説明

電気掃除機

【課題】フィルム加飾された蓋体の強度を向上させることができるため、掃除機本体が箪笥や壁などの障害物に衝突した場合であっても、フィルム加飾された蓋体が変形することを防止することができ、フィルム加飾された蓋体の耐久性を向上させることができる電気掃除機の提供。
【解決手段】電動送風機を内蔵する掃除機本体と、掃除機本体の上面を覆うものであって、成形基材と、成形基材を覆うフィルムと、成形基材とフィルムとの間に接着層とより構成される蓋体と、を備え、フィルムは掃除機本体の意匠面側に設けられるものとし、成形基材は掃除機本体側にリブ形状の突出部36を有することを特徴とする電気掃除機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルムにより加飾された電気掃除機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、家電製品等の外観品位を向上させる手段には、塗装、光輝材の練り込みなどがあるが、その中の一つにフィルム加飾技術がある。フィルム加飾技術とは、印刷などで柄を加飾したフィルムで成形体を被覆する技術である。フィルム加飾技術の優位な点として、フィルムの状態で加飾の柄を印刷などで加飾できるため、塗装や光輝材の練り込みなどよりも、多種多様な柄や色使いが可能となり、より高い外観品位を得ることが可能となる。また、フィルムの材質を選択することで、耐傷付き性や汚れの防止といった機能を付加することも可能となる。
【0003】
図7は、特許文献1に記載された従来の加飾成形品を示すものである。図7に示すように、加飾成形品1は、裏面側が凹面形状をした成形基材2が、その表面をシート状加飾フィルム3によって被覆されている。そして、図7に示すように、従来は、フィルム3の端部4が露出しないように、フィルム3の端部4を加飾成形品1の裏面に持っていくなどにより、フィルム3の端部4が人の目に触れないような構成としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−284771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の特許文献1に記載の従来のフィルム加飾技術は、筐体の強度についての記載はなく、単に、上記従来のフィルム加飾技術を電気掃除機に適用した場合には、電気掃除機本体が箪笥や壁などの障害物に衝突した場合、電気掃除機本体の蓋体に衝撃が加わり、蓋体が変形することにより、フィルムが蓋体から剥がれてしまうという課題があった。
【0006】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、蓋体の強度を増加させることで、電気掃除機本体が箪笥や壁などの障害物に衝突した場合であっても、フィルム加飾された蓋体が変形することを防止することができ、フィルム加飾された蓋体の耐久性を向上させることができる電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、電動送風機を内蔵する掃除機本体と、掃除機本体の上面を覆うものであって、成形基材と、成形基材を覆うフィルムと、成形基材とフィルムとの間に接着層とより構成される蓋体と、を備え、フィルムは掃除機本体の意匠面側に設けられるものとし、成形基材は掃除機本体側にリブ形状の突出部を有することを特徴とする電気掃除機を提供する。
【0008】
これにより、フィルム加飾された蓋体の強度を向上させることができるため、掃除機本体が箪笥や壁などの障害物に衝突した場合であっても、フィルム加飾された蓋体が変形することを防止することができ、フィルム加飾された蓋体の耐久性を向上させることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明の電気掃除機によれば、フィルム加飾された蓋体の強度を向上させることができるため、掃除機本体が箪笥や壁などの障害物に衝突した場合であっても、フィルム加飾された蓋体が変形することを防止することができ、フィルム加飾された蓋体の耐久性を向上させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態1における電気掃除機の全体斜視図
【図2】本発明の実施の形態1における掃除機本体の断面図
【図3】本発明の実施の形態1における蓋体の縦断面図
【図4】本発明の実施の形態1における蓋体の背面図
【図5】本発明の実施の形態1における蓋体の部分断面図
【図6】本発明の実施の形態1における蓋体の横断面図
