説明

電池収納ケース及び電池収納体

【課題】電池を効率よく収納することができ、安価に量産できる電池収納ケース及び電池収納体を提供する。
【解決手段】収納体1は、直方体状の収納ケース2の内に、複数の電池3が束ねられた電池群5が、縦横に行列状に配列された状態で収納されて構成されている。
収納ケース2は、長方形状の底板10、第一中間板20、天板30、第二中間板40などを備え、一枚のダンボール板材が折り曲げ加工されて形成されている。
組み立て後の収納ケース2において、底板10の上方に間隙をあけて第二中間板40が存在し、第二中間板40の直上に第一中間板20が積層され、第一中間板20上方に間隙をあけて天板30が存在する。そして、第一中間板20には複数の孔25が行列状に開設され、第二中間板40にも、複数の孔25と対応する位置に複数の孔45が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の電池を収納する電池収納ケース、及び電池収納ケースに複数の電池が収納された電池収納体に関する。
【背景技術】
【0002】
リチウムイオン電池、ニッケル水素電池およびアルカリ電池などの電池は、携帯機器などの電源として多用されている。
これらの電池を工場で製造して出荷する際には、複数の電池を段ボールなどの包装ケースに収納して出荷することが多く、特許文献1,特許文献2においても、複数の電池を縦横に配列した状態で収納ケース内に収納する例が開示されている。
【0003】
このように複数の電池が収納ケース内に収納して収納体は、まとめて車や船などで輸送されることも多いので、搬送中に衝撃が加わっても電池が損傷されないように、耐衝撃性も必要となる。そこで、収納ケース内に、電池と共にパットなどが収容され、電池に対する耐衝撃性を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−319387号公報
【特許文献2】特開2010−64759号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような電池収納ケースを組み立てる際には、効率よく組み立てを行うことが望まれる。
ところが、特許文献1に記載された収納ケースにおいては、使用する部品として電池どうしを仕切る複数の仕切板を設けているので、使用する部品数が多い。また、組み立てる上でも効率がよくなく、その分、製造コストもかかる。
【0006】
このような背景のもとで、本発明は、電池を効率よく収納することができ、安価に量産できる電池収納ケース及び電池収納体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため本発明にかかる電池収納ケースは、複数の電池を収納するものであって、長方形状の底板部と、当該底板部の一辺から上方に折り曲げられた第一側板部と、第一側板部の上辺から折り曲げられ、底板部に対して各電池の高さ未満の間隙をおいて対向し、電池を填め込む孔が複数開設された第一中間板部と、第一中間板部における上記上辺と対向する辺から上方に折り曲げられた第二側板部と、第二側板部の上辺から折り曲げられ、第一中間板部上に間隙をおいて対向する天板部とを設け、全体を1枚の板材によって形成した。
【0008】
上記本発明の電池収納体において、以下のようにすることが好ましい。
天板部における先辺から第一側板部に向かって下方に折り曲げられた第三側板部を設ける。
底板部における前記一辺と対向する対辺から上方に折り曲げられた第四側板部と、第四側板部の上辺から折り曲げられ、底板部に対して前記各電池の高さ未満の間隙をおいて対向し、第一中間板部に開設された孔に対応する複数の孔が開設された第二中間板部と、第二中間板部の先辺から折り曲げられ、第一側板部に内側に沿う第五側板部を設け、第一中間板部を、第二中間板部の直上に積層させるようにした。
【0009】
底板部における一辺と対辺との間の一対の側辺から上方に折り曲げられ、第一側板部を挟み込む一対の第六側板部を設ける。
第一中間板部における一対の側辺から下方に折り曲げれられた一対の第七側板部を設ける。
【発明の効果】
【0010】
上記本発明の電池収納ケース及び電池収納体によれば、底板部と、第一側板部と、第一中間板部と、第二側板部と、天板部とが、1枚の板材に設けられている。
従って、この1枚の板材を折り曲げて組み立てるだけで、1個の電池収納ケースを作製することができる。
また、第一中間板に電池を填め込む孔が複数開設され、これが電池どうしを仕切る仕切り板として機能するので、別途に仕切り板を設ける必要がない。
