説明

露点計測システム及び露点の計測方法

【課題】露点を正確に計測可能な露点計測システムを提供する。
【解決手段】励起光を発する発光体2と、励起光を照射される蛍光体1と、蛍光体1の蛍光を受光し、蛍光強度及び蛍光寿命の値を測定する蛍光測定器4と、蛍光寿命及び蛍光体の雰囲気温度の関係を保存する関係記憶部401と、蛍光寿命及び蛍光体の雰囲気温度の関係と、蛍光寿命の測定値と、に基づき、蛍光体1の雰囲気温度の値を算出する温度算出部301と、蛍光強度の測定値が低下から上昇に転じた際の蛍光体1の雰囲気温度を露点として特定する露点特定部302と、を備える露点計測システムを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は測定技術に係り、露点計測システム及び露点の計測方法に関する。
【背景技術】
【0002】
被測定気体の温度を低下させ、被測定気体に含まれる水蒸気の一部を結露させたときの温度を測定することにより露点を検出する露点計が知られている。従来の露点計においては、ペルチェ効果による電子冷却器、冷凍機、ドライアイス、及び液体窒素等を使用して基板表面を冷却し、基板表面が結露した際の基板表面の温度を例えば白金測温抵抗体等の温度センサで測定している(JIS Z 8806)。他に、結露したミラーの表面に光ファイバで供給された光を照射し、結露面から反射光量又は散乱光量を測定することで、ミラーの表面上の結露を検出する露点計も提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−186440号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の露点計は、基板表面の温度を温度センサで間接的に測定しており、結露している基板表面そのものの温度を測定していない。そのため、従来の露点計で計測された露点は、不正確である場合がある。そこで、本発明は、露点を正確に計測可能な露点計測システム及び露点の計測方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の態様は、(a)励起光を発する発光体と、(b)励起光を照射される蛍光体と、(c)蛍光体の蛍光を受光し、蛍光強度及び蛍光寿命の値を測定する蛍光測定器と、(d)蛍光寿命及び蛍光体の雰囲気温度の関係を保存する関係記憶部と、(e)蛍光寿命及び蛍光体の雰囲気温度の関係と、蛍光寿命の測定値と、に基づき、蛍光体の雰囲気温度の値を算出する温度算出部と、(f)蛍光強度の測定値が低下から上昇に転じた際の蛍光体の雰囲気温度を露点として特定する露点特定部と、を備える露点計測システムであることを要旨とする。
【0006】
本発明の他の態様は、(a)発光体から励起光を発することと、(b)励起光を蛍光体に照射することと、(c)蛍光体の蛍光を受光し、蛍光強度及び蛍光寿命の値を測定することと、(d)蛍光寿命及び蛍光体の雰囲気温度の関係を用意することと、(e)蛍光寿命及び蛍光体の雰囲気温度の関係と、蛍光寿命の測定値と、に基づき、蛍光体の雰囲気温度の値を算出することと、(f)蛍光強度の測定値が低下から上昇に転じた際の蛍光体の雰囲気温度を露点として特定することと、を含む、露点の計測方法であることを要旨とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、露点を正確に計測可能な露点計測システム及び露点の計測方法を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施の形態に係る露点計測システムの模式図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る発光体の模式図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る蛍光強度の時間変化の例を示すグラフである。
【図4】本発明の実施の形態に係る励起光を消灯後の、蛍光体の蛍光強度の雰囲気温度に依存する減衰特性の例を示すグラフである。
【図5】本発明の実施の形態に係る蛍光体の雰囲気温度と、蛍光寿命と、の関係の例を示すグラフである。
【図6】本発明の実施の形態に係る蛍光体の雰囲気温度と、蛍光強度と、の関係の例を示すグラフである。
【図7】本発明の実施の形態に係る露点の計測方法のフローチャートである。
【図8】本発明のその他の実施の形態に係る蛍光体の模式図である。
【図9】本発明のその他の実施の形態に係る基板に設けられた蛍光体の模式図である。
【図10】本発明のその他の実施の形態に係る基板にコーティングされた蛍光体の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものである。したがって、具体的な寸法等は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0010】
