説明

電話通信装置

【目的】無線端末装置を電話通信装置に装着している場合、電話通信装置に接続されている有線端末装置を用いて発信又は着信応答できるようにし、在宅時又は在席時にはその有線端末装置を利用可能にする。
【解決手段】無線端末装置を接続する雄コネクタ104と、有線電話装置3を接続するモジュラージャック101と、有線電話装置3からの発信接続にかかる制御信号に対応する発信制御信号を無線端末装置に送信し、無線端末装置からの着信接続にかかる制御信号を有線電話装置3に送信する制御回路110とを有し、有線電話装置3が無線端末装置を介して無線電話網を用いた通信接続を行えるようにする。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯型電話装置又は移動体電話装置と称される無線端末装置を接続する電話通信装置に係り、特に、有線端末装置(例えば、アナログ・2線式のインタフェースを有する電話装置)と無線端末装置とを好適に融合させる電話通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平9−271065号公報に記載のように、無線端末装置に、アダプタ(以下「電話通信装置」という。)を装着し、かつ、この電話通信装置に通常の留守番電話装置(アナログ・2線式のインタフェースを有する留守番電話装置)を接続可能な構成とした電話装置がある。
【0003】そして、無線端末装置が電話通信装置に装着されており、かつ、この電話通信装置に留守番電話装置が接続されている状態において、発信電話端末装置から公衆無線電話網を介して無線端末装置に着信があった場合、電話通信装置は留守番電話装置を呼び出して、この留守番電話装置に自動応答させ、この無線端末装置を呼び出した発信電話端末装置からの通話内容をその留守番電話装置に録音させていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来技術においては、着信に対する自動応答のみしか考慮されておらず、その留守番電話装置を用いて発信する場合には、電話通信装置に2ワイヤ・アナログインタフェースの公衆有線電話網を接続しておき、この公衆有線電話網を介して発信するように構成されていた。
【0005】ところで、近年においては、無線端末装置とその通話コストが安価になったことから、公衆無線電話網のみに加入し、公衆有線電話網には加入しない利用者が多くなり、このような利用者の場合、前記従来技術のように、電話通信装置に留守番電話装置(又は留守番機能を有しない通常の電話機)を接続していても、その留守番電話装置を用いて発信することができないという問題があった。
【0006】本発明の目的は、前記のような問題点に鑑みてなされたものであり、無線端末装置を電話通信装置に装着している場合、この電話通信装置に接続されている有線端末装置を用いて発信又は着信応答できるようにし、在宅時又は在席時には、その有線端末装置を利用可能にした電話通信装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、無線端末装置を装着する手段と、有線電話装置を接続する手段と、該有線電話装置からの発信接続にかかる制御信号に対応する発信制御信号を前記無線端末装置に送信する手段と、無線端末装置からの着信接続にかかる制御信号を前記有線電話装置に送信する手段とを有し、前記有線電話装置が前記無線端末装置を介して無線電話網を用いた通信接続を行えるようにしたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0009】図1は、本発明の実施の形態における電話通信装置の接続様態を示す外観図である。図1において、本発明の実施の形態の通信電話装置1には、無線端末装置2が装着されており、また、この通信端末装置1には、2ワイヤ・アナログインタフェースの通信回線(例えば、モジュラーケーブル)4を介して、電話機又はファクシミリ装置等から成る通常の有線端末装置(以下「電話機」という。)3が接続されている。
【0010】なお、無線端末装置2の上部には、着信状態を可視的に表示する着信表示LED210が備られており、また、電話機3には、ダイヤル情報や各種設定情報を入力するダイヤルボタン31と、送話器及び受話器から成るハンドセット32と、発信者の電話番号等を表示する表示装置33とが備えられている。
【0011】図2は、図1に示した無線端末装置2の外観構成を示す外観図である。図2において、この無線端末装置2は、底面に設けられた充電用端子201及び雄コネクタ202と、側面に設けられた通話ジャック203と、表面に設けられたダイヤルボタン204、送話器205、受話器206、表示装置207及び電源スイッチを含む機能ボタン群208と、上面に設けられたアンテナ209とを有している。
【0012】充電用端子201は、無線端末装置2を電話通信装置1に装着しているとき、無線端末装置2内の電池(バッテリー)に電力を充電するための電力端子であり、雄コネクタ202は、通話信号端子、制御信号端子及び状態通知信号端子等の信号端子を有し、無線端末装置2を電話通信装置1に装着しているとき、電話通信装置1の雌コネクタと物理的及び電気的に結合されるものであり、それら各種信号端子を介して電話通信装置1との間で、音声信号、制御信号及び状態通知信号がやりとりされている。
