電気掃除機
【課題】掃除機本体にハンドル体を取り付けた状態で収納する場合であってもコンパクトに収納することができるとともに、簡単な操作でハンディ型の電気掃除機及びスティック型の電気掃除機の両方で使用することができ、使い勝手のよい電気掃除機を提供。
【解決手段】吸引風を発生させる電動送風機と、電動送風機を駆動する駆動スイッチと、を内蔵する掃除機本体と、掃除機本体に着脱自在に接続されるとともに、掃除機本体に回動自在に接続されるハンドル体と、を有する電気掃除機。
【解決手段】吸引風を発生させる電動送風機と、電動送風機を駆動する駆動スイッチと、を内蔵する掃除機本体と、掃除機本体に着脱自在に接続されるとともに、掃除機本体に回動自在に接続されるハンドル体と、を有する電気掃除機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、電気掃除機に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の電気掃除機においては、掃除機本体と、掃除機本体の後部に着脱自在に接続されるハンドル体とを備え、階段などの比較的高くなっている場所を掃除する場合は、掃除機本体からハンドル体を取り外して使用するとともに、床等を掃除する場合は、掃除機本体にハンドル体を取り付けて使用する構成が提案されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
すなわち、図７に示すように、従来の電気掃除機（図示せず）は、吸引風を発生させる電動送風機１０１を内蔵する掃除機本体１０２と、掃除機本体１０２の後部に着脱自在に接続されるハンドル体１０３と、から構成されている。掃除機本体１０２には、階段などの比較的高くなっている場所を掃除する際に使用者が保持する第１の把持部１０４が設けられており、この第１の把持部１０４の近傍には電動送風機１０１を駆動する第１のスイッチ（図示せず）が配置されている。また、掃除機本体１０２の後部には、電動送風機１０１を駆動する第２のスイッチ１０５が内蔵されている。ハンドル体１０３の先端には、床等を掃除する際に使用者が保持する第２の把持部１０６が設けられており、この第２の把持部１０６には、第２のスイッチ１０５を操作する操作部１０７が設けられている。また、ハンドル体１０３には、操作部１０７の動作に従動してハンドル体１０３の軸方向に摺動し、掃除機本体１０２の後部に内蔵された第２のスイッチ１０５を機械的に開閉操作する操作棒１０８が内蔵されている。
【０００４】
そして、従来の電気掃除機（図示せず）においては、階段などの比較的高くなっている場所を掃除する場合は、掃除機本体１０２からハンドル体１０３を取り外した状態で、使用者が第１のスイッチ（図示せず）を操作することで電動送風機１０１が駆動されるように構成されている。また、床等を掃除する場合は、掃除機本体１０２にハンドル体１０３を取り付けた状態で、使用者が操作部１０７を操作することで、操作棒１０８が操作部１０７の動作に従動してハンドル体１０３の軸方向に摺動するとともに、操作棒１０８が第２のスイッチ１０５を押圧し、電動送風機１０１が駆動されるように構成されている。
【０００５】
また、従来の電気掃除機においては、電動送風機と、電動送風機を駆動させる駆動スイッチとを内蔵する掃除機本体と、使用時には掃除機本体に対して突設され、収納時には掃除機本体に対して折り曲げ可能なハンドル体とを備え、ハンドル体には、電気掃除機の使用時にのみ駆動スイッチを機械的にオンオフ操作可能な操作棒が設けられている構成が提案されている（例えば、特許文献２参照）。
【０００６】
すなわち、図８に示すように、従来の電気掃除機（図示せず）は、吸引風を発生させる電動送風機（図示せず）を内蔵する掃除機本体２０１と、掃除機本体２０１の上部から上方に向けて突設された取付突部２０２と、取付突部２０２に配置されており、電動送風機（図示せず）の駆動をオンオフさせる駆動スイッチ２０３と、取付突部２０２に回動自在に取り付けられたハンドル体２０４とから構成されており、ハンドル体２０４の掃除機本体２０１と反対側の端部には、使用時に使用者が保持する把持部２０５が設けられている。また、ハンドル体２０４の把持部２０５より基端側であるハンドル体２０４の前側には、ハンドル体２０４の長手方向に沿って摺動可能な操作部２０６が設けられている。さらに、ハンドル体２０４の内部には、操作部２０６の操作に連動してハンドル体２０４の長手方向に沿って摺動可能な摺動体２０７が設けられている。
【０００７】
そして、従来の電気掃除機（図示せず）においては、ハンドル体２０４を掃除機本体２０１に対して回動させ、ハンドル体２０４を掃除機本体２０１の上方に向けて突出させた状態で、ハンドル体２０４の操作部２０６を下方へと摺動させることで、操作部２０６の摺動に連動して摺動体２０７が下方へと摺動し、摺動体２０７の先端が駆動スイッチ２０３を押して電動送風機（図示せず）が駆動されるとともに、ハンドル体２０４の操作部２０６を再度下方へと摺動させることで、操作部２０６の摺動に連動して摺動体２０７が下方へと摺動し、摺動体２０７の先端が駆動スイッチ２０３を押して電動送風機（図示せず）が停止されるように構成されている。また、電気掃除機（図示せず）を収納する場合は、掃除機本体２０１に対してハンドル体２０４を回動させて折り曲げ、ハンドル体２０４を掃除機本体２０１の側面に近接させて収容するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
【特許文献１】特開２０００−１５７４６８号公報
【特許文献２】特開２００３−１３５３４６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
しかしながら、上記特許文献１及び特許文献２に記載の従来の電気掃除機においては、電気掃除機の使い勝手を向上させるという観点からは未だ改善の余地があった。
【００１０】
すなわち、上記特許文献１に記載の従来の電気掃除機においては、掃除機本体にハンドル体を取り付けた状態で電気掃除機を収納した場合、掃除機本体に対してハンドル体を折り曲げて収納することができないため、電気掃除機の高さが高くなってしまい、電気掃除機を収納しにくい場合があった。また、掃除機本体からハンドル体を取り外して電気掃除機を収納する場合、電気掃除機を収納するために掃除機本体からハンドル体を取り外す必要があり、電気掃除機を収納するための操作手順が多くなってしまい、電気掃除機の収納に手間がかかる場合があった。
【００１１】
また、上記特許文献２に記載の従来の電気掃除機においては、掃除機本体にハンドル体が取り付けられているため、掃除機本体の重量が重くなってしまい、ハンディ型の電気掃除機として使用することができない場合があった。
【００１２】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、掃除機本体にハンドル体を取り付けた状態で収納する場合であってもコンパクトに収納することができるとともに、簡単な操作でハンディ型の電気掃除機及びスティック型の電気掃除機の両方で使用することができ、使い勝手のよい電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１３】
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、吸引風を発生させる電動送風機と、電動送風機を駆動する駆動スイッチと、を内蔵する掃除機本体と、掃除機本体に着脱自在に接続されるとともに、掃除機本体に回動自在に接続されるハンドル体と、を有する電気掃除機を提供する。
【００１４】
これにより、掃除機本体にハンドル体を取り付けた状態で収納する場合であっても、ハンドル体を折りたたんで収納することができるため、電気掃除機をコンパクトに収納することができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることができる。また、掃除機本体にハンドル体を着脱するだけで、ハンディ型の電気掃除機及びスティック型の電気掃除機の両方で使用することができるため、簡単な操作でハンディ型の電気掃除機及びスティック型の電気掃除機の両方で使用することができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることができ
る。
【発明の効果】
【００１５】
本発明の電気掃除機によれば、掃除機本体にハンドル体を取り付けた状態で収納する場合であってもコンパクトに収納することができるとともに、簡単な操作でハンディ型の電気掃除機及びスティック型の電気掃除機の両方で使用することができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【００１６】
【図１】本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体に取り付けた状態を示す全体斜視図
【図２】（ａ）本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体から取り外した状態を示す全体側面図、（ｂ）本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体に取り付けた状態を示す全体側面図、（ｃ）本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体に対して折りたたんだ状態を示す全体側面図
