説明

電話機、および電話番号記憶方法

【課題】 着信や発信の履歴を用いて、容易に電話帳に登録することができる電話機、および電話番号記憶方法を提供する。
【解決手段】 制御部505は、所定の時間内に中断された着信呼び出しを検出すると、発信元の電話番号を電話帳に登録するか否かを選択させる画面を表示部503に表示させる。使用者が、操作部504を操作して、発信元の電話番号の電話帳への登録を選択すると、制御部505は、発信元の電話番号を電話帳に登録する。また、制御部505は、所定の時間内に発信が中断されると、発信先の電話番号を電話帳に登録するか否かを選択させる画面を表示部503に表示させる。使用者が、操作部504を操作して、発信先の電話番号の電話帳への登録を選択すると、制御部505は、発信先の電話番号を電話帳に登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発信元または発信先の電話番号を容易に電話帳に登録することができる電話機、および電話番号記憶方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話機の使用者が、他者の携帯電話機の電話番号を電話帳に登録する際、他者に使用者の携帯電話機に対して発信してもらい、使用者の携帯電話機が着信すると、他者は発信を中止し、使用者がキーボード等の操作部を操作して、着信した履歴の電話番号を電話帳に登録していた。
【0003】
しかし、一般に、着信した履歴の電話番号を電話帳に登録する手順は複雑で、使用者は煩雑な操作を強いられていた。
【0004】
着信した履歴の電話番号を表示部に表示させて、所定の操作を行うと、ワンタッチダイヤル等に登録することができる装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
【特許文献1】特開平11−88583号公報 (段落0032〜0036、図8)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載されている装置は、着信した履歴の電話番号を表示部に表示させる操作と、ワンタッチダイヤル等に登録するための操作とを行わなければならないため、着信した履歴を用いて電話番号を装置に記憶させるためには、使用者は煩雑な操作を行わなくてはならない。
【0007】
そこで、本発明は、着信や発信の履歴を用いて、容易に電話帳に登録することができる電話機、および電話番号記憶方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による電話機は、電話帳として電話番号を記憶する記憶手段と、着信すると、着信の報知を行っている状態である着信報知状態が所定の期間で終了したか否かを判断する着信報知終了判断手段と、着信報知終了判断手段が、着信報知状態が所定の期間で終了したと判断すると、記憶手段の電話帳に発信元の電話番号を記憶させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
制御手段は、着信報知終了判断手段が、着信してから、予め決められているコール数に相当する時間内で着信報知状態が終了したと判断すると、記憶手段の電話帳に発信元の電話番号を記憶させてもよい。
【0010】
本発明による電話機は、電話帳として電話番号を記憶する記憶手段と、着信すると、着信の報知を行っている状態である着信報知状態が所定の期間外に終了したか否かを判断する着信報知終了判断手段と、着信報知終了判断手段が、着信報知状態が所定の期間外に終了したと判断すると、記憶手段の電話帳に発信元の電話番号を記憶させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
記憶手段は、記憶手段の電話帳に発信元の電話番号を記憶させるか否かを選択させる画面である選択画面を記憶してもよく、制御手段は、表示手段に記憶手段が記憶している選択画面を表示させ、使用者の選択に従って、記憶手段の電話帳に発信元の電話番号を記憶させてもよい。
【0012】
本発明による電話機は、電話帳として電話番号を記憶する記憶手段と、発信すると、発信を行っている状態である発信状態が所定の期間で終了したか否かを判断する発信終了判断手段と、発信終了判断手段が、発信状態が所定の期間で終了したと判断すると、記憶手段の電話帳に発信先の電話番号を記憶させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
制御手段は、発信終了判断手段が、発信してから、予め決められているコール数に相当する時間内で発信状態が終了したと判断すると、記憶手段の電話帳に発信先の電話番号を記憶させてもよい。
【0014】
