説明

電気接続箱

【課題】開口穴の大型化や電気接続箱の大型化を招くことなく、より優れた排水性能を発揮することの出来る、新規な構造の電気接続箱を提供すること。
【解決手段】箱体18の外壁24を貫通する開口穴26を形成すると共に、該開口穴26の少なくとも一部を覆う遮蔽壁28を前記開口穴26から離隔して設けて、該開口穴26の開口周縁部34b,34dにおける前記遮蔽壁28との対向面と、該遮蔽壁28の周縁部30b,30dにおける前記開口穴26との対向面の少なくとも一方に、前記箱体18の内方から外方に向けて傾斜するテーパ面38を形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車等の車体に設けられる電気接続箱に関し、特に、箱体内に浸入した水を排出する排水孔が設けられた電気接続箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、自動車等の車体には、ジャンクションボックスやリレーボックス、ヒューズボックス等の電気接続箱が設けられている。これら電気接続箱の中にはエンジンルーム等の雨水が浸入し得る場所に配設されるものがあり、箱体内に水が浸入する場合がある。そこで、箱体に開口する排水孔を設けて、該排水孔を通じて箱体内に浸入した水を排出するようにされている。
【0003】
ところが、単に箱体に開口穴を設けるだけでは、開口穴が箱体の外部に完全に露出することから、逆に開口穴を通じて水や粉塵などの異物が箱体内に侵入するおそれがあった。
【0004】
このような問題に対処するために、特開平11−266516号公報(特許文献1)には、開口穴を覆う遮蔽壁を設けて、開口穴と遮蔽壁の隙間に排水孔を形成した電気接続箱が提案されている。しかし、このような構造では、開口穴が遮蔽壁で覆われることから排水孔の開口面積が小さくなり、排水性能の低下を招くという問題があった。また、走行中の車体は登坂中や路面の凹凸等により、様々な角度に傾斜する。それ故、排水孔の開口方向が水の流動方向に対応せずに十分な排出性能を発揮できない場合があった。
【0005】
なお、排水性能を向上するために、開口穴を大きくすることも考えられるが、開口穴を大きくすると、開口穴を通じて水が浸入するおそれが高くなる。また、遮蔽壁を箱体から大きく突出位置させて、開口穴と遮蔽壁の隙間を大きくすることにより、排水孔の開口面積を大きくすることも考えられる。しかし、遮蔽壁を箱体から大きく突出させると、電気接続箱の大型化を招いたり、遮蔽壁が他部材と接触し易くなって、遮蔽壁の損傷を招き易くなるという問題があることから、必ずしも有効な方策ではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−266516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、開口穴の大型化や電気接続箱の大型化を招くことなく、より優れた排水性能を発揮することの出来る、新規な構造の電気接続箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第一の態様は、箱体内に浸入した水を排出する排水孔が設けられている電気接続箱において、前記箱体の外壁を貫通する開口穴が形成されていると共に、該開口穴の少なくとも一部を覆う遮蔽壁が、前記外壁から突出された支持部によって前記外壁の外側で支持されて前記開口穴から離隔して設けられることにより、前記開口穴の開口周縁部と前記遮蔽壁との間に前記排水孔が形成されている一方、前記開口穴の開口周縁部における前記遮蔽壁との対向面と、該遮蔽壁の周縁部における前記開口穴との対向面の少なくとも一方に、前記箱体の内方から外方に向けて傾斜するテーパ面が形成されていることを、特徴とする。
【0009】
本発明においては、箱体に開口穴を形成すると共に、該開口穴の少なくとも一部を遮蔽壁で覆うようにした。これにより、開口穴を通じた箱体の外部からの水や粉塵の侵入を阻止することが出来る。そして、開口穴と遮蔽壁の間に排水孔を形成すると共に、排水孔の開口縁部を構成する開口穴と遮蔽壁の対向面の少なくとも一方にテーパ面を形成した。これにより、開口穴を大きくしたり、遮蔽壁を開口穴から大きく離隔させることなく、排水孔の開口面積をより大きく確保することが出来る。その結果、電気接続箱の大型化を招くことなく、排水性能を向上することが出来る。また、遮蔽壁の箱体からの突出寸法が抑えられることから、遮蔽壁が他部材と接触して損傷するおそれも軽減することが出来る。
