電気掃除機用吸込具
【課題】
被清掃面の素材が布やカーペット等である場合も容易に塵埃等を有効に除去できる、簡易な構造で低コストな電気掃除機用吸込具を提供する。
【解決手段】
集塵部と吸込管とから成る電気掃除機用吸込具であって、前記集塵部は、内部には空洞部と、底部の被清掃面に接する集塵面の外周部には傾斜パイル生地から成る帯状ブラシ体と、外側部には一つ又は複数の吸気部とを備え、前記帯状ブラシ体は、前記傾斜パイル生地表面のブラシ毛の先端部が前記集塵部の内側方向に傾斜させて成り、前記吸気部は、前記集塵部の外側面において、前記集塵対象面に対し断面略逆凹形状の間隙を設けることにより前記空洞部へ外気を吸入可能としたことを特徴とする、電気掃除機用吸込具。
被清掃面の素材が布やカーペット等である場合も容易に塵埃等を有効に除去できる、簡易な構造で低コストな電気掃除機用吸込具を提供する。
【解決手段】
集塵部と吸込管とから成る電気掃除機用吸込具であって、前記集塵部は、内部には空洞部と、底部の被清掃面に接する集塵面の外周部には傾斜パイル生地から成る帯状ブラシ体と、外側部には一つ又は複数の吸気部とを備え、前記帯状ブラシ体は、前記傾斜パイル生地表面のブラシ毛の先端部が前記集塵部の内側方向に傾斜させて成り、前記吸気部は、前記集塵部の外側面において、前記集塵対象面に対し断面略逆凹形状の間隙を設けることにより前記空洞部へ外気を吸入可能としたことを特徴とする、電気掃除機用吸込具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機本体あるいは掃除機本体から延在する延長管に取り付けて、被清掃面の清掃を行う吸込具に関する。
【背景技術】
【0002】
電気掃除機に取り付けて用いる吸込具には、主に床面等の広く平坦な被清掃面の清掃に用いられる比較的大型のものと、主に狭小な空間や凹凸を有する被清掃面の清掃に用いられる比較的小型のものとがある。前者は略T字型の形状と回転ブラシ機構等を有するものが一般的であり、後者は用途に応じた形状の簡易な構造を有するものが一般的であり、先端部に固定ブラシ体を備えるものも多い。また、後者は特に、自動車の車内や荷台等の清掃用の手持ち型の小型電気掃除機に取り付けて使用されるものが広く知られている。
【0003】
前記先端部に固定ブラシ体を備える比較的小型の吸込具については、たとえば特許文献1乃至4に開示される吸込具の如く、ブラシ体部分の構造や性状に様々な工夫がなされたものが知られているが、これらの吸込具はブラシ体として植毛ブラシを用いている。
【特許文献1】特開平11−262412号公報
【特許文献2】特開2001−224536号公報
【特許文献3】特開2004−135956号公報
【特許文献4】特開2010−131107号公報
【0004】
そのため、塵埃等が被清掃面の表面に単に付着している場合であれば植毛ブラシの先端で塵埃等を除去して電気掃除機が吸引することで清掃できるが、被清掃面の素材が布やカーペット等であって塵埃等が素材の目地等に絡まっている等の場合は植毛ブラシでは塵埃等の十分な除去ができず、電気掃除機本体で有効に吸引して清掃できない場合があった。
【0005】
一方、従来から、ブラシ毛の先端部を傾斜させたいわゆる傾斜パイル生地が洋服用ブラシに用いられている。該傾斜パイル生地は特定の方向に傾斜した短いブラシ毛が生地表面に高密度に形成されており、ブラシ毛が傾斜した方向に被清掃面に対して傾斜パイル生地を擦過させれば、ブラシ毛の先端が被清掃面の目地内奥まで進入して塵埃等を搔き出すため、被清掃面の素材が布やカーペット等である場合も容易に塵埃等を有効に除去できるという特徴を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、被清掃面の素材が布やカーペット等である場合も容易に塵埃等を有効に除去できる、簡易な構造で低コストな電気掃除機用吸込具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するべく、本発明の請求項1に記載の発明は、集塵部と吸込管とからなる電気掃除機用吸込具であって、前記集塵部は、内部には空洞部を有し、底部において被清掃面に接する集塵面の外周部には傾斜パイル生地からなる帯状ブラシ体を備えるとともに、外側部には一つ又は複数の吸気部を設けてなることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の電気掃除機用吸込具において、前記帯状ブラシ体が、前記傾斜パイル生地表面のブラシ毛の先端部が前記集塵部の内側方向に傾斜していることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具において、前記吸気部が、前記集塵部の外側面において、前記集塵対象面に対し断面略逆凹形状の間隙を設