電気掃除機
【課題】大型化することなく、使い勝手と外観性を確保した電気掃除機の提供。
【解決手段】集塵ボックス３と、集塵ボックス３の上方を覆うカバー体５と、集塵ボックス３内を掃除するためのメンテナンスブラシ６と、集塵ボックス３の外側にメンテナンスブラシ６を収納するメンテナンスブラシ収納部９と、集塵ボックス３が掃除機本体１に未装着時にカバー体５が完全には閉まらないようにする操作体７とを備え、操作体７をメンテナンスブラシ収納部９に対向する位置に配設すると共に、操作体７をメンテナンスブラシ収納部９で操作可能とするもので、メンテナンスブラシ収納部９以外に余分な突起物を形成して操作体７を操作する必要が無いので、集塵ボックス３を極力凹凸なく大きくすることが可能となり、集塵ボックス３の集塵容積と吸込気流の旋回性を確保しながら、使い勝手、外観性を向上させることが出来る。
【解決手段】集塵ボックス３と、集塵ボックス３の上方を覆うカバー体５と、集塵ボックス３内を掃除するためのメンテナンスブラシ６と、集塵ボックス３の外側にメンテナンスブラシ６を収納するメンテナンスブラシ収納部９と、集塵ボックス３が掃除機本体１に未装着時にカバー体５が完全には閉まらないようにする操作体７とを備え、操作体７をメンテナンスブラシ収納部９に対向する位置に配設すると共に、操作体７をメンテナンスブラシ収納部９で操作可能とするもので、メンテナンスブラシ収納部９以外に余分な突起物を形成して操作体７を操作する必要が無いので、集塵ボックス３を極力凹凸なく大きくすることが可能となり、集塵ボックス３の集塵容積と吸込気流の旋回性を確保しながら、使い勝手、外観性を向上させることが出来る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、電気掃除機に関するもので、特に、電気掃除機の集塵ボックスの未装着防止手段に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の電気掃除機の集塵体は、集塵袋を採用しているものが主流であった。しかしながら、このような構成の集塵体は、塵埃が一杯になる度、新しい集塵体に交換する必要があり、購入費用が発生するという課題があった。
【０００３】
このような背景から、近年、集塵袋の購入費用を抑えたいというニーズから、集塵体として集塵ボックスを採用したものが多く出回るようになった。このように、集塵体には、集塵袋を採用するものと、集塵ボックスを採用するものが出回っているが、集塵袋を採用する場合には、気密性を保つために、また、集塵ボックスを採用する場合には外観性向上の観点から、それぞれ集塵体の上方を覆うカバー体が設けられており、そのカバー体は、集塵体が未装着時には完全には閉まらず、その状態で掃除され塵埃が直接的に電動送風機に吸引され不具合が出ないよう、通常、未装着防止手段が配設されており、その配設位置は、集塵体に集塵袋を採用する場合には、集塵袋の口芯で未装着防止手段の操作体を操作可能とするよう配設されており、集塵体に集塵ボックスを採用する場合には、同様な構成として、集塵ボックスの前壁で未装着防止手段の操作体を操作可能とするよう配設されるものが多かった（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開平１１−３３５０９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、前記従来の電気掃除機の構成では、外観性向上のためのデザイン、製造コストを下げるための共用部品の採用等の制約条件がある場合には、集塵体の前方で未装着防止手段の操作体を操作出来ないという課題があり、また、特に集塵体に集塵ボックスを採用する場合には、ゴミ捨て回数を減らすために集塵容積の確保、目詰まりを減らすための吸込気流の旋回性確保の観点から、集塵ボックスを極力凹凸なく大きくする必要から、未装着防止手段の配設スペースを確保することが困難になるという課題を有していた。
【０００６】
また、集塵体に集塵集ボックスを採用する場合には、ゴミの溜り具合を外部から確認出来るよう、集塵ボックスの上方を覆うカバー体を透明材で形成する場合が多く、その場合には、集塵ボックスの外郭の突起物等が外部から目視可能となり、色々な箇所に突起物があると、外観性が低下してしまうという課題も有していた。
【０００７】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、スペースを有効利用しながら未装着防止手段を配設可能とすることで、集塵ボックスを極力凹凸なく大きくし、集塵ボックスの集塵容積と吸込気流の旋回性を確保し、使い勝手を向上させると共に、集塵ボックスの外郭の突起物を集約することで、外観性も向上した電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