実施の形態に係る露点計測システムは、図1に示すように、励起光を発する発光体2と、励起光を照射される蛍光体1と、蛍光体1の蛍光を受光し、蛍光強度及び蛍光寿命の値を測定する蛍光測定器4と、蛍光寿命及び蛍光体の雰囲気温度の関係を保存する関係記憶部401と、蛍光寿命及び蛍光体の雰囲気温度の関係と、蛍光寿命の測定値と、に基づき、蛍光体1の雰囲気温度の値を算出する温度算出部301と、蛍光強度の測定値が低下から上昇に転じた際の蛍光体1の雰囲気温度を露点として特定する露点特定部302と、を備える。
【0011】
発光体2は、図2に示すように、例えば円筒状のパッケージ21と、パッケージ21の開口を覆う光学窓22と、パッケージ21の内部に配置された発光素子23と、を備える。パッケージ21には、メタルCANパッケージ及び樹脂成型パッケージ等が使用可能である。光学窓22には、石英ガラス等からなる透明板及びレンズ等が使用可能である。発光素子23には、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)及び半導体レーザ(LD:Laser Diode)等の半導体発光素子が使用可能である。より具体的には、発光素子23には、AlGaInPをチップ材料とする四元素系発光素子、及びInGaNをチップ材料とする三元素系発光素子が使用可能である。例えば、発光素子23には、図1に示す発光体通電制御部501が接続される。発光体通電制御部501は、発光素子23を点滅するように通電(ON/OFF)を制御し、発光素子23から蛍光体1の励起光を断続的に放射させる。
【0012】
発光体2に対向して、ダイクロイックミラー11が配置されている。ダイクロイックミラー11は、励起光を反射する。ダイクロイックミラー11で反射された励起光は、進行方向を直角に折り曲げられ、レンズ12及び光導波路15を経て、蛍光体1に到達する。光導波路15には、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA:Poly(methyl methacrylate))からなるプラスチック光ファイバ等が使用可能であるが、励起光及び蛍光を伝搬可能であれば、これに限定されない。
【0013】
光導波路15の端部から間隔をおいて配置された蛍光体1は、蛍光物質、又は遷移金属がドープされた蛍光物質からなる。遷移金属がドープされた蛍光物質としては、ルビー等のCr3+系材料、Mn2+系材料、Mn4+系材料、及びFe2+系材料が使用可能である。あるいは、蛍光体1は、ユウロピウム(Eu)がドープされたアルミン酸ストロンチウム(SrAl24系)からなる。蛍光体1の表面は、例えば、平坦である。発光体2から励起光を照射された蛍光体1は、蛍光を発する。図3に示すように、蛍光体1の蛍光強度は、発光体2の発光強度に依存して、時間経過とともに一定の値まで増加する。また、発光体2を消灯すると、蛍光強度は時間経過とともに減衰する。励起光が消光した瞬間又は直後と比較して蛍光強度が1/eに低下するまでに要する時間は、蛍光体1の蛍光寿命τとして定義される。なお、eは自然対数である。
【0014】
なお、図1に示す蛍光測定器4等には、励起光等の入力光が無くなっても、すぐには出力が無くならない現象である応答遅れが生じ得る。したがって、励起光を発する発光体2を消灯した直後から、予め測定した蛍光測定器4又はセンサ全体の応答遅れの時間よりも長い時間が経過した後に測定された蛍光強度と比較して1/eの蛍光強度に低下するまでに要する時間を、蛍光体1の蛍光寿命τとして定義してもよい。
【0015】
蛍光体1は、例えば金属からなる熱伝導性の基板30上に配置される。基板30には、蛍光体1の雰囲気温度Tを設定可能な温度調節器31が接触している。なお、蛍光体1の雰囲気温度Tとは、例えば、蛍光体1に接する気体の温度であり、蛍光体1そのものの温度でもあり得る。温度調節器31としては、ペルチェ素子等の熱電冷却素子が使用可能である。温度調節器31には、温度調節器31に電流を供給する温度調節器通電制御部502が接続されている。温度調節器31が熱電冷却素子である場合、温度調節器通電制御部502から温度調節器31に供給する電流量を増やすと、温度調節器31の温度が下がり、蛍光体1の雰囲気ガスが冷却され、雰囲気ガスの温度が低下していく。その結果、露点において、雰囲気ガスに含まれていた水蒸気が蛍光体1の表面に結露する。
【0016】
蛍光体1が発した蛍光は、光導波路15及びレンズ12を経て、ダイクロイックミラー11に到達する。さらに、蛍光は、ダイクロイックミラー11を透過して、蛍光測定器4に到達する。蛍光測定器4は、例えば、フォトダイオード等の受光素子、及び受光素子の出力電流を電圧に変換して増幅する増幅器等を含む。蛍光測定器4は、励起光が消光した瞬間又は直後の蛍光強度の値を測定する。さらに蛍光測定器4は、蛍光体1の蛍光寿命の値τを測定するために用いられる。
【0017】
発光体2、ダイクロイックミラー11、レンズ12、及び蛍光測定器4は、例えば筺体10の内部に配置されている。また、筺体10と光導波路15は、例えば光導波路15を固定するコネクタ14及びコネクタ14を保持するアダプタ13を介して固定されている。
【0018】
