説明

電気接続箱

【課題】 ヒューズを集合配置した上で、ヒューズを入力端子とスイッチング部材との間に配置する。
【解決手段】 入力端子33から分岐した非実装分岐路38の端子部38aをヒューズボックス17に配置し、入力端子33とは別体部品であってリレー35a(スイッチング部材)が実装された第2バスバー39(実装回路部材)の両端の端子部39a,39bをヒューズボックス14に配置した。非実装分岐路38の端子部38aと第2バスバー39の一方の端子部39aとを、ヒューズ37aを介して接続し、第2バスバー39の他方の端子部39bを出力用端子金具36に接続した。これにより、入力端子33から非実装分岐路38、ヒューズ37a、第2バスバー39のリレー35aを経て出力用端子金具36に至る電気の流れが形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気接続箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自動車に搭載される電気接続箱として、特許文献1等には、回路構成体をケースに収容した構造のものが開示されている。図8に示すように、回路構成体は、回路基板101と、回路基板101に沿って配索したバスバー102と、リレー103(スイッチング部材)と、各電装品などが接続される複数の出力用端子金具104と、複数のヒューズ105とを備えて構成される。バスバー102は、バッテリに接続される入力端子102Aと、この入力端子102Aから分岐した複数の分岐路102Bとを有し、各分岐路102Bにリレー103が実装されているとともに、各分岐路102Bの端部に形成した端子部102Cが、ケースの外縁部に設けたヒューズボックス106内に配置されている。また、ヒューズボックス106には、出力用端子金具104が取り付けられ、各出力用端子金具104の端子部104Aが、バスバー102の端子部102Cと対応配置されている。そして、ヒューズボックス106にヒューズ105を組み付けると、対応する端子部102C,104Aの間がヒューズ105を介して接続され、これにより、入力端子102Aから各分岐路102B、ヒューズ105、出力用端子金具104を順に経て電装品に至る電気の流れが形成される。
【特許文献1】特開2003−164039公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来のものでは、リレー103が、入力端子102Aとヒューズ105との間、即ち電気の流れにおいてヒューズ105よりも上流側に配置されているのであるが、回路構成上、ヒューズ105をリレー103よりも上流側の位置(入力端子102Aとリレー103との間の位置)に配置する場合もあり得る。この場合、図9に示すように、分岐路102Baを分断してそこにヒューズ105aを介在させるとともに、ヒューズボックス106内ではヒューズ105に替えて端子部102Ca,104Aa同士の間に直結金具107を介在させる構成が考えられる。
【0004】
しかし、メンテナンスの作業性等を考慮すると、図9のようにヒューズ105,105aの位置を複数に分散させることは好ましくない。また、リレー103が実装される分岐路102B,102Baはケースの内部の収容されているため、分岐路102Baの途中にヒューズ105aを配置したのでは、ヒューズ105aの着脱作業が極めて困難となる。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ヒューズを集合配置した上で、ヒューズを入力端子とリレー等のスイッチング部材との間に配置できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、回路構成体をケースに収容してなり、前記回路構成体は、回路基板に沿って配索した導電路と、スイッチング部材と、ヒューズと、出力用端子金具とを備えて構成され、前記導電路は、バッテリに接続される入力端子と、前記入力端子から分岐した複数の実装分岐路とを備え、各実装分岐路に前記スイッチング部材を実装するとともに、各実装分岐路の端部に端子部を形成した形態とされ、前記ケースの外縁部に設けたヒューズボックス内に、電装品等の電気的外部負荷が接続される複数の前記出力用端子金具を取り付け、各出力用端子金具に形成した端子部を前記導電路の端子部と対応するように配置し、前記ヒューズボックスに組み付けた前記ヒューズにより、対応する前記導電路の端子部と前記出力用端子金具の端子部とを接続し、前記入力端子から前記実装分岐路、前記ヒューズ、前記出力用端子金具を順に経て出力される電気の流れを形成するようになっているものにおいて、前記入力端子から分岐し、前記入力端子とは反対側の端部に形成した端子部を前記ヒューズボックス内に配置させ、前記スイッチング部材が実装されない非実装分岐路と、前記入力端子とは別体部品であって、前記スイッチング部材が実装され、両端に形成した一対の端子部を前記ヒューズボックスに配置してなる実装回路部材とを設けてなり、前記ヒューズボックスにおいて、前記非実装分岐路の端子部と前記実装回路部材の一方の端子部とを、前記ヒューズを介して接続するとともに、前記実装回路部材の他方の端子部に前記電気的外部負荷を接続するようにしたところに特徴を有する。