説明

電池パック

【課題】電池パック本体内に収容される電池及び電気機器を効果的に冷却する。
【解決手段】電池2が収容される電池領域と、電気機器が収容される電気機器領域とを有する電池パック本体1、4に吸気口36と排気口37とを形成する。吸気口36を介して流入させた空気を、電池パック本体1、4内で流動させることにより、電池2と電気機器を冷却した後、排気口37を介して流出させる。電気機器領域に、少なくとも前記電気機器の一部を覆い、吸気口36を介して吸入した空気を分岐させる電気機器カバー27を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池パック、特に、その内部に収容される電池及び電気機器の冷却構造に特徴を有する電池パックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電池パックとして、例えば、電池パック外部から吸気された冷却媒体を、上流側に設けられた蓄電機構の内部を貫通して、下流側に設けられた電気機器を収納する区画の外周に沿って冷却媒体を流通させて、電池パック外部に冷却媒体を排出するように形成される通路と、通路に冷却媒体を流通させる冷却ファンとを含み、電気機器を収納する区画に隣接する通路の壁面には、区画内の空間と通路とが連通する開口部が形成されるようにしたものが公知である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、前記従来の電池パックでは、冷却冷媒によって電気機器を冷却するために、電気機器を収納する区画に隣接する通路の壁面に開口部を形成しただけの構成となっている。このため、収容された各電池を効果的に冷却することは難しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−251378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、電池パック本体内に収容される電池を効果的に冷却することのできる構造を備えた電池パックを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するための手段として、
電池が収容される電池領域と、電気機器が収容される電気機器領域とを有する電池パック本体に吸気口と排気口とを形成した電池パックであって、
前記電気機器領域に、少なくとも前記電気機器の一部を覆い、前記吸気口を介して吸入した空気を分岐させる電気機器カバーを備えたものである。
【0007】
この構成により、電気機器カバーが、流入した空気を分岐させる。そして、分岐した空気を、電池領域へと流動させることにより、各電池を効果的に冷却することができる。
【0008】
前記電気機器領域は、制御基板を有するジャンクションボックスで構成され、
前記電気機器カバーは、前記制御基板を覆う基板カバーからなるのが好ましい。
【0009】
この構成により、ジャンクションボックス内に、制御基板を含む各電気機器を取り付けた後、制御基板を覆う基板カバーによって空気流れを分岐させることができる。このため、この基板カバーの形状を変更するだけで、空気流れの設計を自由に行うことが可能となる。
【0010】
前記電気機器カバーは、前記吸気口を介して吸入した空気を第1流動方向に流動させる第1面と、第2流動方向に流動させる第2面とを備えるように構成すればよい。
【0011】
この構成により、第1面と第2面とで吸気口を介して吸入した空気の流れを確実に、第1流動方向と第2流動方向へと方向付けすることができる。
【0012】
前記電池パック本体は、上面が開口した箱体形状の電池パックケースと、開口を閉鎖する電池パックカバーとからなり、
前記吸気口と前記排気口は、前記電池パックカバーの対角位置にそれぞれ形成され、
前記電気機器カバーは、電池パックケースの一方の辺の一部に沿って配置され、第1面が、吸気口から流入した空気を、前記辺に沿う第1流動方向に流動させるように配置され、第2面が、前記辺に交差して残る他方の長辺側に向かう第2流動方向に流動させるように配置されているのが好ましい。
【0013】
この構成により、吸気口から流入した空気は、電気機器カバーに沿って第1流動方向と第2流動方向へと流動させることができる。そして、これら各方向へ流動した空気は、吸気口に対して対角位置に配置した排気口に向かって流動する。したがって、各電池への空気の流れを偏りのないスムーズなものとすることができ、各電池を効果的に冷却することが可能となる。
【0014】