前記従来の課題を解決するために、本発明の電機掃除機は、集塵ボックスと、前記集塵ボックスの上方を覆うカバー体と、前記集塵ボックス内を掃除するためのメンテナンスブ
ラシと、前記集塵ボックスの外側に前記メンテナンスブラシを収納するメンテナンスブラシ収納部と、前記集塵ボックスが掃除機本体に未装着時に前記カバー体が完全には閉まらないようにする未装着防止手段とを備え、前記未装着防止手段を前記メンテナンスブラシ収納部に対向する位置に配設すると共に、前記未装着防止手段の操作体を前記メンテナンスブラシ収納部で操作可能とするもので、使い勝手向上の観点から集塵ボックスにメンテナンスブラシを取り付ける場合、必ずその収納部を配設する必要が発生し、少なくともそこには収納部形成用のスペースが電気掃除機本体と集塵ボックスの間に発生し、そのスペースを有効活用しながら、そのスペース内の電気掃除機本体に未装着防止手段の操作体を配設すると共に、操作体が集塵ボックスの着脱操作に連動可能かつメンテナンスブラシを係合可能とする位置関係に操作体とメンテナンスブラシ収納部を形成することで、集塵ボックスは、メンテナンスブラシ収納部以外の余分な突起物を形成して未装着防止手段を操作する必要がなく、集塵ボックスを極力凹凸なく大きくすることが可能となり、集塵ボックスの集塵容積と吸込気流の旋回性を確保し、使い勝手を向上出来ると共に、集塵ボックスの外郭の突起物を集約することで、外観性も向上させることが出来る。
【発明の効果】
【０００９】
本発明の電気掃除機は、メンテナンスブラシの収納部形成用に生まれるスペースを有効活用しながら集塵ボックスの未装着防止手段を配設することにより、集塵ボックスの集塵容積と吸込気流の旋回性を確保し、使い勝手を向上出来ると共に、集塵ボックスの外郭の突起物を集約することで、外観性をも向上出来る。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】本発明の実施の形態１における電気掃除機の集塵ボックス収納時の外観斜視図
【図２】同電気掃除機の未装着防止手段機能時の状態を示す外観斜視図
【図３】同電気掃除機の未装着防止手段機能時の状態を示す要部断面図
【図４】同電気掃除機の集塵ボックス収納時の要部断面図
【図５】同電気掃除機のメンテナンスブラシ収納部と操作体の配置を示す外観斜視図
【発明を実施するための形態】
【００１１】
第１の発明は、集塵ボックスと、前記集塵ボックスの上方を覆うカバー体と、前記集塵ボックス内を掃除するためのメンテナンスブラシと、前記集塵ボックスの外側に前記メンテナンスブラシを収納するメンテナンスブラシ収納部と、前記集塵ボックスが掃除機本体に未装着時に前記カバー体が完全には閉まらないようにする未装着防止手段とを備え、前記未装着防止手段を前記メンテナンスブラシ収納部に対向する位置に配設すると共に、前記未装着防止手段の操作体を前記メンテナンスブラシ収納部で操作可能とするもので、使い勝手向上の観点から集塵ボックスにメンテナンスブラシを取り付ける場合、必ずその収納部を配設する必要が発生し、少なくともそこには収納部形成用のスペースが電気掃除機本体と集塵ボックスの間に発生し、そのスペースを有効活用しながら、そのスペース内の電気掃除機本体に未装着防止手段の操作体を配設すると共に、操作体が集塵ボックスの着脱操作に連動可能かつメンテナンスブラシを係合可能とする位置関係に操作体とメンテナンスブラシ収納部を形成することで、集塵ボックスは、メンテナンスブラシ収納部以外の余分な突起物を形成して未装着防止手段を操作する必要がなく、集塵ボックスを極力凹凸なく大きくすることが可能となり、集塵ボックスの集塵容積と吸込気流の旋回性を確保し、使い勝手を向上出来ると共に、集塵ボックスの外郭の突起物を集約することで、外観性も向上させることが出来る。
【００１２】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【００１３】
（実施の形態１）
図１は、発明の実施の形態１における電気掃除機の集塵ボックス収納時の外観斜視図、図２は、同電気掃除機の未装着防止手段機能時の状態を示す外観斜視図、図３は、同電気掃除機の未装着防止手段機能時の状態を示す要部断面図、図４は、同電気掃除機の集塵ボックス収納時の要部断面図、図５は、同電気掃除機のメンテナンスブラシ収納部と操作体の配置を示す外観斜視図である。
【００１４】
