説明

電話回線ネットワークにおけるサービス及びトランザクション

電話回線ネットワーク上で電話サービスを運営する方法を開示する。該方法は、発呼者と被呼者間で、電話接続及び/又は呼を確立及び/又は要求するステップと、前記呼処理のどの段階時でも、前記発呼者及び/又は被呼者及び/又は電話回線ネットワークによって出されたデータ信号及び/又は音声を含むコマンド信号を受信するステップと、発呼者/及び又は被呼者にサービスを開始、又は、標準呼接続/及び又は切断コマンド以外の前記コマンド信号を受信すると、発呼者と被呼者との間でトランザクションを開始するステップとを含む。好ましくは、前記データ信号及び/又は音声は、発呼者の電話機の「*」キー、「0」キー、「#」キーのうちの一つに関連付けられており、ここで前記「*」キー、「0」キー、「#」キーは、それぞれ、異なる種類のサービス又はトランザクションに対応する。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話回線ネットワーク上で電話サービスを運営する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、電話回線ネットワークや特に携帯電話回線ネットワークは、電話番号を入力し、SENDを押して接続し、後にENDを押して切断するようにして使われている。これは、今でも世界的な携帯電話の収益の約91%を電話が占めているという事実から明らかである。この見解は、大部分の人々は今だに携帯電話をコードレス電話であるとみなしている中、携帯電話に関する新規な技術を判断する際の有益な基準となる。
【0003】
前記ネットワークのユーザに対して高度サービスを提供するために、最新の電話回線ネットワークの機能を活用しようという試みが増えてきている。例えば、既存の電話回線ネットワークを強化するには、IVRセンターや、SMSによって加入者に個別に情報を送る加入者サービスなどの利用を増やすことが挙げられる。銀行業務の種々の形態も携帯電話ネットワークのユーザに提案されてきた。
【0004】
上記の追加機能を実現するため、適切な移動データ伝送及びプロトコルを開発する際に巨額の資金が費やされており、PLUS、USSD、CSD、(SMS)、WAP、HSCSD、WIG、EDGE、UM、OTA、GPRS、MMS、3G、UMTSが挙げられ、それぞれ、様々な程度に成功を収めて顧客を受け入れている。PLUS(e.164)は、グローバル・サービス・モバイル(GSM)ローミングの本質であるサービスであるが、それでさえ、この表記で番号を入力するための記号を特定することがほとんど出来ないという問題が残る。
【0005】
これまでの注目すべき例外は、SMSであり、これまでで最も成功した移動データプロトコルとして登場したが、非常に継続可能に広く受け入れられているワイヤレス電話サービスと比較すると、その収益は微々たるものである。
【0006】
移動データサービスで成功する鍵は、標準的な12個の数字の電話キーパッドを使い、どのように途切れることなくサービスを処理出来るかによると考えられる。また、電話及びSMSは両方ともダイヤル対応のサービスであることに注目するのは幾分効果的である。従って、電話回線ネットワークのユーザにとって、追加サービスを利用することは興味をそそるものではあるが、かかるサービスをユーザに広く採用してもらうには、出来るだけ使い方が簡単であることが重要である。
【0007】
上記の点から、大衆に受け入れてもらいたい新規な携帯電話技術にとってバロメータとなるのは、電話番号をダイヤルする際の現行の動作を順守できるかどうかであると考える。現在や今後の数世代において、また多くの技術が進歩するなか、業界は、依然として、SENDとENDや、収益となる通信時間の消費についての関連記録を当てにしている。
【0008】
従って、音声(電話)確立接続における前記データ方式及びサービスをカプセル化するため、要求に応じてコールコンテキストを切り替えることにより、音声及びデータの分配をうまく処理できる信号送信方法を提供することが望ましい。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、電話回線ネットワーク上での電話サービスの運営方法であって、
発呼者と被呼者との間で、電話接続及び/又は呼を確立すること及び/又は要求することと、
前記呼処理のどの段階時でも、前記発呼者及び/又は被呼者及び/又は電話回線ネットワークによって出された、データ信号及び/又は音声を含むコマンド信号を受信することと、
前記発呼者及び/又は被呼者にサービスを開始すること、又は、標準呼接続/及び又は切断コマンド以外の前記コマンド信号を受信すると、発呼者と被呼者との間でトランザクションを開始すること
を含む方法が提供される。
【0010】
好ましくは、前記コマンド信号は、呼設定段階及び/又は呼接続段階時に前記発呼者によって出されるものである。
【0011】
前記被呼者は、ディレクトリ電話番号及び/又はダイヤルされた電話番号を持つ個人、会社又は他の団体のいずれであってもよい。
【0012】
前記方法は、前記コマンド信号を出すように、前記発呼者及び/又は被呼者に指示するステップを含むと都合がよい。本発明の一形態において、発呼者が呼接続コマンドを出した後で且つ従来の交換及び経路設定が開始する前に、「すぐにキーを押して双方向サービスを実行してください。」などのオペレータによるプロンプトが発呼者に配信される。この構成により、発呼者は、目的の電話番号をダイヤルした直後にコマンド信号を送ることができ好都合である。この期間は、電話回線ネットワークが提供する新サービスについて、発呼者に知らせるために都合よく利用することも可能である。