【0013】通話ジャック203は、通話音声信号を出力する出力端子であり、ダイヤルボタン204は、ダイヤル情報や各種設定情報を入力するボタンであり、送話器205は、通話相手側の電話端末装置への送話音声を入力するものであり、受話器206は、通話相手側の電話端末装置から受信した受話音声を出力するものである。
【0014】表示装置207は、発信者番号、現在時刻、又はオートダイヤル情報を可視的に表示するものであり、機能ボタン群208は、電源をオン・オフする電源スイッチ、オートダイヤル選択ボタン、又はその他の機能ボタンを含む入力ボタンであり、更に、アンテナ209は、電磁波からなる無線信号の送受信に用いられるものである。
【0015】図3は、図1及び図2に示した無線端末装置2の内部構成を示すブロック図である。この無線端末装置2は、公衆無線電話網7の基地局6に設けられたアンテナ61と無線信号による電話通信を行うことができ、この基地局6から公衆無線電話網7を介して任意相手の電話端末装置と通信ができるものである。
【0016】図3において、この無線端末装置2は、図2R>2に示した構成要素の他に、電池(バッテリー)211と、制御回路212と、制御信号I/F回路213と、状態検知通知回路214と、LEDドライバ回路215と、表示制御回路216と、ボタンスキャン回路217と、ベースバンド回路218と、無線回路219とを有している。
【0017】電池211は、無線端末装置2を駆動するための電源であり、充電用端子201からの電力を蓄電しておき、これを無線端末装置2の全体に供給する電源である。制御回路212は、発信制御や着信制御を含む通話制御処理、ボタン押下の検出とこれに対する応答制御処理、電話通信装置1とやりとりされる各種制御信号の通信制御処理、及び電話通信装置1の状態検出処理等を含む無線端末装置2の全体を制御する回路であり、これは、RAMやROMを内蔵したワンチップマイクロコンピュータで構成されている。
【0018】制御信号I/F回路213は、電話通信装置1との間で発信制御や着信制御又はその他の通信制御を行うための各種制御信号(メッセージ)をやりとりする回路であり、これは、制御回路212の制御下で動作するものである。状態通知検知回路214は、電話通信装置1に対し電源オン信号を送出すると共に、電話通信装置1から電源オン要求信号を受信し、また、電話通信装置1から電話通信装置1に無線端末装置2が装着されていることを示す装着有無信号を受信し、これらの受信信号を制御回路212に送出し、更に、制御回路212が無線端末装置2の状態又は無線端末装置と基地局6との通信状態により、通話可能な状態か否かを判断し、その判断結果としての通話可否信号を電話通信装置1に対して送信する回路である。
【0019】LEDドライバ回路215は、制御回路212の制御に従い、着信表示LED210の表示駆動を行う回路であり、表示制御回路216は、制御回路212の制御に従い、表示装置207の表示制御を行うものであり、また、ボタンスキャン回路217は、ダイヤルボタン204と機能ボタン群208のボタン押下状態を検出し、ボタンが押下されたときに、そのボタンが押下されたことを制御回路212に通知する回路である。
【0020】無線回路218は、アンテナ209を接続しており、アンテナ209から得た基地局6からのデジタルデータとしての無線信号を受信処理し、これを電気信号に変換してベースバンド回路219に送出すると共に、ベースバンド回路219からのデジタルデータとしての電気信号を無線信号に変換して送信処理し、アンテナ209から無線伝送する回路である。なお、受信処理及び送信処理は、制御回路212の制御に基づいて行われるように構成されている。この場合、無線回路218での通信方式として、例えばTDMA方式(時分割多元接続式)が適用され、また、無線伝送信号の変調方式として、例えばπ/4シフトDQPSK変調が適用される。さらに、無線伝送されるデジタルデータは通話音声信号(音声信号を伝送する通話チャネル)の他に、発信制御又は着信制御に係る呼制御信号(呼設定メッセージを伝送する制御チャネル)が含まれ、制御回路212の制御に基づいて、基地局6及び公衆無線電話網7との間でその呼制御信号がやりとりされて呼接続処理が行われるようにしている。
【0021】ベースバンド回路219は、無線回路218から受信したデジタルデータ内の通話音声信号をアナログ音声信号に変換し、これを制御回路212の制御に従い、受話器206若しくは通話ジャック203から出力させるか、又は、雄コネクタ202を介して通信電話装置1に出力させる。また、これとは逆に、送話器205若しくは通話ジャック203からのアナログ音声信号か、又は、雄コネクタ202を介して電話通信装置1から受信したアナログ音声信号をデジタルデータに変換し、これをデジタルデータ内の通話音声信号として無線回路218に送出する回路である。
【0022】なお、雄コネクタ202は、音声信号を送信する音声信号送信端子2021と、音声信号を受信する音声信号受信端子2022と、制御信号を送信する制御信号送信端子2023と、制御信号を受信する制御信号受信端子2024と、電源オン要求信号を送信する電源信号送信端子2025と、電源オン要求信号を受信する電源信号受信端子2026と、装着有無信号を受信する装着有無信号受信端子2027と、通話可否信号を送信する通話可否信号送信端子2028とを含んで構成されている。
