電気掃除機
【課題】
従来の電気掃除機は、取手が自重により掃除機本体収納されるため、その都度取手を電気掃除機より引き出す必要があり、煩わしいものであった。
【解決手段】
電動送風機及び集塵室を有する掃除機本体と、前記集塵室の上部開口を開閉自在に覆う集塵蓋と、前記掃除機本体に設けられ、該掃除機本体から上方へ引出し可能に設けられた把手部を備えた電気掃除機において、前記把手部には脚部と、該脚部に設けられた突出部とを有し、前記掃除機本体内には前記把手部を上方向に付勢する付勢手段と、前記突出部と係合し前記把手部を前記掃除機本体内に収納した状態を保持する係合部とを備え、前記把手部は前記突出部と前記係合部との係合状態が解除されると、前記付勢手段により前記
掃除機本体の上面から突出するようにした。
従来の電気掃除機は、取手が自重により掃除機本体収納されるため、その都度取手を電気掃除機より引き出す必要があり、煩わしいものであった。
【解決手段】
電動送風機及び集塵室を有する掃除機本体と、前記集塵室の上部開口を開閉自在に覆う集塵蓋と、前記掃除機本体に設けられ、該掃除機本体から上方へ引出し可能に設けられた把手部を備えた電気掃除機において、前記把手部には脚部と、該脚部に設けられた突出部とを有し、前記掃除機本体内には前記把手部を上方向に付勢する付勢手段と、前記突出部と係合し前記把手部を前記掃除機本体内に収納した状態を保持する係合部とを備え、前記把手部は前記突出部と前記係合部との係合状態が解除されると、前記付勢手段により前記
掃除機本体の上面から突出するようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電気掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電気掃除機には、掃除機本体を持ち運ぶための取手が設けられている。この取手は掃除
機本体の上面に設けられ、上下方向に移動可能に設けられている。このような電気掃除機は例えば特許文献1(特開平6−327595号公報)に開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開平6−327595号公報(0015及び図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の構成では、取手が自重により掃除機本体収納されるため、その都度取
手を電気掃除機より引き出す必要があり、煩わしいものであった。また、掃除機本体を起立して収納した際、取手が収納位置から飛び出してくることで美観を損なうことがあった。
【0005】
本発明の目的は、上記課題を解決し、使い勝手の良い電気掃除機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明の特徴とするところは、電動送風機及び集塵室を有する掃除機本体と、前記集塵室の上部開口を開閉自在に覆う集塵蓋と、前記掃除機本体に設けられ、該掃除機本体から上方へ引出し可能に設けられた把手部を備えた電気掃除機において、前記把手部には脚部と、該脚部に設けられた突出部とを有し、前記掃除機本体内には前記把手部を上方向に付勢する付勢手段と、前記突出部と係合し前記把手部を前記掃除機本体内に収納した状態を保持する係合部とを備え、前記把手部は前記突出部と前記係合部との係合状態が解除されると、前記付勢手段により前記掃除機本体の上面から突出することにある。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、使い勝手を向上した電気掃除機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
【0009】
まず、図1〜図3を用いて電気掃除機の概要から順に説明する。図1は本発明の一実施例に係る掃除機本体1の外観斜視図であり、図2は集塵蓋5を開放させた状態における掃除機本体1の外観斜視図であり、図3は掃除機本体1の縦断面図である。
【0010】
図1〜図3に示すように掃除機本体1は、後部側に走行用の車輪2と、前側下部に走行用キャスター(図示せず)を備えている。
【0011】
掃除機本体1の前側には、集塵室3が設けられる。この集塵室3には、紙,布,不織布を含む集塵袋または、樹脂製集塵カップ,バスケットなどが取り外し自在に設けられている。ホース差込口4は掃除機本体1の前側に設けられ、この部分にホース(図示せず)が接続され、ホースと集塵室3とが連通する。
【0012】
集塵室3の上方には、集塵袋または、樹脂製集塵カップやバスケットなどが出し入れされる開口部が形成され、この開口部を開閉自在に覆う集塵蓋5が備わる。集塵蓋5は掃除機本体1に回動自在に支持される。
【0013】
図3に示すように、掃除機本体1の集塵室3には、集塵袋7または、樹脂製集塵カップ,バスケットなどが内置される。この集塵袋7は、使い捨ての紙,不織布ないし再利用可能な布袋を含む。
【0014】
掃除機本体1の後部(集塵室3の後部)には、電動送風機8が収納されている。また、掃除機本体1の上部には、掃除機本体1を持ち運ぶための把手部10が設けられている。
【0015】
次に把手部10について図5及び図6を用いて説明する。図5は把手部10の外観斜視図であり、図6は把手部10の分解斜視図である。
【0016】
図5及び図6において、把手部10は、使用者が握るための把持部11と、把持部11の一部を上下方向に移動可能に収納する把手支持部12を備えている。この把手支持部12は掃除機本体1内に設けられている。把手支持部12内部には、把持部11を上方向に向かって付勢させる付勢手段としての把手バネ14が設けられている。把手バネ14の付勢力により把持部11は掃除機本体1の表面から突出する。把持部11は掃除機本体の上方向に引出し可能となっている。
【0017】
把持部11は図6に示すように、上把持部11aと、下把持部11bと、把持部11が掃除機本体1から引き抜けないようにするための把手ストッパ11cを有し、後述する固定機構との伝達を把手ピン11eで行う。この把手ピン11eには、固定機構との連動を円滑に行うためにピンバネ11dを有し把手ストッパ11cに取り付けられる。
【0018】
固定機構は把手支持部12内側部に備えられ、把持部11を固定するためにカム13を有する。図5(b)に示すように、このカム13は、把手ピン11dとリンクする。
【0019】
把手部10について、図4〜図6を引用して更に詳しく述べる。
【0020】
把持部11は上把持部11aと下把持部11bとから成り、下把持部11bは対の脚を有し、掃除機本体1外部から取り付け、掃除機本体1の内部から下把持部11bと把手ストッパ11c(脚部)を接合し、ネジ15で固定する。この把手ストッパ11cは掃除機本体1に設けられた把手軸穴9(図4)より下端面を大きく形成することにより掃除機本体1から把手が抜けることが無くなる。
【0021】
上把持部11aと下把持部11bを一部品構成にて部品分割をすることなく成形することで、部品点数を減らすことも可能である。
【0022】
把手ストッパ11c側面には、外側に向かって突出したピンバネ11e及び把手ピン11d(突出部)を挿入する穴が設けてあり、前記把手ストッパ11c底面には付勢手段の把手バネ14の収納穴が設けられている。
【0023】
把手支持部12には、把持部11を上昇させる付勢手段として把手バネ14を配置し、収納位置に固定させる固定機構としてカム13を有する。また、固定機構は把手ストッパ側面の掃除機本体1の空白スペースに配置することにより、空白スペースを有効活用でき掃除機本体1を大きくしなくてすみ、把持部11に取り付けられた把手ピン11dがカム13とリンクし動作伝達を行い、把手支持部12を掃除機本体1内部に固定する。
【0024】
次に把持部11の収納状態、収納状態から掃除機本体上面への上昇、上昇位置での保持、把持部11の収納時における収納位置固定までの一連動作について図7及び図8を用いて説明する。図7は固定機構の一連動作を説明する図であり、図7(a)はカム13の正面図、図7(b)〜(e)は図7(a)の部分拡大図である。
【0025】
掃除機本体1に取り付けられた把手部10は固定機構のカム13の突起71に係合することより収納位置に固定されている。把手部10を押し下げることにより、固定機構のカム13に設けられた固定保持用の突起71(係合部)から離れる(図7(b))。その際、カム13の下端には斜辺のガイド72が設けられており、把手ピン11dはガイド72に沿って最下点まで動き、同時にカム13が把手支持部12内で移動し、把持部11から手を離すと、把手支持部12に取り付けられた付勢手段の把手バネ14により把持部11を上昇させる(図7(c))。次に再び把手部10を押し下げると、把手ピン11dはガイド73に沿って斜めに動きその後最下点まで動く(図7(d))。そして、把手部10を離すとガイド74に沿って斜めに動き、突起71の位置に保持される(図7(e))。
【0026】
上昇する把持部11は、カム13の下端の斜辺ガイド72により、リンクする把手ピン11dは移動し(図7(b))、把持部11が上昇する際には固定保持用の突起は把手ピン11eの上昇軌跡外にあるため、把持部11の上昇をさえぎることはない(図7(c))。図8に示すように上昇した把持部11は把手バネ14にて規定位置で保持されることにより、従来の把手のように自重で掃除機本体1内部に落ちることも無い。
【0027】
すなわち、本実施例では、前記把手部10の把手ストッパ11c(脚部)に設けられた把手ピン11d(突出部)と固定保持用の突起71(係合部)とが係合することにより、把手部10を掃除機本体1内に収納した状態を保持し、把手ピン11d(突出部)と固定保持用の突起71(係合部)との係合状態が解除されると、把手バネ14(付勢手段)により把手部10が掃除機本体の上面から突出するものである。これにより、使い勝手を向上した電気掃除機を提供することができるものである。