図１〜図３において、本実施の形態における電気掃除機の掃除機本体１は、吸込口体（図示せず）と延長管（図示せず）と連通するホース（図示せず）が接続され、前部にホースと連通する吸引口２、後部に、電動送風機（図示せず）、吸引口２と電動送風機との間に集塵ボックス３を収納する集塵ボックス収納部４及び、集塵ボックス３の上方を覆う透明材で形成されたカバー体５を有している。
【００１５】
図３〜図５に示すように、掃除機本体１と集塵ボックス３の外郭側面の間には、メンテナンスブラシ６を収納出来る空間を設け、その空間内の集塵ボックス３の外郭側面には、メンテナンスブラシ６を縦向きに収納可能とするメンテナンスブラシ収納部９を形成しており、メンテナンスブラシ収納部９に対向する位置の掃除機本体１に未装着防止手段である操作体７がバネ体８の復元力で回動自在に軸支されている。
【００１６】
メンテナンスブラシ収納部９は、メンテナンスブラシ把手部１０の上方を支持するアーム状の上方支持部１１と、底面１２と側面１３で形成され上方に開口する略コ字状の下方支持部１４で構成され、未装着防止手段の操作体７は、上方支持部１１及び下方支持部１４の側面１３に対向する位置に配設すると共に、上方支持部１１の出代は、メンテナンスブラシ６を収納出来、かつ集塵ボックス３が完全に下まで装着された時に、上方支持部１１で操作体７を、カバー体５の操作体当接部１５の内側まで回動出来る量としている。
【００１７】
以上のように構成された本実施の形態における電気掃除機について、その動作、作用を説明する。
【００１８】
まず、掃除機本体１が運転状態になると、電動送風機からの吸引力により、床面の塵埃が吸込口体、延長管、ホースを介して集塵ボックス３に吸引される。集塵ボックス３内に塵埃が一杯になった時には、使用者は、集塵ボックス３内の塵埃を捨てるため、カバー体５を開け、集塵ボックス３を外部に取り出す。
【００１９】
その時に、操作体７は、集塵ボックス３の離脱動作に連動してメンテナンスブラシ収納部９の上方支持部１１、側面１３、底面１２、下方支持部１４に擦れながら引掛かりなくカバー体５の操作体当接部１５の外側まで回動すると共に、集塵ボックス３も引掛かりなく離脱することが出来る。
【００２０】
ゴミ捨て作業が終了し、使用者が掃除を再開しようとしても、集塵ボックス３が未装着では、未装着防止手段の操作体７が、カバー体５の操作体当接部１５より外側まで回動しているので、カバー体５を完全に閉めることが出来ず、その時点で、使用者は集塵ボックス３の未装着を認識し、集塵ボックス３を装着することになる。
【００２１】
集塵ボックス３の装着時には、メンテナンスブラシ収納部９の底面１２、側面１３を介して上方支持部１１が、操作体７をカバー体５の操作体当接部１５の内側まで回動させることで、カバー体５を完全に閉めることができ、掃除が再開出来る状態となる。
【００２２】
以上のように、本実施の形態１においては、メンテナンスブラシ収納部９の形成時に出来た空間内に、集塵ボックス３の未装着防止手段である操作体７を機能可能に配設してい
るので、集塵ボックス３は、メンテナンスブラシ収納部９以外の余分な突起物を形成して未装着防止手段を操作する必要がなく、集塵ボックス３を極力凹凸なく大きくすることが可能となり、集塵ボックス３の集塵容積と吸込気流の旋回性を確保し、使い勝手が向上すると共に、集塵ボックス３の外郭の突起物を集約することで、カバー体５が透明材で形成されている場合においても、外観性をも向上させることが出来る。
【００２３】
また、本実施の形態では、未装着防止手段の操作体７を操作するため、メンテナンスブラシ収納部９を、掃除機本体１の側面上端より下方に配設することになり、メンテナンスブラシ収納部９自体の凹凸も外部から見え難くすることが可能となり、外観性がさらに向上出来ている。
【産業上の利用可能性】
【００２４】
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、電気掃除機本体を大型化することなく、使い勝手と外観性を確保し、集塵体の未装着防止手段を構成出来るので、家庭用、業務用の各種電気掃除機に有用である。
【符号の説明】
【００２５】
１ 掃除機本体
３ 集塵ボックス
５ カバー体
６ メンテナンスブラシ
７ 操作体（未装着防止手段）
９ メンテナンスブラシ収納部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、電気掃除機に関するもので、特に、電気掃除機の集塵ボックスの未装着防止手段に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来の電気掃除機の集塵体は、集塵袋を採用しているものが主流であった。しかしながら、このような構成の集塵体は、塵埃が一杯になる度、新しい集塵体に交換する必要があり、購入費用が発生するという課題があった。
