説明

電気掃除機用吸込具

【課題】製造を極めて容易にする事ができ、軽量化、かつ低価格化が容易で、使い捨てあるいはリサイクルが可能であり、使用時の所定形状が保持されると共に、使用時の所定形状の変形にたいする強度を、未使用時に比べて向上させる事ができ、被清掃面に付着した塵埃等を吸引すると共に、拭く事ができる構成も採用できる電気掃除機用吸込具を提供する。
【解決手段】被清掃面に付着した塵埃等を吸引する為の電気掃除機に使用する電気掃除機用吸込具1において、前記電気掃除機用吸込具1は可撓性あるいは弾性を有する板状材7を曲げるか折るかあるいは接合する事により所定形状の中空構造体2が形成されてあると共に、前記中空構造体2は塵埃吸引用の吸込口5、及び前記電気掃除機に連通可能な接続部6を有し、前記塵埃吸引時に前記中空構造体2の内部に発生した負圧により前記中空構造体2の所定形状が保持されてあるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被清掃面に付着した塵埃等を吸引する為の電気掃除機に使用する電気掃除機用吸込具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の被清掃面に付着した塵埃等を吸引する為の電気掃除機に使用する電気掃除機用吸込具に関しては、さまざまな改良がなされ、例えば、底面に吸込口を開口し上方が開口した略箱状の下部ケースと、この下部ケースに内周面が連続して一体に設けられこの下部ケースとともに上方が開口した略半円筒状で軸方向の開口している両側縁に前記下部接合部を有する下部筒部と、前記下部ケースの上面を覆う下方が開口した略箱状の上部ケースと、この上部ケースに内周面が連続して一体に設けられこの上部ケースとともに下方が開口した略半円筒状で軸方向の開口している両側縁に前記下部接合部に接合する上部接合部を有し前記下部筒部との接合により略円筒状の接続管を形成する略半円筒状の上部筒部と、前記下部ケースおよび前記上部ケース間に設けられ折り返すことにより前記下部ケースおよび前記上部ケースが接合される連結部とを具備したことを特徴とする電気掃除機の吸込口体が、電気掃除機の吸込口体として、特開平10−33421号公報に、開示されてある。
【0003】
また、例えば、一端に塵埃吸込用の吸込口を、他端に電気掃除機に連通するように接続される接続部を備えた本体を、可撓性を有する板状材を折るかあるいは曲げて形成した電気掃除機用吸込具が、電気掃除機用吸込具並びにそれを用いた電気掃除機として、特開2001−333875号公報に、開示されてある。
【0004】
従来の電気掃除機用吸込具に関しては、上記の如くの改良がされてあるが、特開平10−33421号公報に開示されてある技術においては、上記の如く、略箱状の上部ケース及び略半円筒状の上部筒部にたいして、略箱状の下部ケース及び略半円筒状の下部筒部を連結部を介して折り返すことにより接合させる構成となっている。その為、略箱状の上部ケース、略半円筒状の上部筒部、略箱状の下部ケース、略半円筒状の下部筒部、及び連結部からなる複雑な形状の一体構造体を製作する事が必要である為、製造方法が、例えば、プレス成形等の方法に限定されると共に、製造する為の設備及び金型が必要であるという課題を有していた。また、特開2001−333875号公報に開示されてある技術においては、上記の如くの構成を有すると共に、使用時に、吸込口がふさがれた時であっても風の流れを遮断する事がないように、本体の外周に開口を設ける事により、電気掃除機用吸込具の変形を防止する構成が採用されてあるが、使用時の電気掃除機用吸込具の強度を、末使用時に比べて向上させる事はできないという課題を有していた。また、被清掃面に付着した塵埃等を吸引する事は可能であるが、塵埃等を吸引すると共に被清掃面を拭く事はできないという課題も有していた。
【0005】
【特許文献1】 特開平10−33421号公報
【特許文献2】 特開2001−333875号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決する為になされたもので、製造を極めて容易にする事ができ、軽量化、かつ低価格化が容易で、使い捨てあるいはリサイクルが可能であり、使用時の所定形状が保持されると共に、使用時の所定形状の変形にたいする強度を、未使用時に比べて向上させる事ができ、被清掃面に付着した塵埃等を吸引すると共に拭く事ができる構成も採用できる電気掃除機用吸込具を提供する事を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明にかかる電気掃除機用吸込具は、次のように構成したものである。
(1)被清掃面に付着した塵埃等を吸引する為の電気掃除機に使用する電気掃除機用吸込具において、前記電気掃除機用吸込具は可撓性あるいは弾性を有する板状材を曲げるか折るかあるいは接合する事により所定形状の中空構造体が形成されてあると共に、前記中空構造体は塵埃吸引用の吸込口、及び前記電気掃除機に連通可能な接続部を有し、前記塵埃吸引時に前記中空構造体の内部に発生した負圧により前記中空構造体の所定形状が保持されてあるものである。
【0008】
(2)上記(1)記載の電気掃除機用吸込具において、前記吸込口の近傍に不織布、織布、あるいは紙よりなる拭き部材が形成されてあるものである。
【0009】
(3)上記(1)あるいは(2)記載の電気掃除機用吸込具において、前記可撓性あるいは弾性を有する板状材が紙あるいはポリエチレンテレフタレートにて形成されてあるものである。
【0010】
(4)上記(1)から(3)のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具において、互いの前記板状材あるいは前記板状材と前記拭き部材が、接着剤、両面テープ、粘着テープ、ホッチキス、粘着剤、圧着、溶着、挟み込み、縫製のいずれかにて接合されてあるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の電気掃除機用吸込具は、次に示すような効果を得ることができる。なお、説明にあたっては、請求項の番号と同じ番号を付して説明する。
