説明

電気炊飯器

【課題】炊飯域への直接の通気を図る通気構造を生かして、保温を含む炊飯全般の任意な工程に、より適正なアシストができるようにする。
【解決手段】飯器2と、この飯器2を収容し、収容した飯器2を、蒸気3を外部に放出する蒸気通路11を有して施蓋する蓋5を装備した器体1と、器体1に収容した飯器2を加熱する加熱手段4と、飯器2に設けた通気部19を通じ炊飯や保温が行われる炊飯域に空気21を加熱して吹き込み通気する給気手段22と、加熱手段4と給気手段22とを駆動制御して炊飯を行う制御手段7と、を備えて、上記の目的を達成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気炊飯器に関し、詳しくは、炊飯域への通気を図って、保温を含む、炊飯が行える電気炊飯器に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1は、飯器と、これを収容して施蓋し炊飯を行う炊飯器本体との間にできる隙間の上部にのみ送風する機能を炊飯後の保温開始時に利用し、炊き上がり後のご飯の保温温度域までの降温を強制冷却して早めることで、脂肪酸の酸化を防ぎ、その後所定の保温温度まで自然冷却を図る場合の降温中、ご飯が長時間高温にさらされて劣化し、変色するのを防止する技術を開示している。
【0003】
また、下記特許文献2は、送風ファンから、発熱部品に向けた第1の送風路と、飯器側に向けた第2の送風路とを備え、蒸らし工程から保温工程に移行する段階で第2の送風路を通じ飯器側に送風して冷却するのに併せ、第1の送風路を閉じることで、第2の送風路での静圧を高めてご飯を緩やかに早く冷却し、所定の保温温度までの降温に時間が掛かり過ぎて黄変などのご飯の劣化が生じないようにする技術を開示している。
【0004】
さらに、下記特許文献3は、蓋に外気を吸引して飯器内の上部空間に送風する機能を備え、炊飯完了後に外気を飯器の上部空間に送風してご飯を直接強制空冷することで、短時間に所定の保温温度まで降温させてご飯の味の劣化を防止する技術を開示している。特許文献3は、また、直接の強制空冷によってご飯の表面が乾燥しないように、保温最適温度よりも高い所定温度に達したときに送風ファンを停止して徐冷する技術、検出湿度を基に送風ファンによる空冷を制御し、適正な湿度を超えて強制空冷されないようにする技術、蓋体内に飯器内上部の空気を冷却空気として循環させる機能、および蓋体内の循環経路内で循環空気の放熱を図る機能、を備え、強制空冷時に水分を内部循環させて外部に放出せず、ご飯の乾燥を防ぐ技術、をそれぞれ開示している。
【0005】
一方、下記特許文献4〜6は、主として、自動車用ランプ、ECU(Electrical Control Unit)などの自動車電装部品、OA機器、家電製品、医療機器などの、電子部品や制御基板などを収容する筐体において、筐体内の圧力変動の緩和や換気を図るための通気構造を開示している。この通気構造は、筐体の開口に固定されて筐体の内外に通じる通気路を有し、この通気路の通気口に通気膜、具体的には樹脂多孔質膜を支持した支持体と、この通気膜に通気空隙を有して平行に被さって支持体の通気口まわりに装着され、通気空隙よりも支持体側に偏った位置に通気空隙と外回りとの連通口を形成したカバー体とで構成されている。
【0006】
通気膜は、通気を確保しつつ筐体内への異物の侵入を防ぐもので、通気機能により筐体内の圧力変動を緩和し、また換気できるようにしながら、異物が筐体内に侵入するのを防止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3058148号公報
【特許文献2】特許第3109434号公報
【特許文献3】特開2001−87126号公報
【特許文献4】国際公開第2009/122785号公報
【特許文献5】特開2005−349362号公報
【特許文献6】特開2009−129557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、特許文献1、2に開示の技術は、特許文献3が言うように、間接冷却であるが、特許文献2に記載の技術は、穏やかな早期冷却を達成している。また、特許文献3に記載の技術は、ご飯の直接の強制冷却を図りながら、強制冷却によるご飯の表面の乾燥を防止している。
【0009】
しかし、特許文献3に記載の技術は、直接の強制冷却と言いながら、ご飯全体、つまりご飯の保温域に対しては、飯器内の上部空間という限られた範囲での、外まわりからのものでしかない。この意味で、特許文献1〜3に記載の冷却技術では、保温域のご飯の冷却域外まわりと、非冷却域外まわり、および保温域内部との、温度差によって、ご飯内部での保湿が却って部分的な結露によるべたつき、臭い発生の原因になり、さらなるご飯の美味しさ追及の妨げになる。特に、折角の送風機構も、炊飯全般の任意な工程への適正なアシストに生かせない課題がある。
【0010】
