説明

電源装置及び電源装置の制御方法

【課題】従来の電源装置においてモニターしているのは電源装置の負荷電流値、すなわち、ONとなっているすべての電源ユニットの出力電流値の総和だけであるため、実際の個々の電源ユニットの出力電流値はモニターできない。また、実際の使用の履歴も全くモニターできない。従って、電源ユニットをON/OFFとすることに関して、最適な構成を行うことは困難であった。
【解決手段】並列接続された複数の電源ユニットを制御して電力を供給する電源装置において、前記電源装置が外部負荷に接続された際に、前記各電源ユニットの出力電流値を検出すると共に、前記各電源ユニットのON/OFFを制御する電源制御部と、前記電源制御部に接続され、前記電源制御部から前記各電源ユニットの出力電流値が入力され、前記電源制御部に前記各電源ユニットのON/OFFの指令信号を出力する上位システム制御装置とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種情報処理機器等の電源として使用される、並列冗長運転が可能な電源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、情報処理装置は、サーバ、記憶装置等の各種の装置から構成されている。これらの装置それぞれに電源が供給されることにより情報処理装置全体として動作をするが、その消費電力は各々の装置によって異なる。また、情報処理装置の動作の状況によって各々の装置の消費電力は変動し、常に一定ではない。また、これらの装置は一般に終夜連続運転をするのが通常であり、不意の電源停止が起こらないようにする必要がある。こうした状況に対応して安定に電力供給を行うため、複数の電源ユニットから構成され、並列冗長運転が可能な電源装置が電力供給用に使用されている。
【0003】
こうした電源装置においては、複数の電源ユニットが並列に接続され、これらを制御する制御部が設けられる。この制御部が複数の電源ユニットの中から電力供給に用いる電源ユニットを適宜選択する。この制御を行なうに際して、制御部は、電源装置に接続された負荷(電力が供給される装置)に流れる電流である負荷電流に応じて各電源ユニットのON/OFFを行なう。ONとなる電源ユニットの数は、この負荷電流値をまかなうことができるだけの数とされ、不要な電源ユニットはOFFとされる。このOFFとされた電源ユニットは、予備品(スペア)となり、いわゆるN+1冗長運転においてはこの数は1個、N+2冗長運転においては、この数は2個となる。こうした電源装置により、各種の装置に安定した電力供給が行われた。
【0004】
上記の電源装置の具体的な構成としては、例えば、特許文献1に記載されている。図2は、この電源装置の構成を示す図である。図において、1は上位システム制御装置、4はマイクロコンピュータ(以下、マイコンと呼称)、5は負荷、21は消費電流検出部、31〜3Nは電源ユニットである。ここで、上位システム制御装置1とマイコン4とが上記の制御部をなしている。この構成では、電源装置の負荷電流値を消費電流検出部21が測定し、これをマイコン4が読み取り、上位システム制御装置1にこの負荷電流値を入力する。この負荷電流値より、これをまかなうために必要となる電源ユニットの数を上位システム制御装置1が判断し、電源ユニット31〜3Nのうち、ON(OFF)とする電源ユニットを決定する。どの電源ユニットをON(OFF)とするかの指令信号は上位システム制御装置1からマイコン4に入力し、マイコン4と各電源ユニットとを接続する電源ON/OFF信号線(図示せず)を介して、マイコン4が電源ユニットのON/OFF制御を行なう。この電源装置においては、ON(OFF)とする電源ユニットを上位システム制御装置1が決定する。その際には、負荷電流値によって必要とされる電源ユニットの数が決定される。この際、実際にどの電源ユニットをON(OFF)とするかは、出荷前の電源ユニットの評価結果や、予め決められた順番等により決定される。また、ここでモニターしているのは電源装置の負荷電流値であり、これは、ONとなっているすべての電源ユニットの出力電流値の総和である。すなわち、この電源装置における電流のモニターとしては、負荷電流値のみを対象としており、その値によってON(OFF)とすべき電源ユニットを決定して、単純な構成で電源装置の制御を行っていた。
【特許文献1】特開平9−204240
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