【0012】
(1)吸引使用時においては、中空構造体の内部には、外気にたいする負圧が発生する。発生した負圧は、中空構造体の内部にたいして、外部から内部に向かって、中空構造体の所定形状を圧縮させるような方向の圧力となる為、内部に発生した負圧により中空構造体の所定形状が変形する事を防止するように保持する事ができる。また、保持する事ができる為、電気掃除機用吸込具は、未使用時に比べて、吸引使用時の中空構造体の所定形状の機械的強度を向上させる事ができる。また、電気掃除機用吸込具は、可撓性あるいは弾性を有する板状材を、曲げるか折るかあるいは接合する事により所定形状の中空構造体が形成されてある為、製作を極めて容易、かつ迅速にする事ができると共に、安価に製作する事ができる。また、板状材は、可撓性あるいは弾性を有している為、形状加工が容易で、かつ変形させたり潰したりする事が容易にできる。また、板状材は、可撓性あるいは弾性を有している為、外部からの衝撃を吸収する事ができると共に、耐衝撃吸収性が高く、かつ、破損しにくい電気掃除機用吸込具を製作できる。また、電気掃除機用吸込具は、可撓性あるいは弾性を有する板状材の材質として紙を使用している為、軽量化をする事ができると共に、一般ごみ、あるいは可燃ごみとして、処理する事ができる。その為、使い捨てする事ができる。また、例えばABS樹脂等を使用した場合に比べて、重量を軽くする事ができる。その為、電気掃除機用吸込具は、室内の床面、畳、じゅうたん、壁面、天井、タイル面、石材面、階段、台所等の油脂付着面、トイレ、浴室等の水付着面、各種デスク、ソファー、各種照明、換気扇、ガラス面、あるいは室外の玄関周り、コンクリート面、ベランダ、車のシート面、ダッシュボード、トランク内、ガラス面等、また、寝具、カーテン、ブラインド、衣類等、いずれの被清掃面にたいして使用した場合であっても、掃除する人の疲労を軽減できる為、疲れる事なく、長時間、連続で掃除する事ができる。
【0013】
また、例えば、筒状体の長手方向の長さを約1mに設定した場合には、紙が使用されてある板状材にて形成された約1mの長さを有する筒状体からなる電気掃除機用吸込具を使用できる為、例えば、天井、壁面等にたいして、長時間、連続で掃除した場合であっても、疲労する事無く、掃除する事ができる。さらにまた、本体の抜き部の周りには、切欠が形成されてある為、吸引使用時に、本体にたいする筒状体の傾き角度が変化した場合であっても、筒状体のがたつきが発生する事が無いと共に、吸引された空気が、電気掃除機用吸込具の外部に洩れる事を防止、あるいは軽減できる。
【0014】
(1)他の実施の形態として、本体の両側面に側部が形成されてあり、側部は、底部から上部に向かって、折り込んで形成されてあり、底部以外は接合されて無く、上部との間に隙間が形成されてある場合においては、吸引使用時においては、中空構造体の内部に発生した負圧により、側部に吸着部が形成される。その為、吸込口の角度が任意に変化する事により中空構造体の形状が任意に変化する場合であっても、電気掃除機用吸込具は、任意に変化する中空構造体の形状が変形する事を防比するように保持する事ができる。また、電気掃除機用吸込具は、例えば、筒状体の傾斜角度が任意に変化する事により中空構造体の形状が任意に変化する場合であっても、任意に変化した形状が変形する事を防止するように適時、保持する事ができる為、被清掃面の状態、被清掃面に付着した塵埃の状態、吸引圧力の状態が、任意に変化した場合であっても、適切な中空構造体の形状を保持すると共に、被清掃面に付着した塵埃を吸引する事ができる。
【0015】
(1)他の実施の形態として、本体の前面下部に、塵埃吸引用の吸込口が形成されてあり、上部に接続部が形成されてあると共に、接続部には、概丸形状の開口が形成されてある場合においては、概丸形状の開口が形成されてある接続部にたいして、電気掃除機の接続管、あるいは延長管を接続する事により、簡易、かつ迅速に、電気掃除機用吸込具を使用できる。また、電気掃除機用吸込具は、筒状体が形成されてない為、筒状体を製作する必要が無く、安価に製作する事ができる。
【0016】
(2)吸引使用時においては、被清掃面に付着した塵埃等を吸込口から吸引する事ができると共に、吸込口の近傍に形成されてある拭き部材により、塵埃等を拭取る事ができる。その為、吸引使用後においては、例えば、床面等の被清掃面に、ざらつき感が残ることが無く、かつ被清掃面を磨き上げる事ができる。また、電気掃除機用吸込具は、拭き部材が粘着される事により接合されてある展開形状に形成した後、折り込んで本体が形成されてある為、製作を極めて容易、かつ迅速にする事ができると共に、安価に製作する事ができる。また、拭き部材は、本体にたいして粘着される事により接合されてあるので、拭き部材の交換を容易にする事ができる。また、拭き部材の材質として紙が使用されてある為、軽量化をする事ができると共に、一般ごみ、あるいは可燃ごみとして、処理する事ができる。また、拭き部材の材質として不織布、あるいは織布が使用されてある場合には、被清掃面にたいする摩擦力を向上させる事ができる為、拭き部材は、極めて高い塵埃捕捉性を有する事ができる。さらにまた、拭き部材の材質として紙製の不織布を使用した場合においては、軽量化、及び一般ごみ、あるいは可燃ごみとしての処理が可能であると共に、極めて高い塵埃捕捉性を有する事ができる。
【0017】
(2)他の実施の形態として、拭き部材が、本体の粘着材が塗布されてある部分にたいして、粘着される事により接合されてあると共に、拭き部材の両端部が、本体と共に折り込まれる事により接合されてある場合においては、電気掃除機用吸込具を、長時間、連続で、かつ過酷な条件の被清掃面にて吸引使用した場合であっても、粘着される事により接合されてあると共に、本体と共に折り込まれる事により接合されてある拭き部材が、本体から剥離、あるいは脱落する事が無い。また、本体に塗布されてある粘着材の粘着強度が、多少、劣化した場合であっても、拭き部材は、本体と共に折り込まれる事により、本体にたいして位置ずれする事無く接合されてある為、被清掃面に付着した塵埃等を、確実に拭取る事ができる。