けることにより前記空洞部へ外気を吸入可能としたことを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具において、前記吸気部が、前記集塵部の上面外縁部の一部を上方に膨らませたブリスター形状とすることにより前記断面略逆凹形状の間隙を設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具において、前記吸気部が、前記集塵部の外縁部から中心方向に向けて設けてなる切り込みであることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、前記請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具において、前記集塵部の全体形状を円盤状としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る電気掃除機用吸込具によれば、前記集塵部の底部にあって被清掃面に接する集塵面の外周部には傾斜パイル生地からなる帯状ブラシ体を備えているため、被清掃面の素材が布やカーペット等である場合も容易に塵埃等を有効に除去できるという、ブラシ体として植毛ブラシを用いた従来の電気掃除機用吸込具に比して有利な効果を奏する。
【0014】
また、前記帯状ブラシ体が、前記傾斜パイル生地表面のブラシ毛の先端部を前記集塵部の内側方向に傾斜させているため、作業者が本電気掃除機用吸込具をいずれの方向に動かした場合でも、動かした方向とは反対側に配置されている前記帯状ブラシ体のブラシ毛の先端が被清掃面の目地内奥まで進入して塵埃等を搔き出すので、あらゆる方向に向けて塵埃等の除去が行えるという効果を奏し、清掃の効率を向上できる。
【0015】
また、前記集塵部の底部となる集塵面が全面で被清掃面に密着する構造とした場合は、電気掃除機の作動により前記空洞部内に過剰な負圧が生じて前記集塵面が被清掃面に吸着しがちとなり、作業効率を低下させたり電気掃除機のモーターに負荷が掛かり過ぎたりするおそれがあるが、本発明に係る電気掃除機用吸引具では、前記吸気部が、前記集塵部の外側面において、前記集塵対象面に対し断面略逆凹形状の間隙を設けて前記空洞部へ外気を吸入可能としているため、電気掃除機が動作中は前記吸気部から前記空洞部に適度に外気が吸入される。これにより、前記空洞部内において過剰な負圧が生じることはなくなり、前記集塵面の被清掃面への吸着による作業効率の低下を防ぐという効果を奏する。
【0016】
また、前記吸気部が、前記集塵部の上面外縁部の一部を上方に膨らませたブリスター形状とすることにより前記断面略逆凹形状の間隙を設けているため、前記集塵部全体を薄い平板に近い形状とすることが可能となる。これにより、被清掃面の上方に障害物がある場合でも、集塵部の縁部を僅かな隙間に差し入れて塵埃を除去・吸引することができ、清掃作業の効率を向上させるという効果を奏する。
【0017】
また、前記集塵部の全体形状を円盤状とすれば、被清掃面に接触する前記集塵面を円環状とすることができ、集塵部に全周方向に均一な集塵効果を発揮させることが可能となる。これにより、作業者は集塵部の形状に配慮することなく、前後左右斜めの全方向に自由に集塵部を動かしながら清掃作業を行うことができるため、やはり清掃作業の効率を向上させるという効果を奏するのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下では、本発明に係る電気掃除機用吸込具の実施の形態について、図1乃至図14に基づいて詳細に説明する。
【0019】
(第1実施例)
図1乃至図7は、本発明の第1の実施例に係り、図1は、電気掃除機用吸込具(以下、「吸込具」と記す。)を斜め上方から概観した斜視図である。吸込具は略円盤状の集塵部1にその外周部寄りに接続された吸込管2とから構成される。また、図2は、本発明に係る吸込具を吸込管2が取り付けられていない方向から観た正面図である。前記集塵部1の底面は、被清掃面と接する集塵面4となっている。
【0020】
本実施例では、前記集塵部1の厚みを極めて薄くしているため、被清掃面の上方に障害物がある場合でも、集塵部1の縁部を僅かな隙間に差し入れて塵埃を除去・吸引することができ、清掃作業の効率が向上する。
【0021】
また、前記集塵部1の外周には合計4個の吸気部3を二つづつ互いに対向する形で配置しており、個々の吸気部3は円盤状の集塵部1の外周縁部を上方に膨らませたブリスター形状としている。そのため、該吸気部3は側面から観て蒲鉾状の吸気孔31を形成しているが、該吸気孔31の形状はこれに限定されるものではなく、被清掃面に対し断面略逆凹形状の間隙を有する形状であればよく、あるいは前記集塵部1の外側壁面に直接貫通孔を設けた形状としても良い。
【0022】
