説明

電源制御装置、画像形成装置、電源制御方法、電源制御プログラム及び記録媒体

【課題】本発明は、シャットダウン時間を適切に確保しつつ、電源電力の供給/供給遮断を行うコイルへの通電時間を適切化してコイルを適切に保護する。
【解決手段】複合装置1は、スイッチ部2のコイル21への駆動電流の通電停止/通電によって、商用電源電力から各種電源電力を生成する電源部4への該商用電源電力の供給/供給遮断を行う場合に、コイル21近傍の温度を温度検出部24で検出して、スイッチ部2の操作によって商用電源電力のオフ指示があると、検出されたコイル21近傍の温度に基づいてコイル21への通電時間を求めて、所定のシャットダウン時間経過後に、コイル21に該通電時間だけ駆動電流を流して電力供給遮断状態へ移行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電源制御装置、画像形成装置、電源制御方法、電源制御プログラム及び記録媒体に関し、詳細には、シャットダウン時間を適切に確保しつつ、電源電力の供給/供給遮断を行うスイッチを駆動するコイルへの通電時間を適切化してコイルを適切に保護する電源制御装置、画像形成装置、電源制御方法、電源制御プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータ、プリンタ装置、複写装置、複合装置等の画像処理装置や画像形成装置においては、商用電源のコンセントに挿入される電源プラグと装置の電源部との間に電源スイッチが配設されており、電源スイッチとしては、一般的に、ロッカースイッチが用いられている。電源部は、AC(交流)のDC(直流)への変換、電圧変換、整流等の処理を行なって、画像処理装置や画像形成装置の各部に供給する。
【0003】
ところが、画像処理装置や画像形成装置においては、各種処理、特に、画像処理の実行中に、電源スイッチがオフ操作されたときに、電源スイッチのオフ操作と同時に、電源部から装置内部に供給している電源電力の供給を遮断すると、故障を引き起こしたり、画像データ等の各種データの破損を招くおそれがある。例えば、装置は、メモリへデータを書き込み中に、誤操作等によって電源スイッチがオフ操作されると、メモリ上のデータの破損、メモリデバイス自体の破損等を招くおそれがある。
【0004】
そこで、従来から、画像処理装置や画像形成装置は、電源スイッチがオフ操作されても、すぐに装置内部への電力供給をオフにせずに、メモリへのデータの書き込みや読み取り動作の適切な停止処理等の種々の保護処理を行った後に、電力の供給をオフにするシャットダウン機能を備えており、このシャットダウン機能を、電源プラグと電源部との間にコイルによってリレーを動作させてリレー端子接点を開閉させる電源スイッチを配設することで行っている。すなわち、電源スイッチは、該電源スイッチのオフ操作を検出すると、コイルへの通電を制御して、電源プラグと電源部との間に配設されているリレーをコイルによって動作させてリレー端子接点を閉じさせ、シャットダウン処理が完了する所定時間が経過した後に、電源プラグから電源部への電源電力の供給を遮断して、電源部から装置各部への電源電力の供給を遮断する。
【0005】
そして、従来のコイルによってリレー端子を動作させる電源スイッチは、電源スイッチがオフ操作されると、コイルに所定時間駆動電流を流して、リレー端子を接点に接続させて商用電源を電源部に供給させ、所定時間経過すると、コイルへの通電を停止して、リレー端子を開放させて商用電源の電源部への供給を遮断する。
【0006】
一方、近年、画像処理装置や画像形成装置においては、省エネルギー化やエコロジーの要望が大きく、待機状態において、所定の待ち時間が経過すると、メモリ等の主要各部への電源電力の供給を停止または削減する省電力モードを実行するとともに、このような省電力モードを実行する際に、電源電力がオフされた時刻をメモリに記憶したり、メモリに記憶されている電源電力のオフに関する時刻を通知する機能を備えている。
【0007】
そして、このような省電力モードを備えた画像処理装置や画像形成装置は、動作中や待機状態においては、コイルによってリレー端子を動作させる電源スイッチのコイルに通電を行なって、シャットダウン期間の誤った電源スイッチオフ操作による故障やデータの破損を防止するとともに、省電力モードにおいては、コイルへの通電を遮断して、消費電力の削減を行なっている。
【0008】
ところが、省電力モードにおいて、電源スイッチがオフ操作された場合、コイルへの通電が遮断されているため、故障やデータの破損の防止及びメモリへ電源電力のオフ時間を記憶する機能を利用することができず、これらの機能を省電力モードにおいても確保するためには、新たな電源スイッチを用意する必要があり、コストが高くつくとともに、消費電力が増加するという問題があった。
【0009】