前記電池パック本体は、上面が開口した箱体形状の電池パックケースと、開口を閉鎖する電池パックカバーとからなり、
前記電気機器領域は、電池パックケース内を長手方向に分割し、
前記電気機器カバーは、電池パックケースの一方の辺の一部に沿って配置され、第1面が、吸気口から流入した空気を、前記辺に沿う第1流動方向に流動させるように配置され、第2面が、前記辺に交差して残る他方の長辺側に向かう第2流動方向に流動させるように配置されているのが好ましい。
【0015】
この構成により、吸気口を介して内部に流入した空気が、電気機器領域によって分割された各電池領域を排気口に向かって流動する。したがって、各電池への空気の流れを偏りのないスムーズなものとすることができ、各電池を効果的に冷却することが可能となる。
【0016】
前記電気機器カバーは、前記電気機器領域の両側に位置し、電池パックケースの一方の辺に交差する一対の流路を形成するのが好ましい。
【0017】
この構成により、電気機器カバーと通過する空気との接触面積を増大させることができるので、電気機器領域の冷却を効果的に行うことが可能となる。
【0018】
前記電池領域には、前記第1流動方向及び前記第2流動方向に沿って複数の電池が並設されるようにすればよい。
【0019】
この構成により、第1流動方向及び第2流動方向のいずれに流動する空気であっても各電池を効果的に冷却することができる。
【0020】
前記電気機器カバーは、第1面が、第1流動方向の下流側に位置する電池よりも第2流動方向側に位置するのが好ましい。
【0021】
この構成により、第1流動方向に流動する空気が、電気機器カバーの第1面を通過した後、部分的に電池の一部に衝突し、第2面に沿った第2流動方向へと流動しやすくすることができる。
【0022】
前記電気機器カバーは、熱伝導性に優れた金属材料からなるのが好ましい。
【0023】
この構成により、電気機器領域の冷却をより一層効果的に行うことができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、電気機器カバーにより、電気機器領域の冷却と、空気流れの変更とを同時に行うことができるので、構造を複雑化させることなく、電池パック本体内の各部材を効果的に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本実施形態に係る電池パックの斜視図である。
【図2】図1から電池パックカバーと、電池モジュールの一部を取り外した状態を示す斜視図である。
【図3】図2からガイド部材及びジャンクションボックス内の各部材を分解した状態を示す斜視図である。
【図4】図2の部分拡大図である。
【図5】図3の正面図である。
【図6】図2の電池モジュールの斜視図である。
【図7】図2に電池モジュールを追加した平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。
【0027】
図1及び図2は、本実施形態に係る電池パックを示す。この電池パックは、電池パックケース1に、複数の電池モジュール2とジャンクションボックス3(Junction Box)とを収容し、電池パックカバー4で閉鎖したものである。
【0028】
電池パックケース1は、図3に示すように、上面が開口する略箱体形状で、内部空間が所定間隔で配置した2枚の仕切壁5a、5bと、仕切部6とで、第1電池収容部7と、第2電池収容部8a、8bとに3分割されている。電池パックケース1の両端内面部、仕切壁5a、5b及び仕切部6は、仕切カバー9a、9b、9c、9d、9eによってそれぞれ覆われている。そして、両仕切壁5a、5bの間は、ジャンクションボックス3が配置されるジャンクションボックス収容部10(以下、JB収容部と記載する)となっている。
【0029】
電池パックケース1の両側部には、図2及び図7に示すように、側壁と電池モジュール2との間に側方空気流路(第1側方空気流路11及び第2側方空気流路12)がそれぞれ形成されている。各空気流路11、12は、各電池収容部7、8a、8bと連通している。以下、各側方空気流路11、12で分割された領域を、空気流れの上流側から順に、第1領域13、第2領域14及び第3領域15とする。
【0030】
電池モジュール2は、図6に示すように、電池モジュールケース16内に複数の電池セル17を所定間隔で収容し、電池モジュールカバー18で覆ったもので、図7に示すように、前記各電池収容部7、8a、8bに複数個が並設された電池モジュール群19(第1モジュール群19a、第2モジュール群19b、第3モジュール群19c)として収容される。
