説明

電飾装置

【課題】 意外な操作により電飾装置を点灯させることにより、高い演出効果を奏することができる電飾装置を提供する。
【解決手段】電気的に発光する発光手段と、該発光手段へ供給される電気を断続するスイッチと、を備えてなる電飾装置であって、該スイッチが、第1電極と第2電極とを有してなり、第1電極と第2電極との間に、外部から供給される導電物を介在させることで該導電物を通じて該発光手段へ電気が供給されるものである、電飾装置である。また、第1電極の少なくとも一部と第2電極の少なくとも一部とが、上方が開放された開放空間に存在しており、前記導電物が該開放空間に上方から供給されることで第1電極と第2電極との間に介在させることができるものであってもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電飾装置に関し、より詳細には、高い演出効果を奏することができる電飾装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電飾装置は、電気的な発光を用いた装飾装置であり、例えば、結婚式、結婚式披露宴、祝賀会、パーティ、儀式等において良い雰囲気(電飾装置が用いられる場所に要求される雰囲気、例えば、神秘的、幻想的、華やか、荘厳等のような雰囲気。)を演出するのに用いられる。
一方、結婚式披露宴において行われるキャンドルサービスは、新郎新婦が招待客のテーブルの蝋燭に火をつけて回ることで、新郎新婦の門出及び結婚を祝うために従来から行われてきたものであるが、火(蝋燭に灯された火)を用いるものであり防火対策等を要したり、使用済みの蝋燭が無駄になるという問題もあった。
このため結婚式披露宴のキャンドルサービスにおいても、実際の火を使わない電飾装置を用いることも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の発明は、「棒状点灯具と、点灯装飾具とからなる点灯装置であって、前記棒状点灯具は、発光体を有する棒状体からなり、該棒状体には、把持者がスイッチングできる操作手段が設けられており、前記点灯装飾具は、装飾体に取付けられた発光体と、該発光体の発光の制御を行うスイッチ手段とを備えてなり、前記棒状点灯具には、操作手段の操作に応じて信号を送信する送信手段が設けられ、前記点灯装飾具のスイッチ手段は、前記棒状点灯具の送信手段からの信号を受信した際に、前記装飾体に取付けられた発光体の発光を行うように設けられていることを特徴とする点灯装置 。」(特許文献1中の請求項4)が開示されている。
かかる電飾装置(特許文献1中では点灯装置)は、「棒状点灯具の棒状体の発光体を発光させておくことにより演出効果が図れるとともに、棒状点灯具の把持者が操作手段をスイッチングすることにより、送信手段から信号が送信でき、この信号を点灯装飾具が受信することにより、点灯装飾具の装飾体に取付けられた発光体を点灯させることが可能となる。つまり、たとえば、点灯装飾具を結婚披露宴の列席者のテーブルに裁置しておき、発光体の発光する棒状点灯具を新郎新婦が把持して、各テーブルに設置された点灯具を新郎新婦が操作手段の操作により点灯せしめることができ、火を使うことなく従来のキャンドルサービスと同様の演出効果を奏することが可能となる。」(特許文献1の発明の詳細な説明中の段落番号0015)というものである。
【0004】
【特許文献1】特開2004−355930号公報(例えば、発明の詳細な説明中の段落番号0006〜0018、請求項1〜5等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の電飾装置(特許文献1中では点灯装置)は、棒状点灯具と点灯装飾具とからなり、棒状点灯具の把持者が操作手段をスイッチングすることにより、点灯装飾具の装飾体に取付けられた発光体を点灯させるので、発光体の点灯に際して面白味に欠ける面があった。
即ち、テレビジョン受信機、ビデオ再生装置、空調設備、扇風機等においては、本体と離れた場所から操作可能になるようにリモートコントロールの操作端末を設けることは良く知られたことであり(操作端末を操作することで、操作端末から離れた本体を動作させる。)、特許文献1に記載の電飾装置(特許文献1中では点灯装置)における棒状点灯具が操作端末であり、この操作端末を操作することで点灯装飾具の発光体を点灯させることは当たり前で面白味にかけるものであった。
そこで、本発明においては、意外な操作により電飾装置を点灯させることにより、高い演出効果を奏することができる電飾装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電飾装置(以下、「本装置」という。)は、電気的に発光する発光手段と、該発光手段へ供給される電気を断続するスイッチと、を備えてなる電飾装置であって、該スイッチが、第1電極と第2電極とを有してなり、第1電極と第2電極との間に、外部から供給される導電物を介在させることで該導電物を通じて該発光手段へ電気が供給されるものである、電飾装置である。
こうすることで本装置を点灯させようとする者(以下、「点灯者」という。)が、外部から供給される導電物を第1電極と第2電極との間に介在させることで、該導電物を通じて第1電極と第2電極との間に電気が流れ(スイッチが、発光手段へ供給される電気を通す。)、発光手段へ電気が供給され発光手段が点灯する。なお、「外部から供給される導電物」とは、点灯させるための操作(第1電極と第2電極との間に導電物を介在させるための操作)をするまでは本装置に含まれていなかった導電物をいう。点灯者が、このようなそれまでは本装置に含まれていなかった導電物を、本装置の外部から供給し第1電極と第2電極との間に介在させることで発光手段を点灯させることは、本装置の周りで本装置と点灯者とを目視にて観察している者(以下、「観察者」という。)にとって意外なことであり、このような意外な操作(導電物を、本装置の外部から供給し第1電極と第2電極との間に介在させること)により電飾装置を点灯させることは観察者の驚き等を誘うため本装置は高い演出効果を奏することができる。
なお、発光手段としては、電気的に発光するものであり、発光手段に供給する電気を断続することで発光手段の発光も断続することができるものであればいかなるものであってもよく何ら制限されるものではないが、例えば、電球(白熱電球、豆電球等を含む。)や発光ダイオード等を例示することができ、とりわけ消費電力の少なさや発熱の少なさからは発光ダイオードを用いることが好ましい。
【0007】
第1電極の少なくとも一部と第2電極の少なくとも一部とが、上方が開放された開放空間に存在しており、前記導電物が該開放空間に上方から供給されることで第1電極と第2電極との間に介在させることができるもの(以下、「開放空間装置」という。)であってもよい。
こうすることで本装置が配設された状態(例えば、水平な上面に本装置が載置された状態)において、開放空間は上方が開放されているので、開放された上方から導電物を開放空間に容易かつ確実に供給することができる。そして、第1電極の少なくとも一部と第2電極の少なくとも一部とが開放空間に存在しているので、開放空間に供給された導電物は第1電極と第2電極との間に介在することができ、発光手段を点灯させることができる。
なお、本発明において、「上」、「下」、「水平」、「高」、「低」は、本装置が配設された状態(例えば、水平な上面に本装置が載置された状態)において、「上」、「下」、「水平」、「高」、「低」をいう。
