説明

電荷制御剤

トリフェニルメタン化合物少なくとも1種と、テトラフェニルメタン化合物少なくとも1種との混合物を含む組成物。この組成物を使用する1つの方法は、電子写真プロセスで、トナー組成物中に電荷制御剤として使用することである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景技術
電子写真プロセスは、基板上に画像を形成するために使用される。一般的な電子写真プロセスは、フォトコピー及びレーザープリントである。これらのプロセスでは、帯電潜像(latent charge image)が創造される。トナーがこの潜像に適用され、潜像が現像され、基板に転写される。基板は、画像を受け取るもの何れでもよく、例えば紙、織物、プラスチック又はホイルであってよい。画像は、以下の方法:熱、圧力、照射又は溶剤への露出のうちの1つ以上により基板へ永久に定着される。
【0002】
トナーは、一般に、バインダー、着色剤、静電的帯電性成分(electrostatically chargeable component)及び他の補助化合物を含有する。トナーは、電荷を獲得し、かつ保持して、トナーが基板に定着され得るまでトナー粒子を画像領域に静電気的に結合させることができねばならない。
【0003】
一般に、電荷は摩擦帯電によりトナーに付与される。摩擦帯電は撹拌されているか、さもなければ相互にその上を越えて流れる、粒子の運動により蓄積される静電荷である。摩擦電荷は、通常、電荷を生じかつ保持できる物質である電荷制御剤の添加によりトナーに導入される。電荷制御剤はアゾ金属染料錯体、第四アミン塩、ポリマー塩又はトリフェニルメタンであってよい。電荷制御剤は、その構造次第で有色又は無色であってよい。
【0004】
所望の正電荷レベルを与える電荷制御剤を有するのが好ましいであろう。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、トリフェニルメタン化合物少なくとも1種と、テトラフェニルメタン化合物少なくとも1種との混合物を含む組成物に関しており、各化合物は、一般構造:
【化1】

(式中、各Rは、相互に無関係にH又はフェニル基であり、
Xは、トリフェニルメタンのメチル基上のカルボカチオン及びHのうちの少なくとも1つであり、
Xは、テトラフェニルメタンの−フェニル−NHYであり、但し、Yは、H、フェニル及び
【化2】

のうちの少なくとも1つである。)
を有し、必要に応じて任意の化合物の任意のフェニル基が、置換基で置換されていてよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
詳細な記述
明細書を通じて使用されるように、範囲は、範囲内にあるありとあらゆる値を記述するための省略表現として使用される。範囲内のどの値も範囲境界値として選択することができる。「少なくとも1つ」というフレーズが使用されるときには、これは、単独にどれか1つの構成員又は構成員の中の任意の組合せの選択に言及する。接続詞「及び」又は「又は」は、構成員のリスト中に使用できるが、「少なくとも1つ」というフレーズは、統制言語である。例えば、A、B及びCの少なくとも1つは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びB、B及びC、A及びC、またはA及びB及びCのための省略表現である。
【0007】
本発明は、トリフェニルメタン化合物少なくとも1種と、テトラフェニルメタン化合物少なくとも1種との混合物を含む組成物に関しており、各化合物は、一般構造:
【化3】

(式中、各Rは、相互に無関係にH又はフェニル基であり、
Xは、トリフェニルメタンのメチル基上のカルボカチオン及びHのうちの少なくとも1つであり、
Xは、テトラフェニルメタンの−フェニル−NHYであり、但し、Yは、H、フェニル及び
【化4】