なお、特許文献4〜6に開示の通気技術は、炊飯全般の任意な工程への適正なアシストを行うための、課題、構成、効果についてなんら開示していない。本出願人は飯器に設けた通気部から炊飯や保温を行う炊飯域に直接通気する簡単な通気構造により、より積極的、効果的に保温を含む炊飯条件の改善が図れる、特許文献1〜3に開示の技術よりも優れた炊飯技術を先に提案している(特願2010−49775号、特願2010−49812号)が、任意な工程への適正なアシストにはなお不十分である。
【0011】
本発明は、このような問題に鑑み、炊飯域への直接の通気を図る通気構造を生かして、保温を含む炊飯全般の任意な工程に、より適正なアシストができる電気炊飯器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記のような目的を達成するために、本発明の電気炊飯器は、飯器と、この飯器を収容し、収容した飯器を、蒸気を外部に放出する蒸気通路を有して施蓋する蓋を装備した器体と、器体に収容した飯器を加熱する加熱手段と、飯器に設けた通気部を通じ炊飯や保温が行われる炊飯域に空気を加熱して吹き込み通気する給気手段と、加熱手段と給気手段とを駆動制御して炊飯を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
このような構成では、加熱手段の制御手段による通電制御で、蒸気を外部に放出しながらの炊飯、必要に応じた炊飯後のご飯の所定温度での保温が自動的に遂行されるのに併せ、各炊飯工程での加熱の必要性に応じた給気手段の制御手段による駆動制御で、飯器の開口部以外に設けた通気部を通じ外部から内部に加熱した空気を送り込み、炊飯域に直接通気して、米粒やご飯粒とのより細部での接触を図っての、直接的で効率がよく均等な熱交換またはおよび湿度の授受にて、吸水工程や炊き上げ工程などその工程に必要な温度環境を自動で補助的に加減し、また、吸水工程や炊き上げ工程初期など炊飯域が流動環境にあるときの補助的な加減は特に、通気勢力による対流、撹乱を伴い、補助的な加減をより均等に作用させられる。
【0014】
本発明の電気炊飯器は、また、飯器と、この飯器を収容し、収容した飯器を、蒸気を外部に放出する蒸気通路を有して施蓋する蓋を装備した器体と、器体に収容した飯器を加熱する加熱手段と、飯器に設けられて炊飯や保温が行われる炊飯域に通気する通気部と、この通気部を通じ炊飯域に空気を吹き込む給気手段と、水を加熱して発生する蒸気を前記通気部を通じ炊飯域に吹き込む蒸気供給手段と、加熱手段と給気手段と、蒸気供給手段とを駆動制御して炊飯を行う制御手段と、を備えたことを別の特徴とする。
【0015】
このような構成では、蒸気を外部に放出しながらの炊飯、必要に応じた炊飯後のご飯の所定温度での保温が自動的に遂行されるのに併せ、給気手段およびまたは蒸気供給手段の制御手段による駆動制御で、飯器の開口部以外に設けた通気部を通じ外部から内部に空気およびまたは蒸気を送り込み、炊飯域に直接通気して、米粒やご飯粒とのより細部での接触を図っての、直接的で効率がよく均等な熱交換、湿度の授受、およびまたは加湿にて、その工程に必要な温度またはおよび湿度の環境を自動で補助的に加減し、また、炊飯域が流動環境にあるときの補助的な加減は通気勢力による対流、撹乱を伴い、補助的な加減をより均等に作用させられる。
【0016】
本発明の電気炊飯器は、また、飯器と、この飯器を収容し、収容した飯器を、蒸気を外部に放出する蒸気通路を有して施蓋する蓋を装備した器体と、器体に収容した飯器を加熱する加熱手段と、飯器に設けられて炊飯や保温が行われる炊飯域に通気する通気部と、この通気部を通じ炊飯域に加熱したまたは加熱しない空気を吹き込む給気手段と、水を加熱して発生する蒸気を前記通気部を通じ炊飯域に吹き込む蒸気供給手段と、加熱手段と給気手段と、蒸気供給手段とを駆動制御して炊飯を行う制御手段と、を備えたことを他の特徴とする。
【0017】
このような構成では、蒸気を外部に放出しながらの炊飯、必要に応じた炊飯後のご飯の所定温度での保温が自動的に遂行されるのに併せ、給気手段およびまたは蒸気供給手段の制御手段による駆動制御で、飯器の開口部以外に設けた通気部を通じ外部から内部に加熱したまたは加熱しない空気およびまたは蒸気を送り込み、炊飯域に直接通気して、米粒やご飯粒とのより細部での接触を図っての、直接的で効率がよく均等な熱交換、除湿、加湿にて、その工程に必要な温度またはおよび湿度の環境を自動で補助的に加減し、また、調理、炊飯域が流動環境にあるときの補助的な加減は通気勢力による対流、撹乱を伴い、補助的な加減をより均等に作用させられる。
【0018】
本発明の電気炊飯器は、また、飯器と、この飯器を収容し、収容した飯器を、蒸気を外部に放出する蒸気通路を有して施蓋する蓋を装備した器体と、器体に収容した飯器を加熱する加熱手段と、飯器に設けられて炊飯や保温が行われる炊飯域に通気する通気部と、この通気部を通じ炊飯域に加熱した空気を吹き込む第1給気手段と、加熱しない空気を吹き込む第2給気手段と、水を加熱して発生する蒸気を前記通気部を通じ炊飯域に吹き込む蒸気供給手段と、加熱手段と第1給気手段と第2給気手段と、蒸気供給手段とを、プログラムや選択に従い炊飯全般の保温を含む各工程に応じ駆動制御して炊飯を行う制御手段と、を備えたことを今1つの特徴とする。
