説明

電灯装置

本発明は、携帯用電灯装置に関するものである。本発明の携帯用電灯装置は、本体、1つ以上のカラーフィルタ、入力ジャッキ、及び出力ジャッキを含む。上記本体は光源を備える。上記カラーフィルタは上記光源の照射領域に移動可能に備えられる。入力ジャッキ及び出力ジャッキは本体内に備えられた充電部側に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、懐中電灯、ランタンのような携帯用電灯装置に関し、より詳しくは、多様なカラーのカラーフィルタを介して照射される照明のカラーをより多様に設定することができ、また外部電源からの充電をより容易にすることができる携帯用電灯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に電灯装置とは、電気を使用する燈火の総称であって、このような電灯装置の中で、使用者の携帯が簡便な携帯用電灯装置は、家庭で停電時に非常用に使われたり、釣りまたは山登りなどのレジャー活動時に夜間の視界を確保するために使われる。そして、このような携帯用電灯装置は乾電池または充電池などと別途のバッテリを用いてその電源の供給を受ける。
【0003】
このような携帯用電灯装置には、探検電灯、ポケットライト(pocket light)、懐中電灯などがあり、探検電灯にはフォーカシング(focusing)という遠距離を照らすために自由に光の焦点が調整できるものがあり、また放水式の携帯電灯が一般家庭用に、また海難時における救命灯または水中電灯、使用が容易な集魚灯としても使われている。特殊な用途としては、黄色または赤色光が点滅する危険信号用信号灯や3色にカラーが変わる3色信号灯などがある。
【0004】
このような携帯用電灯装置は、その使用時間が経過するにつれてバッテリが放電されるので、新たなバッテリに交替しなければならない使用上の不便性があるので、最近は携帯用電灯装置に自家発電構造を内蔵した多様な製品が市場に発表されている趨勢である。
【0005】
一方、従来の携帯用電灯装置は、軍事的な用途または遭難信号などを表示するために光源の光を照射する部分に多様なカラーのカラーフィルタを取り付けて使用しており、このようなカラーフィルタは別途に携帯したり、または携帯用電灯装置の一側に収納部を備えて保管する構造からなった。
【0006】
これによって、従来の携帯用電灯装置は、カラーフィルタの紛失または破損の危険があるので、カラー照明を必要とする場合には適切に使用できないという短所があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記のような点を勘案して案出したものであって、カラーフィルタの紛失または破損の危険無しで、必要の場合に、より容易にカラーフィルタを使用することができるようにする携帯用電灯装置を提供することをその目的とする。
【0008】
また、本発明の他の目的は、外部電源の入力が容易であるので、その電源充電が非常に容易な携帯用電灯装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するための本発明の携帯用電灯装置は、
光源を備えた本体と、上記光源の照射領域に移動可能に備えられた1つ以上のカラーフィルタと、上記本体内に備えられた充電部側に接続された入力ジャッキ及び出力ジャッキと、を含む。
【0010】
上記カラーフィルタは、上記本体側に形成されたガイド通路に沿って移動して上記光源の照射領域をカバーすることができる。
【0011】
代案として、上記カラーフィルタは、上記本体の一側に回動可能にヒンジ結合されて光源の照射領域をカバーすることができる。
【0012】
上記本体は、電源を自家発電する自家発電ユニットを更に含み、上記自家発電ユニットは上記本体の充電部と接続する。
【0013】
本発明の特徴及び利点は、以下の詳細な説明及び添付された図面により明確になる。本発明の詳細な説明を読む前に、本発明の明細書と請求範囲に使われた用語または単語は、一般的な意味や辞典的定義のみにより理解されてはならず、本発明者が自分の発明を最もよく説明できる方法により用語の概念を定義することができるという原則に立脚して、本発明の技術的思想に符合する概念を表出する意味として理解されなければならないということを言及する。
【発明の効果】
【0014】
上記のような本発明は、カラーフィルタが本体側に摺動したり回動可能にヒンジ結合されて光源の照射領域をカバーすることができる構造からなることによって、カラーフィルタの紛失または破損の危険無しで、必要な場合に、より容易にカラーフィルタを使用することができるようにする効果がある。
【0015】
また、本発明は自家発電ユニットの発電機に接続された充電ジャッキが本体の一側に外部に露出されるように備えられることによって、携帯用電灯装置の自体充電だけでなく、携帯電話のような別途の携帯用電子製品の電源充電を容易にすることができる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る電灯装置を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線による断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る電灯装置の正断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係る電灯装置の正面図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る電灯装置の正断面図である。
【符号の説明】
【0017】
10 本体
11 光源
12 カラーフィルタ
20、30 自家発電ユニット
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の上記のような、そしてその他の目的、特徴、及び利点は、次の詳細な説明により、一層明らかになる。
【0019】
以下、本発明の好ましい実施形態を添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0020】
まず、図面の全体に亘って同一または類似の構成要素には同一な図面符号を与える。本発明の明細書では、関連した周知の機能または構造に関する説明は本発明の要旨を曖昧にすることを避けるために省略した。
【0021】
図1乃至図3は、本発明の一実施形態に係る携帯用電灯装置を示す。
【0022】
図示したように、本発明の携帯用電灯装置は、光源11を備えた本体10、光源11の照射領域をカバーする1つ以上のカラーフィルタ12、及び上記本体10内に備えられた充電部40に接続された入力ジャッキ25a及び出力ジャッキ25bを含む。
【0023】
本体10は、その一側端部に光源11を含み、上記光源11は、LED、フィラメント電球のような1つ以上の発光体11aを具備し、発光体11aの前面には照射レンズ11bが備えられる。照射レンズ11bは、透明または半透明材質からなり、発光体11aの照射領域に近接して配置される。そして、照射レンズ11bは多様な曲面を有する凸レンズ、凸及び凹レンズが組み合わせた構造のような多様な形態のレンズが適用可能であり、このような照射レンズ11bは、発光体11aの光をより広い照射範囲に拡散させたり、発光体11aの光を狭い範囲に集中させて照射することができる。
【0024】
また、本体10の一側には光源11をオン・オフするオン・オフスイッチ10aが備えられている。
【0025】
1つ以上のカラーフィルタ12は、図1及び図2に示すように、光源11の照射領域をカバーするように本体10側に摺動可能に設置できる。
【0026】
カラーフィルタ12、12’は、赤色、青色、黄色のように、多様なカラーが着色され、光の透過率が高く、耐熱及び耐光性が良好なフレキシブル材質からなることができる。
【0027】
このような柔軟な材質のカラーフィルタ12、12’は、図2に示すように、本体10側に形成されたガイド通路13に沿って摺動可能であり、その外側端部には使用者の把持が容易な把持部12a、12’aを具備することができる。
【0028】
一方、図2に示すように、本体10の両側に互いに異なるカラーのカラーフィルタ12、12’が設置されて、光源11の照射領域を選択的にカバーすることにより、本発明の電灯装置は多様な種類のカラー照明を照射することができる。
【0029】
また、互いに異なるカラーのカラーフィルタ12、12’が重畳可能に摺動できる構造からなることもできる。
【0030】
本発明の他の実施形態に係るカラーフィルタ42、42’は、その一側端部が図4に示すように、本体10の一側に回動可能にヒンジ結合されて、光源11の照射領域をカバーするように構成されることもできる。
【0031】
そして、本体10はそのどの一側または両側面に受容溝17、17’が形成され、この受容溝17、17’に本体10側に回動されるカラーフィルタ42、42’が受容されて、外部への露出を防止することもできる。
【0032】
カラーフィルタ42、42’は、その自由端部に1つ以上の係止突起42a、42c、42’a、42’cを具備し、これに対応して本体10側には係止溝42b、42d、42’b、42’dが形成され、これによって、各カラーフィルタ42、42’が受容溝17、17’側に回動されるか、または光源11の照射領域側に回動されると、上記係止突起42a、42c、42’a、42’cが係止溝42b、42d、42’b、42’dに係止結合されることにより、その回動状態が維持できる。
【0033】
本体10内には外部電源または内部電源により電源が充電される充電部40を具備し、この充電部40には車両のシガーライターソケットまたはその他の外部電源が連結されて電源が充電できる入力ジャッキ25aを具備する。このような入力ジャッキ25aは、USBポート、PCIポート、その他のシガーライターソケット形態のように、多様な構造からなることができ、このような入力ジャッキ25aを介して多様な外部の電源装置を通じて、その電源の入力を受けて充電できる長所がある。
