説明

電池収納部カバーおよび電子機器

【課題】
電子機器の本体と電池収納部カバーとの隙間が変動してもその変動に十分対応して、電子機器の構成部材への過度な負荷を低減し、かつ高い防水性を図る。
【解決手段】
本発明は、電子機器に電池を収納する電池収納部に対向して固定される電池収納部カバー20であって、電池収納部の外側を囲むように配置され、電池収納部の外周面と密着して電池収納部内への液体の浸入を防止する環状の防水シール材31と、防水シール材31を、裏面の所定位置に規制する第一規制部28,29とを備え、防水シール材31の内部に、空間32若しくはその外層よりもクッション性の高いコア層を備える電池収納部カバー20である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池を収納する電池収納部を覆う電池収納部カバーおよび電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
最近では、防水性の高い電子機器(例えば、携帯電話)の需要が高くなってきている。電子機器の防水性を高めるには、電池の出し入れの度に開閉する電池収納部カバーと電池収納部との隙間の防水性が不可欠である。電池収納部への水の浸入は、即、電気ショートにつながるからである。電池収納部への防水を図る代表的な構造として、例えば、電池収納部の外周面と電池収納部カバーとの隙間に、弾性材料から成る環状の防水シール材を挟む構造が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−134948
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、電池収納部を備える電子機器の本体および電池収納部カバーの双方の設計寸法のばらつきに起因して、当該本体と電池収納部カバーとの隙間が変動しやすい。このため、防水シール材に対する圧力も変動しやすい。例えば、隙間が防水シール材の厚みより小さすぎる場合には、防水シール材が十分に変形しないため、電池収納部カバーが本体に固定しにくい、あるいは固定できても電池収納部カバーの固定部位に負荷がかかり、破損の原因になりやすいという問題がある。加えて、変形量の小さな防水シール材は、電子機器の薄型化の障害にもつながる。一方、隙間が防水シール材の厚みより大きすぎる場合には、防水シール材と電池収納部の外周面とのシールが不十分となり、防水性が低下するという問題がある。
【0005】
本発明は、かかる問題を解消すべくなされたものであって、電子機器の本体と電池収納部カバーとの隙間が変動してもその変動に十分対応して、電子機器の構成部材への過度な負荷を低減し、かつ高い防水性を図ることのできる電池収納部カバーおよび電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一実施形態は、電子機器に電池を収納する電池収納部に対向して固定される電池収納部カバーであって、電池収納部の外側を囲むように配置され、電池収納部の外周面と密着して電池収納部内への液体の浸入を防止する環状の防水シール材と、防水シール材を、裏面の所定位置に規制する第一規制部とを備え、防水シール材がその内部に空間若しくはその外層よりもクッション性の高いコア層を有する電池収納部カバーである。
【0007】
本発明の別の一実施形態は、防水シール材を第一規制部と固着した電池収納部カバーである。
【0008】
本発明の別の一実施形態は、第一規制部が溝を備え、その溝内に防水シール材を嵌めこむ形状を有する電池収納部カバーである。
【0009】
本発明の一実施形態は、上述のいずれかの電池収納部カバーを備える電子機器である。
【0010】
本発明の一実施形態は、電池を収納する電池収納部と、電池収納部の外側を囲むように配置され、電池収納部の外周面と電池収納部を覆う電池収納部カバーとの間に密着して電池収納部内への液体の浸入を防止する環状の防水シール材と、防水シール材を、電池収納部の外周面の所定位置に規制する第二規制部とを備え、防水シール材がその内部に空間若しくはその外層よりもクッション性の高いコア層を有する電子機器である。
【0011】
本発明の別の一実施形態は、防水シール材を第二規制部と固着した電子機器である。
【0012】