【0019】
このような構成では、蒸気を外部に放出しながらの炊飯、必要に応じた炊飯後のご飯の所定温度での保温が自動的に遂行されるのに併せ、第1、第2給気手段、蒸気供給手段の初期設定または選択に従った制御手段による駆動制御で、飯器の開口部以外に設けた通気部を通じ外部から内部に、加熱した空気、加熱しない空気、蒸気、を適宜に送り込み、炊飯域に直接通気して、米粒やご飯粒とのより細部での接触を図っての、直接的で効率がよく均等な熱交換、除湿、加湿にて、その工程に必要な温度またはおよび湿度の環境を自動で補助的に加減し、また、調理、炊飯域が流動環境にあるときの補助的な加減は通気勢力による対流、撹乱を伴い、補助的な加減をより均等に作用させられる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の電気炊飯器によれば、加熱した空気を吹き込んでの通気の実行によって、特に、加熱の必要な吸水工程またはおよび炊き上げ工程初期などにおいて、通気勢力による対流、撹乱を伴い、水、調理材料、あるいは米粒やご飯粒との細部での接触を図っての、直接的で効率がよく均等な熱交換にて、それら工程の過程に必要な温度の環境を、電気的な加熱調整に併行して補助し、加熱調整単独の場合以上に、炊飯環境をよりよく整えられ、より美味しいご飯を得られる炊飯を遂行することができる。
【0021】
本発明の別の特徴の電気炊飯器によれば、蒸気を吹き込んでの通気の実行によって、特に、加熱の必要な吸水工程またはおよび炊き上げ工程において、通気勢力による対流、撹乱を伴い、水、調理材料、あるいは米粒やご飯粒との細部での接触を図っての、直接的で効率がよく均等な熱交換にて、それら工程の過程に必要な温度の環境を、電気的な加熱調整に併行して補助し、加熱調整単独の場合以上に、炊飯環境をよりよく整えられ、より美味しいご飯を得られる炊飯を遂行することができる。
【0022】
また、加熱しない空気を吹き込んでの通気の実行によって、特に、加熱を必要としない保温工程において、ご飯粒との細部での接触を図っての、直接的で効率がよく均等な熱交換にて、炊きたてのご飯を所定の保温温度域まで急速に降温させられ、所定の保温温度域まで降温するまでの間長い時間高温に曝してご飯が黄変など劣化、変質するのを防止し、美味しく高品質に保温することができる。さらに、吹き込み空気とご飯との湿度差を利用してお焦げなし炊飯などでの蒸し上げ蒸気を吹き込んでの通気の実行によって、特に、保温工程での保温中のご飯粒と相互の湿度差、温度差を利用した着湿を伴う細部での接触の基に、通気時間に比例した加湿が均等にでき、長期保温時のご飯の渇きや褐変化の防止が適度に図れる。
【0023】
本発明の他の特徴の電気炊飯器によれば、蒸気を外部に放出しながらの炊飯、必要に応じた炊飯後のご飯の所定温度での保温が自動的に遂行されるのに併せ、給気手段、蒸気供給手段の制御手段による駆動制御で、飯器の開口部以外に設けた通気部を通じ外部から内部に加熱したまたは加熱しない空気、蒸気を送り込み、炊飯域に直接通気して、米粒やご飯粒とのより細部での接触を図っての、直接的で効率がよく均等な熱交換、除湿、およびまたは加湿にて、その工程に必要な温度またはおよび湿度の環境を自動で補助的に加減し、また、調理、炊飯域が流動環境にあるときの補助的な加減は通気勢力による対流、撹乱を伴い、補助的な加減をより均等に作用させられる。
【0024】
本発明の今1つの特徴の電気炊飯器によれば、初期設定プログラムや選択に応じ、飯器の開口部以外に設けた通気部を通じ外部から内部に、加熱した空気、加熱しない空気、蒸気、を適宜に送り込み、炊飯域に直接通気して、米粒やご飯粒とのより細部での接触を図っての、直接的で効率がよく均等な熱交換、除湿、加湿にて、その工程に必要な温度またはおよび湿度の環境を自動で補助的に加減し、また、調理、炊飯域が流動環境にあるときの補助的な加減は通気勢力による対流、撹乱を伴い、補助的な加減をより均等に作用させられる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施の形態に係る電気炊飯器の1つの具体例を示す断面図。
【図2】本発明の実施の形態に係る電気炊飯器の別の具体例を示す断面図。
【図3】同電気炊飯器の向きを変えて示す断面図。
【図4】本発明の実施の形態に係る電気炊飯器の他の具体例を示す要部の断面図。
【図5】同電気炊飯器の通気部なしの飯器使用状態を示す要部の断面図。
【図6】本発明の実施の形態に係る電気炊飯器の今1つの具体例を示す通気部の断面図。
【図7】本発明の実施の形態に係る電気炊飯器のさらに別の具体例を示す通気部の断面図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の実施の形態に係る電気炊飯器につき、図1〜図7を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。以下の説明は本発明の具体例であって、特許請求の範囲の記載事項を限定するものではない。