【０００３】
このような背景から、近年、集塵袋の購入費用を抑えたいというニーズから、集塵体として集塵ボックスを採用したものが多く出回るようになった。このように、集塵体には、集塵袋を採用するものと、集塵ボックスを採用するものが出回っているが、集塵袋を採用する場合には、気密性を保つために、また、集塵ボックスを採用する場合には外観性向上の観点から、それぞれ集塵体の上方を覆うカバー体が設けられており、そのカバー体は、集塵体が未装着時には完全には閉まらず、その状態で掃除され塵埃が直接的に電動送風機に吸引され不具合が出ないよう、通常、未装着防止手段が配設されており、その配設位置は、集塵体に集塵袋を採用する場合には、集塵袋の口芯で未装着防止手段の操作体を操作可能とするよう配設されており、集塵体に集塵ボックスを採用する場合には、同様な構成として、集塵ボックスの前壁で未装着防止手段の操作体を操作可能とするよう配設されるものが多かった（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開平１１−３３５０９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、前記従来の電気掃除機の構成では、外観性向上のためのデザイン、製造コストを下げるための共用部品の採用等の制約条件がある場合には、集塵体の前方で未装着防止手段の操作体を操作出来ないという課題があり、また、特に集塵体に集塵ボックスを採用する場合には、ゴミ捨て回数を減らすために集塵容積の確保、目詰まりを減らすための吸込気流の旋回性確保の観点から、集塵ボックスを極力凹凸なく大きくする必要から、未装着防止手段の配設スペースを確保することが困難になるという課題を有していた。
【０００６】
また、集塵体に集塵集ボックスを採用する場合には、ゴミの溜り具合を外部から確認出来るよう、集塵ボックスの上方を覆うカバー体を透明材で形成する場合が多く、その場合には、集塵ボックスの外郭の突起物等が外部から目視可能となり、色々な箇所に突起物があると、外観性が低下してしまうという課題も有していた。
【０００７】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、スペースを有効利用しながら未装着防止手段を配設可能とすることで、集塵ボックスを極力凹凸なく大きくし、集塵ボックスの集塵容積と吸込気流の旋回性を確保し、使い勝手を向上させると共に、集塵ボックスの外郭の突起物を集約することで、外観性も向上した電気掃除機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
前記従来の課題を解決するために、本発明の電機掃除機は、集塵ボックスと、前記集塵ボックスの上方を覆うカバー体と、前記集塵ボックス内を掃除するためのメンテナンスブ
ラシと、前記集塵ボックスの外側に前記メンテナンスブラシを収納するメンテナンスブラシ収納部と、前記集塵ボックスが掃除機本体に未装着時に前記カバー体が完全には閉まらないようにする未装着防止手段とを備え、前記未装着防止手段を前記メンテナンスブラシ収納部に対向する位置に配設すると共に、前記未装着防止手段の操作体を前記メンテナンスブラシ収納部で操作可能とするもので、使い勝手向上の観点から集塵ボックスにメンテナンスブラシを取り付ける場合、必ずその収納部を配設する必要が発生し、少なくともそこには収納部形成用のスペースが電気掃除機本体と集塵ボックスの間に発生し、そのスペースを有効活用しながら、そのスペース内の電気掃除機本体に未装着防止手段の操作体を配設すると共に、操作体が集塵ボックスの着脱操作に連動可能かつメンテナンスブラシを係合可能とする位置関係に操作体とメンテナンスブラシ収納部を形成することで、集塵ボックスは、メンテナンスブラシ収納部以外の余分な突起物を形成して未装着防止手段を操作する必要がなく、集塵ボックスを極力凹凸なく大きくすることが可能となり、集塵ボックスの集塵容積と吸込気流の旋回性を確保し、使い勝手を向上出来ると共に、集塵ボックスの外郭の突起物を集約することで、外観性も向上させることが出来る。
【発明の効果】
【０００９】
本発明の電気掃除機は、メンテナンスブラシの収納部形成用に生まれるスペースを有効活用しながら集塵ボックスの未装着防止手段を配設することにより、集塵ボックスの集塵容積と吸込気流の旋回性を確保し、使い勝手を向上出来ると共に、集塵ボックスの外郭の突起物を集約することで、外観性をも向上出来る。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