本発明による電話機は、電話帳として電話番号を記憶する記憶手段と、発信すると、発信を行っている状態である発信状態が所定の期間外に終了したか否かを判断する発信終了判断手段と、発信終了判断手段が、発信状態が所定の期間外に終了したと判断すると、記憶手段の電話帳に発信先の電話番号を記憶させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
記憶手段は、記憶手段の電話帳に発信先の電話番号を記憶させるか否かを選択させる画面である選択画面を記憶してもよく、制御手段は、表示手段に記憶手段が記憶している選択画面を表示させ、使用者の選択に従って、記憶手段の電話帳に発信先の電話番号を記憶させてもよい。
【0016】
制御手段は、記憶手段の電話帳が、発信元の電話番号または発信先の電話番号を記憶していないと、表示手段に選択画面を表示させてもよい。
【0017】
本発明による電話番号記憶方法は、電話帳として電話番号を記憶する記憶手段を備えた電話機に、発信元の電話番号を記憶させる電話番号記憶方法であって、着信すると、着信の報知を行っている状態である着信報知状態が所定の期間で終了したか否かを判断し、着信報知状態が所定の期間で終了したと判断すると、記憶手段の電話帳に発信元の電話番号を記憶させることを特徴とする。
【0018】
着信してから、予め決められているコール数に相当する時間内で着信報知状態が終了したと判断すると、記憶手段の電話帳に発信元の電話番号を記憶させてもよい。
【0019】
本発明による電話番号記憶方法は、電話帳として電話番号を記憶する記憶手段を備えた電話機に、発信元の電話番号を記憶させる電話番号記憶方法であって、着信すると、着信の報知を行っている状態である着信報知状態が所定の期間外に終了したか否かを判断し、着信報知状態が所定の期間外に終了したと判断すると、記憶手段の電話帳に発信元の電話番号を記憶させることを特徴とする。
【0020】
記憶手段の電話帳に発信元の電話番号を記憶させるか否かを選択させる画面である選択画面を記憶してもよく、表示手段に選択画面を表示させ、使用者の選択に従って、記憶手段の電話帳に発信元の電話番号を記憶させてもよい。
【0021】
本発明による電話番号記憶方法は、電話帳として電話番号を記憶する記憶手段を備えた電話機に、発信先の電話番号を記憶させる電話番号記憶方法であって、発信すると、発信を行っている状態である発信状態が所定の期間で終了したか否かを判断し、発信状態が所定の期間で終了したと判断すると、記憶手段の電話帳に発信先の電話番号を記憶させることを特徴とする。
【0022】
発信してから、予め決められているコール数に相当する時間内で発信状態が終了したと判断すると、記憶手段の電話帳に発信先の電話番号を記憶させてもよい。
【0023】
本発明による電話番号記憶方法は、電話帳として電話番号を記憶する記憶手段を備えた電話機に、発信先の電話番号を記憶させる電話番号記憶方法であって、発信すると、発信を行っている状態である発信状態が所定の期間外に終了したか否かを判断し、発信状態が所定の期間外に終了したと判断すると、記憶手段の電話帳に発信先の電話番号を記憶させることを特徴とする。
【0024】
記憶手段の電話帳に発信先の電話番号を記憶させるか否かを選択させる画面である選択画面を記憶してもよく、表示手段に選択画面を表示させ、使用者の選択に従って、記憶手段の電話帳に発信先の電話番号を記憶させてもよい。
【0025】
記憶手段の電話帳が、発信元の電話番号または発信先の電話番号を記憶していないと、表示手段に選択画面を表示させてもよい。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、所定の期間内、または所定の期間外に着信報知状態または発信状態が終了すると、発信元または発信先の電話番号を記憶手段の電話帳に記憶させることができる。
【0027】
請求項2、請求項6、請求項11、および請求項15に記載されている発明によれば、着信してから予め決められているコール数に相当する時間内で着信報知状態が終了したり、発信してから予め決められているコール数に相当する時間内で発信状態が終了したりすると、記憶手段の電話帳に、発信先または発信元の電話番号を記憶させることができる。すると、予め決められているコール数に相当する時間内で終了した着信の発信元の電話番号や、発信先の電話番号を、記憶手段の電話帳に記憶させることができる。
【0028】
請求項4、請求項8、請求項13、および請求項17に記載されている発明によれば、使用者の選択に従って、発信元または発信先の電話番号を記憶手段に記憶させることができる。すると、他の機会に、発信元または発信先の電話番号に容易に発信することができる。
【0029】
請求項9、および請求項18に記載されている発明によれば、記憶手段が記憶していない発信元の電話番号または発信先の電話番号を、記憶手段に記憶させることができる。すると、記憶手段の電話帳が記憶していない電話番号のみを、新たに記憶手段の電話帳に記憶させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
実施の形態1.