【0010】
なお、遮蔽壁を支持する支持部は、遮蔽壁の周縁部に所定寸法に亘って延びる壁形状に形成しても良いし、遮蔽壁の周縁部に局所的に連結された柱状に形成しても良い。そして、遮蔽壁の周縁部における支持部の非形成部分と開口穴の間に、排水孔が形成される。従って、排水孔は、遮蔽壁の周縁部において支持部が形成されていない複数個所に形成されていても良い。
【0011】
本発明の第二の態様は、前記第一の態様に記載のものにおいて、前記テーパ面が、前記開口穴の開口周縁部における前記遮蔽壁との対向面と、該遮蔽壁の周縁部における前記開口穴との対向面の両方に形成されているものである。
【0012】
本態様によれば、遮蔽壁の箱体からの突出寸法を抑えつつ、排水孔の開口面積をより大きく確保することが出来る。なお、本態様において、開口穴側に形成されるテーパ面と、遮蔽壁側に形成されるテーパ面の傾斜角度は、互いに異ならされていても良いが、好適には、両テーパ面の傾斜角度が等しくされて互いに平行に形成される。このようにすれば、両テーパ面で形成される排水路の断面積が一定とされることから、水の流動性をより向上させて、より効果的な排水を行なうことが出来る。
【0013】
本発明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に記載のものにおいて、前記開口穴と前記遮蔽壁がそれぞれ矩形状とされていると共に、前記遮蔽壁における一組の対辺のそれぞれの全長に亘る壁形状をもって前記支持部が一対形成されることにより、該遮蔽壁において前記一対の支持部が形成されていない対辺のそれぞれに一対の前記排水孔が形成されて前記遮蔽壁の両側で互いに対向位置されているものである。
【0014】
本態様によれば、遮蔽壁を箱体の外壁と連結して支持する支持部が、矩形状とされた遮蔽壁の一対の対辺の全長に亘って延びる壁形状とされる。これにより、遮蔽壁の支持強度をより大きく確保することが出来て、他部材との接触などによる遮蔽壁の変形や損傷をより効果的に阻止することが出来る。
【0015】
本発明の第四の態様は、前記第三の態様に記載のものにおいて、前記箱体に前記開口穴と前記遮蔽壁の組が2組形成されており、それぞれの組に形成された一対の前記排水孔の対向方向が互いに異ならされているものである。
【0016】
本態様によれば、2組の開口穴と遮蔽壁の組に設けられた排水孔が、互いに異なる方向に開口されている。これにより、車両の傾斜状態の変化等による箱体内の水の流動方向の変化に対して、何れかの排水孔が有効に機能することでより広範に対応することが出来て、より優れた排水性能を得ることが出来る。また、何れか一方の組の排水孔にごみ詰まり等が生じた場合でも、他方の組の排水孔で排水性能を維持することが出来る。なお、本態様において、より好適には、2組の開口穴と遮蔽壁のそれぞれの組に形成された一対の排水孔の対向方向が、互いに直交される。このようにすれば、水の流動方向等により、何れか一方の組の排水孔が有効に機能しない場合での、他方の組の排水孔をより確実に機能させて、排水性能をより確実に確保することが出来る。
【発明の効果】
【0017】
本発明においては、箱体に開口穴を形成し、箱体の外壁から突出された支持部で支持した遮蔽壁で開口穴を覆うことによって、開口穴と遮蔽壁の間に排水孔を形成すると共に、排水孔の周縁部を構成する開口穴と遮蔽壁の少なくとも一方における他方との対向面にテーパ面を形成した。これにより、開口穴を大きく形成したり、遮蔽壁を外壁から大きく突出させることなく、排水孔の開口面積をより大きくすることが出来て、電気接続箱の大型化を招くことなく、排水性能を向上することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態としての電気接続箱の斜視図。
【図2】図1に示した電気接続箱の要部の下面図。
【図3】図2におけるIII−III断面図。