【0034】
そして、充電部40には出力ジャッキ25bが接続でき、この出力ジャッキ25bはUSBポート、PCIポートのように、多様な構造からなることができ、この出力ジャッキ25bを介して携帯電話、または携帯用オーディオ及び/またはビデオ装置などの充電を容易に遂行することによって、その使用の便宜性を大幅増進させる長所がある。
【0035】
即ち、本発明は入力ジャッキ25aを介して外部電源を充電部40に入力を受けて、簡便に電源が充電できる長所があり、また出力ジャッキ25bを介して充電部40の充電された電源を外部の電子製品側に出力して充電させることができる長所がある。
【0036】
また、本発明の電灯装置は、その電源を自家発展して充電部40に充電させることができる自家発電ユニット20、30を更に含むことができる。
【0037】
このような自家発電ユニット20の一例が図3に例示されており、この自家発電ユニット20は本体10の内部に備えられた発電機21を含み、上記発電機21には充電部40が接続される。
【0038】
そして、発電機21にはギア列26が連結され、このギア列26には回転軸24が連結され、回転軸24には回転レバー22が回動可能にヒンジ結合22aされ、この回転軸24の自由端部には取っ手23が備えられる。
【0039】
また、本体10側には回転レバー22がそのヒンジ点22aを通じて本体10側に回動される場合、上記回転レバー22及び取っ手23が受容できる受容溝18が形成される。これによって、本発明の回転レバー22及び取っ手23は本体10の一側に隠蔽可能に設置できる。
【0040】
このような自家発電ユニット20の構成により、図3に示すように、回転レバー22を矢印B方向に回動させた後、取っ手23を取って回転レバー22を矢印C方向またはその反対方向に回転させれば、回転軸24が回転しながらその回転力がギア列26を通じて発電機21に伝えられて、これによって発電機21は所定の電気エネルギーを発生させ、このように発生された電気エネルギーは充電部40に伝えられて充電される。
【0041】
一方、自家発電ユニット30の他の例は、図5に例示されており、この自家発電ユニット30は充電部40が接続された発電機31が本体10内に備えられ、この発電機31には軸を媒介にピニオン36が連結され、このピニオン36にはラック35が噛合され、このラック35には駆動紐34が連結され、上記ラック35はスプリングのような弾性部材32により復帰され、上記駆動紐34の端部には取っ手33が備えられた構造からなることができる。
【0042】
このような自家発電ユニット30の構成により、図5に示すように、取っ手33を矢印D方向に引いてから放すと、弾性部材32によりラック35が直線往復動しながらピニオン36を両方向に回転させ、これによって、ピニオン36の回転力は発電機31側に伝えられ、発電機31は電気エネルギーを発生させ、このように発生された電気エネルギーは充電部40に伝えられて充電できる。
【0043】
上記のような本発明の自家発電ユニット20、30は、図3及び図5に例示された構造に限定されず、その他の多様な構造からなることができる。
【0044】
本発明は上記の実施形態及び添付された図面により限定されず、本発明の技術的思想から外れない範囲内で当業者に多様な変形と変化が可能であることは明らかである。したがって、そのような変形または変化は本発明の請求範囲に属するものと理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源を備えた本体と、
前記光源の照射領域に移動可能に備えられた1つ以上のカラーフィルタと、
前記本体内に備えられた充電部側に接続された入力ジャッキ及び出力ジャッキと、
を含むことを特徴とする携帯用電灯装置。
【請求項2】
前記カラーフィルタは、前記本体側に形成されたガイド通路に沿って移動して、前記光源の照射領域をカバーすることを特徴とする請求項1に記載の携帯用電灯装置。
【請求項3】
前記カラーフィルタは、前記本体の一側に回動可能にヒンジ結合されて光源の照射領域をカバーすることを特徴とする請求項1に記載の携帯用電灯装置。
【請求項4】
前記本体は電源を自家発電する自家発電ユニットを更に含み、前記自家発電ユニットは前記本体の充電部と接続することを特徴とする請求項1に記載の携帯用電灯装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2010−518556(P2010−518556A)
【公表日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−548160(P2009−548160)
【出願日】平成20年2月1日(2008.2.1)
【国際出願番号】PCT/KR2008/000622
【国際公開番号】WO2008/094013
【国際公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【出願人】(509159160)
【Fターム(参考)】