こうした電源装置においては、各電源ユニットがすべて同じ仕様であり、出荷前の評価結果が同一であっても、この電源装置が使用されている間の各電源ユニットの出力電流は異なっている場合が多い。この場合、各電源ユニットのON/OFFを行なうに際して、例えば、最も出力電流が大きくなっている電源ユニット(最も出力電圧が低下している電源ユニット)をOFFとした場合、そのOFF時にはこの電源装置の出力電圧が変動するおそれがある。さらに、電源装置の信頼性を確保するためには、ON/OFFとする電源ユニットの選択に際し、出荷前の電源ユニットの評価結果だけではなく、個々の電源ユニットにおける実際の使用の履歴等も考慮することが好ましい。このように、ON/OFFとする電源ユニットの最適な構成を決めるに際しては、実際の個々の電源ユニットの特性を考慮する必要がある。
【0006】
ところが、こうした従来の電源装置においてモニターしているのは電源装置の負荷電流値、すなわち、ONとなっているすべての電源ユニットの出力電流値の総和だけであるため、実際の個々の電源ユニットの出力電流値はモニターできない。また、実際の使用の履歴も全くモニターできない。従って、電源ユニットをON/OFFとすることに関して、最適な構成を行うことは困難であった。
【0007】
本発明は斯かる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上記の問題点を解決した電源装置及び電源装置の制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
請求項1記載の発明の要旨は、並列接続された複数の電源ユニットを制御して電力を供給する電源装置において、前記電源装置が外部負荷に接続された際に、前記各電源ユニットの出力電流値を検出すると共に、前記各電源ユニットのON/OFFを制御する電源制御部と、前記電源制御部に接続され、前記電源制御部から前記各電源ユニットの出力電流値が入力され、前記電源制御部に前記各電源ユニットのON/OFFの指令信号を出力する上位システム制御装置と、を具備することを特徴とする電源装置に存する。
請求項2記載の発明の要旨は、前記各電源ユニットに異常が検出された場合に、当該電源ユニットの異常を知らせる電源異常検出信号が前記電源制御部に入力し、前記電源制御部は前記電源異常検出信号を前記上位システム制御装置に出力することを特徴とする請求項1に記載の電源装置に存する。
請求項3記載の発明の要旨は、前記上位システム制御装置は、前記各電源ユニットの出力電流値から、OFFとする電源ユニットを決定し、当該電源ユニットをOFFとする指令信号を前記電流制御部に出力することを特徴とする請求項1または2に記載の電源装置に存する。
請求項4記載の発明の要旨は、前記各電源ユニットにおいて、最も出力電流値が小さな電源ユニットをOFFとすることを特徴とする請求項3に記載の電源装置に存する。
請求項5記載の発明の要旨は、ONとされた電源ユニットの一つから前記電源異常検出信号が発せられた場合に、当該電源ユニットをOFFとし、前記OFFとされた電源ユニットの一つをONとする指令信号を前記上位システム制御装置が前記電流制御部に出力することを特徴とする請求項2及至4に記載の電源装置に存する。
請求項6記載の発明の要旨は、前記上位システム制御装置に操作卓が接続され、当該操作卓において前記各電源ユニットの出力電流値が表示されることを特徴とする請求項1及至5に記載の電源装置に存する。
請求項7記載の発明の要旨は、並列接続された複数の電源ユニットを制御して電力を供給する電源装置の制御方法において、前記電源装置が外部負荷に接続された際に、電源制御部が前記各電源ユニットの出力電流値を検出し、前記電源制御部に接続された上位システム制御装置に、前記電源制御部から前記各電源ユニットの出力電流値が入力し、前記上位システム制御装置が、前記電源制御部に前記各電源ユニットのON/OFFの指令信号を出力し、前記電源制御部が前記各電源ユニットのON/OFFを制御することを特徴とする電源装置の制御方法に存する。
請求項8記載の発明の要旨は、前記各電源ユニットに異常が検出された場合に、当該電源ユニットは電源異常検出信号を前記電源制御部に入力し、前記電源制御部は前記電源異常検出信号を前記上位システム制御装置に出力することを特徴とする請求項7に記載の電源装置の制御方法に存する。
請求項9記載の発明の要旨は、前記電源異常検出信号を出力した電源ユニットをOFFとし、OFFとなっていた電源ユニットのうち一つをONとする指令信号を、前記上位システム制御装置が前記電源制御部に出力することを特徴とする請求項8に記載の電源装置の制御方法に存する。
請求項10記載の発明の要旨は、前記上位システム制御装置は、前記各電源ユニットの出力電流値の総和である負荷電流値を算出し、当該負荷電流値を供給できるだけの電源ユニットの数であるON電源ユニット数を決定し、前記上位システム制御装置は、前記ON電源ユニット数が電源ユニットの総数よりも小さい場合に、OFFとする電源ユニットを決定し、当該電源ユニットをOFFとする指令信号を前記電流制御部に出力することを特徴とする請求項7及至9に記載の電源装置の制御方法に存する。