【0028】
図9(b)に示すように、上昇した把持部11下端と掃除機本体1には、把手バネ14で把手を上昇させたことにより手かけ部が広く構成されている。また、図10に示すように把持部11の上昇位置は集塵蓋5を開いた際にも接触しない位置にて保持されている。これにより、集塵蓋5,把手部10の破損を防止できる。さらに掃除機本体を移動する際に従来の把手のように、その都度把手を引き出す必要がなく、使い勝手が向上する。
【0029】
把持部11を収納するには、把手バネ14で上昇位置に保持された把持部11を押し下げることにより、把手ピン11eがカム13の固定保持用の突起位置まで移動し、収納位置で固定される(図7(d))。把手ピン11eが移動する際、移動してきた軌跡を逆戻りしないようにカム13には図8(a)(b)に示すように段差81が施してある。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施例に係る掃除機本体の外観斜視図である。
【図2】集塵蓋5を開放させた状態における掃除機本体1の外観斜視図である。
【図3】掃除機本体1の縦断面図である。
【図4】把手軸穴9を示した外観斜視図である。
【図5】把手部の斜視図である。
【図6】把手部の分解斜視図である。
【図7】固定機構の一連動作を説明する図である。
【図8】図7におけるB−B及びC−C断面図である。
【図9】把手収納位置と上昇位置を示した斜視図である。
【図10】上昇位置で保持された把手と集塵蓋開閉軌道の説明図である。
【符号の説明】
【0031】
1 掃除機本体
3 集塵室
10 把手部
11 把持部
12 把手支持部
13 カム
【技術分野】
【0001】
本発明は電気掃除機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電気掃除機には、掃除機本体を持ち運ぶための取手が設けられている。この取手は掃除
機本体の上面に設けられ、上下方向に移動可能に設けられている。このような電気掃除機は例えば特許文献1(特開平6−327595号公報)に開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開平6−327595号公報(0015及び図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1の構成では、取手が自重により掃除機本体収納されるため、その都度取
手を電気掃除機より引き出す必要があり、煩わしいものであった。また、掃除機本体を起立して収納した際、取手が収納位置から飛び出してくることで美観を損なうことがあった。
【0005】
本発明の目的は、上記課題を解決し、使い勝手の良い電気掃除機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本発明の特徴とするところは、電動送風機及び集塵室を有する掃除機本体と、前記集塵室の上部開口を開閉自在に覆う集塵蓋と、前記掃除機本体に設けられ、該掃除機本体から上方へ引出し可能に設けられた把手部を備えた電気掃除機において、前記把手部には脚部と、該脚部に設けられた突出部とを有し、前記掃除機本体内には前記把手部を上方向に付勢する付勢手段と、前記突出部と係合し前記把手部を前記掃除機本体内に収納した状態を保持する係合部とを備え、前記把手部は前記突出部と前記係合部との係合状態が解除されると、前記付勢手段により前記掃除機本体の上面から突出することにある。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、使い勝手を向上した電気掃除機を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
【0009】
まず、図1〜図3を用いて電気掃除機の概要から順に説明する。図1は本発明の一実施例に係る掃除機本体1の外観斜視図であり、図2は集塵蓋5を開放させた状態における掃除機本体1の外観斜視図であり、図3は掃除機本体1の縦断面図である。
【0010】
図1〜図3に示すように掃除機本体1は、後部側に走行用の車輪2と、前側下部に走行用キャスター(図示せず)を備えている。
【0011】
掃除機本体1の前側には、集塵室3が設けられる。この集塵室3には、紙,布,不織布を含む集塵袋または、樹脂製集塵カップ,バスケットなどが取り外し自在に設けられている。ホース差込口4は掃除機本体1の前側に設けられ、この部分にホース(図示せず)が接続され、ホースと集塵室3とが連通する。
【0012】