本発明の別の一実施形態は、第二規制部が溝を有し、その溝内に防水シール材を嵌めこむ形状を有する電子機器である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、電子機器の本体と電池収納部カバーとの隙間が変動しても、その変動に十分対応して、電子機器の構成部材への過度な負荷を低減し、かつ高い防水性を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】図1は、本発明の第一の実施形態に係る電子機器の電池収納状況を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す電子機器の背面図である。
【図3】図3は、図1に示す電池収納部カバーを、その裏面側からみた一部分解斜視図である。
【図4】図4は、図3に示す電池収納部カバーを組み立てた状態の裏面図である。
【図5】図5は、図2に示す電子機器の本体側のみをA−A線で切断した断面であって、電池収納部カバーを本体に取り付けようとする状況を示す断面図である。
【図6】図6は、図5に示す状態から、電池収納部カバーを本体に取り付け完了した状態を示す断面図である。
【図7】図7は、図5に示す電池収納部カバーを本体に取り付ける前後における防水シール材の変形状況を示す断面図である。
【図8】図8は、本発明の第二の実施形態に係る電子機器の電池収納部カバーを本体に取り付ける前後における防水シール材の変形状況を示す断面図である。
【図9】図9は、本発明の第三の実施形態に係る電子機器の電池収納部カバーを本体に取り付ける前後における防水シール材の変形状況を示す断面図である。
【図10】図10は、図9に示す防水シール材と異なる形状を有する防水シール材を用いた場合の、図9と同様の断面図である。
【図11】図11は、第四の実施形態に係る電子機器の本体を図2に示すA−A線と同様の線で切断した断面図である。
【図12】図12は、図11に示す領域Bにおいて、電池収納部カバーを本体に取り付ける前後における防水シール材の変形状況を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明の電池収納部カバーおよび電子機器の各実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下、電子機器の実施形態の説明の中で、電池収納部カバーの実施形態も説明する。
【0016】
<第一の実施形態>
図1は、本発明の第一の実施形態に係る電子機器の電池収納状況を示す斜視図である。図2は、図1に示す電子機器の背面図である。
【0017】
本発明の第一の実施形態に係る電子機器の一例である携帯電話機器1は、折りたたみ型の機器であり、操作部を備える薄型で略直方体の本体1aに、ディスプレイを備える薄型で略直方体のディスプレイ部1bを、回動部を介して結合した構造を有する。本体1aは、操作部と反対側に相当する背面側に、薄型で略直方体の電池2を収納する電池収納部10と、電池収納部10を覆う電池収納部カバー20を着脱可能に備える。電池収納部10の周囲は、電池収納部カバー20を取り付けた状態で、本体1aの裏面および両側面が共に略平面になるように、電池収納部カバー20の裏面(カバー裏面)20aの形状に沿った立体形状を備える。具体的には、次のとおりである。電池収納部10の外周には、略水平な外周面11を備える。外周面11の面内左右方向および下方向の縁部は、本体1aの内方に窪みかつ幅の狭い段差面16を備える。外周面11の面内上方向の縁部は、電池収納部カバー20の厚さにほぼ等しい厚さだけ一段高く形成されている。外周面11は、その面内の左右各方向に、該面内上下方向に間隔をあけて係合凹部12,13を、それぞれ備える。また、外周面11は、その面内の下方向に、1つの係合凹部14を備える。
【0018】
電池収納部カバー20は、その面内左右方向および下方向に連続形成される側面21を備える。側面21は、それにより囲まれる内側の面よりも電池2側に突出しており、電池収納部カバー20を本体1aに取り付けた状態において本体1a側に形成される段差面16と当接可能な突出面26を備える。電池収納部カバー20は、その面内上方に、突出する爪部25を備える。爪部25は、本体1aの外周面11の面内上方において形成される係合凹部15(図5を参照)に挿入可能な位置と形状に形成されている。なお、電池収納部カバー20は、その外面であって爪部25に近い位置に、当該外面からわずかに突出する線状の凸部27を備える。凸部27は、電池収納部カバー20の着脱の際に、ユーザが操作しやすいように形成されている。
【0019】
図3は、図1に示す電池収納部カバーを、その裏面側からみた一部分解斜視図である。図4は、図3に示す電池収納部カバーを組み立てた状態の裏面図である。