請求項11記載の発明の要旨は、前記上位システム制御装置は、前記出力電流値が最も小さな電源ユニットをOFFとする指令信号を出力することを特徴とする請求項10に記載の電源装置の制御方法に存する。
【発明の効果】
【0009】
本発明は以上のように構成されているので、各電源ユニットの状況をモニターすることにより、安定した電源供給を行うために最適な電源ユニットの構成を提供することができる。これにより、各種の装置に高い信頼性をもって安定した電力供給を行うことができる。また、各電源ユニットの利用効率を高くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
本発明の電源装置は、並列接続された複数の電源ユニットを制御して電力を供給する電源装置において、電源制御部と、上位システム制御装置とを具備する。電源制御部は、電源装置が外部負荷に接続された際の各電源ユニットの出力電流値を検出すると共に、各電源ユニットのON/OFFを制御する。上位システム制御装置は、この電源制御部に接続され、電源制御部から各電源ユニットの出力電流値が入力し、電源制御部に各電源ユニットのON/OFFの指令信号を出力する。
【0012】
図1は、本発明の電源装置の一例の構成図である。図において、1は上位システム制御装置、2は操作卓、3は電源制御部、4はマイクロコンピュータ(以下、マイコンと呼称)、7は電源制御シリアルインターフェース、8はデータバス、9は電源ON/OFF信号線、10は電源異常検出信号線、11は出力電流モニタ電圧線、12は負荷である。51〜5Nは並列して設けられた複数個のADコンバータであり、61〜6Nは並列して設けられた電源ユニットである。ADコンバータ51〜5Nは、電源ユニット61〜6Nに対応してそれぞれに接続されている。本発明の電源装置は、複数の電源ユニット61〜6Nから構成されており、これを制御する電源制御部3と上位システム制御装置1とが具備されている。電源制御部3はマイコン4と複数のADコンバータ51〜5Nから構成されており、これらはデータバス8で接続される。上位システム制御装置1と電源制御部3(マイコン4)とは、電源制御シリアルインターフェース7で接続される。電源制御部3(ADコンバータ)と各電源ユニットとは、出力電流モニタ電圧線11で接続される。電源制御部3(マイコン4)と各電源ユニットとの間は、電源ON/OFF信号線9と、電源異常検出信号線10とで接続される。操作卓2は上位システム制御装置1に接続される。この電源装置においては、並列の各電源ユニットが外部の負荷12に電力を供給し、電源制御部3と上位システム制御装置1が各電源ユニットを制御する。負荷12は、この電源装置によって電力を供給される装置であり、例えば、各種の情報処理装置である。
【0013】
以下に、本発明の電源装置における各部の機能について述べる。
【0014】
電源ユニット61〜6Nは、各々が電源として電力を供給できる機能を有し、これらが並列に接続されていることにより、本発明の電源装置は、外部の負荷12に対して電力を供給する。電源ユニット61〜6Nは、各々が負荷12に対して出力している出力電流値を電圧値(アナログ値)に置き換えて出力する。
【0015】
この出力された電圧は、出力電流モニタ電圧線11を介してADコンバータ51〜5Nにそれぞれ入力する。ADコンバータ51〜5Nは、入力した電圧をマイコン4が解読できるデジタル信号に変換した後に、これをデータバス8を介してマイコン4に出力する。
【0016】
マイコン4は、このデジタル信号と電流値を対応させるための対応表データを保持しており、これを用いてこのデジタル信号より、各電源ユニット61〜6Nの出力電流値を算出する。また、この電源装置が稼働してからの履歴のデータとして、各々の電源ユニットの稼働時間や、この電源装置が稼働してからの間の各々の電源ユニットの最大出力電流値のデータも保持している。マイコン4は、この各電源ユニットの出力電流値と最大出力電流値のデータを電源制御シリアルインターフェース7を介して上位システム制御装置1に出力する。
【0017】
また、各電源ユニットは、その異常が発生した場合、例えば出力電圧が零となったり、異常な発熱が生じた場合に、電源異常検出信号を発する。この電源異常検出信号は電源異常検出信号線10を通してマイコン4に入力する。マイコン4は、この電源異常検出信号も上位システム制御装置1に出力する。
【0018】
上位システム制御装置1は、この電源装置全体を制御するコンピュータシステムであり、入力した各電源ユニットの出力電流値から、その総和である負荷電流値を算出する。この負荷電流値と、入力した各電源ユニットの出力電流値、最大出力電流値、及び電源異常検出信号とから、各電源ユニットのON/OFFを決定する。