【0031】
前記電池セル17は直列に電気接続されている。各電池セル17は、リチウムイオン電池等の非水電解質二次電池であり、図示しないが、例えば、電池容器内に発電要素を収容し、蓋体で封止した構成となっている。電池モジュールケース16には、複数の開口がそれぞれ形成され、各電池セル17の間に空気を流動させ、各電池セル17を冷却できるようになっている。
【0032】
電池モジュール2は、側縁の両端部に正極と負極からなる固定電極部2a、2bがそれぞれ露出している。ここでは、電池モジュール2を全て同一構造とし、電池パックケース1内に配置する際の方向を異ならせるようにしている。
【0033】
ジャンクションボックス3は、図3に示すように、上面が開口する箱状のボックス本体20内に、図示しない制御装置やセンサ、バスバー等を収容したもので、バスバーにはワイヤハーネス(図示せず)が接続されている。制御装置では、バスバーを介して電池セル17からの電力を電池パックが搭載される車両側へと供給し、ワイヤハーネス(図示せず)を介して電池セル17の電力残量を検出し、車両側の制御装置と通信することにより管理する。
【0034】
ボックス本体20は、上面部の一部を残して、絶縁性に優れた合成樹脂材料からなるジャンクションボックスカバー21と補助カバー22によって覆われている。
【0035】
ジャンクションボックスカバー21は、ジャンクションボックス3の中央部分に配置される、主要な電気機器である制御装置等を覆うためのもので、両側壁から突出した舌片21aを、仕切カバー9a、9bを介して仕切壁5a、5bにそれぞれネジ止めされている。
【0036】
ジャンクションボックスカバー21の両側には、仕切壁5に沿ってガイドプレート23a、23bがそれぞれ配置されている。空気流れの上流側に位置する一方のガイドプレート23aは、他方のガイドプレート23bに比べて一端側に長尺となっており、補助カバー22の側方へと延びている。また、各ガイドプレート23a、23bの一端部にはガイドブロック24a、24bの一端部がそれぞれ連続し、これらガイドブロック24a、24bの他端部の間には、補助プレート25が配置されている。
【0037】
補助カバー22は、ジャンクションボックス3の一端側、すなわち、漏電センサ、バスバー等が配置される全領域を覆うためのもので、前記ジャンクションボックスカバー21と同様に、両側壁から突出した舌片22aを、仕切カバー9を介して仕切壁5a、5bにそれぞれネジ止めされている。補助カバー22の上面には基板26が設けられ、この基板26は電気機器カバーの一例である基板カバー27によって覆われている。
【0038】
基板カバー27は、下面が開口する箱状で、上面位置は、電池パックケース1の上面位置とほぼ同じ高さに設計されている。また、図4に示すように、基板カバー27の4つの側面のうち、電池パックケース1の一方の側壁に対向する第1側面27aが、第1側方空気流路11の一部を構成している。第1側面27aに直交する一対の側面(第2側面27b及び第3側面27c)は、隣接する各電池モジュール2の端面とで、第1側方空気流路11に直交する一対の横断空気流路38a、38bをそれぞれ構成している。これら横断空気流路38a、38bにより、第1側方空気流路11に沿った第1空気流れに直交する第2空気流れを形成することができる。特に、横断空気流路38bでは、第1側面27aが、第1側方空気流路11の下流側に位置する電池モジュール2の側面に対して第2側方空気流路12側に窪んだ位置に形成されている。このため、この電池モジュール2の端面に衝突した空気が横断空気流路38bへと流動しやすくなっている。なお、基板カバー27は補助カバー22から取り外し可能な構成とすることにより、後であっても、他の形態の基板カバー27を装着し直すことで、空気流れの変更を行うことが可能となる。
【0039】
電池パックカバー4は、図1に示すように、電池パックケース1の上方開口部を覆う板状体で、対角位置に吸気部36と排気部37がそれぞれ形成されている。吸気部36は、矩形状の開口を有し、車内のエアコンに接続され、冷風が供給されるようになっている。
【0040】
次に、前記構成からなる電池パックに於ける空気の流動状態について説明する。
【0041】
吸気部36から供給された空気は、第1側方空気流路11の第1領域13へと流入する。第1領域13に流入した空気は、一部が第1側方空気流路11を下流側へと流動し、残りが第1電池収容部7を第2側方空気流路12側に向かって流動する。これにより、第1電池収容部7に配置された電池モジュール群19の各電池セル17が冷却される。