【0013】
前記サービス及び/又はトランザクションは、発呼者及び/又は被呼者条件や着呼先を含む種々の基準に応じて自動的に構成されることが好ましい。
【0014】
一般に、前記発呼者及び/又は被呼者条件には、クレジット及び利用可能限度が含まれ、また前記着呼先には、携帯電話又は固定回線と、国内又は海外が含まれる。
【0015】
あるいは、前記コマンド信号は、前記呼接続コマンドに先立ち、発呼者によって出される。この点で、前記コマンド信号は、前記被呼者のディレクトリ電話番号及び/又はダイヤルされた電話番号の前又は後のいずれかに付けることが出来る。そのため、宛先アドレスが前記コマンド信号をカプセル化するので、発呼者による追加信号を必要としない。
【0016】
この点において、PLMN及びPSTNコンテキストにおけるダイヤルアドレス指定は、前者が後置式アドレス指定を用い、後者が前置式アドレス指定を用いる点で逆である。前者では、ユーザは、まずダイヤルする数字のキーを押し、次いでSEND/接続を押す。後者では、まず電話機を持ち上げてOFFHOOK/接続した後、数字をダイヤルし、先に交換される。通常、本発明に記載の信号送信は、SENDの前にPLMNにダイヤルする後置式ダイヤルによって指示することにより国際番号構成を維持し、またPSTNへの前置式ダイヤルによって指示することにより交換機に事前に信号を送る。これにより通常の経路設定及び交換を開始する前に前記方法を実行できるからである。
【0017】
前記データ信号及び/又は音声は、前記発呼者の電話機の「*」キー、「0」キー、「#」キーのうちの一つに関連付けられている。
【0018】
或いは、及び/又は、更に、一般に適宜改良された電話機のキーパッドの専用キーを使って前記コマンド信号を出してもよい。
【0019】
この専用キーは、「@」記号と、色分けされたキーと、設定可能なキー及び/又はメニュー及び/又はボタンとからなるグループから選択することができる。
【0020】
さらに、前記コマンド信号は、音声認識及び/又は指紋認識に基づく、バイオメトリックトリガを用いて出されることが可能である。
【0021】
好ましくは、前記「*」キー、「0」キー、「#」キーは、それぞれ、異なる種類のサービス又はトランザクションに対応する。
【0022】
例えば、前記「*」キーは、電話及び課金機能に対応し、前記「0」キーは、対話型ネットワーク・オペレータや情報サービスの利用に対応し、また、前記「#」キーは、発呼者と被呼者との間の銀行業務トランザクションに対応してもよい。
【0023】
前記コマンド信号は、例えば、DTMF(デュアルトーンマルチ周波数)信号などの音声トーンや、USSD(非構造付加サービスデータ)信号又は制御チャンネル及び/又はネットワークを通じて携帯電話から送られる信号などのデータ信号を含んでもよい。
【0024】
前記方法は、前記コマンド信号によって指示される機能を、発呼者ディレクトリ電話番号によって特定される発呼者に自動的に関連付けるステップを含むことが好ましい。
【0025】
前記発呼者ディレクトリ電話番号は、例えば、発呼者回線認証(CLI)によって確立されてもよい。
【0026】
前記方法は、前記コマンド信号によって指示される前記機能を、前記電話接続を確立する際に入力されるディレクトリ電話番号によって特定される被呼者に自動的に関連付けるステップを含んでもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本明細書において、「確立(establishing)」という用語は、発呼者と被呼者との間で呼(call)を確立する処理を開始する呼接続コマンドを送信することを意味する。
【0028】
「コマンド」という用語は、別のコマンドが送られる必要なく、電話サービスによって判断されるワン・コマンドを意味する。一般に、コマンド信号は、電話機の標準的な3×4のキーボードマトリックスの個々のキーに対応する。
【0029】
本明細書において、「通信中(in communication)」段階には、発呼者と被呼者が通話中の場合に、本発明に記載のコマンドが一方によって送信されると、ネットワークが相手方を自動的に保留状態にすることができる接続段階が含まれる。本発明の方法が完了されると、ネットワークは、保留中の相手を自動的に再接続させる。
【0030】
前記「通信中」段階には、呼接続(送信)信号に続く発信(設定)段階が含まれ、事業者交換機(operator switch)に信号が送信されると共に、発呼者と被呼者との間で論理結合が確立する。
【0031】
また、前記「通信中」段階には、着信(セットダウン)段階が含まれ、通常、被呼者に電話をかける場合、前記交換機は、被呼者が電話に応答する前に、本発明に記載のコマンドを受信次第、接続を一次中断する。
【0032】
前記「通信中」段階には、接続コマンドが送られる前に、本発明に記載のコマンドを被呼者のディレクトリ電話番号の前や後に付けたり、番号内に組み込んだりするダイヤル段階も含まれる。
【0033】
前記「通信中」段階には、一方が接続を終了したり、ネットワークが不注意に接続を中断させたりする切断段階も含まれ、該接続は、どちらか一方が前記方法をまだ実行出来るだけの短時間継続可能である。
【0034】
前記「通信中」段階には、一方が接続を手動で切る場合、及び/又は、特定の加入者設定を適用する際、例えば、被呼者が話し中か電話に出られない場合にボイスメールに回す際に、ネットワークが自動的に接続を転送させるときに接続を切る場合の転送(diverting)段階も含まれる。
【0035】