【0011】
従って、本発明にかかる電池収納ケース及び電池収納体は、使用する部材の数が少なく、組み立てる上でも効率がよいので、その分、製造コストが低減される。
上記本発明にかかる電池収納ケース及び電池収納体において、天板部における先辺から第一側板部に向かって下方に折り曲げられた第三側板部を設ければ、天板部は、第二側板部と第三側板部によって、第一中間板部上に間隙をおいて対向した状態で支持することができる。
【0012】
上記本発明にかかる電池収納ケース及び電池収納体において、底板部における一辺と対向する対辺から上方に折り曲げられた第四側板部と、当該第四側板部の上辺から折り曲げられ、底板部に対して前記各電池の高さ未満の間隙をおいて対向し、第一中間板部に開設された孔に対応する複数の孔が開設された第二中間板部と、第二中間板部の先辺から折り曲げられ、前記第一側板部に内側に沿う第五側板部を設け、第一中間板部を、第二中間板部の直上に積層させるようにすれば、第二中間板部が、第四側板部及び第五側板部によって、底板部上に間隙をおいて対向した状態で支持され、この第二中間板部の上に積層されている第一中間板部も支持される。
【0013】
上記本発明にかかる電池収納ケース及び電池収納体において、底板部における一辺と対辺との間の一対の側辺から上方に折り曲げられ、第一側板部を挟み込む一対の第六側板部を設ければ、この一対の第六側板部によって、電池収納ケースの側面を形成することができる。
上記本発明にかかる電池収納ケース及び電池収納体において、第一中間板部における一対の側辺から下方に折り曲げられた一対の第七側板部を設ければ、この一対の第七側板部によっても第一中間板部を底板上に間隙を開けて支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施の形態にかかる収納体1の構成を示す組立図である。
【図2】収納ケース2用のダンボール板材の展開図である。
【図3】収納体1を組み立てる工程を示す組立工程図である。
【図4】収納体1を組み立てる工程を示す組立工程図である。
【図5】比較例にかかる収納体ユニットの構成を示す組立図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、実施の形態について説明するが、発明の本質的な特徴以外については、適宜変更可能である。
1.収納体1、収納体ユニットの構成
図1は、実施の形態にかかる収納体1の構成を示す組立図である。図中、矢印Xが前方、矢印Yは右方、矢印Zは上方を指している。
【0016】
収納体1は、直方体状の収納ケース2の内に、複数の電池3が束ねられた電池群5が、前後左右に行列状に配列された状態で収納されて構成されている。
各電池3は角形であり、ポリ袋4に収納された状態で束ねられて電池群5が形成されている。
収納ケース2は、長方形状の底板10、第一中間板20、天板30、第二中間板40などを備え、一枚のダンボール板材が折り曲げ加工されて形成されている。なお、図1では、底板10,第二中間板40は見えない(図2〜4参照)。
【0017】
底板10、第一中間板20、天板30、第二中間板40は、同等サイズの長方形状である。
組み立て後の収納ケース2において、底板10の上方に間隙をあけて第二中間板40が存在し、第二中間板40の直上に第一中間板20が積層され、第一中間板20上方に間隙をあけて天板30が存在する。そして、第一中間板20には複数の孔25が行列状に開設され、第二中間板40にも、複数の孔25と対応する位置に複数の孔45が形成されている。
【0018】
第一中間板20及び第二中間板40と、底板10との間隙は、電池3の高さよりも小さく設定されている。
収納ケース2の前面は、第一側板51及び第三側板53で形成され、後面は、第二側板52及び第四側板54(図2〜4参照)で形成されている。収納ケース2の右面は第六側板56で、左面は第六側板57で形成されている。
【0019】
第一側板51及び第三側板53の合計高さ、第二側板52及び第四側板54の合計高さ、第六側板56,57の高さは、電池群5の高さとほぼ同等であって、底板10と天板30とで各電池群5が上下から挟まれている。
そして、収納体1においては、第一中間板20及び第二中間板40の各孔25,45に電池群5が差し込まれた状態で、収納ケース2に複数の電池群5が収納されている。この第一中間板20及び第二中間板40によって、複数の電池群5は、互いに間隙をあけて行列状に配列された状態で安定に保持されている。
【0020】