【図３】本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体に取り付けた状態を示す全体斜視図
【図４】（ａ）本発明の電気掃除機の実施の形態１における操作部のオフ状態を示す要部断面図、（ｂ）本発明の電気掃除機の実施の形態１における操作部のオン状態を示す要部断面図
【図５】本発明の電気掃除機の実施の形態１の簡易回路構成図
【図６】本発明の電気掃除機の実施の形態２におけるハンドル体を取り外した状態を示す全体側面図
【図７】従来の電気掃除機を示す要部断面図
【図８】従来の電気掃除機を示す要部斜視図
【発明を実施するための形態】
【００１７】
第１の発明は、吸引風を発生させる電動送風機と、電動送風機を駆動する駆動スイッチと、を内蔵する掃除機本体と、掃除機本体に着脱自在に接続されるとともに、掃除機本体に回動自在に接続されるハンドル体と、を有する電気掃除機としたものである。
【００１８】
これにより、掃除機本体にハンドル体を取り付けた状態で収納する場合であっても、ハンドル体を折りたたんで収納することができるため、電気掃除機をコンパクトに収納することができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることができる。また、掃除機本体にハンドル体を着脱するだけで、ハンディ型の電気掃除機及びスティック型の電気掃除機の両方で使用することができるため、簡単な操作でハンディ型の電気掃除機及びスティック型の電気掃除機の両方で使用することができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることができる。
【００１９】
第２の発明は、特に第１の発明において、ハンドル体は、掃除機本体に接続される接続部と、接続部と回動自在に接続される保持部と、から構成されているものである。
【００２０】
これにより、掃除機本体にハンドル体を取り付けた状態で収納する際に、掃除機本体に対してハンドル体を回動させて折りたたんで収納することができ、電気掃除機をコンパクトに収納することができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることができる。また、掃除機本体の高さをハンドル体の長さよりも十分に短くすることができるため、掃除機本体からハンドル体を取り外し、電気掃除機をハンディ型の電気掃除機として使用する際に、電気掃除機の大きさを小さくすることができるとともに、電気掃除機の重量を軽量化することができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることができる。
【００２１】
第３の発明は、特に、第１及び第２の発明において、ハンドル体には、駆動スイッチを操作する操作部と、操作部の動作に連動して動作するとともに、駆動スイッチを機械的に操作するロッド体と、が設けられているものである。
【００２２】
これにより、掃除機本体にハンドル体を取り付け、電気掃除機をスティック型の電気掃除機として使用する際に、使用者がハンドル体を保持したまま電気掃除機の運転を切り替えることができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることができる。また、ハンドル体は操作部の動作に連動して動作するとともに、駆動スイッチを機械的に操作するため、ハンドル体と掃除機本体とが電気的に接続されている構成に比べ、駆動スイッチを確実に操作することができる。
【００２３】
以下、図面を参照しながら本発明の電気掃除機の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号付し、重複する説明は省略する。
【００２４】
（実施の形態１）
本発明の電気掃除機の実施の形態１について、図１〜図５を用いて説明する。
【００２５】
図１は、本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体に取り付けた状態を示す全体斜視図である。また、図２（ａ）は、本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体から取り外した状態を示す全体側面図、図２（ｂ）は、本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体に取り付けた状態を示す全体側面図、図２（ｃ）は、本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体に対して折りたたんだ状態を示す全体側面図である。さらに、図３は、本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体に取り付けた状態を示す全体斜視図である。また、図４（ａ）は、本発明の電気掃除機の実施の形態１における操作部のオフ状態を示す要部断面図、図４（ｂ）は、本発明の電気掃除機の実施の形態１における操作部のオン状態を示す要部断面図である。また、図５は、本発明の電気掃除機の実施の形態１の簡易回路構成図である。
【００２６】
図１〜図３に示すように、電気掃除機１００は、吸引風を発生させる電動送風機１ａ（図５参照）と、電動送風機１ａを駆動する駆動スイッチ１ｂ（図３参照）とを内蔵する掃除機本体１と、掃除機本体１に着脱自在に接続されるとともに、かつ、掃除機本体１に対して回動自在に接続されるハンドル体２と、掃除機本体１に着脱自在に接続されるとともに、被清掃面の塵埃を吸引する吸込具３と、から構成されている。また、掃除機本体１の電動送風機１ａの上流側には、電動送風機１ａによって発生された吸引風によって吸引された塵埃を捕集する集塵部４が設けられている。
【００２７】
掃除機本体１には、使用者が掃除機本体１からハンドル体２を取り外して、電気掃除機１００をハンディ型の電気掃除機として使用する場合に、使用者が保持する本体把持部５が形成されている。また、本体把持部５には、電気掃除機１００をハンディ型の電気掃除機として使用した際に、電動送風機１ａを駆動させる電源スイッチ６が設けられている。
【００２８】
ハンドル体２は、使用者が掃除機本体１にハンドル体２を取り付けて、電気掃除機１００をスティック型の電気掃除機として使用する場合に、使用者が保持するハンドル体把持部７を有する保持部８と、掃除機本体１に着脱自在に接続される接続部９と、から構成されており、保持部８と接続部９とは、回動軸１０で回動自在に接続されるとともに、回動軸１０で折り曲げ可能な構成とされている。また、保持部８のハンドル体把持部７の近傍には、使用者が電気掃除機１００をスティック型の電気掃除機として使用した際に、駆動
スイッチ１ｂを操作する操作部１１が設けられている。
【００２９】
図３及び図４に示すように、ハンドル体２には、操作部１１の操作に連動して動作するとともに、駆動スイッチ１ｂを機械的に操作するロッド体１２が内蔵されている。ロッド体１２は、保持部８に内蔵されており、操作部１１の動作に連動して動作する第１のロッド１３と、接続部９に内蔵されており、第１のロッド１３の動作に連動して動作し、駆動スイッチ１ｂを機械的に操作する第２のロッド１４とから構成されている。
【００３０】
第１のロッド１３及び第２のロッド１４は、保持部８が接続部９に対して伸ばされた状態（図３及び図４に示す状態）のときに、第１のロッド１３の第２のロッド１４側の端部と第２のロッド１４の第１のロッド１３側の端部とが当接するとともに、保持部８が接続部９に対して折りたたまれた状態（図２（ｃ）に示す状態）のときに、第１のロッド１３の第２のロッド１４側の端部と第２のロッド１４の第１のロッド１３側の端部とが離間するように構成されている。また、第１のロッド１３は、第１のロッド１３の動作状態に関わらず、第１のロッド１３の第２のロッド１４側の先端が保持部８の接続部９側の端部から突出しないように構成されている。さらに、第１のロッド１３は、第１のロッド１３のハンドル体把持部７側の端部が操作部１１に設けられた嵌合凹部１１ａと嵌合することで、操作部１１の動作に連動して動作するように構成されている。
【００３１】
図４に示すように、操作部１１の接続部９側の端部には、操作部１１がオン状態（図４（ｂ）に示す状態）にされた際に、保持部８の内部に設けられた第１の被係止部１５と嵌合する第１の係止部１６が設けられており、操作部１１がオン状態にされた際に、第１の被係止部１５と第１の係止部１６とが係合することで、操作部１１がオン状態で保持されるように構成されている。
【００３２】
また、接続部９の本体把持部５側には、使用者がハンドル体２を掃除機本体１に着脱させる際に操作する着脱操作部１７と、使用者が保持部８を回動させる際に操作する回動操作部１８とが配置されている。着脱操作部１７の掃除機本体１側の端部には、掃除機本体１にハンドル体２が取り付けられた際に、掃除機本体１の後部に設けられた第２の被係止部１９と嵌合する第２の係止部２０が設けられており、掃除機本体１にハンドル体２が取り付けられた際に、第２の被係止部１９と第２の係止部２０とが嵌合することで、ハンドル体２が掃除機本体１に保持固定されるように構成されている。
【００３３】
図３及び図４に示すように、掃除機本体１の後部には、第２のロッド１４の動作に連動して動作するとともに、駆動スイッチ１ｂを機械的にオン状態及びオフ状態へと操作するスイッチレバー２１が内蔵されている。このスイッチレバー２１は、バネ（図示せず）によって接続部９側へ付勢されている。
