説明

霧化器及び噴霧装置

【課題】装置の使用開始時の電源オンの後、速やかに噴霧が開始され、且つ耳障りな雑音を抑制した霧化器及び噴霧装置を構成する。
【解決手段】霧化器10は、振動板11とこの振動板11を振動させる振動子12とを備え、振動板11の第1の面が液体に接し、当該液体に振動を与えて、第1の面とは反対側の第2の面から霧を発生させる。この霧化器10には、振動板11の第1の面に対して一定間隙を隔てて対向して、振動板11の第1の面に接する液体の流動性を低減する近接対向部材14を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は水などの液体を霧化する霧化器及びそれを備えた噴霧装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
超音波振動子を備えた噴霧装置が特許文献1に開示されている。
図1は特許文献1に示されている噴霧装置の霧化器部分の断面図である。この噴霧装置のフレームの上端に載置部が形成されていて、載置部の上面の凹部68にドーナツ形状の下部パッキン70が載置されている。下部パッキン70の開口72には給水棒56の上端が挿入されている。
【0003】
下部パッキン70の上面には、上方に突出する断面三角形でかつ平面的にはドーナツ形状の全周に亘る環状のシール部74が形成され、このシール部74の上に、円盤形状の超音波振動子76が載置されている。超音波振動子76は圧電セラミックに電圧を印加することによって高周波(超音波)振動を発生させるものであり、その中心部に振動部76aが形成されている。
【0004】
下部パッキン70の開口72と重なる位置に形成された開口80を有する上部パッキン78が下部パッキン70に接着されている。上部パッキン78の上記した傾斜部86と上述の突起84との間において、断面三角形状でかつ平面環状のシール部88が下方に突出して形成される。
【0005】
給水棒56はコイルばねによって押し上げられ、給水棒56の上端が下部パッキン70の開口72を通して、振動子76の中心部下面に安定的に当接する。給水棒56は、たとえばフェルト素材であり、タンクの内の水を徐々にかつ間断なくその上端に導き上げる。給水棒56の上端に達した水は振動子76によって霧化され、上部パッキン78の開口80を通って放出(噴霧)される。
【0006】
図1に示される従来の噴霧装置においては、霧化器に押し当てた給水棒(棒状の繊維物)の毛管現象を利用して水を持ち上げ、霧化器に水を供給している。このように、給水棒を霧化器に押し当てて水を供給する構造では、給水棒の毛細管現象を利用して水を吸い上げて霧化器に水を供給するやり方であるため、霧化器に水が到達するのに非常に時間がかかり、機器の使用開始時に電源をオンしてから実際に霧化が開始されるまでに非常に長時間を要するという欠点があった。また、給水棒が霧化器の振動を阻害するので、超音波振動子の振動ロスが大きく、大きな霧化量を得難いという問題があった。
【0007】
そこで、特許文献2のように、給水棒の毛管現象に頼らず、ファンにより負圧を発生させ水を超音波振動子に供給する構造を適用することが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2009−168328号公報
【特許文献2】特開平6−63474号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、図1に示される従来の霧化器に備えられている超音波振動子は、20kHz以上の可聴域、特に9kHz〜10kHz付近に共振点をもっているものがあり、超音波振動子の振動が水に伝わり、非常に耳障りな雑音として聞こえてしまう、という新たな問題が生じる。図1に示される従来の噴霧装置においては、霧化器に給水棒が当接していたため、霧化器の可聴域における共振が生じなくなり、耳障りな雑音はほとんど聞こえない状態であった。すなわち、給水棒を用いないで霧化対象の液体を霧化器にアクティブに供給する構造にすると雑音の問題が顕在化する。
【0010】
本発明は、装置の使用開始時の電源オンの後、速やかに噴霧が開始され、且つ耳障りな雑音を抑制した霧化器及び噴霧装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の霧化器は、振動板とこの振動板を振動させる振動子とを備え、前記振動板の第1の面が液体に接し、当該液体に振動を与えて、第1の面とは反対側の第2の面から霧を発生させる霧化器において、前記振動板の第1の面に対して一定間隙を隔てて対向して、前記振動板の第1の面に接する液体の流動性を抑制する近接対向部材を備えている。
【0012】
前記振動板は、周囲が保持部で挟み込まれて保持され、前記近接対向部材は例えば前記保持部で前記振動板と共に挟み込まれるパッキンである。
【0013】
本発明の噴霧装置は、前記霧化器と、液体貯留部と、この液体貯留部から前記霧化器まで液体を輸送する液体輸送路と、前記液体貯留部から前記霧化器の方向へ前記液体輸送路を介して液体が流れる方向に、前記貯留部の液面に圧力を加えるブロアまたは前記液体輸送路中の液体に圧力を加えるポンプと、を備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、振動板と近接対向部材との間隙に存在する液体の流動性が抑制されて、その部分の液体の剛性が高まる。そのため、振動板の基本波振動モードが抑制されて高次の振動モードで霧化が行われる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は特許文献1に示されている噴霧装置の霧化器部分の断面図である。
【図2】図2は第1の実施形態に係る噴霧装置101の断面図である。
【図3】図3は霧化器部分の構造を示す一部破断斜視図である。
【図4】図4は振動板11の平面図である。
【図5】図5(A)は振動板11及び振動子12の断面構造を示す図である。図5(B)は振動板11の基本振動モードの例を示す図、図5(C)は振動板11の高次振動モードの例を示す図である。
【図6】図6は第2の実施形態に係る噴霧装置の霧化器30の断面図である。
【図7】図7はパッキン22の斜視図である。
【図8】図8は第3の実施形態に係る噴霧装置103の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
《第1の実施形態》
図2は第1の実施形態に係る噴霧装置101の断面図である。この噴霧装置101は、霧化器10と、液体貯留部2と、この液体貯留部2から霧化器10まで液体を輸送する液体輸送路3と、ブロア1を備えている。ブロア1は液体貯留部2内の液体Wの液面に圧力を加えることによって、液体貯留部2から霧化器10の方向へ液体輸送路3を介して液体の水頭差を利用して輸送する。液体輸送路3は毛管現象を利用する給水棒ではなく、中空の管である。
この例では、液体貯留部2に貯留する液体Wは除菌・脱臭効果のある活性酸素を含んだ電解水である。具体的には、液体貯留部2内に電気分解用の電極を設けていて、水道水の電気分解により、水道水に含まれる塩化物イオン(Cl-)を使用して、「次亜塩素酸(HCIO)」と「OHラジカル」という2種類の活性酸素を生成する。この電解水を室内に噴霧することによって室内の空気を除菌・脱臭する。
図3は霧化器部分の構造を示す一部破断斜視図である。霧化器10は液体輸送路3の先端部に設けられている。液体輸送路3の先端には、霧化器10を設置する台座部13が形成されている。霧化器10が霧化器ホルダー17に保持された状態で台座部13に設置されている。
【0017】
霧化器10は、振動板11、振動子12、下部パッキン19、上部パッキン20、及びカバー部材21を備えている。振動板11は円板状の金属板であり、この金属板の中央部には例えば直径0.1mm以下の多数の霧化孔が形成されている。振動子12はリング状の圧電素子であり、振動板11に対して同心位置に貼付されている。振動板11は、その周辺部が下部パッキン19と上部パッキン20とを介して、霧化器ホルダー17とカバー部材21とによって挟持されている。
【0018】
前記圧電素子である振動子12の上面には電極が形成されていて、この電極と振動板11との間に交流電圧が印加されることにより振動板11が拡がり振動する。この振動子12が振動板11に貼付されていることにより、振動板11は屈曲振動する。
【0019】
台座部13は例えば比較的硬質のABS樹脂等からなる成型体が好ましい。この台座部13の上部には、振動板11の裏面(第1の面)に対して近接させて近接対向部材14が形成されている。具体的には、振動板11の中央部に対向する位置に近接させて近接対向部材14が形成されている。この近接対向部材14の上端面と振動板11との間隙は、近接対向部材14の上端面と振動板11の裏面との間に位置する液体の流動性が抑制される程度の距離が好ましく、例えば約0.5mmとなるように各部材の各寸法を定めている。なお、液体の流動性が抑制されるとは、液体輸送路3から振動板11の裏面への液体の供給を妨げるものではなく、振動板11の振動方向に対して、液体が疑似的に剛体のように振舞う状態を示す。
【0020】
台座部13、霧化器ホルダー17、及び下部パッキン19により、振動板11の下部に形成される空間には、液体輸送路3を輸送される電解水が満たされる。そのため、振動板11と近接対向部材14との間隙にも電解水が満たされる。また、台座部13には、液体輸送路3とは別に空気排出孔15が形成されており、空気排出孔15の入り口には防水通気シート16が形成されている。振動板11の下部の空間に電解水が満たされた状態で、振動板11を振動させると、キャビテーション現象により気泡が発生することがある。この気泡は振動板11の霧化孔を塞いでしまうと、霧化を妨げる恐れがある。そこで、入り口が防水通気シート16で覆われた空気排出孔15を形成することによって、電解水を外部に漏らさずに、気泡を効率よく排出することができる。
【0021】
図4は振動板11の平面図である。振動板11の中央部には薄肉部11Cが形成されていて、この薄肉部11Cに多数の霧化孔MHが形成されている。これらの霧化孔MH内に充填される微少な電解水が振動板11の振動によって霧状となって振動板11から離間し、振動板11の上面へ放出(浮遊)される。