収納体1を持ちやすいように、収納ケース2には、天板30に切り欠き33,34、第六側板56,57に切り抜き56b,57bが形成されている。また、第二側板52に切り抜き52bが、第四側板54に切り込み54bが形成されている。これら第二側板52の切り欠き52bが、第四側板54の切り込み54bに嵌ることで、第一中間板40と第4側板とを結合させることができる。この第一中間板40と第4側板との結合によって、第一中間板40と底板10との連結を図っている。
【0021】
図1に示すように、直方体状の外箱6の中に、上記の収納体1を複数個積み重ねて、収納体ユニットが構成されている。なお図1では、2個の収納体1を重ねて収納体ユニットを構成しているが、3個以上の収納体1を積み重ねて、収納体ユニットを構成してもよい。

2.収納ケース2の材料
収納ケース2は1枚のダンボール板材が折り曲げられて形成されている。図2は、そのダンボール板材の展開図である。
【0022】
図2に示すように、収納ケース2用のダンボール板材においては、長方形状の底板10を有し、この底板10の前方に、第一側板51,第一中間板20,第二側板52,天板30,第三側板53が順に延設されている。
また、底板10の後方に、第四側板54,第二中間板40、第五側板55が順に延設されている。また、底板10の左方に第六側板56が、右方に第六側板57が延設されている。
【0023】
この底板10と、第一側板51,第四側板54,第六側板56,57との境界は、折線11〜14であって、罫線加工が施されている。
第一中間板20の左辺となる折線23から第七側板58が、右辺となる折線24から第七側板59が延設されている。第一中間板20と、第一側板51,第二側板52,第七側板58,59との境界も折線21〜24であって、罫線加工が施されている。
【0024】

第三側板53の先端には差込片53aが突設され、この差込片53aを受け入れるスリット21aが折線21に沿って形成されている。また、第五側板55の先辺から差込片55aが突設され、この差込片55aを受け入れるスリット11aが折線11に沿って形成されている。
【0025】
また、第六側板56の先辺から差込片56a、第六側板57の先辺から差込片57aが延設され、第七側板58の先端には差込片58a、第七側板59の先端には差込片59aが延設されている。
第六側板56,57と差込片56a、57aとの境界線は罫線加工され、第七側板58、59と、差込片58a,59aとの境界線も罫線加工されている。
【0026】
第一中間板20には、複数の孔25が行列状(5行×8列)に開設されている。各孔25は、電池群5が丁度填まり込む大きさの矩形状の枠から一対の三角状の突起25aが突出した形状である。各突起25aの根元も罫線加工されている。
第二中間板40には、複数の孔45が行列状(5行×8列)に開設されている。各孔45は電池群5が丁度填まり込むように矩形状に開設されている。
【0027】
天板30と第三側板53,第二側板52との境界は、折線31,32であって、罫線加工が施されている。
第二中間板40と、第五側板55,第四側板との境界は、折線41,42であって、罫線加工が施されている。
なお、第六側板56,57には、切り抜き56b,57bが開設され、天板30にもそれに対応する切り欠き33,34が形成されている。また、第二側板52には切り抜き52bが、第四側板54には切り込み54bが形成されている。
【0028】

3.収納ケース2の組み立て方法
収納ケース2は、上記形状のダンボール板材が折り曲げ加工されて形成されている。
図3,図4は、上記のダンボール板材を折り曲げ加工しながら、電池群5を収納することによって、収納体1を組み立てる工程を示す組立工程図である。
【0029】
図3(a)に示されるように、上記図2の板材2aを準備する。
図3(b),(c)に示すように、底板10の後辺となる折線12において第四側板54を上方に折り曲げ、第四側板54の上辺となる折線42において第二中間板40を前方に折り曲げ、第二中間板40の前辺となる折線41において第五側板55を下方に折り曲げる。そして、図3(c)に示すように、スリット11aに差込片55aを差し込む。
【0030】
これによって、第二中間板40は、第四側板54及び第五側板55によって支持された状態で、底板10の上方に間隙をあけて配置される。
次に、図3(d)に示されるように、底板10の前辺となる折線11において第五側板55を上方に折り曲げ、折線21において第一中間板20を後方に折り曲げる。
これによって、図3(e)に示すように、第一中間板20が第二中間板40の上に積層され、第一中間板20と第二中間板40とが共に、第四側板54及び第五側板55によって支持された状態で、底板10の上方に間隙をあけて配置されることになる。また、第一中間板20の各孔25は、第二中間板40の各孔45と重なりあう。