ここで、図4は、蛍光体1の雰囲気温度Tを変えた場合における、励起光消光後の蛍光体1の蛍光強度の例を示している。図4において、第1の温度条件下で、蛍光体1の雰囲気温度Tは最も低く、第2乃至第5の温度条件下で、蛍光体1の雰囲気温度Tは順次高くなる。図4に示すように、蛍光体1の蛍光寿命τは、蛍光体1の雰囲気温度Tが上昇するとともに、短くなる傾向にある。したがって、図5に示すように、蛍光寿命τと、蛍光体1の雰囲気温度Tと、の関係を予め取得しておけば、蛍光寿命τを測定することにより、図1に示す蛍光体1の雰囲気温度Tの値を算出することが可能となる。
【0019】
蛍光測定器4には、中央演算処理装置(CPU)300が接続されている。CPU300には、関係記憶部401を含むデータ記憶装置400が接続されている。関係記憶部401は、図5に示すような、蛍光体1の蛍光寿命τと、蛍光体1の雰囲気温度Tと、の予め取得された関係を保存する。図1に示すCPU300に含まれる温度算出部301は、関係記憶部401に保存されている蛍光寿命τ及び温度Tの関係と、蛍光測定器4で測定された蛍光寿命τの測定値と、に基づいて、蛍光体1の雰囲気温度Tの値を算出する。
【0020】
図6は、蛍光体1の雰囲気温度Tを変えた場合における、蛍光体1の蛍光寿命τと、励起光が消光した瞬間の蛍光強度と、を示している。図6に示すように、蛍光体1の蛍光寿命τは、温度調節器31の設定温度を80.1℃から−1.4℃に低下させると、長くなる傾向にある。また、結露していない条件では、励起光が消光した瞬間の蛍光強度は、蛍光体1の雰囲気温度Tが低下するとともに、弱くなる傾向にある。しかし、蛍光体1の表面に結露が生じると、その後、励起光が消光した瞬間の蛍光強度は、上昇に転じる。
【0021】
次に、結露した状態で温度調節器31の設定温度を−1.4℃から上昇させると、励起光が消光した瞬間の蛍光強度は、弱くなる傾向にある。しかし、蛍光体1表面の結露が蒸発すると、その後、励起光が消光した瞬間の蛍光強度は、上昇に転じる。
【0022】
蛍光体1の表面に結露が生じると、蛍光強度が低下から上昇に転じる理由の一つとして、水滴によって蛍光体1の表面で励起光が多重散乱され、蛍光体1のより広い領域で蛍光が励起されることが考えられる。
【0023】
図1に示すCPU300に含まれる露点特定部302は、蛍光測定器4が測定する蛍光強度を監視し、蛍光強度の測定値が低下から上昇に転じた際の蛍光体1の雰囲気温度を温度算出部301から取得し、取得した雰囲気温度を露点として特定する。なお、蛍光強度の測定値が低下から上昇に転じたか否かの判定は、例えば、時間tに対する蛍光強度Iの変化率ΔI/Δtを測定し、変化率ΔI/Δtの符号の変化を検出することにより行われる。
【0024】
CPU300には、さらに入力装置321、出力装置322、プログラム記憶装置323、及び一時記憶装置324が接続される。入力装置321としては、スイッチ及びキーボード等が使用可能である。関係記憶部401に保存される蛍光体1の蛍光寿命及び蛍光体1の雰囲気温度の関係は、例えば、入力装置321を用いて入力される。出力装置322としては、光インジケータ、デジタルインジケータ、及び液晶表示装置等が使用可能である。出力装置322は、例えば、露点特定部302が特定した露点を表示する。プログラム記憶装置323は、CPU300に接続された装置間のデータ送受信等をCPU300に実行させるためのプログラムを保存している。一時記憶装置324は、CPU300の演算過程でのデータを一時的に保存する。
【0025】
次に図7に示すフローチャートを用いて実施の形態に係る露点の計測方法について説明する。
(a)ステップS101で、図1に示す温度調節器通電制御部502から温度調節器31への通電を開始し、蛍光体1の雰囲気温度を徐々に低下させていく。ステップS102で、発光体2から断続的に励起光を放射することを開始する。ステップS103で、蛍光測定器4は、励起光が消光した瞬間又は直後の蛍光の光強度の値を測定し、CPU300に伝送する。CPU300の露点特定部302が、蛍光の光強度の測定値を受信する。露点特定部302は、蛍光の光強度の測定値が、低下から上昇に転じるか否かの監視を開始する。
【0026】
(b)ステップS104で、蛍光測定器4は、蛍光体1の蛍光寿命の値τを測定し、CPU300に伝送する。CPU300の温度算出部301が、蛍光寿命の測定値τを受信する。次に、温度算出部301は、関係記憶部401から、予め取得された、蛍光体1の蛍光寿命τと、蛍光体1の雰囲気温度Tと、の関係を読み出す。さらに、温度算出部301は、蛍光寿命τ及び雰囲気温度Tの関係と、受信した蛍光寿命の測定値τと、に基づいて、蛍光体1の雰囲気温度の値を算出する。
【0027】
(c)ステップS105で、露点特定部302は、蛍光の光強度の測定値が、低下から上昇に転じたことを検知した場合、その時点における蛍光体1の雰囲気温度の算出値を、温度算出部301より取得する。さらに、露点特定部302は、取得した蛍光体1の雰囲気温度の算出値を、露点として特定する。その後、露点特定部302は、露点の値を出力装置322に出力する。