【0018】
(2)他の実施の形態として、底部にたいして、複数の吸込口が形成されてある本体を使用して、底部に、拭き部材を粘着する事により接合した場合には、吸引使用時においては、被清掃面に付着した塵埃等を、拭き部材を通して、吸込口から吸引する事ができると共に、吸込口から吸引する時に発生する負圧により、拭き部材を、底部に吸着させて保持する事ができる。その為、塵埃等を吸引する事ができると共に、底部にたいする拭き部材の脱落、位置ずれ等を防止する事ができ、拭き部材の耐久性を向上させる事ができる。
【0019】
(2)他の実施の形態として、凹部、及び凸部が形成されてある底部を使用した場合においては、拭き部材は、凹部、及び凸部にたいして粘着される事により接合されてある為、拭き部材は、概凹凸形状に形成される。その為、拭き部材に形成された概凹凸形状が、被清掃面に付着した塵埃等を、大量、かつ確実に捕捉する事ができ、高い拭取り性能を有する事ができる。
【0020】
(3)本体、及び筒状体よりなる中空構造体は、材質としてポリエチレンテレフタレートが使用されてある可撓性あるいは弾性を有する板状材にて形成されてある。ポリエチレンテレフタレートは、透明性を有している為、電気掃除機用吸込具は、透明な中空構造体を形成する事ができる。その為、吸込口より吸引された塵埃等が、接続部へ運ばれていく状態を、視覚にて確認する事ができる。また、ポリエチレンテレフタレートは、リサイクル処理が可能である為、リサイクル可能なごみとして、処理する事ができる。
【0021】
(4)互いの板状材あるいは板状材と拭き部材の接合手段として、接着剤、両面テープ、粘着テープ、ホッチキス、粘着剤、圧着、溶着、挟み込み、縫製のいずれかの手段が採用されてある。接合手段として、接着剤、両面テープ、ホッチキス、圧着、溶着、縫製を採用した場合には、互いの板状材あるいは板状材と拭き部材を、接合ずれを発生する事無く、確実に接合する事ができる。また、接合手段として、粘着テープ、粘着剤、挟み込みを採用した場合には、必要に応じて、適時、接合を解除させる事ができる為、板状材、あるいは拭き部材の交換を、容易にできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
製造を極めて容易にする事ができ、軽量化、かつ低価格化が容易で、使い捨てあるいはリサイクルが可能であり、使用時の所定形状が保持されると共に、使用時の所定形状の変形にたいする強度を、未使用時に比べて向上させる事ができ、被清掃面に付着した塵埃等を吸引すると共に拭く事ができる構成も採用できる電気掃除機用吸込具を提供するという目的を、被清掃面に付着した塵埃等を吸引する為の電気掃除機に使用する電気掃除機用吸込具において、前記電気掃除機用吸込具は可撓性あるいは弾性を有する板状材を曲げるか折るかあるいは接合する事により所定形状の中空構造体が形成されてあると共に、前記中空構造体は塵埃吸引用の吸込口、及び前記電気掃除機に連通可能な接続部を有し、前記塵埃吸引時に前記中空構造体の内部に発生した負圧により前記中空構造体の所定形状が保持されてある構成において実現した。
【実施例1】
【0023】
図1から図11にて実施例1を示す。図1は、本発明の電気掃除機用吸込具を前面側から見た斜視図である。図1において、1は電気掃除機用吸込具、2は中空構造体、3は本体、4は筒状体、5は吸込口、6は接続部、7は板状材、8は側部である。図2は、図1に使用する本体の展開図である。図2において、71は山折り部、72、73は抜き部、74、75、76は切欠、77は直線部、78、79は突部である。図3は、図1に使用する筒状体を前面側から見た斜視図である。図3において、87は直線部、88は折返し部、89は端部である。図4は、図1に使用する筒状体の展開図である。図4において、81は山折り部、82は突部、84は切欠、91は谷曲げ部である。図5は、図1の、断面図である。図6は、実施例1の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具を前面側から見た斜視図である。図6において、11は電気掃除機用吸込具、12は中空構造体、13は本体、14は筒状体、15は吸込口、16は接続部、17は板状材、18は側部、30は上部、40は底部である。図7は、図6の電気掃除機用吸込具の未使用時の側部の状態を示す正面図である。図7において、9は隙間である。図8は、図6の電気掃除機用吸込具の吸引使用時の側部の状態を示す正面図である。図8において、19は吸着部である。図9は、図6の電気掃除機用吸込具の吸引使用時の状態を示す断面図である。図9において、10は角度である。図10は、図6の電気掃除機用吸込具の吸引使用時の他の状態を示す断面図である。図10において、20は角度である。図11は、実施例1の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具を前面側から見た斜視図である。図11において、21は電気掃除機用吸込具、22は中空構造体、23は本体、25は吸込口、26は接続部、27は板状材、28は側部、50は上部である。
【0024】