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、記ヒューズボックスに、両端に端子部が形成されたショート端子を設け、前記非実装分岐路と前記実装回路部材のうち一方の端子部と、前記ショート端子の一方の端子部とを、前記ヒューズで接続し、前記非実装分岐路と前記実装回路部材のうち他方の端子部と、前記ショート端子の他方の端子部とを接続したところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0008】
<請求項1の発明>
本発明によれば、入力端子から非実装分岐路、ヒューズ、実装回路部材を順に経て出力用端子金具に至る電気の流れが形成され、ヒューズよりも下流側に位置する実装回路部材にスイッチング部材が実装されるようになっているので、全てのヒューズをヒューズボックスに集合配置した上で、ヒューズを入力端子とスイッチング部材との間に配置することができる。
【0009】
<請求項2の発明>
出力端子金具の端子部同士を並列配置するとともに、各実装分岐路、非実装分岐路及び実装回路部材の端子部同士を並列配置した場合において、非実装分岐路と実装回路部材の端子部同士を直接ヒューズで接続すると、このヒューズだけ他のヒューズとは異なる向きとなる。しかし、本発明では、実装回路部材と非実装分岐路との間にショート端子を介在させたので、そのショート端子の端子部を出力端子金具の端子部と並列するように配置することにより、非実装分岐路又は実装回路部材に接続されるヒューズを、他のヒューズと同じ向きに配置することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。本実施形態の電気接続箱は、自動車に搭載され、バッテリ(図示せず)とランプ、オーディオ等の図示しない電装品(本発明の構成要件である電気的外部付加)との間に介設され、バッテリから供給される電力を各電装品に分配・供給するとともに、これら電力供給の切り替え等の制御を行うものである。
【0011】
電気接続箱は、ケース10とケース10内に収容された回路構成体30とを備えて構成される。ケース10は、合成樹脂等の絶縁材料からなる枠体11と、枠体11に対しその裏側の開口(図1及び図2における下側の面)を塞ぐように組み付けられる金属製の放熱板12と、枠体11に対しその表面側(放熱板12とは反対側)の開口を塞ぐように組み付けられる合成樹脂製のカバー13とを備えている。枠体11とケース10の上端縁部には、合成樹脂製のヒューズボックス14が組み付けられ、ヒューズボックス14の下面側には、合成樹脂製の上部コネクタ15が組み付けられている。
尚、図1、図2及び図6においては、便宜上、電気接続箱を表面側が上向きとなるように描いているが、自動車に搭載されるときには、電気接続箱は図3に示す向きで固定される。
【0012】
ヒューズボックス14は、回路基板31の幅方向に沿って伸びる横長なブロック状をなし、両端部の取付部16をボルト締めすることによって枠体11とカバー13に固定されている。ヒューズボックス14のうち図2における右端部は下方(図2における左下方)へ開口された入力用コネクタ部17となっており、左端部からほぼ中央に亘る範囲内が収容部18となっている。また、ヒューズボックス14の幅方向中央位置には、ロックアーム19が形成されている。
【0013】
収容部18内には、上方へ開口するとともに隔壁20によって仕切られた複数のヒューズ室21が左右に並んで形成されている。同じく収容部18内には、下方に開口するスリット状の端子収容室22が、各ヒューズ室21に対して一対ずつ連通するように形成されている。各ヒューズ室21において、端子収容室22は、ヒューズ室21の並び方向と直交する方向(回路基板31の表面と直交する方向)に離間するように配置されている。各端子収容室22には、ランス23が形成されている。
【0014】
上部コネクタ15はヒューズボックス14の幅方向に沿って伸びる横長形状をなすとともに、収容部18及び第2収容部19と対応するフード部24を有している。かかる上部コネクタ15は、ヒューズボックス14に対して下方から組み付けられる。組み付けられた上部コネクタ15には、そのロック突起25をヒューズボックス14のロックアーム19に係止させることで、組付け状態にロックされる。
【0015】