【0020】
電池収納部カバー20は、電池収納部10への液体(水など)の浸入を防止する防水シール材31を備える。この実施形態では、防水シール材31は、電池収納部カバーのカバー裏面20aに着脱可能であるが、接着等の方法により、カバー裏面20aと一体化し、容易に分離できないようにしても良い。
【0021】
電池収納部カバー20は、カバー裏面20aであって突出面26に近い位置に、それぞれ1個ずつの係合凸部22,23と、1個の係合凸部24とを備える。2組の係合凸部22,23は、本体1aの外周面11に形成される2組の係合凹部12,13と係合可能な位置と大きさで形成されている。同様に、1つの係合凸部24も、本体1aの外周面11に形成される1つの係合凹部14と係合可能な位置と大きさで形成されている。電池収納部カバー20を本体1aに取り付ける際には、係合凸部22,23,24をそれぞれ係合凹部12,13,14に挿入し、電池収納部カバー20をその面内上方に向けてスライドさせて、爪部25を本体1a側の係合凹部15に挿入する。
【0022】
電池収納部カバー20の係合凸部22,23,24に囲まれる内側の領域には、外側から内側に向かって順に、それぞれ、四角枠形状の突出線部28および突出線部29を備える。突出線部28は、突出線部29よりも、わずかに大きな周長となるように形成されている。防水シール材31は、突出線部28と突出線部29との間に形成される溝30に嵌め込んで取り付けられる。このため、溝30の形状および大きさは、防水シール材31とほぼ同じ形状および大きさである。突出線部28、突出線部29および溝30は、防水シール材31をカバー裏面20aの所定位置に規制する第一規制部であり、本体1a側に形成される外周面11内でも容易に動かないようにしている。突出線部28,29は、防水シール材31の位置を規制すると共に、電池収納部カバー20と本体1aとの間を結ぶ方向(これを、電池収納部カバー20の厚さ方向と同じ方向なので、以後、「厚さ方向」という)にて防水シール材31の厚みが変動しても外周面11に接触しない高さに形成されている。
【0023】
図5は、図2に示す電子機器の本体側のみをA−A線で切断した断面であって、電池収納部カバーを本体に取り付けようとする状況を示す断面図である。図6は、図5に示す状態から、電池収納部カバーを本体に取り付け完了した状態を示す断面図である。図7は、図5に示す電池収納部カバーを本体に取り付ける前後における防水シール材の変形状況を示す断面図である。
【0024】
防水シール材31は、図5〜図7に示すように、中空構造を有するシール材である。防水シール材31は、その外側をエラストマーにて形成される外層で構成し、当該外層の内側を空間32で構成する。エラストマーとしては、例えば、シリコーンゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、フッ素ゴム、ニトリルゴム(NBR)、天然ゴム等を例示できる。空間32は、好適に、防水シール材31の環状経路に沿って連続形成されている。防水シール材31は、上記のように、その内部に空間32を有しているため、外層部分が容易に変形可能である。このため、図7に示すように、防水シール材31は、電池収納部カバー20を本体1aに取り付けた際に、距離Lだけ圧縮変形し、外から電池収納部カバー20と本体1aの外周面11との隙間に液体が浸入するのを有効に防止することができる。また、防水シール材31の変形容易な構造は、上記隙間が大きい場合にも有効に寄与する。電池収納部カバー20と本体1aの設計寸法公差上、最も隙間が大きくなる場合を想定して、防水シール材31の厚み(この実施形態では、防水シール材の断面形状が円であるため、直径を意味する)を選択することにより、その想定上の隙間よりも実際の隙間が狭くなっても、防水シール材31はその厚さ方向に容易に圧縮変形して、高い防水性を発揮できる。
【0025】
<第二の実施形態>
【0026】
次に、本発明の電池収納部カバーおよび電子機器の第二の実施形態について説明する。第二の実施形態は、防水シール材の構造以外については、第一の実施形態と共通である。このため、第二の実施形態において、第一の実施形態と共通する部分の説明を省略する。
【0027】
図8は、本発明の第二の実施形態に係る電子機器の電池収納部カバーを本体に取り付ける前後における防水シール材の変形状況を示す断面図である。
【0028】