図1に、最新のGSM携帯電話ネットワークの構造を、非常に簡略化した概略図で示す。この図は包括的なものではなく、単に例示にすぎない。該ネットワークは、一般に、インテリジェント・ネットワーク(IN)機能を具体化するものである。
【0036】
図示のネットワークにおいて、発呼者の携帯電話又は移動局(MS)10は、第一基地局12と交信し、次いで移動交換局(MSC)14と交信する。基地局12は、ベース・ステーション・コントローラ(BSC)と、対応するアンテナ(図示せず)を備えたベース・トランシーバ・ステーション(BTS)とからなるベース・ステーション・システム(BSS)の一部を構成する。移動交換局14には、ビジテッド・ロケーション・レジスタ(VLR)16が接続される。
【0037】
被呼者は、第二基地局20と交信する携帯電話18を持つ。基地局20は、別の移動交換局(MSC)22に接続されており、該MSC22にはビジテッド・ロケーション・レジスタ24が接続されている。(場合によっては、前記2つの基地局を同じMSCに接続してもよい。)各移動交換局14,22と、各ビジテッド・ロケーション・レジスタ16,24とは、図示のように相互に接続されている。また、前記ビジテッド・ロケーション・レジスタは、ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)26やビリングセンタ28に接続されている。MSC14,22も前記ビリングセンタ28に接続されている。前記VLRは、分散型データベースであり、特定の加入者の電話が当該MSCに接続されると、その加入者に関するHLRからのデータで更新される。
【0038】
MSC14には、サービス・コントロール・ポイント(SCP)30と、サービス・データ・ポイント(SDP)32と、サービス・スイッチング・ポント(SSP)34とが接続されている。
【0039】
被呼者に対応するMSC14のSCP30は、被呼者への経路に呼が設定されると実行される選別ロジックを終了させる。前記SDPは、発呼者の関連データを有するSCPに接続されるデータベースである。
【0040】
前記SSPは、スイッチング・サブシステムの一部を構成する選択的インテリジェント・ネットワーク・コンポーネントであり、実際には、スイッチング・サービスに対応したネットワーク層を規定する。
【0041】
本発明は、電話回線ネットワークのユーザが現在利用できない追加サービスやトランザクション機能を提供するためのインテリジェント・ネットワーク機能の利用を提案するものである。特に、本発明は、従来の電話方法を利用する物理接続段階と同様に、呼設定段階内で、サービスを運営しトランザクションを実行する能力を開発するものである。ここに記載の方法は、標準電話回線ネットワークで動作可能である。
【0042】
本方法の本質は、ネットワークにアクセスしている発呼者や、該発呼者が従来の電話接続を確立する相手の被呼者の認証について、該ネットワークによって自動認識することにある。ついで、呼設定段階中か、二者が実際に通信中、即ち通話中か、のどちらかでは、発呼者及び/又は被呼者は、所定サービスを発呼者及び/又は被呼者に提供するように、即ち二者間でトラザクションを開始するように、ネットワークに指令するコマンド信号を該ネットワークに送信する。
【0043】
前記ネットワークは、前記呼設定段階時又は通話中に、発呼者又は被呼者の電話機の「*」キーか「0」キーか「#」キーを押すことによって出される信号をそれぞれの所定機能に対応付けられ、各機能はリアルタイムで又はほぼリアルタイムで実行される。これにより、当事者を特定する重要データが自動的にネットワークによって認識されるので、一連の文字や口座番号や他のデータを発呼者や被呼者が入力する労力を必要としなくなる。
【0044】
図2には、携帯電話の電源をオンにしてからオフにするまでの一般的な電話通信時系列と、電話接続の確立時に存在する全ての通話中段階が示される。ダイヤル段階50は、発呼者Aが、被呼者Bのディレクトリ電話番号からなるダイヤル数字を入力する時のことである。このとき、発呼者Aは、本発明に記載のコマンドも入力する。
【0045】
発呼者Aが「送」ボタン又は接続ボタンを押して、携帯電話が呼を設定するためにMSCに信号を送ると、発信段階52が開始される。この段階では、前記ネットワークは、発呼者と被呼者の接続をまだ確立していない。54で示す線の部分は、前記交換機がダイヤルされた数字を分析し終ると、発呼者と被呼者との間の論理結合が確立されて、通常、MSCに生じる時点を示す。
【0046】
着信段階56は、前記交換機が前記論理結合を完了した時であり、この段階において、前記ネットワークが、組み込まれた及び/又は信号として出力されたコマンドを検出すると、呼を一時中断して、発呼者が前記サービス又はトランザクションを行えるようにする。これらが行われると、前記ネットワークは、呼の経路設定(routing)や信号送信を再開して、被呼者が応答可能ならば鳴動させる。
【0047】
一般的に、前記着信段階では、加入者転送設定が適用される。被呼者がネットワークにつながっておらず応答できない場合に、この転送により呼をボイスメールプラットフォームに回す。
【0048】
接続段階58は、被呼者が呼に応答した時であり、この段階内において、発呼者及び被呼者のどちらがコマンド信号を発するかによって、前記コマンドを両者間で双方向に実行することが可能である。
【0049】
従来の電話サービスにおいて、発呼者と被呼者間の通信は、この接続段階時に生じるだけであることを理解されたい。本発明により、当事者間の接続が確立され次第、いつでも当事者間でサービス及びトランザクションを発生させることができる。
【0050】