【0027】
本実施の形態に係る電気炊飯器は、基本的に図1に示すように、器体1に収容した施蓋状態の飯器2内で、飯器2を加熱する通電制御をして、発生する蒸気3の外部への放出を伴い炊飯し、必要に応じ炊飯後のご飯の保温もする。図示例では、中空の器体1に金属製の飯器2をそのフランジ部で吊持ちするように収容し、器体1の中空部内に設けた加熱コイル4からの電磁誘導により飯器2を発熱させ炊飯のための加熱を行う。しかし、炊飯や保温のための加熱は、土鍋など非金属製の飯器2の外面などに設けた発熱体を電磁誘導で発熱させて行ったり、飯器2をヒータで加熱して行うこともできる。また、飯器2の材質によらず電磁誘導加熱とヒータによる加熱を併用することができる。
【0028】
飯器2の施蓋は、器体1に開閉できるように設けられた器体蓋5を閉じて既に知られた種々の方法で閉じ状態にロックすることにより、金属製の内蓋6を飯器2の開口部2aに押し付けて閉じ状態に保つことで行う。しかし、これに限られることはない。炊飯や保温の通電制御は、例えば、マイクロコンピュータ7により、初期設定され、また操作パネル8で選択されたモードにて、飯器2の温度センサ9からの温度情報を基に行う。
【0029】
炊飯中に飯器2内で発生する蒸気3の外部への放出は、少なくとも飯器2内およびその施蓋域内に異常昇圧が発生しないよう蒸気放出路11を通じ行われる。それには蒸気放出路11が施蓋域を飯器2内側から施蓋域外に貫通している必要がある。しかし、その貫通経路は自由に選択できる。図示例では、内蓋6がシール材12を介して閉じている飯器2内から、内蓋6の通気孔13を通じ、内蓋6とこの内蓋6をシール部材14を介して閉じている器体蓋5の内面の金属製の放熱板15との間のおねば溜め室16に至り、このおねば溜め室16から器体蓋5を貫通するようにしている。
【0030】
なお、蒸気放出路11の器体蓋5を貫通する部分は、施蓋域内が、発生する蒸気3によって所定の圧力以上になると開いて蒸気3を放出する調圧部17としてある。また、器体1の胴部内には、飯器2の胴部に対向し、主として保温時に用い、必要に応じ単独でまたは図示しない器体蓋5側の蓋ヒータ等と共に用いられる胴部ヒータ18が設けられ、マイクロコンピュータ7によって通電制御される。
【0031】
図1に示す本実施の形態の1つの具体例では、既述したように、飯器2と、この飯器2を収容し、収容した飯器2を、蒸気3を外部に放出する蒸気放出路11を有して施蓋する器体蓋5を装備した器体1と、器体1に収容した飯器2を加熱する加熱手段の一例としての加熱コイル4等とに加え、飯器2に設けた通気部19を通じ炊飯や保温が行われる炊飯域に空気21を加熱してまたは加熱しないで吹き込み通気する給気手段22を備え、制御手段の一例としてのマイクロコンピュータ7は、加熱手段である加熱コイル4等と給気手段22とを駆動制御して炊飯を行い、必要に応じ炊飯後のご飯の保温を行うようにしている。
【0032】
これにより、加熱コイル4など加熱手段の制御手段としてのマイクロコンピュータ7による通電制御で、蒸気3を外部に放出しながらの炊飯、必要に応じた炊飯後のご飯の所定温度での保温が自動的に遂行される。これに併せ、特に、各炊飯工程での加熱の有無に応じた給気手段22のマイクロコンピュータ7による駆動制御で、飯器2の開口部2a以外に設けた通気部19を通じ外部から内部に加熱したまたは加熱しない空気21を送り込み、炊飯域に直接通気して、米粒やご飯粒とのより細部での接触を図っての、直接的で効率がよく均等な熱交換またはおよび湿度の授受にて、その工程に必要な温度またはおよび湿度の環境を自動で補助的に加減し、また、炊飯域が流動環境にあるときの補助的な加減は通気勢力による対流、撹乱を伴い、補助的な加減をより均等に作用させられる。
【0033】
このように、加熱した空気21を吹き込んでの通気の実行によって、特に、加熱の必要な吸水工程またはおよび炊き上げ工程において、通気勢力による対流、撹乱を伴い、水、米粒やご飯粒との細部での接触を図っての、直接的で効率がよく均等な熱交換にて、それら工程の過程に必要な温度の環境を、電気的な加熱調整に併行して補助し、加熱調整単独の場合以上に、炊飯環境をよりよく整えられ、より美味しいご飯を得られる炊飯を遂行することができる。
【0034】
また、加熱しない空気21を吹き込んでの通気の実行によって、特に、加熱を必要としない炊飯後の保温工程初期において、ご飯粒との細部での接触を図っての、直接的で効率がよく均等な熱交換にて、炊きたてのご飯を所定の保温温度域まで急速に降温させられ、所定の保温温度域まで降温するまでの間長い時間高温に曝してご飯が黄変など劣化、変質するのを防止し、美味しく高品質を保って保温することができる。この場合、吹き込み空気21とご飯との湿度差から、お焦げなし炊飯などでの蒸らし工程によってもなお残存していることのある過剰な水分を吹き込み空気21に乗じさせて持ち去り、より美味しいご飯として保温できるようになる。このような除湿の有無に応じて吹き込み空気21の湿度調節をできるようにしてもよい。