本発明の電気掃除機用吸込具1は、図1の如く、本体3、及び筒状体4よりなる中空構造体2にて形成されてある。中空構造体2は、可撓性あるいは弾性を有する板状材7にて形成されてあり、材質として紙が使用されてある。本体3の前面下部には、塵埃吸引用の吸込口5が形成されてあり、筒状体4の一端には、電気掃除機に連通可能な接続部6が形成されてある。本体3は、図2の如くの形状に形成された紙を折り込んだ後、概箱形状になるように嵌合されて形成されてあり、筒状体4は、図4の如くの形状に形成された紙を、折り込むと共に、曲げた後、テーパ状の概円筒形状になるように嵌合されて形成されてある。中空構造体2の形状については、使用する被清掃面の種類により、適時、最適な形状に設定できる。例えば、筒状体4の長手方向の長さを約1mに設定した場合には、紙が使用されてある板状材7にて形成された約1mの長さを有する筒状体4からなる電気掃除機用吸込具1を使用できる為、天井、壁面等にたいして、疲労する事無く、軽い操作にて使用する事ができる。また、使用目的に応じて、例えば、接合手段として、接着剤、両面テープ、粘着テープ、ホッチキス、粘着剤、圧着、溶着、挟み込み、縫製等のいずれかの手段を使用して互いの板状材7を接合する事により、中空構造体2を形成する事もできる。
【0025】
次に、電気掃除機用吸込具1の製作手順について説明する。まず、板状材7の材質に紙を使用して、図2の如く、山折り部71、3箇所の抜き部72、直線部77、及び切欠76を有する抜き部73、切欠74、75、突部78、79を有する形状に形成する。形成方法としては、例えば、鋏、カッター等を使用して切断する方法を採用したり、トムソン型等を使用してプレス打ち抜きする方法を採用する等、適時、最適な方法が採用される。次に、図2において点線にて表示されてある山折り部71を、山折りになるように折り込む。また、板状材7の材質に紙を使用して、図4の如く、山折り部81、突部82、切欠84、直線部87、折返し部88、谷曲げ部91を有する形状に形成した後、点線にて表示されてある山折り部81を、山折りになるように折り込むと共に、突部82が、切欠84に挿入されるように、二点鎖線にて表示されてある谷曲げ部91を使用して曲げ込み、図3の如く、一端に、電気掃除機に連通可能な接続部6が形成されてあると共に、他端に、直線部87、折返し部88、及び端部89を有する、テーパ状の概円筒形状の筒状体4を製作する。次に、図2の抜き部73にたいして、筒状体4を挿入させた後、概箱形状になるように、切欠74にたいして突部78を挿入させると共に、切欠75にたいして突部79を挿入させる。上記の手順により、塵埃吸引用の吸込口5、及び電気掃除機に連通可能な接続部6を有し、本体3、及び筒状体4より構成された中空構造体2からなる電気掃除機用吸込具1が製作される。
【0026】
次に、電気掃除機用吸込具1の吸引使用時の状態について、図1、及び図5を使用して説明する。電気掃除機用吸込具1は、接続部6を電気掃除機に接続させて吸引する事により、被清掃面に付着した塵埃等は、外気と共に、吸込口5から中空構造体2の内部を通って、接続部6から電気掃除機に吸引される。その為、吸引使用時においては、中空構造体2の内部には、外気にたいする負圧が発生する。発生した負圧は、中空構造体2を構成する本体3の内部、及び筒状体4の内部にたいして、外部から内部に向かって、本体3、及び筒状体4の形状を圧縮させるような方向の圧力となる。電気掃除機用吸込具1は、材質として、紙を使用した板状材7により、中空構造体2が形成されてある為、吸引使用時においては、内部に発生した負圧により中空構造体2の形状は保持される事になる。また、本体3の抜き部73の周りに形成されてある切欠76は、吸引使用時における本体3にたいする筒状体4の傾き角度が変化した場合に、筒状体4の外周面に沿って形状が変化するよう、設定されてある。
【0027】
実施例1の電気掃除機用吸込具1は、上記の如くの構成となっているので、吸引使用時においては、中空構造体2の内部には、外気にたいする負圧が発生する。発生した負圧は、中空構造体2の内部にたいして、外部から内部に向かって、中空構造体2の所定形状を圧縮させるような方向の圧力となる為、内部に発生した負圧により、中空構造体2の所定形状が変形する事を防止するように保持する事ができる。また、保持する事ができる為、電気掃除機用吸込具1は、未使用時に比べて、吸引使用時の中空構造体2の所定形状の機械的強度を向上させる事ができる。また、電気掃除機用吸込具1は、可撓性あるいは弾性を有する板状材7を、曲げるか折るかあるいは接合する事により所定形状の中空構造体2が形成されてある為、製作を極めて容易、かつ迅速にする事ができると共に、安価に製作する事ができる。また、板状材7は、可撓性あるいは弾性を有している為、形状加工が容易で、かつ変形させたり潰したりする事が容易にできる。また、板状材7は、可撓性あるいは弾性を有している為、外部からの衝撃を吸収する事ができると共に、耐衝撃吸収性が高く、かつ、破損しにくい電気掃除機用吸込具1を製作できる。また、電気掃除機用吸込具1は、可撓性あるいは弾性を有する板状材7の材質として紙を使用している為、軽量化をする事ができると共に、一般ごみ、あるいは可燃ごみとして、処理する事ができる。その為、使い捨てする事ができる。また、例えばABS樹脂等を使用した場合に比べて、重量を軽くする事ができる。その為、電気掃除機用吸込具1は、室内の床面、畳、じゅうたん、壁面、天井、タイル面、石材面、階段、台所等の油脂付着面、トイレ、浴室等の水付着面、各種デスク、ソファー、各種照明、換気扇、ガラス面、あるいは室外の玄関周り、コンクリート面、ベランダ、車のシート面、ダッシュボード、トランク内、ガラス面等、また、寝具、カーテン、ブラインド、衣類等、いずれの被清掃面にたいして使用した場合であっても、掃除する人の疲労を軽減できる為、疲れる事なく、長時間、連続で掃除する事ができる。
【0028】
また、例えば、筒状体4の長手方向の長さを約1mに設定した場合には、紙が使用されてある板状材7にて形成された約1mの長さを有する筒状体4からなる電気掃除機用吸込具1を使用できる為、例えば、天井、壁面等にたいして、長時間、連続で掃除した場合であっても、疲労する事無く、掃除する事ができる。さらにまた、本体3の抜き部73の周りには、切欠76が形成されてある為、吸引使用時に、本体3にたいする筒状体4の傾き角度が変化した場合であっても、筒状体4のがたつきが発生する事が無いと共に、吸引された空気が、電気掃除機用吸込具1の外部に洩れる事を防止、あるいは軽減できる。
【0029】