【0023】図4は、図1に示した電話通信装置1の外観構成を示す外観図である。図4において、この電話通信装置1は、この側面に設けたれた2ワイヤ・アナログインタフェースのモジュラージャック101と、上面に設けられた無線端末装置装着部102と、無線端末装置装着部102の底面に設けられた充電用端子103及び雌コネクタ104と、無線端末装置装着部102の側面に設けられた装着検知スイッチ105と、電話通信装置1の正面に設けられた充電状態表示LED106、通話状態表示LED107、及び電源LED108とを有している。
【0024】モジュラージャック101は、モジュラーケーブルからなる通信回線4を装着し、この通信回線4を介して電気的に電話機3を接続するものであり、無線端末装置装着部102は、無線端末装置2を垂直方向に装着するところである。
【0025】充電用端子103は、無線端末装置2を無線端末装置装着部102に装着しているとき、無線端末装置2の充電用端子201に物理的、電気的に接続され、無線端末装置2に電力を供給するための端子であり、雌コネクタ104は、通話信号端子、制御信号端子及び状態通知信号端子等の信号端子を有しており、無線端末装置2を無線端末装置装着部102に装着しているとき、無線端末装置2の雄コネクタ202に物理的及び電気的に結合されるものであり、それら各種信号端子を介して無線端末装置2との間で、音声信号、制御信号及び状態通知信号がやりとりされている。
【0026】充電状態表示LED106は、電話通信装置1から無線端末装置2の電源211への充電状態(電力供給状態)を表示するLEDであり、充電が行われていないときは滅灯、充電中のときは赤点灯、及び充電が完了したときは緑点灯の表示が行われる。通話状態表示LED107は、制御回路110の制御に従って、電話機3の通話状態を表示するLEDであり、電話機3が空き状態であって、発着信動作が可能な状態のときは緑点灯、例えば無線端末装置2が無線端末装置装着部102に装着されていないとき又は無線端末装置2が基地局6と無線通信できないときなど、電話機3での発着信動作が不可能な状態のときは滅灯、通話中のときは赤点灯、及び発信中のときは緑点滅の表示が、及び着信中のときは赤点滅の表示が行われる。
【0027】また、電源LED108は、制御回路110の制御に従って、電話通信装置1の通電状態を表示するLEDであり、通電状態のときは赤点灯、及び通電状態でないときは滅灯の表示が行われる。なお、通話状態表示LED107と電源LED108とにより、障害情報を表示することもでき、制御回路110が電話通信装置1の障害を検出したときは、通話状態表示LED107及び電源LED108の両方が赤点滅の表示になるようにしている。
【0028】図5は、電話通信装置の内部構成を示すブロック図である。図5において、この電話通信装置1は、図4に示した、モジュラージャック101、充電用端子103、雌コネクタ104、装着検知スイッチ105、充電状態表示LED106、通話状態表示LED107、及び通電状態表示LED108の他に、充電回路109と、制御回路110と、制御信号インタフェース回路111と、状態通知検知回路112と、駆動/スキャン回路113と、呼出信号送出リレー114と、リンギングトリップ回路115と、電流供給回路116と、ループ検出回路117と、PB(プッシュ・ボタン)信号受信回路118と、ハイブリッド回路119と、LEDドライバ120と、電源回路121と、レバース信号送出リレー123と、モード設定スイッチ124と、呼出信号送出源125と、直流電源126と、ビジートーン送出回路127と、ウォッチドックタイマー回路128とを含んで構成されている。
【0029】モジュラージャック101は、図4に示したように、L1線及びL2線を有する通話回線4となるモジュラーケーブルを接続するジャックであり、充電用端子103は、無線端末装置2の充電用端子201に接続され、充電用電力を供給する端子であり、雌コネクタ104は、同じく、無線端末装置2を図4に示す装着部102に装着したとき、無線端末装置2の雄コネクタ202に接続され、各種信号のやりとりを可能にするコネクタである。
【0030】装着検知スイッチ105は、無線端末装置2が図4に示す装着部102に装着されていることを検知するものスイッチであり、装着部102に無線端末装置2が装着されているか否かのを示す信号を駆動/スキャン回路113を介して制御回路110で読みとれるように構成されている。
【0031】充電状態表示LED106は、無線端末装置2への充電状態を示すLEDであり、通話状態表示LED107は、電話機の通話状態を示すLEDであり、また、通電状態表示LED108は、この電話通信装置1の通電状態を示すLEDである。
【0032】充電回路109は、無線端末装置2が図4に示す装着部102に装着されており、無線端末装置2の充電用端子201が充電用端子103に物理的、電気的に接続さているとき、その無線端末装置2に充電用電力を供給する回路である。制御回路110は、この電話通信装置1の全体を制御する回路であって、RAM、ROMを内蔵するマイクロプロセッサから成る回路であり、通信動作における各種制御処理を行うものである。なお、制御回路110は小電力機能を備えており、その使用がない状態においては、消費電力を押さえた小電力モードに移行することができるものである。
【0033】制御信号インタフェース回路111は、雌コネクタ104を介して接続される無線電話端末装置2と各種制御信号をやりとりする回路であって、制御回路110が発する制御信号を無線電話端末装置2に送信し、また、無線電話端末装置2から受信した制御信号を制御回路110に送信する回路である。