【0035】
給気手段22は、少なくとも加熱した空気21を給気できればよい。しかし、本例では、器体1内のエアーポンプ24により器体1外の空気21を吸引して、加熱部25で加熱した後通気部19に吹き込む給気経路26を構成し、エアーポンプ24と加熱部25とを制御手段としてのマイクロコンピュータ7によって個別に駆動し、加熱部25の動作、不動作の選択によって加熱した空気21、または加熱しない空気21を適宜給気できるようにしている。なお、加熱部25は給気する空気21をヒータ25aと熱交換させて加熱するようにしているが、加熱方式は特に問うものではない。
【0036】
通気部19は、通気のみが可能なことを意味し、通水は阻止するものである。これには、図1に示す例、図2、図3に示す例のように、金属製の飯器2であるのを利用して穿設した複数の通気孔19aとすることができる。このような通気孔19aは100μm以下の孔径であれば表面張力で水は通らないとされている。従って、通気孔19aは100μmの孔径に孔加工する。このように構成すると、通気部19に特別な部材や部品、組み立て構造が不要になる。しかし、生産性の上からは孔径×10程度の肉厚制限にするのが好適との示唆を受けている。万一板厚限界を超える場合、孔加工域の厚みを部分的に薄くしたり、水に面する側のボトム径のみを所定径に規制して対応するようにもできる。
【0037】
なお、通気部19は、半透膜(semipermeable membrane)といわれる多孔質膜を適用できる。このものは、例えば、0.1μm〜10μmの微細孔が1cm当たり数億個あり、通水を阻止し、通気のみが図れる選択透過性を持っている。このような多孔質膜は四ふっ化エチレン製のものなどが知られており、その材質上、耐熱性、食品衛生に問題は無い。
【0038】
本例では、器体1の内装ケース1aの底部に給気経路26の給気口26aを内装ケース1aの内側から外側つまり器体1内に貫通させて接続している。この給気口26aはシリコンゴムなどのシール部材で形成して内装ケース1a底部に弾性的に嵌め合わせて内装ケース1aとの間の気密性を確保するのに併せ、給気経路26との気密的な接続を簡単に実現している。さらに、給気口26aは器体1内に向けたシールリップが器体1に収容された飯器2の底部の通気部19の外回りに圧接して、通気部19と気密に接続され、給気経路26からの空気21を通気部19を通じ飯器2内、つまり炊飯域内に漏れなく吹き込み通気させられるようにしている。
【0039】
図2、図3に示す別の具体例では、飯器2に設けられて炊飯や保温が行われる炊飯域に通気する通気部19に併せ、この通気部19を通じ炊飯域に空気21を吹き込む給気手段122と、水31を加熱して発生する蒸気31aを、前記通気部19を通じ炊飯域に吹き込む蒸気供給手段32とを備え、図1に示したような制御手段としてのマイクロコンピュータ7により、加熱手段としての加熱コイル4、給気手段122と、蒸気供給手段32とを駆動制御して、炊飯や必要に応じ炊飯後のご飯の保温を行うようにしている。
【0040】
これにより、蒸気31aを外部に放出しながらの炊飯、必要に応じた炊飯後のご飯の所定温度での保温が自動的に遂行される。併せ、給気手段122およびまたは蒸気供給手段32のマイクロコンピュータ7による駆動制御で、飯器2の開口部2a以外に設けた通気部19を通じ外部から内部に空気21およびまたは蒸気31aを送り込み、炊飯域に直接通気して、米粒やご飯粒とのより細部での接触を図っての、直接的で効率がよく均等な熱交換、湿度の授受、およびまたは加湿にて、その工程に必要な温度またはおよび湿度の環境を自動で補助的に加減し、また、炊飯域が流動環境にあるときの補助的な加減は通気勢力による対流、撹乱を伴い、補助的な加減をより均等に作用させられる。
【0041】
このように、蒸気31aを吹き込んでの通気の実行によって、特に、加熱の必要な吸水工程またはおよび炊き上げ工程の初期において、通気勢力による対流、撹乱を伴い、水、米粒やご飯粒との細部での接触を図っての、直接的で効率がよく均等な熱交換にて、それら工程の過程に必要な温度の環境を、電気的な加熱調整に併行して補助し、加熱調整単独の場合以上に、炊飯環境をよりよく整えられ、より美味しいご飯を得られる炊飯を遂行することができる。
【0042】
また、加熱しない空気21を吹き込んでの通気の実行によって、特に、加熱を必要としない保温工程において、ご飯粒との細部での接触を図っての、直接的で効率がよく均等な熱交換にて、炊きたてのご飯を所定の保温温度域まで急速に降温させられ、所定の保温温度域まで降温するまでの間長い時間高温に曝してご飯が黄変など劣化、変質するのを防止し、美味しく高品質に保温することができる。さらに、吹き込み空気21とご飯との湿度差を利用して、お焦げなし炊飯などでの蒸らし工程によってもなお残存していることのある過剰な水分を吹き込み空気21に乗じさせて持ち去り、より美味しいご飯として保温できるようになる。このような除湿の有無に応じて吹き込み空気21の湿度調節をできるようにしてもよい。それには、蒸気31aの同時吹き込みの有無、同時吹き込み量の調節が有効となる。
