説明

電気掃除機

【課題】 押ボタン等の操作部が誤って操作されるのを防ぐことにより、集塵容器内に溜まった塵埃が撒き散らされるのを未然に回避することのできる電気掃除機を提供する。
【解決手段】 塵埃吸込口から掃除機本体の電動送風機の吸込開口までの吸込風路の途中に設けたケース部60に着脱自在に装着される集塵容器100と、集塵容器100に開閉自在に設けられた底蓋と、集塵容器100に設けられ、底蓋を開閉操作するための操作部162とを備え、集塵容器100をケース部60から取り外し、操作部162を操作して底蓋を開にすることにより、集塵容器100内に溜まった塵埃を排出可能な電気掃除機であって、集塵容器100が前記装着部に装着されているときに、操作部162に対する操作を妨げる操作阻止手段(解除ボタン35)をケース部60に設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、吸込風路の途中に設けた装着部に着脱自在に装着される集塵容器を備えた電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、図41に示す電気掃除機が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
図41において、1は本体ケースであり、この本体ケース1の後部内には電動送風機(図示せず)が内蔵されている。本体ケース1の前部には載置部3が形成され、この載置部3には集塵容器4が着脱自在に載置されている。5は蓋であり、この蓋5の後部が本体ケース1にヒンジ結合されており、図42に示すように蓋5は上下方向に開閉するようになっている。
【0004】
蓋5の内側には、ホース接続口10に連通した開口10Aと、案内風路6とが形成され、この案内風路6の両端には開口6A,6Bが形成されている。開口10Aは集塵容器4の吸気孔4bに対向し、開口6Aは集塵容器4の上部開口4aに対向し、開口6Aには集塵容器4の上部開口4aをシールするシール部材(図示せず)が設けられている。また、開口6Bは本体ケース1に設けられた吸気口8に対向し、開口6Bにはその吸気口8をシールするシール部材9が設けられている。吸気口8は図示しない電動送風機の吸引口(図示せず)と連通し、電動送風機によって案内風路6を介して集塵容器4内の空気を吸気するようになっている。なお、11は電動送風機2から排気される空気を排気する排気孔である。
【0005】
また、本体ケース1の上面には方形状の一対の突出部12が設けられており、この突出部12の外側面には凹部13が形成されている。他方、蓋5の前後方向に対する中間位置の両側には一対の係止爪14が設けられており、蓋5を閉めると係止爪14が突出部12の凹部13に係合して蓋5は本体ケース1にロックされるようになっている。このロックの解除は、蓋5のホース接続口10の後方に設けられた解除ボタン15を押すことにより行えるようになっている。
【0006】
蓋5が本体ケース1にロックされると、蓋5と本体ケース1の載置部3とで集塵容器4を上下から挟み込んで集塵容器4が固定されることになる。
【特許文献1】特開2003−19096号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記電気掃除機においては、集塵容器4の取っ手4cの上部には押ボタン4dが設けられ、また集塵容器4の底部にはヒンジを介して底蓋(図示省略)が取り付けられている。そして集塵容器4に塵埃が溜まったときは、集塵容器4を本体ケース1から取り外すとともに、集塵容器4の下方にゴミ袋等をあてがって、この状態で押ボタン4dを押圧操作することにより、底蓋がヒンジ周り回動して集塵容器4の底部が開放され、集塵容器4内の塵埃をゴミ袋等に排出することができるようになっている。
【0008】
しかしながら、上記電気掃除機では、集塵容器4を本体ケース1から取り外している時に誤って押ボタン4dを押圧操作し、集塵容器4内の塵埃を周囲に撒き散らしてしまうという問題がある。
【0009】
このように従来の電気掃除機にあっては、底蓋を開けるための押ボタン等を誤って押圧操作し、集塵容器内に溜まった塵埃を撒き散らしてしまう可能性があり、この点を改善してほしいとの強い要望がある。
【0010】
本発明の課題は、押ボタン等の操作部が誤って操作されるのを防ぐことにより、集塵容器内に溜まった塵埃が撒き散らされるのを未然に回避することのできる電気掃除機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明は、塵埃吸込口から掃除機本体の電動送風機の吸込開口までの吸込風路の途中に設けた装着部に着脱自在に装着される集塵容器と、前記集塵容器に開閉自在に設けられた開閉部と、前記集塵容器に設けられ、前記開閉部を開閉操作するための操作部とを備え、前記集塵容器を前記装着部から取り外し、前記操作部を操作して前記開閉部を開にすることにより、前記集塵容器内に溜まった塵埃を排出可能な電気掃除機であって、前記集塵容器が前記装着部に装着されているときに、前記操作部に対する操作を妨げる操作阻止手段を前記装着部に設けたことを特徴としている。
【0012】
