説明

電磁監視デバイスを有する複合容器

【課題】 容器内でのEM監視デバイスの使用に適合し、箔ベースのラベルに似た金属状の外観を有する複合容器用の非箔ベースのラベルを提供すること。
【解決手段】 EASまたはRFIDデバイスなどの電磁監視デバイス、ならびに金属箔層を含有しない外部ラベルおよび/または内部ライナーを有する複合容器で、一つの実施形態におけるラベルは、紙層および少なくとも一つのポリマーフィルム層の積層体を含み、ポリマーフィルム層の内向き面上に配置された金属インクか、金属の蒸着コーティングを有している。ライナーは、紙層と、紙層の内面に付着されたバリア被覆フィルムと、バリア被覆フィルムの、紙層とは反対側に配置され、ライナーの最内面を形成するシーラント層であって、バリア被覆フィルムは、金属被覆フィルム、酸化アルミニウム被膜フィルム、酸化ケイ素被膜フィルムなどを含むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合(コンポジット)容器に関し、さらに詳細には電子式商品監視(EAS)または無線周波識別(RFID)デバイスを含む複合容器に関する。これらのEASおよびRFIDデバイス、ならびに同様の原理で作動する他のデバイスは、本明細書では総称的に電磁(EM)監視デバイスと呼ぶ。
【背景技術】
【0002】
小売店の経営者が万引きを阻止および検知するために、商品にEM監視デバイスを取付けることは、ますます一般的になっている。多数の異なる種類のEASタグおよび検知器システムが開発され、使用されている。一般にEASシステムは、送信器および受信器によって形成される検知ゾーンを含む。送信器および受信器は小売店の出口に配置されるため、消費者が店を出るためには検知ゾーンを通過しなければならない。送信器は、磁気または無線周波数信号(本明細書では総称的に電磁信号と呼ぶ)を一つ以上の所定周波数にて受信器に送信する。アクティブEASタグが検知ゾーンに入ると、タグは受信信号の変化または妨害を引き起こし、これが受信器に検知される。
【0003】
EASシステムのよく使用される種類は、変化する磁場に反応して長さを変える磁気歪金属片を有するタグ、および磁場がゼロにならないように磁場にバイアスをかけるバイアス磁石を利用する、音響磁気システムである。磁気歪金属片は、共鳴周波数(通例、約58kHz)にて送信器によって生成された無線周波数信号によって、その所定共鳴周波数にて駆動し、この駆動磁場に反応して、金属片がその周波数にて共鳴する。送信器はRF信号をパルスで送信し、タグは各パルスの終了後、短時間にわたって共鳴を継続する。受信器は、RFパルスに反応してタグが送信した信号を検知する。受信器内のマイクロコンピュータは、タグ信号を点検して、それらが正しい周波数にあり、パルスに時間同期しており、適正なレベルにあり、正しい繰返し速度であることを確保する。全ての基準が満たされると、アラームが鳴って、なお有効なEASタグの付いた商品が送信器および受信器のごく付近を通過したことを店員に知らせる。タグは、タグに含まれるバイアス磁石を消磁することによって非アクティブにできる。
【0004】
EASシステムの別の種類は、半硬質磁性体片の付近で高い透磁率を有する金属製のワイヤまたはリボンを含む接着式ラベルを利用する、電磁システムである。送信器は、金属製リボンを各サイクルの2倍だけ磁気的に飽和させる低周波数(通例、1kHz未満)電磁場を放出して、金属製リボンは結果として電磁信号を送信する。飽和は突然起こり、ラベルによって送信された信号に特徴的なパターンを生じて、これが受信器に検知される。ラベルは、半硬質磁性体を磁化することによって非アクティブにされ、これが金属製リボンを飽和させて、非アクティブ状態にする。ラベルは、半硬質磁性体を磁化することによって、再びアクティブにすることができる。
【0005】
上述したEASシステムで使用されるタグは一般に、タグが情報を格納しないという意味で「スマート」ではない。タグは、検知ゾーン内のタグの存在が検知できるように、特定の駆動電磁場に反応して、特徴的な電磁信号を送信するだけである。これに対して、無線周波識別(RFID)システムは、情報を格納可能であり、情報を抽出するためにリーダーによって遠隔的に「読取る」ことが可能である「スマート」タグを利用する。無線周波識別システムは、製造時、在庫時、出荷時などを通じて商品の追跡に使用できる。一般にRFIDデバイスは、集積回路(IC)チップマイクロプロセッサと、コイル状アンテナおよびコンデンサによって形成された共鳴回路とを含むタグを含む。受動RFIDシステムにおいて、リーダーは所定周波数において磁場を生成する。通常、読取り専用または読取り/書込み用のどちらかに分類できるRFIDデバイスが磁場に入ると、デバイスの共鳴回路で小さい電流が発生する。この回路は、デバイスに電力を供給し、次にデバイスは、デバイスで事前プログラムされた情報を、所定の周波数、例えば125kHz(低周波数)または13.56MHz(高周波数)でリーダーに返送するために磁場を調整する。リーダーは、次に信号送信を受信、復調、および解読し、そして今後の処理のためにシステムに接続されたホストコンピュータにデータを送信する。
【0006】
アクティブRFIDシステムはほぼ同じ方法で動作するが、アクティブシステムにおいてRFIDデバイスはその独自のバッテリーを含み、ボタンに触れたときにデバイスがデータおよび情報を送信できるようにする。例えばリモート制御のガレージドアを開ける人は通例、ユーザの意思でガレージのドアを上げ下げするために、所定コードを受信器に送信するアクティブRFIDデバイスを使用する。