【００３４】
図５に示すように、電動送風機１ａは、掃除機本体１に内蔵された電源コード（図示せず）、駆動スイッチ１ｂ、及び、電源スイッチ６に電気的に接続されており、駆動スイッチ１ｂ及び電源スイッチ６を切り替えることで、電動送風機１ａの運転を切り替えることができる。また、駆動スイッチ１ｂ及び電源スイッチ６は、電動送風機１ａに並列に接続されている。さらに、電動送風機１ａには、電源コード（図示せず）によって導かれた商用電源２２が供給されている。
【００３５】
以上のように構成された電気掃除機１００について、以下、その動作、作用を説明する。
【００３６】
使用者が電気掃除機１００をハンディ型の電気掃除機として使用する場合、使用者は、掃除機本体１からハンドル体２を取り外した状態で電気掃除機１００を使用する。
【００３７】
図２（ａ）及び図５に示すように、掃除機本体１からハンドル体２を取り外した状態で、使用者が電源コード（図示せず）を商用電源２２に接続するとともに、掃除機本体１に設けられた本体把持部５を保持し、電源スイッチ６を前方（集塵部４側）へスライドさせると、電動送風機１ａが駆動され、吸引風が発生する。電動送風機１ａによって吸引風が発生された状態で、掃除機本体１を被清掃面上で移動させると、吸込具３の下面に設けられた吸込口（図示せず）から被清掃面上の塵埃が吸引され、集塵部４で捕集される。また、電気掃除機１００の運転を停止させる場合には、電源スイッチ６を後方（集塵部４の反対側）へと摺動させることで、電動送風機１ａの運転を停止させ、電気掃除機１００の運転を停止させることができる。
【００３８】
次に、使用者が電気掃除機１００をスティック型の電気掃除機として使用する場合、使用者は、掃除機本体１にハンドル体２を取り付けた状態で電気掃除機１００を使用する。
【００３９】
図３に示すように、使用者によりハンドル体２が掃除機本体１に取り付けられると、接続部９に配置された着脱操作部１７の第２の係止部２０が掃除機本体１の後部に設けられた第２の被係止部１９と嵌合し、ハンドル体２が掃除機本体１に保持固定される。このとき、図２（ｂ）及び（ｃ）に示すように、ハンドル体２が収納状態（図２（ｃ）に示す状態）でハンドル体２を掃除機本体１に取り付けた場合、使用者は、回動操作部１８を下方（掃除機本体１側）へと摺動させて保持部８を回動させ、ハンドル体２を収納状態から使用状態（図２（ｂ）に示す状態）へと回動させる。
【００４０】
図２（ｂ）、図３、及び、図４に示すように、ハンドル体２が掃除機本体１に取り付けられ、保持部８が使用状態とされている状態で、使用者が操作部１１を下方（接続部９側）へと摺動させ、操作部１１をオフ状態（図４（ａ）に示す状態）からオン状態（図４（ｂ）に示す状態）にすると、操作部１１の動作に連動して第１のロッド１３が下方へと摺動するとともに、第１のロッド１３の動作に連動して第２のロッド１４が下方（掃除機本体１側）へと摺動する。このとき、操作部１１に設けられた第１の係止部１６と保持部８に設けられた第１の被係止部１５とが係合することで、操作部１１がオン状態で保持される。
【００４１】
図４（ｂ）及び図５に示すように、操作部１１及び第１のロッド１３の動作に連動して第２のロッド１４が下方へ摺動されると、スイッチレバー２１がバネ（図示せず）の付勢力に反して第２のロッド１４によって下方（掃除機本体１側）へと押込まれ、駆動スイッチ１ｂがスイッチレバー２１によって機械的にオフ状態からオン状態にされ、電動送風機１ａが駆動される。この状態で、使用者がハンドル体把持部７を保持し電気掃除機１００を被清掃面上で移動させると、電動送風機１ａで発生された吸引風によって、吸込具３の下面に設けられた吸込口（図示せず）から被清掃面上の塵埃が吸引され、集塵部４で捕集される。
【００４２】
次に、使用者が電気掃除機１００の運転を停止させ、電気掃除機１００を収納する場合、使用者は、操作部１１を上方（ハンドル体把持部７側）へと摺動させ、駆動スイッチ１ｂをオン状態からオフ状態にし、電動送風機１ａを停止させる。
【００４３】
図３〜図６に示すように、使用者によって操作部１１が上方へと摺動され、第１の被係止部１５と第１の係止部１６との係合が解除されると、操作部１１の動作に連動して第１のロッド１３が上方へと摺動する。第１のロッド１３が上方へと摺動されると、スイッチレバー２１及び第２のロッド１４がバネ（図示せず）の付勢力により上方へと摺動されるとともに、駆動スイッチ１ｂがオン状態からオフ状態へと機械的に操作され、電動送風機１ａが停止される。このとき、スイッチレバー２１は、バネ（図示せず）の付勢力によっ
て駆動スイッチ１ｂをオフ状態で維持させる位置に保持される。
【００４４】
使用者が掃除機本体１にハンドル体２を取り付けた状態で電気掃除機１００を収納する場合、使用者は、接続部９に設けられた回動操作部１８を下方へと摺動させるとともに、保持部８を回動させ、ハンドル体２を使用状態から収納状態へと回動させて、電気掃除機１００を収納する。ここで、本実施の形態において、ハンドル体２の保持部８の長さは、電気掃除機１００を収納状態（図２（ｃ）に示す状態）とした際に、ハンドル体２の保持部８のハンドル体把持部７側の端部が被清掃面の当接しない長さに形成している。これにより、ハンドル体２の保持部８を回動させて、ハンドル体２を折りたたんだ際に、ハンドル体２の保持部８のハンドル体把持部７側の端部が被清掃面に当接し、ハンドル体２の保持部８のハンドル体把持部７側の端部によって被清掃面が傷つくことを防止することができる。
【００４５】
また、使用者が掃除機本体１からハンドル体２を取り外した状態で電気掃除機１００を収納する場合、使用者は、接続部９に設けられた着脱操作部１７を上方へと摺動させ、第２の被係止部１９と第２の係止部２０との嵌合を解除するとともに、掃除機本体１からハンドル体２を取り外して、電気掃除機１００を収納する。
【００４６】
以上のように、本実施の形態においては、掃除機本体１にハンドル体２が取り付けられた状態で電気掃除機１００が収納された場合であっても、回動操作部１８を操作することでハンドル体２を掃除機本体１に対して折りたたんだ状態で電気掃除機１００を収納することができるため、電気掃除機１００をコンパクトに収納することができ、電気掃除機１００の使い勝手を向上させることができる。
【００４７】
また、本実施の形態においては、着脱操作部１７を操作するだけで掃除機本体１にハンドル体２を着脱することができ、ハンディ型の電気掃除機１００及びスティック型の電気掃除機１００の両方で使用することができるため、簡単な操作でハンディ型の電気掃除機１００及びスティック型の電気掃除機１００の両方で使用することができ、電気掃除機１００の使い勝手を向上させることができる。
【００４８】
さらに、本実施の形態においては、第１のロッド１３の第２のロッド１４側の先端が保持部８の接続部９側の端部から突出しないように構成しているため、操作部１１の状態及び第１のロッド１３の状態に関わらず、ハンドル体２を折りたたむことができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることができる。
【００４９】
また、本実施の形態においては、使用者が操作部１１を操作することで、第１のロッド１３、第２のロッド１４、及び、スイッチレバー２１によって駆動スイッチ１ｂが機械的に操作されるように構成しているため、ハンドル体２内に電気的な接続が必要なく、安価な電気掃除機１００を提供することができる。
【００５０】
さらに、本実施の形態においては、使用者が操作部１１を操作することで、第１のロッド１３、第２のロッド１４、及び、スイッチレバー２１によって駆動スイッチ１ｂが機械的に操作されるように構成しているため、掃除機本体１とハンドル体２との間に電気的な接続が必要なく、操作部１１の動作に連動させて駆動スイッチ１ｂを確実に動作させることができる。
【００５１】
また、本実施の形態においては、スイッチレバー２１をバネ（図示せず）によって上方に付勢し、第１の被係止部１５と第１の係止部１６との係合を解除するだけで、駆動スイッチ１ｂをオフ状態にすることができるように構成しているため、簡単な操作で確実に電動送風機１ａの運転を停止させることができ、電気掃除機１００の使い勝手を向上させる
ことができる。
【００５２】
（実施の形態２）
本発明の電気掃除機の実施の形態２について、図６を用いて説明する。なお、上述した実施の形態１と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【００５３】
図６は、本発明の電気掃除機の実施の形態２におけるハンドル体を取り外した状態を示す全体側面図である。
【００５４】
図６に示すように、本実施の形態においては、上述した実施の形態１におけるハンドル体２の接続部９を掃除機本体１と一体に構成するとともに、ハンドル体２を上述した実施の形態１におけるハンドル体２の保持部８のみで構成し、保持部８と接続部９とを着脱自在に接続できるように構成している。
【００５５】
すなわち、図６に示すように、電気掃除機１００は、電動送風機１ａ（図５参照）と、電動送風機１ａを駆動する駆動スイッチ１ｂとを内蔵する掃除機本体１と、掃除機本体１に着脱自在に接続されるとともに、掃除機本体１に回動自在に接続されるハンドル体２と、掃除機本体１に着脱自在に接続されるとともに、被清掃面の塵埃を吸引する吸込具３と、から構成されている。
【００５６】