【0042】
第1側方空気流路11を下流側へと流動する空気は、基板カバー27の第1側面27a等によって構成された第1側方空気流路11の一部では、次のように流動する。
【0043】
すなわち、補助カバー22の上面には基板カバー27が取り付けられ、その第1側面27aと、一方の側壁と、ガイドプレート23とで、第1側方空気流路11の一部が構成されている。そして、基板カバー27の両側面(第2側面27b及び第3側面27c)、隣接する電池モジュール2の端面、及び、電池パックカバー4とで、第1側方空気流路11に直交する一対の横断空気流路38a、38bが構成されている。したがって、その一部の空気は、ジャンクションボックス3に沿う一対の横断空気流路38a、38bを第2側方空気流路12側に向かって流動する。特に、横断空気流路38bでは、第1側面27aが第1側方空気流路11の下流側に位置する電池モジュール2よりも第2側方空気流路12側へと窪んだ位置にある。このため、第1側方空気流路11を流動する空気の一部が電池モジュール2の端面に衝突し、横断空気流路38bへと流入しやすくなっている。
このように、冷却効率が低くなる下流側の電池セル17に対し、効率的に冷却風を供給できるため、電池モジュール2間の温度差を抑制することが可能となる。
【0044】
このように、ジャンクションボックス3内に収容した各電気機器の一部を覆う補助カバー22に設けた基板カバー27によって、第1側方空気流路11を流動する空気を横断空気流路38a、38bへと分流させることができる。このため、ジャンクションボックス3と、このジャンクションボックスを挟んで両側に位置する各電池収容部7、8aとに沿った空気流れを得ることができる。したがって、各電池収容部7、8aに配置した各電池モジュール2の各電池セル17と、ジャンクションボックス3に収容される各電気機器とを効果的に冷却することができる。
【0045】
また、第1側方空気流路11を下流側へと流動する空気の残りは第1側方空気流路11をそのまま第2領域14へと流動する。そして、第2領域14へと至った空気は電池収容部8aへと流動し、第3領域15へと至った空気は電池収容部8bへと流動する。
【0046】
各電池収容部7、8a、8bでは、流動する空気が、各電池モジュール2の各電池セル17の隙間を流動して冷却する。各電池収容部7、8a、8bを流動した空気は、第2側方空気流路12へと流動する。第1領域13に至った空気は第2領域14へ流動した後、第2領域14に至った空気は第3領域15へと流動した後、排気部37から流出する。
【0047】
このように、第1側方空気流路11を流動して第2領域14に至った空気を電池収容部8aへと流動させることができ、第3領域15に至った空気を電池収容部8bへと流動させることができる。したがって、各電池収容部8a、8b配置した各電池モジュール2の各電池セル17を効果的に冷却することができる。
【0048】
なお、本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0049】
例えば、前記実施形態では、ジャンクションボックス3の上面部分をジャンクションボックスカバー21と補助カバー22とで覆うようにしたが、一体物の1つのカバーで覆うことも可能である。
【0050】
また、カバーの一部に開口部や隙間を形成することにより、電池セル17の冷却に悪影響を与えない範囲で、冷却風の一部をジャンクションボックス3内に取り入れて、電子部品を積極的に冷却することも可能である。
【0051】
また、横断空気流路38a、38bは、第1側方空気流路11に対して直交するように形成したが、交差していれば、必ずしも直交させる必要はなく、45度や60度等、電池モジュール2のレイアウトの違い等に応じて自由に変更することができる。
【0052】
また、ジャンクションボックスカバー21、補助カバー22及び基板カバー27は、熱伝導性に優れた材料、例えば、アルミニウム合金等で構成するようにしてもよい。これによれば、ジャンクションボックス3内に収容した電気機器から発生する熱を効果的に周囲に伝達することができる。このため、横断空気流路を通過する空気に発熱させて電気機器の冷却をスムーズに行うことが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本発明に係る電池パックには、リチウムイオン電池のほか、鉛蓄電池等、種々の電池を採用することができる。
【符号の説明】
【0054】
1…電池パックケース(電池パック本体)