本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態の一構成例を示すブロック図である。
【0031】
本発明の電話機としての携帯電話機1は、電波を送受信するアンテナ501、電波への変調と電波からの復調とを行う無線部502、情報を表示する表示部(表示手段)503、指示を入力する操作部504、音声を処理する音声処理部506、着信音を出力するスピーカ507、音声を出力するレシーバ508、音声を入力するマイクロフォン509、および各部を制御する制御部(着信報知終了判断手段、発信終了判断手段、制御手段)505を含む。
【0032】
制御部505は、情報を処理するCPU510と、情報を記憶するメモリ(記憶手段)511とを含む。
【0033】
携帯電話機1は、制御部505の制御により、無線部502とアンテナ501とを介して、携帯電話通信網の基地局と情報を送受信する。無線部502は、受信したい信号周波数を選択して、アンテナ501が受信した信号を選択した周波数に変換して増幅し、復調して生成した受信データを制御部505に出力する。
【0034】
制御部505は、受信データを処理して、音声信号を生成し、生成した音声信号を音声処理部506に出力する。音声処理部506は、制御部505が出力した音声信号をアナログ信号に変換して、レシーバ508を介して出力する。
【0035】
また、マイクロフォン509に音声が入力されると、音声処理部506は、入力された音声をデジタル信号に変換して制御部505に出力する。制御部505は、音声処理部506が出力したデジタル信号にもとづいて送信データを生成し、生成した送信データを無線部502に出力する。
【0036】
無線部502は、規定の周波数の搬送波を、制御部505が出力した送信データで変調して増幅し、アンテナ501を介して携帯電話通信網の基地局に送信する。
【0037】
なお、制御部505は、操作部504を監視して、使用者が操作部504を操作すると、使用者の操作に応じた処理を実行する。また、メモリ511は、電話帳、着信時および発信時における所定の長さの時間(例えば、ワンコール等の時間)、および着信発生時または発信時に、発信元の電話番号または発信先の電話番号を電話帳に登録するか否かを選択させる選択画面を記憶している。
【0038】
ここで、着信時において携帯電話通信網の基地局からの呼び出しに対して、携帯電話機1が着信の報知を行う最初の所定の時間、または発信時における携帯電話通信網の基地局への最初の所定の時間であって、例えば、着信音または呼び出し音の1サイクル分をワンコールという。
【0039】
次に、本発明の第1の実施の形態の動作について説明する。図2は、本発明の第1の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
【0040】
制御部505は、着信したことを検知すると(ステップS101)、操作部504を監視して受話動作を行ったか否かの検出を行う(ステップS102)。制御部505は、使用者が操作部504を操作して受話操作を行うと、通常の通話動作を行う(ステップS103)。
【0041】
制御部505は、メモリ511が記憶している所定の長さの時間(例えば、ワンコール)が経過しても受話操作が行われずに、着信音の発生等の着信報知動作を終了し、着信が終了した(中断された)場合(ステップS104)、発信元の電話番号がメモリ511が記憶している電話帳に登録されているか否かを判断する(ステップS105)。
【0042】
制御部505は、発信元の電話番号が電話帳に登録されていないと判断すると、表示部503に、発信元の電話番号をメモリ511が記憶している電話帳に登録するか否かを選択させる選択画面を表示させる(ステップS106)。
【0043】
使用者が、操作部504を操作して、発信元の電話番号の電話帳への登録を選択すると(ステップS107)、制御部505は、発信元の電話番号を電話帳に登録する(ステップS108)。
【0044】
以上に述べたように、この実施の形態によれば、所定の時間(例えば、ワンコール)を超えて着信した発信元の電話番号を、容易に電話帳に登録することができる。
【0045】
なお、発信元の電話番号を記憶する着信の所定の時間として、ワンコールを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、所定の時間は、例えば、ワンコール以上のコール数である2コールや3コールに相当する時間であってもよい。
【0046】
実施の形態2.