【0022】
図5(A)は振動板11及び振動子12の断面構造を示す図である。図5(B)は振動板11の基本振動モードの例を示す図、図5(C)は振動板11の高次(5次)振動モードの例を示す図である。ここでは、リング状の振動子12が貼付けられた振動子11であるため、基本振動モードは実質的には3次振動モードのような波形となる。基本振動モードの共振周波数は例えば9kHzであり、図5(B)に示すように、主に薄肉部11Cが振動する。この基本振動モードは周波数が低いため霧化に殆ど寄与しない。また、この基本振動モードの周波数は可聴域であるので振幅が大きいと耳障りな雑音として聞こえることになる。霧化に寄与する高次(5次)振動モードの共振周波数は例えば100kHzであり、図5(C)に示すように、振動板11全体が高次振動する。
【0023】
図3に示したように、振動板11の下部には所定の間隙を隔てて近接された対向部材14が対向していて、この間隙は例えば0.5mm程度と狭いので、前記基本振動モードの振幅は抑制される。すなわち、近接対向部材14は比較的硬質のABS樹脂であるので、振動板11の振動に伴って振動することはなく、振動板11と近接対向部材14とで挟まれた電解水は粘性抵抗によって実効的な密度が向上し、この振動板11と近接対向部材14とで挟まれた電解水は擬似的に剛体のように振る舞う。したがって、振動板11の中央部(薄肉部)の基本振動モードの振動が間隙に存在する電解水によって抑制されることにより、基本振動モード全体の振幅が抑制される。
【0024】
近接対向部材14は振動板11の霧化孔が形成された薄肉部に対向しており、振動板11の全面に亘って対向している訳ではないので、霧化に寄与する高次振動モードの振動は近接対向部材14によって殆ど抑制されることはない。したがって、霧化効率が低下することなく前記雑音の問題が解消される。
【0025】
なお、図2に示したブロア1は、ブロア室と、ダイヤフラムと、このダイヤフラムをベンディング振動させる圧電素子とを備えた圧電ブロアである。このような圧電ブロアであれば、流量の割には圧力が高すぎないので、振動板11の霧化孔MHから電解水が直接しみだす液漏れの問題が生じにくい。
【0026】
近接対向部材を設けた場合と設けなかった場合のそれぞれの音圧と霧化量とを測定した結果を表1と表2に示す。ここでは近接対向部材14の直径は4mm、振動板11の薄肉部11Cの直径は5mm、霧化孔MHが形成されている領域の直径は2mm、近接対向部材14と振動板11との距離は0.5mmとした。霧化器から30mm離れた部分にマイクをおいて音をひろい、音圧に変換した。ここでは、振動子を間欠駆動した場合及び連続駆動した場合のそれぞれについて測定した。また、霧化量は、ある一定時間の水のタンクの減り量から換算した。
【0027】
[表1]
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1m換算音圧(dBA) 間欠モード 連続モード
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
対向部材無し 16.5 20.6
対向部材有り 10.8 11.6
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[表2]
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
霧化量[ml/h] 間欠モード 連続モード
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
対向部材無し 12.4 22.6
対向部材有り 13.1 24.2
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
表1から近接対向部材14を設けた場合、間欠駆動及び連続駆動のいずれも音圧が大幅に低減することがわかった。一方、霧化量については、表2から、間欠駆動及び連続駆動のいずれについても実質的に測定誤差といえる範囲の違いでしかなく、ほとんど変わらないことがわかった。これは、近接対向部材を設けたとしても、電解水は連続して存在しているため、電解水は途切れることなく供給はされているが、振動板11の振動方向(厚み方向)に対して電解水が擬似的に剛体のように振舞うことにより、音圧を低減できたものと思われる。
【0028】
《第2の実施形態》
図6は第2の実施形態に係る噴霧装置の霧化器30の断面図である。第1の実施形態で示した霧化器と異なるのは、近接対向部材の構造である。
【0029】
霧化器30は液体輸送路3の先端部に構成されている。液体輸送路3の先端には、霧化器30を設置する台座部13が形成されている。
【0030】
霧化器30は、振動板11、振動子12、パッキン22、カバー部材23を備えている。振動板11と振動子12の構造は図3に示した例と同じである。振動板11とパッキン22は、その周辺部が台座部13とカバー部材23とによって挟持されている。