切断(drop)段階60は、一方が呼切断信号を発した時及び/又はネットワークが不注意に通話を切断させた時のことであり、また、他方がまだ接続され得ると共に、前記コマンドを送信して前記方法を実行することが出来るだけの短時間である。このとき、位置及び経路設定情報はまだ利用可能であるので、ネットワークは、できるだけ少ないネットワーク費用で、二者間を自動的に再接続させることが可能である。
【0051】
従って、本発明は、必ずしも被呼者に物理接続させることなく、前記サービスおよびトランザクション方法を作動させ実行させることが出来ることを理解されたい。これは、国際発呼者ディレクトリ電話番号にダイヤルする際でも、必要とするネットワークリソースが最小限となり、ホームネットワーク上でローカルトランザクションを可能にするので都合がよい。これにより、従来の意味で、必ずしも被呼者への呼の経路設定や接続を完了することなく、確定した二者間に標準電話信号を介してサービス及びトランザクションを生じさせることができる。前記サービスは事業者のネットワーク内で実施されるので、無料又は少額でユーザに提供することが可能である。従って、発呼者は、被呼者が外国のネットワークの加入者である場合でも、通常のディレクトリ電話番号をダイヤルして本明細書に記載のコマンドを出すことによって、ホームネットワーク上で限定的にサービス及びトランザクションを実行することが出来る。
【0052】
本発明の方法を下記例により詳細に説明する。
【0053】
発呼者が被呼者のディレクトリ電話番号に電話をかけると、事実上呼要求を意味する信号が、基地局12及びMSC14を介して、ネットワークにより受信される。VLR16は、HLR26からの発呼者に関するデータにより更新され、前記呼要求がMSC22を経由して処理されて経路を指定されると、VLR24は、HLR26からの被呼者に関するデータにより更新され、本発明の方法を実施するために必要な他のデータは、通常、加入者対応SDP32内に記憶される。
【0054】
本発明の一実施態様では、「*」キー(星印キー又はアスタリスクキーとも呼ばれる)を使用して、発呼者と被呼者間の通信処理のどの段階でも「*」が送信されると、事業者課金サービスを発呼者及び/又は被呼者に提供することを提案している。
【0055】
発呼者が発呼を開始すると、ネットワークのMSCは、前記ビリングセンタと連携して、発呼者が(前払いしたユーザとして)十分な通信時間(airtime)のクレジットを持っているか、又は、(契約したユーザとして)口座(account)が良好な状態にあるか、について判断するクレジット照合が、呼接続を完了させる前に行われる。呼接続が完了されると、被呼者の電話が鳴らされる。被呼者が呼に応答し、二者が接続されると、MSCは、通話時刻及び通話長さの記録を開始する。従来、自動的に記録されるデータにより、所定プロトコルに従って、二者の一方に通話料金が課せられる。
【0056】
加入者の大部分がプリペイド式である最新のインテリジェントネットワークでは、通話時にクレジット状態は継続的に監視され、それにより、ネットワークは、通信時間の使用を追跡記録すると共に、クレジットを使い切ったら通話を続行させないように、リアルタイムで課金することが可能になる。
【0057】
前記「*」キーの作動実施例及び本発明の主題となる方法により、従来の課金プロトコルを無効にするコマンドを送ることが出来る。作動中、「*」キーコマンドを事業者交換機が受信する。該事業者交換機は、関連信号を受信する第一ネットワークの構成要素およびノードであり、更に、加入者に課金し、課金及び会計監査の総合明細書を発行するために使用される未処理のCDRデータ(通話データ記録)を記録する際に課金処理の中心となるネットワーク上のノードである。前記星印キーの信号が受信されると、AとBの番号をデジタル処理で置換するように課金処理が要求され、そのため、通信中の当事者同士を特定して従来の課金プロトコルとは逆方向に記載する新しい課金記録が作成される。これは、呼の再確立を必要とすることなく行われる。
【0058】
本発明の本実施形態においては、星印コマンドの後に、別の機能やサービスを実行する追加の星印や数字の信号を続けてもよい。例えば、「*」のように1回の星印により受信人払い課金を行い、「* *」のように2回の星印により受信人払い課金を自動的に繰り返して行い、「*1234567890」のように星印・数字により、選択されたディレクトリ番号に対応する口座に通信時間を移す。「* *1234567890」のように2回の星印・数字により、選択されたディレクトリ番号に対応する口座に繰り返し移す。「* 0」のように星印・ゼロにより、事業者に対話方式のサポートを依頼する。「***」のような3回の星印により、現状からはずれて最後の星印方法を取り消す。
【0059】
なお、前記サービスを要求し実行するのは前記第1星印だけであり、他の選択・追加可能な星印や数字の信号は、対応する方法に与えられてその中で適用される単なるパラメータに過ぎない。
【0060】
さらに、数字を追加入力する必要がある上述の各コマンドを、「*120*」のような対応する星印コマンドによって閉じて、確認を必要とせずに前記コマンドを入力される通り受け取るように、ネットワークに指示してもよい。
【0061】
追加信号なしで前記星印コマンドを1回送る場合、通話費用の受信人払いが事業者に指示される。接続通話中に信号が出され、さらには発呼者から信号が出される場合、本方式は、米国などのいくつかの地域によっては一般的であるように、発呼者と被呼者が通話費用を分担し、ここで発呼者が通話料金を被呼者払いとする信号を出す場合に関連するだけである。
【0062】