本発明の第2の実施の形態について説明する。本発明の第2の実施の形態の構成は、本発明の第1の実施の形態の構成と同様なため、各構成要素には図1と同じ符号を付し、説明を省略する。
【0047】
本発明の第2の実施の形態の動作について説明する。図3は、本発明の第2の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。図4は、携帯電話機1の着信時の状態を示す説明図である。
【0048】
制御部505は、着信したことを検知すると(図4(a)の状態)(ステップS201)、操作部504を監視して受話動作を行ったか否かの検出を行う(ステップS202)。制御部505は、使用者が操作部504を操作して受話操作を行うと、通常の通話動作を行う(ステップS203)。
【0049】
制御部505は、メモリ511が記憶している所定の長さの時間(例えば、ワンコール)以内に受話操作が行われず、着信音の発生等の着信報知動作を終了し、着信が終了した(中断された)場合(ステップS204)、発信元の電話番号がメモリ511が記憶している電話帳に登録されているか否かを判断する(ステップS205)。
【0050】
制御部505は、発信元の電話番号が電話帳に登録されていないと判断すると、表示部503に、発信元の電話番号をメモリ511が記憶している電話帳に登録するか否かを選択させる選択画面を表示させる(図4(b)の状態)(ステップS206)。
【0051】
使用者が、操作部504を操作して、発信元の電話番号の電話帳への登録を選択すると(ステップS207)、制御部505は、発信元の電話番号を電話帳に登録する(図4(c)の状態)(ステップS208)。
【0052】
以上に述べたように、この実施の形態によれば、所定の時間(例えば、ワンコール)よりも短い時間着信した発信元の電話番号を、容易に電話帳に登録することができる。他者の電話番号を電話帳に記憶させる際に、他者の携帯電話機等に自らの携帯電話機等へワンコールだけ発信させることは、通常よく行われる。そのような場合に、本発明は非常に有益である。
【0053】
また、着信履歴を残すことを悪用して、情報量の課金や回収代行サービス等を行う発信者は、一般に、ワンコール以内の短い発信を行うが、この実施の形態によれば、そのような短い着信が発生すると、着信した電話番号を電話帳に登録するか否かを確認する選択画面を表示部503に表示させる。そのため、使用者が不用意にそのような電話番号に発信してしまったり、電話帳に登録したりすることを防ぐことができる。
【0054】
なお、発信元の電話番号を記憶する着信の所定の時間として、ワンコールを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、所定の時間は、例えば、ワンコール以上のコール数である2コールや3コールに相当する時間であってもよい。
【0055】
実施の形態3.
本発明の第3の実施の形態について説明する。本発明の第3の実施の形態の構成は、本発明の第1の実施の形態の構成と同様なため、各構成要素には図1と同じ符号を付し、説明を省略する。
【0056】
本発明の第3の実施の形態の動作について説明する。図5は、本発明の第3の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
【0057】
制御部505は、操作部504が発信操作が行われたと判断すると(ステップS301)、携帯電話通信網の基地局に発信動作を行う(ステップS302)。
【0058】
制御部505は、携帯電話通信網の基地局から接続要求を受信すると(ステップS303)、通常の通話動作を行う(ステップS304)。
【0059】
制御部505は、携帯電話通信網の基地局から接続要求を受信する前に、操作部504に発信の中止の操作が行われると発信を中止(中断)し、メモリ511が記憶している所定の長さの時間が経過してから発信を中止したか否かを判断する(ステップS305)。
【0060】
制御部505は、メモリ511が記憶している所定の長さの時間(例えば、ワンコール)が経過してから発信を中止(中断)したと判断すると、発信した発信先の電話番号がメモリ511が記憶している電話帳に登録されているか否かを判断する(ステップS306)。
【0061】
制御部505は、発信した発信先の電話番号が電話帳に登録されていないと判断すると、表示部503に、発信した発信先の電話番号を電話帳に登録するか否かを選択させる選択画面を表示させる(ステップS307)。
【0062】
使用者が、操作部504を操作して、発信した発信先の電話番号の電話帳への登録を選択すると(ステップS308)、制御部505は、発信した発信先の電話番号を電話帳に登録する(ステップS309)。
【0063】
以上に述べたように、この実施の形態によれば、所定の時間よりも長い時間発信した電話番号を、容易に電話帳に登録することができる。
【0064】
なお、発信先の電話番号を記憶する発信の所定の時間として、ワンコールを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、所定の時間は、例えば、ワンコール以上のコール数である2コールや3コールに相当する時間であってもよい。
【0065】
実施の形態4.