この新たな電源スイッチは、画像処理装置や画像形成装置等の装置の電源電力が供給されている状態では、コイルへの通電を行わず、装置の電源電力をオフさせたいときに、コイルに電流を流して励磁電流によってリレー端子接点をオフさせる構成とする必要がある。このようにすると、省エネモード中に電源スイッチがオフ操作されても、故障やデータの破損を防止することができるとともに、電源OFF時刻をメモリに記録する機能を実行することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上記装置の電源電力が供給されているときにコイルへの通電を停止し、装置の電源電力をオフにさせたいときに、コイルにコイル駆動電流を流して、リレー端子接点をオフさせているため、図7(a)、(b)に示すように、コイルにシャットダウン期間だけコイル駆動電流を流して、実際に電源部から負荷側に供給されている電源電力が遮断されるまでには、電源部の特性や負荷側の状態によって、ディレイ期間が発生し、余分な電流がコイルに流れる。すなわち、コイル駆動電流が、図7(b)に示すように、パルス信号ではなく、Low(ロー)固定のコイル駆動電流であると、図7(a)に電源供給停止位置として示すタイミングまでに、図7(b)に有効通電時間Xとして示しているシャットダウン期間(シャットダウン機能であるOFF機能が可能な最低通電時間:有効通電時間)以上の期間の間、コイルにコイル駆動電流が流れ、図7(b)に期間Yだけ余分にコイル駆動電流をコイルに流すこととなる。
【0011】
そして、消費電力が増加するだけでなく、コイルは、図8(a)、(b)に示すように、コイルの温度が高くなるほどその寿命が短くなり、コイルにコイル駆動電流が流れている期間が長くなるほどその寿命が短くなる。その結果、コイルの寿命が短くなるとともに、ディレイ期間コイルにコイル駆動電流が流れている分だけ消費電力を余分に消費するという問題があった。
【0012】
この場合、特許文献1に示すように、複数の出力系統を有し、その出力の一部をオフするスイッチ素子を有して、出力部をオン・オフすることにより、出力部の出力端に接続されている負荷が最小になるように制御して、突入電流を低減し、電源装置及びスイッチ素子の寿命を延ばし故障を低減させる方法を用いてもよいが、上記問題を解決する手段としては、コストが高くつくとともに、コイルの寿命を延ばすことができないという問題がある。
【0013】
そこで、本発明は、シャットダウン処理を適切に行うとともに、商用電源電力の供給/供給遮断を行うスイッチを駆動させるコイルの温度上昇を抑制して、寿命を延ばすことのできる電源制御装置、画像形成装置、電源制御方法、電源制御プログラム及び記録媒体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、上記目的を達成するために、コイルへの駆動電流の通電停止/通電によって、商用電源電力から各種電源電力を生成する電源処理への該商用電源電力の供給/供給遮断を行う場合に、該コイル近傍の温度を検出して、商用電源電力のオフ指示があると、検出された該コイル近傍の温度に基づいて該コイルへの通電時間を求めて、所定のシャットダウン時間経過後に、該コイルに該通電時間だけ駆動電流を流して電力供給遮断状態へ移行することを特徴としている。
【0015】
また、本発明は、スイッチによって電力供給遮断状態とするために前記コイルへ通電した総通電時間を記憶手段に記憶し、該総通電時間に基づいて前記コイルへの通電時間を求めて、前記シャットダウン時間経過後に、該コイルに該通電時間だけ駆動電流を流して、電力供給遮断状態へ移行するとともに、該通電時間を該記憶手段の該総通電時間に加算することを特徴としてもよい。
【0016】
さらに、本発明は、商用電源電力のオフ操作時刻をオフ操作時刻記憶手段に記憶し、商用電源電力のオフ操作があると、該オフ操作時刻記憶手段の該オフ操作時刻に基づいて前回オフ操作された時刻からの経過時間を求めて、該経過時間が所定の閾値時間以上経過していることを条件として、前記コイルに励磁電流を流すことを特徴としてもよい。
【0017】
また、本発明は、前記コイル近傍の温度が所定の冷却開始温度以上であると、前記コイルに冷風を送る冷却手段を駆動させることを特徴としてもよい。
【0018】
さらに、本発明は、予め設定されている前記コイルの許容総通電時間を許容総通電時間記憶手段に記憶し、該コイルに通電した総通電時間を総通電時間記憶手段に記憶して、該総通電時間と該許容層通電時間に基づいて該コイルの寿命を判定して、該判定結果を通知することを特徴としてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、シャットダウン処理を適切に行うことができるとともに、商用電源電力の供給/供給遮断を行うスイッチを駆動させるコイルの温度上昇を抑制して、寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施例を適用した複合装置の要部ブロック構成図。
