説明

電気焼肉器

【課題】電力消耗が少なく、電磁放射が低く、焼肉中の煙を直ちに排出して有毒有害物質を低減するので、使用者の健康に良いものであって、屋内外とも利用でき、家庭或いは焼肉屋でも利用できる電気焼肉器を提供する。
【解決手段】電気焼肉器は、加熱部4と、ホルダーにより連結される煙吸込み部1と、を備える。加熱部4は、ベースを有し、ベースには制御システムが設けられ、制御システムが上発熱プレートと連結される。煙吸込み部1には、煙吸込み部カバーに設けられた複数の制御システムと連結される煙吸込みファン及びフィルター部が含まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気焼肉器に関する。
【背景技術】
【0002】
市販で見られる電気焼肉器ではアルミ発熱管を用いたものが多いが、熱バランスが悪く、電力消耗も大きく、電磁波も強い。ナノ塗装面を有する電気焼肉器も見られるが、その材質がテフロン(登録商標)塗装されたものが多いため、焼いた後の過程中に、テフロン(登録商標)層が破壊されて有毒物質を生じ易い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−196434
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の従来の技術問題を解決しようとして、本発明では電気焼肉器を提供して、従来技術に存在する上記の問題を有効に解決する。
本発明は、上記の目的を実現するため、下記の技術手段を採用している。
【課題を解決するための手段】
【0005】
電気焼肉器であって、加熱部と、ホルダーにより連結される煙吸込み部と、が含まれる。
加熱部にはベースが含まれ、ベースには、制御システムが設けられ、制御システムが上発熱プレートと連結される。
煙吸込み部には煙吸込み部カバーに設けられた複数の制御システムと連結される煙吸込みファン及びフィルター部が含まれる。
【0006】
本発明における技術手段として、ベースには、固定連結される上カバー及び下カバーが含まれる。上カバーは、加熱鉄板により上発熱プレートと連結される。下カバーには、制御システムが設けられる。制御システムは、下カバーに設けられたロータリースイッチ、電源スイッチ、温度制御スイッチ、複数の冷却ファン及びマイクロスイッチと連結され、温度制御スイッチが、上発熱プレートの鉄板と接触する。下カバーには、複数の冷却ファンとマッチングする冷却穴が設けられる。
【0007】
本発明における技術手段として、煙吸込みファンが煙吸込み部によって煙吸込み部カバーに固定される。煙吸込み部本体には、順番に連結されたフィルター、活性炭フィルター、煙吸込みフィルター及びフィルター枠が固定される。フィルターは、煙吸込み部本体に連結される。活性炭フィルターは、フィルター枠によって煙吸込み部本体に連結されるのである。
【0008】
本発明における技術手段として、ホルダーは、ホルダーの両端に設けられた接点によって、下カバー及び煙吸込み部カバーに設けられる接点と連結されるのである。
【0009】
本発明における技術手段として、上カバーに、油パンが固定される。油パンは油当て部と連結され、油当て部と一体になっている。
本発明における技術手段として、煙吸込み部カバーに予備品箱及び予備品箱とマッチングする予備品箱カバー及びカバープレートが含まれる。
【0010】
本発明における技術手段として、加熱部は、支え棒部に固定される。支え棒部には、支え棒及び支え棒と連結された継ぎ手及び置き座が含まれ、継ぎ手と下カバーとが連結される。
本発明における技術手段として、加熱部は、支え棒部に固定される。支え棒部には、支え棒及び置き座が含まれ、置き座と下カバーが連結される。
本発明における技術手段として、電気焼肉器の材質は、結晶化ガラス、セラミックス、石英ガラス或いはステンレスの中でのいずれかである。
【発明の効果】
【0011】