回路構成体30は、回路基板31と、第1バスバー32(本発明の構成要件である導電路)と、複数のリレー35(本発明の構成要件であるスイッチング部材)と、複数のヒューズ37と、出力用端子金具36とを備えている。
第1バスバー32は、所定形状に打ち抜いた金属板材を曲げ加工したものであり、図7の回路構成概略図に示すように、バッテリに接続される入力端子33と、入力端子33から分岐した形態であって回路基板31に対してその裏面に沿って固定された複数の実装分岐路34とを備えている。入力端子33は、略「コ」字形に屈曲され、入力用コネクタ部17内に収容されている。各実装分岐路34の略「L」字形に屈曲した端部には、フォーク状(二股状)に分岐した端子部34aが上向きに形成されている。端子部34aは、ヒューズボックス14の収容部18における回路基板31に近い側の端子収容室22A内に下方から嵌合されてヒューズ室21内に臨んでおり、ランス孔にランス23を係止させることにより抜止め状態に保持されている。
【0016】
リレー35は、回路基板31の表面側に配置され、回路基板31に形成した貫通孔31Hにおいて各実装分岐路34に実装されている。
【0017】
出力用端子金具36は、第1バスバー32と同じく、金属板材を曲げ加工したものであって、複数設けられている。各出力用端子金具36の一方の端部には、分岐路の端子部と同じく、フォーク状(二股状)に分岐した端子部36aが上向きに形成され、他方の端部には、略「L」字形に屈曲されたタブ36bが下向きに形成されている。かかる出力用端子金具36は、収容部18における回路基板31から遠い側の端子収容室22B内に下方から嵌合されてヒューズ室21内に臨んでおり、ランス孔にランス23を係止させることにより抜止め状態に保持されている。これにより、各ヒューズ室21内においては、実装分岐路34の端子部34aと出力用端子金具36の端子部36aとが対をなして対応している。また、各出力用端子金具36のタブ36bは、上部コネクタ15のフード部24内に収容されており、各タブ36bに電装品が接続されるようになっている。
【0018】
ヒューズボックス14には、各ヒューズ室21の上面の開口部からヒューズ37が差し込まれる。差し込まれたヒューズ37は、その一対のリード端子37aをヒューズ室21内の端子部34a,36aに嵌合させる。これにより、実装分岐路34の端子部34aと出力用端子金具36の端子部36aが、ヒューズ37を介して導通可能に接続され、入力端子33から複数の実装分岐路34、ヒューズ37、出力用端子金具36を順に経て電装品側へ出力される複数の電気の流れが形成されるようになっている。この電気の流れにおいて、リレー35は、入力端子33とヒューズ37との間、即ちヒューズ37よりも上流側に配置されている。
【0019】
回路構成体30には、ヒューズ37をリレー35よりも上流側の位置(入力端子33とリレー35との間の位置)に配置するための手段として、非実装分岐路38と、第2バスバー39(本発明の構成要件である実装回路部材)と、ショート端子40とが設けられている。
非実装分岐路38は、上記した第1バスバー32に一体形成され、入力端子33から他の実装分岐路34と並列状に分岐している。非実装分岐路38の端部には、実装分岐路34と同様に、フォーク状(二股状)に分岐した端子部38aが上向きに形成されている。この非実装分岐路38の端子部38aは、収容部18における回路基板31に近い側の端子収容室22A内に下方から嵌合されてヒューズ室21内に臨んでおり、ランス孔にランス23を係止させることにより抜止め状態に保持されている。つまり、この非実装分岐路38の端子部38aは、実装分岐路34の端子部34aと並列して配置されている。この非実装分岐路38には、リレー35は実装されていない。また、ヒューズボックス14には、この非実装分岐路38の端子部38aと対応する出力用端子金具36が取り付けられている。
【0020】
第2バスバー39は、所定形状に打ち抜いた金属板材を曲げ加工したものであり、入力端子33を有する第1バスバー32とは別体の部品とされている。この第2バスバー39は、回路基板31に対してその裏面に沿って固定されている。この第2バスバー39には、上記実装分岐路34と同様に、回路基板31の貫通孔31Hを通してリレー35aが実装されている。第2バスバー39の両端部には、実装分岐路34の端子部34a及び非実装分岐路38の端子部38aと同じく、フォーク状(二股状)に分岐した形態の端子部39a,39bが上向きに形成されている。この第2バスバー39の端子部39a,39bは、実装分岐路34の端子部34a及び非実装分岐路38の端子部38aと同じく、収容部18における回路基板31に近い側の端子収容室22A内に下から嵌合されてヒューズ室21内に臨んでおり、ランス孔にランス23を係止させることにより抜止め状態に保持されている。この第2バスバー39の2つの端子部39a,39bは、隣り合う端子収容室22に配置されている。また、上記した非実装分岐路38の端子部38aは、第2バスバー39の一方の端子部39aと隣り合う端子収容室22Aに配置されている。