【0043】
ここで、給気手段122は、加熱しない空気21を給気するもので、図1に示すような例の給気経路26に、エアーポンプ24を設けるだけでよい。蒸気供給手段32は、通気部19に蒸気31aを供給する蒸気供給路33に、ヒータ34により水31を加熱して蒸気31aを瞬間湯沸かし式に発生させて逆止的、一方通行的に通気部19に送り込み通気させる蒸気発生ボイラー35を設け、この蒸気発生ボイラー35に水31を滴下的に少量ずつ給水する給水ポンプ36を接続し、蒸気発生ボイラー35に給水した水31は瞬時に蒸気化して送り出せるようにしている。これにより、蒸気発生ボイラー35はマイクロコンピュータ7による駆動と同時に早期に立ち上がり、給水ポンプ36のマイクロコンピュータ7の駆動タイミングによって、蒸気31aの吹き込み始めと終了のタイミング、吹き込み時間を的確に制御することができる。
【0044】
また、通気部19は空気21および蒸気31aに兼用の給気導入路37を有し、この給気導入路37に給気経路26、蒸気供給路33を接続してあり、空気21およびまたは蒸気31aを給気導入路37を通じて通気部19に吹き込み通気させられるようにしている。さらに、このような給気導入路37などを利用した空気21、蒸気31aに兼用の吹き込み通路は構造上、空気21および蒸気31aは相手方通路に入り込むことが考えられ、蒸気31aのエアーポンプ24への侵入はエアーポンプ24の耐久性、寿命に影響し問題となる。
【0045】
そこで、本例では、給気経路26の給気導入路37とエアーポンプ24との間に電磁弁38を設け、エアーポンプ24のマイクロコンピュータ7による駆動開始後、電磁弁38を開閉することにより、空気21供給の開始、停止、供給時間を的確に制御できるようにしながら、空気21の給気停止時の電磁弁38の閉止によって蒸気31aの給気時に、蒸気31aが給気経路26に入り込んでエアーポンプ24に及ぶようなことを回避できるようにしている。
【0046】
なお、給水ポンプ36は給水タンク39が着脱される受水口36aと接続され、受水口36aに装着された給水タンク39から水31の供給を受けて蒸気発生ボイラー35に給水して蒸気31aを発生させ、通気部19に給気できるようにしている。受水口36aは、器体1の外部から給水タンク39が着脱されるようにする。それには、受水口36aは器体1の側部など外部に臨んで設けるか、器体1の外部から給水タンク39を出し入れし、受水口36aに着脱できるタンク収容凹部41を設けるか、すればよい。タンク収容凹部41には開閉できるか着脱できる蓋42を設けると、器体1の外観を整え、給水タンク39の不用意な着脱を防止することができる。
【0047】
給水タンク39は、一回の炊飯において必要な蒸気31aの給気量に見合う容量があればよく、飯器2の容量に対し例えば、十数分の一以下にするなどごく小さくすることができる。しかし、器体1内のデッドスペースに合わせた形態の給水タンク39およびその収容構造を採用すれば、器体1の通常の大きさ、形態のまま比較的大きな容量の給水タンク39を装備することができる。
【0048】
給水タンク39の取り扱い、着脱が容易で、かつ水漏れの心配がないように、給水タンク39の口を閉じるねじキャップ43に逆止弁44を設けている。これによって、キャップ43を閉じた状態では給水タンク39の取り扱い時にそれが逆さにされても逆止弁44が閉じたままで水漏れが防止される。
【0049】
給水タンク39がそのキャップ43部を受水口36aにねじ合わせ装着し終える段階で、受水口36aにある突起36bによって逆止弁44が押し開かれ、給水タンク39内の水31が受水口36aを通じて給水ポンプ36の側に給水され始める。逆に給水タンク39を受水口36aから取り外す際は、その取り外しの初期段階で逆止弁44が突起36bによる押動から解放されて自閉し、給水タンク39の口を閉じるので給水タンク39を受水口36aから取り外すのに給水タンク39内の残水が流出するようなことが阻止される。
【0050】
受水口36aは、給水タンク39から給水される水31が所定水位以上になると、給水タンク39の下向きになっている口を水31の水面によって塞ぐことで、給水タンク39内の水31がそれ以上受水口36a側に自然流出するのを防止する。従って、給水タンク39内の水31は、受水口36aに給水される水31の水面が給水タンク39の口を下回った分だけ自動給水されるので、過剰給水されるような問題はない。
【0051】
なお、他の構成は図1に示す場合と特に変わるところはなく、共通する部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0052】
ところで、マイクロコンピュータ7による制御にて、蒸気31aを単独で、または空気21と共に吹き込んでの通気の実行もでき、これによって、特に、保温工程での保温中のご飯粒と相互の湿度差、温度差を利用した着湿を伴う細部での接触の基に、通気時間に比例した加湿が均等にでき、長期保温時のご飯の渇きや褐変化の防止が適度に図れる。