【図4】図2におけるIV−IV断面図。
【図5】本発明の異なる態様を示す電気接続箱の要部の下面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0020】
先ず、図1に、本発明の一実施形態としての電気接続箱10を示す。電気接続箱10は、箱本体12に、アッパケース14とロアケース16が組み付けられた構造とされている。これら箱本体12、アッパケース14、ロアケース16は、それぞれ、合成樹脂から形成された一体成型品とされている。そして、これら箱本体12、アッパケース14、ロアケース16が組み合わされることによって、箱体18が構成されている。このような電気接続箱10は、自動車のエンジンルーム内に配設される。そして、ロアケース16の下面20が、鉛直方向で最下方に位置して配設される。
【0021】
ロアケース16の下面20において、鉛直方向で最下端に位置する部位には、2つの排水部22a,22bが形成されている。これら排水部22a,22bは互いに同様の形状とされていることから、以下、特に区別する必要のない場合には、排水部22として説明する。
【0022】
図2に示すように、排水部22a,22bは、下面20上で互いに隣接して形成されている。図3および図4に示すように、排水部22において、ロアケース16の外壁24には、開口穴26が貫設されている。開口穴26は矩形状とされており、本実施形態においては、略正方形とされている。
【0023】
開口穴26の外側(図3および図4中、下側)には、遮蔽壁28が配設されている。遮蔽壁28は、開口穴26と略等しい大きさの相似形状を有する平板形状とされており、本実施形態においては、開口穴26と略等しい大きさの正方形の平板形状とされている。遮蔽壁28の4辺にあたる周縁部30a〜30dにおいて、一対の対辺となる周縁部30a,30cは、ロアケース16の外壁24から突出する一対の支持部32,32で連結されている。支持部32,32は、開口穴26の開口周縁部34a〜34dのうち、一対の対辺を構成して遮蔽壁28の周縁部30a,30cと対向する開口周縁部34a,34cから箱体18の外方に突出して、開口周縁部34a,34cと周縁部30a,30cの全長に亘って連続する突出壁形状とされている。これら支持部32,32によって、開口穴26の開口周縁部34a,34cと遮蔽壁28の周縁部30a,30cが全長に亘って連結されることにより、遮蔽壁28が支持部32,32で外壁24の外側で支持されてロアケース16に一体形成されていると共に、開口穴26の外側に所定距離を隔てて離隔配置されて、開口穴26の略全体を覆っている。
【0024】
そして、開口穴26の開口周縁部34a〜34dと遮蔽壁28の周縁部30a〜30dにおいて、支持部32,32が連結されておらず、互いに対向位置された開口周縁部34b,34dと周縁部30b,30dの間には隙間が形成されており、該隙間によって、箱体18の外壁24を内外に貫通する長手矩形の開口形状を有する排水孔36,36がそれぞれ形成されている。従って、本実施形態においては、1つの排水部22について、一対の排水孔36,36が、遮蔽壁28の対辺に位置して遮蔽壁28の両側に対向して形成されている。
【0025】
さらに、排水孔36,36の開口縁部を形成する、開口穴26の開口周縁部34b,34dにおける遮蔽壁28の周縁部30b,30dとの対向面、および遮蔽壁28の周縁部30b,30dにおける開口穴26の開口周縁部34b,34dとの対向面には、テーパ面38a,38bがそれぞれ形成されている。テーパ面38a,38bは、箱体18の内方から外方に向けて傾斜する傾斜面とされている。また、テーパ面38a,38bは、開口周縁部34b,34dおよび周縁部30b,30dにおいて、支持部32,32の間の略全長に亘って形成されている。これらテーパ面38a,38bの傾斜角度(外壁24および遮蔽壁28における他方との対向面に対する傾斜角度):α,βは、互いに異ならされていても良いが、好適には、互いに等しい傾斜角度とされる。このようにすれば、両テーパ面38a,38bで形成される排水孔36の流路断面積が一定とされることから、排水をより円滑に行うことが出来る。