【図2】電源OFF制御処理を示すフローチャート。
【図3】コイルの寿命判定を伴う電源OFF制御処理を示すフローチャート。
【図4】図3の処理の続きの処理を示すフローチャート。
【図5】コイルの寿命判定及び冷却ファンの駆動制御を伴う電源OFF制御処理を示すフローチャート。
【図6】図5の続きの処理を示すフローチャート。
【図7】電源部の5V電源とコイル駆動電流がロー固定とパルスの場合を比較して示すず。
【図8】コイルの寿命と温度及び通電時間との関係を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
【実施例1】
【0022】
図1〜図6は、本発明の電源制御装置、画像形成装置、電源制御方法、電源制御プログラム及び記録媒体の一実施例を示す図であり、図1は、本発明の電源制御装置、画像形成装置、電源制御方法、電源制御プログラム及び記録媒体の一実施例を適用した複合装置1の要部ブロック構成図である。
【0023】
図1において、複合装置(画像形成装置)1は、スイッチ部2、コントローラ制御部3、電源部4、エンジン制御部5、操作部6及び図示しないスキャナ、プロッタ、給紙部、排紙部等を備えている。
【0024】
スイッチ部(スイッチ手段)2は、コイル21、スイッチ端子22a、22b、冷却部23及び温度検出部24等を備えており、コントローラ制御部3は、メインシステム制御部31、不揮発性メモリ32、ネットワークI/F33、サブシステム制御部34、コントローラ電源生成部35、データ格納部36、RTC(リアルタイムクロック;Real Time Clock )37及び駆動部38を備えている。
【0025】
スキャナは、原稿を主走査及び副走査して、原稿の画像を読み取り、プロッタは、スキャナの読み取った原稿の画像データやネットワークI/F33を介してホストコンピュータから送られてきた画像データに基づいて給紙部から搬送されてくる用紙に画像を形成する。排紙部は、プロッタによって画像の形成された用紙を排紙トレイに排出する。
【0026】
電源部(電源手段)4は、スイッチ部2のスイッチ端子22aに接続されており、スイッチ端子22aを介してAC100Vの商用電源電力が供給されると、該AC100Vの商用電源電力を、AC/DC変換、電圧変換、整流等の処理を行なって、エンジン制御部5、スイッチ部2、コントローラ制御部3及び複写装置1のその他の各部に電源電力を供給する。
【0027】
操作部6は、テンキー、スタートキー、ストップキー、ファンクションキー等の各種操作キーを備えているとともに、表示部(通知手段)を備えており、表示部は、液晶ディスプレイと該液晶ディスプレイに重ねられたタッチパネルで構成されていて、液晶ディスプレイに表示される機能ボタンをタッチ操作することで、ボタン操作が可能なタッチパネル付きディスプレイが用いられている。
【0028】
エンジン制御部5は、電源部4から電源電力が供給され、スキャナやプロッタの動作をメインシステム制御部31の制御下で制御する。
【0029】
スイッチ部2は、ロッカースイッチが用いられており、ロッカースイッチに冷却部23と温度検出部24が組み込まれた状態となっている。
【0030】
スイッチ部2のスイッチ端子(スイッチ手段)22aは、商用電源のコンセントに挿入されるプラグ7と電源部4との間に配設されており、コイル21の励磁力によってオフ/オン動作される。すなわち、スイッチ端子22aは、コイル21に通電されている間だけ、コイル21の励磁力によってオフ状態となり、コイル21への通電が遮断されると、コイル21の励磁力が無くなって、オン状態となる。
【0031】
スイッチ端子(電源操作手段)22bは、スイッチ部2のオン/オフ操作によってオン/オフ状態になり、一方の端子が、接地されていて、他方の端子がサブシステム制御部34に接続されている。したがって、スイッチ部2がオフ操作されると、所定の電位がサブシステム制御部34に発生し、スイッチ部2がオン操作されると、接地電位がサブシステム制御部34に発生する。
【0032】
冷却部(冷却手段)23は、ファン等が用いられており、サブシステム制御部34からの駆動電流によって駆動されることで、冷風をコイル21に送る等の方法で、コイル21を冷却する。
【0033】
温度検出部(温度検出手段)24は、温度センサ等が用いられ、スイッチ部2の温度、特に、コイル21近傍の温度を検出して、サブシステム制御部34に出力する。
【0034】
コントローラ制御部3のメインイシム制御部31は、CPU(Central Processing Unit )、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備えており、ROM内のプログラムに基づいて、複合装置1の各部を制御して、複合装置1としての基本動作を実行する。また、サブシステム制御部34は、CPU、ROM、RAM等を備えており、ROM内に、サブシステム制御部34としての基本プログラム及び後述する本発明の電源制御方法を実行する電源制御プログラムを格納している。