【0021】
ショート端子40は、所定形状に打ち抜いた金属板材からなり、互いに平行な2つの端子部40a,40bを連結部40cで連結した形態である。このショート端子40の端子部40a,40bも、実装分岐路34の端子部34a、非実装分岐路38の端子部38a及び出力用端子金具36の端子部36aと同じく、フォーク状(二股状)に分岐した形態で上向きに形成されている。このショート端子40は、出力用端子金具36と同じく、収容部18における回路基板31から遠い側の端子収容室22B内に下から嵌合されてヒューズ室21内に臨んでおり、ランス孔にランス23を係止させることにより抜止め状態に保持されている。尚、ショート端子40は、隣り合う2つの端子収容室22Bに亘って収容されるが、この2つの端子収容室22Bの間の隔壁20aは連結部20cとの干渉回避のために一部切欠されている。かかるショート端子40の2つの端子部40a,40bのうち一方の端子部40aは、非実装分岐路38の端子部38aと対応する位置に配置され、他方の端子部40bは、第2バスバー39の一方の端子部39aと対応する位置に配置されている。
【0022】
互いに対応するショート端子40の一方の端子部40aと非実装分岐路38の端子部38aとは、ヒューズ室21に組み付けられた直結端子41を介して導通可能に接続されている。この直結端子41は、ヒューズ室21に対してガタ付きなく嵌合されるためにブロック状の摘み部(図示せず)を有している。互いに対応するショート端子40の他方の端子部40bと第2バスバー39の一方の端子部39aとは、ヒューズ室21に組み付けられたヒューズ37を介して接続されている。
【0023】
また、収容部18には、第2バスバー39の他方の端子部39bと対応する出力用端子金具36が設けられ、その端子部36aが第2バスバー39の端子部39bと対応している。この互いに対応する第2バスバー39の他方の端子部39bと出力用端子金具36の端子部36aとは、直結端子41を介して接続されている。
【0024】
本実施形態の回路構成体30においては、入力端子33とヒューズ37との間にリレー35が位置する回路(ヒューズ37がリレー35よりも下流側に位置する回路)と、これとは別にヒューズとリレーとの位置関係が逆になった回路、即ち入力端子33とリレー35aとの間にヒューズ37aが位置する回路(ヒューズ37aがリレー35aよりも上流側に位置する回路)とが構成されている。
【0025】
後者の回路を構成する手段として、本実施形態では、入力端子33から分岐し、入力端子33とは反対側の端部に形成した端子部38aをヒューズボックス14内に配置させ、リレー35が実装されない非実装分岐路38と、入力端子33とは別体部品であって、リレー35が実装され、両端に形成した一対の端子部39a,39bをヒューズボックス14に配置してなる第2バスバー39とを設け、ヒューズボックス14において、非実装分岐路38の端子部38aと第2バスバー39の一方の端子部39aとをヒューズ37aを介して接続するとともに、第2バスバー39の他方の端子部39bに出力用端子金具36を介して電装品を接続する構成としている。かかる構成としたことにより、全てのヒューズ37,37aをヒューズボックス14に集合配置した上で、ヒューズ37aを入力端子33とリレー35aとの間に配置することが可能となっている。
【0026】
また、本実施形態では、出力用端子金具36の端子部36a同士を並列配置するとともに、各実装分岐路34、非実装分岐路38及び第2バスバー39の端子部34a,38a,39a,39b同士を並列配置しているのであるが、このような配列形態において、非実装分岐路38と第2バスバー39の端子部38a,39a,39b同士を直接ヒューズで接続すると、このヒューズだけ他のヒューズ37とは異なる向きとなってしまう。しかし、本実施形態では、第2バスバー39と非実装分岐路38との間にショート端子40を設け、そのショート端子40の端子部40a,40bを出力用端子金具36の端子部36aと並列するように配置したので、非実装分岐路38と第2バスバー39との間を接続するヒューズ37aを、他のヒューズ37(実装分岐路34と出力用端子金具36との間を接続するヒューズ37)と同じ向きに配置することが可能となっている。
【0027】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態ではヒューズボックスにショート端子を設けたが、本発明によれば、ショート端子を設けず、非実装分岐路の端子部と実装回路部材の端子部とを直接ヒューズで接続してもよい。