【0053】
また、本実施の形態の電気炊飯器としては、図4に示すように通気部19を備えた飯器2を装着しての炊飯と、図5に示すように通気部19を備えない飯器102を装着しての炊飯との双方を、共通の電気炊飯器において、炊飯や保温の制御プログラムの変更や切り替えによって選択的に実行することができる。このような選択は、通常、飯器2と飯器102とを組み合わせ装備した電気炊飯器として提供し、ユーザ側の電気炊飯器使用時の選択事項とする。しかし、これに限られることはなく、飯器2を装着した電気炊飯器と、飯器102を装着した電気炊飯器と、の2種を個別に提供しておき、ユーザ側の電気炊飯器購入時の判断事項とすることもできる。
【0054】
電気炊飯器では飯器2の使用時と飯器102の使用時とで、炊飯や保温工程での通気部19の利用の有無や選択に関する制御プログラムが、ユーザ側の使用時の選択による場合は特に、一致しないモードで炊飯や保温が実行されてしまう問題がある。
【0055】
そこで、図4、図5に示す例の電気炊飯器では、通気部19を持った図4に示す飯器2の一部にマグネット61を付帯させておくが、通気部19を持たない図5に示す飯器102にはそのようなマグネットを設けずにおく。これに併せ、器体1の側には飯器2が装着された場合それに付帯されているマグネット61が対応するリードスイッチ62を設けておき、炊飯の開始に際しリードスイッチ62がマグネット61との対応関係を検知しているかどうかによって、図1に示すような炊飯制御用のマイクロコンピュータ7によって、装着されているのが飯器2か飯器102かを判定するようにしている。
【0056】
このような判定に伴いマイクロコンピュータ7は、飯器2の場合のみ通気部19を利用するどのようなモードの設定または選択をも許可および実行し、飯器102の場合は通気部19を利用するどのようなモードの設定または選択をも許可せず、実行されないようにする。これにより、実際に装着されたのが飯器2である場合、通気部19を利用しない通常炊飯はもとより、通気部19を利用しても各種モードでの炊飯をも適正に実行することができる。また、実際に装着されたのが飯器102である場合、通気部19を利用しての炊飯や保温の制御が無駄に実行されたり、それによって問題が発生することはない。しかも、この際、装着された飯器が、設定され、選択された炊飯モードに符合しないことの文字や音声などでの表示を行えば、ユーザに飯器替えや炊飯モードの設定替えを促し、ユーザに混乱を与えることなく適正使用が図れる。
【0057】
このような適正使用には、飯器替えや炊飯モードの設定替えをユーザに促すほか、装着された飯器102に適合した、通気部19を利用しない炊飯モードへの自動切り替えによって対応することもできる。
【0058】
図6に示す例、図7に示す例はいずれも、通気部19に水、液体を通さず気体だけを通す既述したような半透膜としての多孔質膜51を採用している。通気部19は、図1や図2、図3の例を含め、飯器2内の炊飯や保温が行われる炊飯域に臨んで、従って、少なくとも最小水位以下の部分、一例として図示しているように底部に設ける。このため、多孔質膜51は特に洗浄などの際に外力を受けて損傷しやすい。
【0059】
そこで、多孔質膜51は図示する例では、保護ケース52に収容して装着してある。詳細には保護ケース52は、飯器2の取付け孔53にシール部材54を介しフランジ部55a部で圧着するように通気筒部55bを内面側から無理嵌めして、また図示例のようにナット59を利用したねじ締結にて固定し、上端フランジ面に多孔質膜51を上向きに貼着した通気通路基部55と、この通気通路基部55のフランジ部55a外周、またはこの外周の周壁に、自身の周壁を凹凸、ヘリコイド、ねじなど嵌合して着脱できるように装着し多孔質膜51の貼着域をまわりから覆うキャップ56とで構成している。
【0060】
これにより、通気部19への吹き込み空気21およびまたは蒸気31aは、多孔質膜51を透過した後キャップ56の周壁に配設した横向きの連通孔56aから飯器2の炊飯域内に向け通気され、炊飯中の水や水内の米粒との衝突や保温中のご飯粒との衝突によって拡散しながら炊飯域を通過されるようにしている。このような多孔質膜51および保護ケース52による通気部19は、図示例の金属製とした飯器2に限らず、土鍋で代表される非金属製の飯器2にも同様に適用できる。
【0061】
また、キャップ56は飯器2内のおねばや浮遊物58が多孔質膜51に及びにくくしている。特に、連通孔56aは多孔質膜51よりも低い側方に空いて飯器2内に通気するようにしてあり、キャップ56の天板下側に図6に代表して示すような空気溜まり57が形成されるので、飯器2内の浮遊物58はもとより、流動する水やおねばなどでも多孔質膜51により及びにくく、かつ及ぶことがあってもごく少量に抑えられるので、多孔質膜51がより長期に目詰まりしにくくなる。万一、多孔質膜51が目詰まりしてもキャップ56を取り外して多孔質膜51を交換することができる。