発呼者が、ホームネットワークの外部で交換を必要とするディレクトリ番号に電話をかけると、ここに記載の課金方法は、相互に接続されたネットワーク間で、ネットワークを超えて上記サービスが可能になる時まで、更にまた、発信者に「受信人払い通話不可」などの適切な通知がされることが可能になる時まで、利用できないかもしれない。ネットワーク間で通信時間を移すと、異なる料金表が適用される可能性があり、クレジットの移譲は、規格化又は換算処理が必要となる可能性がある。ネットワーク事業者らは、既存の業務相互接続契約を単に利用し、事業者間で行われたインターネット通信時間の移譲を時間をかけて処理することとなると想定される。
【0063】
前記通信中の異なる段階で送信された「*」コマンドに、本発明の趣旨となる第1の着信課金方法(billing reversal method)に合ったわずかな相違を加えることも出来る。例えば、発呼者が呼を確立するのに不十分なクレジットしか持っていない場合には、発呼者は、呼設定段階時に前記「*」コマンドを実行し、被呼者に反対方向から呼を再確立するように要求することなく、通話の着信課金を要求することができる。着信段階に前記「*」コマンドを実行することによって、発呼者が自動的にリターンコールを受け取るように、認証されている。
【0064】
ネットワークは、前記星印コマンドを受信すると、通常のトーンを単に発せずに、録音した音バイトに前記信号を変換することが出来、そのため「星印」のようなコマンドに相当する音声を出すことが可能である。又は、「発呼者は通信時間の残りがありません。星印を押してコレクトコールにして下さい。」或いはより簡単に「星印にして下さい。」などで、相手にコレクトコールするように合成による通知を出すことも可能である。
【0065】
呼に応答される前の呼設定段階において、発呼者によって星印キーが1回押される場合、該信号は、ネットワーク事業者に受信人払い通話を要求するために使用されることができる。該通話は、例えば、この要求に応じて被呼者から同じ信号を受信した場合にだけ接続され得る。被呼者に通話料金の支払いをさせようとするこの要求は、従来の意味で呼要求を完了するのに十分な通信時間を発呼者が持っていない場合に、ネットワーク事業者によって自動的に作動されてもよい。コレクトコール要求が被呼者に同意されるまで、ネットワークは該呼要求を受け付けて保留にする。該コレクトコール要求は、被呼者がエンドボタンを押すことによって(呼切断)拒否されることも可能で、結果として更に話中転送機能を行うようにネットワーク事業者に信号を出すことが出来る。
【0066】
本例を進めて、ネットワークに電話をかける十分な通信時間を発呼者が持っていないと仮定する。事業者は、前記コレクトコール要求を受信次第、呼を被呼者に接続してもよい。また、前記要求を提示すると共に被呼者から肯定的な応答を受信次第、通話料金を受信人払いとして該呼を接続する。あるいは、ネットワーク事業者は、十分なクレジットを持たない発呼者が、「*」コマンドを出してコレクトコールにするように被呼者に依頼するのに十分なだけ、一時的に発呼者を被呼者に接続させてもよい。
【0067】
着信段階時に発呼者によって前記「*」コマンドが一回出される場合、例えば、被呼者が電話に出られないか応答出来ず、鳴動段階が完了した時や該呼がボイスメールに転送される時には、星印がネットワーク事業者に送信されて、対象の被呼者がリターンコールすることを可能にすると共に、該通話に関する料金を最初の発呼者が負担することを可能にするように要求する。ここで、該信号は、先ずネットワークによって受信され、IVRに指令する可能性があることに加えて事業者に指令を出すので、発呼者は、被呼者にボイスメールを残す際にも、「*」キーを押してもよい。この場合、トーンは、ボイスメール自体に録音してもよく、それによって、受信人払いのリターンコールを許可すると共に、「*」コマンドを送ったという録音メッセージで被呼者に通知するという二重の機能を果たす。
【0068】
この被呼者に受信人払いで電話をかけ直すことを許可する特定の星印方式は、ビジネスの分野に格別関連があり、各会社が顧客や依頼主に電話をかけ、被呼者に連絡がとれない場合、会社側が費用を負担してリターンコールを受け付けることができる。ネットワークは、この星印コマンドを受信すると、該被呼者の加入者電話番号を、電話をかけてその料金を一度だけ自動的に先方払いにすることが可能な発呼者を示す発呼者SDP(サービスデータポイント)グループに加える。この当事者が許可された電話をかけ直すと、ネットワークが一回のコレクトコールグループからその番号を削除することで、前記グループでの加入資格を自動的に失効する。
【0069】
逆に、ネットワークは、発呼者の加入者番号を、コレクトコールを一回受け付ける加入者であることを表す被呼者グループに加えることもできる。この概要は、着信ロジックではなく発信サービス選別ロジックを使用する呼を可能にするか否かを呼設定段階中に決めることができるという点で、ネットワークにとってより効率的である可能性がある。いずれの方法でも、実際の呼接続の前に、支払い側のクレジットの確認を要求してもよい。データが発呼者又は被呼者グループに記録されるかどうかは、クレジットの照合手続をどのように効率的に行うか、またどのようなコレクトコールの許可処理を用いるかによって決まる。
【0070】
このコールバックコレクトサービスは、会社によって、また電話回線ネットワークユーザの契約の一部に従って、もっと頻繁に使用されると想定される。従って、その加入者のクレジットの照合が通話長さやリアルタイムの監視に対して対応が鈍いので、被呼者グループの記録がより効率的かもしれない。発信及び着信段階での上記「*」キーによる方法は、呼を確立するための十分なクレジットを持っていない発呼者に応じる一連の受信人払い通話の申し出・応答処理を表し、更にまた、許可された受信人払いリターンコール処理も説明する。
【0071】
本発明の別の実施態様では、前記「*」コマンドを呼の接続時に使う。例えば、発呼者が従来のように電話をかけた場合、その電話に被呼者が応答して「*」キーを押し、被呼者が通話料金を負担するように通話課金を切り替えることをネットワークに指令する。この指令は、被呼者が料金を支払うだけの十分なクレジット又は通信時間を持っているという条件で正常に終了する。別の概要として、発呼者が呼を確立するための十分な通信時間を持っていない場合や、電話中にクレジットを使い切った場合には、ネットワークが被呼者に対して「*」キーを押すように自動的に信号を出し、通話料の受信人払いを開始する。この処理の間、十分なクレジットを持っていない相手側を保留にしてもよい。
【0072】
このとき、通信時間を使い果たした加入者に代わって、ネットワーク自体が「*」コマンドを出すことにより、通話を中断することなく続けさせることができる。ここで、ネットワークは「*」コマンドを幾通りかの方法で要求することができる。例えば、十分なクレジットを持っていると既に判断した側に、星印回数トーンを出してコレクトコールを促したり、クレジットを使い果たした側の代わりに「星印を押してこの通話をコレクトコールにして続けてください。」という録音を流し、信号を受け取った側が、コレクトコール要求を受諾することを示すために同じ「*」コマンドにより応答させたりすればよい。
【0073】
本実施形態の別の特徴によれば、星印コマンドが連続して2回出されることで、ここにプラス(+)コマンドと言われるものを表す。というのは、携帯電話のキーボードは、通常、星印キーをかなり続けて2回押すと、画面上にこのプラス記号を表示するからである。このプラス信号が、発呼者と被呼者間の通話中のどの段階において出される場合でも、該信号により、ネットワーク事業者には、無期限で自動的なコレクトコールに関して信号受信者を記録するように指令が出される。このことは、受取側に、例えば「いつでも無料でお電話ください」というSMSを送ることによって適宜通知する。
【0074】
前記プラスコマンドにより、事業者は、発呼者グループの所有者にダイヤルすると自動的にコレクトコールになるメンバーからなる発呼者グループを規定する加入者SDPに受取側の電話番号を記録する。プラスコマンドが同じ加入者に繰り返し出されると、該グループでの加入者資格の切換え(加入と除外)が指示される。該メンバーをグループから除外する場合には、ネットワーク事業者は、「一回だけのコレクトコール」として説明される方法の適用を選択することができ、それによって該メンバーを無期限コレクトコール発信者グループから除外したり、加入者をコレクトコール1回グループに加えたりする。この自動コレクトコール方法には、電話収益を発生させて徴収することを、可処分所得が低い人々から可処分所得が多い人々に移すことで、ネットワーク事業者にとって有益な意義を持つと考える。
【0075】
本発明の本実施形態の更に別の態様によれば、前記「*」コマンドが1回出された後、数量を表す数字キーが続いて押されると、この通信時間の量を通話者間で移すようにネットワークに指令が出される。この移譲は、提供側のクレジットが良好な状態にあることを確認した上で実行され、その後該提供者の口座から引き落とされると共に、受取側のネットワーク口座に振り込まれ、移譲が行われたことが確認される。
【0076】
例えば、「0844432100*SEND *120*」とダイヤルすると、発呼者からダイヤルされた相手に通信時間を120分移すようにネットワークに指示することとなり、その移譲中、該コマンドを受信すると、ネットワークは通話を一時中断する。そのトランザクションが完了すると、通話は再開され、発呼者は被呼者に接続される。この例では、閉じ「*」コマンドを「send」コマンドの前にすると、確認を待つ必要なく該コマンドが出される。鳴動させずに呼が完了される場合には、「0844432101から120分受け取りました。」のようにSMSによって受取側に通知してもよい。
【0077】
この実施形態の別の変形例として、「*」コマンドが連続2回出された後、すぐに通信時間の数量を示す数字キーが押されると、繰り返して定期的に(既定値を1ケ月とする)、ダイヤルされた側及び/又は信号の受信側に移すようにネットワークに指示が出される。これは、同一加入者に対して、「00」のように指定される数量と共にプラスコマンドを再度入力することにより取り消すことができる。これにより、例えば、親が、通信時間をお小遣いとして自動的・定期的に子供に分配することができる。上述のように、前記方法における頻度は月ごとに初期値に戻してもよいが、「* *0 120」などの星印補助コマンドを使用中には、ユーザが、IVRを介して、及び/又は、USSDプッシュ・メニューなどの他の対話方式を介して、以下に記載の1日ごとや1週間ごとなどの適切な自動更新間隔を対話形式で選択してもよい。
【0078】
本実施形態の別の変形例は、「*」コマンドキーの後にゼロコマンドを使って、ネットワークのサービス及び/又はトランザクションを指令する際に、オペレータのサポートを依頼することである。ネットワークは、「*」コマンド及び対応方法が、IVRやSMSやUSSDやGPRSの各方法を含むいくつかの既存のサービスや技術を利用して実行・完了されると、加入者に対話して通知することができる。一般に、最も好ましい通知対話方法はIVRであり、ネットワークは、音声メニューを使う加入者にアナウンスして対話すると共に、「120分の移譲完了」などの報告をする。
【0079】
さらに、手動確認及び/又はIVR通知方法を無効にし、携帯電話機を、目で見ながらコマンドキーを打つことと、上記のように出される音声通知応答との間で切り替える必要を回避する方法をすばやく追うために、全ての星印コマンドは閉じ星印コマンドを付けて出してもよい。この場合、ネットワークは、USSDによって、従来のSMSよりも速くて使いやすい携帯電話への即時対話型セッションを配信するために、次世代の携帯電話機で利用可能な(一般に発信されるセッションに対して)転送されたセッション又は終了されたセッションを通知することができる。
【0080】
あるいは、ネットワークは、携帯電話のディスプレイに瞬時に表示される特別に符号化されたテキストメッセージを、携帯電話又はSIMメモリに保存することなく送る、いわばSMS「フラッシュ」サービスを介して、加入者に通知してもよい。
【0081】
従って、星印及びプラスコマンドを出した直後に「* *0」などのゼロコマンドを出せば、ネットワークオペレータサポート方法が呼び出される。一般にはIVRメニューが表示されて、複数の選択可能なサービスをユーザに案内する。
【0082】
本実施形態の更に別の変形では、「*」コマンドを連続3回出す必要がある。これが設定段階時に利用されると、「アンドゥ」及び「エスケープ」シーケンスを実行することができる。ダイヤルされた側への最後のトランザクションを取り消す方法を可能にする。通信処理時のどの段階でも、該アンドゥ・シーケンスを発信して現方法を中止し、それによって、ユーザが切断することなく該方法を前に戻して再開させることができる。
【0083】
本実施形態の更に別の変形では、「0*」コマンドを使うセキュリティ方法を取り入れる。現在標準で受け入れられている携帯電話の「キーガード」機能は、ユーザがメニューボタンを押した後、星印キー(メニューの星印)を押すと携帯電話機自体で作動し、また携帯電話を持ち運んでいるときに不注意にキーが押されないようにするものであるが、それに類似の方法では、対応の星印コマンドにより、携帯電話機自体で局部的に作動するのではなく、ネットワーク内で一元的に作動する高度なキー保護サービスを配信する。
【0084】
ゼロコマンドを「0*」のように星印コマンドの直前にもってくる場合、前記方法は、ネットワークに信号を出して、キーパッドがどの星印コマンドも不注意に発信しないように防止し、更に重要なことは、「0*pin*」のように数字と組み合わせて入力すると、対応の加入者SIMから全ての星印送信方法の利用が保護され、いわばネットワークの事実上のキーボードをロックする。通常、星印ロックを指令する方法は、金銭的リスクを伴う方法にのみ適用される。
【0085】
このセキュリティ機能は、加入者によって星印トランザクションが指令されなかった所定休止期間後に自動的に実行されてもよく、その後、該サービスを次に必要とする時には、複数のトランザクションに関してPIN(個人識別番号)が一度入力される。より実際的には、該PINは、紛失した携帯電話や無許可のトランザクションに伴うリスクを減らすため、星印トランザクション量が許可された最低量を超えたときに要求されるだけである。従って、PINコードセキュリティは、通常、星印送信・拡張コマンドに適用されるだけである。さらに、PINの許可は、星印送信量がネットワーク及び/又は加入者によって設定された所定の最低量を超えたときに要求されるだけである。従って、PINは、便利で頻繁なスモールトランザクションを可能にするために無効にされ、特に現通話料金を単に先方払いにする標準星印方法を指令するときにはまったく適用されない。
【0086】
本発明に記載の前記コマンド発信及び方法の実施により、通常のディレクトリ電話番号をダイヤルすることによって特定される当事者間で、容易に効率的に電話サービス及びトランザクションが実現されることを理解されたい。
【0087】
本発明とトランザクション端末として携帯電話を利用する案との間の基本的な違いは、複雑で比較的過度に強化されたデータ方法に比べ、本発明が従来の電話呼と連動して作動することにある。
【0088】
さらに、ここに記載の方法は、いろいろな形で実施可能であることを理解されたい。また、本発明を移動体通信の状況において説明してきたが、従来のネットワークや、更にはインターネット事業にも同様に適用可能であることを理解されたい。
【0089】
本発明を更に要約すると、世界共通の信号システムにおいては、少なくとも3つの状態が規定されて、緑(前進(GO))と橙(切換(SHIFT))と赤(停止(STOP))に色分けされている。本明細書の背景技術欄に記載したように、携帯電話技術における事象では、現在の設計は、ユーザに緑(送信(SEND))と赤(終了(END))の2つの信号を出すことを許可しているだけである。従って、業界は、この2つの基本ボタンとそれらによる操作(接続/切断)を反映する「送信・終了」として知られるようになった。この2値信号システムは、同様に2つの状態「オン/オフ・フック」を要する固定回線電話法からひき続いている名残である。
【0090】
本発明は、ユーザとネットワーク事業者とが切換(SHIFT)用「橙」信号を出して、通常のダイヤル式アドレス指定接続時に対話式モードを実行可能にする。この新たに信号を出された状態は、「星印モード」(*モード)という名がつけられ、携帯電話の信号発信時にこの基本的な省略を訂正する際には、ボイス・データのアドレス指定能力の分配をうまく処理し、要求に応じてまた容易で効率的な方法でコンテキストを切り換える。従って、本発明では、発呼者(A)及び/又は被呼者(B)及び/又は事業者(MS/C)によって出された一回の追加信号により、接続を中間状態に切り換えることが開示される。換言すれば、本発明は、A/B(発呼者/被呼者)間の通常のダイヤル式指定電話接続時に、連続して対話モードと自動サービスを行う信号発信を開示する。本発明に開示の方法及びサービスを実行するために特別なコード及び/又は追加アドレス情報は必要としないという意味では「レギュラー」が、また、一般にアドレスの場合には「ダイヤル」が、通常の電話機にある標準的な12個の数字キーを使って入力される。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の方法を実施するために構成した電話回線ネットワークの簡略図である。
【図2】前記方法の動作を図示した概念図である。
【符号の説明】
【0092】
10,18 携帯電話
12,20 BS
14,22 MSC
16,24 VLR
26 HLR
28 ビリングセンタ
30 SCP
32 SDP
34 SSP

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話回線ネットワーク上の電話サービスの運営方法であって、
発呼者と被呼者との間で、電話接続及び/又は呼を確立すること及び/又は要求することと、
前記呼処理のどの段階時でも、前記発呼者及び/又は被呼者及び/又は電話回線ネットワークによって出された、データ信号及び/又は音声を含むコマンド信号を受信することと、
前記発呼者及び/又は被呼者にサービスを開始すること、又は、標準呼接続/及び又は切断コマンド以外の前記コマンド信号を受信すると、発呼者と被呼者との間でトランザクションを開始すること
を含む方法。
【請求項2】
前記コマンド信号は、呼設定段階及び/又は呼接続段階時に前記発呼者によって出されるものである、請求項1に係る電話サービスの運営方法。
【請求項3】
前記被呼者は、ディレクトリ電話番号及び/又はダイヤルされた電話番号を持つ個人、会社又は他の団体のいずれかである、前記請求項のいずれかに係る電話サービスの運営方法。
【請求項4】
前記コマンド信号を出すように、前記発呼者及び/又は被呼者に指示するステップを含む、前記請求項のいずれか一つに係る電話サービスの運営方法。
【請求項5】
前記サービス及び/又はトランザクションは、発呼者及び/又は被呼者条件や着呼先を含む種々の基準に応じて自動的に構成される、前記請求項のいずれか一つに係る電話サービスの運営方法。
【請求項6】
前記発呼者及び/又は被呼者条件には、クレジット及び利用可能限度が含まれ、また前記着呼先には、携帯電話又は固定回線と、国内又は海外が含まれる、請求項5に係る電話サービスの運営方法。
【請求項7】
前記コマンド信号は、前記呼接続コマンドに先立ち、発呼者によって出される、前記請求項のいずれか一つに係る電話サービスの運営方法。
【請求項8】
前記コマンド信号は、前記被呼者のディレクトリ電話番号及び/又はダイヤルされた電話番号の前又は後のいずれかに付けることが出来る、請求項7に係る電話サービスの運営方法。
【請求項9】
前記データ信号及び/又は音声は、前記発呼者の電話機の「*」キー、「0」キー、「#」キーのうちの一つに関連付けられている、前記請求項のいずれか一つに係る電話サービスの運営方法。
【請求項10】
前記「*」キー、「0」キー、「#」キーは、それぞれ、異なる種類のサービス又はトランザクションに対応する、請求項9に係る電話サービスの運営方法。
【請求項11】
前記「*」キーは、電話及び課金機能に対応し、前記「0」キーは、対話型ネットワーク・オペレータや情報サービスの利用に対応し、また、前記「#」キーは、発呼者と被呼者との間の銀行業務トランザクションに対応する、請求項10に係る電話サービスの運営方法。
【請求項12】
専用キーを使って前記コマンド信号を出す、請求項1乃至8のいずれか一つに係る電話サービスの運営方法。
【請求項13】
前記専用キーは、「@」記号と、色分けされたキーと、設定可能なキー及び/又はメニュー及び/又はボタンとからなるグループから選択される、請求項12に係る電話サービスの運営方法。
【請求項14】
前記コマンド信号は、音声認識及び/又は指紋認識に基づく、バイオメトリックトリガを用いて出される、請求項1乃至8のいずれか一つに係る電話サービスの運営方法。
【請求項15】
前記コマンド信号は、音声トーン及び/又はデータ信号及び/又は制御チャンネル及び/又はネットワークを通じて携帯電話から送られる信号を含む、前記請求項のいずれか一つに係る電話サービスの運営方法。
【請求項16】
前記コマンド信号によって指示される機能を、発呼者ディレクトリ電話番号によって特定される発呼者に自動的に関連付けるステップを含む、前記請求項のいずれか一つに係る電話サービスの運営方法。
【請求項17】
前記発呼者ディレクトリ電話番号は、発呼者回線認証(CLI)によって確立される、請求項16に係る電話サービスの運営方法。
【請求項18】
前記コマンド信号によって指示される前記機能を、前記電話接続を確立する際に入力されるディレクトリ電話番号によって特定される被呼者に自動的に関連付けるステップを含む、前記請求項のいずれか一つに係る電話サービスの運営方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2007−528141(P2007−528141A)
【公表日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−518398(P2006−518398)
【出願日】平成16年7月12日(2004.7.12)
【国際出願番号】PCT/IB2004/002252
【国際公開番号】WO2005/006725
【国際公開日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(505442912)
【氏名又は名称原語表記】KAHN,Ari
【Fターム(参考)】