上記案を採用しているため、本発明の電気焼肉器は、電力消耗が汎用焼肉器での電力1200−2000Wに比べ、400−600Wだけである。また、電子放射は、汎用焼肉器での200mgに比べ、25mgだけである。さらに、本発明では、焼肉中の煙をすぐに排出して、有毒有害物質を低減するため、使用者の健康に良いので、屋内外、家庭或いは焼肉屋に適用するのである。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態における分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態における煙吸込み部の分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態における加熱部の分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態における支え棒部の分解斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態における支え棒部の分解斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態における連結用ホルダーの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明による電気焼肉器を図面に基づいて説明する。
(一実施形態)
図1から図6に示す電気焼肉器において、加熱部4及びホルダー3により連結される煙吸込み部1が含まれ、加熱部4が支え棒部に固定される。
【0014】
加熱部4には、ベースが含まれる。ベースには更に制御システムが含まれる。制御システムは、上発熱プレート18と連結される。ベースには、固定連結された電気焼肉器の上カバー26及び電気焼肉器の下カバー43が含まれる。上カバー26には、接点ネジホルダー39が設けられ、上カバー26が、接点ネジ38によって下カバー43と連結される。下カバー43には、接続口33と制御システムが設けられる。制御システムは、下発熱プレート19上の導電接点20によって上発熱プレート18と連結される。制御システムは、下カバー43に設けられたロータリースイッチ42、電源スイッチ41、温度制御スイッチ34及びマイクロスイッチ31と連結される。
【0015】
本実施形態において、温度制御スイッチ34が2つ設けられる。温度制御スイッチ34は、下発熱プレート19と接触する。温度制御スイッチ34は、温度制御スイッチホルダー35によって、下カバー43に設けられた温度制御スイッチ固定ホルダー37に固定される。
【0016】
温度制御スイッチホルダー35の底部には、温度制御スイッチバネ36が設けられ、導電銅片46と通電し、温度制御スイッチ34が弾いて、下発熱プレート19と接触する様にして、常に下発熱プレート19の温度を誘導する。マイクロスイッチ31は、マイクロスイッチホルダー32により、下カバー43に固定される。
【0017】
下発熱プレート19と上発熱プレート19とは一体に固定される。下発熱プレート19には長溝が設けられ、上カバー26に設けられた突起部と固定され、上発熱プレート18及び下発熱プレート19がスライドしない様にする。下発熱プレート19は、位置決め柱21、位置決めパッキン22、ネジ27、ワッシャ28、バネ29、バネ軸30、および、加熱鉄板パッキン24によって、加熱鉄板23をその下側に固定する。更に二枚の温度制御ガイド板25が加熱鉄板パッキン24の下側に設けられている。
【0018】
上発熱プレート18および下発熱プレート19を取り外すと、マイクロスイッチ31が弾かれ、電源スイッチ41が自動的に電源を切るため、危険事故の発生を防止することができる。本実施形態において、電源スイッチ41が2つ設けられていて、その中の1つは上発熱プレート18を加熱するスイッチを制御し、もう1つは煙吸込みファン12の起動を制御する。
【0019】
上発熱プレート18が作動してから、ロータリースイッチ42にて電気焼肉器の温度を調整することができる。本実施形態において、ロータリースイッチ42が2段設けられ、それぞれ200℃段と250℃段である。電気焼肉器の下カバー43には、複数の冷却ファン45及び冷却ファン45とマッチングする冷却穴が設けられ、冷却ファン45が制御システムと連結されている。使用される冷却ファン45はDV12Vのファンである。制御システムには変圧器44が含まれ、外部の交流電気を適合電圧に変換する。冷却ファン45は、制御システムを効果的に冷却することができる。
【0020】
上発熱プレート18および下発熱プレート19は、電気焼肉器の上カバー26から分離することができ、洗浄および保管しやすくなる。一体に固定された上発熱プレート18及び下発熱プレート19により、油パンが電気焼肉器の上カバー26に固定される。油パンは、油当て部2と連結され、油当て部2と一体になる。油パンは、使用中の廃油或いは残留物を一時的に溜め、油当て部2は、焼肉中に生ずる油を止めて油が飛ぶのを防止することができる。
【0021】
電気焼肉器の下カバー43にはランプホルダー40が設けられ、制御システムと連結され、電気焼肉器の作動状態がはっきり見えることで、操作がしやすくなる。使用される制御システムは、ダブル温度制御の独立制御システムの電源スイッチを採用して、焼肉温度の正確性を保証し、温度が高くなって焼き物が焦げたりするのを防止する。
【0022】
煙吸込み部1は、煙吸込み部カバー9及び煙吸込み部カバー9に固定された煙吸込み部本体13が含まれる。煙吸込み部本体13の一側には、接点ネジ10とネジ固定ホルダー11によって煙吸込みファン12が固定される。煙吸込み部本体13の他側には、フィルター14が固定され、フィルター枠17により、活性炭フィルター15および換気フィルター16がフィルター14に固定される。フィルター枠17は、煙吸込み部本体13に挟まれ、容易に外すことができる。活性炭フィルター15、換気フィルター16に油が多くなると、フィルター枠17を外して、すぐに取り替えることができる。煙吸込みファン12は、制御システムと連結されている。本実施形態において、煙吸込みファン12が4個あって、またDC12Vのファンであるため、風力が強く、ノイズが低く、寿命が長い等の特徴がある。
【0023】
ホルダー51は、片側がクイックネジによって煙吸込み部カバー9に固定され、他側がクイックネジによって電気焼肉器の下カバー43に固定される。ホルダー51の両側は、それに設けられた接点によって電気焼肉器の下カバー43及び煙吸込みカバー9の接点に連結され、煙吸込みファン12と制御システムが回路を形成する様にしている。使用者が屋外で電気焼肉器を使用する際、煙吸込み部1を外すことが可能であり、屋内で使用する際には、再度煙吸込み部1を取り付けることができる。クイックネジを採用しているため、使用者により簡単に組み付けることができる。取り付けた後、ホルダー51の両端は、ホルダー51に設けられた接点によって、電気焼肉器の下カバー43及び排煙カバー9の接点と連結され、換気ファン12が制御システムと再び回路を形成する様にしている。ホルダー51には照明LEDランプ53、ランプカバー52、ボタンスイッチ54、LEDランプスイッチ55、電源接点50及び電源接点当て49が取り付けられている。ホルダー51には、更にホルダーカバー47が設けられている。
【0024】
上発熱プレート18および下発熱プレート19の材質は、セラミック、結晶化ガラス、石英ガラス或いはステンレスの中でのいずれかひとつで良く、使用される発熱板材は特殊発熱材料で加工されていて、電磁波が低く、エネルギー消耗も少ない。セラミック或いは石英ガラスを採用することにより、遠赤外線をリリースするので、炭焼きの風味に近づけている。
【0025】
支え棒部は二種類があって、高くしたい時は長支え棒部5を採用する。長支え棒部5は、長支え棒57及び長支え棒57と連結された継ぎ手56及び置き座58が含まれ、継ぎ手56が電気焼肉器の下カバー43と連結される。
【0026】
また、高くしたくない場合は、短支え棒部6が採用できる様にしている。短支え棒部6は、置き座60及び置き座60と連結される短支え棒59が含まれ、短支え棒59が電気焼肉器の下カバー43と連結される。
なお、長支え棒部5および短支え棒部6が「支え棒部」に対応し、長支え棒57および短支え棒59が「支え棒」に対応する。
【0027】
煙吸込みカバー9には、予備品箱及び予備品箱とマッチングする予備品箱カバー8及びカバープレート7が設けられ、予備品箱にはネジを入れることができる。電気焼肉器全体は、ばらすことができ、運ぶのに便利である。ばらすときのネジは、予備品箱に入れて、紛失しない様にすることができ、組立てに便利である。
本電気焼肉器には、更に変圧装置を配置して、電動車の電圧を必要電圧に変換することができ、屋外で使用する際の電源の問題を解決することができる。
【0028】
上記の具体的な実施方式について、本分野での技術者が本特許を理解し易くするため例をあげただけで、本特許範囲の限定だと理解してはいけない。本特許の主旨に関わる如何なる同等変更或いは修飾は、全て本特許に含まれる範囲だと認める。
【符号の説明】
【0029】
1・・・煙吸込み部
2・・・油当て部
3・・・ホルダー部
4・・・加熱部
5・・・長支え棒部
6・・・短支え棒部
7・・・カバープレート
8・・・配件盒盖
9・・・煙吸込み部カバー
10・・・接点ネジ
11・・・ネジホルダー
12・・・煙吸込みファン
13・・・煙吸込み部本体
14・・・フィルター