【0062】
図7に示す例では、さらに、通気筒部55bの下端に図2、図3に示す例のような蒸気発生ボイラー35を接続した蒸気供給構造において、通気筒部55bの蒸気発生ボイラー35の側にスリット55cを形成してある。これにより、通気筒部55bの多孔質膜51から蒸気発生ボイラー35側に結露水が溜まっても、スリット55cによる通気を伴いスリット55cを通じ蒸気発生ボイラー35内に伝い落ち直ちに気化され飯器2内に通気されるようにしている。
【0063】
なお、図示しないが、本実施の形態に係る電気炊飯器では、炊飯や保温を行う基本構造において、飯器に設けられて炊飯や保温が行われる炊飯域に通気する通気部と、この通気部を通じ炊飯域に加熱した空気を吹き込む第1給気手段と、加熱しない空気を吹き込む第2給気手段と、水を加熱して発生する蒸気を前記通気部を通じ炊飯域に吹き込む蒸気供給手段と、加熱手段と第1給気手段と第2給気手段と、蒸気供給手段とを、プログラムや選択に従い炊飯全般の保温を含む各工程に応じ駆動制御して炊飯を行う制御手段と、を備えたものとすることができる。
【0064】
これにより、第1、第2給気手段、蒸気供給手段の初期設定または選択に従った制御手段による駆動制御で、飯器の開口部以外に設けた通気部を通じ外部から内部に、加熱した空気、加熱しない空気、蒸気、を適宜に送り込み、炊飯域に直接通気して、米粒やご飯粒とのより細部での接触を図っての、直接的で効率がよく均等な熱交換、除湿、加湿にて、その工程に必要な温度またはおよび湿度の環境を自動で補助的に加減し、また、調理、炊飯域が流動環境にあるときの補助的な加減は通気勢力による対流、撹乱を伴い、補助的な加減をより均等に作用させられる。
【符号の説明】
【0065】
1 器体
2 飯器
3 蒸気
4 加熱コイル
5 器体蓋
6 内蓋
7 マイクロコンピュータ
8 操作パネル
9 温度センサ
11 蒸気放出路
13 通気孔
19 通気部
21 空気
22、122 給気手段
24 エアーポンプ
25 加熱部
26 給気経路
31 水
31a 蒸気
32 蒸気供給手段
33 蒸気供給路
37 給気導入路
38 電磁弁
39 給水タンク
51 多孔質膜
52 保護ケース
61 マグネット
62 リードスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飯器と、この飯器を収容し、収容した飯器を、蒸気を外部に放出する蒸気通路を有して施蓋する蓋を装備した器体と、器体に収容した飯器を加熱する加熱手段と、飯器に設けた通気部を通じ炊飯や保温が行われる炊飯域に空気を加熱して吹き込み通気する給気手段と、加熱手段と給気手段とを駆動制御して炊飯を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする電気炊飯器。
【請求項2】
飯器と、この飯器を収容し、収容した飯器を、蒸気を外部に放出する蒸気通路を有して施蓋する蓋を装備した器体と、器体に収容した飯器を加熱する加熱手段と、飯器に設けられて炊飯や保温が行われる炊飯域に通気する通気部と、この通気部を通じ炊飯域に空気を吹き込む給気手段と、水を加熱して発生する蒸気を前記通気部を通じ炊飯域に吹き込む蒸気供給手段と、加熱手段と給気手段と、蒸気供給手段とを駆動制御して炊飯を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする電気炊飯器。
【請求項3】
飯器と、この飯器を収容し、収容した飯器を、蒸気を外部に放出する蒸気通路を有して施蓋する蓋を装備した器体と、器体に収容した飯器を加熱する加熱手段と、飯器に設けられて炊飯や保温が行われる炊飯域に通気する通気部と、この通気部を通じ炊飯域に加熱したまたは加熱しない空気を吹き込む給気手段と、水を加熱して発生する蒸気を前記通気部を通じ炊飯域に吹き込む蒸気供給手段と、加熱手段と給気手段と、蒸気供給手段とを駆動制御して炊飯を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする電気炊飯器。
【請求項4】
飯器と、この飯器を収容し、収容した飯器を、蒸気を外部に放出する蒸気通路を有して施蓋する蓋を装備した器体と、器体に収容した飯器を加熱する加熱手段と、飯器に設けられて炊飯や保温が行われる炊飯域に通気する通気部と、この通気部を通じ炊飯域に加熱した空気を吹き込む第1給気手段と、加熱しない空気を吹き込む第2給気手段と、水を加熱して発生する蒸気を前記通気部を通じ炊飯域に吹き込む蒸気供給手段と、加熱手段と第1給気手段と第2給気手段と、蒸気供給手段とを、プログラムや選択に従い炊飯全般の保温を含む各工程に応じ駆動制御して炊飯を行う制御手段と、を備えたことを特徴とする電気炊飯器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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