上記構成によれば、操作部に対する操作を妨げる操作阻止手段が設けられているので、例えば掃除をしている最中に誤って操作部が操作されることはなく、集塵容器内に溜まった塵埃が撒き散らされるのを未然に回避することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、操作部が誤って操作されることがないため、集塵容器内に溜まった塵埃が周囲に撒き散らされるのを未然に回避することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、この発明に係る電気掃除機の一実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例】
【0015】
図1に示す電気掃除機20は、掃除機本体21と、この掃除機本体21に着脱自在に接続されたホース22と、このホース22の他端の手元操作体23に着脱自在に接続された延長管24と、この延長管24の先端部に着脱自在に接続された吸込口体30と、手元操作体23に着脱自在に装着された集塵容器100とを備えている。
【0016】
掃除機本体21内には集塵室25が形成され、この集塵室25には着脱自在に集塵フィルタ26が装着されている。また、掃除機本体21内には集塵室25を負圧にする電動送風機27が設けられている。
【0017】
吸込口体30は、底面に図示しない吸込開口(吸込口)を形成した吸込室(図示せず)を有し、この吸込室と延長管24とが連通している。そして、吸込口体30の吸込開口から掃除機本体21の電動送風機27の吸込開口27Aまでの風路が吸込風路となっている。
【0018】
手元操作体23は、図2ないし図4に示すように、直線状に延びた手元風路管28と、この手元風路管28に一体形成された幅広のケース部(装着部)60と、手元風路管28の後部(図3において右側)からケース部60に亘って一体形成された把手部23A等とを有している。
【0019】
把手部23Aには操作部23aが設けられており、この操作部23aには操作スイッチが設けられている。また、ケース部60の後部には集塵容器100のロックを解除する解除ボタン35が設けられている。本実施例では、解除ボタン35は操作阻止手段を構成している。また、解除ボタン35は、把手部23Aにおけるケース部60の近傍に設けてもよい。
【0020】
解除ボタン35は、図5に示すように、上下に延びたロッド35Aと、このロッド35Aの上部に設けたキャップ部35Bとを有している。キャップ部35Bの周壁35Baの下部には下方に突出した突起部35Cが形成され、キャップ部35Bの外周面の下部には図6に示すように右下がりに傾斜した段部35dが形成されている。この段部35dによりキャップ部35Bが把手部23Aの穴23hから抜け落ちないようになっている。
【0021】
解除ボタン35のロッド35Aの下部は、図6に示す支持部材40の基部41に設けた穴42に入っている。穴42には支持壁部43(図5参照)が形成され、この支持壁部43の孔44にロッド35Aの下部が上下動可能に挿入されている。ロッド35Aにはスプリング45が装着され、スプリング45の下部が支持壁部43の上面に当接している。
【0022】
支持部材40の立設部46には右方向(図6において)に突出したストッパ47が設けられており、解除ボタン35を押し下げた際に解除ボタン35のキャップ部35Bの下部がストッパ47に当接して、解除ボタン35が所定量以上押し下げられないようになっている。
【0023】
支持部材40は、図7に示すように、基部41から右方に延びるとともに左右方向(図7において上下方向)に弾性力を有する一対の脚部48,49と、この脚部48,49の間に右方へ延びたアーム50とを有している。そして、脚部48,49の先端部(図7において右端部)の外側面48A,49Aには外方へ突出した突起51,52が設けられている。
【0024】
突起51には、図8(A)に示すように上面と下面に傾斜した係合面51A,51B,が形成され、突起52には、図8(B)に示すように上面と下面に傾斜した係合面52A,52Bが形成されている。
【0025】
アーム50の中間部には、図6に示すように上方へ延びた支持部53が設けられており、この支持部53の上面が円弧状に形成された凹状の受面53Aとなっている。また、アーム50の先端部には図7に示すように円筒部54が形成されている。
【0026】
支持部材40は把手部23A内に配置されており、支持部材40の脚部48,49およびアーム50の先端部は図4に示す後述するボックス部65内に進入している。
【0027】
把手部23Aの前壁部29には、図4および図5に示すように穴29Aが形成され、この穴29Aから係止部材(ロック手段)36の係止爪36Aが前方(図5において右方)へ突出している。
【0028】
係止爪36Aの先端部には、図9に示すように、斜め下方に突出した係止突起36Aaが形成されている。
【0029】
係止部材36は、係止爪36Aの後部(図5において左側)から下方に延びた脚部37と、この脚部37の中間部から後方へ延びたアーム部38とを有している。脚部37の下端部37aは円弧状に形成され、この下端部37aが支持部材40の支持部53の受面53A(図6参照)に接合されており、この受面53Aの曲率中心を中心にして係止部材36が回動可能となっている。
【0030】
アーム部38には穴38Aが設けられており、この穴38Aには解除ボタン35のロッド35Aが貫装され、ロッド35Aに装着したスプリング45の上端がアーム部38の下面に係止されている。そして、スプリング45の付勢力により係止部材36が脚部37の下端部37aを中心にして、すなわち支持部53の受面53Aの曲率中心を中心にして時計回りの方向に付勢されている。この付勢により、係止部材36の係止爪36Aが把手部23Aの前壁部29の穴29Aから常時突出するようになっている。
【0031】
そして、図5に示す解除ボタン35を押し下げていくと、突起部35Cが係止部材36のアーム部38の上面に当接して、そのアーム部38をスプリング45の付勢力に抗して押し下げていく。これにより、係止部材36が脚部37の下端部37aを中心にして反時計回りに回動し、係止部材36の係止爪36Aが把手部23Aの前壁部29の穴29A内へ引き込み、後述する集塵容器100のロックが解除されるようになっている。
【0032】
手元風路管28は、図3に示すように延長管24が接続される接続管部28Aと、ホース22が接続固定されたホース管部28Bとを有している。また、図10に示すように手元風路管28の中間部の上部に開口28Cが形成され、この開口28Cの後方の位置に手元風路管28の両側部に一対の穴28D(片方のみ図示)が形成されている。開口28Cは長方形の接続筒体90(図4参照)によって囲まれており、この接続筒体90が手元風路管28と後述する集塵容器100の集塵風路111とを連通する連通風路を形成している。
【0033】
ケース部60は、図4,図11および図12に示すように、手元風路管28の両側方に戻し風路61を形成するとともに上面に開口62を形成している。この開口62の周縁部にはシール部材S1が取り付けられており、このシール部材S1を介してその開口62に集塵容器100が着脱自在に装着されるようになっている。戻し風路61は手元風路管28の穴28Dを介して手元風路管28に連通している。
【0034】
ケース部60内の前部には、図10に示すように後方(図10おいて右方)へ突出した係止突起63が形成されている。また、ケース部60内の後部には、図13に示すようにボックス部65が形成されている。
【0035】
このボックス部65内には、図14に示すように、上下方向に延びたロッド(移動手段)66が配置さており、このロッド66の上部66Aがボックス部65の上面65Aの孔65Ahから上方へ突出し、ロッド66の下部66Bがボックス部65の底壁部68の孔68Aから下方へ突出して、図7に示す支持部材40のアーム50の円筒部54内に上下動可能に挿入されている。
【0036】
また、ロッド66にはスプリング67が装着され、スプリング67の上端がロッド66に設けた係止部66Kに係止されている。また、スプリング67の下端がボックス部65の底壁部68に係止されており、スプリング67の付勢力によってロッド66は上方に付勢されている。
【0037】
ロッド66はスプリング67の付勢力に抗して図15に示すように下方へ押し込められるようになっている。
【0038】
また、ボックス部65の両側面に設けた孔65Bhから支持部材40の脚部48,49の突起51,52が突出している。
【0039】
[集塵容器]
集塵容器100は、図16ないし図19に示す外ケース101と、この外ケース101内に形成されるとともに手元操作体23のケース部60の開口62に接合する中ケース部109(図20および図22参照)と、この中ケース部109内に設けられるとともに図3および図21に示す集塵風路(集塵部)111を形成した内ケース110(図22参照)と、この内ケース110の底部に設けられた図20および図21に示す第1塵埃分離部120および第2塵埃分離部130と、風路を切り換える風路切換部材140と、溜まった塵埃を圧縮する圧縮機構170等とを備えている。
【0040】
[外ケース]
外ケース101は、ほぼドーム状に形成された上壁部102と、この上壁部102の両側方に一体形成された側壁部104,105とを有している。上壁部102の中央部には図16に示すように穴106が形成され、この穴106には圧縮機構170のボタン171が配置されている。このボタン171を押すと後述する集塵部に集塵された塵埃が圧縮されるようになっている。
【0041】
上壁部102の後部(図16において左側)には凹部107が形成され、この凹部107内には後述する底蓋320(図20参照)を開ける操作部162が配置されている。そして、手元操作体23に集塵容器100を装着すると、図16に示すようにその凹部107には手元操作体23の把手部23Aが入り込むとともに、把手部23Aの解除ボタン35が操作部162の近傍に位置し、この解除ボタン35があることにより操作部162を矢印方向に押せないようになっている。なお、解除ボタン35と操作部162との間は指が入らない程度の隙間となっており、例えば約1cm未満に設定されている。
【0042】
外ケース101の側壁部104には風路切換部材140のレバー151が取り付けられており、このレバー151を回動操作して実線位置や鎖線位置に切り換えることにより風路切換部材140の位置が切り換わるようになっている。また、側壁部104には図22に示すように軸孔104Hが形成されている。
【0043】
また、外ケース101の前部には、手元操作体23のケース部60の係止突起63に係止する係止爪108が設けられている。
【0044】
中ケース109の側壁部109A,109Bは、図20に示すように外ケース101の側壁部104,105と一体になっており、この中ケース109の側壁部109A,109B、すなわち外ケース101の側壁部104,105と内ケース110との間は戻し風路112となっている。この戻し風路112は、集塵容器100を手元操作体23に装着すると、図11に示すように手元操作体23のケース部60の戻し風路61の上に合わせられて、上下の戻し風路112,61で1つの戻し風路を形成することになる。
【0045】
内ケース110の後部には、図21および図22に示すように、後方へ突出した平板状の第1係合片113が形成され、この係合片113の後端(図21において右端)には下方に延びた連結部114が形成されている。この連結部114の下端には後方へ突出した第2係合片115が形成されている。
【0046】
第1係合片113の後端部113Aは、図9に示すように、手元操作体23側に設けた係止爪36Aの係止突起36Aaが係合する係合部となっており、その後端部113Aには係止爪36Aの係止突起36Aaの裏面(図9において左側)に係合する係合部113bが設けられている。
【0047】
第2係合片115の上面である係合面115Aは、図9に示すように平坦状に形成されるとともに少し左下がりに傾斜している。
【0048】
そして、集塵容器100の係止爪108(図18参照)を手元操作体23のケース部60の係止突起63(図10参照)に引っかけて(係止突起63の下側に係止爪108を差し入れて)、集塵容器100を手元操作体23のケース部60に装着すると、図9に示すように、係止爪36Aの係止突起36Aaが第1係合片113の後端部113Aに係合するとともに、第1係合片113の係合部113bが係止爪36Aの係止突起36Aaの裏面に係合する。この係合により、集塵容器100は手元操作体23にロックされることになる。
【0049】
すなわち、集塵容器100は、係止爪108を支点にして図3に示す矢印方向へ回動させて取り外すことができなくなる。
【0050】
また、集塵容器100を手元操作体23のケース部60に装着すると、図21に示すように集塵容器100の第1係合片113が手元操作体23のロッド66をスプリング67(図14参照)の付勢力に抗して押し下げる。このため、集塵容器100はスプリング67の付勢力によって図3に示す矢印方向に付勢されることになる。
【0051】
また、中ケース109の前部側、すなわち中ケース109と内ケース110との間には、図22に示すように四角形状の筒部116が設けられており、この筒部116内に図28に示すように係止部材117が配置されている。
【0052】
係止部材117は、上下に延びるとともに中間部で筒部116に軸支されており、その下部には係止突起117Aを有している。そして、係止部材117の上部にはロッド118の先端部が固定されている。ロッド118は、図21に示すように内ケース110の天板部の上面に左右方向に移動可能に配置されており、図示しないスプリングにより右方向へ付勢されている。
【0053】
また、ロッド118の後端は図21に示すように操作部162に固定されている。そして、操作部162を左方向へ押すと、ロッド118がスプリングの付勢力に抗して左方向へ移動し、係止部材117が矢印方向である反時計回りに回動する。この係止部材117の反時計回りの回動により、後述するフック326と係止突起117Aとの係合が解除される。
【0054】
[内ケース]
内ケース110は、図22に示すように幅の広い集塵風路111Aを形成する側壁部110A,110Aと、この集塵風路111Aの後ろに幅の狭い集塵風路111Bを形成する側壁部110B,110Bとを有している。また、側壁部110B,110B間にはほぼ円弧状のガイド壁部110Cが設けられている。
【0055】
側壁部110B,110Bには半円形の切欠110Ba,110Baが形成され、この側壁部110B,110Bには図23に示す接続枠体200が図24に示すように接続されている。
【0056】
また、側壁部110B,110Bの後部には、図22に示すように後方へ延びた補強壁512,512が形成され、この補強壁512,512には半円形の切欠である軸受部513,513が形成されている。
【0057】
[接続枠体]
接続枠体200は、図23に示すように相対向した一対の側壁部201,201と、この側壁部201,201の後部間に連続形成された後壁部202とから構成されている。側壁部201,201の前側には半円形の開口201A,201Aが形成され、この開口201A,201Aの曲率中心の位置に円形の軸受部203,203が径方向に延びた支持部材204,204を介して設けられている。
【0058】
また、側壁部201,201の後部には半円形の切欠である軸受部205,205が形成されている。
【0059】
そして、接続枠体200が図24に示すように内ケース110の側壁部110B,110Bに接続されることにより、接続枠体200の軸受部205,205と補強壁512,512の軸受部513,513とで風路切換部材140用の軸孔H1,H2が形成されている。また、後壁部202の上端202a(図23において下端)と、ガイド壁部110Cの後端部110Caとの間は図21に示すように前後および上下にずれるように所定の隙間が形成されている。
【0060】
軸孔H1,H2には、図29に示すように風路切換部材140の軸141Aが通されて風路切換部材140が装着されている。
【0061】
接続枠体200には、第1塵埃分離部120および第2塵埃分離部130を設けたフィルタ枠体300が取り付けられる(図27参照)。
【0062】
また、接続枠体200は、集塵容器100を手元操作体23のケース部60に装着すると、手元風路管28の接続筒体90内に嵌入されるようになっている。
【0063】
[フィルタ枠体]
フィルタ枠体300は、円筒枠体310と、円筒枠体310に一体的に設けられた底蓋320とを有している(図25参照)。本実施例では底蓋320は開閉部を構成している。
【0064】
円筒枠体310の両側面は開口され、この開口311,311の中心には径方向に延びた3つの支持部材312を介して軸313,313がそれぞれ設けられている。また、円筒枠体310の周面の上と下には開口314,315が形成され、開口314の左側(図25において)には複数の孔316が形成されている。そして、開口314,315および孔316にはネットフィルタN1(図20参照)が貼られており、第1枠体部310とネットフィルタN1とで第1塵埃分離部120が構成されている。
【0065】
底蓋320は、平面視がほぼ長方形を呈し且つ下方に凸の湾曲した底部壁321と、この底壁部321の両側に形成された側壁部322等とを有している。底壁部321には長方形の2つの開口323が形成され、この開口323にはネットフィルタN2(図20参照)が貼られており、底蓋320とネットフィルタN2とで第2塵埃分離部130が構成されている。
【0066】
また、底蓋320の先端部には前方(図26において左方)へ突出した突出部325が形成され、この突出部325には上方に延びたフック326が形成されている。また、底蓋320の両側面には突起330が形成されている。
【0067】
そして、図27に示すようにフィルタ枠体300の軸313,313が接続枠体200の軸受部203,203に回動自在に軸支され、フィルタ枠体300は軸313,313回りに回動自在となっている。
【0068】
また、フィルタ枠体300が図20および図27に示す位置に位置しているとき、すなわち底蓋320が閉じているときには、図28に示すように、底蓋320のフック326が内ケース110の係止部材117の係止突起117Aに係合して、底蓋320は開かないようになっている。また、図28に示すように集塵容器100が手元操作体23に装着されているとき、手元操作体23の戻し風路61が底蓋320のネットフィルタN2を介して集塵容器100の集塵風路111に連通し、円筒枠体310内が開口311,311を介して手元操作体23の戻し風路61や集塵容器100の戻し風路112に連通している。
【0069】
そして、図21に示す操作部162を左方向へ押すと、係止部材117が反時計回りに回動して係止部材117の係止突起117Aがフック326から外れ、図36に示すように集塵容器100が手元操作体23から取り外されている場合に、フィルタ枠体300が自重により軸313,313回りに回動して底蓋320が開成する。
【0070】
底蓋320には、ネットフィルタN2を通過した塵埃を受けて溜める塵埃受部材400が着脱自在に取り付けられている。
【0071】
[塵埃受部材]
塵埃受部材400は、図37に示すように上面および後面が開口された容器になっており、その底部401は円弧状に形成されている。また、その側壁部402,402には板状の係止部402A,402Aが設けられている。この係止部402A,402Aの内側面には係止凹部403,403が形成され、この係止凹部403,403がフィルタ枠体300の底蓋320の突起330に係合することにより、塵埃受部材400が底蓋320に図36に示すように着脱可能に取り付けられている。
【0072】
塵埃受部材400は、集塵容器100を手元操作体23に装着しているときには、図28に示すように手元操作体23の戻し風路61内に配置されることになり、塵埃受部材400内はその戻し風路61に連通することになる。
【0073】
[風路切換部材]
風路切換部材140は、図30ないし図32に示すように、軸141に設けられるとともに湾曲した風路切換板142を有している。軸141には相対向した一対の係合板143,143が設けられており、この係合板143,143の内方の側面143A,143Aには傾斜した係合面144,145が形成されている。
【0074】
この係合面144,145は、集塵容器100を手元操作体23に装着する際に手元操作体23のボックス部65の突起51,52に係合するようになっている。
【0075】
風路切換部材140の軸141の一端部141Aは、図24に示す軸孔H1および軸孔104Hを貫装しており、図33に示すようにその一端部141Aにレバー151が固定されている。また、軸141の他端部141Bは軸孔H2を貫装しており、その軸141の他端部141Bにスプリング146が装着されている。このスプリング146の一端は軸141の他端部141Bに係止され、スプリング146の他端は補強壁112側に係止され、スプリング146の付勢力により風路切換部材140が図21において時計回りに付勢されている。
【0076】
風路切換部材140は、レバー151を図19に示す実線位置へ回動操作すると図21に示す位置に切り換えられ、レバー151を図19に示す鎖線位置へ回動操作すると図34に示す位置へ切り換えられるようになっている。
【0077】
また、風路切換部材140の軸141は、図21に示すように接続枠体200の後壁部202の上端202a(図23において下端)と、集塵容器100のガイド壁部110Cの後端部110Caとの間の隙間をシールするように配置され、この隙間から風路切換部材140の係合板143,143が図36に示すように後方へ突出している。
【0078】
そして、レバー151が図19の実線位置へ回動操作されると、風路切換部材140の係合板143,143の傾斜面144,144に、図13に示す手元操作体23のボックス部65の突起51,52の係合面51B,52Bが係合し(図35(C)参照)、レバー151が図19の鎖線位置へ回動操作されると、スプリング146の付勢力に抗して風路切換板142が図21に示す位置へ移動するとともに、風路切換部材140の係合板143,143の傾斜面145,145が上記突起51,52の係合面51A,52Aに係合する(図35(B)参照)。この係合により、スプリング146の付勢力に拘わらず風路切換部材140が図21に示す位置に固定されることになる。なお、図35では、図示の便宜上、係合面の符号を省略してある。
【0079】
なお、スプリング146の付勢力は、図7に示す支持部材40の脚部48,49の弾性力より小さく設定されている。このため、レバー151を回動操作しない限り、その脚部48,49の突起51,52がボックス部65の孔65Bh内へ引き込まれず、風路切換部材140の係合板143,143がその突起51,52を乗り越えて、風路切換部材140が図34に示す位置へ回動移動してしまうことはない。
【0080】
[圧縮機構]
圧縮機構170は、図21および図34に示すように、ボタン171を左方向へ押すと、このボタン171の操作に連動して左方向へ移動するラック172と、このラック172に噛合しているピニオン173と、このピニオン173の回転によってピニオン173の回転中心を中心にして矢印Q1方向に回転することにより底蓋320上の塵埃を圧縮していく圧縮板174等とから構成されている。
【0081】
[動 作]
次に、上記のように構成される電気掃除機の動作について説明する。
【0082】
先ず、図1または図4に示すように集塵容器100を手元操作体23のケース部60の開口62に装着する。この装着の際、集塵容器100の係止爪108をそのケース部60の係止突起63の下側に差し入れて係止させ、その係止爪108を支点にして集塵容器100をケース部60の開口62へ押し込んでいく。
【0083】
このとき、図35(A)に示すように、風路切換部材140の係合板143,143が手元操作体23のボックス部65の突起51,52に当接する。なお、風路切換部材140は、集塵容器100を手元操作体23から取り外しているときにはスプリング146の付勢力により図35(A)の実線で示す位置(閉じた状態)にある。
【0084】
また、集塵容器100は、図38に示すように手元操作体23のケース部60から少し浮き上がった状態にあり、この状態から集塵容器100をケース部60の開口62へ押し込んでいくと、風路切換部材140の係合板143,143が手元操作体23のボックス部65の突起51,52に当接していることにより、風路切換部材140は反時計回りに回動して図35(B)に示すように開き、図21に示すように、風路切換部材140の風路切換板142が手元風路管28の開口28Cからその手元風路管28内に入り込む。
【0085】
集塵容器100は、図39に示す半保持状態を経た後に、図5および図9に示すように手元操作体23の係止部材36が集塵容器100の第1係合片113の後端部113Aに係合して手元操作体23にロックされる。集塵容器100が手元操作体23のケース部60に装着されているとき、集塵容器100の第1係合片113に手元操作体23のロッド66の上部66Aが圧接している。
【0086】
そして、手元操作体23の操作部23aの操作スイッチを操作して電動送風機27を駆動させる。この電動送風機27の駆動により、掃除機本体21の集塵室26が負圧となる。
【0087】
この負圧がホース22および手元操作体23の手元風路管28の穴28D(図3参照)を介して手元操作体23および集塵容器100の戻し風路61,112に作用し、さらにこの負圧が集塵容器100の底蓋320のネットフィルタN2を介して集塵容器100の集塵風路111に作用する。また、戻し風路61,112の負圧が底蓋320の円筒枠体310の開口311を介して円筒枠体310内に作用する。
【0088】
集塵風路111および円筒枠体310内に作用した負圧は、図3に示すように手元風路管28の開口28Cを介して手元風路管28の接続管部28Aに作用し、さらに延長管24を介して吸込口体30(図1参照)の吸込開口(図示せず)に作用する。これにより、吸込口体30の吸込開口から空気とともに塵埃が吸引されていく。
【0089】
この吸引された塵埃および空気が延長管24を介して手元操作体23の手元風路管28へ吸引されていく。
【0090】
この手元風路管28へ吸引された相対的に慣性の大きな塵埃および空気は、風路切換部材140の風路切換板142が手元風路管28内に入り込んでいることにより、図21に示すように風路切換板142に案内されて矢印Q2で示すように集塵風路111へ流れていく。そして、集塵風路111へ流れた塵埃および空気は底蓋320のネットフィルタN2(図29参照)を通り、塵埃受部材400を介して戻し風路61,112へ吸引されていく。
【0091】
この際に、ネットフィルタN2の目よりも大きな塵埃がネットフィルタN2に捕集され、ネットフィルタN2上に大きな塵埃が溜まっていくことになる。また、ネットフィルタN2を通過した(微細な)塵埃の一部は塵埃受部材400に溜まる。
【0092】
他方、手元風路管28へ吸引された相対的に慣性の小さな塵埃および空気の一部は円筒枠体310の方向へ流れていく。そして、その空気は、円筒枠体310の開口314,315(図25参照)のネットフィルタN1(図29参照)を通って円筒枠体310内に入る。この際に、ネットフィルタN2の目よりも大きな塵埃がネットフィルタN1に捕集されることになる。円筒枠体310内に入った(微細な)塵埃および空気は円筒枠体310内から円筒枠体310の両側面の開口311,311を介して戻し風路61,112へ吸引されていく。
【0093】