【図7】従来の加飾成形品を示す部分断面図
【発明を実施するための形態】
【0011】
第1の発明は、電動送風機を内蔵する掃除機本体と、掃除機本体の上面を覆うものであって、成形基材と、成形基材を覆うフィルムと、成形基材とフィルムとの間に接着層とより構成される蓋体と、を備え、フィルムは掃除機本体の意匠面側に設けられるものとし、成形基材は掃除機本体側にリブ形状の突出部を有することを特徴とする電気掃除機としたものである。ここで、意匠面とは、蓋体の上面であり、蓋体を閉じた状態において、使用者の目に触れる側の面である。
【0012】
これにより、フィルム加飾された蓋体の強度を向上させることができるため、掃除機本体が箪笥や壁などの障害物に衝突した場合であっても、フィルム加飾された蓋体が変形することを防止することができ、フィルム加飾された蓋体の耐久性を向上させることができる。
【0013】
第2の発明は、特に、第1の発明において、突出部は複数の筋状の形状であるものである。
【0014】
これにより、フィルム加飾された蓋体の強度をさらに向上させることができるため、掃除機本体が箪笥や壁などの障害物に衝突した場合であっても、フィルム加飾された蓋体が変形することをより確実に防止することができ、フィルム加飾された蓋体の耐久性をさらに向上させることができる。
【0015】
第3の発明は、特に、第2の発明において、複数のリブはフィルムの引張応力がかかる方向に設けられたものである。
【0016】
これにより、蓋体に加わった衝撃がフィルムの応力方向である場合に、フィルムがより剥がれやすくなるが、フィルムの引張応力がかかる方向に複数のリブを設けることにより、フィルムが剥がれることを確実に防止するものである。
【0017】
第4の発明は、特に、第1〜第3の発明において、成形基材の厚みは少なくとも1mm以上有するものである。
【0018】
これにより、成型基材自体の強度を向上させることができるため、フィルム加飾された蓋体が変形することをより確実に防止することができ、フィルム加飾された蓋体の耐久性をさらに向上させることができる。
【0019】
第5の発明は、特に、第1〜第4の発明において、フィルムの裾部は蓋体の開放状態において成形基材の意匠面に露出する構成とし、かつ、成形基材は端部に突起部を有する構成とし、かつ、突起部はフィルムの裾部を取り囲むように配置されたものである。
【0020】
ここで、フィルムの裾部とは、蓋体にフィルムを貼付した後に余分なフィルムを取り除いた後のカットラインの部分である。
【0021】
これにより、フィルムの裾部は成形基材の端部内側まで巻き込ませていないため、フィルム材料の使用量を最小限に抑えることができ、また、フィルムの伸び量も抑えることができるため、フィルム裾部からの粘着力低下による剥がれを抑制することができる。さらに、蓋体の開放時において、フィルム裾部を取り囲むように配置された突起部によって、使用者の指などが接触することによる捲れを防止することができる。
【0022】
第6の発明は、特に、第5の発明において、突出部と突起部、または、突出部の延長線と突起部とは交点において少なくとも60度以上の角度を有するように配置されたものである。
【0023】
これにより、蓋体の強度をさらに向上させることができるため、フィルム加飾された蓋体が変形することをより確実に防止することができ、フィルム加飾された蓋体の耐久性をさらに向上させることができる。
【0024】
以下、図面を参照しながら本発明の電気掃除機の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号付し、重複する説明は省略する。
【0025】
(実施の形態1)
本発明の電気掃除機の実施の形態1について、図1〜図6を用いて説明する。
【0026】
図1は、本発明の実施の形態1における電気掃除機の全体斜視図である。また、図2は、本発明の実施の形態1における掃除機本体の断面図である。さらに、図3は、本発明の実施の形態1における蓋体の縦断面図である。そして、図4は本発明の実施の形態1における蓋体の背面図、図5は本発明の実施の形態1における蓋体の部分断面図である。最後に、図6は本発明の実施の形態1における蓋体の横断面図である。
【0027】
図1に示すように、電気掃除機100は、吸引風を発生させる電動送風機(図示せず)を内蔵する掃除機本体5と、被清掃面の塵埃を吸引する吸込具101と、一端が吸込具101に着脱自在に接続される伸縮自在或いは継ぎ自在の延長管102と、一端が延長管102の他端に着脱自在に接続され、他端が掃除機本体5の前部に設けられた吸入口103に着脱自在に接続されるホース104と、から構成されている。