【0035】
すなわち、複合装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の電源制御方法を実行する電源制御プログラムを読み込んでROM等に導入することで、後述するスイッチ部2がオフ操作されたときのシャットダウンを確実に行うとともにコイル21の劣化を抑制してスイッチ部2の寿命を長寿命化する電源制御方法を実行する画像処理装置を搭載する画像形成装置として構築されている。この電源制御プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
【0036】
特に、メインシステム制御部31は、スイッチ部2がオフ操作されたときのシャットダウン処理、すなわち、処理中の画像データやその他のデータ等の不揮発性メモリ32への記憶等の電源電力の供給が遮断されても処理中の画像データやその他のデータが消失することや不揮発性メモリ32の損傷を防止する処理を実行する。
【0037】
不揮発性メモリ32は、ハードディスク、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory )等が用いられ、複写装置1の電源電力が遮断されているときにも記憶内容を保持する。不揮発性メモリ32は、メインシステム制御部31の制御下で各種データの書き込みや読み出しが行われる。
【0038】
ネットワークI/F(通知手段)33には、図示しないホストコンピュータ等の接続されているネットワークが接続され、ネットワークI/F33は、ネットワークを介してホストコンピュータとの通信を行う。
【0039】
コントローラ電源生成部35は、電源部4からの電源電力を受けて、各種電圧の電源電力を生成し、コントローラ制御部3内部の各部に供給する。
【0040】
RTC(計時手段)37は、発振回路や分周回路等を備え、現在時刻や複写装置1で使用する各種時刻、特に、電源電力の遮断、供給、シャットダウン処理時間等の電源電力関連時刻等を計時する。
【0041】
データ格納部(オフ操作時刻記憶手段、記憶手段)36は、サブシステム制御部34の実行処理で必要な各種データ、特に、RTC37の計時した電源電力関連時刻情報をサブシステム制御部34の制御下で記憶し、また、読み出される。この電源電力関連時刻情報は、例えば、コイル20への通電時間、スイッチ端子22aを電力供給遮断状態(オフ状態)とするためにコイル21へ通電した総通電時間、電源OFF時刻等である。また、データ格納部36は、コイル21の温度毎にコイル21に通電するパルス幅の登録されている温度テーブルが格納されており、データ格納部36の温度テーブルは、温度毎にコイル21に流すコイル駆動電流のパルス幅を調整するパルス幅設定値が設けられている
駆動部38は、スイッチ部2のコイル21及びサブシステム制御部34に接続され、サブシステム制御部34の制御下で、コイル21への通電を制御して、スイッチ端子22aのオン/オフを制御する。
【0042】
サブシステム制御部34は、CPUがROM内のプログラム、特に、電源制御プログラムに基づいて、コントローラ電源生成部35によるコントローラ制御部3内に供給する電源電力の制御、RTC37の計時する時間情報に基づく各種処理、特に、電源電力関連時刻情報の取得、RTC37から取得した時間情報、特に、電源電力関連時刻情報のデータ格納部36への格納、データ格納部36に格納した電源電力関連時刻情報に基づくスイッチ端子22aのオン/オフ操作及び温度検出部24に基づく冷却ファン23の駆動制御と通電時間の設定に基づく駆動部38を介したコイル21の駆動制御及び操作部6からの操作指示に基づく各種処理とメインシステム制御部31への通知及び操作部6の表示部への各種表示情報の表示制御等の処理を行う。
【0043】
上記スイッチ部2、コントローラ制御部3(特に、サブシステム制御部34)及び電源部4は、全体として電源制御装置として機能している。
【0044】
次に、本実施例の作用について説明する。本実施例の複合装置1は、スイッチ部2のコイル21の温度上昇を抑制して、スイッチ部2の寿命を延ばしている。
【0045】
すなわち、スイッチ部2のコイル21は、図8に示したように、通電時間が長く、また、温度が上昇すると、その寿命が短くなるため、コイル21への通電時間を短くするとともに、温度上昇を抑制することがコイル21の寿命を延ばすことになる。
【0046】