【0008】
開放空間装置の場合、導電物が導電性の液体、粉体又は粒体であってもよい。このような液体、粉体又は粒体は、流動することができるので、開放された上方から開放空間に容易かつ確実に供給されることができると共に、このような液体、粉体又は粒体を本装置の外部から供給し第1電極と第2電極との間に介在させることで発光手段を点灯させることは、観察者にとって極めて意外なことであり観察者の驚き等を誘うため一層高い演出効果を奏することができる。
なお、導電性の液体、粉体又は粒体としては様々なものが使用されてよく何ら限定されるものではないが、一例を挙げれば、食塩水(導電性の液体)、鉄粉又は鉄粒(導電性の粉体又は粒体)、ステンレス粉又はステンレス粒(導電性の粉体又は粒体)等を例示することができる。
【0009】
開放空間装置の場合、導電物が導電性の液体、粉体又は粒体であるときは、前記開放空間に存在する第1電極の最下部分と第2電極の最下部分とのうち高い方を含む水平面以下の前記開放空間が、前記導電物を保持する容器の内部空間により形成されているものであってもよい。
導電物が開放された上方から開放空間に供給された後、発光手段を継続して点灯させるためには第1電極と第2電極との間に導電物を継続して介在させる必要がある。一方、導電性の液体、粉体又は粒体は、前述の通り、流動することができるので、第1電極と第2電極との間に導電物を継続的に介在させるためには、開放空間に存在する第1電極の最下部分と第2電極の最下部分とのうち高い方(第1電極の最下部分と第2電極の最下部分とが同じ高さであればいずれでもよい。)を含む水平面以下の前記開放空間が、前記導電物(導電性の液体、粉体又は粒体)を保持する容器の内部空間により形成されるようにしておいてもよい。こうすれば導電物(導電性の液体、粉体又は粒体)が重力等により流動し第1電極と第2電極との間に介在しないことで発光手段の点灯が妨げられることを防止することができる。
【0010】
開放空間装置の場合、第1電極の上面と第2電極の上面とが同一の平面に略属するものであり、前記導電物が、略平面に沿った下面を有してなる導電部材を含んでなるものであり、第1電極の上面と第2電極の上面とに該下面が載置されることで第1電極と第2電極との間に前記導電物が介在可能なもの(以下、「下面載置装置」という。)であってもよい。
こうすることで同一の平面に略属する第1電極の上面及び第2電極の上面に、導電物の導電部材が有する略平面に沿った下面が載置されることで、導電物の導電部材が安定した状態で第1電極の上面及び第2電極の上面に載置されるので、第1電極と第2電極との間に導電物が安定して介在でき、発光手段を安定して点灯させることができる。
【0011】
下面載置装置の場合、前記開放空間が、下方に向かって窪む凹部の内部空間により形成されるものであり、該凹部の内部空間を規定する壁により前記導電物の水平方向への移動が制限されるものであってもよい。
こうすることで凹部の内部空間を規定する壁が、前記導電物に当接することで前記導電物の水平方向への移動を制限することから、前記導電物が水平方向へ不意に移動して第1電極と第2電極との間から導電物(導電部材)がずれて介在しなくなること(発光手段の不意の消灯につながる。)を有効に防止することができる。
【0012】
下面載置装置の場合、手で把持可能な装飾物が前記導電物の上部に付加されたものであってもよい。
こうすることで本装置を装飾することができる装飾物が導電物の上部(装飾物と導電物とが直接連結されている場合と、装飾物と導電物との間が何らかの物を介して連結されている場合と、を含む。)に付加されているので、第1電極と第2電極との間に導電物が介在した状態では装飾物が本装置を装飾することができ、発光手段の点灯と装飾物の装飾とが相俟って一層高い演出効果を奏することができる。そして、装飾物は手で把持可能であり、導電物の上部に付加されているので、装飾物を手で把持することで、第1電極の上面と第2電極の上面とに導電部材の下面を容易かつ確実に載置することができる。
なお、ここにいう「装飾物」とは、本装置を装飾することができるものであればいかなるものであってもよく何ら限定されるものではないが、一例を挙げれば、人形、マスコット、彫刻、縫いぐるみ、模型(例えば、動物の模型、自動車の模型、電車の模型等)等を例示的に挙げることができる。
【0013】
本装置においては、前記発光手段が複数(2以上)の発光体を含んでなり、該複数の発光体のうち少なくとも2の発光体が互いに異なる高さになるように該複数の発光体を支持する支持手段をさらに備えてなるもの(以下、「複数発光装置」という。)であってもよい。
こうすることで支持手段が、発光手段が含む複数の発光体のうち少なくとも2の発光体が互いに異なる高さになるように支持するので、異なる高さにて少なくとも2の発光体が発光するので、高い演出効果を奏することができる。
【0014】
複数発光装置の場合、前記支持手段は、鉛直方向に所定の大きさを有し前記複数の発光体が配設される内部空間を規定する壁部材を有するものであり、前記複数の発光体の発光が、該壁部材を通して目視可能なもの(以下、「壁部材装置」という。)であってもよい。
こうすることで観察者(外部空間)と複数の発光体(内部空間)との間に壁部材が存在し、発光体の発光が壁部材を通して観察者により目視可能であるので、発光体の発光による演出効果を損なうことなく、壁部材により発光体を保護することができる。なお、内部空間を規定する壁部材とは、内部空間を壁部材が完全に取り囲む場合のみならず、観察者と複数の発光体との間に壁部材が存在すれば足る。
【0015】
壁部材装置の場合、前記壁部材の表面又は裏面の少なくとも一方が細かな凹凸が付されているものであってもよい。
こうすることで観察者(外部空間)と複数の発光体(内部空間)との間に配設される壁部材の表面(観察者側)又は裏面(複数の発光体側)の少なくとも一方に細かな凹凸が付される(即ち、つや消し仕上げがなされる。壁部材がガラスにより形成される場合には、すりガラスである。)ので、発光体の発光が壁部材を通してぼんやり観察者に観察され、幻想的又は神秘的といった雰囲気を効果的に演出することができる。
【0016】
壁部材装置の場合、前記複数の発光体の発光により生じる光を反射又は屈折する前記内部空間に配設される光干渉手段を前記支持手段が有するもの(以下、「光干渉装置」という。)であってもよい。
こうすることで前記内部空間に配設される光干渉手段が、発光体の発光により生じる光を反射及び/又は屈折し干渉させるので、発光体の発光により生じる光を様々に変化させ観察者に看取させることができ、高い演出効果を奏することができる。
なお、光干渉手段としては、発光体の発光により生じる光を反射又は屈折することができるものであればいかなるものであってもよく何ら制限されるものではないが、例えば、光を透過させる薄いフィルム(有色、無色、透明、半透明の別を問わない。)、光を反射する薄いフィルム(有色、無色の別を問わない。)、これらのフィルムをつぶして丸めたようなもの、光を透過させる柱状、塊状、粒状又は粉状のもの(有色、無色、透明、半透明の別を問わない。)、光を反射する柱状、塊状、粒状又は粉状のもの(有色、無色の別を問わない。)、これらの2以上のものを混合したもの等を例示的に挙げることができる。
【0017】
光干渉装置の場合、前記光干渉手段が、前記内部空間にて該複数の発光体に係合し支持するものであってもよい。
こうすることで発光体の発光により生じる光を反射又は屈折する光干渉手段が、複数の発光体に係合し支持するので、発光体の発光により生じる光を様々に変化させ観察者に看取させることで高い演出効果を奏すると共に、発光体を支持する機能を発揮することができる。
【0018】
本装置においては、前記スイッチが前記電飾装置の上端部に配設されるものであってもよい。
こうすることで点灯者が、外部から供給する導電物を、スイッチの第1電極と第2電極との間に容易かつ確実に介在させることができる。
【0019】
本発明は結婚式披露宴における演出方法(以下、「本方法」という。)をも提供するものであり、本方法は、本装置を所定の位置に配設する配設ステップと、該配設ステップにより配設された本装置の第1電極と第2電極との間に導電物を介在させる点灯ステップと、を含んでなる、演出方法である。
こうすることで配設ステップにおいて本装置を所定の位置(結婚式披露宴に出席している招待客(観察者)が着席しているテーブルの上面)に配設し、点灯ステップにおいて新郎新婦(点灯者)が、配設ステップにより配設された本装置の第1電極と第2電極との間に導電物を介在させることで、本装置の発光手段を点灯させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。しかしながら、これらによって本発明は何ら制限されるものではない。
【0021】
図1は、一実施形態の本発明の電飾装置(本装置)11を示す斜視図(理解を助けるため、本体部21の内部に存在する発光ダイオード61及びそれらに電気を供給する電線71(いずれも後述する。)を点線にて示している。)である。図2は、本装置11のスイッチ部31(後述する。)の平面図(図1中、矢印A方向から見たところを示している。)であり、図3は図2のBーB断面図(理解を容易にするため、円錐台部23、電線71、仕切板81等を一部示している。)である。そして、図4は、本装置11に含まれる電気的な部分(具体的には、発光ダイオード61、それらに電気を供給する電線71、スイッチ部31に含まれる第1電極35と第2電極37、電池ボックス51)の構成を示す簡単な回路図である。図1乃至図4を参照して、本装置11について説明する。
なお、図中、「上」を矢印D1により、そして「下」を矢印D2により、それぞれ示した。
本装置11は、大まかには、ガラスにより形成された本体部21と、本体部21により支持され本体部21の上部に配設されたスイッチ部31と、所定の電池を内部に含み電気を供給する電池ボックス51と、電池ボックス51から電気を供給されることで電気的に発光する複数の発光ダイオード61と、電池ボックス51と発光ダイオード61とを電気的に接続する電線71と、を備えている。
【0022】
本体部21は、ここではガラス製の花瓶(上下方向の寸法(高さ):約20〜90cm程度)を用いて構成しており、表面に細かな凹凸が付されることで表面が「磨りガラス」になっている。本体部21は、載置面(ここでは図示しないテーブルの水平な上面)に載置される円盤状の円盤部25と、円盤部25と一体に形成された細長い円錐台形状をした中空の円錐台部23と、を備えており、円錐台部23の内部23aの上部は開放される(開放された部分にスイッチ部31が配設されている。)と共に円錐台部23の内部23aの下部は円盤部25により塞がれている。
そして、円錐台部23の下端近傍には、円錐台部23の内部23aと、円錐台部23の外部23bと、を連通させる連通孔23hが穿設されている。なお、連通孔23hは、電線71を内部23aと外部23bとの間で通過させるために設けられている。
【0023】
スイッチ部31は、樹脂製の円盤形状をした絶縁円盤部33と、絶縁円盤部33により互いに向き合うように支持された第1電極35及び第2電極37と、を有している。
第1電極35及び第2電極37は、いずれも金属(電気的に良好な導体。例えば、ステンレス鋼、鉄、アルミニウム、銅等)製の真っ直ぐな棒状部材(例えば、直径3〜5mm、長さ2〜3cmの丸棒等を例示することができる。)により形成されており、第1電極35と第2電極37とは所定の間隔(図2〜図4中、間隔E)を隔ててほぼ一直線上になるように絶縁円盤部33により支持されている。従って、図1〜図4に示した状態では、第1電極35と第2電極37との間の間隔(図2〜図4中、間隔E)により、第1電極35と第2電極37との間は電気的に絶縁されている(なお、間隔Eは、第1電極35と第2電極37との間に導電物(例えば、食塩水、ステンレス(鋼)粉等)が介在していないときには第1電極35と第2電極37との間に電気的導通がなく複数の発光ダイオード61が発光せず、第1電極35と第2電極37との間に導電物(例えば、食塩水、ステンレス(鋼)粉等)が介在しているときには第1電極35と第2電極37との間の電気的導通により複数の発光ダイオード61が所望程度発光するものであればいかなるものであってもよく何ら制限されるものではないが、通常、2mm〜3cmの範囲とされてもよい。)。
絶縁円盤部33は、電気的に良好な絶縁体である樹脂材料(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン等)により一体的に形成されており、円盤の中心から中心円盤部33a(主表面形状が円形)、中心円盤部33aを底面とする直円柱の側面部分により構成される第1側面部33b、第1側面部33bに係る該直円柱の両底面のうち中心円盤部33aとは反対側の底面部分に形成されたフランジ形状の第1フランジ部33c(外縁部分が円形をしており、表面が中心円盤部33aとほぼ平行になっている。)、第1フランジ部33cを底面とする直円柱の側面部分により構成される第2側面部33d、第2側面部33dに係る該直円柱の両底面のうち第1フランジ部33cとは反対側の底面部分に形成されたフランジ形状の第2フランジ部33e(外縁部分が円形をしており、表面が中心円盤部33a及び第1フランジ部33cとほぼ平行になっている。)を有している。即ち、第2フランジ部33e、第2側面部33d、第1フランジ部33c、第1側面部33b、中心円盤部33aの順で下方に向かって窪んでおり、絶縁円盤部33全体としては同心円の段輪形状を構成している。
この絶縁円盤部33のうち中心円盤部33aと第1側面部33bとにより構成される有底無蓋(底は中心円盤部33aである。)の中空直円柱の内部空間39に、第1電極35の一端側と第2電極37の一端側とが存在している(なお、中心円盤部33aとほぼ平行な平面(図1の状態ではほぼ水平面)に、第1電極35と第2電極37とがほぼ属する(第1電極35及び第2電極37の中心軸が該平面にほぼ属する。)ように第1電極35と第2電極37とは絶縁円盤部33により支持されている。)。
そして、第2フランジ部33eの外縁部分が形成する円形の直径は、円錐台部23の上縁が形成する円形の直径よりも大きくされているので、第2フランジ部33eの下面が円錐台部23の上縁に載置されることで(図3において、第2フランジ部33eの下面が円錐台部23(図3中、点線)の上縁に載置される状態を示している。)、スイッチ部31は本体部21により本体部21上部に支持されている。
【0024】
電池ボックス51は、所定の電池を内部に含み、電線71を通じて複数の発光ダイオード61を発光させるのに十分な電気を供給することができるよう構成されている(図示していないが、電池ボックス51は、電池からの電気供給を断続するための主電源断続器を含んでいる。)。
電池ボックス51は、電線71によって複数の発光ダイオード61に接続(図4に示すように、複数の発光ダイオード61は並列に接続されている。)されている。しかしながら、電線71の途中にはスイッチ部31の第1電極35と第2電極37とが直列に接続されており(図4を参照されたい)、第1電極35と第2電極37との間が電気的に接続され両電極35、37間に電流が流れなければ、複数の発光ダイオード61には電池ボックス51からの電気が供給されないようになっている。また、電池ボックス51と電線71の一端側(電池ボックス51に接続された側)とは円錐台部23の外部23bに配置されているが、電線71の他端側(複数の発光ダイオード61が取り付けられている側)は円錐台部23の内部23aに配置されている。電線71は、連通孔23hを経て円錐台部23の外部23bから内部23aへ進入しており、円錐台部23の内部23aにて第1電極35と第2電極37とに接続されている(接続の電気的状態は図4を参照されたい。)。なお、図3中に示したように、絶縁円盤部33のうち中心円盤部33aと第1側面部33bとにより構成される有底無蓋の中空直円柱の外部空間39bへ突出した第1電極35及び第2電極37の部分に電線71(点線にて示した。)が接続されている。
【0025】
ここでは図示していないが、円錐台部23の内部23aには、薄く透明なフィルム(ここでは具体的には、フタムラ化学株式会社(名古屋市)製の商品名「FOFフィルム」(包装フィルム、ポリプロピレンフィルム))が丸められて充填されており、その丸められたフィルムが電線71及び発光ダイオード61に係合することで、これら電線71及び発光ダイオード61が円錐台部23の内部23aにおいて支持されている。
また、かかる丸められたフィルムは、複数の発光ダイオード61の発光により生じる光を反射及び/又は屈折し干渉する作用を有している(光干渉手段)。
そして、円錐台部23の内部23a(複数の発光ダイオード61を保護等するため)に異物(例えば、水分等)が進入しないように、スイッチ部31の下方には仕切板81が設けられている(電線71は、第1電極35と第2電極37とに接続されるため、仕切板81を貫通している。)。なお、仕切板81は必須のものではない。
【0026】
図5は、図1乃至図4により説明した本装置11が備える複数の発光ダイオード61を点灯させる方法を説明した断面図(図3と同様の断面を示している。)である。
本装置11を用いた結婚式披露宴における演出方法を例にとって説明する。
まず、本装置11を、図1に示すように所定の位置(例えば、結婚式披露宴に出席している招待客(観察者)が着席しているテーブルの上面(略水平面))に配設する(配設ステップ)。
次いで、配設ステップにより配設された本装置11の第1電極35と第2電極37との間に導電物91(例えば、食塩水、ステンレス(鋼)粉等)を介在させる(点灯ステップ)。具体的には、新郎新婦(点灯者)が、絶縁円盤部33のうち中心円盤部33aと第1側面部33bとにより構成される有底無蓋の中空直円柱の内部空間39に、導電物91(例えば、食塩水、ステンレス(鋼)粉等)を上方から供給(導電物91として食塩水を用いれば注入、導電物91としてステンレス(鋼)粉を用いれば投入)する。図5はこの状態を示したものであり、第1電極35と第2電極37との間に導電物91(例えば、食塩水、ステンレス(鋼)粉等)が介在している。
この第1電極35と第2電極37との間の導電物91介在により、第1電極35と第2電極37との間が電気的に接続され両電極35、37間に電流が流れるようになり、複数の発光ダイオード61に電池ボックス51から電気が供給されることで複数の発光ダイオード61が点灯する。
なお、逆に、第1電極35と第2電極37との間の導電物91を取り除けば、第1電極35と第2電極37との間が電気的に絶縁され両電極35、37間に電流が流れなくなり、複数の発光ダイオード61に電池ボックス51から電気が供給されなくなることで複数の発光ダイオード61が消灯する。
【0027】
図1乃至図4により説明した本装置11の製造方法について簡単に説明する。
第1に、本体部21と、スイッチ部31と、電池ボックス51と、電線71によって接続された複数の発光ダイオード61と、薄く透明なフィルム(ここでは具体的には、フタムラ化学株式会社(名古屋市)製の商品名「FOFフィルム」(包装フィルム、ポリプロピレンフィルム))と、仕切板81を形成するための樹脂製の円盤部材と、を準備する。
本体部21は、前述のように、ここではガラス製の花瓶(上下方向の寸法(高さ):約20〜90cm程度)を用いて構成しているので、かかるガラス製の花瓶を入手(購入等)する。本体部21の表面は細かな凹凸が付されることで「磨りガラス」にされているので、該入手したガラス製の花瓶の表面がこのように細かな凹凸が付されることで「磨りガラス」にされていない場合には、該表面にこのような細かな凹凸を付して「磨りガラス」にするような処理(例えば、サンドブラスト等)を施すようにしてもよい。そして、該入手したガラス製の花瓶に連通孔23hを穿設し、本体部21を準備する。
スイッチ部31は、樹脂材料を成形加工(例えば、射出成形)することで絶縁円盤部33を形成する。次いで、第1電極35及び第2電極37とを金属製の線材等を切断等して形成する。そして、第1電極35及び第2電極37を貫通させるための孔を絶縁円盤部33の所定位置に穿設し、該穿設した孔に第1電極35及び第2電極37を貫通させ接着剤等により固定することで、スイッチ部31を準備する。
電池ボックス51は、その内部に配設される電池を含めて入手(購入等)することで、準備する。
電線71によって接続された複数の発光ダイオード61は、図4に示したように複数の発光ダイオード61が並列に接続されると共に、後で、電池ボックス51と、スイッチ部31の第1電極35及び第2電極37と、に接続可能なものを準備する(具体的には、後述するように、第1電極35及び第2電極37に接続されるべき部分と、電池ボックス51に接続されるべき部分と、を電線71に設けておく。)。
薄く透明なフィルム(ここでは具体的には、フタムラ化学株式会社(名古屋市)製の商品名「FOFフィルム」(包装フィルム、ポリプロピレンフィルム))は、円錐台部23の内部23aに丸めて充填するのに必要な量を入手(購入等)し準備する。
仕切板81を形成するための樹脂製の円盤部材は、樹脂製の板状部材から切削加工(切り出し)等により形成し準備する。なお、仕切板81を形成するための樹脂製の円盤部材には、電線71を貫通させるための電線用孔(ここでは2個)を穿設しておく。
【0028】
第2に、第1において準備した薄く透明なフィルム(ここでは具体的には、フタムラ化学株式会社(名古屋市)製の商品名「FOFフィルム」(包装フィルム、ポリプロピレンフィルム))を円錐台部23の内部23aにうまく収まるよう(内部23aはほぼ円錐台形状をしているので、それに似せた形状になるようにすればよい。)に丸める。そして、図6に示すように、丸めた薄く透明なフィルム95に、第1において準備した「電線71によって接続された複数の発光ダイオード61」を巻き付け係合させる。このとき電線71のうち第1電極35及び第2電極37に接続されるべき部分73、75が上方にのびるように、そして電池ボックス51に接続されるべき部分77、79が下方にのびるようにしておく。
第3に、第2において形成したもの(図6に示したように、丸めた薄く透明なフィルム95に、電線71によって接続された複数の発光ダイオード61を巻き付け係合させたもの)を円錐台部23の内部23aに収容(挿入)する。このとき電池ボックス51に接続されるべき部分77、79が、連通孔23hから円錐台部23の外部23bに突出するようにすると共に、第1電極35及び第2電極37に接続されるべき部分73、75が上方に向かってのびているような状態にしておく。
【0029】
第4に、仕切板81を形成するための樹脂製の円盤部材を、円錐台部23の内部23aの所定位置に配設する(円錐台部23の内面と仕切板81の外縁とを接着等により固定する。)。なお、このとき第1電極35及び第2電極37に接続されるべき部分73、75が仕切板81の上方に突出するよう、該円盤部材に穿設された電線71を貫通させるための電線用孔に電線71を貫通させる。
第5に、第1電極35及び第2電極37に接続されるべき部分73、75を、それぞれ第1電極35及び第2電極37に接続する。この接続はいかなる方法がとられてもよく何ら制限されないが、例えば、部分73、75にクリップ(図示せず)を取り付け、このクリップにより第1電極35及び第2電極37を挟むこと(こうすれば脱着が容易である。)、溶接、圧着等を例示することができる。
第6に、第2フランジ部33eの下面が円錐台部23の上縁に載置されるようにスイッチ部31を本体部21上部に支持させる。
第7に、電池ボックス51に接続されるべき部分77、79を電池ボックス51に接続する。
以上のようにして、図1乃至図4により説明した本装置11が完成される。
【0030】
以上説明したように本装置11は、電気的に発光する発光手段たる複数の発光ダイオード61と、該発光手段たる複数の発光ダイオード61へ供給される電気を断続するスイッチたるスイッチ部31と、を備えてなる電飾装置であって、該スイッチたるスイッチ部31が、第1電極35と第2電極37とを有してなり、第1電極35と第2電極37との間に、外部から供給される導電物91(例えば、食塩水、ステンレス(鋼)粉等。特に、図5を参照されたい。)を介在させることで該導電物91を通じて該発光手段たる複数の発光ダイオード61へ電気が供給されるものである、電飾装置である。
そして、本装置11は、第1電極35の少なくとも一部と第2電極37の少なくとも一部とが、上方が開放された開放空間(絶縁円盤部33のうち中心円盤部33aと第1側面部33bとにより構成される有底無蓋の中空直円柱の内部空間39)に存在しており、前記導電物91(例えば、食塩水、ステンレス(鋼)粉等)が該開放空間(有底無蓋の中空直円柱の内部空間39)に上方から供給されることで第1電極35と第2電極37との間に介在させることができるものである。
また、ここでは前記導電物91が導電性の液体(食塩水)、粉体(ステンレス(鋼)粉)又は粒体(ステンレス(鋼)粒)である。
加えて、本装置11においては、前記開放空間(有底無蓋の中空直円柱の内部空間39)に存在する第1電極35の最下部分と第2電極37の最下部分とのうち高い方(ここでは第1電極35の最下部分と第2電極37の最下部分とが同じ高さであるので、この同じ(高さ)位置)を含む水平面以下の前記開放空間(有底無蓋の中空直円柱の内部空間39)が、前記導電物91(例えば、食塩水、ステンレス(鋼)粉等)を保持する容器(絶縁円盤部33のうち中心円盤部33aと第1側面部33bとにより構成される有底無蓋の中空直円柱形状の容器)の内部空間により形成されている。
【0031】
本装置11は、前記発光手段が複数の発光体たる複数の発光ダイオード61を含んでなり、該複数の発光体たる複数の発光ダイオード61のうち少なくとも2の発光体が互いに異なる高さ(例えば、図1において、各発光ダイオード61の高さはそれぞれ異なる。)になるように該複数の発光体たる複数の発光ダイオード61を支持する支持手段(ここでは本体部21と、円錐台部23の内部23aに充填された丸めた薄く透明なフィルム95と、を含んで構成される。)をさらに備えてなるものである。
そして、本装置11においては、前記支持手段(本体部21と、円錐台部23の内部23aに充填された丸めた薄く透明なフィルム95と、を含む。)は、鉛直方向に所定の大きさを有し前記複数の発光体たる複数の発光ダイオード61が配設される内部空間(円錐台部23の内部23a)を規定する壁部材(ここでは円錐台部23を構成する壁の部分が該当する。この壁の部分により円錐台部23の外部23bと、円錐台部23の内部23aと、が仕切られている。)を有するものであり、前記複数の発光体たる複数の発光ダイオード61の発光が、該壁部材(円錐台部23の壁の部分)を通して目視可能なものである。
また、前記壁部材(円錐台部23の壁の部分)の表面又は裏面の少なくとも一方(ここでは円錐台部23の外部23bに面する表面)が細かな凹凸が付されている(磨りガラス)。
前記複数の発光体たる複数の発光ダイオード61の発光により生じる光を反射又は屈折する前記内部空間(円錐台部23の内部23a)に配設される光干渉手段(円錐台部23の内部23aに充填された丸めた薄く透明なフィルム95)を前記支持手段(本体部21と、円錐台部23の内部23aに充填された丸めた薄く透明なフィルム95と、を含む。)が有する。
前記光干渉手段(円錐台部23の内部23aに充填された丸めた薄く透明なフィルム95)が、前記内部空間(円錐台部23の内部23a)にて該複数の発光体たる複数の発光ダイオード61に係合し支持する。
加えて、ここでは前記スイッチたるスイッチ部31が本装置11の上端部に配設されるものである。
【0032】
前記した本装置11を用いた結婚式披露宴における演出方法は、結婚式披露宴における演出方法であって、本装置11を所定の位置(例えば、結婚式披露宴に出席している招待客(観察者)が着席しているテーブルの上面(略水平面))に配設する配設ステップと、該配設ステップにより配設された本装置11の第1電極35と第2電極37との間に新郎新婦(点灯者)が導電物91(例えば、食塩水、ステンレス(鋼)粉等)を介在させる点灯ステップと、を含んでなる、演出方法である。なお、点灯ステップにおいて第1電極35と第2電極37との間に導電物91(例えば、食塩水、ステンレス(鋼)粉等)を介在させるには、新郎新婦(点灯者)が、絶縁円盤部33のうち中心円盤部33aと第1側面部33bとにより構成される有底無蓋の中空直円柱の内部空間39に、導電物91(例えば、食塩水、ステンレス(鋼)粉等)を上方から供給(導電物91として食塩水を用いれば注入、導電物91としてステンレス(鋼)粉を用いれば投入)するようにすればよい。
【0033】
次いで、別の実施形態(以下、「別形態」という。)について説明する。
別形態は、図1〜図6を用いて既に説明した本装置11に比して、スイッチ部と、外部から供給される導電物と、が主として異なるのみであり、それら以外の点は既に説明した本装置11と同様であるので、これら異なるスイッチ部と導電物とについて説明し、それ以外の同様の点についての説明は省略する。
図7は、別形態の本装置のスイッチ部131の平面図(本装置11における図2と同様の位置を見たところを示している。)であり、図8は図7のFーF断面図である。別形態の本装置は、前述のように、図1〜図6を用いて既に説明した本装置11のスイッチ部31をスイッチ部131に置換したものである。
【0034】
スイッチ部131は、樹脂製の円盤形状をした絶縁円盤部133と、絶縁円盤部133により支持された第1電極135及び第2電極137と、を有している。
第1電極135及び第2電極137は、いずれも金属(電気的に良好な導体。例えば、ステンレス鋼、鉄、アルミニウム、銅等)製の両主表面が平面に沿った平板部材により形成されており、ここでは第1電極135及び第2電極137のいずれも主表面が半円形状になるように形成されている。第1電極135と第2電極137とは所定の間隔(図7及び図8中、間隔G)を隔てて絶縁円盤部133により支持されている。従って、図7及び図8に示した状態では、第1電極135と第2電極137との間の間隔(図7及び図8中、間隔G)により、第1電極135と第2電極137との間は電気的に絶縁されている(なお、間隔Gは、第1電極135と第2電極137との間に導電物(例えば、ステンレス(鋼)板等)が介在していないときには第1電極135と第2電極137との間に電気的導通がなく複数の発光ダイオード61が発光せず、第1電極135と第2電極137との間に導電物(例えば、ステンレス(鋼)板等)が介在しているときには第1電極135と第2電極137との間の電気的導通により複数の発光ダイオード61が所望程度発光するものであればいかなるものであってもよく何ら制限されるものではないが、通常、2mm〜3cmの範囲とされてもよい。)。また、第1電極135の上面135aと第2電極137の上面137aとが同一の平面(ここでは水平面)に略属するように、絶縁円盤部133により支持されている。
【0035】
絶縁円盤部133は、電気的に良好な絶縁体である樹脂材料(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン等)により一体的に形成されており、円盤の中心から中心円盤部133a(主表面形状が円形)、中心円盤部133aを底面とする直円柱の側面部分により構成される側面部133b、側面部133bに係る該直円柱の両底面のうち中心円盤部133aとは反対側の底面部分に形成されたフランジ形状のフランジ部133c(外縁部分が円形をしており、表面が中心円盤部133aとほぼ平行になっている。)を有している。即ち、フランジ部133c、側面部133b、中心円盤部133aの順で下方に向かって窪んでおり、絶縁円盤部133全体としては同心円の段輪形状を構成している。
この絶縁円盤部133のうち中心円盤部133aと側面部133bとにより構成される有底無蓋(底は中心円盤部133aである。)の中空直円柱の内部空間139に、第1電極135と第2電極137とが存在している(なお、第1電極135の上面135aと第2電極137の上面137aとは中心円盤部133aの上面に略平行になるように、第1電極135と第2電極137とは中心円盤部133aの上面に接着され配設されている。また、第1電極135及び第2電極137のいずれも主表面が半円形状になっているが、この両半円の弦(半円であるので中心を通る)が略平行になるように第1電極135と第2電極137とは配設されている。)。
そして、フランジ部133cの外縁部分が形成する円形の直径は、円錐台部23の上縁が形成する円形の直径よりも大きくされているので、フランジ部133cの下面が円錐台部23の上縁に載置されることで(図1〜図6を用いて既に説明した本装置11のスイッチ部31が、図3に示したように第2フランジ部33eの下面が円錐台部23の上縁に載置されるのと同様に)、スイッチ部131は本体部21により本体部21上部に支持される。
なお、スイッチ部131においては、第1電極135(第1電極135の下面)に一端が接続された第1電線136と、第2電極137(第2電極137の下面)に一端が接続された第2電線138と、が設けられており、これら第1電線136と第2電線138とは絶縁円盤部133(中心円盤部133a)を貫通し、中心円盤部133aと側面部133bとにより構成される有底無蓋の中空直円柱の内部空間139の外にのびている。この第1電線136と第2電線138とは電線71に接続されることで、第1電極135及び第2電極137を電線71に接続するために用いられるものである(図4において、第1電極35を第1電極135に、そして第2電極37を第2電極137に、それぞれ置き換えて参照されたい。)。
【0036】
図9は、別形態の外部から供給される導電物191を示す斜視図である。
導電物191は、ステンレス(鋼)板により形成された両主表面(上面191aと下面191b)が略円形をした円盤状の部材により形成されている。
一方、導電物191の上面191aのうち上面191aが形成する略円形の中心部分には、棒状部材192(ステンレス(鋼)製の丸棒)の下端が取り付けられている(棒状部材192の長手方向が上面191aに対して略垂直になっている。)。そして、棒状部材192の上端には、手で把持可能な装飾物194(具体的には、動物たる鳥の模型)が取り付けられている。図9に示した装飾物194と棒状部材192と導電物191とが一緒になったものは、テーブルの略水平な上面(図示せず)に導電物191の下面191bが載置されることで、図9に示したように自立可能になっている。
【0037】
別形態の本装置が備える複数の発光ダイオード61を点灯させる方法を説明する。別形態の本装置を用いた結婚式披露宴における演出方法を例にとって説明する。
まず、別形態の本装置を、本装置11と同様に図1に示すように所定の位置(例えば、結婚式披露宴に出席している招待客(観察者)が着席しているテーブルの上面(略水平面))に配設する(配設ステップ)。
次いで、配設ステップにより配設された別形態の本装置の第1電極135と第2電極137との間に導電物191を介在させる(点灯ステップ)。具体的には、新郎新婦(点灯者)が、装飾物194を手で把持し、絶縁円盤部133のうち中心円盤部133aと側面部133bとにより構成される有底無蓋の中空直円柱の内部空間139に、導電物191(ステンレス(鋼)製の円盤状部材)を上方から供給する。図10は、内部空間139に導電物191が供給された状態を示したもの(図8と同様の断面を示している。)であり、第1電極135と第2電極137との間に導電物191が介在している。具体的には、第1電極135の上面135aと第2電極137の上面137aとに導電物191の下面191bが載置され接触している。
この第1電極135と第2電極137との間の導電物191の介在により、第1電極135と第2電極137との間が電気的に接続され両電極135、137間に電流が流れるようになり、複数の発光ダイオード61に電池ボックス51から電気が供給されることで複数の発光ダイオード61が点灯する。
なお、逆に、第1電極135と第2電極137との間の導電物191を取り除けば(装飾物194を手で把持して引き上げればよい。)、第1電極135と第2電極137との間が電気的に絶縁され両電極135、137間に電流が流れなくなり、複数の発光ダイオード61に電池ボックス51から電気が供給されなくなることで複数の発光ダイオード61が消灯する。
【0038】
別形態の本装置の製造方法は、既に説明した本装置11の製造方法と同様に行えばよいが、本装置11の製造方法と異なる部分について簡単に説明する。
第1に、本体部21と、スイッチ部131と、電池ボックス51と、電線71によって接続された複数の発光ダイオード61と、薄く透明なフィルム(ここでは具体的には、フタムラ化学株式会社(名古屋市)製の商品名「FOFフィルム」(包装フィルム、ポリプロピレンフィルム))と、仕切板81を形成するための樹脂製の円盤部材と、を準備する。本体部21、電池ボックス51、薄く透明なフィルム、仕切板81を形成するための樹脂製の円盤部材については本装置11のものと同様である。
スイッチ部131は、樹脂材料を成形加工(例えば、射出成形)することで絶縁円盤部133を形成する。次いで、第1電極135及び第2電極137とを金属製の平板等を切断(例えば、打ち抜き等)等して形成する。そして、第1電線136及び第2電線138を、第1電極135及び第2電極137に取り付ける(例えば、溶接等)。第1電線136と第2電線138を貫通させるための孔を絶縁円盤部133の所定位置に穿設し、該穿設した孔に第1電線136と第2電線138を貫通させ、第1電極135及び第2電極137を絶縁円盤部133に接着剤等により固定することで、スイッチ部131を準備する。
電線71によって接続された複数の発光ダイオード61は、図4に示したように複数の発光ダイオード61が並列に接続されると共に、後で、電池ボックス51と、第1電線136及び第2電線138と、に接続可能なものを準備する(具体的には、後述するように、第1電線136と第2電線138に接続されるべき部分と、電池ボックス51に接続されるべき部分と、を電線71に設けておく。)。
【0039】
第2に、本装置11と同様に、第1において準備した薄く透明なフィルムを円錐台部23の内部23aにうまく収まるように丸め、図6に示すように、丸めた薄く透明なフィルム95に、第1において準備した「電線71によって接続された複数の発光ダイオード61」を巻き付け係合させる。このとき電線71のうち第1電線136と第2電線138に接続されるべき部分73、75が上方にのびるように、そして電池ボックス51に接続されるべき部分77、79が下方にのびるようにしておく。
第3に、本装置11と同様に、第2において形成したもの(図6に示したように、丸めた薄く透明なフィルム95に、電線71によって接続された複数の発光ダイオード61を巻き付け係合させたもの)を円錐台部23の内部23aに収容(挿入)する。このとき電池ボックス51に接続されるべき部分77、79が、連通孔23hから円錐台部23の外部23bに突出するようにすると共に、第1電線136と第2電線138に接続されるべき部分73、75が上方に向かってのびているような状態にしておく。
【0040】
第4に、本装置11と同様に、仕切板81を形成するための樹脂製の円盤部材を、円錐台部23の内部23aの所定位置に配設する(円錐台部23の内面と仕切板81の外縁とを接着等により固定する。)。なお、このとき第1電線136と第2電線138に接続されるべき部分73、75が仕切板81の上方に突出するよう、該円盤部材に穿設された電線71を貫通させるための電線用孔に電線71を貫通させる。
第5に、第1電線136と第2電線138に接続されるべき部分73、75を、それぞれ第1電線136と第2電線138に接続する。この接続はいかなる方法がとられてもよく何ら制限されないが、例えば、部分73、75にクリップ(図示せず)を取り付け、このクリップにより第1電線136と第2電線138を挟むこと(こうすれば脱着が容易である。)、溶接、圧着等を例示することができる。
第6に、フランジ部133cの下面が円錐台部23の上縁に載置されるようスイッチ部131を本体部21上部に支持させる。
第7に、電池ボックス51に接続されるべき部分77、79を電池ボックス51に接続する。
以上のようにして、別形態の本装置が完成される。
なお、図9に示した装飾物194と棒状部材192と導電物191とが一緒になったものは、従来から知られた方法(例えば、棒状部材192と導電物191とを準備し、これらを取り付け(例えば、溶接)、その後、装飾物194を接着等すればよい。)により製造することができるので、ここでは説明を省略する。
【0041】
以上説明した別形態の本装置は、電気的に発光する発光手段たる複数の発光ダイオード61と、該発光手段たる複数の発光ダイオード61へ供給される電気を断続するスイッチたるスイッチ部131と、を備えてなる電飾装置であって、該スイッチたるスイッチ部131が、第1電極135と第2電極137とを有してなり、第1電極135と第2電極137との間に、外部から供給される導電物191を介在させることで該導電物191を通じて該発光手段たる複数の発光ダイオード61へ電気が供給されるものである、電飾装置である。
そして、第1電極135の少なくとも一部(ここでは全部)と第2電極137の少なくとも一部(ここでは全部)とが、上方が開放された開放空間(絶縁円盤部133のうち中心円盤部133aと側面部133bとにより構成される有底無蓋(底は中心円盤部133aである。)の中空直円柱の内部空間139)に存在しており、前記導電物191が該開放空間(有底無蓋の中空直円柱の内部空間139)に上方から供給されることで第1電極135と第2電極137との間に介在させることができるものである。
【0042】
第1電極135の上面135aと第2電極137の上面137aとが同一の平面に略属するものであり、前記導電物191が、略平面に沿った下面191bを有してなる導電部材(導電物191を構成するステンレス(鋼)製の円盤状部材)を含んでなるものであり、第1電極135の上面135aと第2電極137の上面137aとに該下面191bが載置されることで第1電極135と第2電極137との間に前記導電物191が介在可能なものである。
そして、前記開放空間(有底無蓋の中空直円柱の内部空間139)が、下方に向かって窪む凹部(絶縁円盤部133のうち中心円盤部133aと側面部133bとにより構成される部分)の内部空間により形成されるものであり、該凹部の内部空間を規定する壁(ここでは絶縁円盤部133のうち側面部133bの内壁)により前記導電物191の水平方向への移動が制限される(具体的には、図10に示すように、導電物191が水平方向へある程度以上移動しようとすると、導電物191の外縁が側面部133bの内壁に当接し、それ以上の移動が制限される。)。
また、ここでは手で把持可能な装飾物194が前記導電物191の上部に付加されている。
【0043】
前記発光手段が複数の発光体たる複数の発光ダイオード61を含んでなり、該複数の発光体たる複数の発光ダイオード61のうち少なくとも2の発光体が互いに異なる高さ(例えば、図1において、各発光ダイオード61の高さはそれぞれ異なる。)になるように該複数の発光体たる複数の発光ダイオード61を支持する支持手段(ここでは本体部21と、円錐台部23の内部23aに充填された丸めた薄く透明なフィルム95と、を含んで構成される。)をさらに備えてなるものである。
そして、前記支持手段(本体部21と、円錐台部23の内部23aに充填された丸めた薄く透明なフィルム95と、を含む。)は、鉛直方向に所定の大きさを有し前記複数の発光体たる複数の発光ダイオード61が配設される内部空間(円錐台部23の内部23a)を規定する壁部材(ここでは円錐台部23を構成する壁の部分が該当する。この壁の部分により円錐台部23の外部23bと、円錐台部23の内部23aと、が仕切られている。)を有するものであり、前記複数の発光体の発光たる複数の発光ダイオード61が、該壁部材(円錐台部23の壁の部分)を通して目視可能なものである。
前記壁部材(円錐台部23の壁の部分)の表面又は裏面の少なくとも一方(ここでは円錐台部23の外部23bに面する表面)が細かな凹凸が付されている(磨りガラス)。
