電気的に可変な散乱パターンを備える光を生成するための光モジュール並びに多目的光としてのその使用
本発明は、電気的に可変な散乱パターンを備える光ビーム(25)を生成するよう配置される光モジュール(1)を提供する。モジュールは、光ビーム(5)を提供するよう配置される光源(2)と、光源(2)からの光ビーム(5)を調節するよう配置される電気的に調節可能な光学素子(300)とを含む。調節可能な光学素子は、第一液晶ゲル(11)を備える第一セル(10)と、選択的に、偏光回転子(30)と、第二液晶ゲル(21)を備える第二セル(20)と、第一及び第二のセル(10,20)の少なくとも一方に亘って電圧を印可するための装置(40)とを含む。具体的には、光モジュール(1)は、異方性配光を備える光ビーム(25)を提供する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気的に可変な散乱パターンを備える光を生成するための光モジュール、並びに、多目的光としてのその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の車では、車内の内部照明としての様々な機能を充足するために、多数の光源が使用される。様々なスポットが読書光として使用され、幾分より拡散照明が化粧照明及び快適照明として使用される。車内への足踏地域を照明することを可能にするために、車ドアによって配置されるランプもある。故に、様々な光源が車内で使用され、読書光、化粧光、足踏光等のような様々な機能を充足している。
【0003】
内部車照明の実施例がEP0669224に記載されている。この文献は、電球を備える2つの別個の室を有する車内部のカーテシランプ筐体を記載しており、1つは地図読取り用であり、1つは一般照明用である。読書光のレンズ及びその電球、加えて、2つのランプ室を分割する壁及び2つの接点は、第一ランプ室内部に適合し且つ電球交換のために取り外され得る単一ユニットを一体的に形成している。故に、異なる目的のために2つの光が使用される。
【0004】
従来技術の内部車光の不利点は、これらの光が運転手の目を眩ませ得ることである。さらに、従来技術の内部車光は、普通、その形状が調節され得ず且つ多目的のために使用され得ない光ビームを生成する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
故に、電気的に可変な散乱パターンを備える光を生成するための光モジュールを提供することが本発明の目的である。さらに、特に、内部車照明のために、多目的光を提供することが本発明の特徴である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一の特徴によれば、電気的に可変な散乱パターンを備える光ビームを生成するための光モジュールが提供され、光モジュールは、
a.光ビームをもたらすよう配置される光源と、
b.光源からの光ビームを調節するよう配置される電気的に調節可能な光学素子とを含み、
光学素子は、
1.第一液晶ゲルを備える第一セルと、
2.選択的な偏光回転子と、
3.第二液晶ゲルを備える第二セルと、
4.第一セル及び第二セルのうちの少なくとも一方を横断して電圧を印可する装置とを含み、
好ましくは、第一セル、第二セル、及び、選択的な偏光回転子は、異方性配光を備える光を提供するよう、即ち、光ビームを異方性配光を備える光ビームに変更するよう配置される。
【0007】
本発明の次の特徴によれば、光モジュールにおける或いはための使用のためのコントローラであって、コントローラは、調整制御信号に応答して、少なくとも1つの駆動信号を介して、電気的に調節可能な光学素子及び光源を含む素子の群のうちの少なくとも1つの素子を制御するよう配置される。
【0008】
本発明のさらに他の特徴によれば、コントローラ上で動作されるべきコンピュータプログラム製品が提供され、コンピュータプログラム製品は、調整制御信号に応答して、本発明に従った少なくとも1つの光モジュールの少なくとも1つの駆動信号を介して、電気的に調節可能な光学素子及び光源を含む一群の素子少なくとも1つの素子を制御する機能を含む。
【0009】
さらに、本発明の他の特徴によれば、本発明は、多目的光としての、具体的には、多目的内部車光としての本発明に従った光モジュールの使用を可能にする。
【0010】
添付の概略的な図面を参照して、例証によってのみ、本発明の実施態様を今や記載する。図面中、対応する参照記号は対応する部分を表示する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
現代の車では、車内の内部照明としての様々な機能を充足するために、多数の光源が使用される。読書光として様々なスポットが使用され、化粧及び快適照明として幾分より拡散照明が使用される。車への出入りの足踏地域の照明を可能にするために、ランプは車ドアにも配置される。図1は、化粧光101、読書光102、及び、足踏光103のような、車100内で使用される様々なランプの位置の実施態様を示している。当業者に明らかであるように、より多くの光の位置、例えば、内部車ルーフにある(例えば、前部の運転席と客席との間に配置される、或いは、後部座席の上に配置される)内部光モジュールが可能である。光が正しく調節されないとき、最新の光は運転者の目を眩ませ得る。さらに、これらの光は多目的に使用され得ない。例えば、最新の読書光102は、足踏光機能をさらに含むよう容易に構成され得ない。
【0012】
ここには、光源と、電気的に調節可能な光学素子(特に、電気的に誘導される散乱素子)とを含む光モジュールが記載されており、それは電場の適用後に光ビームの形状を変更し得る。さらに、高度に異方性であり得るよう、散乱(又は散乱パターン)が達成され得る。有利に、散乱パターンを調節するために調節可能な光学素子の使用は、様々な機能を単一の光モジュール内に組み入れる可能性を提供する。このようにして、例えば、スポット光(読書光)が広いビーム(快適光、例えば、暗がりの中でお互いを見ることができるだけであるよう広い分配を備える強度光)に変換され得るし、超広ビーム形状(足踏光又はアプローチ光又は一般内部照明光)にさえもさらに変換され得る。従って、好ましくは、光モジュールが異方性の配光(light distribution)を備える光ビームを提供するよう、第一及び第二のセル並びに光学的な偏光回転子(polarization rotator)が配置される。
【0013】
故に、具体的な実施態様において、本発明に従った光モジュールが、多目的光として、特に、多目的内部車光として使用され得る。図1を参照すると、車は光モジュールを備え得る。ここで、光モジュールの使用は、読書光、化粧光、及び、足踏光から成る群から選択される。当業者に明らかであるように、1つよりも多くの光モジュールが提供され得る。有利に、散乱角は電気的に変更され得るので、調節可能なコーン角及び/又は調節可能な方向を備えるビームを含む被調節光をもたらすために、調節可能な光学素子が配置され得る。本発明に従った光モジュールは、車に適用可能であるのみならず、トラック、バス、飛行機、列車、及び、自動車にも使用され得るし、さらに、インドア及びアウトドア照明のために、(ポケット)ランタン、(ポケット)トーチ、フラッシュライト、照明光、傍観者、望遠鏡、(小型)望遠鏡、静止画像カメラ、動画カメラ、カメラ機能付き携帯電話、マグネトロンのような消費者用装置、洗濯機、食器洗い機、オーブン等のためにも使用され得る。
【0014】
この光モジュールは、とりわけEP0451905及びUS5188760に記載された異方性液晶ゲルに基づき、それらは参照として引用される。「異方性液晶ゲル」という用語は、当業者に既知のシステムを記載し、以下の方法で得ることができる。重合可能な成分(重合後に架橋重合体をもたらし得る単量体)と重合不能な成分(ディスプレイ中で使用される従来的なLC)とを含む液晶混合物を形成する。光重合のために、システムは光重合開始剤を備えるのに対し、熱重合のために、システムは熱重合開始剤を備える。次に、LC混合物は適切なセル内に配置され、LC内の巨視的配向がセル内でセル表面上に導かれる配向層によって誘発される。巨視的配向状態にある単量体の重合後、異方性ゲルが得られる。従って、異方性ゲルはLC分子が巨視的に配向されるシステムであり、重合体(重合化ネットワーク)はシステム内に分散される。そのようなゲルは、全ての角度で注ぐ光にとって(本質的に)透明である。
【0015】
ここで、「液晶ゲル」(LCゲル)という用語は、当業者に既知であるように、重合体が巨視的に配向された液晶内に分散されるゲルを指す。例えば、(光)硬化性単量体はLCホスト内で混合される。次に、混合物は適切な表面処理を備えるLCセル内に射出され、然る後、単量体とLCホストとの混合物内の(光)硬化性単量体が(光)重合される。
【0016】
例えば、異方性ゲルは、LCジアクリレートと従来的なLC分子とを含む被配向液晶(LC)混合物の光重合によって生成され得る。電圧オフ状態において、ゲルは、順序分子配列の故に、透明或いは本質的に透明である。電圧が閾値を超えるとき、電場からLC分子上に加えられるトルクは、それらの再配向を引き起こし、LC分子の異なる配向を備えるドメインの形成をもたらす。異なるドメイン内の分子の配向におけるこの変化は、屈折率変動を引き起こし、光の散乱をもたらす。そのような異方性ゲル状に注ぐ光は、全ての方向に異方性に散乱され得るし、或いは、好ましくは、当業者に既知であるように、LC分子の配向又は構造に依存して、特定方向(角度の範囲)に(異方性に)散乱され得る。ここで、異方性配光又は異方性散乱パターンは、等強度線(等しい強度点を接続する線)が円を形成しない散乱パターンを指す。
【0017】
ここで、「ディレクタ」という用語は、液晶中間相中の好適な向きの分子方向を指す。「中間相」という用語は、(結晶のような)三次元よりも少ない次数並びに等方性液体の可動性よりも少ない可動性を備えて形成される平衡液晶相を指す。長手分子軸の平行な向きは、全ての中間相(長距離配向秩序)に共通である。「ねじれネマチック」(TN)という用語は、LC分子が一方の表面から他方の表面に90°回転する液晶配向構造の種類を指す。「超ねじれネマチック」(STN)という用語は、液晶分子がセル内で90°よりも大きく回転する液晶の種類を指す。さらに、「コレステリック液晶」という用語は、LC分子内の回転を減少する所謂キラル分子でドープされるLC結晶相を指す。この相はキラルネマチックとしても既知である。コレステリック相において、ディレクタがその上で360°回転する距離は螺旋のピッチである。普通、システム内のキラル分子濃度の増大に伴って、螺旋のピッチはより小さくなる。
【0018】
光散乱が図2中に概略的に表示されており、そこでは、参照番号5は、光源2(ここには図示されていない)の入射光ビームを表示しており、その光源2は、光ビーム5をもたらすよう配置されている。実施態様において、源2は、ハロゲンランプ、キセノンランプ、LED、及び、蛍光ランプから構成される群の1つ又はそれよりも多くから選択される。実施態様では、LEDが好ましい。故に、源2は、多数のLED又は1つの蛍光ランプ又は1つ又はそれよりも多くのキセノンランプ等を含み得る。源2は白色光をもたらし得るが、着色光ももたらし得る。一般的に、源2は、約400〜700nmの範囲の放射線波長を備える可視光をもたらすが、本発明は、これらの波長に限定されない。本発明に従った光モジュール1は、UV又は(N)IR((近)赤外)放射線のような他の放射線にも適用され得る。
【0019】
光ビーム5は、例えば、z軸に沿う偏光成分を有し得る。参照記号Ωは、分子配向の方向と偏光成分の偏光の平面との間の角度を表示している。参照番号15は、散乱された光ビーム15(第一LCセル後、下記参照)を指しており、散乱角θ及びφを備え、水平y軸及び垂直z軸に対する角度をそれぞれ定めている。
【0020】
図2を参照し、電場オフ状態におけるz軸に沿うゲル内のLC分子の分子配向を想定すると、異方性液晶ゲルを含むセルを横断する電場の適用後、分子配向に対して垂直に注ぐ光ビーム5の偏光成分(水平に偏光される、即ち、Ωは90°(又は270°)は、殆ど散乱されない。何故ならば、その経路に沿って屈折率の変動がないからである。分子配向の方向に偏光される光の他の成分(垂直に偏光される、即ち、Ωは0°(又は190°)は、その経路に沿う屈折率の変化の故に、強く散乱される。これは分子配向(即ち、ディレクタ)に対して垂直な偏光方向を備える光ビーム内の光の成分が殆ど散乱されずに透過されることを意味する。
【0021】
図2及び6aを参照すると、受動ビーム成形素子3、例えば、ビーム5を平行化するよう配置されるコリメータによって選択的に影響され得る光ビーム5をもたらすために、光源2が配置されている。光ビーム5は、液晶ゲル11を備えるセル(又は素子)10に進入する。好ましくは、液晶ゲル11は、異方性液晶ゲルであり、より好ましくは、一軸性に配向されたLCゲルであり、より一層好ましくは、ネマチック液晶を含む液晶ゲルである。セル上に、電圧が印可され、それは、印可されると、異方性配光を備えるビーム15をもたらす。ゲル内のLC分子の配向方向は、ディレクタ12によって表示されている。
【0022】
図3は、本発明の実施態様、特に、LCゲル11として一軸性に配向された異方性LCゲルに従って得られ得る(セル10上に印可される定圧で)関数φ及びθとして散乱パターン210の図表200を概略的に描写している。ここで、図3は、偏光方向の1つ(特に、LC分子の向きと平行な光ビーム5の光の偏光成分)に適用される。この図面は実施例であるに過ぎない。得られる強度分布又は散乱パターンは、とりわけ、LC分子の配向方向12に依存する。セル10内のLC分子の配向方向12は、好ましくは、ビーム5に対して垂直な平面内にある。この具体的な実施例において、LC分子の配向方向は、Ω45°の角度にある。他の角度Ωも勿論可能である。図3に示される図表は、(反時計回りに)0°(右側にある)から90°、180°、270°を通じて亘り、0°(360°でもある)に戻る。中間値も同様に表示されている。図表の中心から外向きに、θは変化する。θ°の値を表示する幾つかの円201も示されている。即ち、20°、40°、60°、及び、80°。表示されていないが、散乱パターン210は、80°を表示する円201を超えて延在し得る。何故ならば、本発明の実施態様において、散乱角θは殆ど90°であり得る、即ち、散乱角θは90°よりも小さい。図3において、散乱パターン210は、3つの領域、即ち、比較的高い強度を備える第一領域211、中間強度を備える第二領域212、及び、比較的低い強度を備える第三領域213を備えて概略的に表示されている。実際には、最大強度からゼロ強度までに滑らかな移行があることに留意。
【0023】
図4は、様々な電圧で得られ得る、1つの偏光方向(この実施例では、セル上の光ビーム入射の偏光の平面は分子配向と平行である)のための、散乱強度の特定φ(図3を参照すると、例えば、φは約135°又は315°である)での角度分布θの実施例を示している。低電圧で、散乱は約10°に閉じ込められることが見られ得る。より高い電圧で、散乱光は殆ど90°にまで及ぶより大きな角度に拡散される。故に、そのような散乱特性を備えるLCゲルは、多目的光分子として、例えば、内部車照明として使用されるのに極めて適している。何故ならば、そのような異方性散乱パターンは、広げられたビーム形状の結果として運転者の目が眩まされないことを保証するからである。
【0024】
さらに、図5は、電圧の関数として上記されたような本発明の実施態様に従ったLCゲルを備えるセルのための透過率を描写している。幾らかのヒステリシスはあるが、セル10上の電圧を増大すると、より高い曲線が得られ、電圧を引き続き減少すると、より低い曲線が得られる。
【0025】
例えば、調節可能な振幅を備える交流電圧を液晶セル10(又は素子)に印可することによって、結果として得られる光ビームの平行化及びビーム形状が調節され得る。故に、具体的な実施態様において、セル(複数セル)は、0Vよりも大きく且つ60V以下の平均二乗根(rms)電圧によって動作される。好ましくは、光モジュールのLCセル上に印可される電圧は、約0.1と25Vとの間にあり、より好ましくは、0.2と20V(rms)との間にあり、より一層好ましくは、約12V(rms)(車電池の電圧)よりも下である。このようにして、5°以上であり且つ90°より小さい散乱角θを有する光モジュールが提供され得る。加えられる場の周波数は、好ましくは、約50Hzと100kHzとの間であり、それは、好ましくは、当業者に既知であるように、方形波を有する。
【0026】
故に、変形では、電気的に可変な散乱パターン(即ち、とりわけ、電気的に可変な散乱角φ、θ及び強度分布)を備える光ビーム25を生成するよう配置される光モジュール1が提供され、光ビーム5をもたらすよう配置される光源2と、光源2からの光ビーム5を調節するよう配置される電気的に調節可能な光学素子とを含み、電気的に調節可能な光学素子は、液晶ゲル11を備えるセル10と、セル10を横断して電圧を印可するための装置とを含み、セル10は、光モジュール1が異方性配光を備える光ビーム5をもたらすよう配置される。
【0027】
好ましくは、光モジュールのLCセルは、異方性液晶ゲルを含み、より好ましくは、正又は負の誘電異方性を備える液晶ゲルから成る群から選択される一軸性配向異方性液晶ゲルを含む。「正の誘電異方性」という用語は特定の電場周波数でディレクタに対して垂直な誘電定数よりも高いディレクタと平行な誘電定数を指している。「負の誘電異方性」という用語は、ディレクタに対して垂直な誘電定数が特定の電場周波数でディレクタと平行な誘電定数よりも高い逆の効果を指している。液晶は、ネマチック、(超)ねじれネマチック、スメクチック、及び、コレステリックで構成される群から選択され得る。「一軸性配向液晶ゲル」は、ディレクタが単一軸に沿って配向されるLCゲルを指している。
【0028】
しかしながら、そのような一軸性配向ゲルは、1つの偏光方向にのみ散乱する(上記参照)。両方の偏光方向に散乱するために、好ましくは、2つのセルが使用される。実施態様において、セルは互いに隣り合って或いは互いに積み重なって配置され、分子の配向方向が互いに対して垂直であるよう配置される。そのような構造では、両方の偏光方向が散乱される。
【0029】
そのような構造の実施態様が図6aに示されている。光ビーム5をもたらすよう光源2が配置され、光ビームは受動ビーム成形素子3、例えば、ビーム5を平行化するよう構成されるコリメータによって選択的に影響され得る。光ビーム5は、第一液晶ゲル11を備える第一セル10に進入する。好ましくは、液晶ゲル11は、異方性液晶ゲルであり、より好ましくは、一軸性配向異方性LCゲルであり、より一層好ましくは、ネマチック液晶を含む液晶ゲルである。セル10上に、電圧が印可されると、それは、印可されると、異方性配光を備えるビーム15をもたらす。ゲル内のLC分子の配向方向は、ディレクタ12で表示される。ビーム5の少なくとも一部がセル10を通じて透過され、そこでは、一方の偏光成分は上記のように散乱され(ディレクタ12と平行な成分、例えば、図3も参照)、他方の偏光成分は実質的に散乱されない。透過光ビームは、参照番号15で表示されている。光ビーム5は、第二液晶ゲル21を備える第二セル20に進入する。好ましくは、液晶ゲル21は、異方性液晶ゲルでもあり、より好ましくは、一軸性配向異方性LCゲルであり、より一層好ましくは、ネマチック液晶を含む液晶ゲルである。同様に、セル20上に、電圧が印可可能であり、それは、印可されると、異方性配光を備えるビーム25をもたらす。ゲル21内のLC分子の配向方向(例えば、Ω=45°、上記も参照)は、ディレクタ22で表示される。21内のLC分子の配向22は配向12(即ち、Ω=135°)に対して垂直であるので、第二セル20を通じて透過される光ビーム25は、今や、直交散乱パターンを示す、即ち、図3を参照すると、2つの散乱地域、図3中に描写されるもの、及び、図3中に描写されるものに対して直交するものを含む散乱パターン210が見られる。図3を参照すると、(描写されるような並びに第一セル10後に得られるような)約135°又は315°のφまで並びに(描写されていない、第二セル20後に得られる)約45°又は225°のφまで及ぶ直交散乱パターン(又は交差線パターン)が見られ得る。
【0030】
図面中のディレクタ12及び22は概略的に描写されており、ここに述べられる例えば45°及び135°の角度Ωを必ずしも示していないことに留意。
【0031】
故に、実施態様によれば、光モジュール1が提供され、光モジュール1は、電気的に可変の散乱パターン(即ち、とりわけ、φ及びθは制御可能である)を備える光ビーム25を生成するよう配置され、光ビーム25をもたらすよう配置される光源2と、光源2からの光ビーム5を調節するよう配置される電気的に調節可能な光学素子300とを含み、電気的に調節可能な光学素子300は、第一液晶ゲル11を備える第一セル10と、第二液晶ゲル21を備える第二セル20と、第一及び第二のセル10,20のうちの少なくとも一方を横断して電圧を印可するための装置とを含み、第一及び第二のセル10,20は、光モジュール1が異方性配光(即ち、異方性散乱パターン)を備える光ビーム25を生成するよう配置される。
【0032】
セル10及び20上の電圧を調節することによって、散乱パターンの形状が変更され得る(1つのセルに関して図4も参照)、即ち、光学素子300を電気的に調節することによって、光ビーム25の異方性散乱光の所望の偏光パターン210を得るために、φ、θ、強度分布、及び、光出力が変更され得る。
【0033】
より一層好ましくは、2つのセル10,20が使用され、セル10,20は互いに重なり合って或いは互いに隣り合って配置されるが、セル間には、図6bに概略的に描写されるような偏光回転子30が配置される。具体的な実施態様では、光モジュール1が提供され、そこでは、偏光回転子30は、ラムダ/2板(半波長板)及び(超)ねじれネマチック液晶セル又は液晶重合体又は反応性LC材料の重合によって得られる重合体ネットワークから構成される群から選択される。
【0034】
図6bを参照すると、半波長板の光軸32が、ゲル内の分子の配向方向12,22に対して45°(α)であるよう設定されるとき、有利に、両方の偏光成分が同一方向に散乱され得るし、重なり合う散乱パターン210がもたらされ得る。偏光回転子として(超)ねじれネマチック液晶セル又は重合体層を使用するときに、同一の効果が得られ得る。半波長板は商業的に入手可能であり、広い波長範囲のためにも(例えば、源2は白色光をもたらし得る)。
【0035】
偏光回転子30を使用することによって、図6b中に概略的に描写されるような構造において、分子配向12に対して垂直な偏光を有する散乱されない光(図2を参照すると、これは、光の偏光成分と分子配向12との間の角度Ωが90°又は殆ど90°(又は270°又は殆ど270°)の偏光成分である)は、その偏光が今やセル10内の分子配向12と平行であるよう回転され得る。これは、偏光回転子30後に光ビーム35内で散乱されない偏光成分がセル10内の分子配向12と平行であることを意味する。故に、光ビーム35が偏光方向12と平行な(よって、光ビーム35内の散乱されない光の偏光方向とも平行な)偏光方向22を備える液晶ゲル21を含む(電気的に調節可能な光学素子300の)第二セル20に進入すると、偏光成分も散乱され、上述されたのと類似して、他の偏光成分のためにセル10後に得られる散乱パターン210と類似する散乱パターンをもたらし、それによって、重なり合う或いは実質的に重なり合う散乱パターン210をもたらす。故に、図3中の散乱パターン210は、この実施態様において、セル20後に得られる重なり合う散乱パターンも示し、そこでは、散乱パターン210は両方の偏光成分の累積である。有利に、そのような電気的に調節可能な光学素子300を使用することは、より一層良好な結果をもたらす。何故ならば、光ビーム25の実質的に全ての光は異方的に散乱され、異方性配光が得られるからである。このビームの散乱角φ、θは、両方のセル10,20上に印可あれる電圧を偏光することによって並びに偏光回転子30によって変更され得る。配向方向12,22間の如何なる他の角度をも使用し得るし、回転子30を使用することは、散乱された両方の偏光を依然として得ると同時に、互いに対して回転される2つの散乱パターンを有する。
【0036】
故に、具体的な実施態様において、本発明は、電気的に可変な散乱パターンを備える光ビーム25を生成するよう構成された光モジュール1を提供し、光モジュール1は、光ビーム5を生成するよう配置される光源2と、光源2からの光ビーム5を調節するよう配置される電気的に調節可能な光学素子300とを含み、電気的に調節可能な光学素子300は、第一液晶ゲル11を備える第一セル10と、偏光回転子30と、第二液晶ゲル21を備える第二セル20と、第一及び第二のセル10,20のうちの少なくとも一方に亘って電圧を印可するための装置40とを含み、第一及び第二のセル10,20並びに偏光回転子30は、光モジュール1が異方性配光を備える光ビーム25をもたらすよう配置される。具体的には、a)セル10、液晶ゲル11、及び、LCゲル11の分子の配向12、b)偏光回転子30、並びに、c)セル20、液晶ゲル21、及び、LCゲル21の分子の配向22は、光ビーム5の両方の偏光成分が異方的に散乱されるよう配置される。より一層具体的には、それらは、第一セル10後に光ビーム5の散乱されない偏光成分が、偏光回転子30によって回転され、セル20内の液晶ゲル21によって散乱されるので、光ビーム25中の両方の偏光成分の偏光パターン210は重なり合う。故に、好ましくは、偏光回転子30は、散乱されない偏光成分の偏光方向を90°回転する。
【0037】
装置40は、光モジュール1内に組み込まれ得るが、当業者にあきらかであるように、遠隔でもあり得る。例えば、装置40は車電池であり得る。装置40は多数の電圧源も含み得る。
【0038】
もし両方の偏光成分が影響される必要があるならば、セル10,20を含む調節可能な光学素子300は、好ましくは、セル10,20内のゲル11,21中の液晶分子の配向12,22が互いに対して直交する構成において使用される(交差散乱パターン、上記参照)。しかしながら、より好ましくは、両方のセル10,20内で、分子の配向方向12,22は同一に維持されるが、その場合には、好ましくは、半波長板のような回転子30がセル10,20の間に配置され、散乱されない偏光成分が90°回転されるよう配置され、それによって、両方の偏光成分の重なり合う散乱パターン210をもたらす。故に、両方の偏光成分を散乱するために、セル10,20を備える二重セル構造及び偏光回転子30が使用され得る。
【0039】
好適実施態様において、光モジュール1内で、第一及び第二の液晶ゲル11,21は異方性液晶ゲルである。好ましくは、第一及び第二の液晶ゲル11,21は、好ましくは、一軸性又はねじれ構造の、ネマチック、スメクチック、及び、キラル液晶から構成される群から選択される液晶を独立して含む。
【0040】
異方性散乱のための具体的な実施態様において、第一及び第二の液晶ゲル11,21は、正又は負の誘電異方性を備える異方性液晶ゲルで構成される群から選択される一軸性配向液晶ゲルを独立して含む。負の誘電異方性LCゲルを使用するとき、好ましくは、LC分子は、好ましくは、75°以上、より好ましくは、80°以上、より好ましくは、89°より小さい比較的高い傾斜角で整列される。正の誘電異方性を備えるゲルが好ましい。何故ならば、それらはより直ちに入手可能であり、大きな散乱効果のために有利な高い複屈折性並びに低い切換え電圧のために有利な高い誘電異方性を示すからである。
【0041】
さらに他の具体的な実施態様において、第一若しくは第二の又は両方の液晶ゲル11,21は、ネマチック液晶ゲルを含み、より好ましくは、両方の液晶ゲル11,21は、ネマチック液晶ゲルを含む。さらに他の具体的な実施態様において、第一若しくは第二の又は両方の液晶ゲル11,21は、ねじれ構造の液晶ゲルを含む。好ましくは、ネマチック材料が使用される。何故ならば、それらはより低い粘性並びにより速い切換時間を示すからである。(超)ねじれネマチックセルを使用する利点は、散乱パターン210の形状がさらに影響され得ることである。一般的には、(0〜90°に亘る)ねじれ角が高ければ高いほど、散乱パターン210はより広い。当業者に明らかであるように、異なる種類のLCゲル11,21を備えるセル10,20の組み合わせが可能である。例えば、第一セル10は、ネマチック液晶ゲルを含み得るし、第二セル20は、ねじれネマチック液晶ゲルを含み得る。
【0042】
好ましくは、セル10若しくはセル20又は両方のセル10,20の上に印可される電圧は、0Vよりも大きく、60V以下である。
【0043】
このようにして、例えば、有利に、散乱角θが5°以上から90°未満の範囲で電気的に可変である光モジュール1が提供される。同様に、有利に、例えば、ねじれネマチック液晶を含むよう、セル10,20の一方(或いは両方)及び/又は回転子30を選択することによって、散乱角φも変更され得る。さらに、これらの散乱角θ、φ並びに散乱パターン210内の強度分布は、セル10及び20上にそれぞれ印可される電圧によって制御され得る。故に、実施態様では、多種の物体の最適な照明を達成するよう、光ビーム25を含む調節光に調節可能なコーン角及び/又は調節可能な方向を提供するために、電気的に調節可能な光学素子300が配置され且つ使用され得る(即ち、角度θ、φ及び散乱パターン210の強度分布が調節可能である)。さらに他の実施態様では、ビーム形状を戸口、(車)内部の部分、入口等のような被照明物体の選択的なアスペクト比に適合するために、調節可能な光ビームのアスペクト比、例えば、4:3又は16:9アスペクト比を備える光ビーム25を備える調整光をもたらすよう、電気的に調節可能な光学素子300が配置され且つ使用され得る。
【0044】
従って、実施態様では、光ビームの配光及び/又はその形状を制御し得る且つ光源2の前に配置され得る電気的に調節可能な光学素子300が提供される。これは、コリメータ3によって平行化される平行化光源2であり得る。しかしながら、光を平行化し成形するために使用される電気的に調節可能な光学素子300は、光源2と受動ビーム成形素子の間にも配置され得るし、1つよりも多くの受動ビーム成形素子の場合には、受動ビーム成形素子間にも配置され得る。図7を参照すると、実施態様において、特定の分布を備える光形状を得るために、発光ダイオードのような光源2、(図6a及び6b中の受動ビーム成形素子3と同等であり得る)反射器440、及び/又は、特定の形状を備える441が使用され得る。受動ビーム成形素子440,441は、幾つかのセグメントからも成り得るし、電気的に調節可能な光学素子300は、受動ビーム成形素子440及び441に層如何なる場所にも配置され得る。受動ビーム成形素子440及び441を備える図8に示される実施態様におけるように、1つよりも多くの受動ビーム素子が光モジュール2中に含まれ得る。図11は、源、調節可能な光学素子300、及び、受動ビーム成形素子440,441のみを示していることに留意。コントローラ304のような他の素子は、この図面中に示されていない。
【0045】
さらに、実施態様において、1つ又はそれよりも多くの受動ビーム成形素子(複数の受動ビーム成形素子)のみが、例えば、図12a及び12b(以下参照)に示されるように、源2と調節可能な素子300との間に示されている。
【0046】
図8を参照すると、本発明の一層さらなる特徴において、光モジュール1は、調節制御信号371に応答して、少なくとも1つの駆動信号375,376を介して、電気的に調節可能な光学素子300と光源2とを含む素子の群のうちの少なくとも1つの素子を制御するよう構成されたコントローラ304をさらに含む。本発明に従った光モジュール1の実施態様が図9に示されており、物体(図示せず)を照明するための光源2を含み、光源2に起源する光5を調節し且つ調節光を物体に供給するために電気的に調節可能な光学素子300を含む。コントローラ304は、調節制御信号371に応答して、駆動信号376を介して電気的に調節可能な光学素子300を制御し、且つ/或いは、駆動信号375を介して光源2を制御する。駆動信号376は、1つよりも多くの駆動信号、例えば、セル10及びセル20上の電圧を制御する駆動信号を含み得る。
【0047】
光源2は、例えば、フラッシュ光源又は連続光源であり得るし、発光ダイオード又はダイオードの配列を含み得る。好適な実施態様において、光源2を制御する駆動信号75は、もしダイオード配列が異なる色の発光ダイオードを含むならば、着色光25又は調節可能な色温度を備える光25をもたらすために、発光ダイオード配列の発光ダイオードを独立して制御し得る。具体的な実施態様において、コントローラ304は、調節制御信号371を受信するためにインターフェース340に結合された、使用者341から例えば短期メモリ344及び/又は長期メモリ310への調整制御信号371を受信するために選択的に入力インターフェース342に結合されたプロセッサ343を含む。本光モジュールは、例えば、光源2から起源する光ビーム25を調節するために、レンズを手によって変位することや、光の所要強度を手動で調節することを必要としない(しかしながら、後者は依然として選択的に行われ得る、以下参照)。その代わりに、コントローラ304は、光源2から起源する光強度及び光ビーム25のビーム形状をより自動的な方法で調節する可能性を提供する。結果的に、本発明の実施態様に従った光モジュール1は、より使用者に優しい。代替的に、及び/又は、さらに一層追加的に、さらなる調節制御信号371が、コントローラ304(実施態様においてはプロセッサ343)に使用者の好みを知らせるために、例えば、使用者によって生成される。光強度は、光源2に供給される電力を調節することによって、及び/又は、液晶セル10及び/又は20上に印可される電圧によって制御され得る(図4及び5も参照)。
【0048】
モジュールは、1つ又はそれよりも多くのスイッチ、或いは、1つ又はそれよりも多くのセンサ、或いは、1つ又はそれよりも多くのスイッチ及びセンサの双方をさらに含み得る。スイッチは、以下を含む群から選択される1つ又はそれよりも多くの機能性をもたらす。
− 源2をオンオフ切換えること;
− 電気的に調節可能な光学素子300を電気的に調節すること、例えば、乗客が快適光特性(散乱された)から読書光特性(散乱されていない)に源を調節すること;
− 光ビーム25の散乱特性を調節すること;
− 光ビーム25の光強度を調節すること;
センサは、以下を含む群から選択される1つ又はそれよりも多くの機能性をもたらす。
− 1つ又はそれよりも多くのドアの開放、閉塞、鎖錠、及び、解錠の1つ又はそれよりも多くを検出すること;
− 1つ又はそれよりも多くのドアの開放、閉塞、鎖錠、及び、解錠の1つ又はそれよりも多くのための遠隔信号を検出すること;
− 運転者及び/又は1つ又はそれよりも多くの乗客の存在を検出すること;
− 運転を検出すること(例えば、運転者に向けられた光ビーム25のために非散乱機能を遮断するために信号376を与えるよう使用される);
− スイッチのために上述された機能性と同一の1つ又はそれよりも多くの機能性を制御することが意図された遠隔制御信号を検出すること(例えば、同一ビーム25の読書光特性(散乱されていない或いは実質的に散乱されていない)から快適光特性(散乱された)への変更のための信号を与える遠隔制御を感知するセンサ)。
【0049】
本発明は、実施態様において、電気的に可変な散乱パターンを備える光のための光モジュール1を提供し、
− 光5を発光する光源と、
− 光源2から起源する光5を調節光25に調節するための電気的に調節可能な光学素子300(調節可能な光学素子とも呼ばれる)と、
− 調節制御信号371に応答して、少なくとも1つの駆動信号375,376を介して調節可能な光学素子300及び光源2を含む一群の素子のうちの少なくとも1つの素子を制御するためのコントローラ304とを含む。
【0050】
本発明のさらに他の特徴によれば、コントローラ304上で動作されるべきコンピュータプログラム製品が提供され、コンピュータプログラム製品は、調整制御信号371に応答して、少なくとも1つの光モジュール1の少なくとも1つの駆動信号375,576を介して電気的に調節可能な光学素子300及び光源2を含む一群の素子のうちの少なくとも1つを制御する機能を含む。そのようなコンピュータプログラム製品は、より多くの光モジュール1も制御2し得る。調整制御信号371は、使用者、例えば、光モジュール1の光出力を増大し或いは減少させたい使用者によってもたらされ得るが、「自動的」にも生成され得る、例えば、ドアが開放された等を検出するセンサ(図示せず)に基づく信号。
【0051】
さらに他の実施態様によれば、図9a及び9bに概略的に描写されているように、本発明に従った光モジュール1は、1つよりも多くの光ビーム25を提供し(即ち、電気的に可変な散乱パターンを備える2つ又はそれよりも多くの光ビーム25が提供され)、ここでは、参照番号25a及び25bによって表示され、光モジュール1は、好ましくは、1つよりも多くの光ビーム5(5a及び5bで表示されている)をもたらすよう構成された2a及び2bで表示された1つよりも多くの源2と、1つよりも多くの光源2からの1つよりも多くの光ビーム5を1つよりも多くの調整光ビーム(25)に調節するよう構成された参照番号300a及び300bで表示された1つよりも多くの電気的に調節可能な光学素子300とを含む。この光モジュール1は、調節制御信号371に応答して、少なくとも1つの駆動信号375,376を介して1つよりも多くの調節可能な光学素子300と1つよりも多くの光源2とを制御するためのコントローラ300をさらに含み得る。
【0052】
当業者に明らかであるように、1つよりも多くの光ビーム5をもたらすよう、1つの光源と、1つよりも多くのビームスプリッタ或いは当業者に既知の他の手段とを使用し得る。好ましくは、各光ビーム5(5a,5b等)は、制御可能な光ビーム25(即ち、25a,25b等)がモジュールによってもたらされるよう、調節可能な光学素子300(300a,300b等)によって独立して対処される。
【0053】
故に、ここでは、「光ビーム25」、「駆動信号375」、「駆動信号376」、「源2」、「コリメータ3」、「光ビーム5」等の用語も、「光ビーム25」、「駆動信号375」、「駆動信号376」、「源2」、「コリメータ3」、「光ビーム5」等をそれぞれ指し、或いは、「少なくとも1つの光ビーム25」、「少なくとも1つの駆動信号375」、「少なくとも1つの駆動信号376」、「少なくとも1つの源2」、「少なくとも1つのコリメータ3」、「少なくとも1つの光ビーム5」等をそれぞれ指す。
【0054】
図9aは、2つの源2a及び2bを有するモジュールを概略的に描写しているが、(例えば、3つの光ビーム5、結果的に25をもたらすために)より多くの源が使用され得る。源2a,2bからの光ビーム5は、参照番号3a及び3bで表示されるコリメータ3を用いて選択的に平行化され得る。光ビーム5a及び5bは、光ビーム25a及び25bの特性が制御され得るよう、電気的に調節可能な光学素子300(即ち、それぞれ300a及び300b)によって遮断される。参照番号400(ここでは参照番号400a及び400b)は、光ビーム25がモジュール1の外部に提供され且つ出口(複数の出口)400とも呼ばれるモジュール1内の場所を示している。これは、例えば、レンズ、透明ガラス、透明プラスチック又は重合体カバーであり得るし、それは(例えばセル20からの)LC分子等を含むセルの透明ガラス板でもあり得る。当業者に明らかであるように、出口(複数の出口)は、円形、矩形、楕円形等のような全ての種類の適切な形状を有し得る。
【0055】
このようにして、光モジュール1が提供され、モジュール1は、1つよりも多くの光ビーム25をもたらし、光モジュール1は、好ましくは、1つよりも多くの光ビーム5をもたらすよう配置される1つよりも多くの源2と、1つよりも多くの光源2からの1つよりも多くの光ビーム5を調節するよう配置される1つよりも多くの電気的に調節可能な光学素子300とを含む。「1つよりも多くの」という用語は、「2つ又はそれよりも多く」と等しい。好ましくは、モジュールは、2〜6、より好ましくは、2〜4、より一層好ましくは、2〜3の光ビーム25をもたらし、その特性は、とりわけ、強度及び散乱が制御され得るという意味で電気的に可変である。
【0056】
さらに、モジュール1は、1つよりも多くのセンサ及び/又は1つよりも多くのスイッチ350を含み得る。これらのセンサ又はスイッチ350は、モジュール上又は内に存在し得るが、例えば、車のダッシュボード上或いはその他の場所にも存在し得る。例えば、車内での使用のためのモジュール1は、センサ350を含み得る。センサは、車のドア又は戸口内に配置され、ドアの開放を感知するよう構成される。センサは、1つよりも多くのランプ2a,2bのスイッチを入れ且つ光ビーム25a及び25bをもたらすよう、コントローラ304によって使用され得る信号371をもたらし、それは例えば駆動信号376(及び375)によって散乱され得る(アプローチ光機能)。モジュール1は、選択的に或いは追加的に、ドアの遠隔解錠を感知するセンサも含み得る。運転中、運転者に向けられる光ビーム25は、運転者の目が眩まされないよう、本発明に従って散乱され得る。運転者の隣の人物は、読むために、他の光ビーム、例えば、散乱されないものを使用し得る。
【0057】
例えば、モジュールがスイッチ350、例えば、(図9b中に概略的に表示されるように)3つのスイッチを含むと仮定すると、スイッチは様々な素子をスイッチオンするために使用され得る。第一スイッチを用いるならば、両方の源2a,2b(例えば、LED)がスイッチオンされ得ると同時に、LCセルの散乱状態が活性化される(快適光及びアプローチ光機能をもたらす)。中央ドア鍵が活性化されるときに、源2a,2bがスイッチオンされ得ると同時に、LCセルの散乱状態(アプローチ光機能)がスイッチオンされるという制御が選択的にあり得る。散乱機能が不活性化されるときに(読書光機能)、ランプ2a(第二スイッチ)及びランプ2b(第三スイッチ)のオンオフをそれぞれ独立して切り換えるために、他のスイッチが使用され得る。当業者に明らかであるように、例えば、タッチコントロール等のような1つのスイッチも使用して、コントローラ304によって支持された多数の機能性を提供し得る。例えば、1回のタッチ:両方の源2a,2b(例えば、LED)がスイッチオンされ得ると同時に、LCセルの散乱状態が活性化される。2回/3回のタッチ:散乱機能が不活性化されるときに、ランプ2a及びランプ2bのオンオフをそれぞれ独立して切り換える。4回のタッチ:全てのランプがオフ。
【0058】
当業者に明らかであるように、スイッチは、例えば、多目的光のために(例えば、両方の源を同時に並びに両方の源を独立して対処するために)多機能性(上記参照)をもたらし得るタッチスイッチ又はスライドスイッチであり得るし、可変スイッチであり得る。このようにして、使用者341はコントローラ304に信号371を与え得る。コントローラは駆動信号375を介して源2に対処し、駆動信号376を介して調節可能な素子300に対処し得る。
【0059】
一般的に、この実施態様におけるモジュール1並びにそれらに対する変形は、2つ又はそれよりも多くの光ビームを生成するよう配置される源2と、選択的に、2つ又はそれよりも多くの光ビーム5を平行化するよう配置される2つ又はそれよりも多くのコリメータ3と、2つ又はそれよりも多くの光源2からの2つ又はそれよりも多くの光ビームを調節するよう配置される2つ又はそれよりも多くの電気的に調節可能な光学素子300とを含み、それによって、電気的に可変な散乱パターンを備える2つ又はそれよりも多くの光ビーム25をもたらす。モジュールは、1つ又はそれよりも多くのセンサ350又は1つ又はそれよりも多くのスイッチ及びセンサ350の両方をさらに含む。スイッチは、以下を含む群から選択される1つ又はそれよりも多くの機能性の機能性をもたらす。
− 源2をスイッチオンオフすること。好ましくは、2つ又はそれよりも多くの源の各源を独立して(例えば、例えば、地図を読むために、乗客が彼の源のみをスイッチオンオフする);
− 2つ又はそれよりも多くの源を同時にスイッチオンオフすること(例えば、全ての源2を同時にスイッチオンすること);
− 2つ又はそれよりも多くの電気的に調節可能な光学素子300を電気的に調節すること、好ましくは、2つ又はそれよりも多くのスイッチの各スイッチ(即ち、可変スイッチ)は、2つ又はそれよりも多くの電気的に調節可能な光学素子300の1つを独立して調節する(例えば、乗客は、快適光特性(散乱されている)から読書光特性(散乱されていない)に源を調節する);
− 2つ又はそれよりも多くの光ビーム25の散乱特性を調節すること;
2つ又はそれよりも多くの光ビーム25の光強度を調節すること。
センサは、以下を含む群から選択される1つ又はそれよりも多くの機能性の機能性をもたらす。
− 1つ又はそれよりも多くのドアの開放、閉塞、鎖錠、及び、解錠の1つ又はそれよりも多くを検出すること;
− 1つ又はそれよりも多くのドアの開放、閉塞、鎖錠、及び、解錠の1つ又はそれよりも多くのための遠隔信号を検出すること;
− 運転者及び/又は1人又はそれよりも多くの乗客の存在を検出すること;
運転を検出すること(例えば、運転者に向けられる光ビームのための非散乱機能を遮断するために使用される);
− スイッチのために上記されたような1つ又はそれよりも多くの同一の機能性を制御することが意図された遠隔制御信号を検出すること(例えば、センサは、同一ビーム25の読書光特性(散乱されていない或いは実質的に散乱されていない)から快適光特性(散乱されている)への変化のための信号を与える遠隔制御を感知する)。
【0060】
故に、本発明に従った光モジュール1は、1つ又はそれよりも多くのスイッチ或いは1つ又はそれよりも多くのセンサ350或いは1つ又はそれよりも多くのスイッチ及びセンサ350の両方をさらに含み得る。1つ又はそれよりも多くのスイッチ(350)は、1つ又はそれよりも多くの源2をスイッチオンオフすること;1つ又はそれよりも多くの源2を同時にスイッチオンオフすること(1よりも多くの源が存在する場合);1つ又はそれよりも多くの電気的に調節可能な光学素子300を電気的に調節すること;1つ又はそれよりも多くの光ビーム25の散乱特性を調節すること;1つ又はそれよりも多くの光ビーム25の光強度を調節することを含む群から選択される1つ又はそれよりも多くの機能性をもたらし、1つ又はそれよりも多くのセンサ350は、1つ又はそれよりも多くのドアの開放及び/又は閉塞を検出すること;1つ又はそれよりも多くのドアの開放及び/又は閉塞のための遠隔信号を検出すること;運転者及び/又は1人又はそれよりも多くの乗客の存在を検出すること;移動(例えば、運転)を検出すること;スイッチ350のために記載されたような機能性の1つ又はそれよりも多くを制御するよう意図された遠隔制御信号を検出することを含む群から選択される1つ又はそれよりも多くの機能性をもたらす。
【0061】
一般的に、そのようなモジュール1は、光ビームが運転者席に並びに1つ又はそれよりも多くの乗客席にそれぞれ向けられた状態で、車の内部ルーフ部分に配置されること、或いは、光ビームが後部座席にそれぞれ向けられた状態で、車の内部ルーフ部分に配置されることが意図され得る。当業者に明らかであるように、モジュール1は、2よりも多くの源2を含み得る。例えば、一部の車が有するように、3人が一列に座る車内に配置されることが意図されるモジュール、或いは、それは車の後部座席における場合であり得るし、或いは、例えば、一列の座席の上の飛行機内の配置が意図されるモジュール。モジュールが光ビームが運転者に向けられた状態で車内に配置されることが意図される場合には、好ましくは、少なくとも、運転者に向けられる光ビーム25を制御するための光学モジュール300は、車を運転するときに、異方性配光をもたらし得る。
【0062】
従って、好ましくは、第一及び第二のセル10,20、並びに、少なくとも1つの光学素子300の選択的な偏光回転子30は、光モジュール1が異方性配光を備える少なくとも1つの光ビーム25をもたらし得るように配置される。
【0063】
ここで、「コントローラ」という用語は、オン/オフスイッチ、可変スイッチ、又は、コンピュータのようなコントローラを含み得る。そのようなコントローラは、プロセッサと、例えば、上記の機能性から選択される機能性を有する1つ又はそれよりも多くのセンサを含む。
【0064】
具体的な実施態様において、光モジュール1は、ビーム25の(或いは、モジュール1が1よりも多くのビーム15をもたらすよう使用される場合には、少なくとも1つのビーム25の)散乱パターンをもたらし得る。
【0065】
ここでは、光モジュールは、(物体を照明するための)照明装置とも呼ばれ得る。
【0066】
当業者に明らかであるように、「コントローラを含む光モジュール」、「スイッチ又はセンサを含む光モジュール」、又は、「電圧を印可するための装置を含む光学素子」の表現は、コントローラ304、スイッチ又はセンサ350、及び/又は、電圧装置40が、光源(及び調節可能な素子300)から遠隔である実施態様も含む。例えば、光源2及び調節可能な素子を含むモジュール1は、内部車ルーフに配置され、スイッチ又はセンサ350はダッシュボードに配置される等。1つのコントローラは、1つ又はそれよりも多くのモジュール1を制御し得る、即ち、それは、例えば、信号375を介して多数の光2を制御し、調節可能な素子300は車又は飛行機内の多数の場所に配置される等。
【0067】
さらなる特徴によれば、本発明は、光源(複数の光源)2からの光ビーム(複数の光ビーム)を調整光ビーム(複数の調整光ビーム)25に調節するために、電気的に調節可能な光学素子300も提供し、光学素子300は以下を含む。
1.第一液晶ゲル11を備える第一セル10、
2.選択的に、偏光回転子30、
3.第二液晶ゲル21を備える第二セル20、及び、
4.第一及び第二のセル10,20の少なくとも一方に亘って電圧を印可する装置40。
【0068】
所望の散乱パターンが得られるように光ビーム(複数の光ビーム)5を調節(適合)するために、1つ又はそれよりも多くの光源2、並びに、選択的に、1つ又はそれよりも多くの受動ビーム成形素子と共に、電気的に調節可能な光学素子(複数の光学素子)300が使用され得る。
【0069】
本発明における使用のための液晶ゲルは、Merck(Darmstadt)から入手可能なBL006中の反応性LC分子C6Mを4%を含む混合物を使用して得られた。混合物は、0.5%の光重合剤Irgacure651(Ciba Geigy)を備えた。混合物は、インジウムスズ酸化物(ITO)透明電極及び一軸性磨出しPI表面を備えるセル内に導かれた。一軸性配向を誘発した後、1mW/cm2で365nmで最大発光を備えるTLランプからのUV光を使用して、室温で重合化が誘発された。
【0070】
上述の実施態様は本発明を制限するというよりもむしろ例証すること、並びに、当業者であれば付属の請求項の範囲から逸脱せずに多くの代替的な実施態様を設計し得ることが留意されるべきである。請求項中、括弧間に配置される如何なる参照記号も請求項を制限するものとして解釈されるべきではない。「含む」という動詞及びその活用形の使用は、請求項中に述べられるそれらの素子又はステップ以外の存在を排除しない。素子に先行する不定冠詞は、複数のそのような素子の存在を排除しない。本発明は、幾つかの異なる素子を含むハードウェアを用いて、並びに、適切にプログラムされたコンピュータを用いて実施され得る。装置の請求項において、列挙されている幾つかの手段、これらの手段の幾つかは、1つの同一品目のハードウェアによって具現化され得る。特定の手段が相互に異なる従属項に列挙されている単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用され得ないことを示さない。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】内部車光の多数の位置を示す概略図である。
【図2】光ビームの散乱を示す概略図である。
【図3】本発明の実施態様に従った関数φ及びθとしての散乱パターンを示す概略図である。
【図4】電圧の関数として本発明の実施態様に従った一軸配向LCゲル(液晶ゲル)を備えるセルのために得られた散乱強度の1つの偏光(図3を参照;例えば、φは135°又は315°)の角分配を示す概略図である。
【図5】図4におけると同一の偏光のための電圧の関数として本発明の実施態様に従ったLCゲルを備えるセルのための透過率を示す概略図である。
【図6a】本発明に従った光モジュールの実施態様を示す概略図である。
【図6b】本発明に従った光モジュールの実施態様を示す概略図である。
【図7】本発明に従った光モジュールの実施態様を示す概略図である。
【図8】本発明に従った光モジュールの実施態様を示す概略図である。
【図9a】本発明に従った光モジュールの他の実施態様を示す概略図であり、光モジュールは1つよりも多くの光ビームをもたらす。
【図9b】本発明に従った光モジュールの他の実施態様を示す概略図であり、光モジュールは1つよりも多くの光ビームをもたらす。
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気的に可変な散乱パターンを備える光を生成するための光モジュール、並びに、多目的光としてのその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
現在の車では、車内の内部照明としての様々な機能を充足するために、多数の光源が使用される。様々なスポットが読書光として使用され、幾分より拡散照明が化粧照明及び快適照明として使用される。車内への足踏地域を照明することを可能にするために、車ドアによって配置されるランプもある。故に、様々な光源が車内で使用され、読書光、化粧光、足踏光等のような様々な機能を充足している。
【0003】
内部車照明の実施例がEP0669224に記載されている。この文献は、電球を備える2つの別個の室を有する車内部のカーテシランプ筐体を記載しており、1つは地図読取り用であり、1つは一般照明用である。読書光のレンズ及びその電球、加えて、2つのランプ室を分割する壁及び2つの接点は、第一ランプ室内部に適合し且つ電球交換のために取り外され得る単一ユニットを一体的に形成している。故に、異なる目的のために2つの光が使用される。
【0004】
従来技術の内部車光の不利点は、これらの光が運転手の目を眩ませ得ることである。さらに、従来技術の内部車光は、普通、その形状が調節され得ず且つ多目的のために使用され得ない光ビームを生成する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
故に、電気的に可変な散乱パターンを備える光を生成するための光モジュールを提供することが本発明の目的である。さらに、特に、内部車照明のために、多目的光を提供することが本発明の特徴である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第一の特徴によれば、電気的に可変な散乱パターンを備える光ビームを生成するための光モジュールが提供され、光モジュールは、
a.光ビームをもたらすよう配置される光源と、
b.光源からの光ビームを調節するよう配置される電気的に調節可能な光学素子とを含み、
光学素子は、
1.第一液晶ゲルを備える第一セルと、
2.選択的な偏光回転子と、
3.第二液晶ゲルを備える第二セルと、
4.第一セル及び第二セルのうちの少なくとも一方を横断して電圧を印可する装置とを含み、
好ましくは、第一セル、第二セル、及び、選択的な偏光回転子は、異方性配光を備える光を提供するよう、即ち、光ビームを異方性配光を備える光ビームに変更するよう配置される。
【0007】
本発明の次の特徴によれば、光モジュールにおける或いはための使用のためのコントローラであって、コントローラは、調整制御信号に応答して、少なくとも1つの駆動信号を介して、電気的に調節可能な光学素子及び光源を含む素子の群のうちの少なくとも1つの素子を制御するよう配置される。
【0008】
本発明のさらに他の特徴によれば、コントローラ上で動作されるべきコンピュータプログラム製品が提供され、コンピュータプログラム製品は、調整制御信号に応答して、本発明に従った少なくとも1つの光モジュールの少なくとも1つの駆動信号を介して、電気的に調節可能な光学素子及び光源を含む一群の素子少なくとも1つの素子を制御する機能を含む。
【0009】
さらに、本発明の他の特徴によれば、本発明は、多目的光としての、具体的には、多目的内部車光としての本発明に従った光モジュールの使用を可能にする。
【0010】
添付の概略的な図面を参照して、例証によってのみ、本発明の実施態様を今や記載する。図面中、対応する参照記号は対応する部分を表示する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
現代の車では、車内の内部照明としての様々な機能を充足するために、多数の光源が使用される。読書光として様々なスポットが使用され、化粧及び快適照明として幾分より拡散照明が使用される。車への出入りの足踏地域の照明を可能にするために、ランプは車ドアにも配置される。図1は、化粧光101、読書光102、及び、足踏光103のような、車100内で使用される様々なランプの位置の実施態様を示している。当業者に明らかであるように、より多くの光の位置、例えば、内部車ルーフにある(例えば、前部の運転席と客席との間に配置される、或いは、後部座席の上に配置される)内部光モジュールが可能である。光が正しく調節されないとき、最新の光は運転者の目を眩ませ得る。さらに、これらの光は多目的に使用され得ない。例えば、最新の読書光102は、足踏光機能をさらに含むよう容易に構成され得ない。
【0012】
ここには、光源と、電気的に調節可能な光学素子(特に、電気的に誘導される散乱素子)とを含む光モジュールが記載されており、それは電場の適用後に光ビームの形状を変更し得る。さらに、高度に異方性であり得るよう、散乱(又は散乱パターン)が達成され得る。有利に、散乱パターンを調節するために調節可能な光学素子の使用は、様々な機能を単一の光モジュール内に組み入れる可能性を提供する。このようにして、例えば、スポット光(読書光)が広いビーム(快適光、例えば、暗がりの中でお互いを見ることができるだけであるよう広い分配を備える強度光)に変換され得るし、超広ビーム形状(足踏光又はアプローチ光又は一般内部照明光)にさえもさらに変換され得る。従って、好ましくは、光モジュールが異方性の配光(light distribution)を備える光ビームを提供するよう、第一及び第二のセル並びに光学的な偏光回転子(polarization rotator)が配置される。
【0013】
故に、具体的な実施態様において、本発明に従った光モジュールが、多目的光として、特に、多目的内部車光として使用され得る。図1を参照すると、車は光モジュールを備え得る。ここで、光モジュールの使用は、読書光、化粧光、及び、足踏光から成る群から選択される。当業者に明らかであるように、1つよりも多くの光モジュールが提供され得る。有利に、散乱角は電気的に変更され得るので、調節可能なコーン角及び/又は調節可能な方向を備えるビームを含む被調節光をもたらすために、調節可能な光学素子が配置され得る。本発明に従った光モジュールは、車に適用可能であるのみならず、トラック、バス、飛行機、列車、及び、自動車にも使用され得るし、さらに、インドア及びアウトドア照明のために、(ポケット)ランタン、(ポケット)トーチ、フラッシュライト、照明光、傍観者、望遠鏡、(小型)望遠鏡、静止画像カメラ、動画カメラ、カメラ機能付き携帯電話、マグネトロンのような消費者用装置、洗濯機、食器洗い機、オーブン等のためにも使用され得る。
【0014】
この光モジュールは、とりわけEP0451905及びUS5188760に記載された異方性液晶ゲルに基づき、それらは参照として引用される。「異方性液晶ゲル」という用語は、当業者に既知のシステムを記載し、以下の方法で得ることができる。重合可能な成分(重合後に架橋重合体をもたらし得る単量体)と重合不能な成分(ディスプレイ中で使用される従来的なLC)とを含む液晶混合物を形成する。光重合のために、システムは光重合開始剤を備えるのに対し、熱重合のために、システムは熱重合開始剤を備える。次に、LC混合物は適切なセル内に配置され、LC内の巨視的配向がセル内でセル表面上に導かれる配向層によって誘発される。巨視的配向状態にある単量体の重合後、異方性ゲルが得られる。従って、異方性ゲルはLC分子が巨視的に配向されるシステムであり、重合体(重合化ネットワーク)はシステム内に分散される。そのようなゲルは、全ての角度で注ぐ光にとって(本質的に)透明である。
【0015】
ここで、「液晶ゲル」(LCゲル)という用語は、当業者に既知であるように、重合体が巨視的に配向された液晶内に分散されるゲルを指す。例えば、(光)硬化性単量体はLCホスト内で混合される。次に、混合物は適切な表面処理を備えるLCセル内に射出され、然る後、単量体とLCホストとの混合物内の(光)硬化性単量体が(光)重合される。
【0016】
例えば、異方性ゲルは、LCジアクリレートと従来的なLC分子とを含む被配向液晶(LC)混合物の光重合によって生成され得る。電圧オフ状態において、ゲルは、順序分子配列の故に、透明或いは本質的に透明である。電圧が閾値を超えるとき、電場からLC分子上に加えられるトルクは、それらの再配向を引き起こし、LC分子の異なる配向を備えるドメインの形成をもたらす。異なるドメイン内の分子の配向におけるこの変化は、屈折率変動を引き起こし、光の散乱をもたらす。そのような異方性ゲル状に注ぐ光は、全ての方向に異方性に散乱され得るし、或いは、好ましくは、当業者に既知であるように、LC分子の配向又は構造に依存して、特定方向(角度の範囲)に(異方性に)散乱され得る。ここで、異方性配光又は異方性散乱パターンは、等強度線(等しい強度点を接続する線)が円を形成しない散乱パターンを指す。
【0017】
ここで、「ディレクタ」という用語は、液晶中間相中の好適な向きの分子方向を指す。「中間相」という用語は、(結晶のような)三次元よりも少ない次数並びに等方性液体の可動性よりも少ない可動性を備えて形成される平衡液晶相を指す。長手分子軸の平行な向きは、全ての中間相(長距離配向秩序)に共通である。「ねじれネマチック」(TN)という用語は、LC分子が一方の表面から他方の表面に90°回転する液晶配向構造の種類を指す。「超ねじれネマチック」(STN)という用語は、液晶分子がセル内で90°よりも大きく回転する液晶の種類を指す。さらに、「コレステリック液晶」という用語は、LC分子内の回転を減少する所謂キラル分子でドープされるLC結晶相を指す。この相はキラルネマチックとしても既知である。コレステリック相において、ディレクタがその上で360°回転する距離は螺旋のピッチである。普通、システム内のキラル分子濃度の増大に伴って、螺旋のピッチはより小さくなる。
【0018】
光散乱が図2中に概略的に表示されており、そこでは、参照番号5は、光源2(ここには図示されていない)の入射光ビームを表示しており、その光源2は、光ビーム5をもたらすよう配置されている。実施態様において、源2は、ハロゲンランプ、キセノンランプ、LED、及び、蛍光ランプから構成される群の1つ又はそれよりも多くから選択される。実施態様では、LEDが好ましい。故に、源2は、多数のLED又は1つの蛍光ランプ又は1つ又はそれよりも多くのキセノンランプ等を含み得る。源2は白色光をもたらし得るが、着色光ももたらし得る。一般的に、源2は、約400〜700nmの範囲の放射線波長を備える可視光をもたらすが、本発明は、これらの波長に限定されない。本発明に従った光モジュール1は、UV又は(N)IR((近)赤外)放射線のような他の放射線にも適用され得る。
【0019】
光ビーム5は、例えば、z軸に沿う偏光成分を有し得る。参照記号Ωは、分子配向の方向と偏光成分の偏光の平面との間の角度を表示している。参照番号15は、散乱された光ビーム15(第一LCセル後、下記参照)を指しており、散乱角θ及びφを備え、水平y軸及び垂直z軸に対する角度をそれぞれ定めている。
【0020】
図2を参照し、電場オフ状態におけるz軸に沿うゲル内のLC分子の分子配向を想定すると、異方性液晶ゲルを含むセルを横断する電場の適用後、分子配向に対して垂直に注ぐ光ビーム5の偏光成分(水平に偏光される、即ち、Ωは90°(又は270°)は、殆ど散乱されない。何故ならば、その経路に沿って屈折率の変動がないからである。分子配向の方向に偏光される光の他の成分(垂直に偏光される、即ち、Ωは0°(又は190°)は、その経路に沿う屈折率の変化の故に、強く散乱される。これは分子配向(即ち、ディレクタ)に対して垂直な偏光方向を備える光ビーム内の光の成分が殆ど散乱されずに透過されることを意味する。
【0021】
図2及び6aを参照すると、受動ビーム成形素子3、例えば、ビーム5を平行化するよう配置されるコリメータによって選択的に影響され得る光ビーム5をもたらすために、光源2が配置されている。光ビーム5は、液晶ゲル11を備えるセル(又は素子)10に進入する。好ましくは、液晶ゲル11は、異方性液晶ゲルであり、より好ましくは、一軸性に配向されたLCゲルであり、より一層好ましくは、ネマチック液晶を含む液晶ゲルである。セル上に、電圧が印可され、それは、印可されると、異方性配光を備えるビーム15をもたらす。ゲル内のLC分子の配向方向は、ディレクタ12によって表示されている。
【0022】
図3は、本発明の実施態様、特に、LCゲル11として一軸性に配向された異方性LCゲルに従って得られ得る(セル10上に印可される定圧で)関数φ及びθとして散乱パターン210の図表200を概略的に描写している。ここで、図3は、偏光方向の1つ(特に、LC分子の向きと平行な光ビーム5の光の偏光成分)に適用される。この図面は実施例であるに過ぎない。得られる強度分布又は散乱パターンは、とりわけ、LC分子の配向方向12に依存する。セル10内のLC分子の配向方向12は、好ましくは、ビーム5に対して垂直な平面内にある。この具体的な実施例において、LC分子の配向方向は、Ω45°の角度にある。他の角度Ωも勿論可能である。図3に示される図表は、(反時計回りに)0°(右側にある)から90°、180°、270°を通じて亘り、0°(360°でもある)に戻る。中間値も同様に表示されている。図表の中心から外向きに、θは変化する。θ°の値を表示する幾つかの円201も示されている。即ち、20°、40°、60°、及び、80°。表示されていないが、散乱パターン210は、80°を表示する円201を超えて延在し得る。何故ならば、本発明の実施態様において、散乱角θは殆ど90°であり得る、即ち、散乱角θは90°よりも小さい。図3において、散乱パターン210は、3つの領域、即ち、比較的高い強度を備える第一領域211、中間強度を備える第二領域212、及び、比較的低い強度を備える第三領域213を備えて概略的に表示されている。実際には、最大強度からゼロ強度までに滑らかな移行があることに留意。
【0023】
図4は、様々な電圧で得られ得る、1つの偏光方向(この実施例では、セル上の光ビーム入射の偏光の平面は分子配向と平行である)のための、散乱強度の特定φ(図3を参照すると、例えば、φは約135°又は315°である)での角度分布θの実施例を示している。低電圧で、散乱は約10°に閉じ込められることが見られ得る。より高い電圧で、散乱光は殆ど90°にまで及ぶより大きな角度に拡散される。故に、そのような散乱特性を備えるLCゲルは、多目的光分子として、例えば、内部車照明として使用されるのに極めて適している。何故ならば、そのような異方性散乱パターンは、広げられたビーム形状の結果として運転者の目が眩まされないことを保証するからである。
【0024】
さらに、図5は、電圧の関数として上記されたような本発明の実施態様に従ったLCゲルを備えるセルのための透過率を描写している。幾らかのヒステリシスはあるが、セル10上の電圧を増大すると、より高い曲線が得られ、電圧を引き続き減少すると、より低い曲線が得られる。
【0025】
例えば、調節可能な振幅を備える交流電圧を液晶セル10(又は素子)に印可することによって、結果として得られる光ビームの平行化及びビーム形状が調節され得る。故に、具体的な実施態様において、セル(複数セル)は、0Vよりも大きく且つ60V以下の平均二乗根(rms)電圧によって動作される。好ましくは、光モジュールのLCセル上に印可される電圧は、約0.1と25Vとの間にあり、より好ましくは、0.2と20V(rms)との間にあり、より一層好ましくは、約12V(rms)(車電池の電圧)よりも下である。このようにして、5°以上であり且つ90°より小さい散乱角θを有する光モジュールが提供され得る。加えられる場の周波数は、好ましくは、約50Hzと100kHzとの間であり、それは、好ましくは、当業者に既知であるように、方形波を有する。
【0026】
故に、変形では、電気的に可変な散乱パターン(即ち、とりわけ、電気的に可変な散乱角φ、θ及び強度分布)を備える光ビーム25を生成するよう配置される光モジュール1が提供され、光ビーム5をもたらすよう配置される光源2と、光源2からの光ビーム5を調節するよう配置される電気的に調節可能な光学素子とを含み、電気的に調節可能な光学素子は、液晶ゲル11を備えるセル10と、セル10を横断して電圧を印可するための装置とを含み、セル10は、光モジュール1が異方性配光を備える光ビーム5をもたらすよう配置される。
【0027】
好ましくは、光モジュールのLCセルは、異方性液晶ゲルを含み、より好ましくは、正又は負の誘電異方性を備える液晶ゲルから成る群から選択される一軸性配向異方性液晶ゲルを含む。「正の誘電異方性」という用語は特定の電場周波数でディレクタに対して垂直な誘電定数よりも高いディレクタと平行な誘電定数を指している。「負の誘電異方性」という用語は、ディレクタに対して垂直な誘電定数が特定の電場周波数でディレクタと平行な誘電定数よりも高い逆の効果を指している。液晶は、ネマチック、(超)ねじれネマチック、スメクチック、及び、コレステリックで構成される群から選択され得る。「一軸性配向液晶ゲル」は、ディレクタが単一軸に沿って配向されるLCゲルを指している。
【0028】
しかしながら、そのような一軸性配向ゲルは、1つの偏光方向にのみ散乱する(上記参照)。両方の偏光方向に散乱するために、好ましくは、2つのセルが使用される。実施態様において、セルは互いに隣り合って或いは互いに積み重なって配置され、分子の配向方向が互いに対して垂直であるよう配置される。そのような構造では、両方の偏光方向が散乱される。
【0029】
そのような構造の実施態様が図6aに示されている。光ビーム5をもたらすよう光源2が配置され、光ビームは受動ビーム成形素子3、例えば、ビーム5を平行化するよう構成されるコリメータによって選択的に影響され得る。光ビーム5は、第一液晶ゲル11を備える第一セル10に進入する。好ましくは、液晶ゲル11は、異方性液晶ゲルであり、より好ましくは、一軸性配向異方性LCゲルであり、より一層好ましくは、ネマチック液晶を含む液晶ゲルである。セル10上に、電圧が印可されると、それは、印可されると、異方性配光を備えるビーム15をもたらす。ゲル内のLC分子の配向方向は、ディレクタ12で表示される。ビーム5の少なくとも一部がセル10を通じて透過され、そこでは、一方の偏光成分は上記のように散乱され(ディレクタ12と平行な成分、例えば、図3も参照)、他方の偏光成分は実質的に散乱されない。透過光ビームは、参照番号15で表示されている。光ビーム5は、第二液晶ゲル21を備える第二セル20に進入する。好ましくは、液晶ゲル21は、異方性液晶ゲルでもあり、より好ましくは、一軸性配向異方性LCゲルであり、より一層好ましくは、ネマチック液晶を含む液晶ゲルである。同様に、セル20上に、電圧が印可可能であり、それは、印可されると、異方性配光を備えるビーム25をもたらす。ゲル21内のLC分子の配向方向(例えば、Ω=45°、上記も参照)は、ディレクタ22で表示される。21内のLC分子の配向22は配向12(即ち、Ω=135°)に対して垂直であるので、第二セル20を通じて透過される光ビーム25は、今や、直交散乱パターンを示す、即ち、図3を参照すると、2つの散乱地域、図3中に描写されるもの、及び、図3中に描写されるものに対して直交するものを含む散乱パターン210が見られる。図3を参照すると、(描写されるような並びに第一セル10後に得られるような)約135°又は315°のφまで並びに(描写されていない、第二セル20後に得られる)約45°又は225°のφまで及ぶ直交散乱パターン(又は交差線パターン)が見られ得る。
【0030】
図面中のディレクタ12及び22は概略的に描写されており、ここに述べられる例えば45°及び135°の角度Ωを必ずしも示していないことに留意。
【0031】
故に、実施態様によれば、光モジュール1が提供され、光モジュール1は、電気的に可変の散乱パターン(即ち、とりわけ、φ及びθは制御可能である)を備える光ビーム25を生成するよう配置され、光ビーム25をもたらすよう配置される光源2と、光源2からの光ビーム5を調節するよう配置される電気的に調節可能な光学素子300とを含み、電気的に調節可能な光学素子300は、第一液晶ゲル11を備える第一セル10と、第二液晶ゲル21を備える第二セル20と、第一及び第二のセル10,20のうちの少なくとも一方を横断して電圧を印可するための装置とを含み、第一及び第二のセル10,20は、光モジュール1が異方性配光(即ち、異方性散乱パターン)を備える光ビーム25を生成するよう配置される。
【0032】
セル10及び20上の電圧を調節することによって、散乱パターンの形状が変更され得る(1つのセルに関して図4も参照)、即ち、光学素子300を電気的に調節することによって、光ビーム25の異方性散乱光の所望の偏光パターン210を得るために、φ、θ、強度分布、及び、光出力が変更され得る。
【0033】
より一層好ましくは、2つのセル10,20が使用され、セル10,20は互いに重なり合って或いは互いに隣り合って配置されるが、セル間には、図6bに概略的に描写されるような偏光回転子30が配置される。具体的な実施態様では、光モジュール1が提供され、そこでは、偏光回転子30は、ラムダ/2板(半波長板)及び(超)ねじれネマチック液晶セル又は液晶重合体又は反応性LC材料の重合によって得られる重合体ネットワークから構成される群から選択される。
【0034】
図6bを参照すると、半波長板の光軸32が、ゲル内の分子の配向方向12,22に対して45°(α)であるよう設定されるとき、有利に、両方の偏光成分が同一方向に散乱され得るし、重なり合う散乱パターン210がもたらされ得る。偏光回転子として(超)ねじれネマチック液晶セル又は重合体層を使用するときに、同一の効果が得られ得る。半波長板は商業的に入手可能であり、広い波長範囲のためにも(例えば、源2は白色光をもたらし得る)。
【0035】
偏光回転子30を使用することによって、図6b中に概略的に描写されるような構造において、分子配向12に対して垂直な偏光を有する散乱されない光(図2を参照すると、これは、光の偏光成分と分子配向12との間の角度Ωが90°又は殆ど90°(又は270°又は殆ど270°)の偏光成分である)は、その偏光が今やセル10内の分子配向12と平行であるよう回転され得る。これは、偏光回転子30後に光ビーム35内で散乱されない偏光成分がセル10内の分子配向12と平行であることを意味する。故に、光ビーム35が偏光方向12と平行な(よって、光ビーム35内の散乱されない光の偏光方向とも平行な)偏光方向22を備える液晶ゲル21を含む(電気的に調節可能な光学素子300の)第二セル20に進入すると、偏光成分も散乱され、上述されたのと類似して、他の偏光成分のためにセル10後に得られる散乱パターン210と類似する散乱パターンをもたらし、それによって、重なり合う或いは実質的に重なり合う散乱パターン210をもたらす。故に、図3中の散乱パターン210は、この実施態様において、セル20後に得られる重なり合う散乱パターンも示し、そこでは、散乱パターン210は両方の偏光成分の累積である。有利に、そのような電気的に調節可能な光学素子300を使用することは、より一層良好な結果をもたらす。何故ならば、光ビーム25の実質的に全ての光は異方的に散乱され、異方性配光が得られるからである。このビームの散乱角φ、θは、両方のセル10,20上に印可あれる電圧を偏光することによって並びに偏光回転子30によって変更され得る。配向方向12,22間の如何なる他の角度をも使用し得るし、回転子30を使用することは、散乱された両方の偏光を依然として得ると同時に、互いに対して回転される2つの散乱パターンを有する。
【0036】
故に、具体的な実施態様において、本発明は、電気的に可変な散乱パターンを備える光ビーム25を生成するよう構成された光モジュール1を提供し、光モジュール1は、光ビーム5を生成するよう配置される光源2と、光源2からの光ビーム5を調節するよう配置される電気的に調節可能な光学素子300とを含み、電気的に調節可能な光学素子300は、第一液晶ゲル11を備える第一セル10と、偏光回転子30と、第二液晶ゲル21を備える第二セル20と、第一及び第二のセル10,20のうちの少なくとも一方に亘って電圧を印可するための装置40とを含み、第一及び第二のセル10,20並びに偏光回転子30は、光モジュール1が異方性配光を備える光ビーム25をもたらすよう配置される。具体的には、a)セル10、液晶ゲル11、及び、LCゲル11の分子の配向12、b)偏光回転子30、並びに、c)セル20、液晶ゲル21、及び、LCゲル21の分子の配向22は、光ビーム5の両方の偏光成分が異方的に散乱されるよう配置される。より一層具体的には、それらは、第一セル10後に光ビーム5の散乱されない偏光成分が、偏光回転子30によって回転され、セル20内の液晶ゲル21によって散乱されるので、光ビーム25中の両方の偏光成分の偏光パターン210は重なり合う。故に、好ましくは、偏光回転子30は、散乱されない偏光成分の偏光方向を90°回転する。
【0037】
装置40は、光モジュール1内に組み込まれ得るが、当業者にあきらかであるように、遠隔でもあり得る。例えば、装置40は車電池であり得る。装置40は多数の電圧源も含み得る。
【0038】
もし両方の偏光成分が影響される必要があるならば、セル10,20を含む調節可能な光学素子300は、好ましくは、セル10,20内のゲル11,21中の液晶分子の配向12,22が互いに対して直交する構成において使用される(交差散乱パターン、上記参照)。しかしながら、より好ましくは、両方のセル10,20内で、分子の配向方向12,22は同一に維持されるが、その場合には、好ましくは、半波長板のような回転子30がセル10,20の間に配置され、散乱されない偏光成分が90°回転されるよう配置され、それによって、両方の偏光成分の重なり合う散乱パターン210をもたらす。故に、両方の偏光成分を散乱するために、セル10,20を備える二重セル構造及び偏光回転子30が使用され得る。
【0039】
好適実施態様において、光モジュール1内で、第一及び第二の液晶ゲル11,21は異方性液晶ゲルである。好ましくは、第一及び第二の液晶ゲル11,21は、好ましくは、一軸性又はねじれ構造の、ネマチック、スメクチック、及び、キラル液晶から構成される群から選択される液晶を独立して含む。
【0040】
異方性散乱のための具体的な実施態様において、第一及び第二の液晶ゲル11,21は、正又は負の誘電異方性を備える異方性液晶ゲルで構成される群から選択される一軸性配向液晶ゲルを独立して含む。負の誘電異方性LCゲルを使用するとき、好ましくは、LC分子は、好ましくは、75°以上、より好ましくは、80°以上、より好ましくは、89°より小さい比較的高い傾斜角で整列される。正の誘電異方性を備えるゲルが好ましい。何故ならば、それらはより直ちに入手可能であり、大きな散乱効果のために有利な高い複屈折性並びに低い切換え電圧のために有利な高い誘電異方性を示すからである。
【0041】
さらに他の具体的な実施態様において、第一若しくは第二の又は両方の液晶ゲル11,21は、ネマチック液晶ゲルを含み、より好ましくは、両方の液晶ゲル11,21は、ネマチック液晶ゲルを含む。さらに他の具体的な実施態様において、第一若しくは第二の又は両方の液晶ゲル11,21は、ねじれ構造の液晶ゲルを含む。好ましくは、ネマチック材料が使用される。何故ならば、それらはより低い粘性並びにより速い切換時間を示すからである。(超)ねじれネマチックセルを使用する利点は、散乱パターン210の形状がさらに影響され得ることである。一般的には、(0〜90°に亘る)ねじれ角が高ければ高いほど、散乱パターン210はより広い。当業者に明らかであるように、異なる種類のLCゲル11,21を備えるセル10,20の組み合わせが可能である。例えば、第一セル10は、ネマチック液晶ゲルを含み得るし、第二セル20は、ねじれネマチック液晶ゲルを含み得る。
【0042】
好ましくは、セル10若しくはセル20又は両方のセル10,20の上に印可される電圧は、0Vよりも大きく、60V以下である。
【0043】
このようにして、例えば、有利に、散乱角θが5°以上から90°未満の範囲で電気的に可変である光モジュール1が提供される。同様に、有利に、例えば、ねじれネマチック液晶を含むよう、セル10,20の一方(或いは両方)及び/又は回転子30を選択することによって、散乱角φも変更され得る。さらに、これらの散乱角θ、φ並びに散乱パターン210内の強度分布は、セル10及び20上にそれぞれ印可される電圧によって制御され得る。故に、実施態様では、多種の物体の最適な照明を達成するよう、光ビーム25を含む調節光に調節可能なコーン角及び/又は調節可能な方向を提供するために、電気的に調節可能な光学素子300が配置され且つ使用され得る(即ち、角度θ、φ及び散乱パターン210の強度分布が調節可能である)。さらに他の実施態様では、ビーム形状を戸口、(車)内部の部分、入口等のような被照明物体の選択的なアスペクト比に適合するために、調節可能な光ビームのアスペクト比、例えば、4:3又は16:9アスペクト比を備える光ビーム25を備える調整光をもたらすよう、電気的に調節可能な光学素子300が配置され且つ使用され得る。
【0044】
従って、実施態様では、光ビームの配光及び/又はその形状を制御し得る且つ光源2の前に配置され得る電気的に調節可能な光学素子300が提供される。これは、コリメータ3によって平行化される平行化光源2であり得る。しかしながら、光を平行化し成形するために使用される電気的に調節可能な光学素子300は、光源2と受動ビーム成形素子の間にも配置され得るし、1つよりも多くの受動ビーム成形素子の場合には、受動ビーム成形素子間にも配置され得る。図7を参照すると、実施態様において、特定の分布を備える光形状を得るために、発光ダイオードのような光源2、(図6a及び6b中の受動ビーム成形素子3と同等であり得る)反射器440、及び/又は、特定の形状を備える441が使用され得る。受動ビーム成形素子440,441は、幾つかのセグメントからも成り得るし、電気的に調節可能な光学素子300は、受動ビーム成形素子440及び441に層如何なる場所にも配置され得る。受動ビーム成形素子440及び441を備える図8に示される実施態様におけるように、1つよりも多くの受動ビーム素子が光モジュール2中に含まれ得る。図11は、源、調節可能な光学素子300、及び、受動ビーム成形素子440,441のみを示していることに留意。コントローラ304のような他の素子は、この図面中に示されていない。
【0045】
さらに、実施態様において、1つ又はそれよりも多くの受動ビーム成形素子(複数の受動ビーム成形素子)のみが、例えば、図12a及び12b(以下参照)に示されるように、源2と調節可能な素子300との間に示されている。
【0046】
図8を参照すると、本発明の一層さらなる特徴において、光モジュール1は、調節制御信号371に応答して、少なくとも1つの駆動信号375,376を介して、電気的に調節可能な光学素子300と光源2とを含む素子の群のうちの少なくとも1つの素子を制御するよう構成されたコントローラ304をさらに含む。本発明に従った光モジュール1の実施態様が図9に示されており、物体(図示せず)を照明するための光源2を含み、光源2に起源する光5を調節し且つ調節光を物体に供給するために電気的に調節可能な光学素子300を含む。コントローラ304は、調節制御信号371に応答して、駆動信号376を介して電気的に調節可能な光学素子300を制御し、且つ/或いは、駆動信号375を介して光源2を制御する。駆動信号376は、1つよりも多くの駆動信号、例えば、セル10及びセル20上の電圧を制御する駆動信号を含み得る。
【0047】
光源2は、例えば、フラッシュ光源又は連続光源であり得るし、発光ダイオード又はダイオードの配列を含み得る。好適な実施態様において、光源2を制御する駆動信号75は、もしダイオード配列が異なる色の発光ダイオードを含むならば、着色光25又は調節可能な色温度を備える光25をもたらすために、発光ダイオード配列の発光ダイオードを独立して制御し得る。具体的な実施態様において、コントローラ304は、調節制御信号371を受信するためにインターフェース340に結合された、使用者341から例えば短期メモリ344及び/又は長期メモリ310への調整制御信号371を受信するために選択的に入力インターフェース342に結合されたプロセッサ343を含む。本光モジュールは、例えば、光源2から起源する光ビーム25を調節するために、レンズを手によって変位することや、光の所要強度を手動で調節することを必要としない(しかしながら、後者は依然として選択的に行われ得る、以下参照)。その代わりに、コントローラ304は、光源2から起源する光強度及び光ビーム25のビーム形状をより自動的な方法で調節する可能性を提供する。結果的に、本発明の実施態様に従った光モジュール1は、より使用者に優しい。代替的に、及び/又は、さらに一層追加的に、さらなる調節制御信号371が、コントローラ304(実施態様においてはプロセッサ343)に使用者の好みを知らせるために、例えば、使用者によって生成される。光強度は、光源2に供給される電力を調節することによって、及び/又は、液晶セル10及び/又は20上に印可される電圧によって制御され得る(図4及び5も参照)。
【0048】
モジュールは、1つ又はそれよりも多くのスイッチ、或いは、1つ又はそれよりも多くのセンサ、或いは、1つ又はそれよりも多くのスイッチ及びセンサの双方をさらに含み得る。スイッチは、以下を含む群から選択される1つ又はそれよりも多くの機能性をもたらす。
− 源2をオンオフ切換えること;
− 電気的に調節可能な光学素子300を電気的に調節すること、例えば、乗客が快適光特性(散乱された)から読書光特性(散乱されていない)に源を調節すること;
− 光ビーム25の散乱特性を調節すること;
− 光ビーム25の光強度を調節すること;
センサは、以下を含む群から選択される1つ又はそれよりも多くの機能性をもたらす。
− 1つ又はそれよりも多くのドアの開放、閉塞、鎖錠、及び、解錠の1つ又はそれよりも多くを検出すること;
− 1つ又はそれよりも多くのドアの開放、閉塞、鎖錠、及び、解錠の1つ又はそれよりも多くのための遠隔信号を検出すること;
− 運転者及び/又は1つ又はそれよりも多くの乗客の存在を検出すること;
− 運転を検出すること(例えば、運転者に向けられた光ビーム25のために非散乱機能を遮断するために信号376を与えるよう使用される);
− スイッチのために上述された機能性と同一の1つ又はそれよりも多くの機能性を制御することが意図された遠隔制御信号を検出すること(例えば、同一ビーム25の読書光特性(散乱されていない或いは実質的に散乱されていない)から快適光特性(散乱された)への変更のための信号を与える遠隔制御を感知するセンサ)。
【0049】
本発明は、実施態様において、電気的に可変な散乱パターンを備える光のための光モジュール1を提供し、
− 光5を発光する光源と、
− 光源2から起源する光5を調節光25に調節するための電気的に調節可能な光学素子300(調節可能な光学素子とも呼ばれる)と、
− 調節制御信号371に応答して、少なくとも1つの駆動信号375,376を介して調節可能な光学素子300及び光源2を含む一群の素子のうちの少なくとも1つの素子を制御するためのコントローラ304とを含む。
【0050】
本発明のさらに他の特徴によれば、コントローラ304上で動作されるべきコンピュータプログラム製品が提供され、コンピュータプログラム製品は、調整制御信号371に応答して、少なくとも1つの光モジュール1の少なくとも1つの駆動信号375,576を介して電気的に調節可能な光学素子300及び光源2を含む一群の素子のうちの少なくとも1つを制御する機能を含む。そのようなコンピュータプログラム製品は、より多くの光モジュール1も制御2し得る。調整制御信号371は、使用者、例えば、光モジュール1の光出力を増大し或いは減少させたい使用者によってもたらされ得るが、「自動的」にも生成され得る、例えば、ドアが開放された等を検出するセンサ(図示せず)に基づく信号。
【0051】
さらに他の実施態様によれば、図9a及び9bに概略的に描写されているように、本発明に従った光モジュール1は、1つよりも多くの光ビーム25を提供し(即ち、電気的に可変な散乱パターンを備える2つ又はそれよりも多くの光ビーム25が提供され)、ここでは、参照番号25a及び25bによって表示され、光モジュール1は、好ましくは、1つよりも多くの光ビーム5(5a及び5bで表示されている)をもたらすよう構成された2a及び2bで表示された1つよりも多くの源2と、1つよりも多くの光源2からの1つよりも多くの光ビーム5を1つよりも多くの調整光ビーム(25)に調節するよう構成された参照番号300a及び300bで表示された1つよりも多くの電気的に調節可能な光学素子300とを含む。この光モジュール1は、調節制御信号371に応答して、少なくとも1つの駆動信号375,376を介して1つよりも多くの調節可能な光学素子300と1つよりも多くの光源2とを制御するためのコントローラ300をさらに含み得る。
【0052】
当業者に明らかであるように、1つよりも多くの光ビーム5をもたらすよう、1つの光源と、1つよりも多くのビームスプリッタ或いは当業者に既知の他の手段とを使用し得る。好ましくは、各光ビーム5(5a,5b等)は、制御可能な光ビーム25(即ち、25a,25b等)がモジュールによってもたらされるよう、調節可能な光学素子300(300a,300b等)によって独立して対処される。
【0053】
故に、ここでは、「光ビーム25」、「駆動信号375」、「駆動信号376」、「源2」、「コリメータ3」、「光ビーム5」等の用語も、「光ビーム25」、「駆動信号375」、「駆動信号376」、「源2」、「コリメータ3」、「光ビーム5」等をそれぞれ指し、或いは、「少なくとも1つの光ビーム25」、「少なくとも1つの駆動信号375」、「少なくとも1つの駆動信号376」、「少なくとも1つの源2」、「少なくとも1つのコリメータ3」、「少なくとも1つの光ビーム5」等をそれぞれ指す。
【0054】
図9aは、2つの源2a及び2bを有するモジュールを概略的に描写しているが、(例えば、3つの光ビーム5、結果的に25をもたらすために)より多くの源が使用され得る。源2a,2bからの光ビーム5は、参照番号3a及び3bで表示されるコリメータ3を用いて選択的に平行化され得る。光ビーム5a及び5bは、光ビーム25a及び25bの特性が制御され得るよう、電気的に調節可能な光学素子300(即ち、それぞれ300a及び300b)によって遮断される。参照番号400(ここでは参照番号400a及び400b)は、光ビーム25がモジュール1の外部に提供され且つ出口(複数の出口)400とも呼ばれるモジュール1内の場所を示している。これは、例えば、レンズ、透明ガラス、透明プラスチック又は重合体カバーであり得るし、それは(例えばセル20からの)LC分子等を含むセルの透明ガラス板でもあり得る。当業者に明らかであるように、出口(複数の出口)は、円形、矩形、楕円形等のような全ての種類の適切な形状を有し得る。
【0055】
このようにして、光モジュール1が提供され、モジュール1は、1つよりも多くの光ビーム25をもたらし、光モジュール1は、好ましくは、1つよりも多くの光ビーム5をもたらすよう配置される1つよりも多くの源2と、1つよりも多くの光源2からの1つよりも多くの光ビーム5を調節するよう配置される1つよりも多くの電気的に調節可能な光学素子300とを含む。「1つよりも多くの」という用語は、「2つ又はそれよりも多く」と等しい。好ましくは、モジュールは、2〜6、より好ましくは、2〜4、より一層好ましくは、2〜3の光ビーム25をもたらし、その特性は、とりわけ、強度及び散乱が制御され得るという意味で電気的に可変である。
【0056】
さらに、モジュール1は、1つよりも多くのセンサ及び/又は1つよりも多くのスイッチ350を含み得る。これらのセンサ又はスイッチ350は、モジュール上又は内に存在し得るが、例えば、車のダッシュボード上或いはその他の場所にも存在し得る。例えば、車内での使用のためのモジュール1は、センサ350を含み得る。センサは、車のドア又は戸口内に配置され、ドアの開放を感知するよう構成される。センサは、1つよりも多くのランプ2a,2bのスイッチを入れ且つ光ビーム25a及び25bをもたらすよう、コントローラ304によって使用され得る信号371をもたらし、それは例えば駆動信号376(及び375)によって散乱され得る(アプローチ光機能)。モジュール1は、選択的に或いは追加的に、ドアの遠隔解錠を感知するセンサも含み得る。運転中、運転者に向けられる光ビーム25は、運転者の目が眩まされないよう、本発明に従って散乱され得る。運転者の隣の人物は、読むために、他の光ビーム、例えば、散乱されないものを使用し得る。
【0057】
例えば、モジュールがスイッチ350、例えば、(図9b中に概略的に表示されるように)3つのスイッチを含むと仮定すると、スイッチは様々な素子をスイッチオンするために使用され得る。第一スイッチを用いるならば、両方の源2a,2b(例えば、LED)がスイッチオンされ得ると同時に、LCセルの散乱状態が活性化される(快適光及びアプローチ光機能をもたらす)。中央ドア鍵が活性化されるときに、源2a,2bがスイッチオンされ得ると同時に、LCセルの散乱状態(アプローチ光機能)がスイッチオンされるという制御が選択的にあり得る。散乱機能が不活性化されるときに(読書光機能)、ランプ2a(第二スイッチ)及びランプ2b(第三スイッチ)のオンオフをそれぞれ独立して切り換えるために、他のスイッチが使用され得る。当業者に明らかであるように、例えば、タッチコントロール等のような1つのスイッチも使用して、コントローラ304によって支持された多数の機能性を提供し得る。例えば、1回のタッチ:両方の源2a,2b(例えば、LED)がスイッチオンされ得ると同時に、LCセルの散乱状態が活性化される。2回/3回のタッチ:散乱機能が不活性化されるときに、ランプ2a及びランプ2bのオンオフをそれぞれ独立して切り換える。4回のタッチ:全てのランプがオフ。
【0058】
当業者に明らかであるように、スイッチは、例えば、多目的光のために(例えば、両方の源を同時に並びに両方の源を独立して対処するために)多機能性(上記参照)をもたらし得るタッチスイッチ又はスライドスイッチであり得るし、可変スイッチであり得る。このようにして、使用者341はコントローラ304に信号371を与え得る。コントローラは駆動信号375を介して源2に対処し、駆動信号376を介して調節可能な素子300に対処し得る。
【0059】
一般的に、この実施態様におけるモジュール1並びにそれらに対する変形は、2つ又はそれよりも多くの光ビームを生成するよう配置される源2と、選択的に、2つ又はそれよりも多くの光ビーム5を平行化するよう配置される2つ又はそれよりも多くのコリメータ3と、2つ又はそれよりも多くの光源2からの2つ又はそれよりも多くの光ビームを調節するよう配置される2つ又はそれよりも多くの電気的に調節可能な光学素子300とを含み、それによって、電気的に可変な散乱パターンを備える2つ又はそれよりも多くの光ビーム25をもたらす。モジュールは、1つ又はそれよりも多くのセンサ350又は1つ又はそれよりも多くのスイッチ及びセンサ350の両方をさらに含む。スイッチは、以下を含む群から選択される1つ又はそれよりも多くの機能性の機能性をもたらす。
− 源2をスイッチオンオフすること。好ましくは、2つ又はそれよりも多くの源の各源を独立して(例えば、例えば、地図を読むために、乗客が彼の源のみをスイッチオンオフする);
− 2つ又はそれよりも多くの源を同時にスイッチオンオフすること(例えば、全ての源2を同時にスイッチオンすること);
− 2つ又はそれよりも多くの電気的に調節可能な光学素子300を電気的に調節すること、好ましくは、2つ又はそれよりも多くのスイッチの各スイッチ(即ち、可変スイッチ)は、2つ又はそれよりも多くの電気的に調節可能な光学素子300の1つを独立して調節する(例えば、乗客は、快適光特性(散乱されている)から読書光特性(散乱されていない)に源を調節する);
− 2つ又はそれよりも多くの光ビーム25の散乱特性を調節すること;
2つ又はそれよりも多くの光ビーム25の光強度を調節すること。
センサは、以下を含む群から選択される1つ又はそれよりも多くの機能性の機能性をもたらす。
− 1つ又はそれよりも多くのドアの開放、閉塞、鎖錠、及び、解錠の1つ又はそれよりも多くを検出すること;
− 1つ又はそれよりも多くのドアの開放、閉塞、鎖錠、及び、解錠の1つ又はそれよりも多くのための遠隔信号を検出すること;
− 運転者及び/又は1人又はそれよりも多くの乗客の存在を検出すること;
運転を検出すること(例えば、運転者に向けられる光ビームのための非散乱機能を遮断するために使用される);
− スイッチのために上記されたような1つ又はそれよりも多くの同一の機能性を制御することが意図された遠隔制御信号を検出すること(例えば、センサは、同一ビーム25の読書光特性(散乱されていない或いは実質的に散乱されていない)から快適光特性(散乱されている)への変化のための信号を与える遠隔制御を感知する)。
【0060】
故に、本発明に従った光モジュール1は、1つ又はそれよりも多くのスイッチ或いは1つ又はそれよりも多くのセンサ350或いは1つ又はそれよりも多くのスイッチ及びセンサ350の両方をさらに含み得る。1つ又はそれよりも多くのスイッチ(350)は、1つ又はそれよりも多くの源2をスイッチオンオフすること;1つ又はそれよりも多くの源2を同時にスイッチオンオフすること(1よりも多くの源が存在する場合);1つ又はそれよりも多くの電気的に調節可能な光学素子300を電気的に調節すること;1つ又はそれよりも多くの光ビーム25の散乱特性を調節すること;1つ又はそれよりも多くの光ビーム25の光強度を調節することを含む群から選択される1つ又はそれよりも多くの機能性をもたらし、1つ又はそれよりも多くのセンサ350は、1つ又はそれよりも多くのドアの開放及び/又は閉塞を検出すること;1つ又はそれよりも多くのドアの開放及び/又は閉塞のための遠隔信号を検出すること;運転者及び/又は1人又はそれよりも多くの乗客の存在を検出すること;移動(例えば、運転)を検出すること;スイッチ350のために記載されたような機能性の1つ又はそれよりも多くを制御するよう意図された遠隔制御信号を検出することを含む群から選択される1つ又はそれよりも多くの機能性をもたらす。
【0061】
一般的に、そのようなモジュール1は、光ビームが運転者席に並びに1つ又はそれよりも多くの乗客席にそれぞれ向けられた状態で、車の内部ルーフ部分に配置されること、或いは、光ビームが後部座席にそれぞれ向けられた状態で、車の内部ルーフ部分に配置されることが意図され得る。当業者に明らかであるように、モジュール1は、2よりも多くの源2を含み得る。例えば、一部の車が有するように、3人が一列に座る車内に配置されることが意図されるモジュール、或いは、それは車の後部座席における場合であり得るし、或いは、例えば、一列の座席の上の飛行機内の配置が意図されるモジュール。モジュールが光ビームが運転者に向けられた状態で車内に配置されることが意図される場合には、好ましくは、少なくとも、運転者に向けられる光ビーム25を制御するための光学モジュール300は、車を運転するときに、異方性配光をもたらし得る。
【0062】
従って、好ましくは、第一及び第二のセル10,20、並びに、少なくとも1つの光学素子300の選択的な偏光回転子30は、光モジュール1が異方性配光を備える少なくとも1つの光ビーム25をもたらし得るように配置される。
【0063】
ここで、「コントローラ」という用語は、オン/オフスイッチ、可変スイッチ、又は、コンピュータのようなコントローラを含み得る。そのようなコントローラは、プロセッサと、例えば、上記の機能性から選択される機能性を有する1つ又はそれよりも多くのセンサを含む。
【0064】
具体的な実施態様において、光モジュール1は、ビーム25の(或いは、モジュール1が1よりも多くのビーム15をもたらすよう使用される場合には、少なくとも1つのビーム25の)散乱パターンをもたらし得る。
【0065】
ここでは、光モジュールは、(物体を照明するための)照明装置とも呼ばれ得る。
【0066】
当業者に明らかであるように、「コントローラを含む光モジュール」、「スイッチ又はセンサを含む光モジュール」、又は、「電圧を印可するための装置を含む光学素子」の表現は、コントローラ304、スイッチ又はセンサ350、及び/又は、電圧装置40が、光源(及び調節可能な素子300)から遠隔である実施態様も含む。例えば、光源2及び調節可能な素子を含むモジュール1は、内部車ルーフに配置され、スイッチ又はセンサ350はダッシュボードに配置される等。1つのコントローラは、1つ又はそれよりも多くのモジュール1を制御し得る、即ち、それは、例えば、信号375を介して多数の光2を制御し、調節可能な素子300は車又は飛行機内の多数の場所に配置される等。
【0067】