15・・・活性炭フィルター
16・・・煙吸込み部フィルター
17・・・フィルター枠
18・・・上発熱プレート
19・・・下発熱プレート
20・・・導電コンタクト
21・・・位置決め柱
22・・・位置決め柱パッキン
23・・・加熱鉄板
24・・・加熱鉄板パッキン
25・・・温度制御ガイド
26・・・上カバー
27・・・ネジ
28・・・ワッシャ
29・・・バネ
30・・・バネ軸
31・・・マイクロスイッチ
32・・・マイクロスイッチホルダー
33・・・接続口
34・・・温度制御スイッチ
35・・・温度制御スイッチホルダー
36・・・温度制御スイッチバネ
37・・・温度制御スイッチ固定ホルダー
38・・・接点ネジ
39・・・接点ネジホルダー
40・・・ランプホルダー
41・・・電源スイッチ
42・・・ロータリースイッチ
43・・・下カバー
44・・・変圧器
45・・・冷却ファン
46・・・導電銅片
47・・・ホルダーカバー
48・・・クイックネジ
49・・・電源接点当て
50・・・電源接点
51・・・ホルダー
52・・・ランプカバー
53・・・LEDランプ
54・・・ボタンスイッチ
55・・・LEDランプスイッチ
56・・・継ぎ手
57・・・長支え棒
58、60・・・置き座
59・・・短支え棒

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上発熱プレートと連結される制御システムが設けられるベースを有する加熱部と、
煙吸込み部カバーに設けられた複数の前記制御システムと連結される煙吸込みファンおよびフィルター部を有し、前記加熱部とホルダーによって連結される煙吸込み部と、
を備えることを特徴とする電気焼肉器。
【請求項2】
前記ベースは、固定連結された上カバー及び下カバーを有し、
前記上カバーは、下発熱プレートによって前記上発熱プレートに連結され、
前記下カバーには、前記制御システムが設けられ、
前記制御システムは、前記下カバーに設けられるロータリースイッチ、電源スイッチ、温度制御スイッチ、複数の冷却ファン及びマイクロスイッチにより連結され、
前記温度制御スイッチと前記下発熱プレートとが接触し、
前記下カバーには、複数の前記冷却ファンとマッチングする冷却穴が設けられることを特徴とする請求項1に記載の電気焼肉器。
【請求項3】
前記煙吸込みファンは、煙吸込み部本体によって前記煙吸込み部カバーに固定され、
前記煙吸込み部本体には、フィルター、活性炭フィルター、煙吸込みフィルター及びフィルター枠が順番に固定され、
前記フィルター及び前記煙吸込みフィルターは、前記フィルター枠によって前記煙吸込み部本体に固定されることを特徴とする請求項2に記載の電気焼肉器。
【請求項4】
前記ホルダーは、前記ホルダーの両端に設けられた接点によって、前記下カバー及び前記煙吸込み部カバーに設けられる接点に連結されることを特徴とする請求項3に記載の電気焼肉器。
【請求項5】
前記上カバーに、油パンが固定され、
前記油パンは、油当て部に連結され、前記油当て部と一体になっていることを特徴とする請求項4に記載の電気焼肉器。
【請求項6】
前記煙吸込み部カバーには、予備品ケース及び前記予備品ケースとマッチングする予備品箱カバー及びカバープレートが設けられることを特徴とする請求項5に記載の電気焼肉器。
【請求項7】
前記加熱部は、支え棒部に固定され、
前記支え棒部は、支え棒及び前記支え棒と連結された継ぎ手及び置き座を有し、
前記継ぎ手は、前記下カバーと連結されることを特徴とする、請求項6に記載の電気焼肉器。
【請求項8】
前記加熱部は、支え棒部に固定され、
前記支え棒部は、支え棒及び置き座を有し、
前記置き座は、前記下カバーと連結されることを特徴とする請求項6に記載の電気焼肉器。
【請求項9】
前記上発熱プレートの材質は、結晶化ガラス、セラミックス、石英ガラス、または、ステンレスの中でのいずれかであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の電気焼肉器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−27465(P2013−27465A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−164109(P2011−164109)
【出願日】平成23年7月27日(2011.7.27)
【出願人】(510282321)能保康企業股▲分▼有限公司 (2)
【Fターム(参考)】