【0034】状態通知検知回路112は、制御回路110からの制御により、無線端末装置2に対して電源オン信号を送出し、また、無線端末装置2から電源オン要求信号を受信して、これを制御回路110に通知すると共に、無線端末装置2が図4に示す装着部102に装着されているか否かを装着有無信号で無線端末装置2に通知し、かつ、無線端末装置2が通信可能な状態か否かを示す通話可否信号を受けて、これを制御装置110に通知する回路である。
【0035】駆動/スキャン回路113は、この電話通信装置1に存在する回路の各種スキャンポイントの信号状態を読み取り、これを制御回路110に通知すると共に、制御回路110からの指示により、電話通信装置1に存在する回路、リレー、その他の各種駆動ポイントを駆動する回路である。
【0036】呼出信号送出リレー114は、リレー接点rgを有しており、制御回路110の指示に従って、この接点rgを動作させて通信回線4を介して電話機3に呼出信号(リンギング)を送出するリレーである。
【0037】リンギングトリップ回路115は、呼出信号送出リレー114の動作により、電話機3に対して呼出信号を送出している状態において、その電話機3のオフフックにより、回線L1と回線L2との間にループが閉成されたこと(呼び出しに応答したこと)を検出してオフフック検出信号を出力する回路であり、オフフック検出信号は駆動/スキャン回路113を介して、制御回路110がそのオフフック信号を読み取れるようにする回路である。
【0038】電流供給回路116は、この電話通信装置1が平常状態(通信可能な状態)で制御回路110から電源供給有りを示す信号を駆動/スキャン回路113を介して受けているとき、通信回線4を介して電話機3に通話電流を供給する回路であって、回線L1に地気、回線L2に−48Vを与えて、電話機3がオンフックしたときにその通話電流が流れるようにする回路である。
【0039】ループ検出回路117は、通信回線に通話電流が流れ、回線L1と回線L2との間にループが閉成されたことを検出し、ループ検出信号を出力する回路であって、このループ検出信号を駆動/スキャン回路113を介して制御回路110で読み取り、制御回路110が電話機のオフフックを認識できるようにする回路である。なお、ループ検出回路117からは、通話電流の断続(ループの開閉)が出力されるため、制御回路110で、その断続を認識、カウントして電話機3が送出したダイヤルパルス(ダイヤル信号)を検出し、読み取ることができるようにしている。
【0040】PB受信回路118は、電話機3が送出したPB(プッシュ・ボタン)信号を受信しその内容を解析して、解析結果を制御回路110に送信する回路であって、制御回路110で、その解析結果を認識して電話機3が送出したPB信号(ダイヤル信号)を検出し、読み取ることができるようにしている。
【0041】ハイブリッド回路119は、ハイブリッドトランスT、バランシングネットワークBN、送信レベル調整用増幅器AMP、及び受信レベル調整用増幅器AMPを有し、2線/4線変換を行う回路であって、通信回線4からの音声信号を所定レベルに整合させて端子1042に送出し、また、端子1041からの音声信号を所定レベルに整合させて通信回線4に送出する回路である。
【0042】LEDドライバ回路108は、制御回路110からの制御に従い、通話状態表示LED107及び通電状態表示LED108を所定の様態に表示駆動をするドライバ回路である。
【0043】電源回路121は、商用電源(AC100V)からこの電話通信装置1が動作するのに必要な電源を生成し、これを出力する回路であって、制御回路110等の制御系回路の動作に必要な+5V直流電源、充電回路109に供給する+9V直流電源、電流供給回路116等が通話電流を供給するために必要な−48V直流電源、及び呼出信号用の交流電源RGを出力する回路である。
【0044】レバース信号送出リレー123は、リレー接点revを有しており、制御回路110の指示に従って、この接点revを動作させて通信回線4にレバース信号(L1に−48V、L2に地気を与えた反転信号)を送出するリレーである。
【0045】モード設定スイッチ124は、例えばディップスイッチで構成され、この電話通信装置1の動作モード(環境)を手動で設定できるようにしたスイッチであって、この動作モードの設定状態を駆動/スキャン回路113を介して制御回路110で読み取り、制御回路110が電話通信装置1の動作モード(環境)を認識できるようにしている。
【0046】呼出信号源125は、電源回路121が出力している呼出信号用の交流電源RGであり、直流電源126は、電源回路121が出力している−48V直流電源であって、呼出信号送出リレー114の動作により通信回線4に呼出信号を送出しているときに、通信回線4のL1に−48V、L2に地気を与え、通話回線4に通話電流を供給する電源である。
【0047】ビジートーン発生回路127は、制御回路110の指示に従い、ビジートーンを発生し、これを通信回線4に送出する回路である。
【0048】ウォッチドックタイマー回路128は、制御回路110が所定の時間間隔で発生出力させている障害確認信号を受信し、所定の時間間隔でその障害確認信号を受信しなくなったとき、制御回路110に障害が起きたものと推定して、制御回路110に障害割り込み信号を送出する回路であって、制御回路110に障害割込ルーチンを実行させて、所定の障害処理を行えるようにする回路である。従って、制御回路110は、自律的に、自己障害を認識して異常時の対応処理を行うことができる。