戻し風路61,112へ吸引された(微細な)塵埃および空気は、手元風路管28の穴28Dを介して手元風路管28内に吸引されていき、さらにホース22を介して掃除機本体21の集塵フィルタ26に集塵されていく。
【0094】
このように、大きな塵埃は集塵容器100に集塵され、掃除機本体21の集塵フィルタ26には(微細な)塵埃のみが集塵されていくので、集塵フィルタ26の交換回数を少なくすることができる。
【0095】
吸込口体30の吸引力を大きくする場合や大きい塵埃も掃除機本体21の集塵フィルタ26で集塵する場合には、図19に示すレバー151を鎖線位置から実線位置へ移動させる。このレバー151の移動操作により、風路切換部材140の風路切換板142が図21に示す位置から図34および図35(C)に示す位置へ移動する。これにより、延長管24を介して手元風路管28へ吸引された塵埃および空気は、そのままホース22を介して掃除機本体21の集塵室25へ吸引されていき、大きい塵埃や小さい塵埃は集塵フィルタ26に集塵されていくことになる。
【0096】
次に、集塵容器100に集塵された塵埃を捨てる場合について説明する。
【0097】
先ず、図5に示す解除ボタン35を押し下げていく。この解除ボタン35が押し下げられていくと、解除ボタン35のキャップ部35Bの突起部35Cが係止部材36のアーム部38に当接し、図40に示すようにスプリング45の付勢力に抗して係止部材36が脚部37の下端部37aを中心にして反時計回りに回動していき、係止部材36の係止爪36Aが前壁部29の穴29A内へ引き込まれていく。
【0098】
そして、係止部材36の係止爪36Aが集塵容器100の第1係合片113の後端部113Aから外れると、すなわち係止部材36の係止爪36Aの係止突起36Aaが第1係合片113の係合部113bから外れると、集塵容器100のロックが解除される。
【0099】
係止部材36の係止爪36Aが第1係合片113の後端部113Aから外れると、図40に示すようにロッド66がスプリング67の付勢力により集塵容器100の第1係合片113を押し上げていく。すなわち、集塵容器100はロッド66により押し上げられて、図38に示すように手元操作体23のケース部60から少し浮き上がった状態となる。
【0100】
集塵容器100がロッド66により押し上げられると、風路切換部材140の係合板143,143の傾斜面145,145に係合していた手元操作体23のボックス部65の突起51,52が外れる。これにより、風路切換部材140はスプリング146(図33参照)の付勢力により時計回りに回動して図34に示すように集塵風路111の入口を閉じる。
【0101】
そして、解除ボタン35から指を離すと、図39に示すように集塵容器100の第2係合片115の係合面115Aに係止部材36の係止爪36Aの係止突起36Aaが係合し、集塵容器100は半保持状態となる。この半保持状態により、解除ボタン35を押して集塵容器100のロックを解除した際に、集塵容器100が不用意に手元操作体23から脱落してしまうことや、集塵容器100に何かが当たってもその集塵容器100が落ちてしまうことが防止され、集塵容器100の脱落によって集塵容器100内の塵埃をまき散らしてしまうことがない。この半保持状態の際も、解除ボタン35があることにより、操作部162を操作することは妨げられる。
【0102】
なお、図40に示す状態、すなわち解除ボタン35から指を離さなくても集塵容器100の第2係合片115に係止部材36の係止爪36Aの係止突起36Aaが係合するので半保持状態となる。このため、集塵容器100が不用意に手元操作体23から脱落してしまうことが防止される。
【0103】
そして、集塵容器100を所定の力で図38および図39に示す矢印Q3方向へ持ち上げると、係止部材36はスプリング45の付勢力に抗して反時計回りに回動していき、集塵容器100の第2係合片115から係止爪36Aの係止突起36Aaが外れる。これにより、集塵容器100は手元操作体23から外れることになる。
【0104】
この際、集塵容器100の集塵風路111の入口が風路切換部材140により閉じられているので、集塵容器100内に溜まっている塵埃がその入口から落ちてしまうことが防止される。
【0105】
集塵容器100が手元操作体23から外れたら、図21に示す操作部162を左方向へ押して係止部材117の係止突起117Aをフック326から外す。これにより、図36に示すようにフィルタ枠体300が軸313,313回りに自重により回動して底蓋320が開成する。そして、底蓋320のネットフィルタN2上に溜まっている塵埃を捨てる。
【0106】
上記実施例によれば、集塵容器100がケース部60に装着された状態、あるいは半保持状態になった場合において、操作部162の操作を妨げるように解除ボタン35を設けたため、例えば、使用者が集塵容器100をケース部60から完全に取り外す前に誤って操作部162を操作してしまうことによって、集塵容器100を持ち上げたときに集塵容器100内の塵埃を撒き散らしてしまうことを防止できる。
【0107】
上記実施例は、操作阻止手段として解除ボタン35を利用した一例であったが、この操作阻止手段をケース部60側に設けるようにしてもよい。すなわち、外ケース101の側壁部104または105の下部に、操作部(図5の操作部162と同じ機能を有するもの)を設けるとともに、この操作部に対する操作を妨げる、例えばL字状に突き出した部材をケース部60の上部に固定するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0108】