本発明の第4の実施の形態について説明する。本発明の第4の実施の形態の構成は、本発明の第1の実施の形態の構成と同様なため、各構成要素には図1と同じ符号を付し、説明を省略する。
【0066】
本発明の第4の実施の形態の動作について説明する。図6は、本発明の第4の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。図7は、携帯電話機1の発信時の状態を示す説明図である。
【0067】
制御部505は、操作部504が発信操作が行われたと判断すると(ステップS401)、携帯電話通信網の基地局に発信動作を行う(図7(a)の状態)(ステップS402)。
【0068】
制御部505は、携帯電話通信網の基地局から接続要求を受信すると(ステップS403)、通常の通話動作を行う(ステップS404)。
【0069】
制御部505は、携帯電話通信網の基地局から接続要求を受信する前に、操作部504に発信の中止の操作が行われると発信を中止(中断)し、メモリ511が記憶している所定の長さの時間以内に発信を中止したか否かを判断する(ステップS405)。
【0070】
制御部505は、メモリ511が記憶している所定の長さの時間(例えば、ワンコール)以内に、発信を中止(中断)したと判断すると、発信した発信先の電話番号がメモリ511が記憶している電話帳に登録されているか否かを判断する(ステップS406)。
【0071】
制御部505は、発信した発信先の電話番号が電話帳に登録されていないと判断すると、表示部503に、発信した発信先の電話番号を電話帳に登録するか否かを選択させる選択画面を表示させる(図7(b)の状態)(ステップS407)。
【0072】
使用者が、操作部504を操作して、発信した発信先の電話番号の電話帳への登録を選択すると(ステップS408)、制御部505は、発信した発信先の電話番号を電話帳に登録する(図7(c)の状態)(ステップS409)。
【0073】
以上に述べたように、この実施の形態によれば、所定の時間以下の時間発信した電話番号を、容易に電話帳に登録することができる。自らの携帯電話機等の電話帳に、他者の携帯電話機等の電話番号を記憶させる際に、他者の携帯電話機等に自らの携帯電話機等からワンコールだけ発信することは、通常よく行われる。そのような場合に、本発明は非常に有益である。
【0074】
なお、発信先の電話番号を記憶する発信の所定の時間として、ワンコールを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、所定の時間は、例えば、ワンコール以上のコール数である2コールや3コールに相当する時間であってもよい。
【0075】
なお、以上に述べた各実施の形態では、制御部505は、通話することなく着信または発信を中断した電話番号を、電話帳に登録するか否かを選択させる画面を表示部503に表示させたが、通話して回線を切断した後に、着信または発信した電話番号を、電話帳に登録するか否かを選択させる画面を表示部503に表示させてもよく、使用者の操作に従って、着信または発信した電話番号を、電話帳に登録してもよい。
【0076】
また、以上に述べた各実施の形態では、電話機として携帯電話機1を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、有線公衆電話回線に接続された固定電話機や、PHS(Personal Handy Phone System)端末等であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0077】
本発明は、電話機において電話番号を電話帳に登録する場合に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の第1の実施の形態の一構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
【図4】携帯電話機の着信時の状態を示す説明図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第4の実施の形態の動作を説明するフローチャートである。
【図7】携帯電話機の発信時の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0079】
1 携帯電話機
501 アンテナ
502 無線部
503 表示部
504 操作部
505 制御部
506 音声処理部
507 スピーカ
508 レシーバ
509 マイクロフォン
510 CPU
511 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話帳として電話番号を記憶する記憶手段と、
着信すると、着信の報知を行っている状態である着信報知状態が所定の期間内に終了したか否かを判断する着信報知終了判断手段と、
前記着信報知終了判断手段が、前記着信報知状態が所定の期間内に終了したと判断すると、前記記憶手段の前記電話帳に発信元の電話番号を記憶させる制御手段と
を備えたことを特徴とする電話機。
【請求項2】
制御手段は、着信報知終了判断手段が、着信してから、予め決められているコール数に相当する時間内で着信報知状態が終了したと判断すると、記憶手段の電話帳に発信元の電話番号を記憶させる
請求項1記載の電話機。
【請求項3】
電話帳として電話番号を記憶する記憶手段と、
