説明

電熱装置

【課題】電力損を生じさせる制御素子を搭載する組み立てボードを含み、EMC問題を考慮に入れ、かつ経済的に製造可能な電熱装置を提供する。
【解決手段】媒体が通り流れることができ、少なくとも一つのPTC発熱体24に熱伝導接触している複数の加熱リブ44がその中へ突き出す循環チャンバー32を包囲するハウジング2、4を有し、制御部ハウジング10に収容される、少なくとも一つの組み立て済み導線ボード14を含む、構造体ユニットの中に備えられる制御装置11を有する、自動車用の電熱装置において、ハウジング10は、組み立て済み導線ボード14の周囲を取り囲み、金属材料から形成されるハウジング・フレーム12とハウジング・カバー16を具備することで、電磁干渉に関して改良した電熱装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、媒体がそこを通り流れることができ、少なくとも一つのPTC発熱体に熱伝導接触している複数の加熱リブがその中へ突き出す循環チャンバーを包囲するハウジングを有し、制御部ハウジングに収容される、少なくとも一つの組み立て済み導線ボードを含む、構造体ユニットの中に備えられる制御装置を有する、特に自動車用の電熱装置に関係する。
【背景技術】
【0002】
この種の電熱装置は、本出願者により案出されたヨーロッパ特許出願EP 1 872 986 A1から知られている。この先行技術の電熱装置は、媒体がそこを通り流れることができる循環チャンバーを包囲するハウジングを有するタイプを含む。これに関して、循環チャンバーの中へ複数の加熱リブが突き出し、これらの加熱リブは、いずれの場合にも、U字形の空洞によって包み込まれる。U字形の空洞は、ハウジング内に設けられ、加熱されるべき流体がそこを通り流れることができる循環チャンバーをPTC発熱体の電力供給のためにその中を電流が送られる接続チャンバーから分離する。
【0003】
しかし、本発明は、通常、液体媒体向けに設計されたこの種の電熱装置に限定されない。空気を暖めるための、特に、自動車の室内暖房用の電熱装置は、一般的であると見なせる。この装置では、上記複数の加熱リブは、空気流に露出されていて、PTC発熱体にじかに接している蛇行型の曲折したシート・メタル・ストリップによって通常は形成される。これらのPTC発熱体は、少なくともと一つのPTCブロックと、PTC発熱体の対向した位置にある側面に付いているシート・メタル・バンドを具備し、このシート・メタル・バンドを通じて、PTCブロックには異なる極性の電流が供給可能になっている。ハウジングは、通常、プラスチック製であることが多いフレームによって形成される。このフレームは、加熱されるべき空気のフロー方向にほんの少しの延伸をもつ。構造体ユニットに組み込まれた制御装置を有する、一般的なこの種の電熱装置は、例えば、ヨーロッパ特許出願EP 0 901 311またはドイツ国特許出願DE 199 25 757から知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この種の電熱装置は、高電流を切り替える。12ボルトの通常の車内電圧による250アンペアを上回る電流と、180〜500ボルトの高電圧印加による70アンペアを上回る電流が、必要な加熱力を得るために切り替えられる。これは、諸相の中でも、電熱装置のすべての部材の特別な接触を要求する。すべての通電接続において、良好な接触抵抗が常に確保されなければならない。さらに、この種の電熱装置には、高電流の切り替えが電磁干渉を引き起こすという問題がある。これは、構造体ユニットに組み込まれた制御装置を有する電熱装置では確かに低減可能であるが、完全に排除されてはいない。したがって、EMC問題は、高い熱出力を生み出す申し分のない電熱装置に対して障害を提示し続ける。
【0005】
本発明の目的は、改良されたやり方でEMC問題を考慮に入れ、かつ経済的に製造可能な、序文で言及したタイプの電熱装置を提供することである。さらに、本発明の意図は、電力損を生じさせる少なくとも一つの制御素子を搭載する組み立て済み導線ボードを含む制御装置を有する、序文で言及したタイプの電熱装置を明確に記述することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記装置に関連した問題の解決のために、本発明は、請求項1の特徴を有する電熱装置を提案する。これが一般的な従来技術と異なるのは、制御部ハウジングが、制御部ハウジング・フレームと制御部ハウジング・フレームの表側の側面に当接するハウジング・カバーを具備することである。制御部ハウジング・フレームは、組み立て済み導線ボードの周囲を取り囲み、金属材料から形成される。同様に、制御部ハウジング・カバーも好ましくは金属材料から形成される。このようにして、いずれにせよ、組み立て済み導線ボードを取り囲むことによって、薄層からなる導線ボード上の構成要素を外部から保護する制御部ハウジングが備えられる。制御部ハウジング・フレームは、ここでは、筒形の構成要素として形成される。すなわち、制御部ハウジング・フレームは、表側の側面の境界面は別として、特に制御部ハウジング・フレームの端には、それらの表面が互いに平行に延伸する壁しかもたない。ここで、制御部ハウジング・フレームは、アルミニウムで形成される。一方、ハウジング・カバーは、違う材料、例えば、パンチ穴が開けられた鋼板から形成され得る。