図3は、本発明に係る吸込具の左側面図であり、図4は、上面図である。本実施例においては、前記吸込管2は角管状とし、その端部の接続口21も薄型の長方形としているが、これは、例えば自動車の車内清掃用の小型手持ち電気掃除機の吸引口に該吸込管2を直接差し込み直結させて使用することを想定しているためである。該吸込管2の形状はかかる角管状に限定されるものではなく、接続する電気掃除機本体あるいは掃除機本体から延在する延長管の形状に応じて円筒状その他の形状としてもよい。
【0023】
図5は、本発明に係る吸込具の底面図であり、図6は、図3上の「A−A」で示す線上での吸込具の断面を左側面から観た断面図であり、図7は、図4上の「B−B」で示す線上での吸込具の断面図である。
【0024】
図5に示すように、前記集塵部1の底面は、被清掃面に接触する円環状の集塵面4が、連接孔11を介して前記吸込管2とつながる円形の空洞部41の外周を取り囲む形状とし、該集塵面4の表面には傾斜パイル生地からなる帯状ブラシ体42が円環状に貼付されている。また、前記吸気部3をブリスター形状としているため、前記吸気孔31は底面側において前記集塵面4上で前記空洞部41につながる溝部を形成している。
【0025】
前記帯状ブラシ体42は、前記集塵面4のいずれの部分においても、被清掃面と接触する傾斜パイル生地表面のブラシ毛の先端部が集塵部1の外周から中心方向に向けて傾斜するように貼付されている。そのため、作業者が本吸込具をいずれの方向に動かしても、動かした方向とは反対側の前記帯状ブラシ体42のブラシ毛の先端が被清掃面の目地内奥まで進入して塵埃等を搔き出すので、あらゆる方向に向けて塵埃等を除去できるのである。
【0026】
本発明に係る吸込具を使用する際には、電気掃除機を作動させた上で、前記集塵部1の集塵面4を被清掃面に密着させつつ任意の方向に吸込具を往復運動させて使用する。どの方向に往復運動させても、往路では進行方向とは反対側の集塵面4上の帯状ブラシ体42が塵埃等を被清掃面から除去し、除去された塵埃等は往路運動中はブラシ毛の先端部に捕獲された状態となる。次いで、復路では前記ブラシ毛の先端部に捕獲されていた塵埃等は被清掃面との摩擦によりブラシ毛から離脱するが、その時点では負圧状態の前記空洞部41が直上に移動して来ているため、離脱した塵埃等は直ちに連接孔11から吸込管2を経由して電気掃除機内へと吸引される。
【0027】
当然ながらこの間、運動方向側の集塵面4では、復路運動中に塵埃等の除去・捕獲が行われ、往路運動中に吸引が行われるため、集塵部1の往復運動を繰り返すことにより、運動方向に沿って対向する集塵面4が、交互にかかる塵埃等の除去→捕獲→離脱→吸引のサイクルを繰り返して被清掃面の清掃を行うのである。
【0028】
本実施例では、上記の通り集塵部1の形状を略円盤状とし、集塵面4も円環状としているため、前記集塵部1の往復運動は360度あらゆる方向に向けて可能であるが、必ずしもこれらの形状に限定されるものではなく、例えば集塵部1を方形として前後又は左右方向にのみ往復運動させるものでも、直線帯状の集塵面4を並行に配置して前後方向にのみ往復運動させるものであってもよく、当該運動方向に関しては同様の清掃効果が期待できる。
【0029】
(第2実施例)
図8〜14は、本発明の第2の実施例に係り、図8は、を斜め上方から概観した斜視図である。第1実施例の吸気孔31に代えて、本実施例では、前記集塵部1の外縁部から中心方向に向けて、合計4個の切り込み5を二つづつ互いに対向する形で配置しており、該切り込み5の先端部は前記空洞部41まで及び、その先端は空洞部41にそのまま接続させている。
【0030】
そのため、第1実施例の吸気孔31を設けずとも、前記切り込み5の先端が空洞部41に接続しているため、接続箇所が吸気孔の役割を果たし、前記集塵面4が被清掃面に吸着することを防ぐのである。
【0031】
図9は、第2実施例に係る吸込具の正面図、図10は同左側面図、図11は同上面図、図12は同底面図であり、図13は図11上の「A−A」で示す線上での断面を左側面から観た断面図であり、図14は同「B−B」で示す線上での断面図である。
【0032】
図8乃至図10からも明らかなように、本第2実施例では、前記集塵部1は断面の厚みが小さい板状に構成してなるため、集塵部1の素材を、例えば軟質プラスティック等の弾力性のある素材とすることにより、外力に応じて適度に撓ませるようにすることが可能である。
【0033】
これにより、図15に示す如く、被清掃面が湾曲面である場合でも、作業者が吸込具を被清掃面に押しつけながら作業することにより、集塵部1は被清掃面の湾曲に応じて一時的に撓るので、前記集塵面4が被清掃面に密着した状態を維持でき、前記帯状ブラシ体42が被清掃面から離れてしまうことなく塵埃等を捕獲して吸引することができるのである。
【0034】
