電磁石及び電磁石コイル組立体
電磁石は、磁極片及びコイル組立体を含んでいてもよい。磁極片は、磁気感受性材料により一体的に形成されてもよく、チャンネル構造及び第1のフランジ部材を有する。チャンネル構造は、環状内部側壁と、環状外部側壁と、磁極片の第1の軸端部上において内部及び外部側壁を互いに結合して固定する環状端部壁とを有してもよい。チャンネル構造は、第1の軸端部に対向する磁極片の第2の軸端部において、開口されていてもよい。第1のフランジ部材は、第2の軸端部で内部及び外部側壁の一方の端部に結合し、チャンネル構造から放射状に延出していてもよい。コイル組立体は、内部及び外部側壁間のチャンネル構造に結合され固定されてもよい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2009年8月11日に出願された米国特許仮出願第61/232,872号明細書の利益を請求するものである。上記参照の出願の開示は、これが本明細書に詳細に記載されているかのように、参照により組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、電磁石及び電磁石コイル組立体に関し、さらに詳細には、要素を回転シャフトに選択的に結合及び分離するために用いることのできる、電磁石コイル組立体に関する。
【背景技術】
【0003】
本節は、本開示の一般的な概要を提供するものであり、その全範囲又はその特徴の全ての包括的な開示ではない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一形態において、本教示は、磁極片及びコイル組立体を含む電磁石を提供する。磁極片は、磁気感受性材料により一体的に形成されてもよく、チャンネル構造及び第1のフランジ部材を有する。チャンネル構造は、環状内部側壁と、環状外部側壁と、内部及び外部側壁を磁極片の第1の軸端部上に互いに結合して固定する環状端部壁と、を有してもよい。チャンネル構造は、第1の軸端部に対向する磁極片の第2の軸端部において、開口されていてもよい。第1のフランジ部材は、第2の軸端部の内部及び外部側壁の一方の端部に結合され、チャンネル構造から放射状に延出していてもよい。コイル組立体は、内部及び外部側壁間のチャンネル構造に結合され固定されていてもよい。
【0005】
さらに、本教示は、磁極片と、コイル組立体と、アーマチャープレートとを含む電磁石コイル組立体を提供する。磁極片は、磁気感受性材料から一体的に形成されていてもよく、チャンネル構造及び第1のフランジ部材を有する。チャンネル構造は、環状内部側壁と、環状外部側壁と、内部及び外部側壁を磁極片の第1の軸端部上に互いに結合し、固定する環状端部壁とを有していてもよい。チャンネル構造は、第1の軸端部に対向する磁極片の第2の軸端部において、開口されていてもよい。第1のフランジ部材は、第2の軸端部の内部及び外部側壁の一方の端部に結合され、チャンネル構造から放射状に延出されていてもよい。また、第1のフランジ部材は、第1の接触表面を画定(define)してもよい。コイル組立体は、内部及び外部側壁間のチャンネル構造に結合し、固定されていてもよい。アーマチャープレートは、第2の接触表面を画定してもよい。コイル組立体が磁極片とアーマチャープレートとの間の相対的な動きを抑制するために通電された場合、第1の構成において、第1の接触表面は、第2の接触表面に接触してもよい。コイル組立体が磁極片とアーマチャープレートとの間の相対的な動きを可能にするために非通電となった場合、第2の構成において、第1の接触表面は、間隙によって第2の接触表面から分離されてもよい。第1の構成において、アーマチャープレート、極プレート、及びコイル組立体は、空の空洞を画定してもよい。
【0006】
本教示は、磁極片と、コイル組立体と、アーマチャープレートとを含む電磁石コイル組立体を、さらに提供する。磁極片は、磁気感受性材料から一体的に形成されてもよく、チャンネル構造及び第1のフランジ部材を有する。チャンネル構造は、環状内部側壁と、環状外部側壁と、内部及び外部側壁を磁極片の第1の軸端部上に互いに結合し、固定する、環状端部壁と、を有していてもよい。チャンネル構造は、第1の軸端部に対向する磁極片の第2の軸端部において、開口されていてもよい。第1のフランジ部材は、第2の軸端部の内部側壁に結合され、第2のフランジ部材は、第2の軸端部の外部側壁に結合されていてもよい。第1のフランジ部材は、チャンネル構造から放射状に延出されていてもよい。コイル組立体は、内部及び外部側壁間のチャンネル構造に結合し、固定してもよく、第1の接触表面を画定してもよい。アーマチャープレートは、第2の接触表面を画定してもよい。コイル組立体が磁極片とアーマチャープレートとの間の相対的な動きを抑制するために通電された場合、第1の構成において、第2の接触表面は、第1の接触表面に接触してもよい。コイル組立体が磁極片とアーマチャープレートとの間の相対的な動きを可能にするために非通電となった場合、第2の構成において、第2の接触表面は、間隙によって第1の接触表面から分離されてもよい。
【0007】
さらなる適用可能な範囲は、本明細書に提供される説明から明らかになる。本概要における説明及び具体的な例は、例示のためでだけあり、本開示の範囲を制限するものではない。
【0008】
本明細書に説明される図面は、例示のためだけであり、本開示の範囲を制限するものではない。類似の又は同一の要素には、さまざまな図面を通して常に同一の符号が与えられる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の断面図である。
【図2】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の部分分解図である。
【図3】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の磁極片の斜視図である。
【図4】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の断面図である。
【図5】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の磁極片の斜視図である。
【図6】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の断面図である。
【図7】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の断面図である。
【図8】図7の例示的電磁石コイル組立体の例示的磁束線を示す部分断面図である。
【図9】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の部分断面図である。
【図10】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の部分断面図である。
【図11】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の部分断面図である。
【図12】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の部分断面図である。
【図13】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の部分断面図である。
【図14】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の部分断面図である。
【図15】フランジ部材を含まない電磁石コイル組立体において、x軸上の磁極片とアーマチャープレートとの間の分離距離に対して、y軸上の磁極片とアーマチャープレートとの間の複数の動作電圧における引力を示すグラフである。
【図16】図10の電磁石コイル組立体において、x軸上の磁極片とアーマチャープレートとの間の分離距離に対して、y軸上の磁極片とアーマチャープレートとの間の複数の動作電圧における引力を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面のいくつかの図を通じて、対応する参照符号は、対応する部品を示す。
【0011】
図面のうちの図1を参照すれば、本開示のさまざまな実施形態による例示的電磁石コイル組立体が、参照符号10で全体的に示されている。電磁石コイル組立体10は、磁極片20と、コイル組立体30と、アーマチャープレート40とを含んでいてもよい。本明細書に説明される電磁石コイル組立体10は、本明細書にその全体が組み込まれる、米国特許出願第12/620,023号明細書に記載されたものなど、回転シャフトにアクセサリを選択的に結合及び分離するクラッチ組立体に用いることができる。このようなアクセサリは、制限されることなく、水ポンプエンジン、真空ポンプエンジン、車両空調ポンプ、及びパワーステアリングポンプを含む。非限定的な例において、アーマチャープレート40は、駆動形態においてアーマチャープレート40を回転軸と結合することによって駆動されるアクセサリの一構成要素とされてもよい。非駆動形態において、アーマチャープレート40は、回転しない磁極片20と結合することができ、アーマチャープレート40は、回転軸と一緒に回転せず、したがって、付属のアクセサリは、駆動されない。
【0012】
磁極片20は、磁極片20がコイル組立体30によって発生される磁束の分布を制御できるように、磁気感受性材料から形成されてもよい。さらに図3を参照すれば、磁極片20は、環状内部側壁24と、環状外部側壁26と、環状内部側壁24と環状外部側壁26を互いに結合する環状端部壁28を含むチャンネル構造を有していてもよい。環状端部壁28は、磁極片20の1つの軸端部27に配置されていてもよい。第1の軸端部27に対向する第2の軸端部29において、チャンネル構造は、開口されていてもよい。さらに、磁極片20は、一体的に形成され、又は変わりに、互いに結合された複数の個々の片から形成されていてもよい。
【0013】
フランジ部材22は、第2の軸端部29において内部側壁24(図1〜図5)または、外部側壁26に結合される(図6)ことができる。さまざまな追加の実施形態において、フランジ部材22は、第2の軸端部29において、内部側壁24及び外部側壁26の各々に結合されてもよい。図面の各々は、3つの形態の1つを示す、すなわち、内部フランジ、外部フランジ、及び内部フランジと外部フランジとの両方を示すが、例示的実施形態の各々は、本開示の範囲から逸脱することなく異なるフランジ形態を含むように修正されてもよい。フランジ部材22は、チャンネル構造から放射状、すなわち、磁極片20の放射方向に延出することができる。さらに、フランジ部材22は、フランジ表面、又は接触表面23を画定してもよい。以下に、さらに完全に説明するように、フランジ又は接触表面23は、実質的に平坦な表面であり、アーマチャープレート40への接触及び摩擦的な係合のために用いられる。さらに、フランジ又は接触表面23は、磁極片20のチャンネル構造の中心線Lに対して垂直であってもよい。例としてだけだが、フランジ又は接触表面23は、0.25ミリメートル以内において平坦であり、中心線Lに対して0.25ミリメートル以内の逃げ(runout)とされてもよい。いくつかの実施形態において、フランジ部材22は、ステップ状の設計(図9)とすることができ、その場合、フランジ表面23は、第1の部分22Aと、第1の部分22Aからオフセットした第2の部分22Bと、を含む。
【0014】
1つ以上の仕上げ工程が、接触表面23を実質的に平坦、平滑に、不規則性がなく、磁極片20の中心線Lに対して垂直であることを保障するために用いてられてもよい。そのような仕上げ作業は、制限されることなく、高速スタンピング、衝撃又は油圧鍛造(hydraulic coining)、打ち抜き、平坦化、平滑化、切削(milling)、切削(grinding)、旋盤加工、研磨を含む。これらの工程に加えて、又は変わりに、接触表面23は、コーティング21によってコーティングされてもよい。例としてだけだが、コーティング21は、コーティング21がコーティングなしの接触表面23の摩擦係数よりも大きな摩擦係数を有することができるように、摩擦強化コーティング(例えば、ESK Ceramics GmbH&Co.KG(www.esk.com/en)によって商品名EKagrip(登録商標)にて販売される製品など)とされてもよい。さらに、接触表面23は、環状内部側壁24から放射状に離れて延出する1つ以上の窪み25を画定してもよい。これらの窪み25は、スタンピング、鍛造、打ち抜き、又は他の機械加工工程によって形成されてもよい。電磁石コイル組立体10の動作中、窪み25は、摩耗副生成物及び他の汚染物(水、エンジン流体等)を収集し、それらを接触表面23からチャンネルによって排出してもよい。
【0015】
コイル組立体30は、磁極片20のチャンネル構造に結合、固定されることができる。コイル組立体30は、巻き線に電流が供給されると磁束が発生されるように、コアを取り囲む複数の巻き線を含んでもよい。また、コイル組立体30は、例えば、複数の巻き線及びコアを取り囲み、及び/又は以下に説明するように、アーマチャープレート40のための接触表面33として働く接合材料32を含んでもよい。磁極片20とコイル組立体30との組合せは、電磁石と呼ばれてもよい。コイル組立体30は、環状内部側壁24及び環状外部側壁26の間に、例えば、接合材料32又は糊又はエポキシなどの接着剤によって磁極片20に結合、固定されてもよい。いくつかの実施形態において、コイル組立体30は、第1の軸端部27において環状端部壁28と接触していてもよい。第1の軸端部27に対向する第2の軸端部29には、コイル組立体30にアクセス可能に開口するように、コイル組立体30と磁極片20の開口端部との間には、何も存在しなくてもよい。1つ以上のワイヤ又はコネクタ(図示せず)が、コイル組立体30に電力を供給するために用いられてもよい。磁極片20には、例えば、環状内部側壁24、環状外部側壁26、又は環状端部壁28に、1つ以上の開口部が画定されてもよく、そこを通ってワイヤ及び/又はコネクタが通じてコイル組立体30に電力が供給される。
【0016】
アーマチャープレート40は、磁極片20に選択的に接触するように構成された接触表面43、例えば、フランジ部材22の接触表面23又はコイル組立体30、例えば接触表面33を画定してもよい。接触表面23の窪み25に加えて、又はこれに変わって、アーマチャープレート40の接触表面43に1つ以上の窪み(窪み25に類似の)を形成し、摩耗副生成物及び他の汚染物(水、エンジン流体等)を収集し、接触表面43からチャンネルを通して排出してもよい。また、アーマチャープレート40は、接触表面43を画定する摩擦材料45を含んでもよい。摩擦材料45は、アーマチャープレート40の主要部分に形成されたコーティングであってもよく、又はアーマチャープレート40の主要部分に接合又は接着された別の部材であってもよい。1つの非限定的な例において、摩擦材料45は、アーマチャープレート40の主要部分に接合される、別に形成された材料(例えば、ESK Ceramics GmbH&Co.KG(www.esk.com/en)によって商品名EKagrip(登録商標)にて販売される製品など)とされてもよい。摩擦材料45は、接触表面43のための適切な摩擦、耐久性及び/又は他の特性を得るために用いられてもよく、アーマチャープレート40が電磁石コイル組立体10の効率的な動作のための適切な磁性、強度、耐久性、及び/又は他の特性を有することを可能にもする。
【0017】
電磁石コイル組立体10が起動されると、アーマチャープレート40は、磁極片20と選択的に結合又は分離されてもよい。図7に示した2つのフランジ部材22を備える例示的磁極片20の部分を示す図8に示されるように、コイル組立体30は、通電されると、複数の磁束線60を発生してもよい。磁束線60は、磁極片20を通り、間隙50を横断し、アーマチャープレート40を通じて伝わってもよい。磁束線60は、アーマチャープレート40を引き寄せ、動かして、磁極片20に接触させることができる。空の空洞55は、アーマチャープレート40が磁極片20に結合された場合、磁極片20と、コイル組立体30と、アーマチャープレート40とによって画定されてもよい。このようにして、磁束線60は、磁極片20とアーマチャープレート40との間の引力を高めるために空の空洞を横断せずにフランジ部材22を通じて伝わってもよい。
【0018】
コイル組立体30が通電された場合、電磁石コイル組立体10は、第1の構成(図8)に入ってもよく、その場合、アーマチャープレート40の接触表面43は、磁極片20、例えば、接触表面23、接触表面23の第2の部分22B(図9)及び/又は接触表面33に接触する。接触表面43は、磁極片20とアーマチャープレート40との相対的な動きが禁止されるように、接触表面23に摩擦的に係合してもよい。コイル組立体30の非通電とされる場合、電磁石コイル組立体10は、第2の構成(図1)に入ってもよく、その場合、アーマチャープレート40の接触表面43、例えば、接触表面23及び/又は接触表面33は、間隙50によって磁極片20から分離される。間隙50は、磁極片20とアーマチャープレート40との間の相対的な運動を許可してもよい。電磁石コイル組立体10は、バイアス部材、例えば、スプリング(図示せず)によって第2の構成にバイアスされてもよい。非限定的な例において、接触表面43は、磁極片20、コイル組立体30、及びアーマチャープレート40が空の空洞55を画定するように、第1の構成(図8〜図9を参照)において接触表面23に単独で接触してもよい。
【0019】
本発明のさまざまな実施形態において、コイル組立体30は、第1の構成においてアーマチャープレート40の接触表面43に摩擦的に係合する、接触表面又はコイル組立体表面33を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、コイル組立体表面33は、フランジ表面23と協働し、第1の構成(図10〜図11)におけるアーマチャープレート40に接触する接触表面35を画定してもよい。一方、第1の構成(図12〜図14)において、コイル組立体表面33は、磁極片20とコイル組立体30との間に唯一の接触表面を提供してもよい。さまざまな実施形態において、接合材料32は、コイル組立体/接触表面33を画定してもよい。図10〜図12に示すように、アーマチャープレート40は、接触表面23、33、35と相互作用して摩擦的に係合する摩擦材料45を含んでいてもよい。一方、図13〜図14に示すように、アーマチャープレート40は、一体的に形成されてもよく、接触表面23、33、35と直接相互作用して摩擦的に係合されてもよい。
【0020】
接合材料32は、ポリマー又はセラミック材料などの非磁性材料から形成されてもよい。例としてだけだが、接合材料32は、IDI Composites International(www.idicomposites.com)によって販売されるDIELECTRITE 48〜50 BMCなどのバルク成形コンパウンドであってもよく、磁極片20中に射出成型される。さまざまな実施形態において、接合材料32は、コイル組立体33のために必要な性能特性を得るように設計された、複合材料であってもよい。例えば、接合材料32は、ベース材料の摩擦及び/又は耐久性特性を変化させるために、1つ以上の添加材(カーボン又は他の繊維又はセラミック材料など)を有する、ベース材料(プラスチック樹脂など)を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、磁極片20とコイル組立体30との組合せの磁束線60の分布を調整するために、ベース材料に金属又は磁性材料(鋼又は鉄棒など)が加えられてもよい。
【0021】
さまざまな実施形態において、図9〜図13に示すように、アーマチャープレート40は、ベース部分40A及びオフセット部分40Bを含んでいてもよい。ベース部分40Aは、磁極片20の放射方向に延出するベース平面140Aを画定してもよい。オフセット部分40Bは、磁極片20の放射方向に延出するオフセット平面140Bを画定してもよい。オフセット平面140Bは、ベース平面140Aと平行であり、オフセットしていてもよい。このようにして、オフセット部分40Bは、ベース部分140Bの面から突起していてもよく(図9〜13に示すように)、又はベース部分140B(図示せず)内の窪みとされてもよい。また、オフセット部分140Bは、第1の構成において、フランジ部材22とアーマチャープレート40(又はアーマチャープレート40のベース部分)との間に間隙52が存在するように、接触表面33を画定してもよい。
【0022】
図15は、フランジ部材を含まない電磁石コイル組立体について、接触表面23と接触表面33、43間の距離(x軸上)に対して、磁極片20及びアーマチャープレート40間の分離距離(y軸上)間の複数の動作電圧における引力を示すグラフである。図16は、図10の電磁石コイル組立体10についての類似のグラフである。図15及びフランジ部材のない電磁石コイル組立体を参照すれば、曲線100は、直流9ボルトの動作電圧に相当し、曲線102は、直流11ボルトの動作電圧に相当し、曲線104は、直流14ボルトの動作電圧に相当し、曲線106は、直流16ボルトの動作電圧に相当し、曲線108は、直流18ボルトの動作電圧に相当する。同様に、図16及び図10の電磁石コイル組立体10を参照すれば、曲線110は、直流9ボルトの動作電圧に相当し、曲線112は、直流11ボルトの動作電圧に相当し、曲線114は、直流14ボルトの動作電圧に相当し、曲線116は、直流16ボルトの動作電圧に相当し、曲線118は、直流18ボルトの動作電圧に相当する。これらのグラフを比較することによって判明するように、図10の電磁石コイル組立体10についての所与の動作電圧において、磁極片20とアーマチャープレート40との間の引力は、より高い。
【0023】
上記説明は、本質的に単に例示のためのものであり、本開示、その用途又は使用を制限するものではないことが認識される。具体的な例を明細書において説明し、図面において例証したが、当業者であれば、特許請求の範囲に定義される本開示の範囲から逸脱することなく、さまざまな変更を加えることができ、その要素の等価に置き換えることができることを理解する。さらに、さまざまな例の間の特徴、要素、及び/又は機能の混合及び適合は、本明細書において明白に意図され、したがって、当業者であれば本開示から、上で特記されない限り、一例の特徴、要素、及び/又は機能を他の例に適切に組み込むことができることを理解する。さらに、特定の状況又は材料が本開示の教示に適合するように、その本質的な範囲から逸脱することなく、多くの修正を行うことができる。したがって、本開示は、本開示の教示を実施するために現在意図される最善の形態として図面によって示され明細書において説明された特定の例に制限されることなく、本開示の範囲は、前述の説明及び添付の特許請求の範囲に包含されるいかなる実施形態をも含むものである。
【技術分野】
【0001】
本出願は、2009年8月11日に出願された米国特許仮出願第61/232,872号明細書の利益を請求するものである。上記参照の出願の開示は、これが本明細書に詳細に記載されているかのように、参照により組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、電磁石及び電磁石コイル組立体に関し、さらに詳細には、要素を回転シャフトに選択的に結合及び分離するために用いることのできる、電磁石コイル組立体に関する。
【背景技術】
【0003】
本節は、本開示の一般的な概要を提供するものであり、その全範囲又はその特徴の全ての包括的な開示ではない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一形態において、本教示は、磁極片及びコイル組立体を含む電磁石を提供する。磁極片は、磁気感受性材料により一体的に形成されてもよく、チャンネル構造及び第1のフランジ部材を有する。チャンネル構造は、環状内部側壁と、環状外部側壁と、内部及び外部側壁を磁極片の第1の軸端部上に互いに結合して固定する環状端部壁と、を有してもよい。チャンネル構造は、第1の軸端部に対向する磁極片の第2の軸端部において、開口されていてもよい。第1のフランジ部材は、第2の軸端部の内部及び外部側壁の一方の端部に結合され、チャンネル構造から放射状に延出していてもよい。コイル組立体は、内部及び外部側壁間のチャンネル構造に結合され固定されていてもよい。
【0005】
さらに、本教示は、磁極片と、コイル組立体と、アーマチャープレートとを含む電磁石コイル組立体を提供する。磁極片は、磁気感受性材料から一体的に形成されていてもよく、チャンネル構造及び第1のフランジ部材を有する。チャンネル構造は、環状内部側壁と、環状外部側壁と、内部及び外部側壁を磁極片の第1の軸端部上に互いに結合し、固定する環状端部壁とを有していてもよい。チャンネル構造は、第1の軸端部に対向する磁極片の第2の軸端部において、開口されていてもよい。第1のフランジ部材は、第2の軸端部の内部及び外部側壁の一方の端部に結合され、チャンネル構造から放射状に延出されていてもよい。また、第1のフランジ部材は、第1の接触表面を画定(define)してもよい。コイル組立体は、内部及び外部側壁間のチャンネル構造に結合し、固定されていてもよい。アーマチャープレートは、第2の接触表面を画定してもよい。コイル組立体が磁極片とアーマチャープレートとの間の相対的な動きを抑制するために通電された場合、第1の構成において、第1の接触表面は、第2の接触表面に接触してもよい。コイル組立体が磁極片とアーマチャープレートとの間の相対的な動きを可能にするために非通電となった場合、第2の構成において、第1の接触表面は、間隙によって第2の接触表面から分離されてもよい。第1の構成において、アーマチャープレート、極プレート、及びコイル組立体は、空の空洞を画定してもよい。
【0006】
本教示は、磁極片と、コイル組立体と、アーマチャープレートとを含む電磁石コイル組立体を、さらに提供する。磁極片は、磁気感受性材料から一体的に形成されてもよく、チャンネル構造及び第1のフランジ部材を有する。チャンネル構造は、環状内部側壁と、環状外部側壁と、内部及び外部側壁を磁極片の第1の軸端部上に互いに結合し、固定する、環状端部壁と、を有していてもよい。チャンネル構造は、第1の軸端部に対向する磁極片の第2の軸端部において、開口されていてもよい。第1のフランジ部材は、第2の軸端部の内部側壁に結合され、第2のフランジ部材は、第2の軸端部の外部側壁に結合されていてもよい。第1のフランジ部材は、チャンネル構造から放射状に延出されていてもよい。コイル組立体は、内部及び外部側壁間のチャンネル構造に結合し、固定してもよく、第1の接触表面を画定してもよい。アーマチャープレートは、第2の接触表面を画定してもよい。コイル組立体が磁極片とアーマチャープレートとの間の相対的な動きを抑制するために通電された場合、第1の構成において、第2の接触表面は、第1の接触表面に接触してもよい。コイル組立体が磁極片とアーマチャープレートとの間の相対的な動きを可能にするために非通電となった場合、第2の構成において、第2の接触表面は、間隙によって第1の接触表面から分離されてもよい。
【0007】
さらなる適用可能な範囲は、本明細書に提供される説明から明らかになる。本概要における説明及び具体的な例は、例示のためでだけあり、本開示の範囲を制限するものではない。
【0008】
本明細書に説明される図面は、例示のためだけであり、本開示の範囲を制限するものではない。類似の又は同一の要素には、さまざまな図面を通して常に同一の符号が与えられる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の断面図である。
【図2】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の部分分解図である。
【図3】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の磁極片の斜視図である。
【図4】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の断面図である。
【図5】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の磁極片の斜視図である。
【図6】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の断面図である。
【図7】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の断面図である。
【図8】図7の例示的電磁石コイル組立体の例示的磁束線を示す部分断面図である。
【図9】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の部分断面図である。
【図10】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の部分断面図である。
【図11】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の部分断面図である。
【図12】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の部分断面図である。
【図13】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の部分断面図である。
【図14】本開示の教示により構成される例示的電磁石コイル組立体の部分断面図である。
【図15】フランジ部材を含まない電磁石コイル組立体において、x軸上の磁極片とアーマチャープレートとの間の分離距離に対して、y軸上の磁極片とアーマチャープレートとの間の複数の動作電圧における引力を示すグラフである。
【図16】図10の電磁石コイル組立体において、x軸上の磁極片とアーマチャープレートとの間の分離距離に対して、y軸上の磁極片とアーマチャープレートとの間の複数の動作電圧における引力を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図面のいくつかの図を通じて、対応する参照符号は、対応する部品を示す。
【0011】
図面のうちの図1を参照すれば、本開示のさまざまな実施形態による例示的電磁石コイル組立体が、参照符号10で全体的に示されている。電磁石コイル組立体10は、磁極片20と、コイル組立体30と、アーマチャープレート40とを含んでいてもよい。本明細書に説明される電磁石コイル組立体10は、本明細書にその全体が組み込まれる、米国特許出願第12/620,023号明細書に記載されたものなど、回転シャフトにアクセサリを選択的に結合及び分離するクラッチ組立体に用いることができる。このようなアクセサリは、制限されることなく、水ポンプエンジン、真空ポンプエンジン、車両空調ポンプ、及びパワーステアリングポンプを含む。非限定的な例において、アーマチャープレート40は、駆動形態においてアーマチャープレート40を回転軸と結合することによって駆動されるアクセサリの一構成要素とされてもよい。非駆動形態において、アーマチャープレート40は、回転しない磁極片20と結合することができ、アーマチャープレート40は、回転軸と一緒に回転せず、したがって、付属のアクセサリは、駆動されない。
【0012】
磁極片20は、磁極片20がコイル組立体30によって発生される磁束の分布を制御できるように、磁気感受性材料から形成されてもよい。さらに図3を参照すれば、磁極片20は、環状内部側壁24と、環状外部側壁26と、環状内部側壁24と環状外部側壁26を互いに結合する環状端部壁28を含むチャンネル構造を有していてもよい。環状端部壁28は、磁極片20の1つの軸端部27に配置されていてもよい。第1の軸端部27に対向する第2の軸端部29において、チャンネル構造は、開口されていてもよい。さらに、磁極片20は、一体的に形成され、又は変わりに、互いに結合された複数の個々の片から形成されていてもよい。
【0013】
フランジ部材22は、第2の軸端部29において内部側壁24(図1〜図5)または、外部側壁26に結合される(図6)ことができる。さまざまな追加の実施形態において、フランジ部材22は、第2の軸端部29において、内部側壁24及び外部側壁26の各々に結合されてもよい。図面の各々は、3つの形態の1つを示す、すなわち、内部フランジ、外部フランジ、及び内部フランジと外部フランジとの両方を示すが、例示的実施形態の各々は、本開示の範囲から逸脱することなく異なるフランジ形態を含むように修正されてもよい。フランジ部材22は、チャンネル構造から放射状、すなわち、磁極片20の放射方向に延出することができる。さらに、フランジ部材22は、フランジ表面、又は接触表面23を画定してもよい。以下に、さらに完全に説明するように、フランジ又は接触表面23は、実質的に平坦な表面であり、アーマチャープレート40への接触及び摩擦的な係合のために用いられる。さらに、フランジ又は接触表面23は、磁極片20のチャンネル構造の中心線Lに対して垂直であってもよい。例としてだけだが、フランジ又は接触表面23は、0.25ミリメートル以内において平坦であり、中心線Lに対して0.25ミリメートル以内の逃げ(runout)とされてもよい。いくつかの実施形態において、フランジ部材22は、ステップ状の設計(図9)とすることができ、その場合、フランジ表面23は、第1の部分22Aと、第1の部分22Aからオフセットした第2の部分22Bと、を含む。
【0014】
1つ以上の仕上げ工程が、接触表面23を実質的に平坦、平滑に、不規則性がなく、磁極片20の中心線Lに対して垂直であることを保障するために用いてられてもよい。そのような仕上げ作業は、制限されることなく、高速スタンピング、衝撃又は油圧鍛造(hydraulic coining)、打ち抜き、平坦化、平滑化、切削(milling)、切削(grinding)、旋盤加工、研磨を含む。これらの工程に加えて、又は変わりに、接触表面23は、コーティング21によってコーティングされてもよい。例としてだけだが、コーティング21は、コーティング21がコーティングなしの接触表面23の摩擦係数よりも大きな摩擦係数を有することができるように、摩擦強化コーティング(例えば、ESK Ceramics GmbH&Co.KG(www.esk.com/en)によって商品名EKagrip(登録商標)にて販売される製品など)とされてもよい。さらに、接触表面23は、環状内部側壁24から放射状に離れて延出する1つ以上の窪み25を画定してもよい。これらの窪み25は、スタンピング、鍛造、打ち抜き、又は他の機械加工工程によって形成されてもよい。電磁石コイル組立体10の動作中、窪み25は、摩耗副生成物及び他の汚染物(水、エンジン流体等)を収集し、それらを接触表面23からチャンネルによって排出してもよい。
【0015】
コイル組立体30は、磁極片20のチャンネル構造に結合、固定されることができる。コイル組立体30は、巻き線に電流が供給されると磁束が発生されるように、コアを取り囲む複数の巻き線を含んでもよい。また、コイル組立体30は、例えば、複数の巻き線及びコアを取り囲み、及び/又は以下に説明するように、アーマチャープレート40のための接触表面33として働く接合材料32を含んでもよい。磁極片20とコイル組立体30との組合せは、電磁石と呼ばれてもよい。コイル組立体30は、環状内部側壁24及び環状外部側壁26の間に、例えば、接合材料32又は糊又はエポキシなどの接着剤によって磁極片20に結合、固定されてもよい。いくつかの実施形態において、コイル組立体30は、第1の軸端部27において環状端部壁28と接触していてもよい。第1の軸端部27に対向する第2の軸端部29には、コイル組立体30にアクセス可能に開口するように、コイル組立体30と磁極片20の開口端部との間には、何も存在しなくてもよい。1つ以上のワイヤ又はコネクタ(図示せず)が、コイル組立体30に電力を供給するために用いられてもよい。磁極片20には、例えば、環状内部側壁24、環状外部側壁26、又は環状端部壁28に、1つ以上の開口部が画定されてもよく、そこを通ってワイヤ及び/又はコネクタが通じてコイル組立体30に電力が供給される。
【0016】
アーマチャープレート40は、磁極片20に選択的に接触するように構成された接触表面43、例えば、フランジ部材22の接触表面23又はコイル組立体30、例えば接触表面33を画定してもよい。接触表面23の窪み25に加えて、又はこれに変わって、アーマチャープレート40の接触表面43に1つ以上の窪み(窪み25に類似の)を形成し、摩耗副生成物及び他の汚染物(水、エンジン流体等)を収集し、接触表面43からチャンネルを通して排出してもよい。また、アーマチャープレート40は、接触表面43を画定する摩擦材料45を含んでもよい。摩擦材料45は、アーマチャープレート40の主要部分に形成されたコーティングであってもよく、又はアーマチャープレート40の主要部分に接合又は接着された別の部材であってもよい。1つの非限定的な例において、摩擦材料45は、アーマチャープレート40の主要部分に接合される、別に形成された材料(例えば、ESK Ceramics GmbH&Co.KG(www.esk.com/en)によって商品名EKagrip(登録商標)にて販売される製品など)とされてもよい。摩擦材料45は、接触表面43のための適切な摩擦、耐久性及び/又は他の特性を得るために用いられてもよく、アーマチャープレート40が電磁石コイル組立体10の効率的な動作のための適切な磁性、強度、耐久性、及び/又は他の特性を有することを可能にもする。
【0017】
電磁石コイル組立体10が起動されると、アーマチャープレート40は、磁極片20と選択的に結合又は分離されてもよい。図7に示した2つのフランジ部材22を備える例示的磁極片20の部分を示す図8に示されるように、コイル組立体30は、通電されると、複数の磁束線60を発生してもよい。磁束線60は、磁極片20を通り、間隙50を横断し、アーマチャープレート40を通じて伝わってもよい。磁束線60は、アーマチャープレート40を引き寄せ、動かして、磁極片20に接触させることができる。空の空洞55は、アーマチャープレート40が磁極片20に結合された場合、磁極片20と、コイル組立体30と、アーマチャープレート40とによって画定されてもよい。このようにして、磁束線60は、磁極片20とアーマチャープレート40との間の引力を高めるために空の空洞を横断せずにフランジ部材22を通じて伝わってもよい。
【0018】
コイル組立体30が通電された場合、電磁石コイル組立体10は、第1の構成(図8)に入ってもよく、その場合、アーマチャープレート40の接触表面43は、磁極片20、例えば、接触表面23、接触表面23の第2の部分22B(図9)及び/又は接触表面33に接触する。接触表面43は、磁極片20とアーマチャープレート40との相対的な動きが禁止されるように、接触表面23に摩擦的に係合してもよい。コイル組立体30の非通電とされる場合、電磁石コイル組立体10は、第2の構成(図1)に入ってもよく、その場合、アーマチャープレート40の接触表面43、例えば、接触表面23及び/又は接触表面33は、間隙50によって磁極片20から分離される。間隙50は、磁極片20とアーマチャープレート40との間の相対的な運動を許可してもよい。電磁石コイル組立体10は、バイアス部材、例えば、スプリング(図示せず)によって第2の構成にバイアスされてもよい。非限定的な例において、接触表面43は、磁極片20、コイル組立体30、及びアーマチャープレート40が空の空洞55を画定するように、第1の構成(図8〜図9を参照)において接触表面23に単独で接触してもよい。
【0019】
本発明のさまざまな実施形態において、コイル組立体30は、第1の構成においてアーマチャープレート40の接触表面43に摩擦的に係合する、接触表面又はコイル組立体表面33を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、コイル組立体表面33は、フランジ表面23と協働し、第1の構成(図10〜図11)におけるアーマチャープレート40に接触する接触表面35を画定してもよい。一方、第1の構成(図12〜図14)において、コイル組立体表面33は、磁極片20とコイル組立体30との間に唯一の接触表面を提供してもよい。さまざまな実施形態において、接合材料32は、コイル組立体/接触表面33を画定してもよい。図10〜図12に示すように、アーマチャープレート40は、接触表面23、33、35と相互作用して摩擦的に係合する摩擦材料45を含んでいてもよい。一方、図13〜図14に示すように、アーマチャープレート40は、一体的に形成されてもよく、接触表面23、33、35と直接相互作用して摩擦的に係合されてもよい。
【0020】
接合材料32は、ポリマー又はセラミック材料などの非磁性材料から形成されてもよい。例としてだけだが、接合材料32は、IDI Composites International(www.idicomposites.com)によって販売されるDIELECTRITE 48〜50 BMCなどのバルク成形コンパウンドであってもよく、磁極片20中に射出成型される。さまざまな実施形態において、接合材料32は、コイル組立体33のために必要な性能特性を得るように設計された、複合材料であってもよい。例えば、接合材料32は、ベース材料の摩擦及び/又は耐久性特性を変化させるために、1つ以上の添加材(カーボン又は他の繊維又はセラミック材料など)を有する、ベース材料(プラスチック樹脂など)を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、磁極片20とコイル組立体30との組合せの磁束線60の分布を調整するために、ベース材料に金属又は磁性材料(鋼又は鉄棒など)が加えられてもよい。
【0021】
さまざまな実施形態において、図9〜図13に示すように、アーマチャープレート40は、ベース部分40A及びオフセット部分40Bを含んでいてもよい。ベース部分40Aは、磁極片20の放射方向に延出するベース平面140Aを画定してもよい。オフセット部分40Bは、磁極片20の放射方向に延出するオフセット平面140Bを画定してもよい。オフセット平面140Bは、ベース平面140Aと平行であり、オフセットしていてもよい。このようにして、オフセット部分40Bは、ベース部分140Bの面から突起していてもよく(図9〜13に示すように)、又はベース部分140B(図示せず)内の窪みとされてもよい。また、オフセット部分140Bは、第1の構成において、フランジ部材22とアーマチャープレート40(又はアーマチャープレート40のベース部分)との間に間隙52が存在するように、接触表面33を画定してもよい。
【0022】
図15は、フランジ部材を含まない電磁石コイル組立体について、接触表面23と接触表面33、43間の距離(x軸上)に対して、磁極片20及びアーマチャープレート40間の分離距離(y軸上)間の複数の動作電圧における引力を示すグラフである。図16は、図10の電磁石コイル組立体10についての類似のグラフである。図15及びフランジ部材のない電磁石コイル組立体を参照すれば、曲線100は、直流9ボルトの動作電圧に相当し、曲線102は、直流11ボルトの動作電圧に相当し、曲線104は、直流14ボルトの動作電圧に相当し、曲線106は、直流16ボルトの動作電圧に相当し、曲線108は、直流18ボルトの動作電圧に相当する。同様に、図16及び図10の電磁石コイル組立体10を参照すれば、曲線110は、直流9ボルトの動作電圧に相当し、曲線112は、直流11ボルトの動作電圧に相当し、曲線114は、直流14ボルトの動作電圧に相当し、曲線116は、直流16ボルトの動作電圧に相当し、曲線118は、直流18ボルトの動作電圧に相当する。これらのグラフを比較することによって判明するように、図10の電磁石コイル組立体10についての所与の動作電圧において、磁極片20とアーマチャープレート40との間の引力は、より高い。
【0023】
上記説明は、本質的に単に例示のためのものであり、本開示、その用途又は使用を制限するものではないことが認識される。具体的な例を明細書において説明し、図面において例証したが、当業者であれば、特許請求の範囲に定義される本開示の範囲から逸脱することなく、さまざまな変更を加えることができ、その要素の等価に置き換えることができることを理解する。さらに、さまざまな例の間の特徴、要素、及び/又は機能の混合及び適合は、本明細書において明白に意図され、したがって、当業者であれば本開示から、上で特記されない限り、一例の特徴、要素、及び/又は機能を他の例に適切に組み込むことができることを理解する。さらに、特定の状況又は材料が本開示の教示に適合するように、その本質的な範囲から逸脱することなく、多くの修正を行うことができる。したがって、本開示は、本開示の教示を実施するために現在意図される最善の形態として図面によって示され明細書において説明された特定の例に制限されることなく、本開示の範囲は、前述の説明及び添付の特許請求の範囲に包含されるいかなる実施形態をも含むものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンネル構造、及び第1のフランジ部材を有する、一体的に形成された磁気感受性磁極片であって、前記チャンネル構造は、環状内部側壁と、環状外部側壁と、前記内部及び前記外部側壁を前記磁極片の第1の軸端部上に互いに結合し、固定する環状端部壁と、を有し、前記チャンネル構造は、前記第1の軸端部に対向する前記磁極片の第2の軸端部を開口し、前記第1のフランジ部材は、前記第2の軸端部の前記内部及び前記外部側壁の一方の端部に結合し、前記第1のフランジ部材は、前記チャンネル構造から放射状に延出する、前記磁極片と、
前記内部及び前記外部側壁との間の前記チャンネル構造に固定して結合された、コイル組立体と、
を含む、電磁石。
【請求項2】
前記コイル組立体は、前記磁極片の前記第2の軸端部から外方向に延出する、請求項1に記載の電磁石。
【請求項3】
前記磁極片は、前記第2の軸端部の前記内部及び前記外部側壁の他方の端部に結合した第2のフランジ部材を含み、前記第2のフランジ部材は、前記チャンネル構造から放射状に離れて延出する、請求項1に記載の電磁石。
【請求項4】
前記第1のフランジ部材は、第1のフランジ表面を画定し、前記第2のフランジ部材は、第2のフランジ表面を画定し、前記コイル組立体は、コイル組立体表面を画定し、前記第1及び前記第2のフランジ表面と、前記コイル組立体表面とが協働し、平坦さが0.25ミリメートル以内であり、前記チャンネル構造の中心線に対する接触表面の振れが0.25ミリメートル以内である前記接触表面を画定する、請求項1に記載の電磁石。
【請求項5】
前記第1のフランジ部材は、フランジ表面を画定し、前記コイル組立体は、コイル組立体表面を画定し、前記フランジ表面と、前記コイル組立体表面は、協働して、平坦さが0.25ミリメートル以内であり、前記チャンネル構造の中心線に対する接触表面の振れが0.25ミリメートル以内である前記接触表面を画定する、請求項1に記載の電磁石。
【請求項6】
前記第1のフランジ部材は、前記環状内部側壁から放射状に離れて延出する複数の窪みを画定する接触表面を画定する、請求項1に記載の電磁石。
【請求項7】
チャンネル構造及び第1のフランジ部材を有する一体的に形成された磁気感受性磁極片であって、前記チャンネル構造は、環状内部側壁と、環状外部側壁と、前記内部及び前記外部側壁を前記磁極片の第1の軸端部上に互いに結合して固定する環状端部壁と、を有し、前記チャンネル構造は、前記第1の軸端部に対向する前記磁極片の第2の軸端部を開口し、前記第1のフランジ部材は、前記第2の軸端部の前記内部及び前記外部側壁の一方の端部に結合し、前記第1のフランジ部材は、前記チャンネル構造から放射状に延出して第1の接触表面を画定する、前記磁極片と、
前記内部及び前記外部側壁との間の前記チャンネル構造に固定して結合された、コイル組立体と、
第2の接触表面を画定するアーマチャープレートであって、前記コイル組立体が前記磁極片と前記アーマチャープレートとの間の相対的な動きを抑制するために通電された場合、第1の構成において、前記第1の接触表面は、前記第2の接触表面と接触し、前記コイル組立体が前記磁極片と前記アーマチャープレートとの間の相対的な動きを可能にするために非通電となった場合、第2の構成において、前記第1の接触表面は、間隙によって前記第2の接触表面から分離される、前記アーマチャープレートと、
を含む、電磁石コイル組立体。
【請求項8】
前記磁極片は、前記第2の軸端部において前記内部及び前記外部側壁の他方の端部に結合された第2のフランジ部材を含み、前記第2のフランジ部材は、前記チャンネル構造から放射状に延出し、前記第1の構成において前記第2の接触表面に接触し、前記第2の構成において前記第2の接触表面から分離される、第3の接触表面を画定する、請求項7に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項9】
前記第1の接触表面は、前記環状内部側壁から放射状に離れて延出する複数の窪みを画定する、請求項7に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項10】
前記アーマチャープレートは、前記第2の接触表面を画定する摩擦材料を含む、請求項7に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項11】
前記アーマチャープレート、極プレート、及びコイル組立体は、前記第1の構成において、空の空洞を画定する、請求項10に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項12】
前記コイル組立体は、前記第1の構成において、前記第2の接触表面に接触する第3の接触表面を画定する、請求項10に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項13】
前記磁極片は、前記第2の軸端部において前記内部及び前記外部側壁の他方の端部に結合された第2のフランジ部材を含み、前記第2のフランジ部材は、前記チャンネル構造から放射状に延出して、前記第1の構成において前記第2の接触表面に接触し、前記第2の構成において前記第2の接触表面から分離される、第4の接触表面を画定する、請求項12に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項14】
チャンネル構造及び第1のフランジ部材を有する一体的に形成された磁気感受性磁極片であって、前記チャンネル構造は、環状内部側壁と、環状外部側壁と、前記内部及び前記外部側壁を前記磁極片の第1の軸端部上に互いに結合して固定する環状端部壁と、を有し、前記チャンネル構造は、前記第1の軸端部に対向する前記磁極片の第2の軸端部を開口し、前記第1のフランジ部材は、前記第2の軸端部の前記内部及び前記外部側壁の一方の端部に結合し、前記第1のフランジ部材は、前記チャンネル構造から放射状に延出する、前記磁極片と、
前記内部及び前記外部側壁との間の前記チャンネル構造に固定して結合され、第1の接触表面を画定するコイル組立体と、
第2の接触表面を画定するアーマチャープレートであり、前記コイル組立体が前記磁極片と前記アーマチャープレートとの間の相対的な動きを抑制するために通電された場合、第1の構成において、前記第1の接触表面は、前記第2の接触表面に接触し、前記コイル組立体が前記磁極片と前記アーマチャープレートとの間の相対的な動きを可能にするために非通電となった場合、第2の構成において、前記第1の接触表面は、第1の間隙によって第2の接触表面から分離される、前記アーマチャープレートと、
を含む、電磁石コイル組立体。
【請求項15】
前記コイル組立体は、前記第1の接触表面を画定する接合材料を含む、請求項14に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項16】
前記アーマチャープレートは、前記第2の接触表面を画定する摩擦材料を含む、請求項14に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項17】
前記磁極片が、前記第2の軸端部において前記内部及び前記外部側壁の他方の端部に結合した第2のフランジ部材を含み、前記第2のフランジ部材は、前記チャンネル構造から放射状に延出する、請求項16に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項18】
前記磁極片が、前記第2の軸端部において前記内部及び前記外部側壁の他方の端部に結合した第2のフランジ部材を含み、前記第2のフランジ部材は、前記チャンネル構造から放射状に延出する、請求項14に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項19】
前記アーマチャープレートは、前記磁極片の放射方向に延出するベース平面を画定するベース部分と、前記ベース平面に平行でありオフセットするオフセット平面を画定するオフセット部分とを含み、前記オフセット部分は、第2の接触表面を画定する、請求項14に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項20】
前記コイル組立体は、前記第1の構成において、前記第1のフランジ部材と前記アーマチャープレートとの間に第2の間隙が存在するように、前記磁極片の前記第2の軸端部から外方向に延出する、請求項14に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項1】
チャンネル構造、及び第1のフランジ部材を有する、一体的に形成された磁気感受性磁極片であって、前記チャンネル構造は、環状内部側壁と、環状外部側壁と、前記内部及び前記外部側壁を前記磁極片の第1の軸端部上に互いに結合し、固定する環状端部壁と、を有し、前記チャンネル構造は、前記第1の軸端部に対向する前記磁極片の第2の軸端部を開口し、前記第1のフランジ部材は、前記第2の軸端部の前記内部及び前記外部側壁の一方の端部に結合し、前記第1のフランジ部材は、前記チャンネル構造から放射状に延出する、前記磁極片と、
前記内部及び前記外部側壁との間の前記チャンネル構造に固定して結合された、コイル組立体と、
を含む、電磁石。
【請求項2】
前記コイル組立体は、前記磁極片の前記第2の軸端部から外方向に延出する、請求項1に記載の電磁石。
【請求項3】
前記磁極片は、前記第2の軸端部の前記内部及び前記外部側壁の他方の端部に結合した第2のフランジ部材を含み、前記第2のフランジ部材は、前記チャンネル構造から放射状に離れて延出する、請求項1に記載の電磁石。
【請求項4】
前記第1のフランジ部材は、第1のフランジ表面を画定し、前記第2のフランジ部材は、第2のフランジ表面を画定し、前記コイル組立体は、コイル組立体表面を画定し、前記第1及び前記第2のフランジ表面と、前記コイル組立体表面とが協働し、平坦さが0.25ミリメートル以内であり、前記チャンネル構造の中心線に対する接触表面の振れが0.25ミリメートル以内である前記接触表面を画定する、請求項1に記載の電磁石。
【請求項5】
前記第1のフランジ部材は、フランジ表面を画定し、前記コイル組立体は、コイル組立体表面を画定し、前記フランジ表面と、前記コイル組立体表面は、協働して、平坦さが0.25ミリメートル以内であり、前記チャンネル構造の中心線に対する接触表面の振れが0.25ミリメートル以内である前記接触表面を画定する、請求項1に記載の電磁石。
【請求項6】
前記第1のフランジ部材は、前記環状内部側壁から放射状に離れて延出する複数の窪みを画定する接触表面を画定する、請求項1に記載の電磁石。
【請求項7】
チャンネル構造及び第1のフランジ部材を有する一体的に形成された磁気感受性磁極片であって、前記チャンネル構造は、環状内部側壁と、環状外部側壁と、前記内部及び前記外部側壁を前記磁極片の第1の軸端部上に互いに結合して固定する環状端部壁と、を有し、前記チャンネル構造は、前記第1の軸端部に対向する前記磁極片の第2の軸端部を開口し、前記第1のフランジ部材は、前記第2の軸端部の前記内部及び前記外部側壁の一方の端部に結合し、前記第1のフランジ部材は、前記チャンネル構造から放射状に延出して第1の接触表面を画定する、前記磁極片と、
前記内部及び前記外部側壁との間の前記チャンネル構造に固定して結合された、コイル組立体と、
第2の接触表面を画定するアーマチャープレートであって、前記コイル組立体が前記磁極片と前記アーマチャープレートとの間の相対的な動きを抑制するために通電された場合、第1の構成において、前記第1の接触表面は、前記第2の接触表面と接触し、前記コイル組立体が前記磁極片と前記アーマチャープレートとの間の相対的な動きを可能にするために非通電となった場合、第2の構成において、前記第1の接触表面は、間隙によって前記第2の接触表面から分離される、前記アーマチャープレートと、
を含む、電磁石コイル組立体。
【請求項8】
前記磁極片は、前記第2の軸端部において前記内部及び前記外部側壁の他方の端部に結合された第2のフランジ部材を含み、前記第2のフランジ部材は、前記チャンネル構造から放射状に延出し、前記第1の構成において前記第2の接触表面に接触し、前記第2の構成において前記第2の接触表面から分離される、第3の接触表面を画定する、請求項7に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項9】
前記第1の接触表面は、前記環状内部側壁から放射状に離れて延出する複数の窪みを画定する、請求項7に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項10】
前記アーマチャープレートは、前記第2の接触表面を画定する摩擦材料を含む、請求項7に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項11】
前記アーマチャープレート、極プレート、及びコイル組立体は、前記第1の構成において、空の空洞を画定する、請求項10に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項12】
前記コイル組立体は、前記第1の構成において、前記第2の接触表面に接触する第3の接触表面を画定する、請求項10に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項13】
前記磁極片は、前記第2の軸端部において前記内部及び前記外部側壁の他方の端部に結合された第2のフランジ部材を含み、前記第2のフランジ部材は、前記チャンネル構造から放射状に延出して、前記第1の構成において前記第2の接触表面に接触し、前記第2の構成において前記第2の接触表面から分離される、第4の接触表面を画定する、請求項12に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項14】
チャンネル構造及び第1のフランジ部材を有する一体的に形成された磁気感受性磁極片であって、前記チャンネル構造は、環状内部側壁と、環状外部側壁と、前記内部及び前記外部側壁を前記磁極片の第1の軸端部上に互いに結合して固定する環状端部壁と、を有し、前記チャンネル構造は、前記第1の軸端部に対向する前記磁極片の第2の軸端部を開口し、前記第1のフランジ部材は、前記第2の軸端部の前記内部及び前記外部側壁の一方の端部に結合し、前記第1のフランジ部材は、前記チャンネル構造から放射状に延出する、前記磁極片と、
前記内部及び前記外部側壁との間の前記チャンネル構造に固定して結合され、第1の接触表面を画定するコイル組立体と、
第2の接触表面を画定するアーマチャープレートであり、前記コイル組立体が前記磁極片と前記アーマチャープレートとの間の相対的な動きを抑制するために通電された場合、第1の構成において、前記第1の接触表面は、前記第2の接触表面に接触し、前記コイル組立体が前記磁極片と前記アーマチャープレートとの間の相対的な動きを可能にするために非通電となった場合、第2の構成において、前記第1の接触表面は、第1の間隙によって第2の接触表面から分離される、前記アーマチャープレートと、
を含む、電磁石コイル組立体。
【請求項15】
前記コイル組立体は、前記第1の接触表面を画定する接合材料を含む、請求項14に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項16】
前記アーマチャープレートは、前記第2の接触表面を画定する摩擦材料を含む、請求項14に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項17】
前記磁極片が、前記第2の軸端部において前記内部及び前記外部側壁の他方の端部に結合した第2のフランジ部材を含み、前記第2のフランジ部材は、前記チャンネル構造から放射状に延出する、請求項16に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項18】
前記磁極片が、前記第2の軸端部において前記内部及び前記外部側壁の他方の端部に結合した第2のフランジ部材を含み、前記第2のフランジ部材は、前記チャンネル構造から放射状に延出する、請求項14に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項19】
前記アーマチャープレートは、前記磁極片の放射方向に延出するベース平面を画定するベース部分と、前記ベース平面に平行でありオフセットするオフセット平面を画定するオフセット部分とを含み、前記オフセット部分は、第2の接触表面を画定する、請求項14に記載の電磁石コイル組立体。
【請求項20】
前記コイル組立体は、前記第1の構成において、前記第1のフランジ部材と前記アーマチャープレートとの間に第2の間隙が存在するように、前記磁極片の前記第2の軸端部から外方向に延出する、請求項14に記載の電磁石コイル組立体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公表番号】特表2013−502055(P2013−502055A)
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−524068(P2012−524068)
【出願日】平成22年8月11日(2010.8.11)
【国際出願番号】PCT/CA2010/001246
【国際公開番号】WO2011/017811
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(501104672)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月11日(2010.8.11)
【国際出願番号】PCT/CA2010/001246
【国際公開番号】WO2011/017811
【国際公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【出願人】(501104672)
【Fターム(参考)】
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