のうちの少なくとも1つである。)
を有し、必要に応じて任意の化合物の任意のフェニル基が、置換基で置換されていてよい。
【0008】
カルボカチオンを有するトリフェニルメタンは、塩中に存在することもある。塩中の対イオンは、任意の負の電荷を帯びたイオンであってよい。対イオンは、スルフェート、ニトレート、フルオリド、クロリド、テトラフルオロボレート、六フッ化リン、アセテート及びトリフルオロアセテートを含むが、これに限定はされない。有利には、対イオンは、スルフェートであり、さらに有利にはヘミ硫酸塩又は重硫酸塩としてのスルフェートである。
【0009】
テトラフェニルメタンは、遊離塩基又は塩として存在することもある。塩として存在する場合は、塩中の対イオンは任意の負の電荷を帯びたイオンであってよい。対イオンは、スルフェート、ニトレート、フルオリド、クロリド、テトラフルオロボレート、六フッ化リン、アセテート及びトリフルオロアセテートを含むが、これに限定はされない。好ましくは、対イオンは、スルフェートであり、さらに好ましくはスルフェート又は重硫酸塩としてのスルフェートである。
【0010】
任意のフェニル基上の選択自由な置換基は、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、−CN、−COOR2(式中、R2はアルキルである)を含むがこれらに限定はされない。一般に、アルキルはC1〜C4アルキルであり、アルコキシは、C1〜C4アルコキシである。
【0011】
一般に、電荷制御剤は、少なくとも約25μC/gの電荷容量を有するのが望ましい。混合物は、少なくとも約25μC/gである電荷容量を供与することができる。一般に充電容量は、トナー生成物中の電荷制御剤の充填濃度1質量%で測定される。混合物は、約38〜約45μC/gの範囲で摩擦帯電可能である。これは、混合物中のどの物質よりも大である。トリフェニルメタン材料は、約35〜約40μC/gの割合で帯電し、テトラフェニルメタン材料は、約15〜約35μC/gの割合で帯電する。混合物中の材料の組合せは相乗効果を提供し、より大きな摩擦帯電が得られる。電荷容量の測定法は以下に記載する。
【0012】
好ましい実施態様では、混合物は、一般に非晶質である。混合物は、X線回折で測定されるように約10%までの結晶度を有し得る。
【0013】
組成物は、トリフェニルメタン単独より軟性である。組成物は軟性であるので、トリフェニルメタン電荷制御剤より一層容易に粉砕することができる。そのより大きな粉砕能力のために、組成物の着色力(color strength)はより迅速に生じる。また、電荷制御剤は、トナー組成物中にトリフェニルメタン電荷制御剤単独より容易に分散することができる。また、固有の強度(intrinsic strength)は、トリフェニルメタン電荷制御剤のみを有するものより大きい。固有の強度は、顔料の分子構造の作用として起こる固有の最大光吸収/光反射である。色変化の強度においてもはや増加しなくなるまで顔料が粉砕されたならば、その最大固有強度に達しているのである。
【0014】
混合物において、前記混合物中の少なくとも1つのトリフェニルメタンと少なくとも1つのテトラフェニルメタンとの合計質量に対して、少なくとも1つのトリフェニルメタンは混合物中に、モル分率に基づき、約40〜約80%の量で存在する。
【0015】
好ましい実施態様では、混合物は、
【化5】

を含み、必要に応じてDは塩として存在してもよい。有利な実施態様において、前記混合物の総質量に対して、化合物A、B、C、D及びEは、混合物中にモル分率に基づき、以下の量:
A)約50〜約90%、
B)約1〜約10%、
C)約1〜約50%、
D)約1〜約10%、
E)0〜約90%、さらに有利に1%より大〜約50%
で存在する。好ましい実施態様において、A、B、C、D及びEは、混合物中に、以下の量:
A)約58〜約69%、
B)約3〜約6%、
C)約3〜約27%、
D)約1〜約10%、
E)0〜約19%
で存在する。
【0016】
染料原料の製造
反応装置は、底部排出バルブと、均圧滴下漏斗と、メカニカルスターラーと、還流又は蒸留モードのどちらかで操作できる蒸留ヘッドと、排気部とを備えた3L三つ口フラスコ、及び容器を包囲する加熱ジャケットからなる。容器にパラローザニリン塩基(Pararosaniline Base:Basic Red 9)1モルとアニリン14.9モルとからなる溶液を充填し、この混合物を撹拌しながら130℃まで加熱する。一旦その温度に到達したならば、均圧滴下漏斗を介して酢酸0.33モルを添加する。容器を還流下に保持し、温度を175〜182℃に上げ、その温度で、所望のブルーの特別のシェードに依存して、30〜180分間保持する(グリーンのシェードはより長い反応時間で生じる)。所望のブルーのシェードに到達したら直ちに、蒸留ヘッドを還流から蒸留へと切り替え、真空を適用して、アニリンと任意の残留未反応酢酸を除去する。このストリッピング段階の間、反応混合物の温度は降下し、ついで180℃に戻り、この温度の時点で、反応混合物を直接に染料硫酸塩沈殿リアクターに送出するか又はこれを冷却パン、冷却ベルト、又は生成物混合物を迅速に冷却して、固化させる他の装置に送出して単離することもできる。
【0017】
前記反応は、フェニル化反応を触媒するのに十分な酸性の任意のカルボン酸を用いて実施できる。これらの例の非包括的なリストは、以下のとおりである:ナフテン酸,安息香酸、トルイル酸、p−クロロ安息香酸、p−アミノ安息香酸、プロピオン酸、モノ、ジ及びトリクロロ酢酸並びにモノ、ジ及びトリ−フルオロ酢酸。
【0018】
電子写真プロセス用トナー組成物中に、前記組成物を使用することができる。前記組成物は、トナー組成物中に電荷制御剤として使用することができる。一般に、電荷制御剤は、トナー組成物の合計質量に対し約0.25〜約5質量%の量で組成物中に存在し、有利には0.5〜2質量%で存在する。
【0019】
トナーバインダーは、トナー組成物用に使用される任意のバインダーを含む。これらのバインダーの例は、ビニル芳香族化合物の(コ)ポリマー、(メタ)アクリレートの(コ)ポリマー、(メタ)アクリロニトリルの(コ)ポリマー、ビニルケトンの(コ)ポリマー、ビニルエーテルの(コ)ポリマー、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、油変性エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリエステル及びこれらの組合せを含むが、これらに限定はされない。
【0020】
トナー組成物は、添加物としてトナー組成物に含まれる任意の追加材料を含有してもよい。
【0021】
カスケード電荷測定
スチレンアクリル酸樹脂(例えば、CPR−200)は、混合物の5%(w/w)を占めるスチレンアクリル酸を含むトルエン/2−ブタノンの1:1(v/v)混合物を含有するミキサー中に装入する。次いで、樹脂が完全に溶解するまで、この混合物を撹拌し、溶解したその時点で十分な電荷制御剤(CCA)を混合物に添加する。制御剤は、存在する樹脂の2%に相当する。次いで、CCAが完全に溶解するまで、これを撹拌し、そのことは、どの粒子も不在であることにより証明される。次いで、ステンレススチールプレートを溶液に浸漬し、樹脂/CCA溶液で完全に被覆する。次いで、これをそのまま空気乾燥させ、その後、70℃のオーブンで最短で1時間乾燥させる。CCA2%を含有するスチレン/アクリル酸の乾燥マトリックスで被覆されたステンレススチールプレートを、東芝カスケード電荷測定ユニット中で、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ブロック上に角度60度で搭載する。次いで、フェライトビーズ(直径74〜147ミクロン)の流れを、重力下に固定速度でプレート上に滝のように落とし、5分後に蓄積された電荷を測定する。
【0022】
本発明の特定の実施態様
本発明を以下の実施例に詳細に記載する。実施例は、単に説明のためのものであり、記載され、請求された本発明の範囲を決して限定するものではない。
【実施例1】
【0023】
加熱ジャケット、メカニカルスターラー、及び底部排出バルブが取り付けられた3L容器に930gのアニリン(10モル)を添加し、撹拌しながら、125℃に加熱した。所望の温度に達したならばすぐに、微粉末に粉砕された着色剤混合物(混合物は、アニリン10%を含有し、染料成分360g(約0.7モル)を残す)400gをゆっくりと添加した。この温度で保持し、染料成分が完全に溶解するまで撹拌を続けた。12Lの316ステンレススチールビーカーからなり、4つのステンレススチール破砕機を備え、接線方向に高速乱流撹拌機(high turbulence agitator)を搭載した染料硫酸塩沈殿容器中に、20〜30℃で20%硫酸6000gを添加した。撹拌機は、3600rpmで操作した(2400〜4800rpmで操作してよい)。撹拌羽根と破砕機との間の乱流領域へ染料のアニリン溶液を送出し、できる限り迅速に添加を完了させた。添加を完了させると直ちに、染料ヘミ硫酸塩を濾過し、色が検出されなくなるか、又はpHが>4になるまで、温水(50〜80℃)を用いて洗浄した。単離され、洗浄された染料ヘミ硫酸塩は、次いで乾燥させた。
【実施例2】
【0024】
アニリンの代わりに、p−トルイジン1070g(10モル)を使用する以外は、実施例1を繰り返した。
【実施例3】
【0025】
アニリンの代わりに、混合キシリジン1210g(10モル)を使用する以外は、実施例1を繰り返した。
【実施例4】
【0026】
加熱ジャケット、メカニカルスターラー、及び底部排出バルブが取り付けられた3L容器に930gのアニリン(10モル)を装入し、撹拌しながら、125℃に加熱した。所望の温度に達したならば直ぐに、微粉末に粉砕された着色剤混合物(混合物は、アニリン10%を含有し、染料成分360g(約0.7モル)を残す)400gをゆっくりと添加した。この温度で保持し、染料成分が完全に溶解するまで撹拌を続けた。
【0027】
染料ヘミ硫酸塩混合物を沈殿させる他の方法は、以下の装置で実行することができる。20%硫酸を入れたレザバーを、酸溶液を1分間当り6000g送出できるポンプに接続する。染料溶液容器を、1分間当り2000gまで送出できるポンプに加熱ラインを介して接続する。2つのポンプは、「Y」形状ノズルへと送出し、このノズルは、即座に、高速(3600rpm)遠心ポンプに送出し、その送出物はらせん状スタティックミキサーを通って、フィルターに接続する受容容器へと向かう。
【0028】
添加を完了させると直ちに、染料ヘミ硫酸塩を濾過し、色が検出されなくなるか、又はpHが>4になるまで、温水(50〜80℃)を用いて洗浄した。単離され、洗浄された染料ヘミ硫酸塩を、次いで乾燥させた。
【実施例5】
【0029】
加熱/冷却ジャケット、メカニカルスターラー、及び底部排出バルブが取り付けられた3L容器に2000gの80%硫酸を装入し、25℃まで冷却した。所望の温度に達すると直ちに、微粉末に粉砕された着色剤混合物(染料混合物は、アニリン10%を含有し、染料成分360g(約0.7モル)を残す)400gをゆっくりと添加した。温度がゆっくりと60〜70℃に上がるにまかせ(必要ならば加熱)、染料成分が完全に溶解するまで撹拌を続けた。12Lの316ステンレススチールビーカーからなり、4つのステンレススチール破砕機を備え、接線方向に高速乱流撹拌機を搭載した染料硫酸塩沈殿容器中に、20〜30℃で水6000gを添加した。撹拌機は、3600rpmで操作した。撹拌羽根と破砕機との間の乱流領域へ染料溶液を送出し、できる限り迅速に添加を完了させた。添加を完了させると直ちに、染料ヘミ硫酸塩を濾過し、色が検出されなくなるか、又はpHが>4になるまで、温水(50〜80℃)を用いて洗浄した。単離され、洗浄された染料ヘミ硫酸塩を、乾燥させた。
【実施例6】
【0030】
反応装置は、底部排出バルブと、均圧滴下漏斗と、メカニカルスターラーと、還流又は蒸留モードのどちらかで操作できる蒸留ヘッドと、排気部とを備えた3L三つ口フラスコ、及び容器を包囲する加熱ジャケットからなった。容器にパラローザニリン塩基(Pararosaniline Base:Basic Red 9)305g(1モル)とアニリン1390g(14.9モル)とからなる溶液を充填し、この混合物を撹拌しながら130℃まで加熱した。その温度に到達したならば直ちに、均圧滴下漏斗を介して酢酸20g(0.33モル)を添加した。容器を還流下に保持し、温度を175〜182℃に上げ、その温度で、所望のブルーの特別のシェードに依存して30〜180分間保持した(グリーンのシェードはより長い反応時間で生じる)。所望のブルーのシェードに到達したら直ちに、蒸留ヘッドを還流から蒸留へと切り替え、真空を適用して、アニリンと任意の残留未反応酢酸を除去する。このストリッピング段階の間、反応混合物の温度は降下し、ついで180℃に戻り、この温度のところで、反応混合物を直接に染料硫酸塩沈殿リアクターに送出した。
【0031】
12Lの316ステンレススチールビーカーからなり、4つのステンレススチール破砕機を備え、接線方向に高速乱流撹拌機を搭載したこの容器中に、20〜30℃で20%硫酸6000gを添加した。撹拌機は、3600rpmで操作した。撹拌羽根と破砕機との間の乱流領域へストリップされた(stripped)溶融染料を送出し、ドローニング温度(drowning temperature)を40℃未満に保持しながら、できる限り迅速に添加を完了させた。添加を完了させると直ちに、染料ヘミ硫酸塩を濾過し、色が検出されなくなるか、又はpHが>4になるまで、温水(50〜80℃)を用いて洗浄した。単離され、洗浄された染料ヘミ硫酸塩は、次いで乾燥させた。
【0032】
本発明は、上記特定の実施態様に限定されないが、特許請求の範囲により定義された均等の実施態様、変法及び変更を含むことは理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トリフェニルメタン化合物少なくとも1種と、テトラフェニルメタン化合物少なくとも1種との混合物を含む組成物であって、各化合物は、一般構造:
【化1】

(式中、各Rは、相互に無関係にH又はフェニル基であり、
Xは、トリフェニルメタンのメチル基上のカルボカチオン及びHのうちの少なくとも1つであり、
Xは、テトラフェニルメタンの−フェニル−NHYであり、但し、Yは、H、フェニル及び
【化2】

のうちの少なくとも1つである。)
を有し、必要に応じて任意の化合物の任意のフェニル基が、置換基で置換されていてよい組成物。
【請求項2】
前記トリフェニルメタン化合物の少なくとも1つが、塩中のトリフェニルメチルカルボカチオンとして存在する請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記塩が、ヘミ硫酸塩及び重硫酸塩のうちの少なくとも1つである請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記テトラフェニルメタン化合物が、遊離塩基及び塩のうちの少なくとも1つである請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記塩が、硫酸塩及び重硫酸塩のうちの少なくとも1つである請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記置換基が、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、−CN、−COOR2(式中、R2はアルキルである。)及びその組合せからなる群より選択される請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
前記混合物中の少なくとも1つのトリフェニルメタンと少なくとも1つのテトラフェニルメタンの合計質量に対して、少なくとも1つのトリフェニルメタンが混合物中に、モル分率に基づき、約40〜約80%の量で存在する請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記混合物が、
【化3】

を含み、必要に応じてDは塩として存在してもよい、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記混合物の総質量に対して、化合物A、B、C、D及びEは、混合物中にモル分率に基づき、以下の量:
A)約50〜約90%、
B)約1〜約10%、
C)約1〜約50%、
D)約1〜約10%、
E)0〜約90%、
で存在する請求項9に記載の組成物。
【請求項10】
前記混合物は、約38〜約45μC/グラムの範囲で摩擦帯電が可能である請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記混合物が、非晶質である請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
前記混合物が、トナーバインダーを含むトナー組成物中に存在する請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
前記混合物は、前記トナー組成物に対し、約0.25〜約5質量%の量で存在する請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
前記トナー組成物が、電荷容量少なくとも25μC/gを有する請求項12に記載の組成物。
【請求項15】
前記トナー組成物が、電荷容量約38〜約45μC/gを有する請求項12に記載の組成物。
【請求項16】
電荷制御剤が、前記組成物に対し、約1質量%の量で存在し、前記トナー組成物が、電荷容量約38〜約45μC/gを有する請求項12に記載の組成物。
【請求項17】
少なくとも1つのトナー添加剤をさらに含む請求項12に記載の組成物。
【請求項18】
トナー組成物中の電荷制御剤として、請求項1に記載の組成物を電子写真プロセスで使用することを含む方法。

【公表番号】特表2007−534999(P2007−534999A)
【公表日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−510703(P2007−510703)
【出願日】平成16年11月17日(2004.11.17)
【国際出願番号】PCT/US2004/038381
【国際公開番号】WO2005/109109
【国際公開日】平成17年11月17日(2005.11.17)
【出願人】(506262737)エクシス・プリント・ソリューションズ・ユーエス・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー (2)
【Fターム(参考)】