2…電池モジュール(電池)
3…ジャンクションボックス
4…電池パックカバー(電池パック本体)
5a、5b…仕切壁
6…仕切部
7…第1電池収容部
8a、8b…第2電池収容部
9…仕切カバー
10…JB収容部
11…第1側方空気流路
12…第2側方空気流路
13…第1領域
14…第2領域
15…第3領域
16…電池モジュールケース
17…電池セル
18…電池モジュールカバー
19…電池モジュール群
20…ボックス本体
21…ジャンクションボックスカバー
22…補助カバー
23a、23b…ガイドプレート
24a、24b…ガイドブロック
25…補助プレート
26…基板
27…基板カバー(電気機器カバー)
27a…第1側面(第1面)
27b…第2側面(第2面)
27c…第3側面(第2面)
36…吸気部
37…排気部
38a、38b…横断空気流路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池が収容される電池領域と、電気機器が収容される電気機器領域とを有する電池パック本体に吸気口と排気口とを形成した電池パックであって、
前記電気機器領域に、少なくとも前記電気機器の一部を覆い、前記吸気口を介して吸入した空気を分岐させる電気機器カバーを備えたことを特徴とする電池パック。
【請求項2】
前記電気機器領域は、制御基板を有するジャンクションボックスで構成され、
前記電気機器カバーは、前記制御基板を覆う基板カバーからなることを特徴とする請求項1に記載の電池パック。
【請求項3】
前記電気機器カバーは、前記吸気口を介して吸入した空気を第1流動方向に流動させる第1面と、第2流動方向に流動させる第2面とを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電池パック。
【請求項4】
前記電池パック本体は、上面が開口した箱体形状の電池パックケースと、開口を閉鎖する電池パックカバーとからなり、
前記吸気口と前記排気口は、前記電池パックカバーの対角位置にそれぞれ形成され、
前記電気機器カバーは、電池パックケースの一方の辺の一部に沿って配置され、第1面が、吸気口から流入した空気を、前記辺に沿う第1流動方向に流動させるように配置され、第2面が、前記辺に交差して残る他方の辺側に向かう第2流動方向に流動させるように配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電池パック。
【請求項5】
前記電池パック本体は、上面が開口した箱体形状の電池パックケースと、開口を閉鎖する電池パックカバーとからなり、
前記電気機器領域は、電池パックケース内を長手方向に分割し、
前記電気機器カバーは、電池パックケースの一方の辺の一部に沿って配置され、第1面が、吸気口から流入した空気を、前記辺に沿う第1流動方向に流動させるように配置され、第2面が、前記辺に交差して残る他方の辺側に向かう第2流動方向に流動させるように配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電池パック。
【請求項6】
前記電気機器カバーは、前記電気機器領域の両側に位置し、電池パックケースの一方の辺に交差する一対の流路を形成することを特徴とする請求項4又は5に記載の電池パック。
【請求項7】
前記電池領域には、前記第1流動方向及び前記第2流動方向に沿って複数の電池が並設されていることを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載の電池パック。
【請求項8】
前記電気機器カバーは、第1面が、第1流動方向の下流側に位置する電池よりも第2流動方向側に位置することを特徴とする請求項3から7のいずれか1項に記載の電池パック。
【請求項9】
前記電気機器カバーは、熱伝導性に優れた金属材料からなることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の電池パック。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−84582(P2013−84582A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−195976(P2012−195976)
【出願日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【出願人】(508110205)株式会社リチウムエナジージャパン (32)
【Fターム(参考)】