【0031】
折線23,24において、第七側板58、59を下方に折り曲げ、さらに、差込片58a,59aを内方に折り曲げて、底板10の上側に差し込む。
そして、第一中間板20の各孔25に電池群5を差し込むことによって、図4(a)に示されるように、電池群5を行列状に配列された状態で収納する。この電池群5を差込む動作に伴って、各孔25の1対の突起25aは下方に折れ曲げられ、電池群5は、折れ曲がった一対の突起25aに挟まれた状態で孔25及び孔45を貫通する。
【0032】
なお、各電池群5の下面は底板10に接し、各電池群5の上部は第一中間板20から上方に突出した状態となる。

このように複数の電池群5を収納した後、第一中間板20の後辺となる折線22において第二側板52を上方に折り曲げ、折線32において天板30を前方に折り曲げる。
【0033】
また、折線31において第三側板53を下方に折り曲げ、差込片53aをスリット21aに差し込む。
これによって、図4(b)に示されるように、天板30は、第二側板52及び第三側板53に支持された状態で、第一中間板20の上方に間隙をあけて配置される。このとき、天板30は各電池群5の上面に隣接する。
【0034】
図4(c),(d)に示すように、底板10の左辺となる折線13か第六側板56を上方に折り曲げ、底板10の右辺となる折線14から第六側板57も上方に折り曲げる。
第六側板56の先端にある差込片56a及び第六側板57の先端にある差込片57aを内方に折り曲げて、天板30の下側に差し込む。
以上で、収納ケース2内に電池群5が収納された収納体1が出来上がる。
【0035】
4.収納ケース2による効果
底板10、第一側板51、第一中間板20、第二側板52、天板30などが形成された1枚の板材2aから1個の収納ケース2を作製することができ、その組み立ても、上記のように折り曲げることによって比較的容易に行うことができる。
また、第一中間板20に電池群5を填め込む孔25が複数開設され、これが電池群5どうしを仕切る仕切り板として機能するので、別途に仕切り板を設ける必要がない。
【0036】
従って、収納ケース2は、使用する部材の数が少なく、組み立てる上でも効率がよいので、その分、製造コストが低減される。

4.実施例の効果
上記実施形態に基づいて、電池3として角形のリチウムイオン電池を用いて、5個の電池3で電池群5を構成した。そして、1つの収納ケース2に電池群5を40個(5行×8列)収納して、実施例にかかる収納体1を作製した。1個の収納体1には電池3が合計200個収納されている。
【0037】
外箱6の中に、収納体1を2個積み重ねて収納体ユニットを構成した。1個の収納体ユニットには電池3が合計400個収納されている。収納体ユニットのサイズは、前後方向の長さが305mm、左右方向長さが394mm、高さが138mmである。
1つの収納体ユニットに用いられている板材は、収納ケース2用の板材2aが2枚と、外箱6用の板材が1枚なので、合計3枚である。
【0038】
一方、図5は、比較例にかかる収納体ユニットの構成を示す組立図である。
この比較例にかかる収納体は、実施例と同じ電池3を4個束ねた電池群105を、直方体状の外箱106内に、行列状(5行×10列)に配列し、行方向の仕切板104aを6枚、列方向の仕切板104bを11枚、電池群5同士の間に介挿させて状態で収納している。仕切板104aと仕切板104bは格子状に組み合わせられ、仕切板104a,104bによって電池群105どうしの間隙が確保されている。
【0039】
1段の収納体に収納されている電池群105の数は4×10=50個、収納されている電池3の合計数は200個である。
上記の収納体を2つ、中間板102を介して重ね、天板101と底板103で上下から挟んだ状態で外箱106の中に収納して、収納体ユニットを構成している。
1つの収納体ユニットに収納されている電池群105の数は100個、電池3の合計数は400個である。
【0040】
1つの収納体ユニットに用いられている板材は、仕切板104aが12枚、仕切板104bが22枚、天板101、中間板102、底板103が各1枚、外箱106の板材が1枚なので、合計38枚である。
以上のように、実施例の収納体ユニットでは、比較例の収納体ユニットと比べて、1つの収納体ユニットに使用する板部材の数がきわめて少ないことがわかる。
【0041】