第二の実施形態において、防水シール材31は、その外層の内部に、当該外層よりもクション性の高いコア層33を有する。第一の実施形態と異なり、第二の実施形態では、防水シール材31は、その外層の内部に空間31を設けずに、コア層33を備える。コア層33は、例えば、発泡ウレタンゴム、軟質のシリコーンゴム等にて構成可能である。ここで、「クッション性が高い」とは、加圧時と非加圧時との間での変形量が大きいことを意味する。
【0029】
<第三の実施形態>
【0030】
次に、本発明の電池収納部カバーおよび電子機器の第三の実施形態について説明する。第三の実施形態は、防水シール材の形状以外については、第一の実施形態と共通である。このため、第三の実施形態において、第一の実施形態と共通する部分の説明を省略する。
【0031】
図9は、本発明の第三の実施形態に係る電子機器の電池収納部カバーを本体に取り付ける前後における防水シール材の変形状況を示す断面図である。図10は、図9に示す防水シール材と異なる形状を有する防水シール材を用いた場合の、図9と同様の断面図である。
【0032】
第三の実施形態に係る電池収納部カバーおよび電子機器は、図9に示すように、その断面が略半球形状の外形を有しその内部に空間42を有する防水シール材41を備える電池収納部カバー20および当該カバー20を備える携帯電話機器1である。また、図10に示すように、防水シール材を、その断面が略三角形状の外形を有しその内部に空間52を有する防水シール材51としても良い。
【0033】
さらに、図示していないが、図9および図10に示す空間42,52に、図8に示すコア層33と同様のクッション性の高い材料から成るコア層を形成した防水シール材を用いても良い。
【0034】
<第四の実施形態>
【0035】
次に、本発明の電池収納部カバーおよび電子機器の第四の実施形態について説明する。第四の実施形態は、防水シール材およびそれを規制する部材を電池収納部カバーに取り付けずに、電子機器の本体側に取り付けていることを除き、第一の実施形態と共通である。このため、第四の実施形態において、第一の実施形態と共通する部分の説明を省略する。
【0036】
図11は、第四の実施形態に係る電子機器の本体を図2に示すA−A線と同様の線で切断した断面図である。図12は、図11に示す領域Bにおいて、電池収納部カバーを本体に取り付ける前後における防水シール材の変形状況を示す断面図である。
【0037】
図11および図12に示すように、電子機器の一例である携帯電話機器1の本体1aは、電池収納部10の外周を囲む略水平な外周面11に、外側から内側に向かって順に、それぞれ、四角枠形状の突出線部68および突出線部69を備える。突出線部68は、突出線部69よりも、わずかに大きな周長になるように形成されている。防水シール材31は、突出線部68と突出線部69との間に形成される溝70に取り付けられる。突出線部68、突出線部69および溝70は、防水シール材31を電池収納部10の外周面11の所定位置に規制する第二規制部であり、カバー裏面20a内でも容易に動かないようにしている。突出線部68,69は、防水シール材31の位置を規制すると共に、電池収納部カバー20と本体1aとの隙間がその厚さ方向にて変動しても電池収納部カバー20の裏面20aに接触しない高さに形成されている。
【0038】
<その他の実施形態>
以上、本発明の電池収納部カバーおよび電子機器の好適な各実施形態を説明してきたが、本発明は、上述の各実施形態に限定されず、種々の変形を施して実施することができる。
【0039】
例えば、防水シール材31,41,51は、環状であれば、四角枠形状に限定されない。例えば、防水シール材31,41,51は、円環状、五角枠形状等であっても良い。コア層33を有する防水シール材31,41,51の場合、外層が完全にコア層33を囲っていなくても良く、例えば、コア層33が溝30の底部側に露出し、その部分に外層が無くても良い。
【0040】
上述の各実施形態では、防水シール材31,41,51の位置を規制する第一規制部および第二規制部は、それぞれ、溝30と突出線部28,29、および溝70と突出線部68,69から構成されているが、カバー裏面20aあるいは本体1aの外周面11に、その内方に窪む溝を形成し、その溝を第一規制部若しくは第二規制部として、防水シール材31,41,51の位置を規制させても良い。さらに、防水シール材31,41,51を、突出線部28,29あるいは突出線部68,69に挟まれて形成される各溝30,70に嵌め込む以外の方法、例えば、接着材(接着剤、両面テープ等を含む)を介在させる方法によって固着しても良い。
【0041】