【0007】
制御部ハウジング・フレームは、組み立て済み導線ボードを位置付ける及び/または固定するために備えられる支持フレーム構造体を有する一つの部品として実現され得る。支持フレーム構造体は、ここでは、好ましくは、制御部ハウジング・フレーム内では、制御部ハウジングの内部空間の大部分が支持フレーム構造体から自由なままであるように、比較的薄い壁をもつ格子構造物として備えられる。
【0008】
押し出し成形の過程での制御部ハウジング・フレームの製造を考慮すると、制御部ハウジング・フレームの一部として備えられた機能的表面及び要素は、好ましくは、制御部ハウジング・フレームの二つ外側面の間に延伸し、好ましくは、制御部ハウジング・フレームの壁は同じ量の縦方向の延伸を有する。本発明の好適なさらに別の展開によれば、上記支持フレーム構造体は、しかしながら、別個の構成要素として製造され、制御部ハウジング・フレームに組み合わされる。この目的のために、制御部ハウジング・フレームは、制御部ハウジングの内側の壁の一部分に形成される縦の溝をもつことができ、この溝に支持フレーム構造体のハンマー・ヘッド端部がはめ込まれ、ハンマー・ヘッド端部を所定の位置に保持する。支持フレーム構造体は、この場合、好ましくは、その上面が制御部ハウジング・フレームの表側の開放側面―そこへ制御部ハウジング・カバーが当接する―と面一になるように配置される。したがって、制御部ハウジング・フレームにねじ止めされた制御部ハウジング・カバーが、支持フレーム構造体を形成する別の部材のための端止めを形成する。
【0009】
本発明の電熱装置では、支持フレーム構造体は、組み立て済み導線ボードに対して作用する圧縮力を生み出す、圧縮可能な圧縮部材をもつ。これにより、支持フレーム構造体は、組み立て済み導線ボードと制御部ハウジング・カバーの間に圧縮された状態で固定される。例えば、圧縮部材などの、弾性ひずみ成分を蓄える部材によって組み立て済み導線ボードを固定するというこの態様は、それ自体、独創的であり得る。この類の実施形態では、すでに明らかにした請求項1の特徴のほかに、加えて、少なくともある手段が備えられ、それによって、加熱されるべき媒体がそこを通り流れる循環チャンバーを取り囲むハウジングに、または加熱されるべき媒体と熱伝導接触するようにこのハウジング中に配置されるヒート・シンクに導線ボードが押し付けられる。圧縮部材は単独に、または支持フレーム構造体と共に一つの部品として形成され得る。また、支持フレーム構造体が、全体で圧縮部材を形成することもできる。二成分射出成形の過程で圧縮部材を製造することも考えられ、それによって、組み立て済み導線ボードの近くには圧縮可能なより柔軟なプラスチックが形成され、制御部ハウジング・カバーの近くにはより硬いより剛性のあるプラスチックが配置される。
【0010】
圧縮部材は、好ましくは、ショアA硬度60〜80の範囲に入る硬度をもつプラスチックから成形される。特に、シリコン(Si)またはゴム(EPDM)が適切な材料として見なせる。
【0011】
圧縮部材は、加熱装置のハウジングの裏面に及び/またはハウジング基部に形成された対向表面に導線ボードを押し付けて固定するために使用される。この圧縮力により、組み立て済み導線ボードは、その結果、制御部ハウジング・フレームの高さ方向に、そして圧縮力の作用方向に対して横に広がる平面に固定される。組み立て済み導線ボードは、制御部ハウジング・フレームの内側表面の間に少しの遊びをもつように収容され、適宜に位置付けられる。
【0012】
圧縮部材から組み立て済み導線ボードへの圧縮力の伝達は、好ましくは、組み立て済み導線ボードの表面に対して直角に延設する柱支持体を介して発生する。これらの柱支持体は、支持フレーム構造体に導線ボードを係留的に結合するために、支持フレーム構造体に対向して置かれた組み立て済み導線ボードの表面にただ載せ置くことができ、導線ボードを貫通することができ、または導線ボードよりも突き出すことができ、例えば、これらの柱支持体の自由端の連合によって太く形成され得る。通常、複数の柱支持体が備えられ、その各々は上記に従って互いに違うように形成され得る。けれども、一般的には、支持フレーム構造体に対向する組み立て済み導線ボードの表面に柱支持体を当接するだけで、圧することにより組み立て済み導線ボードを上記の対向表面に押し付けて固定するためには十分である。
【0013】
圧縮部材によってもたらされる圧縮力は、好ましくは、電力損を生じさせ、導線ボードに搭載される一つまたはすべての制御素子の熱を冷却部材に放散させるために使用される。この目的のために、電力損を生じさせる制御素子は、導線ボードの圧縮部材側とは逆側の面に、すなわち、好ましくは、柱支持体の自由端と冷却部材の間に配置される。柱支持体は、ここでは、電力損を生じさせる制御素子にじかに当接でき、または、さらに別の部材、特に、組み立て済み導線ボードを間に挟んで当接できる。
【0014】
特に、ハウジングをプラスチックで形成する場合、冷却部材をそれとは別のものとして、例えば、アルミニウムまたは銅などの熱伝導性のよい材料で形成し、加熱されるべき媒体と熱伝導接触させることが好ましい。ここで、冷却部材は、循環チャンバー中にまたは電熱装置のそれとは別の領域中に直接露出されて、加熱されるべき媒体にさらされることができる。しかしながら、特に、ハウジング自体が熱伝導性のよい材料から形成される場合には、冷却部材はハウジングのある領域によって形成されることも可能である。
【0015】
可能な最良の熱伝導を目的として、本発明の好適なさらに別の展開によれば、制御部ハウジング・フレームの制御部ハウジング・カバーとは逆側の端面に当接し、柱支持体の延設部に少なくとも一つの開口を有する制御部ハウジング基部が備えられることが提案される。このようにして、制御部ハウジングの外部に、特に加熱装置のハウジングに含まれるように配置され、ひいては加熱装置のハウジングとしてそれを示すこともできる冷却部材に電力損を生じさせる制御素子を熱伝導的に結合する可能性が得られる。
【0016】
電力損を生じさせる素子と、特に加熱装置のハウジングに含まれるように配置された冷却部材の間の電気絶縁層により、循環チャンバーを包囲する加熱装置のハウジングから制御装置を電気的に隔離する可能性が得られる。
【0017】
一方、容易な製造と制御部ハウジングを加熱装置のハウジングに確実に締結することを考慮し、制御部ハウジング・フレームは、隅領域に取り付け用突起物を有する。これらの突起物は、好ましくは、一種のアイとして形成され、ねじ棒がアイの内側に確実に係止されて保持されるように、ねじ棒がアイを通過可能なっている。例えば、ねじのシャンクによって形成され得る、この種のねじ棒は、制御部ハウジング・フレームの対応する取り付け用突起物に保持され、好ましくは、循環チャンバーを形成するハウジングにねじ止めされる。ここで、制御部ハウジング・フレームを加熱装置のハウジングへこのようにねじ止めすることにより、冷却部材と電力損を生じさせる制御素子の間に初めに接触が発生されるように、冷却部材と加熱装置のハウジング及び電力損を生じさせる制御素子に当接できる制御部ハウジング・フレームの端面とが合わせられる。ねじ締めを増加することにより、最後には、冷却部材ユニットの表面への電力損を生じさせる制御素子の予応力をかけた接触が発生し、組み立ての終了後には、制御部ハウジングの端面がハウジングに接触し、電力損を生じさせる制御素子が、冷却部材の表面に直接的にまたは間接的に―いずれにせよ、熱伝導的に―接触圧力がかけられた状態で組み付けられる。
【0018】
本発明のさらなる詳細と利点は、図面と併せて説明される以下の実施形態の説明において示される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】第1の実施形態の分解図。
【図2】図1に示した実施形態の中心縦断面図。
【図3】図2の図示における線III−IIIに沿った断面図。
【図4】前述の実施形態の二つのハウジング―それらの間に被覆部材が備えられる―の斜視図。
【図5】第2の実施形態の分解図である。
【図6】第2の実施形態の一部を除外した斜視側面図。
【図7】第2の実施形態の縦断面図。
【図8】第2の実施形態の制御部ハウジングの拡大縦断面図。
【図9】第2の実施形態の制御部ハウジングの一部を除外した斜視側面図。
【図10】第2の実施形態の制御部ハウジングの縦断面図。
【図11】第2の実施形態の制御部ハウジングの平面図。
【図12】第3の実施形態の分解図。
【図13】第3の実施形態の縦断面図。
【図14】第4の実施形態の斜視側面図。
【図15】図14に示した第4の実施形態の縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、電熱装置の第1の実施形態の斜視分解図を示す。本装置は、第1のハウジング2と、基本的に第1のハウジング2に対して鏡映したように形成された第2のハウジング4とを具備し、これらのハウジングは、被覆部材6を間に挟み組み合わされ、各々はハウジング・カバー8によって外面を覆われる。
【0021】
二つのハウジング2、4の共通の端面には、組み立て済み導線ボード14を収容し、制御部ハウジング・カバー16によって閉じられる制御部ハウジング・フレーム12を有する制御装置11の、参照番号10で識別される制御部ハウジングがある。
【0022】
制御部ハウジング10に対向するこれらのハウジングの端面に、両方のハウジング2、4は、ハウジング・カバー8の近くに設けられるハウジング接続開口18を有する。この制御部ハウジング接続開口18に、いずれの場合にも、例えば、プラスチックなどの絶縁材料から製造され、二つのハウジング2、4内に設けられた導電経路と組み立て済み導線ボード14の導電経路との間の電気接触を与える複数のプラグ部材22をもつ、プラグ・ハウジング20が挿入可能になっている。