また、比較例の収納体ユニットを組み立てる時には、仕切板104aと仕切板104bを格子状に組み合わせることが必要であるが、実施例の収納体ユニットを組み立てる時には、そのような作業は不要である。従って、実施例の収納体ユニットの方が、組み立てる上でも効率がよい。
5.変形例
収納体1においては、複数(5個)の電池3が束ねられてなる電池群5が各孔25に填め込まれていたが、各孔25に填め込む電池の数は特に限定されず1個でもよい。
【0042】
収納ケース2において、第二中間板40は必ずしも備えなくてもよいが、電池群5を安定に保持する上で、第二中間板40を備えることが好ましい。
また、収納ケース2において、第六側板56,57も、必ずしも備えなくてもよいが、収納ケース2の側面を覆いケースの強度を高める上で第六側板56,57を備えることが好ましい。
【0043】
また、収納ケース2において、第七側板58,59も、必ずしも備えなくてもよいが、第一中間板20を底板10上に間隙をあけて保持する強度を高める上で、第六側板56,57を備えることが好ましい。
上記実施の形態では、電池3の形状が角形であったが、電池3の形状は角形に限らず、円筒形であっても、同様に実施することができる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明によれば、角形の二次電池をはじめとする電池を収納して電池収納体を作製する際に、使用する部材の数が少なく、効率よく電池収納体を作製することができる。
【符号の説明】
【0045】
1 収納体
2 収納ケース
2a 板材
3 電池
5 電池群
10 底板
11〜14 折線
21〜24 折線
25,45 孔
30 天板
40 第二中間板
31,32,41,42 折線
51 第一側板
52 第二側板
53 第三側板
54 第四側板
55 第五側板
56,57 第六側板
58,59 第七側板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電池を収納する電池収納ケースであって、
長方形状の底板部と、
当該底板部の一辺から上方に折り曲げられた第一側板部と、
当該第一側板部の上辺から折り曲げられ、前記底板部に対して前記各電池の高さ未満の間隙をおいて対向し、前記電池を填め込む孔が複数開設された第一中間板部と、
前記第一中間板部における前記上辺と対向する辺から上方に折り曲げられた第二側板部と、
当該第二側板部の上辺から折り曲げられ、前記第一中間板部上に間隙をおいて対向する天板部とを備え、
全体が1枚の板材によって形成されていることを特徴とする電池収納ケース。
【請求項2】
前記天板部における先辺から前記第一側板部に向かって下方に折り曲げられた第三側板部を備えることを特徴とする請求項1記載の電池収納ケース。
【請求項3】
前記底板部における前記一辺と対向する対辺から上方に折り曲げられた第四側板部と、
当該第四側板部の上辺から折り曲げられ、前記底板部に対して前記各電池の高さ未満の間隙をおいて対向し、前記第一中間板部に開設された孔に対応する複数の孔が開設された第二中間板部と、
前記第二中間板部の先辺から折り曲げられ、前記第一側板部に内側に沿う第五側板部を備え、
前記第一中間板部は、前記第二中間板部の直上に積層されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電池収納ケース。
【請求項4】
前記底板部における前記一辺と対辺との間の一対の側辺から上方に折り曲げられ、前記第一側板部を挟み込む一対の第六側板部を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の電池収納ケース。
【請求項5】
前記第一中間板部における一対の側辺から下方に折り曲げられた一対の第七側板部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の電池収納ケース。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか記載の電池収納ケースに、
前記複数の電池が収納されてなる電池収納体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−230859(P2012−230859A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−99536(P2011−99536)
【出願日】平成23年4月27日(2011.4.27)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】