【0019】
操作卓2は、上位システム制御装置1に接続され、上位システム制御装置1に入力した上記のデータを外部に表示することができる。これにより、利用者がこの電源装置の状態を詳細にモニターすることが可能である。また、利用者がこれを見ることにより、各電源ユニットのON/OFFの動作等を制御することも可能である。すなわち、本発明の電源装置の手動運転を行うことも可能である。さらに、例えば負荷となる情報処理装置の周波数アップ等、その特性が大きく変わった場合においても、その際のこの電源装置の動作状況の確認が容易になるため、その対処が容易である。
【0020】
以下に、上位システム制御装置1が各電源ユニットのON/OFFを決定する方法について述べる。
【0021】
上位システム制御装置1は、電源異常検出信号を発している電源ユニットがあれば、この電源ユニットをOFFとする信号をマイクロコンピュータ4に出力する。この際、他にOFFとなっており、かつ電源異常検出信号を出力していない電源ユニットがあれば、この電源ユニットを代わりにONとする信号をマイクロコンピュータ4に出力することが好ましい。これにより、この電源装置は、個々の電源ユニットに異常が発生した場合でも安定した電力供給を行うことが可能となる。
【0022】
上位システム制御装置1は、各電源ユニットの最大出力電流値より、この負荷電流値の電流を供給するのにすべての電源ユニットを必要としないと判断した場合は、OFFとする電源ユニットを決定する。このとき、各電源ユニットがその最大出力電流値に等しい出力電流を供給すると想定し、この出力電流でこの負荷電流値をまかなうことを前提としてOFFとする電源ユニットを決定する。こうした場合、ONとなっている各電源ユニットを、常に最大出力電流値近くの出力電流で動作させることができるため、その利用効率は高くなる。また、例えば各電源ユニットがその最大出力電流値の90%の出力電流を供給すると想定してもよい。このように、各電源ユニットの最大出力電流値を基準にして、この場合の各電源ユニットの出力電流値を想定することにより、ON(OFF)とすべき電源ユニットを設定することが可能である。
【0023】
OFFとする電源ユニットの決定に際しては、出力電流値が最も小さくなっている電源ユニットをOFFとすることが好ましい。この場合には、ON/OFFの切り替えに際して、この電源装置の出力電圧に対する影響を最小限とすることができる。また、負荷電流値が小さいために、OFFとする電源ユニットの数が複数あってもこの電力供給が可能である場合には、複数の電源ユニットをOFFとすることもできる。この場合には、例えば、出力電流値の小さな電源ユニットから順にOFFとするのが好ましい。これにより、この電源装置は、安定した電力供給を行うことが可能となる。
【0024】
また、上位システム制御装置1が、各電源ユニットの履歴データを保持することもでき、例えば履歴データとして積算運転時間(ONとなっていた時間の総計)を保持している場合には、この積算運転時間の長い電源ユニットをOFFとすることもできる。OFFする電源ユニットが複数台の場合には、積算運転時間の長い電源ユニットから順にOFFとすることができる。この場合には、各電源ユニットの積算運転時間が平均化されるため、特定の電源ユニットの積算運転時間が大きくなって早く消耗することがない。従って、電源装置の寿命を長くすることができる。
【0025】
OFFする電源ユニットの数が1台である場合には、これを予備品としてN+1並列冗長構成とし、2台である場合には、これらを予備品としてN+2並列冗長構成とすることが可能である。
【0026】
このように、上位システム制御装置1は、各電源ユニットのON/OFFを決定し、マイクロコンピュータ4にその指令信号を出力する。マイクロコンピュータ4はこれを受けて、電源ON/OFF信号線9を介して各電源ユニット61〜6NのON/OFF制御を行なう。これによって、該当する電源ユニットはOFFとなり、他のONとされた電源ユニットのみによって外部に電力が供給される。この課程において、個々の電源ユニットの出力電流値や履歴を基にしてOFFとする電源ユニットが決定される。そのため、最適な電源ユニットの構成を得ることができる。
【0027】
以上の例において、ADコンバータ51〜5NとしてI2Cバス化対応のADコンバータを使用することもできる。これにより、ADコンバータ51〜5Nと、マイクロコンピュータ4との間の通信をシリアル通信化することができる。これにより、データバス8の本数を減らすことができ、より効率的な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施の形態における電源装置の構成を示す図である。