実施例1の電気掃除機用吸込具1は、上記の如くの構成となっているが、中空構造体2の所定形状については、上記の如く、可撓性あるいは弾性を有する板状材7を曲げるか折る事により、概箱形状の本体3、及びテーパ状の概円筒形状の筒状体4よりなる中空構造体2が形成されてある構成以外にも、例えば、概箱形状の本体3、及びテーパ状の概円筒形状の筒状体4よりなる中空構造体2の所定形状の一部を、可撓性あるいは弾性を有する板状材7を接合することにより形成する等、使用目的に応じて、適時、設定できる。また、電気掃除機用吸込具1を使用する被清掃面の種類については、室内の床面、畳、じゅうたん、壁面、天井、タイル面、石材面、階段、台所等の油脂付着面、トイレ、浴室等の水付着面、各種デスク、ソファー、各種照明、換気扇、ガラス面、あるいは室外の玄関周り、コンクリート面、ベランダ、車のシート面、ダッシュボード、トランク内、ガラス面等、使用目的に応じて、適時、使用できる。さらにまた、寝具、カーテン、ブラインド、衣類等にも、使用できる。
【0030】
次に、図6から図10にて、実施例1の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具を説明する。他の実施の形態の電気掃除機用吸込具11は、図6の如く、本体13、及び筒状体14よりなる中空構造体12にて形成されてある。中空構造体12は、可撓性あるいは弾性を有する板状材17にて形成されてあり、材質として紙が使用されてある。本体13の前面下部には、塵埃吸引用の吸込口15が形成されてあり、筒状体14の一端には、電気掃除機に連通可能な接続部16が形成されてある。本体13は、紙を折り込んだ後、概箱形状になるように嵌合されて形成されてあり、筒状体14は、紙を折り込むと共に、曲げた後、テーパ状の概円筒形状になるように嵌合されて形成されてある。本体13の両側面には側部18が形成されてあり、側部18は、図7の如く、底部40から上部30に向かって、折り込んで形成されてあり、底部40以外は接合されてない為、上部30との間には隙間9が形成されてある。
【0031】
次に、電気掃除機用吸込具11の吸引使用時の状態について、図8から図10を使用して説明する。電気掃除機用吸込具11は、吸引使用時においては、中空構造体12の内部には、外気にたいする負圧が発生する。発生した負圧は、中空構造体12を構成する本体13の内部、及び筒状体14の内部にたいして、外部から内部に向かって、本体13、及び筒状体14の形状を圧縮させるような方向の圧力となる。この時の圧力により、図8の如く、側部18は、上部30に吸い付けられる。その為、隙間9が無くなり、吸着部19が形成される。また、電気掃除機用吸込具11は、吸引使用時には、吸着部19が形成される為、例えば、図9の如く、吸込口15の角度を、所定の角度10の状態にて吸引使用した時においても、例えば、図10の如く、吸込口15の角度を、所定の角度10と異なる角度20の状態にて吸引使用した時においても、それぞれの角度における中空構造体12の形状は、保持される。
【0032】
実施例1の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具11は、上記の如くの構成となっているので、吸引使用時においては、中空構造体12の内部に発生した負圧により、側部18に吸着部19が形成される。その為、吸込口15の角度が任意に変化する事により中空構造体12の形状が任意に変化する場合であっても、電気掃除機用吸込具11は、任意に変化する中空構造体12の形状が変形する事を防止するように保持する事ができる。また、電気掃除機用吸込具11は、例えば、筒状体14の傾斜角度が任意に変化する事により中空構造体12の形状が任意に変化する場合であっても、任意に変化した形状が変形する事を防止するように適時、保持する事ができる為、被清掃面の状態、被清掃面に付着した塵埃の状態、吸引圧力の状態が、任意に変化した場合であっても、適切な中空構造体12の形状を保持すると共に、被清掃面に付着した塵埃を吸引する事ができる。
【0033】
実施例1の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具11は、上記の如くの構成となっているが、吸着部19の形成箇所については、上記の如くの側部18以外にも、上部30、底部40、筒状体14、吸込口15の近傍等、使用目的に応じて、適時、設定できる。
【0034】
次に、図11にて、実施例1の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具を説明する。他の実施の形態の電気掃除機用吸込具21は、図11の如く、本体23よりなる中空構造体22にて形成されてある。本体23の前面下部には、塵埃吸引用の吸込口25が形成されてあり、上部50に接続部26が形成されてある。接続部26は、概丸形状の開口が形成されてある。中空構造体22は、可撓性あるいは弾性を有する板状材27にて形成されてあり、材質として紙が使用されてある。
【0035】
実施例1の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具21は、上記の如くの構成となっているので、概丸形状の開口が形成されてある接続部26にたいして、電気掃除機の接続管、あるいは延長管を接続する事により、簡易、かつ迅速に、電気掃除機用吸込具21を使用できる。また、電気掃除機用吸込具21は、筒状体が形成されてない為、筒状体を製作する必要が無く、安価に製作する事ができる。
【実施例2】
【0036】
図12、図13、図14、図17、及び図18にて実施例2を示す。図12は、本発明の電気掃除機用吸込具を前面側から見た斜視図である。図12において、31は電気掃除機用吸込具、32は中空構造体、33は本体、34は筒状体、35は吸込口、36は接続部、37は板状材、38は側部、39は拭き部材、60は底部である。図13は、図12に使用する本体、及び拭き部材の展開図である。図14は、実施例2の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具を前面側から見た斜視図である。図14において、41は電気掃除機用吸込具、42は中空構造体、43は本体、44は筒状体、45は吸込口、46は接続部、47は板状材、48は側部、49は拭き部材、95は底部である。図17は、実施例2の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具に使用する本体の展開図である。図17において、94は吸込口、97は底部、103は本体である。図18は、実施例2の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具の底部の断面図である。図18において、92は凹部、93は凸部、98は底部、99は拭き部材である。
【0037】
本発明の電気掃除機用吸込具31は、図12の如く、本体33、及び筒状体34よりなる中空構造体32にて形成されてある。中空構造体32は、可撓性あるいは弾性を有する板状材37にて形成されてあり、材質として紙が使用されてある。本体33の前面下部には、塵埃吸引用の吸込口35が形成されてあり、筒状体34の一端には、電気掃除機に連通可能な接続部36が形成されてある。本体33の底部60、及び側部38には、拭き部材39が吸込口35の近傍になるように形成されてある。本体33は、図13の如くの展開形状に形成した後、折り込んで形成されてある。また、展開形状に形成されてある本体33の所定の部分には、粘着材が塗布されてあり、塗布されてある部分にたいして拭き部材39が、粘着される事により接合されてある。拭き部材39の材質としては、紙が使用されてある。拭き部材39の材質は、紙以外にも、使用目的に応じて、適時、不織布、あるいは織布を使用することができる。
【0038】
実施例2の電気掃除機用吸込具31は、上記の如くの構成となっているので、吸引使用時においては、被清掃面に付着した塵埃等を吸込口35から吸引する事ができると共に、吸込口35の近傍に形成されてある拭き部材39により、塵埃等を拭取る事ができる。その為、吸引使用後においては、例えば、床面等の被清掃面に、ざらつき感が残ることが無く、かつ被清掃面を磨き上げる事ができる。また、電気掃除機用吸込具31は、拭き部材39が粘着される事により接合されてある展開形状に形成した後、折り込んで本体33が形成されてある為、製作を極めて容易、かつ迅速にする事ができると共に、安価に製作する事ができる。また、拭き部材39は、本体33にたいして粘着される事により接合されてあるので、拭き部材39の交換を容易にする事ができる。また、拭き部材39の材質として紙が使用されてある為、軽量化をする事ができると共に、一般ごみ、あるいは可燃ごみとして、処理する事ができる。また、拭き部材39の材質として不織布、あるいは織布が使用されてある場合には、被清掃面にたいする摩擦力を向上させる事ができる為、拭き部材39は、極めて高い塵埃捕捉性を有する事ができる。さらにまた、拭き部材39の材質として紙製の不織布を使用した場合においては、軽量化、及び一般ごみ、あるいは可燃ごみとしての処理が可能であると共に、極めて高い塵埃捕捉性を有する事ができる。
【0039】
実施例2の電気掃除機用吸込具31は、上記の如くの構成となっているが、拭き部材39を形成する箇所については、上記の如く、本体33の底部60、及び側部38以外であっても、吸込口35の近傍に形成されてあるならば、吸込口35の周囲、前面の上側、本体33の角部、筒状体34の外周面等、いずれの箇所であっても形成する事ができる。また、拭き部材39を形成する方法についても、上記の如く、本体33にたいして粘着される事により接合されて形成されてある方法以外にも、例えば、本体33にたいして、拭き部材39を、概螺旋状になるように巻き付けた後、両端を結ぶ方法を採用したり、拭き部材39を、概筒状に形成した後、本体33の外周部に被せる方法を採用する等、使用目的に応じて、最適な方法を設定できる。
【0040】
次に、図14にて、実施例2の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具を説明する。他の実施の形態の電気掃除機用吸込具41は、図14の如く、本体43、及び筒状体44よりなる中空構造体42にて形成されてある。中空構造体42は、可撓性あるいは弾性を有する板状材47にて形成されてあり、材質として紙が使用されてある。本体43の前面下部には、塵埃吸引用の吸込口45が形成されてあり、筒状体44の一端には、電気掃除機に連通可能な接続部46が形成されてある。本体43の底部95、及び側部48には、拭き部材49が吸込口45の近傍になるように形成されてある。拭き部材49は、本体43の粘着材が塗布されてある部分にたいして、粘着される事により接合されてあると共に、拭き部材49の両端部が、本体43と共に折り込まれる事により接合されてある。
【0041】
実施例2の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具41は、上記の如くの構成となっているので、拭き部材49は、本体43の粘着材が塗布されてある部分にたいして、粘着される事により接合されてあると共に、拭き部材49の両端部が、本体43と共に折り込まれる事により接合されてある。その為、電気掃除機用吸込具41を、長時間、連続で、かつ過酷な条件の被清掃面にて吸引使用した場合であっても、粘着される事により接合されてあると共に、本体43と共に折り込まれる事により接合されてある拭き部材49が、本体43から剥離、あるいは脱落する事が無い。また、本体43に塗布されてある粘着材の粘着強度が、多少、劣化した場合であっても、拭き部材49は、本体43と共に折り込まれる事により、本体43にたいして位置ずれする事無く接合されてある為、被清掃面に付着した塵埃等を、確実に拭取る事ができる。
【0042】
実施例2の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具41は、上記の如くの構成となっているが、拭き部材49を本体43と共に折り込む事により接合する箇所については、上記以外にも、例えば、底部95と側部48の間、筒状体44と本体43の間等、折り込む事が可能な箇所であるならば、使用目的に応じて、適時、設定できる。
【0043】
次に、図17にて、実施例2の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具に使用する本体を説明する。他の実施の形態の電気掃除機用吸込具に使用する本体103は、図17の如く底部97にたいして、複数の吸込口94が形成されてある。
【0044】
実施例2の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具として、底部97にたいして、複数の吸込口94が形成されてある本体103を使用して、底部97に、拭き部材を粘着する事により接合した場合には、実施例2の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具は、吸引使用時においては、被清掃面に付着した塵埃等を、拭き部材を通して、吸込口94から吸引する事ができると共に、吸込口94から吸引する時に発生する負圧により、拭き部材を、底部97に吸着させて保持する事ができる。その為、塵埃等を吸引する事ができると共に、底部97にたいする拭き部材の脱落、位置ずれ等を防止する事ができ、拭き部材の耐久性を向上させる事ができる。
【0045】
次に、図18にて、実施例2の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具に使用する底部を説明する。他の実施の形態の電気掃除機用吸込具に使用する底部98は、図18の如く、凹部92、及び凸部93が形成されてあり、底部98にたいして、拭き部材99が、粘着される事により、接合されてある。凹部92、及び凸部93の形成方法については、例えば、エンボス加工等、適時、設定できる。
【0046】
実施例2の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具として、凹部92、及び凸部93が形成されてある底部98を使用した場合においては、拭き部材99は、凹部92、及び凸部93にたいして粘着される事により接合されてある為、拭き部材99は、概凹凸形状に形成される。その為、拭き部材99に形成された概凹凸形状が、被清掃面に付着した塵埃等を、大量、かつ確実に捕捉する事ができ、高い拭取り性能を有する事ができる。
【実施例3】
【0047】
図15にて実施例3を示す。図15は、本発明の電気掃除機用吸込具を前面側から見た斜視図である。図15において、51は電気掃除機用吸込具、52は中空構造体、53は本体、54は筒状体、55は吸込口、56は接続部、57は板状材、58は側部である。
【0048】
本発明の電気掃除機用吸込具51は、図15の如く、本体53、及び筒状体54よりなる中空構造体52にて形成されてある。中空構造体52は、可撓性あるいは弾性を有する板状材57にて形成されてあり、材質としてポリエチレンテレフタレートが使用されてある。本体53の前面下部には、塵埃吸引用の吸込口55が形成されてあり、筒状体54の一端には、電気掃除機に連通可能な接続部56が形成されてある。本体53は、ポリエチレンテレフタレートが使用されてある板状材57を折り込んだ後、概箱形状になるように嵌合されて形成されてあり、筒状体54は、ポリエチレンテレフタレートが使用されてある板状材57を、折り込むと共に、曲げた後、テーパ状の概円筒形状になるように嵌合されて形成されてある。ポリエチレンテレフタレートは、一般的には、PET樹脂と呼ばれ、各種ケース、ペットボトル等に使用されている。
【0049】
実施例3の電気掃除機用吸込具51は、上記の如くの構成となっているので、本体53及び筒状体54よりなる中空構造体52は、材質としてポリエチレンテレフタレートが使用されてある可撓性あるいは弾性を有する板状材57にて形成されてある。ポリエチレンテレフタレートは、透明性を有している為、電気掃除機用吸込具51は、透明な中空構造体52を形成する事ができる。その為、吸込口55より吸引された塵埃等が、接続部56へ運ばれていく状態を、視覚にて確認する事ができる。また、ポリエチレンテレフタレートは、リサイクル処理が可能である為、リサイクル可能なごみとして、処理する事ができる。
【実施例4】
【0050】
図16にて実施例4を示す。図16は、本発明の電気掃除機用吸込具を前面側から見た斜視図である。図16において、59は拭き部材、61は電気掃除機用吸込具、62は中空構造体、63は本体、64は筒状体、65は吸込口、66は接続部、67は板状材、68は側部、69はホッチキス止め部、70は接合部、80は粘着紙テープ、90は紙テープ用台紙、96は底部である。
【0051】
本発明の電気掃除機用吸込具61は、図16の如く、本体63、及び筒状体64よりなる中空構造体62にて形成されてある。中空構造体62は、可撓性あるいは弾性を有する板状材67にて形成されてあり、材質として紙が使用されてある。本体63の前面下部には、塵埃吸引用の吸込口65が形成されてあり、筒状体64の一端には、電気掃除機に連通可能な接続部66が形成されてある。本体63は、板状材67を折るかあるいは重ね合わせて形成されてあり、重ね合わせた箇所には、ホッチキスにて接合されたホッチキス止め部69が形成されてある。また、拭き部材59は、本体63の底部96、及び側部68にたいして粘着される事により、接合されてある。また、拭き部材59の所定箇所の端部は、粘着紙テープ80にて、拭き部材59と本体63の側部68が接合されてある。粘着紙テープ80は、本体63に形成された紙テープ用台紙90の上面に、脱着可能に装着されてあり、必要に応じて、適時、使用される。また、互いの板状材67あるいは板状材67と拭き部材59の接合手段としては、上記の手段以外にも、接着剤、両面テープ、粘着剤、圧着、溶着、挟み込み、縫製のいずれかの手段を使用できる。また、図16においては、ホッチキス、及び粘着紙テープ80を使用した接合手段を説明したが、使用目的に応じて、例えば、粘着紙テープ80は使用しない等、適時、接合手段を選定できる。
【0052】
実施例4の電気掃除機用吸込具61は、上記の如くの構成となっているので、互いの板状材67あるいは板状材67と拭き部材59の接合手段として、接着剤、両面テープ、粘着テープ、ホッチキス、粘着剤、圧着、溶着、挟み込み、縫製のいずれかの手段が採用されてある。接合手段として、接着剤、両面テープ、ホッチキス、圧着、溶着、縫製を採用した場合には、互いの板状材67あるいは板状材67と拭き部材59を、接合ずれを発生する事無く、確実に接合する事ができる。また、接合手段として、粘着テープ、粘着剤、挟み込みを採用した場合には、必要に応じて、適時、接合を解除させる事ができる為、板状材67、あるいは拭き部材59の交換を、容易にできる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明の電気掃除機用吸込具は、被清掃面に付着した塵埃等を吸引する為の電気掃除機に使用するものである。具体的には、室内の床面、畳、じゅうたん、壁面、天井、タイル面、石材面、階段、台所等の油脂付着面、トイレ、浴室等の水付着面、各種デスク、ソファー、各種照明、換気扇、ガラス面、あるいは室外の玄関周り、コンクリート面、ベランダ、車のシート面、ダッシュボード、トランク内、ガラス面等、また、寝具、カーテン、ブラインド、衣類等、いずれの被清掃面にたいしても、好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】 本発明の電気掃除機用吸込具を前面側から見た斜視図である。
【図2】 図1に使用する本体の展開図である。
【図3】 図1に使用する筒状体を前面側から見た斜視図である。
【図4】 図1に使用する筒状体の展開図である。
【図5】 図1の、断面図である。
【図6】 実施例1の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具を前面側から見た斜視図である。
【図7】 図6の電気掃除機用吸込具の未使用時における側部の状態を示す正面図である。
【図8】 図6の電気掃除機用吸込具の吸引使用時における側部の状態を示す正面図である。
【図9】 図6の電気掃除機用吸込具の吸引使用時の状態を示す断面図である。
【図10】 図6の電気掃除機用吸込具の吸引使用時の他の状態を示す断面図である。
【図11】 実施例1の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具を前面側から見た斜視図である。
【図12】 本発明の電気掃除機用吸込具を前面側から見た斜視図である。
【図13】 図12に使用する本体、及び拭き部材の展開図である。
【図14】 実施例2の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具を前面側から見た斜視図である。
【図15】 本発明の電気掃除機用吸込具を前面側から見た斜視図である。
【図16】 本発明の電気掃除機用吸込具を前面側から見た斜視図である。
【図17】 実施例2の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具に使用する本体の展開図である。
【図18】 実施例2の他の実施の形態の電気掃除機用吸込具の底部の断面図である。
【符号の説明】
【0055】
1、11、21、31、41、51、61 電気掃除機用吸込具
2、12、22、32、42、52、62 中空構造体
3、13、23、33、43、53、63、103 本体
4、14、34、44、54、64 筒状体
5、15、25、35、45、55、65、94 吸込口
6、16、26、36、46、56、66 接続部
7、17、27、37、47、57、67 板状材
8、18、28、38、48、58、68 側部 9 隙間 10、20 角度
19 吸着部 30、50 上部 39、49、59、99 拭き部材
40、60、95、96、97、98 底部 69 ホッチキス止め部 70 接合部
71、81 山折り部 72、73 抜き部 74、75、76、84 切欠
77、87 直線部 78、79、82 突部 80 粘着紙テープ 88 折返し部
89 端部 90 紙テープ用台紙 91 谷曲げ部 92 凹部 93 凸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被清掃面に付着した塵埃等を吸引する為の電気掃除機に使用する電気掃除機用吸込具において、前記電気掃除機用吸込具は可撓性あるいは弾性を有する板状材を曲げるか折るかあるいは接合する事により所定形状の中空構造体が形成されてあると共に、前記中空構造体は塵埃吸引用の吸込口、及び前記電気掃除機に連通可能な接続部を有し、前記塵埃吸引時に前記中空構造体の内部に発生した負圧により前記中空構造体の所定形状が保持されてあることを特徴とする電気掃除機用吸込具。
【請求項2】
請求項1記載の構成よりなる電気掃除機用吸込具において、前記吸込口の近傍に不織布、織布、あるいは紙よりなる拭き部材が形成されてあることを特徴とする電気掃除機用吸込具。
【請求項3】
請求項1あるいは2記載の構成よりなる電気掃除機用吸込具において、前記可撓性あるいは弾性を有する板状材が紙あるいはポリエチレンテレフタレートにて形成されてあることを特徴とする電気掃除機用吸込具。
【請求項4】
請求項1から3のいずれかに記載の構成よりなる電気掃除機用吸込具において、互いの前記板状材あるいは前記板状材と前記拭き部材が接着剤、両面テープ、粘着テープ、ホッチキス、粘着剤、圧着、溶着、挟み込み、縫製のいずれかにて接合されてあることを特徴とする電気掃除機用吸込具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate