説明

電池パックの安全性システム

【課題】電気的な保護回路が機能しなかった場合でも熱暴走に至る前の早い段階で確実に安全を確保できるような電池パックの安全性システムを提供する。
【解決手段】本発明の安全性システムは、電気的保護手段1と機構的保護手段4を併用して二次電池5に生じる異常現象に応じた保護による安全性を確保している。すなわち、従来からある電気的保護が機能しなくても、機構的保護が機能することで、二次電池5の変形防止や、二次電池5から漏出した内部ガスや電解液に関して電池パック外部への漏れ防止がなされ、電池パック単体で安全性が確保できるという利点を持っている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種電子装置の電源として利用される、例えばリチウムイオン二次電池などの電池パックを熱暴走から保護する電池パックの安全性システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から二次電池として鉛蓄電池が一般的に使用されているが、近年、蓄電媒体として非常に高い電力密度をもち小型化が可能な、リチウムイオン電池が広く使用されてきている。図3にリチウムイオン電池の一形態であるラミネート型リチウムイオン電池の内部構造を示す。ラミネート型リチウムイオン電池としての電池セル101は、例えばコバルト酸リチウム(LiCoO)やマンガン酸リチウム(LiMnO)などの正極材料110と例えばグラファイト(炭素)などの負極材料111との間に、絶縁のため例えばポリエチレンやポリプロピレン製の微多孔膜などのセパレータ112を挿入し、これらを何層かに積層した積層構造体113とした後、この積層構造体113を電解液と共に上下からラミネート外装としてのアルミラミネート114,114で封止した構造になっている。正極材料110及び負極材料111には、それぞれ正極電極110aと負極電極111aが形成されており、アルミラミネート114,114の貼り合わせ部分から外部へ突出している。
【0003】
このような構造を有する電池セル101は、蓄電媒体として非常に高い電力密度をもつものの、過充電等により定格以上の電圧が印加されると、電解液の分解によりアルミラミネート114内部にガスが発生し、アルミラミネート114自体が膨らむ異常現象が発生する。この状況が継続されると、アルミラミネート114の熱溶着部が開放し、電池セル101内部に封止されていた電解液及び気化ガスが外部へ漏れ、さらに、過充電が継続すると、内部の温度上昇によりセパレータ112の溶解温度に達して、絶縁破壊にて内部短絡を起こし熱暴走する虞がある。電池セル101内部に発生する可燃性の内部ガスとしては、例えば、電解液の蒸発ガス(ジエチルカーボネート、エチレンカーボネート)や、セパレータ112から発生するCH,C,Cなどであり、電池セル101の過充電時等には、電池内部にこれらの内部ガスが発生してアルミラミネート114の膨張を引き起こす。この際、特許文献1に開示されるような、内部ガスの噴出方向を特定する噴出部としての防爆弁が設けられたものでは、電池内の圧力が所定値以上に上昇した場合に、この防爆弁から電池内の内部ガスを電池外へ放出して、ガス抜きすることにより爆発を防いでいる。
【0004】
このように、電池セル101は、過充電等により内部ガスが発生し、最悪ケースとして発煙、発火に至る虞があった。そこで、この安全上の問題を解決する方策として、通常、電池の発煙,発火を防ぐための保護回路(例えば特許文献2)が、その電池パック内などに装置されている。特許文献2では、過放電保護回路や過充電保護回路を備え、過充放電時等に二次電池への充放電を禁止することにより、電池の発煙,発火を防いでいる。図4は、このような保護回路の機能を簡単に説明するブロック図である。電池保護回路103は、例えば電圧検出回路,電流検出回路,温度検出回路や制御回路などからなり、電池セル101の充電電圧,電池セル101の充放電電流,電池セル101の温度に関する情報が入力される。電池保護回路103は、これらの入力情報を監視し、当該入力情報が異常を示す所定の閾値以上となると電池セル101の充放電経路に挿入されたスイッチ104をOFFにして、電池セル101への充電又は放電を停止させる。スイッチ104の停止不良等により充放電経路が遮断されなかった場合には、充放電経路に挿入されたヒューズ105が溶断することにより充放電経路が遮断され、電池セル101への充電又は放電を停止させる。これら電池保護回路103,スイッチ104,ヒューズ105などが電池セル101の安全を電気的に保護する電気的保護手段102として作用する。なお、電池保護回路103は、電池セル101を電池パック内に実際に装置する際には、一般的に、複数個の電池セル101を上下に重ねて形成された電池スタックとしての組セルの最上部に搭載される。
【特許文献1】特開平11−283599号公報
【特許文献2】特許第2861879号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、リチウムイオン電池の安全性は電気的保護手段102のような安全対策のみで考えられており、これが機能しなかった場合の安全性の検討はされていないのが現状であった。電池セル101のようなラミネート外装のリチウムイオン電池の場合、過充電等により定格以上の電圧が印加されると、電解液の分解によりアルミラミネート114内部にガスが発生し、アルミラミネート114自体が膨らむ異常現象が発生する。この状況が継続されると、アルミラミネート114の熱溶着部が開放し、電解液及び気化したガスが外部へ漏れ、最悪電池セル101が変形して内部短絡により熱暴走を引き起こし電池セル101が発煙・破裂する可能性があった。従って、何らかの原因で電気的保護手段102が機能しない場合には、電池セル101に発生する膨張や内部ガスの噴出などといった異常現象により電池セル101が発煙・破裂する虞があり、熱暴走温度に至る前の早い段階で確実に安全を確保できるような対策が望まれていた。とりわけ、推奨仕様でない充電器を用いて電池パックに充電を行った場合には、充電器側に適切な保護回路が入っていないため電池パック単独では安全性を確保できない。
【0006】
リチウムイオン電池の場合、電解液に有機溶媒を使用しているため、発煙の可能性が他電池と比較して非常に高く、リチウムイオン電池の安全性が問題視されているのもそれが原因である。
【0007】
そこで本発明は上記問題点に鑑み、電気的な保護回路が機能しなかった場合でも熱暴走に至る前の早い段階で確実に安全を確保できるような電池パックの安全性システムを提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明における請求項1の電池パックでは、正極材料と負極材料との間に絶縁のためのセパレータを挿入し、これらを積層した積層構造体を電解液と共にラミネート外装で封止してなる二次電池と、前記二次電池の異常時に前記二次電池の充放電経路を遮断する電気的保護手段とを備えた電池パックの安全性システムであって、前記電気的保護手段の一部又は全部の保護が機能不良を起こしたときに前記二次電池に発生する異常現象に応じた保護を機構的に行う機構的保護手段を設けている。
【0009】
このようにすると、二次電池に発生する異常現象に応じて、機構的保護手段による信頼性の高い安全対策が行われているため、電気的保護手段による保護が機能しない場合でも、二次電池の熱暴走を確実に防ぐことができる。
【0010】
本発明における請求項2の電池パックでは、前記電気的保護手段の保護が多重化されている。
【0011】
このようにすると、一の保護が機能しなくても他の保護が機能することにより二次電池の充放電経路を確実に遮断できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の請求項1によると、電気的な保護回路が機能しなかった場合でも、機構的な保護により熱暴走に至る前の早い段階で確実に安全を確保できる。
【0013】
本発明の請求項2によると、さらに電池パックの安全性を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しながら、本発明における電池パックの安全性システムの好ましい実施例を説明する。なお、同一箇所には同一符号を付し、共通する部分の説明は重複するため極力省略する。
【0015】
図1は、本発明における電池パックの安全性システムの構成を示すブロック図であり、二次電池5は、ラミネート型リチウムイオン電池である複数個の電池セル101を、所定の電圧,容量となるよう、電気的に直列接続したものを上下に重ねて形成された組セルとなっている。本発明の安全性システムは、二次電池5をシステム的に保護する多重保護機能を有しており、電気的保護手段1と機構的保護手段4を併用して二次電池5に生じる異常現象に応じた電気的・機構的な保護対策により安全性を確保している。すなわち、従来からある電気的保護が機能しなくても、機構的保護が機能することで、電池パック単体で安全性が確保できるという利点を持っている。
【0016】
電気的保護手段1は、例えば電圧検出回路,電流検出回路,温度検出回路や制御回路などからなる電池保護回路103と、N重(Nは2以上の任意の数)に多重化されたN重スイッチ2と、N重(Nは2以上の任意の数)に多重化されたN重ヒューズ3とから構成されている。N重スイッチ2は、例えば接点溶着等により一のスイッチがOFFにならない停止不良時でも他のスイッチにより二次電池5の充放電経路を確実に遮断できるように、複数のスイッチを直列接続したものである。同様に、N重ヒューズ3は、二次電池5の充放電経路を確実に遮断できるように、複数のヒューズを直列接続したものである。
【0017】
電池保護回路103は、従来例と同様に、二次電池5(電池セル101)の充電電圧,二次電池5の充放電電流,二次電池5の温度に関する情報が入力され、これらの入力情報を監視し、当該入力情報が異常を示す所定の閾値以上となると二次電池5の充放電経路に挿入されたN重スイッチ2をOFFにして、二次電池5への充電又は放電を停止させる。N重スイッチ2の不良等により充放電経路が遮断されなかった場合には、充放電経路に挿入されたN重ヒューズ3が溶断することにより充放電経路が遮断され、二次電池5への充電又は放電を停止させる。
【0018】
機構的保護手段4は、電池セル101ひいては二次電池5を熱暴走から機構的に保護するものであり、例えば、過充電等により発生する内部ガスで電池セル101のアルミラミネート114が変形(膨張)してセル内部短絡が発生しないように二次電池5全体に外圧をかけて変形を防止したり、熱暴走に至る前に二次電池5の電池機能を失わせるために電池セル101から電解液を故意に漏出させたり、電池セル101から漏出した電解液が電池パックのケースから外部へ漏れないようにしたり、電池パックのケースが破裂しないように圧抜きを行ったりするなどの作用を有する手段である。これらの作用を実現する具体的な構成については後述する。
【0019】
次に、図2のフロー図を参照しながら本発明の安全性システムの保護動作の流れについて説明する。ここでの電池パックはUPS(無停電電源装置)に搭載されているものとする。同図では、電気的保護手段1の全ての保護が機能しない場合に機構的保護手段4が機能する流れになっているが、機構的保護手段4は電気的保護手段1の機能不良の有無に関わらず電池セル101ひいては二次電池5に変化が生じた時点で機能することは言うまでもない。但し、本実施例の電気的保護手段1は、過充電時等において二次電池5に膨張や内部ガスの噴出などの異常現象、すなわち何らかの物理的な変化が生じる前の早い段階で機能するように設計されているため、実際には、電気的保護手段1の一部又は全部の保護が機能しないときに機構的保護手段4が機能することとなる。
【0020】
ステップS10〜S13bまでは二次電池5の充電電圧に関する電気的な保護であり、UPS本体側で定電圧機能不良が起きる(ステップS10)と、電池セル101単体に印加される充電電圧が電池保護回路103により異常電圧として検出され、電池セル101単体で過電圧保護や低電圧保護が働き(ステップS11)、第1充電停止スイッチと第2充電停止スイッチがOFFする(ステップS13a,S13b)。或いは、複数の電池セル101を直列接続してなる電池パック(二次電池5)全体に印加される充電電圧が電池保護回路103により異常電圧として検出され、電池パック(二次電池5)全体で過電圧保護や低電圧保護が働き(ステップS12)、第1充電停止スイッチと第2充電停止スイッチがOFFする(ステップS13a,S13b)。なお、各ステップの右肩に記された丸や三角で囲まれた数字は多重化保護数を示すものであり、ここでは、セル単体と電池パック全体や、第1充電停止スイッチと第2充電停止スイッチで二重の保護がなされていることを表している。
【0021】
ステップS20〜S26までは二次電池5の充電電流に関する電気的な保護であり、そのうちステップS21〜S23は充電時、ステップS24〜S26は放電時に関するものである。充電時では、UPS本体側で定電流機能不良が起きる(ステップS20)と、電池保護回路103により電池パック全体で過電流保護が働き(ステップS21)、第1充電停止スイッチと第2充電停止スイッチがOFFする(ステップS22a,S22b)。第1充電停止スイッチと第2充電停止スイッチが停止不良によりOFFしない場合には、電池パック側に設けられた充電用ヒューズが溶断する(ステップS23)。一方、放電時では、UPS本体側で定電流機能不良が起きる(ステップS20)と、電池保護回路103により電池パック全体で過電流保護が働き(ステップS24)、第1放電停止スイッチと第2放電停止スイッチがOFFする(ステップS25a,S25b)。第1放電停止スイッチと第2放電停止スイッチが停止不良によりOFFしない場合には、電池パック側に設けられた放電用ヒューズが溶断する(ステップS26)。
【0022】
ステップS30,31は二次電池5の温度に関する電気的な保護であり、UPS本体側で定電圧・定電流機能不良が起きる(ステップS30)と、電池パックの温度異常を温度センサが感知し(ステップS31)、電池保護回路103により、充電時には先程説明したステップS22a〜S23の保護動作となり、放電時には先程説明したステップS25a〜S26の保護動作となる。
【0023】
上記、第1,2充電停止スイッチ及び第1,2放電停止スイッチは、図1のN重スイッチ2であり、充電用ヒューズ及び放電用ヒューズはN重ヒューズ3であり、これらにより二次電池5の充電経路又は放電経路が遮断されることで、二次電池5の充電又は放電が停止して安全が確保される。また、N重ヒューズ3には、電池パックに装着された温度ヒューズも含まれ、N重スイッチ2と充電用ヒューズ,放電用ヒューズなどの他のN重ヒューズ3が停止不良である場合には、二次電池5の温度上昇により温度ヒューズが溶断する(ステップS35)。
【0024】
ステップS35から続くステップS40以降は、二次電池5に対する機構的な保護であり、当該機構的保護には電池パックのケースに関するものばかりでなく電池セル101自体に施した対策も含まれている。機構的保護手段4の具体的な構成としては、例えば、6直組セル(6個の電池セル101を直列接続した組セル)毎にケースに入れる、各電池セル101間にアルミ板及び断熱シートを挿入するなどがある。ここでは、24V系では6直組セルが使用されることが多いため、6直組セル毎にケースに入れるようにしているが、組セルを構成する電池セル101の個数は特に限定されるものではない。また、機構的保護手段4の別の構成としては、例えば、電池セル101に過充電時等に発生する内部ガスにより開放するセル安全弁を設ける、電池セル101内部から漏出したガスや電解液を処理するガス処理部を設けるなどがある。
【0025】
ステップS35で温度ヒューズが停止不良、すなわち温度ヒューズが溶断する前に内部ガスが発生した場合には、ケース,アルミ板により二次電池5が膨張しないように押さえられ、又はアルミ板,断熱シートにより二次電池5の温度上昇が抑えられて、電池セル101ひいては二次電池5の変形が防止される(ステップS40)。また、セル安全弁により電池セル101が熱暴走に至る早い段階で電池セル101の電解液を漏出させて電池機能を失わせ、漏出したガスや電解液をガス処理部により吸着,廃液処理等を行うことにより、これらのガスや電解液が危険な状態で電池パック外部へ漏れることが防止される(ステップS40)。その結果、二次電池5が熱暴走に至らず、電池パック外部へは周囲に危険を及ぼすものは何も出ない(ステップS41)。
【0026】
万が一熱暴走に至ってしまった場合の機構的保護手段4の具体的な構成としては、例えば、電池パックケースの内圧上昇時に圧抜きを行う排気部を設けるなどがある。これにより、電池パック全体の破裂防止及び排気方向の固定がなされ(ステップS42)、ワーストケースが重なっても安全性を確保することができる(ステップS43)。
【0027】
従来例のような電気的保護のみだと電気部品等の破損等を考えると、保護が機能しない確立は高いが、本発明の安全性システムでは機構で対策を行っているため、その信頼性が高く万が一という可能性がない。従って、電気的保護が入っていない電池パック単独でも、安全性は確保できるため、推奨仕様でない充電器を用いて電池パックを充電した場合でも発煙・破裂の可能性はない。
【0028】
以上のように本実施例では、正極材料110と負極材料111との間に絶縁のためのセパレータ112を挿入し、これらを積層した積層構造体113を電解液と共にラミネート外装としてのアルミラミネート114で封止してなる二次電池5(電池セル101)と、二次電池5の異常時に二次電池5の充放電経路を遮断する電気的保護手段1とを備えた電池パックの安全性システムであって、電気的保護手段1の一部又は全部の保護が機能不良を起こしたときに二次電池5に発生する異常現象に応じた保護を機構的に行う機構的保護手段4を設けている。
【0029】
このようにすると、二次電池5に発生する異常現象に応じて、機構的保護手段4による信頼性の高い安全対策が行われているため、電気的保護手段1による保護が機能しない場合でも、二次電池5の熱暴走を確実に防ぐことができる。従って、電気的な保護回路が機能しなかった場合でも、機構的な保護により熱暴走に至る前の早い段階で確実に安全を確保できる。
【0030】
また本実施例の電池パックの安全性システムでは、電気的保護手段1の保護が多重化されている。
【0031】
このようにすると、一の保護が機能しなくても他の保護が機能することにより二次電池5の充放電経路を確実に遮断できる。従って、さらに電池パックの安全性を高めることができる。
【0032】
なお、本発明は、上記各実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。本発明の電池パックとしてはリチウムイオン電池に限らず、同様の性質,課題を有する種々の電池パックに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の第1実施例における電池パックの安全システムの構成を示すブロック図である。
【図2】同上、電池パックの安全性システムの保護動作の流れを示すフロー図である。
【図3】従来例におけるラミネート型リチウムイオン電池の内部構成を示す分解斜視図である。
【図4】同上、電池パックの電気的保護手段の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0034】
1 電気的保護手段
4 機構的保護手段
5 二次電池
110 正極材料
111 負極材料
112 セパレータ
113 積層構造体


【特許請求の範囲】
【請求項1】
正極材料と負極材料との間に絶縁のためのセパレータを挿入し、これらを積層した積層構造体を電解液と共にラミネート外装で封止してなる二次電池と、前記二次電池の異常時に前記二次電池の充放電経路を遮断する電気的保護手段とを備えた電池パックの安全性システムであって、前記電気的保護手段の一部又は全部の保護が機能不良を起こしたときに前記二次電池に発生する異常現象に応じた保護を機構的に行う機構的保護手段を設けたことを特徴とする電池パックの安全性システム。
【請求項2】
前記電気的保護手段の保護は多重化されたものであることを特徴とする請求項1記載の電池パックの安全性システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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