説明

電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホン、及びそれを用いた共同玄関施解錠システム

【課題】 個人識別のためのシークレット情報の内容変更を玄関子機で撮影させる登録処理を無くす。入場者認識マークのセキュリティ向上と、発行及び運用を確実におこない、使い勝手の向上した、電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホン、及びそれを用いた共同玄関施解錠システムを提供する。
【解決手段】 居室との通話をおこなうインターホン32及びカメラ33を有して玄関等の入り口に設置される玄関子機3と前記入り口に設けられる電気錠5を施解錠させるための電気錠制御部4とを備え、前記カメラ33にて訪問者を特定する認識情報を読取り、その認識情報から訪問者を認証したときに前記電気錠制御部4を介して電気錠5を解錠するよう成した電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホンである。認識情報として、携帯電話機等、表示部61を有する携帯情報装置6の表示部61に任意に表示可能としたバーコード様パターンPを用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玄関等の入り口の電気錠を、携帯電話機等、表示部を有する携帯情報装置の映像パターンを使用することにより解錠することのできる、電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホン、及びそれを用いた共同玄関施解錠システムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、戸建住宅においても防犯ニーズの向上に伴い、玄関等の入り口の訪問者を確認しながら通話のできるテレビドアホンとともに、当該入り口に電気錠を設置することが増加してきている。この種のテレビドアホンでは、居室において玄関等の入り口の訪問者と通話をおこない効果的に対応するため、その通話終了に合わせて入り口に設けられた電気錠を解錠することが重要な要素の一つとなっている。したがって、上記テレビドアホンにあっては、入り口に設置される玄関子機との通話をおこなう居室側の親機に、インターホン、上記カメラによる映像を映し出すモニタ表示部以外に、電気錠を施解錠させるための電気錠制御部に信号出力する構成を備えることが好ましい。
【0003】
しかしながら、この構成にあっては、親機側のみしか上記電気錠を施解錠させることができないようになっている。例えば居住者が外出から帰宅したとき、あるいは居住者の家族や親戚や知人などの関係者が訪問したときなどにおいては居室外から操作できないものである。すなわち、特に、ビル、集合住宅などにあっては、利便性に関しては十分とは言えないものである。
【0004】
そのため、本出願人は、特開2003−129712公報に開示されている、図6に示すような、ビル、集合住宅などの共同玄関102に設置された、カメラ、通話のためのインターホンを有した玄関子機となるロビーインターホン101と、共同玄関102に設置された電気錠を施解錠するための電気錠制御システムとを備えた共同玄関施解錠システムとして、入場予定者に対して予め発行された入場者認識マーク104と、上記ロビーインターホン101のカメラで上記入場者認識マーク104を読取り、その認識マーク104に基づく情報を認証したときに、その入場者認識マーク104に対応させて予め記録されている訪問先のインターホン105を自動的に呼出し鳴動させた後、上記電気錠制御システムを作動して上記共同玄関102の電気錠を解錠させる、制御コントローラを備えた共同玄関施解錠システム100を提案している。
【0005】
この技術は、従来から行われているロビーインターホンへの暗証番号入力により共同玄関の電気錠を解錠させる構成に対して、ロビーインターホン101のカメラにて訪問者を特定する、バーコードや二次元コードなどによる入場者認識マーク104から認識情報を読取り、その認識よる情報から訪問者を認証したときに共同玄関102の電気錠を解錠させるようにしていることにて、入場者認識マーク104の明示されたカード103を保有している家族や親戚などの入場を予定する関係者は、一々対応を待たなくても、共同玄関102をスムーズに解錠できる点、あるいは共同玄関102に設置された電気錠を解錠できる暗証番号情報が流出しにくい点において、一応の効果を奏している。
【0006】
しかしながら、上記入場者認識マーク104の管理が不十分であって、例えば発行されたカード103を入場予定者が紛失したりした場合のことも当然考慮する必要も有り、逆に情報管理面において新たに居住者側に責任が課せられるという問題をもたらしている。すなわち、上記玄関施解錠システム100の戸建住宅への適応を考えてみたとき、悪意をもった第三者の存在を当然想定し、予め記録されている入場者認識マークに対応する情報の更新が日常不可欠になるという問題を発生する。入場者認識マーク自体の複製が容易であるからである。
【0007】
ところで、特許第3437855号公報には、電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホンとして、呼出ボタン、該呼出ボタンから出力される呼出信号の送出手段、来訪者監視用カメラ、及び該カメラから出力される映像信号の送出手段を備えた子機と、前記子機の映像信号送出手段の映像信号に基づき前記カメラにより撮像された映像を表示するテレビモニターを備えた親機とからなるドアホンにおいて、前記子機の呼出ボタンまたはカメラを用いて電気錠施錠及び/または解錠のためのシークレット信号の入力を行わせるシークレット信号入力手段を付設するとともに、前記親機に前記シークレット信号の正否を識別する識別手段を付設し、前記シークレット信号に対応するバーコード様パターンが記入されたシークレットカードを準備する一方、シークレット信号入力手段はカメラレンズ前端面に前記シークレットカードを密接させた状態で該カードのパターンが解像可能で、且つ、来訪者監視用カメラを兼用するカメラにより構成され、識別手段は前記カメラにより撮像された前記カードのパターンを登録パターンと比較対照することにより前記シークレット信号の正否を識別するように構成され、前記シークレットカードのバーコード様パターンはカード本体に任意に記入可能で、且つ、異なるバーコード列を複数段に配列した態様に形成する技術が開示されている。
【0008】
この技術は、親機において、上記子機の呼出ボタンまたはカメラを用いて入力される電気錠施錠及び/または解錠のためのシークレット信号の正否を識別する識別手段が付設され、且つ上記バーコード様パターンをシークレットカード本体に任意に記入可能としているので、シークレット信号の情報変更が可能な点、入場者認識マークのセキュリティ向上において一応の効果を奏している。しかしながら、上記バーコード様パターンの登録を、親機を登録モードに設定して子機を介して書き込み、シークレット信号の内容変更する運用に手間の掛かる点、使い勝手において問題がある。
【特許文献1】特開2003−129712公報
【特許文献2】特許第3437855号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本願発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、その課題は、個人識別のためのシークレット情報の内容変更を、玄関子機で撮影させる登録処理を無くすとともに入場者認識マークのセキュリティ向上と、発行及び運用を確実におこなうために、使い勝手をより向上させた、電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホン、及びそれを用いた共同玄関施解錠システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本願発明による電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホンは、居室との通話をおこなうインターホン及びカメラを有して玄関等の入り口に設置される玄関子機と前記入り口に設けられる電気錠を施解錠させるための電気錠制御部とを備え、前記カメラにて訪問者を特定する認識情報を読取り、その認識情報から訪問者を認証したときに前記電気錠制御部を介して電気錠を解錠するよう成した電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホンにおいて、前記認識情報として、携帯電話機等、表示部を有する携帯情報装置の表示部に任意に表示可能としたバーコード様パターンを用いて成ることを特徴としている。
【0011】
そして、前記バーコード様パターンを、前記居室の居住者側から前記訪問者側に向けて発せられた固有情報に基づき前記携帯情報装置自体が形成した固有パターンとし、前記玄関子機との通話をおこなう親機を、玄関子機からの同固有パターン情報入力に基づき訪問者認証をおこなうよう成すとともに該固有情報の適宜入力、または複数保有し且つ予め選択対応可能と成すのが好ましい。
【0012】
また、前記玄関子機は、前記固有パターンを前記認識情報入力として読取る訪問者認識モードに移行するモード切替手段を備えて成ることが好ましい。
【0013】
また、前記親機は、前記訪問者認証の情報処理に基づき電気錠解錠を可能とさせる情報認証設定手段を備えて成ることが好ましい。
【0014】
また、前記バーコード様パターンは、2次元上に展開されたドットからなる2次元コードを含むことが好ましい。
【0015】
また、本願発明による共同玄関施解錠システムは、上記いずれかに記載の玄関子機を、ビル、集合住宅などの共同玄関に設置されるロビーインターホンとし、前記バーコード様パターンを、訪問先となる住戸居室側の親機において認証して共同玄関に設置された電気錠を解錠するよう成している。
【発明の効果】
【0016】
本願発明の電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホンによると、玄関等の入り口に設けられる電気錠が、当該入り口に設置される、居室との通話をおこなうインターホン及びカメラを有した玄関子機のカメラにて、訪問者を特定する認識情報としての、携帯電話機等、表示部を有する携帯情報装置の表示部に任意に表示されるバーコード様パターンが読取られ、その認識情報から訪問者が認証されて、電気錠制御部を介して解錠されるものとなるので、個人識別のためのシークレット情報の内容変更を、玄関子機で撮影させる登録処理を無くすことができ、且つ入場者認識マークのセキュリティ向上、及び運用を確実にできることを特徴として有する、使い勝手のより向上した、電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホンが得られる。
【0017】