そのため、本第2実施例に係る吸込具は、居室とは異なり被清掃面に湾曲面の多い自動車の車内や荷台の清掃にも好適である。
【0035】
なお、本第2実施例に係る吸込具において、前記切り込み5の数は任意であり、例えば図16、図17に示す如く、切り込み5を7つ設けてもよい。この場合、集塵部1の撓みの自由度が高まり、湾曲した被清掃面への適応度がさらに向上する。
【0036】
以上、本発明に係る電気掃除機用吸込具の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において改良又は変更が可能であり、それらは本発明の技術的範囲に属するものである。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明によれば、被清掃面の素材が布やカーペット等である場合も容易に塵埃等を有効に除去できる、簡易な構造で低コストな電気掃除機用吸込具を提供できる。特に、自動車の車内や荷台など、被清掃面にファブリックやカーペットが多用され、しかも狭隘で被清掃面が湾曲面を有する空間の清掃に使用される手持ち型の小型電気掃除機等への適用において好適である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1実施例に係る吸込具の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る吸込具の正面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る吸込具の左側面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る吸込具の上面図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る吸込具の底面図である。
【図6】図3上の「A−A」で示す線上での本発明の第1実施例に係る吸込具の断面を左側面から観た断面図である。
【図7】図4上の「B−B」で示す線上での本発明の第1実施例に係る吸込具の断面図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る吸込具の斜視図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る吸込具の正面図である。
【図10】本発明の第2実施例に係る吸込具の左側面図である。
【図11】本発明の第2実施例に係る吸込具の上面図である。
【図12】本発明の第2実施例に係る吸込具の底面図である。
【図13】図11上の「A−A」で示す線上での本発明の第2実施例に係る吸込具の断面を左側面から観た断面図である。
【図14】図11上の「B−B」で示す線上での本発明の第2実施例に係る吸込具の断面図である。
【図15】被清掃面が湾曲面である場合における図11上の「A−A」で示す線上での本発明の第2実施例に係る吸込具の断面を左側面から観た断面図である。
【図16】本発明の第2実施例に係る吸込具の別形態の上面図である。
【図17】本発明の第2実施例に係る吸込具の別形態の底面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 集塵部
11 連接孔
2 吸込管
21 接続口
3 吸気部
31 吸気孔
4 集塵面
41 空洞部
42 帯状ブラシ体
5 切り込み
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気掃除機本体あるいは掃除機本体から延在する延長管に取り付けて、被清掃面の清掃を行う吸込具に関する。
【背景技術】
【0002】
電気掃除機に取り付けて用いる吸込具には、主に床面等の広く平坦な被清掃面の清掃に用いられる比較的大型のものと、主に狭小な空間や凹凸を有する被清掃面の清掃に用いられる比較的小型のものとがある。前者は略T字型の形状と回転ブラシ機構等を有するものが一般的であり、後者は用途に応じた形状の簡易な構造を有するものが一般的であり、先端部に固定ブラシ体を備えるものも多い。また、後者は特に、自動車の車内や荷台等の清掃用の手持ち型の小型電気掃除機に取り付けて使用されるものが広く知られている。
【0003】
前記先端部に固定ブラシ体を備える比較的小型の吸込具については、たとえば特許文献1乃至4に開示される吸込具の如く、ブラシ体部分の構造や性状に様々な工夫がなされたものが知られているが、これらの吸込具はブラシ体として植毛ブラシを用いている。
【特許文献1】特開平11−262412号公報
【特許文献2】特開2001−224536号公報
【特許文献3】特開2004−135956号公報
【特許文献4】特開2010−131107号公報
【0004】
そのため、塵埃等が被清掃面の表面に単に付着している場合であれば植毛ブラシの先端で塵埃等を除去して電気掃除機が吸引することで清掃できるが、被清掃面の素材が布やカーペット等であって塵埃等が素材の目地等に絡まっている等の場合は植毛ブラシでは塵埃等の十分な除去ができず、電気掃除機本体で有効に吸引して清掃できない場合があった。
【0005】
一方、従来から、ブラシ毛の先端部を傾斜させたいわゆる傾斜パイル生地が洋服用ブラシに用いられている。該傾斜パイル生地は特定の方向に傾斜した短いブラシ毛が生地表面に高密度に形成されており、ブラシ毛が傾斜した方向に被清掃面に対して傾斜パイル生地を擦過させれば、ブラシ毛の先端が被清掃面の目地内奥まで進入して塵埃等を搔き出すため、被清掃面の素材が布やカーペット等である場合も容易に塵埃等を有効に除去できるという特徴を有する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、被清掃面の素材が布やカーペット等である場合も容易に塵埃等を有効に除去できる、簡易な構造で低コストな電気掃除機用吸込具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するべく、本発明の請求項1に記載の発明は、集塵部と吸込管とからなる電気掃除機用吸込具であって、前記集塵部は、内部には空洞部を有し、底部において被清掃面に接する集塵面の外周部には傾斜パイル生地からなる帯状ブラシ体を備えるとともに、外側部には一つ又は複数の吸気部を設けてなることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の電気掃除機用吸込具において、前記帯状ブラシ体が、前記傾斜パイル生地表面のブラシ毛の先端部が前記集塵部の内側方向に傾斜していることを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具において、前記吸気部が、前記集塵部の外側面において、前記集塵対象面に対し断面略逆凹形状の間隙を設けることにより前記空洞部へ外気を吸入可能としたことを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、前記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具において、前記吸気部が、前記集塵部の上面外縁部の一部を上方に膨らませたブリスター形状とすることにより前記断面略逆凹形状の間隙を設けたことを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具において、前記吸気部が、前記集塵部の外縁部から中心方向に向けて設けてなる切り込みであることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、前記請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具において、前記集塵部の全体形状を円盤状としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る電気掃除機用吸込具によれば、前記集塵部の底部にあって被清掃面に接する集塵面の外周部には傾斜パイル生地からなる帯状ブラシ体を備えているため、被清掃面の素材が布やカーペット等である場合も容易に塵埃等を有効に除去できるという、ブラシ体として植毛ブラシを用いた従来の電気掃除機用吸込具に比して有利な効果を奏する。
【0014】
また、前記帯状ブラシ体が、前記傾斜パイル生地表面のブラシ毛の先端部を前記集塵部の内側方向に傾斜させているため、作業者が本電気掃除機用吸込具をいずれの方向に動かした場合でも、動かした方向とは反対側に配置されている前記帯状ブラシ体のブラシ毛の先端が被清掃面の目地内奥まで進入して塵埃等を搔き出すので、あらゆる方向に向けて塵埃等の除去が行えるという効果を奏し、清掃の効率を向上できる。
【0015】
また、前記集塵部の底部となる集塵面が全面で被清掃面に密着する構造とした場合は、電気掃除機の作動により前記空洞部内に過剰な負圧が生じて前記集塵面が被清掃面に吸着しがちとなり、作業効率を低下させたり電気掃除機のモーターに負荷が掛かり過ぎたりするおそれがあるが、本発明に係る電気掃除機用吸引具では、前記吸気部が、前記集塵部の外側面において、前記集塵対象面に対し断面略逆凹形状の間隙を設けて前記空洞部へ外気を吸入可能としているため、電気掃除機が動作中は前記吸気部から前記空洞部に適度に外気が吸入される。これにより、前記空洞部内において過剰な負圧が生じることはなくなり、前記集塵面の被清掃面への吸着による作業効率の低下を防ぐという効果を奏する。
【0016】