【0028】
掃除機本体5の後方の両側面には、走行用の車輪105が回転自在に取り付けられている。また、掃除機本体5の下面の前部には、走行用のキャスター106が取り付けられている。さらに、掃除機本体5の前方の上部には、使用者が掃除機本体5を持ち運ぶ際に使用する本体ハンドル107が設けられている。
【0029】
吸込具101には、被清掃面の塵埃を掻きあげる回転ブラシ108と、回転ブラシ108を回転駆動する駆動モータ109と、が内蔵されている。
【0030】
ホース104の延長管102側の端部には、使用者が掃除の際に握る把手部110を有する先端パイプ111が設けられている。また、ホース104の掃除機本体5側の端部に
は、掃除機本体5の吸入口103に着脱自在に接続される接続パイプ112が設けられている。
【0031】
図2に示すように、掃除機本体5は、掃除機本体5の下面を形成する下部材6と、後述する下部材6の後方の上面を形成する上部材7と、後述する集塵室8の上面及び上部材7の上面を覆うとともに、掃除機本体5の上面を形成する蓋体9と、掃除機本体5の側面を形成するカバー体10(図1参照)と、から構成されている。また、蓋体9の後部は、上部材7に回動自在に軸支されている。
【0032】
掃除機本体5の後部には、吸引風を発生させる電動送風機13を内蔵する電動送風機室14が設けられている。また、掃除機本体5の前部には、塵埃を捕集する集塵袋15が着脱自在に配置される集塵室8が設けられている。集塵袋15は、ポリプロピレン等の熱可塑性繊維で構成されるとともに、エレクトレット加工されており、空気等の摩擦で帯電するように構成されている。
【0033】
電動送風機13は、主として、吸引風を発生させるファン(図示せず)と、ファンから放出された気流を整流するエアガイド(図示せず)と、ファンを回転駆動するモータ(図示せず)と、ファン及びエアガイドを内包するファンケース20と、モータを内包するとともに、ファンケース20に機密に取り付けられるモータケース21と、から構成されている。
【0034】
図3に示すように、蓋体9は、成形基材2と、成形基材2の上面を覆うフィルム3と、から構成されており、成形基材2とフィルム3との間には接着層35が設けられている。
【0035】
図4に示すように、蓋体9の掃除機本体5側の面、すなわち、成形基材2の掃除機本体5側の面には、複数のリブ形状を有する突出部36が設けられている。この突出部36は、成形基材2にフィルム3を貼付した際に、成形基材2の最も強く引っ張り応力がかかる方向(図4に示す矢印AおよびB方向)に筋状に複数配置されている。
【0036】
図5に示すように、成形基材2の厚さTは、1mm〜5mmで形成されており、突出部36の幅Wは0.5〜T×0.7mmで形成される。これは、細すぎれば目的の強度は得がたく、成形基材2の厚みに対して突出部36が厚すぎれば、ひけが生じ、外観を損ねるためである。また、複数の突出部36は、各突出部36間の距離Dは、等間隔にて配置されている。また、突出部36の高さHは1〜W×5mmで形成される。1mm未満では、曲げ変形に対する補強は小さく、突出部36の高さHが大きいほど変形に対する強度は強くなるが、突出部36が大きくなるほどに重量が増え、蓋体9の開閉動作に支障をきたす。
【0037】
図6に示すように、フィルム3は、成形基材2の上面、すなわち、蓋体9を閉じた状態において使用者の目に触れる側の面に貼付されている。フィルム3は、蓋体9の開放状態において、フィルム3のカット部分であるフィルム裾部37が蓋体9の意匠面に露出するように構成されている。
【0038】
ここで、成形基材2に貼付するフィルム3は、加熱によって軟化する樹脂フィルムであれば特に限定されるものではなく、例えば、例えば、アクリル(ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸プロピル、ポリメタクリル酸ブチルなど)、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)、PC(ポリカーボネート)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリシクロヘキシルジメチレンテレフタレートなど)、ポリオレフィン、などが使用可能であり、2種以上のフィルムを積層することも可能である。その際、下の
層のフィルムであって印刷層の下部に設けたフィルムは黒系色の方が好ましい。フィルム裾部37でのカット面が目立ち難くなるからである。