【図2】従来の電源装置の構成を示す図である。
【0029】
1 上位システム制御装置
2 操作卓
3 電源制御部
4 マイクロコンピュータ
5、12 負荷
7 電源制御シリアルインターフェース
8 データバス
9 電源ON/OFF信号線
10 電源異常検出信号線
11 出力電流モニタ電圧線
21 消費電流検出部
31〜3N、61〜6N 電源ユニット
51〜5N ADコンバータ



【特許請求の範囲】
【請求項1】
並列接続された複数の電源ユニットを制御して電力を供給する電源装置において、
前記電源装置が外部負荷に接続された際に、前記各電源ユニットの出力電流値を検出すると共に、前記各電源ユニットのON/OFFを制御する電源制御部と、
前記電源制御部に接続され、前記電源制御部から前記各電源ユニットの出力電流値が入力され、前記電源制御部に前記各電源ユニットのON/OFFの指令信号を出力する上位システム制御装置と、
を具備することを特徴とする電源装置。
【請求項2】
前記各電源ユニットに異常が検出された場合に、当該電源ユニットの異常を知らせる電源異常検出信号が前記電源制御部に入力し、前記電源制御部は前記電源異常検出信号を前記上位システム制御装置に出力することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
【請求項3】
前記上位システム制御装置は、前記各電源ユニットの出力電流値から、OFFとする電源ユニットを決定し、当該電源ユニットをOFFとする指令信号を前記電流制御部に出力することを特徴とする請求項1または2に記載の電源装置。
【請求項4】
前記各電源ユニットにおいて、最も出力電流値が小さな電源ユニットをOFFとすることを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
【請求項5】
ONとされた電源ユニットの一つから前記電源異常検出信号が発せられた場合に、当該電源ユニットをOFFとし、前記OFFとされた電源ユニットの一つをONとする指令信号を前記上位システム制御装置が前記電流制御部に出力することを特徴とする請求項2及至4に記載の電源装置。
【請求項6】
前記上位システム制御装置に操作卓が接続され、当該操作卓において前記各電源ユニットの出力電流値が表示されることを特徴とする請求項1及至5に記載の電源装置。
【請求項7】
並列接続された複数の電源ユニットを制御して電力を供給する電源装置の制御方法において、
前記電源装置が外部負荷に接続された際に、電源制御部が前記各電源ユニットの出力電流値を検出し、
前記電源制御部に接続された上位システム制御装置に、前記電源制御部から前記各電源ユニットの出力電流値が入力し、
前記上位システム制御装置が、前記電源制御部に前記各電源ユニットのON/OFFの指令信号を出力し、
前記電源制御部が前記各電源ユニットのON/OFFを制御する
ことを特徴とする電源装置の制御方法。
【請求項8】
前記各電源ユニットに異常が検出された場合に、
当該電源ユニットは電源異常検出信号を前記電源制御部に入力し、
前記電源制御部は前記電源異常検出信号を前記上位システム制御装置に出力する
ことを特徴とする請求項7に記載の電源装置の制御方法。
【請求項9】
前記電源異常検出信号を出力した電源ユニットをOFFとし、OFFとなっていた電源ユニットのうち一つをONとする指令信号を、前記上位システム制御装置が前記電源制御部に出力することを特徴とする請求項8に記載の電源装置の制御方法。
【請求項10】
前記上位システム制御装置は、前記各電源ユニットの出力電流値の総和である負荷電流値を算出し、当該負荷電流値を供給できるだけの電源ユニットの数であるON電源ユニット数を決定し、
前記上位システム制御装置は、前記ON電源ユニット数が電源ユニットの総数よりも小さい場合に、OFFとする電源ユニットを決定し、当該電源ユニットをOFFとする指令信号を前記電流制御部に出力することを特徴とする請求項7及至9に記載の電源装置の制御方法。
【請求項11】
前記上位システム制御装置は、前記出力電流値が最も小さな電源ユニットをOFFとする指令信号を出力することを特徴とする請求項10に記載の電源装置の制御方法。


【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−104834(P2007−104834A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−293307(P2005−293307)
【出願日】平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願人】(000168285)エヌイーシーコンピュータテクノ株式会社 (572)
【Fターム(参考)】