【0023】
さらに、図1には、わずかにくさび形に成形され、ヨーロッパ特許出願EP 1 921 896 A1に開示されるPTC発熱体に対応するヒーター・プレート部材24が示される。このヨーロッパ特許出願の開示は、参照することによって本特出願の開示内容に含まれる。ヒーター・プレート部材/PTC発熱体24の列の前には、温度プローブ26が示されている。
【0024】
これらの部材のハウジング2、4への取り付けは、図2から特に分かり得る。これによれば、ハウジング2、4は、どちらも、二つの異なるチャンバー、すなわち、接続チャンバー28と、隔壁30によって接続チャンバーから隔離された循環チャンバー32を形成する。循環チャンバー32の中の隔壁30からU字形の空洞34が広がり、この空洞34は循環チャンバー32内の奥深くまで達し、隔壁30と同じ高さで接続チャンバー28に終端する。すでに言及したヨーロッパ特許出願EP 1 821 896 A1によって包括的に説明されているとおり、これらの空洞34は、空洞34に周りを囲まれたくさびをもつヒーター・プレート部材24が、U字形の空洞34の反対側に位置する壁に対する熱伝導のために使用可能なように設計される。
【0025】
各単一のハウジング2、4の循環チャンバー32は、流体ホースの接続用の接続部36と流路開口部38との間に広がる。循環チャンバー32のこれらの二つの出口または終端点の間のチャンバー内に、蛇行型の流路40がハウジング2、4内に形成され、その経路は図3から特に分かり得る。流路40は複数の流路区間42を有し、これらの流路区間は、ハウジング2または4の長手方向の延伸に対して直角に延伸し、U字形の空洞34を形成する複数の加熱リブ44の外側の壁によってそれぞれは境界が与えられる。これらの加熱リブ44は、ハウジング2、4の対向した位置にある内側面46に交互に配置される。ハウジング2と複数の加熱リブ44は、ここでは、アルミニウム・ダイカスト部品により同型に実現される。これらの加熱リブ44は、ハウジング2または4の対向した位置にある内側面46にリッジ48を介して取り付けられる。このリッジ48は、加熱リブ44よりも厚さが小さい。この意味での厚さは、流路区間42に対して直角の方向、すなわち、ハウジング2の長手方向のリッジの寸法であると解釈される。流路40へ露出した各リッジ48の露出した表面は凹面に成形され、これにより空洞50は流路40の一部として作られる。流路40の中では、加熱されるべき流動流体が、しかるべく、一方では各加熱リブ44の自由端の周囲を流れることができるが、他方では根元端54の要部の周囲をいずれにせよ流れることもできるため、各加熱リブ44はそれらの対向した位置にある縦の側面とそれらの両端に位置する面52、54のどちらからも加熱されるべき流体に熱を放散できる。ここで、関連した流路区間42をまとめてつなぐ流路56は、上記自由端52とハウジングの内側面46との間に形成される。
【0026】
図1〜図3に示したハウジング2は、二つの蛇行型の流路40を通じた流路が二つの接続部36の間に作られるように同一に形成される。前述の温度プローブ26も、二重に、すなわち、各接続部36の開口の領域に直接に備えられる。この目的のために、いずれの場合にもプローブ26を収容するために、温度プローブ穴60が関連したハウジング2,4に形成される(図4を参照)。
【0027】
さらに、図4から見てとれるように、先細状のリッジ70が加熱リブ44の裏面に形成される。先細状のリッジ70はすべて同一の高さで終端し、被覆部材6のための支持水平面を形成する。したがって、対向配置されるハウジング2、4の先細状のリッジ70と支持用の逆向きのリッジ71との間に被覆部材6は、密閉されるようにしっかりと固定される。
【0028】
被覆部材6は、一方では周縁のシーリング・エッジ72を形成し、他方では、互いに対向配置された先細状のリッジ70間に挟まる、図1、図4に示される、先細状のリッジ70の蛇行型の構造に対応するシーリング・ストリップを形成するように、柔軟なプラスチックがその周囲に射出成形された金属板から、例えば、成形され得る。シーリング・エッジ72は、ハウジング2、4の互いに対向配置された縁表面の間にしっかりと固定される。
【0029】
制御部ハウジング10に対向する端面に、ハウジング2、4は、フライス加工によって形成された張り出し部を有し、これを通じて、いずれの場合にも、上記端面に平行に広がり、その反対側の表面は流路開口部38の近傍で循環チャンバー中に露出される冷却部材接触基部78を構成する冷却部材76が形成される(図4を参照)。
【0030】
図1〜図4に示した実施形態では、ハウジング・カバー8は、通常は、パンチ穴が開けられた金属から形成される。また、ハウジング・カバー8は、ハウジング・カバー8の周囲に、射出成形によって成形された弾性プラスチックのシールをもつことができる。これは、ハウジング・カバー16にも同じくあてはまる。通常、ハウジング・カバー8は、被覆部材6を間に挟んで二つのハウジング2、4を合わせて固定し、密閉するねじによって、いずれにせよ、ハウジング2、4に接する。ハウジング2、4は同一に形成される。図1と図3に見ることができる足部80は、別途に製造され、下側のハウジング2の外壁に従来のやり方で固定され得る。本電熱装置の加熱力は、二つのハウジング2、4の追加のパッケージを図1〜図4に示したものに隣接して配置することで増大させることができる。個々のヒーター・プレート部材24の制御は、同一の制御部ハウジング10の付いた同一の制御器によって実現可能である。
【0031】
図5〜図11は、本発明の電熱装置のさらに別の実施形態を示す。前述の実施形態と比較して同一の構成要素は、同一の参照番号により識別される。循環チャンバー32と接続チャンバー28のハウジング2、4の構造は、前述の実施形態と基本的に同一である。しかし、制御装置11の制御部ハウジング10は、電流用の電気ケーブル84と制御信号用の電気ケーブル85とハウジング82の内部に密閉された形でリード線を保持する接続ハウジング82を取り付けるために、横方向に二つのハウジング2、4の上まで延びる。接続部36の領域には、いずれの場合にも、ハウジング2、4に電気的に接触する接触部材86が備えられ、この接触部材86は、通電経路からハウジング2または4の電気的遮蔽の何らかの障害を検出するために、二つのハウジング2、4の極性のチェックを容易にする。図5は、いずれにせよ、この追加の接触部材86の接続端を示す。
【0032】
図6には実施形態の一部を省略した図が示され、これは、ハウジング2、4内の流路並びにハウジング内に形成された加熱リブ44とU字形の空洞34の実施形態を明瞭に示す。
【0033】
図6からまた見てとれるように、ヒーター・プレート部材24がある深さをもつU字形の空洞34内へ突き出るように、ヒーター・プレート部材24は、隔壁30の上面に載る広がったカラー88を有する。このカラー88は、その上に突き出ているヒーター・プレート部材24の接触突起90をもつ。これらの接触突起90は、PTCブロック92の両側面に接触し、PTCブロック92に異なる極性の電流を供給できる導電シート・メタル・プレート―図7に図示され、参照番号93で識別される―の自由切断端である。4個のPTCブロック92が上下に連なり、各ヒーター・プレート部材24によって包み込まれる。図7からまた分かり得るように、接触突起90は、接続チャンバー28内の同一水平面に露出されている。この水平面で、温度プローブ26の接続端が露出される。
【0034】
接続チャンバー28には、図7では図示が省略されるが、図2では参照番号94で識別される接続導線ボードがある。この接続導線ボード94は、隔壁30と基本的に平行に延伸し、カラー88の上に載る。接続導線ボード94は、個々の接触突起90を収容し、温度プローブ26の接続端のための接触レセプタクルを収容するための電気接続部材を形成する。温度プローブ26に対して反対側に位置する端面に、接続導線ボード94は、接続チャンバー28に露出したプラグ部材22に接触するための電気接続用空洞をもつ。接続導線ボード94がカラー88の上に置かれると、接続導線ボード94へのすべての電気的接続が実現されるように、接続導線ボード94とその電気接続部材はここでは具現される。このようにして、接続チャンバー28中の電気プラグ接触部は、プラグ部材22に電気的に接続される。
【0035】
以下では、図7〜図11を特に参照して、制御装置11の構造を説明する。組み立て済み導線ボード14は、ハウジング2、4側とは逆側のその表面に、様々な電気または電子構成要素96を搭載する。ハウジング2、4側を向く、組み立て済み導線ボード14の反対側に位置する裏面には、電力損を生じさせる構成要素及び制御素子98、特に電力トランジスタが装備される。これらの電力トランジスタと冷却部材接触基部78の間には、電気絶縁層100がある。この電気絶縁層100は、ハウジング2または4側を向く制御部ハウジング・フレーム12の表面とハウジング2、4の端面との間にしっかり固定される、柔軟な材料、特に、柔軟なプラスチックの制御部ハウジング基部102の空洞内に配置される。この制御部ハウジング基部102は、プラグ・ハウジング20がそこに挿入されるレセプタクルを有する。プラグ・ハウジング20は、制御部ハウジング基部102を上側でつかむフランジをもつ(図7、9を参照)。制御部ハウジング基部102は、制御部ハウジング接続開口18の中へスリーブのように突き出し、これによってプラグ・ハウジング20の確実な取り付けと密閉が実現される(図7を参照)。制御部ハウジング10の内部は、これにより接続チャンバー28に対して密閉される。
【0036】
図9と図11から特に見てとれるように、支持フレーム構造体104―これは、支持フレーム構造体104を形成する複数の薄いリッジ105から形成された、別個の構成要素として製造される―が、制御部ハウジング・フレーム12内に配置される。リッジ105の端部は、制御部ハウジング・フレーム12に近接した部分はハンマー・ヘッド106に拡張される。ハンマー・ヘッド106は、制御部ハウジング・フレーム12の内側の壁に形成された溝108に合わさり、制御部ハウジング・フレーム12によって保持される。
【0037】
また、隅の領域には、縦の長さの寸法が制御部ハウジング・フレーム12の高さに一致する、取り付け用アイ110の形状の取り付け用突起物が、制御部ハウジング・フレーム12に形成される。これらのアイ110は、円周方向に閉じられてなく、制御部ハウジング・フレーム12の内部に向いて開いたスリットをもつ。上記取り付け用アイ110は、制御部ハウジング・カバー16を含めて制御部ハウジング・フレーム12をハウジング2、4に合体させるねじ棒を保持するために使用される。上記取り付け用アイ110は、また一方では、接続用ハウジング82を制御部ハウジング・フレーム12に留め付けるねじ棒を収容するためにも使用される。
【0038】
支持フレーム構造体104と組み立て済み導線ボード14との間には、参照番号112で識別される圧縮部材が、柔軟なプラスチックの部材として設けられる。支持フレーム構造体104側を向くその表面に、この圧縮部材112は、圧縮部材112が支持フレーム構造体104にしっかりと係止されて保持されるように、支持フレーム構造体104のリッジ105がはまるためのU字形の空洞を形成する。圧縮部材112は格子状に類似して形成され、圧縮部材112の格子リッジ114は、上で延設する圧縮部材112の柱支持体116を有し、前記支持体116は、組み立て済み回路ボード14のこの目的のために形成された対応する空洞部にはまり、電力損を生じさせる制御構成要素98に直接接触する。柱支持体116は、電力損を生じさせる制御構成要素98が組み立て済み導線ボード14の柱支持体116とは反対側に位置する面上に配置される箇所に備えられる。組み立て済み導線ボード14に対して作用する、一つまたは複数の保持クランプ117が、圧縮部材112及び/または格子リッジ114から突き出ている。
【0039】
図11から見てとれるように、組み立て済み導線ボード14は、組み立て済み導線ボード14の対向した位置にある辺縁領域120に形成される接触部材レセプタクル118を有する。接触部材レセプタクル118は、細長い穴として形成される。また、接触部材86用のさらに別の接触突起レセプタクル122が細長い穴として形成される。すべての細長い穴は、互いに平行している縦軸をもつ。プラグ対向部材119が、接触部材レセプタクル118中に配置される。組み立て済み導線ボード14は、制御部ハウジング・フレーム12内に少しの遊びをもつように固定される。組み立て済み導線ボード14の隅領域には、切り抜き124が設けられ、これにより、取り付け用アイ110は、組み立て済み導線ボード14の平面を真っすぐに通り抜ける。
【0040】
組み立てについては、通常、制御装置11が最初に予め組み立てられる、すなわち、組み立て済み導線ボード14が制御部ハウジング・フレーム12内に配置される。プラグ・ハウジング20が、切り抜きを通して制御部ハウジング基部102の中に挿入され、そのようにして接続される。 次に、予め組み立てられた制御装置10が、絶縁層100を間に挟んでハウジング2、4に押し付けられる。ここで、プラグ・ハウジング20が、ハウジング接続開口18の中へ導入され、密閉される。接触部レセプタクル118が細長い穴として具現されているので、この点で、プラグ部材22は、これらのプラグ部材22と組み立て済み導線ボード14のプラグ対向部材119との間の電気的接触が失われることがないように、ある程度補償的な動きをすることができる。次に、制御部ハウジング・カバー16を付けた制御部ハウジング・フレーム12が、ハウジング2、4にねじ止めされる。ここで、最初に、電力損を生じさせる制御構成要素98の表面が、冷却部材接触基部78の上に載る。ハウジング2、4に制御部ハウジング10を組み付けた後、電力損を生じさせる制御構成要素98は、予応力の下で、ハウジング端部にある冷却部材76に当接し、熱伝導がなされるようにそのようにして確実につながれる。この組み立ての範囲内で、圧縮部材12の柱支持体116が特に弾性的に圧縮されることによって、弾性予応力が圧縮部材112に蓄えられる。
【0041】
図12と図13は、本発明による電熱装置のさらに別の実施形態を示す。前述の実施形態と比較して同一の構成要素は、同一の参照番号により識別される。
【0042】
図12と図13による実施形態は、被覆部材6と隔壁30の間に循環チャンバー32を形成するように、被覆部材6を備える一つのハウジング2だけを有する。この実施形態はまた、ポンプ132をもち、いずれにせよ、ポンプ・ハウジング134を部分的に形成するハウジング・カバー130を有する。ここで、ハウジング・カバー130は、ポンプ132とホース接続部140とをフランジ接続するための連結部材138を形成する流入口ハウジング部136を形成する。被覆部材6は、先細状のリッジ70の構成に適合したシーリング・ストリップ74だけをハウジング2に対向するその裏面に有する。反対側に位置する上面には、ハウジング・カバー130によって形成されたポンプ流路142に適合するように被覆部材6の上に張られるシーリング・ストリップ74が備えられる。このポンプ流路142は、流路開口部38を流入口ハウジング部136につないでいる。