【0049】なお、雌コネクタ104は、音声信号を受信する音声信号受信端子1041と、音声信号を送信する音声信号送信端子1042と、制御信号を受信する制御信号受信端子1043と、制御信号を送信する制御信号送信端子1044と、電源オン要求信号を受信する電源信号受信端子1045と、電源オン要求信号を送信する電源信号送信端子1046と、装着有無信号を送信する装着有無信号送信端子1047と、通話可能か否かの状態を示す通話可否信号を受信する通話可否信号受信端子1048とを含んで構成されている。
【0050】そして、無線端末装置2が電話通信装置1の無線端末装置装着部102に装着されているときには、雌コネクタ104と雄コネクタ202とが結合され、音声信号受信端子1041と音声信号送信端子2021との間、音声信号送信端子1042と音声信号受信端子2022との間、制御信号受信端子1043と制御信号送信端子2023との間、制御信号送信端子1044と制御信号受信端子2024との間、電源信号受信端子1045と電源信号送信端子2025との間、電源信号送信端子1046と電源信号受信端子2026との間、装着有無信号送信端子1047と装着有無信号受信端子2027との間、及び通話可否信号受信端子1048と通話可否信号送信端子2028との間が物理的、電気的に結合される。
【0051】次に、通話動作について説明する。
【0052】図6は無線端末装置2が基地局6と通信可能な状態であり、また、無線端末装置2が無線端末装置装着部102に装着されていて、電話機3が発着信可能な状態にあるときにおける、電話機3からの第1の発信動作を説明するシーケンス図である。
【0053】図6において、電話機3の扱者がオフフックすると(S601)、通信回線4にループが閉成される(S602)。すると、電話通信装置1のループ検出回路117でこれが検出され、駆動/スキャン回路113を介して、制御回路110がそのループ閉成を認識し、所定時間以内にダイヤル信号を受信しない場合には、着番号(ダイヤル番号)を含まない発呼情報を制御信号インタフェース回路111を介して無線端末装置2に送信する(S603)。
【0054】一方、無線端末装置2では、制御回路212が制御信号インタフェース回路213を介してその発呼情報を受信すると、無線回路218に呼設定メッセージを送信するように指示し、基地局6に対し着番号を含まない呼設定メッセージを送信する(S604)。公衆無線電話網7では、基地局6が受信した呼設定メッセージすると、基地局6から呼設定確認メッセージを返送し(S605)、この後、ダイヤルトーンを送出する(S606)。
【0055】そのダイヤルトーンは、無線回路218で受信され、ベースバンド回路219でアナログ信号に変換されて、電話通信装置1に送出される。電話通信装置1では、そのダイヤルトーンを受けると、ハイブリッド回路119で送信レベルを調整し、かつ、2線に変換して、これを通信回線4に送出する。すると、電話機3のハンドセット32からダイヤルトーンが出力される(S607)。
【0056】扱者がそのダイヤルトーンを聴取し、ダイヤルボタン31を操作して1桁目のダイヤル番号を入力すると(S608)、電話機3からはダイヤル信号として送出される(S609)。電話通信装置1では、そのダイヤル信号がダイヤルパルス(DP)信号によるものであれば、ループ検出回路117でそのパルス情報を出力し、駆動/スキャン回路113を介して制御回路110で読み取って、入力されたダイヤル番号を認識し、また、ダイヤル信号がPB信号によるものであれば、PB受信回路118でこれを解析して制御回路110に通知し、制御回路110で入力されたダイヤル番号を認識する。そして、制御回路110は認識したダイヤル信号が格納された1桁目のダイヤル情報を無線端末装置2に送信する(S610)。
【0057】無線端末装置2では、そのダイヤル情報を受信すると、その内容からダイヤル番号を認識し、入力された1桁目のダイヤル番号が格納された付加情報を基地局6を介して公衆無線電話網7に送出する(S611)。また、同様にして、電話機3から入力された最終桁までのダイヤル番号を電話通信装置1で読み取り、無線端末装置2を介して、ダイヤル番号が格納された付加情報を基地局6に送信し、一方、公衆無線電話網7はそのダイヤル番号が格納された付加情報を受信する(S612ないしS618)。
【0058】公衆無線電話網7は、受信したダイヤル番号が格納された付加情報により、着信先を特定すると、基地局6を介して無線端末装置2に呼設定受付メッセージを送信し(S620)、無線端末装置2との間で通話に必要なチャネル設定を行い(S621)、チャネル設定が正常に終了すると、着信先電話機を呼出状態にして呼出メッセージを送信する(S622)。そしてその後、公衆無線電話網7はリングバックトーンを送出し(S623)、そのリングバックトーンが電話機3のハンドセット32から出力される(S624)。
【0059】その後、着信先電話機が呼び出しに応答し、これを公衆無線電話網7が認識すると、基地局6から応答メッセージを送信し(S625)、無線端末装置2がこれを受信すると、無線回路218でそのメッセージを取り出し、制御回路212に通知する。制御回路212では、メッセージが応答メッセージであることを認識し、制御信号インタフェース回路213を介して応答情報を電話通信装置1に送出する(S626)。