【0007】
RFIDに関連する別の技術は、RFIDデバイスのコイル状アンテナおよびコンデンサが印刷された炭素系材料に置き換えられたことを除いて、RFIDデバイスとほぼ同じ方法で動作するBistatixとして既知である。結果として、Bistatixデバイスは極めて平坦であり、比較的可撓性であるが、現在、この種類のデバイスの周波数範囲は約125KHzに限定されている。加えてBistatixデバイスの読取り範囲はサイズに依存し、長い読取り範囲のためには、非常に大型のデバイスが必要である。
【0008】
本出願において、「EM監視デバイス」という用語は、上述の技術全てを含むために使用される。
【0009】
EM監視デバイスを複合容器に含めることが望ましい。高度バリアライナーを有する従来の複合容器は、箔系ライナーを利用している。箔は紙またはフィルム層の片側に積層され、シーラントフィルムまたは層は、箔の反対側に積層または押出しコーティングされる。しかしながら、EM監視デバイスの少なくとも一部の種類は、金属箔がEM監視デバイスに干渉するため、箔系ライナーを有する複合容器と共に使用できない。したがって、上述の特許文献1で述べられているように、完全にポリマー材料で構成される非箔ライナーが検討されている。
【0010】
複合容器は一般に、容器の美観を改善するために容器の板紙体を覆う外部ラベルを含む。ラベルは通常、図案および文字が印刷される。ラベルは機能性でもよい。例えば一部の複合容器において、金属箔をベースとする内部ラベルが、主として板紙を水分から保護するために、最外ラベルと容器の板紙体との間に使用されている。通例、内部ラベルは{inクラフト/接着剤/箔/ラッカーout}などの構造を有する(「in」は板紙体に面する側を示し、「out」は反対側を示す)。クラフト層は板紙体壁に結合され、箔は最外印刷ラベルに対して外向きになっている。他の場合では、独立した内部および外部ラベルがないが、代わりに{inクラフト/接着剤/箔/インク/ラッカーout}などの構造を有する単一のラベルがある。
【0011】
これらの箔系ライナーおよび/またはラベルは、EM監視デバイスの動作に干渉することがある。EM監視デバイスを有する複合容器には、非箔系ライナーおよび/または非箔系ラベルを提供することが望ましい。ライナーおよび/またはラベルは、従来の箔系ライナーおよびラベルと同等の美観および機能性を提供すべきである。
【特許文献1】米国特許出願第10/842,751号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、第一のアスペクトにおいて、容器内でのEM監視デバイスの使用に適合し、箔系ラベルに似た金属状の外観を有する複合容器用の非箔系ラベルを提供することによって、上記の要求に対処し、他の利点を実現する。本発明の一つの実施形態において、複合容器用ラベルは、構造{in紙/結合/金属インク/インク/フィルムout}を有する。紙層は、フィルムの内向き面に金属インクで事前印刷されたフィルム(総称的に「結合」層と呼ばれる)に接着積層または押出し積層される。フィルムは、一般に、インクが容器の外側から見えるように透明である。別の実施形態において、ラベルは紙層なしで、金属インク被覆フィルムのみを含む。金属インクは、複合容器に、箔系ラベルを有する容器と似た外観を与える。
【0013】
別の実施形態において、独立内部ラベルは、構造{in紙/結合/金属インク/フィルムout}を有する。独立紙外部ラベルは、この内部ラベルと併せて使用される。
【0014】
ラベルから高度水分バリアが要求される場合、金属被覆(metallized)フィルムに基づく構造が使用できる。例えば本発明による内部ラベルは、構造{inクラフト/結合/金属層/フィルムout}を有することができる。金属層は、アルミニウムなどの実質的に純粋な金属の蒸着層である。金属被覆されるフィルムの表面は、金属層の均質性および連続性を改良して、それによりバリア性能を向上させるために、金属被覆前に金属被覆促進材料でコーティングできる。金属被覆促進材料は、アクリレート、ポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコール、ポリエステルコポリマー(例えばPETコポリマー)などを含むことができる。代わりにまたは加えて、フィルムの表面は、バリア性能を向上させるために、金属被覆前にプラズマ処理できる。本発明のさらなる実施形態において、金属被覆フィルムの金属層は、その上に施された保護コーティングを持つことができる。保護コーティングは、ラッカー(例えばニトロセルロース、アクリル樹脂など)または真空アクリレートコーティングを含むことができる。
【0015】
本発明の別の実施形態において、表面印刷ラベルは構造{inクラフト/結合/金属層/フィルム/インク/ラッカーout}を有する。
【0016】
なお別の実施形態において、インライン積層ラベルは構造{inクラフト/結合/金属層/フィルム/結合/インク/フィルムout}を有する。
【0017】
さらなる実施形態において、ラベルは紙層なしで、金属被覆フィルムのみを含む。
【0018】
本発明は、第二のアスペクトにおいて、容器内でのEM監視デバイスの使用に適合する複合容器用の高度バリアライナーを提供することによって、上記の要求に対処し、他の利点を実現する。高度バリアライナーは、複合容器の本体壁の板紙内面に付着させるための外面を有し、対向する内面を有する紙層、および紙層の内面に付着したバリア被覆フィルム(barrier-coated film)を含む。バリア被覆フィルムは、基材の片面に施されたバリア材料の蒸着層を有するポリマーフィルム基材を含む。バリア被覆フィルムは、金属被覆フィルム、酸化アルミニウム被覆フィルム、酸化ケイ素被覆フィルムなどを含むことができる。ライナーは、バリア被覆フィルムの紙層とは反対側に配置される、ライナーの最内層を形成するシーラント層も含み、シーラント層はヒートシール材料を含む。
【0019】
本発明の一つの実施形態において、バリア被覆フィルムは、バリアコーティングがアルミニウムなどの金属である金属被覆フィルムを含む。金属被覆フィルムは、金属層の均質性および連続性を改良して、それによりバリア性能を向上させるために、金属被覆の前に基材にコーティングされた金属被覆促進材料を含む。金属被覆促進材料は、アクリレート、ポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコール、ポリエステルコポリマー(例えばPETコポリマー)などを含むことができる。代わりにまたは加えて、基材の表面は、バリア性能を向上させるために、金属被覆前にプラズマ処理できる。
【0020】
本発明のさらなる実施形態において、金属被覆フィルムの金属層は、それに施される保護コーティングを有することができる。保護コーティングはラッカー(例えばニトロセルロース、アクリル樹脂など)または真空アクリレートコーティングを含むことができる。
【0021】
他の実施形態において、複数の金属層および保護コーティング層を含めることによって、バリア性能のさらなる向上が提供される。例えば、金属被覆フィルムは、基材に施された後第一保護コーティングによって被覆される第一金属層と、第一保護コーティング上に施された第二金属層と、第二金属層上に施された第二保護コーティングとを含むことができる。
【0022】
バリア性能は、ライナー内への追加のバリアウェブの包含によっても向上させることができる。追加のバリアウェブは、金属被覆フィルム、酸化アルミニウム被覆フィルム、酸化ケイ素被覆フィルム、または高配向性フィルムを含むことができる。
【0023】
本発明をこのようにして一般論で述べたが、必ずしも一定の縮尺で描かれていない添付図面をここで参照する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
ここで本発明を、本発明の全てではないが一部の実施形態が示されている添付図面を参照して、以下でさらに十分に説明する。本発明は実際に、多くの異なる形式で具現可能であり、本明細書で述べる実施形態に限定されると解釈すべきではない。むしろこれらの実施形態は、本開示が適用可能な法律上の要求事項を満足するために提供されている。同一の番号は全体を通じて同一の要素を指す。
【0025】
図1および図2を参照すると、本発明の一つの実施形態による、非箔系ラベルを有する複合容器10が示されている。管状容器10は、円形断面を有するとして図示されているが、適切な形状のマンドレル周囲を複合材で包囲することによって形成できる、いかなる断面形状を有してもよい。例えば、管は、適切な形状のマンドレル周囲を複合材で渦巻状に包囲することによって、丸みを帯びた角を有する矩形形状に形成することができる。図1に示した実施形態は、ポテトクリスプまたはポテトチップを包装するために特に好都合であり、可撓性膜蓋11および膜蓋上の再使用可能なプラスチックエンドキャップ12を含む。しかしながら、包装される製品の種類に応じて、他の各種の端栓が使用できる。例えば生地を包装する場合、エンドキャップは通例、金属で構成され、容器端にクリンプシールされる。
【0026】
管状容器10は、好ましくは板紙より成る一以上の本体層13(図2)および一つまたは複数の本体層13の内面に接着されたライナー層14を有する壁を含む。管状容器10の上端は、ビード15またはフランジを形成するように巻上げられ、膜蓋11は、ビード上部に密閉シールされる。次にエンドキャップ12がビード15にスナップ嵌めされて、膜蓋11を除去した後に再使用できる。金属栓(図示せず)を容器10の反対端に固定できる。別の栓システムを容器端で使用できる。例えば上部栓は、金属リングを、リングにシールされた膜蓋と併せて利用できる。驚くべきことに、EM監視デバイスを金属からある距離、通例少なくとも約3/8インチ離して配置するという条件で、リングが容器内のEM監視デバイスに干渉しないことが見出されている。
【0027】
各種の層が接合されるシームを図2に示す。自動開封容器(例えば冷蔵生地用)などのある種類の容器では、単本体層を使用し、本体層の縁を最初に削り、次に管形成プロセスの間に、強力なシームを作成するために接着剤を用いて共に接合する。別の種類の容器では、単数または複数本体層を使用して、一つまたは複数の層の縁を削らずに、図2に示すような突合せ接合を形成するか、または重複接合を形成する。いずれの場合でも、ライナー層14は、一つまたは複数の本体層13の内面に湿潤接着剤21によって接着され、ライナー層の重複縁は、容器10が完全にシールされるように共にシールされる。ラベル層22は、本体層13の外面に接着剤23によって接着され、その上に印刷された容器内の製品に関する各種の図案および/または証印を有することができる。
【0028】
ライナー層14は、ライナーの折られた第一縁部分25にライナーの対向する第二縁部分26を重複させて、重複する縁部分を共にシールすることによって形成された折り(fold)シールを含む。同様にラベル22は、折られた第一縁部分27にラベルの対向する第二縁部分28を重複させて、縁部分を共にシールすることによって形成された折りシールを含む。あるいはラベルは、第一縁部分27が折られていない簡単なラップシールを用いて継合せることができる。しかしながら、以下でさらに述べるように、ラベルは紙層を含むため、容器の板紙本体層13に水分を運ぶ可能性のある紙層の縁が露出しないように、折りたたみシールを使用することが好ましい。
【0029】
容器10は、EM監視デバイス30を含むことができる。EM監視デバイスは、ラベルと一つまたは複数の本体層13の間に配置された、2つの本体層の間に配置された、または容器の別の場所に位置する、ラベル22の外面に付着させることができる。金属成分(例えば端リング)が含まれている場合に、上記のようにEM監視デバイスは好都合には、金属成分からある距離に位置すべきであるという程度を除いて、EM監視デバイスの位置は、本発明では特に重要ではない。
【0030】
EM監視デバイス30の包含のために考慮しなければならない検討事項の一つは、デバイス付近での金属の存在がデバイスの適正な動作に干渉し得ることである。したがってEM監視デバイスの包含は多くの例で、金属箔系ライナー14または金属箔系ラベル22を使用する可能性を除外する。本発明は、第一のアスペクトにおいて、EM監視デバイスと共に使用可能であり、従来の箔系ラベルの所望の外観および機能性を達成することも可能である、代わりのラベル構造を提供する。
【0031】
図3は、本発明の第一の実施形態によるラベル22を示す。ラベルは、クラフトなどの紙の内部層32、および外部層34の積層物を含む。外部層は、一般に透明ポリマーフィルム層34aおよびフィルム層34aの内向き面に施された金属インク34bの層を含む。外部層34は、接着層によって内部紙層32に接着積層されるか、またはポリマーの押出し層によって内部紙層に押出し積層されるかである。図3の層36は、接着層または押出し層のどちらかを示し、本明細書では総称的に結合層と呼ぶ。外部層のポリマーフィルム34aは、これに限定されるわけではないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロンなどを含む各種の材料を含む。
【0032】
金属インク34bは、フィルム層34aに適合する、適切な任意の金属インクを含むことができる。金属インクは一般に、金属顔料および顔料の担体として作用し、乾燥後に顔料を保護する液体樹脂系または「ワニス」を含む。金色の外観を持つ金属インクでは、顔料は各種の比の銅と亜鉛の混合物から成る。銀色インク顔料は通例、各種の比でアルミニウム粒子を含む。金属顔料は、サイズが約3〜約25ミクロン、好ましくは約10〜15ミクロンの金属のフレークまたは粒子を実質的に含む。一般に粒径が大きくなればなるほど、印刷されたインクフィルムはより高い反射率および光沢を示す。しかしながら、高解像度図案の場合、より小さい粒径が好ましい。本発明で有用な金属インクは、「リーフィング」または「ノンリーフィング」インクのどちらでもよいが、後者の種類が好ましい。リーフィングインクでは、金属粒子が処理中に脂肪酸で被覆され、このことは粒子を印刷したインクフィルムの表面まで上昇させて、平坦で反射性の表面に粒子自体を配向させる。リーフィングインクの欠点は、金属フレークが擦り取られやすいことである。ノンリーフィングインクでは、金属粒子は基材に隣接するインクフィルムの下部に沈みやすく、従って擦り取られにくい。しかし、欠点は、粒子が平坦表面に整列しにくいため、そして光が粒子からの反射前にワニスを透過する必要があるため、インクの光沢はより少ない。
【0033】
ラベル22は、容器本体の外面の周囲に、板紙本体層13に隣接する紙層32によって包囲される。容器本体の周囲のラベルを包囲する前に、デキストリンなどの湿潤接着剤を含むことができる適切な接着剤23を紙層32に塗布する。フィルム層34aは透明であるため、金属インク34bは容器の外側から見える。一つの実施形態において、金属インクはポリマーフィルム層34aの表面全体を均一に被覆するため、ラベルは、金属箔−紙積層体と同様の外観を持ち、箔系ラベルによって達成可能であるのと同様の望ましい金属様外観を容器に与える。好都合なことに、金属インク層34b中に存在する金属の量は、容器内のEM監視デバイス30の動作に干渉するほど多くない。
【0034】
上記したように、ラベル22は、折りシールまたはラップ(lap)シールと継合せることができる。フィルム層34aがヒートシール式フィルムを含む場合、折られた縁部分27のフィルム層が折られていない縁部分28にもたれるように、折りシールを使用することが好都合である。熱は、それらを共にヒートシールするために、重複縁部分に印加される。あるいは、ラップシールは、接着剤23が上側の縁を、対向する下側の縁に接着する箇所に形成できる。
【0035】
ラベル22は、容器用の唯一のラベルとして使用できるため、図3に極めて細い線で示すように、別の外部紙ラベル22’と併せてラベル22を内部ラベルとして利用することも本発明の範囲内である。外部ラベル22’は、内部ラベル22に適切な接着剤によって、接着的に付着される。この場合、内部ラベル22は主に、容器の板紙本体層13を外部の水分から保護する水分バリアとして作用する。内部ラベルは、金属缶により類似した外観を容器に与えるのにも役立ち、望ましい場合がある。
【0036】
図4は、特に、ラベルのより高いバリア性能が要求される用途のための、本発明の別の実施形態によるラベル122を示す。ある種類の製品または容器では、ラベルが水蒸気の透過に対する実質的なバリア性能を有することが望ましい。これらの場合では、金属被覆フィルムをベースとするラベルを利用する。従って、ラベル122は、クラフトなどの紙の内部層132、および外部層134の積層体を含む。外部層は一般に、透明ポリマーフィルム層134aおよびフィルム層134aの内向き面上の金属蒸着層134bを含む。外部層134は、接着層によって内部紙層132に接着積層されるか、またはポリマーの押出し層によって内部紙層に押出し積層されるかである。図4の層136は、接着層または押出し層のどちらかを示し、本明細書では総称的に結合層と呼ぶ。外部層のポリマーフィルム134aは、これに限定されるわけではないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロンなどを含む各種の材料を含む。金属層134bは、一般に金属の蒸着を含む、いずれかの適切な金属被覆プロセスによってフィルムに被着された、アルミニウムなどの実質的に純粋な金属である。金属層に存在する金属の量は、容器内のEM監視デバイスの動作に干渉するほど多くない。
【0037】
所望ならば、金属被覆前に金属被覆促進材料をフィルム134aに施すことによって、金属層134bの均一性および連続性を改善して、それによりラベルのバリア性能を向上させることができる。材料は、アクリレート、ポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコール、ポリエステルコポリマー(例えばPETコポリマー)などを含むことができる。代わりにまたは加えて、フィルムの表面は、バリア性能を向上させるために、金属被覆前にプラズマ処理できる。一部の場合では、外部層134の内部層132への積層前に、金属層をラッカー(例えばニトロセルロース、アクリル樹脂など)の保護コーティングまたは真空アクリレートコーティングによってコーティングすることにより、金属層134bを保護することも望ましい。
【0038】
本発明のさらなる実施形態を図5に示す。図5に示したラベル222は、金属被覆フィルムをベースとする表面印刷ラベルである。ラベルは、図4の実施形態と同様に、接着または押出し結合層236によって共に接着積層または押出し積層された、内部層232と金属被覆フィルム層234を含む。金属被覆フィルム層は、実質的に上述したようなポリマーフィルム層234aおよび金属層234bを含む。フィルム層234aの外面は、インク238を用いて印刷され、ラッカーまたは真空アクリレートコーティングの層240がインクを保護するためにその上に施される。
【0039】
これまで述べたラベルは、それぞれ積層の前に作成可能であり、ウェブのロールの形で供給可能である、2つのウェブの積層物を含む。従って、例えば、ラベル22を作成するためには、紙32のロールおよび金属インクがすでに施された、事前に印刷されたポリマーフィルム34のロールをラミネーターに供給して、接着積層または押出し積層によって共に積層することができる。得られた積層物は、次に容器作成プロセスで使用するために、(通例、ラベルとして使用するために、最初に適切な幅に切断した後に)ロールに巻付けることができる。同様に、ラベル122は、紙132のロールおよび金属被覆フィルム134のロールから作成できる。ラベル222は同様に、紙232のロールおよび金属被覆フィルム234のロールから作成できる。金属被覆フィルム234は、インク238を用いて事前に印刷可能であり、積層の前に保護コーティング240を施すことができるか、あるいは代わりに得られた積層物に続いてインクを用いて印刷して、次に保護コーティングによってコーティングすることができる。
【0040】
本発明は、2ウェブ積層物に限定されない。例えば、図6は、3ウェブ積層物を含む、本発明の別の実施形態によるラベル322を示す。ラベルは、内部紙層332、金属被覆フィルム層334、および外部フィルム層344を含む。接着または押出し結合層336aは、紙層を金属被覆フィルム層に接合し、別の接着または押出し結合層336bは、金属被覆フィルム層の反対側を外部フィルム層に接合する。金属被覆フィルム層は、ポリマーフィルム層334aおよび金属層334bを含む。外部フィルム層344は、インク層346によって反転印刷される。
【0041】
上記したように、一般にEM監視デバイスの包含によって、金属箔系ライナー14を使用する可能性がなくなる。したがって、本発明は、第二のアスペクトにおいて、EM監視デバイスと共に使用可能であり、ある種類の製品が必要とする高度バリア性能のレベルも達成可能である、代わりのライナー構造を提供する。例えば一部の製品は、0.1g/100インチ2/日より低い、またはさらに0.01g/100インチ2/日より低い水蒸気透過速度(WVTR)、および/または0.1cc/100インチ2/日、またはさらに0.01cc/100インチ2/日より低い酸素透過速度(OTR)を有するライナーを必要とする。そのように高レベルのバリア性能は一般に、全体がポリマー材料から形成されるライナーを用いて達成されていない。
【0042】
本発明の第一の実施形態によるライナー構造を、図7に図示する。ライナー14は、金属箔層を一切含まない。ライナーは、非拡張性クラフトなどの紙の裏打ち層40を含む。紙層40は、バリア被覆フィルム50に接着積層または押出し積層される。従って、層42は、接着積層の場合には接着剤の層を、または押出し積層の場合は押出しポリマー層を表す。ライナーは、バリア被覆フィルム50の紙層40とは反対面に配置されたシーラント層44も含む。シーラント層44は、ヒートシール材料を含む。これに限定されるわけではないが、アイオノマー樹脂(例えばSURLYN(登録商標)、亜鉛イオンまたはナトリウムイオンによって部分的に中和された酸基を有するエチレン酸コポリマー)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、同時押出しフィルム構造(例えばアイオノマー/HDPE同時押出し、LDPE/HDPE同時押出しなど)を含む、各種のヒートシール材料が使用できる。本発明にとっては、特定のシーラント材料が重要ということではない。
【0043】
バリア被覆フィルム50は、ライナーの一次バリア層を含む。本実施形態のバリア被覆フィルムは、フィルムコア層46および金属層48を含む。金属層48はフィルムコア層46の表面に真空堆積または蒸着されて、金属層の基材として作用する。各種の金属が使用できるが、アルミニウムが最も一般に使用される。フィルムを金属被覆するプロセスは周知であり、本明細書ではさらに説明しない。フィルムコア層46は、これに限定されるわけではないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロンなどを含む、各種のポリマーを含むことができる。あるいはバリア被覆フィルム50は、金属化合物(例えば酸化アルミニウムなど)または非金属化合物(例えば酸化ケイ素など)の蒸着層を有するフィルムコア層を含むことができる。
【0044】
図7のライナー構造は、金属層48中の金属の量が非常に少ないため、EM監視デバイス30を有する容器10での使用に適している。実際に、金属被覆フィルムの金属層の厚さはあまりに薄いため、通例、物理的寸法で測定されるのではなく、むしろ得られた金属被覆フィルムの表面抵抗(例えばオーム/平方で)によって測定される。それにもかかわらず、金属層は通例、数百オングストロームのオーダーの厚さを有することが予測されてきた。300オングストロームの平均厚を仮定すると、約0.1m2の総表面積を有する容器ライナーでは、総質量が約0.0081gであると算出できる。従って、EM監視デバイスの付近にある金属の総量は非常に少なく、従ってデバイスに干渉しないことが明白である。
【0045】
図7のライナー構造は、かなり良好なバリア性能を達成できるが、極めて高度なバリア性能を要求する、ある種類の製品には不十分かもしれない。図8は、向上したバリア能力を提供する、代わりのライナー構造を示す。ライナー14’は、一般に、図7のライナーに類似しており、中間接着層または押出し層42によって金属被覆フィルム50’に接着積層または押出し積層された紙層40を含み、シーラント層44を有する。しかしながら、金属被覆フィルム50’は、フィルムコア層の均一および連続した金属被覆を促進するために、フィルムコア層46上のコーティング43を含む。金属被覆促進コーティング43は、アクリレート、ポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコール、ポリエステルコポリマー(例えばPETコポリマー)などを含むことができる。あるいは金属層48の均一性および連続性を向上させるために、フィルムコア層の表面は、金属被覆前にプラズマ処理できる。従って、金属層の不連続性がバリア性能に対して悪影響を有するため、コーティング43またはプラズマ処理は金属被覆フィルムのバリア性能を向上させる。
【0046】
金属層48の不連続性に関して、その一部は金属被覆プロセス自体から生じ得るが、他の場合においては、フィルムの取扱い中に金属層を不注意で傷つけることなどによって、金属被覆後に不連続性が導入されることが可能である。金属層のそのような破損の発生を低減するために、金属被覆フィルムが金属層上に保護コーティングを含むことが好都合である。図9は、そのような金属被覆フィルムを有するライナー14”を示す。ライナー14”は、中間接着層または押出し層42によって金属被覆フィルム50”に接着積層または押出し積層された紙層40を含み、シーラント層44を有する。金属被覆フィルム50”は、フィルムコア層の均一および連続的な金属被覆を促進するために、フィルムコア層46上にコーティング43を含み、金属被覆フィルムの金属層48上に施された保護コーティング49も含む。保護コーティングは、これに限定されるわけではないが、ラッカー(例えばニトロセルロース、アクリル樹脂など)または真空アクリレートコーティングを含む各種の材料を含むことができる。
【0047】
バリア性能のなおさらなる向上は、本発明のさらなる実施形態によって達成できる。例えば、図10は、中間接着層または押出し層42によって金属被覆フィルム150に接着積層または押出し積層された紙層40を含み、シーラント層44を有するライナー114を示す。金属被覆フィルム150は、フィルムコア層46と、フィルムコア層の表面に施された第一金属層48と、第一金属層48上に施された第一保護コーティング49と、第一保護コーティング49上に施された第二金属層48’と、第二金属層48’に施された第二保護コーティング49’とを含む。
【0048】