【図１】本発明の実施の形態１における電気掃除機の集塵ボックス収納時の外観斜視図
【図２】同電気掃除機の未装着防止手段機能時の状態を示す外観斜視図
【図３】同電気掃除機の未装着防止手段機能時の状態を示す要部断面図
【図４】同電気掃除機の集塵ボックス収納時の要部断面図
【図５】同電気掃除機のメンテナンスブラシ収納部と操作体の配置を示す外観斜視図
【発明を実施するための形態】
【００１１】
第１の発明は、集塵ボックスと、前記集塵ボックスの上方を覆うカバー体と、前記集塵ボックス内を掃除するためのメンテナンスブラシと、前記集塵ボックスの外側に前記メンテナンスブラシを収納するメンテナンスブラシ収納部と、前記集塵ボックスが掃除機本体に未装着時に前記カバー体が完全には閉まらないようにする未装着防止手段とを備え、前記未装着防止手段を前記メンテナンスブラシ収納部に対向する位置に配設すると共に、前記未装着防止手段の操作体を前記メンテナンスブラシ収納部で操作可能とするもので、使い勝手向上の観点から集塵ボックスにメンテナンスブラシを取り付ける場合、必ずその収納部を配設する必要が発生し、少なくともそこには収納部形成用のスペースが電気掃除機本体と集塵ボックスの間に発生し、そのスペースを有効活用しながら、そのスペース内の電気掃除機本体に未装着防止手段の操作体を配設すると共に、操作体が集塵ボックスの着脱操作に連動可能かつメンテナンスブラシを係合可能とする位置関係に操作体とメンテナンスブラシ収納部を形成することで、集塵ボックスは、メンテナンスブラシ収納部以外の余分な突起物を形成して未装着防止手段を操作する必要がなく、集塵ボックスを極力凹凸なく大きくすることが可能となり、集塵ボックスの集塵容積と吸込気流の旋回性を確保し、使い勝手を向上出来ると共に、集塵ボックスの外郭の突起物を集約することで、外観性も向上させることが出来る。
【００１２】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【００１３】
（実施の形態１）
図１は、発明の実施の形態１における電気掃除機の集塵ボックス収納時の外観斜視図、図２は、同電気掃除機の未装着防止手段機能時の状態を示す外観斜視図、図３は、同電気掃除機の未装着防止手段機能時の状態を示す要部断面図、図４は、同電気掃除機の集塵ボックス収納時の要部断面図、図５は、同電気掃除機のメンテナンスブラシ収納部と操作体の配置を示す外観斜視図である。
【００１４】
図１〜図３において、本実施の形態における電気掃除機の掃除機本体１は、吸込口体（図示せず）と延長管（図示せず）と連通するホース（図示せず）が接続され、前部にホースと連通する吸引口２、後部に、電動送風機（図示せず）、吸引口２と電動送風機との間に集塵ボックス３を収納する集塵ボックス収納部４及び、集塵ボックス３の上方を覆う透明材で形成されたカバー体５を有している。
【００１５】
図３〜図５に示すように、掃除機本体１と集塵ボックス３の外郭側面の間には、メンテナンスブラシ６を収納出来る空間を設け、その空間内の集塵ボックス３の外郭側面には、メンテナンスブラシ６を縦向きに収納可能とするメンテナンスブラシ収納部９を形成しており、メンテナンスブラシ収納部９に対向する位置の掃除機本体１に未装着防止手段である操作体７がバネ体８の復元力で回動自在に軸支されている。
【００１６】
メンテナンスブラシ収納部９は、メンテナンスブラシ把手部１０の上方を支持するアーム状の上方支持部１１と、底面１２と側面１３で形成され上方に開口する略コ字状の下方支持部１４で構成され、未装着防止手段の操作体７は、上方支持部１１及び下方支持部１４の側面１３に対向する位置に配設すると共に、上方支持部１１の出代は、メンテナンスブラシ６を収納出来、かつ集塵ボックス３が完全に下まで装着された時に、上方支持部１１で操作体７を、カバー体５の操作体当接部１５の内側まで回動出来る量としている。
【００１７】
以上のように構成された本実施の形態における電気掃除機について、その動作、作用を説明する。
【００１８】
まず、掃除機本体１が運転状態になると、電動送風機からの吸引力により、床面の塵埃が吸込口体、延長管、ホースを介して集塵ボックス３に吸引される。集塵ボックス３内に塵埃が一杯になった時には、使用者は、集塵ボックス３内の塵埃を捨てるため、カバー体５を開け、集塵ボックス３を外部に取り出す。
【００１９】
