説明

電線支持器具

【課題】電気柵用支柱において電線の高さ調節を自由に行なうことができる電線支持器具を提供する。
【解決手段】電線支持器具1は、両端に開口部3が形成されていると共に、一端に中心軸線に対して略平行に複数のスリット4が設けられた円筒形状の本体2と、本体2の一端に着脱可能に取付けられると共に、本体2の一端の径よりも小さい径を有するキャップ部材5と、本体2の外側表面に突出形成された突起部材6とを備える。キャップ部材5も、両端が開口した円筒形状を有している。突起部材6は、第1の突起部材6Aと、第1の突起部材6Aから離れて配置された第2の突起部材6Bで構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電線支持器具に関する。詳しくは、例えば電気柵用支柱に取付けられて、電線を支持する電線支持器具に係るものである。
【背景技術】
【0002】
山間地域の農村地帯では、鹿や猪などの野生動物が田畑へ侵入することを防止するために、電気柵が多く使用されている。
【0003】
電気柵は、田畑の周囲に張り巡らせた裸電線に、電源装置内の電圧発生器から発生した電圧が印加され、この裸電線に接触した鹿や猪などの野生動物を、印加された電圧の衝撃によって撃退するための柵である。
【0004】
また、電気柵の裸電線は、田畑の周囲に打設された支柱に取付けられた碍子に係止されて張設される。
【0005】
電気柵に用いられる支柱としては様々なものが提案されているが、例えば特許文献1には、図13に示すような電気柵用支柱が記載されている。即ち、特許文献1に記載の電気柵用支柱は、支柱本体110が、ガラス繊維強化樹脂から成る内層と、ポリエチレンなどから成る表層との2層構造となっており、先端部114、基端部115、フック部111、環状凸部112及び凸条113と共に一体成形されている。
また、フック部111は、上方に開放されており、裸電線を係止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4303780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の支柱は、電線が係止されるフック部が一体成形されており、電線同士の間隔や電線の高さが制限されていた。
【0008】
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、電気柵用支柱において電線の高さ調節を自由に行なうことができる電線支持器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明の電線支持器具は、両端に開口部が形成されていると共に、一端に中心軸線に対して略平行にスリットが設けられた円筒形状の本体と、該本体の前記一端に着脱可能に取付けられると共に、同本体の一端の径よりも小さい径を有するキャップ部材と、前記本体の外側表面に突出形成された突起部材とを備える。
【0010】
また、上記の目的を達成するために、本発明の電線支持器具は、両端に開口部が形成されていると共に、一端に中心軸線に対して略平行にスリットが設けられた円筒形状の本体と、前記本体の外側表面に前記スリットを挟んで一方側と他方側に突出形成された構成体を有して構成された取付部材と、該取付部材に着脱可能に取付けられると共に、前記構成体の離間方向における同取付部材の長さより小さい径を有するキャップ部材と、前記取付部材とは反対方向であると共に、前記本体の長手方向において前記取付部材の位置と異なる位置の前記本体の外側表面に突出形成された突起部材とを備える。
【0011】
ここで、本体は、両端に開口部が形成されており、円筒形状であるので、電気柵用支柱を本体に通すことができる。
【0012】
また、本体の一端に着脱可能に取付けられると共に、本体の一端の径よりも小さい径を有するキャップ部材によって、本体の一端に中心軸線に対して略平行に設けられたスリットが縮められるので、本体の一端の径が収縮することになり、本体を電気柵用支柱に固定することができる。
【0013】
また、取付部材に着脱可能に取付けられると共に、構成体の離間方向における取付部材の長さより小さい径を有するキャップ部材によって、構成体の間の距離が縮められると共にスリットも縮められるので、本体の一端の径が収縮することになり、本体を電気柵用支柱に固定することができる。
なお、構成体は、本体の外側表面にスリットを挟んで一方側と他方側に突出形成されているのであれば、一部が一体形成されていてもよい。
【0014】
また、本発明の電線支持器具において、突起部材は、本体の中心軸線と略平行に位置する第1の平板部材及び、第1の平板部材と本体の外側表面とを接続する第1の接続部材を有する、第1の突起部材と、本体の中心軸線と略平行に配置された第2の平板部材及び、第2の平板部材と本体の外側表面とを接続すると共に本体の長手方向において第1の接続部材の位置と異なる位置に配置された第2の接続部材を有し、さらに第1の突起部材から離れて配置された、第2の突起部材とで構成されたものとすることができる。
【0015】
この場合、電線を本体の中心軸線と略平行にした状態で、第1の突起部材と第2の突起部材との間に通し、通した後に電線を倒して本体の中心軸線に対して略垂直な状態にするだけで、電線が、本体と、第1の平板部材と、第1の接続部材と、第2の平板部材と、第2の接続部材とに囲まれた状態となり、突起部材に電線を通したような状態となる。
【0016】
また、本発明の電線支持器具において、第1の平板部材の第2の平板部材に向いた内側の縁部とは反対側の外側の縁部に、内側に向けて窪んだ第1の凹部が設けられ、第2の平板部材の第1の平板部材に向いた内側の縁部とは反対側の外側の縁部に、内側に向けて窪んだ第2の凹部が設けられたものとすることができる。
【0017】
また、本発明の電線支持器具において、第1の突起部材は、第1の平板部材の上側の縁部に、本体に向けて突出形成されると共に本体の長手方向において第1の接続部材よりも上方に配置された第1の凸部を有し、第2の突起部材は、第2の平板部材の下側の縁部に、本体に向けて突出形成されると共に本体の長手方向において第2の接続部材よりも下方に配置された第2の凸部を有するものとすることができる。
【0018】
この場合、第1の接続部材や第2の接続部材に電線を巻き付ける方法で、電線を支持するときに、電線を、第1の凸部と第1の接続部材の間や、第2の凸部と第2の接続部材の間に挟んだ状態で巻き付けることができるので、巻き付けた電線が解けにくい。
【0019】
また、本発明の電線支持器具は、本体の他端の外側表面に、本体の中心軸線に沿って、突出形成された複数の凸条部材を備える場合、凸条部材を指で押して、本体を回転させることができるので、回転させやすい。
【発明の効果】
【0020】
本発明に係る電線支持器具は、電気柵用支柱において電線の高さ調節を自由に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の電線支持器具の第1実施態様を示す概略斜視図である。
【図2】第1実施態様の本発明の電線支持器具の本体の概略底面図である。
【図3】第1実施態様の本発明の電線支持器具の本体の概略側面図である。
【図4】第1実施態様の本発明の電線支持器具の本体を支柱に取付ける状況を説明する概略図である。
【図5】第1実施態様の本発明の電線支持器具のキャップ部材を支柱に取付ける状況を説明する概略図である。
【図6】本発明の電線支持器具を用いた電気柵の一例を示す概略図である。
【図7】本発明の電線支持器具を用いて電線の弛みを直すときの第1の動作を説明する概略図である。
【図8】本発明の電線支持器具を用いて電線の弛みを直すときの第2の動作を説明する概略図である。
【図9】本発明の電線支持器具を用いて電線の弛みを直した状態を示す概略図である。
【図10】本発明の電線支持器具の第2実施態様を示す概略斜視図である。
【図11】第2実施態様の本発明の電線支持器具の本体の概略平面図である。
【図12】第2実施態様の本発明の電線支持器具の本体の概略側面図である。
【図13】従来の電気柵用支柱を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
図1は、本発明の電線支持器具の第1実施態様を示す概略斜視図である。また、図2は、第1実施態様の本発明の電線支持器具の本体の概略底面図である。また、図3は、第1実施態様の本発明の電線支持器具の本体の概略側面図である。
【0023】
図1に示すように、第1実施態様の本発明の電線支持器具1は、両端に開口部3が形成されていると共に、一端に中心軸線に対して略平行に複数のスリット4が設けられた円筒形状の本体2を備える。
【0024】
また、本発明の電線支持器具1は、本体2の一端に着脱可能に取付けられると共に、本体2の一端の径よりも小さい径を有するキャップ部材5を備える。ここで、キャップ部材5も、両端が開口した円筒形状を有している。
【0025】
また、本発明の電線支持器具1は、本体2の外側表面に突出形成された突起部材6を備える。
【0026】
また、本体2のスリット4付近の外側表面には、ネジ山12が設けられている。
また、このネジ山12に対応するように、キャップ部材5の内側表面には、ネジ溝13が設けられている。
【0027】
また、本発明の電線支持器具1は、本体2の他端の外側表面に、本体2の中心軸線に沿って、突出形成された複数の凸条部材11を備える。
【0028】
また、突起部材6は、第1の突起部材6Aと、第1の突起部材6Aから離れて配置された第2の突起部材6Bで構成されている。
【0029】
ここで、第1の突起部材6Aは、本体2の中心軸線と略平行に位置する第1の平板部材61及び、第1の平板部材61と本体2の外側表面とを接続する第1の接続部材62を有する。
【0030】
また、第2の突起部材6Bは、本体2の中心軸線と略平行に配置された第2の平板部材63及び、第2の平板部材63と本体2の外側表面とを接続すると共に本体2の長手方向において第1の接続部材62の位置と異なる位置に配置された第2の接続部材64を有する。
即ち、図3から判るように、第1の接続部材62の方が、第2の接続部材64よりも、スリット4が設けられた本体2の一端に近い位置に配置されている。
【0031】
また、第1の平板部材61の第2の平板部材63に向いた内側の縁部とは反対側の外側の縁部に、内側に向けて窪んだ第1の凹部7が設けられている。
また、第2の平板部材63の第1の平板部材61に向いた内側の縁部とは反対側の外側の縁部に、内側に向けて窪んだ第2の凹部8が設けられている。
【0032】
また、第1の突起部材6Aは、第1の平板部材61の上側の縁部に、本体2に向けて突出形成されると共に本体2の長手方向において第1の接続部材62よりも上方に配置された第1の凸部9を有する。
【0033】
また、第2の突起部材6Bは、第2の平板部材63の下側の縁部に、本体2に向けて突出形成されると共に本体2の長手方向において第2の接続部材64よりも下方に配置された第2の凸部10を有する。
【0034】
ここで、上下の位置を記載しているが、これは、本発明の電線支持器具を電気柵用支柱に取付けた時の位置関係を意味する。
【0035】
ここで、本発明の電線支持器具が、両端に開口部が形成されていると共に、一端に中心軸線に対して略平行にスリットが設けられた円筒形状の本体と、本体の一端に着脱可能に取付けられると共に、本体の一端の径よりも小さい径を有するキャップ部材と、本体の外側表面に突出形成された突起部材とを備えるのであれば、必ずしも突起部材は、前述のような第1の突起部材と、前述のような第2の突起部材で構成されていなくてもよい。
【0036】
また、本発明の電線支持器具が、両端に開口部が形成されていると共に、一端に中心軸線に対して略平行にスリットが設けられた円筒形状の本体と、本体の一端に着脱可能に取付けられると共に、本体の一端の径よりも小さい径を有するキャップ部材と、本体の外側表面に突出形成された突起部材とを備えるのであれば、必ずしも本体の他端の外側表面に、本体の中心軸線に沿って、突出形成された複数の凸条部材を備えていなくてもよい。
【0037】
しかし、本発明の電線支持器具が、本体の他端の外側表面に、本体の中心軸線に沿って、突出形成された複数の凸条部材を備えていれば、凸条部材を指で押して、本体を回転させることができるので、回転させやすく、好ましい。
【0038】
図4は、第1実施態様の本発明の電線支持器具の本体を支柱に取付ける状況を説明する概略図である。また、図5は、第1実施態様の本発明の電線支持器具のキャップ部材を支柱に取付ける状況を説明する概略図である。
【0039】
本発明の電線支持器具の本体2は、両端に開口部が形成された円筒形状を有するので、図4に示すように、本体2に電気柵用支柱15を挿入する。
【0040】
次に、キャップ部材5も、両端が開口した円筒形状を有しているので、図5に示すように、キャップ部材5に電気柵用支柱15を挿入する。
【0041】
そして、キャップ部材5を回転させながら、本体2の外側表面に設けられたネジ山と、キャップ部材5の内側表面に設けられたネジ溝とを係合させて、キャップ部材5を本体2の一端に取付ける。
このとき、キャップ部材5は、本体2の一端の径よりも小さい径を有するので、本体2の一端の径を収縮させて、本体2を電気柵用支柱15に固定することができる。
【0042】
図6は、本発明の電線支持器具を用いた電気柵の一例を示す概略図である。
図6に示すように、1つの電気柵用支柱15に、複数の本発明の電線支持器具1が取付けられており、複数の電線支持器具1それぞれは、電線16を支持している。
【0043】
また、電気柵の電線16は、時間の経過と共に弛んでくる場合があるが、その場合は、次のようにして弛みを直す。
【0044】
