(P2012−95784A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−244887(P2010−244887)
【出願日】平成22年11月1日(2010.11.1)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】