本発明によるライナーは、極めて高度なバリア性能が要求される場合に、追加のバリア層を含むことができる。例を図11に示す。図11のライナー214は、中間接着層または押出し層42によってバリアウェブ60に接着積層または押出し積層された紙層40を含み、次にバリアウェブ60は、中間接着層または押出し層70によって金属被覆フィルム50に接着積層または押出し積層される。シーラント層44は、金属被覆フィルムの、バリアウェブ60とは反対側に配置される。金属被覆フィルム50は、上述したように、フィルムコア層46および金属層48を含む。バリアウェブ60は、フィルム層62およびバリアコーティング64を含む。フィルム層62は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ナイロンなどの各種ポリマーを含むことができる。フィルム層62は、高度に配向させることができる。バリアコーティング64は、酸化アルミニウム、酸化ケイ素などの各種の材料を含むことができる。あるいは、バリアコーティング64は、バリアウェブ60が金属被覆フィルムを含むように、蒸着金属層を含むことができる。
【0049】
上述の説明および関連図面に示した教示の利点を有し、本発明が関連する、本明細書で述べた本発明の多くの改良および他の実施形態が、当業者に思い浮かぶであろう。例えば上記したように、ラベルは、紙層を省略可能であり、フィルムの表面全体を実質的に被覆する蒸着金属層または金属インクの層を有するポリマーフィルムから実質的になり得る。したがって、本発明は開示された特定の実施形態に限定されるものではなく、改良および他の実施形態が特許請求の範囲内に含まれることが理解されるものとする。本明細書では特定の用語を利用したが、それらは総称的および説明的な意味でのみ使用され、制限を目的とするものではない。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一つの実施形態による容器の透視図である。
【図2】図1のライン2−2に沿った容器本体の断面図である。
【図3】本発明の一つの実施形態によるラベルの概略断面図である。
【図4】本発明の第二の実施形態によるラベルの概略断面図である。
【図5】本発明の第三の実施形態によるラベルの概略断面図である。
【図6】本発明の第四の実施形態によるラベルの概略断面図である。
【図7】本発明の別の実施形態による容器のライナーの概略断面図である。
【図8】本発明の別の実施形態によるライナーの断面図である。
【図9】本発明のさらなる実施形態によるライナーの断面図である。
【図10】本発明のなお別の実施形態によるライナーの断面図である。
【図11】本発明のまた別の実施形態によるライナーの断面図である。
【符号の説明】
【0051】
10 管状容器
11 膜蓋
12 エンドキャップ
13 本体層、板紙本体層
14 ライナー層、金属箔ベースライナー
14” ライナー
15 ビード
21 湿潤接着剤
22 ラベル層、ラベル、内部ラベル
22’外部紙ラベル、外部ラベル
23 接着剤
25 第一の縁部分
26 第二の縁部分
27 第一の縁部分
28 第二の縁部分
30 EM監視デバイス
32 内部層、紙層、紙
34 外部層、ポリマーフィルム
34a フィルム層、ポリマーフィルム層
34b 金属インク層、金属インク
36 層
40 紙の裏打ち層、紙層
42 層、中間接着または押出し層
44 シーラント層
43 コーティング、金属被覆促進コーティング
46 フィルムコア層
48 金属層、第一の金属層
48’第二の金属層
49 保護コーティング、第一の保護コーティング
49’ 第二の保護コーティング
50 バリア被覆フィルム、金属被覆フィルム
50’ 金属被覆フィルム
50” 金属被覆フィルム
60 バリアウェブ
62 フィルム層
64 バリアコーティング
70 中間接着または押出し層
114 ライナー
122 ラベル
132 内部層、紙
134 外部層、金属被覆フィルム
134a 透明ポリマーフィルム層、フィルム
134b 金属蒸着層
136 層
150 金属被覆フィルム
222 ラベル
232 内部層
234 金属被覆フィルム層、金属被覆フィルム
234a ポリマーフィルム層、フィルム層
234b 金属層
236 接着または押出し結合層
238 インク
240 ラッカーまたは真空アクリレートコーティングの層、保護コーティング
322 ラベル
332 内部紙層
334 金属被覆フィルム層
336a 接着または押出し結合層
336b 別の接着または押出し結合層
344 外部フィルム層
346 インク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸周囲を包囲して管形状となり、相互に接着された一以上の板紙本体層を含み、内面および外面を有する管状本体壁と、
上記本体壁の外面を包囲し、該外面に接着され、一般に透明なポリマーフィルム層に積層された紙層を含むラベルであって、該紙層が該本体壁と該ポリマーフィルム層との間に配置され、該ポリマーフィルム層が該紙層に面した内向き面を有し、該ポリマーフィルム層の内向き面上に配置された金属インクおよび金属の蒸着コーティングのうち一つを有するラベルと、
を備える容器。
【請求項2】
上記容器に組み込まれた電磁監視デバイスをさらに含む請求項1に記載の容器。
【請求項3】
上記本体壁の内部板紙面に接着されたライナーをさらに含み、
上記ライナーが、
上記本体壁の内面に面した外面を有する、上記容器の内側に面した内面を有する紙層と、
上記紙層の内面に付着されたバリア被覆フィルムであって、片面に施されたバリア材料の蒸着層を有するポリマーフィルム基材を含むバリア被覆フィルムと、
上記バリア被覆フィルムの、上記紙層とは反対側に配置され、上記ライナーの最内面を形成し、ヒートシール材料を含むシーラント層と、
を含む請求項1に記載の容器。
【請求項4】
上記ライナーのバリア被覆フィルムが、金属被覆フィルムを含む請求項3に記載の容器。
【請求項5】
上記ラベルのポリマーフィルム層の内向き面に配置された層が、金属の蒸着コーティングを含み、該ラベルが該ポリマーフィルム層の外向き面に配置されたインク層を含む請求項1に記載の容器。
【請求項6】
上記ラベルが、上記インク層を被覆する保護層をさらに含む請求項5に記載の容器。
【請求項7】
上記ポリマーフィルム層の内向き面に配置された層が、金属の蒸着コーティングを含み、上記ラベルが、金属の蒸着コーティングを有するポリマーフィルム層の外向き面に積層された反転印刷されたポリマーフィルム層をさらに含む請求項1に記載の容器。
【請求項8】
第一側面および第二側面を有する、一般に透明な第一ポリマーフィルム層と、
上記第一ポリマーフィルム層の第一側面上に金属インクおよび金属の蒸着層のうち一つを含む層と、
上記金属インクまたは蒸着金属の層が、第一ポリマーフィルム層と紙層の間に配置されるように、上記第一ポリマーフィルム層に積層された紙層と、
を含む複合容器用のラベル。
【請求項9】
上記第一ポリマーフィルム層の第二側面に接合された最外透明層と、
上記最外透明層と上記第一ポリマーフィルム層の間に配置されたインク層とをさらに含み、
上記紙層が、複合容器本体の外面への接着のために上記ラベルの片面を形成し、上記最外透明層が、上記ラベルの反対面を形成する請求項8に記載のラベル。
【請求項10】
上記インク層によって反転印刷されて、上記第一ポリマーフィルム層に積層された第二ポリマーフィルム層を、上記最外透明層が含む請求項9に記載のラベル。
【請求項11】
上記最外透明層が、ラッカーのコーティングおよび真空アクリレートコーティングのうちの一つを含み、上記インク層が、上記第一ポリマーフィルム層の第二側面に印刷される請求項9に記載のラベル。
【請求項12】
板紙材料を含み、容器の内側に面した板紙内面を画定する管状本体壁と;
上記本体壁の板紙内面に接着されたライナーであって、
上記本体壁の板紙内面に面する外面を有し、上記容器の内側に面する内面を有する紙層と、
上記紙層の内面に付着されたバリア被覆フィルムであって、片面に施されたバリア材料の蒸着層を有するポリマーフィルム基材を含むバリア被覆フィルムと、
上記バリア被覆フィルムの、上記紙層とは反対側に配置され、上記ライナーの最内面を形成する、ヒートシール材料を含むシーラント層と、
を含むライナーと;
容器に組み込まれた電磁監視デバイスと;
を含む複合容器。
【請求項13】
上記バリア被覆フィルムが、金属被覆フィルムを含む請求項12に記載の容器。
【請求項14】
上記金属被覆フィルムのポリマーフィルム基材が、対向する第一面および第二面を有するフィルムコアと、該フィルムコアの第一面に施された金属被覆促進材料のコーティングとを含み、該金属被覆フィルムの金属層が金属被覆促進材料に施される請求項13に記載の容器。
【請求項15】
金属被覆フィルムが、上記金属層上に保護コーティングを含む請求項12に記載の複合容器。
【請求項16】
上記金属被覆フィルムが、上記金属層上に施された第一保護コーティングと、該第一保護コーティング上に施された第二金属層と、該第二金属層上に施された第二保護コーティングとを含む請求項12に記載の複合容器。
【請求項17】
上記紙層と上記シーラント層との間に配置された、第二金属被覆フィルム、酸化アルミニウム被覆フィルム、酸化ケイ素被覆フィルム、および配向ポリマーフィルムのうちの一つを、上記ライナーがさらに含む請求項12に記載の複合容器。
【請求項18】
複合容器の本体壁の内部板紙面への付着のための外面を有し、対向する内面を有する紙層と、
上記紙層の内面に付着されたバリア被覆フィルムであって、片面に施されたバリア材料の蒸着層を有するポリマーフィルム基材を含むバリア被覆フィルムと、
上記バリア被覆フィルムの、上記紙層とは反対側に配置され、上記ライナーの最内面を形成する、ヒートシール材料を含むシーラント層と、
を含む複合容器用の高度バリアライナー。
【請求項19】
上記バリア被覆フィルムが、金属被覆フィルムを含む請求項18に記載の高度バリアライナー。
【請求項20】
上記金属被覆フィルムのポリマーフィルム基材が、対向する第一面および第二面を有するフィルムコアと、該フィルムコアの第一面に施された金属被覆促進材料のコーティングとを含み、該金属被覆フィルムの金属層が該金属被覆促進材料に施されている請求項19に記載の高度バリアライナー。
【請求項21】
上記金属被覆フィルムが、上記金属層上の保護コーティングを含む請求項19に記載の高度バリアライナー。
【請求項22】
上記金属被覆フィルムが、上記金属層上に施された第一保護コーティングと、該第一保護コーティング上に施された第二金属層と、該第二金属層上に施された第二保護コーティングとを含む請求項19に記載の高度バリアライナー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−8250(P2006−8250A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2005−138284(P2005−138284)
【出願日】平成17年5月11日(2005.5.11)
【出願人】(599057065)ソノコ・デヴェロップメント,インコーポレイテッド (7)
【Fターム(参考)】