【0043】
制御部ハウジング・フレーム12は、図1〜図4を参照して説明した実施形態と同様に形成される。しかし、制御部ハウジング・フレーム12は、制御部ハウジング・カバー130の上面にねじ止めされる曲がったフランジ146を形成する制御部ハウジング基部カバー144によって部分的に閉じられる。
【0044】
ポンプ132の電源及び制御接続は、好ましくは、組み立て済み導線ボード14を介して同様に発生する。図12と図13に示した実施形態では、これは、制御装置11をポンプ132へ接続するケーブルを介して発生する。図12と図13に示した実施形態では、ケーブル(図示せず)が、制御部ハウジング・フレーム12の側面からポンプ32へ延びる。なお、一方では、プラグ・ハウジング20をポンプ132の位置に備えることも可能であり、それを通じてポンプ132の電気的接続が発生する。
【0045】
図14と図15は、第4の実施形態を示す。前述の実施形態と比較して同一の構成要素は、同一の参照番号により識別される。
【0046】
前述の各実施形態のように、第4の実施形態は、ハウジング・カバー148に組み付けられるハウジング2を具備し、電熱装置を取り付けるための取り付けフランジ150が装置の長手方向側面に付いている。ハウジング2とハウジング・カバー148の端面に、そこに収容される、図14と図15では詳細に示されない制御器を有する制御部ハウジング10がある。この制御部ハウジング10は、この実例では、ハウジング・カバー148よりも上へ少し突き出ている突出部152を有するL字形に成形され、突出部は、その端面に、ケーブルをねじれや歪みに抗して確実に取り付けて密閉するための2個のケーブル・クランプ154、156を有する。ケーブル・クランプ154は接続ケーブルを接続するために使用され、大きい方のケーブル・クランプ156は、電流用のケーブルを接続するために使用される。ハウジング2は、前述のハウジング2と同様に形成される。これに関しては、上述の説明を参照する。
【0047】
ハウジング・カバー148は、ハウジング2の上に接して位置付けられる底板158をもち、前記底板158は、被覆部材6を含めたハウジング2と先細状のリッジ10の境界面と相互作用して接合し、それによって、循環チャンバー32は先細状のリッジ70の領域において密閉される。流路開口部38より後ろの流れ方向に、ハウジング・カバー148は、接続部136と平行に延び、基本的に同一水平面で接続部に終端する、ハウジング・カバー148の一部として形成された管162と連通する流路160を形成する。
【0048】
図14と図15に示した実施形態は、比較的小さく、3kW以下の熱出力、通常は、1.5〜2.8kWの範囲に入る熱出力をもつ。この実施形態は、例えば、電気自動車でバッテリーを予熱する用途に適する。
【符号の説明】
【0049】
2 第1のハウジング
4 第2のハウジング
6 被覆部材
8 ハウジング・カバー
10 制御部ハウジング
11 制御装置
12 制御部ハウジング・フレーム
14 組み立て済み導線ボード
16 制御部ハウジング・カバー
18 ハウジング接続開口
20 プラグ・ハウジング
22 プラグ部材
24 ヒーター・プレート部材/PTC発熱体
26 温度プローブ
28 接続チャンバー
30 隔壁
32 循環チャンバー
34 U字形の空洞
36 接続部
38 流路開口部
40 流路
42 流路区間
44 加熱リブ
46 内側面
48 リッジ
50 空洞
52 加熱リブの自由端
54 加熱リブの根元
56 流路
60 温度プローブ穴
70 先細状のリッジ
72 シーリング・エッジ
74 シーリング・ストリップ
76 冷却部材
78 冷却部材接触基部
80 足部
82 接続ハウジング
84 電流用の電気ケーブル
85 制御信号用の電気ケーブル
86 接触部材
88 カラー
90 接触突起
92 PTCブロック
93 シート・メタル・プレート
94 接続導線ボード
96 電気構成要素
98 電力損を生じさせる制御構成要素
100 絶縁層
102 制御部ハウジング基部
104 支持フレーム構造体
105 支持フレーム構造体のリッジ
106 ハンマー・ヘッド
108 受け溝
110 取り付け用アイ
112 圧縮部材
114 格子リッジ
116 柱支持体
117 保持クランプ
118 接触部材レセプタクル
119 プラグ対向部材
120 辺縁領域
122 接触部レセプタクル
124 切り抜き
130 ハウジング・カバー
132 ポンプ
134 ポンプ・ハウジング
136 流入口ハウジング部
138 連結部材
140 ホース接続部
142 ポンプ流路
144 制御部ハウジング基部カバー
146 フランジ
148 ハウジング・カバー
150 取り付けフランジ
152 突出部
154 ケーブル・クランプ
156 ケーブル・クランプ
158 ハウジング底部
160 流路
162 管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体がそこを通り流れることができ、少なくとも一つのPTC発熱体(24)に熱伝導接触している複数の加熱リブ(44)がその中へ突き出す循環チャンバー(32)を包囲するハウジング(2、4)を有し、制御部ハウジング(10)に収容される、少なくとも一つの組み立て済み導線ボード(14)を含む、構造体ユニットの中に備えられる制御装置(11)を有する、特に自動車用の電熱装置であり、
前記制御部ハウジング(10)は、前記組み立て済み導線ボード(14)の周囲を取り囲み、金属材料から形成される制御部ハウジング・フレーム(12)を具備し、かつ制御部ハウジング・カバー(16)を具備し、
前記制御部ハウジング・フレーム(12)内には、支持フレーム構造体(104)が備えられ、前記組み立て済み導線ボード(14)は前記支持フレーム構造体(104)によって前記制御部ハウジング(10)内に位置付けられ、前記支持フレーム構造体(104)は、前記組み立て済み導線ボード(14)に対して作用する圧縮力をもたらす、少なくとも一つの圧縮可能な圧縮部材(112)をもつことを特徴とする、電熱装置。
【請求項2】
前記制御部ハウジング・フレーム(12)と前記支持フレーム構造体(104)は、別々の構成要素として製造され、組み合わされることを特徴とする、請求項1に記載の電熱装置。
【請求項3】
前記圧縮部材(112)は、ショアA硬度60〜80の範囲に入る硬度をもつプラスチックから成形されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の電熱装置。
【請求項4】
前記圧縮部材(112)は、前記組み立て済み導線ボード(14)の表面に対して基本的に直角に延設する柱支持体(116)を形成し、
前記組み立て済み導線ボード(14)は、前記組み立て済み導線ボード(14)の前記圧縮部材(112)側とは逆側の面に備えられ、冷却部材(76)側に配置される、電力損を生じさせる少なくとも一つの制御素子(98)を搭載し、前記柱支持体(116)は、柱支持体(116)によって伝えられた圧縮力が、電力損を生じさせる前記制御素子(98)を前記冷却部材(76)に押し付けるように所定の位置に配置されることを特徴とする、請求項1から請求項3の何れか1項に記載の電熱装置。
【請求項5】
前記柱支持体(116)は、前記組み立て済み導線ボード(14)の電力損を生じさせる前記制御素子(98)と反対側に位置する面に及び/または電力損を生じさせる前記制御素子(98)に当接することを特徴とする、請求項4に記載の電熱装置。
【請求項6】
前記制御部ハウジング・カバー(16)の付く端面とは逆側の端面で制御部ハウジング・フレーム(12)に当接し、前記柱支持体(116)の延設部に設けられた少なくとも一つの開口を有する制御部ハウジング基部(102)によって特徴付けられる、請求項4または請求項5に記載の電熱装置。
【請求項7】
電力損を生じさせる前記制御素子(98)は、電気絶縁層(100)を間に挟んで前記冷却部材(76)に当接することを特徴とする、請求項1から請求項6の何れか1項に記載の電熱装置。
【請求項8】
前記制御部ハウジング・フレーム(12)は、隅領域に取り付け用突起物(110)を形成することを特徴とする、請求項1から請求項7の何れか1項に記載の電熱装置。
【請求項9】
前記制御部ハウジング基部(102)と前記組み立て済み導線ボード(14)とは、前記制御部ハウジング・フレーム(12)の前記隅領域では切り抜かれることを特徴とする、請求項8に記載の電熱装置。
【請求項10】
前記組み立て済み導線ボード(14)は、前記制御部ハウジング・フレーム(12)の内側表面の間に少しの遊びをもつように保持されることを特徴とする、請求項1から請求項9の何れか1項に記載の電熱装置。
【請求項11】
前記組み立て済み導線ボード(14)の対向した位置にある辺縁領域(120)に電気プラグ部材(22)を受けるために形成され、細長い穴として形成される接触部レセプタクル(118)であり、前記組み立て済み導線ボード(14)の導電経路に接続された導電プラグ対向部材(119)がそこに配置される接触部レセプタクル(118)によって特徴付けられる、請求項1から請求項10の何れか1項に記載の電熱装置。
【請求項12】
前記制御部ハウジング・フレーム(12)は、アルミニウム製の押し出し成形された部分品であることを特徴とする、請求項1から請求項11の何れか1項に記載の電熱装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−88035(P2012−88035A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−219186(P2011−219186)
【出願日】平成23年10月3日(2011.10.3)
【出願人】(501324823)エーベルスパッヒャー・カテム・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディットゲゼルシャフト (23)
【Fターム(参考)】