【0028】
以上説明した実施の形態に係る露点計測システム、及び露点の計測方法によれば、温度を検出するための蛍光体1そのものが結露面になるため、正確に露点を計測することが可能となる。
【0029】
(その他の実施の形態)
上記のように本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。例えば、図1に示す蛍光体1の表面は平坦であると説明したが、図8に示すように、蛍光体1の表面に複数の突起101を設けてもよい。複数の突起101のそれぞれは、例えば円錐形であり、直径は0.1乃至1μm、高さは0.1乃至1μmであるが、これに限定されない。大気中に雲が形成される際、空気中のエアロゾルを中心に水蒸気が凝結する。これと同様の原理によって、複数の突起101は、露点以下における結露の形成を促進する。
【0030】
また、図1では、蛍光体1は基板30上に配置されると説明したが、図9に示すように、蛍光体1は基板30に設けられた凹部に埋め込まれていてもよい。あるいは図10に示すように、基板30上に蛍光物質をコーティングすることにより、蛍光体1を基板30上に形成してもよい。この場合、光学的に透明な樹脂と、蛍光物質の粉体と、の混合物を、基板30上にコーティングしてもよい。この様に、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。
【符号の説明】
【0031】
1 蛍光体
2 発光体
4 蛍光測定器
10 筺体
11 ダイクロイックミラー
12 レンズ
13 アダプタ
14 コネクタ
15 光導波路
21 パッケージ
22 光学窓
23 発光素子
30 基板
31 温度調節器
101 突起
301 温度算出部
302 露点特定部
321 入力装置
322 出力装置
323 プログラム記憶装置
324 一時記憶装置
400 データ記憶装置
401 関係記憶部
501 発光体通電制御部
502 温度調節器通電制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
励起光を発する発光体と、
前記励起光を照射される蛍光体と、
前記蛍光体の蛍光を受光し、蛍光強度及び蛍光寿命の値を測定する蛍光測定器と、
前記蛍光寿命及び前記蛍光体の雰囲気温度の関係を保存する関係記憶部と、
前記蛍光寿命及び前記蛍光体の雰囲気温度の関係と、前記蛍光寿命の測定値と、に基づき、前記蛍光体の雰囲気温度の値を算出する温度算出部と、
前記蛍光強度の測定値が低下から上昇に転じた際の前記蛍光体の雰囲気温度を露点として特定する露点特定部と、
を備える露点計測システム。
【請求項2】
前記蛍光体の雰囲気温度を低下させる温度調節器を更に備える、請求項1に記載の露点計測システム。
【請求項3】
前記蛍光体に結露の核となる突起が設けられている、請求項1又は2に記載の露点計測システム。
【請求項4】
前記蛍光体が基板上に配置されている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の露点計測システム。
【請求項5】
前記蛍光体が基板に設けられた凹部に埋め込まれている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の露点計測システム。
【請求項6】
前記露点を出力する出力装置を更に備える、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の露点計測システム。
【請求項7】
発光体から励起光を発することと、
前記励起光を蛍光体に照射することと、
前記蛍光体の蛍光を受光し、蛍光強度及び蛍光寿命の値を測定することと、
前記蛍光寿命及び前記蛍光体の雰囲気温度の関係を用意することと、
前記蛍光寿命及び前記蛍光体の雰囲気温度の関係と、前記蛍光寿命の測定値と、に基づき、前記蛍光体の雰囲気温度の値を算出することと、
前記蛍光強度の測定値が低下から上昇に転じた際の前記蛍光体の雰囲気温度を露点として特定することと、
を含む、露点の計測方法。
【請求項8】
前記蛍光体の雰囲気温度を低下させることを更に含む、請求項7に記載の露点の計測方法。
【請求項9】
前記蛍光体に結露の核となる突起が設けられている、請求項7又は8に記載の露点の計測方法。
【請求項10】
前記蛍光体が基板上に配置されている、請求項7乃至9のいずれか1項に記載の露点の計測方法。
【請求項11】
前記蛍光体が基板に設けられた凹部に埋め込まれている、請求項7乃至9のいずれか1項に記載の露点の計測方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−42311(P2012−42311A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−183170(P2010−183170)
【出願日】平成22年8月18日(2010.8.18)
【出願人】(000006666)株式会社山武 (1,808)
【Fターム(参考)】