【図1】この発明に係る電機掃除機の外観を示した斜視図である。
【図2】図1に示す電気掃除機の手元操作体に装着した集塵容器を示した斜視図である。
【図3】図2に示す集塵容器および手元操作体の構成を示した縦断面図である。
【図4】手元操作部のケース部を示した斜視図である。
【図5】集塵容器をロックする構成を示した部分拡大断面図である。
【図6】ロックを解除する解除ボタンなどを支持する支持部材を示した斜視図である。
【図7】図6に示す支持部材の平面図である。
【図8】図7の支持部材に設けた突起を示した説明図である。
【図9】図5の一部を拡大した拡大断面図である。
【図10】手元操作体の構成を示した縦断面図である。
【図11】図2の横断面図である。
【図12】図2の他の横断面図である。
【図13】図4の一部を拡大した部分拡大図である。
【図14】図13に示すロッドの取り付け状態を示した説明図である。
【図15】図14に示すロッドが押し下げられた状態を示した説明図である。
【図16】手元操作体に装着された集塵容器を示した斜視図である。
【図17】図16に示す集塵容器の平面図である。
【図18】図17に示す集塵容器を異なる角度から見たものを示した図面である。
【図19】図17に示す集塵容器を示した斜視図である。
【図20】風路切換部材を閉めたときの図17に示す集塵容器の底面図である。
【図21】図3の一部を拡大した部分拡大図である。
【図22】集塵容器のケースを裏返して示した斜視図である。
【図23】図22のケースに取り付けられる接続枠体を示した斜視図である。
【図24】図22のケースに接続枠体を取り付けたものを示した斜視図である。
【図25】図24のケースに取り付けられるフィルタ枠体を示した斜視図である。
【図26】図25に示すフィルタ枠体の平面図である。
【図27】図24に示すケースにフィルタ枠体を取り付けたものを示した斜視図である。
【図28】図3の一部を拡大した部分拡大断面図である。
【図29】風路切換部材を開けたときの集塵容器を示した底面図である。
【図30】風路切換部材を示した斜視図である。
【図31】図30と異なる角度の切換部材の斜視図である。
【図32】風路切換部材の断面図である。
【図33】風路切換部材を集塵容器に取り付けた状態の一部を示した部分断面図である。
【図34】図3の一部を示した断面斜視図である。
【図35】風路切換部材の切換位置を示した説明図である。
【図36】底蓋を開けた状態を示した集塵容器の断面図である。
【図37】フィルタ枠体に取り付ける塵埃受部材を示した斜視図である。
【図38】手元操作体に装着された集塵容器が少し浮き上がった状態を示した側面図である。
【図39】集塵容器が半保持された状態を示した部分拡大図である。
【図40】図39に示された解除ボタンが押された状態を示した説明図である。
【図41】従来の掃除機本体を示した斜視図である。
【図42】図41の掃除機本体の蓋を開けた状態を示した説明図である。
【符号の説明】
【0109】
35 解除ボタン(操作阻止手段)
36 係止部材(ロック手段)
60 ケース部(装着部)
100 集塵容器
162 操作部
320 底蓋(開閉部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塵埃吸込口から掃除機本体の電動送風機の吸込開口までの吸込風路の途中に設けた装着部に着脱自在に装着される集塵容器と、
前記集塵容器に開閉自在に設けられた開閉部と、
前記集塵容器に設けられ、前記開閉部を開閉操作するための操作部とを備え、
前記集塵容器を前記装着部から取り外し、前記操作部を操作して前記開閉部を開にすることにより、前記集塵容器内に溜まった塵埃を排出可能な電気掃除機であって、
前記集塵容器が前記装着部に装着されているときに、前記操作部に対する操作を妨げる操作阻止手段を前記装着部に設けたことを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】
前記装着部には、前記集塵容器の装着を解除する際に押圧される解除ボタンが設けられ、
前記操作阻止手段として、前記集塵容器が前記装着部に装着された状態において、前記解除ボタンは、前記操作部の近傍に位置しているとともに前記装着部から突出して前記操作部への操作を妨げることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
【請求項3】
前記装着部に装着された集塵容器の保持状態を維持するロック手段を備え、
前記ロック手段による集塵容器の保持状態が解除されたとき、その集塵容器が所定の力で取り外し可能な半保持状態となる電気掃除機であって、
前記装着部には、前記集塵容器の装着を解除する際に押圧される解除ボタンが設けられ、
前記操作阻止手段として、前記半保持状態において、前記解除ボタンは、前記操作部の近傍に位置しているとともに前記装着部から突出して前記操作部への操作を妨げることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【公開番号】特開2006−68148(P2006−68148A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−253203(P2004−253203)
【出願日】平成16年8月31日(2004.8.31)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】