集塵室3の上方には、集塵袋または、樹脂製集塵カップやバスケットなどが出し入れされる開口部が形成され、この開口部を開閉自在に覆う集塵蓋5が備わる。集塵蓋5は掃除機本体1に回動自在に支持される。
【0013】
図3に示すように、掃除機本体1の集塵室3には、集塵袋7または、樹脂製集塵カップ,バスケットなどが内置される。この集塵袋7は、使い捨ての紙,不織布ないし再利用可能な布袋を含む。
【0014】
掃除機本体1の後部(集塵室3の後部)には、電動送風機8が収納されている。また、掃除機本体1の上部には、掃除機本体1を持ち運ぶための把手部10が設けられている。
【0015】
次に把手部10について図5及び図6を用いて説明する。図5は把手部10の外観斜視図であり、図6は把手部10の分解斜視図である。
【0016】
図5及び図6において、把手部10は、使用者が握るための把持部11と、把持部11の一部を上下方向に移動可能に収納する把手支持部12を備えている。この把手支持部12は掃除機本体1内に設けられている。把手支持部12内部には、把持部11を上方向に向かって付勢させる付勢手段としての把手バネ14が設けられている。把手バネ14の付勢力により把持部11は掃除機本体1の表面から突出する。把持部11は掃除機本体の上方向に引出し可能となっている。
【0017】
把持部11は図6に示すように、上把持部11aと、下把持部11bと、把持部11が掃除機本体1から引き抜けないようにするための把手ストッパ11cを有し、後述する固定機構との伝達を把手ピン11eで行う。この把手ピン11eには、固定機構との連動を円滑に行うためにピンバネ11dを有し把手ストッパ11cに取り付けられる。
【0018】
固定機構は把手支持部12内側部に備えられ、把持部11を固定するためにカム13を有する。図5(b)に示すように、このカム13は、把手ピン11dとリンクする。
【0019】
把手部10について、図4〜図6を引用して更に詳しく述べる。
【0020】
把持部11は上把持部11aと下把持部11bとから成り、下把持部11bは対の脚を有し、掃除機本体1外部から取り付け、掃除機本体1の内部から下把持部11bと把手ストッパ11c(脚部)を接合し、ネジ15で固定する。この把手ストッパ11cは掃除機本体1に設けられた把手軸穴9(図4)より下端面を大きく形成することにより掃除機本体1から把手が抜けることが無くなる。
【0021】
上把持部11aと下把持部11bを一部品構成にて部品分割をすることなく成形することで、部品点数を減らすことも可能である。
【0022】
把手ストッパ11c側面には、外側に向かって突出したピンバネ11e及び把手ピン11d(突出部)を挿入する穴が設けてあり、前記把手ストッパ11c底面には付勢手段の把手バネ14の収納穴が設けられている。
【0023】
把手支持部12には、把持部11を上昇させる付勢手段として把手バネ14を配置し、収納位置に固定させる固定機構としてカム13を有する。また、固定機構は把手ストッパ側面の掃除機本体1の空白スペースに配置することにより、空白スペースを有効活用でき掃除機本体1を大きくしなくてすみ、把持部11に取り付けられた把手ピン11dがカム13とリンクし動作伝達を行い、把手支持部12を掃除機本体1内部に固定する。
【0024】
次に把持部11の収納状態、収納状態から掃除機本体上面への上昇、上昇位置での保持、把持部11の収納時における収納位置固定までの一連動作について図7及び図8を用いて説明する。図7は固定機構の一連動作を説明する図であり、図7(a)はカム13の正面図、図7(b)〜(e)は図7(a)の部分拡大図である。
【0025】
掃除機本体1に取り付けられた把手部10は固定機構のカム13の突起71に係合することより収納位置に固定されている。把手部10を押し下げることにより、固定機構のカム13に設けられた固定保持用の突起71(係合部)から離れる(図7(b))。その際、カム13の下端には斜辺のガイド72が設けられており、把手ピン11dはガイド72に沿って最下点まで動き、同時にカム13が把手支持部12内で移動し、把持部11から手を離すと、把手支持部12に取り付けられた付勢手段の把手バネ14により把持部11を上昇させる(図7(c))。次に再び把手部10を押し下げると、把手ピン11dはガイド73に沿って斜めに動きその後最下点まで動く(図7(d))。そして、把手部10を離すとガイド74に沿って斜めに動き、突起71の位置に保持される(図7(e))。
【0026】
上昇する把持部11は、カム13の下端の斜辺ガイド72により、リンクする把手ピン11dは移動し(図7(b))、把持部11が上昇する際には固定保持用の突起は把手ピン11eの上昇軌跡外にあるため、把持部11の上昇をさえぎることはない(図7(c))。図8に示すように上昇した把持部11は把手バネ14にて規定位置で保持されることにより、従来の把手のように自重で掃除機本体1内部に落ちることも無い。
【0027】