また、第一規制部または第二規制部を単一の突出線部で構成し、防水シール材31,41,51の周囲長を当該突出線部の周囲長よりわずかに小さくして、当該突出線部の外側に防水シール材31,41,51を配置するようにしても良い。この場合、防水シール材31,41,51が内側に収縮する力で突出線部に固定されるので、防水シール材31,41,51の位置の規制が可能となる。さらに、突出線部28,29あるいは突出線部68,69を設けずに、単に接着材にて第一規制部あるいは第二規制部を構成し、当該接着材により防水シール材31,41,51を電池収納部カバー20または本体1aの外周面11に固定しても良い。なお、溝30,70は、第一規制部および第二規制部から除外しても良い。
【0042】
第四の実施形態は、第一の実施形態における防水シール材31を本体1aに固定する形態であるが、第二の実施形態および第三の実施形態にて説明した防水シール材31,41,51を本体1a側に固定する形態を採用しても良い。
【0043】
本発明は、携帯電話機器1以外に、電池を収納するタイプの如何なる電子機器にも応用可能であって、例えば、固定電話機器、ホームオーディオ機器、車載用オーディオ機器、カーナビゲーション機器、バッテリーを搭載する電気自動車等の機器にも応用できる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、電池収納部内の電池を覆う電池収納部カバーおよびそれを取り付ける電子機器に用いることができる。
【符号の説明】
【0045】
1 携帯電話機器(電子機器の一例)
2 電池
10 電池収納部
11 外周面
20 電池収納部カバー
20a 裏面
28,29 突出線部(第一規制部の構成部)
30 溝(第一規制部の構成部)
31 防水シール材
32 空間
33 コア層
41 防水シール材
42 空間
51 防水シール材
52 空間
68,69 突出線部(第二規制部の構成部)
70 溝(第二規制部の構成部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に電池を収納する電池収納部に対向して固定される電池収納部カバーであって、
上記電池収納部の外側を囲むように配置され、上記電池収納部の外周面と密着して上記電池収納部内への液体の浸入を防止する環状の防水シール材と、
上記防水シール材を、裏面の所定位置に規制する第一規制部と、
を備え、
上記防水シール材は、その内部に空間若しくはその外層よりもクッション性の高いコア層を有することを特徴とする電池収納部カバー。
【請求項2】
前記防水シール材は、前記第一規制部と固着されていることを特徴とする請求項1に記載の電池収納部カバー。
【請求項3】
前記第一規制部は、溝を有し、その溝内に前記防水シール材を嵌めこむ形状を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電池収納部カバー。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電池収納部カバーを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項5】
電池を収納する電池収納部と、
上記電池収納部の外側を囲むように配置され、上記電池収納部の外周面と上記電池収納部を覆う電池収納部カバーとの間に密着して上記電池収納部内への液体の浸入を防止する環状の防水シール材と、
上記防水シール材を、上記電池収納部の上記外周面の所定位置に規制する第二規制部と、
を備え、
上記防水シール材は、その内部に空間若しくはその外層よりもクッション性の高いコア層を有することを特徴とする電子機器。
【請求項6】
前記防水シール材は、前記第二規制部と固着されていることを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記第二規制部は、溝を有し、その溝内に前記防水シール材を嵌めこむ形状を有することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−59552(P2012−59552A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−201735(P2010−201735)
【出願日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【出願人】(000190116)信越ポリマー株式会社 (1,394)
【Fターム(参考)】