前記複数の発光体たる複数の発光ダイオード61の発光により生じる光を反射又は屈折する前記内部空間(円錐台部23の内部23a)に配設される光干渉手段(円錐台部23の内部23aに充填された丸めた薄く透明なフィルム95)を前記支持手段(本体部21と、円錐台部23の内部23aに充填された丸めた薄く透明なフィルム95と、を含む。)が有するものである。
前記光干渉手段(円錐台部23の内部23aに充填された丸めた薄く透明なフィルム95)が、前記内部空間(円錐台部23の内部23a)にて該複数の発光体たる複数の発光ダイオード61に係合し支持するものである。
前記スイッチたるスイッチ部131が別形態の本装置の上端部に配設されるものである。
【0044】
前記した別形態の本装置を用いた結婚式披露宴における演出方法は、結婚式披露宴における演出方法であって、別形態の本装置を所定の位置(例えば、結婚式披露宴に出席している招待客(観察者)が着席しているテーブルの上面(略水平面))に配設する配設ステップと、該配設ステップにより配設された別形態の本装置の第1電極135と第2電極137との間に新郎新婦(点灯者)が導電物191を介在させる点灯ステップと、を含んでなる、演出方法である。なお、点灯ステップにおいて第1電極135と第2電極137との間に導電物191を介在させるには、新郎新婦(点灯者)が、装飾物194を手で把持し、絶縁円盤部133のうち中心円盤部133aと側面部133bとにより構成される有底無蓋の中空直円柱の内部空間139に、導電物191(ステンレス(鋼)製の円盤状部材)を上方から供給すればよい(図10のように、第1電極135の上面135aと第2電極137の上面137aとに導電物191の下面191bが載置され接触するようにすればよい。)。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】一実施形態の本発明の電飾装置(本装置)を示す斜視図である。
【図2】本装置のスイッチ部の平面図である。
【図3】図2のBーB断面図である。
【図4】本装置に含まれる電気的な部分の構成を示す簡単な回路図である。
【図5】本装置が備える複数の発光ダイオードを点灯させる方法を説明した断面図である。
【図6】本装置を製造する第2工程において、電線によって接続された複数の発光ダイオードを、丸めた薄く透明なフィルムに巻き付け係合させた状態を示す図である。
【図7】別形態の本装置のスイッチ部の平面図である。
【図8】図7のFーF断面図である。
【図9】別形態の外部から供給される導電物を示す斜視図である。
【図10】別形態の本装置が備える複数の発光ダイオードを点灯させる方法を説明した断面図である。
【符号の説明】
【0046】
11 一実施形態の本発明の電飾装置(本装置)
21 本体部
23 円錐台部
23a 内部
23b 外部
23h 連通孔
25 円盤部
31 スイッチ部
33 絶縁円盤部
33a 中心円盤部
33b 第1側面部
33c 第1フランジ部
33d 第2側面部
33e 第2フランジ部
35 第1電極
37 第2電極
39 内部空間
39b 外部空間
51 電池ボックス
61 発光ダイオード
71 電線
73、75、77、79 接続されるべき部分
81 仕切板
91 導電物
95 丸めた薄く透明なフィルム
131 別形態の本装置のスイッチ部
133 絶縁円盤部
133a 中心円盤部
133b 側面部
133c フランジ部
135 第1電極
136 第1電線
135a 上面
137 第2電極
137a 上面
138 第2電線
139 内部空間
191 導電物
191a 上面
191b 下面
192 棒状部材
194 装飾物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気的に発光する発光手段と、該発光手段へ供給される電気を断続するスイッチと、を備えてなる電飾装置であって、
該スイッチが、第1電極と第2電極とを有してなり、第1電極と第2電極との間に、外部から供給される導電物を介在させることで該導電物を通じて該発光手段へ電気が供給されるものである、電飾装置。
【請求項2】
第1電極の少なくとも一部と第2電極の少なくとも一部とが、上方が開放された開放空間に存在しており、前記導電物が該開放空間に上方から供給されることで第1電極と第2電極との間に介在させることができるものである、請求項1に記載の電飾装置。
【請求項3】
前記導電物が導電性の液体、粉体又は粒体である、請求項2に記載の電飾装置。
【請求項4】
前記開放空間に存在する第1電極の最下部分と第2電極の最下部分とのうち高い方を含む水平面以下の前記開放空間が、前記導電物を保持する容器の内部空間により形成されているものである、請求項3に記載の電飾装置。
【請求項5】
第1電極の上面と第2電極の上面とが同一の平面に略属するものであり、前記導電物が、略平面に沿った下面を有してなる導電部材を含んでなるものであり、第1電極の上面と第2電極の上面とに該下面が載置されることで第1電極と第2電極との間に前記導電物が介在可能なものである、請求項2に記載の電飾装置。
【請求項6】
前記開放空間が、下方に向かって窪む凹部の内部空間により形成されるものであり、該凹部の内部空間を規定する壁により前記導電物の水平方向への移動が制限されるものである、請求項5に記載の電飾装置。
【請求項7】
手で把持可能な装飾物が前記導電物の上部に付加されたものである、請求項5又は6に記載の電飾装置。
【請求項8】
前記発光手段が複数の発光体を含んでなり、該複数の発光体のうち少なくとも2の発光体が互いに異なる高さになるように該複数の発光体を支持する支持手段をさらに備えてなるものである、請求項1乃至7のいずれか1に記載の電飾装置。
【請求項9】
前記支持手段は、鉛直方向に所定の大きさを有し前記複数の発光体が配設される内部空間を規定する壁部材を有するものであり、
前記複数の発光体の発光が、該壁部材を通して目視可能なものである、請求項8に記載の電飾装置。
【請求項10】
前記壁部材の表面又は裏面の少なくとも一方が細かな凹凸が付されているものである、請求項9に記載の電飾装置。
【請求項11】
前記複数の発光体の発光により生じる光を反射又は屈折する前記内部空間に配設される光干渉手段を前記支持手段が有するものである、請求項9又は10に記載の電飾装置。
【請求項12】
前記光干渉手段が、前記内部空間にて該複数の発光体に係合し支持するものである、請求項11に記載の電飾装置。
【請求項13】
前記スイッチが前記電飾装置の上端部に配設されるものである、請求項8乃至12のいずれか1に記載の電飾装置。
【請求項14】
結婚式披露宴における演出方法であって、
請求項1乃至13のいずれか1に記載の電飾装置を所定の位置に配設する配設ステップと、
該配設ステップにより配設された電飾装置の第1電極と第2電極との間に導電物を介在させる点灯ステップと、を含んでなる、演出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−35284(P2007−35284A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−212105(P2005−212105)
【出願日】平成17年7月22日(2005.7.22)
【出願人】(505132688)株式会社リーベン (1)
【Fターム(参考)】