図7は、本発明の電線支持器具を用いて電線の弛みを直すときの第1の動作を説明する概略図である。また、図8は、本発明の電線支持器具を用いて電線の弛みを直すときの第2の動作を説明する概略図である。また、図9は、本発明の電線支持器具を用いて電線の弛みを直した状態を示す概略図である。
【0045】
図7に示すように、キャップ部材5を、取付け時とは反対方向に回転させて、本体2の外側表面に設けられたネジ山と、キャップ部材5の内側表面に設けられたネジ溝との係合を緩める。
【0046】
すると、収縮していた本体2の一端は拡がり、本体2は中心軸線を中心にして、即ち、電気柵用支柱15を中心にして回転できるようになる。
【0047】
そして、図8に示すように、本体2を回転させることにより、図9に示すように、電線16が、本体2や、第1の突起部材6Aや、第2の突起部材6Bに巻き付けられ、電線16の弛みが直る。
弛みが直った後は、再び、キャップ部材5を本体2の一端に取付ける。
【0048】
図10は、本発明の電線支持器具の第2実施態様を示す概略斜視図である。また、図11は、第2実施態様の本発明の電線支持器具の本体の概略平面図である。また、図12は、第2実施態様の本発明の電線支持器具の本体の概略側面図である。
【0049】
図10に示すように、第2実施態様の本発明の電線支持器具1は、両端に開口部3が形成されていると共に、一端に中心軸線に対して略平行にスリット4が設けられた円筒形状の本体2を備える。
【0050】
また、図11から判るように、本発明の電線支持器具1は、本体2の外側表面にスリット4を挟んで一方側と他方側に突出形成された2つの離間した構成体(第1の構成体14Aと第2の構成体14B)で構成された取付部材14を備える。
【0051】
このような構成により、第1の構成体14Aと第2の構成体14Bの間の距離が縮められると共にスリット4も周方向に縮められるので、本体2の径が収縮することになり、本体2を電気柵用支柱に固定することができる。
【0052】
また、本発明の電線支持器具1は、取付部材14に着脱可能に取付けられると共に、構成体(第1の構成体14Aと第2の構成体14B)の離間方向における取付部材の長さより小さい径を有するキャップ部材5を備える。ここで、キャップ部材5には、取付部材14が挿入される貫通孔が設けられている。
【0053】
また、本発明の電線支持器具1は、取付部材14とは反対方向であると共に、本体2の長手方向において取付部材14の位置と異なる位置の本体2の外側表面に突出形成された突起部材6を備える。
【0054】
また、取付部材(第1の構成体14Aと第2の構成体14B)14の外側表面には、ネジ山12が設けられている。
また、このネジ山12に対応するように、キャップ部材5の内側表面には、ネジ溝が設けられている。
【0055】
また、突起部材6は、第1の突起部材6Aと、第1の突起部材6Aから離れて配置された第2の突起部材6Bで構成されている。
【0056】
ここで、第1の突起部材6Aは、本体2の中心軸線と略平行に位置する第1の平板部材61及び、第1の平板部材61と本体2の外側表面とを接続する第1の接続部材62を有する。
【0057】
また、第2の突起部材6Bは、本体2の中心軸線と略平行に配置された第2の平板部材63及び、第2の平板部材63と本体2の外側表面とを接続すると共に本体2の長手方向において第1の接続部材62の位置と異なる位置に配置された第2の接続部材64を有する。
【0058】
また、図12から判るように、突起部材6の位置は、本体2の長手方向において取付部材14の位置とは異なる位置に配置されている。
即ち、突起部材6が上側に配置されており、取付部材14が下側に配置されている。
【0059】
また、第1の平板部材61の第2の平板部材63に向いた内側の縁部とは反対側の外側の縁部に、内側に向けて窪んだ第1の凹部7が設けられている。
また、第2の平板部材63の第1の平板部材61に向いた内側の縁部とは反対側の外側の縁部に、内側に向けて窪んだ第2の凹部(図示せず。)が設けられている。
【0060】
また、第1の突起部材6Aは、第1の平板部材61の上側の縁部に、本体2に向けて突出形成されると共に本体2の長手方向において第1の接続部材62よりも上方に配置された第1の凸部9を有する。
【0061】
また、第2の突起部材6Bは、第2の平板部材63の下側の縁部に、本体2に向けて突出形成されると共に本体2の長手方向において第2の接続部材64よりも下方に配置された第2の凸部10を有する。
【0062】
ここで、上下の位置を記載しているが、これは、本発明の電線支持器具を電気柵用支柱に取付けた時の位置関係を意味する。
【0063】
また、第2実施態様の本発明の電線支持器具も、第1実施態様の本発明の電線支持器具と同様に、本体に電気柵用支柱を挿入して、キャップ部材で固定することで、電線支持器具を電気柵用支柱に取付けることができるが、第1実施態様とは異なり、キャップ部材に電気柵用支柱を挿入する必要はなく、電線支持器具の取付部材にキャップ部材を取付けるだけでよい。
【0064】
以上のように、本発明の電線支持器具は、両端に開口部が形成されていると共に、一端に中心軸線に対して略平行にスリットが設けられた円筒形状の本体を備えているので、電気柵用支柱を本体に通すことができる。
また、本発明の電線支持器具は、キャップ部材によって、本体の一端の径を収縮させて、本体を電気柵用支柱に固定することができる。
【0065】
従って、本発明の電線支持器具は、電気柵用支柱に沿って本体を移動させ、所望の位置でキャップ部材によって固定できるので、電気柵用支柱において電線の高さ調節を自由に行なうことができる。
【符号の説明】
【0066】
1 電線支持器具
2 本体
3 開口部
4 スリット
5 キャップ部材
6 突起部材
6A 第1の突起部材
6B 第2の突起部材
7 第1の凹部
8 第2の凹部
9 第1の凸部
10 第2の凸部
11 凸条部材
12 ネジ山
13 ネジ溝
14 取付部材
14A 第1の構成体
14B 第2の構成体
15 電気柵用支柱
16 電線
61 第1の平板部材
62 第1の接続部材
63 第2の平板部材
64 第2の接続部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端に開口部が形成されていると共に、一端に中心軸線に対して略平行にスリットが設けられた円筒形状の本体と、
該本体の前記一端に着脱可能に取付けられると共に、同本体の一端の径よりも小さい径を有するキャップ部材と、
前記本体の外側表面に突出形成された突起部材とを備える
電線支持器具。
【請求項2】
両端に開口部が形成されていると共に、一端に中心軸線に対して略平行にスリットが設けられた円筒形状の本体と、
前記本体の外側表面に前記スリットを挟んで一方側と他方側に突出形成された構成体を有して構成された取付部材と、
該取付部材に着脱可能に取付けられると共に、前記構成体の離間方向における同取付部材の長さより小さい径を有するキャップ部材と、
前記取付部材とは反対方向であると共に、前記本体の長手方向において前記取付部材の位置と異なる位置の前記本体の外側表面に突出形成された突起部材とを備える
電線支持器具。
【請求項3】
前記突起部材は、前記本体の中心軸線と略平行に位置する第1の平板部材及び、該第1の平板部材と前記本体の外側表面とを接続する第1の接続部材を有する、第1の突起部材と、
前記本体の中心軸線と略平行に配置された第2の平板部材及び、該第2の平板部材と前記本体の外側表面とを接続すると共に前記本体の長手方向において前記第1の接続部材の位置と異なる位置に配置された第2の接続部材を有し、さらに前記第1の突起部材から離れて配置された、第2の突起部材とで構成された
請求項1または請求項2に記載の電線支持器具。
【請求項4】
前記第1の平板部材の前記第2の平板部材に向いた内側の縁部とは反対側の外側の縁部に、内側に向けて窪んだ第1の凹部が設けられ、
前記第2の平板部材の前記第1の平板部材に向いた内側の縁部とは反対側の外側の縁部に、内側に向けて窪んだ第2の凹部が設けられた
請求項3に記載の電線支持器具。
【請求項5】
前記第1の突起部材は、前記第1の平板部材の上側の縁部に、前記本体に向けて突出形成されると共に前記本体の長手方向において前記第1の接続部材よりも上方に配置された第1の凸部を有し、
前記第2の突起部材は、前記第2の平板部材の下側の縁部に、前記本体に向けて突出形成されると共に前記本体の長手方向において前記第2の接続部材よりも下方に配置された第2の凸部を有する
請求項3または請求項4に記載の電線支持器具。
【請求項6】
前記本体の他端の外側表面に、前記本体の中心軸線に沿って、突出形成された複数の凸条部材を備える
請求項1〜5のいずれか1つに記載の電線支持器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−39078(P2013−39078A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−178310(P2011−178310)
【出願日】平成23年8月17日(2011.8.17)
【特許番号】特許第4928643号(P4928643)
【特許公報発行日】平成24年5月9日(2012.5.9)
【出願人】(596009788)株式会社末松電子製作所 (16)
【Fターム(参考)】