【0039】
最外層としては、1層、2層以上に関わらず、アクリルフィルムが透明性、耐傷付き性、耐候性の点で優れているため、加飾目的で最外層に使用するフィルムとして好ましい。
【0040】
フィルム3に対する印刷方法では、グラビア印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷など使用でき、要求する外観の意匠性、フィルムに対する印刷性、フィルム作製数量により選択することができる。
【0041】
接着層35としては、ホットメルト系、感圧系、反応型、などがあるが、三次元形状に対する追従性から感圧型が望ましい。また、感圧系は、常温で接着、剥離が可能であるため、余分なフィルムの切除(トリミング)作業がし易い。さらに、剥離時は成形基材との界面で剥離するために、成形基材の表面に接着剤が残らず、外観品位を損なわない。
【0042】
ここで、接着層の材質は、特に指定するものではなく、例えば、アクリル系、シリコーン系、ゴム系、ウレタン系などがある。特に、密着性、耐候性、耐熱性、耐溶剤性に優れるアクリル系が望ましい。
【0043】
成形基材2としては、特に指定するものではなく、例えば、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂、PC樹脂、アクリル樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、PET樹脂、ポリプロピレン樹脂などが使用できる。特に、ABS樹脂が、機械強度(表面硬度)、表面平滑性(ひけが生じ難い)などから好ましい。
【0044】
以上のように構成された電気掃除機について、以下、その動作、作用を説明する。
【0045】
使用者により電気掃除機100の運転が開始されると、電動送風機13のモータ(図示せず)が駆動され、ファン(図示せず)が回転駆動される。
【0046】
モータによってファンが回転駆動されると、電動送風機13に設けられた吸気口(図示せず)から電動送風機13の内部に外気が吸気され、電動送風機13で吸引風が発生する。そして、被清掃面上の塵埃は、電動送風機13の吸引風により、吸込具101の下面に設けられた吸込口(図示せず)から吸引され、延長管102及びホース104を介して、掃除機本体5の内部へと流入し、集塵袋15によって捕集される。
【0047】
ここで、一般的に、使用者が電気掃除機100を使用して被清掃面上の掃除を行っている場合、掃除機本体5が箪笥や壁などの障害物に衝突する場合がある。掃除機本体5が箪笥や壁などの障害物に衝突すると、掃除機本体5の蓋体9に衝撃が加わり、蓋体9が変形してしまう。このとき、蓋体9にフィルム3が貼付されていると、蓋体9が変形することで、蓋体9とフィルム3との接着面のずれによるしわや浮きが生じ、フィルム3が蓋体9から剥がれてしまう場合があった。
【0048】
本実施の形態においては、蓋体9に設けたリブ形状の突出部36により、応力方向に垂直な面の断面積が増え、曲げ方向の剛性が高まることにより、衝撃による蓋体9の変形を防止し、変形により生じるフィルム3の剥がれを防止して、外観品質を保つことができる。また、補強を突出部36で行うことにより、単純に蓋体9の厚みを増した場合よりも少ない材料で成形することができ、重量も抑えることができるので、使用性の向上にもつながる。さらに、複数個の突出部36を等間隔に配置することで、均一に補強することができる。
【0049】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について、図6および図4を用いて説明する。なお、上述した実施の形態1と同一構成部品については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0050】
図6は、実施の形態2における蓋体9の横断面図である。図6に示すように、成形基材2の外周端部には、外周方向に突起した突起部38が設けられている。ここで、成形基材2の端に設けた突起部38は、成形基材と一体成形してもよく、成形基材2と別部品にしてよい。また、突起部38は、四角形状でも良いが、先端部を三角形状にするとさらに耐久性において効果を得られる。そして、フィルム裾部37は、成形基材2の端部に設けられた突起部38によって、取り囲まれるように構成されている。
【0051】
図4は、実施の形態2における蓋体9の蓋体の背面図である。図4に示すように、突起部38は、成形基材2の外周端部に蓋体9の外郭形状に一連に沿って外周方向へ突出して設けられている。
【0052】
そして、蓋体9の背面側から見て、蓋体9の外郭形状に沿って略円弧状を成した突起部38の外周接線方向対し、突出部36の延長線を交差させる際に成す最小の角度(鋭角)をθと設定する。そして、突出部36は、このθの角度が45度以上となるように配置されている。
【0053】
これにより、蓋体9が外周から受ける応力方向に対し、突出部36が効果的に補強効果を発揮するため、蓋体9の剛性強度をさらに向上させることができる。また、好ましくは上述のθの角度を60度以上とすれば、なおさらに剛性強度を高めることができる。
【0054】
以上のように、突出部36を突起部38の外周接線方向対し、上述の適正な角度に配置することで、蓋体9の剛性強度が向上し、フィルム加飾された蓋体9が変形することをより確実に防止することができ、フィルム加飾された蓋体9の耐久性をさらに向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
本発明の電気掃除機によれば、フィルム加飾された蓋体の強度を向上させることができるため、掃除機本体が箪笥や壁などの障害物に衝突した場合であっても、フィルム加飾された蓋体が変形することを防止することができ、フィルム加飾された蓋体の耐久性を向上させることが可能となるため、家庭用電気掃除機及び産業用電気掃除機の分野・用途に好適に適用することができる。
【符号の説明】
【0056】
1 加飾成形品
2 成形基材
3 フィルム
4 端部
5 掃除機本体
6 下部材
7 上部材
8 集塵室
9 蓋体
10 カバー体
13 電動送風機
14 電動送風機室
15 集塵袋
20 ファンケース
21 モータケース
35 接着層
36 突出部
37 フィルム裾部
38 突起部
100 電気掃除機
101 吸込具
102 延長管
103 吸入口
104 ホース
105 車輪
106 キャスター
107 本体ハンドル
108 回転ブラシ
109 駆動モータ
110 把手部
111 先端パイプ
112 接続パイプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動送風機を内蔵する掃除機本体と、前記掃除機本体の上面を覆うものであって、成形基材と、前記成形基材を覆うフィルムと、前記成形基材と前記フィルムとの間に接着層とより構成される蓋体と、を備え、前記フィルムは前記掃除機本体の意匠面側に設けられるものとし、前記成形基材は前記掃除機本体側にリブ形状の突出部を有することを特徴とする電気掃除機。
【請求項2】
前記突出部は複数の筋状の形状であることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
【請求項3】
複数のリブは前記フィルムの引張応力がかかる方向に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の電気掃除機。
【請求項4】
前記成形基材の厚みは少なくとも1mm以上有することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電気掃除機。
【請求項5】
前記フィルムの裾部は前記蓋体の開放状態において前記成形基材の意匠面に露出する構成とし、かつ、前記成形基材は端部に突起部を有する構成とし、かつ、前記突起部は前記フィルムの裾部を取り囲むように配置されたことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の電気掃除機。
【請求項6】
前記突出部と前記突起部、または、前記突出部の延長線と前記突起部とは交点において少なくとも60度以上の角度を有するように配置されたことを特徴とする請求項5に記載の電気掃除機。

【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図1】
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【図3】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−239678(P2012−239678A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−113168(P2011−113168)
【出願日】平成23年5月20日(2011.5.20)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】