そして、訪問者を特定する認識情報としての、携帯電話機等、表示部を有する携帯情報装置の表示部に任意に表示されるバーコード様パターンが、居室の居住者側からその訪問者側に向けて発せられた固有情報に基づき、その携帯情報装置自体にて形成された固有パターンとなり、また、玄関子機との通話をおこなうとともに、玄関子機からの同固有パターン情報入力に基づき訪問者認証をおこなうよう成した居室側の親機が、当該固有情報を適宜入力、または複数保有し且つ予め選択対応することとなるので、入場者認識マークの守秘管理が確実になされるものとなる。
【0018】
また、前記カメラによる固有パターン入力を、訪問者を特定するための認識情報入力として読取る訪問者認識モードに移行するモード切替手段を玄関子機に備えた結果として、携帯情報装置の表示部に表示されるバーコード様パターンの読取り処理を不用意にすることなく且つ確実におこなうようにすることができて、使い勝手がより向上するものとなる。
【0019】
また、居室側の親機に、玄関子機からの固有パターン情報入力による訪問者認証の情報処理に基づき電気錠解錠を可能とする情報認証設定手段を設けた結果として、当該親機による訪問者認証を不用意にさせないようにすることができて、セキュリティ性がより向上するものとなる。
【0020】
また、例えば居住者側から訪問者側に向けて発せられた固有情報に基づき、当該訪問者の保有する携帯情報装置自体において形成する固有パターンとなるバーコード様パターンを、2次元上に展開されたドットからなる2次元コードを含むことにより、当該携帯情報装置の表示部において表示されて居室側の親機において訪問者認証をおこなうバーコード様パターンが情報量のより多いものとなり、入場者認識マークの守秘性がより高いものとなる。
【0021】
従って、上記玄関子機を、ビル、集合住宅などの共同玄関に設置されるロビーインターホンとし、訪問先となる住戸居室側の親機において上記バーコード様パターンを認証し、同共同玄関に設置された電気錠を解錠するよう成した共同玄関施解錠システムにあっては、入場者認識マークの発行及び運用を各住戸の居住者単位においておこなうものとなり、入場者認識マークの運用を確実におこなうとともにセキュリティも向上できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の上記および他の効果、特徴および利点を明確にすべく、添付した図面を参照しながら、本発明の実施の形態を以下に詳述する。
【0023】
図1を参照すると、本願の請求項1乃至請求項5に対応する一実施形態である電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホンの概略構成図が示されている。図2は、図1に示す電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホンの、親機、玄関子機それぞれの構成を示すブロック図である。図3は、図1に示す電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホンの、訪問者認証の手順を示す説明図である。
【0024】
この実施形態の電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホン1は、居室との通話をおこなうインターホン32及びカメラ33を有して玄関等の入り口に設置される玄関子機3と前記入り口に設けられる電気錠5を施解錠させるための電気錠制御部4とを備え、前記カメラ33にて訪問者を特定する認識情報を読取り、その認識情報から訪問者を認証したときに前記電気錠制御部4を介して電気錠5を解錠するよう成した電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホンにおいて、前記認識情報として、携帯電話機等、表示部を有する携帯情報装置6の表示部61に任意に表示可能としたバーコード様パターンPを用いて成る。
【0025】
この場合、前記バーコード様パターンPを、前記居室の居住者側から前記訪問者側に向けて発せられた固有情報に基づき前記携帯情報装置6自体が形成した固有パターンとし、前記玄関子機3との通話をおこなう親機2を、玄関子機3からの同固有パターン情報入力に基づき訪問者認証をおこなうよう成すとともに該固有情報の適宜入力、または複数保有し且つ予め選択対応可能と成してもいる。また、前記玄関子機3は、前記固有パターンを前記認識情報入力として読取る訪問者認識モードに移行するモード切替手段38を備えてもいる。また、前記親機2は、前記訪問者認証の情報処理に基づき電気錠解錠を可能とさせる情報認証設定手段2aを備えてもいる。また、前記バーコード様パターンPを、2次元上に展開されたドットからなる2次元コードを含むこととしてもいる。
【0026】
詳しくは、この電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホン1は、親機2と、玄関子機3と、電気錠5を施解錠させるための電気錠制御部4と、表示部を有する携帯情報装置とで構成されるものであり、図1に示す6は、この実施例における携帯情報装置6に相当する携帯電話機を示している。表示部61のPは、バーコード様パターンに相当するもので、縦横の2次元方向に展開されたモノクロのドットから構成されるシンボルを示し、この場合、後述するQRコード(登録商標)と呼ばれる、マトリックス方式による2次元コードが用いられる。すなわち、この2次元コードパターンが、この場合、携帯情報装置6の表示部61に表示されて、訪問者を特定する認識情報に対応するものとなる。
【0027】
2は、本発明の電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホン1における親機で、例えば屋内となる、戸建住宅内の、ダイニングなどの居室に設置され、後述する玄関子機3との映像モニタによる訪問者間通話をおこなうものである。この場合、図2に示すように、通常の通話用のインターホン22及び、液晶表示パネル等に形成されるモニタ23以外に、後述する玄関子機3からの、訪問者を特定する認識情報となる固有パターン画像入力に基づき、訪問者認証をおこなう処理プログラムの記憶されている記憶手段のROM(リードオンリーメモリー)24と、RAM(ランダムアクセスメモリー)25と、玄関子機3からの通話信号、上記固有パターン画像、訪問者を撮影した映像信号の多重化信号の復調、及び親機2から玄関子機3への通話信号の変調等をおこなう多重化回路26と、電気錠制御部4への操作信号出力をおこなう電気錠施錠/解錠部27とが、これら全体の制御部となるCPU21に接続され構成されている。
【0028】
インターホン22は、後述する玄関子機3からの通話呼出、あるいは図2中の応答釦28を操作することにて、モニタ23により訪問者のモニタ映像を見ながら所定時間、玄関子機3との通話が可能となるようにしてある。なお、この応答釦28は、通話中において再操作することにて、その通話及び映像モニタの停止ができるようになっている。
【0029】
電気錠施錠/解錠部27は、CPU21からの制御信号を受けて、電気錠制御部4を介して玄関等の入り口に設けられる電気錠5を施解錠させる操作信号出力をおこなうものである。この場合、当該CPU21により、上記多重化回路26にて復調された、玄関子機3からの訪問者を特定する固有パターン情報入力である画像信号のアナログ信号がデジタル信号に変換されて、予め定められた変換処理により訪問者を特定する認識情報に相当する文字コードがる変換データとして抽出され、訪問者認証がなされて電気錠施錠/解錠部27に制御信号出力され、この電気錠施錠/解錠部27から電磁ロックにて形成される電気錠5の施錠、解錠を行う操作信号が電気錠制御部4へ向け出力される。
【0030】
すなわち、上記訪問者認証処理により、映像入力による、所定のデータ構成をもった2次元コード情報に基づく固有パターンである画像アナログ情報をディジタル情報に変換し、予め記憶手段のRAM25に登録されている、データテーブルに適宜入力、または複数保有していて予め選択された固有情報となる、訪問者を特定する認識情報に相当する文字コードと照合することで、そのデータテーブルに登録された文字コードと一致したときに電気錠制御部4に向けて解錠操作信号が出力されるのである。なお上記文字コードは、複数保有する構成以外、例えば6桁程度の組み合わせ文字列を適宜乱数発生させ、その情報をモニタ23に表示させたものを使用者が読取るようにすることにて、コード情報の入力手段を同様に簡略化できて好ましい。
【0031】
この場合、同図に示した通常時において電気錠5の施錠、解錠を行う電気錠釦29は、上記訪問者認証の情報処理に基づき電気錠解錠を可能とさせる情報認証モードに移行する情報認証設定手段2aを兼ねるようにしている。すなわち、電気錠釦29を例えば3秒程度の一定時間以上長押しされたときに、CPU21の指令に基づき、上記訪問者認証の情報処理に基づき電気錠解錠を可能とさせる。なお、この電気錠釦29が長押しされたときにおいて、上記指令とともに、情報認証設定表示ランプ(図示せず)を点灯させ、電気錠解錠を可能とさせる情報認証モード中であることを明示させ、さらに電気錠5の解錠の成された時点において当該情報認証モードを自動的に終了し、上記情報認証設定表示ランプを消灯させることも使い勝手向上させる点において好ましい。
【0032】
このように、情報認証設定された状態において、訪問者認証にて上記電気錠5の解錠が可能となり、同情報認証設定のされていない状態においては、訪問者認証されても当該電気錠5の解錠の成されないものとなる。また、居室側の親機2に、玄関子機3からの固有パターン情報入力による訪問者認証の情報処理に基づき電気錠5解錠を可能とする情報認証設定手段2aを設けた結果として、当該親機2による訪問者認証を不用意にさせないようにすることができて、セキュリティ性がより向上するものとなるのである。
【0033】
3は、本発明の電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホン1における玄関子機で、屋外となる戸建住宅の例えば玄関先に設置され、訪問者が上記親機2との居住者間通話をおこなうものである。この場合、図2に示すように、通話用のインターホン32、及びCCDカメラ等に形成されるカメラ33以外に、同カメラ33にて訪問者を特定するための認識情報として、この場合、表示部を有する携帯情報装置6となる携帯電話機の表示部61に表示されたバーコード様パターンPの読取り処理させるプログラムの記憶されている記憶手段のROM(リードオンリーメモリー)34と、RAM(ランダムアクセスメモリー)35と、親機2に向けての通話信号、及び訪問者を特定する固有パターン画像を含む映像信号の多重化変調及び親機2からの通話信号の復調等をおこなう多重化回路36とがCPU31に接続され構成されている。
【0034】
インターホン32は、図2中の呼出釦37を操作することにて、親機2側にて報知音を鳴動させ呼出するとともに通話が可能となるようにしてあり、この通話時においてカメラ33も起動して親機2側において映像モニタ通話が可能となる。なお、この映像モニタ通話中にあって呼出釦37が操作されないときは、一定時間経過した後にインターホン32による通話及び親機2側の映像モニタは自動的に停止される。
【0035】
カメラ33は、通常のモニタ映像撮影以外に2次元コードパターンを画像入力する画像入力部を兼ねたものである。このカメラ33にて入力された映像、画像信号は、多重化回路36を介して親機2に向けての通話信号と多重化され、CPU31の指令に基づいて親機2へ伝送するようになっている。
【0036】
呼出釦37は、通常時において親機2の通話呼出を行うものであるが、この場合、訪問者を特定する認識情報入力として読取る、通話呼出とは異なる訪問者認識モードに移行するモード切替手段38を兼ねている。すなわち、呼出釦37を例えば3秒程度の一定時間以上長押ししたときに、CPU31の指令に基づき、訪問者の固有パターンとなる前述の2次元コードパターン画像の認識情報を読取り、その認識情報から訪問者を認証するため、訪問者の映像信号とは異なる別の画像信号として親機2側に出力させる。なお、この呼出釦37が長押しされたときにおいて、上記指令とともに、カメラ33の焦点距離設定を通常の無限大状態から近接撮影状態へと変化させることにて、携帯電話機の表示部61に表示されたバーコード様パターンPの読取りがより容易且つ明確になるようにすることができて好ましい。
【0037】
このように、カメラ33による固有パターンとなる2次元コードパターン画像入力を、訪問者を特定するための認識情報入力として読取る訪問者認識モードに移行するモード切替手段38を玄関子機3に備えた結果として、携帯情報装置6の表示部61に表示されるバーコード様パターンPの読取り処理を不用意にすることなく且つ確実におこなうようにすることができて、使い勝手がより向上するものとなる。また、呼出釦37をこのモード切替手段38を兼ねるものとさせることにて、より読取り処理が不用意になされず、玄関子機3としての余計な操作部が外部に露見することの無いものなり、外観的にも違和感が無い。
【0038】
この場合の携帯情報装置6となる携帯電話機は、基本機能である通話以外に、少なくとも当該携帯電話機からインターネットに接続させて電子メールの送受信をおこなうインターネット端末機能を有するとともに、アプリケーションソフトの実行機能が搭載された携帯情報端末機器である。すなわち、居住者側から携帯電話機を所持する訪問者に向けて発せられ、受信された電子メールの固有情報に基づき携帯電話機自体が、2次元コードとなるQRコードによる固有パターン画像を形成するアプリケーションソフトが搭載されて成るものである。
【0039】
上記QRコードは、「2次元コード」のいくつかの方式うちのひとつである新しいバーコード方式であり、1994年にデンソーにおいて開発されて日本の工業の標準規格であるJIS規格(JIS X 0510)、国際的な標準であるISO規格(ISO/IEC18004)としても採用されている規格である。このQRコードは、最近、国内の携帯電話機器メーカによる携帯電話でも様々に採用されはじめており、例えば、使用者どうしが、当該携帯電話機に具備されている通話とは直接関係しないデジタルカメラ機能を介して直接個人情報等の情報交換をするために活用されている情報媒体であり、このQRコードを適用することは、今後、より普及拡大の見込みのある2次元コードである点において好ましい。
【0040】
なお、表示部を有する携帯情報装置6に関しては、この携帯電話機以外に、PDA(Personal Digital Assistance)と呼ばれている、個人用の携帯情報端末や、モバイルと呼ばれる小型のパーソナルコンピュータ等であっても、勿論良く、さらに上記QRコードを撮影し、直接そのモニタ画面に映し出すことの可能なディジタルカメラも含むことは言うまでも無い。勿論、上記の携帯情報装置6にあっては、その表示部後部はバックライトを具備しており、夜間における固有パターン画像の情報入力に基づく訪問者認証を他の手段を用いることなく容易におこなうことが出来る点においても有効である。
【0041】
次に、上記構成による電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホン1の動作について、図3の、訪問者認証の手順を示す説明図に基づいて説明する。
【0042】
この発明の電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホン1による玄関子機3が設置されている居住者Mの玄関のドアの施錠を解除したい訪問者N1は、当該居住者Mから、予め直接電話や電子メールなどの通信手段を通じて、訪問者を特定する認識情報となる固有情報を受け取る(r1)。この固有情報の発送に併せて、居住者Mは、親機2に対して、当該固有情報に関わる操作入力、または複数保有された同固有情報のうちの1つを選択する操作入力をおこなう(r2)。これにより、親機2に玄関子機3からの2次元コード画像入力に基づき訪問者認証処理のための照合データが登録される(s21)。さらに、居住者Mは、情報認証モード設定をおこない(r2)、これにより、親機2は、玄関子機3からの2次元コード画像入力に基づき、電気錠解錠を可能とさせる情報認証設定モードへ移行する(s22)。
【0043】
上記居住者Mから、例えば携帯電話機の電子メールにて上記固有情報を受け取った訪問者N1は、まず、当該電子メールにて受信された固有情報に基づき携帯電話機に搭載されたアプリケーションソフトを使用して、2次元コードによる固有パターン画像を、表示部61に形成表示させる(s61)。さらに、訪問者N1は居住者Mから予め教えられていたように呼出釦37を一定時間以上長押しし、固有パターンを認識情報入力として読取る訪問者認識モードに移行させる(r4)。これにより、玄関子機3は、通常の通話呼出とは異なる訪問者認識モードへ移行する(s31)。次いで、訪問者N1は、表示部61の2次元コード表示面を玄関子機3のカメラ33の前にかざす(r5)。このカメラ33にて読取られた2次元コード画像は、画像信号のアナログ信号の認識情報入力としてCPU31の指令に基づいて多重化回路36を介して親機2へ伝送される(s32)。
【0044】
なお、上記2次元コード画像の読取りに先だって、予め、訪問者認識モードに移行させる訪問者の画像を親機2へ静止画像として伝送させ、親機2にて記憶するようにしてもよく、また、2次元コード画像の読取りに際して、2次元コードの中に含まれる位置情報により正しい向きに画像を回転して変換処理するようにしてもよい。
【0045】
玄関子機3から、多重化回路26を経て2次元コード画像を受け取った情報認証設定モードへ移行中の親機2は、訪問者N1の認証の情報処理をおこなう(s23)。これにより、CPU21から電気錠施錠/解錠部27に電気錠5の解錠を行う制御出力がなされ電気錠制御部4を介して電気錠5が解錠されるのである(s24)。
【0046】
従って、この電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホン1では、玄関等の入り口に設けられる電気錠5が、当該入り口に設置される玄関子機3のカメラ33にて、訪問者を特定する認識情報としての、携帯電話機の表示部61に任意に表示される2次元コードのバーコード様パターンPが読取られ、その認識情報から訪問者が認証されて、電気錠制御部4を介して解錠されるものとなり、さらに、訪問者を特定する認識情報としてのバーコード様パターンPが、居室の居住者M側からその訪問者N1側に向けて発せられた固有情報に基づき、その携帯電話機自体にて形成された固有パターンとなり、また、玄関子機3との通話をおこなうとともに、玄関子機3からの同固有パターン情報入力に基づき訪問者認証をおこなうよう成した居室側の親機2が、当該固有情報を適宜入力、または複数保有し且つ予め選択対応することとなるので、入場者認識マークの守秘管理が確実になされるものとなるいう効果が得られるのである。
【0047】
なお、本構成において携帯情報装置とした携帯電話機は、前述しまた図3に示したように個人用の携帯情報端末62としてもよい。この場合、居住者Mから、予め電話などの通信手段を通じて、訪問者N2を特定する認識情報となる固有情報を受け取る(r6)。この固有情報を受け取った訪問者N2は、まず、携帯情報端末62に受け取った固有情報を入力する(r7)。これにより携帯情報端末62に搭載されたアプリケーションソフトを使用して、2次元コードによる固有パターン画像をその表示部に形成表示させる(s62)。その後、上記したように、さらに、訪問者N2が玄関子機3の呼出釦37を一定時間以上長押しするなどして電気錠5を解錠するのである。
【0048】
したがって、以上説明した電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホン1によると、玄関等の入り口に設けられる電気錠5が、当該入り口に設置される、居室との通話をおこなうインターホン32及びカメラ33を有した玄関子機3のカメラ33にて、訪問者を特定する認識情報としての、携帯電話機等、表示部を有する携帯情報装置6の表示部61に任意に表示されるバーコード様パターンPが読取られ、その認識情報から訪問者が認証されて、電気錠制御部4を介して解錠されるものとなるので、個人識別のためのシークレット情報の内容変更を、玄関子機3で撮影させる登録処理を無くすことができ、且つ入場者認識マークのセキュリティ向上、及び運用を確実にできることを特徴として有する、使い勝手のより向上した、電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホンが得られる。
【0049】
そして、訪問者を特定する認識情報としての、携帯電話機等、表示部61を有する携帯情報装置6の表示部61に任意に表示されるバーコード様パターンPが、居室の居住者側からその訪問者側に向けて発せられた固有情報に基づき、その携帯情報装置6自体にて形成された固有パターンとなり、また、玄関子機3との通話をおこなうとともに、玄関子機3からの同固有パターン情報入力に基づき訪問者認証をおこなうよう成した居室側の親機2が、当該固有情報を適宜入力、または複数保有し且つ予め選択対応することとなるので、入場者認識マークの守秘管理が確実になされるものとなる。
【0050】
また、前記カメラ33による固有パターン入力を、訪問者を特定するための認識情報入力として読取る訪問者認識モードに移行するモード切替手段38を玄関子機3に備えた結果として、携帯情報装置6の表示部61に表示されるバーコード様パターンPの読取り処理を不用意にすることなく且つ確実におこなうようにすることができて、使い勝手がより向上するものとなる。
【0051】
また、居室側の親機2に、玄関子機3からの固有パターン情報入力による訪問者認証の情報処理に基づき電気錠5解錠を可能とする情報認証設定手段2aを設けた結果として、当該親機2による訪問者認証を不用意にさせないようにすることができて、セキュリティ性がより向上するものとなる。
【0052】
また、例えば居住者側から訪問者側に向けて発せられた固有情報に基づき、当該訪問者の保有する携帯情報装置6自体において形成する固有パターンとなるバーコード様パターンPを、2次元上に展開されたドットからなる2次元コードを含むことにより、当該携帯情報装置6の表示部61において表示されて居室側の親機2において訪問者認証をおこなうバーコード様パターンが情報量のより多いものとなり、入場者認識マークの守秘性がより高いものとなる。
【0053】
次に、本願の請求項6に対応する、本願発明の電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホンを用いた共同玄関施解錠システムの一実施形態について説明する。図4は、共同玄関施解錠システムの概略構成図が示されている。図5は、図4に示す共同玄関施解錠システムの、配線系統を示すブロック図である。
【0054】
この実施形態の共同玄関施解錠システム10は、前述の玄関子機3を、ビル、集合住宅などの共同玄関に設置されるロビーインターホン13とし、前記バーコード様パターンPを、訪問先となる住戸居室側の親機12において認証して共同玄関に設置された電気錠5を解錠するよう成している。
【0055】
詳しくは、この共同玄関施解錠システム10は、マンションなどの集合住宅において、各住戸に、住戸内の警報センサーが接続される住宅情報盤と呼ばれるモニタテレビ付インターホン(親機)にて形成された親機12と、共同玄関に、カメラをもったロビーインターホン13と、管理人室や警備センタには、集合住宅内の監視可能な警報監視盤11とを設置して、映像信号の混合、分配の制御等を行う映像制御盤14及び共同玄関に設けられる電気錠5を施解錠させるための電気錠制御部4を備えて成る集合住宅監視通話システムと呼ばれるものである。
【0056】
勿論、この構成以外に、エレベータのかご内等の集合住宅内の共用部を撮影した共用部モニタ映像、あるいは電子回覧板映像等の集合住宅内の共有情報に係る配信映像を各住戸へ向け送出可能とした映像制御盤14を介して各種カメラを接続し、前記共同玄関と各住戸との間で住戸から通話者を映像モニタし通話する集合住宅用通話システムにおいて、前記配信映像を前記映像制御盤14から送出するとき、前記親機12のモニタテレビに共同玄関側からの映像無しで共同玄関と住戸との通話を可能とさせる構成等各種構成とすることもできる。
【0057】
親機12は、各住戸に設置されるもので、この場合、住宅情報盤にて形成された住戸インターホン、すなわち前述と同様の親機2と、この住戸インターホンにて制御されるモニタテレビ2bとにより構成され、モニタテレビ2bが、映像線を通じて映像制御盤14を介して、ロビーインターホン13に設けられているカメラで撮影された共用部からの映像、各住戸の居住者側から訪問者側に向けて発せられた固有情報に基づき携帯情報装置6自体が形成したバーコード様パターンPを受信し映し出すとともに住戸インターホンに送出するようになっている。
【0058】
この親機12の本体部となる住戸インターホンには、その各部を制御するCPU回路、警報監視盤11との間で多重伝送線などを介して信号の送受信を行う信号送受信回路及び、ロビーインターホン13や警報監視盤11との間で通話線を介して通話するための通話回路の他、LEDなどで構成される表示回路と、解錠ボタンなどの各種操作ボタンによる操作部を構成するキーマトリックス回路とを備えている。また、モニタテレビ2bは、その各部を信号制御するCPU回路、ロビーインターホン13や映像制御盤14から受信する映像信号のうち特定の周波数のみを受信するフィルタ、映像制御盤14においてFM変調多重化された映像信号を復調する復調回路、CPU回路の制御によって、液晶表示手段などにて形成されるモニタ部に映像を映し出す映像信号出力回路、及び映像モニタ用のモニタボタンなどを備えた操作回路を備えている。
【0059】
次に、上記構成による共同玄関施解錠システム10の動作について説明する。この発明の共同玄関施解錠システム10によるロビーインターホン13が設置されている居住者の住戸を含む、集合住宅の共同玄関のドアに設けられた電気錠5を解錠したい訪問者は、前述の戸建住宅用のときと同じく、当該居住者から予め直接電話や電子メールなどの通信手段を通じて、訪問者を特定する認識情報となる固有情報を受け取る。また、居住者は、自室の親機12に対して、当該固有情報に関わる操作入力、または複数保有された同固有情報のうちの1つを選択する操作入力をおこない、さらに、居住者は、情報認証モード設定をおこなって、ロビーインターホン13からの2次元コード画像入力に基づき、電気錠解錠を可能とさせる情報認証設定モードへ移行させる。
【0060】
上記居住者から、上記固有情報を受け取った訪問者は、まず、前述と同様にして2次元コードによる固有パターン画像を、表示部61に形成表示させ、次いで、居住者から予め教えられていた操作にてロビーインターホン13を、固有パターンを認識情報入力として読取る訪問者認識モードに移行させ、さらに、訪問者は、表示部61の2次元コード表示面をロビーインターホン13のカメラの前にかざす。すると、このカメラにて読取られた2次元コード画像は、画像信号のアナログ信号の認識情報入力として上記居住者の住戸の親機12へ伝送され、訪問先となる住戸居室側の親機12において認証されて共同玄関に設置された電気錠5が解錠されるのである。
【0061】
従って、以上説明した、前述の玄関子機3を、ビル、集合住宅などの共同玄関に設置されるロビーインターホン13とし、訪問先となる住戸居室側の親機12において上記バーコード様パターンPを認証し、同共同玄関に設置された電気錠5を解錠するよう成した共同玄関施解錠システム10にあっては、入場者認識マークの発行及び運用を各住戸の居住者単位においておこなうものとなり、入場者認識マークの運用を確実におこなうとともにセキュリティも向上できるという効果を奏する。
【0062】
なお、本発明は上記各実施例に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施例は適宜変更され得ることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本願発明の一実施形態である電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホンの概略構成図である。
【図2】同電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホンの、親機、玄関子機それぞれの構成を示すブロック図である。
【図3】同電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホンの、訪問者認証の手順を示す説明図である。
【図4】本願発明の一実施形態である電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホンを用いた共同玄関施解錠システムの概略構成図である。
【図5】同電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホンを用いた共同玄関施解錠システムの、配線系統を示すブロック図である。
【図6】従来例の共同玄関施解錠システム全体を示す概略構成図である。
【符号の説明】
【0064】
1 電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホン
2 親機
2a 情報認証設定手段
3 玄関子機
32 インターホン
33 カメラ
38 モード切替手段
4 電気錠制御部
5 電気錠
6 携帯情報装置
61 表示部
P バーコード様パターン
10 共同玄関施解錠システム
12 親機
13 ロビーインターホン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
居室との通話をおこなうインターホン及びカメラを有して玄関等の入り口に設置される玄関子機と前記入り口に設けられる電気錠を施解錠させるための電気錠制御部とを備え、前記カメラにて訪問者を特定する認識情報を読取り、その認識情報から訪問者を認証したときに前記電気錠制御部を介して電気錠を解錠するよう成した電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホンにおいて、
前記認識情報として、携帯電話機等、表示部を有する携帯情報装置の表示部に任意に表示可能としたバーコード様パターンを用いて成ることを特徴とする電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホン。
【請求項2】
前記バーコード様パターンを、前記居室の居住者側から前記訪問者側に向けて発せられた固有情報に基づき前記携帯情報装置自体が形成した固有パターンとし、前記玄関子機との通話をおこなう親機を、玄関子機からの同固有パターン情報入力に基づき訪問者認証をおこなうよう成すとともに該固有情報の適宜入力、または複数保有し且つ予め選択対応可能と成した請求項1に記載の電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホン。
【請求項3】
前記玄関子機は、前記固有パターンを前記認識情報入力として読取る訪問者認識モードに移行するモード切替手段を備えて成る請求項2記載の電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホン。
【請求項4】
前記親機は、前記訪問者認証の情報処理に基づき電気錠解錠を可能とさせる情報認証設定手段を備えて成る請求項2又は請求項3いずれかに記載の電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホン。
【請求項5】
前記バーコード様パターンは、2次元上に展開されたドットからなる2次元コードを含むことを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載の電気錠施錠/解錠機能付きテレビドアホン。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5いずれかに記載の玄関子機を、ビル、集合住宅などの共同玄関に設置されるロビーインターホンとし、前記バーコード様パターンを、訪問先となる住戸居室側の親機において認証して共同玄関に設置された電気錠を解錠するよう成した共同玄関施解錠システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−90006(P2006−90006A)
【公開日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−276361(P2004−276361)
【出願日】平成16年9月24日(2004.9.24)
【出願人】(000005832)松下電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】