そして、上述のように、コイル21にシャットダウン処理に必要な期間(以下、適宜、有効通電時間という。)の電流を流して、実際に電源供給停止が開始されるまでに、電源部4の特性や負荷側の状態によっては、ディレイが生じる。コイル21の駆動電流が、図7(b)に示したように、Low固定のコイル駆動電流であると、コイル21に有効通電時間(X)以上の時間電流が流れ、ディレイ期間(Y)分だけ不必要な電流がコイル21に流れることになる。コイル21に流れるコイル駆動電流とその時間幅によって、図8に示すように、コイル21の温度が上昇し、コイル21の寿命、すなわち、スイッチ部2の寿命が短くなる。また、有効通電時間(X)は、コイル21の温度だけでなく、コイル21近傍の周囲温度によって変動する。
【0047】
そこで、本実施例の複合装置1は、スイッチ部2内にコイル21、コイル21近傍の温度を検出する温度検出部24及びコイル21を冷却する冷却部23を備えているとともに、有効通電時間(X)のパルス幅を調整する温度テーブルをデータ格納部36に記憶して、温度検出部24の検出するコイル21近傍の温度情報(温度データ)に基づいて温度テーブルを参照してコイル駆動電流を流す通電時間(パルス幅)を制御して、必要最低限のコイル駆動電流をコイル21に流して、消費電力を削減するとともに、コイル21を長寿命化させる。
【0048】
そして、複合装置1は、図2に示すように電源OFF制御処理を行う。すなわち、複合装置1は、スイッチ部2がオフ操作されてスイッチ端子22bが開状態になって、サブシステム制御部34がスイッチ部2のOFF(オフ)操作を検出すると(ステップS101)、メインシステム制御部31がシャットダウン処理を開始し(ステップS102)、不揮発性メモリ32に対する画像データ等のデータの書き込み状態の確認(書き込みステータスの確認)を行って、書き込み中でないかチェックする(ステップS104)。
【0049】
ステップS104で、データ書き込み中でないとき(YESのとき)には、サブシステム制御部34は、温度検出部24からコイル21近傍の温度データ(温度情報)Tを取得し(ステップS105)、取得した温度データTに基づいてデータ格納部36の温度テーブルを参照して、コイル21に流すコイル駆動電流のパルス幅を決定する(ステップS107)。
【0050】
サブシステム制御部34は、RTC37から現在の時刻情報を取得し(ステップS107)、決定した上記パルス幅の駆動電流をコイル21に流して、スイッチ端子22aを閉状態とした後に、スイッチ端子22aを開状態として、電源部4から各部への電源電力の供給を遮断する(ステップS108)。
【0051】
ステップS104で、データ書き込み中のとき(NOのとき)には、サブシステム制御部34は、メインシステム制御部31に対して書き込み中である各モジュールのプロセスに対して書き込み処理終了を要求し(ステップS109)、書き込み中でないかチェックする(ステップS110)。
【0052】
ステップS110で、書き込み中のとき(NOのとき)には、サブシステム制御部34は、ステップS109に戻って書き込み処理終了要求から同様に処理し(ステップS109、S110)、ステップS110で、書き込み中でないとき(YESのとき)には、ステップS105に移行して、コイル21近傍の温度データTの取得から上記同様に処理する(ステップS105〜S108)。
【0053】
次に、複合装置1は、コイル21の寿命を判定して通知するコイル寿命通知処理を伴う電源OFF制御処理を、図3及び図4に示すように実行する。なお、図3及び図4において、図2の電源OFF制御処理と同様の処理ステップには、同一のステップナンバーを付与してその説明を簡略化する。すなわち、複合装置1は、サブシステム制御部34が、スイッチ部2がオフ操作されてスイッチ端子22bがオフされたことを検出すると(ステップS101)、スイッチ部2の総OFF回数をカウントするカウンタのカウント値をカウントアップし(ステップS201)、スイッチ部2の総OFF回数が予め設定されている閾値回数N以上であるかチェックする(ステップS202)。
【0054】
すなわち、コイル21が寿命に達するまで駆動電流を流すことのできる閾値(許容総通電時間)を設定し、その閾値を、1回のスイッチ部2のOFF操作でコイル21に流すコイル駆動電流のパルス幅の期間で割ることによって、コイル21が寿命に達するまでにオフ操作することのできる総OFF回数(A)を算出することができる。
【0055】
そして、サブシステム制御部34は、スイッチ部2が複合装置1に装着されてから現在までの日数とスイッチ部2のOFF操作の総OFF回数(B)を求め、1日当りにスイッチ部2がOFFされる平均OFF回数(C)を算出して、コイル21の寿命日数(A−B)/C日)を算出する。そして、サブシステム制御部34は、総OFF回数(A)、1日当りの平均OFF回数(C)及びコイル21の寿命日数を、データ格納部36に格納する。なお、複合装置1は、操作部6の操作によって、総OFF回数(X)、1日当りの平均OFF回数(C)、コイル21の寿命日数を操作部2の表示部に表示して、参照を可能とし、また、ネットワークI/F33を介して、ネットワークに接続されているホストコンピュータからの操作によっても参照することができる。