その時に、操作体７は、集塵ボックス３の離脱動作に連動してメンテナンスブラシ収納部９の上方支持部１１、側面１３、底面１２、下方支持部１４に擦れながら引掛かりなくカバー体５の操作体当接部１５の外側まで回動すると共に、集塵ボックス３も引掛かりなく離脱することが出来る。
【００２０】
ゴミ捨て作業が終了し、使用者が掃除を再開しようとしても、集塵ボックス３が未装着では、未装着防止手段の操作体７が、カバー体５の操作体当接部１５より外側まで回動しているので、カバー体５を完全に閉めることが出来ず、その時点で、使用者は集塵ボックス３の未装着を認識し、集塵ボックス３を装着することになる。
【００２１】
集塵ボックス３の装着時には、メンテナンスブラシ収納部９の底面１２、側面１３を介して上方支持部１１が、操作体７をカバー体５の操作体当接部１５の内側まで回動させることで、カバー体５を完全に閉めることができ、掃除が再開出来る状態となる。
【００２２】
以上のように、本実施の形態１においては、メンテナンスブラシ収納部９の形成時に出来た空間内に、集塵ボックス３の未装着防止手段である操作体７を機能可能に配設してい
るので、集塵ボックス３は、メンテナンスブラシ収納部９以外の余分な突起物を形成して未装着防止手段を操作する必要がなく、集塵ボックス３を極力凹凸なく大きくすることが可能となり、集塵ボックス３の集塵容積と吸込気流の旋回性を確保し、使い勝手が向上すると共に、集塵ボックス３の外郭の突起物を集約することで、カバー体５が透明材で形成されている場合においても、外観性をも向上させることが出来る。
【００２３】
また、本実施の形態では、未装着防止手段の操作体７を操作するため、メンテナンスブラシ収納部９を、掃除機本体１の側面上端より下方に配設することになり、メンテナンスブラシ収納部９自体の凹凸も外部から見え難くすることが可能となり、外観性がさらに向上出来ている。
【産業上の利用可能性】
【００２４】
以上のように、本発明にかかる電気掃除機は、電気掃除機本体を大型化することなく、使い勝手と外観性を確保し、集塵体の未装着防止手段を構成出来るので、家庭用、業務用の各種電気掃除機に有用である。
【符号の説明】
【００２５】
１ 掃除機本体
３ 集塵ボックス
５ カバー体
６ メンテナンスブラシ
７ 操作体（未装着防止手段）
９ メンテナンスブラシ収納部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
集塵ボックスと、前記集塵ボックスの上方を覆うカバー体と、前記集塵ボックス内を掃除するためのメンテナンスブラシと、前記集塵ボックスの外側に前記メンテナンスブラシを収納するメンテナンスブラシ収納部と、前記集塵ボックスが掃除機本体に未装着時に前記カバー体が完全には閉まらないようにする未装着防止手段とを備え、前記未装着防止手段を前記メンテナンスブラシ収納部に対向する位置に配設すると共に、前記未装着防止手段の操作体を前記メンテナンスブラシ収納部で操作可能とする電気掃除機。
【請求項１】
集塵ボックスと、前記集塵ボックスの上方を覆うカバー体と、前記集塵ボックス内を掃除するためのメンテナンスブラシと、前記集塵ボックスの外側に前記メンテナンスブラシを収納するメンテナンスブラシ収納部と、前記集塵ボックスが掃除機本体に未装着時に前記カバー体が完全には閉まらないようにする未装着防止手段とを備え、前記未装着防止手段を前記メンテナンスブラシ収納部に対向する位置に配設すると共に、前記未装着防止手段の操作体を前記メンテナンスブラシ収納部で操作可能とする電気掃除機。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【公開番号】特開２０１３−４８６６６（Ｐ２０１３−４８６６６Ａ）
【公開日】平成２５年３月１４日（２０１３．３．１４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−１８７１９０（Ｐ２０１１−１８７１９０）
【出願日】平成２３年８月３０日（２０１１．８．３０）
【出願人】（０００００５８２１）パナソニック株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２５年３月１４日（２０１３．３．１４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年８月３０日（２０１１．８．３０）
【出願人】（０００００５８２１）パナソニック株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
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