着信すると、着信の報知を行っている状態である着信報知状態が所定の期間外に終了したか否かを判断する着信報知終了判断手段と、
前記着信報知終了判断手段が、前記着信報知状態が所定の期間外に終了したと判断すると、前記記憶手段の前記電話帳に発信元の電話番号を記憶させる制御手段と
を備えたことを特徴とする電話機。
【請求項4】
記憶手段は、前記記憶手段の電話帳に発信元の電話番号を記憶させるか否かを選択させる画面である選択画面を記憶し、
制御手段は、表示手段に前記記憶手段が記憶している前記選択画面を表示させ、使用者の選択に従って、前記記憶手段の前記電話帳に発信元の電話番号を記憶させる
請求項1から請求項3のうちいずれか1項記載の電話機。
【請求項5】
電話帳として電話番号を記憶する記憶手段と、
発信すると、発信を行っている状態である発信状態が所定の期間内に終了したか否かを判断する発信終了判断手段と、
前記発信終了判断手段が、前記発信状態が所定の期間内に終了したと判断すると、前記記憶手段の前記電話帳に発信先の電話番号を記憶させる制御手段と
を備えたことを特徴とする電話機。
【請求項6】
制御手段は、発信終了判断手段が、発信してから、予め決められているコール数に相当する時間内で発信状態が終了したと判断すると、記憶手段の電話帳に発信先の電話番号を記憶させる
請求項5記載の電話機。
【請求項7】
電話帳として電話番号を記憶する記憶手段と、
発信すると、発信を行っている状態である発信状態が所定の期間外に終了したか否かを判断する発信終了判断手段と、
前記発信終了判断手段が、前記発信状態が所定の期間外に終了したと判断すると、前記記憶手段の前記電話帳に発信先の電話番号を記憶させる制御手段と
を備えたことを特徴とする電話機。
【請求項8】
記憶手段は、前記記憶手段の電話帳に発信先の電話番号を記憶させるか否かを選択させる画面である選択画面を記憶し、
制御手段は、表示手段に前記記憶手段が記憶している前記選択画面を表示させ、使用者の選択に従って、前記記憶手段の前記電話帳に発信先の電話番号を記憶させる
請求項5から請求項7のうちいずれか1項記載の電話機。
【請求項9】
制御手段は、記憶手段の電話帳が、発信元の電話番号または発信先の電話番号を記憶していないと、表示手段に選択画面を表示させる
請求項4または請求項8記載の電話機。
【請求項10】
電話帳として電話番号を記憶する記憶手段を備えた電話機に、発信元の電話番号を記憶させる電話番号記憶方法において、
着信すると、着信の報知を行っている状態である着信報知状態が所定の期間内に終了したか否かを判断し、
前記着信報知状態が所定の期間内に終了したと判断すると、前記記憶手段の前記電話帳に発信元の電話番号を記憶させる
ことを特徴とする電話番号記憶方法。
【請求項11】
着信してから、予め決められているコール数に相当する時間内で着信報知状態が終了したと判断すると、記憶手段の電話帳に発信元の電話番号を記憶させる
請求項10記載の電話番号記憶方法。
【請求項12】
電話帳として電話番号を記憶する記憶手段を備えた電話機に、発信元の電話番号を記憶させる電話番号記憶方法において、
着信すると、着信の報知を行っている状態である着信報知状態が所定の期間外に終了したか否かを判断し、
前記着信報知状態が所定の期間外に終了したと判断すると、前記記憶手段の前記電話帳に発信元の電話番号を記憶させる
ことを特徴とする電話番号記憶方法。
【請求項13】
記憶手段の電話帳に発信元の電話番号を記憶させるか否かを選択させる画面である選択画面を記憶し、
表示手段に前記選択画面を表示させ、使用者の選択に従って、前記記憶手段の前記電話帳に発信元の電話番号を記憶させる
請求項10から請求項12のうちいずれか1項記載の電話番号記憶方法。
【請求項14】
電話帳として電話番号を記憶する記憶手段を備えた電話機に、発信先の電話番号を記憶させる電話番号記憶方法において、
発信すると、発信を行っている状態である発信状態が所定の期間内に終了したか否かを判断し、
前記発信状態が所定の期間内に終了したと判断すると、前記記憶手段の前記電話帳に発信先の電話番号を記憶させる
ことを特徴とする電話番号記憶方法。
【請求項15】
発信してから、予め決められているコール数に相当する時間内で発信状態が終了したと判断すると、記憶手段の電話帳に発信先の電話番号を記憶させる
請求項14記載の電話番号記憶方法。
【請求項16】
電話帳として電話番号を記憶する記憶手段を備えた電話機に、発信先の電話番号を記憶させる電話番号記憶方法において、
発信すると、発信を行っている状態である発信状態が所定の期間外に終了したか否かを判断し、
前記発信状態が所定の期間外に終了したと判断すると、前記記憶手段の前記電話帳に発信先の電話番号を記憶させる
ことを特徴とする電話番号記憶方法。
【請求項17】
記憶手段の電話帳に発信先の電話番号を記憶させるか否かを選択させる画面である選択画面を記憶し、
表示手段に前記選択画面を表示させ、使用者の選択に従って、前記記憶手段の前記電話帳に発信先の電話番号を記憶させる
請求項14から請求項16のうちいずれか1項記載の電話番号記憶方法。
【請求項18】
記憶手段の電話帳が、発信元の電話番号または発信先の電話番号を記憶していないと、表示手段に選択画面を表示させる
請求項13または請求項17記載の電話番号記憶方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate