電気掃除機用球形吸入具

【課題】電気掃除機の吸込具に紙や布が吸い付くことによる空気の流入の遮断を防止する電気掃除機用吸入具を提供する。
【解決手段】球殻（１）に多数の穴（２）を開けたものと、テーパー型の筒（３）を接合し、球殻と筒の間で空気の流通ができるような形状をした吸入具であり、電気掃除機のホースの先端に差し込んで使用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、電気掃除機の吸入用ホースの先端に取り付ける吸入具に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、電気掃除機の吸入用ホースの先端に取り付ける吸入具には１つの穴しか開いていなかった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
これは、次のような欠点があった。紙や布についた埃を吸い込むときに、紙や布が吸入口を塞ぐため掃除機に異常音が発生し、掃除機に過大な負荷をかけることがあった。
【０００４】
また、机の上にある鉛筆や消しゴムのそばにある消しゴムの屑等を吸入するときに、吸入口が大きいため、鉛筆や消しゴム等も吸入してしまうことがあった。
【０００５】
また、障子やガラス戸の桟、本箱の棚等の埃を吸入するときに吸入口の角度を調整することが難しかった。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために、本発明による吸入具は、球殻（１）の殻壁に多数の小さな穴（２）を開け、殻壁の一部を切り取り、電気掃除機のホースに差し込むための筒（３）に接合したものである。
【発明の効果】
【０００７】
本発明の吸入具によれば、紙や布の表面に付着した埃を吸入する場合、紙や布に接触していない穴から空気が流入するため、紙や布が空気の掃除機への流入を遮断することなく、紙や布に付いた埃を電気掃除機が吸入することができる。特に、衣服に付いたフケや埃を除去する場合には効果が大きい。
【０００８】
また、机の上にある鉛筆や消しゴムの間にある消しゴムの屑や埃を吸入するときにも、本発明の吸入具の穴の大きさより大きい鉛筆や消しゴムは吸入せず、消しゴムの屑や埃だけを吸入することができる。
【０００９】
また、障子やガラス戸の桟、本箱の棚、ソファーや自動車のシート等の埃を吸入するときにも、吸入具が球形であるため、吸入具とガラス戸の桟等との角度が自由に調整できるので掃除がしやすくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【００１１】
合成樹脂でできた外径４〜５ｃｍ位の球殻（１）の殻壁の一部を、直径３ｃｍ位の円形に切り取る。
【００１２】
球殻（１）に、直径５ｍｍ位の穴（２）を１５個位開ける。
【００１３】
球殻（１）の殻壁の一部を切り取ったところに、テーパー型で細い方の外径が掃除機のホースに差し込める大きさの筒（３）の太い方を結合する。
【００１４】
本発明の吸入具（４）は、以上のような構造である。
【００１５】
本発明の吸入具（４）を電気掃除機（５）のホースの先端に差し込み、球殻（１）の穴（２）より小さなゴミや埃を吸入する。
【図面の簡単な説明】
【００１６】
【図１】本発明の吸入具の斜視図
【図２】本発明の吸入具の断面図
【図３】本発明の吸入具を電気掃除機に取り付けたときの実施例を示す図
【符号の説明】
【００１７】
１球殻
２穴
３筒
４本発明である電気掃除機用球形吸入具
５電気掃除機

【特許請求の範囲】
【請求項１】
球殻の殻壁に多数の穴を開けたものと筒を接合し、球殻と筒の間で空気の流通ができるような形状をした電気掃除機用吸入具。

【図１】