【0060】電話通信装置1では、制御回路110が制御信号インタフェース回路111を介してその応答情報を受信し、着信先電話機が応答したことを認識して、レバース信号送出リレー123を動作させて、通信回線4にレバース信号を送出し、着信先電話機が応答したことを電話機3に通知する(S627)。
【0061】すると、電話機3と着信先電話機とが通話中状態になる。すなわち、電話機3からの音声信号は、ハイブリッド回路119で4線に変換し、かつ、送信レベルを調整して無線端末装置2に送出される。無線端末装置2では、その音声信号をベースバンド回路219で受信し、アナログ信号である音声信号をデジタル信号に変換し、これを無線回路218に送出して基地局6に送信する。一方、着信先電話機からの音声信号は、無線回路218で受信され、ベースバンド回路219によってデジタル信号の音声信号がアナログ信号に変換されて電話通信装置1に送出される。電話通信装置1では、その音声信号をハイブリッド回路119で受信し、受信レベルを調整し、かつ、2線に変換して、これを電話機3に送出する。そしてこれによって、電話機3と着信先電話機との双方向通話が行われる(S628)。
【0062】図7は無線端末装置2が基地局6と通信可能な状態であり、また、無線端末装置2が無線端末装置装着部102に装着されていて、電話機3が発着信可能な状態にあるときにおける、電話機3からの第2の発信動作を説明するシーケンス図である。
【0063】図7において、電話機3の扱者がオフフックすると(S701)、通信回線4にループが閉成される(S702)。すると、電話通信装置1のループ検出回路117でこれが検出され、駆動/スキャン回路113を介して、制御回路110がそのループ閉成を認識する。そして、扱者がオートダイヤル操作などを行い、短時間に連続してダイヤル信号が送出され(S703,S704)、制御回路110がループ検出回路117又はPB受信回路118からの情報により、ダイヤル信号を受信し、ループを検出してから所定時間以内(発呼情報を送出までの間)に全桁のダイヤル信号を受信したと認識した場合には(S705,S706)、着番号(ダイヤル番号)を含む発呼情報を制御信号インタフェース回路111を介して無線端末装置2に送信する(S707)。
【0064】一方、無線端末装置2では、制御回路212が制御信号インタフェース回路213を介してその発呼情報を受信すると、無線回路218に呼設定メッセージを送信するように指示し、基地局6に対し着番号を含む呼設定メッセージを送信する(S708)。公衆無線電話網7では、基地局6が受信した呼設定メッセージすると、基地局6から呼設定確認メッセージを返送し(S709)、無線端末装置2との間で通話に必要なチャネル設定を行い(S710)、チャネル設定が正常に終了すると、着信先電話機を呼出状態にして呼出メッセージを送信する(S711)。そしてその後、公衆無線電話網7はリングバックトーンを送出し(S713)、そのリングバックトーンが電話機3のハンドセット32から出力される(S714)。
【0065】その後、着信先電話機が呼び出しに応答し、これを公衆無線電話網7が認識すると、基地局6から応答メッセージを送信し(S715)、無線端末装置2がこれを受信すると、応答情報を電話通信装置1に送出する(S716)。
【0066】電話通信装置1では、その応答情報を受信し、着信先電話機が応答したことを認識して、レバース信号送出リレー123を動作させて、通信回線4にレバース信号を送出し、着信先電話機が応答したことを電話機3に通知して(S717)、電話機3と着信先電話機とが通話中状態になる(S718)。
【0067】図8は無線端末装置2が基地局6と通信可能な状態であり、また、無線端末装置2が無線端末装置装着部102に装着されていて、電話機3が発着信可能な状態であって、公衆無線網7から着信があった際の着信動作を説明するシーケンス図である。
【0068】図8において、公衆無線電話網7から基地局6を介して呼設定メッセージが送出され(S801)、無線端末装置2でこれを受信すると、無線端末装置2は無線端末装置装着部102に装着されていることを認識し、公衆無線電話網7に対し呼設定受付メッセージを返送する(S802)。その後、基地局6と無線端末装置2との間で通話に必要なチャネル設定が行なわれると(S803)、無線端末装置2は、呼出メッセージを公衆無線電話網7に送信する(S804)と共に、着信情報を電話通信装置1に送出する(S805)。
【0069】電話通信装置1は、その着信情報を受けると、無線端末装置2に着信があったことを認識して、発着信衝突を防止するために、レバース信号送出リレー123を駆動して通信回線4にレバース信号を送出する(S806)。そしてその後、呼出信号送出リレー114を1秒オン、2秒オフのタイミングで動作させ、電話機3に呼出信号を送出する(S806)。すると、電話機3では呼出信号のベルが鳴動する(S808)。
【0070】扱者がオフクックし(S809)、その着信に応答すると、電話通信装置1のループ検出回路117でループ閉成を検出し(S810)、制御回路110は応答を認識する。そして、制御回路110が応答を認識すると、無線端末装置2に対して応答情報を送出し(S811)、無線端末装置2では、制御回路212がその応答情報を認識して、無線回路218を制御し、応答メッセージを公衆無線電話網7に送出する(S812)。また、電話通信装置1は、応答情報を無線端末装置2に送出すると同時に、レバース信号送出リレーを動作させ(元の状態に戻して)、レバース信号の送出を解除する(S813)。