また、前記吸気部が、前記集塵部の上面外縁部の一部を上方に膨らませたブリスター形状とすることにより前記断面略逆凹形状の間隙を設けているため、前記集塵部全体を薄い平板に近い形状とすることが可能となる。これにより、被清掃面の上方に障害物がある場合でも、集塵部の縁部を僅かな隙間に差し入れて塵埃を除去・吸引することができ、清掃作業の効率を向上させるという効果を奏する。
【0017】
また、前記集塵部の全体形状を円盤状とすれば、被清掃面に接触する前記集塵面を円環状とすることができ、集塵部に全周方向に均一な集塵効果を発揮させることが可能となる。これにより、作業者は集塵部の形状に配慮することなく、前後左右斜めの全方向に自由に集塵部を動かしながら清掃作業を行うことができるため、やはり清掃作業の効率を向上させるという効果を奏するのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下では、本発明に係る電気掃除機用吸込具の実施の形態について、図1乃至図14に基づいて詳細に説明する。
【0019】
(第1実施例)
図1乃至図7は、本発明の第1の実施例に係り、図1は、電気掃除機用吸込具(以下、「吸込具」と記す。)を斜め上方から概観した斜視図である。吸込具は略円盤状の集塵部1にその外周部寄りに接続された吸込管2とから構成される。また、図2は、本発明に係る吸込具を吸込管2が取り付けられていない方向から観た正面図である。前記集塵部1の底面は、被清掃面と接する集塵面4となっている。
【0020】
本実施例では、前記集塵部1の厚みを極めて薄くしているため、被清掃面の上方に障害物がある場合でも、集塵部1の縁部を僅かな隙間に差し入れて塵埃を除去・吸引することができ、清掃作業の効率が向上する。
【0021】
また、前記集塵部1の外周には合計4個の吸気部3を二つづつ互いに対向する形で配置しており、個々の吸気部3は円盤状の集塵部1の外周縁部を上方に膨らませたブリスター形状としている。そのため、該吸気部3は側面から観て蒲鉾状の吸気孔31を形成しているが、該吸気孔31の形状はこれに限定されるものではなく、被清掃面に対し断面略逆凹形状の間隙を有する形状であればよく、あるいは前記集塵部1の外側壁面に直接貫通孔を設けた形状としても良い。
【0022】
図3は、本発明に係る吸込具の左側面図であり、図4は、上面図である。本実施例においては、前記吸込管2は角管状とし、その端部の接続口21も薄型の長方形としているが、これは、例えば自動車の車内清掃用の小型手持ち電気掃除機の吸引口に該吸込管2を直接差し込み直結させて使用することを想定しているためである。該吸込管2の形状はかかる角管状に限定されるものではなく、接続する電気掃除機本体あるいは掃除機本体から延在する延長管の形状に応じて円筒状その他の形状としてもよい。
【0023】
図5は、本発明に係る吸込具の底面図であり、図6は、図3上の「A−A」で示す線上での吸込具の断面を左側面から観た断面図であり、図7は、図4上の「B−B」で示す線上での吸込具の断面図である。
【0024】
図5に示すように、前記集塵部1の底面は、被清掃面に接触する円環状の集塵面4が、連接孔11を介して前記吸込管2とつながる円形の空洞部41の外周を取り囲む形状とし、該集塵面4の表面には傾斜パイル生地からなる帯状ブラシ体42が円環状に貼付されている。また、前記吸気部3をブリスター形状としているため、前記吸気孔31は底面側において前記集塵面4上で前記空洞部41につながる溝部を形成している。
【0025】
前記帯状ブラシ体42は、前記集塵面4のいずれの部分においても、被清掃面と接触する傾斜パイル生地表面のブラシ毛の先端部が集塵部1の外周から中心方向に向けて傾斜するように貼付されている。そのため、作業者が本吸込具をいずれの方向に動かしても、動かした方向とは反対側の前記帯状ブラシ体42のブラシ毛の先端が被清掃面の目地内奥まで進入して塵埃等を搔き出すので、あらゆる方向に向けて塵埃等を除去できるのである。
【0026】
本発明に係る吸込具を使用する際には、電気掃除機を作動させた上で、前記集塵部1の集塵面4を被清掃面に密着させつつ任意の方向に吸込具を往復運動させて使用する。どの方向に往復運動させても、往路では進行方向とは反対側の集塵面4上の帯状ブラシ体42が塵埃等を被清掃面から除去し、除去された塵埃等は往路運動中はブラシ毛の先端部に捕獲された状態となる。次いで、復路では前記ブラシ毛の先端部に捕獲されていた塵埃等は被清掃面との摩擦によりブラシ毛から離脱するが、その時点では負圧状態の前記空洞部41が直上に移動して来ているため、離脱した塵埃等は直ちに連接孔11から吸込管2を経由して電気掃除機内へと吸引される。
【0027】
当然ながらこの間、運動方向側の集塵面4では、復路運動中に塵埃等の除去・捕獲が行われ、往路運動中に吸引が行われるため、集塵部1の往復運動を繰り返すことにより、運動方向に沿って対向する集塵面4が、交互にかかる塵埃等の除去→捕獲→離脱→吸引のサイクルを繰り返して被清掃面の清掃を行うのである。
【0028】
本実施例では、上記の通り集塵部1の形状を略円盤状とし、集塵面4も円環状としているため、前記集塵部1の往復運動は360度あらゆる方向に向けて可能であるが、必ずしもこれらの形状に限定されるものではなく、例えば集塵部1を方形として前後又は左右方向にのみ往復運動させるものでも、直線帯状の集塵面4を並行に配置して前後方向にのみ往復運動させるものであってもよく、当該運動方向に関しては同様の清掃効果が期待できる。
【0029】
(第2実施例)
図8〜14は、本発明の第2の実施例に係り、図8は、を斜め上方から概観した斜視図である。第1実施例の吸気孔31に代えて、本実施例では、前記集塵部1の外縁部から中心方向に向けて、合計4個の切り込み5を二つづつ互いに対向する形で配置しており、該切り込み5の先端部は前記空洞部41まで及び、その先端は空洞部41にそのまま接続させている。
【0030】
そのため、第1実施例の吸気孔31を設けずとも、前記切り込み5の先端が空洞部41に接続しているため、接続箇所が吸気孔の役割を果たし、前記集塵面4が被清掃面に吸着することを防ぐのである。
【0031】
図9は、第2実施例に係る吸込具の正面図、図10は同左側面図、図11は同上面図、図12は同底面図であり、図13は図11上の「A−A」で示す線上での断面を左側面から観た断面図であり、図14は同「B−B」で示す線上での断面図である。
【0032】
図8乃至図10からも明らかなように、本第2実施例では、前記集塵部1は断面の厚みが小さい板状に構成してなるため、集塵部1の素材を、例えば軟質プラスティック等の弾力性のある素材とすることにより、外力に応じて適度に撓ませるようにすることが可能である。
【0033】
これにより、図15に示す如く、被清掃面が湾曲面である場合でも、作業者が吸込具を被清掃面に押しつけながら作業することにより、集塵部1は被清掃面の湾曲に応じて一時的に撓るので、前記集塵面4が被清掃面に密着した状態を維持でき、前記帯状ブラシ体42が被清掃面から離れてしまうことなく塵埃等を捕獲して吸引することができるのである。
【0034】
そのため、本第2実施例に係る吸込具は、居室とは異なり被清掃面に湾曲面の多い自動車の車内や荷台の清掃にも好適である。
【0035】
なお、本第2実施例に係る吸込具において、前記切り込み5の数は任意であり、例えば図16、図17に示す如く、切り込み5を7つ設けてもよい。この場合、集塵部1の撓みの自由度が高まり、湾曲した被清掃面への適応度がさらに向上する。
【0036】
以上、本発明に係る電気掃除機用吸込具の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内において改良又は変更が可能であり、それらは本発明の技術的範囲に属するものである。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明によれば、被清掃面の素材が布やカーペット等である場合も容易に塵埃等を有効に除去できる、簡易な構造で低コストな電気掃除機用吸込具を提供できる。特に、自動車の車内や荷台など、被清掃面にファブリックやカーペットが多用され、しかも狭隘で被清掃面が湾曲面を有する空間の清掃に使用される手持ち型の小型電気掃除機等への適用において好適である。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1実施例に係る吸込具の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る吸込具の正面図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る吸込具の左側面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る吸込具の上面図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る吸込具の底面図である。
【図6】図3上の「A−A」で示す線上での本発明の第1実施例に係る吸込具の断面を左側面から観た断面図である。
【図7】図4上の「B−B」で示す線上での本発明の第1実施例に係る吸込具の断面図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る吸込具の斜視図である。
【図9】本発明の第2実施例に係る吸込具の正面図である。
【図10】本発明の第2実施例に係る吸込具の左側面図である。
【図11】本発明の第2実施例に係る吸込具の上面図である。
【図12】本発明の第2実施例に係る吸込具の底面図である。
【図13】図11上の「A−A」で示す線上での本発明の第2実施例に係る吸込具の断面を左側面から観た断面図である。
【図14】図11上の「B−B」で示す線上での本発明の第2実施例に係る吸込具の断面図である。
【図15】被清掃面が湾曲面である場合における図11上の「A−A」で示す線上での本発明の第2実施例に係る吸込具の断面を左側面から観た断面図である。
【図16】本発明の第2実施例に係る吸込具の別形態の上面図である。
【図17】本発明の第2実施例に係る吸込具の別形態の底面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 集塵部
11 連接孔
2 吸込管
21 接続口
3 吸気部
31 吸気孔
4 集塵面
41 空洞部
42 帯状ブラシ体
5 切り込み
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集塵部と吸込管とから成る電気掃除機用吸込具であって、前記集塵部は、内部には空洞部を有し、底部において被清掃面に接する集塵面の外周部には傾斜パイル生地から成る帯状ブラシ体を備えるとともに、外側部には一つ又は複数の吸気部を設けてなることを特徴とする、電気掃除機用吸込具。
【請求項2】
前記帯状ブラシ体は、前記傾斜パイル生地表面のブラシ毛の先端部が前記集塵部の内側方向に傾斜していることを特徴とする、請求項1に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項3】
前記吸気部は、前記集塵部の外側面において、被清掃面に対し断面略逆凹形状の間隙を設けることにより前記空洞部へ外気を吸入可能としたことを特徴とする、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項4】
前記吸気部は、前記集塵部の上面外縁部の一部を上方に膨らませたブリスター形状とすることにより前記断面略逆凹形状の間隙を設けたことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項5】
前記吸気部は、前記集塵部の外縁部から中心方向に向けて設けてなる切り込みであることを特徴とする、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項6】
前記集塵部の全体形状を円盤状としたことを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項1】
集塵部と吸込管とから成る電気掃除機用吸込具であって、前記集塵部は、内部には空洞部を有し、底部において被清掃面に接する集塵面の外周部には傾斜パイル生地から成る帯状ブラシ体を備えるとともに、外側部には一つ又は複数の吸気部を設けてなることを特徴とする、電気掃除機用吸込具。
【請求項2】
前記帯状ブラシ体は、前記傾斜パイル生地表面のブラシ毛の先端部が前記集塵部の内側方向に傾斜していることを特徴とする、請求項1に記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項3】
前記吸気部は、前記集塵部の外側面において、被清掃面に対し断面略逆凹形状の間隙を設けることにより前記空洞部へ外気を吸入可能としたことを特徴とする、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項4】
前記吸気部は、前記集塵部の上面外縁部の一部を上方に膨らませたブリスター形状とすることにより前記断面略逆凹形状の間隙を設けたことを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項5】
前記吸気部は、前記集塵部の外縁部から中心方向に向けて設けてなる切り込みであることを特徴とする、請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具。
【請求項6】
前記集塵部の全体形状を円盤状としたことを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電気掃除機用吸込具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2012−228376(P2012−228376A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−98628(P2011−98628)
【出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(505444318)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年4月26日(2011.4.26)
【出願人】(505444318)
【Fターム(参考)】
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