また、テーパ面38a,38bの傾斜角度:α,βの大きさは特に限定されるものではないが、好適には、45°程度に設定される。このようにすれば、後述する排水孔36の開口面積を効果的に大きく確保することが出来る。本実施形態におけるテーパ面38a,38bの傾斜角度:α,βは、互いに等しい略45°に設定されており、両テーパ面38a,38bが、互いに平行に対向されている。なお、図2等から明らかなように、電気接続箱10の下方からの投影視において、開口穴26側のテーパ面38a,38aは、遮蔽壁28の僅かに外側に露出されている。これにより、テーパ面38a,38aを伝う排水を遮蔽壁28の外部にまで誘導することが出来て、より効果的な排水を行なうことが可能とされている。
【0026】
また、排水部22には、開口穴26を全周に亘って囲む矩形の周壁40が、ロアケース16の外壁24から突出して形成されている。これにより、箱体18の外部からの排水孔36への水や異物の侵入が阻止されるようになっている。図3や図4から明らかなように、周壁40の外壁24からの突出寸法は、遮蔽壁28の外壁24からの突出寸法と略等しくされている。なお、周壁40の外壁24からの突出先端縁部は半円断面形状とされており、他部材との衝突等に対する強度が確保されている。更に、図3に示すように、周壁40の外壁24からの突出寸法は、開口穴26に形成されたテーパ面38aの延長線と交差することの無い突出寸法に抑えられており、排水孔36からの排水が周壁40に衝突して排水性能が低下することのないようにされている。
【0027】
このような排水部22a,22bが、ロアケース16の下面20に隣接して2つ形成されている。そして、排水部22aに形成された一対の排水孔36,36の対向方向(図2中、上下方向)と、排水部22bに形成された一対の排水孔36,36の対向方向(図2中、左右方向)が互いに異ならされており、本実施形態においては、互いに直交する方向に設定されている。
【0028】
このような構造とされた電気接続箱10は、ロアケース16の下面20を鉛直下方に位置して、自動車のエンジンルームに配設される。そして、雨天時や洗車時に電気接続箱10の箱体18内に侵入した水が、排水部22a,22bに設けられた排水孔36を通じて箱体18の外部に排出されるようになっている。
【0029】
特に本実施形態においては、ロアケース16に開口された開口穴26が、遮蔽壁28で覆われている。これにより、箱体18の外部から開口穴26を通じて水や異物が侵入することが抑えられている。そして、開口穴26と遮蔽壁28の隙間に排水孔36が形成されていると共に、排水孔36の開口周縁部を構成する、開口穴26の開口周縁部34b、34dと遮蔽壁28の周縁部30b,30dにテーパ面38a,38bがそれぞれ形成されている。これにより、図3に拡大して点線で示すように、テーパ面38a,38bが形成されていない場合の開口寸法:d’に比して、排水孔36の開口寸法:dを大きくすることが出来る。従って、開口穴26の開口寸法を大きくしたり、遮蔽壁28の外壁24からの突出寸法を大きくすることなく、排水孔36の開口面積を大きくすることが出来る。その結果、開口穴26を通じての箱体18の外部からの水や異物の侵入や、電気接続箱10の大型化、遮蔽壁28の他部材との接触による変形や損傷等のおそれを招くことなく、排水孔36の排水性能を向上することが出来る。
【0030】
さらに、開口穴26と遮蔽壁28の間において、排水孔36,36が形成されていない開口周縁部34a,34cと周縁部30a,30cは、全長に亘って、壁状の支持部32,32で連結されて隙間が塞がれている。これにより、水や異物の侵入がより効果的に阻止されると共に、所定長さを有する壁状の支持部32,32によって、遮蔽壁28の支持強度を確保することが出来、他部材との接触等による遮蔽壁28の変形や損傷をより効果的に阻止することが出来る。
【0031】
そして、ロアケース16には、2つの排水部22a,22bが形成されており、それぞれの排水部22a,22bに形成された一対の排水孔36,36の対向方向が、互いに直交されている。これにより、電気接続箱10の配設状態や車両の走行状態における様々な傾斜状態にも、排水部22a,22bの少なくとも一方が有効に機能することにより、良好な排水性を確保することが出来る。従って、例えば排水部22a,22bの何れか一方が異物の詰まり等で機能しなくなった場合でも、他方の排水部22a又は排水部22bで排水性能を維持することが出来る。