掃除機本体１の後部には、ハンドル体２が着脱自在に接続されるとともに、ハンドル体２が掃除機本体１に回動自在に接続されるハンドル体接続部２３が掃除機本体１と一体に設けられている。また、ハンドル体２の掃除機本体１側の端部には、ハンドル体接続部２３に接続される掃除機本体接続部２４が設けられている。そして、ハンドル体２は、掃除機本体１のハンドル体接続部２３にハンドル体２の掃除機本体接続部２４を嵌合させることで、掃除機本体１に着脱自在に接続されるとともに、掃除機本体１に回動自在に接続されるように構成されている。
【００５７】
また、ハンドル体接続部２３の本体把持部５側には、使用者がハンドル体２を掃除機本体１に着脱させる際に操作する着脱操作部１７と、使用者がハンドル体２を回動させる際に操作する回動操作部１８とが配置されている。
【００５８】
さらに、ハンドル体２の掃除機本体１と反対側の端部には、使用者が電気掃除機１００をスティック型の電気掃除機として使用する際に保持するハンドル体把持部７が設けられており、このハンドル体把持部７の近傍には、使用者が電気掃除機１００をスティック型の電気掃除機として使用した際に、駆動スイッチ１ｂを操作する操作部１１が設けられている。ハンドル体２には、操作部１１の操作に連動して動作する第１のロッド１３が内蔵されている。また、ハンドル体接続部２３には、第１のロッド１３の動作に連動して動作し、駆動スイッチ１ｂを機械的に操作する第２のロッド１４が内蔵されている。
【００５９】
以上のように構成された電気掃除機１００について、以下、その動作、作用を説明する。
【００６０】
使用者が電気掃除機１００をハンディ型の電気掃除機として使用する場合、掃除機本体１からハンドル体２を取り外し、電源コード（図示せず）を商用電源２２に接続した状態で、使用者が掃除機本体１に設けられた本体把持部５を保持し、電源スイッチ６を前方（集塵部４側）へスライドさせると、電動送風機１ａが駆動され、吸引風が発生する。電動送風機１ａによって吸引風が発生された状態で、掃除機本体１を被清掃面上で移動させると、吸込具３の下面に設けられた吸込口（図示せず）から被清掃面上の塵埃が吸引され、集塵部４で捕集される。また、電気掃除機１００の運転を停止させる場合には、電源スイ
ッチ６を後方（集塵部４の反対側）へと摺動させることで、電動送風機１ａの運転を停止させ、電気掃除機１００の運転を停止させることができる。
【００６１】
次に、使用者が電気掃除機１００をスティック型の電気掃除機として使用する場合、ハンドル体２を掃除機本体１に取り付けた状態で電気掃除機１００を使用する。
【００６２】
図６に示すように、電気掃除機１００をスティック型の電気掃除機として使用する場合、使用者は、掃除機本体１のハンドル体接続部２３とハンドル体２の掃除機本体接続部２４とを嵌合させて、ハンドル体２を掃除機本体１に取り付ける。
【００６３】
ハンドル体２が掃除機本体１に取り付けられ、ハンドル体２が使用状態とされている状態で、使用者が操作部１１を下方（接続部９側）へと摺動させ、操作部１１をオフ状態からオン状態にすると、操作部１１の動作に連動してハンドル体２の内部に設けられた第１のロッド１３が下方へと摺動し、第１のロッド１３の動作に連動して掃除機本体接続部２４の内部に設けられた第２のロッド１４が下方（掃除機本体１側）へと摺動する。そして、第２のロッド１４の動作に連動して掃除機本体１内に設けられたスイッチレバー２１がバネ（図示せず）の付勢力に反して下方（掃除機本体１側）へと押込まれ、駆動スイッチ１ｂがスイッチレバー２１によって機械的にオフ状態からオン状態にされ、電動送風機１ａが駆動される。この状態で、使用者がハンドル体把持部７を保持し電気掃除機１００を被清掃面上で移動させると、電動送風機１ａで発生された吸引風によって、吸込具３の下面に設けられた吸込口（図示せず）から被清掃面上の塵埃が吸引され、集塵部４で捕集される。このとき、操作部１１に設けられた第１の係止部１６と保持部８に設けられた第１の被係止部１５とが係合することで、操作部１１がオン状態で保持される。
【００６４】
次に、使用者が電気掃除機１００の運転を停止させ、電気掃除機１００を収納する場合、使用者は、操作部１１を上方（ハンドル体把持部７側）へと摺動させ、駆動スイッチ１ｂをオン状態からオフ状態にし、電動送風機（図示せず）を停止させる。
【００６５】
使用者によって操作部１１が上方へと摺動され、第１の被係止部１５と第１の係止部１６との係合が解除されると、操作部１１の動作に連動して第１のロッド１３が上方へと摺動する。第１のロッド１３が上方へと摺動されると、スイッチレバー２１及び第２のロッド１４がバネ（図示せず）の付勢力により上方へと摺動されるとともに、駆動スイッチ１ｂがオン状態からオフ状態へと機械的に操作され、電動送風機１ａが停止される。このとき、スイッチレバー２１は、バネ（図示せず）の付勢力によって駆動スイッチ１ｂをオフ状態で維持させる位置に保持される。
【００６６】
使用者が掃除機本体１にハンドル体２を取り付けた状態で電気掃除機１００を収納する場合、使用者は、ハンドル体接続部２３に設けられた回動操作部１８を下方へと摺動させるとともに、ハンドル体２を掃除機本体１の後方に回動させ、ハンドル体２を使用状態から収納状態へと回動させて、電気掃除機１００を収納する。
【００６７】
また、使用者が掃除機本体１からハンドル体２を取り外した状態で電気掃除機１００を収納する場合、使用者は、ハンドル体接続部２３に設けられた着脱操作部１７を上方へと摺動させ、ハンドル体接続部２３と掃除機本体接続部２４との嵌合を解除するとともに、掃除機本体１からハンドル体２を取り外して、電気掃除機１００を収納する。
【００６８】
以上のように、本実施の形態においては、掃除機本体１にハンドル体２が取り付けられた状態で電気掃除機１００が収納された場合であっても、回動操作部１８を操作することでハンドル体２を掃除機本体１に対して折りたたんだ状態で電気掃除機１００を収納することができるため、電気掃除機１００をコンパクトに収納することができ、電気掃除機１
００の使い勝手を向上させることができる。
【００６９】
また、本実施の形態においては、着脱操作部１７を操作するだけで掃除機本体１にハンドル体２を着脱することができ、ハンディ型の電気掃除機１００及びスティック型の電気掃除機１００の両方で使用することができるため、簡単な操作でハンディ型の電気掃除機１００及びスティック型の電気掃除機１００の両方で使用することができ、電気掃除機１００の使い勝手を向上させることができる。
【００７０】
さらに、本実施の形態においては、使用者が操作部１１を操作することで、第１のロッド１３、第２のロッド１４、及び、スイッチレバー２１によって駆動スイッチ１ｂが機械的に操作されるように構成しているため、ハンドル体２内に電気的な接続が必要なく、安価な電気掃除機１００を提供することができる。
【００７１】
また、本実施の形態においては、使用者が操作部１１を操作することで、第１のロッド１３、第２のロッド１４、及び、スイッチレバー２１によって駆動スイッチ１ｂが機械的に操作されるように構成しているため、掃除機本体１とハンドル体２との間に電気的な接続が必要なく、操作部１１の動作に連動させて駆動スイッチ１ｂを確実に動作させることができる。
【００７２】
さらに、本実施の形態においては、スイッチレバー２１をバネ（図示せず）によって上方に付勢し、第１の被係止部１５と第１の係止部１６との係合を解除するだけで、駆動スイッチ１ｂをオフ状態にすることができるように構成しているため、簡単な操作で確実に電動送風機１ａの運転を停止させることができ、電気掃除機１００の使い勝手を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【００７３】
本発明の電気掃除機は、掃除機本体にハンドル体を取り付けた状態で収納する場合であってもコンパクトに収納することができるとともに、簡単な操作でハンディ型の電気掃除機及びスティック型の電気掃除機の両方で使用することができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることが可能となるので、家庭、業務用の電気掃除機の分野・用途に好適に適用することができる。
【符号の説明】
【００７４】
１ 掃除機本体
１ａ 電動送風機
１ｂ 駆動スイッチ
２ ハンドル体
３ 吸込具
４ 集塵部
５ 本体把持部
６ 電源スイッチ
７ ハンドル体把持部
８ 保持部
９ 接続部
１０ 回動軸
１１ 操作部
１１ａ 嵌合凹部
１２ ロッド体
１３ 第１のロッド
１４ 第２のロッド
１５ 第１の被係止部
１６ 第１の係止部
１７ 着脱操作部
１８ 回動操作部
１９ 第２の被係止部
２０ 第２の係止部
２１ スイッチレバー
２２ 商用電源
２３ ハンドル体接続部
２４ 掃除機本体接続部
１００ 電気掃除機
【技術分野】
【０００１】
本発明は、電気掃除機に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来の電気掃除機においては、掃除機本体と、掃除機本体の後部に着脱自在に接続されるハンドル体とを備え、階段などの比較的高くなっている場所を掃除する場合は、掃除機本体からハンドル体を取り外して使用するとともに、床等を掃除する場合は、掃除機本体にハンドル体を取り付けて使用する構成が提案されている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