【0071】これにより、電話機3と発信元電話機とが通話中状態になり、双方向の通話が行われるようになる(S814)。
【0072】図9は、通話中状態から切断するときの第1の動作を説明するシーケンス図である。
【0073】図9において、電話機3が公衆無線電話網7を介して通話中の状態において(S901)、電話機3がオンフックすると(S902)、電話通信装置1では、制御回路110がループ検出回路からの信号により、ループ断を認識して電話機3のオンフックを認識し(S903)、無線端末装置2に対して切断情報を送出する(S904)。
【0074】一方、無線端末装置2では、制御回路212がその切断情報を受信により、オンフックを認識して、公衆無線電話網7に対して切断メッセージを送信する(S905)。そして、公衆無線電話網7からその切断メッセージに対する解放メッセージを受信すると(S906)、公衆無線電話網7に対して解放完了メッセージを送信する(S907)と共に、電話通信装置1に対して公衆無線電話網7との通信が解放状態になったことを示す解放情報を送信する(S908)。
【0075】電話通信装置1は、解放情報を受信すると、発信側が電話機3であり、レバース信号が電話機3に送出されているときには、レバース信号を解除するようにレバース信号送出リレー123を動作させ、平常状態に戻る(S909)。なお、無線端末装置2と基地局6(公衆無線電話網7)との間に設定されていたチャネルは解放が完了された時点で切断される(S910)。
【0076】図10は、通話中状態から切断するときの第2の動作を説明するシーケンス図である。
【0077】図10において、電話機3が公衆無線電話網7を介して通話中の状態において(S1001)、無線端末装置2が公衆無線電話網7から切断メッセージを受信すると(S1002)、通話相手の電話機がオンフックして通話を切断したものと認識し、解放メッセージを公衆無線電話網7に送出する(S1003)。
【0078】そして、公衆無線電話網7が解放完了メッセージを送信し、無線端末装置2でその解放完了メッセージを受信すると(S1004)、電話通信装置1に対して、解放情報を送信する(S1005)。
【0079】電話通信装置1は、解放情報を受信すると、発信側が電話機3であり、レバース信号が電話機3に送出されているときには、レバース信号を解除するようにレバース信号送出リレー123を動作させる(S1006)。そして、公衆無線電話網7が送出するビジートーンを電話機3に送信される状態にする(S1007)。その後、電話機3がオンフックされると(S1008)、電話通信装置1は、ループ検出回路117からの信号によって認識し(S1009)、平常状態に戻る。
【0080】なお、無線端末装置2と基地局6(公衆無線電話網7)との間に設定されていたチャネルは解放が完了された時点で切断される(S1010)
【0081】図11は、電話通信装置1の第2の内部構成を示すブロック図である。図11において、図5と異なる点は、回線L1と回線L2との間にモデム回路122が備えられているところにあり、このモデム回路122から発番号を電話機3に送信して、電話機3に発番号を表示可能にしている。
【0082】なお、このモデム回路122を用いて発番号を電話機3に送信するか否かの設定はモード設定スイッチ124で予め設定されているものであり、発番号通知モードに設定されているときのみ、モデム回路122によって、発番号が通知される。
【0083】図12は、図11に示す電話通信装置1により、着信時にモデム回路122によって発番号を電話機3に通知する場合の動作を説明するシーケンス図である。
【0084】図12において、公衆無線電話網7から基地局6を介して呼設定メッセージが送出され(S1201)、無線端末装置2でこれを受信すると、無線端末装置2は無線端末装置装着部102に装着されていることを認識し、公衆無線電話網7に対し呼設定受付メッセージを返送する(S1202)。その後、基地局6と無線端末装置2との間で通話に必要なチャネル設定が行なわれると(S1203)、無線端末装置2は、呼出メッセージを公衆無線電話網7に送信する(S1204)と共に、その呼設定メッセージに含まれていた発番号を含む着信情報を電話通信装置1に送出する(S1205)。
【0085】電話通信装置1の制御回路110は、その着信情報を受けると、無線端末装置2に着信があったことを認識して、発着信衝突を防止するために、レバース信号送出リレー123を駆動して通信回線4にレバース信号を送出する(S1206)。そしてその後、起動信号としての呼出信号を呼出信号送出リレー114を動作させることで送出し(S1207)、電話機3からの起動信号に対する一次応答信号としてのループ閉成をループ検出回路117によって検出すると(S1208)、モデム回路122を動作させて受信した着信情報に含まれていた着番号をモデム信号として電話機3に送信する(S1209)。
【0086】一方、電話機3は、そのモデム信号を受信して表示装置33に発番号を表示し(S1210)、また、これと共に受信完了信号としてループを開放する(S1211)。
【0087】電話通信装置1では、ループ開放を検出して、モデム信号が正常に受信されたことを認識すると、再度、呼出信号送出リレー114を1秒オン、2秒オフのタイミングで動作させ、電話機3に呼出信号を送出する(S1212)。すると、電話機3では呼出信号のベルが鳴動する(S1213)。
【0088】扱者がオフクックし(S1214)、その着信に応答すると、電話通信装置1のループ検出回路117でループ閉成を検出し、制御回路110は応答を認識する(S1215)。そして、制御回路110が応答を認識すると、無線端末装置2に対して応答情報を送出し(S1216)、無線端末装置2では、制御回路212がその応答情報を認識して、無線回路218を制御し、応答メッセージを公衆無線電話網7に送出する(S1217)。また、電話通信装置1は、応答情報を無線端末装置2に送出すると同時に、レバース信号送出リレーを動作させ(元の状態に戻して)、レバース信号の送出を解除する(S1218)。
【0089】これにより、電話機3と発信元電話機とが通話中状態になり、双方向の通話が行われるようになる(S1219)。
【0090】次に、他の実施の形態について説明する。
【0091】図13は、電話通信装置1を構内電話交換機の局線トランクに接続した場合の構成を説明するブロック図である。
【0092】構内電話交換機(PBX)のスイッチ84には公衆有線電話網9とのインタフェースを行う局線トランク81と、無線端末装置2が装着された電話通信装置1を接続する局線トランク82と、内線電話機10を接続するための内線回路83とが接続されている。
【0093】内線電話機10から公衆無線電話網7に対する発信が行われると、構内電話交換機は局線トランク82を捕捉し、図6又は図7に示すシーケンスと同様のシーケンスにより、電話通信装置1及び無線端末装置2を用いて公衆無線電話網7に発信する。また、公衆無線電話網7から着信があると、図8又は図12に示すシーケンスと同様のシーケンスにより、着信動作を行い所定の内線端末機10に着信させることができる。
【0094】なお、電話通信装置1は、無線端末装置2からの信号により無線端末装置2が基地局6と通信できない場合又は無線通信装置1自身の障害により無線端末装置2を用いての通信ができない場合には、レバース信号送出リレー123を駆動し、構内電話交換機にレバース信号を送出し続けて、構内電話交換機が局線トランク82を捕捉しないように通知する機能を有している。
【0095】また、無線端末装置2が公衆無線電話網7に発信接続しているときに、何らかの異常が生じて、発信動作が正常に行われない場合には、無線端末装置2は途中放棄情報を電話通信装置1に送信し、その途中放棄情報を受信した電話話通信装置1の制御回路110は、ビジートーン送出回路127を起動して、構内電話交換機にビジートーンを送出する機能を有している。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、無線端末装置を電話通信装置に装着している場合、この電話通信装置に接続されている有線端末装置を用いて発信又は着信応答できるようにし、在宅時又は在席時には、その有線端末装置を利用可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電話通信装置の使用形態を示す外観図である。
【図2】無線端末装置の外観図である。
【図3】無線端末装置の内部ブロック図である。
【図4】本発明の電話通信装置の外観図である。
【図5】本発明の電話通信装置の内部ブロック図である。
【図6】発信動作を説明するシーケンス図である。
【図7】発信動作を説明するシーケンス図である。
【図8】着信動作を説明するシーケンス図である。
【図9】切断動作を説明するシーケンス図である。
【図10】切断動作を説明するシーケンス図である。
【図11】本発明の他の電話通信装置の内部ブロック図である。
【図12】着信動作を説明するシーケンス図である。
【図13】本発明の電話通信装置の他の使用形態を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 電話通信装置
2 無線端末装置
3 有線電話装置(電話機)
4 通信回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】無線端末装置を装着する手段と、有線電話装置を接続する手段と、該有線電話装置からの発信接続にかかる制御信号に対応する発信制御信号を前記無線端末装置に送信する手段と、無線端末装置からの着信接続にかかる制御信号を前記有線電話装置に送信する手段とを有し、前記有線電話装置が前記無線端末装置を介して無線電話網を用いた通信接続を行えるようにしたことを特徴とする電話通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図13】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2000−134287(P2000−134287A)
【公開日】平成12年5月12日(2000.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平10−306213
【出願日】平成10年10月28日(1998.10.28)
【出願人】(000153465)株式会社日立テレコムテクノロジー (770)
【Fターム(参考)】