【0056】
そして、ステップS202で、スイッチ部の総OFF回数が閾値回数Nに達していないとき(NOのとき)には、サブシステム制御部34は、シャットダウン処理を開始して(ステップS102)、不揮発性メモリ32へのデータの書き込み状態を確認し(ステップS103)、データ書き込み中でないかチェックする(ステップS104)。
【0057】
ステップS104で、データ書き込み中でないとき(YESのとき)には、図4に示すように、サブシステム制御部34は、温度検出部24からコイル21近傍の温度データTを取得し(ステップS105)、取得した温度データTに基づいてデータ格納部36の温度テーブルを参照して、コイル21に流す駆動電流のパルス幅を決定する(ステップS107)。
【0058】
サブシステム制御部34は、駆動電流のパルス幅を決定すると、RTC37から現在の時刻情報を取得して、前回オフされた時刻と現在の時刻を比較して、予め設定されている電源OFF猶予時間tが経過するのを待つ(ステップS204)。サブシステム制御部34は、電源OFF猶予時間tが経過すると、RTC37から現在の時刻情報を取得して(ステップS107)、今回のオフ時刻をデータ格納部36に記憶するとともに、決定した上記パルス幅の駆動電流をコイル21に流して、スイッチ端子22aを閉状態とした後に、スイッチ端子22aを開状態として、電源部4から各部への電源電力の供給を遮断する(ステップS108)。
【0059】
ステップS104で、データ書き込み中のとき(NOのとき)には、サブシステム制御部34は、メインシステム制御部31に対して書き込み中である各モジュールのプロセスに対して書き込み処理終了を要求し(ステップS109)、書き込み中でないかチェックする(ステップS110)。
【0060】
さらに、複合装置1は、コイル21の寿命判定及び冷却ファン23の駆動制御を伴う電源OFF制御処理を、図5及び図6に示すように実行する。なお、図5及び図6において、図2及び図3と図4の電源OFF制御処理と同様の処理ステップには、同一のステップナンバーを付与してその説明を簡略化する。すなわち、複合装置1は、サブシステム制御部34が、スイッチ部2がオフ操作されてスイッチ端子22bがオフされたことを検出すると(ステップS101)、スイッチ部2の総OFF回数をカウントするカウンタのカウント値をカウントアップし(ステップS201)、スイッチ部2の総OFF回数が予め設定されている閾値回数N以上であるかチェックする(ステップS202)。
【0061】
ステップS202で、スイッチ部2の総OFF回数が閾値回数Nに達していないとき(NOのとき)には、サブシステム制御部34は、シャットダウン処理を開始して(ステップS102)、不揮発性メモリ32へのデータの書き込み状態を確認し(ステップS103)、書き込み中でないかチェックする(ステップS104)。
【0062】
ステップS202で、スイッチ部2の総OFF回数が閾値回数N以上であると、サブシステム制御部34は、コイル21の寿命時期に達してスイッチ部2の交換時期である旨の表示情報を操作部6の表示部へ表示し(ステップS203)、ステップS102に移行して、シャットダウン処理を開始して(ステップS102)、不揮発性メモリ32へのデータの書き込み状態を確認して(ステップS103)、書き込み中でないかチェックする(ステップS104)。
【0063】
ステップS104で、書き込み中でないとき(YESのとき)には、図4に示すように、サブシステム制御部34は、温度検出部24からコイル21近傍の温度データTを取得し(ステップS105)、取得した温度データTに基づいてデータ格納部36の温度テーブルを参照して、コイル21に流す駆動電流のパルス幅を決定する(ステップS107)。
【0064】
サブシステム制御部34は、駆動電流のパルス幅を決定すると、RTC37から現在の時刻情報を取得して、前回のオフ操作時刻をデータ格納部36から取得して、前回オフされた時刻と現在の時刻を比較して、予め設定されている電源OFF猶予時間tが経過するのを待つ(ステップS204)。サブシステム制御部34は、電源OFF猶予時間tが経過すると、RTC37から現在の時刻情報を取得し(ステップS107)、データ格納部36に今回オフ時刻を記憶するとともに、決定した上記パルス幅の駆動電流をコイル21に流して、スイッチ端子22aを閉状態とした後に、スイッチ端子22aを開状態として、電源部4から各部への電源電力の供給を遮断する(ステップS108)。
【0065】
ステップS104で、データ書き込み中のとき(NOのとき)には、サブシステム制御部34は、メインシステム制御部31に対して書き込み中である各モジュールのプロセスに対して書き込み処理終了を要求し(ステップS109)、書き込み中でないかチェックする(ステップS110)。