【0032】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はその具体的な記載によって限定されない。例えば、前記実施形態においては、開口穴26の開口周縁部34b,34dとこれに対向する遮蔽壁28の周縁部30b,30dの両方にテーパ面38a,38bがそれぞれ形成されていたが、これら開口穴26の開口周縁部34b,34dおよび遮蔽壁28の周縁部30b,30dの何れか一方のみにテーパ面を形成しても良い。
【0033】
さらに、遮蔽壁を支持する支持部は、必ずしも遮蔽壁の周縁部の全長に亘って連続する壁形状に限定されることはなく、図5に概略的に示すように、遮蔽壁28の四隅のみをロアケース16の外壁24と連結して支持する柱形状をもって4つの支持部32を形成する等しても良い。このような場合には、前記実施形態において開口穴26の開口周縁部34a,34cと遮蔽壁28の周縁部30a,30cの間に形成された排水孔36,36に加えて、開口周縁部34b,34dと周縁部30b,30dの間にも排水孔36b,36bを形成して、これら排水孔36b,36を画成する開口周縁部34b,34dと周縁部30b,30dに、前記実施形態と同様のテーパ面38を形成しても良い。
【0034】
また、開口穴や遮蔽壁の形状は前記実施形態の如き正方形形状に限定されることはなく、長方形やその他各種の多角形状、円形状やそれらの組み合わせ形状等、各種の形状が適宜に採用可能である。また、電気接続箱の配設状態や、想定される車両の傾斜状態等を考慮して、電気接続箱の側面に排水孔を形成することも勿論可能である。
【符号の説明】
【0035】
10:電気接続箱、18:箱体、22a,b:排水部、24:外壁、26:開口穴、28:遮蔽壁、30a〜d:周縁部、32:支持部、34a〜d:開口周縁部、36:排水孔、38a,b:テーパ面、40:周壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
箱体内に浸入した水を排出する排水孔が設けられている電気接続箱において、
前記箱体の外壁を貫通する開口穴が形成されていると共に、該開口穴の少なくとも一部を覆う遮蔽壁が、前記外壁から突出された支持部によって前記外壁の外側で支持されて前記開口穴から離隔して設けられることにより、前記開口穴の開口周縁部と前記遮蔽壁との間に前記排水孔が形成されている一方、
前記開口穴の開口周縁部における前記遮蔽壁との対向面と、該遮蔽壁の周縁部における前記開口穴との対向面の少なくとも一方に、前記箱体の内方から外方に向けて傾斜するテーパ面が形成されている
ことを特徴とする電気接続箱。
【請求項2】
前記テーパ面が、前記開口穴の開口周縁部における前記遮蔽壁との対向面と、該遮蔽壁の周縁部における前記開口穴との対向面の両方に形成されている
請求項1に記載の電気接続箱。
【請求項3】
前記開口穴と前記遮蔽壁がそれぞれ矩形状とされていると共に、前記遮蔽壁における一組の対辺のそれぞれの全長に亘る壁形状をもって前記支持部が一対形成されることにより、該遮蔽壁において前記一対の支持部が形成されていない対辺のそれぞれに一対の前記排水孔が形成されて前記遮蔽壁の両側で互いに対向位置されている
請求項1又は2に記載の電気接続箱。
【請求項4】
前記箱体に前記開口穴と前記遮蔽壁の組が2組形成されており、それぞれの組に形成された一対の前記排水孔の対向方向が互いに異ならされている
請求項3に記載の電気接続箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−66332(P2013−66332A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−204162(P2011−204162)
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【Fターム(参考)】