すなわち、本実施例では、前記把手部10の把手ストッパ11c(脚部)に設けられた把手ピン11d(突出部)と固定保持用の突起71(係合部)とが係合することにより、把手部10を掃除機本体1内に収納した状態を保持し、把手ピン11d(突出部)と固定保持用の突起71(係合部)との係合状態が解除されると、把手バネ14(付勢手段)により把手部10が掃除機本体の上面から突出するものである。これにより、使い勝手を向上した電気掃除機を提供することができるものである。
【0028】
図9(b)に示すように、上昇した把持部11下端と掃除機本体1には、把手バネ14で把手を上昇させたことにより手かけ部が広く構成されている。また、図10に示すように把持部11の上昇位置は集塵蓋5を開いた際にも接触しない位置にて保持されている。これにより、集塵蓋5,把手部10の破損を防止できる。さらに掃除機本体を移動する際に従来の把手のように、その都度把手を引き出す必要がなく、使い勝手が向上する。
【0029】
把持部11を収納するには、把手バネ14で上昇位置に保持された把持部11を押し下げることにより、把手ピン11eがカム13の固定保持用の突起位置まで移動し、収納位置で固定される(図7(d))。把手ピン11eが移動する際、移動してきた軌跡を逆戻りしないようにカム13には図8(a)(b)に示すように段差81が施してある。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施例に係る掃除機本体の外観斜視図である。
【図2】集塵蓋5を開放させた状態における掃除機本体1の外観斜視図である。
【図3】掃除機本体1の縦断面図である。
【図4】把手軸穴9を示した外観斜視図である。
【図5】把手部の斜視図である。
【図6】把手部の分解斜視図である。
【図7】固定機構の一連動作を説明する図である。
【図8】図7におけるB−B及びC−C断面図である。
【図9】把手収納位置と上昇位置を示した斜視図である。
【図10】上昇位置で保持された把手と集塵蓋開閉軌道の説明図である。
【符号の説明】
【0031】
1 掃除機本体
3 集塵室
10 把手部
11 把持部
12 把手支持部
13 カム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動送風機及び集塵室を有する掃除機本体と、前記集塵室の上部開口を開閉自在に覆う集塵蓋と、前記掃除機本体に設けられ、該掃除機本体から上方へ引出し可能に設けられた把手部を備えた電気掃除機において、
前記把手部には脚部と、該脚部に設けられた突出部とを有し、
前記掃除機本体内には前記把手部を上方向に付勢する付勢手段と、前記突出部と係合し前記把手部を前記掃除機本体内に収納した状態を保持する係合部とを備え、
前記把手部は前記突出部と前記係合部との係合状態が解除されると、前記付勢手段により前記掃除機本体の上面から突出することを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】
請求項1において、
前記把持部の上昇位置は、集塵蓋を開いた際接触しない位置にあることを特徴とする電
気掃除機。
【請求項1】
電動送風機及び集塵室を有する掃除機本体と、前記集塵室の上部開口を開閉自在に覆う集塵蓋と、前記掃除機本体に設けられ、該掃除機本体から上方へ引出し可能に設けられた把手部を備えた電気掃除機において、
前記把手部には脚部と、該脚部に設けられた突出部とを有し、
前記掃除機本体内には前記把手部を上方向に付勢する付勢手段と、前記突出部と係合し前記把手部を前記掃除機本体内に収納した状態を保持する係合部とを備え、
前記把手部は前記突出部と前記係合部との係合状態が解除されると、前記付勢手段により前記掃除機本体の上面から突出することを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】
請求項1において、
前記把持部の上昇位置は、集塵蓋を開いた際接触しない位置にあることを特徴とする電
気掃除機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2009−89811(P2009−89811A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−261497(P2007−261497)
【出願日】平成19年10月5日(2007.10.5)
【出願人】(399048917)日立アプライアンス株式会社 (3,043)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年10月5日(2007.10.5)
【出願人】(399048917)日立アプライアンス株式会社 (3,043)
【Fターム(参考)】
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