【0031】
図7は前記パッキン22の斜視図である。パッキン22は比較的硬質のゴムの成型体である。このパッキン22はリング状の枠部とその枠部に3つの梁で支持された中央部材22Cを備えている。この中央部材22Cが振動板11の中央部に対向している。この中央部材22Cの上面と振動板11との間隙は例えば約0.5mmである。また、中央部材22Cの直径は約3mmである。第2の実施形態では中央部材22Cを近接対向部材として作用させている。
【0032】
図6に示したように、振動板11の下部には所定の間隙を隔てて近接対向部材としての中央部材22Cが対向していて、この間隙は例えば0.5mm程度と狭いので、振動板11の基本振動モードの振幅は抑制される。すなわち、振動板11と中央部材22Cとで挟まれた電解水は擬似的に剛体のように振る舞う。したがって、振動板11の中央部(薄肉部)の基本振動モードの振動はこの電解水によって抑制される。また、近接対向部材がパッキン22に構成されているので、台座部13に構成される液体輸送路3、空気排出孔15、防水通気シート16等の位置・形状等の設計の自由度を高めることができる。
【0033】
《第3の実施形態》
図8は第3の実施形態に係る噴霧装置103の概略断面図である。この噴霧装置103は、ブロア1と、霧化器10と、液体貯留部2と、ブロア1から液体貯留部2へ空気を送り込むエアーダクト4と、液体貯留部2から霧化器10まで液体を輸送する液体輸送路3と、を備えている。また、エアーダクト4と液体貯留部2との間には液体を通さず空気を通すベントフィルタ7が設けられている。さらに、エアーダクト4から分岐したブローノズル6、及びエアーダクト4からブローノズル6へ流れる風量を調整する風量調整弁5が設けられている。霧化器10の構成及び作用は第1の実施形態で示したものと同じである。
【0034】
ブロア1は液体貯留部2内の液体Wの液面に圧力を加えることによって、液体貯留部2から霧化器10の方向へ液体輸送路3を介して液体を水頭差を利用して輸送する。また、ブロア1は風量調整弁5を介してブローノズル6から所定流量の空気を噴き出す。
【0035】
霧化器10によって霧化された電解水の霧はブローノズルから吹き出された空気によって送風拡散される。この構造によって、霧化器に対して液体を供給する機能と、霧化された粒子を拡散させる送風機の機構を、一つのブロアで行うことができる。そのため、ポンプと送風デバイスを個々に搭載する構成に比較して、システムの小型化及び低コスト化が図れる。また、ブローノズル6へ流れる風量を調整する風量調整弁5が形成されているので、霧化された粒子の拡散方向を自由に調整することができる。
【0036】
《他の実施形態》
図2に示した噴霧装置101では液体貯留部2内の液体Wの液面に圧力を加えるブロアを設けたが、液体輸送路3中の液体を輸送するポンプを設けてもよい。
【0037】
また、振動子12として圧電体を用いたが、例えば電磁的に振動を発生させるものであってもよい。
【符号の説明】
【0038】
MH…霧化孔
W…液体
1…ブロア
2…液体貯留部
3…液体輸送路
4…エアーダクト
5…風量調整弁
6…ブローノズル
7…ベントフィルタ
10…霧化器
11…振動板
11C…薄肉部
12…振動子
13…台座部
14…近接対向部材
17…霧化器ホルダー
19…下部パッキン
20…上部パッキン
23…カバー部材
22…パッキン
22C…中央部材
30…霧化器
101,103…噴霧装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動板とこの振動板を振動させる振動子とを備え、前記振動板の第1の面が液体に接し、当該液体に振動を与えて、第1の面とは反対側の第2の面から霧を発生させる霧化器において、
前記振動板の第1の面に対して一定間隙を隔てて対向して、前記振動板の第1の面に接する液体の流動性を抑制する近接対向部材を備えた霧化器。
【請求項2】
前記振動板は周囲が保持部で挟み込まれて保持され、
前記近接対向部材は前記保持部で前記振動板と共に挟み込まれるパッキンである、請求項1に記載の霧化器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の霧化器と、
液体貯留部と、この液体貯留部から前記霧化器まで液体を輸送する液体輸送路と、
前記液体貯留部から前記霧化器の方向へ前記液体輸送路を介して液体が流れる方向に、前記液体貯留部の液面に圧力を加えるブロアまたは前記液体輸送路中の液体に圧力を加えるポンプと、
を備えた、噴霧装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−11319(P2012−11319A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−150551(P2010−150551)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【出願人】(000006231)株式会社村田製作所 (3,635)
【Fターム(参考)】