さらなる特徴によれば、本発明は、光源(複数の光源)2からの光ビーム(複数の光ビーム)を調整光ビーム(複数の調整光ビーム)25に調節するために、電気的に調節可能な光学素子300も提供し、光学素子300は以下を含む。
1.第一液晶ゲル11を備える第一セル10、
2.選択的に、偏光回転子30、
3.第二液晶ゲル21を備える第二セル20、及び、
4.第一及び第二のセル10,20の少なくとも一方に亘って電圧を印可する装置40。
【0068】
所望の散乱パターンが得られるように光ビーム(複数の光ビーム)5を調節(適合)するために、1つ又はそれよりも多くの光源2、並びに、選択的に、1つ又はそれよりも多くの受動ビーム成形素子と共に、電気的に調節可能な光学素子(複数の光学素子)300が使用され得る。
【0069】
本発明における使用のための液晶ゲルは、Merck(Darmstadt)から入手可能なBL006中の反応性LC分子C6Mを4%を含む混合物を使用して得られた。混合物は、0.5%の光重合剤Irgacure651(Ciba Geigy)を備えた。混合物は、インジウムスズ酸化物(ITO)透明電極及び一軸性磨出しPI表面を備えるセル内に導かれた。一軸性配向を誘発した後、1mW/cm2で365nmで最大発光を備えるTLランプからのUV光を使用して、室温で重合化が誘発された。
【0070】
上述の実施態様は本発明を制限するというよりもむしろ例証すること、並びに、当業者であれば付属の請求項の範囲から逸脱せずに多くの代替的な実施態様を設計し得ることが留意されるべきである。請求項中、括弧間に配置される如何なる参照記号も請求項を制限するものとして解釈されるべきではない。「含む」という動詞及びその活用形の使用は、請求項中に述べられるそれらの素子又はステップ以外の存在を排除しない。素子に先行する不定冠詞は、複数のそのような素子の存在を排除しない。本発明は、幾つかの異なる素子を含むハードウェアを用いて、並びに、適切にプログラムされたコンピュータを用いて実施され得る。装置の請求項において、列挙されている幾つかの手段、これらの手段の幾つかは、1つの同一品目のハードウェアによって具現化され得る。特定の手段が相互に異なる従属項に列挙されている単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用され得ないことを示さない。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】内部車光の多数の位置を示す概略図である。
【図2】光ビームの散乱を示す概略図である。
【図3】本発明の実施態様に従った関数φ及びθとしての散乱パターンを示す概略図である。
【図4】電圧の関数として本発明の実施態様に従った一軸配向LCゲル(液晶ゲル)を備えるセルのために得られた散乱強度の1つの偏光(図3を参照;例えば、φは135°又は315°)の角分配を示す概略図である。
【図5】図4におけると同一の偏光のための電圧の関数として本発明の実施態様に従ったLCゲルを備えるセルのための透過率を示す概略図である。
【図6a】本発明に従った光モジュールの実施態様を示す概略図である。
【図6b】本発明に従った光モジュールの実施態様を示す概略図である。
【図7】本発明に従った光モジュールの実施態様を示す概略図である。
【図8】本発明に従った光モジュールの実施態様を示す概略図である。
【図9a】本発明に従った光モジュールの他の実施態様を示す概略図であり、光モジュールは1つよりも多くの光ビームをもたらす。
【図9b】本発明に従った光モジュールの他の実施態様を示す概略図であり、光モジュールは1つよりも多くの光ビームをもたらす。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気的に可変な散乱パターンを備える光ビームを生成するよう配置される光モジュールであって、
a.光ビームをもたらすよう配置される光源と、
b.該光源からの前記光ビームを調節するよう配置される電気的に調節可能な光学素子とを含み、
該光学素子は、
1.第一液晶ゲルを備える第一セルと、
2.選択的な偏光回転子と、
3.第二液晶ゲルを備える第二セルと、
4.第一セル及び第二セルのうちの少なくとも一方を横断して電圧を印可する装置とを含む、
光モジュール。
【請求項2】
前記第一セル、前記第二セル、及び、前記選択的な偏光回転子は、前記光ビームを異方性配光を備える光ビームに変更するよう配置される、請求項1に記載の光モジュール。
【請求項3】
前記第一液晶ゲル及び前記第二液晶ゲルは、異方性液晶ゲルである、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項4】
前記第一液晶ゲル及び前記第二液晶ゲルは、ネマチック液晶、ねじれネマチック液晶、スメクチック液晶、及び、コレステリック液晶で構成される群から選択される液晶を独立して含む、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項5】
前記第一液晶ゲル及び前記第二液晶ゲルは、正又は負の誘電異方性を備える液晶ゲルで構成される群から選択される一軸性配向液晶ゲルを独立して含む、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項6】
前記第一液晶ゲル又は前記第二液晶ゲル又は両方の液晶ゲルは、ネマチック液晶ゲルを含む、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項7】
前記第一液晶ゲル又は前記第二液晶ゲル又は両方の液晶ゲルは、ねじれネマチック液晶ゲルを含む、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項8】
0Vよりも大きく60V以下の平均二乗根電圧によって動作される、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項9】
前記散乱パターンは、5°以上90°未満の範囲内で電気的に可変である散乱角θを有する、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項10】
前記偏光回転子は、ラムダ/2板及び(超)ねじれネマチック液晶セルで構成される群から選択される、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項11】
調整制御信号に応答して、少なくとも1つの駆動信号を介して、前記電気的に調節可能な光学素子及び前記光源を含む素子の群のうちの少なくとも1つの素子を制御するよう配置されるコントローラをさらに含む、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項12】
当該光モジュールは、ハロゲンランプ、キセノンランプ、LED、及び、蛍光ランプで構成される群のうちの1つ又はそれよりも多くから選択される、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項13】
上記請求項のうちの1項に記載の光モジュールであって、当該光モジュールは、1つよりも多くの光ビームをもたらし、当該光モジュールは、好ましくは、
a.1つよりも多くの光ビームをもたらすよう配置される1つよりも多くの光源と、
b.前記1つよりも多くの光源からの前記1つよりも多くの光ビームを1つよりも多くの調整光ビームに調節するよう配置される1つよりも多くの電気的に調節可能な光学素子とを含む、
光モジュール。
【請求項14】
請求項11に記載のコントローラの上で動作されるコンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムは、調整制御信号に応答して、少なくとも1つの光モジュールの少なくとも1つの駆動信号を介して、前記電気的に調節可能な光学素子及び前記光源を含む一群の素子少なくとも1つの素子を制御する機能を含む、コンピュータプログラム。
【請求項15】
光源からの光ビームを調整光ビームに調節するための電気的に調節可能な光学素子であって、当該電気的に調節可能な光学素子は、
1.第一液晶ゲルを備える第一セルと、
2.選択的な偏光回転子と、
3.第二液晶ゲルを備える第二セルと、
4.前記第一セル及び前記第二セルのうちの少なくとも一方を横断する電圧を印可するための装置とを含む、
電気的に調節可能な光学素子。
【請求項16】
多目的光としての、好ましくは、多目的内部車光としての請求項1乃至13のうちの1項に記載の光モジュールの使用。
【請求項17】
前記光モジュールの前記使用は、読書光、化粧光、及び、足踏光で構成される群から選択される、請求項16に記載の使用。
【請求項1】
電気的に可変な散乱パターンを備える光ビームを生成するよう配置される光モジュールであって、
a.光ビームをもたらすよう配置される光源と、
b.該光源からの前記光ビームを調節するよう配置される電気的に調節可能な光学素子とを含み、
該光学素子は、
1.第一液晶ゲルを備える第一セルと、
2.選択的な偏光回転子と、
3.第二液晶ゲルを備える第二セルと、
4.第一セル及び第二セルのうちの少なくとも一方を横断して電圧を印可する装置とを含む、
光モジュール。
【請求項2】
前記第一セル、前記第二セル、及び、前記選択的な偏光回転子は、前記光ビームを異方性配光を備える光ビームに変更するよう配置される、請求項1に記載の光モジュール。
【請求項3】
前記第一液晶ゲル及び前記第二液晶ゲルは、異方性液晶ゲルである、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項4】
前記第一液晶ゲル及び前記第二液晶ゲルは、ネマチック液晶、ねじれネマチック液晶、スメクチック液晶、及び、コレステリック液晶で構成される群から選択される液晶を独立して含む、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項5】
前記第一液晶ゲル及び前記第二液晶ゲルは、正又は負の誘電異方性を備える液晶ゲルで構成される群から選択される一軸性配向液晶ゲルを独立して含む、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項6】
前記第一液晶ゲル又は前記第二液晶ゲル又は両方の液晶ゲルは、ネマチック液晶ゲルを含む、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項7】
前記第一液晶ゲル又は前記第二液晶ゲル又は両方の液晶ゲルは、ねじれネマチック液晶ゲルを含む、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項8】
0Vよりも大きく60V以下の平均二乗根電圧によって動作される、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項9】
前記散乱パターンは、5°以上90°未満の範囲内で電気的に可変である散乱角θを有する、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項10】
前記偏光回転子は、ラムダ/2板及び(超)ねじれネマチック液晶セルで構成される群から選択される、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項11】
調整制御信号に応答して、少なくとも1つの駆動信号を介して、前記電気的に調節可能な光学素子及び前記光源を含む素子の群のうちの少なくとも1つの素子を制御するよう配置されるコントローラをさらに含む、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項12】
当該光モジュールは、ハロゲンランプ、キセノンランプ、LED、及び、蛍光ランプで構成される群のうちの1つ又はそれよりも多くから選択される、上記請求項のうちの1項に記載の光モジュール。
【請求項13】
上記請求項のうちの1項に記載の光モジュールであって、当該光モジュールは、1つよりも多くの光ビームをもたらし、当該光モジュールは、好ましくは、
a.1つよりも多くの光ビームをもたらすよう配置される1つよりも多くの光源と、
b.前記1つよりも多くの光源からの前記1つよりも多くの光ビームを1つよりも多くの調整光ビームに調節するよう配置される1つよりも多くの電気的に調節可能な光学素子とを含む、
光モジュール。
【請求項14】
請求項11に記載のコントローラの上で動作されるコンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムは、調整制御信号に応答して、少なくとも1つの光モジュールの少なくとも1つの駆動信号を介して、前記電気的に調節可能な光学素子及び前記光源を含む一群の素子少なくとも1つの素子を制御する機能を含む、コンピュータプログラム。
【請求項15】
光源からの光ビームを調整光ビームに調節するための電気的に調節可能な光学素子であって、当該電気的に調節可能な光学素子は、
1.第一液晶ゲルを備える第一セルと、
2.選択的な偏光回転子と、
3.第二液晶ゲルを備える第二セルと、
4.前記第一セル及び前記第二セルのうちの少なくとも一方を横断する電圧を印可するための装置とを含む、
電気的に調節可能な光学素子。
【請求項16】
多目的光としての、好ましくは、多目的内部車光としての請求項1乃至13のうちの1項に記載の光モジュールの使用。
【請求項17】
前記光モジュールの前記使用は、読書光、化粧光、及び、足踏光で構成される群から選択される、請求項16に記載の使用。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図7】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【公表番号】特表2009−500231(P2009−500231A)
【公表日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−520042(P2008−520042)
【出願日】平成18年7月4日(2006.7.4)
【国際出願番号】PCT/IB2006/052245
【国際公開番号】WO2007/007234
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年7月4日(2006.7.4)
【国際出願番号】PCT/IB2006/052245
【国際公開番号】WO2007/007234
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】
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