すなわち、図７に示すように、従来の電気掃除機（図示せず）は、吸引風を発生させる電動送風機１０１を内蔵する掃除機本体１０２と、掃除機本体１０２の後部に着脱自在に接続されるハンドル体１０３と、から構成されている。掃除機本体１０２には、階段などの比較的高くなっている場所を掃除する際に使用者が保持する第１の把持部１０４が設けられており、この第１の把持部１０４の近傍には電動送風機１０１を駆動する第１のスイッチ（図示せず）が配置されている。また、掃除機本体１０２の後部には、電動送風機１０１を駆動する第２のスイッチ１０５が内蔵されている。ハンドル体１０３の先端には、床等を掃除する際に使用者が保持する第２の把持部１０６が設けられており、この第２の把持部１０６には、第２のスイッチ１０５を操作する操作部１０７が設けられている。また、ハンドル体１０３には、操作部１０７の動作に従動してハンドル体１０３の軸方向に摺動し、掃除機本体１０２の後部に内蔵された第２のスイッチ１０５を機械的に開閉操作する操作棒１０８が内蔵されている。
【０００４】
そして、従来の電気掃除機（図示せず）においては、階段などの比較的高くなっている場所を掃除する場合は、掃除機本体１０２からハンドル体１０３を取り外した状態で、使用者が第１のスイッチ（図示せず）を操作することで電動送風機１０１が駆動されるように構成されている。また、床等を掃除する場合は、掃除機本体１０２にハンドル体１０３を取り付けた状態で、使用者が操作部１０７を操作することで、操作棒１０８が操作部１０７の動作に従動してハンドル体１０３の軸方向に摺動するとともに、操作棒１０８が第２のスイッチ１０５を押圧し、電動送風機１０１が駆動されるように構成されている。
【０００５】
また、従来の電気掃除機においては、電動送風機と、電動送風機を駆動させる駆動スイッチとを内蔵する掃除機本体と、使用時には掃除機本体に対して突設され、収納時には掃除機本体に対して折り曲げ可能なハンドル体とを備え、ハンドル体には、電気掃除機の使用時にのみ駆動スイッチを機械的にオンオフ操作可能な操作棒が設けられている構成が提案されている（例えば、特許文献２参照）。
【０００６】
すなわち、図８に示すように、従来の電気掃除機（図示せず）は、吸引風を発生させる電動送風機（図示せず）を内蔵する掃除機本体２０１と、掃除機本体２０１の上部から上方に向けて突設された取付突部２０２と、取付突部２０２に配置されており、電動送風機（図示せず）の駆動をオンオフさせる駆動スイッチ２０３と、取付突部２０２に回動自在に取り付けられたハンドル体２０４とから構成されており、ハンドル体２０４の掃除機本体２０１と反対側の端部には、使用時に使用者が保持する把持部２０５が設けられている。また、ハンドル体２０４の把持部２０５より基端側であるハンドル体２０４の前側には、ハンドル体２０４の長手方向に沿って摺動可能な操作部２０６が設けられている。さらに、ハンドル体２０４の内部には、操作部２０６の操作に連動してハンドル体２０４の長手方向に沿って摺動可能な摺動体２０７が設けられている。
【０００７】
そして、従来の電気掃除機（図示せず）においては、ハンドル体２０４を掃除機本体２０１に対して回動させ、ハンドル体２０４を掃除機本体２０１の上方に向けて突出させた状態で、ハンドル体２０４の操作部２０６を下方へと摺動させることで、操作部２０６の摺動に連動して摺動体２０７が下方へと摺動し、摺動体２０７の先端が駆動スイッチ２０３を押して電動送風機（図示せず）が駆動されるとともに、ハンドル体２０４の操作部２０６を再度下方へと摺動させることで、操作部２０６の摺動に連動して摺動体２０７が下方へと摺動し、摺動体２０７の先端が駆動スイッチ２０３を押して電動送風機（図示せず）が停止されるように構成されている。また、電気掃除機（図示せず）を収納する場合は、掃除機本体２０１に対してハンドル体２０４を回動させて折り曲げ、ハンドル体２０４を掃除機本体２０１の側面に近接させて収容するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００８】
【特許文献１】特開２０００−１５７４６８号公報
【特許文献２】特開２００３−１３５３４６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００９】
しかしながら、上記特許文献１及び特許文献２に記載の従来の電気掃除機においては、電気掃除機の使い勝手を向上させるという観点からは未だ改善の余地があった。
【００１０】
すなわち、上記特許文献１に記載の従来の電気掃除機においては、掃除機本体にハンドル体を取り付けた状態で電気掃除機を収納した場合、掃除機本体に対してハンドル体を折り曲げて収納することができないため、電気掃除機の高さが高くなってしまい、電気掃除機を収納しにくい場合があった。また、掃除機本体からハンドル体を取り外して電気掃除機を収納する場合、電気掃除機を収納するために掃除機本体からハンドル体を取り外す必要があり、電気掃除機を収納するための操作手順が多くなってしまい、電気掃除機の収納に手間がかかる場合があった。
【００１１】
また、上記特許文献２に記載の従来の電気掃除機においては、掃除機本体にハンドル体が取り付けられているため、掃除機本体の重量が重くなってしまい、ハンディ型の電気掃除機として使用することができない場合があった。
【００１２】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みてなされたものであり、掃除機本体にハンドル体を取り付けた状態で収納する場合であってもコンパクトに収納することができるとともに、簡単な操作でハンディ型の電気掃除機及びスティック型の電気掃除機の両方で使用することができ、使い勝手のよい電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１３】
上記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、吸引風を発生させる電動送風機と、電動送風機を駆動する駆動スイッチと、を内蔵する掃除機本体と、掃除機本体に着脱自在に接続されるとともに、掃除機本体に回動自在に接続されるハンドル体と、を有する電気掃除機を提供する。
【００１４】
これにより、掃除機本体にハンドル体を取り付けた状態で収納する場合であっても、ハンドル体を折りたたんで収納することができるため、電気掃除機をコンパクトに収納することができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることができる。また、掃除機本体にハンドル体を着脱するだけで、ハンディ型の電気掃除機及びスティック型の電気掃除機の両方で使用することができるため、簡単な操作でハンディ型の電気掃除機及びスティック型の電気掃除機の両方で使用することができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることができ
る。
【発明の効果】
【００１５】
本発明の電気掃除機によれば、掃除機本体にハンドル体を取り付けた状態で収納する場合であってもコンパクトに収納することができるとともに、簡単な操作でハンディ型の電気掃除機及びスティック型の電気掃除機の両方で使用することができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【００１６】
【図１】本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体に取り付けた状態を示す全体斜視図
【図２】（ａ）本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体から取り外した状態を示す全体側面図、（ｂ）本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体に取り付けた状態を示す全体側面図、（ｃ）本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体に対して折りたたんだ状態を示す全体側面図
【図３】本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体に取り付けた状態を示す全体斜視図
【図４】（ａ）本発明の電気掃除機の実施の形態１における操作部のオフ状態を示す要部断面図、（ｂ）本発明の電気掃除機の実施の形態１における操作部のオン状態を示す要部断面図
【図５】本発明の電気掃除機の実施の形態１の簡易回路構成図
【図６】本発明の電気掃除機の実施の形態２におけるハンドル体を取り外した状態を示す全体側面図
【図７】従来の電気掃除機を示す要部断面図
【図８】従来の電気掃除機を示す要部斜視図
【発明を実施するための形態】
【００１７】
第１の発明は、吸引風を発生させる電動送風機と、電動送風機を駆動する駆動スイッチと、を内蔵する掃除機本体と、掃除機本体に着脱自在に接続されるとともに、掃除機本体に回動自在に接続されるハンドル体と、を有する電気掃除機としたものである。
【００１８】
これにより、掃除機本体にハンドル体を取り付けた状態で収納する場合であっても、ハンドル体を折りたたんで収納することができるため、電気掃除機をコンパクトに収納することができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることができる。また、掃除機本体にハンドル体を着脱するだけで、ハンディ型の電気掃除機及びスティック型の電気掃除機の両方で使用することができるため、簡単な操作でハンディ型の電気掃除機及びスティック型の電気掃除機の両方で使用することができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることができる。
【００１９】
第２の発明は、特に第１の発明において、ハンドル体は、掃除機本体に接続される接続部と、接続部と回動自在に接続される保持部と、から構成されているものである。
【００２０】
これにより、掃除機本体にハンドル体を取り付けた状態で収納する際に、掃除機本体に対してハンドル体を回動させて折りたたんで収納することができ、電気掃除機をコンパクトに収納することができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることができる。また、掃除機本体の高さをハンドル体の長さよりも十分に短くすることができるため、掃除機本体からハンドル体を取り外し、電気掃除機をハンディ型の電気掃除機として使用する際に、電気掃除機の大きさを小さくすることができるとともに、電気掃除機の重量を軽量化することができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることができる。
【００２１】
第３の発明は、特に、第１及び第２の発明において、ハンドル体には、駆動スイッチを操作する操作部と、操作部の動作に連動して動作するとともに、駆動スイッチを機械的に操作するロッド体と、が設けられているものである。
【００２２】
これにより、掃除機本体にハンドル体を取り付け、電気掃除機をスティック型の電気掃除機として使用する際に、使用者がハンドル体を保持したまま電気掃除機の運転を切り替えることができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることができる。また、ハンドル体は操作部の動作に連動して動作するとともに、駆動スイッチを機械的に操作するため、ハンドル体と掃除機本体とが電気的に接続されている構成に比べ、駆動スイッチを確実に操作することができる。
【００２３】
以下、図面を参照しながら本発明の電気掃除機の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号付し、重複する説明は省略する。
【００２４】
（実施の形態１）
本発明の電気掃除機の実施の形態１について、図１〜図５を用いて説明する。
【００２５】
図１は、本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体に取り付けた状態を示す全体斜視図である。また、図２（ａ）は、本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体から取り外した状態を示す全体側面図、図２（ｂ）は、本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体に取り付けた状態を示す全体側面図、図２（ｃ）は、本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体に対して折りたたんだ状態を示す全体側面図である。さらに、図３は、本発明の電気掃除機の実施の形態１におけるハンドル体を掃除機本体に取り付けた状態を示す全体斜視図である。また、図４（ａ）は、本発明の電気掃除機の実施の形態１における操作部のオフ状態を示す要部断面図、図４（ｂ）は、本発明の電気掃除機の実施の形態１における操作部のオン状態を示す要部断面図である。また、図５は、本発明の電気掃除機の実施の形態１の簡易回路構成図である。
【００２６】
図１〜図３に示すように、電気掃除機１００は、吸引風を発生させる電動送風機１ａ（図５参照）と、電動送風機１ａを駆動する駆動スイッチ１ｂ（図３参照）とを内蔵する掃除機本体１と、掃除機本体１に着脱自在に接続されるとともに、かつ、掃除機本体１に対して回動自在に接続されるハンドル体２と、掃除機本体１に着脱自在に接続されるとともに、被清掃面の塵埃を吸引する吸込具３と、から構成されている。また、掃除機本体１の電動送風機１ａの上流側には、電動送風機１ａによって発生された吸引風によって吸引された塵埃を捕集する集塵部４が設けられている。
【００２７】
掃除機本体１には、使用者が掃除機本体１からハンドル体２を取り外して、電気掃除機１００をハンディ型の電気掃除機として使用する場合に、使用者が保持する本体把持部５が形成されている。また、本体把持部５には、電気掃除機１００をハンディ型の電気掃除機として使用した際に、電動送風機１ａを駆動させる電源スイッチ６が設けられている。
【００２８】
ハンドル体２は、使用者が掃除機本体１にハンドル体２を取り付けて、電気掃除機１００をスティック型の電気掃除機として使用する場合に、使用者が保持するハンドル体把持部７を有する保持部８と、掃除機本体１に着脱自在に接続される接続部９と、から構成されており、保持部８と接続部９とは、回動軸１０で回動自在に接続されるとともに、回動軸１０で折り曲げ可能な構成とされている。また、保持部８のハンドル体把持部７の近傍には、使用者が電気掃除機１００をスティック型の電気掃除機として使用した際に、駆動
スイッチ１ｂを操作する操作部１１が設けられている。
【００２９】
図３及び図４に示すように、ハンドル体２には、操作部１１の操作に連動して動作するとともに、駆動スイッチ１ｂを機械的に操作するロッド体１２が内蔵されている。ロッド体１２は、保持部８に内蔵されており、操作部１１の動作に連動して動作する第１のロッド１３と、接続部９に内蔵されており、第１のロッド１３の動作に連動して動作し、駆動スイッチ１ｂを機械的に操作する第２のロッド１４とから構成されている。
【００３０】
第１のロッド１３及び第２のロッド１４は、保持部８が接続部９に対して伸ばされた状態（図３及び図４に示す状態）のときに、第１のロッド１３の第２のロッド１４側の端部と第２のロッド１４の第１のロッド１３側の端部とが当接するとともに、保持部８が接続部９に対して折りたたまれた状態（図２（ｃ）に示す状態）のときに、第１のロッド１３の第２のロッド１４側の端部と第２のロッド１４の第１のロッド１３側の端部とが離間するように構成されている。また、第１のロッド１３は、第１のロッド１３の動作状態に関わらず、第１のロッド１３の第２のロッド１４側の先端が保持部８の接続部９側の端部から突出しないように構成されている。さらに、第１のロッド１３は、第１のロッド１３のハンドル体把持部７側の端部が操作部１１に設けられた嵌合凹部１１ａと嵌合することで、操作部１１の動作に連動して動作するように構成されている。
【００３１】
図４に示すように、操作部１１の接続部９側の端部には、操作部１１がオン状態（図４（ｂ）に示す状態）にされた際に、保持部８の内部に設けられた第１の被係止部１５と嵌合する第１の係止部１６が設けられており、操作部１１がオン状態にされた際に、第１の被係止部１５と第１の係止部１６とが係合することで、操作部１１がオン状態で保持されるように構成されている。
【００３２】
また、接続部９の本体把持部５側には、使用者がハンドル体２を掃除機本体１に着脱させる際に操作する着脱操作部１７と、使用者が保持部８を回動させる際に操作する回動操作部１８とが配置されている。着脱操作部１７の掃除機本体１側の端部には、掃除機本体１にハンドル体２が取り付けられた際に、掃除機本体１の後部に設けられた第２の被係止部１９と嵌合する第２の係止部２０が設けられており、掃除機本体１にハンドル体２が取り付けられた際に、第２の被係止部１９と第２の係止部２０とが嵌合することで、ハンドル体２が掃除機本体１に保持固定されるように構成されている。
【００３３】
図３及び図４に示すように、掃除機本体１の後部には、第２のロッド１４の動作に連動して動作するとともに、駆動スイッチ１ｂを機械的にオン状態及びオフ状態へと操作するスイッチレバー２１が内蔵されている。このスイッチレバー２１は、バネ（図示せず）によって接続部９側へ付勢されている。
【００３４】
図５に示すように、電動送風機１ａは、掃除機本体１に内蔵された電源コード（図示せず）、駆動スイッチ１ｂ、及び、電源スイッチ６に電気的に接続されており、駆動スイッチ１ｂ及び電源スイッチ６を切り替えることで、電動送風機１ａの運転を切り替えることができる。また、駆動スイッチ１ｂ及び電源スイッチ６は、電動送風機１ａに並列に接続されている。さらに、電動送風機１ａには、電源コード（図示せず）によって導かれた商用電源２２が供給されている。
【００３５】
以上のように構成された電気掃除機１００について、以下、その動作、作用を説明する。
【００３６】
使用者が電気掃除機１００をハンディ型の電気掃除機として使用する場合、使用者は、掃除機本体１からハンドル体２を取り外した状態で電気掃除機１００を使用する。
【００３７】
図２（ａ）及び図５に示すように、掃除機本体１からハンドル体２を取り外した状態で、使用者が電源コード（図示せず）を商用電源２２に接続するとともに、掃除機本体１に設けられた本体把持部５を保持し、電源スイッチ６を前方（集塵部４側）へスライドさせると、電動送風機１ａが駆動され、吸引風が発生する。電動送風機１ａによって吸引風が発生された状態で、掃除機本体１を被清掃面上で移動させると、吸込具３の下面に設けられた吸込口（図示せず）から被清掃面上の塵埃が吸引され、集塵部４で捕集される。また、電気掃除機１００の運転を停止させる場合には、電源スイッチ６を後方（集塵部４の反対側）へと摺動させることで、電動送風機１ａの運転を停止させ、電気掃除機１００の運転を停止させることができる。
【００３８】
次に、使用者が電気掃除機１００をスティック型の電気掃除機として使用する場合、使用者は、掃除機本体１にハンドル体２を取り付けた状態で電気掃除機１００を使用する。
【００３９】
図３に示すように、使用者によりハンドル体２が掃除機本体１に取り付けられると、接続部９に配置された着脱操作部１７の第２の係止部２０が掃除機本体１の後部に設けられた第２の被係止部１９と嵌合し、ハンドル体２が掃除機本体１に保持固定される。このとき、図２（ｂ）及び（ｃ）に示すように、ハンドル体２が収納状態（図２（ｃ）に示す状態）でハンドル体２を掃除機本体１に取り付けた場合、使用者は、回動操作部１８を下方（掃除機本体１側）へと摺動させて保持部８を回動させ、ハンドル体２を収納状態から使用状態（図２（ｂ）に示す状態）へと回動させる。
【００４０】
図２（ｂ）、図３、及び、図４に示すように、ハンドル体２が掃除機本体１に取り付けられ、保持部８が使用状態とされている状態で、使用者が操作部１１を下方（接続部９側）へと摺動させ、操作部１１をオフ状態（図４（ａ）に示す状態）からオン状態（図４（ｂ）に示す状態）にすると、操作部１１の動作に連動して第１のロッド１３が下方へと摺動するとともに、第１のロッド１３の動作に連動して第２のロッド１４が下方（掃除機本体１側）へと摺動する。このとき、操作部１１に設けられた第１の係止部１６と保持部８に設けられた第１の被係止部１５とが係合することで、操作部１１がオン状態で保持される。
【００４１】
図４（ｂ）及び図５に示すように、操作部１１及び第１のロッド１３の動作に連動して第２のロッド１４が下方へ摺動されると、スイッチレバー２１がバネ（図示せず）の付勢力に反して第２のロッド１４によって下方（掃除機本体１側）へと押込まれ、駆動スイッチ１ｂがスイッチレバー２１によって機械的にオフ状態からオン状態にされ、電動送風機１ａが駆動される。この状態で、使用者がハンドル体把持部７を保持し電気掃除機１００を被清掃面上で移動させると、電動送風機１ａで発生された吸引風によって、吸込具３の下面に設けられた吸込口（図示せず）から被清掃面上の塵埃が吸引され、集塵部４で捕集される。
【００４２】
次に、使用者が電気掃除機１００の運転を停止させ、電気掃除機１００を収納する場合、使用者は、操作部１１を上方（ハンドル体把持部７側）へと摺動させ、駆動スイッチ１ｂをオン状態からオフ状態にし、電動送風機１ａを停止させる。
【００４３】
図３〜図６に示すように、使用者によって操作部１１が上方へと摺動され、第１の被係止部１５と第１の係止部１６との係合が解除されると、操作部１１の動作に連動して第１のロッド１３が上方へと摺動する。第１のロッド１３が上方へと摺動されると、スイッチレバー２１及び第２のロッド１４がバネ（図示せず）の付勢力により上方へと摺動されるとともに、駆動スイッチ１ｂがオン状態からオフ状態へと機械的に操作され、電動送風機１ａが停止される。このとき、スイッチレバー２１は、バネ（図示せず）の付勢力によっ
て駆動スイッチ１ｂをオフ状態で維持させる位置に保持される。
【００４４】
使用者が掃除機本体１にハンドル体２を取り付けた状態で電気掃除機１００を収納する場合、使用者は、接続部９に設けられた回動操作部１８を下方へと摺動させるとともに、保持部８を回動させ、ハンドル体２を使用状態から収納状態へと回動させて、電気掃除機１００を収納する。ここで、本実施の形態において、ハンドル体２の保持部８の長さは、電気掃除機１００を収納状態（図２（ｃ）に示す状態）とした際に、ハンドル体２の保持部８のハンドル体把持部７側の端部が被清掃面の当接しない長さに形成している。これにより、ハンドル体２の保持部８を回動させて、ハンドル体２を折りたたんだ際に、ハンドル体２の保持部８のハンドル体把持部７側の端部が被清掃面に当接し、ハンドル体２の保持部８のハンドル体把持部７側の端部によって被清掃面が傷つくことを防止することができる。
【００４５】
また、使用者が掃除機本体１からハンドル体２を取り外した状態で電気掃除機１００を収納する場合、使用者は、接続部９に設けられた着脱操作部１７を上方へと摺動させ、第２の被係止部１９と第２の係止部２０との嵌合を解除するとともに、掃除機本体１からハンドル体２を取り外して、電気掃除機１００を収納する。
【００４６】
以上のように、本実施の形態においては、掃除機本体１にハンドル体２が取り付けられた状態で電気掃除機１００が収納された場合であっても、回動操作部１８を操作することでハンドル体２を掃除機本体１に対して折りたたんだ状態で電気掃除機１００を収納することができるため、電気掃除機１００をコンパクトに収納することができ、電気掃除機１００の使い勝手を向上させることができる。
【００４７】
また、本実施の形態においては、着脱操作部１７を操作するだけで掃除機本体１にハンドル体２を着脱することができ、ハンディ型の電気掃除機１００及びスティック型の電気掃除機１００の両方で使用することができるため、簡単な操作でハンディ型の電気掃除機１００及びスティック型の電気掃除機１００の両方で使用することができ、電気掃除機１００の使い勝手を向上させることができる。
【００４８】
さらに、本実施の形態においては、第１のロッド１３の第２のロッド１４側の先端が保持部８の接続部９側の端部から突出しないように構成しているため、操作部１１の状態及び第１のロッド１３の状態に関わらず、ハンドル体２を折りたたむことができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることができる。
【００４９】
また、本実施の形態においては、使用者が操作部１１を操作することで、第１のロッド１３、第２のロッド１４、及び、スイッチレバー２１によって駆動スイッチ１ｂが機械的に操作されるように構成しているため、ハンドル体２内に電気的な接続が必要なく、安価な電気掃除機１００を提供することができる。
【００５０】
さらに、本実施の形態においては、使用者が操作部１１を操作することで、第１のロッド１３、第２のロッド１４、及び、スイッチレバー２１によって駆動スイッチ１ｂが機械的に操作されるように構成しているため、掃除機本体１とハンドル体２との間に電気的な接続が必要なく、操作部１１の動作に連動させて駆動スイッチ１ｂを確実に動作させることができる。
【００５１】
また、本実施の形態においては、スイッチレバー２１をバネ（図示せず）によって上方に付勢し、第１の被係止部１５と第１の係止部１６との係合を解除するだけで、駆動スイッチ１ｂをオフ状態にすることができるように構成しているため、簡単な操作で確実に電動送風機１ａの運転を停止させることができ、電気掃除機１００の使い勝手を向上させる
ことができる。
【００５２】
（実施の形態２）
本発明の電気掃除機の実施の形態２について、図６を用いて説明する。なお、上述した実施の形態１と同一部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【００５３】
図６は、本発明の電気掃除機の実施の形態２におけるハンドル体を取り外した状態を示す全体側面図である。
【００５４】
図６に示すように、本実施の形態においては、上述した実施の形態１におけるハンドル体２の接続部９を掃除機本体１と一体に構成するとともに、ハンドル体２を上述した実施の形態１におけるハンドル体２の保持部８のみで構成し、保持部８と接続部９とを着脱自在に接続できるように構成している。
【００５５】
すなわち、図６に示すように、電気掃除機１００は、電動送風機１ａ（図５参照）と、電動送風機１ａを駆動する駆動スイッチ１ｂとを内蔵する掃除機本体１と、掃除機本体１に着脱自在に接続されるとともに、掃除機本体１に回動自在に接続されるハンドル体２と、掃除機本体１に着脱自在に接続されるとともに、被清掃面の塵埃を吸引する吸込具３と、から構成されている。
【００５６】
掃除機本体１の後部には、ハンドル体２が着脱自在に接続されるとともに、ハンドル体２が掃除機本体１に回動自在に接続されるハンドル体接続部２３が掃除機本体１と一体に設けられている。また、ハンドル体２の掃除機本体１側の端部には、ハンドル体接続部２３に接続される掃除機本体接続部２４が設けられている。そして、ハンドル体２は、掃除機本体１のハンドル体接続部２３にハンドル体２の掃除機本体接続部２４を嵌合させることで、掃除機本体１に着脱自在に接続されるとともに、掃除機本体１に回動自在に接続されるように構成されている。
【００５７】
また、ハンドル体接続部２３の本体把持部５側には、使用者がハンドル体２を掃除機本体１に着脱させる際に操作する着脱操作部１７と、使用者がハンドル体２を回動させる際に操作する回動操作部１８とが配置されている。
【００５８】
さらに、ハンドル体２の掃除機本体１と反対側の端部には、使用者が電気掃除機１００をスティック型の電気掃除機として使用する際に保持するハンドル体把持部７が設けられており、このハンドル体把持部７の近傍には、使用者が電気掃除機１００をスティック型の電気掃除機として使用した際に、駆動スイッチ１ｂを操作する操作部１１が設けられている。ハンドル体２には、操作部１１の操作に連動して動作する第１のロッド１３が内蔵されている。また、ハンドル体接続部２３には、第１のロッド１３の動作に連動して動作し、駆動スイッチ１ｂを機械的に操作する第２のロッド１４が内蔵されている。
【００５９】
以上のように構成された電気掃除機１００について、以下、その動作、作用を説明する。
【００６０】
使用者が電気掃除機１００をハンディ型の電気掃除機として使用する場合、掃除機本体１からハンドル体２を取り外し、電源コード（図示せず）を商用電源２２に接続した状態で、使用者が掃除機本体１に設けられた本体把持部５を保持し、電源スイッチ６を前方（集塵部４側）へスライドさせると、電動送風機１ａが駆動され、吸引風が発生する。電動送風機１ａによって吸引風が発生された状態で、掃除機本体１を被清掃面上で移動させると、吸込具３の下面に設けられた吸込口（図示せず）から被清掃面上の塵埃が吸引され、集塵部４で捕集される。また、電気掃除機１００の運転を停止させる場合には、電源スイ
ッチ６を後方（集塵部４の反対側）へと摺動させることで、電動送風機１ａの運転を停止させ、電気掃除機１００の運転を停止させることができる。
【００６１】
次に、使用者が電気掃除機１００をスティック型の電気掃除機として使用する場合、ハンドル体２を掃除機本体１に取り付けた状態で電気掃除機１００を使用する。
【００６２】
図６に示すように、電気掃除機１００をスティック型の電気掃除機として使用する場合、使用者は、掃除機本体１のハンドル体接続部２３とハンドル体２の掃除機本体接続部２４とを嵌合させて、ハンドル体２を掃除機本体１に取り付ける。
【００６３】
ハンドル体２が掃除機本体１に取り付けられ、ハンドル体２が使用状態とされている状態で、使用者が操作部１１を下方（接続部９側）へと摺動させ、操作部１１をオフ状態からオン状態にすると、操作部１１の動作に連動してハンドル体２の内部に設けられた第１のロッド１３が下方へと摺動し、第１のロッド１３の動作に連動して掃除機本体接続部２４の内部に設けられた第２のロッド１４が下方（掃除機本体１側）へと摺動する。そして、第２のロッド１４の動作に連動して掃除機本体１内に設けられたスイッチレバー２１がバネ（図示せず）の付勢力に反して下方（掃除機本体１側）へと押込まれ、駆動スイッチ１ｂがスイッチレバー２１によって機械的にオフ状態からオン状態にされ、電動送風機１ａが駆動される。この状態で、使用者がハンドル体把持部７を保持し電気掃除機１００を被清掃面上で移動させると、電動送風機１ａで発生された吸引風によって、吸込具３の下面に設けられた吸込口（図示せず）から被清掃面上の塵埃が吸引され、集塵部４で捕集される。このとき、操作部１１に設けられた第１の係止部１６と保持部８に設けられた第１の被係止部１５とが係合することで、操作部１１がオン状態で保持される。
【００６４】
次に、使用者が電気掃除機１００の運転を停止させ、電気掃除機１００を収納する場合、使用者は、操作部１１を上方（ハンドル体把持部７側）へと摺動させ、駆動スイッチ１ｂをオン状態からオフ状態にし、電動送風機（図示せず）を停止させる。
【００６５】
使用者によって操作部１１が上方へと摺動され、第１の被係止部１５と第１の係止部１６との係合が解除されると、操作部１１の動作に連動して第１のロッド１３が上方へと摺動する。第１のロッド１３が上方へと摺動されると、スイッチレバー２１及び第２のロッド１４がバネ（図示せず）の付勢力により上方へと摺動されるとともに、駆動スイッチ１ｂがオン状態からオフ状態へと機械的に操作され、電動送風機１ａが停止される。このとき、スイッチレバー２１は、バネ（図示せず）の付勢力によって駆動スイッチ１ｂをオフ状態で維持させる位置に保持される。
【００６６】
使用者が掃除機本体１にハンドル体２を取り付けた状態で電気掃除機１００を収納する場合、使用者は、ハンドル体接続部２３に設けられた回動操作部１８を下方へと摺動させるとともに、ハンドル体２を掃除機本体１の後方に回動させ、ハンドル体２を使用状態から収納状態へと回動させて、電気掃除機１００を収納する。
【００６７】
また、使用者が掃除機本体１からハンドル体２を取り外した状態で電気掃除機１００を収納する場合、使用者は、ハンドル体接続部２３に設けられた着脱操作部１７を上方へと摺動させ、ハンドル体接続部２３と掃除機本体接続部２４との嵌合を解除するとともに、掃除機本体１からハンドル体２を取り外して、電気掃除機１００を収納する。
【００６８】
以上のように、本実施の形態においては、掃除機本体１にハンドル体２が取り付けられた状態で電気掃除機１００が収納された場合であっても、回動操作部１８を操作することでハンドル体２を掃除機本体１に対して折りたたんだ状態で電気掃除機１００を収納することができるため、電気掃除機１００をコンパクトに収納することができ、電気掃除機１
００の使い勝手を向上させることができる。
【００６９】
また、本実施の形態においては、着脱操作部１７を操作するだけで掃除機本体１にハンドル体２を着脱することができ、ハンディ型の電気掃除機１００及びスティック型の電気掃除機１００の両方で使用することができるため、簡単な操作でハンディ型の電気掃除機１００及びスティック型の電気掃除機１００の両方で使用することができ、電気掃除機１００の使い勝手を向上させることができる。
【００７０】
さらに、本実施の形態においては、使用者が操作部１１を操作することで、第１のロッド１３、第２のロッド１４、及び、スイッチレバー２１によって駆動スイッチ１ｂが機械的に操作されるように構成しているため、ハンドル体２内に電気的な接続が必要なく、安価な電気掃除機１００を提供することができる。
【００７１】
また、本実施の形態においては、使用者が操作部１１を操作することで、第１のロッド１３、第２のロッド１４、及び、スイッチレバー２１によって駆動スイッチ１ｂが機械的に操作されるように構成しているため、掃除機本体１とハンドル体２との間に電気的な接続が必要なく、操作部１１の動作に連動させて駆動スイッチ１ｂを確実に動作させることができる。
【００７２】
さらに、本実施の形態においては、スイッチレバー２１をバネ（図示せず）によって上方に付勢し、第１の被係止部１５と第１の係止部１６との係合を解除するだけで、駆動スイッチ１ｂをオフ状態にすることができるように構成しているため、簡単な操作で確実に電動送風機１ａの運転を停止させることができ、電気掃除機１００の使い勝手を向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【００７３】
本発明の電気掃除機は、掃除機本体にハンドル体を取り付けた状態で収納する場合であってもコンパクトに収納することができるとともに、簡単な操作でハンディ型の電気掃除機及びスティック型の電気掃除機の両方で使用することができ、電気掃除機の使い勝手を向上させることが可能となるので、家庭、業務用の電気掃除機の分野・用途に好適に適用することができる。
【符号の説明】
【００７４】
１ 掃除機本体
１ａ 電動送風機
１ｂ 駆動スイッチ
２ ハンドル体
３ 吸込具
４ 集塵部
５ 本体把持部
６ 電源スイッチ
７ ハンドル体把持部
８ 保持部
９ 接続部
１０ 回動軸
１１ 操作部
１１ａ 嵌合凹部
１２ ロッド体
１３ 第１のロッド
１４ 第２のロッド
１５ 第１の被係止部
１６ 第１の係止部
１７ 着脱操作部
１８ 回動操作部
１９ 第２の被係止部
２０ 第２の係止部
２１ スイッチレバー
２２ 商用電源
２３ ハンドル体接続部
２４ 掃除機本体接続部
１００ 電気掃除機
【特許請求の範囲】
【請求項１】
吸引風を発生させる電動送風機と、前記電動送風機を駆動する駆動スイッチと、を内蔵する掃除機本体と、前記掃除機本体に着脱自在に接続されるとともに、前記掃除機本体に回動自在に接続されるハンドル体と、を有する電気掃除機。
【請求項２】
前記ハンドル体は、前記掃除機本体に接続される接続部と、前記接続部と回動自在に接続される保持部と、から構成されている請求項１に記載の電気掃除機。
【請求項３】
前記ハンドル体には、前記駆動スイッチを操作する操作部と、前記操作部の動作に連動して動作するとともに、前記駆動スイッチを機械的に操作するロッド体と、が設けられている請求項１または２に記載の電気掃除機。
【請求項１】
吸引風を発生させる電動送風機と、前記電動送風機を駆動する駆動スイッチと、を内蔵する掃除機本体と、前記掃除機本体に着脱自在に接続されるとともに、前記掃除機本体に回動自在に接続されるハンドル体と、を有する電気掃除機。
【請求項２】
前記ハンドル体は、前記掃除機本体に接続される接続部と、前記接続部と回動自在に接続される保持部と、から構成されている請求項１に記載の電気掃除機。
【請求項３】
前記ハンドル体には、前記駆動スイッチを操作する操作部と、前記操作部の動作に連動して動作するとともに、前記駆動スイッチを機械的に操作するロッド体と、が設けられている請求項１または２に記載の電気掃除機。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２０１２−９０７６２（Ｐ２０１２−９０７６２Ａ）
【公開日】平成２４年５月１７日（２０１２．５．１７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−２４０４６４（Ｐ２０１０−２４０４６４）
【出願日】平成２２年１０月２７日（２０１０．１０．２７）
【出願人】（０００００５８２１）パナソニック株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年５月１７日（２０１２．５．１７）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年１０月２７日（２０１０．１０．２７）
【出願人】（０００００５８２１）パナソニック株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]