【0066】
このように、本実施例の複合装置1は、コイル21への駆動電流の通電停止/通電によって、商用電源電力から各種電源電力を生成する電源部4への該商用電源電力の供給/供給遮断を行う場合に、コイル21近傍の温度を温度検出部24で検出して、スイッチ部2の操作によって商用電源電力のオフ指示があると、検出されたコイル21近傍の温度に基づいてコイル21への通電時間(コイル駆動電流のパルス幅)を求めて、所定のシャットダウン時間経過後に、コイル21に該通電時間だけ駆動電流を流して電力供給遮断状態へ移行している。
【0067】
したがって、スイッチ部2がオフ操作されたときに、処理中の画像データやその他のデータ等の不揮発性メモリ32への記憶等の電源電力の供給が遮断されても処理中の画像データやその他のデータが消失することや不揮発性メモリ32の損傷を防止するシャットダウン処理を適切に実行することができるとともに、図7(c)に示すように、コイル21への通電時間を適切化して、コイル21の温度が不要に上昇することを抑制してコイル21の寿命を延ばすことができる。
【0068】
また、本実施例の複合装置1は、スイッチ部2を電力供給遮断状態とするためにコイル21へ通電した総通電時間をデータ格納部36に記憶し、サブシステム制御部34が、スイッチ部2のオフ操作を検出すると、データ格納部36の総通電時間に基づいてコイル21への通電時間を求めて、シャットダウン時間経過後に、コイル21に該通電時間だけ駆動電流を流して、スイッチ部2を電力供給遮断状態へ移行させるとともに、コイル21への該通電時間をデータ格納部36の該総通電時間に加算している。
【0069】
したがって、コイル21への総通電時間に基づいて該コイル21への通電時間を決定して通電することができ、コイル21への通電時間をより一層適切化して、コイル21の温度が不要に上昇することをより一層抑制してコイル21の寿命を延ばすことができる。
【0070】
さらに、本実施例の複合装置1は、サブシステム制御部34が、スイッチ部2のオフ操作時刻をRTC37から取得してデータ格納部36に記憶し、スイッチ部2のオフ操作を検出すると、データ格納部36のオフ操作時刻に基づいて前回オフ操作された時刻からの経過時間を求めて、該経過時間が所定の閾値時間以上経過していることを条件として、コイル21にコイル駆動電流を流している。
【0071】
したがって、コイル21への通電が断続的に発生して、コイル21に流れるコイル駆動電流による温度上昇が高くなることを適切に防止し、コイル21の寿命をより一層適切に延ばすことができる。
【0072】
また、本実施例の複合装置1は、サブシステム制御部34が、温度検出部24の検出するコイル21近傍の温度が所定の冷却開始温度以上になると、冷却部23を駆動させてコイル21に冷風を送っている。
【0073】
したがって、コイル21に通電する際の際の温度上昇を抑制することができ、コイル21の長寿をより一層延ばすことができる。
【0074】
さらに、本実施例の複合装置1は、予め設定されているコイル21の許容総通電時間をデータ格納部36に記憶し、サブシステム制御部34が、コイル21に通電した総通電時間をデータ格納部36に記憶して、該総通電時間と該許容層通電時間に基づいてコイル21の寿命を判定して、該判定結果を操作部6のディスプレイへの表示やネットワークI/F33を介してホストコンピュータへの通知等の通知処理を行う。
【0075】
したがって、スイッチ部2の交換時期をユーザに適切に通知することができ、複合装置1の正常稼動を適切に確保することができる。
【0076】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明は、コイルによってスイッチ端子のオン/オフを制御してシャットダウン期間を設ける電源制御装置、該電源制御装置を搭載する画像形成装置、電源制御方法、電源制御プログラム及び記録媒体に利用することができる。
【符号の説明】
【0078】
1 複合装置
2 スイッチ部
3 コントローラ制御部
4 電源部
5 エンジン制御部
6 操作部
21 コイル
22a、22b スイッチ端子
23 冷却部
24 温度検出部
31 メインシステム制御部
32 不揮発性メモリ
33 ネットワークI/F
34 サブシステム制御部
35 コントローラ電源生成部
36 データ格納部
37 RTC
38 駆動部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0079】
【特許文献1】特開平11−338321号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商用電源電力から各種電源電力を生成する電源手段と、
商用電源電力のオン/オフを指示操作する電源操作手段と、