(2)上記実施形態では非実装分岐路とショート端子を直結金具で接続し、実装回路部材とショート端子をヒューズで接続したが、本発明によれば、非実装分岐路の端子部とショート端子の端子部をヒューズで接続し、実装回路部材の端子部とショート端子の端子部を直結金具で接続してもよい。
(3)上記実施形態ではショート端子と非実装分岐路とを直結金具を介して接続したが、本発明によれば、ショート端子と非実装分岐路とを雄雌嵌合手段などにより直接接続してもよい。
(4)上記実施形態では実装回路部材の端子部と出力用端子金具の端子部を直結金具を介して間接的に接続したが、本発明によれば、実装回路部材の端子部と出力用端子金具とを雄雌嵌合手段等によって直接接続してもよい。
(5)上記実施形態では実装回路部材と電気的外部負荷との間に、出力端子金具を介在させたが、本発明によれば、出力端子金具を設けず、実装回路部材の端子部に、電気的外部負荷を直接接続してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】実施形態1の電気接続箱の斜視図
【図2】電気接続箱の分解斜視図
【図3】電気接続箱にヒューズを取り付ける様子をあらわす縦断面図
【図4】ヒューズボックスから出力用端子金具とショート端子を外した状態をあらわす水平断面図
【図5】ヒューズボックスに出力用端子金具とショート端子を取り付けた状態をあらわす水平断面図
【図6】電気接続箱においてヒューズボックスを外した状態をあらわす斜視図
【図7】回路構成概略図
【図8】従来例の回路構成概略図
【図9】従来例の回路構成概略図
【符号の説明】
【0029】
10…ケース
14…ヒューズボックス
30…回路構成体
31…回路基板
32…第1バスバー(導電路)
33…入力端子
34…実装分岐路
34a…実装分岐路の端子部
35,35a…リレー(スイッチング部材)
36…出力用端子金具
36a…出力用端子金具の端子部
37,37a…ヒューズ
38…非実装分岐路
38a…非実装分岐路の端子部
39…第2バスバー(実装回路部材)
39a,39a…第2バスバー(実装回路部材)の端子部
40…ショート端子
40a,40b…ショート端子の端子部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路構成体をケースに収容してなり、
前記回路構成体は、回路基板に沿って配索した導電路と、スイッチング部材と、ヒューズと、出力用端子金具とを備えて構成され、
前記導電路は、バッテリに接続される入力端子と、前記入力端子から分岐した複数の実装分岐路とを備え、各実装分岐路に前記スイッチング部材を実装するとともに、各実装分岐路の端部に端子部を形成した形態とされ、
前記ケースの外縁部に設けたヒューズボックス内に、電装品等の電気的外部負荷が接続される複数の前記出力用端子金具を取り付け、各出力用端子金具に形成した端子部を前記導電路の端子部と対応するように配置し、
前記ヒューズボックスに組み付けた前記ヒューズにより、対応する前記導電路の端子部と前記出力用端子金具の端子部とを接続し、前記入力端子から前記実装分岐路、前記ヒューズ、前記出力用端子金具を順に経て出力される電気の流れを形成するようになっているものにおいて、
前記入力端子から分岐し、前記入力端子とは反対側の端部に形成した端子部を前記ヒューズボックス内に配置させ、前記スイッチング部材が実装されない非実装分岐路と、
前記入力端子とは別体部品であって、前記スイッチング部材が実装され、両端に形成した一対の端子部を前記ヒューズボックスに配置してなる実装回路部材とを設けてなり、
前記ヒューズボックスにおいて、前記非実装分岐路の端子部と前記実装回路部材の一方の端子部とを、前記ヒューズを介して接続するとともに、前記実装回路部材の他方の端子部に前記電気的外部負荷を接続するようにしたことを特徴とする電気接続箱。
【請求項2】
前記ヒューズボックスに、両端に端子部が形成されたショート端子を設け、
前記非実装分岐路と前記実装回路部材のうち一方の端子部と、前記ショート端子の一方の端子部とを、前記ヒューズで接続し、
前記非実装分岐路と前記実装回路部材のうち他方の端子部と、前記ショート端子の他方の端子部とを接続したことを特徴とする請求項1記載の電気接続箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−54931(P2006−54931A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−232671(P2004−232671)
【出願日】平成16年8月9日(2004.8.9)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】