商用電源電力の前記電源手段への供給/供給遮断を行うスイッチ手段と、
駆動電流が通電されることで、前記スイッチ手段を電源電力の供給遮断状態に移行させるコイルと、
前記コイル近傍の温度を検出する温度検出手段と、
前記電源操作手段がオフ操作されると、前記温度検出手段の検出する前記コイル近傍の温度に基づいて該コイルへの通電時間を求めて、所定のシャットダウン時間経過後に、該コイルに該通電時間だけ駆動電流を流して前記スイッチ手段を電力供給遮断状態へ移行させる制御手段と、
を備えていることを特徴とする電源制御装置。
【請求項2】
前記電源制御装置は、
前記スイッチ手段を電力供給遮断状態とするために前記コイルへ通電した総通電時間を記憶する記憶手段を備え、
前記制御手段は、
前記電源操作手段がオフ操作されたことを検出すると、前記記憶手段の前記総通電時間に基づいて前記コイルへの通電時間を求めて、前記シャットダウン時間経過後に、該コイルに該通電時間だけ駆動電流を流して、前記スイッチ手段を電力供給遮断状態へ移行させるとともに、該通電時間を該記憶手段の該総通電時間に加算することを特徴とする請求項1記載の電源制御装置。
【請求項3】
前記電源制御装置は、
現在時刻を計時する計時手段と、
前記駆動電流によって前記スイッチ手段が供給遮断状態へ移行した時刻をオフ時刻として記憶するオフ時刻記憶手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記電源操作手段のオフ操作を検出すると、前記計時手段から現在時刻を取得して、前記オフ時刻記憶手段の前回のオフ時刻からの経過時間を求めて、該経過時間が所定の閾値時間以上経過していることを条件として、前記コイルに駆動電流を流すとともに、該オフ時刻を該オフ時刻記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の電源制御装置。
【請求項4】
前記電源制御装置は、
前記コイルに冷風を送る冷却手段と、
前記温度検出手段の検出する前記コイル近傍の温度が所定の冷却開始温度以上であると、前記冷却手段を駆動させる冷却制御手段と、
を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の電源制御装置。
【請求項5】
前記電源制御装置は、
所定の通知手段と、
予め設定されている前記コイルの許容総通電時間を記憶する許容総通電時間記憶手段と、
前記コイルに通電した総通電時間を記憶する総通電時間記憶手段と、
前記総通電時間と前記許容層通電時間に基づいて前記コイルの寿命を判定して、該判定結果を前記通知手段から通知させる寿命判定手段と、
を備えていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の電源制御装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の電源制御装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
商用電源電力から各種電源電力を生成する電源処理ステップと、
コイルへの駆動電流の通電停止/通電によって、商用電源電力の前記電源処理ステップへの供給/供給遮断を行うスイッチ処理ステップと、
前記コイル近傍の温度を検出する温度検出処理ステップと、
商用電源電力のオフ指示があると、前記温度検出処理ステップで検出される前記コイル近傍の温度に基づいて該コイルへの通電時間を求めて、所定のシャットダウン時間経過後に、該コイルに該通電時間だけ駆動電流を流して前記スイッチ処理ステップによって電力供給遮断状態へ移行させる制御処理ステップと、
を有していることを特徴とする電源制御方法。
【請求項8】
コンピュータに、
商用電源電力から各種電源電力を生成する電源処理と、
コイルへの駆動電流の通電停止/通電によって、商用電源電力の前記電源処理への供給/供給遮断を行うスイッチ処理と、
前記コイル近傍の温度を検出する温度検出処理と、
商用電源電力のオフ指示があると、前記温度検出処理で検出される前記コイル近傍の温度に基づいて該コイルへの通電時間を求めて、所定のシャットダウン時間経過後に、該コイルに該通電時間だけ駆動電流を流して前記スイッチ処理によって電力供給遮断状態へ移行させる制御処理と、
を実行させることを特徴とする電源制御プログラム。
【請求項9】
請求項8記載の電源制御プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−226628(P2012−226628A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−94682(P2011−94682)
【出願日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】